【文献】
Intel Corporation,Discussion on small cell discovery signal,3GPP TSG-RAN WG1♯76b R1-141156,フランス,3GPP,2014年 3月22日,Paragraphs 3,4
【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,Measurements for small cells in UMTS,3GPP TSG-RAN WG2♯83 R2-132707,フランス,3GPP,2013年 8月10日,Paragraph 2.3
【文献】
NTT DOCOMO,Views on discovery signal design for Rel-12 small cell enhancement,3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140622,フランス,3GPP,2014年 2月 1日,Paragraph 3.2
【文献】
Institute for Information Industry (III),Discussion on Small Cell handover,3GPP TSG-RAN WG1#72 R1-130358,フランス,3GPP,2013年 1月18日,Paragraph 2
【文献】
Alcatel-Lucent Shanghai Bell, Alcatel-Lucent,UL Transmit Beamforming for UL MIMO Enhancement,3GPP TSG-RAN WG1#66 R1-112422,フランス,3GPP,2011年 8月19日,Paragraph 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記受信機コンポーネントは、マクロセルのマクロセルネットワーク装置から、又は前記複数の候補スモールセルのうちのサービングスモールセルのサービングスモールセルネットワーク装置から、前記支援情報を受信するよう更に構成され、前記複数の候補スモールセルは、前記マクロセルに通信可能に結合されるスモールセルの別のサブセットを有する、請求項1に記載のUE装置。
前記支援情報は、UE位置又はUE移動性データに基づく、マクロセルに通信可能に結合されるスモールセルからの前記複数の候補スモールセルの識別情報、又はスモールセルクラスタの識別情報、を有する、請求項1に記載のUE装置。
前記送信機コンポーネントは、前記UE固有セルセットの選択を、前記複数の候補スモールセルに若しくは前記複数の候補スモールセルのうちのサービングスモールセルのサービングスモールセルネットワーク装置に通信可能に結合されるマクロセルのマクロセルネットワーク装置へ、送信するよう更に構成される、請求項1に記載のUE装置。
前記支援情報は、前記複数の候補スモールセルに関連するシステム情報と、物理セル識別情報(PCI)、搬送波周波数、フレームタイミングデータ、巡回プレフィックス長、及びポーリングリソースのうちの少なくとも1つと、を有する、請求項1に記載のUE装置。
前記送信機コンポーネントは、ポーリング信号を、マクロセルの中の前記複数の候補スモールセルの複数の候補スモールセルネットワーク装置に通信するよう更に構成され、前記受信機コンポーネントは、前記ポーリング信号に応答して、ポーリング応答メッセージを、前記複数の候補スモールセルネットワーク装置のうちの少なくとも1つ又は前記マクロセルのマクロセルネットワーク装置から受信するよう更に構成され、前記制御コンポーネントは、前記ポーリング応答メッセージに基づき、前記UE固有セルセットを識別するよう更に構成される、請求項1に記載のUE装置。
前記ポーリング応答メッセージは、前記UE固有セルセットの更新システム情報、UE固有同期信号、アップリンクタイミングアドバンス値、アップリンクリソース割り当て情報、及びセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)のうちの少なくとも1つを有する、請求項7に記載のUE装置。
前記制御コンポーネントは、ビーム形成アップリンクサウンディング参照信号(SRS)を周期的に送信し、前記1又は複数のセル選択パラメータを決定するためのダウンリンク測定が実行されるべきビーム形成ダウンリンク同期信号(SS)を受信するよう構成される、請求項1に記載のUE装置。
前記送信機コンポーネントは、前記UE装置が接続される第2のスモールセルのリンク品質の低下が観察されること、又は前記UE固有セルセットの中で所定の閾を満たす前記リンク品質を有するスモールセルの数の減少、のうちの少なくとも1つを含むトリガイベントに応答して、UEポーリング信号を送信するよう更に構成され、前記送信機コンポーネントは、マクロセル周波数レイヤで測定レポートを送信するよう更に構成され、前記測定レポートは、前記UE固有セルセットについてのダウンリンク測定結果を含む、請求項1に記載のUE装置。
前記アップリンク測定は、前記候補スモールセルセットの候補スモールセルネットワーク装置セットにより受信される、UEポーリング信号、アップリンクサウンディング参照信号、又はランダムアクセスプリアンブル、のうちの少なくとも1つに基づき、前記ダウンリンク測定は、前記候補スモールセルネットワーク装置セットにより送信される、セル固有参照信号又はUE固有ビーム形成同期信号のうちの少なくとも1つに基づく、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本開示は、添付の図面を参照して記載される。ここで、全体を通じて同様の参照符号は同様の要素を表すために使用され、図示の構造及び装置は、必ずしも縮尺通りに描かれない。本願明細書で使用されるとき、用語「コンポーネント」、「システム」、「インタフェース」等は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、及び(例えば、実行されている)ソフトウェア、及び/又はファームウェアを表すことを意図している。例えば、コンポーネントは、プロセッサ、プロセッサ上で実行するプロセス、制御部、回路若しくは回路素子、オブジェクト、実行ファイル、プログラム、記憶装置、コンピュータ、タブレットPC、及び/又は処理装置を備える移動電話機、であり得る。説明のため、サーバで動作するアプリケーション及びサーバも、コンポーネントであり得る。1又は複数のコンポーネントは、プロセス内に存在でき、コンポーネントは1つのコンピュータに及び/又は2以上のコンピュータに分散されてローカライズされ得る。要素のセット又は他の要素のセットが本願明細書に記載され得る。ここで、用語「セット」は、「1又は複数の」として解釈できる。
【0006】
さらに、これらのコンポーネントは、コンピュータ可読記憶媒体であって、例えばモジュールを有するような、それに格納される種々のデータ構造を有する種々のコンピュータ可読記憶媒体から実行できる。コンポーネントは、1又は複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムの中で、及び/又は他のシステムを有するインターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、又は同様のネットワークのようなネットワークに渡り、別のコンポーネントと信号により相互作用するあるコンポーネントからのデータ)を有する信号に従うようなローカル及び/又はリモートプロセスにより通信できる。
【0007】
別の例として、コンポーネントは、電気又は電子回路により作動される機械的部分により提供される特定の機能を備える装置であり得る。ここで、電気又は電子回路は、1又は複数のプロセッサにより実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションにより作動され得る。1又は複数のプロセッサは、装置の内部又は外部に存在でき、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行できる。更に別の例として、コンポーネントは、機械的部分を伴わず電子コンポーネント又は要素を通じて特定機能を提供する装置であり得る。電子コンポーネントは、少なくとも部分的に電子コンポーネントの機能を与えることができるソフトウェア及び/又はファームウェアを実行するために1又は複数のプロセッサを含むことができる。
【0008】
用語「例示的な」の使用は、具体的方法で概念を提示することを意図している。本願で使用されるとき、用語「又は」は、排他的な「又は(or)」ではなく、包括的な「又は(or)」を意味することを意図している。つまり、特に断りのない限り、又は文脈から明らかでない限り、「XがA又はBを用いる」は、自然な包括的な順列のうちの任意のものを意味することを意図している。つまり、XはAを用いる、XはBを用いる、又はXはA及びBを用いる場合、「XはA又はBを用いる」は、前述の例のうちの任意のものにより満たされる。さらに、本願明細書及び添付の請求の範囲で使用される冠詞「1つの(「a」及び「an」)」は、特に断りのない限り又は単数形式を対象としていることが文脈から明らかでない限り、概して「1又は複数」を意味すると考えられるべきである。さらに、用語「含む(including)」、「有する(having、has)」、「伴う(with)」、又はこれらの他の変形が詳細な説明及び請求項において使用される限り、このような用語は、用語「有する(comprising)」と同様に包含を意図する。
【0009】
<序論>
上述の欠点を考慮すると、頻繁なサービングセルの変化は、スモールセルネットワークを生成する多数のスモールセルネットワーク装置(スモールセル)が密集して展開されるときに、生じ得る。本鍛冶に記載の処理は、マクロセルネットワークの中に密集して展開されるスモールセルネットワーク装置の異種ネットワークの中で、高速セル関連付け及びハンドオーバを達成できる。移動体若しくは無線装置(例えば、ユーザ機器(UE))とネットワーク装置との間の関連付け及びハンドオーバは、UEがサービングセル(例えばスモールセル又は他のセル)との粗悪な無線リンク状態又は他のサービス品質(QoS)対価に苦しんでいるとき、高速リンク再確立のために、より大きなマクロセルネットワークの中のマクロセルネットワーク装置により支援され得る。これらの処理の専用(支援)情報は、UEが自身にアクセス又はハンドオーバを指示する際に支援するために、UE、マクロセルネットワーク装置、又はマクロセルネットワークの中のスモールセルネットワーク装置のうちの任意の1つにより決定され共有できる。
【0010】
支援情報(データ)は、UEによるスモールセルネットワークのセル識別及びセル測定を可能にする、マクロセルに関連付けられるスモールセルに関する専用支援情報を表し得る。専用支援情報は、セル固有パラメータを含み、及び、例えばUE位置データ、UE移動性状態推定データ、又はネットワーク装置のアクセス/負荷データの関数であり得る。さらに、セルは、無線リソースを表し、チャネル帯域幅に対応するダウンリンク/アップリンク搬送波周波数、及び1又は複数のセル識別情報により定めることができる。ネットワークは、1又は複数のセルを提供する物理エンティティとして1又は複数のプロセッサ、メモリ、通信回路等を含み得る1又は複数のUEに又はネットワーク装置に接続された1又は複数のセルを表し得る。
【0011】
特に、UEは、二重接続性(例えば、UEとのマクロ及びスモールセルネットワーク接続性)又はキャリアアグリゲーションを有する異種ネットワークの中で、及びマクロセルネットワークから又はスモールセルネットワーク装置のうちの1つからの支援データにより、関連付け及びハンドオーバを自身のために直接開始するよう構成される。マクロセルネットワーク装置は、密集して展開されたスモールセルネットワーク装置の間で効率的なアクセス又はハンドオーバを自身に指示するために、UEと支援情報を共有するよう動作できる。一例では、UE装置は、他のスモールセルよりもUEのサービング又は目標セルになる可能性の高い候補として考えられる候補スモールセルに関連する支援情報を受信できる受信コンポーネントを有する。UEの制御コンポーネントは、候補スモールセルのサブセットを含むUE固有セルセットを識別するよう構成され得る。UEは、制御コンポーネントを利用して、更に、例えば、支援データに基づきUEにより測定され又は受信されたスモールセル選択パラメータに基づき、UE固有セルセットの中から第1のスモールセルを選択する。UEは、さらに、選択した第1のスモールセルへのアクセス又は自身のハンドオーバを直接開始できる。UEの送信機コンポーネントは、選択した第1のスモールセルとのアクセス又はハンドオーバ動作を指示するために、アクセス要求メッセージ又はハンドオーバ要求メッセージを送信できる。本開示の追加の態様及び詳細事項は、図を参照して以下に更に記載される。
【0012】
図1を参照すると、記載の種々の態様に従い通信ネットワークの中でUE120に通信サービスを提供する無線ネットワークプラットフォーム100の一例が示される。無線ネットワークプラットフォーム100は、1又は複数のユーザ機器(UE)装置120のためにネットワークカバレッジゾーン又は無線ネットワークとしてマクロセルネットワーク装置108(例えば、基地局、アクセスノード、eNodeB、eNB又は同様の装置)により生成され得る1又は複数のマクロセル102(例えば、LTE(long term evolution)技術)と、スモールセルネットワーク装置110〜118により生成される1又は複数のスモールセルと、を有し得る。効率的なセル関連付け、ハンドオーバ、及び無線リンク回復処理は、マクロセルにより支援されるスモールセルネットワークのようなプラットフォーム100により実行できる。UE装置120、マクロセルネットワーク装置108、及びスモールネットワーク装置110〜118は、UE120がそれ自体のアクセス及びハンドオーバ動作の制御に参加できるようにすることにより、これらのネットワーク装置のハンドオーバ失敗率、中断時間、及び電力消費を低減するよう動作できる。
【0013】
本開示の種々の態様の中で、(例えば、スモールセルネットワーク装置110〜118により提供される)LTE支援ミリ波(mmW)スモールセルの検出及び関連付け手順は、専用支援情報に基づき、UE120により直接実現できる。この支援情報は、UE120、マクロセルネットワーク装置108、スモールセルネットワーク装置110〜118のうちの任意のもの、又はそれらの組合せにより部分的に決定できる。支援情報は、さらに、スモールセルとの又はスモールセルネットワーク装置との二重接続性を有しながら、マクロセルネットワーク装置108からのUE120とのような効率的な動作を可能にするために、これらのネットワーク装置の間で共有できる。支援情報は、マクロセル102に関連付けられるmmWセル又はスモールセルに関連する専用支援情報として参照されても良く、例えばマクロセル102の中のスモールセルのUE120によるセル識別及びセル測定を可能にする。支援情報は、物理セル識別情報(physical cell identity:PCI)、搬送波周波数、フレームタイミング情報、又は巡回プレフィックス(cyclic prefix:CP)長を含むことができ、例えば、マクロセルネットワーク装置108により又はサービングスモールセルネットワーク装置116から、UE120へ送信され得る。
【0014】
支援情報に基づき、UE120は、マクロセルネットワーク装置108により提供されるマクロセル102の中の(例えば、スモールセルネットワーク装置110〜118により提供される)1又は複数のスモールセルに対する種々の測定値を生成するよう動作できる。UE120は、検出したスモールセルに関連する測定レポートを、マクロセルネットワーク装置108へ低搬送波周波数(LTEインタフェース)を介して、又はスモールセルネットワーク装置110〜118のうちの1つへ、送信し、並びに、関連情報(例えば、スモールセルに対応するシステム情報、又は目標セルを選択するための支援情報)をマクロセルネットワーク装置108又はスモールセルネットワーク装置110〜118のうちの1つから受信するよう動作できる。
【0015】
マクロセルネットワーク装置108は、例えば、UE108及びスモールセルネットワーク装置110〜118とのアクセス、ハンドオーバ、ビーム形成、二重接続性(つまり、UEがマクロセルとスモールセルとの間に接続される)又は他の動作を含む接続処理のような管理動作を支援でき、UE120、マクロセル102の中のスモールセルネットワーク装置110〜118、マクロセルネットワーク装置108自体、他のUE、又はネットワーク装置との接続、アクセス、解放、ハンドオーバ動作、又は他のUEネットワーク管理処理を制御するよう構成することもできる。例えば、マクロセルネットワーク装置108は、どのスモールセルが、UE120のためのサービング(目標)スモールセルネットワーク装置又はサービングeNB(例えば、スモールセルネットワーク装置114)として動作する可能性の高い候補スモールセル104として考えられるかを決定できる。UE120は、次に、候補セルのサブセット(UE固有セルセット)及び最終的には選択された目標セルを決定するために、マクロセルネットワーク装置108からの支援情報により、スモールセルに対して自身の測定を実行できる。マクロセルネットワーク装置108は、例えば、任意のUE位置情報、UE移動性状態推定、スモールセル負荷情報、ネットワーク展開情報、1又は複数のより低い若しくはより高い搬送波周波数レイヤに関するUE測定レポート、又は他のデータに基づき、支援情報を決定できる。
【0016】
上述のように、UE120は、自身の実行した測定値を生成でき、又は支援データから、候補スモールセル104の(全部より少ないが、そのうちの少なくとも1つの)サブセットを含むUE固有セルセット106を決する。UE120は、UE固有セルセット106からのアクセス又はハンドオーバのより高い可能性を有するセルを動的に監視し、目標セルを選択できる。例えば、UE120は、アクセス又はハンドオーバのために、UE固有セルセット106の中のスモールセルの間で、スモールセルネットワーク装置116のスモールセル122を選択できる。マクロセルネットワーク装置108は、UE固有セルセット106の中からのUE120によるスモールセルの選択又はUE固有セルセット106の選択に基づき、可能性の高いアクセス又はハンドオーバ動作に備えてスモールセルネットワーク装置を準備するために、UEコンテキスト情報又は他のデータを、UE固有セルセット106の中のスモールセルeNB(例えば、スモールセルネットワーク装置114、116)にX2インタフェースを介して通信できる。
【0017】
UE固有セルセット106は、例えば、UE120のための候補スモールセル104の中の最適セルセットを有し得る。ここで、最適セルセットは、アップリンク及び/又はダウンリンク測定データに基づき選択され、候補スモールセルは、UE120の位置若しくは移動性状態、及び/又はスモールセルネットワーク装置110〜118のアクセス/負荷データに基づく。例えば、候補セル104は、マクロセル102の中の全てのスモールセルの中で、第1の閾を満たすことができる。一方、UE固有セルセットは、追加の閾を満たすことができ、又は1又は複数のパラメータに関してより高いランク付けを有する。さらに、マクロセルネットワーク装置108又はUE120は、候補である又はUE固有セルセット106として、スモールセル104を決定するよう動作できる。例えば、マクロセルネットワーク装置108は、支援データと一緒に候補セル104を提供でき、又はこれらの候補に関する支援データをUE120に提供するだけで、UE120がUE固有セルセット106を更に決定できる。UE120は、さらに、例えばUE固有セルセット106の測定に基づき、ハンドオーバ又はアクセスのために自身の目標セルを手助けできる。
【0018】
さらに、マクロセルネットワーク装置108は、UE固有セルセット106の指示をUE120から受信し、マクロセルを介してデータを通信できる。したがって、サブセットの中の各々のスモールセルネットワーク装置は、リソース割り当て(例えば、ランダムアクセス又はポーリングリソース)、UE120に関連する識別データ(UEコンテキスト情報)、近隣セルリスト、等を有するような、自身のデータを更新できる。マクロセルネットワーク装置108は、UE固有セルセット106のスモールセルネットワーク装置の各々において、UE120のリソースデータ(例えば、支援データ、ネットワーク装置/UEパラメータ、アクセス/負荷データ、候補装置リストデータ、UE固有セルセット、等)も更新できる。
【0019】
マクロセルネットワーク装置108、又は1又は複数のスモールセルクラスタヘッド(例えば、
図1の特定のクラスタ110〜118のうちのリード又は管理スモールセル装置)は、さらに、UEポーリングリソース(例えば、時間/周波数無線リソース及びプリアンブルシーケンス)を管理し、210で、UEの候補セルに、又は特定のクラスタ110〜118の中の他のスモールセルネットワーク装置に、直接に又は候補104として考えられるネットワーク装置を有する各々のクラスタの中での宣伝により、UE120のために選択されたポーリングリソースを知らせることができる。この場合、ポーリングリソースは、スケジュールに基づくポーリング信号送信のためのもの又は競合の無いランダムアクセス型送信(例えば、統計的時分割多重方式、等)のためのものであり得る。代替で、候補スモールセル104は、競合に基づくポーリング信号送信のために使用される時間/周波数無線リソースセット及びプリアンブルシーケンスに関連する知識のみによって、UEポーリング信号のブラインド検出を実行できる。
【0020】
代替又は追加で、UE120、マクロセルネットワーク装置108、又はスモールセルネットワーク装置110〜118のうちの任意の者は、UE120及びスモールセルネットワーク装置110〜118とのアクセス又はハンドオーバを実現するために、上述と同様の処理により動作できる。例えば、UE120は、目標スモールセルネットワーク装置114を選択し、マクロセルネットワーク装置108及びスモールセルネットワーク装置114に該選択を通知することにより、アクセス又はハンドオーバを開始できる。さらに、スモールセルネットワーク装置(例えば、114)は、近隣スモールセルネットワーク装置110〜118に関する支援情報を取得し又は決定し、さらに、例えば候補装置、UE固有セルセット装置、又は目標スモールセルネットワーク装置の選択のためにも、該情報をマクロセルネットワーク装置108又はUE120と共有することもできる。
【0021】
セルラネットワークプラットフォーム100の中で、スモールセルネットワーク装置110〜118は、各々のスモールセルネットワーク装置110〜118を囲むように示される対応するスモールセルを生成する。1又は複数のスモールセルを有するスモールセルネットワークは、例えば、少なくとも1GHzから約6GHzまでの周波数で動作でき、1又は複数のUE120に無線カバレッジゾーン又はスモールセルを提供する。これらのスモールセルネットワーク装置110〜118は、マクロセルネットワーク装置108又は他の無線アクセスノードと比べてより小さなゾーン又は領域をカバーし及びより低い電力の無線アクセスノードを使用する対応するスモールセルを生成できる。スモールセルネットワーク装置110〜118は、例えば、フェムトセルネットワーク装置、マイクロセルネットワーク装置、ピコセルネットワーク装置、又はマクロセル102より小さなカバレッジゾーンを生成する他の種類のネットワーク装置を有し、二重接続性又はキャリアアグリゲーションをサポートする異種ネットワークにおいてハンドオーバ動作のために追加のスモールセルネットワーク装置と共に動作できる。
【0022】
さらに、スモールセルネットワーク装置110〜118は、mmWネットワークのためのような高周波数範囲での通信のために、例えば約30GHzから100GHzの搬送波周波数範囲のミリメートル波長で動作できるスモールセルを生成できる。スモールセルは、例えば1GHzから4GHzまでの周波数範囲及び最大で約100GHz以上の高周波数帯域(high frequency band:HFB)の周波数スペクトルを利用できる。
【0023】
スモールセルネットワーク装置110〜118により提供される密集して展開されるスモールセルのクラスタは、同じ物理セル識別情報(PCI)を有するような特定のクラスタを識別するクラスタ識別情報を用いることにより、理想的なバックホールリンクに基づき送信及び受信のために動作できる。クラスタの識別情報は、さらに、頻繁なハンドオーバによるシグナリングオーバヘッド及びサービス中断を低減するために、マクロセル102の中のネットワーク装置(例えば、マクロセルネットワーク装置108、スモールセルネットワーク装置、又はUE120)によっても利用できる。例えば、スモールセルネットワーク装置110は、それぞれ他のスモールセルネットワーク装置112、114、116、又は118のクラスタから、同じクラスタの部分であるスモールセルネットワーク装置の各々を識別するために、互いに共通に共有される1つのPCIを有することができる。さらに、各々nクラスタの中のクラスタヘッド又は管理スモールセルネットワーク装置は、各々のクラスタの中のアクセス及びハンドオーバのために、UE120に関連する情報を宣伝し及び共有するよう動作できる。さらに、管理又はクラスタヘッドネットワーク装置は、所与のUEについて、UE120に関連して動的に変更され得る。したがって、例えば116とラベル付けされた任意のネットワーク装置は、同じPCI又は他の識別パラメータを有するネットワーク装置116のクラスタヘッド装置として動作し又は機能し得る。
【0024】
別の態様では、候補スモールセル104は、マクロセルネットワーク装置108のカバレッジゾーンの中のスモールセルネットワーク装置110、112、114、116、118により提供されるスモールセルのサブセット又は全部より少ないスモールセルを有し得る、スモールセル104のグループであり得る。候補スモールセル104は、マクロセルネットワーク装置108、UE120、マクロセル102の中の特定のスモールセルネットワーク装置、又は他のネットワーク装置(例えば、スモールセルネットワーク装置のグループの中のクラスタヘッド/マネジャ)により識別できる。例えば、マクロセルネットワーク装置108は、スモールセルネットワーク装置の各々のクラスタを、マクロセル102の中のスモールセルネットワーク装置のサブセットとして、及びスモールセルクラスタが候補ネットワーク装置としての閾パラメータを満たすクラスタの特定のネットワーク装置(例えば、スモールセルネットワーク装置114、116、118)として、識別するよう構成できる。クラスタ110〜118の各々は、互いの間で1又は複数の同様の特徴又はパラメータ(例えば、PCI、又は互いに若しくはUE120に対する位置、距離、識別情報タグ、等のような多の動作パラメータ)に従い各々のクラスタの中で識別され又は分類された多数(1又は複数)のスモールセルネットワーク装置を有することができる。
【0025】
スモールセルネットワーク装置110〜118、候補スモールセル104、スモールセルネットワーク装置クラスタ110〜118、又はスモールセルネットワーク装置114、116及び118のクラスタの識別情報は、1又は複数のパラメータ又はセルパラメータにも基づき得る。候補スモールセル104は、例えば、所定の閾を満たすパラメータセット若しくは基準に、又は検出された若しくはマクロセル102の中のスモールセルの全部の間のランク付けに基づき識別できる。スモールセルの識別のためのこれらのパラメータは、UE120とのアクセス又はハンドオーバ動作のためにマクロセル102の中の1又は複数のスモールセル(例えば、スモールセル122)を決定するための、本願明細書で議論されるセル選択パラメータとしても考えられる。パラメータは、UE装置120、マクロネットワーク装置108、スモールセルネットワーク装置110〜118、ネットワーク装置間の接続又はサービス品質(QoS)に関連するデータを含み得る。
【0026】
一態様では、セル選択パラメータのうちの1又は複数は、アクセス又はハンドオーバ動作のための、1又は複数の候補スモールセル104、候補スモールセル104の中のUE固有セルセット106、又はUE固有セルセット106の中からスモールセルネットワーク装置を有するデータセットを生成し、識別し、又は決定するために、UE装置120、マクロセルネットワーク装置108、又はスモールセルネットワーク装置110〜118のうりの任意の1つにより測定できる。これらのセル選択パラメータは、マクロセル102の中のUE位置情報を含み得る。このUE位置情報は、例えば、全地球測位システム(GPS)、ガレリオ又は多の地理的測位システムと同様の衛星測位システムに基づく地理的データのような粗い若しくは近似のUE位置情報であり得る。位置情報は、接続、通信、距離、又はUE120若しくはネットワーク装置108〜118の他の特性に基づき得る。
【0027】
他の態様では、セル選択パラメータは、さらに、UE120、マクロセルネットワーク装置108、又はスモールセルネットワーク装置110〜118により決定され得る、ネットワーク104の中のUE120又はネットワーク装置の移動性情報を有し得る。このような移動性情報は、UE120又は無線ネットワークプラットフォーム100のネットワーク装置に関する移動若しくは移動性情報を決定するために使用できる、加速度、方向、速度、電力、ネットワークシグナリング、又はネットワーク関連データに関するデータを有し得る。
【0028】
さらに、セル選択パラメータは、例えばネットワーク装置輻輳若しくは利用可能なリソースを決定するために使用できる、負荷データ、ネットワーク装置輻輳データ、検知された装置若しくは他のUEのアクセスデータ、又はネットワーク関連データを含み得る。セル選択パラメータは、UE固有セルセット106又は候補スモールセル104のスモールセルネットワーク装置114、116のアクセス若しくは負荷データを含み得る。負荷データは、各スモールセルネットワーク装置が有する接続の数、又は1又は複数の近隣関係のような、輻輳データを、パラメータと同様に例えばネットワーク状態セットの一部として、含み得る。例えばスモールセルネットワーク装置に利用可能なネットワーク帯域幅、トラフィック監視データ、ネットワークオフローディング、ネットワークプレローディング、又は他の状態も、セル選択パラメータの部分であり得る。一例では、セル選択パラメータは、第1のスモールセル(例えば、スモールセル122)のリンク品質若しくはQoS、UE固有セルセット106の中で所定の閾を満たすリンク品質を有するスモールセルの数の変化(増加又は減少)も含み得る。
【0029】
一例では、セル選択パラメータは、ダウンリンク測定、アップリンク測定、候補スモールセルのアクセス/負荷データ、又は他のパラメータに基づき得る。ダウンリンク測定は、例えば、セル固有参照信号又はUE固有のビーム形成同期信号に基づき得る。スモールセル122のスモールセルネットワーク装置116、マクロセルネットワーク装置108、又はUE120は、対応するソーススモールセル122又はUE装置120にサービスするマクロセル102を通じる接続チャネルからのデータにより、1又は複数のセル選択パラメータを決定できる。セル選択パラメータは、UE装置120、接続された(ソース)スモールセルネットワーク装置116、マクロセルネットワーク装置108、UE固有セルセット106の装置114の目標スモールセルネットワーク、又はネットワークプラットフォーム100の他のネットワーク装置により決定でき、マクロセル102又はマクロセル102に関連するスモールセル122を通じてUE120に利用可能にされる。
【0030】
一例では、マクロセルネットワーク装置108は、UE120によるアクセス又はハンドオーバのための目標スモールセルネットワークを選択するために、候補スモールセル104又はUE固有セルセット106を更新するよう、1又は複数のセル選択パラメータを決定できる。マクロセルネットワーク装置108は、例えば、候補スモールセルネットワーク装置104又はUE固有セルセット106を識別し又は更新するために、ネットワーク展開データ、UE移動性状態推定若しくは移動性データ、又は他のセル選択パラメータデータを利用できる。マクロセルネットワーク装置108は、このデータに基づくアクセス又はハンドオーバ動作を開始するために、UE120のための支援情報の部分として、UE120にこの情報を提供できる。データを受信することに応答して、UE120は、アクセス又はハンドオーバすべき目標スモールセルネットワーク装置を選択し、候補スモールセル104として又はUE固有セルセット106の部分と見なすために閾を満たすスモールセルを選択できる。
【0031】
さらに、スモールセルネットワーク装置110〜118は、それぞれ、近隣関係セットを決定し、更新されたリスト又は近隣スモールセルセットに従い、測定したセル選択パラメータを保持できる。近隣セルは、極めて短い待ち時間のバックホールリンク、UE固有セルセット106、候補スモールセル104、他のスモールセル等に接続された(例えば、同じPCIを有する)スモールクラスタの中のスモールセルを含み得る。スモールセルネットワーク装置は、UE120、マクロセルネットワーク装置108と、又は互いに、支援情報としてデータを共有できる。UE120は、次に、より高い閾又は1若しくは複数のパラメータ/測定値のランク付けに基づき、アクセス又はハンドオーバのための目標スモールセルを選択するために、又は候補スモールセル104のセット若しくはUE固有セルセット106を識別/更新するために、自身の接続されたネットワークに関する情報を利用できる。
【0032】
ダウンリンク測定データは、装置116のソーススモールセル122又は他の可能性のある目標スモールセルについて、UE120により決定できる。ダウンリンク測定は、セル固有参照信号に又はUE固有のビーム形成ダウンリンク同期信号(SS)に基づき得る。アップリンク測定データを生成するために、UE120は、例えばビーム形成アップリンクサウンディング参照信号(SRS)を周期的に送信できる。
【0033】
さらに、セル検出方法及び関連する物理チャネルに基づくUEポーリングは、マクロセルにより支援されるHFBスモールセル動作のために使用できる。ここで、マクロセルネットワーク装置108は、LTEのような低周波数帯域(low frequency band:LFB)RATを使用できる。UEポーリング信号に関連する較正は、マクロセルネットワーク装置108を介して管理エンティティ又は他のコンポーネントにより管理され、例えばバックホールリンクを介して候補スモールセルの1又は複数のスモールセルネットワーク装置に通信され得る。UE120は、セル選択パラメータを決定するためにポーリング動作を生成し、次に、アクセス又はハンドオーバ動作を実施するために、マクロセルネットワーク装置108又はスモールセルネットワーク装置110〜118のような他のネットワーク装置と情報を共有できる。UEポーリング信号に応答して、UE固有セルセット106のスモールセルネットワーク装置114及び116は、UE120にポーリング応答メッセージを返すことができる。
【0034】
UE120は、目標スモールセルネットワーク装置116の決定のために測定データ又はセル選択パラメータを生成するために、UE固有セルセット106からのポーリング応答メッセージを利用できる。セル選択パラメータは、例えば、アップリンク測定から得られる又はポーリング応答メッセージを介して配信されるデータを含み得る。ポーリング応答メッセージは、UE120によるハンドオーバのためにアクセスすべき又は目標とすべきUE固有セルセット106のスモールセルを決定するために、UE固有セルセット106の最新のシステム情報(SI)、UE固有同期信号、アップリンクタイミングアドバンス値、アップリンクリソース割り当て情報、セル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)、又は他の同様のパラメータを含み得る。
【0035】
別の例では、UE装置120は、1又は複数のセル選択パラメータのアップリンク測定を決定するために、ポーリング信号を、第1の周期でUE固有セルセット106へ、第2の周期で候補スモールセル104のセットへ、周期的に送信できる。一態様では、第1の周期は、第2の周期より短くなり得る。より長い周期により、UE120は、eNB側のTx/Rxビームアライメント及びUE固有セルセット106の可能性のある更新のために、候補スモールセル104の候補スモールセルネットワーク装置セット又は(推定されたeNBダウンリンク送信タイミングに基づく)スモールセルクラスタへ、UEポーリング信号を全方向に送信できる。より短い周期により、ポーリング信号は、例えばeNB側のTx/Rxビームアライメントのために、既に決定されたUE固有セルセット106へ送信できる。ポーリングシグナリングに応答して、UE固有セルセット106の近隣スモールセルネットワーク装置は、例えば、UE120による近隣セル測定、並びにUE Tx/Rxビームアライメントのために、ビーム形成ダウンリンクSSを送信できる。UE120ポーリング信号は、例えばサービングスモールセルネットワーク装置116におけるビーム追跡のために使用されるビーム形成アップリンクサウンディング参照信号と比べて遙かに少ない頻度で送信され得る。追加又は代替で、UE装置120は、イベントトリガに応答して、候補スモールセル104のセットへポーリング信号を送信できる。
【0036】
ポーリング信号の効率的及び効果的な受信のために、マクロセルネットワーク装置108は、推定ダウンリンク(DL)eNodeB送信タイミングと揃えられたアップリンク(UL)UE送信タイミングにより、候補スモールセル104の候補スモールセルネットワーク装置に更に通信できる。マクロセルネットワーク装置108又はサービングスモールセルネットワーク装置は、サービングスモールセルネットワーク装置宛のアップリンクサウンディング参照信号(SRS)を有効なUL送信タイミングアドバンス値により、又は目標スモールセルネットワーク装置宛であり得るランダムアクセスプリアンブルを宛先若しくは目標スモールセルネットワーク装置の推定DL受信タイミングとも揃えられるUL送信タイミングにより、提供することもできる。
【0037】
ネットワーク装置(例えば、マクロセルネットワーク102、スモールセルネットワーク装置、又はUE108)がUE固有セルセット106を決定し又は構成することに応答して、ネットワーク102は、UEコンテキスト情報によるような、起こり得るUEハンドオーバ又は初期アクセスのために、対応するスモールセルネットワーク装置114、116を準備するよう構成される。例えば、マクロセルネットワーク装置102は、UE固有セルセット106のネットワーク装置114、116に利用可能なUEコンテキスト情報(例えば、サブスクリプション情報、ユニーク識別情報、移動性情報、又は他のUE関連パラメータ)を生成し及び通信できる。UE120は、選択されたスモールセルのスモールセルネットワーク装置116におけるUEコンテキスト情報により、又はUEのスモールセル測定に従って、UE固有セルセット106の中で選択されたスモールセル122に直接アクセスできる。
【0038】
別の態様では、マクロセルネットワーク装置108は、異なるスモールセルネットワーク装置又はクラスタ116及び114に渡る協調送信及び受信を可能にして、UE固有セルセット106の中のハンドオーバシグナリングオーバヘッドを削減するために、仮想セルID又はUE固有ネットワークIDを、UE固有セルセット106のスモールセルネットワーク装置116、114に割り当てるよう構成できる。スモールセルクラスタは、例えばユニーク識別情報、物理セル識別子、共通システム情報、又はスモールセルグループに共通の他のパラメータのような1又は複数の共通基準を有する1又は複数のスモールセルを含むことができる。仮想セルID又はUE固有ネットワークIDは、UEコンテキスト情報(例えば、UEサブスクリプション情報、UE識別情報、又は他のUE関連パラメータ)のようなデータ又はデータセットを通信するために種々のスモールセルに対する識別層、媒体アクセス制御(MAC)又はより上位層の状態情報及び構成、並びに物理層構成を有するプロトコルとして動作し、それにより、アクセス又はハンドオーバ動作におけるオーバヘッド通信を削減できる。
【0039】
別の態様では、候補セル104の又はUE固有セルセット106のスモールセルのうちの任意のものは、例えばUE移動性パラメータが変化すると、効率的且つ迅速なアクセス又はハンドオーバを実現するために更新され得る。UE装置120が1つのスモールセルカバレッジ(例えば、スモールセルネットワーク装置116)から別のスモールセルカバレッジ(例えば、スモールセルネットワーク装置114)へ移動することに応答して、ハンドオーバと同様に、候補スモールセル104のセットは、マクロセルネットワーク装置108又はUE120により更新され得る。支援情報は、例えば、上述のように、ネットワーク展開(例えば、アクセス/負荷情報、アップリンク測定、ダウンリンク測定、等)及びUE移動性状態推定(例えば、加速度、位置、方向、速度、又は他のUE関連移動性データ)に関連するような種々のセル選択パラメータを含むことができる。
【0040】
さらに、UE固有セルセット106又は候補セル104は、例えば、アクセス/負荷データ、又はアップリンク(UL)信号、UEダウンリンク(DL)信号、UE位置データ、アクセス/負荷データの測定若しくは他のネットワークパラメータデータのようなセル選択パラメータに従って、マクロセルネットワーク装置108又はUE120により更新され得る。スモールセルクラスタの中のスモールセルのうちの少なくとも1つがUE固有セルセット106に含まれている又は追加されていることに応答して、UEコンテキスト情報(UE120によるスモールセルへのアクセスを可能にする)は、スモールセルネットワーク装置のクラスタのクラスタヘッドに格納され、例えば特定のクラスタの中の全部のスモールセルネットワーク装置に利用可能にされ、又はマクロセルネットワーク装置108によりUE固有セルセット106の各々のスモールセルネットワーク装置に提供され得る。
【0041】
別の態様では、新しいUE固有セルセット106を形成すること又は候補セル104のセットの中で現在のUE固有セルセット106を評価することを目的とするUEポーリング信号は、イベントトリガに基づき実現され又は送信され得る。イベントトリガは、例えば、劣化(例えば、接続品質又はQoS因子)、又は例えばマクロセルネットワーク装置108の支援によるあるスモールセルネットワークから別のスモールセルネットワークへのアクセス又はハンドオーバ手順のための他のトリガイベントを含み得る。UEポーリングにより、UE固有セルセット106を更新するための更新手順は、例えば、UEサービング又は近隣セル測定が信号又はリンク劣化品質が閾より低い又は閾を満たさないと示すことに応答して、開始され得る。
【0042】
UE120が、(パラメータ又は基準のうちの1又は複数を有する)測定レポートを送信し及びアクセス又はハンドオーバのためのネットワーク決定を待つ代わりに、サービングセルを直接選択しアクセスできるので、スモールセルアクセス及びハンドオーバ手順の利点は、スモールセル122の中のUE120の高速なハンドオーバ及び関連付けを含む。これは、UE120が頻繁な無線リンク問題に苦しむとき及び別のスモールセルネットワークへの即時ハンドオーバが必要なとき、ハンドオーバ失敗を低減できる。さらに、サービングセル装置の頻繁な変更に起因する無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)シグナリング(例えば、測定レポート又はハンドオーバコマンドに関連するシグナリング)オーバヘッドは、低減され得る。イベントトリガに基づくUE固有セルセット106の更新は、UEポーリング信号送信のオーバヘッドを増大することなく、高移動性UEを効率的に処理できる。
【0043】
UE120はDLセル測定に基づき自身のサービングセルを選択できるが、マクロセル102又はマクロセルに関連する1又は複数のスモールセルは、(UEポーリングに基づくセル検出手順のために)UE固有セルセット106を決定することにより、又はUE120が(ブロードキャストに基づくセル検出手順のために)UE固有セルセット106及び目標又はサービングスモールセルを決定できるパラメータセット及び基準を構成することにより、無線リソース管理の制御を維持できる。
【0044】
スモールセルアクセス(又はハンドオーバ手順)の種々の実施形態では、UE固有セル106の最新SIは、UE120がUE固有セルセット106の中のスモールセルを直接選択し及びアクセスするために、UE120に利用可能であり得る。UE120のためにUE固有セルセット106のSIを配信し及び受信するための種々の態様が考案できる。
【0045】
一例の態様では、ネットワーク装置(例えば、マクロセルネットワーク装置108、又はスモールセルネットワーク装置110〜118)又はUE120がUE固有セルセット106を識別する前に、候補スモールセル104のセットのSIが、初期アクセスのためにマクロセルネットワーク装置108から、又はハンドオーバのためにサービングスモールセルネットワーク装置116から、専用RRCメッセージにより(支援情報の部分として)、UE120へ送信され得る。候補スモールセル104の中の1又は複数のスモールセル(例えば、スモールセルネットワーク装置114〜118により提供されるスモールセル)のSIが変化する場合、更新SIを有する専用RRCメッセージは、マクロセルネットワーク装置108から又はサービングスモールセルネットワーク装置116から、UE120へ再び送信され得る。
【0046】
代替又は追加で、UEポーリングに基づく検出処理により、UE固有セルセット106のSIは、スモールセルネットワーク装置116及び114自身によりポーリング応答メッセージの部分として送信され得る。支援情報の部分として既に送信されているSIが更新された場合、更新SIは、UE120へのポーリング応答に含まれ得る。
【0047】
代替又は追加で、マクロセルネットワーク装置108は、自身のカバレッジ下の全部のスモールセルのSIをブロードキャストできる。UE120は、候補スモールセル104のセット又はスモールセルクラスタ114〜118、候補の部分、又は全てのスモールセルネットワーク装置110〜118のブロードキャストSIメッセージをバッファリングできる。UEバッファコンポーネント(例えば、
図2のバッファコンポーネント)は、次に、(スモールセル選択パラメータが、ブロードキャストSIメッセージではなく、支援情報メッセージに含まれる場合)UE120によるスモールセル選択の後に、選択されたスモールセル又はスモールセルクラスタのバッファリングされたブロードキャストSIメッセージを復号化できる。代替で、UE120は、セル選択パラメータを得るために、UE固有セルセット106のバッファリングされたSIメッセージを復号化し、これらの復号化セル選択パラメータに基づき適切なサービング若しくは目標スモールセルネットワークを選択できる。SIが更新されると、例えばマクロセルネットワーク装置からのページングメッセージは、UE120に、SI変化を又は更新SIを知らせるために使用できる。
【0048】
本開示に記載の方法は一連の動作又はイベントとして本願明細書に図示され記載されるが、このような動作又はイベントの図示の順序は、限定的意味として解釈されるべきではないことが理解されるだろう。例えば、幾つかの動作は、本願明細書に図示され及び/又は記載されたものと別個に、異なる順序及び/又は他の動作若しくはイベントと同時に生じても良い。さらに、本願明細書の記載の1又は複数の態様又は実施形態を実施するために、必ずしも全部の図示の動作が必要ではない。さらに、本願明細書に記載の態様のうちの1又は複数は、1又は複数の別個の動作及び/又は段階で実行されても良い。
【0049】
図2を参照すると、
図1のマクロセル102の中のスモールセルに直接アクセスするためのUE120の例示的な処理フロー200が示される。開示の実施形態は、マクロセルにより提供される支援情報に基づき、UE120がアクセス処理を指示することを可能にする。LTEマクロセルネットワーク及びHFB RATに基づくスモールセルネットワークの場合には、スモールセルネットワークハンドオーバ又は関連付け決定及び通知のためにLTEインタフェースを使用することは、HFB RAT動作において、より長い遅延を生じ得る。HFB RATシステム及びLTEシステムが異なる時間スケール(例えば、HFB RATシステムでは約100マイクロ秒サブフレーム期間、及びLTEシステムでは1ミリ秒サブフレーム期間)を有することを考慮すると、LTEによるスモールセル追加及び削除は、数ミリ秒以内にHFB RATスモールセルに接続することを困難にし得る。
【0050】
方法200では、(
図1に示すような)UE固有セルセット106の特定のスモールセルのシステム情報(SI)は、UE120に利用可能にできる。SIは、UE120が特定のスモールセルにアクセスするために使用できる該特定のスモールセルに関連する特定のデータを表す。SIは、スモールセルの間で同じであり、又は各々のクラスタの間で異なり得る。SIは、例えば、共通無線リソース構成(例えば、半固定物理層パラメータ、又はTS36.331に記載のような他の構成若しくはパラメータ)を含み得る。初期アクセスの間、例えば、UE120は、マスタ情報ブロック(Master Information Block:MIB)及び/又は1又は複数のシステム情報ブロック(System Information Block:SIB)を復号化することにより、特定のスモールセルのSIを取得できる。ハンドオーバ動作の間、目標スモールセルのSIは、例えば、マクロセル102を介して、UE120へハンドオーバコマンド又はメッセージの一部として配信できる。同様に、セカンダリサービングセル(secondary serving cell:SCell)のSIは、例えば、キャリアアグリゲーション(CA)又はRel−12 LTE−A dual−connectivityの中の専用RRCメッセージを介して、配信できる。
【0051】
方法200により、UE120は、UEポーリング処理に従い初期アクセスするために、特定のスモールセルを直接開始し又は決定するよう動作する。したがって、初期アクセスは、UE120により直接生じ又は実現できる。初期アクセスは、スモールセル及び関連するマクロセルを有する異種ネットワークの中のマクロネットワーク装置108からの支援情報に基づき、UE120により指示される。マクロセルネットワーク装置108は、例えば他のネットワーク装置より低い周波数帯域(<6GHz)でプライマリサービングセル(primary serving cell:PCell)を提供できる。マクロセルネットワーク装置108は、mmWスモールセルネットワーク装置114、116の候補スモールセル、又は自身のカバレッジの中の他の装置(例えば、
図1のスモールセルネットワーク装置110〜118)に関連する支援情報を生成できる。上述のように、支援情報は、マクロセルのカバレッジゾーン102の中の特定のmmWネットワークに関連する専用支援情報であり得る。UE120は、アクセスすべき目標スモールセルの選択のためにマクロセル102の中のスモールセルのデータを検出し及び測定するために、支援情報を使用できる。
【0052】
方法200は、アクセスのために目標スモールセルを検出し、測定し、及び選択するための、UEポーリングに基づくUE120のセル検出の一例を示す。UEポーリングに基づくセル検出は、ポーリング信号及び測定、並びにセル負荷及びアクセス情報に従い、UE固有セルセット106の識別を可能にする。UEポーリング動作は、さらに、UE120による起こり得るアクセスのために、異種ネットワークがスモールセルネットワーク装置(例えば、スモールセルネットワーク装置114及び116)を準備することを可能にする。
【0053】
UE120は、UE固有ポーリング応答をUE120に送信する対応するスモールセルネットワーク装置114、116を通じて、UE固有セルセット106を有する特定のスモールセルネットワーク装置114、116の知識を識別し又は受信できる。初期アクセスの間、UE120は、UE固有DL同期信号(SS)に対してスモールセル測定を実行できる。SSは、ポーリング応答の部分として、スモールセルネットワーク装置114、116から送信される。小さい待ち時間のセル関連付けのために、次に、スモールセルネットワーク選択が、UE120により実行される。
【0054】
概して、202から210で、マクロセルネットワーク装置108は、UE120に提供するために支援情報を準備する。一方で、UE120は、異なるスモールセルネットワーク装置114、116、スモールセルネットワーク装置のクラスタ、又はUE固有セルセット106若しくは候補スモールセル104の中の他のスモールセルネットワーク装置による測定データに基づきアクセスを指示する。202及び204で、マクロセルネットワーク装置108は、対応するバックホールリンクを介して特定のスモールセルネットワーク装置114及び116から、SIデータを受信できる。SIは、UE120がスモールセルにアクセスすることを可能にし、識別データ、通信データ又は他のデータのような、アクセスするための各々の特定のスモールセルに関連する固有データを有する。
【0055】
202及び204で、マクロセルネットワーク装置108は、自身のネットワークカバレッジゾーン102の下で、スモールセルネットワーク装置116、114に、SIの要求を受信し又は通信する。202、204において、マクロセルネットワーク装置108によりSIが受信されると、対応するスモールセルのSIは、マクロセルのSIと一緒に共同で符号化され、又は1又は複数のシステム情報ブロック(SIB)で別個に送信され得る。候補スモールセル104に関連するSIは、次に、専用RRCシグナリングにより、候補スモールセルに関する支援情報の部分として、又は支援情報とは別個に、送信され得る。HFBスモールセルネットワーク装置114及び116は、例えば、202及び204で、半固定物理層パラメータ又は他のシステム情報(例えばTS36.331を参照)のような共通無線リソース構成を、マクロセルネットワーク装置108に通信できる。
【0056】
206で、マクロセルネットワーク装置108は、LTEアクセスを介してスモールセル装置114及び116又は自身のネットワークカバレッジ下にある他のスモールセルネットワーク装置に関連するSIをブロードキャストすることによるように、SIをUE120に通信する。マクロセルネットワーク装置108は、マクロセルカバレッジゾーン102の中のスモールセル装置、選択された候補スモールセル104のみ、又はUE固有セルセット106に関連するSIをブロードキャストするよう動作できる。例えば、マクロセルネットワーク装置108は、スモールセルネットワーク装置110〜118により提供されるどのスモールセルが、候補スモールセル104又はUE固有セルセット106であるかを、移動性データ、UEの位置、及び/又はスモールセルのアクセス/負荷データに基づき、選択できる。このデータ(移動性データ、位置データ、又はアクセス/負荷データ)の所定の閾に基づき、マクロセルネットワーク装置108は、これらのスモールセル(例えば、UE固有セルセット106のスモールセルネットワーク装置114及び116により提供されるスモールセル)に関連するSIを通信できる。
【0057】
一態様では、ポーリング識別情報(ID)コンポーネント208により、マクロセルネットワーク装置108は、ポーリングリソースも管理できる。したがって、UE120は、ポーリング信号応答に基づきスモールセルの測定を動的に更新し又は生成できる。ポーリングリソースは、例えば、時間ドメイン無線リソース、周波数ドメイン無線リソース、プリアンブルシーケンス、又はUE120によるポーリング動作により利用できる別のリソースを含み得る。
【0058】
さらに、IDコンポーネント208は、候補スモールセル104又はUE固有セルセット106を提供する特定のスモールセルネットワーク装置を識別できる。
図1の候補スモールセル104のサイズ又は数、候補スモールセル104に関連するデータ、スモールセルネットワーク装置クラスタ110〜118の識別情報、又はどのクラスタ若しくは装置がUE120に対するアクセスの候補であるかは、例えば、UE位置、UE120の近傍にある特定のスモールセルネットワーク装置のアクセス/負荷データ、UE移動性データに基づき、ポーリングリソースの部分として決定できる。例えば、より大きな候補セットは、UE移動性が高い場合に決定され得る。逆も同様である。このようなUE移動性データは、加速度データ、位置情報、方向、速度、又はUE120に関連する他の移動性パラメータを含み得る。マクロセルネットワーク装置108は、どのスモールセルネットワーク装置がUE120のアクセス又はハンドオーバの候補として資格があるかをUE移動性の所定の閾に基づき決定するために、この移動性データを利用できる。
【0059】
さらに、IDコンポーネント208は、UE120に関連する各々のスモールセルのQoS、並びに各々のアクセス/負荷データを監視し得る。IDコンポーネント208は、候補スモールセル104の候補リスト、又はしたがってUE固有セルセット106を更新するよう動作し得る。例えば、アクセス/負荷データの変化は、スモールセルネットワーク装置のUE120に対する位置が閾レベル又はQoSレベルを満たし得る場合でも、スモールセルネットワーク装置114により提供されるスモールセルをUE固有セルセット106又は高干せる104から除外させ得る。
【0060】
210で、マクロセルネットワーク装置108は、選択されたポーリングリソース(例えば、時間/周波数無線リソース、プリアンブルシーケンス、等)を、候補スモールセルネットワーク装置又はUE固有セルセット106のスモールセルネットワーク装置に通信する。この通信は、UE120による測定及びアクセス若しくはハンドオーバのためのUEによる選択のために準備するために、どの特定のスモールセルネットワーク装置(例えば、スモールセルネットワーク装置114)が候補装置として又はUE固有セルセット装置として指定されるかを示すことができる。これに基づき、対応するスモールセルがポーリングリソースにより構成される。さらに、選択されたポーリングリソースは、特定のスモールセルネットワーク装置が、例えばポーリング信号を受信することに応答して、UE120に応答することを可能にできる。ポーリングリソースは、スケジュールに基づくポーリング信号送信のためのもの又は競合の無いランダムアクセス型送信(例えば、統計的時分割多重方式と一緒の直交符号分割多重方式、等)のためのものであり得る。代替で、候補スモールセル104又はUE固有セルセット106は、競合に基づくポーリング信号送信のために使用される時間/周波数無線リソースセット及びプリアンブルシーケンスに関連する知識のみによって、UEポーリング信号のブラインド検出を実行できる。
【0061】
212で、支援情報は、マクロセルネットワーク装置108によりUE120に通信される。セカンダリサービングセル(SCell)、候補スモールセルネットワーク装置104、又はUE固有セルセット106のSIは、例えば、候補スモールセル104又はUE固有セルセット106に関連する支援情報の部分として、専用RRCシグナリングにより送信できる。支援情報は、PCI、搬送波周波数、フレームタイミング情報、又は巡回プレフィックス(CP)長を含むことができ、例えば、マクロセルネットワーク装置108により又はサービングスモールセルネットワーク装置116から送信され得る。支援情報は、マクロセルネットワーク装置108により又はサービングスモールセルネットワーク装置116により決定され、専用RRCメッセージによりUE120に通信できる。UE120は、支援情報を受信し、UE固有セルセットの中のスモールセルの更なる測定のために利用し、さらに、初期アクセス又はハンドオーバ動作のために目標スモールセルを選択できる。212で、例えば、マクロセルネットワーク装置108は、専用RRCメッセージにより、候補スモールセル104に関連する支援情報を送信できる。支援情報は、UE120が測定、セル選択、及び選択されたセルネットワーク装置のSIの復号化のような更なる動作を実行するための、ポーリングリソース及びポーリングリソース構成を更に含み得る。
【0062】
214で、UE120のバッファリングコンポーネントは、候補スモールセル104、UE固有セルセット106、又は1又は複数のスモールセルネットワーク装置114、116のクラスタヘッド装置のSIをバッファリングするよう構成され得る。このSIは、例えば、UE120が、目標スモールセル装置114又は特定のクラスタのスモールセルネットワーク装置にアクセスすることを可能にする。さらに、バッファリングコンポーネント214は、アクセス又はハンドオーバが変化するパラメータ又はネットワーク状態(例えば、より低いQoS、DL又はULの測定、UE移動性因子、UE位置、又は他のネットワークパラメータ)に基づきUE120によりトリガされるのに続いて復号化されるように、支援情報をバッファリングできる。
【0063】
216で、UE120は、スモールセルネットワーク装置114、116に示されたポーリングリソースを用いてポーリング信号を送信し、したがって、決定されたUE固有セルセット104(例えば、スモールセルネットワーク装置114及び116)からポーリングリソースをトリガできる。スモールセルネットワーク装置114及び116は、UE120からのポーリング信号を検出するよう構成されるポーリング応答コンポーネント218を有する。スモールセルネットワーク装置114、116のポーリング応答コンポーネント218は、さらに、UE120からのポーリング信号に応答して又はそれに基づき、UE120にポーリング応答を通信するために、ビームアライメント及び管理制御を実行する。220で、各々のスモールセルネットワーク装置114又は116からのポーリング応答は、HFB RAT接続で通信され、例えばUE固有にビーム形成されたDL SS、セル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)、ULタイミングアドバンス値、ULリソース許可、又はポーリング応答メッセージの部分としての他のリソースを含み得る。
【0064】
222で、ポーリング応答メッセージを受信することに応答して、UE120は、受信したSSに基づきセル測定を実行し、UE固有セルセット106のSIメッセージを復号化し、及びUE120によるセル測定及びSIメッセージの中で示されたセル選択パラメータに基づき適切なサービングセル(例えば、スモールセルネットワーク装置116)を選択する。代替で、セル選択パラメータは、支援情報の部分としてUE120へ送信され、UE120のバッファコンポーネント214は、目標スモールセルの選択の後に、選択されたスモールセルネットワーク装置116又はスモールセルネットワーク装置クラスタ116のブロードキャストSIメッセージを復号化して、UE120が選択された目標スモールセルへの接続を指示できるようにする。
【0065】
UE120が既に接続されているサービングスモールセル122の測定では、UE120は、eNB側のTx/Rxビーム追跡のために、ビーム形成SRSをサービングスモールセルネットワーク装置116に(ULタイミング同期の下で)周期的に送信できる。DLでは、UE120は、サービングスモールセルネットワーク装置116から周期的に送信されるビーム形成DL SSについて測定を実行できる。
【0066】
別の態様では、UE120の近隣セル測定は、周期的に及びイベント駆動に基づき実行され得る。周期的近隣セル測定では、2つの周期(長い及び短い)が、UE120によるポーリング信号送信のために構成され得る。長い周期で、UE120は、eNB側のTx/Rxビームアライメント及びUE固有セルセット106の起こり得る更新のために、候補スモールセル104の候補スモールセルネットワーク装置セット又は(推定されたeNBダウンリンク送信タイミング、又は他の送信タイミング関連パラメータに従い)候補スモールセルのセット又はスモールセルクラスタへ、UEポーリング信号を周期的に且つ全方向に送信できる。短い周期で、ポーリング信号は、主にeNB側のTx/Rxビームアライメントのために、既に決定されたUE固有セルセット106へ送信できる。周期的ポーリング信号に応答して、UE固有セルセット106の中の近隣スモールセルネットワーク装置(例えば、スモールセルネットワーク装置114又は他のネットワーク装置)は、UE120による近隣セル測定のために(及びUE Tx/Rxビームアライメントのために)、ビーム形成されたDL SSを周期的に送信できる。UE120ポーリング信号は、例えばサービングスモールセルネットワーク装置116におけるビーム追跡のために使用されるビーム形成UL SRSと比べて遙かに少ない頻度で送信されることが期待される。
【0067】
さらに、UE固有セルセット106は、イベント駆動型近隣スモールセル測定に基づいても更新され得る。例えば、UE120は、サービングスモールセル122の品質/QoS/QoEの劣化を観察し又は検出できる。或いは、UE120は、良好なリンク品質を有する近隣スモールセル(例えば、UE固有セルセット106又は候補スモールセル104の中の他のスモールセル又は対応するスモールセル)の数の減少を検出できる。リンク品質は、例えば、閾レベルの満足に基づき検出され又は観察できる。例えば、品質は、第1の閾より低いサービングセルの参照信号受信電力(Reference Signal Received Power:RSRP)、又はRSRPが第2の閾より低い若しくは第3の閾より大きい近隣セルの数により、決定できる。リンク品質又は他の品質因子に応答して、UE120は、UE固有セルセット106を更新し、UE固有セルセット106に追加された更新した近隣スモールセルのパラメータを測定でき、一方で、他のスモールセルを維持し又は削除する。別個のポーリングリソース(時間/周波数無線リソース)は、イベント駆動型ポーリング信号送信のために構成され得る。一方で、1又は複数の候補スモールセルネットワーク装置は、UE固有セルセット106の一部であり得るネットワーク装置クラスタの指定ヘッド又は管理スモールセルネットワーク装置114のように、イベント駆動型ポーリング信号送信を監視する。当業者は、例えば、候補セル104の中の他のスモールセルネットワーク装置、マクロセルネットワーク装置108、又はマクロセル102の中の他のスモールセルネットワーク装置が同様に動作し得ることを理解できる。
【0068】
224で、UE120は、目標スモールセルネットワーク装置116又は選択されたスモールセルネットワーク装置116へ、スケジューリング要求、UE能力メッセージ、及び他のUE能力若しくはリソース情報を含み得る接続完了メッセージを送信できる。初期アクセスのために選択されるスモールセルネットワーク装置116は、次に、マクロセルネットワーク装置108に接続を通知できる。
【0069】
図3を参照すると、マクロセルと一緒に展開され作動されるスモールセルの中のUE120によるハンドオーバを実現するための例示的な処理フロー300が示される。LTE−Advanced Rel−12二重接続の動作モードで、UE120を第1の(ソース)スモールセル116から第2の(目標)スモールセル114へハンドオーバするために、例えば、マクロセルネットワーク装置108は、ソーススモールセルネットワーク装置116を解放し、目標スモールセルネットワーク装置114を追加できる必要がある。これは、マクロセルネットワーク装置108とUE120との間のRRCメッセージ交換により可能にできる。開示の実施形態は、マクロセル102又はその中のスモールセルにより提供される支援データに基づき、UE120がアクセス処理を実現し及び指示することを可能にする。LTEマクロセルネットワーク及びHFB RATに基づくスモールセルネットワークの場合には、スモールセルネットワークハンドオーバ又は関連付け決定及び通知のためにLTEインタフェースを使用することは、例えば、HFB RAT動作において、より長い遅延を生じ得る。HFB RATシステム及びLTEシステムが異なる時間スケール(例えば、HFB RATシステムでは約100マイクロ秒サブフレーム期間、及びLTEシステムでは1ミリ秒サブフレーム期間)を有することを考慮すると、既存の手順は、数ミリ秒以内にHFB RATスモールセルに接続することを困難にし得る。
【0070】
方法300では、マクロセルネットワーク装置108(例えば、LTE eNB)又は1又は複数のスモールセルクラスタヘッド114、116、118は、上述の
図2のIDコンポーネント208と類似するポーリングIDコンポーネント302により、UEポーリングリソース(例えば、時間、周波数、及びプリアンブルシーケンス)を管理できる。304で、クラスタヘッド又はマクロネットワーク装置108のIDコンポーネント302は、各々のクラスタの中のUEの候補セル114〜118に、UE120のために選択されたポーリングリソースを知らせる。代替で、候補スモールセルネットワーク装置104は、競合に基づくポーリング信号送信をブラインド検出し得る。
【0071】
306で、専用RRCメッセージは、サービングスモールセルネットワーク装置116から送信され得る。RRCメッセージは、支援情報、及びスモールセルネットワーク装置114〜118のうちの任意のものに関するSIを含み得る。支援情報は、特定の候補スモールセル104又はUE固有セルセット106の一部であると決定されるセルの識別情報に関連し得る。ここで、特定の候補スモールセル104又はUE固有セルセット106から、ハンドオーバのために目標セルがUEにより選択される。支援情報は、PCI、搬送波周波数、フレームタイミング情報、巡回プレフィックス(CP)長、又は他のリソースを含むことができ、例えば、サービングスモールセルネットワーク装置116から又は代替でマクロセルネットワーク装置108により送信され得る。
【0072】
UE120は、UE固有セルセット106又は候補装置104の中のスモールセルネットワーク装置114〜116の更なる測定を生成するために、支援情報を受信し及び利用できる。UE120は、次に、自身の測定データに基づきアクセス又はハンドオーバのために目標スモールセル装置114を選択することができる。専用RRCメッセージは、さらに、UE120が測定、セル選択、及び選択された目標スモールセルネットワーク装置114、又はUE固有セルセットがスモールセルネットワーク装置118を含むよう更新されている場合にはスモールセルネットワーク装置118のSIの復号化も実行するために、ポーリングリソース及びポーリング応答構成を含むことができる。
【0073】
UE120の更新コンポーネント308は、例えば、候補スモールセル104又はUE固有セルセット106に含まれる又はそれとして指定されたスモールセルを、UE120により生成される後続の測定に基づき又は受信されたRRCメッセージの中のデータにより更新するよう構成される。候補セル104又はUE固有セルセット106の更新は、1又は複数のイベントトリガにより開始され得る。イベントトリガは、例えば、劣化(例えば、接続品質又はQoS因子)、又はマクロセルネットワーク装置108の支援によるあるスモールセルから別のスモールセルへのアクセス又はハンドオーバ手順のための他のトリガイベントを含み得る。スモールセル検出のためのUEポーリングにより、UE固有セルセット106を更新するための更新手順は、UEサービング又は近隣セル測定が信号又はリンク劣化が閾より低い又は閾を満たさない品質を有すると示すことに応答して、開始され得る。異なる閾又は異なる閾レベルは、候補セル104及びUE固有セルセット106に対応し得る。ここで、UE固有セルセット106は、候補スモールセル装置104より高い品質閾レベルを有し得る。
【0074】
310で、更新コンポーネント308がイベントトリガを識別し又は受信することに応答して、UE120は、全方向性ビーム又はその他の方法により、1又は複数のUEポーリング信号を更に送信する。UE120は、次に、新しいUE固有セルセット106を更新し、又は候補セル104のセット若しくはUE固有セルセット106の中で現在のUE固有セルセット106を更に評価し得る。
【0075】
312で、スモールセルネットワーク装置114及び118は、UE固有セルセット106又は候補スモールセル104の潜在的スモールセルネットワーク装置として、UE120からのポーリング信号を検出するために、ポーリング応答コンポーネント218を利用し、さらに、UE120にポーリング応答を通信するためにビームアライメント及び許可制御を指示できる。
【0076】
314で、UE固有セルセット106は、ポーリング応答の部分としてビーム形成DL SSをUE120へ送信できる。UE120は、UEコンテキストデータを受信し及びUE120のためにリソースを予約するために、目標スモールセル装置114又は118に対するようなHO準備を開始できる。DLビーム形成SSと一緒に、ULタイミングアドバンス値及びULリソース割り当てが、応答の中で送信され得る。専用RRCメッセージと一緒に支援情報の部分として送信されない場合、UE固有セルセットのSIも、ビーム形成DL SSと共に送信され得る。
【0077】
UE120の測定/選択コンポーネント316は、受信したSSに基づきセル測定を実行し、UE固有セルセット106又はスモールセルネットワーク装置114若しくは118のSIメッセージを復号化し、及び測定及びSIメッセージの中で示されたセル選択パラメータに基づき適切なサービングセル(例えば、スモールセルネットワーク装置114)を選択するよう構成される。UE測定及びセル選択パラメータに基づき、測定/選択コンポーネント316は、UE固有セルセット106の中のHO目標スモールセルネットワーク装置114を決定し、318で(例えばHFB RAT接続を介して)HO要求を通信する。318で、UE120は、示されたタイミングアドバンス(TA)値及びULリソースを用いて、目標スモールセルネットワーク装置114へHO要求メッセージを直接送信する。この通信は、ソーススモールセル122に関連する情報を含み得る。HO要求メッセージと一緒に、UE120は、ビーム形成トレーニング通信交換を更に要求できる。UE120は、限られた数の受信機RFチェーンしか有しないので、同じ送信ビーム形成重みを有する複数のシンボルが、UEの受信ビーム形成重みを訓練するために利用できる。
【0078】
目標スモールセルネットワーク装置114のUEコンテキスト有効コンポーネント320は、UEコンテキスト検証を更に実行できる。目標スモールセルネットワーク装置114は、次に、解放要求322をソーススモールセルネットワーク装置へ送信する。ソーススモールセルネットワーク装置は、対応するUEコンテキスト検証コンポーネントでメッセージを検証し324、解放及びUE120に関連するバックホールリンクでデータ(例えば、進行中のユーザデータ、MAC層状態データ、所望のリソースデータ、又はUE120にサービスするためのデータ)を転送できる326。転送されるデータ326は、328で、バッファコンポーネント328によりバッファリングされ、次に、解放要求肯定応答が受信されることに応答して330、処理され得る。ソーススモールセルネットワーク装置116から転送されたデータを受信した後に、目標スモールセルネットワーク装置114は、メッセージをマクロセルネットワーク装置108へ送信して332、マクロセルネットワーク装置108にハンドオーバ及び更新されたサービングスモールセルネットワーク装置114を知らせ、一緒に、「ハンドオーバ完了」メッセージがUE120へ送信される334。
【0079】
UE120とって禁じられたスモールセル又はUE120にサービスするために十分な(例えば、閾より高い)無線リソースを有しないスモールセルは、受信したUEポーリング信号310に応答しない、つまり、UE固有ビーム形成SSを送信しない。UE120はハンドオーバの決定を行うが、決定基準及びセル関連付けの関連パラメータは、ネットワーク、例えばマクロセルネットワーク装置108、又は候補スモールセル104若しくはUE固有セルセット104の中のクラスタのヘッドスモールセルネットワーク装置により設定できる。したがってネットワーク負荷平衡及びオフローディングは、依然として達成できる。
【0080】
図4を参照すると、種々の態様に従うマクロセルにより支援されるスモールセルネットワークの中のモバイル通信を説明する別の例示的な処理フロー400が示される。処理フロー400は、UE120がアクセス又はハンドオーバを実現するための、ブロードキャストに基づくセル検出の一例を示す。
【0081】
402、404、及び406で、マクロネットワーク装置108は、スモールセルネットワーク装置114、116、118のスモールセルに関連する、及びマクロセル102の中のスモールセルネットワーク装置110〜118の各々スモールセルについても、SIを決定できる。スモールセルのSIは、マクロセル102のSIと共同で、又は1又は複数の新しいシステム情報ブロック(SIB)の中で別個に、符号化できる。HFBスモールセルネットワーク装置114、116、118は、例えば、402、404、及び406で、半固定物理層パラメータ又は他のシステム情報(例えばTS36.331を参照)のような共通(セル固有)無線リソース構成を、マクロセルネットワーク装置108に通信できる。上述のように、1つのPCI及び共通SIは、同じスモールセルクラスタの中のスモールセルのために使用され得る。UE120は、例えばMIB及びSIBのうちの少なくとも1つを復号化することにより、スモールセルのシステム情報を取得できる。
【0082】
208で、候補スモールセルに関連するSIは、次に、専用RRCシグナリングにより、候補スモールセルに関する支援情報と一緒に、送信され得る。代替及び追加で、マクロセル102の中のスモールセルネットワーク装置110〜118のスモールセルに関連するSIは、マクロセル102により、支援情報と別個にブロードキャストされる。
【0083】
一態様では、UE120があるスモールセルカバレッジから別のスモールセルカバレッジへ移動すると、候補スモールセル104は、マクロセルネットワーク装置108からの支援情報により(例えば、ネットワーク展開状態、UE移動性状態推定、位置データ、アクセス/負荷データ、又は他のパラメータにより)、更新コンポーネント410において更新され得る。マクロセルネットワーク装置108は、(
図1に示すような)スモールセルネットワーク装置110〜118と通信し、UEのアップリンク信号を測定することにより、又は
図4に示すようにUEがダウンリンク参照信号(例えば、セル固有参照信号)を測定することにより、これらの装置、又はUE固有セルセット106の更新を決定し/更新できる。
【0084】
マクロセルネットワーク装置108は、次に、ネットワーク展開状態及びUE移動性状態推定データ、又はUE120によるアクセス若しくはハンドオーバ動作の基礎を形成するための他のパラメータに基づき、支援データを効率的且つ効果的に通信できる。マクロセルネットワーク装置108は、サービングスモールセルネットワーク装置宛のアップリンクサウンディング参照信号(SRS)を有効なUL送信タイミングアドバンス値により、又は目標スモールセルネットワーク装置宛であり得るランダムアクセスプリアンブルを宛先スモールセルネットワーク装置の推定DL受信タイミングとも揃えられるUL送信タイミングにより、提供することもできる。
【0085】
408で支援情報及びSIと一緒に送信されるセル選択パラメータは、UE固有セルセット106のスモールセル又は候補スモールセル104のアクセス又は負荷データも含み得る。負荷データは、各スモールセルが有する接続の数、又は1又は複数の近隣関係のような、輻輳データを、例えばネットワーク状態パラメータセットの一部として、含み得る。上述のように、スモールセルに利用可能なネットワーク帯域幅、トラフィック監視データ、ネットワークオフローディング、ネットワークプレローディング、又は他の状態も、セル選択パラメータの部分であり得る。
【0086】
図4の処理フロー400のブロードキャストに基づくセル検出では、セル固有DL同期信号は、周期的に送信でき、UE固有セルセット106は、UEのDL測定及びスモールセル関連付け基準(セル選択パラメータ)により、UE120の測定/識別/更新コンポーネント410により決定できる。412で、UE120は、次に、マクロセルネットワーク装置108に直接に、又はUE固有セルセット106のサービングスモールセルネットワーク装置116に、通知できる。また、サービングスモールセルネットワーク装置116は、マクロセルネットワーク装置108に通知できる。UE120が、マクロセル102のリンク又はサービングスモールセル122のリンクを介して、マクロセルネットワーク装置108に識別されたUE固有セルセット106を通知すると、UE固有セルセット106は、UE120の指示で起こり得るハンドオーバ又はアクセスのために準備する。
【0087】
UE120はDLセル測定に基づき自身のサービングセルネットワーク装置116を選択するが、マクロセル102は、無線リソース管理を制御し、及び代替で(UEポーリングに基づくセル検出のために)UE固有セルセット106のスモールセル部分も決定し、又はUE120が(
図4に示すような、ブロードキャストに基づくセル検出のために)UE固有セルセット106を候補スモールセルネットワーク装置104のサブセット(例えば、スモールセルネットワーク装置114、116)として決定するためのパラメータセット及び基準を構成する。
【0088】
UE固有セルセット106のスモールセルネットワーク装置114、116のUEコンテキスト検証コンポーネント413は、UEコンテキストデータをマクロセルネットワーク装置108から又はコアネットワークエンティティから受信し、さらに、UEコンテキストデータ(例えば、サブスクリプション情報、ユニーク識別情報、移動性情報、又は他のUE関連パラメータ)の検証を実行し、UE120のために任意のリソース(例えば、ランダムアクセスプリアンブル、帯域幅、通信データ、等)を予約できる。UE120が、QoSの低下又は閾より低い他の劣化のようなサービングスモールセルに関する一貫したリンク問題を検出し、又はより適切なセルを見付けるとき、UE120は、ネットワークにより示されるハンドオーバ基準に従いハンドオーバの決定を行い、(UE固有セルセット106から選択された)目標スモールセルネットワーク装置114に直接アクセスできる。UE120の選択コンポーネント414は、選択されたUE固有セルセット106の中から、例えばアクセス/負荷データ、UE移動性若しくは位置に関連する測定及び/又はセル選択パラメータに基づき、目標スモールセルネットワーク装置114を決定できる。416で、UE120は、(例えば、HFB RAT接続を介して)HO要求を通信する。416で、UE120は、例えば示されたタイミングアドバンス(TA)値又はULリソースを用いて、目標スモールセルネットワーク装置114へHO要求メッセージを直接送信する。この通信は、ソースセル122に関連する情報を含み得る。この通信で、HO要求メッセージ416と一緒に、UE120は、ビーム形成トレーニング通信交換を更に要求できる。
【0089】
目標スモールセルネットワーク装置114は、次に、HO動作の場合には、解放要求420をソーススモールセルネットワーク装置へ送信する。ソーススモールセルネットワーク装置は、対応するUEコンテキスト検証コンポーネントでメッセージを検証し422、解放及びUE120に関連するバックホールリンク上のメッセージでデータ(例えば、進行中のユーザデータ、MAC層状態データ、所望のリソースデータ、又はUE120にサービスするためのデータ)を転送できる424。転送されるデータ424は、426で、バッファコンポーネントによりバッファリングされ、次に、解放要求肯定応答が受信されることに応答して428、処理され得る。ソーススモールセルネットワーク装置116から転送されたデータを受信した後に、目標スモールセルネットワーク装置114は、メッセージをマクロセルネットワーク装置108へ送信して430、マクロセルネットワーク装置108にハンドオーバ及び更新されたサービングスモールセルネットワーク装置114を知らせ、一緒に、「ハンドオーバ完了」メッセージがUE120へ送信される432。
【0090】
UE120が、良好なリンク品質を有する近隣セルを新たに検出すること、又はさらに、現在のUE固有セルセット106の中で良好なリンク品質を有する(所定の閾より高いQoS又は他の品質因子を有する)近隣セルの数の減少を観察することに応答して、UE120は、更新コンポーネント410によりUE固有セルセット106を更新し、スモールセルネットワーク装置114又はマクロセルネットワーク装置108を介する1又は複数の通信によりネットワークに変化を通知できる434。
【0091】
図5を参照すると、マクロセルにより支援されるスモールセルネットワークの中でUEにより指示されるアクセス及びハンドオーバ動作を可能にするための、種々の態様に従う例示的な方法500が示される。502で、UE120は、候補スモールセル104のような、スモールセルネットワーク装置110〜118により提供されるスモールセルに関連する支援データ(情報)を、マクロセルにより支援されるスモールセルネットワークのような異種ネットワークの中のマクロセルネットワーク装置108から受信する。
【0092】
支援データは、UE120によるスモールセルのセル識別及びセル測定を可能にする、マクロセルのカバレッジゾーンの中のスモールセルに関する専用支援情報であり得る。専用支援情報は、サービング又は近隣セルに関して決定される移動性測定に基づくセル固有パラメータを含み得る。支援データは、例えば、上述のように、ネットワーク展開(例えば、UE120に関連するような、アクセス/負荷情報、アップリンク測定、ダウンリンク測定、等)及びUE移動性状態推定(例えば、加速度、位置、方向、速度、又は他のUE関連移動性データ)に関連するような1又は複数のセル選択パラメータを含むことができる。支援データは、UE120が任意の所与のスモールセルネットワーク装置に接続できるようにするシステム情報、検出されるべきクラスタ又はクラスタヘッドスモールセルネットワーク装置のPCI、MIB、SIB、搬送波周波数、粗い(フレーム)タイミング情報、又はスモールセル若しくは対応するスモールセルネットワーク装置110〜118に関連する他のデータ、を含み得る。
【0093】
504で、UE120は、支援データに基づき、候補スモールセルネットワーク装置104のサブセットとして、UE固有セルセット106を識別する。UE120は、測定を実行し又は決定し及び起こり得るアクセス又はハンドオーバ動作のために最適なスモールセルネットワーク装置を識別するために、支援データを利用できる。マクロセルネットワーク装置108は、例えば、UE移動性、位置、アクセス若しくは負荷データ(例えば、現在サービスされている又は利用可能なUEの数に対するネットワーク装置の能力)、又は他のパラメータに基づき、候補スモールセルネットワーク装置に関連する支援データを提供できる。
【0094】
506で、UE120は、アクセス動作又はハンドオーバ動作を実現するために、決定されたUE固有セルセットの指示を送信する。スモールセルネットワーク装置は、それぞれ、アクセスのためにUE120により選択されている場合に、接続を可能にするために、UEコンテキスト情報を処理できる。他の態様では、UE120、スモールセルネットワーク装置、又はマクロセルネットワーク装置は、UE固有セルセットの指示を、候補スモールセルネットワーク装置セットの中の1又は複数のスモールセルネットワーク装置から受信できる。ここで、UE固有セルセットは、例えば、1又は複数のスモールセルネットワーク装置による候補スモールセルネットワーク装置セットの、アップリンク測定、ダウンリンク測定、及び/又はアクセス負荷情報に基づき識別される。アップリンク測定は、候補スモールセルネットワーク装置セットの、UEポーリング信号、アップリンクサウンディング参照信号、又はランダムアクセスプリアンブルに基づき得る。ここで、ダウンリンク測定は、セル固有参照信号又はUE固有ビーム形成同期信号のうちの少なくとも1つに基づく。
【0095】
508で、UE120は、さらに、第1の又は目標スモールセルネットワーク装置を、UE固有セルセットから、1又は複数のセル選択パラメータに基づき選択する。セル選択パラメータは、例えば、アップリンク測定から得られ及びポーリング応答メッセージを介して送信されるデータを含み得る。ポーリング応答メッセージは、UE120によるハンドオーバのためにアクセスすべき又は目標とすべきUE固有セルセット106のスモールセルを決定するために、UE固有セルセット106の最新のシステム情報、UE固有同期信号、アップリンクタイミングアドバンス値、アップリンクリソース割り当て情報、セル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)、又は他の同様のパラメータを含み得る。
【0096】
方法500は、さらに、第2のスモールセルを、UE固有セルセットから、1又は複数のセル選択パラメータに基づき選択するステップを有し得る。アクセス要求メッセージ又はハンドオーバ要求メッセージは、第2のスモールセルの第2のスモールセルネットワーク装置へ送信され得る。UEは、次に、第1のスモールセルから第2のスモールセルへのハンドオーバ動作を、選択された第2のスモールセルネットワーク装置に基づき、指示できる。
【0097】
ポーリングに基づくスモールセル手順では、UEは、ポーリング応答メッセージを1又は複数のスモールセルネットワーク装置から受信できる。ポーリング応答メッセージは、例えば、UE固有セルセットの最新システムデータ、UE固有同期信号、アップリンクタイミングアドバンス値、アップリンクリソース割り当てデータ、又はセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)を含み得る。近隣セルのリンク品質の測定では、アップリンク測定に基づき1又は複数のセル選択パラメータの生成を開始するために、UE120は、例えば、第1の周期を有する第1のUEポーリング信号をUE固有セルセット106へ、及び第2の周期を有する第2のUEポーリング信号を、候補スモールセル104のセットへ、周期的に送信できる。ここで、第1の周期は第2の周期より短くなり得る。代替又は追加で、UEポーリング信号は、例えば、第1のスモールセルのリンク品質の少なくとも1つの低下又はUE固有セルセットの中で所定の閾を満たすリンク品質を有するスモールセルの数の減少のようなイベントトリガに応答して、通信され得る。UE120は、周期的にビーム形成アップリンクサウンディング参照信号(SRS)を送信しビーム形成ダウンリンク同期信号(SS)を受信することにより、サービングスモールセルについてダウンリンク測定を実行できる。
【0098】
ブロードキャストに基づくセル検出手順では、UE120は、周期的に送信される同期信号及び/又はセル固有参照信号を受信することにより、1又は複数のスモールセルに関してダウンリンク測定を実行できる。幾つかの展開シナリオでは、マクロセル102のリンク品質は劣化するが、UE120は、UE固有セルセットの1又は複数のスモールセルについて良好なリンク品質を維持できる。UE固有セルセット106についての測定結果は、例えば、次に、マクロセル周波数層での測定レポートの中で、マクロセルネットワーク装置108に通信できる。したがって、マクロセルネットワーク装置108は、マクロセルハンドオーバ中に、UE固有セルセット又は候補スモールセルネットワーク装置を更新するか否かを決定できる。
【0099】
開示の主題の種々の態様について更なるコンテキストを提供するために、
図6は、本願明細書に開示の特徴又は態様を可能にする及び/又は利用できるネットワーク(例えば、マクロセルネットワーク装置、基地局、無線アクセスポイント、スモールセルネットワーク装置、又はスモールセルアクセスポイント、等)のアクセスに関連するアクセス(ユーザ)機器600の一実施形態のブロック図を示す。
【0100】
アクセス機器又はUE600は、UE120の別の例であり、ネットワークのアクセスに関連し、セグメント602
1〜602
B(Bは正整数)を通じて、無線装置、無線ポート、無線ルータ、等から及びそれらへ信号を受信し及び送信できる。セグメント602
1〜602
Bは、アクセス機器及び/又はネットワークのアクセスに関連するソフトウェア600の内部及び/又は外部にあり、監視コンポーネント604及びアンテナコンポーネント606により制御できる。監視コンポーネント604及びアンテナコンポーネント606は、通信プラットフォーム608に結合できる。通信プラットフォーム608は、受信信号及び送信されるべき他の信号の処理及び操作を提供する電子コンポーネント及び関連回路を含み得る。
【0101】
一態様では、通信プラットフォーム608は、アナログ信号を受信するとアナログ信号をデジタル信号に変換でき、及び送信するときデジタル信号をアナログ信号に変換できる受信機/送信機610を含む。さらに、受信機/送信機610は、単一のデータストリームを複数の並列データストリームに分割し、又は相互動作を実行できる。受信機/送信機610には、時間及び周波数空間で信号の操作を実現できるマルチプレクサ/デマルチプレクサ612が結合され得る。マルチプレクサ/デマルチプレクサ612は、時分割多重化、周波数分割多重化、直交周波数分割多重化、符号分割多重化、空間分割多重化のような種々の多重化方式に従い、情報(データトラフィック及び制御シグナリング)を多重化できる。さらに、マルチプレクサ/デマルチプレクサ612は、情報(例えば、符号を、Hadamard−Walsh符号、Baker符号、Kasami符号、多相符号、等のような従来知られている適切な任意の符号に従い)スクランブルし及び拡散できる。
【0102】
変調機/復調機614は、通信プラットフォーム608の一部でもあり、周波数変調、振幅変調(例えば、M−ary直交振幅変調、ここでMは正整数)、位相偏移キーイング、等のような複数の変調技術に従い情報を変調できる。
【0103】
ネットワークのアクセスに関連するUE600は、プロセッサ616も含む。プロセッサ616は、実質的には、アクセス機器及び/又はソフトウェア600の中の任意の電子コンポーネントに機能を少なくとも部分的に与えるよう構成される。特にプロセッサ616は、例えば監視コンポーネント604、アンテナコンポーネント606、及びその中の1又は複数のコンポーネントを通じて、UE600の構成を実現できる。追加で、UE600は、ディスプレイインタフェース618を含み得る。ディスプレイインタフェース618は、アクセス機器及び/又はソフトウェア600の機能を制御する機能を表示し、又はその動作状態を開示できる。さらに、ディスプレイインタフェース618は、情報をエンドユーザに伝達するためのスクリーンを含み得る。一態様では、ディスプレイインタフェース618は、液晶ディスプレイ、プラズマパネル、モノリシック薄膜ベースのエレクトロクロミックディスプレイ、等であり得る。さらに、ディスプレイインタフェース618は、エンドユーザに操作指示を伝達するメッセージと関連しても利用できる聴覚徴候の通信を実現するコンポーネント(スピーカ)を含み得る。ディスプレイインタフェース618は、(例えば、リンクされたキーパッドを通じて又はタッチジェスチャを通じて)アクセス機器及び/又はソフトウェア600に外部コマンド(例えば、再起動動作)を受信させることができるデータ入力も実現できる。
【0104】
広帯域ネットワークインタフェース620は、UE600のサービスプロバイダネットワーク(図示しない)への接続を実現する。サービスプロバイダネットワークは、入ってくる及び出て行くデータフローを可能にする1又は複数のセルラ技術(例えば、3GPP(third generation partnership project)UMTS(universal mobile telecommunication system)、GSM(global system for mobile communication)、等)を含み得る。広帯域ネットワークインタフェース620は、UE600の内部又は外部にあり、エンドユーザ相互作用及び状態情報配信のためにディスプレイインタフェース618を利用できる。
【0105】
プロセッサ616は、通信プラットフォーム608に機能的に接続でき、直接及び逆高速フーリエ変換、変調レートの選択、データパケットフォーマットの選択、パケット間時間、等を達成するような、多重化/逆多重化のためにデータ(例えば、シンボル、ビット、又はチップ)に対する操作を実現できる。さらに、プロセッサ616は、データ、システム、又はアドレスバス622を通じて、ディスプレイインタフェース618及び広帯域ネットワークインタフェース620に機能的に接続でき、このようなコンポーネントの各々に少なくとも部分的に機能を与える。
【0106】
UE600では、メモリ624は、アクセス機器及び/又はソフトウェア600を通じて無線カバレッジへのアクセスを認可する位置及び/又はカバレッジ領域(例えば、マクロセクタ、識別子)アクセスリスト、アクセス機器及び/又はソフトウェア600の無線環境の中でのカバレッジ領域のランク付けを含み得るセクタ知識、それらに関連する無線リンク品質及び強度、等を保持できる。メモリ624は、データ構造、符号命令及びプログラムモジュール、システム若しくは装置情報、スクランブル、拡散及びパイロット送信のための符号シーケンス、アクセスポイント構成、等も格納できる。プロセッサ616は、アクセス機器及び/又はソフトウェア600の中に存在するコンポーネント、プラットフォーム、及びインタフェースを作動させ及び/又は機能を与えるために使用される情報を格納し及び読み出すために、(例えば、メモリバスを通じて)メモリ624に結合できる。
【0107】
さらに、UE600は、1つのコンポーネントの中に又はそれぞれ別個のコンポーネントとして、制御コンポーネント222として動作するよう構成される測定/復号化/選択/更新コンポーネント222を更に有し得る。例えば、制御コンポーネント222は、支援情報に基づきセル選択パラメータを測定し、候補スモールセル104の中からUE固有セルセット106を識別するよう構成され得る。UE固有セルセットは、通信機(送信機)又は通信コンポーネント610からのUEポーリング信号、アップリンクサウンディング参照信号、又はランダムアクセスプリアンブルに基づくアップリンク測定から識別され又は選択され得る。測定及び選択は、セル固有参照信号に又はUE固有のビーム形成ダウンリンク同期信号に基づくダウンリンク測定からも生成できる。
【0108】
バッファコンポーネント214は、候補セルをカバーするマクロセルを介して送信される候補スモールセルのブロードキャストシステム情報(SI)メッセージをバッファリングするよう構成される。制御コンポーネント222は、UE固有セルセット又は第1のスモールセルをUE固有セルセットから選択するために、ブロードキャストSIメッセージを復号化するよう更に構成される。
【0109】
図7を参照すると、無線通信環境700は、以下の2つの無線ネットワークプラットフォームを有する。(i)マクロネットワークプラットフォーム710。これは、マクロセルネットワーク装置(例えば、マクロセルネットワーク装置108)によりマクロ無線アクセスネットワーク(RAN)770を介してユーザ機器775(例えば、UE120)との通信をサービスし又は実現する。理解されるべきことに、セルラ無線技術(例えば、3GPP UMTS、HSPA、3GPP LTE、3GPP2 UMB、4GPP、等)では、マクロネットワーク710は、コアネットワークの中に具現化される。(ii)スモールセルネットワークプラットフォーム780。これは、RAN790を通じてUE775との通信を提供する。RAN790は、バックホールパイプ785(例えば、バックホールリンク)を介してスモールセルネットワークプラットフォーム780にリンクされる。理解されるべきことに、マクロネットワークプラットフォーム710は、本願明細書に記載の態様により開示されるように、自己指示されるアクセス又はハンドオーバ動作において、UE775を支援するよう動作できる。
【0110】
留意すべきことに、RANは、基地局に関連して作動される無線空中リンクに加えて、基地局、又はアクセスポイント、及びその関連する電子回路及び展開サイトを含む。したがって、マクロRAN770は、種々のカバレッジセルを有し得る。一方で、スモールセルRAN790は、スモールセルネットワーク装置110〜118又はマクロセルネットワーク装置及びUE775にも接続され得るmmW装置のクラスタのような、複数のスモールセルアクセスポイントを有し得る。スモールセルRAN790の中の展開密度は、実質的に、マクロRAN770の中よりも高い。
【0111】
概して、マクロ及びスモールセルネットワークプラットフォーム710及び780の両者は、例えば、パケット交換(PS)(例えば、インターネットプロトコル(IP)、フレームリレー、非同期転送モード(ATM))と回線交換(CS)トラフィック(例えば、音声及びデータ)の両方を実現するコンポーネント、例えば、ノード、ゲートウェイ、インタフェース、サーバ、又はプラットフォームを有し、ネットワーク接続された無線通信のために生成を制御する。主題となる新規なアイデアの一態様では、マクロネットワークプラットフォーム710は、CSゲートウェイノード712を含む。CSゲートウェイノード712は、電話ネットワーク740(例えば、公衆交換電話ネットワーク(public switched telephone network:PSTN)、又はPLMN(public land mobile network))又はSS7ネットワーク760のようなレガシネットワークから受信したCSトラフィックをインタフェースできる。回線交換ゲートウェイ712は、このようなネットワークから生じるトラフィック(例えば、音声)を認可し及び認証できる。追加で、CSゲートウェイ712は、移動性、又はローミング、SS7ネットワーク760を通じて生成されたデータ、例えばメモリ730の中に存在し得るVLRに格納された移動性データにアクセスできる。さらに、CSゲートウェイノード712は、CSに基づくトラフィック及びシグナリング及びゲートウェイノード718をインタフェースする。一例として、3GPP UMTSネットワークでは、PSゲートウェイノード718は、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)の中で具現化され得る。
【0112】
CS交換トラフィック及びシグナリングを受信し及び処理することに加えて、PSゲートウェイノード718は、(例えば、マクロRANを通じて)サービスされる無線装置とのPSに基づくデータセッションを認可し及び認証できる。データセッションは、広域ネットワーク(WAN)750、エンタープライズネットワーク(NW)770(例えば、拡張911)、又はIPマルチメディアサブシステム(IMS)のようなサービスNW788、のようなマクロネットワークプラットフォーム710の外部にあるネットワークとのトラフィック交換を含み得る。理解されるべきことに、エンタープライズNWの一部であっても良いローカルエリアネットワーク(LAN)も、PSゲートウェイノード718を通じてマクロネットワークプラットフォーム710とインタフェースできる。パケット交換ゲートウェイノード718は、データセッションが確立されると、パケットデータコンテキストを生成する。この目的のために、一態様では、PSゲートウェイノード718は、Wi−Fiネットワークのような異種無線ネットワークとのパケット化通信を実現できるトンネルインタフェース(例えば、3GPP UMTSネットワークの中のトンネル終端ゲートウェイ(tunnel termination gateway:TTG)、図示しない)を含み得る。更に理解されるべきことに、パケット化通信は、サーバ714を通じて生成され得る複数のフローを含み得る。留意すべきことに、3GPP UMTSネットワークでは、PSゲートウェイノード718(例えば、GGSN)及びトンネルインタフェース(例えば、TTG)は、パケットデータゲートウェイ(:PDG)を有する。
【0113】
マクロネットワークプラットフォーム710は、PSゲートウェイノード718を通じて受信される情報又はデータストリームの種々のパケット化フローを伝達するサービングノード716も含む。一例として、3GPP UMTSネットワークでは、サービングノードは、サービングGPRSサポートノード(SGSN)の中で具現化され得る。
【0114】
上述のように、マクロネットワークプラットフォーム710の中のサーバ714は、複数の異種パケット化データストリーム又はフローを生成し及び該フローを管理する(例えば、スケジュール、キュー、フォーマット)数多くのアプリケーション(例えば、位置サービス、オンラインゲーム、無線バンキング、無線装置管理、...)を実行できる。このようなアプリケーションは、例えば、マクロネットワークプラットフォーム710により提供される行準的サービスへのアドオン機能を含み得る。データストリームは、認可/認証及びデータセッションの開始のためにPSゲートウェイノード718に、及び以後の通信のためにサービングノード716に、伝達され得る。サーバ714は、CSゲートウェイノード712及びPSゲートウェイノード718が制定できる認可及び認証手順に加えて、ネットワークの動作及びデータの完全性を保証するために、マクロネットワークプラットフォーム710のセキュリティを達成することもできる。さらに、サーバ714は、外部ネットワーク、例えばWAN750、又はエンタープライズNWの一部であり得るGPS(Global Positioning System)ネットワークからのサービスを提供できる。留意すべきことに、サーバ714は、マクロネットワークプラットフォーム710の機能を少なくとも部分的に与えるよう構成される1又は複数のプロセッサを含み得る。この目的のために、1又は複数のプロセッサは、例えばメモリ730に格納された符号命令を実行できる。
【0115】
例示的な無線環境700では、メモリ730は、マクロネットワークプラットフォーム710の動作に関連する情報を格納する。情報は、加入者に関連するビジネスデータ、市場計画及び戦略、例えば販促運動、ビジネスパートナシップ、マクロネットワークプラットフォームを通じてサービスされるモバイル装置の運用データ、サービス及びプライバシポリシ、法施行のためのエンドユーザサービスログ、等を含み得る。メモリ730は、電話ネットワーク740、WAN750、SS7ネットワーク760、エンタープライズNW770、又はサービスNW780のうちの少なくとも1つからの情報も格納できる。
【0116】
スモールセルネットワークプラットフォーム780に関して、これは、PSゲートウェイノード718と実質的に同じ機能を有するスモールセルゲートウェイノード784を含む。追加で、ゲートウェイノード784は、サービングノード716の実質的に全部の機能も有し得る。異種ゲートウェイノード784は、RAN790の一部であり得る展開されるスモールセルアクセスポイント(又はスモールセルネットワーク装置)の異種セットを制御し又は作動できる。ゲートウェイノード784は、展開されるアクセスポイント(AP)、UE775、又はマクロネットワークから受信した運用データを統合できる。さらに、ゲートウェイノード784は、アタッチメントコンポーネント720に受信したアタッチメントシグナリングを伝達できる。理解されるべきことに、アタッチメントコンポーネントはゲートウェイノード784の外部にあるとして示されるが、アタッチメントコンポーネント720は、ゲートウェイノード784の統合部分であり得る。種々の態様に従い上述した種々のインタフェースコンポーネントは、前述のノードと相互作用するために使用され得る。
【0117】
アタッチメントコンポーネント720は、支援情報に基づくUE775のスモールセルネットワーク装置(例えば、装置116)の選択に従い記述されるスモールセルAPとのアタッチメントにより、スモールセルとスモールセル、マクロセルとマクロセル、及びスモールセルとマクロセルとのハンドオーバを実現できる。メモリ786は、スモールセルネットワークプラットフォーム780の種々のコンポーネントの動作に関連する追加情報を保持できる。例えば、メモリ786に格納され得る運用又はシステム情報は、限定ではないが、加入者知識、契約サービス、保守及びサービス記録、スモールセル構成(例えば、スモールセルRAN790を通じてサービスされる装置、1又は複数の展開されたスモールセルAPに関連する認可加入者)、サービスポリシ及び仕様、プライバシポリシ、アドオン機能、UEコンテキスト情報、ポーリングリソース、セル選択パラメータ、等を有し得る。
【0118】
サーバ782は、サーバ714に関連して記載したものと実質的に同じ機能を有する。一態様では、サーバ782は、RAN790を通じて無線装置にサービス(例えば、音声及びデータ)を提供する複数のアプリケーションを実行できる。サーバ782は、スモールセルネットワークプラットフォーム780にセキュリティ機能も提供できる。さらに、サーバ782は、マクロセルネットワークプラットフォーム710から受信したデータに加えて、自身が生成する実質的に全部の(例えば、IPに基づく、フレームリレーに基づく、ATMに基づく)パケット化フローを管理できる(例えば、スケジュール、キュー、フォーマット、...)。さらに、サーバ782は、スモールセルサービスの提供を達成し、運用及び保守を達成できる。留意すべきことに、サーバ782は、プロビジョニングサーバを具現化でき、本願明細書に記載の態様に従いUE775又はUE固有セルセットに対する候補スモールセルの候補リストを投入できる。留意すべきことに、サーバ782は、スモールセルネットワークプラットフォーム780の機能を少なくとも部分的に提供する構成される1又は複数のプロセッサを含み得る。この目的のために、1又は複数のプロセッサは、例えばメモリ786に格納された符号命令を実行できる。
【0119】
本願明細書において使用されるように、用語「プロセッサ」は、限定ではないが、シングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有するシングルプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有するマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を有するマルチコアプロセッサ、並列プラットフォーム、及び分散共有メモリを有する並列プラットフォーム、を含む実質的に任意の計算処理ユニット又は装置を表し得る。追加で、プロセッサは、本願明細書に記載の機能及び/又はプロセスを実行するよう設計される、集積回路、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルロジックコントローラ、複合プログラマブルロジック装置、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組合せ、を表し得る。プロセッサは、限定ではないが、空間使用を最適化し及びモバイル装置の性能を拡張するために、分子及び量子ドットに基づく遷移、スイッチ、及びゲートのようなナノスケールアーキテクチャを利用し得る。プロセッサは、計算処理ユニットの組合せとして実装されても良い。
【0120】
本願明細書では、「ストア」、「データストア」、「データ記憶装置」、「データベース」のような用語、及びコンポーネント及び/処理の動作及び機能に関連する実質的に任意の他の情報記憶コンポーネントは、「メモリコンポーネント」又は「メモリ」若しくはメモリを含むコンポーネントの中で具現化されるエンティティを表す。留意すべきことに、本願明細書に記載のメモリコンポーネントは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであり得、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含み得る。
【0121】
説明のために、限定ではなく、不揮発性メモリは、例えば、不揮発性メモリ、ディスク記憶装置、又はメモリ記憶装置のようなメモリの中に含まれ得る。さらに、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ、又はフラッシュメモリに含まれ得る。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして動作するランダムアクセスメモリ(RAM)を含み得る。説明を目的として及び限定ではなく、ランダムアクセスメモリは、同期ランダムアクセスメモリ、動的ランダムアクセスメモリ、同期動的ランダムアクセスメモリ、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリ、拡張同期動的ランダムアクセスメモリ、Synchlink動的ランダムアクセスメモリ、及び直接Rambusランダムアクセスメモリのような多くの形式で利用可能である。追加で、本願明細書のシステム又は方法の開示のメモリコンポーネントは、上述の及び任意の他の適切な種類のメモリを含むことを意図しているが、これらを含むことに限定されない。
【0122】
例は、方法、方法の動作又はブロックを実行する手段、機械により実行されると該機械に本願明細書に記載の実施形態及び例に従う複数の通信技術を用いる同時通信のための方法の又は装置若しくはシステムの動作を実行させる命令を含む少なくとも1つの機械可読媒体、を含み得る。
【0123】
例1は、ユーザ機器(UE)であって、複数の候補スモールセルに関連する支援情報を受信するよう構成される受信機コンポーネントと、前記支援情報に基づき1又は複数のセル選択パラメータを決定し、前記複数の候補スモールセルのサブセットを有するUE固有セルセットを識別し、前記1又は複数のセル選択パラメータに基づき前記UE固有セルセットから第1のスモールセルを選択するよう構成される制御コンポーネントと、前記制御コンポーネントによる前記第1のスモールセルの選択に応答して、アクセス要求メッセージ又はハンドオーバ要求メッセージを送信することにより、前記第1のスモールセルとのアクセス動作又はハンドオーバ動作を実施するよう構成される送信機コンポーネントと、を有する。
【0124】
例2は、例1の主題を含み、前記受信機コンポーネントは、マクロセルのマクロセルネットワーク装置から、又は前記複数の候補スモールセルのうちのサービングスモールセルのサービングスモールセルネットワーク装置から、前記支援情報を受信するよう更に構成され、前記複数の候補スモールセルは、前記マクロセルに通信可能に結合されるスモールセルの別のサブセットを有する。
【0125】
例3は、例1〜2のいずれかの主題を含み、任意の特徴を包含し又は省略し、前記支援情報は、UE位置又はUE移動性データに基づく、マクロセルに通信可能に結合されるスモールセルからの前記複数の候補スモールセルの識別情報、又はスモールセルクラスタの識別情報、を有する。
【0126】
例4は、例1〜3のいずれかの主題を含み、任意の特徴を包含し又は省略し、前記制御コンポーネントは、UEポーリング信号、アップリンクサウンディング参照信号、又はランダムアクセスプリアンブルに基づくアップリンク測定に基づき、又はセル固有参照信号に若しくはUE固有ビーム形成同期信号に基づくダウンリンク測定から、前記UE固有セルセットを選択するよう更に構成される。
【0127】
例5は、例1〜4のいずれかの主題を含み、任意の特徴を包含し又は省略し、前記送信機コンポーネントは、前記UE固有セルセットの選択を、前記複数の候補スモールセルに若しくは前記複数の候補スモールセルのサービングスモールセルのサービングスモールセルネットワーク装置に通信可能に結合されるマクロセルのマクロセルネットワーク装置へ、送信するよう更に構成される。
【0128】
例6は、例1〜5のいずれかの主題を含み、任意の特徴を包含し又は省略し、前記支援情報は、前記複数の候補スモールセルに関連するシステム情報と、物理セル識別情報(PCI)、搬送波周波数、フレームタイミングデータ、巡回プレフィックス長、及びポーリングリソースのうちの少なくとも1つと、を有する。
【0129】
例7は、例1〜6のいずれかの主題を含み、任意の特徴を包含し又は省略し、前記送信機コンポーネントは、ポーリング信号を、マクロセルの中の前記複数の候補スモールセルの複数の候補スモールセルネットワーク装置に通信するよう更に構成され、前記受信機コンポーネントは、前記ポーリングメッセージに応答して、ポーリング応答メッセージを、前記複数の候補スモールセルネットワーク装置のうちの少なくとも1つ又は前記マクロセルのマクロセルネットワーク装置から受信するよう更に構成され、前記制御コンポーネントは、前記ポーリング応答メッセージに基づき、前記UE固有セルセットを識別するよう更に構成される。
【0130】
例8は、例1〜7のいずれかの主題を含み、任意の特徴を包含し又は省略し、前記ポーリング応答メッセージは、前記UE固有セルセットの更新システム情報、UE固有同期情報、アップリンクタイミングアドバンス値、アップリンクリソース割り当て情報、及びセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)のうちの少なくとも1つを有する。
【0131】
例9は、例1〜8のいずれかの主題を含み、任意の特徴を包含し又は省略し、前記複数の候補スモールセルのブロードキャストシステム情報(SI)メッセージをバッファリングするよう構成されるバッファコンポーネント、を更に有し、前記制御コンポーネントは、前記UE固有セルセットを又は前記UE固有セルセットから前記第1のスモールセルを選択するために、前記ブロードキャストSIメッセージを復号化するよう構成される。
【0132】
例10は、例1〜9のいずれかの主題を含み、任意の特徴を包含し又は省略し、第1の周期を有する第1のUEポーリング信号を前記UE固有セルセットへ、及び第2の周期を有する第2のUEポーリング信号を前記複数の候補スモールセルへ、周期的に送信し、前記第1の周期は前記第2の周期より短く、前記第1のUEポーリング信号及び前記第2のUEポーリング信号により、前記UE固有セルセット及び前記複数の候補スモールセルからポーリング応答メッセージを開始するよう構成されるポーリングコンポーネント、を更に有する。
【0133】
例11は、例1〜10のいずれかの主題を含み、任意の特徴を包含し又は省略し、前記制御コンポーネントは、ビーム形成アップリンクサウンディング参照信号(SRS)を周期的に送信し、前記1又は複数のセル選択パラメータを決定するためのダウンリンク測定が実行されるべきビーム形成ダウンリンク同期信号(SS)を受信するよう構成される。
【0134】
例12は、例1〜11のいずれかの主題を含み、任意の特徴を包含し又は省略し、前記送信機コンポーネントは、前記UE装置が接続される第2のスモールセルのリンク品質の低下が観察されること、又は前記UE固有セルセットの中で所定の閾を満たす前記リンク品質を有するスモールセルの数の減少、のうちの少なくとも1つを含むトリガイベントに応答して、UEポーリング信号を送信するよう更に構成され、前記送信機コンポーネントは、マクロセル周波数レイヤで測定レポートを送信するよう更に構成され、前記測定レポートは、前記UE固有セルセットについてのダウンリンク測定結果を含む。
【0135】
例13は、実行可能命令を格納するコンピュータ可読記憶装置であって、該命令は、実行に応答して、プロセッサを有するシステムに工程を実行させる。前記工程は、ユーザ機器(UE)により、マクロセルに通信可能に結合される複数のスモールセルのうち、マクロセルにより支援されるスモールセルネットワークの中でUEがアクセスするよう構成される候補スモールセルセットに関連する支援データセットを受信するステップと、前記支援データセットに基づき、前記候補スモールセルセットのサブセットを含むUE固有セルセットを識別するステップと、アクセス動作又はハンドオーバ動作を実現するために、前記UE固有セルセットの識別情報を送信するステップと、1又は複数のセル選択パラメータに基づき、前記UE固有セルセットから第1のスモールセルを選択し、前記第1のスモールセルの第1のスモールセルネットワーク装置への前記アクセス又はハンドオーバ動作を指示するステップと、を有する。
【0136】
例14は、例13の主題を含み、前記工程は、前記1又は複数のセル選択パラメータに基づき、前記UE固有セルセットから第2のスモールセルを選択するステップと、アクセス要求メッセージ又はハンドオーバ要求メッセージを、前記第2のスモールセルの第2のスモールセルネットワーク装置へ送信するステップと、前記第1のスモールセルから前記第2のスモールセルへの前記ハンドオーバ動作を実施するステップと、を更に有する。
【0137】
例15は、例13又は14のいずれかの主題を含み、任意的機能を包含し又は省略し、前記工程は、前記マクロセルにより支援されるスモールセルネットワークの中のUE位置情報又はUE移動性パラメータのうちの少なくとも1つに基づき、前記候補スモールセルセットを決定するステップ、を更に有する。
【0138】
例16は、例13〜15のいずれかの主題を含み、任意的機能を包含し又は省略し、前記工程は、前記UE固有セルセットの前記指示を、前記候補スモールセルセットのうちの1又は複数のスモールセルの1又は複数のスモールセルネットワーク装置から受信するステップであって、前記UE固有セルセットは、アップリンク測定、ダウンリンク測定、又は前記候補スモールセルセットのアクセス負荷情報、のうちの少なくとも1つに基づき識別される、ステップ、を更に有する。
【0139】
例17は、例13〜16のいずれかの主題を含み、任意的機能を包含し又は省略し、前記アップリンク測定は、前記候補スモールセルセットの候補スモールセルネットワーク装置セットにより受信される、UEポーリング信号、アップリンクサウンディング参照信号、又はランダムアクセスプリアンブル、のうちの少なくとも1つに基づき、前記ダウンリンク測定は、前記候補スモールセルネットワーク装置セットにより送信される、セル固有参照信号又はUE固有ビーム形成同期信号のうちの少なくとも1つに基づく。
【0140】
例18は、例13〜17のいずれかの主題を含み、任意的機能を包含し又は省略し、前記工程は、1又は複数のスモールセルの1又は複数のスモールセルネットワーク装置から1又は複数のポーリング応答メッセージを受信するステップであって、前記1又は複数のポーリング応答メッセージは、前記UE固有セルセットの最新システムデータ、UE固有同期信号、アップリンクタイミングアドバンス値、アップリンクリソース割り当てデータ、又はセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)、のうちの少なくとも1つを含む、ステップ、を有する。
【0141】
例19は、例13〜18のいずれかの主題を含み、任意的機能を包含し又は省略し、前記工程は、前記マクロセルを介して通信される前記候補スモールセルセットに対するブロードキャストシステム情報(SI)メッセージをバッファリングし、前記UE固有セルセットの前記ブロードキャストSIメッセージを復号化するステップ、を更に有する。
【0142】
例20は、例13〜19のいずれかの主題を含み、任意的機能を包含し又は省略し、前記工程は、アップリンク測定に基づき前記1又は複数のセル選択パラメータを決定するために、第1の周期を有する第1のUEポーリング信号を前記UE固有セルセットへ、及び第2の周期を有する第2のUEポーリング信号を、前記候補スモールセルセットの候補スモールセルネットワーク装置セットへ、周期的に送信するステップであって、前記第1の周期は前記第2の周期より短い、ステップ、を更に有する。
【0143】
例21は、例13〜20のいずれかの主題を含み、任意的機能を包含し又は省略し、前記工程は、周期的にビーム形成アップリンクサウンディング参照信号(SRS)を送信しビーム形成ダウンリンク同期信号(SS)を受信することにより、前記第1のスモールセルについてダウンリンク測定を実行するステップ、を更に有する。
【0144】
例22は、例13〜21のいずれかの主題を含み、任意的機能を包含し又は省略し、前記工程は、前記第1のスモールセルのリンク品質の少なくとも1つの低下又は前記UE固有セルセットの中で所定の閾を満たす前記リンク品質を有するスモールセルの数の減少を有するイベントトリガに応答して、UEポーリング信号を送信するステップ、を更に有する。
【0145】
例23は、例13〜22のいずれかの主題を含み、任意的機能を包含し又は省略し、前記工程は、マクロセル周波数レイヤで測定レポートの中で前記UE固有セルセットのダウンリンク測定結果を通信するステップ、を更に有する。
【0146】
例24は、eNB(enhanced Node B)であって、候補スモールセルセットに関する専用支援情報をユーザ機器(UE)へ送信するよう構成され得る通信コンポーネントと、前記UEに関してマクロセルの中の前記候補スモールセルセットの1又は複数のスモールセルのサブセットを含むUE固有セルセットを識別し又は更新するよう構成される制御コンポーネントと、を有し、前記通信コンポーネントは、前記UE固有セルセットを前記UEに通信することにより前記UEが前記UE固有セルセットからアクセスすべき又はハンドオーバすべき目標スモールセルを選択し、及び前記UEが前記専用支援情報に基づき前記目標スモールセルへの前記アクセス又は前記ハンドオーバを直接生成することに応答して、前記UEと前記目標スモールセルの目標スモールセルネットワーク装置との間の接続の指示を受信できるように更に構成される。
【0147】
例25は、例24の主題を含み、前記制御コンポーネントは、UEポーリング信号、アップリンクサウンディング参照信号、又はランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも1つを有する少なくとも1つのアップリンク測定に基づき、前記UE固有セルセットを決定するよう更に構成され、前記通信コンポーネントは、マクロセル周波数レイヤで測定レポートを受信するよう更に構成され、前記測定レポートは、前記UE固有セルセットのダウンリンク測定結果を含む。
【0148】
理解されるべきことに、本願明細書に記載の態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せにより実装できる。ソフトウェアで実装されるとき、機能は、1又は複数の命令又はコードにより、コンピュータ可読媒体に格納され又は送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体、及びある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を実現する任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体又はコンピュータ可読媒体は、汎用又は特定目的コンピュータによりアクセスできる任意の利用可能な媒体であり得る。例として、限定ではなく、このようなコンピュータ可読媒体は、所望の情報又は実行可能命令を運び又は格納するために使用できる、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、又は他の磁気記憶装置、又は他の有形及び/又は非一時的媒体、を含み得る。また、任意の接続は、適正にコンピュータ可読媒体と称される。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は、赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術を用いて、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は、赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)及びディスク(disc)は、本願明細書で使用されるとき、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、DVD(digital versatile disc)、フロッピーディスク、及びブルーレイ(登録商標)ディスク、を含む。ここで、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、通常、レーザにより光学的にデータを再生する。上述の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲に包含されるべきである。
【0149】
本願明細書に開示の態様と関連して記載された種々の説明のためのロジック、論理ブロック、モジュール、及び回路は、本願明細書に記載の機能を実行するよう設計される、汎用目的プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は他のプログラマブル論理装置、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組合せにより実装され又は実行され得る。汎用目的プロセッサは、マイクロプロセッサであり得る。代替で、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティング装置の組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のこのような構成、としても実装できる。追加で、少なくとも1つのプロセッサは、本願明細書に記載のステップ及び/又は動作のうちの1又は複数を実行するよう動作する1又は複数のモジュールを有し得る。
【0150】
ソフトウェア実装では、本願明細書に記載の技術は、本願明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能、等)により実装され得る。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納され、プロセッサにより実行され得る。メモリユニットは、プロセッサの中に又はプロセッサの外部に実装され得る。この場合には、メモリユニットは、従来知られているような種々の手段を通じてプロセッサに通信可能に結合され得る。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、本願明細書に記載の機能を実行するよう動作する1又は複数のモジュールを含み得る。
【0151】
本願明細書に記載の技術は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、及び他のシステムのような種々の無線通信システムのために使用され得る。用語「システム」及び「ネットワーク」は本願明細書では同義的に用いられる場合が多い。CDMAシステムは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)、CDMA1800、等のような無線技術を実装できる。UTRAは、W−CDMA(Wideband−CDMA)及びCDMAの他の変形を含む。さらに、CDMA1800は、IS−1800、IS−95、及びIS−856標準をカバーする。TDMAシステムは、1又は複数のTDMA標準、例えばGSM(Global System for Mobile Communications)のような無線技術を実装できる。OFDMAシステムは、E−UTRA(Evolved UTRA)、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.18、Flash−OFDM、等を実装できる。UTRA及びE−UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の部分である。3GPP LTE(Long Term Evolution)は、OFDMAをダウンリンクで及びSC−FDMAをアップリンクで利用する、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE及びGSMは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)という組織からの文書に記載されている。さらに、CDMA1800及びUMBは、3GPP2(3rd Generation Partnership Project 2)という組織からの文書に記載されている。さらに、このような無線通信システムは、対になっていない未認可スペクトル、802.xx無線LAN、BLUETOOTH(登録商標)、及び任意の他の短若しくは長距離無線通信技術を使用する場合の多いピアツーピア(例えば、モバイルツーモバイル)アドホックネットワークシステムを更に含み得る。
【0152】
SC−FDMA(Single carrier frequency division multiple access)は、単一の搬送波変調及び周波数ドメイン等価を利用するものであり、開示の態様と共に使用できる技術である。SC−FDMAは、同様の性能、及び基本的にOFDMAシステムのものと同様の全体的な複雑性を有する。SC−FDMA信号は、その本来の信号キャリア構造のために低いPAPR(peak−to−averagepowerratio)を有する。SC−FDMAは、低いPAPRが送信電力効率の観点からモバイル端末に利益をもたらし得るアップリンク通信で利用できる。
【0153】
さらに、本願明細書に記載の種々の態様又は特徴は、標準的な名プログラミング及び/又はエンジニアリング技術を用いて方法、装置、又は製品として実装できる。用語「製品」は、本願明細書で使用されるとき、任意のコンピュータ可読装置、担体、又は記憶媒体からアクセスかのうなコンピュータプログラムを包含することを意図する。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、限定ではないが、特に、磁気記憶装置(例えばハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ、等)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、DVD(digital versatile disk)、等)、スマートカード、フラッシュメモリ装置(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブ、等)、を含み得る。さらに、本願明細書に記載の種々の記憶媒体は、情報を格納する1又は複数の装置及び/又は他の機械可読媒体を表し得る。用語「機械可読媒体」は、限定ではなく、命令及び/又はデータを格納し、含み、及び/又は運ぶことが可能な無線チャネル及び種々の他の媒体を含み得る。さらに、コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータに本願明細書に記載の機能を実行させるよう動作する1又は複数の命令又はコードを有するコンピュータ可読媒体を有し得る。
【0154】
通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は変調データ信号、例えば搬送波又は他のトランスポートメカニズムのようなデータ信号内の他の構造化又は非構造化データを具現化し、任意の情報配信又はトランスポート媒体を含む。用語「変調データ信号」又は信号は、その特性セットの1又は複数を有する、又は1又は複数の信号の中の情報をエンコードするような方法で変更された信号を表す。例として限定ではなく、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続のような有線媒体、並びに音響、RF、赤外線のような無線媒体及び他の無線媒体を含む。
【0155】
さらに、本願明細書に開示の態様に関連して記載された方法又はアルゴリズムの動作は、ハードウェアで直接、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、又はそれらの組合せで具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD−ROM、又は任意の他の形式の従来知られている記憶媒体の中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合され得る。したがって、プロセッサは、記憶媒体から情報をリードし、及びそれに情報をライトできる。代替で、記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。さらに、幾つかの態様では、プロセッサ及び記憶媒体は、ASICの中に存在し得る。さらに、ASICは、ユーザ端末の中に存在し得る。代替で、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末の中のディスクリートコンポーネントとして存在し得る。さらに、幾つかの態様では、方法又はアルゴリズムのステップ及び/又は動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体及び/又はコンピュータ可読媒体にあるコード及び/又は命令の1つ又は任意の組合せ又はセットとして存在し得る。
【0156】
要約に記載されるものを含む本開示の説明した実施形態の上述の説明は、包括的であること、又は開示の実施形態を開示の詳細な形式に限定することを意図しない。特定の実施形態及び例が説明の目的で本願明細書に記載されたが、当業者に認識されるように、種々の変形が、可能であり、このような実施形態及び例の範囲に含まれると考えられる。
【0157】
これに監視、開示の主題は、種々の実施形態及び対応する図面に関連して記載されたが、適切な場合には、他の同様の実施形態が使用され、又は開示の主題から逸脱することなく開示の主題の同じ、同様の、代替の、又は下位機能を実行するために変形及び追加が記載の実施形態に行われ得ることが理解されるべきである。したがって、開示の主題は、本願明細書に記載の任意の単一の実施形態に限定されるべきではなく、むしろ、以下の添付の請求の範囲に従う広さ及び範囲にあると考えられるべきである。
【0158】
特に、上述のコンポーネント(アセンブリ、装置、回路、システム等)により実行される種々の機能に関し、このようなコンポーネントを記載するために使用される用語(「手段」についての言及を含む)は、特に示されない限り、本願明細書で説明した本開示の例示的な実装方法の中の機能を実行する開示の構造と構造的に等化でなくても、記載のコンポーネントの特定の機能を実行する任意のコンポーネント又は構造(例えば、機能的等価物)に対応することが意図される。さらに、特定の特徴が幾つかの実装のうちの1つのみに関して開示される場合があるが、このような特徴は、任意の所与の又は特定の用途のために望ましく有利な場合には、他の実装の1又は複数の他の特徴又は態様と組み合わせられても良い。