特許第6386180号(P6386180)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6386180
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】アンテナ装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/12 20060101AFI20180827BHJP
   H01Q 1/24 20060101ALI20180827BHJP
   H01Q 3/06 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   H01Q1/12 Z
   H01Q1/24 Z
   H01Q3/06
【請求項の数】15
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2017-523819(P2017-523819)
(86)(22)【出願日】2015年11月3日
(65)【公表番号】特表2017-537535(P2017-537535A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(86)【国際出願番号】KR2015011699
(87)【国際公開番号】WO2016072698
(87)【国際公開日】20160512
【審査請求日】2017年5月1日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0152227
(32)【優先日】2014年11月4日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0095469
(32)【優先日】2015年7月3日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】特許業務法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イン−ホ キム
(72)【発明者】
【氏名】ヒュン−ソク ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ヘー キム
【審査官】 橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0179244(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第02747194(EP,A1)
【文献】 特開昭62−041413(JP,A)
【文献】 実開昭60−059570(JP,U)
【文献】 特表2004−512719(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0207094(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q1/00−25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナ装置において、
アンテナモジュールと、
前記アンテナモジュールおよび基地局から信号を受信するRRH(Radio Remote Head)と、
前記RRHを前記アンテナモジュールの一面に脱付着する着脱部材と、
前記アンテナモジュールと前記RRHの互いに対向する面に提供され、前記RRHと前記アンテナモジュールとを電気的に連結する連結モジュールと、
前記RRHの一面に備えられ、前記連結モジュールを移動させて互いに締結または分離する結合モジュールとを含み、
前記着脱部材は、前記アンテナモジュールと前記RRHの上下部にそれぞれ備えられ、前記RRHを前記アンテナモジュールに対してスライド移動するようにガイドし、前記RRHの一端部を回転するように載置し、前記RRHの他端部をアンテナモジュール側に移動可能に載置するガイドモジュール(guide module)として備えられ、
前記ガイドモジュールは、
前記アンテナモジュールの上部に備えられ、前記RRHの上部をスライド移動および回転するように支持するように、スライド方向に円形の中空部を形成する上端レール部と、
前記RRHの上部に備えられ、前記スライド移動方向にバー状に形成され、前記上端レール部に載置されて、前記上端レール部に沿ってスライド移動するか、前記上端レール部で回転する上端スライダと、
前記アンテナモジュールの下部に備えられ、前記RRHの下部をスライド移動し、前記上端スライダを回転軸として前記RRHを前記アンテナモジュールに隣接するか遠くなる方向に移動するように支持する下端レール部と、
前記RRHの下部に備えられ、前記下端レール部に載置されて、前記下端レール部に沿ってスライド移動するか、スライド移動方向の垂直方向に移動する下端スライダとを含む、アンテナ装置。
【請求項2】
前記下端レール部は、スライド移動方向を有する第1方向ガイド溝と、
前記スライド移動方向の垂直方向を有する第2方向ガイド溝とを含み、
前記下端スライダは、前記RRHの下部または前記連結モジュールの下部のうちの少なくとも1つに突出形成され、前記第1方向ガイド溝および前記第2方向ガイド溝に沿ってスライド移動するように備えられる、請求項に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記RRHは、前記アンテナモジュールの一側から他側方向に斜線形態にスライド移動した後、前記RRHの下部を前記アンテナモジュール側にプッシュして結合されることを特徴とする請求項に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
前記上端レール部は、前記上端スライダに載置され、前記下端レール部は、前記第1方向ガイド溝に載置されて、前記RRHは、前記アンテナモジュールの一側から他側方向に斜線形態に前記アンテナモジュールの面にスライド移動し、
前記下端スライダが前記第2方向ガイド溝に沿って移動し、前記上端スライダは、前記上端レール部で回転しながら、前記RRHは、前記アンテナモジュールの面に結合される、請求項に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
アンテナ装置において、
アンテナモジュールと、
前記アンテナモジュールおよび基地局から信号を受信するRRH(Radio Remote Head)と、
前記RRHを前記アンテナモジュールの一面に脱付着する着脱部材と、
前記アンテナモジュールと前記RRHの互いに対向する面に提供され、前記RRHと前記アンテナモジュールとを電気的に連結する連結モジュールと、
前記RRHの一面に備えられ、前記連結モジュールを移動させて互いに締結または分離する結合モジュールとを含み、
前記着脱部材は、前記アンテナモジュールと前記RRHの上下部にそれぞれ備えられ、前記RRHの一端部を係止および回転するように載置し、前記RRHの他端部を、前記RRHの回転に伴い、前記アンテナモジュールから近くなるか遠くなる方向に移動するようにガイドし、前記RRHの他端部を載置するガイドモジュール(guide modu
le)として備えられ、
前記ガイドモジュールは、
前記アンテナモジュールの上側に少なくとも1つ以上備えられ、前記RRHの一端部を回転可能に係止して載置させる係止棒部材と、
前記RRHの上部に少なくとも1つ以上備えられ、前記係止棒部材に回転可能に係止されて載置される環部材と、
前記アンテナモジュールの下部に備えられ、前記RRHの他端部と結合されて、前記RRHの一端部を回転軸として前記RRHの他端部を前記アンテナモジュールに隣接するか遠くなる方向に移動するようにガイド支持する下端レール部と、
前記RRHの下部に備えられ、前記下端レール部に載置されて、前記下端レール部に沿って移動して着脱される下端スライダとを含む、アンテナ装置。
【請求項6】
前記下端レール部は、前記下端スライダを前記アンテナモジュールに隣接するか遠くなる方向にガイドするガイド溝を含み、
前記下端スライダは、前記RRHの下部または前記連結モジュールの下部のうちの少なくとも1つに突出形成され、前記ガイド溝に沿ってスライド移動するように備えられる、請求項に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記RRHは、前記アンテナモジュールの面で斜線方向に載置された後、プッシュされて結合される、請求項に記載のアンテナ装置。
【請求項8】
前記環部材は、前記係止棒部材に載置され、前記下端スライダは、前記ガイド溝に載置され、前記下端スライダが前記ガイド溝から前記アンテナモジュール側に移動すると、前記環部材は、前記係止棒部材で回転しながら、前記RRHは、前記アンテナモジュールの面に結合される、請求項に記載のアンテナ装置。
【請求項9】
アンテナ装置において、
アンテナモジュールと、
前記アンテナモジュールおよび基地局から信号を受信するRRH(Radio Remote Head)と、
前記RRHを前記アンテナモジュールの一面に脱付着する着脱部材と、
前記アンテナモジュールと前記RRHの互いに対向する面に提供され、前記RRHと前記アンテナモジュールとを電気的に連結する連結モジュールと、
前記RRHの一面に備えられ、前記連結モジュールを移動させて互いに締結または分離する結合モジュールとを含み、
前記着脱部材は、前記アンテナモジュールと前記RRHの両側面にそれぞれ備えられ、
前記着脱部材は、前記RRHの両側面を載置し、前記RRHを前記アンテナモジュールの一面上部から下部に回転しながら移動させて、前記RRHを前記アンテナモジュールの一面に脱付着するリンクモジュールとして備えられる、アンテナ装置。
【請求項10】
前記リンクモジュールは、
前記RRHの両側面から突出する少なくとも1つ以上の突起部と、
前記アンテナモジュールの両側面に備えられ、前記突起部が係止される少なくとも1つ以上の開口を具備し、前記RRHと結合される結合プレートと、前記結合プレートを前記アンテナモジュールで回転可能に支持するロテータとを含むリンク部材とを含む、請求項に記載のアンテナ装置。
【請求項11】
前記RRHは、前記アンテナモジュールの面から所定間隔離隔して載置された後、前記アンテナモジュールの面上部から下部に前記アンテナモジュールの面に密着して移動しながら、前記RRHは、前記アンテナモジュールの面に結合される、請求項10に記載のアンテナ装置。
【請求項12】
前記突起部が前記開口に係止されると、前記RRHは、前記アンテナモジュールの面に所定間隔離隔した状態で結合され、前記ロテータは、前記結合プレートを回転させ、前記結合プレートは、上部から下部方向に移動しながら、前記RRHは、前記アンテナモジュールの面に結合される、請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項13】
アンテナ装置において、
アンテナモジュールと、
前記アンテナモジュールおよび基地局から信号を受信するRRH(Radio Remote Head)と、
前記RRHを前記アンテナモジュールの一面に脱付着する着脱部材と、
前記アンテナモジュールと前記RRHの互いに対向する面に提供され、前記RRHと前記アンテナモジュールとを電気的に連結する連結モジュールと、
前記RRHの一面に備えられ、前記連結モジュールを移動させて互いに締結または分離する結合モジュールとを含み、
前記連結モジュールは、隠蔽結合構造(Blind Mating Structure)を有し、前記アンテナモジュールの一面に突出形成される第1連結部と、前記RRHに備えられ、前記第1連結部に対向して位置し、前記RRHの他端部のスライド移動方向の垂直方向の移動によって、前記第1連結部と弾性的に噛み合う第2連結部とを含み、
前記結合モジュールは、前記第2連結部の面に備えられた開口に備えられるレバー部と、前記レバー部の回転に伴い、前記第2連結部を前記第1連結部に電気的に結合されるように移動させる移動部とを含む、アンテナ装置。
【請求項14】
前記結合モジュールは、
前記レバー部が前記開口に載置されて、前記第2連結部の移動を制限するロッキングモードと、前記レバー部が前記開口から離脱して回転するに伴い、前記第2連結部を前記第1連結部から遠くなるか近くなる方向に移動して電気的に着脱させる駆動モードとを含む、請求項13に記載のアンテナ装置。
【請求項15】
前記第1連結部と前記第2連結部は、前記RRHの他端部を前記アンテナモジュールに近くなるか遠くなる方向に押すか引くことによって移動して互いに載置され、
前記レバー部の回転駆動によって、前記第1連結部は、前記移動部に沿って移動して前記第2連結部に電気的に着脱される、請求項14に記載のアンテナ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ装置に関し、特に、アンテナモジュールとRRH(Radio Remote Head)とを容易に着脱可能なアンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線移動通信サービスが大衆化されるに伴い、より安定的にサービスを提供できる無線ネットワーク環境を提供するアンテナ装置が普及および拡大している。特に、無線移動通信サービスは、有線通話のみを可能にしていた2G(2Generation)から3Gを経て、多様なデータ信号を送受信できるようにするLTE(Long Term Evolution)ベースの4G移動通信技術が用いられている。この4G移動通信のためのアンテナ装置が、既存の3Gとともに実装されて設置位置を共有する。ただし、3Gベースのアンテナに接続され、3Gアンテナと基地局から信号を受信する3G中継器(以下、「3G RRH(Radio Remote Head)」という。)と、4Gベースのアンテナに接続され、4Gアンテナと基地局から信号を受信する4G中継器(以下、「4G RRH(Radio Remote Head)」という。)とは、互いに別途に形成される。
【0003】
このような構造を有するアンテナ装置は、アンテナモジュールとRRHとが一体型に備えられる場合に、RRHの誤作動や故障が発生すると、アンテナ全体を外壁から分離しなければならない。また、アンテナモジュールとRRHとが分離結合されるように備えられる場合、アンテナ装置は、高層ビルや高い支持物の外壁に実装されることにより、RRHをアンテナモジュールから分離するための工具を必要とする。仮に、高い位置でRRHをアンテナモジュールから分離または結合するためには別途の工具を必要とするが、RRHをアンテナモジュールに結合または分離するための工具を落とした場合、安全事故の危険が生じ得るなどの問題点が発生することがある。
【0004】
また、高層ビルや高い支持物の外壁に実装されたRRHをアンテナモジュールに結合または分離時に工具を用いるが、高い所でRRHおよび工具をすべて使用しにくい問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態に係るアンテナ装置は、RRHをアンテナモジュールと一体型に形成し、これとともに、RRHをアンテナモジュールに簡単かつ容易に着脱可能なアンテナ装置を提供する。
【0006】
また、本発明の実施形態に係るアンテナ装置は、アンテナモジュールでRRHを着脱する時、アンテナモジュールとRRHとの電気的脱付着を容易に行うことができるアンテナ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このため、本発明の多様な実施形態のうちの一つに係るアンテナ装置は、アンテナモジュールと、前記アンテナモジュールおよび基地局から信号を受信するRRH(Radio Remote Head)と、前記RRHを前記アンテナモジュールで傾斜した状態でスライド移動するようにガイドし、前記RRHの一端部を回転するように載置し、前記RRHの他端部をスライド移動方向の垂直方向に移動可能に載置するガイドモジュール(guide module)と、前記アンテナモジュールと前記RRHの互いに対向する面に提供され、前記RRHと前記アンテナモジュールとを電気的に連結する連結モジュールと、前記RRHの一面に備えられ、前記連結モジュールを移動させて互いに締結または分離する結合モジュールとを含むことができる。
【0008】
また、本発明の多様な実施形態に係るアンテナ装置は、アンテナモジュールと、前記アンテナモジュールおよび基地局から信号を受信するRRH(Radio Remote Head)と、前記RRHを前記アンテナモジュールの一面に脱付着する着脱部材と、前記アンテナモジュールと前記RRHの互いに対向する面に提供され、前記RRHと前記アンテナモジュールとを電気的に連結する連結モジュールと、前記RRHの一面に備えられ、前記連結モジュールを移動させて互いに締結または分離する結合モジュールとを含むことができる。
【発明の効果】
【0009】
上記の本発明の実施形態に係るアンテナ装置は、RRHをアンテナモジュールと一体に形成させることができて、アンテナ装置の外壁締結を容易にできるという利点がある。
【0010】
また、外壁に締結されたアンテナモジュールにおけるRRHの移動だけでRRHをアンテナモジュールに締結または分離させることができて、RRHをアンテナモジュールに脱付着時、別途の工具や着脱道具なしでも簡単に脱付着させることができるという利点がある。
【0011】
さらに、RRHをアンテナモジュールで脱付着時、別途の工具を必要としないので、高い位置でRRHの脱付着作業を施す場合に、作業者が工具を用いることによって生じ得る安全事故の危険を低下させることができるという利点がある。
【0012】
また、RRHをアンテナモジュールで脱付着時、別途の工具を必要としないので、誤作動や故障による取替を簡単にできるという利点がある。
【0013】
さらに、RRHの後面に備えられたレバー部の回転だけでRRHがアンテナモジュールと電気的に結合または結合解除することができて、RRHとアンテナモジュールとの電気的結合を容易にできる。
【0014】
また、本発明のアンテナ装置は、RRHとアンテナモジュールとを電気的に連結する連結モジュールの端子が外部に露出しない隠蔽結合構造(blind mating)を有することで、安定的な結合構造を維持することができ、連結モジュールの結合信頼性を向上させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置を概略的に示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置の後面を概略的に示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールとRRHとの分離された状態を示す後面斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における第1ガイド部および第1スライド部を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における第2ガイド部および第2スライド部を示す斜視図である。
図6】本発明のアンテナ装置における第2ガイド部を示す斜視図である。
図7】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、第1ガイド部と第2スライド部との分離された状態を示す斜視図である。
図8】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における第1連結部を示す図である。
図9】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールでRRHの着脱される過程を示す図である。
図10】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールとRRHとの分離された側面図である。
図11】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールとRRHとの分離された後面斜視図である。
図12】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置の係止棒部材と環部材を示す拡大図である。
図13】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置の環部材の他の形状を示す図である。
図14】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールの後面にRRHの着脱前の状態を示す図である。
図15】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールの後面にRRHの着脱された状態を示す図である。
図16】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールとRRHとの分離された側面図である。
図17】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールとRRHとが一次的に結合された状態の側面斜視図である。
図18】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係る着脱部材、具体的にリンクモジュールを示す図である。
図19】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係る着脱部材、具体的にリンクモジュールが駆動された状態を示す拡大図である。
図20】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールの後面にRRHの着脱前の状態を示す図である。
図21】本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールの後面にRRHの着脱された状態を示す図である。
図22】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、第1連結部の他の実施形態を示す図である。
図23】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、他の実施形態に係る第1連結部と第2連結部との結合された状態を概略的に示す図である。
図24】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、他の実施形態に係る第1連結部と第2連結部との結合された状態の一部断面を示す図である。
図25】本発明の第1連結部と第2連結部とが結合された状態の概略的な断面図を示す図である。
図26】本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、レバー部の駆動による第1連結部と第2連結部との結合駆動を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明(The present disclosure)は、多様な変更が加えられて様々な実施形態を有することができるが、一部の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるあらゆる変更(modification)、均等物(equivalent)および/または代替物(alternative)を含むことが理解されなければならない。
【0017】
「第1」、「第2」、「1番目」、または「2番目」などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使用できるが、前記構成要素は前記用語によって順序および/または重要度が限定されない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しない範囲で第1構成要素は第2構成要素と名付けられてよく、同じく第2構成要素も第1構成要素と名付けられてよい。「および/または」という用語は、複数の関連する記載項目の組み合わせまたは複数の関連する記載項目のいずれかの項目を含む。
【0018】
また、「前面」、「後面」、「上面」、「下面」などのような、図面に示されることを基準として記述された相対的な用語は、「第1」、「第2」などのような序数に代替されてもよい。「第1」、「第2」などの序数においてその順序は言及された順序や任意に定められたものであって、必要に応じて任意に変更可能である。
【0019】
本発明で使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本発明において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないことが理解されなければならない。
【0020】
別途に定義しない限り、技術的または科学的な用語を含む、ここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を持っている。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈され、本発明で明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。場合によって、本文書で定義された用語であっても、本発明の実施形態を排除するように解釈できない。
【0021】
また、本発明の説明に先立ち、第1方向Xは、外壁に設けられたアンテナモジュール100の一側から他側方向を指すもので、図面ではX軸方向と表示した。さらに、第2方向Yは、外壁に設けられたアンテナモジュール100と外壁との互いに対向する方向を指すもので、図面ではY軸方向と表示した。また、第1、第2方向に垂直な重力方向Zがあり、アンテナモジュール100が外壁10に設けられる方向が重力方向Zであり、図面ではZ軸方向と表示した。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置を概略的に示す図である。図2は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置の後面を概略的に示す斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールとRRHとの分離された状態を示す後面斜視図である。
【0023】
図1図3を参照すれば、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置10は、外壁や電柱などの直立した支持台(以下、「外壁(図示せず)」という。)に設けられる。アンテナ装置10は、アンテナモジュール100と、前記アンテナモジュール100に対面して配置されて連結されるRRH200(Radio Remote Head)とを含むことができ、前記アンテナモジュール100を外壁に固定する固定モジュール101を含むことができる。また、本発明のアンテナ装置10は、外壁に設けられたアンテナモジュール100で別途の着脱工具なしにRRH200を脱付着可能にするガイドモジュール120、130、220、230と、結合モジュール140、240とを含むことができ、前記RRH200と前記アンテナモジュール100とを電気的に連結可能にする連結モジュール150、250を含むことができる。本発明のアンテナ装置10は、RRH200が別途の工具なしにアンテナモジュール100で着脱可能に備えられ、連結モジュール150、250は、隠蔽結合構造を有し、結合モジュール140、240によって、アンテナモジュール100とRRH200とはブラインドメイティング(blind mating)される。
【0024】
本発明の一実施形態に係るRRH200は、アンテナモジュール100で傾斜した状態でガイド移動し、RRH200の下部(以下、「RRH200の他端部」という。)を押すか引くことによって、RRH200の上部(以下、「RRH200の一端部」という。)を回転軸としてRRH200の一端部がガイド移動した方向の垂直方向に移動するように備えられる。具体的な内容は後述するが、RRH200の一端部は、アンテナモジュール100の側面で第1方向Xに沿ってスライド移動および回転可能にアンテナモジュール100に実装される。また、RRH200の他端部は、前記アンテナモジュール100の側面で第1方向Xおよび第1方向Xの垂直な第2方向Yにスライド移動してアンテナモジュール100に実装される。すなわち、RRH200は、アンテナモジュール100の上部でガイドおよび支持されるRRH200の一端部を回転軸として、RRH200の他端部の押すか引く力によってアンテナモジュール100と近くなるか遠くなる方向にスライド移動ガイドされて、アンテナモジュール100とRRH200とは面対面(face to face)で向かい合うように配置される。さらに、RRH200の他端部が第2方向Yにスライド移動することによって連結モジュール150、250が互いに噛み合いながら、アンテナモジュール100とRRH200との間で隠蔽されて電気的に連結される隠蔽結合構造を有する。
【0025】
以下、上記の簡略に言及した構成について具体的に説明することができる。
【0026】
アンテナモジュール100は、3G移動通信サービスが可能なアンテナ、または4G移動通信サービスが可能なアンテナであってもよい。アンテナモジュール100は、略重力方向Zに長く形成される。先にも言及したように、重力方向Zを基準としてアンテナモジュール100の後面の上/下には固定モジュール101が備えられ、固定モジュール101は、アンテナモジュール100を外壁に支持する。アンテナモジュール100の後面、すなわち、外壁に向かって提供される面には、後述するRRH200と電気的に連結される連結モジュール150、250のうちの第1連結部150が、アンテナモジュール100の表面に対比して内側に引き込まれて形成される。本発明の一実施形態に係る第1連結部150は、アンテナモジュール100の後面の表面より内側に引き込まれて、後述する連結モジュール150、250のうちの第2連結部250が引き込まれて連結されることを例として説明したが、第1、第2連結部150、250の形状はこれに限定されるものではない。RRH200がアンテナモジュール100に結合される時に隠蔽結合される構造を有することができるならば、第1、第2連結部の形状はあらゆる変形や変更が可能である。また、アンテナモジュール100の後面には、後述するRRH200が結合または離脱できるように、ガイドモジュール120、130、220、230のうちのガイド部材120、130が備えられる。
【0027】
ガイド部材120、130は、アンテナモジュール100の後面の上下部に位置することができる。アンテナモジュール100の上部に位置したガイド部材120、130(後述するが、「第1ガイド部120」に相当する。)は、後述する第1スライド部220のスライド移動および回転移動をガイドするように備えられる。また、アンテナモジュール100の下部に位置したガイド部材120、130(後述するが、「第2ガイド部130」に相当する。)は、後述する第2スライド部230の第1方向Xのスライド移動および第1方向Xの垂直方向である第2方向Yのスライド移動をガイドするように備えられる。よって、ガイド部材120、130には、RRH200に備えられたスライド部材220、230が載置支持されて、RRH200がアンテナモジュール100で傾斜した状態でスライド移動するか、RRH200の押されるか引かれることによってRRH200の着脱をガイドすることができる。
【0028】
RRH200(Radio Remote Head)は、前記アンテナモジュール100および基地局から信号を受信するモジュールである。RRH200は、アンテナモジュール100の後面の一側面から他側面方向(第1方向X)にスライド移動およびスライド移動の垂直方向の移動によりアンテナモジュール100に着脱可能である。すなわち、RRH200は、アンテナモジュール100の後面にZ方向に沿って装着されるのである。RRH200は、アンテナモジュール100と同じく、重力方向Zに長く形成される。図示しないが、RRH200は、その内部に、ボード(main board)と、増幅部(PAU:Power Amplifying Unit)と、電源供給部(PSU:Power Supplying Unit)と、ヒートシンク(heat sink)とが提供される。
【0029】
上述のように、前記RRH200は、外壁に設けられたアンテナモジュール100の後面に着脱可能に備えられる。RRH200は、アンテナモジュール100と外壁との間に位置し、アンテナモジュール100の後面に提供されるガイドモジュール120、130、220、230のうちのガイド部材120、130における第1方向Xのスライド移動と、回転駆動および第2方向Yにスライド移動して、アンテナモジュール100で別途の工具なしに着脱される構造を有する。RRH200の前面、またはRRH200の下端部の前面方向には、前記回転および第2方向Yの移動によって、前記アンテナモジュール100に備えられる第1連結部150に連結または連結解除できるように、連結モジュール150、250のうちの第2連結部250が突出形成される。先にも言及したように、本発明の一実施形態に係る第2連結部250は、突出する形状を例として説明するが、これに限定されるものではなく、第1連結部150と第2連結部250とが互いに噛み合って隠蔽結合される構造を有することができるならば、第1、第2連結部150、250の形状はあらゆる変更や変形が可能である。また、RRH200の一端部とRRH200の他端部には、ガイドモジュール120、130、220、230のうちのスライド部材220、230が備えられる。よって、スライド部材220、230がアンテナモジュール100に備えられたガイドモジュール120、130、220、230のうちのガイド部材120、130に載置支持されて、RRH200をアンテナモジュール100に着脱可能に結合することができる。
【0030】
スライド部材220、230は、RRH200の上部および下部に位置する。スライド部材220、230は、RRH200をアンテナモジュール100、具体的に後述するガイド部130にスライド移動して装着または離脱する。スライド部材220、230は、RRH200の周面のうちの上部周面に上部方向に突出する第1スライド部220と、RRH200の後面(外壁に対向する面を指す)下部に外壁方向に突出する第2スライド部230として備えられる。
【0031】
図4は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における第1ガイド部および第1スライド部を示す斜視図である。図5は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における第2ガイド部および第2スライド部を示す斜視図である。図6は、本発明のアンテナ装置における第2ガイド部を示す斜視図である。図7は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、第1ガイド部と第2スライド部との分離された状態を示す斜視図である。
【0032】
図4図7を参照すれば、上述したガイド部材120、130およびスライド部材220、230に関する詳細な構成は、後述するガイドモジュール120、130、220、230の構成を説明する際に具体的に説明する。
【0033】
ガイドモジュール120、130、220、230は、RRH200をアンテナモジュール100に着脱できるようにアンテナモジュール100およびRRH200に提供される構成である。ガイドモジュール120、130、220、230は、RRH200を前記アンテナモジュール100で傾斜した状態でスライド移動するようにガイドし、前記RRH200の一端部を回転するように載置し、前記RRH200の他端部をスライド移動方向の垂直方向に移動可能に載置するように備えられる。
【0034】
ガイドモジュール120、130、220、230は、ガイド部材120、130と、スライド部材220、230とを含むことができる。
【0035】
ガイドモジュール120、130、220、230は、RRH200、具体的にRRH200の一端部をアンテナモジュール100の側面で第1方向Xにスライド移動および回転移動するようにガイド支持し、RRH200の他端部をアンテナモジュール100の側面で第1方向Xにスライド移動および第2方向Yにスライド移動するようにガイド支持するようにアンテナモジュール100とRRH200に備えられる構成である。
【0036】
RRH200をアンテナモジュール100の後面に固定する場合、一次的に、ガイドモジュール120、130、220、230は、RRH200をアンテナモジュール100の後面と傾斜してスライド移動するようにガイド移動するように案内する。また、二次的に、ガイドモジュール120、130、220、230は、RRH200をアンテナモジュール100と平行に対面させるか、アンテナモジュール100で平行に対面したRRH200を傾斜させるように、RRH200の一端部を回転軸としてRRH200の他端部を第2方向Yにスライド移動するように案内する。
【0037】
RRH200がアンテナモジュール100で傾斜した状態で第1方向Xに一次的に案内されると、RRH200の一端部は、アンテナモジュール100の上部で第1方向Xにスライド移動し、RRH200の他端部は、RRH200の一端部とずれた位置(重力方向に平行でないことを意味する。)で第1方向Xにスライド移動する。RRH200がアンテナモジュール100で一次的移動によって、RRH200の一端部は、アンテナモジュール100に隣接して位置し、相対的にRRH200の他端部は、アンテナモジュール100から離隔して位置する。RRH200の一端部に対比してアンテナモジュール100から所定間隔離隔したRRH200の他端部をアンテナモジュール100側に押すと(二次的移動)、アンテナモジュール100で傾斜したRRH200は、アンテナモジュール100に平行に、具体的に重力方向に位置し、RRH200は、アンテナモジュール100の後面に密着および固定される。
【0038】
上述のように、ガイドモジュール120、130、220、230は、ガイド部材120、130と、スライド部材220、230とを含むことができる。
【0039】
ガイド部材120、130は、アンテナモジュール100の後面の上下部に提供される。ガイド部材120、130は、一次的移動と二次的移動に際して、アンテナモジュール100の上部と下部に載置されるRRH200の一端部とRRH200の他端部の移動を異ならせるように備えられる。具体的には、アンテナモジュール100とRRH200の上部に備えられるガイドモジュール120、130、220、230は、第1方向Xにスライド移動および回転移動するようにガイド支持し、アンテナモジュール100とRRH200の下部に備えられるガイドモジュール120、130、220、230は、第1方向Xにスライド移動、およびRRH200の他端部を押すか引くことによって第2方向Yにスライド移動するようにガイド支持することができる。
【0040】
ガイド部材120、130は、第1ガイド部120と、第2ガイド部130とを含むことができる。第1ガイド部120と第2ガイド部130は、アンテナモジュール100の後面に固定モジュール101の間に備えられ、本発明の一実施形態において、第1ガイド部120と第2ガイド部130は、固定モジュール101側に備えられることを例として説明することができる。
【0041】
第1ガイド部120は、前記アンテナモジュール100の後面上部から外壁側に突出して備えられる。第1ガイド部120は、RRH200の一端部と結合され、一次的移動および二次的移動によって、RRH200の一端部をスライド移動させるか、回転するように支持することができる。本発明の一実施形態に係る第1ガイド部120は、アンテナモジュール100の後面上部に備えられた固定モジュール101(以下、「上端固定部」という。)に備えられ、スライド移動方向に円形の中空部121を有し、第1スライド部220が移動できるように中空部121に沿って下部のオープンした上端レール部として備えられる。図示しないが、上端レール部には、後述する第1スライド部220が第1方向Xのスライド移動を制限可能な第1ストッパがさらに備えられる。
【0042】
前記第2ガイド部130は、アンテナモジュール100の下部に備えられ、前記RRH200の他端部と結合されて前記RRH200の他端部のスライド移動をガイド支持する。また、RRH200の他端部は、第2ガイド部130で第1方向Xおよび第2方向Yにスライド移動するが、RRH200の他端部が第2ガイド部130で第2方向Yにスライド移動する時には、前記RRH200の一端部を回転軸として移動することができる。前記RRH200の他端部が第2ガイド部130に沿って第2方向Yにスライド移動すると、前記RRH200は、前記アンテナモジュール100に隣接して移動するか、遠くなる方向に移動する。
【0043】
前記第2ガイド部130は、前記第1ガイド部120に対比して広いプレート形状を有する下端レール部として備えられる。下端レール部は、プレート形状の第2ガイド部130の上面に、後述する第2スライド部230の第1方向Xおよび第2方向Yのスライド移動をガイドするようにスライド移動方向に備えられる第1方向ガイド溝131aと、前記スライド移動方向の垂直方向に備えられる第2方向ガイド溝131bとを含むことができる。本発明の一実施形態に係る下端レール部は、第1方向ガイド溝131aと、第2方向ガイド溝131bとが形成されることを例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、後述する第2スライド部230の第1方向Xの移動をガイドし、および第2方向Yの移動をガイドする構造や構成であればあらゆる変更や変形が可能である。
【0044】
第1方向ガイド溝131aと第2方向ガイド溝131bのそれぞれの端部は、第2スライド部230の第1方向Xのスライド移動および第2方向Yのスライド移動を停止させるストッパの役割を有することができる。
【0045】
スライド部材220、230は、前記RRH200、具体的にアンテナモジュール100に対面するRRH200の一面に備えられる。スライド部材220、230は、前記アンテナモジュール100の後面に突出形成されたガイド部材120、130、上述した第1ガイド部120と第2ガイド部130に載置される。スライド部材220、230がガイド部材120、130に載置されてガイド部材120、130に沿って第1方向Xにスライド移動すると、RRH200は、重力方向に実装されたアンテナモジュール100で傾斜した状態でスライド移動することができる。また、スライド部材220、230をガイド部材120、130で第2方向Yに移動させると、RRH200は、アンテナモジュール100に平行になるか、または傾斜して備えられる。
【0046】
スライド部材220、230は、第1スライド部220と、第2スライド部230とを含むことができる。
【0047】
第1スライド部220は、前記RRH200の上部に備えられ、前記第1ガイド部120に載置されて、前記第1ガイド部120に沿ってスライド移動するか、前記第1ガイドモジュール120、130、220、230で回転するように備えられる。前記第1スライド部220は、スライド移動方向に長く形成される円形のバー状に備えられた上端スライダとして備えられる。上端スライダは、上述した中空部121の形状を有する前記上端レール部で嵌合して上端レール部に沿って第1方向Xにスライド移動することができる。また、上端スライダと上端レール部は、それぞれの外側面と内側面が円形に噛み合って、上端スライダが上端レール部で回転可能に備えられる。
【0048】
第2スライド部230は、前記RRH200の下部に備えられ、前記第2ガイド部130に載置されて、前記第2ガイド部130に沿ってスライド移動するか、スライド移動方向の垂直方向に移動するように備えられる。前記第2スライド部230は、前記RRH200の下部または前記連結モジュール150、250の下部のうちの少なくとも1つに突出形成された下部スライダとして備えられる。本発明の一実施形態に係る下部スライダは、RRH200の下部に突出形成された連結モジュール150、250の下部に突出することを例として説明する。しかし、下部スライダの位置はこれに限定されるものではない。本発明の一実施形態に係る連結モジュール150、250、具体的に第2連結部250がRRH200の下部に突出形成されて、下部スライダが連結モジュール150、250の下部に突出形成される。これとは異なり、連結モジュール150、250は、アンテナモジュール100に対向するRRH200の一面に位置することができる。この場合、下部スライダは、RRH200の下部で突出形成されるはずである。このように、下部スライダは、RRH200の形状や構造、構成などによって実装位置がいくらでも可変可能である。下部スライダは、第2ガイド部130に載置支持されて、第2ガイド部130に形成された第1方向ガイド溝131aに沿って第1方向Xの移動をし、第2方向ガイド溝131bに沿って第2方向Yの移動をする。
【0049】
アンテナ装置10には、前記RRH200の他端部がアンテナモジュール100の後面側に押されてRRH200がアンテナモジュール100と平行に備えられる場合、RRH200をアンテナモジュール100に固定しながら、後述する連結モジュール150、250の電気的な連結状態を安定的に維持できるように、結合モジュール140、240が備えられる。結合モジュール140、240は、互いに平行に位置したアンテナモジュール100とRRH200を互いに固定させることができるように、アンテナモジュール100とRRH200にそれぞれ備えられる。具体的には、結合モジュール140、240は、固定部材140と、係止部材240とを含むことができる。
【0050】
固定部材140は、第2ガイド部130の両端部に備えられ、後述する前記RRH200の本発明の一実施形態に係る固定部材140は、環状の開口を具備した係止プレートが支持プレートの間で弾性的に回転可能に備えられる。後述する係止部材240が環状の係止プレートに載置されると、係止プレートが支持プレートの間で弾性的に自動回転して、係止部材240を噛み合い固定される。
【0051】
係止部材240は、第2スライド部230の両端部から両側方向に延びて突出形成される。係止部材240は、上述した環状の開口に嵌合できるように係止突起からなるとよい。係止突起は、RRH200の他端部がアンテナモジュール100と近くなるようにプッシュされると、前記係止部材240は、前記係止プレートの開口側に引き込まれる。
【0052】
すなわち、係止突起が係止プレートの開口側に引き込まれると、係止プレートは、支持プレートの間で弾性体などによって自動回転する。係止プレートが回転するに伴い、開口が支持プレートの間に流入して係止突起は環状の開口に係止され、係止部材240が係止プレートに係止されてロッキングされる。よって、RRH200は、アンテナモジュール100の後面で結合された状態に維持できるのである。また、係止突起が環状の開口に係止されている状態で、係止プレートを支持プレートの間で回転させて、開口を支持プレートでオープンさせる。作業者が係止部材240を握ってRRH200を引くと、係止部材240は、係止プレートから離脱して係止解除され、RRH200は、アンテナモジュール100で傾斜した状態で位置して第1方向Xのスライド移動が可能になる。
【0053】
図8は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における第1連結部を示す図である。
【0054】
図8を参照すれば(以下、図1図7も併せて参照する。)、アンテナモジュール100とRRH200の互いに対面する面、具体的にアンテナモジュール100の後面とRRH200の前面方向には、アンテナモジュール100とRRH200とを互いに電気的に連結するための連結モジュール150、250が備えられる。連結モジュール150、250は、第1連結部150と、第2連結部250とを含むことができる。
【0055】
第1連結部150は、アンテナモジュール100の後面の表面から内側に引き込まれて備えられ、第2連結部250は、RRH200に突出形成され、第1連結部150側に引き込まれて第1連結部150と密着する。第2連結部250は、RRH200の他端部がアンテナモジュール100と近くなるか遠くなる第2方向Yに移動すると、第2連結部250は、第1連結部150の内側に引き込まれて噛み合うか、第1連結部150の内側から引き出されて離脱することができる。第2連結部250が第1連結部150に密着した状態で、後述する結合モジュール140、240の駆動によって第2連結部250が第1連結部150に直線移動して電気的に連結される。
【0056】
第1連結部150は、第1端子部152と、第1ハウジング151とを含むことができる。第1ハウジング151は、アンテナモジュール100の後面の内側に引き込まれて備えられた第1端子部152の周りに備えられる。第1ハウジング151には、後述する第2連結部250の第2ハウジング251が引き込まれて隠蔽結合される。
【0057】
第1ハウジング151の周面に、後述する結合モジュール140、240のうちの移動部に対応できるようにねじ山が形成され、ねじ山は、後述する第2連結部250の第2ハウジング251の内側面に形成された移動部、具体的にねじパターンに噛み合って回転移動しながら、第2連結部250の第2端子部252を第2方向Yに直線移動させられるように備えられる。
【0058】
第1端子部152は、アンテナモジュール100の後面の内側から突出形成される。第1端子部152は、第1ハウジング151に弾性的に実装される。アンテナモジュール100に傾斜してガイド移動したRRH200の他端部をアンテナモジュール100側にプッシュすると、第1端子部152が弾性的に駆動可能で、後述する第2連結部250の第2端子部252と安定的に噛み合うことができる。
【0059】
第2連結部250は、第2端子部252と、第2ハウジング251とを含むことができる。
【0060】
本発明の一実施形態に係る第2ハウジング251は、アンテナモジュール100に対向する方向に備えられ、RRH200の下部に突出形成される。第2ハウジング251は、第2端子部252の周辺の周りに備えられ、第2ハウジング251は、第1ハウジング151に引き込まれて密着して載置できるように備えられる。また、第2ハウジング251が第1ハウジング151に引き込まれて、第1端子部152と第2端子部252は、第1、第2ハウジング151、251に密閉された状態で噛み合うように備えられる。第2ハウジング251の外側には、第1ハウジング151の内側面に形成されたねじ山に噛み合って結合可能なねじパターンが形成される。第2ハウジング251は、後述する結合モジュール140、240の駆動によって第1ハウジング151の内側面のねじ山に沿って回転しながら第2方向Yに直線移動する。さらに、第2端子部252が第1端子部152に噛み合っているだけの状態で第2ハウジング251が回転移動し、かつ、第2端子部252は第2方向Yに沿って直線移動しながら第1端子部152と電気的に結合または結合解除される。
【0061】
例えば、第1端子部152と第2端子部252とが噛み合った状態で電気的に結合される駆動状態をみると、まず、RRH200がアンテナモジュール100で第1方向X移動するとともに、回転および第2方向Y移動してアンテナモジュール100の後面に密着する。RRH200がアンテナモジュール100の後面に密着すると、第2ハウジング251は第1ハウジング151に引き込まれ、第1端子部152と第2端子部252とは互いに噛み合う。この時、第1端子部152と第2端子部252とは噛み合っているが、電気的に結合される前の状態である。この状態で後述する第2連結部250に備えられた結合モジュール140、240を駆動させると、第2端子部252が第1端子部152側に直線移動しながら互いに電気的に結合される。
【0062】
先にも言及した結合モジュール140、240は、RRH200とアンテナモジュール100との密着によって互いに噛み合うだけで備えられた第1、第2端子部152、252を電気的に結合または結合解除できるように駆動させるように備えられる(図1、2、3および図5参照)。
【0063】
すなわち、RRH200がアンテナモジュール100の後面に平行に配置されると、第1端子部152と第2端子部252は、第1ハウジング151と第2ハウジング251との密着によって第1ハウジング151と第2ハウジング251に取り囲まれたまま外部に露出しない。また、RRH200がアンテナモジュール100に平行に位置するように移動すると、第1端子部152と第2端子部252とは噛み合ったまま備えられるが、互いに電気的に結合されない。よって、結合モジュール140、240は、第1ハウジング151および第2ハウジング251に取り囲まれたまま隠蔽された第2端子部252を第1端子部152側に直線移動させて、第2端子部252を第1端子部152と結合するか、結合解除するように駆動されるのである。
【0064】
結合モジュール140、240は、作業者がRRH200をアンテナモジュール100に電気的に連結する時、別途の工具なしに装着できるように、RRH200の後面、具体的に第2連結部250の後面に備えられる。結合モジュール140、240は、第2端子部252を第1端子部152側に直線移動するように駆動させるレバー部260と、第2端子部252が第1端子部152側に移動させる移動部とを含むことができる。
【0065】
レバー部260は、第2連結部250の後面で回転可能に備えられ、前記第2連結部250の後面に備えられた開口に載置されるように備えられる。レバー部260は、前記第2連結部250に形成された開口に載置されて、前記第2連結部250の表面に対面するように位置することができる。前記レバー部260は、前記第2連結部250に回転するように結合された一端を中心軸として前記第2連結部250の表面に垂直な方向に突出するように第1回転移動するように備えられ、第2連結部250の表面から突出したレバー部260が中心軸を中心に第2回転移動するように備えられる。レバー部260が第2連結部250で第1回転移動すると、レバー部260は、第2連結部250の表面と平行に位置して開口に載置されるか、または開口から離脱して第2連結部250の表面と垂直な方向に突出して備えられる。第2連結部250から突出したレバー部260をその一端を中心に第2回転移動させると、後述する移動部が回転しながら第2端子部252を直線移動するようにガイドする。
【0066】
移動部は、第2連結部250に備えられ、レバー部260の回転に伴い、第2ハウジング251を回転および直線移動するように備えられる。移動部は、第2ハウジング251の外側面に形成されるねじパターンに備えられ、第2ハウジング251は、レバー部260の駆動によって第2連結部250で直線方向に移動できるように備えられる。
【0067】
前記結合モジュール140、240は、ロッキングモードと駆動モードの2つのモードで駆動できる。ロッキングモードは、第2連結部250の駆動を制限する状態であって、レバー部260が第2連結部250の後面の開口に載置されると、レバー部260の駆動は制限され、第2連結部250の駆動はロッキングされる。
【0068】
この状態で、レバー部260を開口から離脱させて第2連結部250の表面と垂直に移動させると、結合モジュール140、240は、ロッキングモードから駆動モードに切り替えられる。駆動モード時、第2連結部250から垂直方向に突出したレバー部260は回転可能に備えられ、時計方向または反時計方向に回転するに伴い、第2連結部250、具体的に第2ハウジング251および第2端子部252を直線方向に移動する。
【0069】
図9は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、アンテナモジュールでRRHの着脱される過程を示す図である。
【0070】
図9を参照すれば、アンテナ装置10が外壁に支持された状態でアンテナモジュール100におけるRRH200の着脱動作を説明する。アンテナモジュール100は外壁に固定されるが、アンテナモジュール100の上部は上部固定モジュール101によって外壁に支持され、アンテナモジュール100の下部は下部固定モジュール101によって外壁に支持される。アンテナモジュール100が外壁に固定されると、アンテナモジュール100と外壁との間にはRRH200の装着空間が形成される。
【0071】
固定モジュール101の間に第1ガイド部120と第2ガイド部130が上下方向に互いに対向するよ にアンテナモジュール100の後面に突出して備えられる。第2ガイド部130は、第1ガイド部120より広い大きさを有することにより、アンテナモジュール100と外壁との間には第2ガイド部130の大きさだけの空間が形成されていなければならない。
【0072】
RRH200は、アンテナモジュール100の後面に傾斜して載置され、傾斜した状態で第1方向Xに沿ってスライド移動する。具体的には、アンテナモジュール100の後面上部に備えられた第1ガイド部120、具体的に下部方向にオープンした中空部121を具備した先端レール部には、RRH200の一端部に備えられた上部スライダが載置される。また、アンテナモジュール100の後面下部に備えられた第2ガイド部130、具体的に下端レール部上に備えられた第1方向ガイド溝131aには、RRH200の他端部に備えられた下部スライダが載置される。上端レール部の位置は、第1方向ガイド溝131aに対比してアンテナモジュール100側に隣接して備えられることにより、RRH200の一端部は、アンテナモジュール100に近接した状態で位置し、RRH200の他端部は、RRH200の一端部に対比して相対的にアンテナモジュール100と所定間隔離隔して位置する。よって、第1ガイド部120および第2ガイド部130に第1スライド部220と第2スライド部230が載置されると、RRH200は、アンテナモジュール100で傾斜した状態で載置され、傾斜した状態で第1方向Xにスライド移動するのである(図9)。
【0073】
アンテナモジュール100で傾斜した状態で第1方向Xに移動したRRH200がアンテナモジュール100の後面に位置すると、第1連結部150と第2連結部250は、互いに離隔した状態で対面して位置する。作業者がRRH200の他端部をプッシュすると、第1ガイド部120に結合された第1スライド部220を回転軸として第2スライド部230が第2ガイド部130で第2方向Yにスライド移動する。すなわち、下部スライダが第2方向ガイド溝131bに沿って第2方向Yにスライド移動する。
【0074】
RRH200の他端部がプッシュされてアンテナモジュール100側に移動すると、第2スライド部230の両端部から突出形成された係止部材240が、第2ガイド部130 の両側に実装された係止プレートの開口に係止され、係止プレートは、支持プレートで弾性的に回転して、開口が支持プレートの間に流入しながら係止部材240が開口に載置された状態でロッキングされる。よって、RRH200は、アンテナモジュール100の後面に安定的に結合できるのである。
【0075】
第1連結部150と第2連結部250は、隠蔽結合構造を有し、RRH200がアンテナモジュール100に係止されて固定されると、第2ハウジング251が第1ハウジング151に載置され、第2端子部252と第1端子部152とは互いに噛み合う。第1端子部152と第2端子部251とは互いに噛み合っているだけで、電気的に連結された状態ではない。よって、第2連結部250の後面の開口に載置されて、ロッキングモードで備えられたレバー部260を第2連結部250の表面に垂直な方向に突出するように回転させて、結合モジュール140、240が駆動モードに切り替えられるようにする。
【0076】
第2連結部250から突出したレバー部260を時計方向または反時計方向に回転させると、第2端子部252を備えた第2ハウジング251が回転および直線移動しながら、第2端子部252は、第1端子部152側に直線移動する。よって、第1端子部152と第2端子部252とは電気的に結合できる。第2連結部250を駆動させた後、レバー部260を再び第2連結部250の開口に載置させると、結合モジュール140、240は、ロッキングモードに切り替えられ、RRH200は、アンテナモジュール100に結合された状態に維持できる。上述のように、RRH200は、アンテナモジュール100で着脱可能に備えられるのはもちろん、別途の工具なしでもRRH200をアンテナモジュール100に電気的に結合させることができる。
【0077】
また、前記のように、RRH200がアンテナモジュール100に結合された状態で分離されることをみると、RRH200をアンテナモジュール100に結合させる駆動とは逆に、まず、結合モジュール140、240をロッキングモードから駆動モードに切り替える。すなわち、レバー部260を開口から離脱させ、第2連結部250から突出したレバー部260を時計方向または反時計方向に回転させて、第2連結部250を第1連結部150から遠くなる方向に駆動させる。よって、第2端子部252と第1端子部152との電気的結合は切れ、第2ハウジング251は、第1ハウジング151で単に載置された状態にのみ維持される。この状態で係止プレートを操作すると、係止プレートが支持プレートの間で回転しながら、支持プレートの内側に引き込まれた開口が外部に露出する。外部に露出した開口に係止されている係止部材240を引っ張るとともに、RRH200の他端部を引っ張ると、下部スライダは、第2方向ガイド溝131bに沿ってアンテナモジュール100から遠くなる方向に移動し、下部スライダが第1方向ガイド溝131aに移動する。作業者がRRH200をアンテナモジュール100で第1方向Xにスライド移動させると、RRH200は、アンテナモジュール100で傾斜した状態でスライド移動してアンテナモジュール100から離脱することができる。
【0078】
このように、RRH200をアンテナモジュール100から離脱させる時にも、別途の工具を必要としない。よって、作業者の便宜性が増加するのはもちろん、別途の着脱工具といった機器による安全事故を防止できるのである。
【0079】
以下、図10図15を参照して、本発明の多様な実施形態のうちの第2実施形態に係るアンテナ装置10を説明することができる。まず、第2実施形態に係るアンテナ装置10を説明するに先立ち、上述したアンテナ装置10と同一の構成や動作などは上述した説明を準用することができる。
【0080】
図10は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10における、アンテナモジュール100とRRH200との分離された側面図である。図11は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10における、アンテナモジュール100とRRH200との分離された後面斜視図である。
【0081】
図10および図11を参照すれば、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10は、アンテナモジュール100と、RRH200と、着脱部材320、420、330、430と、連結モジュール150、250と、結合モジュール140、240とを含むことができる。
【0082】
本発明の一実施形態に係るアンテナ装置10が上述したアンテナ装置10と相違する点は、RRH200をアンテナモジュール100に実装するための構造である。すなわち、上述したRRH200は、アンテナモジュール100の一側から他側方向に斜線形態にスライド移動した後、前記RRH200の下部を前記アンテナモジュール100側にプッシュして結合される構造を有している。
【0083】
これに対し、本発明の一実施形態に係るRRH200は、アンテナモジュール100の後面で斜線方向に載置された後、プッシュされて結合される構造を有している。
【0084】
具体的には、RRH200をアンテナモジュール100の一面に脱付着するように、前記アンテナモジュール100と前記RRH200の上下部にはそれぞれ着脱部材320、420、330、430が備えられ、このような着脱部材320、420、330、430は、RRH200の一端部を係止および回転するように載置し、前記RRH200の他端部を、前記RRH200の回転に伴い、前記アンテナモジュール100から近くなるか遠くなる方向に移動するようにガイドし、前記RRH200の他端部を載置するガイドモジュール(guide module)として備えられる。
【0085】
本発明の一実施形態に係るガイドモジュールは、係止棒部材320と、環部材420と、下端レール部330と、下部スライダ430とを含むことができる。係止棒部材320と環部材420は、アンテナモジュール100とRRH200の上部に位置し、下端レール部330と下部スライダ430は、アンテナモジュール100とRRH200の下部に位置することができる。
【0086】
図12は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10の係止棒部材320と環部材420を示す拡大図である。図13は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10の環部材420の他の形状を示す図である。
【0087】
図12および図13を参照すれば、係止棒部材320は、前記アンテナモジュール100の後面上側に少なくとも1つ以上備えられ、アンテナモジュール100の後面と平行な方向に長くて丸い形状で備えられる。係止棒部材320には、後述するRRH200の一端部に形成された環部材420が回転可能に係止されて載置されるように備えられる。本発明の一実施形態に係る係止棒部材320は、アンテナモジュール100を外壁に支持するために上部に備えられる固定モジュールに一緒に備えられることを例として説明することができる。しかし、係止棒部材320は、アンテナモジュール100の後面上側にRRH200の上部を回転可能に載置させられる構成であればあらゆる変更や変形が可能である。例えば、係止棒部材320は、1つの長くて丸い棒状に実現されることを例として説明したが、例えば、係止棒部材320が2つに分離実現されてもよい。
【0088】
環部材420は、RRH200の上部に少なくとも1つ以上備えられ、前記係止棒部材320に回転可能に係止されて載置される。環部材420は、一側のオープンした鉤形状であって、上述した係止棒部材320に回転可能に載置される。本発明の一実施形態に係る環部材420は、RRH200の上部に2つが備えられることを例として説明することができる。しかし、環部材420はこれに限定されるものではなく、例えば、図13に示されるように、RRH200の第1方向(X方向)に長く1つが形成されてもよく、図示しないが、RRH200の中央に1つが形成されてもよいなど多様な変形や変更が可能である。
【0089】
下端レール部330は、アンテナモジュール100の下部に備えられ、RRH200の他端部と結合されて、前記RRH200の一端部を回転軸として前記RRH200の他端部を前記アンテナモジュール100に隣接するか遠くなる方向に移動するようにガイド支持することができる。下端レール部330は、前記下部スライダ430を載置して、前記下部スライダ430をアンテナモジュール100に隣接するか遠くなる方向にガイドするガイド溝を含むことができる。
【0090】
下部スライダ430は、RRH200の下部に備えられ、前記下端レール部330に載置されて、下端レール部330、具体的にガイド溝に沿ってスライド移動して前記アンテナモジュール100に着脱されるように備えられる。下部スライダ430は、前記RRH200の下部または前記連結モジュール150、250の下部のうちの少なくとも1つに突出形成され、前記ガイド溝に沿ってスライド移動するように備えられる。
【0091】
すなわち、アンテナモジュール100の後面にRRH200を傾斜させて、環部材420を係止棒部材320に係止して載置させる。環部材420が係止棒部材320に係止されると、下部スライダ430は、アンテナモジュール100と遠い方向のガイド溝の一端に載置される。この状態でRRH200の下部をプッシュすると、下部スライダ430は、ガイド溝の一端からアンテナモジュール100と近い方向のガイド溝の他端に押されてガイド溝に沿ってスライド移動することができる。この時、環部材420は、係止棒部材320を軸を中心に回転することができる。下部スライダ430がアンテナモジュール100側に移動すると、前記RRH200の他端部は、アンテナモジュール100に隣接して移動するか遠くなる方向に移動する。
【0092】
図示しないが、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置10にも、上述した第1実施形態のアンテナ装置10のように、RRH200をアンテナモジュール100に固定しながら、連結モジュール150、250の電気的な連結状態を安定的に維持できるように、結合モジュール140、240が備えられる(図5図8参照)。これに関する構成は第1実施形態で説明したので、これを準用することができる。ただし、固定部材は、アンテナモジュール100の下部に下端レール部330の両端部に位置するか、またはアンテナモジュール100の後面下部に所定位置に位置することができる。また、係止部材は、下部スライダ430と隣接した位置に備えられるか、または固定部材に対応するRRH200の所定位置にX方向に突出して形成されてもよい。
【0093】
また、上記の第1実施形態のように、前記RRH200の他端部がアンテナモジュール100に隣接して移動すると、アンテナモジュール100の後面に備えられる第1連結部と、RRH200の一面に備えられる第2連結部250とが互いに連結される。これに関する具体的な構成や動作および着脱構造は上記の第1実施形態で言及した内容と同一であるので、上述した説明を準用することができる(図5図8参照)。
【0094】
すなわち、RRH200がアンテナモジュール100の後面に平行に配置されると、第1端子部と第2端子部は、第1ハウジングと第2ハウジングとの密着によって第1ハウジングと第2ハウジングに取り囲まれたまま外部に露出しない。また、RRH200がアンテナモジュール100に平行に位置するように移動すると、第1端子部と第2端子部とは噛み合ったまま備えられるが、互いに電気的に結合されない。よって、結合モジュール140、240は、第1ハウジングおよび第2ハウジングに取り囲まれたまま隠蔽された第2端子部を第1端子部側に直線移動させて、第2端子部を第1端子部と結合するか、結合解除するように駆動される。
【0095】
第1実施形態においても言及したように、結合モジュール140、240は、作業者がRRH200をアンテナモジュール100に電気的に連結する時、別途の工具なしに装着できるように、RRH200の後面、具体的に第2連結部250の後面に備えられ、前記結合モジュール140、240は、ロッキングモードと駆動モードの2つのモードで駆動できる。ロッキングモードは、第2連結部250の駆動を制限する状態であって、レバー部が第2連結部250の後面の開口に載置されると、レバー部の駆動は制限され、第2連結部250の駆動はロッキングされるはずである(図5図8参照)。
【0096】
図14は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10における、アンテナモジュール100の後面にRRH200の着脱前の状態を示す図である。図15は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10における、アンテナモジュール100の後面にRRH200の着脱された状態を示す図である。
【0097】
図14および図15を参照すれば、アンテナ装置10が外壁に支持された状態でアンテナモジュール100におけるRRH200の着脱動作をみる。アンテナモジュール100は外壁に固定されるが、アンテナモジュール100の上部は上部固定モジュールによって外壁に支持され、アンテナモジュール100の下部は下部固定モジュールによって外壁に支持される。アンテナモジュール100が外壁に固定されると、アンテナモジュール100と外壁との間にはRRH200の装着空間が形成される。
【0098】
アンテナモジュール100の後面には、係止棒部材320と下端レール部330とが互いに対向して突出して備えられる。RRH200は、アンテナモジュール100の後面に傾斜した状態で位置することができる。具体的には、アンテナモジュール100の後面上部に備えられた係止棒部材320には、一方向にオープンした中空部を具備した上端レール部が係止されて載置される。また、アンテナモジュール100の後面下部に備えられた下端レール部330上に形成されたガイド溝には、RRH200の他端部に備えられた下部スライダ430が載置される。RRH200は、アンテナモジュール100の後面で傾斜した状態で載置され、傾斜した状態で第2方向Yにスライド移動するのである。
【0099】
RRH200がアンテナモジュール100の後面に位置すると、第1連結部と第2連結部250は、互いに離隔した状態で対面して位置する。作業者がRRH200の他端部をプッシュすると、係止棒部材320および環部材420を回転軸として、下部スライダ430は下端レール部330のガイド溝に沿って第2方向Yにスライド移動する。
【0100】
RRH200の他端部がプッシュされてRRH200の他端部がアンテナモジュール100側に移動すると、RRH200の下部の両端部から突出形成された係止部材が、アンテナモジュール100の下部に備えられた係止プレートの開口に係止され、係止プレートは、支持プレートで弾性的に回転して、開口が支持プレートの間に流入しながら係止部材が開口に載置された状態でロッキングされる(上述した第1実施形態参照)。よって、RRH200は、アンテナモジュール100の後面に安定的に結合できるのである。
【0101】
第1連結部150と第2連結部250は、隠蔽結合構造を有し、RRH200がアンテナモジュール100に係止されて固定されると、第2ハウジングが第1ハウジングに載置され、第2端子部と第1端子部とは互いに噛み合う。また、レバー部を第2連結部250の表面に垂直な方向に突出するように回転させて、結合モジュール140、240が駆動モードに切り替えられるようにする。
【0102】
第2連結部250から突出したレバー部を時計方向または反時計方向に回転させると、第2端子部を備えた第2ハウジングが回転および直線移動しながら、第2端子部は、第1端子部側に直線移動することができ、第1端子部と第2端子部とは電気的に結合できる。第2連結部250を駆動させた後、レバー部を再び第2連結部250の開口に載置させると、結合モジュール140、240は、ロッキングモードに切り替えられ、RRH200は、アンテナモジュール100に結合された状態に維持できる。上述のように、RRH200は、アンテナモジュール100で着脱可能に備えられるのはもちろん、別途の工具なしでもRRH200をアンテナモジュール100に電気的に結合させることができる。
【0103】
また、前記のように、RRH200がアンテナモジュール100に結合された状態で分離されることをみると、RRH200をアンテナモジュール100に結合させる駆動とは逆に、まず、結合モジュール140、240をロッキングモードから駆動モードに切り替える。すなわち、レバー部を開口から離脱させ、第2連結部250から突出したレバー部260を時計方向または反時計方向に回転させて、第2連結部250を第1連結部150から遠くなる方向に駆動させる。よって、第2端子部と第1端子部との電気的結合は切れ、第2ハウジングは、第1ハウジングで単に載置された状態にのみ維持される。この状態で係止プレートを操作すると、係止プレートが支持プレートの間で回転しながら、支持プレートの内側に引き込まれた開口が外部に露出する。外部に露出した開口に係止されている係止部材を引っ張るとともに、RRH200の他端部を引っ張ると、下部スライダ430は、ガイド溝に沿ってアンテナモジュール100から遠くなる方向に移動することができる。作業者が環部材420を係止棒部材320から離脱させると、RRH200は、アンテナモジュール100から分離される。
【0104】
このように、本発明の一実施形態においても、RRH200をアンテナモジュール100から離脱させる時にも、別途の工具を必要としない。よって、作業者の便宜性が増加するのはもちろん、別途の着脱工具といった機器による安全事故を防止できるのである。
【0105】
以下、図16図21を参照して、本発明の多様な実施形態のうちの第3実施形態に係るアンテナ装置10を説明することができる。まず、第3実施形態に係るアンテナ装置10を説明するに先立ち、上述したアンテナ装置10と同一の構成や動作などは上述した説明を準用することができる。
【0106】
図16は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10における、アンテナモジュール100とRRH200との分離された側面図である。図17は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10における、アンテナモジュール100とRRH200とが一次的に結合された状態の側面斜視図である。図18は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係る着脱部材500、620、具体的にリンクモジュール500、620を示す図である。図19は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係る着脱部材500、620、具体的にリンクモジュール500、620が駆動された状態を示す拡大図である。
【0107】
図16図19を参照すれば、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置10が上述したアンテナ装置10と相違する点は、RRH200をアンテナモジュール100に実装するための構造である。すなわち、上述したRRH200は、アンテナモジュール100の一側から他側方向に斜線形態にスライド移動した後、前記RRH200の下部を前記アンテナモジュール100側にプッシュして結合される構造を有しているか、またはRRH200がアンテナモジュール100から斜線形態に結合された状態でRRH200の他端部をプッシュしながら結合される構造を有している。
【0108】
これに対し、本発明の一実施形態に係るRRH200は、リンクモジュール500、620のような着脱部材500、620を介してアンテナモジュール100の後面から所定間隔離隔して載置された後、前記アンテナモジュール100の後面上部から下部に前記アンテナモジュール100の後面に密着して回転および直線移動しながら、前記RRH200は、前記アンテナモジュール100の後面に結合される。
【0109】
具体的には、RRH200をアンテナモジュール100の一面に脱付着するように、前記アンテナモジュール100と前記RRH200の両側面にはそれぞれ着脱部材が備えられ、このような着脱部材は、RRH200の両側面を載置し、RRH200を前記アンテナモジュール100の後面上部から下部に回転および直線移動させて、前記RRH200を前記アンテナモジュール100の後面に脱付着するリンクモジュール500、620として備えられる。
【0110】
本発明の一実施形態に係る前記リンクモジュール500、620は、1つ以上の突起部620と、リンク部材500とを含むことができる。
【0111】
突起部620は、前記RRH200の両側面に少なくとも1つ以上、本発明の一実施形態では、1つの側面にそれぞれ2つの突起部620が第1方向Xに突出することを例として説明する。
【0112】
リンク部材500は、アンテナモジュール100の両側面にそれぞれ備えられ、結合プレート520と、ロテータ510とを含むことができる。ロテータ510は、アンテナモジュール100の側面の上下にそれぞれ回転可能に結合される。また、一対のロテータ510に1つの結合プレート520が回転可能に結合される。結合プレート520には、前記突起部620が係止されて載置される開口530が備えられる。開口530は、突起部620が引き込まれる入口531と、突起部620が係止されて載置される載置部532とに区画され、載置部532は、入口531から下部方向に引き込まれるように形成される。しかし、突起部620が係止可能な形状や構造であれば、開口530の形状はあらゆる変形や変更が可能である。結合プレート520は、ロテータ510に結合され、ロテータ510の回転に伴い、アンテナモジュール100から遠くなった状態で、近くなる方向に斜線に直線移動することができる。ロテータ510は、アンテナモジュール100の後面からRRH200の方向に突出して備えられ、アンテナモジュール100と結合された部分を回転軸として下部に回転するように備えられる。
【0113】
RRH200がアンテナモジュール100の後面に位置した状態で、前記突起部620は、前記開口530に係止されて載置される。よって、前記RRH200は、前記アンテナモジュール100の後面に、アンテナモジュール100と平行で所定間隔離隔した状態で結合される。突起部620が開口530に載置されてRRH200がアンテナモジュール100の後面に位置すると、前記ロテータ510は、アンテナモジュール100にZ方向に突出した状態で、ロテータ510の一側を回転軸としてアンテナモジュール100の側面と同一方向となるように(重力方向に相当する)回転する。ロテータ510の他側に回転可能に結合された結合プレート520は、アンテナモジュール100の後面から所定間隔離隔した状態でアンテナモジュール100の後面に近くなる方向に斜線方向に移動することができる。よって、RRH200がアンテナモジュール100の上部から下部方向に移動するのはもちろん、アンテナモジュール100の後面から所定間隔離隔した状態でアンテナモジュール100の後面と近くなる方向に移動することができる。RRH200がアンテナモジュール100の後面と近接して移動すると、前記RRH200の前面に位置する第2連結部250は、アンテナモジュール100の後面に位置する第1連結部150と連結されるはずである。
【0114】
図示しないが、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置10にも、上述した第1実施形態のアンテナ装置10のように、RRH200をアンテナモジュール100に固定しながら、連結モジュールの電気的な連結状態を安定的に維持できるように、結合モジュールが備えられる。これに関する構成は第1実施形態で説明したので、これを準用することができる。ただし、固定部材は、アンテナモジュール100の後面下部に所定位置に位置することができる。また、係止部材は、固定部材に対応する位置にRRH200の所定位置にX方向に突出して形成されてもよい(図5図8参照)。
【0115】
また、上記の第1実施形態のように、前記RRH200の他端部がアンテナモジュール100に隣接して移動すると、アンテナモジュール100の後面に備えられる第1連結部150と、RRH200の一面に備えられる第2連結部250とが互いに連結される。これに関する具体的な構成や動作および着脱構造は上記の第1実施形態で言及した内容と同一であるので、上述した説明を準用することができる。簡略にみると、RRH200がアンテナモジュール100の後面に近接すると、第1端子部と第2端子部は、第1ハウジングと第2ハウジングに取り囲まれたまま噛み合うことができる。また、RRH200がアンテナモジュール100に平行に位置する時、第1端子部と第2端子部とは噛み合ったまま備えられ、これらを互いに電気的に結合できるように結合モジュールを駆動させることができる。すなわち、結合モジュールは、第1ハウジングおよび第2ハウジングに取り囲まれたまま隠蔽された第2端子部を第1端子部側に直線移動させて、第2端子部を第1端子部と結合するか、結合解除するように駆動される(図5図8参照)。
【0116】
第1実施形態においても言及したように、結合モジュールは、作業者がRRH200をアンテナモジュール100で電気的に連結する時、別途の工具なしに装着できるように、RRH200の後面、具体的に第2連結部250の後面に備えられ、前記結合モジュールは、ロッキングモードと駆動モードの2つのモードで駆動される。ロッキングモードは、第2連結部250の駆動を制限する状態であって、レバー部が第2連結部250の後面の開口530に載置されると、レバー部の駆動は制限され、第2連結部250の駆動はロッキングされるはずである(図5図8参照)。
【0117】
図20は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10における、アンテナモジュール100の後面にRRH200の着脱前の状態を示す図である。図21は、本発明の多様な実施形態のうちの一実施形態に係るアンテナ装置10における、アンテナモジュール100の後面にRRH200の着脱された状態を示す図である。
【0118】
図20および図21を参照すれば、アンテナ装置10が外壁に支持された状態でアンテナモジュール100におけるRRH200の着脱動作を説明する。アンテナモジュール100は外壁に固定されるが、アンテナモジュール100の上部は上部固定モジュールによって外壁に支持され、アンテナモジュール100の下部は下部固定モジュールによって外壁に支持される。アンテナモジュール100が外壁に固定されると、アンテナモジュール100と外壁との間にはRRH200の装着空間が形成される。
【0119】
アンテナモジュール100の後面の両側面にはリンクモジュール500、620が備えられる。RRH200は、アンテナモジュール100の後面にアンテナモジュール100と平行に位置し、RRH200の突起部620を結合プレート520に備えられた開口530に載置させる。突起部620が開口530に載置されて結合されると、ロテータ510は、ロテータ510の一側を回転軸として回転することができる。RRH200が結合された結合プレート520は、アンテナモジュール100の下部に移動するとともに、アンテナモジュール100の後面方向に移動することができる。よって、RRH200は、アンテナモジュール100の後面から所定間隔離隔した状態で近接して移動することができ、RRH200がアンテナモジュール100の後面に位置すると、第1連結部150と第2連結部250は、互いに離隔した状態で対面して位置する。
【0120】
RRH200がアンテナモジュール100側に移動すると、RRH200の下部の両端部から突出形成された係止部材が、アンテナモジュール100の下部に備えられた係止プレートの開口530に係止され、係止プレートは、支持プレートで弾性的に回転して、開口530が支持プレートの間に流入しながら係止部材が開口530に載置された状態でロッキングされる(上述した第1実施形態参照)。よって、RRH200は、アンテナモジュール100の後面に安定的に結合できるのである。
【0121】
第1連結部150と第2連結部250は、隠蔽結合構造を有し、RRH200がアンテナモジュール100に係止されて固定されると、第2ハウジングが第1ハウジングに載置され、第2端子部と第1端子部とは互いに噛み合う。また、レバー部を第2連結部250の表面に垂直な方向に突出するように回転させて、結合モジュールが駆動モードに切り替えられるようにする(図5図8参照)。
【0122】
第2連結部250から突出したレバー部を時計方向または反時計方向に回転させると、第2端子部を備えた第2ハウジングが回転および直線移動しながら、第2端子部は、第1端子部側に直線移動することができ、第1端子部と第2端子部とは電気的に結合できる。第2連結部250を駆動させた後、レバー部を再び第2連結部250の開口530に載置させると、結合モジュールは、ロッキングモードに切り替えられ、RRH200は、アンテナモジュール100に結合された状態に維持できる。上述のように、RRH200は、アンテナモジュール100で着脱可能に備えられるのはもちろん、別途の工具なしでもRRH200をアンテナモジュール100に電気的に結合させることができる(図5図8参照)。
【0123】
また、前記のように、RRH200がアンテナモジュール100に結合された状態で分離されることをみると、RRH200をアンテナモジュール100に結合させる駆動とは逆に、まず、結合モジュールをロッキングモードから駆動モードに切り替える。すなわち、レバー部を開口530から離脱させ、第2連結部250から突出したレバー部260を時計方向または反時計方向に回転させて、第2連結部250を第1連結部150から遠くなる方向に駆動させる。よって、第2端子部と第1端子部との電気的結合は切れ、第2ハウジングは、第1ハウジングで単に載置された状態にのみ維持される。この状態で係止プレートを操作すると、係止プレートが支持プレートの間で回転しながら、支持プレートの内側に引き込まれた開口530が外部に露出する。外部に露出した開口530に係止されている係止部材を引っ張るとともに、RRH200を上部方向に上昇させると、リンクモジュール500、620は元の位置に移動することができ、突起部620を開口530から離脱することにより、RRH200は、アンテナモジュール100から分離される(図5図8参照)。
【0124】
図22は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、第1連結部150の他の実施形態を示す図である。図23は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、他の実施形態に係る第1連結部150と第2連結部250との結合された状態を概略的に示す図である。図24は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、他の実施形態に係る第1連結部150と第2連結部250との結合された状態の一部断面を示す図である。図25は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、第1連結部150と第2連結部250とが結合された状態の概略的な断面図を示す図である。図26は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置における、レバー部460の駆動による第1連結部150と第2連結部250との結合駆動を示す図である。
【0125】
図22図25を参照すれば、アンテナモジュール100とRRH200との互いに対面する面、具体的にアンテナモジュール100の後面とRRH200の前面方向には、アンテナモジュール100とRRH200とを互いに電気的に連結するための連結モジュール150、250が備えられる。本発明の一実施形態に係る連結モジュール150、250は、上記の実施形態の連結モジュール150、250と同じく、第1連結部150と、第2連結部250とを含むことができる。上記の実施形態とこの実施形態に係る連結モジュールは、第1連結部150と第2連結部250との結合構造と結合方式で相違点がある。
【0126】
具体的には、本発明の一実施形態に係る第1連結部150は、アンテナモジュール100の後面の内側に引き込まれて備えられる。また、第2連結部250は、RRH200に突出形成され、第1連結部150側に引き込まれて第1連結部150と密着するように備えられる。第2連結部250は、RRH200の他端部がアンテナモジュール100と近くなるか遠くなる第2方向Yに移動すると、第2連結部250は、第1連結部150の内側に引き込まれて噛み合うか、第1連結部150の内側から引き出されて離脱することができる。第2連結部250が第1連結部150に密着した状態で、後述する結合モジュール140、240の駆動によって第2連結部250が第1連結部150に直線移動して電気的に連結される。
【0127】
第1連結部150は、第1端子部152と、第1ハウジング151とを含むことができる。第1ハウジング151は、アンテナモジュール100の後面の内側に引き込まれて備えられた第1端子部152の周りに備えられる。本発明の一実施形態に係る第1ハウジング151には、第1端子部152の周辺部に段付きに突出した載置突出面151aが備えられる。載置突出面151aは、後述する第2連結部250の引き込み載置面251aに引き込まれるように備えられる。後述するが、RRH200がハウジングの後面に位置した状態で使用者がレバー部460を駆動させると、引き込み載置面251aが載置突出面151aを引き込んだ状態で直線移動して互いに密着できる。
【0128】
すなわち、上記の実施形態の第1ハウジング151の内側の周面にはねじ山が形成され、第2ハウジング251の内側面に形成されたねじパターンに噛み合って、レバー部460の駆動によって回転移動しながら、第2連結部250の第2端子部252を第2方向Yに直線移動させられるように備えられる構成であった。これに対し、本発明の実施形態に係る第1ハウジング151は、第2ハウジング251に引き込まれて結合された後、第2ハウジング251側に直線移動することにより、互いに噛み合って密閉されるように備えられるのである。
【0129】
第1端子部152は、第1ハウジング151に取り囲まれてアンテナモジュール100の後面の内側から突出形成される。第1端子部152は、第1ハウジング151に弾性的に実装される。アンテナモジュール100に傾斜してガイド移動したRRH200の他端部をアンテナモジュール100側にプッシュすると、第1端子部152が弾性的に駆動可能で、後述する第2連結部250の第2端子部252と安定的に噛み合うことができる。
【0130】
第2連結部250は、第2端子部252と、第2ハウジング251とを含むことができる。
【0131】
本発明の一実施形態に係る第2ハウジング251は、アンテナモジュール100に対向する位置に実装され、RRH200の下部に突出形成される。第2ハウジング251は、第2端子部252の周辺の周りに備えられ、第2ハウジング251には、上述した載置突出面151aが嵌合できるように第2ハウジング251の周りに沿って所定の引き込まれた凹溝状の引き入み載置面251aが備えられる。第1連結部150と第2連結部250とが互いに噛み合うと、第1ハウジング151の載置突出面151aは、第2ハウジング251の引き込み載置面251aに嵌合して噛み合うように備えられるのである。第2ハウジング251は、後述するレバー部460の駆動によって第1ハウジング151の内側に密着できるように第2方向Yに直線移動する。また、第2端子部252が第1端子部152に噛み合っているだけの状態で、第2ハウジング251は、レバー部460の駆動によって第2方向Yに沿って直線移動しながら第1ハウジング151と密着結合され、第2端子部252は、第2方向Yに沿って直線移動しながら第1端子部152と電気的に結合または結合解除されるのである。
【0132】
例えば、第1端子部152と第2端子部252とが噛み合った状態で電気的に結合される駆動状態をみると、まず、RRH200がアンテナモジュール100で第1方向X移動するとともに、回転および第2方向Y移動してアンテナモジュール100の後面に密着する。RRH200がアンテナモジュール100の後面に密着すると、第2ハウジング251は第1ハウジング151に引き込まれ、第1端子部152と第2端子部252とは互いに噛み合う。この時、第1端子部152と第2端子部252とは噛み合っているが、電気的に結合される前の状態である。この状態で後述する第2連結部250に備えられたレバー部460を駆動させると、第1連結部150が第2連結部250側に移動しながら、具体的に第1端子部152が第2端子部252側に直線移動しながら互いに電気的に結合できるのである。
【0133】
また、引き込み載置面251aの内側には、引き込み載置面251aと載置突出面151aとの結合時、これらが密着結合できるようにシーリング部材290がさらに備えられる。すなわち、レバー部460の駆動によって載置突出面151aの端部が引き込み載置面251aの内側に密着する時、載置突出面151aの端部がシーリング部材290を加圧しながら密着することにより、第1ハウジング151と第2ハウジング251の内側に異物が流入することを制限できるのである。このようなシーリング部材290は、弾性材質を含む、例えば、ウレタンや、シリコーン、ゴムのうちの少なくとも1つの材質を含んでなるとよい。
【0134】
先にも言及したレバー部460は、RRH200とアンテナモジュール100との密着によって互いに噛み合うだけで備えられた第1、第2端子部152、252を電気的に結合または結合解除できるように駆動させるように備えられる。RRH200がアンテナモジュール100の後面に配置されると、第1端子部152と第2端子部252は、第1ハウジング151と第2ハウジング251との密着によって第1ハウジング151と第2ハウジング251に取り囲まれたまま外部に露出しない。また、RRH200がアンテナモジュール100に平行に位置するように移動すると、第1端子部152と第2端子部252とは噛み合ったまま備えられる。しかし、第1端子部152と第2端子部252とは互いに電気的に結合されない状態である。レバー部460は、第2連結部250を第1連結部150側に移動させて、第1ハウジング151および第2ハウジング251に取り囲まれたまま隠蔽された第2端子部252を第1端子部152側に直線移動させて、第2端子部252を第1端子部152と結合するか、結合解除するように駆動されるのである。
【0135】
このようなレバー部460は、第2連結部250の後面で回転可能に備えられ、前記第2連結部250の後面に備えられた開口に載置されるように備えられる。レバー部460は、前記第2連結部250に形成された開口に載置されて、前記第2連結部250の表面に対面するように位置することができる。前記レバー部460は、前記第2連結部250に回転するように結合された一端を中心軸として前記第2連結部250の表面に垂直な方向に突出するように第1回転移動するように備えられ、第2連結部250の表面から突出したレバー部460が中心軸を中心に第2回転移動するように備えられる。レバー部460が第2連結部250で第1回転移動すると、レバー部460は、第2連結部250の表面と平行に位置して開口に載置されるか、または開口から離脱して第2連結部250の表面に垂直な方向に突出して備えられる。第2連結部250から突出したレバー部460をその一端を中心に第2回転移動させると、第1連結部150と第2連結部250とを互いに近くなるか遠くなる方向に直線移動するようにガイドする。
【0136】
このように、本発明の一実施形態においても、RRH200をアンテナモジュール100から離脱させる時にも、別途の工具を必要としない。よって、作業者の便宜性が増加するのはもちろん、別途の着脱工具といった機器による安全事故を防止できるのである。
【0137】
以上、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態について説明したが、本発明の範囲を逸脱しない限度内で様々な変形が可能であることは、当該分野における通常の知識を有する者にとって自明である。
【符号の説明】
【0138】
10:アンテナ装置
100:アンテナモジュール
120:第1ガイド部
130:第2ガイド部
140:固定部材
150:第1連結部
200:RRH
220:第1スライド部
230:第2スライド部
240:係止部材
250:第2連結部
図1
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