(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】好適な実施形態による電気的に等価な磁気メモリセルの垂直方向チャネル構造及び水平方向チャネル構造をそれぞれ示す。
【
図1B】好適な実施形態による電気的に等価な磁気メモリセルの垂直方向チャネル構造及び水平方向チャネル構造をそれぞれ示す。
【
図2A】好適な実施形態による
図1Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの上向き磁化及び下向き磁化をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図2B】好適な実施形態による
図1Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの上向き磁化及び下向き磁化をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図3A】好適な実施形態による
図1Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの上向き磁化低抵抗値状態読出し動作及び下向き磁化高抵抗値状態読出し動作をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図3B】好適な実施形態による
図1Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの上向き磁化低抵抗値状態読出し動作及び下向き磁化高抵抗値状態読出し動作をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図4A】好適な実施形態による
図1Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの上向き磁化高抵抗値状態高コントラスト読出し動作及び下向き磁化低抵抗値状態読出し動作をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図4B】好適な実施形態による
図1Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの上向き磁化高抵抗値状態高コントラスト読出し動作及び下向き磁化低抵抗値状態読出し動作をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図5A】好適な実施形態による複数のワードラインを有する電気的に等価な磁気メモリセルの垂直方向チャネル構造及び水平方向チャネル構造をそれぞれ示す。
【
図5B】好適な実施形態による複数のワードラインを有する電気的に等価な磁気メモリセルの垂直方向チャネル構造及び水平方向チャネル構造をそれぞれ示す。
【
図6A】好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの上向き磁化及び下向き磁化をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図6B】好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの上向き磁化及び下向き磁化をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図7A】好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの上向き磁化低抵抗値状態及び下向き磁化高抵抗値状態をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図7B】好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの上向き磁化低抵抗値状態及び下向き磁化高抵抗値状態をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図8A】好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリの上向き磁化高抵抗値状態及び下向き磁化低抵抗値状態をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図8B】好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリの上向き磁化高抵抗値状態及び下向き磁化低抵抗値状態をプログラミングするステップをそれぞれ示す。
【
図9A】好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの磁気メモリセルの使用法の垂直方向一次元(1D)アレイ実施形態を構築するための垂直方向軸を中心とした回転の使用をそれぞれ示す。
【
図9B】好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの磁気メモリセルの使用法の垂直方向一次元(1D)アレイ実施形態を構築するための垂直方向軸を中心とした回転の使用をそれぞれ示す。
【
図9C】好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの磁気メモリセルの使用法の垂直方向一次元(1D)アレイ実施形態を構築するための垂直方向軸を中心とした回転の使用をそれぞれ示す。
【
図10】好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルの磁気メモリセルの使用法の垂直方向三次元(3D)アレイ実施形態を構築するための拡張された二次元(2D)プレーンを示す。
【
図11A】好適な実施形態による層間誘電体(IDL)積層体を使用した磁気メモリセルの磁気メモリ三次元(3D)アレイ実施形態をそれぞれ示す。
【
図11B】好適な実施形態による層間誘電体(IDL)積層体を使用した磁気メモリセルの磁気メモリ三次元(3D)アレイ実施形態をそれぞれ示す。
【
図12A】好適な実施形態による1接点/ワードラインを生成するための個々の例示用のステップを示す磁気メモリセルの三次元(3D)アレイ実施形態を示す。
【
図12B】好適な実施形態による1接点/ワードラインを生成するための個々の例示用のステップを示す磁気メモリセルの三次元(3D)アレイ実施形態を示す。
【
図12C】好適な実施形態による1接点/ワードラインを生成するための個々の例示用のステップを示す磁気メモリセルの三次元(3D)アレイ実施形態を示す。
【
図13A】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(CMOS)ウエハ上への磁気メモリセルの三次元(3D)構成実施形態の統合のための個々の例示用の経路を示す。
【
図13B】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(CMOS)ウエハ上への磁気メモリセルの三次元(3D)構成実施形態の統合のための個々の例示用の経路を示す。
【
図13C】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(CMOS)ウエハ上への磁気メモリセルの三次元(3D)構成実施形態の統合のための個々の例示用の経路を示す。
【
図14A】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(CMOS)ウエハ上への磁気メモリセルの三次元(3D)構成実施形態の統合のための個々の例示用の経路を示す。
【
図14B】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(CMOS)ウエハ上への磁気メモリセルの三次元(3D)構成実施形態の統合のための個々の例示用の経路を示す。
【
図14C】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(CMOS)ウエハ上への磁気メモリセルの三次元(3D)構成実施形態の統合のための個々の例示用の経路を示す。
【
図14D】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(CMOS)ウエハ上への磁気メモリセルの三次元(3D)構成実施形態の統合のための個々の例示用の経路を示す。
【
図14E】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(CMOS)ウエハ上への磁気メモリセルの三次元(3D)構成実施形態の統合のための個々の例示用の経路を示す。
【
図15A】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(COMS)ウエハ上において磁気メモリセルを成長させるための例示用のステップを示す。
【
図15B】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(COMS)ウエハ上において磁気メモリセルを成長させるための例示用のステップを示す。
【
図15C】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(COMS)ウエハ上において磁気メモリセルを成長させるための例示用のステップを示す。
【
図15D】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(COMS)ウエハ上において磁気メモリセルを成長させるための例示用のステップを示す。
【
図15E】好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(COMS)ウエハ上において磁気メモリセルを成長させるための例示用のステップを示す。
【
図16A】好適な実施形態による例示用の隔離された媒体に基づいたサイロ磁気媒体を示す。
【
図16B】好適な実施形態による例示用の隔離された媒体に基づいたサイロ磁気媒体を示す。
【
図17A】好適な実施形態によるメモリセルの垂直方向ピラーチャネル磁気メモリの例示用の詳細側面図を示す。
【
図17B】好適な実施形態によるメモリセルの垂直方向ピラーチャネル磁気メモリの例示用の詳細側面図を示す。
【
図18A】好適な実施形態による
図17A及び
図17Bの垂直方向ピラーチャネル磁気メモリのバイアスされた要素の例示用の相互変化磁化変形を示す。
【
図18B】好適な実施形態による
図17A及び
図17Bの垂直方向ピラーチャネル磁気メモリのバイアスされた要素の例示用の相互変化磁化変形を示す。
【
図18C】好適な実施形態による
図17A及び
図17Bの垂直方向ピラーチャネル磁気メモリのバイアスされた要素の例示用の相互変化磁化変形を示す。
【
図18D】好適な実施形態による
図17A及び
図17Bの垂直方向ピラーチャネル磁気メモリのバイアスされた要素の例示用の相互変化磁化変形を示す。
【
図18E】好適な実施形態による
図17A及び
図17Bの垂直方向ピラーチャネル磁気メモリのバイアスされた要素の例示用の相互変化磁化変形を示す。
【
図19】好適な実施形態によるメモリセルの垂直方向ピラーチャネル磁気メモリの例示用の詳細平面図を示す。
【
図20A】好適な実施形態による
図21及び
図22の垂直方向ピラーチャネル磁気メモリのバイアスされた要素の例示用の交互変化磁化変形を示す。
【
図20B】好適な実施形態による
図21及び
図22の垂直方向ピラーチャネル磁気メモリのバイアスされた要素の例示用の交互変化磁化変形を示す。
【
図21】好適な実施形態によるメモリセルの垂直方向ピラーチャネル磁気メモリの層M1内における隔離された媒体の例示用の詳細平面図を示す。
【
図22】好適な実施形態によるメモリセルの垂直方向ピラーチャネル磁気メモリの層M1内における隔離された媒体の例示用の詳細平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態の以下の詳細な説明においては、添付図面が参照されており、これらの添付図面は、本発明が実施されうる例示用の実施形態を示している。本発明の範囲を逸脱することなしに、その他の実施形態が利用されてもよく、且つ、構造的変更が実施されてもよいことを理解されたい。
【0015】
本明細書において使用されている用語は、特定の実施形態の説明を目的としたものに過ぎず、且つ、本発明の限定を意図したものではない。本明細書において使用されている「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」という単数形は、文脈がそうではない旨を明瞭に示していない限り、複数形をも含むものと解釈されたい。「有する(comprises)」及び/又は「有する(comprising)」という用語は、本明細書において使用されている際には、記述されている特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又はコンポーネントの存在を規定しているが、1つ又は複数のその他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/又はこれらの群の存在又は追加を排除するものではないことを更に理解されたい。
【0016】
好適な実施形態の特徴に従って、磁気メモリセルと、半導体ドライブ(SSD)において使用される磁気メモリセルを実装する方法と、が提供される。磁気メモリセルは、第1導体M1と、第2導体M2と、パターン化されていないプログラミング可能な磁気媒体を使用したプログラミング可能なエリアと、を含む。導体M1、M2のうちの少なくとも1つは、磁性材料から形成されており、且つ、導体M2は、導体M1よりも大きな導電性を有する。例えば、ストレージクラスメモリ(SCM:Storage Class Memory)用途用の磁気メモリセルは、スピンバイアスされた操向電流又はスピンバイアスされたトンネル電流により、その磁化状態のうちの少なくとも1つにおいてプログラミングされる。磁気メモリセルの磁化状態は、例えば、低コントラスト読出し動作においては、操向電流により、或いは、高コントラスト読出し動作においては、トンネル電流により、読出し動作において検知される。磁気メモリセルは、様々な用途において、高耐久性、低電力、及び十分な保持の能力を有する。
【0017】
図面は、好適な実施形態を理解するために十分な単純化された形態において示されている。当業者は、磁性層の間におけるスペーサ層に対する参照が、図面及び文章による説明において頻繁に省略されていることに気付くであろう。このような層に対するニーズは、当業者によって理解されるものと仮定されており、且つ、後述する図においてスペーサが省略されていることは、図面を単純化するという利益を目的としたものに過ぎない。
【0018】
次に図面を参照すれば、
図1A及び
図1Bは、好適な実施形態による電気的に等価な磁気メモリセルの垂直方向チャネル構造及び水平方向チャネル構造をそれぞれ示している。
図1A及び
図1Bには、垂直方向チャネル構造及び水平方向チャネル構造を有する参照符号100、110によって全体的に表記された例示用の個々の磁気メモリセル設計が示されている。
【0019】
図1Aにおいては、磁気メモリセル100は、第1導体102、M1を含むプログラミング可能な磁気媒体を使用したプログラミング可能なエリアと、第2導体104、M2と、を含む。任意選択により、導体102、M1、104、M2は、磁性材料から形成され、且つ、導体104、M2は、導体102、M1よりも大きな導電性を有する。導体104、M2は、矢印Aによって示されているものなどの永久的な磁化方向を有するように設計されており、導体102、M1は、個々の矢印B及びCによって示されているものなどの平行な又は逆平行な磁化状態においてプログラミング可能である。ワードライン106には、磁気ワードライン106とチャネル導体102、M1の間における電流の流れのための適切な酸化物又はトンネルバリア107が提供されている。ライン108が、導体102、M1、104、M2の間において、ビットラインに向かって延在している。
【0020】
図1Bにおいては、磁気メモリセル110は、第1導体112、M1を含むプログラミング可能な磁気媒体を使用したプログラミング可能なエリアと、第2導体114、M2と、を含む。導体112、M1、114、M2は、任意選択により、磁性材料から形成され、且つ、導体114、M2は、導体112、M1よりも大きな導電性を有する。導体114、M2は、矢印Aによって示されているものなどの永久的な磁化方向を有するように設計されており、導体112、M1は、個々の矢印B及びCによって示されているものなどの平行又は逆平行な磁化状態においてプログラミング可能である。ワードライン116には、磁気ワードライン116とチャネル導体112、M1の間における電流のための適切な酸化物又はトンネルバリア117が提供されている。ライン118が、導体102、M1、104、M2の間において、ビットラインに向かって延在している。
【0021】
好適な実施形態の特徴に従って、導体104、M2及び導体114、M2は、任意選択により、非磁性材料から形成され、好ましくは、スピン軌道結合効果を有するタンタル(Ta)から形成される。導体104、M2及び導体114、M2が磁性材料から形成されることにより、磁気メモリセル100、110の動作の際に、スピン方向の相対的に良好なフィルタリングが得られる。導体104、M2及び導体114、M2を形成するべく、磁性材料の代わりに、例えば、タンタル(Ta)が使用される。スピンホール効果(SHE:Spin Hall Effect)が、実装形態において十分に強力である場合には、タンタルの使用は、有効な選択肢である。タンタルにおけるSHEが、十分に強力な効果である場合には、タンタルは、スピンのフィルタリングの代わりに、プログラミング可能なM1エリアを回転させることにもなるスピン電流を提供することができる。磁性導体M2は、プログラミング可能な導体M1内において磁化を回転させうるスピンを有する電子をフィルタリングするべく、使用することができる。
【0022】
好適な実施形態の特徴に従って、磁気メモリセル100、110の垂直方向及び水平方向の構造は、製造プロセスにおける異なる利点を可能にしつつ、電気的に等価である。磁気メモリセル110の水平方向の構造は、潜在的に、1セル実証の概念において実現するのが容易であるのに対して、磁気メモリセル100の垂直方向の構造は、磁気メモリセルの有利な三次元(3D)アレイ構造の場合に相対的に適していることが判明しうる。
【0023】
好適な実施形態の特徴に従って、導体102、M1、104、M2内の磁性材料は、有利には、パターン化されていない。導体102、M1、104、M2の関連付けは、トーテムと呼称される。
図1A及び
図1Bに示されている垂直方向において、このトーテムは、任意選択により、エッチングされた孔又はサイロ内における材料の堆積によって構築され、従って、サイロメモリという名称であることに留意されたい。
【0024】
好適な実施形態の特徴に従って、磁気メモリセル100、110の垂直方向及び水平方向の構造は、電気的に等価であることから、磁気メモリセル100の垂直方向の構造を使用することにより、プログラミング及び読取り動作について説明する。
【0025】
好適な実施形態の特徴に従って、メモリセル100は、パターン化されていない適切な酸化物/バリアと、非照会型(non−queried)のセルの透明性と、を含む。プログラミングの容易性及び低電力に対して影響を及ぼすのに適したパターン化されていない酸化物/バリアにより、電気的に制御された応力/変形が使用される。メモリセル100は、パターン化されていないプログラミング可能なセルエリアを含む。メモリセルをプログラミングするための電流の操向と、メモリセルを読み取るためのスピン偏極された電流の操向と、が提供される。任意選択により、スピン偏極された操向電流又はスピン偏極されたトンネル電流を伴うプログラミングの組合せが提供される。
【0026】
図2A及び
図2Bを参照すれば、好適な実施形態による
図1Aの垂直方向チャネル磁気メモリセル100の参照符号200によって全体的に表記された個々の例示用の上向き磁化のプログラミングステップ及び参照符号210によって全体的に表示された下向き磁化のプログラミングステップが示されている。
図2A及び
図2Bは、例示用の動作を提供しており、且つ、当業者は、好適な実施形態の精神を逸脱することなしに、その他の変形が見出されうることを認識することを理解されたい。垂直方向トーテム内の電流は、相対的に大きな導電性を有する導体104、M2内において留まることを選好する。
【0027】
図2Aにおいて、設計100において上向き磁化の状態をプログラミングするステップは、トーテム内のスピンバイアスされた電流を、ワードラインゲート106、107に直接的に隣接したエリア内において、プログラミング可能な導体102、M1内に操向することにより、実行される。ライン108が、導体102、M1、104、M2の間において、ビットラインに向かって延在している。
図2Bにおいては、設計100内の下向き磁化の状態をプログラミングするステップは、トーテムから流れるスピンバイアスされたトンネル電流を適切な酸化物又はバリア107を通じてワードラインゲート106に操向することにより、実行される。
【0028】
好適な実施形態の特徴に従って、読取りは、2つの異なる方法によって実現することができる。
図3A及び
図3Bに示されている方法1は、低コントラスト読出し動作と呼称される。
図4A及び
図4Bに示されている方法2は、高コントラスト読出し動作と呼称される。
【0029】
図3A及び
図3Bを参照すれば、好適な実施形態による
図1Aの垂直方向チャネル磁気メモリセル100の参照符号300によって全体的に表記された例示用の上向き磁化低抵抗値状態読取り動作及び参照符号310によって全体的に表記された下向き磁化高抵抗値状態読取り動作が示されている。
図3A及び
図3Bにおいては、導体102、M1、104、M2の間において延在するライン108は、ビットライン302に接続されており、且つ、基準304が示されている。抵抗器306が、ライン108及びビットライン302を電圧源Vに接続している。
【0030】
好適な実施形態の特徴に従って、
図3A及び
図3Bの低コントラスト読出し動作300、310においては、垂直方向トーテム内において流れる電流をプログラミングされた磁気エリアに向かって操向することにより、メモリセル100の磁化の状態が検知される。読出し用の安定した自己参照型のアルゴリズムは、まず、セルが検知され、次いで、既知のコンテンツに書き込まれ、且つ、次いで、再度検知されるという複数ステップの自己参照型の動作を含みうることに留意されたい。次いで、検知された状態読出しの間における差が、オリジナルのセルのコンテンツを判定するべく、使用される。このような複数ステップの読出し動作においては、オリジナルのコンテンツが破壊される場合があり、従って、セルは、読み取られた後に、再書込みされる必要がありうるであろう。
【0031】
図4A及び
図4Bを参照すれば、好適な実施形態による
図1Aの垂直方向チャネル磁気メモリセル100の参照符号400によって全体的に表記された例示用の上向き磁化高抵抗値読取り動作及び参照符号410によって全体的に表記された下向き磁化低抵抗値状態読取り動作が示されている。
図4A及び
図4Bは、接地電位接続とライン108及びビットライン302の間におけるスイッチ402を含む高コントラスト読出し動作を示している。
【0032】
好適な実施形態の特徴に従って、
図4A及び
図4Bの高コントラスト読出し動作400、410においては、磁気セル100のコンテンツは、適切な酸化物又はバリア107を通じて流れるスピンバイアスされた電流により、検知される。低コントラスト読出しのケースと同様に、自己参照型である読出し用の安定した複数ステップが、既知の磁化状態へのプログラミング動作によって後続される読出し動作と、第2読出し動作と、に伴って想定されうる。この結果、このようにして2つの読出し動作の間における差によって判定されたセルのコンテンツが得られる。
【0033】
好適な実施形態の特徴に従って、低及び高読出し動作の両方において、使用される電流のレベルは、検知されたメモリセルをソフトプログラミングしないように、十分に低くなければならない。
【0034】
図5A及び
図5Bは、好適な実施形態による複数のワードラインを有する電気的に等価な一次元(1D)アレイ磁気メモリセルの参照符号500によって全体的に表記された垂直方向チャネル構造及び参照符号512によって全体的に表記された水平方向チャネル構造をそれぞれ示している。
【0035】
図5Aにおいて、磁気メモリセルアレイ500は、第1導体502、M1及び第2導体504、M2を含むプログラミング可能な磁気媒体を使用したプログラミング可能なエリアを含む。導体502、M1、504、M2は、磁性材料から形成され、且つ、導体504、M2は、導体502、M1よりも大きな導電性を有する。導体504、M2は、矢印Aによって示されているものなどの永久的な磁化方向を有するように設計されており、導体502、M1は、個々の矢印B及びCによって示されているものなどの平行な又は逆平行な磁化状態においてプログラミング可能である。複数のワードライン506には、磁気ワードライン#1〜Nとチャネル導体502、M1の間における電流のための適切な酸化物又はトンネルバリア507が提供されている。ライン508が、導体502、M1、504、M2の間において、ビットラインに向かって延在している。
【0036】
図5Bにおいては、磁気メモリセルアレイ510は、第1導体512、M1及び第2導体514、M2を含むプログラミング可能な磁気媒体を使用したプログラミング可能なエリアを含む。導体512、M1、514、M2は、任意選択により、磁性材料から形成され、且つ、導体514、M2は、導体512、M1よりも大きな導電性を有する。導体514、M2は、矢印Aによって示されているものなどの永久的な磁化方向を有するように設計され、導体512、M1は、個々の矢印B及びCによって示されているものなどの平行な又は逆平行な磁化状態においてプログラミング可能である。複数のワードライン#1〜N、516には、磁気ワードライン516とチャネル導体512、M1の間における電流のための適切な酸化物又はトンネルバリア517が提供されている。ライン518が、導体512、M1、514、M2の間において、ビットラインに向かって延在している。
【0037】
好適な実施形態の特徴に従って、磁気メモリセルアレイ500及び磁気メモリセルアレイ510は、電気的に等価であるが、製造プロセスにおける異なる利点を有している。水平方向の構造は、実証の概念において理解することが相対的に容易でありうるのに対して、垂直方向の構造は、磁気メモリセルの有利な3Dアレイ構造の場合に相対的に適していることが判明しうる。垂直方向及び水平方向の構造は、電気的に等価であることから、それぞれ、
図6A及び
図6B、
図7A及び
図7B、並びに、
図8A及び
図8Bにおける垂直方向構造を使用することにより、プログラミング及び読取り動作について説明する。
【0038】
図6A及び
図6Bは、好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリセルアレイの参照符号600によって全体的に表記された上向き磁化及び下向き磁化をプログラミングするステップをそれぞれ示している。
図6A及び
図6Bは、例示用の設計を示しており、当業者は、好適な実施形態の精神を逸脱することなしに、その他の変形が見出されうることを認識するであろう。垂直方向のトーテム内の電流は、相対的に大きな導電性を有する導体504、M2内において留まることを選好する。
図6Aの設計において上向き磁化の状態をプログラミングするステップは、トーテム内のスピンバイアスされた電流を、ワードラインゲート506に直接的に隣接したエリア内において、プログラミング可能な導体502、M1内に操向することにより、実行される。
図6Bの設計612において下向き磁化の状態をプログラミングするステップは、ライン508と電圧レールV及び接地の間においてそれぞれ接続されたスイッチのペア612、614を含む適切な酸化物又はバリア507を通じてトーテムからワードラインゲート506まで流れるスピンバイアスされたトンネル電流により、実現することが可能であり、且つ、ここで、「−−」は、「−」よりも負である電圧を示している。
【0039】
好適な実施形態の特徴に従って、電流は、問合せされていないメモリセルに影響を及ぼすことなしに、トーテムを通じて流れることに留意されたい。共有された媒体が、問合せされていないセルを妨げることなしに、アレイ内のセルのいずれかをプログラミングすることを許容するアレイのこの特徴は、問合せされていないセルがトランスペアレントになることを許容する特徴と呼称される。又、適切な酸化物/バリア507のパターン化されていない層は、プログラミングを容易にするか又はプログラミングに必要とされる電流レベルを低下させるという効果を伴ってプログラミングされるように、導体502、M1のエリア上において印加される応力/変形を電気的に制御するという特徴の付加を許容している。
【0040】
図7A及び
図7Bは、好適な実施形態による
図5Aの垂直方向チャネル磁気メモリセル500の参照符号700によって全体的に表記された上向き磁化低抵抗値状態低コントラスト読出し動作及び参照符号710によって全体的に表記された下向き磁化高抵抗値状態低コントラスト読出し動作をプログラミングするステップをそれぞれ示している。
図7A及び
図7Bは、ライン508に接続されたビットライン702と、基準704と、ビットライン702と電圧レールVの間において接続された及び抵抗器706と、を示している。
【0041】
好適な実施形態の特徴に従って、
図7A及び
図7Bの低コントラスト読出し動作においては、メモリセルの磁化の状態は、垂直方向トーテム内において流れる電流をプログラミングされた磁気エリアに向かって操向することにより、検知される。読出し用の安定した自己参照型のアルゴリズムは、まず、セルが検知され、次いで、既知のコンテンツに書き込まれ、且つ、次いで、再度検知されるという複数ステップの動作を含みうることに留意されたい。検知された状態読出しの間における差は、オリジナルのセルのコンテンツを判定するべく、使用される。このような複数ステップの読出し動作においては、オリジナルのコンテンツは、破壊される場合があり、従って、セルは、読み取られた後に、再書き込みされる必要がありうるであろう。
【0042】
図8A及び
図8Bは、好適な実施形態による垂直方向チャネル磁気メモリセル500の参照符号800によって全体的に表記された上向き磁化高抵抗値状態高コントラスト読出し動作及び参照符号810によって全体的に表記された下向き磁化低抵抗値状態高コントラスト読出し動作をプログラミングするステップをそれぞれ示している。
図8A及び
図8Bは、ライン508に接続されたビットライン702と、基準704と、ビットライン702と電圧レールVの間において接続された抵抗器706と、ライン508と接地電位の間において接続されたスイッチ802と、を示している。
【0043】
好適な実施形態の特徴に従って、
図8A及び
図8Bの高コントラスト読出し動作においては、磁気セルのコンテンツは、適切な酸化物又はバリア507を通じて流れるスピンバイアスされた電流によって検知される。
図7A及び
図7Bの低コントラスト読出し動作のケースと同様に、既知の磁化状態に対するプログラミング動作によって後続される読出し動作と、第2読出し動作と、に伴って、自己参照型である読出し用の安定した複数ステップを使用することができる。この結果、このようにして2つの読出し動作の間における差によって判定されたセルのコンテンツが得られる。
【0044】
好適な実施形態の特徴に従って、
図7A及び
図7B並びに
図8A及び
図8Bの低及び高読出し動作の両方において、使用される電流のレベルは、検知されたメモリセルをソフトプログミングしないように、十分低くなければならない。
【0045】
図9A、
図9B、及び
図9Cは、好適な実施形態による垂直方向チャネル磁気メモリセル500の磁気メモリセルの使用法の垂直方向一次元(1D)アレイ実施形態を構築するための垂直方向軸を中心とした回転の使用法をそれぞれ示している。
【0046】
好適な実施形態の特徴に従って、
図9Aにおいては、複数のワードライン506を有する磁気メモリセルアレイ500の参照符号900によって全体的に表記された開始構造が示されている。
図9Bには、酸化物912を延在させることにより、参照符号910によって全体的に表記された次の構造が示されている。
図9Cにおいて、参照符号920によって全体的に表記された次の構造は、延在する磁気リード914を含み、且つ、矢印Rによって示されている1回の回転を実施している。導電性材料502、M1が、孔916の壁上において堆積されている。磁気リード914を定義する層が、孔916の前に、堆積されている。
【0047】
図10は、好適な実施形態による二次元(2D)プレーン又はワードプレーン1002上において延在する構造920からなる参照符号1000によって全体的に表記された垂直方向三次元(3D)アレイ実施形態を示している。
図10においては、磁気リード又はワードライン914が、ワードプレーン1002まで延在している。
【0048】
好適な実施形態の特徴に従って、3Dアレイ1000は、すべての垂直方向トーテム用の単一のクリティカルエッチングステップと、これに後続する適切な酸化物/バリア及び磁性材料の堆積により、構築することができる。
【0049】
図11A及び
図11Bは、好適な実施形態による層間誘電体(IDL)積層体を使用した磁気メモリセルの磁気メモリ三次元(3D)アレイ実施形態をそれぞれ示している。
図11Aには、参照符号1100によって全体的に表記された層間誘電体(IDL)積層体が示されている。
図11Bには、プレーンレベル内のすべてのメモリセル500によって共有された複数のワードプレーン1〜Nを(ワードラインの代わりに)有する
図9Cの複数の垂直方向一次元(1D)アレイ920を含む参照符号1110によって全体的に表記された磁気メモリ三次元(3D)アレイが示されている。個々のビットライン#1〜4は、同一のトーテム内のメモリセルによってのみ、共有されている。抵抗器1112が、
図11Bに示されているように、ビットライン#1〜4のそれぞれの間において接続されている。
【0050】
図12A、
図12B、及び
図12Cは、好適な実施形態による1接点/ワードプレーンを生成するための個々の例示用のステップを示す磁気メモリセルの三次元(3D)アレイ実施形態を示している。
図12Aには、好適な実施形態による参照符号1200によって全体的に表記された開始構造が示されている。開始構造1200は、個々の層間誘電体(IDL)1204によって分離された複数のワードプレーン1202を含む。
図12Bにおいて、個々の離隔したワードプレーン1202を露出させるべく、参照符号1210によって全体的に表記された単一のエッチングステップが実行されている。
図12Bにおいて、参照符号1220によって全体的に表記された最終的な構造は、誘電体を堆積させ、個々の孔をエッチングし、個々の孔を酸化物層によって被覆し、且つ、個々のワードプレーン接点1206を形成するM1金属を有するM1及びM2磁気メモリセル材料によって孔を充填する第1堆積ステップにより、提供されている。
【0051】
図13A、
図13B、及び
図13C、並びに、
図14A、
図14B、
図14C、
図14D、及び
図14Eは、好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(CMOS:Complementary Metal Oxide Semiconductor)ウエハ上への磁気メモリセルの三次元(3D)アレイ実施形態の統合のための個々の例示用の経路を示している。
【0052】
図13A、
図13B、及び
図13Cにおいて、第1の経路は、磁性物質の層を含み、且つ、必要なプログラミング及び読取り回路を有する既に完成したCMOSウエハ上に、層間誘電体が堆積される。
図13Aの参照符号1300によって全体的に表記された初期構造は、CMOSウエハ1302を含む。
図13Bの参照符号1310によって全体的に表記された次の構造は、磁性物質及び層間誘電体の層1312、1314の積層体を含む。予備的なエッチングにより、CMOSウエハ内に既に存在しているアライメントマークを露出させている。これらのアライメントマーク(図示されてはいない)は、
図13Cの参照符号1320によって全体的に表記された3D磁気メモリアレイを形成することになる磁性材料を堆積させるための個々のトーテム1306を生成するクリティカルエッチングをガイドする。
【0053】
図14A、
図14B、
図14C、
図14D、及び
図14Eは、第2の経路2を示している。
図14A及び
図14Bにおいて、別個の初期構造が、それぞれ、参照符号1400及び1410によって全体的に表記されている。
図14Aにおいては、構造1400は、CMOSウエハ1402を含み、且つ、
図14Bにおいては、構造1410は、別個のウエハ内において十分に完成されたメモリセルの3Dアレイを含むウエハ1414を含む。
図14Cにおいて、参照符号1420によって全体的に表記された次の構造は、CMOSウエハ1402に接合された、メモリセルの3Dアレイを含むウエハ1414を含む。例えば、ウエハ1402、1414は、電界によって導電性フィラメントを生成する能力を含む仕上げによって処理される。両方のウエハが、
図14Cにおいて1つに接合された後に、構造1420は、
図14Dにおいて参照符号1430によって全体的に表記されているように、一連のダイスに切断される。
【0054】
次いで、好適な実施形態の特徴に従って、例えば、個々の導電性フィラメント1440をそれぞれが含む
図14Eの参照符号1442、1444、及び1446によってそれぞれ全体的に表記されている例示用の構造において示されているように、最終的なメモリソリューションダイ/チップの完全な機能のための必要な電気的接続を実施することになる複数の導電性フィラメント1440を形成するように、CMOS及び3Dメモリアレイ内の回路が起動される。導電性フィラメント1440は、接合後のウエハ1402、1414の間におけるわずかなミスアライメントに抗する安定性を提供する。
【0055】
図15A、
図15B、
図15C、
図15D、及び
図15Eは、好適な実施形態による相補型金属酸化物半導体(CMOS)ウエハ上において磁気メモリセルを成長させるための例示用のステップを示している。
図15Aにおいて、参照符号1500によって全体的に表記された第1ステップは、例えば、導体M2、1502の電気メッキされた成長又は柱状の成長を含む(バイアスされた)コアを含む。ステップ1500は、影効果を活用すると共に将来のCMOS技術のノードを捕えるように計画される必要がありうる。例えば、F<20nmが、恐らくは、実行可能な寸法である。
図15Bにおいて、参照符号1510によって全体的に表記された次のステップは、ルテニウム層などの非磁性スペーサ層1512によって被覆された導体M2、1504と、Ru1512及び導体M2 1504を含むピラー上において成長させられたソフトプログラミング可能な層又は導体M1、1514と、を含む。それぞれの円筒形の磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)セルが独立的にプログラミング可能となるように、相対的に良好なドメイン壁の生成を可能にするか又は許容するべく、導体M1、1514を形成する磁性材料内の金属粒度が提供されている。
図15Cにおいて、参照符号1520によって全体的に表記された次のステップは、例えば、堆積されたMgO層などの酸化物層1522を含み、これにより、柱の電気的な短絡のリスク低減している。
図15Dにおいて、参照符号1530によって全体的に表記された次のステップは、ILD層1532と、逆平行な垂直方向バイアスを有するワードプレーン層1534と、の堆積を含む。
図15Eにおいて、参照符号1540によって全体的に表記された次のステップは、例えば、追加のビア1542、導電性接続1544、及びパッケージボール1546を形成するステップを含む。
【0056】
図16A及び
図16Bは、好適な実施形態による例示用の隔離された媒体に基づいたサイロ磁気媒体を示している。
図16Aにおいては、参照符号1600によって全体的に表記された例示用の隔離された媒体に基づいたピラー又はサイロ磁気メモリセルの平面図が、ワードプレーン1601によって取り囲まれた状態において、示されている。サイロ磁気メモリセル1600は、ルテニウム層などの非磁性スペーサ層1606によって分離された導体M1、1602及び導体M2、1604を含む。薄い酸化物層1608である電子トンネルバリアが、導体M1、1602を取り囲んでいる。導体1602、M1、1604、M2の両方は、導電性を有し、且つ、任意選択により、導体1602、M1、1604、M2は、磁性材料から形成され、且つ、導体1604、M2は、導体102、M1よりも、小さな抵抗値と、大きな導電性と、を有する。設定された磁化1610は、磁性導体1604、M2のプレーンの外において示されている。ワードプレーン1601は、導電性及び磁性材料から形成されている。基準層1612が、ワードプレーン1601のプレーン内に示されている。
【0057】
図16Bを参照すれば、好適な実施形態によるワードプレーン1601を有する隔離された媒体に基づいたサイロ磁気媒体セルの1600の参照符号1620によって全体的に表記された例示用のアレイが示されている。任意選択により、導体1604、M2は、例えば、タンタルなどの非磁性材料から形成され、且つ、導体1602、M1は、磁性材料から形成される。非磁性導体1604、M2は、磁性導体1602、M1よりも大きな導電性を有する。
【0058】
図17A及び
図17Bを参照すれば、好適な実施形態に従って、複数のメモリセル1702の垂直方向ピラーチャネル磁気メモリを形成する参照符号1700によって全体的に表記された例示用のアレイが、
図17Aに示されており、且つ、1つの円筒形メモリセル1702の詳細図が、
図17Bに示されている。
【0059】
好適な実施形態の特徴に従って、それぞれのメモリセル1702は、
図16A及び
図16Bに示されているものなどの中央導体M2、1604及び導体M1、1602を含む。導体M1、1602は、図示のように、個々のワードプレーン1〜5、1706に結合されている。ワードプレーン1〜5、1706は、基準層であり、且つ、層間誘電体(IDL)1708によって分離されている。導体M1、1602は、円筒形の磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)セル1702の独立的なプログラミングを可能にするための磁性材料内の金属粒度を有する。垂直方向ピラーチャネル磁気メモリアレイ1700の導体M1、1602及び導体M2、1604を含むそれぞれのピラー1704は、パターン化されてはいない。それぞれのワードプレーン1〜5、1706におけるピラー1704内の導体M1、1602のプログラミング可能なセルエリア上において実行される別個のエッチングステップは存在していない。導体M1、1602のプログラミング可能なセルエリアは、隔離された媒体M1のそれぞれのドメイン内において上向き又は下向きにプログラミングされる能力を有し、導体M1、1602内の二重矢印は、それぞれのワードプレーンレベルにおいて、上向きに設定されることも可能であり、或いは、下向きに設定することもできる。導体M2、1604内の矢印は、磁性材料から形成された導体M2内の磁化の方向を示している。
【0061】
図18A、
図18B、
図18C、
図18D、及び
図18Eを参照すれば、好適な実施形態による垂直方向ピラーチャネル磁気メモリのバイアスされた要素の参照符号1800、1810、1820、1830、及び1840によってそれぞれ全体的に表記された例示用の交互変化磁化変形が示されている。
【0062】
図18A、
図18B、
図18Cには、磁性材料から形成された導体M2と共にプログラミングされた媒体又は導体M1、1602内のバイアスされた要素の交互変化磁化実施形態変形1800、1810、及び1820が示されている。
図18D及び
図18Eには、非磁性材料から形成された導体M2と共にプログラミングされた媒体又は導体M1、1602内のバイアスされた要素の交互変化磁化実施形態変形1830及び1840が示されている。
【0063】
好適な実施形態の特徴に従って、プログラミングされた媒体又は導体M1、1602内において使用される隔離された媒体により、様々な望ましい磁化状態を確立することができる。
【0064】
好適な実施形態の特徴に従って、
図19には、参照符号1900によって全体的に表記された例示用の隔離された媒体に基づいたピラー又はサイロ磁気メモリセルの平面図が、ワードプレーン1601によって取り囲まれた状態において、示されている。サイロ磁気メモリセル1900は、個々の領域1904によって離隔した参照符号1902によって全体的に表記された複数の隔離された媒体領域を有する隔離された媒体導体M1、1602を含む。
【0065】
好適な実施形態の特徴によれば、導体M1、1602内の連続的な媒体に伴う課題は、例えば、プログラミング可能な媒体導体M1、1602内における円形磁化が、プログラミングをエルステッド場によってのみ実行可能となるようにする場合があり、且つ、垂直方向ピラー内のすべてのビットが、一度にプログラミング可能であるという点を含む。容易なプログラミング可能性は、ビットが、過剰に背の高いピラーを伴う大きな磁気容積を必要とするようにする。
図20A及び
図20B並びに
図21及び
図22に示されているものなどの複数の隔離された媒体領域を有する隔離された媒体導体M1、1602は、導体M1、1602内の連続的な媒体に伴う課題を軽減する。
【0066】
次に
図21及び
図22を参照すれば、好適な実施形態による参照符号2100、2200によって全体的に表記された例示用の隔離された媒体に基づいたピラー又はサイロ磁気メモリセルの個々の平面図が示されている。それぞれのサイロ磁気メモリセル2100、2200は、離隔した個々の領域2104を有する参照符号2102によって全体的に表記された複数の隔離された媒体領域を有する隔離された媒体導体M1、1602を含む。
【0067】
又、
図20A及び
図20Bを参照すれば、好適な実施形態による
図21及び
図22の複数の隔離された媒体領域又はドメイン2102を有する隔離された媒体導体M1、1602のバイアスされた要素の参照符号2000、2010によってそれぞれ全体的に表記された例示用の交互変化磁化実施形態変形が示されている。
図20Aにおいて、例示用の交互変化磁化実施形態変形2000は、それぞれのドメイン2102の内部における可能な上向き又は下向きのプログラミングを示している。
図20Bにおいては、例示用の交互変化磁化実施形態変形2010は、それぞれのドメイン2102の内部における可能な左右方向のプログラミングを示している。
【0068】
以上、添付図面に示されている本発明の実施形態の詳細を参照し、本発明について説明したが、これらの詳細は、添付の請求項において特許請求されている本発明の範囲を限定することを意図したものではない。