(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記案内凸部材が前記第二周回溝内に位置する状態において、前記第二回転体が前記シャフトに対して前記一方側に回転する場合に、前記第二回転体の係合部から前記第一回転体の係合部に対して前記一方側に回転する回転力の一部は、前記第一回転体と前記第二回転体とが離間する力とされる
ことを特徴とする請求項8に記載のクラッチ装置。
【背景技術】
【0002】
ロールカーテンやブラインドといった吊下支持される日射遮蔽装置が実用されている。これらの日射遮蔽装置を開状態とする場合には、操作用コードを引くことで、内部のプーリー等に動力を伝えて、ロールカーテンのカーテン布やブラインドの複数のスラットといった日射遮蔽部材が引き上げられる。また、日射遮蔽装置を閉状態とする場合には、一般的に、日射遮蔽部材の自重を用いて重力により日射遮蔽部材を下ろす。日射遮蔽部材が自重により下りる際、操作用コードの回転等が防止される場合がある。このような日射遮蔽装置においては、日射遮蔽部材を引き上げるために操作用コードを引く場合には、操作用コードを引くことによる動力が日射遮蔽部材に伝達し、日射遮蔽部材が自重により下りる際には、日射遮蔽部材が下りることによる動力が操作用コードに伝達しないような機構が採用される。
【0003】
下記特許文献1には、このような日射遮蔽装置が記載されている。この日射遮蔽装置では、クラッチユニットにより引き上げ時の動力を伝達し、生地の下降時の動力のボールチェーンへの伝達を遮断している。クラッチユニットは、ボールチェーンの操作と共に回転する回転ドラムと、クラッチボールが配置される溝を有するクラッチドラムと、トルクを伝達する伝達ドラムとを備えている。
【0004】
生地の引き上げ時にボールチェーンを操作すると、この動力が回転ドラムに伝達して所定の方向に回転する。回転ドラムが所定の方向に回転すると、溝内に配置されたクラッチボールが所定の位置に移動する。すると、クラッチボールを介して、回転ドラムと伝達ドラムとが係合する。このため回転ドラムと共に伝達ドラムが回転し、伝達ドラムに固定された駆動軸が回転する。この駆動軸の回転により、巻き取り軸が回転し、昇降コードが巻き取り軸に巻き取られて、生地が引き上げられる。
【0005】
一方、この日射遮蔽装置では、生地が下降する場合、その自重により下降する。生地が下降する場合、巻き取り軸が引き上げ時と逆方向に回転し、駆動軸も引き上げ時とは逆方向に回転する。従って、伝達ドラムも引き上げ時とは逆方向に回転する。このとき、クラッチボールは引き上げ時と異なる位置に移動し、伝達ドラムと回転ドラムとは互いに係合しない。従って、伝達ドラムの回転は回転ドラムに伝達しない。
【0006】
こうしてこの日射遮蔽装置では、ボールチェーンを操作する動力を伝達し、生地が下降する際の動力のボールチェーンへの伝達を遮断している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載のクラッチユニットでは、上記のように、クラッチボールの移動により、回転ドラムと伝達ドラムとの係合が切り換えられている。クラッチボールが移動する際、クラッチボール自身の回転を伴う。この際クラッチボールは、クラッチボールが移動すべき方向に移動するように転がるのみならず、移動とは無関係な方向に回転する場合がある。このため、このクラッチユニットは動作が不安定となる場合がある。
【0009】
そこで、本発明は、回転動力の伝達と遮断とを安定して切り換えることができるクラッチユニットを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のクラッチ装置は、外周面を周回する第一周回溝及び第二周回溝と前記第一周回溝と前記第二周回溝とを接続する螺旋状の接続溝とから成る案内溝が形成されるシャフトと、前記シャフトが挿入されるシャフト挿入孔が形成され、前記シャフト挿入孔に挿入された前記シャフトに対して回転可能な第一回転体と、前記シャフトの長手方向における第二周回溝を基準とした第一周回溝側と反対側に配置され、前記第一回転体の回転軸を中心に前記第一回転体に対して回転可能な第二回転体と、前記第一回転体に固定され、前記案内溝内に先端が位置する案内凸部材とを備える。
そして、前記第一回転体が前記シャフトに対して一方側に回転する場合において、前記案内凸部材が前記第一周回溝内に位置する状態では前記案内凸部材が前記第一周回溝内に位置し続けて前記第一回転体と前記第二回転体とは互いに係合されず、前記案内凸部材が前記第二周回溝内に位置する状態では前記案内凸部材は前記第二周回溝内から前記接続溝を介して前記第一周回溝内に移動する。
さらに、前記第一回転体が前記シャフトに対して前記他方側に回転する場合において、前記案内凸部材が前記第一周回溝内に位置する状態では前記案内凸部材は前記第一周回溝内から前記接続溝を介して前記第二周回溝内に移動し、前記案内凸部材が前記第二周回溝内に位置する状態では前記案内凸部材が前記第二周回溝内に位置し続けて前記第一回転体と前記第二回転体とが共に回転するように前記第一回転体と前記第二回転体とが互いに係合される。
【0011】
このようなクラッチ装置では、第一回転体とシャフトとの回転方向によって、第一周回溝及び第二周回溝のどちらに案内凸部が位置するのかが定まり、第一回転体と第二回転体との係合と非係合とが切り換えられる。本発明では、案内凸部が第一回転体に固定されているため、シャフトに形成された案内溝内を第一回転体の回転により確実に移動することができる。一方、上記特許文献1では、回転ドラムと伝達ドラムとの係合に関わる、クラッチボールが回転ドラムに固定されているわけではなく、クラッチボールの移動不備により、回転ドラムと伝達ドラムとの係合が不安定になる虞がある。従って、本発明のクラッチ装置によれば、回転動力の伝達と遮断とを安定して切り換えることができる。
【0012】
また、前記案内凸部材は、前記先端が前記案内溝の深さ方向に変位可能とされると共に前記案内溝の底面に当接するよう付勢され、前記第一回転体が前記シャフトに対して前記他方側に回転する場合、前記第一周回溝の深さと前記接続溝の深さとの差から生じる段差により、前記案内凸部材は前記第一周回溝から前記接続溝に案内され、前記第一回転体が前記シャフトに対して前記一方側に回転する場合、前記第二周回溝の深さと前記接続溝の深さとの差から生じる段差により、前記案内凸部材は前記第二周回溝から前記接続溝に案内されることが好ましい。
【0013】
当該構成によれば、第一周回溝と第二周回溝とがシャフトの側面に沿って蛇行せずに周回するよう形成される場合及び蛇行せずに周回するよう形成される場合のどちらであっても、案内溝の段差により、案内溝の底面に当接する案内凸部材の先端が第一周回溝内に位置する状態と第二周回溝内に位置する状態とを切り換えることができる。従って、第一周回溝及び第二周回溝の形状の自由度が向上する。
【0014】
また、前記接続溝および前記案内凸部材はそれぞれ複数とされ、それぞれの前記接続溝内に同時に一つずつの前記案内凸部材が位置することが好ましい。
【0015】
複数の案内凸部材がそれぞれの接続溝に一つずつ案内されることで、より安定して第一回転体を移動することができる。
【0016】
この場合、それぞれの前記接続溝は回転軸を基準として互いに対称な位置に形成されることが好ましい。
【0017】
この場合、第一回転体に対して、回転軸を基準とした均等な力がかかる。従って、さらに安定して第一回転体を移動することができる。
【0018】
また、前記第一回転体には外周面から前記シャフト挿入孔に通じる案内凸部材挿入孔が形成され、前記案内凸部材は、前記案内凸部材挿入孔に挿入されて前記第一回転体に固定されることが好ましい。
【0019】
このように案内凸部材が固定されることで、第一回転体の第二回転体側と反対側の面上等といった第一回転体の外側に案内凸部材を固定せずに済むため、クラッチ装置を小型化することができる。また、案内凸部材が第一回転体と共に回転することにより外部の部材に引っ掛かることで生じる異常動作を抑制することができる。
【0020】
また、前記案内凸部材挿入孔はねじ孔とされ、前記案内凸部材には前記ねじ孔と螺合するねじ山が形成されることが好ましい。
【0021】
この場合、案内凸部材の螺合状態を調整することで、案内凸部材が案内凸部材挿入孔に圧入により固定される場合よりも、案内凸部材がシャフト挿入孔から突出する具合を微調整することができる。
【0022】
また、前記第二回転体は前記シャフトに対して回転可能とされることが好ましい。
【0023】
この場合、第二周回溝内に案内凸部が位置する状態で第一回転体が他方の方向に回転することで、第一回転体から第二回転体に動力を伝達してシャフトに対して第二回転体が回転することができる。従って、本発明のクラッチ装置がシャフトを固定された状態で取り付けられても、動力を伝達することができる。
【0024】
この場合、前記第一回転体及び第二回転体には、前記第一回転体と前記第二回転体とを係合する係合部がそれぞれ形成され、前記案内凸部材が前記第二周回溝内に位置する状態において、前記第一回転体が前記シャフトに対して前記他方側に回転する場合には、前記第一回転体の係合部から前記第二回転体の係合部に対して前記他方側に回転する回転力が伝達され、前記第二回転体が前記シャフトに対して前記一方側に回転する場合には、前記第二回転体の係合部から前記第一回転体の係合部に対して前記一方側に回転する回転力が伝達されることが好ましい。
【0025】
このような構成によれば、第二回転体に対して一方側に回転する動力が印加される場合、第二回転体が第一回転体を一方側に回転させることで、第一回転体を第一周回溝側に移動させて、第一回転体と第二回転体との係合を解除することができる。従って、第二回転体の一方側に回転する動力の第一回転体への伝達を遮断することができる。
【0026】
またこの場合、前記案内凸部材が前記第二周回溝内に位置する状態において、前記第二回転体が前記シャフトに対して前記一方側に回転する場合に、前記第二回転体の係合部から前記第一回転体の係合部に対して前記一方側に回転する回転力の一部は、前記第一回転体と前記第二回転体とが離間する力とされることが好ましい。
【0027】
このような構成によれば、第一回転体がより適切に案内溝に誘導される。従って、第二回転体の一方側に回転する動力の第一回転体への伝達をより適切に遮断することができる。
【0028】
また上記とは異なり、前記第二回転体は前記シャフトに固定されることとしても良い。
【0029】
この場合、第一回転体が他方側に回転する場合、案内凸部材が第二周回溝内に位置して、第二回転体と第一回転体とが共に回転すると共に、シャフトも共に回転することができる。従って、第二回転体と共にシャフトによっても、第一回転体に印加される動力を外部に伝達することができる。
【0030】
また、本発明の日射遮蔽装置は、昇降可能に吊持される日射遮蔽部材と、クラッチ装置と、前記第二回転体と共に回転し、前記他方側に回転するときに前記日射遮蔽部材を上昇させ、前記日射遮蔽部材が下降するときに一方側に回転する駆動軸と、を備えるものである。ただし、この場合のクラッチ装置は、前記第二回転体は前記シャフトに対して回転可能とされ、記第一回転体及び第二回転体には、前記第一回転体と前記第二回転体とを係合する係合部がそれぞれ形成され、前記案内凸部材が前記第二周回溝内に位置する状態において、前記第一回転体が前記シャフトに対して前記他方側に回転する場合には、前記第一回転体の係合部から前記第二回転体の係合部に対して前記他方側に回転する回転力が伝達され、前記第二回転体が前記シャフトに対して前記一方側に回転する場合には、前記第二回転体の係合部から前記第一回転体の係合部に対して前記一方側に回転する回転力が伝達されるものである。
【0031】
この日射遮蔽装置では、第一回転体に対して他方に回転する動力が印加されると、第一回転体と第二回転体とが共に回転して、駆動軸が日射遮蔽部材を上昇させる。こうして日射遮蔽装置が開状態となる。一方、日射遮蔽部材が自重により下降することで日射遮蔽装置が閉状態となる場合がある。この場合、日射遮蔽部材の下降により、駆動軸が一方側に回転する。このとき第二回転体も一方側に回転する。従って、第一回転体は第二回転体により一方側に回転されて、第一回転体と第二回転体との係合が解除される。従って、日射遮蔽部材の下降による動力の第一回転体への伝達を遮断することができる。
【発明の効果】
【0032】
以上のように、本発明によれば、回転動力の伝達と遮断とを安定して切り換えることができるクラッチ装置、及び、それを用いた日射遮蔽装置が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明に係るクラッチ装置、及び、それを用いた日射遮蔽装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】
<クラッチ装置の実施形態>
図1は、本実施形態のクラッチ装置の分解斜視図であり、
図2は、
図1を別の視点から見た図である。
図1、
図2に示すように本実施形態のクラッチ装置1は、シャフト10と、第一回転体としての入力ギア20と、第二回転体としての出力ギア30と、キャップ40と、一組のプランジャー50とを主な構成として備える。なお、
図1、
図2では、中心軸Cに沿って、シャフト10と入力ギア20と出力ギア30とキャップ40とが相対的に移動すると共に、プランジャー50が中心軸Cに垂直な方向に移動することで分解されたクラッチ装置1の状態が示されている。
【0036】
図1、
図2に示すようにシャフト10は、略円柱状の形状をしている。シャフト10の一方の端部は直径が小さくされた小径部16とされており、シャフト10の小径部16側の端面にはキャップ40を固定するためのキャップ挿入孔19が形成されている。また、シャフト10の側面には、案内溝15が形成されている。
【0037】
案内溝15は、シャフト10の側面を周回するよう形成された第一周回溝11及び第二周回溝12と、第一周回溝11と第二周回溝12とを接続するよう螺旋状に形成された接続溝13とから成る。
図3は、シャフト10の側面を平面状に示す図である。
図3に示すように、第一周回溝11及び第二周回溝12は、蛇行せずに互いに平行に形成されている。また、本実施形態では、接続溝13は2本とされ、それぞれの接続溝13は、中心軸Cを基準として互いに対称な位置において、互いに平行に形成されている。従って、一方の接続溝13を中心軸Cを基準に180度回転すると他方の接続溝13と重なる位置となる。
【0038】
図4は、
図3のV
1−V
1線におけるシャフト10の側面の様子を示す図である。すなわち、第一周回溝11と接続溝13との分岐部を含む部位でのシャフト10の側面の様子を示す図である。
図3、
図4より理解できるように、第一周回溝11と接続溝13との分岐部では、第一周回溝11と接続溝13とが重なっている。また、当該分岐部には、接続溝13の延在方向に沿った段差部11uが形成されている。接続溝13は、螺旋状に形成される溝のため、接続溝13の延在方向に沿った段差部11uは、第一周回溝11の長手方向に対して斜めに形成される。ここで、シャフト10の側面の周回方向のうち、接続溝13が第一周回溝11に合流するように第一周回溝11を進む方向を一方の周回方向D1とする。この場合、一方の周回方向D1に沿って第一周回溝11を進むと、段差部11uにおいて、第一周回溝11の底面が一段低くなる。逆に、シャフト10の側面の周回方向のうち、接続溝13が第一周回溝11から分岐するように第一周回溝11を進む方向を他方の周回方向D2し、他方の周回方向D2に沿って第一周回溝11を進むと、段差部11uにおいて、第一周回溝11の底面が一段高くなる。その一方、第一周回溝11を他方の周回方向D2に沿って進み、第一周回溝11と接続溝13との分岐部において、第一周回溝11から接続溝13に進む経路においては、第一周回溝11の底面と接続溝13の底面とは互いに同じ深さとされる。
【0039】
図5は、
図3のV
2−V
2線におけるシャフト10の側面の様子を示す図である。すなわち、第二周回溝12と接続溝13との分岐部を含む部位でのシャフト10の側面の様子を示す図である。
図3、
図5より理解できるように、第二周回溝12と接続溝13との分岐部では、第二周回溝12と接続溝13とが重なっている。また、当該分岐部には、接続溝13の延在方向に沿った段差部12uが形成されている。接続溝13は、螺旋状に形成される溝のため、接続溝13の延在方向に沿った段差部12uは、第二周回溝12の長手方向に対して斜めに形成される。ところで、上記他方の周回方向D2は、シャフト10の側面の周回方向のうち、接続溝13が第二周回溝12に合流するように第二周回溝12を進む方向である。そこで、他方の周回方向D2に沿って第二周回溝12を進むと、段差部11uにおいて、第二周回溝12の底面が一段低くなる。また、上記一方の周回方向D1は、シャフト10の側面の周回方向のうち、接続溝13が第二周回溝12から分岐するように第二周回溝12を進む方向である。従って、この一方の周回方向D1に沿って第二周回溝12進むと、段差部11uにおいて、第二周回溝12の底面が一段高くなる。その一方、第二周回溝12を一方の周回方向D1に沿って進み、第二周回溝12と接続溝13との分岐部において、第二周回溝12から接続溝13に進む経路においては、第二周回溝12の底面と接続溝13の底面とは互いに同じ深さとされる。
【0040】
図1、
図2に示すように、入力ギア20は、円形の板状部材の外周面にギアが形成された部材である。入力ギア20にはシャフト10が挿入されるシャフト挿入孔25が中心軸Cを中心として形成されている。このシャフト挿入孔25の直径はシャフト10の直径よりも僅かに大きく形成されている。従って、シャフト挿入孔25にシャフト10が挿入された状態で、入力ギア20はシャフト10に対して回転可能とされる。
【0041】
入力ギア20におけるシャフト挿入孔25と隣接する内周側の領域には、外周側の領域よりも厚さが小さく形成された凹部23が形成されている。この凹部23における互いに対向する位置に一対の楔状の入力側係合部21が設けられている。それぞれの入力側係合部21は、凹部23の表面に対して鋭角に傾斜する傾斜面部21sと、傾斜面部21sと反対側に形成され凹部23の表面に対して垂直な垂直面部21vとを有する。さらにそれぞれの入力側係合部21は、入力ギア20が一方の周回方向D1に沿ってシャフト10に対して回転する場合、傾斜面部21sが回転方向の進行側を向き垂直面部21vが回転方向の後方側を向くよう形成されている。従って、入力ギア20が他方の周回方向D2に沿ってシャフト10に対して回転する場合、垂直面部21vが回転方向の進行側を向き、傾斜面部21sが回転方向の後方側を向く。
【0042】
また、入力ギア20の外周面には、中心軸Cを基準に互いに対称な位置に2つのねじ孔26が形成されている。つまり、ねじ孔26は、当該外周面における中心軸Cを基準をした円周を当分に分けた位置に形成されている。従って、それぞれのねじ孔26は互いに対向している。また、それぞれのねじ孔26は、当該外周面からシャフト挿入孔25まで延在している。
【0043】
それぞれのねじ孔26には、プランジャー50が挿入される。プランジャー50は、本体部51と、ばね部54と、先端部55とから成る。本体部51の外周面にはねじ孔26に螺合するねじ山が形成され、頭頂部には六角レンチ用の六角穴52が形成されている。本体部51の頭頂部側と反対側にばね部54が接続されている。ばね部54は、コイルばねから形成されている。ばね部54の本体部51側と反対側には先端部55が接続されている。先端部55は略円柱状の形状とされ、その直径は案内溝15内の幅(第一周回溝11、第二周回溝12、接続溝13のそれぞれの幅)よりも小さくされる。これらのプランジャー50は、それぞれのねじ孔26に挿入されて、本体部51がねじ孔26と螺合することで、先端部55の一部がシャフト挿入孔25内に突出する状態で入力ギア20に固定される。
【0044】
出力ギア30は、入力ギア20と形状やギヤピッチが異なるものの、円形の板状部材の外周面にギアが形成された部材である。出力ギア30にはシャフト10が挿入されるシャフト挿入孔35が中心軸Cを中心として形成されている。このシャフト挿入孔35の直径は入力ギア20のシャフト挿入孔25と同様にシャフト10の直径よりも僅かに大きく形成されている。従って、シャフト挿入孔35にシャフト10が挿入された状態で、出力ギア30はシャフト10に対して回転可能とされる。
【0045】
出力ギア30における中心軸Cと垂直な入力ギア20側の面には、中心軸Cを基準として互いに対向する位置に一対の楔状の出力側係合部31が設けられている。それぞれの出力側係合部31は、出力ギア30の上記面に対して鋭角に傾斜する傾斜面部31sと、傾斜面部31sと反対側に形成され出力ギア30の上記面に対して垂直な垂直面部31vとを有する。さらにそれぞれの出力側係合部31は、出力ギア30が他方の周回方向D2に沿ってシャフト10に対して回転する場合、傾斜面部31sが回転方向の進行側を向き垂直面部31vが回転方向の後方側を向くよう形成されている。従って、出力ギア30が一方の周回方向D1に沿ってシャフト10に対して回転する場合、垂直面部31vが回転方向の進行側を向き、傾斜面部31sが回転方向の後方側を向く。
【0046】
また、出力ギア30の出力側係合部31が設けられる側と反対側では、シャフト挿入孔35の直径が小さくされており、シャフト10の小径部16の直径よりも僅かに大きな直径とされている。従って、出力ギア30のシャフト挿入孔35にシャフト10を小径部16側から挿入する場合、シャフト10の小径部16における端面がシャフト挿入孔35から露出する。この状態で、出力ギア30の出力側係合部31が設けられる側の面と反対側の面に対して、シャフト10の小径部16における端面は面一とされる。
【0047】
キャップ40は、円形の平板部41と平板部41の一方側の面の中心に設けられる円柱状の凸部42とから成る。平板部41は、出力ギア30の出力側係合部31が設けられる側と反対側におけるシャフト挿入孔35の直径よりも大きい直径とされる。また、凸部42の直径はシャフト10のキャップ挿入孔19の直径と略同等とされ、凸部42はキャップ挿入孔19に圧入固定可能とされる。
【0048】
図6は、クラッチ装置1の中心軸Cに沿った断面図である。
図6に示されるように、入力ギア20のシャフト挿入孔25にシャフト10が挿入されている。この状態で、プランジャー50の先端部55が案内溝15に入り込んでいる。こうして、プランジャー50が抜け止めとなって、シャフト10がシャフト挿入孔25から抜けることが防止されている。なお、
図6では、先端部55が第一周回溝11に入り込んでいる様子を示している。また、プランジャー50の先端部55は、ばね部54が撓むことで案内溝15の深さ方向に変位可能とされ、ばね部54の弾性力により案内溝15の底面に当接するよう付勢されている。また、上記のように、2本の接続溝13は、中心軸Cを基準として互いに対称な位置に形成されており、中心軸Cを基準に互いに対称な位置に形成されたねじ孔26内にそれぞれにプランジャー50が固定されているため、それぞれ接続溝13に1つのプランジャー50が同時に位置することができる。
【0049】
シャフト10における入力ギア20のシャフト挿入孔25に挿入される側と反対側は、出力ギア30のシャフト挿入孔35に挿入されている。この状態で、キャップ挿入孔19にキャップ40の凸部42が圧入されている。このため、シャフト10が出力ギア30のシャフト挿入孔35から抜けることが防止されている。こうして、出力ギア30は、シャフト10の長手方向における第二周回溝12を基準とした第一周回溝11側と反対側に配置されている。また、
図1、
図2より明らかなように、シャフト10に入力ギア20及び出力ギア30が取り付けられた状態で、入力ギア20の入力側係合部21と出力ギア30の出力側係合部31とが互いに向き合っている。そして、シャフト10が挿入された、入力ギア20及び出力ギア30は、それぞれシャフト10に対して中心軸Cを回転軸に回転可能とされる。
【0050】
次に、クラッチ装置1の動作について説明する。
【0051】
図6に示すようにシャフト10の第一周回溝11にプランジャー50の先端部55が入り込んでいる状態で、入力ギア20がシャフト10に対して中心軸Cを中心として
図3に示す一方の周回方向D1に回転する。このとき接続溝13が第一周回溝11に合流する方向に、先端部55は第一周回溝11を進み、段差部11uでは第一周回溝11の底面が一段低くなる。従って、先端部55は、何にも引っ掛かることがなく第一周回溝11を周回し続ける。
【0052】
一方、
図6に示すようにシャフト10の第一周回溝11にプランジャー50の先端部55が入り込んでいる状態で、入力ギア20がシャフト10に対して
図3に示す他方の周回方向D2に回転する。この場合、接続溝13が第一周回溝11から分岐する方向に先端部55は第一周回溝11を進む。この方向に進むと、第一周回溝11と接続溝13との分岐部では、第一周回溝11の深さと接続溝13の深さとの差から生じる段差部11uにおいて第一周回溝11の底面が一段高くなる。上記のように、この段差部11uは第一周回溝11の長手方向に対して斜めに接続溝13の延在方向に沿って形成され、しかも、第一周回溝11から接続溝13に進む経路においては、第一周回溝11の底面と接続溝13の底面とは互いに同じ深さとされる。従って、段差部11uにおける段差により、プランジャー50の先端部55は第一周回溝11から接続溝13に案内される。そして、先端部55は、接続溝13を介して、第二周回溝12に案内される。
【0053】
図7は、第二周回溝12内にプランジャー50の先端部55が位置する状態をクラッチ装置1の状態を
図6と同じ視点で示す図である。
図7に示すように、シャフト10の第二周回溝12内にプランジャー50の先端部55が位置すると、入力ギア20の入力側係合部21が設けられている側の面と、出力ギア30の出力側係合部31が設けられる側の面とが当接し、出力ギア30のの出力側係合部31が入力ギア20の凹部23に入り込む。
【0054】
この状態で、入力ギア20がシャフト10に対して
図4に示す他方の周回方向D2に回転する。このとき接続溝13が第二周回溝12に合流する方向に、先端部55は第二周回溝12を進み、段差部12uでは第二周回溝12の底面が一段低くなる。従って、先端部55は、何にも引っ掛かることがなく第二周回溝12を周回する。そして、入力ギア20の回転により、入力ギア20の入力側係合部21と出力ギア30の出力側係合部31とが当接する。入力ギア20が他方の周回方向D2に沿って回転する場合、上記のように入力側係合部21の垂直面部21vが回転方向側を向き、入力側係合部21の垂直面部21vと出力側係合部31の垂直面部31vとが当接する。こうして入力ギア20と出力ギア30とが係合する。その後、入力側係合部21の垂直面部21vが出力側係合部31の垂直面部31vを押すことにより、出力ギア30は、中心軸Cを中心として、入力ギア20の回転方向と同じ回転方向である他方の周回方向D2に沿って回転する。こうして、入力ギア20に伝達される動力が出力ギア30に伝達される。
【0055】
一方、
図7に示すシャフト10の第二周回溝12にプランジャー50の先端部55が入り込んでいる状態で、入力ギア20がシャフト10に対して
図4に示す一方の周回方向D1に回転する。この場合、接続溝13が第二周回溝12から分岐する方向に先端部55は第二周回溝12を進む。この方向に進むと、第二周回溝12と接続溝13との分岐部では、第二周回溝12の深さと接続溝13の深さとの差から生じる段差部12uにおいて第二周回溝12の底面が一段高くなる。上記のように、この段差部12uは第二周回溝12の長手方向に対して斜めに接続溝13の延在方向に沿って形成され、しかも、第二周回溝12から接続溝13に進む経路においては、第二周回溝12の底面と接続溝13の底面とは互いに同じ深さとされる。従って、段差部12uにおける段差により、プランジャー50の先端部55は第二周回溝12から接続溝13に案内される。そして、先端部55は、接続溝13を介して、第一周回溝11に案内される。このようにして、入力ギア20と出力ギア30との係合が解除される。
【0056】
このように入力ギア20がシャフト10に対して一方の周回方向D1に回転するのは、入力ギア20が一方の周回方向D1に回転するよう入力ギア20に外部から動力が伝達される場合に限らない。例えば、シャフト10の第二周回溝12にプランジャー50の先端部55が入り込んでいる状態で、出力ギア30がシャフト10に対して一方の周回方向D1に回転する場合がある。この場合、上記のように出力側係合部31の傾斜面部31sが回転方向側を向き、出力側係合部31の傾斜面部31sと入力側係合部21の傾斜面部21sとが当接する。その後、出力側係合部31の傾斜面部31sが入力側係合部21の傾斜面部21sを押すことにより、入力ギア20は、一方の周回方向D1に沿って回転する。従って、上記のように、段差部12uにおける段差により、プランジャー50の先端部55は、第二周回溝12から接続溝13に案内され、接続溝13を介して第一周回溝11に案内される。
【0057】
しかも、出力ギア30がシャフト10に対して一方の周回方向D1に回転することで上記のように出力側係合部31の傾斜面部31sと入力側係合部21の傾斜面部21sとが当接する場合、傾斜面部31sが傾斜面部21sを押す力の一部は、入力ギア20と出力ギア30とが離れる力に分解することができる。従って、第二周回溝12と接続溝13との分岐部において、段差部12uにおける段差によりプランジャー50の先端部55が第二周回溝12から接続溝13に案内されるのみならず、入力ギア20と出力ギア30とが離れる方向に傾斜面部31sが傾斜面部21sを押す力によっても、プランジャー50の先端部55が第二周回溝12から接続溝13に案内される。このように、出力ギア30が一方の周回方向D1に沿って回転する場合に出力側係合部31から入力側係合部21に上記力が伝達するよう出力側係合部31及び入力側係合部21が形成されることにより、より確実にプランジャー50の先端部55が第二周回溝12から接続溝13に案内される。
【0058】
以上説明したように、本実施形態のクラッチ装置1によれば、入力ギア20とシャフト10との回転方向によって、第一周回溝11及び第二周回溝12のどちらにプランジャー50が位置するのかが定まり、入力ギア20と出力ギア30との係合と非係合とが切り換えられる。本実施形態のクラッチ装置1では、プランジャーが入力ギア20に固定されているため、シャフト10に形成された案内溝15内を入力ギア20の回転により確実に移動することができる。このようにして、本実施形態のクラッチ装置1によれば、回転動力の伝達と遮断とを安定して切り換えることができる。なお、このように本実施形態のプランジャー50は、案内溝15内に先端が位置し、入力ギア20の位置を案内するため案内凸部材と考えることができる。
【0059】
<日射遮蔽装置の実施形態>
図8は、本実施形態の日射遮蔽装置を示す図である。
図8に示すように、本実施形態の日射遮蔽装置100は、日射遮蔽部材71と、昇降コード72と、駆動軸73と、ロック部74と、クラッチ装置1と、操作コード75と、筐体76と、固定部材77とを主な構成として備える。
【0060】
筐体76は、略直方体の形状をしており、固定部材77により、壁等に固定される。また、筐体内には、駆動軸73、ロック部74、クラッチ装置1が配置されている。本実施形態の日射遮蔽部材71は、折畳み癖の付けられた生地であり、上端が筐体76内に固定されることで吊持されている。日射遮蔽部材71の下端には、昇降コード72の一方の端部が固定されている。また、昇降コード72の他方の端部は、駆動軸73に固定されている。従って、駆動軸73が回転すると、昇降コード72が駆動軸73に巻かれて、日射遮蔽部材71の下端が上昇し、日射遮蔽部材71は全体が折り畳まれながら上昇する。
【0061】
操作コード75は、周回するようにされ、一部が筐体内の図示せぬ機構とかみ合い、この図示せぬ機構により、クラッチ装置1の入力ギア20に操作コード75の回動する動きが伝達する。具体的には、操作コード75の手前側を下方に引っ張ると、入力ギア20が他方の周回方向D2に沿って回転する。逆に、操作コード75の奥側(壁側)を下方に引っ張ると、クラッチ装置1の入力ギア20が一方の周回方向D1に沿って回転する。
【0062】
ロック部74は、クラッチ装置1の出力ギア30及び駆動軸73と共に回転する部位を有する。従って、クラッチ装置1の出力ギア30は、ロック部74の当該部位を介して、駆動軸73と共に回転する。ロック部74は、駆動軸73が他方側に回転する状態から停止して一方側に回転しようとすると、駆動軸73をロックする。また、ロック部74は、駆動軸73をロックした状態において、駆動軸73が僅かに他方の周回方向D2側に回転すると、駆動軸73のロックを解除する。この場合、駆動軸73は、一方の周回方向D1側、他方の周回方向D2側のどちらにも回転可能となる。
【0063】
日射遮蔽部材71が下降しきった状態、すなわち、日射遮蔽装置100の閉状態において、操作コード75の手前側を下方に引っ張ると、クラッチ装置1の入力ギア20が他方の周回方向D2側に回転して、上述の説明のように出力ギア30も他方の周回方向D2側に回転する。このため駆動軸73も他方側に回転して、昇降コード72が駆動軸73に巻回され、日射遮蔽部材71は上昇する。日射遮蔽部材71が所定の位置となったところで、操作コード75を引っ張る動力を停止すると、日射遮蔽部材71は自重により下降しようとする。このとき、駆動軸73に巻回された昇降コード72には駆動軸73から引き出される力が掛かり、駆動軸73は一方の周回方向D1側に回転しようとする。このためロック部74は、駆動軸73をロックする。こうして、日射遮蔽部材71が上昇した状態が維持される。
【0064】
一方、日射遮蔽部材71が上昇した状態において、操作コード75の手前側を僅かに下方に引っ張ると、ロック部74のロック状態が解除される。従って、駆動軸73は、一方の周回方向D1側、他方の周回方向D2側のどちらにも回転可能となる。この状態で、操作コード75を手前側を下方に引っ張ると、上記のように日射遮蔽部材71は上昇しようとする。また、この状態で、操作コード75の手前側を下方に引っ張らない場合、日射遮蔽部材71は自重により下降し、駆動軸73に巻回された昇降コード72には駆動軸73から引き出され、駆動軸73は一方側に回転する。従って、クラッチ装置1の出力ギア30は一方の周回方向D1に沿って回転する。このため、上記説明のように、入力ギア20と出力ギア30との係合が解除される。従って、日射遮蔽部材71が下降している間、昇降コード72が回動することが抑制される。
【0065】
以上説明したように、本実施形態の日射遮蔽装置100によれば、日射遮蔽部材71が下降する際、日射遮蔽部材71が下降する動力の入力ギア20への伝達を遮断することができ、上記のように昇降コード72の回動を防止できる。従って、意図しない昇降コード72の動きを抑制でき、昇降コード72が回動することによる発生する動作音を抑制することができる。
【0066】
以上、本発明について、実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0067】
例えば、クラッチ装置1では、第一回転体として入力ギア20が用いられ、第二回転体として出力ギア30が用いられた。しかし、第一回転体、第二回転体は、ギアに限定されない。例えば、プーリーや、円柱状の部材であっても良い。
【0068】
また、上記実施形態では、プランジャー50が、入力ギア20のねじ孔26に螺入されることで、入力ギア20に固定された。しかし、プランジャー50の入力ギア20への固定の方法は、他の方法であっても良い。例えば、ねじ孔26及びプランジャー50の本体部51にねじ山が形成されず、プランジャー50が圧入により孔に固定されても良い。また、入力ギア20にプランジャー50を固定するための孔が形成されておらず、入力ギア20の出力ギア30側と反対側の面に、プランジャー50が固定されても良い。
【0069】
また、上記実施形態では、先端部55が案内溝15の深さ方向に変位可能なプランジャー50が案内凸部材として用いられた。しかし、案内凸部材の先端部は、案内溝15の深さ方向に変位しなくても良い。この場合、例えば、第一周回溝11、第二周回溝12を蛇行させて周回させることにより、入力ギア20のシャフト10に対する回転方向により、案内凸部材の案内溝での位置を上記実施形態と同様に定めることができる。
【0070】
また、上記実施形態では、接続溝13及びプランジャー50は、それぞれ複数とされ、中心軸Cを基準に対称な位置に設けられた。しかし、接続溝13及びプランジャー50は、単数でも良く、複数の場合であっても中心軸Cを基準に対称な位置に設けられなくても良い。
【0071】
また、上記クラッチ装置1は、出力ギア30はシャフト10に対して回転可能とされた。しかし、出力ギア30がシャフト10に固定される形態も可能である。この場合、出力ギア30に外部から動力が加わって出力ギア30が一方の周回方向D2に沿って回転したとしても、入力ギア20を第一周回溝11側に移動することはできない。しかし、入力ギア20に動力が加わることで入力ギア20が回転する場合、入力ギア20の回転方向により、上記実施形態と同様に、入力ギア20と出力ギア30との係合と非係合とを切り換えることができる。
【0072】
ここで、シャフト10の外周面に案内溝15が形成されない例について説明する。例えば、シャフト挿入孔25を形成する入力ギア20の内周面に案内溝を形成しても良い。この場合、第一周回溝11が出力ギア30側に位置し、第二周回溝12が出力ギア30側と反対側に位置し、接続溝13は上記実施形態と同様となるように案内溝15を形成する。そして、プランジャー50は、プランジャー50の先端部55が入力ギア20に形成された案内溝15内に位置するように、シャフト10に固定される。その他の構成は、上記実施形態と同様とされる。このような構成にすることにより、案内溝15が内周面に形成された入力ギア20がシャフト10に対して一方側に回転する場合、プランジャー50の先端部55が第一周回溝11内に位置する状態では、先端部55が第一周回溝11内に位置し続けて入力ギア20と出力ギア30とは互いに係合されない。このように入力ギア20がシャフト10に対して一方側に回転する場合、先端部55が第二周回溝12内に位置する状態では、先端部55は第二周回溝12内から接続溝13を介して第一周回溝11内に移動する。また、入力ギア20がシャフト10に対して他方側に回転する場合、先端部55が第一周回溝11内に位置する状態では、先端部55は第一周回溝11内から接続溝13を介して第二周回溝12内に移動する。このように入力ギア20がシャフト10に対して他方側に回転する場合、先端部55が第二周回溝12内に位置する状態では、先端部55が第二周回溝12内に位置し続けて入力ギア20と出力ギア30とが共に回転するように入力ギア20と出力ギア30とが互いに係合される。
【0073】
また、本発明の日射遮蔽装置は、上記実施形態の日射遮蔽装置100と異なる構成であっても良い。例えば、上記実施形態では、本発明の日射遮蔽装置は、カーテン布が巻き取られるロールカーテンとされたり、複数のスラットが昇降するブラインドとされても良い。
【0074】
また、本発明のクラッチ装置は、日射遮蔽装置以外にも適用可能である。