特許第6386189号(P6386189)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6386189電力管理方法、電力管理装置及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6386189
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】電力管理方法、電力管理装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/10 20060101AFI20180827BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20180827BHJP
   H02H 5/04 20060101ALI20180827BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20180827BHJP
   H01M 10/46 20060101ALI20180827BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   H02J7/10 N
   H02J7/00 S
   H02H5/04 140
   H01M10/48 301
   H01M10/46 101
   H01M10/44 Q
【請求項の数】13
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2017-534866(P2017-534866)
(86)(22)【出願日】2015年3月27日
(65)【公表番号】特表2017-530689(P2017-530689A)
(43)【公表日】2017年10月12日
(86)【国際出願番号】CN2015075291
(87)【国際公開番号】WO2016154817
(87)【国際公開日】20161006
【審査請求日】2017年3月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】516376385
【氏名又は名称】クワントン オーピーピーオー モバイル テレコミュニケーションズ コーポレイション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163050
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 眞由美
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】チャン, カリョウ
【審査官】 赤穂 嘉紀
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2012/0294332(US,A1)
【文献】 特開2009−093826(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0048804(US,A1)
【文献】 特許第5467553(JP,B1)
【文献】 特開2002−352635(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00−7/12
H02J 7/34−7/36
H01M 10/42−10/48
H02H 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力管理方法であって、充電ケーブルを介して電源アダプターからの充電を受ける電子機器において実行され、
充電インターフェースの温度を決定するステップを含み、
前記充電インターフェースは、
前記電源アダプターの前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースと、前記電子機器の前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースのうちの少なくとも一つのインターフェースを含み、
前記方法は、前記充電インターフェースの温度に基づいて、前記電子機器の電力を管理するステップと、を含み、
前記充電インターフェースが前記電子機器の前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、
前記充電インターフェースの温度を決定するステップは、
電子機器のインターフェースに設けられている第一温度測定素子により、前記充電インターフェースの温度を決定するステップを含み、
各第一温度測定素子及び対応するコンタクトプレートは、同一の熱伝導性基板に設けられ、前記各第一温度測定素子と対応する前記コンタクトプレートとの間には所定の間隔を有し、
前記熱伝導性基板は金属製であり、
前記第一温度測定素子と当該熱伝導性基板との間に絶縁熱伝導層が設けられ、
前記コンタクトプレートが充電電流を伝送することを特徴とする電力管理方法。
【請求項2】
電子機器のインターフェースに設けられている第一温度測定素子により、前記充電インターフェースの温度を決定するステップは、
電子機器のインターフェースに設けられている少なくとも一つの第一温度測定素子により、前記電子機器のインターフェースにおける少なくとも一つのコンタクトプレートの温度を検出し、前記少なくとも一つの第一温度測定素子が、前記少なくとも一つのコンタクトプレートに一対一で対応するステップと、
前記少なくとも一つのコンタクトプレートの温度に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記充電インターフェースが前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースを含む場合、
前記充電インターフェースの温度を決定するステップは、
前記充電ケーブルが送信した前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第一温度指示情報を受信し、前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースに設けられた第二温度測定素子により検出されるステップと、
前記第一温度指示情報に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記充電インターフェースが前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースを含む場合、
前記充電インターフェースの温度を決定するステップは、
前記充電ケーブルが送信した前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第二温度指示情報を受信し、前記電子機器に電気的に接続する前記充電インターフェースの温度が充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースに設けられた第三温度測定素子により検出されるステップと、
前記第二温度指示情報に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記充電インターフェースが前記電源アダプターの前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、
前記充電インターフェースの温度を決定するステップは、
前記電源アダプターが前記充電ケーブルを介して送信した前記電源アダプターのインターフェースの温度を指示する第三温度指示情報を受信し、前記電源アダプターのインターフェースの温度は前記電源アダプターのインターフェースに設けられた第四温度測定素子により検出されるステップと、
前記第三温度指示情報に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記電子機器の電力を管理するステップは、
前記充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合、前記充電ケーブルを介して前記電源アダプターが充電電流の電流値を低減させる、あるいは充電電流の電圧値を低下させる指示を前記電源アダプターに送信するステップ、又は、
前記充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上である場合、前記電子機器に配置されている充電電池への充電を禁止、あるいは前記電子機器の電子部品への給電を禁止し、前記第二温度閾値が前記第一温度閾値より大きいステップと、を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
電力管理装置であって、充電ケーブルを介して電源アダプターからの充電を受ける電子機器に配置され、
充電インターフェースの温度を決定する決定ユニットであって、
前記充電インターフェースは、
前記電源アダプターの前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースと、前記電子機器の前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースのうちの少なくとも一つのインターフェースを含む決定ユニットと、
前記充電インターフェースの温度に基づいて、前記電子機器の電力を管理する制御ユニットと、を含み、
当該充電インターフェースが前記電子機器の前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、
前記充電インターフェースの温度を決定するステップは、
電子機器のインターフェースに設けられている第一温度測定素子により、前記充電インターフェースの温度を決定するステップを含み、
各第一温度測定素子及び対応するコンタクトプレートは、同一の熱伝導性基板に設けられ、前記各第一温度測定素子と対応する前記コンタクトプレートとの間には所定の間隔を有し、
前記熱伝導性基板は金属製であり、
前記第一温度測定素子と当該熱伝導性基板との間に絶縁熱伝導層が設けられ、
前記コンタクトプレートが充電電流の伝送に使用されることを特徴とする電力管理装置。
【請求項8】
電力管理装置であって、充電ケーブルを介して電子機器を充電する電源アダプターに配置され、
前記装置は、決定ユニットと、制御ユニットとを含み、
当該決定ユニットは、充電インターフェースの温度を決定し、
当該充電インターフェースは、当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースと、当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースのうち、少なくとも一つのインターフェースを含み、
当該制御ユニットは、当該充電インターフェースの温度に基づいて、当該電子機器に対する充電を制御し、
当該充電インターフェースが当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、
当該決定ユニットが、電源アダプターのインターフェースに設けられた第一温度測定素子を介して当該充電インターフェースの温度を決定し、
各第一温度測定素子及び対応するコンタクトプレートは、同一の熱伝導性基板に設けられ、前記各第一温度測定素子と対応する前記コンタクトプレートとの間には所定の間隔を有し、
前記熱伝導性基板は金属製であり、
前記第一温度測定素子と当該熱伝導性基板との間に絶縁熱伝導層が設けられ、
前記コンタクトプレートが充電電流の伝送に使用されることを特徴とする電力管理装置。
【請求項9】
当該決定ユニットが、電源アダプターのインターフェースに設けられた少なくとも一つの第一温度測定素子を介して、当該電源アダプターのインターフェースの中にある少なくとも一つのコンタクトプレートの温度を検出し、当該少なくとも一つの第一温度測定素子が当該少なくとも一つのコンタクトプレートに一対一で対応し、
当該少なくとも一つのコンタクトプレートの温度に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースを含む場合、
当該装置は、
当該充電ケーブルが送信した当該充電インターフェースの温度を指示する第一温度指示情報を受信し、当該充電インターフェースの温度が充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースに設けられた第二温度測定素子により検出される受信ユニットをさらに含み、
当該決定ユニットは、具体的に当該第一温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することを特徴とする請求項8〜9のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースを含む場合、
当該装置は、
当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルのインターフェースの温度を指示する第二温度指示情報を受信し、当該充電インターフェースの温度が充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースに設けられた第三温度測定素子により検出される受信ユニットをさらに含み、
当該決定ユニットは、具体的に当該第二温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することを特徴とする請求項8〜9のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
当該充電インターフェースが当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、
当該装置は、
当該電子機器が当該充電ケーブルを介して送信した当該充電インターフェースの温度を指示する第三温度指示情報を受信し、当該充電インターフェースの温度が電子機器のインターフェースに設けられた第四温度測定素子により検出される受信ユニットをさらに含み、
当該決定ユニットは、具体的に当該第三温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することを特徴とする請求項8〜9のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
当該制御ユニットが、具体的に当該充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合、充電電流の電流値を低減させる、又は充電電流の電圧値を低下させ、又は、当該充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上である場合、充電電流の出力を禁止し、当該第二温度閾値が当該第一温度閾値より大きいことを特徴とする請求項8〜9のいずれかに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電技術分野に関し、より具体的に、電力管理方法、電力管理装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、例えば携帯電話などの電子機器には、通常いずれも充電可能な電池が配置されており、電源アダプターにより当該電池を充電することができる。
【0003】
充電する時、電源アダプターは交流電流を所定の電圧の直流電流に変換して電子機器に伝送する。また、通常電源アダプター及び電子機器には電子インターフェースが設けられており、この電子インターフェースを介して充電ケーブルに電気的に接続され、充電ケーブルを介して充電することができる。
【0004】
しかし、上記電子インターフェースの間は、金属製のコンタクトプレートの接触により電気的に接続されるので、充電電流が流れる時、コンタクトプレートがその抵抗の熱効果で発熱する。充電電流又は充電電圧が過大であると、電子インターフェースの温度が高くなりすぎることにより、部品が壊れたり、更に爆発などが発生する恐れがあり、使用の安全性に大きく影響する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、充電の安全性を向上させることができる電力管理方法、電力管理装置及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施例では、電力管理方法を提供する。当該方法は、充電ケーブルを介して電源アダプターからの充電を受ける電子機器において実行される。当該方法は、充電インターフェースの温度を決定する。当該充電インターフェースは、当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースと、当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースのうちの少なくとも一つのインターフェースを含むステップと、当該充電インターフェースの温度に基づいて、当該電子機器の電力を管理するステップと、を含む。
【0007】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、充電インターフェースの温度を決定するステップは、電子機器のインターフェースに設けられている第一温度測定素子により、当該充電インターフェースの温度を決定するステップを含む。
【0008】
本発明の一実施例において、電子機器のインターフェースに設けられている第一温度測定素子により当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、電子機器のインターフェースに設けられている少なくとも一つの第一温度測定素子により、当該電子機器のインターフェースにおける少なくとも一つのコンタクトプレートの温度を検出し、当該少なくとも一つの第一温度測定素子は当該少なくとも一つのコンタクトプレートに一対一で対応し、当該コンタクトプレートは充電電流を伝送するステップと、当該少なくとも一つのコンタクトプレートの温度に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含む。
【0009】
本発明の一実施例において、各第一温度測定素子及び対応するコンタクトプレートは同一の熱伝導性基板に設けられ、各第一温度測定素子と対応するコンタクトプレートとの間には所定の間隔を有する。
【0010】
本発明の一実施例において、当該熱伝導性基板は金属製である。
【0011】
本発明の一実施例において、当該第一温度測定素子と当該熱伝導性基板との間には、絶縁熱伝導層が設けられているか、又は、当該第一温度測定素子に対応するコンタクトプレートと当該熱伝導性基板との間には、絶縁熱伝導層が設けられている。
【0012】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第一温度指示情報を受信し、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースに設けられた第二温度測定素子により検出されるステップと、当該第一温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含む。
【0013】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第二温度指示情報を受信し、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースに設けられた第三温度測定素子により検出されるステップと、当該第二温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含む。
【0014】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、当該電源アダプターが当該充電ケーブルを介して送信した当該電源アダプターのインターフェースの温度を指示する第三温度指示情報を受信し、当該電源アダプターのインターフェースの温度は電源アダプターのインターフェースに設けられた第四温度測定素子により検出されるステップと、当該第三温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含む。
【0015】
本発明の一実施例において、当該電子機器の電力を管理するステップは、当該充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合、当該充電ケーブルを介して当該電源アダプターが充電電流の電流値を低減させる、あるいは充電電流の電圧値を低下させる指示を当該電源アダプターに送信するステップ、又は、当該充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上である場合、当該電子機器に配置されている充電電池への充電を禁止、あるいは当該電子機器の電子部品への給電を禁止し、当該第二温度閾値は当該第一温度閾値より大きいステップを含む。
【0016】
本発明の一実施例において、電力管理装置であって、充電ケーブルを介して電源アダプターからの充電を受ける電子機器に配置され、充電インターフェースの温度を決定する決定ユニットであって、前記充電インターフェースは、前記電源アダプターの前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースと、前記電子機器の前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースのうち、少なくとも一つのインターフェースを含む決定ユニットと、前記充電インターフェースの温度に基づいて、前記電子機器の電力を管理する制御ユニットと、を含む。
【0017】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、前記決定ユニットは、具体的に電子機器のインターフェースに設けられた第一温度測定素子により、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0018】
本発明の一実施例において、前記決定ユニットは、電子機器のインターフェースに設けられた少なくとも一つの第一温度測定素子により、当該電子機器のインターフェースの少なくとも一つのコンタクトプレートの温度を検出し、当該少なくとも一つの第一温度測定素子は当該少なくとも一つのコンタクトプレートに一対一で対応し、当該コンタクトプレートは充電電流の伝送に使用され、前記決定ユニットは、前記少なくとも一つのコンタクトプレートの温度に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定する。
【0019】
本発明の一実施例において、各第一温度測定素子及びそれに対応するコンタクトプレートは、同一の熱伝導性基板に設けられ、各第一温度測定素子と対応するコンタクトプレートとの間には所定の間隔を有する。
【0020】
本発明の一実施例において、前記熱伝導性基板は金属製である。
【0021】
本発明の一実施例において、前記第一温度測定素子と前記熱伝導性基板との間に、絶縁熱伝導層が設けられているか、又は、前記第一温度測定素子に対応するコンタクトプレートと前記熱伝導性基板との間に、絶縁熱伝導層が設けられている。
【0022】
本発明の一実施例において、前記充電インターフェースが前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースを含む場合、前記装置は、前記充電ケーブルが送信した前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第一温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースに設けられた第二温度測定素子により検出され、前記決定ユニットは、前記第一温度指示情報に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定する。
【0023】
本発明の一実施例において、前記充電インターフェースが前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースを含む場合、前記装置は、前記充電ケーブルが送信した前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第二温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースに設けられた第三温度測定素子により検出され、前記決定ユニットは、前記第二温度指示情報に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定する。
【0024】
本発明の一実施例において、前記充電インターフェースが前記電子機器の前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、前記装置は、当該電子機器が当該充電ケーブルを介して送信した前記電子機器のインターフェースの温度を指示する第三温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、前記電子機器のインターフェースの温度は電子機器のインターフェースに設けられた第四温度測定素子により検出され、前記決定ユニットは、前記第三温度指示情報に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定する。
【0025】
本発明の一実施例において、前記制御ユニットは、具体的に、当該充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合、当該充電ケーブルを介して電源アダプターが充電電流の電流値を低減させる、あるいは充電電流の電圧値を低下させる指示を当該電源アダプターに送信し、又は、当該充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上である場合、当該電子機器に配置されている充電電池への充電を禁止、あるいは当該電子機器の電子部品への給電を禁止し、当該第二温度閾値は当該第一温度閾値より大きい。
【0026】
本発明の一実施例において、電力管理装置を提供する。当該電力管理装置は、充電ケーブルを介して電子機器を充電する電源アダプターに配置され、当該装置は、決定ユニットと、制御ユニットとを含む。当該決定ユニットは、充電インターフェースの温度を決定し、当該充電インターフェースは、当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースと、当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースのうちの少なくとも一つのインターフェースを含み、当該制御ユニットは、当該充電インターフェースの温度に基づいて、当該電子機器に対する充電を制御する。
【0027】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該決定ユニットは、電源アダプターのインターフェースに設けられた第一温度測定素子により、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0028】
本発明の一実施例において、当該決定ユニットは、電源アダプターのインターフェースに設けられた少なくとも一つの第一温度測定素子により、当該電源アダプターのインターフェースにおける少なくとも一つのコンタクトプレートの温度を検出し、当該少なくとも一つの第一温度測定素子は当該少なくとも一つのコンタクトプレートに一対一で対応し、当該コンタクトプレートは充電電流の伝送に使用され、当該決定ユニットは、当該少なくとも一つのコンタクトプレートの温度に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0029】
本発明の一実施例において、各第一温度測定素子及び対応するコンタクトプレートは同一の熱伝導性基板に設けられ、各第一温度測定素子と対応するコンタクトプレートとの間には所定の間隔を有する。
【0030】
本発明の一実施例において、当該熱伝導性基板は金属製である。
【0031】
本発明の一実施例において、当該第一温度測定素子と当該熱伝導性基板との間には、絶縁熱伝導層が設けられているか、又は、当該第一温度測定素子に対応するコンタクトプレートと当該熱伝導性基板との間には、絶縁熱伝導層が設けられている。
【0032】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該装置は、当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第一温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するためのインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースに設けられた第二温度測定素子により検出され、当該決定ユニットは、当該第一温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0033】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該装置は、当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第二温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースに設けられた第三温度測定素子により検出され、当該決定ユニットは、当該第二温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0034】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該装置は、当該電子機器が当該充電ケーブルを介して送信した当該電子機器のインターフェースの温度を指示する第三温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、当該電子機器のインターフェースの温度は電子機器のインターフェースに設けられた第四温度測定素子により検出され、当該決定ユニットは、当該第三温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0035】
本発明の一実施例において、当該制御ユニットは、当該充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合、充電電流の電流値を低減させるか、あるいは充電電流の電圧値を低下させ、又は、当該充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上である場合、充電電流の出力を禁止、当該第二温度閾値は当該第一温度閾値より大きい。
【0036】
本発明の一実施例は、電子機器を提供する。当該当該電子機器は、充電電池と、充電ケーブルに電気的に接続し、当該充電ケーブルを介して当該電源アダプターから当該直流電流を取得し、当該電子機器が当該直流電流で当該充電電池を充電するインターフェースと、充電インターフェースの温度を決定し、当該充電インターフェースの温度に基づいて、当該電子機器のインターフェース又は当該充電電池を制御することで前記充電電池の充電を制御する。当該充電インターフェースは、当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースと、当該電子機器のインターフェースのうちの少なくとも一つのインターフェースを含むプロセッサと、を含む。
【0037】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該電子機器のインターフェースを含む場合、当該電子機器は、当該電子機器のインターフェースに設けられ、当該電子機器のインターフェースの温度を決定する第一温度測定素子をさらに含み、当該プロセッサは、当該第一温度測定素子が決定した当該電源アダプターのインターフェースの温度に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0038】
本発明の一実施例において、当該温度測定素子は少なくとも一つを有し、各当該温度測定素子は、具体的に当該電子機器のインターフェースにおける少なくとも一つのコンタクトプレートの温度を検出し、当該少なくとも一つの第一温度測定素子は当該少なくとも一つのコンタクトプレートに一対一で対応し、当該コンタクトプレートは充電電流の伝送に使用され、当該プロセッサは、当該少なくとも一つのコンタクトプレートの温度に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0039】
本発明の一実施例において、各第一温度測定素子及び対応するコンタクトプレートは同一の熱伝導性基板に設けられ、各第一温度測定素子と対応するコンタクトプレートとの間には所定の間隔を有する。
【0040】
本発明の一実施例において、当該熱伝導性基板は金属製である。
【0041】
本発明の一実施例において、当該第一温度測定素子と当該熱伝導性基板との間には、絶縁熱伝導層が設けられているか、又は当該第一温度測定素子に対応するコンタクトプレートと当該熱伝導性基板との間には、絶縁熱伝導層が設けられている。
【0042】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該電子機器は、当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第一温度指示情報を受信する受信器をさらに含み、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースに設けられた第二温度測定素子により検出され、また当該プロセッサは、当該第一温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0043】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該電子機器は、当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第二温度指示情報を受信する受信器をさらに含み、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースに設けられた第三温度測定素子により検出され、当該プロセッサは、当該第二温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0044】
本発明の一実施例において、当該充電インターフェースが当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該電子機器は、当該電源アダプターが当該充電ケーブルを介して送信した当該電源アダプターのインターフェースの温度を指示する第三温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、当該電源アダプターのインターフェースの温度は電源アダプターのインターフェースに設けられた第四温度測定素子により検出され、当該プロセッサは、当該第三温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定する
【0045】
本発明の一実施例において、当該プロセッサは、当該充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合、当該充電ケーブルを介して当該電源アダプターが充電電流の電流値を低減させるか、あるいは充電電流の電圧値を低下させる指示を当該電源アダプターに送信し、又は、当該充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上である場合、当該電子機器に配置されている充電電池への充電を禁止、あるいは当該電子機器の電子部品への給電を禁止し、当該第二温度閾値は当該第一温度閾値より大きい。
【発明の効果】
【0046】
本発明の実施例における充電制御方法、充電制御装置及び電源アダプターによれば、充電インターフェースの温度をモニタリングし、また当該充電インターフェースの温度に基づいて充電を制御することができる。これにより、充電インターフェースの温度が安全温度を超えた場合、充電電流又は電圧を調整したり、充電回路をオフにすることにより、部品を保護して充電の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
以下、本発明の実施例における技術手段をより明確に説明するために、実施例又は先行技術を説明する際に必要な図面を簡単に説明する。以下に説明する図面は、本発明の一部の実施例に過ぎなないことは明らかであり、当業者が創造的な労働無しで、これらの図面に基づいて、その他の図面も取得することができる。
図1】本発明の実施例による電力管理方法を示す概略的なフローチャートである。
図2】本発明の実施例による温度測定素子と電子インターフェースとの配置関係を示す概略図である。
図3】本発明の実施例による電力管理装置の概略構造図である。
図4】本発明の実施例による電子機器の概略構造図である。
図5本発明の実施例による電力を管理する装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本発明の実施例における図面に合わせて、本発明の実施例における技術手段を明確かつ、完全に説明する。説明された実施例は本発明の一部の実施例に過ぎないことは明らかであり、全ての実施例ではない。当業者が本発明の実施例に基づいて、創造的な労働無しで取得したその他の全ての実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0049】
図1は、本発明の実施例による電力管理方法100の概略的なフローチャートである。当該方法100が、充電ケーブルを介して電源アダプターからの充電を受ける電子機器において実行される。即ち、当該方法100を実行する主体は電子機器であってもよい。図1に示すように、当該方法100は、以下のS110ステップと、S120ステップとを含む。
【0050】
S110ステップにおいて、充電インターフェースの温度を決定する。当該充電インターフェースは、当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースと、当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースのうちの少なくとも一つのインターフェースを含む。
【0051】
S120ステップにおいて、当該電子機器の電力は、当該充電インターフェースの温度に基づいて管理される。
【0052】
具体的に、当該方法100は、充電インターフェースを介して電気的に接続され、充電を行う充電システムに応用される。
【0053】
例えば、当該充電システムにおいて、電源アダプターと、充電ケーブルと、電子機器(例えば、携帯電話などの電子機器)とは、互いに独立に設けることができる。この場合、充電インターフェースは、以下のインターフェースを含むことができる。
A、電子機器の充電ケーブルに電気的に接続するインターフェース。理解及び区分しやすくするために、以下インターフェース#Aとする。
B、充電ケーブルの電源アダプターに電気的に接続するインターフェース。理解及び区分しやすくするために、以下インターフェース#Bとする。
C、充電ケーブルの電子機器に電気的に接続するインターフェース。理解及び区分しやすくするために、以下インターフェース#Cとする。
D、電源アダプターの充電ケーブルに電気的に接続するインターフェース。理解及び区分しやすくするために、以下インターフェース#Dとする。
【0054】
さらに、当該充電システムにおいて、電子機器と充電ケーブルとは一体に設けられてもよい。この場合、充電インターフェースは、上記インターフェース#D及びインターフェース#Bのみを含むこととしてもよい。
【0055】
さらに、当該充電システムにおいて、電源アダプターと充電ケーブルとは一体に設けられてもよい。この場合、充電インターフェースは、上記インターフェース#C及びインターフェース#Aのみを含むこととしてもよい。
【0056】
従って、本発明の実施例においては、S110ステップにおいて、電子機器は上記インターフェース#A〜#Dのうち少なくとも一つのインターフェースの温度を決定することができる。
以下、各インターフェースの温度を決定する過程をそれぞれに詳しく説明する。
【0057】
1、インターフェース#Aの温度を決定する過程
【0058】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するためのインターフェースを含む場合、当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、電子機器のインターフェースに設けられた第一温度測定素子により、当該充電インターフェースの温度を決定するステップを含むことが好ましい。
【0059】
具体的に、本発明の実施例において、電子機器に当該インターフェース#Aの温度を検出する温度測定素子(即ち、第一温度測定素子の一例であり、理解及び区分しやすくするために、以下温度測定素子#Aとする)を設けることができる。
【0060】
そこで、当該電子機器は温度測定素子#Aによりインターフェース#Aの温度を検出することができる。
【0061】
本発明の実施例において、電子機器のインターフェースに設けられた第一温度測定素子により、当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、
電子機器のインターフェースに設けられている少なくとも一つの第一温度測定素子により当該電子機器のインターフェースにおける少なくとも一つのコンタクトプレートの温度を検出し、当該少なくとも一つの第一温度測定素子は当該少なくとも一つのコンタクトプレートに一対一に対応し、当該コンタクトプレートは充電電流を伝送するステップと、
当該少なくとも一つのコンタクトプレートの温度に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含むことが好ましい。
【0062】
具体的に、図2には、温度測定素子と電子インターフェースとの配置関係の一例の概略図が示されている。図2に示すように、インターフェース#A(例えば、インターフェース#Aの舌)に複数の金属製のコンタクトプレートを配置することができる。また、図示されていないが、インターフェース#C(例えば、インターフェース#Cの舌)にも複数の金属製のコンタクトプレートを配置することができる。また、通常は、インターフェース#Aにおける複数のコンタクトプレートはインターフェース#Cにおける複数のコンタクトプレートに一対一で対応する(例えば、位置が対応する)。これにより、インターフェース#Aがインターフェース#Cに接続される場合、インターフェース#Aの各コンタクトプレートがインターフェース#Cの対応されるコンタクトプレートに接触することにより、電子機器が充電ケーブルに電気的に接続される。
【0063】
コンタクトプレートが発熱源であるため、本発明の実施例において、温度測定素子#Aによりインターフェース#Aのコンタクトプレートの温度を検出し、インターフェース#Aのコンタクトプレートの温度に基づいて、インターフェース#Aの温度を決定することができる。
【0064】
本発明の実施例において、例えば、インターフェース#Aの配置空間などによって、異なるタイプの温度センサを当該温度測定素子#Aとして利用することができる。例えば、サーミスタを当該温度測定素子#Aとすることができる。
【0065】
本発明の実施例において、当該温度測定素子#Aの数は一つでも複数でもよく、本発明は特に限定しない。検出の正確性を確保するために、一つの温度測定素子#Aが一つのコンタクトプレートのみに対応する。言い換えれば、一つの温度測定素子#Aが一つのコンタクトプレートの温度を検出する。
【0066】
本発明の実施例において、当該電子機器のインターフェースに少なくとも二つの温度測定素子が配置され、当該少なくとも二つの温度測定素子は当該電子機器のインターフェースにおける少なくとも二つのコンタクトプレートに一対一で対応することが好ましい。
【0067】
具体的に、本発明の実施例において、インターフェース#Aにおけるコンタクトプレートの数に基づいて、配置される温度測定素子#Aの数を決定することができる。例えば、インターフェース#Aのコンタクトプレートの数を温度測定素子#Aの数と同じにすることにより、各温度測定素子により対応するコンタクトプレートの温度をそれぞれ検出し、インターフェース#Aにおけるすべてのコンタクトプレートの温度を取得することができる。
【0068】
例えば、図2に示すように、インターフェース#Aにおける電流を伝送するコンタクトプレートが二つ(理解及び区分しやすくするために、以下コンタクトプレート#A1及びコンタクトプレート#A2とする)である場合、二つの温度測定素子(理解及び区分しやすくするために、以下温度測定素子#A1及び温度測定素子#A2とする)を配置することができる。温度測定素子#A1はコンタクトプレート#A1に対応し、コンタクトプレート#A1の温度を検出する。温度測定素子#A2はコンタクトプレート#A2に対応し、コンタクトプレート#A2の温度を検出する。
【0069】
以下に、当該温度測定素子#Aとインターフェース#Aのコンタクトプレートとの配置関係を詳しく説明する。
【0070】
本発明の実施例において、複数の温度測定素子#Aを配置する場合、各温度測定素子#Aと対応するコンタクトプレートとの配置方式は同一又は類似していてもよい。重複説明を避けるために、以下に、図2の温度測定素子#A1とコンタクトプレート#A1との配置状態を例として説明する。
【0071】
例えば、本発明の実施例において、温度測定素子#A1はコンタクトプレート#A1の表面に直接に貼り合わせて配置されてもよい。
【0072】
さらに、本発明の実施例において、各第一温度測定素子及び対応するコンタクトプレートは同一の熱伝導性基板に設けられ、各第一温度測定素子と対応するコンタクトプレートとの間に所定の間隔を有することが好ましい。
【0073】
具体的に、図2に示すように、温度測定素子#A1及びコンタクトプレート#A1は同一の熱伝導性基板に設けられてもよい。これにより、当該コンタクトプレート#A1の熱を、当該熱伝導性基板を介して温度測定素子#A1に伝達することができる。また、当該コンタクトプレート#A1と温度測定素子#A1との間に所定の間隔αが存在する。当該間隔αの大きさは、インターフェースAのサイズ及び配置位置に基づいて調整することができる。間隔αを設けることにで、直接に接触することによりコンタクトプレート#A1を流れる電流が、温度測定素子#A1に影響を与えることを回避することができる。
【0074】
本発明の実施例において、当該熱伝導性基板は金属製であることが好ましい。
【0075】
具体的に、本発明の実施例において、当該熱伝導性基板の熱伝導性能を高めるために、金属材料を熱伝導性基板とするのが好ましい。また、当該熱伝導性基板の厚みをできるだけ小さくすることにより、熱伝導性をさらに高めることができる。例えば、銅箔を当該熱伝導性基板としてもよい。
【0076】
本発明の実施例において、当該第一温度測定素子と当該熱伝導性基板との間に絶縁熱伝導層が設けられていることが好ましい。
【0077】
又は、当該第一温度測定素子に対応するコンタクトプレートと当該熱伝導性基板との間に絶縁熱伝導層が設けられていることが好ましい。
【0078】
具体的に、電子機器を充電する時には、電流はいずれもインターフェース#Aのコンタクトプレート#A1を流れる必要がある。従って、金属製の熱伝導性基板を使用する場合、電流がコンタクトプレート#A1から熱伝導性基板を経由して温度測定素子#A1に伝送されることがあるため、例えばサーミスタ又は電子温度センサなどの電子部品を温度測定素子#A1とする場合、コンタクトプレート#A1から熱伝導性基板を経由して流れ込んだ電流が温度測定素子#A1に影響を及ぼすおそれがある。温度測定素子#A1と熱伝導性基板との間に絶縁層を設けるか、コンタクトプレート#A1と熱伝導性基板との間に絶縁層を設けることにより、熱を伝導するとともに、温度測定素子#A1が外部からの電流の影響を受けるのを有効的に避けることができ、本発明の電池アセンブリの安全性及び信頼性を高めることができる。
【0079】
上記に挙げられた熱伝導性基板の材料及び外形はあくまでも例示的な説明であり、本発明はこれに限定されない。熱をコンタクトプレートから温度測定素子に伝導することができればよい。例えば、表面に熱伝導層が敷設されたプリント配線基板(PCB、Printed Circuit Board)を熱伝導性基板としてもよい。
【0080】
本発明の実施例において、電源アダプターのインターフェースに設けられた第一温度測定素子により、当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、
当該第一温度測定素子が少なくとも二つの時間帯で対応するコンタクトプレートの温度を検出することにより、少なくとも二つの温度値を決定し、前記少なくとも二つの温度値は前記少なくとも二つの時間帯に一対一で対応するステップと、
少なくとも二つの温度値を平均化処理することにより、当該充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含むことが好ましい。
【0081】
具体的に、任意の一つの温度測定素子(理解しやすくするために、温度測定素子#A1を例とする)について、一回の温度測定周期内でコンタクトプレート#A1の温度を複数(即ち、少なくとも二つの時間帯)測定することにより、コンタクトプレート#A1の異なる時点での複数の温度値(ここで、当該複数の温度値が同一であってもよいし、異なってもよい。本発明は特に限定しない)を決定することができる。
【0082】
これにより、当該複数の温度値を平均化処理、例えば、算術平均値を計算する処理等により、取得された平均値をコンタクトプレート#A1の温度値とすることができる。
【0083】
上記に挙げられた平均化処理をする具体的な方式はあくまでも例示的な説明であり、本発明はこれに限定されない。
【0084】
また、上記に挙げられたインターフェース#Aのコンタクトプレートの温度を決定する過程はあくまでも例示的な説明であり、本発明はこれに限定されない。例えば、温度測定素子#Aが伝送する一つの温度情報だけを取得し、当該唯一の温度値をインターフェース#Aのコンタクトプレートの温度としてもよい。温度測定素子#Aが伝送する複数の温度情報を受信した後、値が最大である温度値をインターフェース#Aのコンタクトプレートの温度と決定してもよい。
【0085】
本発明の実施例において、電子機器のインターフェースに設けられた第一温度測定素子により、当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、
少なくとも二つの温度測定素子により少なくとも二つの温度値を取得し、当該少なくとも二つの温度値を平均化処理をすることにより、充電インターフェースの温度を決定し、当該少なくとも二つの温度測定素子は当該少なくとも二つの温度値に一対一で対応するステップを含むことが好ましい。
【0086】
具体的に、本発明の実施例において、複数の温度測定素子を配置する場合、各温度測定素子により測定された対応するコンタクトプレートの温度値を平均化処理することで取得された平均温度値をコンタクトプレートの温度値とすることができる。
【0087】
本発明の実施例において、コンタクトプレートの温度を測定して取得した後、当該コンタクトプレートの温度を直接にインターフェース#Aの温度としてもよい。又は、当該コンタクトプレートの温度を適宜に処理し、例えば、一つの所定値を引いて、最終的な結果をインターフェース#Aの温度としてもよく、本発明は特に限定しない。コンタクトプレートの温度に基づいてインターフェースの温度を決定するその他の方法は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0088】
上記に挙げられた温度測定素子#Aの配置方式及び測定対象はあくまでも例示的な説明であり、本発明はこれに限定されない。例えば、温度測定素子#Aをインターフェース#Aのハウジングに配置することにより、インターフェース#Aのハウジングの温度を測定し、インターフェース#Aのハウジングの温度をインターフェース#Aの温度とすることもできる。
【0089】
2、インターフェース#Bの温度を決定する過程
【0090】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、
当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第一温度指示情報を受信し、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度は、充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースに設けられた第二温度測定素子により検出されるステップと、
当該第一温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含むことが好ましい。
【0091】
具体的に、本発明の実施例において、充電ケーブルに当該インターフェース#Bの温度を検出する温度測定素子((即ち、第二温度測定素子の一例であり、理解及び区分しやすくするために、以下温度測定素子#Bと記載する)を設けることができる。
【0092】
当該充電ケーブルは温度測定素子#Bによりインターフェース#Bの温度を検出することができる。
【0093】
また、本発明の実施例において、当該温度測定素子#Bのインターフェース#Bにおける配置方式及び検出対象は、当該温度測定素子#Aのインターフェース#Aにおける配置方式及び検出対象に類似しており、重複説明を避けるために、ここでは、その詳しい説明を省略する。
【0094】
その後、充電ケーブルは、インターフェース#Bの温度を指示する情報(即ち、第一温度指示情報の一例)を電源アダプターに送信し、当該電子機器は当該第一温度指示情報に基づいて、インターフェース#Bの温度を決定することができる。
【0095】
3、インターフェース#Cの温度を決定する過程
【0096】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、
当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第二温度指示情報を受信し、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースに設けられた第三温度測定素子により検出されるステップと、
当該第二温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含むことが好ましい。
【0097】
具体的に、本発明の実施例において、充電ケーブルに当該インターフェース#Cの温度を検出する温度測定素子(即ち、第三温度測定素子の一例であり、理解及び区分しやすくするために、以下温度測定素子#Cと記載する)を設けることができる。
【0098】
当該充電ケーブルは温度測定素子#Cによりインターフェース#Cの温度を検出することができる。
【0099】
また、本発明の実施例において、当該温度測定素子#Cのインターフェース#Cにおける配置方式及び検出対象は、当該温度測定素子#Aのインターフェース#Aにおける配置方式及び検出対象に類似しており、重複説明を避けるために、ここでは、その詳しい説明を省略する。
【0100】
その後、充電ケーブルはインターフェース#Cの温度を指示する情報(即ち、第二温度指示情報の一例)を電子機器に送信し、当該電子機器は当該第二温度指示情報に基づいて、インターフェース#Cの温度を決定することができる。
【0101】
4、インターフェース#Dの温度を決定する過程
【0102】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該充電インターフェースの温度を決定するステップは、
当該電源アダプターが当該充電ケーブルを介して送信した当該電源アダプターのインターフェースの温度を指示する第三温度指示情報を受信し、当該電源アダプターのインターフェースの温度は電源アダプターのインターフェースに設けられた第四温度測定素子により検出されるステップと、
当該第三温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定するステップと、を含むことが好ましい。
【0103】
具体的に、本発明の実施例において、電源アダプターに当該インターフェース#Dの温度を検出する温度測定素子(即ち、第四温度測定素子の一例であり、理解及び区分しやすくするために、以下温度測定素子#Dと記載する)を設けることができる。
【0104】
当該電源アダプターは温度測定素子#Dによりインターフェース#Dの温度を検出することができる。
【0105】
また、本発明の実施例において、当該温度測定素子#Dのインターフェース#Dにおける配置方式及び検出対象は、当該温度測定素子#Aのインターフェース#Aにおける配置方式及び検出対象に類似しており、重複説明を避けるために、ここでは、その詳しい説明を省略する。
【0106】
その後、電源アダプターは充電ケーブルを介してインターフェース#Dの温度を指示する情報(即ち、第三温度指示情報の一例)を電子機器に送信し、電子機器は当該第三温度指示情報に基づいて、インターフェース#Dの温度を決定することができる。
【0107】
上記の形態により、電子機器はインターフェース#A〜インターフェース#Dのうち少なくとも一つのインターフェースの温度を決定することができる。S120ステップにおいて、電子機器はS110ステップで決定された温度に基づいて、電子機器の電力を管理する。
【0108】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースの温度に基づいて、当該電子機器の電力を管理するステップは、
当該充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合、当該充電ケーブルを介して当該電源アダプターが充電電流の電流値を低減させる又は充電電流の電圧値を低下させるという指示を当該電源アダプターに送信するステップ、又は、
当該充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上である場合、当該電子機器に配置されている充電電池への充電を禁止する又は当該電子機器の電子部品への給電を禁止し、当該第二温度閾値は当該第一温度閾値より大きいステップを含むことが好ましい。
【0109】
具体的に、本発明の実施例において、電子機器がインターフェース#A〜インターフェース#Dのうち一つのインターフェースの温度に基づくことが決定された時、当該インターフェースの温度に基づいて、充電に対する制御処理をすることができる。
【0110】
又は、電子機器がインターフェース#A〜インターフェース#Dのうち複数のインターフェースの温度に基づくことが決定された時、複数の温度のうち最大値に基づいて充電に対する制御処理をしてもよいし、複数の温度の平均値に基づいて充電に対する制御処理をしてもよく、さらに複数の温度のうち最小値に基づいて、充電に対する制御処理をしてもよく、本発明は特に限定しない。
【0111】
以下に、上記の充電に対する制御処理をする際に使用される温度を「充電インターフェースの温度」という。
【0112】
例えば、充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合には、充電システムに安全上の危険が潜んでいることを表す。そこで、電子機器は充電電圧を低下させるか、充電電流を低減させることを電源アダプターに報知し、上記充電インターフェースの発熱量を低減させることができる。また、当該第一温度閾値としては、急速充電可能な(例えば、大電流で充電する又は大電圧で充電する)安全温度閾値であってもよく、例えば、当該第一温度閾値は15℃〜45℃の任意の数値であってもよい。
【0113】
例えば、充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上であり、且つ当該第二温度閾値が第一温度閾値より大きい場合、充電システムが稼働し続けることにふさわしくないことを表し、電子機器は充電回路を遮断するか、又は電子機器は電池から当該電子機器の電子部品への給電回路を遮断することができる。また、当該第二温度閾値としては、充電可能な安全温度閾値であってよく、例えば、当該第二温度閾値は50℃であってよい。
【0114】
以上に挙げられた各温度閾値の具体的な数値はあくまでも例示的な説明であり、本発明はこれに限定されない。充電システムにおける各部品(例えば、電源アダプター、充電ケーブル及び電子機器)の安全稼働温度及び最大許容温度に基づいて決定されてもよく、又はユーザが設定した数値(例えば、ユーザの熱に対する忍耐度などに基づいて設定された数値)に基づいて決定されてもよい。
【0115】
なお、以上に挙げられた電子機器が充電インターフェースの温度に基づいて電力を管理する実施例は、あくまでも例示的な説明であり、本発明はこれに限定されない。充電ケーブル又は電源アダプターが充電を制御する機能を有する場合、電子機器は、充電インターフェース#Aの温度を指示する情報を充電ケーブル又は電源アダプターに送信し、充電ケーブル又は電源アダプターが充電インターフェース#Aの温度に基づいて、充電を制御してもよい。ここで、当該制御方法及び過程は、電源アダプターの制御方法及びステップに類似する。重複説明を避けるために、ここでは、その詳しい説明を省略する。
【0116】
なお、本発明の実施例において、既存のUSBインターフェースを上記インターフェース#A〜インターフェース#Dとし、電源アダプターと、充電ケーブルと、電子機器との間の情報の伝送は、当該USBインターフェースにおけるデータ伝送回路を介して行うことができる。
【0117】
本発明の実施例における電力管理方法によれば、充電インターフェースの温度をモニタリングすることができ、当該充電インターフェースの温度に基づいて充電を制御することができる。これにより、充電インターフェースの温度が安全温度を超えた時に、充電電流又は電圧を調整し、更に充電回路をオフにすることにより部品を保護し、充電の安全性を高めることができる。
【0118】
以上、図1及び図2に合わせて、本発明の実施例における電力管理方法を詳しく説明した。以下に、図3に合わせて、本発明の実施例における電力管理装置を詳しく説明する。
【0119】
図3は、本発明の実施例による電力管理装置200の概略構造図である。当該装置200は、充電ケーブルを介して電源アダプターからの充電を受ける電子機器に配置されている。図3に示すように、当該装置200は、決定ユニット210と制御ユニット220とを含む。
【0120】
当該決定ユニット210は充電インターフェースの温度を決定し、当該充電インターフェースは、当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースと、当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースのうちの少なくとも一つのインターフェースを含む。
【0121】
当該制御ユニット220は、当該充電インターフェースの温度に基づいて、当該電子機器の電力を管理する。
【0122】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該電子機器の当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、
当該決定ユニット210は、具体的に電子機器のインターフェースに設けられた第一温度測定素子により、当該充電インターフェースの温度を決定することが好ましい。
【0123】
本発明の実施例において、当該決定ユニット210は、電子機器のインターフェースに設けられた少なくとも一つの第一温度測定素子により、当該電子機器のインターフェースにおける少なくとも一つのコンタクトプレートの温度を検出し、当該少なくとも一つの第一温度測定素子は当該少なくとも一つのコンタクトプレートに一対一に対応し、当該コンタクトプレートは充電電流の伝送に使用され、
当該少なくとも一つのコンタクトプレートの温度に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することが好ましい。
【0124】
本発明の実施例において、各第一温度測定素子及び対応するコンタクトプレートは同一の熱伝導性基板に設けられ、各第一温度測定素子と対応するコンタクトプレートとの間には所定の間隔を有することが好ましい。
【0125】
本発明の実施例において、当該熱伝導性基板は金属製であることが好ましい。
【0126】
本発明の実施例において、当該第一温度測定素子と当該熱伝導性基板との間に絶縁熱伝導層が設けられるか、又は、当該第一温度測定素子に対応するコンタクトプレートと当該熱伝導性基板との間に絶縁熱伝導層が設けられていることが好ましい。
【0127】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該装置は、当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第一温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースに設けられた第二温度測定素子により検出され、当該決定ユニット210は、当該第一温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することが好ましい。
【0128】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該装置は、当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第二温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースに設けられた第三温度測定素子により検出され、当該決定ユニット210は、当該第二温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することが好ましい。
【0129】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該装置は、当該電源アダプターが当該充電ケーブルを介して送信した当該電源アダプターのインターフェースの温度を指示する第三温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、当該電源アダプターのインターフェースの温度は電源アダプターのインターフェースに設けられた第四温度測定素子により検出され、当該決定ユニット210は、当該第三温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することが好ましい。
【0130】
本発明の実施例において、当該制御ユニット220は、
当該充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合、当該充電ケーブルを介して電源アダプターが充電電流の電流値を低減させる、あるいは充電電流の電圧値を低下させる指示を当該電源アダプターに送信し、又は、
当該充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上である場合、当該電子機器に配置されている充電電池への充電を禁止、あるいは当該電子機器の電子部品への給電を禁止し、当該第二温度閾値は当該第一温度閾値より大きいことが好ましい。
【0131】
本発明の実施例による電力管理装置200は、本発明の実施例における方法を実施する主体(例えば、電子機器又は電子機器に配置されている機能部品)に対応することができる。また、電力管理装置200における各ユニットであるモジュール及び上記その他の操作及び/又は機能は、それぞれ図1に示す方法100の対応するステップを実現するためのものである。簡潔のために、ここでは、説明を省略する。
【0132】
本発明の実施例における電力管理装置200によれば、充電インターフェースの温度をモニタリングし、当該充電インターフェースの温度に基づいて充電を制御することができる。これにより、充電インターフェースの温度が安全温度を超えた場合に、充電電流又は電圧を調整し、更に充電回路をオフにすることにより、部品を保護し、充電の際の安全性を高めることができる。
【0133】
以上、図1及び図2に合わせて、本発明の実施例における電力管理方法を詳しく説明した。以下に、図4に合わせて、本発明の実施例における電子機器を詳しく説明する。
【0134】
図4は、本発明の実施例による電子機器300の概略構造図である。図4に示すように、当該電子機器300は、
充電電池310と、
充電ケーブルに電気的に接続し、当該充電ケーブルを介して当該電源アダプターから当該直流電流を取得し、当該直流電流で当該充電電池を充電し続けるインターフェース320と、
充電インターフェースの温度を決定し、当該充電インターフェースの温度に基づいて、当該電子機器のインターフェース又は当該充電電池を制御することにより、当該電子機器の電力を管理し、当該充電インターフェースは、当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースと、当該電子機器のインターフェースのうちの少なくとも一つのインターフェースを含むプロセッサ330と、を含む。
【0135】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該電子機器のインターフェースを含む場合、当該電子機器は、
当該電子機器のインターフェースに設けられ、当該電子機器のインターフェースの温度を決定する第一温度測定素子をさらに含み、
当該プロセッサは、当該第一温度測定素子が決定した当該電子機器のインターフェースの温度に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することが好ましい。
【0136】
本発明の実施例において、当該温度測定素子は少なくとも一つであり、各当該温度測定素子は、当該電子機器のインターフェースにおける少なくとも一つのコンタクトプレートの温度を検出し、当該少なくとも一つの第一温度測定素子は当該少なくとも一つのコンタクトプレートに一対一で対応し、当該コンタクトプレートは充電電流の伝送に使用され、
当該プロセッサは、当該少なくとも一つのコンタクトプレートの温度に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することが好ましい。
【0137】
本発明の実施例において、各第一温度測定素子及び対応するコンタクトプレートは同一の熱伝導性基板に設けられ、各第一温度測定素子と対応するコンタクトプレートとの間には所定の間隔を有することが好ましい。
【0138】
本発明の実施例において、当該熱伝導性基板は金属製であることが好ましい。
【0139】
本発明の実施例において、当該第一温度測定素子と当該熱伝導性基板との間には絶縁熱伝導層が設けられ、又は、当該第一温度測定素子に対応するコンタクトプレートと当該熱伝導性基板との間には絶縁熱伝導層が設けられていることが好ましい。
【0140】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該電子機器は、当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第一温度指示情報を受信する受信器をさらに含み、当該充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電源アダプターに電気的に接続するためのインターフェースに設けられた第二温度測定素子により検出され、当該プロセッサは、当該第一温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することが好ましい。
【0141】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該電子機器は、当該充電ケーブルが送信した当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第二温度指示情報を受信する受信器をさらに含み、当該充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの当該電子機器に電気的に接続するインターフェースに設けられた第三温度測定素子により検出され、当該プロセッサは、当該第二温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することが好ましい。
【0142】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該電子機器は、当該電源アダプターが当該充電ケーブルを介して送信した当該電源アダプターのインターフェースの温度を指示する第三温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、当該電源アダプターのインターフェースの温度は電源アダプターのインターフェースに設けられた第四温度測定素子により検出され、当該プロセッサは、当該第三温度指示情報に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定することが好ましい。
【0143】
本発明の実施例において、当該プロセッサは、
当該充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合、当該充電ケーブルを介して当該電源アダプターが充電電流の電流値を低減させるか、あるいは充電電流の電圧値を低下させる指示を当該電源アダプターに送信し、又は、
当該充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上である場合、当該電子機器に配置されている充電電池への充電を禁止、あるいは当該電子機器の電子部品への給電を禁止し、当該第二温度閾値は当該第一温度閾値より大きいことが好ましい。
【0144】
図5は、本発明の実施例による電力を管理する装置500の概略構造図である。図5に示すように、電力を管理する装置500は、決定ユニット510と制御ユニット520とを含む。
【0145】
前記決定ユニット510は、充電インターフェースの温度を決定するものであり、前記充電インターフェースは、前記電源アダプターの前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースと、前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースと、前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースと、前記電子機器の前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースのうち、少なくとも一つのインターフェースを含む。
【0146】
前記制御ユニット520は、前記充電インターフェースの温度に基づいて、前記電子機器に対する充電を制御するものである。
【0147】
本発明の実施例において、当該充電インターフェースが当該電源アダプターの当該充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、当該決定ユニット510は、電源アダプターのインターフェースに設けられた第一温度測定素子を介して当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0148】
本発明の実施例において、当該決定ユニット510は、電源アダプターのインターフェースに設けられた少なくとも一つの第一温度測定素子を介して、当該電源アダプターのインターフェースにおける少なくとも一つのコンタクトプレートの温度を検出し、当該少なくとも一つの第一温度測定素子が当該少なくとも一つのコンタクトプレートに一対一で対応し、当該コンタクトプレートが充電電流の伝送に使用され、また当該少なくとも一つのコンタクトプレートの温度に基づいて、当該充電インターフェースの温度を決定する。
【0149】
本発明の実施例において、各第一温度測定素子及びそれに対応するコンタクトプレートは同一の熱伝導性基板に設けられ、各第一温度測定素子とそれに対応するコンタクトプレートとの間には所定の間隔を有する。
【0150】
本発明の実施例において、当該熱伝導性基板は金属製である。
【0151】
本発明の実施例において、当該第一温度測定素子と当該熱伝導性基板との間には、絶縁熱伝導層が設けられており、又は当該第一温度測定素子に対応するコンタクトプレートと当該熱伝導性基板との間には、絶縁熱伝導層が設けられている。
【0152】
本発明の実施例において、前記充電インターフェースが前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースを含む場合、前記装置は、前記充電ケーブルが送信した前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第一温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、前記充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの前記電源アダプターに電気的に接続するインターフェースに設けられた第二温度測定素子により検出され、前記決定ユニット510は、前記第一温度指示情報に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定する。
【0153】
本発明の実施例において、前記充電インターフェースが前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースを含む場合、前記装置は、前記充電ケーブルが送信した前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度を指示する第二温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、前記充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースの温度は充電ケーブルの前記電子機器に電気的に接続するインターフェースに設けられた第三温度測定素子により検出され、前記決定ユニット510は、前記第二温度指示情報に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定する。
【0154】
本発明の実施例において、前記充電インターフェースが前記電子機器の前記充電ケーブルに電気的に接続するインターフェースを含む場合、前記装置は、当該電子機器が当該充電ケーブルを介して送信した前記電子機器のインターフェースの温度を指示する第三温度指示情報を受信する受信ユニットをさらに含み、前記電子機器のインターフェースの温度は電子機器のインターフェースに設けられた第四温度測定素子により検出され、前記決定ユニット510は、前記第三温度指示情報に基づいて、前記充電インターフェースの温度を決定する。
【0155】
本発明の実施例において、前記制御ユニット520は、当該充電インターフェースの温度が第一温度閾値以上である場合、充電電流の電流値を低減させる、又は充電電流の電圧値を低下させるものであり、又は、当該充電インターフェースの温度が第二温度閾値以上である場合、充電電流の出力を禁止するものであり、当該第二温度閾値は当該第一温度閾値より大きい。
【0156】
プロセッサは、本発明の方法実施例において開示された各ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は当該プロセッサはあらゆる通常のプロセッサ、デコーダなどであってもよい。本発明の実施例に合わせて開示された方法のステップは、直接にハードウェアプロセッサにより実行して完成され、又はデコーダプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより実行して完成されることができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブル・リードオンリーメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなど、本分野の通常の記憶媒体に位置することができる。
【0157】
本発明の実施例において、当該プロセッサは、中央処理ユニット(Central Processing Unit、「CPU」と略する)であってもよく、当該プロセッサは、その他の汎用プロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)又はその他のプログラマブル・ロジック・デバイス、ディスクリート・ゲート又はトランジスタ・ロジック・デバイス、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネントなどであってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は当該プロセッサはあらゆる通常のプロセッサなどであってもよい。
【0158】
メモリは、リードオンリーメモリおよび、ランダム・アクセス・メモリを含み、プロセッサに指令及びデータを提供する。メモリの一部は非揮発性ランダム・アクセス・メモリをさらに含む。例えば、メモリは設備のタイプの情報をさらに記憶することができる。
【0159】
上記方法の各ステップは、実現する過程において、プロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の指令により完成することができる。本発明の実施例に合わせて開示された方法のステップは、直接にハードウェアプロセッサにより実行して完成され、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより実行して完成されることができる。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブル・リードオンリーメモリと、電気的に消去可能なプログラマブル・メモリ、レジスタなど、本分野の通常の記憶媒体に位置することができる。当該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアに合わせて上記方法のステップを完成する。重複説明を避けるために、ここでは、詳しく説明しない。
【0160】
本発明の実施例による電子機器300は、本発明の実施例における方法を実施する主体に対応することができる。また、電子機器300における各ユニットであるモジュール及び上記その他の操作及び/又は機能は、それぞれ図1に示す方法100の対応するステップを実現するためのものである。簡潔のために、ここでは説明を省略する。
【0161】
本発明の実施例による電子機器は、充電インターフェースの温度をモニタリングし、当該充電インターフェースの温度に基づいて充電を制御することができる。これにより、充電インターフェースの温度が安全温度を超えた場合に充電電流又は電圧を調整し、更に充電回路をオフにすることにより、部品を保護し、充電の安全性を高めることができる。
【0162】
本発明の実施例による電子機器は、電池が内蔵され、且つ外部から電流を取得して当該電池を充電する各種の機器、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、計算機器又は情報表示装置などであってもよい。
【0163】
携帯電話を例として本発明に応用される電子機器を説明する。本発明の実施例において、携帯電話は、RF回路と、メモリ、入力ユニット、ワイヤレス・フィディリティー(WiFi、wireless fidelity)モジュール、表示ユニット、センサ、オーディオ回路、プロセッサ、投影ユニット、撮影ユニット、電池などの部品を含む。
【0164】
RF回路は情報を送受信する又は通話する過程において、信号の受信及び送信に用いられ、特に、基地局からの下り情報を受信した後、プロセッサに送信して処理させる。携帯電話からの上りデータを基地局へ送信する。通常、RF回路は、アンテナ、少なくとも一つのアンプ、送受信機、カプラー、低騒音アンプ、ダイプレクサ―などを含むが、これに限定されない。なお、RF回路は、無線通信を介してネットワーク及びその他の機器と通信することもできる。上記無線通信は、いずれの通信基準又は協議を利用することができ、グローバル移動通信システム(GSM(登録商標)、Global System for Mobile communication)、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標)、Wideband Code Division Multiple Access)、ロング・ターム・エボリューション(LTE、Long Term Evolution)、電子メール、ショート・メッセージ・サービス(SMS、Short Messaging Service)などを含むが、これに限定されない。
【0165】
メモリはソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶することができる。プロセッサはメモリに記憶されているソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することにより、携帯電話の各種の機能アプリケーション及びデータの処理を実行する。メモリは主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含み、プログラム記憶領域は、操作システム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケ−ションプルグラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。データ記憶領域は、携帯電話の使用に応じて構築されたデータ(例えば、音声データ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリは高速ランダム・アクセス・メモリを含み、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つのディスク記憶装置、フラッシュデバイス、又はその他の揮発性固体記憶装置をさらに含むことができる。
【0166】
入力ユニットは、入力された数字又は文字情報を受信し、また携帯電話のユーザの設定及び機能制御に関するキー信号を発生する。具体的に、入力ユニットは、タッチパネル及びその他の入力機器を含む。タッチパネルはタッチスクリーンとも呼ばれ、ユーザによるタッチパネル又はその付近おけるタッチ操作(例えば、ユーザが指や、スタイラスなどのあらゆる適用可能なもの又はアクセサリーを利用したタッチパネル操作又はタッチパネルの付近で行う操作)を収集し、所定のプログラムに基づいて対応する接続装置を駆動することができる。本発明の実施例において、タッチパネルは、タッチ検出装置及びタッチコントローラという二つの部分を含む。タッチ検出装置はユーザのタッチ方向を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに送信する。タッチコントローラはタッチ検出装置からタッチ情報を受信し、且つタッチ情報をタッチポイントの座標に変換してプロセッサに送信し、またプロセッサからの命令を受信して実行することができる。なお、抵抗型と、静電容量型と、赤外線と、弾性表面波などの多種類でタッチパネルを実現することができる。入力ユニットは、タッチパネルのほか、その他の入力機器を含む。具体的に、その他の入力機器は、物理キ―ボート、ファンクションキー(例えば、音量制御キー、オンオフキーなど)、トラックボール、マウス、操作レバーなどのうち一つ又は複数を含むが、これに限定されない。
【0167】
表示ユニットには、ユーザが入力した情報、又はユーザに提供した情報及び携帯電話の各種類のメニューを表示することができる。表示ユニットは、表示パネルを含み、液晶表示ユニット(LCD、Liquid Crystal Display)、有機発光ダイオード(OLED、Organic Light−Emitting Diode)などの態様で表示パネルを配置することが好ましい。さらに、タッチパネルは、表示パネルをカバーしてもよい。タッチパネルは、タッチパネル又はその付近におけるタッチ操作を検出した後、タッチイベントのタイプを決定するようにプロセッサに送信し、その後、プルプロセッサがタッチイベントのタイプに基づいて対応するビジュアル出力を表示パネルに提供する。
【0168】
ここで、人の目で認識できる当該ビジュアル出力以外の表示パネルにおける位置は、後述の「表示領域」とすることができる。タッチパネル及び表示パネルを独立する二つの部材として、携帯電話の入力及び出力機能を実現してもよいし、タッチパネル及び表示パネルを集積して携帯電話の入力及び出力機能を実現してもよい。
【0169】
なお、携帯電話は、少なくとも一種のセンサ、例えば、電圧センサ、温度センサ、姿勢センサ、光センサ、その他のセンサのいずれかを含む。
【0170】
具体的に、姿勢センターはモーションセンサとも呼ばれる。また、当該モーションセンサの一つとして、重力センサが挙げられる。重力センサは弾性敏感素子を利用してカンチレバー変位計を作り、また、弾性敏感素子からなるエネルギー貯蔵スプリングを用いて電気接点を駆動し、重力の変化を電気信号の変化へ変換する。
【0171】
もう一つのモーションセンサとして、加速度計センサが挙げられる。加速度計センサは各方向(一般的に三軸)の加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、携帯電話の姿勢の応用を認識(例えば、水平及び垂直方向の画面の切り替え、関連ゲーム、磁力計の姿勢のキャリブレーション)することに用いられ、振動を認識する関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いられる。
【0172】
本発明の実施例において、上記に挙げられたモーションセンサを後述の「姿勢パラメータ」を取得する素子としてもよいが、これに限定されない。「姿勢パラメータ」を取得することができるその他のセンサ、例えば、ジャイロスコープなどはすべて本発明の保護範囲内に入る。また、当該ジャイロスコープの作動原理及びデータの処理過程は従来技術に相似してもよい。重複をさけるために、ここでは、その詳しい説明を省略する。
【0173】
なお、本発明の実施例において、センサとして、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどその他のセンサを配置してもよい。ここでは、説明を省略する。
【0174】
光センサは環境光センサ及び近接センサを含む。環境光センサは環境の光線の明暗に応じて表示パネルの明るさを調節することができ、近接センサは、携帯電話が耳に移動した場合、表示パネル及び/又はバックライトを閉じることができる。
【0175】
オーディオ回路と、スピーカーと、マイクとは、ユーザと携帯電話との間のオーディオインターフェースを提供することができる。オーディオ回路は、受信したオーディオデータが変換された電気信号をスピーカーに送信し、スピーカーにより音声信号に変換して出力する。一方、マイクは、収集された音声信号を電気信号に変換して、オーディオ回路により受信した後、オーディオデータに変換し、オーディオデータをプロセッサに出力して、処理した後、RF回路を経由して、例えばもう一つの携帯電話に送信し、又はオーディオデータをメモリに出力して、さらなる処理を行う。
【0176】
WiFiは、近距離無線伝送技術であり、携帯電話は、WiFiモジュールを介してユーザが電子メールの送受信と、ホームページの閲覧と、ストリーミングメディアへのアクセスなどを行うことができるようにし、ユーザに無線のブロードバンドインターネットへのアクセスを提供する。なお、当該モジュールは必要に応じて、本発明の本質を変えない範囲内で省略することができる。
【0177】
プロセッサは携帯電話の制御センターであり、各種のインターフェース及び回路を介して携帯電話の全体の各部分を接続し、メモリに記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運転又は実行し、またメモリに記憶されたデータを呼び出すことにより、携帯電話の各種の機能を実行し、データを処理し、携帯電話の全体をモニタリングする。好ましくは、プロセッサは一つ又は複数の処理ユニットを含む。好ましくは、プロセッサは、アプリケーションプロセッサ及びモデムプロセッサを集積することができ、アプリケーションプロセッサは主に操作システムと、ユーザインターフェースと、アプリケーションプログラムなどを処理し、モデムプロセッサは主に無線通信を処理する。
【0178】
上記モデムプロセッサはプロセッサに集積されなくてもよい。
【0179】
また、当該プロセッサは上記プロセッサの実現素子として、処理ユニットと同様又は相似した機能を実行することができる。
【0180】
携帯電話は、各部品に給電する電源(例えば、電池)をさらに含む。
【0181】
好ましくは、電源は電源管理システムを介してプロセッサと論理的に接続することができ、電源管理システムを介して充電、放電、電力消費を管理するなどの機能を実現することができる。携帯電話は、記載していないブルートゥース(登録商標)モジュールなどをさらに含むことができるが、ここでは、説明を省略する。
【0182】
携帯電話は単に端末機器の一つの例であり、本発明は特にこれに限定しない。本発明は、携帯電話及びタブレットなどの電子機器に応用することができ、本発明はこれに限定されない。
【0183】
本出願が提供した実施例において、分離部品として説明されたユニットは物理的に離れてもよいし、又は離れなくてもよい。ユニットとして表示された部品は物理的なユニットであってもよいし、又はなくてもよい。即ち、一つの場所に位置してもよいし、又は複数のネットワークのユニットに分布されていてもよい。実際の需要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本発明の実施例における手段の目的を実現する。
【0184】
本発明の各種の実施例において、上記各ステップ番号は実行する順序を意味しない。各ステップの実行順番は、その機能及び内在的論理により決定され、本発明の実施例における実施ステップを限定しない。
【0185】
当業者は、本文に開示された実施例に合わせて説明された各例的なユニット及びアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、又はコンピューターソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合せにより実現されることが理解できる。これらの機能がどのようにハードウェア、それもとソフトウェアにより実行されるかは、技術案の特定応用及び設計の拘束条件によるものである。専門技術者は、各特定応用に対して、異なる方法で説明された機能を実現することができるが、このような実現が本発明の範囲を超えたと考えてはならない。
【0186】
当業者に便利及び簡潔に説明するために、上記に説明されたシステム、装置、ユニットの具体的な作動過程を、前述した方法の実施例の対応する過程を参考して実行してもよいことは明らかであり、ここでは、説明を省略する。
【0187】
本出願で提供されたいくつかの実施例において披露されたシステム、装置および、方法は、その他の形態により実現することができる。例えば、以上に説明された装置の実施例は単に例示的なものである。例えば、前記ユニットの区分が単に一種の論理機能の区分であり、実際に実現する際に、ほかの区分方式を採用してもよい。例えば、複数のユニット又はモジュールが組み合わせられてもよいし、又はもう一つのシステムに集積されてもよいし、又はいくつかの特徴が無視されてもよいし、又は実行されなくてもよい。一方、表示又は説明されたお互いの結合、又は直接な結合、又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接な結合又は通信接続であってもよいし、電気的、機械又はその他の接続形であってもよい。
【0188】
分離部材として説明されたユニットは物理的に分かれてもよいし、又は別れなくてもよい。ユニットとして表示された部品は、物理的なユニットであってもよいし、又はないでもよい。即ち、一つの場所に位置してもよいし、又は複数のネットユニットに分布されてもよい。実際の需要に応じて、そのうちの一部又はすべてのユニットを選択して本実施例の手段の目的を実現する。
【0189】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが単独に物理的に存在してもよいし、二つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。
【0190】
前記機能がソフト機能ユニットという形で実現され、また独立的な製品として販売又は使用される場合、一つのコンピューター読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づいて、本発明の技術手段の本質又は従来技術に貢献した部分又は当該技術手段の一部は、ソフトウェア製品の形で表されることができる。当該コンピューターソフトウェア製品は一つの記憶媒体に記憶され、一つのコンピューター機器(パソコン、サーバー、又はネットワーク装置等であってもよい)に本発明の各実施例に記載された方法の全部あるいは一部のステップを実行させるいくつかのコマンドを含む。前記記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、各種のプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0191】
以上は単に本発明の具体的な実施形態であり、本発明の保護範囲はこれに限定されない。当業者は、本発明が披露した技術範囲内において、簡単に変化する又は切り替えることができ、これはいずれも本発明の保護範囲内に入るべきである。従って、本発明の保護範囲は請求の範囲に記載された保護範囲を基準とされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5