特許第6386332号(P6386332)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6386332
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/06 20060101AFI20180827BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20180827BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20180827BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20180827BHJP
   H05K 1/18 20060101ALI20180827BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20180827BHJP
【FI】
   F21V23/06
   F21S2/00 233
   F21V19/00 150
   F21V19/00 170
   F21V23/00 120
   F21V23/00 150
   F21V23/00 160
   H05K1/18 S
   F21Y115:10
【請求項の数】11
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-207871(P2014-207871)
(22)【出願日】2014年10月9日
(65)【公開番号】特開2016-76461(P2016-76461A)
(43)【公開日】2016年5月12日
【審査請求日】2017年6月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】森 武史
【審査官】 山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−251444(JP,A)
【文献】 特開2014−143111(JP,A)
【文献】 特開2012−064390(JP,A)
【文献】 特開2012−253026(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 19/00 − 19/06
F21V 23/00 − 99/00
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源モジュールと、
前記光源モジュールに電力を供給する電源ユニットと、
前記光源モジュールと前記電源ユニットとを接続するケーブルと、
前記光源モジュールが取り付けられる板金と、
前記電源ユニットと前記板金とが取り付けられる筐体と
を備え、
前記光源モジュールは、
プリント基板と、複数の光源と、コネクタとを備え、
前記プリント基板は、
長手方向に延びる本体部と、
前記本体部へ配列され、前記光源が配置される複数の光源配置部と、
前記本体部へ配置され、前記コネクタが配置されるコネクタ配置部と
を備え、
前記本体部は、配列された前記複数の光源配置部によって規定される光源領域を有し、
前記光源領域は、内側境界線と、前記内側境界線よりも長い外側境界線と、前記内側境界線および前記外側境界線を結ぶ側部境界線とによって規定されており、
前記コネクタ配置部は、前記外側境界線よりも外側であって前記長手方向の端部近傍に配置され、
前記板金と前記筐体との間に隙間を有し、
前記ケーブルは、前記電源ユニットから前記隙間を通り前記コネクタに接続される、照明器具
【請求項2】
前記光源領域の端部は円弧状である、請求項1に記載の照明器具
【請求項3】
前記光源領域は円弧状である、請求項1または請求項2に記載の照明器具
【請求項4】
前記本体部は前記長手方向の端部に切欠部を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の照明器具
【請求項5】
前記コネクタ配置部は、前記コネクタ配置部に配置される前記コネクタの接続端子が前記切欠部に対向するように構成される、請求項4に記載の照明器具
【請求項6】
前記ケーブルは、前記プリント基板の前記切欠部を通って前記コネクタに接続される、請求項4または5に記載の照明器具
【請求項7】
前記複数の光源配置部は等間隔に配置される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の照明器具
【請求項8】
前記コネクタ配置部は、前記光源領域のうち最端部の光源配置部よりも内側の領域に隣接して配置される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の照明器具
【請求項9】
前記複数の光源配置部を電気的に接続する、または、前記コネクタ配置部と前記複数の光源配置部のうち少なくとも1つの光源配置部とを電気的に接続する配線部をさらに備え、
前記本体部は内周と外周とを有し、
前記コネクタ配置部は、第1コネクタ配置部と第2コネクタ配置部とを有し、
前記複数の光源配置部は、第1光源配置部群と第2光源配置部群とを有し、
前記配線部は第1分岐配線と第2分岐配線とを有し、
前記第1コネクタ配置部は、前記第1分岐配線を介して前記第2光源配置部群に接続され、
前記第2コネクタ配置部は、前記第2分岐配線を介して前記第1光源配置部群に接続され、
前記第1分岐配線および前記第2分岐配線は、前記本体部において前記光源配置部の内周側に配置される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の照明器具
【請求項10】
前記本体部は、前記長手方向の端部に凸部と前記凸部に対応する凹部とをさらに有し、
前記コネクタ配置部は前記凸部に配置される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の照明器具
【請求項11】
前記光源モジュールは複数であり、
前記複数の光源モジュールは前記コネクタを介して接続される、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント基板、光源モジュールおよび照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
天井に取り付ける照明器具(シーリングライト)の光源として、複数のLEDを用いた照明器具が知られている。特許文献1に記載の照明器具は、複数のLEDを実装した複数の基板を備える。それぞれの基板にはLEDが内周と外周の2列に配列されている。複数の基板は、最外周のLEDと最内周のLEDとの間に位置するコネクタ(配線接続部)を介して接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−58503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の照明器具では、コネクタが最外周のLEDと最内周のLEDとの間の狭い領域に位置するため、光源とケーブル(リード線)との距離を十分に確保できなかった。その結果、コネクタに接続されるケーブルの影が発生する可能性があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的はコネクタ配置部に配置されたコネクタに接続されるケーブルによる影の発生を抑制することができるプリント基板、光源モジュールおよび照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する照明器具は、光源モジュールと、電源ユニットと、ケーブルと、板金と、筐体とを備える。前記電源ユニットは、前記光源モジュールに電力を供給する。前記ケーブルは、前記光源モジュールと前記電源ユニットとを接続する。前記板金には、前記光源モジュールが取り付けられる。前記筐体には、前記電源ユニットと前記板金が取り付けられる。前記光源モジュールは、プリント基板と、複数の光源と、コネクタとを備える。前記プリント基板は、本体部と、複数の光源配置部と、コネクタ配置部とを備える。前記本体部は、長手方向に延びる。前記複数の光源配置部は、前記本体部へ配列され、前記光源が配置される。前記コネクタ配置部は、前記本体部へ配置され、前記コネクタが配置される。前記本体部は、配列された前記複数の光源配置部によって規定される光源領域を有する。前記光源領域は、内側境界線と、前記内側境界線よりも長い外側境界線と、前記内側境界線および前記外側境界線を結ぶ側部境界線とによって規定されている。前記コネクタ配置部は、前記外側境界線よりも外側であって前記長手方向の端部近傍に配置される。前記板金と前記筐体との間に隙間を有する。前記ケーブルは、前記電源ユニットから前記隙間を通り前記コネクタに接続される
【0007】
本願に開示する照明器具において、前記光源領域の端部は円弧状であることが好ましい。
【0008】
本願に開示する照明器具において、前記光源領域は円弧状であることが好ましい。
【0009】
本願に開示する照明器具において、前記本体部は前記長手方向の端部に切欠部を有することが好ましい。
【0010】
本願に開示する照明器具において、前記コネクタ配置部は、前記コネクタ配置部に配置される前記コネクタの接続端子が前記切欠部に対向するように構成されることが好ましい。
本願に開示する照明器具において、前記ケーブルは、前記プリント基板の前記切欠部を通って前記コネクタに接続されることが好ましい。
【0011】
本願に開示する照明器具において、前記複数の光源配置部は等間隔に配置されることが好ましい。
【0012】
本願に開示する照明器具において、前記コネクタ配置部は、前記光源領域のうち最端部の光源配置部よりも内側の領域に隣接して配置されることが好ましい。
【0013】
本願に開示する照明器具において、前記複数の光源配置部を電気的に接続する、または、前記コネクタ配置部と前記複数の光源配置部のうち少なくとも1つの光源配置部とを電気的に接続する配線部をさらに備えることが好ましい。前記本体部は内周と外周とを有することが好ましい。前記コネクタ配置部は、第1コネクタ配置部と第2コネクタ配置部とを有することが好ましい。前記複数の光源配置部は、第1光源配置部群と第2光源配置部群とを有することが好ましい。前記配線部は第1分岐配線と第2分岐配線とを有することが好ましい。前記第1コネクタ配置部は、前記第1分岐配線を介して前記第2光源配置部群に接続されることが好ましい。前記第2コネクタ配置部は、前記第2分岐配線を介して前記第1光源配置部群に接続されることが好ましい。前記第1分岐配線および前記第2分岐配線は、前記本体部において前記光源配置部の内周側に配置されることが好ましい。
【0014】
本願に開示する照明器具において、前記本体部は、前記長手方向の端部に凸部と前記凸部に対応する凹部とをさらに有することが好ましい。前記コネクタ配置部は前記凸部に配置されることが好ましい。
【0019】
本願に開示する照明器具において、前記光源モジュールは複数であることが好ましい。前記複数の光源モジュールは前記コネクタを介して接続されることが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ケーブルによる影の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態に係る照明器具を示す模式的な側面図である。
図2】本発明の実施形態に係る照明器具の器具本体の模式的な下面図である。
図3】(a)は、光源モジュールのコネクタ周辺の拡大断面図である。(b)は、光源モジュールのコネクタ周辺の拡大斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係るプリント基板を示す模式図である。
図5】(a)は、本発明の実施形態に係るプリント基板を示す模式図である。(b)は、本発明の実施形態に係るプリント基板の第1コネクタ配置部周辺を示す模式図である。(c)は、本発明の実施形態に係るプリント基板の第2コネクタ配置部周辺を示す模式図である。
図6】本発明の他の実施形態に係るプリント基板を示す模式図である。
図7】本発明の他の実施形態に係る光源モジュールを示す模式図である。
図8】本発明の他の実施形態に係るプリント基板を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0023】
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る照明器具100について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る照明器具100を示す模式的な側面図である。図2は、本発明の実施形態に係る照明器具100の器具本体10の模式的な下面図である。なお、図2は、細部の構成を明瞭に図示するために、照明器具100のうち要部のみ図示した。図3(a)は、光源モジュール20aのコネクタ41a周辺の拡大断面図である。図3(b)は、光源モジュール20aのコネクタ41aの周辺の拡大斜視図である。
【0024】
照明器具100は、例えば、天井に取り付けられるシーリングライトである。照明器具100は、例えば円盤状である。照明器具100は、器具本体10とセード90とを有する。セード90は、器具本体10の照射面側を覆うように取り付けられる。
【0025】
図2を参照して、器具本体10について説明する。器具本体10は、複数の光源モジュール20(光源モジュール20a〜20f)と、電源ユニット収納部92と、電源ユニット93と、筐体97と、電源ケーブル94と、複数のコネクタケーブル96、板金99とを有する。
【0026】
筐体97には、照明器具100を天井に取り付けるための取付部品が装着される取付穴98が形成されている。板金99は、筐体97に取り付けられる。板金99は、例えば、放熱板である。板金99には、複数の光源モジュール20が所定の間隔をおいて取り付けられる。筐体97は、複数の光源モジュール20と、電源ユニット収納部92とを支持する。筐体97と板金99との間には、隙間95(図3(a)および図3(b)参照)が形成される。
【0027】
本実施形態において、複数の光源モジュール20は、長手方向Dに延びる6枚の円弧状の光源モジュールである。6枚の光源モジュール20は、板金99上に円環状に並べて配置される。6枚の光源モジュール20a〜20fは同様の構成を有する。
【0028】
光源モジュール20aは、プリント基板21と、複数の光源31と、複数のコネクタ41(コネクタ41aおよび41b)とを備える。光源31は、例えば、LEDである。複数の光源31は、プリント基板21の複数の光源配置部に配置される。複数のコネクタ41は、プリント基板21のコネクタ配置部に配置される。プリント基板21、光源配置部およびコネクタ配置部については、図4を参照して後述する。6枚の光源モジュール20a〜20fは同様の構成を有する。
【0029】
電源ユニット収納部92には、電源ユニット93が収納される。電源ユニット93は、光源31に電力を供給する。電源ケーブル94は、光源モジュール20と電源ユニット93とを接続する。電源ケーブル94は、2本の電源ケーブルが含まれ、一方の電源ケーブルは電源ユニット93と光源モジュール20aのコネクタ41aとに接続され、他方の電源ケーブルは電源ユニット93と光源モジュール20fのコネクタ41bとに接続される。図3(a)および図3(b)に示すように、電源ユニット93から引き出された電源ケーブル94は、筐体97と板金99との隙間95、すなわちプリント基板21の裏側を通り、板金99の孔(不図示)を通り、切欠部71を通って、光源モジュール20aのコネクタ41aおよび光源モジュール20fのコネクタ41bに接続される。電源ケーブル94を介して、光源31に電力が供給される。電源ケーブル94は、プリント基板21の裏側を通りコネクタ41aおよびコネクタ41bに接続されるため、プリント基板21の表側に現れるケーブルの量を比較的少なくすることができる。その結果、電源ケーブル94の影の発生を抑制することができる。
【0030】
光源モジュール20aのコネクタ41bと、光源モジュール20bのコネクタ41aとはコネクタケーブル96を介して接続される。したがって、コネクタケーブル96を介して光源モジュール20bの光源31に電力が供給される。同様に光源モジュール20c〜20fについても隣接するコネクタ41同士がコネクタケーブル96を介して接続される。したがって、電源ユニット93から電源ケーブル94を介して供給された電力は、全ての光源31に供給される。その結果、全ての光源31が点灯する。
【0031】
図1図4を参照して本発明の実施形態に係るプリント基板21について説明する。図4は、本発明の実施形態に係るプリント基板21を示す模式図である。プリント基板21は、本体部22と、複数の光源配置部32(光源配置部32a〜32n)と、2つのコネクタ配置部42(第1コネクタ配置部42aおよび第2コネクタ配置部42b)と、配線部と、複数のジャンパー52(ジャンパー52a〜52e)とを備える。配線部については、図5を参照して後述する。プリント基板21は、素子が搭載可能な実装層と、配線部を含む配線層とを有する。複数の光源配置部32、コネクタ配置部42および複数のジャンパー52は本体部22の実装層に配置される。
【0032】
本体部22は、長手方向Dに延びる円弧状である。本体部22は、長手方向Dの外側端部に切欠部71a、71bを有する。本体部22は、内周22bと外周22aとを有する。本体部22は、長手方向Dの端部に凸部72aおよび凸部72bと、凸部72aおよび凸部72bに対して径方向に対向する位置に凹部73aおよび凹部73bとをさらに有する。
【0033】
複数の光源配置部32のそれぞれには、光源31が配置される。複数の光源配置部32は、長手方向Dに沿った方向に本体部22に配置される。本実施形態では、複数の光源配置部32は円弧状を呈するように並んで配置される。本体部22は、複数の光源配置部32によって規定される光源領域Sを有する。光源領域Sは、複数の光源配置部32と、隣接する光源配置部32との間の領域とを含む。本実施形態では、光源領域Sは、円弧状である。光源領域Sは、内側境界線s1と、外側境界線s2と、側部境界線s3と、側部境界線s4とによって規定される。内側境界線s1は、複数の光源配置部32の径方向最内周側の端部を結ぶことにより形成される仮想線であり、外側境界線s2は、複数の光源配置部32の径方向最外周側の端部を結ぶことにより形成される仮想線である。外側境界線s2は、内側境界線s1よりも長い。側部境界線s3および側部境界線s4のそれぞれは、内側境界線s1および外側境界線s2を結ぶ仮想線である。複数の光源配置部32は、等間隔に配置されることが好ましい。複数の光源配置部32を等間隔に配置することによって、照明器具100の発光ムラを抑制することができる。
【0034】
光源配置部32は、入力端子部33と出力端子部34とを有する。入力端子部33は、例えば、アノード端子部であり、出力端子部34は、例えば、カソード端子部である。光源31を光源配置部32に搭載する際、入力端子部33にLEDのアノード端子を、出力端子部34にLEDのカソード端子を対応させるように光源31を配置する。
【0035】
光源配置部32は、第1光源配置部群32G1と、第2光源配置部群32G2とを含む。第1光源配置部群32G1は、光源配置部32a〜32gを含み、第2光源配置部群32G2は、光源配置部32h〜32nを含む。第1光源配置部群32G1のそれぞれの光源配置部32a〜32gは、所定の間隔をおいて配列されている。第1光源配置部群32G1に光源が配置された場合、隣接する光源の出力端子部34と入力端子部33とが配線部を介して電気的に接続され、第1光源配置部群32G1は光源および配線部を介して電気的に直列に接続される。同様に、第2光源配置部群32G2のそれぞれの光源配置部32h〜32nは、所定の間隔をおいて配列されている。第2光源配置部群32G2に光源が配置された場合、隣接する光源の出力端子部34と入力端子部33とが配線部を介して電気的に接続され、第2光源配置部群32G2は光源および配線部を介して電気的に直列に接続される。また、第1光源配置部群32G1と、第2光源配置部群32G2とは、配線部を介して電気的に並列に接続されている。第1光源配置部群32G1は左側に配置されており、第2光源配置部群32G2は右側に配置されている。
【0036】
コネクタ配置部42には、コネクタ41が配置される。コネクタ配置部42は、第1コネクタ配置部42aと第2コネクタ配置部42bとを含む。コネクタ配置部42は、光源領域Sの外側境界線s2よりも外側であって長手方向Dの端部近傍に配置される。本実施形態では、コネクタ配置部42は、長手方向Dの端部に配置される。コネクタ配置部42を長手方向Dの端部に配置することによって、プリント基板21の表側に現れるケーブルの量を比較的少なくすることができるため、コネクタ配置部42を長手方向Dの端部に配置することが好ましい。コネクタ配置部42は、複数の光源配置部32のうち端部に配置される光源配置部32a、32nに対して長手方向Dに沿った方向から見て光源配置部配列線Lよりも径方向Rの外側に配置される。すなわち、光源配置部32が配列される光源配置部配列線L上には、コネクタ配置部42は配置されない。本実施形態では、径方向Rは、円弧状の光源領域Sによって形成される扇形の径方向である。光源配置部配列線Lは、配列された複数の光源配置部32を通る線である。複数の光源モジュール20が環状に配置される場合、コネクタ配置部42は光源配置部32よりも本体部22の外周側に配置される。したがって、コネクタ配置部42に配置されたコネクタ41に接続されるケーブル(ハーネス)による影の発生を抑制することができる。また、コネクタ配置部42は、凸部72aおよび凸部72bに配置される。
【0037】
コネクタ配置部42は、コネクタ配置部42に配置されるコネクタ41の接続端子が切欠部71に対向するように構成される。例えば、第1コネクタ配置部42aは、第1コネクタ配置部42aに配置されるコネクタ41の接続端子が切欠部71aに対向するように構成され、第2コネクタ配置部42bは、第2コネクタ配置部42bに配置されるコネクタ41の接続端子が切欠部71bに対向するように構成される。したがって、切欠部71から引き出された電源ケーブル94を容易に接続することができる。
【0038】
図1図4を参照して説明したように、プリント基板21において、コネクタ配置部42は、外側境界線s2よりも外側であって長手方向Dの端部近傍に配置される。したがって、コネクタ配置部42に配置されたコネクタ41に接続されるケーブル(ハーネス)による影の発生を抑制することができる。
【0039】
また、プリント基板21において、本体部22は長手方向Dの端部に切欠部71を有する。したがって、ケーブルを切欠部71からプリント基板21の裏側に通すことができ、プリント基板21の表側に現れるケーブルの量を比較的少なくすることができる。その結果、コネクタ配置部42に配置されたコネクタ41に接続されるケーブル(ハーネス)による影の発生を抑制することができる。
【0040】
さらに、コネクタ41に接続されるケーブルの大部分がプリント基板21の裏側を通るため、プリント基板21の表側にケーブルの配置領域をほとんど必要としない。このため、光源31を長手方向Dの端部に寄せて配置することができる。その結果、複数枚のプリント基板21を接続させる際、プリント基板21の端部の光源31と隣接するプリント基板21の端部の光源31との距離を短くすることができる。その結果、照明器具100の全ての光源31を等間隔に配置することができ、発光ムラを抑制することができる。
【0041】
また、プリント基板21において、本体部22は長手方向Dの端部に凸部72aおよび72bと、凸部72aおよび72bに対して径方向に対向する位置に凹部73aおよび73bとを有する。したがって、原基板から多くのプリント基板21を切り出すことができる。
【0042】
図2図5を参照して本発明の実施形態に係るプリント基板21について説明する。図5(a)は、本発明の実施形態に係るプリント基板21を示す模式図である。図5(b)は、本発明の実施形態に係るプリント基板21の第1コネクタ配置部42a周辺を示す模式図である。図5(c)は、本発明の実施形態に係るプリント基板21の第2コネクタ配置部42b周辺を示す模式図である。図5(a)は、プリント基板21の右側端部のうちの配線部より上を一部取り除いている。図5(a)〜図5(c)には、配線部80との配置関係がわかるように光源配置部32およびコネクタ配置部42を記載している。
【0043】
配線部80は、複数の光源配置部32を電気的に接続する。または、配線部80は、コネクタ配置部42と光源配置部32とを電気的に接続する。
【0044】
図5(b)を参照して、第1コネクタ配置部42a周辺の配線について説明する。配線部80は、第1分岐配線81aと、部分配線部83a〜83cと、アノード配線部84aとを有する。
【0045】
第1コネクタ配置部42aは、アノード配線部84aを介して光源配置部32aの入力端子部33と電気的に接続される。
【0046】
部分配線部83は、隣接する光源配置部32の出力端子部34と入力端子部33とを電気的に直列に接続する。例えば、部分配線部83cに着目した場合、光源配置部32cの出力端子部34cは、部分配線部83cを介して光源配置部32dの入力端子33dと電気的に接続される。このように隣接する出力端子部34と入力端子部33とを部分配線部83を介して電気的に接続することによって、第1光源配置部群32G1は電気的に直列に接続される。
【0047】
第1コネクタ配置部42aは、ジャンパー52bを介して第1分岐配線81aに接続される。ジャンパー52bは本体部22の表面に配置されているため、部分配線部83bとは短絡させることなく、第1コネクタ配置部42aは、第1分岐配線81aに接続される。第1分岐配線81aは、第2光源配置部群32G2の光源配置部32h(図5(a)参照)の入力端子部33に接続される。このように、第1コネクタ配置部42aは、第1分岐配線81aを介して第2光源配置部群32G2に接続される。したがって、第1コネクタ配置部42aを第1光源配置部群32G1と、第2光源配置部群32G2とに並列に接続することができる。その結果、第1コネクタ配置部42aに印加された電力を第1光源配置部群32G1と、第2光源配置部群32G2とに印加することができる。
【0048】
次に、図5(c)を参照して、第2コネクタ配置部42bの周辺に位置する配線について説明する。配線部80は、第2分岐配線82aと、部分配線部83k〜83mと、カソード配線部84bとを有する。
【0049】
第2コネクタ配置部42bは、カソード配線部84bを介して光源配置部32nの出力端子部34と電気的に接続される。
【0050】
第1光源配置部群32G1の光源配置部32g(図5(a)参照)の出力端子部34は、ジャンパー52c(図5(a)参照)を介して第2分岐配線82aに接続される。第2分岐配線82aは、第2コネクタ配置部42bに接続される。このように、第2コネクタ配置部42bは、第2分岐配線82aを介して第1光源配置部群32G1に接続される。したがって、第2コネクタ配置部42bを第1光源配置部群32G1と、第2光源配置部群32G2とに並列に接続することができる。その結果、第1光源配置部群32G1および第2光源配置部群32G2から出力された電力を、第2コネクタ配置部42bに印加することができる。
【0051】
第1分岐配線81aおよび第2分岐配線82aは、本体部22において光源配置部32の内周側に配置される。本実施形態において第1分岐配線81aおよび第2分岐配線82aは、本体部22の内周側に配置される。したがって、光源配置部32を本体部22の外周側に寄せて配置し、環状に配置された複数の光源の直径を大きくすることができる。その結果、光源31の照射面積を大きくすることができる。
【0052】
また、第1分岐配線81aおよび第2分岐配線82aは、本体部22の内周側に配置されることによって、アノード配線部84aおよびカソード配線部84bの面積を大きくすることができる。したがって、プリント基板21の放熱性を向上させることができる。一般的にLEDはアノード側よりもカソード側が高温になりアノード配線部よりもカソード配線部の方が発熱しやすいため、カソード配線部を広くする方が効果的に発熱を抑制することができる。
【0053】
また、コネクタ配置部42は、光源領域Sのうち最端部の光源配置部32aおよび32nよりも周方向内側の領域に隣接して配置される。したがって、アノード配線部84aおよびカソード配線部84bの面積を大きくすることができる。その結果、プリント基板21の放熱性を向上させることができる。一般的にLEDはアノード側よりもカソード側が高温になりアノード配線部よりもカソード配線部の方が発熱しやすいため、カソード配線部を広くする方が効果的に発熱を抑制することができる。
【0054】
また、複数の部分配線部83の面積のバラツキは少ないことが好ましい。複数の部分配線部83の面積のバラツキを少なくすることによって、放熱性を均一にすることができ、光源配置部32に印加される電力のバラツキを抑制することができる。その結果、各光源31の発光効率を略均一にすることができ、光源31から照射される光量のバラツキを抑制し、発光ムラを抑制することができる。また、複数の部分配線部83の放熱性を均一にすることで、光源31の劣化速度のバラツキを抑制でき、放熱特性が不十分な光源が他の光源よりも早期に劣化して早期に不点灯状態に陥ることを抑制できる。
【0055】
以上、図面(図1図5)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(7))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0056】
(1)図1および図2を参照して説明したように、本実施形態では、照明器具100の形状は円盤状であったが、照明器具100の形状は円盤状に限定されない。照明器具100の形状は、例えば、円環状(リング状)または多角形(例えば四角形)であってもよい。
【0057】
(2)図4および図5を参照して説明したように、本実施形態では、光源領域Sが円弧状であったが、光源領域Sは円弧状に限定されない。例えば、光源領域Sは直線状の領域を含んでもよい。図6は、本発明の他の実施形態に係るプリント基板21を示す模式図である。光源領域Sは、光源領域Sの端部に位置する端部領域Sbおよび端部領域Scと、端部領域Sbおよび端部領域Scに接続される接続領域Saとを有する。端部領域Sbおよび端部領域Scは円弧状である。接続領域Saは直線状である。コネクタ配置部42は、光源領域Sの外側境界線s2よりも外側であって長手方向Dの端部に配置される。したがって、コネクタ配置部42に配置されたコネクタ41に接続されるケーブルによる影の発生を抑制することができる。
【0058】
(3)図4および図5を参照して説明したように、本実施形態では、光源領域Sは円弧状であったが、光源領域Sは円弧状に限定されない。例えば、図7に示すように光源領域Sは直線状であってもよい。図7は、他の実施形態に係る光源モジュール20を示す模式図である。コネクタ配置部42aおよび42bは、光源領域Sの延長線に重ならないように配置される。したがって、隣接するプリント基板21間の距離を小さくすることができ、光源31の間隔を等間隔にすることができる。
【0059】
(4)図6を参照して説明した実施形態では、端部領域Sbおよび端部領域Scは、円弧状であったが、端部領域Sbおよび端部領域Scは円弧状に限定されない。例えば、端部領域Sbおよび端部領域Scは直線状であってもよい。図8は、本発明の他の実施形態に係るプリント基板21を示す模式図である。光源領域Sは、光源領域Sの端部に位置する端部領域Sbおよび端部領域Scと、端部領域Sbおよび端部領域Scに接続される接続領域Saとを有する。端部領域Sb、端部領域Scおよび接続領域Saは直線状である。端部領域Sbおよび端部領域Scの延長線は同一直線上にある。接続領域Saの延長線は、端部領域Sbおよび端部領域Scと重ならない。コネクタ配置部42aおよびコネクタ配置部42bは、光源領域Sよりも外側であって、長手方向Dの端部近傍に配置される。したがって、コネクタ配置部42に配置されたコネクタ41に接続されるケーブルによる影の発生を抑制することができる。
【0060】
(5)図2を参照して説明したように、本実施形態では、照明器具100は、6枚の光源モジュール20によって構成されていたが、光源モジュール20の数は6枚に限定されない。光源モジュール20は、5枚以下7枚以上であってもよい。さらに光源モジュール20は、1枚の環状または直線状であってもよい。
【0061】
(6)図4および図5を参照して説明したように、本実施形態では、光源配置部32は一列に配置されていたが、光源配置部32は複数列配列されてもよい。例えば、光源配置部32は、同心円状に3列配列されてもよい。この場合も本実施形態と同様、コネクタ配置部42は外側境界線s2よりも外側であって長手方向Dの端部近傍に配置される。すなわち、コネクタ配置部42は最外周の光源配置部32よりも外側に配置される。したがって、コネクタ配置部42に配置されたコネクタ41に接続されるケーブルによる影の発生を抑制することができる。
【0062】
(7)図2図7を参照して例示して説明した光源配置部32の配列およびプリント基板21の形状の形態を種々組み合わせ可能である。例えば、図4で示した光源配置部32が円弧状に配列される形態に、図7で示したプリント基板21の形状が直線状である形態を組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0063】
10 器具本体
20、20a、20b、20c、20d、20e、20f 光源モジュール
21 プリント基板
22 本体部
31 光源
32 光源配置部
32G1 第1光源配置部群
32G2 第2光源配置部群
32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32h、32i、32j、32k、32l、32m、32n 光源配置部
33 入力端子部
33d 入力端子部
34 出力端子部
34c 出力端子部
41 コネクタ
42 コネクタ配置部
42a 第1コネクタ配置部
42b 第2コネクタ配置部
52、52a、52b、52c、52d、52e ジャンパー
71、71a、71b 切欠部
72a、72b 凸部
73a、73b 凹部
80 配線部
81a 第1分岐配線
82a 第2分岐配線
83、83a、83b、83c、83k、83l、83m 部分配線部
84a アノード配線部
84b カソード配線部
93 電源ユニット
94 電源ケーブル
96 コネクタケーブル
100 照明器具
S 光源領域
Sa 接続領域
Sb、Sc 端部領域
s1 内側境界線
s2 外側境界線
s3、s4 側部境界線
D 長手方向
L 光源配置部配列線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8