(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の前記多機能移動構成要素(170、560)のうちの3つが、複合表面をトラバースしているときを含め、前記構造体(104)と接触したままにするための三角形を形成するように構成されている、請求項1に記載の装置。
複数の前記多機能移動構成要素(170、180)の少なくとも1つは、方向付け要素(744)を備え、前記方向付け要素は、対応する移動構成要素と前記自動電動式デバイス(110)のうち対応する前記移動構成要素に接続されている少なくとも1つの構成要素との一方または両方の方向付けおよび垂直性の一方または両方の調整を可能にするように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
複数の前記主多機能移動構成要素(170、560)のうちの3つを使用して、複合表面をトラバースしているときを含め、前記構造体(104)と接触したままにするように構成可能である三角形を形成するステップを含む、請求項5に記載の方法。
前記回転要素(240、340)に動作可能に取り付けられているピストン(222、362)を使用して前記回転要素を配備するステップであって、前記ピストンは、補助チャンバ(220、360)内に配置するように構成されている、ステップを備え、
前記ピストン(222、362)は、前記チャンバ(250、350)の周囲のシールを所望されるときに、後退し、前記シールを所望しないまたは移動を所望するときに、前記回転要素(240、340)を配備するために伸張するように制御される、請求項5または6に記載の方法。
前記自動電動式デバイス(110)の前記移動の進路を調整するステップは、前記第1の移動組立体(140)および前記第2の移動組立体(150)のうちの他方が前記自動電動式デバイスを前記構造体(104)に固定している間に、旋回構成要素(132)を介して、前記エンドエフェクタ(120)、ならびに、前記第1の移動組立体および前記第2の移動組立体のうちの少なくとも一方を回転させるステップを含む、請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
前記自動電動式デバイス(110)の前記移動の進路を調整するステップは、前記第1の移動組立体(140)および前記第2の移動組立体(150)のうちの少なくとも一方が前記自動電動式デバイスを前記構造体(104)に固定している間に、前記旋回構成要素(132)を介して、前記第1の移動組立体および前記第2の移動組立体のうちの他方を前記調整された移動の進路に対して回転させるステップを備える、請求項8に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
特定の実施形態は、自律クローリング組立機器のための多機能脚部のための方法およびシステムに見出され得る。特定の実施形態の多くの特定の詳細が、そのような実施形態の完全な理解を提供するために、以下の説明および図面に記載されている。しかしながら、当業者であれば、追加の実施形態があってもよいこと、または、これらの実施形態のいくつかは、以下の説明に記載されている詳細のいくつかなしに実践されてもよいことが理解されよう。全体を通じて同様の参照符号は同様の要素を指す。
【0012】
本明細書において利用されている場合、「回路(circuits)」および「回路要素(circuitry)」という用語は、物理的な電子構成要素(すなわち、ハードウェア)、ならびに、ハードウェアを構成し、ハードウェアによって実行され、および/または他の様態でハードウェアと関連付けられ得る任意のソフトウェアおよび/またはファームウェア(「コード」)を指す。本明細書において利用されている場合、「および/または(and/or)」は、「および/または」によって結合されているリスト内の項目のうちのいずれか1以上を意味する。一例として、「xおよび/またはy」は、3要素集合{(x),(y),(x,y)}のうちの任意の要素を意味する。別の例として、「x、y、および/またはz」は、7要素集合{(x),(y),(y),(x,y),(x,z),(y,z),(x,y,z)}のうちの任意の要素を意味する。本明細書において利用されている場合、「ブロック(block)」および「モジュール(module)」という用語は、1以上の回路によって実行することができる機能を指す。本明細書において利用されている場合、「例示的な(exemplary)」という用語は、非限定的な例、事例、または実例としての役割を果たすことを意味する。本明細書において利用されている場合、「例えば、(e.g.,)」という用語は、非限定的な例、事例、または実例のリストを紹介する。
【0013】
図1は、有利な実施形態による、航空機の製造中のような、構成要素(複数可)の組立中に使用されてもよい、多機能脚部を組み込んだ自律クローリング組立システムを示す図である。
図1を参照すると、クローラシステム110が示されている。
【0014】
クローラシステム110は、対象物またはその構成要素の組立中などに、対象物上を移動させるように動作可能であり得る携帯可能な自動電動式デバイスを備えてもよく、組立関連動作(例えば、穿孔、ボルト締結、および/または締結)のような特定の動作を制御された様式で実行するために使用されてもよい。例えば、クローラシステム110は、航空機またはその構成要素(例えば、胴体または翼)の製造および/または組立中に使用されてもよい。これに関連して、クローラシステム110は、好ましくは、構造体100(例えば、翼)上に配置されてもよく、その後、複数の異なるロケーション(例えば、翼上の意図されるボルト締結位置)において、それに対して組立関連動作を実行しながら、構造体100の上を移動してもよい。
【0015】
クローラシステム110は、クローラシステム110の意図される機能を支援する様々な動作を実行する複数の構成要素を備えてもよい。例えば、
図1に示すように、クローラシステム110は、多機能エンドエフェクタ120と、第1の移動腕部140および第2の移動腕部150と、クランプ構成要素(「クランパ」)160と、を備えてもよい。クローラシステム110は、保持、旋回および/または回転のような他の/補助機能を実行するための追加の手段も備えてもよい。これに関連して、保持機能は、クローラシステム110の様々な構成要素を「保持」することに関連してもよく、一方で、旋回および/または回転機能は、クローラシステム110の(他の構成要素に対することを含む)構成要素の位置付けを調整することに関係してもよい。
【0016】
多機能エンドエフェクタ120は、1以上の組立関連動作または機能を実行するように構成されてもよく、これは、航空機またはその構成要素のような製品の製造中に利用されてもよい。例えば、多機能エンドエフェクタ120は、ボルト穴の穿孔および/または締結ボルトを付けることのような機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能を使用することは、例えば、航空機翼の組立中に行ってもよい。これに関連して、多機能エンドエフェクタ120によって翼100に適用される組立機能は、主翼ボックス104にスパー102をボルト締結することを可能にし得る。
【0017】
第1の移動腕部140および第2の移動腕部150は、個々におよび/または共同して(および/またはクローラシステム110の他の構成要素とともに)、多機能エンドエフェクタ120の機能を適用し得る(例えば、締結具が設置される)構造体(例えば、翼100、またはより具体的には主翼ボックス104上)に沿ってクローラシステム110を移動させることを可能にし得る。これに関連して、第1の移動腕部140および第2の移動腕部150は、個々におよび/または共同して動作しながら、クローラシステム110の構造体100に対する保持(またはその固定)を損なうことなく(またはさらにはそれを改善さえして)、クローラシステム110の移動の速度を向上させることなどによって、クローラシステム110の動作(および/または、それによって実行される機能、例えば、組立関連機能)を最適化することを可能にし得る制御された様式で、クローラシステム110の自律移動を提供するなどのために構成されてもよい。これは、例えば、第1の移動腕部140および第2の移動腕部150に複数の多機能移動構成要素を組み込むことによって達成され得る。
【0018】
例えば、
図1に示すように、クローラシステム110は、2タイプの多機能移動構成要素、すなわち、主脚部170および補助脚部180を組み込んでもよい。これに関連して、主脚部170および補助脚部180の各々は、クローラシステム110の支持および移動に関係する複数の機能を提供するように構成されてもよい。例えば、各主脚部170または補助脚部180は、付着(または保持)機能(例えば、クローラシステム110のトラバースされている構造化体の固定に関係する)、および、移動機能(例えば、クローラシステムのトラバースされている構造化体の上での移動に関係する)の両方を提供するように構成されてもよい。例示的な実施態様において、主脚部170または補助脚部180の各々は、吸引カップによって生成される真空を使用することなどによって、固定機能を提供する、すなわち、対応する脚部(主または補助)の表面への「保持」を可能にするように構成されてもよい吸引カップ構成要素を備えてもよい。加えて、主脚部170または補助脚部180の各々は、構造体の上で回転することによって、「回転」機能を提供する、すなわち、脚部(主または補助)、および、脚部が取り付けられている対応する腕部の移動を促進または可能にするように配備されてもよい回転構成要素を備えてもよい。加えて、補助脚部180は、脚部の「浮動」を可能にするかまたは許す(例えば、構造体の表面に対する垂直調整を可能にする)ための追加の機構/構成要素をも組み込んでもよい。このように補助脚部180を浮動させることは、構造体の湾曲区画においてさえも、複数の脚部が表面と接触したままにすることを可能にし得るため、望ましい場合がある。主脚部および補助脚部の詳細な例示的実施態様を、以下のように少なくとも
図2〜
図4においてより詳細に説明する。
【0019】
いくつかの事例において、クローラシステム110は、クローラシステム110の様々な構成要素を接続および保持するために利用されてもよい保持構成要素(複数可)を備えてもよい。例えば、保持機能は、ホルダプレート130のような接続要素を使用することを含んでもよく、接続要素は、例えば、クローラシステム110の様々な要素(例えば、移動腕部140および150、ならびに/または多機能エンドエフェクタ120)を接続(および保持)するために利用されてもよい。これに関連して、ホルダプレート130は、第1の移動腕部140および第2の移動腕部150を接続(および保持)するために使用されてもよい。ホルダプレート130は、例えば、移動腕部(第1の移動腕部140および第2の移動腕部150)の一方または両方がホルダプレート130を通じてスライド(または回転)することを可能にするための「トラック」または「レール」要素を備えてもよい。例えば、ホルダプレート130は、ホルダプレート130と移動腕部との間の接続点(複数可)を、移動腕部がホルダプレート130に対してスライド(直線的に)することを可能にするように調整することができるように、一方の移動腕部(例えば、第1の移動腕部140)に接続されてもよい。他方、ホルダプレート130は、ホルダプレート130と他方の移動腕部との間の接続点(複数可)が、固定され得るように、または、回転(旋回)調整を可能にすることができるように、他方の移動腕部(例えば、第2の移動腕部150)に接続されてもよい。言い換えれば、ホルダプレート130(および第2の移動腕部150)は、他方の移動腕部(第1の移動腕部140)に対して回転されてもよい。
【0020】
いくつかの事例において、クローラシステム110の移動構成要素(例えば、第1の移動腕部140および第2の移動腕部150)の使用を向上させるために、クローラシステム110は、(必要なときに)クローラシステム110の特定の構成要素が、制御された様式で、(好ましくは)クローラシステム110の他の構成要素から独立して(すなわち、他の構成要素の位置付けを維持しながら、または、それらが異なる様式で移動することを可能にしながら)回転することを可能にするために使用されてもよい回転/旋回手段を備えてもよい。例えば、クローラシステム110は、1以上のアクチュエータ(例えば、回転アクチュエータ132および/またはリニアアクチュエータ134)を組み込んでもよく、このアクチュエータは、クローラシステム110の残りの構成要素に対するクローラシステム110の1以上の構成要素(例えば、多機能エンドエフェクタ120)の位置付けを(直線的におよび/または回転して)調整することを可能にするために利用されてもよい。これに関連して、回転アクチュエータ132および/またはリニアアクチュエータ134は、多機能エンドエフェクタ120、第1の移動腕部140、および/または第2の移動腕部150のような、クローラシステム110の特定の構成要素の回転または旋回を可能にするために利用されてもよく、これは、これらの構成要素のうちの1以上が、クローラシステム110の他の構成要素(複数可)が構造体に固定されている間に回転することを可能にし得る。そのようにすることによって、クローラシステム110がその意図される機能のために利用されている間に(例えば、多機能エンドエフェクタ120が組立関連機能を適用するために利用されている間に)、任意の必要とされる移動調整(例えば、進路変更)が実行されることを可能にすることなどによって、クローラシステム110の移動を向上させることができる。例えば、回転アクチュエータ132および/またはリニアアクチュエータ134は、第1の移動腕部140および第2の移動腕部150の一方または両方が回転または旋回されている間でさえ、多機能エンドエフェクタ120が移動されない(例えば、組立関連機能を適用するために利用されている間に)ことを保証するために利用されてもよい。
【0021】
様々な実施態様において、クローラシステム110は、既存のシステムと比較して、最適化された様式で移動および/または動作するように構成され得る。これに関連して、特に進路調整、および/または、システムが1つのロケーションから次のロケーションへ移動する様式に関連して、自動組み立てシステムを使用することに関連付けられる様々な課題があり得る。例えば、多くの現在利用可能なシステムには、例えば、そのような自動システムを構造体に固定または保持し、および/または、それらを構造体(複数可)上に移動(または移動の進路を調整)するために現在使用されている手段の結果として、構造体(複数可)の上を移動する速度が遅くなること、および/または、進路調整中に横滑りすること、のような制限がある。移動の速度、進路もしくは移動の調整、および/またはシステムの構造体(複数可)に対する「保持」の信頼性に関する所望の向上を達成するために、クローラシステム110は、様々な構成要素(または構成要素に対する増強)を組み込んでもよい。クローラシステム110は、例えば、クローラシステム110が組立関連機能を適用するために使用されている間に、必要とされる移動(またはその進路の調整)の少なくとも一部を実行することを可能にするように構成されてもよい複数の移動関連構成要素(例えば、脚部および/または腕部)を組み込んでもよい。これに関連して、移動関連構成要素は、移動動作に関係する複数の機能の実行を支援するように構成されてもよい。これらの機能を適用することは、クローラシステム110の性能をさらに向上させるために(特にその移動の間に)、組み合わされた様式で行われてもよい。例えば、クローラシステム110の使用中に、他方の移動構成要素(例えば、もう一方の移動腕部の主脚部または補助脚部)が別の機能(例えば、構造体の上での「回転」または「スライド」のような移動関連機能)を実行するように構成されている一方で、いくつかの移動関連構成要素(例えば、一方の移動腕部の主脚部または補助脚部)は、1つの機能(例えば、構造体に対する「保持」または「固定」)を実行するように構成されてもよい。いくつかの事例において、トラバースされる構造体の表面の変動を計算に入れるために、いくつかの移動関連構成要素(例えば、補助脚部)は、表面の輪郭に基づく調整を可能にするように(例えば、「浮動」機能を適用することによって)構成されてもよい。クローラシステム110内で使用されてもよい特定の移動構成要素(例えば、脚部)の様々な実施態様のいくつかの例、および/または、クローラシステム110の動作中のその使用は、例えば、
図2〜
図4に関係する以下の段落において説明されている。
【0022】
一実施態様において、クローラシステム110は、多機能エンドエフェクタ120が、多機能エンドエフェクタ120によって組立機能が適用されている構造体100に堅固に固定されることを保証するために使用されてもよいクランプまたは固定手段(例えば、クランパ160)を備えてもよい。例えば、クランパ160は、多機能エンドエフェクタ120が構造体に固定される必要があるとき(例えば、多機能エンドエフェクタ120が、締結ボルトが付けられるべきである主翼ボックス104上のロケーションに位置付けられるとき)に(例えば、電流を使用して)活性化されてもよく、そうでなければ、クローラシステム110(または、多機能エンドエフェクタ120のようなその部品)が移動している場合があるときなどは不活性化され得る非永久磁石を備えてもよい。
【0023】
一実施態様において、1以上の脚部(主および/または補助脚部)が、クローラシステム110の他の構成要素に、すなわち、第1の移動腕部140および第2の移動腕部150に加えて、取り付けられてもよい。例えば、いくつかの事例において、主脚部170は、ホルダプレート130に取り付けられてもよい。そうすることによって、利用可能な脚部の数を増大させ、および/または表面の大きい表面積と接触(シールされてまたは回転して)することを保証することを可能にし得るため、これは望ましい場合がある。いくつかの事例において、ホルダプレート130に取り付けられている主脚部170の機能は、他の脚部(例えば、第2の移動腕部150の主脚部)に関連し得る。
【0024】
一実施態様において、クローラシステム110は、クローラシステム110の移動および/または使用に関連して利用されるクローラシステム110の構成要素の少なくともいくつか(例えば、多機能エンドエフェクタ120の回転/固定構成要素、第1の移動腕部140、および/または第2の移動腕部150)を駆動および/またはその機能を可能にすることなどによって、クローラシステム110の自動化された電動式の移動を可能にし、および/または支援するために利用されてもよい1以上のモータ(図示せず)をも備えてもよい。
【0025】
一実施態様において、クローラシステム110は、クローラシステム110がトラバースしている構造体(または特にその表面)の詳細を検知することを可能に、および/または支援するために利用されてもよい1以上のセンサ(図示せず)をも備えてもよい。その後、取得された知覚情報は、クローラシステム110の動作をより良好に制御する(例えば、必要な回転、浮動などを決定する)ために利用されてもよい。
【0026】
一実施態様において、クローラシステム110は、クローラシステム110の様々な動作および/または構成要素を制御するためのコントローラー構成要素(図示せず)を備えてもよい。これに関連して、コントローラー構成要素は、クローラシステム110の構成要素の少なくともいくつかに、これらの構成要素を、クローラシステム110の機能を支援する様々な動作を実行するように構成することを可能にするための制御信号を提供するプログラム可能回路要素を備えてもよい。例えば、コントローラー構成要素は、クローラシステム110の移動構成要素の動作を制御してもよい。
【0027】
一実施態様において、クローラシステム110は、クローラシステム110へおよび/またはクローラシステムからの通信を提供および/または取り扱うための通信構成要素を組み込むことなどによって、情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。これに関連して、クローラシステム110は、例えば、クローラシステム110の様々な動作または機能を制御および/または調整するために使用されてもよいユーザ入力を受信してもよい。ユーザ入力は、例えば、「開始(start)」もしくは「停止(stop)」のような移動関連コマンド、および/または他の同様のコマンドを含んでもよい。通信構成要素は、クローラシステム110の様々な構成要素または機能に関係する情報のような、ステータス情報を送信することを可能にするようにも構成されてもよい。ステータス情報は、ユーザによって利用されてもよい他のデバイス(例えば、コンピュータ)に送信されてもよい。受信および/または送信は、1以上の適切な技術を使用して、無線で実行されてもよい。例えば、通信は、赤外線(IR)信号、近接場通信(NFC)信号、Bluetooth(登録商標)信号、および/またはWiFi信号を介したものであってもよい。しかしながら、本開示は、いかなる特定の通信技術にも限定されない。
【0028】
図2は、自律クローリング組立機器に使用するための主多機能脚部を示す。
図2を参照すると、主脚部200が示されている。
【0029】
主脚部200は、
図1のクローラシステム110のような、携帯可能自動組立システムに組み込まれてもよい第1のタイプの多機能移動構成要素を表してもよい。これに関連して、主脚部200は、
図1の主脚部170の各々に対応してもよい。主脚部200は、組立システムの一部であってもよい取付プレート210に固定(取り付け)されてもよい。これに関連して、取付プレート210は、移動組立体(腕部)、または組立システムの他の非移動構成要素の、脚部が取り付けられてもよい区画を表してもよい。例えば、
図1のクローラシステム110を参照すると、取付プレート210は、第1の移動腕部140、第2の移動腕部150、またはホルダプレート130の区画に対応してもよい。
【0030】
主脚部200は、組立動作中に、組立システムの移動に関係し得る様々な機能を制御された様式で提供または可能にするように動作可能であってもよい。例えば、主脚部200は、移動機能(例えば、システムの移動を可能にまたは支援する)、および、固定機能(例えば、システムのトラバースされている構造への固定を可能にする)向けに構成されてもよい。
【0031】
主脚部200は、例えば、主脚部200がそれによって、またはそれにおいて支援されて構成されることができる機能に基づいて設計、設定、および/または構成されてもよい様々な要素を備えてもよい。例えば、主脚部200は、固定(「保持」または「付着」)機能を提供または支援するように構成されている1以上の要素を備えてもよい。主脚部200は、例えば、固定機能を提供するための吸引カップ構成要素を利用してもよい。これに関連して、表面に対する固定(または「保持」)は、主脚部200を、吸引カップが接触し得る表面に固定することを可能にするための牽引力を生成するために真空を使用することによって提供されてもよい。例えば、吸引カップは、シーリング要素(例えば、吸引カップリップ232)が取り付けられる吸引カップハウジング230を備えてもよく、吸引カップハウジング230およびシーリング要素(吸引カップリップ232)は、チャンバ(空隙部または空間)250を画定し、その中に、「保持」力を生成するための真空が生成され得る。言い換えれば、吸引カップリップ232は、チャンバ250と表面との間に、「保持」力を生成するために必要とされるシーリングを提供するために利用されてもよい。チャンバ250内の真空は、吸引カップハウジング230を通じて延在する空気流弁234を介して、チャンバ250からの空気の空気圧吸引を加えることによって生成され得る。これに関連して、ポンプまたは真空供給源が、空気吸引を加えることを可能にするために空気流弁234に(例えば、管を使用して)接続されてもよい。いくつかの事例において、空気流弁234は、チャンバ250内への空気圧(例えば、空気)注入を施すために利用されてもよい。これは、例えば、シールの破断が所望されるときに行われてもよい。
【0032】
主脚部200は、移動機能を提供するように構成されている1以上の要素を備えてもよい。例えば、主脚部200は、主脚部200が、トラバースされている表面上で回転することによって移動することを可能にするために利用されてもよい回転要素を備えてもよい。回転要素は、ボールホルダ244によって保持されるボール(例えば、鋼球)240を含んでもよい。ボール240は、潤滑にすること、小型ベアリングボールなどを用いることなどによって、ボールホルダ244内で自由に回転するように構成されてもよい。したがって、ボール240が表面と接触すると、主脚部200は、ボール240がそのボールホルダ244内で回転する結果として表面上を移動するように動作可能であってもよい。ボール240(およびそのホルダ244)は、主脚部200内で垂直に(すなわち、表面に対してZ方向に)移動するように構成されてもよい。これによって、固定機能が適用されているときはボール240を後退させ、および/または、起動機能が適用されているときはボール240を配備することが可能になり得る。例えば、主脚部200は、ボール240の垂直移動を可能にするように利用されてもよい空気圧(例えば、空気)シリンダ220を組み込んでもよい。例えば、空気シリンダ220は吸引カップハウジング230に取り付けられてもよく、ここで、ボール240は(そのボールホルダ244を介して)空気シリンダ220内部の内部チャンバ内で動くことができるピストン222に接続されている。これに関連して、ピストン222は、1以上の空気流弁224を介して、空気圧(空気)注入または吸引を施すことによって動かされてもよい。
【0033】
したがって、ボール240は、空気シリンダ220内でピストン222を上に動かすことによって後退されてもよく、ピストンを下に動かすことによって配備されてもよい。これに関連して、ピストンが動く量(例えば、空気シリンダ220の内部チャンバの寸法に基づく)は、その最低点(表面に対する)において、ボール240が吸引カップリップ232を超えて伸張し、一方でピストン222をチャンバ内でより高く(例えば、表面に対してその最高点近くに)位置付けることによってボール240がチャンバ250内で後退するように構成されてもよい。
【0034】
例示的な使用状況において、主脚部200が移動機能を提供するように構成されているとき、ボール240は、例えば、空気シリンダ220内でピストン222の上に空気注入を施すことなどによって、ピストン222を下に(Z方向において)動かし、したがって正空気圧(+ΔP)を生成することによって配備されてもよい。加えて、ボール240の配備中、空気流弁234を介して加えられている任意の空気吸引を不活性化することなどによって(および、場合によっては、空気注入をチャンバ250内へ施し、したがって、その空間内に正空気圧(+ΔP)を生成することによって)、チャンバ250内の任意の真空が不活性化されてもよい。これによって、ボール240が、吸引カップリップ232を超えて配備されているときに、任意のシールを容易に破断することが可能になり得る。ボール240が表面と(例えば、接触点242において)接触すると、ボール240は(そのボールホルダ244内で)自由に回転することができ、したがって、主脚部200が表面の上を移動することが可能になる。主脚部200が穿孔/締結プロセスなどの間に固定(保持)機能を提供するように構成されるとき、ボール240は後退することができ、チャンバ250は、例えば、空気流弁234を介して空気吸引を加えて負空気圧(−ΔP)を生成することによって真空下に置くことができ、したがって、後退したボール240の位置(ハードストップ、すなわち、通常は吸引カップリップ232によって生成されている任意のシールにも影響を及ぼすことなく表面と接触したままにすることができるストップを提供する)がZ方向において脚部を安定させている間に、主脚部200が部品表面上で(X、Y方向において)安定している。
【0035】
図3は、自律クローリング組立機器に使用するための補助多機能脚部を示す。
図3を参照すると、補助脚部300が示されている。
【0036】
補助脚部300は、
図1のクローラシステム110のような、携帯可能自動組立システムに組み込まれてもよい第2のタイプの多機能移動構成要素を表してもよい。これに関連して、補助脚部300は、
図1の補助脚部180の各々に対応してもよい。補助脚部300は、組立システムの一部であってもよい取付プレート310に固定(取り付け)されてもよい。これに関連して、取付プレート310は、移動組立体(腕部)、または組立システムの他の非移動構成要素の、脚部が取り付けられてもよい区画を表してもよい。例えば、
図1のクローラシステム110を参照すると、取付プレート310は、第1の移動腕部140、第2の移動腕部150、またはホルダプレート130の区画に対応してもよい。
【0037】
主脚部200と同様に、補助脚部300も、組立動作中などに、組立システムの移動に関係し得る様々な機能を制御された様式で提供または可能にするように動作可能であってもよい。例えば、補助脚部300も、移動機能(例えば、システムの移動を可能にまたは支援する)、および、固定機能(例えば、システムのトラバースされている構造への固定を可能にする)向けに構成されてもよい。一方、加えて、補助移動構成要素は、「浮動」機能を提供するように構成されてもよい。これに関連して、浮動するように構成されるとき、補助脚部300は、システムの直線および回転運動の間に浮動することができ、すなわち、補助脚部300の少なくとも一区画が垂直方向に(例えば、Z方向に)移動することができる。言い換えれば、補助脚部300がシステム(取付プレート310)に取り付けられているままである間に、補助脚部300の長さを調整することができ、したがって、補助脚部300が複合領域(すなわち、平坦でない区画)において構造体表面と接触したままであることが可能になる。
【0038】
主脚部200と同様に、補助脚部300は、例えば、補助脚部300がそれによって、またはそれにおいて支援されて構成されることができる機能に基づいて設計、設定、および/または構成されてもよい様々な要素を備えてもよい。例えば、補助脚部300は、固定(「保持」または「付着」)機能を提供または支援するように構成されている1以上の要素を備えてもよい。これに関連して、補助脚部300は、補助脚部300と表面との間に牽引力を生成するために空気圧(例えば、真空)を使用して補助脚部300を表面上に固定(または「保持」)することを可能にするために、主脚部200と同様の吸引カップに基づいた実施態様を組み込んでもよい。例えば、吸引カップは、シーリング要素(例えば、吸引カップリップ332)が取り付けられる吸引カップハウジング330を備えてもよく、チャンバ(空隙部または空間)350を画定し、その中に「保持」力を生成するための真空が(例えば、空気流弁334を介して空気圧吸引を加えることによって)生成され得る。これに関連して、これらの要素は、主脚部200内の対応する要素(例えば、
図2に関連して説明したような、吸引カップハウジング230、吸引カップリップ232、空気流弁234、およびチャンバ250)と同様であってもよい。
【0039】
補助脚部300は、移動機能を提供するように構成されている1以上の要素を備えてもよい。これに関連して、補助脚部300は、補助脚部300が表面の上で移動することを可能にするための、主脚部200と同様の回転に基づいた実施態様を組み込んでもよい。例えば、補助脚部300は、ボールホルダ344によって保持されるボール(例えば、鋼球)340を備えてもよい。これに関連して、ボール340およびボールホルダ344は、主脚部200のボール240およびボールホルダ244と同様であってもよく、例えば、
図2に関連して説明したように、同様に動作してもよい。これに関連して、
図2の主脚部200と同様に、補助脚部300は、ボール340を配備および/または後退させるために使用されてもよい。空気圧(例えば、空気)シリンダ320を組み込んでもよい。例えば、空気シリンダ320は吸引カップハウジング330に取り付けられてもよく、ここで、ボール340は、1以上の空気流弁324を介して、空気圧(空気)注入または吸引を施すことなどによって、(そのボールホルダ344を介して)空気シリンダ320内部の内部チャンバ内で動くことができるピストン322に接続されている。
【0040】
加えて、補助脚部300は、浮動機能を提供するように構成されている1以上の要素を備えてもよい。例えば、補助脚部300の第1の部分(例えば、吸引カップ構成要素/要素および空気シリンダ320を備える、主脚部200に対応する部分)は、空気圧実施態様を使用して実装されてもよい浮動構成要素に取り付けられてもよい。これに関連して、浮動構成要素は、補助脚部300の残りの部分が浮動することを可能にするために利用されてもよい(第2の)空気圧(空気)シリンダ360を含んでもよい。空気シリンダ360は、空気シリンダ360内部の内部チャンバ内で動くことができるピストン362を備えてもよい。これに関連して、ピストン362は、1以上の空気流弁364を介して、空気圧(空気)注入または吸引を施すことによって動かされてもよい。ピストン362は、浮動ロッド370を使用して(第1の)空気シリンダ320に接続されてもよく、したがって、そのシリンダ(および、それに取り付けられている全ての他の残りの構成要素/要素)が垂直に(Z方向に、したがって所望の「浮動」を提供して)動くことが可能になる。したがって、補助脚部300の下部は、ピストン362を空気シリンダ360の内部チャンバ内で(例えば、空気流弁364を介して空気圧注入または吸引を施すことによって)動かすことによって浮動することができる。
【0041】
いくつかの事例において、浮動機能を無効にすることが望ましい場合がある。例えば、補助脚部300が表面上の新たな位置上に浮動すると(したがって、任意の輪郭または変動について調整すると)、補助脚部300は(例えば、「固定」機能を適用するときに)さらに浮動することを防止する必要がある場合がある。したがって、補助脚部300は、浮動機能を無効にするまたは機能停止するための1以上の要素を備えてもよい。例えば、補助脚部300は、(例えば、空気シリンダ320に取り付けられてもよいブレーキドラム382に対して「ロック」力を加えることによって)適応的にブレーキを適用するように構成されてもよいブレーキ機構380を組み込んでもよい。したがって、浮動機能が無効にされるべきであるとき、いかなるさらなる浮動も防止するために空気シリンダ320(および補助脚部300の浮動部の残りの部分)をロックすることによって、ブレーキが(ブレーキ機構380を介して)適用されてもよい。
【0042】
例示的な使用状況において、補助脚部300が移動機能を提供するように構成されているとき、ボール340は、例えば、空気シリンダ320内でピストン322の上に空気注入を施すことなどによって、ピストン322を下に(Z方向において)動かし、したがって正空気圧(+ΔP)を生成することによって配備されてもよい。加えて、ボール340の配備中、空気流弁334を介して加えられている任意の空気吸引を不活性化することなどによって(および、場合によっては、空気注入をチャンバ350内へ施し、したがって、その空間内に正空気圧(+ΔP)を生成することによって)、チャンバ350内の任意の真空が不活性化されてもよい。これによって、ボール340が、吸引カップリップ332を超えて配備されているときに、任意のシールを容易に破断することが可能になり得る。ボール340が表面と(例えば、接触点342において)接触すると、ボール340は(そのボールホルダ344内で)自由に回転することができ、したがって、補助脚部300が表面の上を移動することが可能になる。移動機能中、補助脚部300の浮動は典型的に、補助脚部300(特にボール340)が複合表面の上を移動するときに、接触したままであることを可能にするために、駆動されている。これは、ブレーキ機構380を(浮動ロッド370の垂直運動を可能にするために)機能停止することによって達成されてもよい。加えて、ボール340がトラバースされている表面の輪郭に対して調整するときに接触したままになる、すなわち、ボールが押されるときに表面から飛び離れることを防止し、表面の凹状区画の上を移動するときに下向きに押し続けるためにちょうど十分な抵抗を提供することを確実にするために十分な下向きの力を提供するために、空気シリンダ360内の(ピストン362の上および/または下の)空気が注入または吸引されてもよい。
【0043】
補助脚部300が穿孔/締結プロセスなどの間に固定(保持)機能を提供するように構成されるとき、ボール340は後退することができ、チャンバ350は、例えば、空気流弁334を介して空気吸引を加えて負空気圧(−ΔP)を生成することによって真空下に置くことができ、したがって、補助脚部300が部品表面上で(X、Y方向において)安定している。浮動機能は、ボール340が偶然にシールを破断してしまうことを防止するなどのために、維持(または駆動)されてもよい。代替的に、いくつかの事例において、補助脚部300の浮動は、補助脚部300が固定機能のために構成されているときは(例えば、ブレーキ機構380によって)機能停止されてもよい。これは、例えば、脚部を垂直(Z)方向においてさらに安定させるために行われてもよい。
【0044】
図4は、自律クローリング組立機器に使用するための補助多機能脚部の代替の実施態様を示す。
図4を参照すると、補助脚部400が示されている。
【0045】
補助脚部300と同様に、補助脚部400も、
図1のクローラシステム110のような、携帯可能自動組立システムに組み込まれてもよい第2のタイプの多機能移動構成要素を表してもよい。これに関連して、補助脚部400は、
図1の補助脚部180の各々に対応してもよい。補助脚部400は、組立システムの一部であってもよい取付プレート410に固定(取り付け)されてもよい。これに関連して、取付プレート410は、移動組立体(腕部)、または組立システムの他の非移動構成要素の、脚部が取り付けられてもよい区画を表してもよい。例えば、
図1のクローラシステム110を参照すると、取付プレート410は、第1の移動腕部140、第2の移動腕部150、またはホルダプレート130の区画に対応してもよい。
【0046】
補助脚部400は、
図3の補助脚部300と実質的に同様であってもよい。これに関連して、補助脚部300と同様に、補助脚部400も、組立動作中などに、移動機能、固定機能、および浮動機能を含む、組立システムの移動に関係した様々な機能を制御された様式で提供または可能にするように動作可能であってもよい。これに関連して、補助脚部400は、例えば、補助脚部400がそれによって、またはそれにおいて支援されて構成されることができる機能に基づいて設計、設定、および/または構成されてもよい様々な要素を備えてもよい。
【0047】
例えば、補助脚部400は、補助脚部300と同様の吸引カップに基づいた実施態様を使用して、固定機能を提供または支援するように構成されている1以上の要素を備えてもよい。例えば、補助脚部400は、シーリング要素(例えば、吸引カップリップ432)が取り付けられる吸引カップハウジング430を備えてもよく、チャンバ(空隙部または空間)450を画定し、その中に「保持」力を生成するための真空が(例えば、空気流弁434を介して空気圧吸引を加えることによって)生成され得る。これに関連して、これらの要素は、補助脚部300内の対応する要素(例えば、
図3に関連して説明したような、吸引カップハウジング330、吸引カップリップ332、空気流弁334、およびチャンバ360)と同様であってもよい。
【0048】
また、補助脚部400は、補助脚部300と同様の回転に基づいた実施態様を使用して、回転機能を提供するように構成されている1以上の要素を備えてもよい。例えば、補助脚部400も、ボールホルダ444によって保持されるボール(例えば、鋼球)440を備えてもよい。これに関連して、ボール440およびボールホルダ444は、補助脚部300のボール340およびボールホルダ344と同様であってもよく、例えば、
図3に関連して説明したように、同様に動作してもよい。これに関連して、
図3の補助脚部300と同様に、補助脚部400は、ボール440を配備および/または後退させるために使用されてもよい。空気圧(例えば、空気)シリンダ420を組み込んでもよい。空気シリンダ420も、吸引カップハウジング430に取り付けられてもよく、ここで、ボール440は、1以上の空気流弁424を介して、空気圧(空気)注入または吸引を施すことなどによって、(そのボールホルダ444を介して)空気シリンダ420内部の内部チャンバ内で動くことができるピストン422に接続されている。
【0049】
加えて、補助脚部300と同様に、補助脚部400も、浮動機能を提供するように構成されている1以上の要素を備えてもよい。しかしながら、補助脚部300と異なり、補助脚部400の浮動構成要素は、空気圧に基づいた実施態様ではなく機械に基づいた実施態様を使用して実装される。これに関連して、補助脚部400の浮動構成要素は、取付プレート410に固定されているコンテナ区画内の対応するチャンバ内で動くことができるディスク460を備えてもよい。ディスク460は、浮動ロッド470を使用して空気シリンダ420に接続されてもよく、したがって、ディスク460の動きに基づいて、そのシリンダ(および、それに取り付けられている全ての他の残りの構成要素/要素)が垂直に(Z方向に)動くことが可能になり、したがって所望の浮動を提供する。これに関連して、ディスク460のそのチャンバ内での動きは、ディスク460のコンテナと空気シリンダ420の最上部との間に配置されてもよいバネ462の負荷/負荷解除の結果としてのもののような、機械力によって駆動されてもよい。したがって、補助脚部400の下部は、ディスク460が空気シリンダ420の内部チャンバ内で(例えば、バネ462を介してバネ負荷を加えることによって)動いているときに浮動することができる。
【0050】
補助脚部300と同様に、補助脚部400も、ブレーキなどによって浮動機能を無効にするまたは機能停止するための1以上の要素を備えてもよい。例えば、補助脚部400も、(例えば、空気シリンダ420に取り付けられてもよいブレーキドラム482に対して「ロック」力を加えることによって)実質的に補助脚部300のブレーキ機構380に関連して説明したように、適応的にブレーキを適用するように構成されてもよいブレーキ機構480を組み込んでもよい。
【0051】
図5Aおよび
図5Bは、組立動作中の自律クローリング組立システムの例示的な移動を示す。
図5Aおよび
図5Bを参照すると、クローラシステム510が示されている。
【0052】
クローラシステム510は、制御された様式で、物理構造体(例えば、航空機またはその構成要素)に対して特定の動作(例えば、穿孔、ボルト締結、および/または締結のような組立関連動作)を実行し、また、構造体の上で移動しながらそうするように構成されてもよい携帯可能自動電動式デバイスを備えてもよい。クローラシステム510は、例えば、
図1に関連して説明したような、クローラシステム110と実質的に同様であってもよい。
図5Bに示すように、クローラシステム510は、例えば、第1の移動腕部520と、第2の移動腕部530と、プレート(ホルダ)540と、クランパ550とを備えてもよい。また、
図5Bに明確に示しているが、クローラシステム510は、クローラシステム510によって提供されてもよい様々な組立関連動作を実行するために使用するための多機能エンドエフェクタをも備えてもよい。クローラシステム510の構成要素は、実質的に
図1に関連して説明したような、クローラシステム110の同様の構成要素(例えば、同様に名付けられている構成要素または要素)と同様であってもよい。
【0053】
さらに、移動および/または固定関連機能を提供することを可能にするために、複数の主脚部560および/または補助脚部570がクローラシステム510に組み込まれてもよい。これに関連して、各主脚部560は、
図2に関連して説明したような主脚部200と同様であってもよく、一方で、各補助脚部570は、それぞれ
図3および
図4に関連して説明したような、補助脚部300または補助脚部400と同様であってもよい。主脚部560および/または補助脚部570は、様々な様式でクローラシステム510に組み込まれ(取り付けられ)てもよい。これに関連して、脚部(主および/または補助)は、主に、第1の移動腕部520および第2の移動腕部530に取り付けられてもよい。加えて、いくつかの事例において、1以上の脚部が、さらなる安定性および/または制御可能性を提供するなどのために、他の構成要素(例えば、プレート540)に取り付けられてもよい。
図5Bに示す例示的な実施態様において、いくつかの(例えば、5つの)補助脚部570が第1の移動腕部520に取り付けられており、一方で、主脚部560と補助脚部570との組合せ(例えば、各々の2つ)が第2の移動腕部530に取り付けられている。加えて、単一の主脚部560がプレート540に取り付けられている。
【0054】
主脚部560および/または補助脚部570は、クローラシステム110の移動、および/または、クローラシステム110のトラバースされている構造体(または特に構造体の表面)に対する固定に関係し得る様々な機能を提供するように構成されてもよい。機能の例は、移動(例えば、回転)、付着(固定)、および/または浮動を含んでもよい。これらの機能は、脚部の様々な要素(例えば、吸引カップ、空気シリンダ、回転ボールなど)を構成することによって実行されてもよい。
図5Aの表502および表504は、特定の機能がそれぞれ主脚部および補助脚部によって実行されることができる可能な様式を示している。例えば、表502に示すように、主脚部560に関して、機能は、移動機能(例えば、吸引/真空を機能停止してボールを配備することによって実行される)と、付着(固定)機能(例えば、真空を加えてボールを後退させることによって実行される)とを含んでもよい。補助脚部570について、表504に示すように、機能は、移動機能(例えば、吸引/真空を機能停止し、ボールを配備して、脚部浮動を駆動することによって実行される)と、固定付着(固定)機能(例えば、真空を加え、ボールを後退させて、脚部浮動を機能停止することによって実行される)と、浮動付着(固定)機能(例えば、真空を加え、ボールを後退させて、脚部浮動を駆動することによって実行される)とを含んでもよい。
【0055】
クローラシステム510は、複数の位置において組立関連機能を適用するために使用されてもよい。これに関連して、
図5Bに示す例示的な使用状況において、クローラシステム510は、複数の異なる位置に締結具を(例えば、穿孔および締結設置を施すことによって)施す(すなわち、締結具1、2および3を設置する)ために使用されてもよい。これらの締結具を設置するためのクローラシステム510による例示的な一連の動作は、例えば、第1の段階(1)において開始することを含んでもよく、ここで、クローラシステム510が、組み立てられることになる構造体の上に配置されてもよく、それによって、クローラシステムのエンドエフェクタ(図示されていないが、クランパ550の中心の上にある)が第1の締結具(締結具1)の位置の上にくる。これに関連して、最初に、クローラシステム510は、プレート540(ならびに、したがって第2の移動腕部530およびエンドエフェクタ)が、第1の移動腕部530とプレート540との間のレールに対して最外右位置にあり得るように配置される。クローラシステム510全ての脚部(主脚部560および補助脚部570)のボールは、最初は後退していてもよく、全ての脚部の真空カップは起動されていてもよい(また、補助脚部570の浮動は機能停止されていてもよい)。この状態は、全てのクローラシステム要素(腕部、プレート540、脚部)に対する最大の安定化を提供し、穿孔/締結動作のためにクローラシステムを部品表面上で堅固に安定させる。
【0056】
締結具1が設置されているとき、クローラシステム510は、次の締結具(締結具2)の位置へ移動を開始してもよい。これは、締結具1の設置に影響を及ぼさないように行うことができる。例えば、段階(2)において、第1の移動腕部520は次の位置へ移動を開始してもよい。これは、真空を解放し、第1の移動腕部520の全ての補助脚部570のボールを配備する(および、必要な場合、その移動中に第1の移動腕部520の補助脚部570のうちの1以上を浮動させる)ことによって達成されてもよい。一方で、第2の移動腕部530の補助脚部全ての主脚部560および補助脚部570(ならびにプレート540の単独の主脚部560)は、例えば、真空吸引およびボール後退(ならびに、任意の補助脚部570について、例えば、ブレーキの駆動を維持することによる浮動の機能停止)、を維持することによって固定機能を維持してもよく、したがって、第1の移動腕部520が動いている間にクローラシステムが安定する。
【0057】
次に、段階(3)において、エンドエフェクタが第1の締結具位置から第2の締結具位置へ移動されてもよい。これは、最初に、第1の移動腕部520に取り付けられている補助脚部570が、それらのブレーキを解放することなどによって、(Z方向に)浮動することを可能にすることによって行われてもよい。しかしながら、ボールは後退されてもよく、真空カップが真空下に置かれてもよく、したがって、他の方向においては(例えば、XおよびY方向においては)これらの補助脚部570を安定させることが可能である。第2の移動腕部530上の補助脚部570は、それらのブレーキを機能停止させることなどによって、(Z方向において)浮動することを可能にされてもよく、これらの脚部は、それらの真空カップにおいて真空を不活性化し、それらのボールを配備することなどによって移動(例えば、XおよびY方向における)を可能にするように構成されてもよい。同時に、第2の移動腕部530およびプレート540の主脚部560は、移動を可能にする(例えば、真空を不活性化してボールを配備することによって)ように構成されてもよく、したがって、主脚部560の三角形によって形成される三角形が、複合表面にわたって(例えば、固定された第1の移動腕部520に基づいてクローラシステムのX軸に沿って駆動されて)移動することができる状況が生まれる。第2の移動腕部530およびプレート540(エンドエフェクタを有する)の複合表面にわたる移動中、主脚部の三角形はクローラシステムの方向付けおよび正規性
(垂直性)を変化させ、したがって、補助脚部を強制的に浮動させることができ、これは、補助脚部570を構造体表面に対して押す(非常に小さものであっても)Z力に起因して達成され得る。
【0058】
次に、第4の段階(4)において、クローラシステムは、次の締結具(締結具2)を処理するための位置に調整され得る。これに関連して、主脚部560は、固定機能を(例えば、ボールを後退させて真空を活性化させることによって)提供し、したがって、主脚部560の安定状態を得るように構成されてもよい。一方で、第2の移動腕部530に取り付けられている補助脚部570は、同じくこれらの脚部を表面に対して安定させるために、(例えば、それらのボールを後退させて真空を活性化させることによって)固定機能のために構成されてもよい。また、全ての補助脚部570(すなわち、第1の移動腕部520に取り付けられているもの、および、第2の移動腕部530に取り付けられているものの両方)の浮動が無効にされ(例えば、ブレーキの適用/起動によって)、したがって、他の方向(例えば、Z方向)における安定位置が達成され得る。したがって、クローラシステムは、ここで、主脚部の三角形によって決定付けられる方向付けにおいて、および、穿孔/締結プロセスのための安定位置において安定することができる。
【0059】
段階(5)において、クローラシステム510は、次の締結具(すなわち、締結具3)に対応する組立動作を適用するために構成されてもよい。これに関連して、クローラシステム510は、プレート540(および第2の移動腕部520)を、それと第1の移動腕部520との間のレールに沿ってスライドさせることによって、単純に次の締結具に移動してもよい。適所にくると、全ての脚部(主および補助)は、固定機能(
図4に関連して説明したような)を提供し、したがって、クローラシステムを穿孔/締結動作中に安定させるように構成されてもよい。
【0060】
いくつかの事例において、新たな組み立て位置(例えば、次の締結具位置)に移動するには、クローラシステム510を回転させることが必要になる場合がある。例えば、段階(6)において、クローラシステムの方向を調整してもよい(すなわち、移動の進路が変更される)。これに関連して、第2の移動腕部530は、主脚部560(例えば、ボールを後退させ、真空をオンにすることによって)および補助脚部570(例えば、ボールを後退させ、真空をオンにして、ブレーキを起動することによって浮動を無効にすることによって)の両方を使用して表面に対して安定されてもよく、一方で、第1の移動腕部520は、例えば、その補助脚部570を(例えば、ボールを配備し、真空をオフにして、ブレーキを機能停止することによって)移動のために構成することによって移動するように構成され、したがって、第1の移動腕部520が、例えば、回転アクチュエータによって駆動されて回転することが可能になる。さらに、複合表面にわたる回転中、クローラシステムの方向は、再び、主脚部の三角形の構成によって決定付けられてもよく、ここで、補助脚部570(第1の移動腕部520上の)は、例えば、浮動(Z方向における)を可能にすることによって、表面変動に適応することを可能にする。回転が完了すると、クローラシステムの全て(すなわち、全ての主脚部560および補助脚部570上)が、穿孔/締結動作(次の位置における)を進めるためにクローラシステムの全ての要素の安定した構成を得るために、固定機能を提供するように構成される(例えば、ボールが後退され、真空が加えられ、補助脚部570については、例えば、ブレーキを起動することによって浮動が機能停止される)。
【0061】
図6は、湾曲構造体に対する、主多機能脚部および補助多機能脚部を利用する例示的な自律クローリング組立システムの配置を示す。
図6を参照すると、クローラシステム600が示されている。
【0062】
クローラシステム600は、物理構造体(例えば、航空機またはその構成要素)に対して組立関連動作のような特定の動作を実行し、構造体の上で移動しながらそうするように構成されてもよい携帯可能自動電動式デバイスを備えてもよい。クローラシステム600は、例えば、
図5Aおよび
図5Bに関連して説明したような、クローラシステム510と実質的に同様であってもよい。クローラシステム600は、クローラシステム600の使用に関係する(例えば、組立動作における)様々な動作または機能を支援または可能にするように構成されてもよい様々な構成要素を備えてもよい。特に、クローラシステム600は、クローラシステム600(またはその構成要素、例えば、移動腕部または組立体)に取り付けられてもよい複数の多機能移動構成要素(または脚部)を備えてもよい。
【0063】
例えば、クローラシステム600は、移動および/または固定関連機能を提供するために、2タイプの脚部、すなわち、主脚部620および補助脚部630を組み込んでもよい。これに関連して、各主脚部620は、
図2に関連して説明したような主脚部200と同様であってもよく、一方で、各補助脚部630は、それぞれ
図3および
図4に関連して説明したような、補助脚部300または補助脚部400と同様であってもよい。主脚部620および/または補助脚部630は、様々な様式でクローラシステム600に組み込まれ(取り付けられ)てもよい。例えば、いくつかの事例において、2タイプの脚部の組合せが、単一の組立体(例えば、移動腕部)に取り付けられてもよい。例えば、
図6に示すように、いくつかの事例において、移動組立体は、単一の取付(保持)プレート610に取り付けられているいくつかの主脚部620および補助脚部630(例えば、
図6に示すような各々の2つ)を備えてもよい。
【0064】
例示的な使用状況において、複数の異なるタイプの脚部、特に、浮動を可能にすることができる補助脚部630は、表面内の変動を計上することを可能にすることができる様式で(例えば、複合表面の場合に)、クローラシステム600の配置(および移動)を可能にすることができる。これに関連して、トラバースされている表面の詳細を計上することを可能にするために、また、主脚部610はシステムプラットフォームに対する固定位置を維持するため、補助脚部630は、それらの位置を調整するように構成されてもよい。これに関連して、クローラシステム600が最初に構造体上に配置されるとき、補助脚部630は、それらのブレーキ機構を機能停止すること(および、また、補助空気シリンダを利用している補助脚部については、補助ピストンを押すこと可能にするために空気を注入すること)などによって、浮動(例えば、Z方向における)を可能にするように構成されてもよい。クローラシステム600が複合表面上の輪郭に対して調整すると、浮動は機能停止されてもよい(例えば、それらのブレーキ機構を起動することによって)。同様に、補助脚部630は、複合領域をトラバースしているときであっても、全ての脚部が表面と接触したままであることを保証するために、移動中に浮動を可能にするように構成されてもよい。
【0065】
図7は、主多機能脚部および補助多機能脚部ならびに支持方向調整を組み込んだ、例示的な自律クローリング組立システムの使用を示す。
図7を参照すると、クローラシステム700が示されている。
【0066】
クローラシステム700は、物理構造体(例えば、航空機またはその構成要素)に対して組立関連動作のような特定の動作を実行し、構造体の上で移動しながらそうするように構成されてもよい携帯可能自動電動式デバイスを備えてもよい。クローラシステム700は、例えば、
図1に関連して説明したような、クローラシステム110と実質的に同様であってもよい。これに関連して、クローラシステム110と同様に、クローラシステム700は、クローラシステム700の使用に関係する(例えば、組立動作における)様々な動作または機能を支援または可能にするように構成されてもよい様々な構成要素を備えてもよい。特に、クローラシステム700は、クローラシステム700(またはその構成要素、例えば、移動腕部、ホルダプレートなど)に取り付けられてもよい複数の多機能移動構成要素(または脚部)を備えてもよい。
【0067】
加えて、一方、クローラシステム700は、(例えば、トラバースされている表面の湾曲区画に適応するために)方向調整を可能にするように特に構成されてもよい。例えば、クローラシステム700は、実質的にクローラシステム110の多機能エンドエフェクタ120と同様(すなわち、組立関連動作を実行するように構成可能)であってもよい多機能エンドエフェクタ720を備えてもよい。一方、多機能エンドエフェクタ720は、加えて、エンドエフェクタの表面および/または方向の詳細を判定するために利用されてもよい正規性センサ
(垂直性センサ)752を備えてもよい。これによって、任意の組立動作(例えば、締結)が、システムの方向の変動について調整される、すなわち、システムが表面の湾曲の結果として傾いている場合であっても垂直に適用されることを保証するために(例えば、ノズル750および電磁石754を介して)多機能エンドエフェクタ720のクランピングを調整することが可能になり得る。
【0068】
いくつかの事例において、移動脚部は、方向調整を提供するために使用するための追加の要素も組み込んでもよい。例えば、クローラシステム700は、実質的に
図2に関連して説明したようなクローラシステム110の多機能エンドエフェクタ200と同様であってもよく、同様に機能してもよい主脚部730を備えてもよい。加えて、一方、主脚部730は、例えば、ガイド740を備える方向調整構成要素を組み込んでもよく、このガイドは、(通常、主脚部が直に固定されている)取付プレート710に取り付けられてもよい。したがって、主脚部730の、通常脚部(例えば、主脚部200)に対応する部分が、ガイド740内に保持されることになる。必要な方向調整を提供するために、ウェッジ744はモータ742によって、ガイド740の内上面と主脚部730の残りの部分の最上部(
図7に示すような)との間で、ガイド内の空間内に駆動されてもよい。これに関連して、この空間は距離が変動し得る、すなわち、より大きい方向調整が行われる(必要とされる)ほど、より強くウェッジ744が駆動される。
【0069】
図8は、構造体(例えば、航空機構成要素)の組立中の、主多機能脚部および補助多機能脚部を組み込んだ自律クローリング組立システムの移動を示すフローチャートである。
図8を参照すると、複数の位置において組立関連動作(および位置間の移動)を適用している間に、自動電動式組立デバイス(例えば、クローラシステム510)によって実行されてもよい複数の例示的なステップを含むフローチャート800が示されている。
【0070】
ステップ802において、クローラシステムは、複数の位置において組立関連機能を適用する、例えば、複数の締結具を設置するために、構造体(例えば、
図1の翼100)の表面上に配置されてもよい。ステップ804において、クローラシステムは表面に付着されてもよい。例えば、
図5のクローラシステム510を参照すると、付着は、回転要素(ボール)を後退させ、全ての主脚部(複数可)560および補助脚部(複数可)570上で真空を活性化させて、脚部と表面との間にシールを形成することを可能にし、また、補助脚部(複数可)570については、ブレーキを起動し、それによって浮動を無効にすることによって達成されてもよい。ステップ806において、全ての付着関連動作(例えば、ステップ804に関連して説明したような)が実行されたかを判定してもよく、全ての動作が実行されている場合、プロセスはステップ808に進んでもよい。
【0071】
ステップ808において、組立関連動作が実行されてもよい。例えば、締結具の設置について、組立関連動作は、穿孔および締結具の挿入を含んでもよい。組立関連動作は、事前構成(および/または事前プログラム)されてもよく、または代替的に、クローラシステムによって動的に(リアルタイムに)決定されてもよい。ステップ810において、全ての組立関連動作(例えば、ステップ808に関連して説明したような)が実行されたか(例えば、締結具が設置されたか)を判定してもよく、全ての動作が実行されている場合、プロセスはステップ812に進んでもよい。
【0072】
ステップ812において、クローラシステムは、次の位置(例えば、第2の締結具の位置)へ移動を開始してもよい。これに関連して、移動を開始することは、付着機能を機能停止すること、および/または、移動腕部のうちの1つの脚部(複数可)の移動(回転)機能を起動することを含んでもよい。これは、例えば、回転要素(ボール)を配備し、全ての主脚部(複数可)560および補助脚部(複数可)570上で真空を活性化させて、脚部と表面との間の任意のシールを破断することを可能にし、および/または、表面の上での移動(回転)を可能にし、また、補助脚部(複数可)570については、ブレーキを機能停止し、それによって浮動を可能にすることを含んでもよい。ステップ814において、全ての移動開始関連動作(例えば、ステップ812に関連して説明したような)が実行されたかを判定してもよく、全ての動作が実行されている場合、プロセスはステップ816に進んでもよい。ステップ816において、移動腕部のうちの1つ(第1の移動腕部520)が次の位置へと駆動されてもよい。これは、例えば、第1の移動腕部520およびプレート540を(例えば、プレート540と第2の移動腕部530との間のレールを使用して)スライドさせることを含んでもよい。ステップ818において、移動腕部(第1の移動腕部520)の移動が完了したか、すなわち、(次の)位置にあるか、を判定してもよく、移動腕部が次の位置にあると判定される場合、プロセスはステップ820に進んでもよい。
【0073】
ステップ820において、移動腕部のうちの1つが付着機能を(その他機能脚部を介して)適用するように構成されてもよい一方で、他方の移動腕部はさらに移動するように構成されてもよい。例えば、第2の移動腕部530が表面の上で回転することを可能にするように構成されている一方で、付着は、第1の移動腕部520によって適用されてもよい。これに関連して、付着は、回転要素(ボール)を後退させ、全ての主脚部上で真空を活性化させて、脚部と表面との間にシールを形成することを可能にし、また、任意の補助脚部については、ブレーキを起動し、それによって浮動を無効にすることによって適用されてもよい。他方、第2の移動腕部530を回転のために構成することは、例えば、回転要素(ボール)を配備し、全ての脚部において真空を不活性化させて、表面の上での移動(例えば、回転による)および脚部と表面との間の任意のシールの破断を可能にし、また、任意の補助脚部については、ブレーキを機能停止し、それによって浮動を可能にすることを含んでもよい。ステップ822において、全ての付着関連動作(例えば、ステップ804に関連して説明したような)が実行されたかを判定してもよく、全ての動作が実行されている場合、プロセスはステップ824に進んでもよい。
【0074】
ステップ824において、第2の移動腕部530が次の位置へと駆動されてもよい。これは、例えば、第2の移動腕部530を(例えば、プレート540と第2の移動腕部530との間のレールを使用して)スライドさせることを含んでもよい。ステップ826において、第2の移動腕部の移動が完了したか、すなわち、(次の)位置にあるかを判定してもよく、移動腕部が次の位置にあると判定される場合、プロセスはステップ828に進んでもよい。
【0075】
ステップ828において、第2の移動腕部530が表面に付着するように構成されてもよい。例えば、付着は、回転要素(ボール)を後退させ、全ての主脚部上で真空を活性化させて、脚部と表面との間にシールを形成することを可能にし、また、任意の補助脚部については、ブレーキを起動し、それによって浮動を無効にすることによって達成されてもよい。ステップ830において、全ての付着関連動作(例えば、ステップ828に関連して説明したような)が実行されたかを判定してもよく、全ての動作が実行されている場合、プロセスはステップ832に進んでもよい。
【0076】
ステップ832において、組立関連動作が、次の位置において実行されてもよい(例えば、第2の締結具の位置において穿孔/締結具挿入が適用される)。ステップ834において、全ての組立関連動作(例えば、ステップ832に関連して説明したような)が実行されたか(例えば、第2の締結具が設置されたか)を判定してもよく、全ての動作が実行されている場合、プロセスはステップ836に進んでもよい。ステップ836において、クローラシステムは、次の位置(例えば、第3の締結具)へ移動を開始してもよく、以下同様である。
【0077】
図9は、構造体(例えば、航空機構成要素)の組立中の、主多機能脚部および補助多機能脚部を組み込んだ自律クローリング組立システムの回転を示すフローチャートである。
図9を参照すると、デバイスの方向転換(回転)を可能にするための、自動電動式組立デバイス(例えば、クローラシステム510)によって実行されてもよい複数の例示的なステップを含むフローチャート900が示されている。
【0078】
ステップ902において、転換を開始するための特定の動作が、様々な移動構成要素(例えば、主および補助移動構成要素)によって実行されてもよい。例えば、
図5のクローラシステム510を参照すると、動作は、プレート540の主脚部560について、移動を可能にするために、真空を不活性化して(任意のシールを破断することを可能にし)、回転要素(ボール)を配備することを含んでもよい。第1の移動腕部520(補助脚部570のみを組み込んでいる)について、真空が不活性化されて(任意のシールを破断することが可能にされて)もよく、回転要素(ボール)が配備されて(移動が可能にされて)もよく、ブレーキが解放されて(浮動が可能にされて)もよい。第2の移動腕部530(主脚部(複数可)560および補助脚部(複数可)570の両方を組み込んでいる)について、動作は、主脚部(複数可)560について、シールを適用することを可能にするために、回転要素(ボール)を後退させて真空を活性化させることを含んでもよく、一方で、補助脚部(複数可)570についての動作は、シールを適用することを可能にするために、回転要素(ボール)を後退させて真空を活性化すること、および、浮動を無効にするためにブレーキを起動することを含んでもよい。言い換えれば、実行される動作は、第2の移動腕部530の付着の移動、ならびに、第1の移動腕部520およびプレート560の移動を可能にしてもよい。
【0079】
ステップ904において、全ての動作(ステップ902に対応する)が実行されたかを判定してもよい。全ての動作が全て完了したと判定される場合、プロセスはステップ906に進んでもよい。ステップ906において、回転が開始されてもよい。例えば、第1の移動腕部520(およびプレート540)の回転を可能にするために回転アクチュエータが利用されてもよい。ステップ908において、移動腕部(例えば、第1の移動腕部520)が定位置まで回転したか(否か)を判定してもよい。移動腕部が定位置まで回転したと判定される場合、プロセスはステップ910に進んでもよい。ステップ910において、移動腕部組み立てられている構造体の表面に付着するように構成されてもよい。例えば、第1の移動腕部が定位置まで回転すると、その補助脚部570の回転要素(ボール)が後退されてもよく、シールを適用することを可能にするために、真空が活性化されてもよく、浮動を無効にするためにブレーキも起動される。ステップ912において、全ての必要な(付着関連)動作が実行されたかを判定してもよく、全ての動作が実行されている場合、プロセスはステップ914に進んでもよく、組立関連動作(例えば、穿孔、締結/締結具挿入など)が実行されてもよい。
【0080】
他の実施形態は、機械および/またはコンピュータによって実行可能な少なくとも1つのコード区画を有する機械コードおよび/またはコンピュータプログラムを記憶されており、それによって、機械および/またはコンピュータに、本明細書に記載のような、自律クローリング組立機器の多機能脚部のためのステップを実行させる、持続性コンピュータ可読媒体および/もしくは記憶媒体、ならびに/または持続性機械可読媒体および/もしくは記憶媒体を提供してもよい。
【0081】
したがって、本明細書において開示されている実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せにおいて実現されてもよい。本発明の実施形態は、少なくとも1つのコンピュータシステムにおいて集中型様式で、または、複数の異なる要素がいくつかの相互接続されたコンピュータシステムにわたって分散されている分散型様式で実現されてもよい。いかなる種類のコンピュータシステム、または、本明細書に記載の方法を実行するように適合されている他のシステムが適切である。ハードウェアとソフトウェアとの一般的な組合せは、ロードおよび実行されると、コンピュータシステムを、本明細書に記載の方法を実行するように制御するコンピュータプログラムを有する汎用コンピュータシステムであってもよい。
【0082】
本明細書において開示されている実施形態はまた、本明細書に記載の方法を実施することを可能にする全ての機構を備え、コンピュータシステム内にロードされるとこれらの方法を実行することが可能になるコンピュータプログラム製品に組み込まれてもよい。本明細書の文脈におけるコンピュータプログラムは、情報処理能力を有するシステムに、任意の言語、コードまたは表記における、直接、または、a)別の言語、コードまたは表記への変換、b)異なる材料形態における再生成のいずれかもしくは両方の後、のいずれかで、特定の機能を実行させるように意図されている命令セットの任意の表現を意味する。
【0083】
本開示による本発明の主題の例示的な非限定例を以下の付記項A1〜C23で記載する。
【0084】
A1. 構造体104の組み立てに使用するための、構造体上を移動するように動作可能である自動電動式デバイス110を備える装置であって、自動電動式デバイスは、
複数の組立関連機能を実行するように構成されているエンドエフェクタ120と、
少なくとも第1の移動組立体140および第2の移動組立体150に取り付けられている複数の多機能移動構成要素170、180と、
を備え、
各多機能移動構成要素170、180は、少なくとも付着機能および移動機能を実行し、
各多機能移動構成要素170、180は、付着機能を実行するために使用するためのシーリング要素232、332を備え、シーリング要素は、シーリング要素によって画定されるチャンバ250、350に空気圧吸引力を加えることによって、シーリング要素が表面と接触しているときに、チャンバの周囲にシールを形成するように構成可能であり、したがって、対応する多機能移動構成要素を表面に対して推進し、
各多機能移動構成要素170、180は、移動機能を実行するために使用するための回転要素240、340を備え、回転要素は、表面と接触しているときに表面上を移動するように構成可能であり、回転要素は、シーリング要素232、332による任意のシールが阻害または破壊されるように、回転要素を配備することによって、表面と接触するようになる、装置。
【0085】
A2. 複数の多機能移動構成要素170、560のうちの3つが、複合表面をトラバースしているときを含め、構造体104と接触したままにするための三角形を形成するように構成されている、付記項A1に記載の装置。
【0086】
A3. 回転要素240、340は、補助チャンバ220、320内に配置するように構成されているピストン222、322に動作可能に取り付けられており、
ピストン222、322は、チャンバ250、350の周囲のシールを所望するときに、後退し、シールを所望しないまたは移動を所望するときに、回転要素240、340を配備するために伸張するように制御される、付記項A1またはA2に記載の装置。
【0087】
A4. ピストン222、322は空気圧によって制御される、付記項A3に記載の装置。
【0088】
A5. 複数の多機能移動構成要素170、180のうちの少なくとも1つは付勢要素362、462を含み、付勢要素は、対応する多機能移動構成要素の垂直方向および水平方向の一方または両方における位置付けを調整することを可能にするように構成されている、付記項A1からA4のいずれか一項に記載の装置。
【0089】
A6. 付勢要素362、462は空気圧によって、またはバネ負荷に基づいて動作する、付記項A5に記載の装置。
【0090】
A7. 複数の多機能移動構成要素170、180の少なくとも1つは方向付け要素744を備え、方向付け要素は、対応する移動構成要素と対応する移動構成要素に接続されている自動電動式デバイス110の少なくとも1つの構成要素との一方または両方の方向および正規性の一方または両方の調整を可能にするように構成されている、付記項A1からA6のいずれか一項に記載の装置。
【0091】
A8. 自動電動式デバイス110の移動中、第1の移動組立体140および第2の移動組立体150のうちの一方は、構造体に固定される一方、第1の移動組立体および第2の移動組立体のうちの他方は、構造体の上を移動する、付記項A1からA7のいずれか一項に記載の装置。
【0092】
A9. 第1の移動組立体140および第2の移動組立体150は、自動電動式デバイスの動作中に自動電動式デバイス110の移動の進路を調整するように構成されている、付記項A1からA8のいずれか一項に記載の装置。
【0093】
A10. 自動電動式デバイス110は、旋回構成要素132を備え、この旋回構成要素は、エンドエフェクタ120に、ならびに、第1の移動組立体および第2の移動組立体のうちの少なくとも一方に、同心円状に接続されており、
自動電動式デバイス110の移動の進路の調整中に、エンドエフェクタと第1の移動組立体140および第2の移動組立体150のうちの少なくとも一方とを回転させるように動作可能である一方で、第1の移動組立体140および第2の移動組立体150のうちの他方は、自動電動式デバイスを構造体104に固定する、付記項A1からA9のいずれか一項に記載の装置。
【0094】
A11. 自動電動式デバイス110の移動の進路の調整は、第1の移動組立体140および第2の移動組立体150のうちの少なくとも一方が自動電動式デバイスを構造体に固定している間に、旋回構成要素132を介して、第1の移動組立体140および第2の移動組立体150のうちの他方を調整された移動の進路に対して回転させることを含む、付記項A10に記載の装置。
【0095】
B12. 自動電動式組立体システム110に使用するための移動構成要素170、180を備える装置であって、移動構成要素は、
シーリング要素232、332であって、シーリング要素によって画定されるチャンバ250、350に空気圧吸引力を加えることによって、シーリング要素が表面と接触しているときに、チャンバの周囲にシールを形成するように構成可能であり、したがって、対応する移動構成要素170、180を表面に対して推進する、シーリング要素と、
回転要素240、340であって、回転要素が表面と接触しているときに表面上を移動するように構成されており、回転要素は、シーリング要素232、332による任意のシールが阻害または破壊されるように、回転要素を配備することによって、表面と接触するようになる、回転要素と、
補助チャンバ220、320内に配置するように構成されているピストン222、322と、
を備え、
ピストン222、322は、回転要素240、340に動作可能に取り付けられており、
ピストン222、322は、チャンバ250、350の周囲のシールを所望するときに、後退し、シールを所望しないまたは移動を所望するときに、回転要素240、340を配備するために伸張するように制御される、装置。
【0096】
B13. 移動構成要素170、180は、移動構成要素の垂直方向および水平方向の一方または両方における位置付けを調整することを可能にするように構成されている付勢要素362、462を備える、付記項B12に記載の装置。
【0097】
B14. 付勢要素362、462は空気圧によって、またはバネ負荷に基づいて操作される、付記項B13に記載の装置。
【0098】
B15. 移動構成要素170、180は、移動構成要素と移動構成要素に接続されている構成要素の一方または両方の方向および正規性の一方または両方の調整を可能にするように動作可能な方向付け要素744を備える、付記項B12からB14のいずれか一項に記載の装置。
【0099】
B16. 方向付け要素744は電動式ウェッジ要素742、744を備える、付記項B15に記載の装置。
【0100】
B17. 移動構成要素170、180は、移動構成要素または移動構成要素の少なくとも1つの要素の位置を維持するように動作可能なブレーキ要素380、480を備える、付記項B12からB16のいずれか一項に記載の装置。
【0101】
B18. 移動構成要素170、180は、シーリング要素232、332によって生成されているシールを解放して、シーリング要素を表面から外方に移動させることを可能にするように動作可能な通気要素234、334を備える、付記項B12からB17のいずれか一項に記載の装置。
【0102】
C19. 構造体上を移動するように動作可能である自動電動式デバイス110のエンドエフェクタ120であって構造体104の組み立てに使用するためのエンドエフェクタを構造体の複数の所定ロケーションの各々に位置付けるステップ802であって、エンドエフェクタは、複数の所定ロケーションの各々において複数の組立関連機能のうちの1以上を適用するように構成されている、位置付けるステップと、
複数の主多機能移動構成要素170および複数の補助多機能移動構成要素180を使用することによって、自動電動式デバイス110を複数の所定ロケーションの各々に移動させるステップ812と、
を備え、
複数の主多機能移動構成要素170および複数の補助多機能移動構成要素180は、少なくとも、自動電動式デバイス110の第1の移動組立体140および第2の移動組立体150に取り付けられており、
自動電動式デバイス110を移動させるステップは、第1の移動組立体および第2の移動組立体のうちの他方が構造体の上で移動している間に、第1の移動組立体140および第2の移動組立体150のうちの一方を固定するステップを備え、
複数の主多機能移動構成要素170のうちの一つ、または、複数の補助多機能移動構成要素180のうちの一つに対応する、各移動構成要素170、180について、
移動構成要素170、180の機能は、少なくとも付着機能および回転機能を備え、
付着機能は、シーリング要素232、332を使用して実行され、シーリング要素は、シーリング要素によって画定されるチャンバ250、350に空気圧吸引力を加えることによって、シーリング要素が表面と接触しているときに、チャンバの周囲にシールを形成するように構成可能であり、したがって、移動構成要素170、180を表面に対して推進し、
回転機能は、回転要素240、340であって、回転要素が表面と接触しているときに表面上を移動するように構成可能であり、回転要素は、シーリング要素232、332による任意のシールが阻害または破壊されるように、回転要素を配備することによって、表面と接触するようになる、回転要素を使用して実行される、方法。
【0103】
C20. 構造体104は航空機構成要素である、付記項C19に記載の方法。
【0104】
C21. 航空機構成要素は胴体、翼、またはその一区画を含む、付記項C20に記載の方法。
【0105】
C22. 複数の多機能移動構成要素170、560のうちの3つを使用して、複合表面をトラバースしているときを含め、構造体104と接触したままにするように構成可能である三角形を形成するステップを含む、付記項C19からC21のいずれか一項に記載の方法。
【0106】
C23. 回転要素240、340に動作可能に取り付けられているピストン222、362を使用して回転要素を配備するステップであって、ピストンは、補助チャンバ220、360内に配置するように構成されている、ステップを備え、
ピストン222、362は、チャンバ250、350の周囲のシールを所望するときに、後退し、シールを所望しないまたは移動を所望するときに、回転要素240、340を配備するために伸張するように制御される、付記項C19からC22のいずれか一項に記載の方法。
【0107】
C24. 第1の移動組立体140および第2の移動組立体150を使用して、自動電動式デバイス110の動作中、自動電動式デバイスの移動の進路を調整するステップを含む、付記項C19からC23のいずれか一項に記載の方法。
【0108】
C25. 自動電動式デバイス110の移動の進路を調整するステップは、第1の移動組立体140および第2の移動組立体150のうちの他方が自動電動式デバイスを構造体104に固定している間に、旋回構成要素132を介して、エンドエフェクタ120、ならびに、第1の移動組立体および第2の移動組立体のうちの少なくとも一方を回転させるステップを含む、付記項C24に記載の方法。
【0109】
C26. 自動電動式デバイス110の移動の進路を調整するステップは、第1の移動組立体140および第2の移動組立体150のうちの少なくとも一方が自動電動式デバイスを構造体104に固定している間に、旋回構成要素132を介して、第1の移動組立体140および第2の移動組立体150のうちの他方を調整された移動の進路に対して回転させるステップを備える、付記項C25に記載の方法。
【0110】
特定の実施形態を参照して説明されているが、本明細書に記載の実施形態の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができ、均等物に代えることができることが当業者には理解されよう。加えて、特定の状況または材料を本教示に、その範囲から逸脱することなく適合させるために多くの変更を行うことができる。それゆえ、本明細書に開示されている実施形態は、開示されている特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求項の範囲内に入る全ての実施形態を含むことが意図されている。