(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ディスプレイモジュールを含むタッチ圧力検出可能なタッチ入力装置を提供することにある。また、本発明の目的は、厚さがさらに薄いながらも、製造費用まで減らすことができる、ディスプレイモジュールを含むタッチ圧力検出可能なタッチ入力装置を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、ディスプレイモジュールの視認性(visibility)及び光透過率を低下させないながらも、タッチ圧力検出が可能な、ディスプレイモジュールを含むタッチ入力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明の実施形態によるタッチ入力装置は、タッチ位置及びタッチ圧力を検出するタッチ入力装置であって、ガラス又はプラスチックで構成された第1層、及び前記第1層の下部に配置され、ガラス又はプラスチックで構成された第2層を含むディスプレイモジュールと、前記ディスプレイモジュール内部に形成され、タッチ位置とタッチ圧力とを検出するための複数のタッチ電極と、前記タッチ電極と離隔して配置される基準電極と、を含み、前記タッチ電極に駆動信号が印加され、前記タッチ電極から受信された感知信号によってタッチ位置を検出し、前記タッチ電極から前記タッチ電極と前記基準電極との間の静電容量によって変化する電気的信号が検出され、前記静電容量は、前記タッチ電極と前記基準電極との距離変化によって変わり、前記ディスプレイモジュールが撓むことによって前記タッチ電極と前記基準電極との間の距離が変わり、前記静電容量に基づいてタッチ圧力を検出する。
【0008】
一方、上記目的を達成するための本発明の実施形態によるタッチ入力装置は、タッチ位置及びタッチ圧力を検出するタッチ入力装置であって、ガラス又はプラスチックで構成された第1層、及び前記第1層の下部に配置され、ガラス又はプラスチックで構成された第2層を含むディスプレイモジュールと、前記ディスプレイモジュール内部に形成され、タッチ位置とタッチ圧力とを検出するための複数のタッチ電極と、前記タッチ電極と離隔して配置される基準電極と、を含み、前記タッチ電極に駆動信号が印加され、前記タッチ電極から受信された感知信号によってタッチ位置を検出し、前記複数のタッチ電極は、第1電極及び第2電極を含み、前記第1電極又は前記第2電極から前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量によって変化する電気的信号が検出され、前記静電容量は、前記タッチ電極と前記基準電極との距離変化によって変わり、前記ディスプレイモジュールが撓むことによって前記タッチ電極と前記基準電極との間の距離が変わり、前記静電容量に基づいてタッチ圧力を検出する。
【0009】
ここで、前記タッチ入力装置は、前記ディスプレイモジュールの下部に配置される基板と、前記タッチ電極と前記基準電極との間に配置されるスペーサ層と、をさらに含み、前記スペーサ層を保持するために前記基板上部の縁に沿って所定厚さを有するスペーサ層保持部材が形成され、前記ディスプレイモジュールに圧力が印加されて前記ディスプレイモジュールが撓む時、前記スペーサ層保持部材の形体の変形がなく、前記基準電極は、前記基板であり得る。
【0010】
ここで、前記基準電極は、前記ディスプレイモジュール内部に配置され得る。
【0011】
ここで、前記第1層と前記第2層との間に液晶層が配置され得る。
【0012】
ここで、前記第1層と前記第2層との間に有機物層が配置され得る。
【0013】
ここで、前記タッチ電極が前記第1層の上面に形成され得る。
【0014】
ここで、前記タッチ電極が前記第1層の下面又は前記第2層の上面に形成され得る。
【0015】
ここで、前記タッチ電極が前記ディスプレイモジュールに含まれた共通電極であり得る。
【0016】
ここで、前記タッチ電極は、複数のチャネルを構成し得る。
【0017】
一方、上記目的を達成するための本発明の実施形態によるタッチ入力装置は、タッチ位置及びタッチ圧力を検出するタッチ入力装置であって、ガラス又はプラスチックで構成された第1層、及び前記第1層の下部に配置され、ガラス又はプラスチックで構成された第2層を含むディスプレイモジュールと、前記ディスプレイモジュール内部に形成され、タッチ位置とタッチ圧力とを検出するための第1電極及びタッチ位置を検出するための第2電極と、前記第1電極と離隔して配置される基準電極と、を含み、前記第1電極に駆動信号が印加され、前記第2電極から受信された感知信号によってタッチ位置を検出し、前記第1電極から前記第1電極と前記基準電極との間の静電容量によって変化する電気的信号が検出され、前記静電容量は、前記第1電極と前記基準電極との距離変化によって変わり、前記ディスプレイモジュールが撓むことによって前記第1電極と前記基準電極との間の距離が変わり、前記静電容量に基づいてタッチ圧力を検出する。
【0018】
ここで、前記タッチ入力装置は、前記ディスプレイモジュールの下部に配置される基板と、前記第1電極と前記基準電極との間に配置されるスペーサ層と、をさらに含み、前記スペーサ層を保持するために前記基板上部の縁に沿って所定厚さを有するスペーサ層保持部材が形成され、前記ディスプレイモジュールに圧力が印加されて前記ディスプレイモジュールが撓む時、前記スペーサ層保持部材の形体の変形がなく、前記基準電極は、前記基板であり得る。
【0019】
一方、上記目的を達成するための本発明の実施形態によるタッチ入力装置は、タッチ位置及びタッチ圧力を検出するタッチ入力装置であって、ガラス又はプラスチックで構成された第1層、及び前記第1層の下部に配置され、ガラス又はプラスチックで構成された第2層を含むディスプレイモジュールと、前記ディスプレイモジュール内部に形成され、タッチ位置を検出するための第1電極及びタッチ位置とタッチ圧力とを検出するための第2電極と、前記第2電極と離隔して配置される基準電極と、を含み、前記第1電極に駆動信号が印加され、前記第2電極から受信された感知信号によってタッチ位置を検出し、前記第2電極から前記第2電極と前記基準電極との間の静電容量によって変化する電気的信号が検出され、前記静電容量は、前記第2電極と前記基準電極との距離変化によって変わり、前記ディスプレイモジュールが撓むことによって前記第2電極と前記基準電極との間の距離が変わり、前記静電容量に基づいてタッチ圧力を検出する。
【0020】
ここで、前記タッチ入力装置は、前記ディスプレイモジュールの下部に配置される基板と、前記第2電極と前記基準電極との間に配置されるスペーサ層と、をさらに含み、前記スペーサ層を保持するために前記基板上部の縁に沿って所定厚さを有するスペーサ層保持部材が形成され、前記ディスプレイモジュールに圧力が印加されて前記ディスプレイモジュールが撓む時、前記スペーサ層保持部材の形体の変形がなく、前記基準電極は、前記基板であり得る。
【0021】
一方、上記目的を達成するための本発明の実施形態によるタッチ入力装置は、タッチ位置及びタッチ圧力を検出するタッチ入力装置であって、ガラス又はプラスチックで構成された第1層、及び前記第1層の下部に配置され、ガラス又はプラスチックで構成された第2層を含むディスプレイモジュールと、前記ディスプレイモジュール内部に形成され、タッチ位置及びタッチ圧力を検出するための第1電極及びタッチ位置とタッチ圧力とを検出するための第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極と離隔して配置される基準電極と、を含み、前記第1電極に駆動信号が印加され、前記第2電極から受信された感知信号によってタッチ位置を検出し、前記第1電極又は前記第2電極から前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量によって変化する電気的信号が検出され、前記静電容量は、前記第1電極及び前記第2電極と前記基準電極との距離変化によって変わり、前記ディスプレイモジュールが撓むことによって前記第1電極及び第2電極と前記基準電極との間の距離が変わり、前記静電容量に基づいてタッチ圧力を検出する。
【0022】
ここで、前記タッチ入力装置は、前記ディスプレイモジュールの下部に配置される基板と、前記第1電極及び第2電極と前記基準電極との間に配置されるスペーサ層と、をさらに含み、前記スペーサ層を保持するために前記基板上部の縁に沿って所定厚さを有するスペーサ層保持部材が形成され、前記ディスプレイモジュールに圧力が印加されて前記ディスプレイモジュールが撓む時、前記スペーサ層保持部材の形体の変形がなく、前記基準電極は、前記基板であり得る。
【0023】
ここで、前記基準電極は、前記ディスプレイモジュール内部に配置され得る。
【0024】
ここで、前記第1層と前記第2層との間に液晶層が配置され得る。
【0025】
ここで、前記第1層と前記第2層との間に有機物層が配置され得る。
【0026】
ここで、前記第1電極及び前記第2電極が前記第1層の上面に形成され得る。
【0027】
ここで、前記第1電極及び前記第2電極が前記第1層の下面又は前記第2層の上面に形成され得る。
【0028】
ここで、前記第1電極又は前記第2電極が前記ディスプレイモジュールに含まれた共通電極であり得る。
【0029】
ここで、前記第1電極が前記第1層の上面に形成され、前記第2電極が前記第1層の下面又は前記第2層の上面に形成され得る。
【0030】
ここで、前記第2電極が前記ディスプレイモジュールに含まれた共通電極であり得る。
【0031】
ここで、前記第2電極が前記第1層の上面に形成され、前記第1電極が前記第1層の下面又は前記第2層の上面に形成され得る。
【0032】
ここで、前記第1電極が前記ディスプレイモジュールに含まれた共通電極であり得る。
【0033】
ここで、前記前記第1電極及び第2電極のうちの少なくともいずれか一つは、複数のチャネルを構成し得る。
【0034】
ここで、前記タッチ入力装置は、前記複数のチャネルを用いて多重タッチに対する多重圧力を検出することができる。
【発明の効果】
【0035】
上記構成によるタッチ圧力検出が可能なディスプレイモジュール、タッチ入力装置及びこれを用いたタッチ圧力検出方法によれば、厚さがさらに薄いながらも、製造費用まで減らすことができるようになり、ディスプレイモジュールの視認性(visibility)及び光透過率を低下させずに、タッチ位置とタッチ圧力を検出できるようになる。また、タッチ位置とタッチ圧力とを同時に検出できるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明を実施することができる特定の実施形態を示した図面を参照しつつ、本発明を詳しく説明する。添付の図面に示された特定の実施形態に対して、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が、本発明を実施するのに十分なように詳しく説明する。特定の実施形態以外の他の実施形態は互いに異なるが、相互に排他的である必要はない。なお、後述する詳細な説明は、限定的な意味として取ろうとするのではないことを理解しなければならない。
【0038】
添付図面に示された特定の実施形態に対する詳細な説明は、それに伴う図面と関連して読まれることになり、図面は全体発明の説明に対する一部と見なされる。方向や指向性に対する言及は説明の便宜のためのものに過ぎず、いかなる方式でも本発明の権利範囲を制限する意図を持たない。
【0039】
具体的に、「下、上、水平、垂直、上側、下側、上方、下方、上部、下部」などの位置を示す用語や、これらの派生語(例えば、「水平に、下方に、上方に」など)は、説明されている図面と関連説明を全て参照して理解されなければならない。特に、このような相対語は、説明の便宜のためのものに過ぎないため、本発明の装置が特定の方向に構成されたり動作しなければならないことを要求はしない。
【0040】
また、「装着された、付着された、連結された、続いた、相互連結された」などの構成間の相互結合関係を示す用語は、別途の言及がない限り、個別の構成が直接的あるいは間接的に付着あるいは連結されたり固定された状態を意味することができ、これは、移動可能に付着、連結、固定された状態だけでなく、移動不可能な状態まで併せる用語と理解されなければならない。
【0041】
本発明によるタッチ入力装置は、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレットPC、ノートブック、PDA(personal digital assistants)、MP3プレーヤ、カメラ、ビデオカメラ、電子辞典などのような携帯可能な電子製品をはじめとして、家庭用PC、TV、DVD、冷蔵庫、エアコン、電子レンジなどの家庭用電子製品に用いることがでできる。また、本発明によるディスプレイモジュールを含む圧力検出可能なタッチ入力装置は、産業用制御装置、医療装置などのディスプレイと入力のための装置を必要とする全ての製品に制限なしに用いることができる。
【0042】
以下、添付される図面を参照して、本発明の実施形態によるタッチ入力装置を説明する。以下では、静電容量方式のタッチセンサパネル100及び圧力検出モジュール400を例示するが、任意の方式でタッチ位置及び/又はタッチ圧力を検出することができるタッチセンサパネル100及び圧力検出モジュール400が適用され得る
図1aは、本発明の一実施形態による静電容量方式のタッチセンサパネル100及びこの動作を説明するための概略図である。
図1aを参照すると、本発明の実施形態によるタッチセンサパネル100は、複数の駆動電極TX1〜TXn及び複数の受信電極RX1〜RXmを含み、前記タッチセンサパネル100の動作のために複数の駆動電極TX1〜TXnに駆動信号を印加する駆動部120、及びタッチセンサパネル100のタッチ表面に対するタッチによって変化する静電容量の変化量に対する情報を含む感知信号を受信して、タッチ及びタッチ位置を検出する感知部110を含んでもよい。
【0043】
図1aに示されたように、タッチセンサパネル100は、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとを含んでもよい。
図1aにおいては、タッチセンサパネル100の複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとが直交アレイを構成することが示されている。
【0044】
図1b及び
図1cは、本発明の一実施形態による、複数の駆動電極と複数の受信電極の多様な配置構成を示す。
図1bは、離隔した層に配置された駆動電極10と受信電極20とが直交アレイを構成する実施形態である。すなわち、受信電極20は、駆動電極10が延びる方向と交差する方向に延び得る。
図1cは、同一層に配置された駆動電極10と受信電極20の配置を示す。この時には、受信電極20が駆動電極10が延びた方向と平行した方向に延び得る。
【0045】
ただし、本発明はこれに限定されず、複数の駆動電極10と複数の受信電極20とが対角線、同心円、及び3次元ランダム配列などをはじめとする任意の数の次元、及びこの応用配列を有するようにすることができる。ここで、n及びmは、量の整数として互いに同じか、もしくは異なる値を有してもよく、実施形態により大きさが変わってもよい。
【0046】
図1a及び
図1bに示されたように、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、それぞれ互いに交差するように配列されてもよい。駆動電極TXは、第1軸方向に延びた複数の駆動電極TX1〜TXnを含み、受信電極RXは、第1軸方向と交差する第2軸方向に延びた複数の受信電極RX1〜RXmを含んでもよい。
【0047】
本発明の実施形態によるタッチセンサパネル100において、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、互いに同一の層に形成されてもよい。例えば、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、絶縁膜(図示せず)の同一の面に形成されてもよい。また、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、互いに異なる層に形成されてもよい。例えば、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、一つの絶縁膜(図示せず)の両面にそれぞれ形成されてもよく、又は、複数の駆動電極TX1〜TXnは、第1絶縁膜(図示せず)の一面に、そして複数の受信電極RX1〜RXmは、前記第1絶縁膜と異なる第2絶縁膜(図示せず)の一面上に形成されてもよい。
【0048】
複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、透明伝導性物質(例えば、酸化スズ(SnO
2)及び酸化インジウム(In
2O
3)等からなるITO(Indium Tin Oxide)又はATO(Antimony Tin Oxide))等から形成されてもよい。しかし、これは単に例示に過ぎず、駆動電極TX及び受信電極RXは、他の透明伝導性物質又は不透明伝導性物質から形成されてもよい。例えば、駆動電極TX及び受信電極RXは、銀インク(silver ink)、銅(copper)又は炭素ナノチューブ(CNT:Carbon Nanotube)のうち少なくとも何れか一つを含んで構成されてもよい。また、駆動電極TX及び受信電極RXは、メタルメッシュ(metal mesh)で具現されるか、銀ナノ(nano silver)物質で構成されてもよい。
【0049】
本発明の実施形態による駆動部120は、駆動信号を駆動電極TX1〜TXnに印加することができる。本発明の実施形態において、駆動信号は、第1駆動電極TX1から第n駆動電極TXnまで順次一度に一つの駆動電極に対して印加されてもよい。このような駆動信号の印加は、再度反復して成されてもよい。これは単に例示に過ぎず、実施形態により多数の駆動電極に駆動信号が同時に印加されてもよい。
【0050】
感知部110は、受信電極RX1〜RXmを介して駆動信号が印加された駆動電極TX1〜TXnと受信電極RX1〜RXmとの間に生成された静電容量Cm:101に関する情報を含む感知信号を受信することによって、タッチの有無及びタッチ位置を検出することができる。例えば、感知信号は、駆動電極TXに印加された駆動信号が駆動電極TXと受信電極RXとの間に生成された静電容量Cm:101によりカップリングされた信号であってもよい。このように、第1駆動電極TX1から第n駆動電極TXnまで印加された駆動信号を受信電極RX1〜RXmを介して感知する過程は、タッチセンサパネル100をスキャン(scan)すると指称すことができる。
【0051】
例えば、感知部110は、それぞれの受信電極RX1〜RXmとスイッチを介して連結された受信機(図示せず)を含んで構成されてもよい。前記スイッチは、該受信電極RXの信号を感知する時間区間に、オン(on)になって受信電極RXから感知信号が受信機で感知され得るようにする。受信機は、増幅器(図示せず)及び増幅器の負(−)入力端と増幅器の出力端との間、すなわち帰還経路に結合した帰還キャパシタを含んで構成されてもよい。この時、増幅器の正(+)入力端は、グランド(ground)に接続されてもよい。また、受信機は、帰還キャパシタと並列に連結されるリセットスイッチをさらに含んでもよい。リセットスイッチは、受信機によって遂行される電流から電圧への変換をリセットすることができる。増幅器の負入力端は、該受信電極RXと連結されて静電容量Cm:101に対する情報を含む電流信号を受信した後、積分して電圧に変換することができる。感知部110は、受信機を介して積分されたデータをデジタルデータに変換するADC(図示せず:analog to digital converter)をさらに含んでもよい。その後、デジタルデータはプロセッサ(図示せず)に入力され、タッチセンサパネル100に対するタッチ情報を取得するように処理されてもよい。感知部110は受信機とともに、ADC及びプロセッサを含んで構成されてもよい。
【0052】
制御部130は、駆動部120と感知部110の動作を制御する機能を遂行することができる。例えば、制御部130は、駆動制御信号を生成した後、駆動部120に伝達して駆動信号が所定の時間にあらかじめ設定された駆動電極TXに印加されるようにすることができる。また、制御部130は、感知制御信号を生成した後、感知部110に伝達して感知部110が所定の時間にあらかじめ設定された受信電極RXから感知信号の入力を受けて、あらかじめ設定された機能を遂行するようにすることができる。
【0053】
図1aにおいて、駆動部120及び感知部110は、本発明の実施形態によるタッチセンサパネル100に対するタッチの有無及びタッチ位置を検出することができるタッチ検出装置(図示せず)を構成することができる。本発明の実施形態によるタッチ検出装置は、制御部130をさらに含んでもよい。本発明の実施形態によるタッチ検出装置は、タッチセンサパネル100を含むタッチ入力装置1000において、タッチセンシング回路であるタッチセンシングIC(touch sensing Integrated Circuit)上に集積されて具現されてもよい。タッチセンサパネル100に含まれた駆動電極TX及び受信電極RXは、例えば伝導性トレース(conductive trace)及び/又は回路基板上に印刷された伝導性パターン(conductive pattern)等を介してタッチセンシングIC(図示せず)に含まれた駆動部120及び感知部110に連結されてもよい。タッチセンシングICは、伝導性パターンが印刷された回路基板、例えば、第1印刷回路基板(以下で、第1PCBという)上に位置することができる。実施形態によりタッチセンシングICは、タッチ入力装置1000の作動のためのメインボード上に実装されていてもよい。
【0054】
以上で詳しく見たように、駆動電極TXと受信電極RXの交差地点ごとに所定値の静電容量Cが生成され、指、手の平、もしくはスタイラス(stylus)などのような客体Uがタッチセンサパネル100に近接する場合、このような静電容量の値が変更され得る。
図1aにおいて、前記静電容量は、相互静電容量Cmを表わすことができる。このような電気的特性を感知部110で感知し、タッチセンサパネル100に対するタッチの有無及び/又はタッチ位置を感知することができる。例えば、第1軸と第2軸とからなる2次元平面からなるタッチセンサパネル100の表面に対するタッチの有無及び/又はその位置を感知することができる。
【0055】
より具体的に、タッチセンサパネル100に対するタッチが生じる時、駆動信号が印加された駆動電極TXを検出することによって、タッチの第2軸方向の位置を検出することができる。これと同様に、タッチセンサパネル100に対するタッチの際に受信電極RXを介して受信された受信信号から静電容量の変化を検出することによって、タッチの第1軸方向の位置を検出することができる。
【0056】
本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000において、タッチ位置を検出するためのタッチセンサパネル100は、ディスプレイモジュール200の外部又は内部に位置してもよい。
【0057】
本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000のディスプレイモジュール200は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Diode:OLED)などに含まれたディスプレイパネルであってもよい。これにより、使用者はディスプレイパネルに表示された画面を視覚的に確認しながら、タッチ表面にタッチを遂行して入力行為を行うことができる。この時、ディスプレイモジュール200は、タッチ入力装置1000の作動のためのメインボード(main board)上の中央処理ユニットであるCPU(central processing unit)又はAP(application processor)などから入力を受けて、ディスプレイパネルに所望する内容をディスプレイするようにする制御回路を含んでもよい。このような制御回路は、第2印刷回路基板(以下、「第2PCB」という)に実装されてもよい。この時、ディスプレイモジュール200の作動のための制御回路は、ディスプレイパネル制御IC、グラフィック制御IC(graphic controller IC)、及びその他のディスプレイモジュール200の作動に必要な回路を含んでもよい。
【0058】
上では、駆動電極TXと受信電極RXとの間の相互静電容量の変化量に基づいて、タッチ位置を感知するタッチセンサパネル100の動作方式について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、
図2のように、自己静電容量(self capacitance)の変化量に基づいてタッチ位置を感知することも可能である。
【0059】
図2は、本発明の他の実施形態による静電容量方式のタッチセンサパネル100及びこの動作を説明するための概略図である。
図2に示されたタッチセンサパネル100には、複数のタッチ電極30が備えられる。複数のタッチ電極30は、
図2に示されたように、一定の間隔を置いて格子状に配置され得るが、これに限定されない。
【0060】
制御部130により生成された駆動制御信号は駆動部120に伝達され、駆動部120は駆動制御信号に基づいて、所定時間にあらかじめ設定されたタッチ電極30に駆動信号を印加する。また、制御部130により生成された感知制御信号は感知部110に伝達され、感知部110は感知制御信号に基づいて、所定時間にあらかじめ設定されたタッチ電極30から感知信号の入力を受ける。この時、感知信号は、タッチ電極30に形成された自己静電容量の変化量に対する信号であり得る。
【0061】
この時、感知部110が感知した感知信号によって、タッチセンサパネル100に対するタッチの有無及び/又はタッチ位置が検出される。例えば、タッチ電極30の座標をあらかじめ知っているため、タッチセンサパネル100の表面に対する客体Uのタッチの有無及び/又はその位置を感知できるようになる。
【0062】
以上で、相互静電容量の変化量及び自己静電容量の変化量に基づいてタッチ位置を検出するタッチセンサパネル100について詳しく説明されたが、本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000において、タッチの有無及びタッチ位置を検出するためのタッチセンサパネル100は、前述した方法以外の表面静電容量方式、プロジェクテッド(projected)静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(SAW:surface acoustic wave)、赤外線(infrared)方式、光学的イメージング方式(optical imaging)、分散信号方式(dispersive signal technology)及び音声パルス認識(acoustic pulse recognition)方式等の任意のタッチセンシング方式を用いて具現されてもよい。
【0063】
図3a〜
図3eは、本発明の実施形態によるタッチ入力装置において、ディスプレイモジュールに対するタッチセンサパネルの相対的な位置を例示する概念図である。
【0064】
まず、
図3a〜
図3cを参照して、LCDパネルを用いるディスプレイモジュール200に対するタッチセンサパネル100の相対的な位置を説明することにする。
【0065】
本願明細書において、図面符号200は、ディスプレイモジュールを指し示すが、
図3a〜
図3c及びこれに対する説明において、図面符号200は、ディスプレイモジュールだけでなく、ディスプレイパネルを指し示すことができる。
【0066】
図3a〜
図3cに示されたように、LCDパネルは、液晶セル(liquid crystal cell)を含む液晶層250、液晶層250の両端に電極を含む第1ガラス層261と第2ガラス層262、且つ、前記液晶層250と対向する方向として前記第1ガラス層261の一面に第1偏光層271及び前記第2ガラス層262の一面に第2偏光層272を含んでもよい。この時、第1ガラス層261はカラーフィルタガラス(color filter glass)であってもよく、第2ガラス層262はTFTガラス(TFT glass)であってもよい。
【0067】
当該技術分野の当業者には、LCDパネルがディスプレイ機能を遂行するために他の構成をさらに含んでもよく、変形が可能なことは自明であろう。
【0068】
図3aは、タッチ入力装置1000において、タッチセンサパネル100がディスプレイモジュール200の外部に配置されたことを示す。タッチ入力装置1000に対するタッチ表面は、タッチセンサパネル100の表面であってもよい。
図3aにおいて、タッチ表面になり得るタッチセンサパネル100の面は、タッチセンサパネル100の上部面になってもよい。また、実施形態によりタッチ入力装置1000に対するタッチ表面は、ディスプレイモジュール200の外面になってもよい。
図3aにおいて、タッチ表面になり得るディスプレイモジュール200の外面は、ディスプレイモジュール200の第2偏光層272の下部面になってもよい。この時、ディスプレイモジュール200を保護するために、ディスプレイモジュール200の下部面はガラスのようなカバー層(図示せず)で覆われていてもよい。
【0069】
図3b及び3cは、タッチ入力装置1000において、タッチセンサパネル100がディスプレイモジュール200の内部に配置されたことを示す。この時、
図3bにおいては、タッチ位置を検出するためのタッチセンサパネル100が、第1ガラス層261と第1偏光層271との間に配置されている。この時、タッチ入力装置1000に対するタッチ表面は、ディスプレイモジュール200の外面として
図3bにおいて上部面又は下部面になってもよい。
図3cにおいては、タッチ位置を検出するためのタッチセンサパネル100が、液晶層250に含まれて具現される場合を例示する。この時、タッチ入力装置1000に対するタッチ表面は、ディスプレイモジュール200の外面として
図3cにおいて上部面又は下部面になってもよい。
図3b及び
図3cにおいて、タッチ表面となり得るディスプレイモジュール200の上部面又は下部面は、ガラスのようなカバー層(図示せず)で覆われていてもよい。
【0070】
以上では、本発明の実施形態によるタッチセンサパネル100に対するタッチの有無及び/又はタッチの位置を検出することを説明したが、本発明の実施形態によるタッチセンサパネル100を用いて、タッチの有無及び/又は位置とともにタッチの圧力の大きさを検出することができる。また、タッチセンサパネル100と別個にタッチ圧力を検出する圧力検出モジュールをさらに含んでタッチの圧力の大きさを検出することも可能である。
【0071】
つぎに、
図3d及び
図3eを参照して、OLEDパネルを用いるディスプレイモジュール200に対するタッチセンサパネル100の相対的な位置を説明することにする。
図3dは、タッチセンサパネル100は偏光層282と第1ガラス層281との間に位置し、
図3eは、タッチセンサパネル100が有機物層280と第2ガラス層283との間に位置する。
【0072】
ここで、第1ガラス層281は、エンカプセレーションガラス(Encapsulation glass)からなってもよく、第2ガラス層283は、TFTガラス(TFT glass)からなってもよい。タッチセンシングについては上述したため、それ以外の構成に対してのみ簡略な説明をすることにする。
【0073】
OLEDパネルは、蛍光または燐光有機物薄膜に電流を流すと、電子と正孔が有機物層で結合して光が発生する原理を利用した自発光型ディスプレイパネルとして、発光層を構成する有機物質が光の色を決定する。
【0074】
具体的に、OLEDは、ガラスやプラスチック上に有機物を塗布して電気を流せば、有機物が光を発散する原理を利用する。すなわち、有機物の陽極と陰極にそれぞれ正孔と電子を注入して発光層に再結合させればエネルギーが高い状態である励起子(excitation)を形成し、励起子はエネルギーが低い状態に落ちてエネルギーが放出されながら特定の波長の光が生成される原理を利用するものである。この時、発光層の有機物によって光の色が変わる。
【0075】
OLEDは、ピクセルマトリックスを構成しているピクセルの動作特性により、ライン駆動方式のPM−OLED(Passive−matrix Organic Light−Emitting Diode)と個別駆動方式のAM−OLED(Active−matrix Organic Light−Emitting Diode)とが存在する。両者は共にバックライトを必要としないため、ディスプレイモジュールを非常に薄く具現することができ、角度によってコントラストが一定であり、温度による色再現性が良いという長所を有する。また、未駆動ピクセルは電力を消耗しないという点で非常に経済的である。
【0076】
動作面において、PM−OLEDは、高い電流でスキャニング時間(scanning time)の間だけ発光をして、AM−OLEDは、低い電流でフレーム時間(frame time)の間継続して発光状態を維持する。したがって、AM−OLEDはPM−OLEDに比べて解像度が良く、大面積のディスプレイパネルの駆動が有利であり、電力消耗が少ないという長所がある。また、薄膜トランジスタ(TFT)を内蔵して各素子を個別的に制御できるため、精巧な画面を具現するのが容易である。
【0077】
図3d及び
図3eに示されたように、基本的にOLED(特に、AM−OLED)パネルは、偏光層282、第1ガラス層281、有機物層280及び第2ガラス層283を含む。ここで、第1ガラス層281はエンカプセレーションガラスであり、第2ガラス層283はTFTガラスであってもよいが、これに限定されない。
【0078】
また、有機物層280は、HIL(Hole Injection Layer、正孔注入層)、HTL(Hole Transfer Layer、正孔輸送層)、EIL(Emission Material Layer、電子注入層)、ETL(Electron Transfer Layer、電子輸送層)、EML(Electron Injection Layer、発光層)を含んでもよい。
【0079】
各層について簡略に説明すると、HILは、正孔を注入させ、CuPcなどの物質を用いる。HTLは、注入された正孔を移動させる機能をして、主に、正孔の移動性(hole mobility)が良い物質を用いる。HTLは、アリールアミン(arylamine)、TPDなどが用いられてもよい。EILとETLは、電子の注入と輸送のための層であり、注入された電子と正孔はEMLで結合して発光する。EMLは、発光する色を具現する素材として、有機物の寿命を決定するホスト(host)と色感と効率を決決定する不純物(dopant)とから構成される。これは、OLEDパネルに含まれる有機物層280の基本的な構成を説明したに過ぎず、本発明は、有機物層280の層構造や素材などに限定されない。
【0080】
有機物層280は、アノード(Anode)(図示せず)とカソード(Cathode)(図示せず)との間に挿入され、TFTがオン(On)状態になれば、駆動電流がアノードに印加されて正孔が注入され、カソードには電子が注入されて、有機物層280に正孔と電子が移動して光を発散する。
【0081】
上では、本発明の実施形態によるタッチセンサパネル100によるタッチ位置の検出について説明したが、本発明の一実施形態によるタッチセンサパネル100を用いて、タッチの有無及び/又は位置とともにタッチの圧力の大きさを検出することもできる。また、タッチセンサパネル100と別個にタッチ圧力を検出する圧力検出モジュールをさらに含んでタッチの圧力の大きさを検出することも可能である。以下では、圧力検出モジュールを用いたタッチ圧力検出について詳しい説明を続けることにする。
【0082】
本発明によるタッチ入力装置1000は、上述したタッチセンサパネル100を介してタッチ位置を検出し、ディスプレイモジュール200と基板300との間に圧力検出モジュール400を配置してタッチ圧力を検出することができる。
【0083】
以下では、本発明によるタッチ入力装置1000の圧力検出モジュール400によるタッチ圧力の検出とその構造について説明することにする。
【0084】
図4a及び
図4bは、相互静電容量(mutual capacitance)の変化量を検出してタッチ圧力の検出を遂行する方式と構造を示す。
図4a及び
図4bに示された圧力検出モジュール400は、例えば、エアギャップ(air−gap)からなるスペーサ層420を含むが、他の実施形態においては、スペーサ層420が衝撃吸収物質からなるか、又は、誘電物質(dielectric material)で充填されてもよい。
【0085】
圧力検出モジュール400は、スペーサ層420内に位置する圧力電極450、460を含んでもよい。ここで、圧力電極450、460は、多様な方式でディスプレイモジュール200の下部に形成され得る。これと関連しては、下でさらに詳しく説明することにする。圧力電極450、460は、ディスプレイパネルの後面に含まれるので、透明物質と不透明物質のいずれを用いても構わない。
【0086】
スペーサ層420を保持するために、基板300上部の縁に沿って所定厚さを有する接着テープ440が形成されてもよい。接着テープ440は、基板300のすべての縁(例えば、四角形の4つの辺)に形成されてもよいが、その一部にのみ形成されてもよい。例えば、接着テープ440は、基板300の上部面またはディスプレイモジュール200の下部面に付着されてもよい。接着テープ440は、基板300とディスプレイモジュール200とを同一の電位で作るために、伝導性テープであってもよい。また、接着テープ440は、両面接着テープであってもよい。本発明の実施形態において、接着テープ440は、弾性がない物質で構成されてもよい。本発明の実施形態において、ディスプレイモジュール200に圧力が印加される場合、ディスプレイモジュール200が撓み得るので、接着テープ440が圧力により形体の変形がなくても、タッチ圧力の大きさを検出することができる。
【0087】
図4a及び
図4bに示されたように、圧力検出のための圧力電極は、第1電極450と第2電極460を含む。この時、第1電極450と第2電極460の何れか一つは駆動電極であってもよく、残りの一つは受信電極であってもよい。駆動電極に駆動信号を印加して受信電極を介して感知信号を取得することができる。電圧が印加されれば、第1電極450と第2電極460との間に相互静電容量が生成され得る。
【0088】
図4bは、客体Uにより圧力が印加された時の圧力検出モジュール400の断面図である。ディスプレイモジュール200の下部面は、ノイズ遮蔽のためにグランド(ground)電位を有してもよい。客体Uを介してタッチセンサパネル100の表面に圧力を印加する場合、タッチセンサパネル100及びディスプレイモジュール200は撓み得る。
【0089】
これにより、グランド電位を有する基準電位層と圧力電極パターン450、460との間の距離dがd’に減少し得る。この時、距離減少により、ディスプレイモジュール200の下部面にフリンジング静電容量が吸収されるので、第1電極450と第2電極460との間の相互静電容量は減少し得る。したがって、受信電極を介して取得される感知信号において、相互静電容量の減少量を取得してタッチ圧力の大きさを算出することができる。
【0090】
本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000において、ディスプレイモジュール200は、圧力を印加するタッチにより撓み得る。ディスプレイモジュール200は、タッチの位置で最も大きい変形を示すように撓み得る。実施形態により、ディスプレイモジュール200が撓む時、最も大きい変形を示す位置は、前記タッチ位置と一致しないこともあるが、ディスプレイモジュール200は、少なくとも前記タッチ位置で撓みを示すことができる。例えば、タッチ位置がディスプレイモジュール200の縁および端などに近接する場合、ディスプレイモジュール200が撓む程度が最も大きい位置はタッチ位置と異なることがあるが、ディスプレイモジュール200は、少なくとも前記タッチ位置で撓みを示すことができる。
【0091】
この時、基板300の上部面もまたノイズ遮蔽のためにグランド電位を有してもよい。したがって、基板300と圧力電極450、460とが短絡(short circuit)するのを防止するために、圧力電極450、460は絶縁層上に形成されてもよいだろう。
【0092】
図5、
図6a及び
図6bは、自己静電容量(self capacitance)の変化量を検出してタッチ圧力の検出を遂行する方式と構造を示す。
【0093】
自己静電容量の変化量を検出するための圧力検出モジュール400は、ディスプレイモジュール200の下部面に形成された圧力電極455を用いる。圧力電極455に駆動信号が印加されれば、自己静電容量の変化量に対する情報を含む信号を受信し、タッチ圧力を検出する。
【0094】
駆動部120は、圧力電極455に駆動信号を印加し、感知部110は、圧力電極455を介して圧力電極455と基準電位を有する基準電位層300(例えば、基板)との間の静電容量を測定することによって、タッチ圧力の有無及び大きさを検出することができる。
【0095】
駆動部120は、例えば、クロック生成器(図示せず)及びバッファ(buffer)を含んでパルス形態で駆動信号を生成し、圧力電極455に印加することができる。ただし、これは例示に過ぎず、多様な素子を介して駆動部を具現することができ、駆動信号の形態も多様に変形されてもよい。
【0096】
駆動部120と感知部110は、集積回路(Integrated circuit)で具現され、一つのチップ(chip)上に形成され得る。駆動部120と感知部110は、圧力検出器を構成することができる。
【0097】
圧力電極455は、基準電位層300との間で静電容量の変化量の検出が容易なように、圧力電極455と基準電位層300との間に、向かい合う面が大きいように形成され得る。例えば、圧力電極455は板形状のパターンで形成されてもよい。
【0098】
自己静電容量方式のタッチ圧力検出と関連し、ここでは一つの圧力電極455を例に挙げて説明するが、複数個の電極を含んで、複数個のチャネルを構成することによって、多重タッチ(multi touch)により多重の圧力の大きさの検出が可能なように構成されてもよいことは勿論である。
【0099】
圧力電極455と基準電位層300との間の距離変化により、圧力電極455と基準電位層との間の静電容量が変わるようになり、このような静電容量の変化に対する情報を感知部110で感知するようにすることによって、タッチ圧力を検出するようになる。
【0100】
図6aは、本発明の一実施形態によるタッチ入力装置1000のディスプレイモジュール200と圧力検出モジュール400との断面を示す。
【0101】
上で説明した
図4a及び
図4bの実施形態と同様に、圧力電極455は、基準電位層300と所定の離隔距離dを置いて配置され得る。この時、圧力電極455と基準電位層300との間には、客体Uにより印加された圧力によって形態の変形が可能な(deformable)物質が配置され得る。例えば、圧力電極455と基準電位層300との間に配置された形態変形が可能な物質は、空気(air)、誘電体、弾性体及び/又は衝撃吸収物質であってもよい。
【0102】
客体Uが、タッチ表面を形成する構成(ここでは、ディスプレイモジュール200の上部面、又は、タッチセンサパネル100の上面)のタッチ表面を押圧すれば、印加された圧力によって圧力電極455と基準電位層300とが互いに近づくようになり、両者の間の離隔距離dが減少する。
【0103】
図6bは、客体Uにより圧力が印加され、ディスプレイモジュール200と圧力検出モジュール400とが下方向に撓んだ状態を示す。圧力電極455と基準電位層300との間の距離がdからd’に近づくことで静電容量の変化量が生じる。具体的に、圧力電極455と基準電位層300との間に生成される自己静電容量の値が増加するようになる。このように生成された自己静電容量の変化量は、上で説明したように、感知部110によって測定され、これを介してタッチ圧力の有無及びその大きさを判断できるようになる。
【0104】
上述したように、本発明によるタッチ入力装置1000は、タッチ位置を検出するためのタッチセンサパネル100の電極とタッチ圧力を検出するための圧力検出モジュール400の電極とを含む。具体的に、タッチ位置の検出と関連し、相互静電容量の変化量を感知する駆動電極と受信電極、且つ、自己静電容量の変化量を感知するタッチ電極(駆動電極と受信電極のいずれか一つであってもよい)が存在する。
【0105】
また、タッチ圧力検出と関連し、相互静電容量の変化量を感知する駆動電極と受信電極、且つ、自己静電容量の変化量を感知する圧力電極(駆動電極と受信電極のいずれか一つであってもよい)が存在する。以下では、本発明によるタッチ入力装置1000に含まれた前記電極の多様な配置と構造について説明することにする。
【0106】
図7は、本発明の一実施形態によるタッチ入力装置1000において、各電極の配置を示す断面図である。具体的に、
図7の実施形態は、LCDパネルを含むディスプレイモジュール200内部にタッチ位置を感知する電極10、20及びタッチ圧力を感知する電極RX_pを具備する。
【0107】
ディスプレイモジュール200は、第1ガラス層261と第2ガラス層262との間に液晶層250を含む。ディスプレイモジュール200の液晶層250には、所定の間隔を確保するためのスペーサSが備えられてもよく、スペーサSにITOのような伝導性物質(conductive material)を形成することによって、基準電極GNDとして用いることができる。
【0108】
スペーサSに形成された基準電極GNDは、タッチ圧力検出のための圧力電極RX_pと所定の間隔を置いて離隔され得る。具体的に、圧力電極RX_pは、
図5で説明した図面番号455の電極であってもよい。すなわち、圧力電極RX_pは、基準電極GNDとの間の自己静電容量の変化量を検出する。
【0109】
さらに詳しく説明すると、駆動部120は、圧力電極RX_pに駆動信号を印加し、感知部110は、圧力電極RX_pを介して圧力電極RX_pと基準電極GNDとの間の静電容量を測定することによって、タッチ圧力の有無及び大きさを検出することができる。
【0110】
駆動部120は、例えば、クロック生成器(図示せず)及びバッファを含んでパルス形態で駆動信号を生成し、圧力電極RX_pに印加することができる。ただし、これは例示に過ぎず、多様な素子を介して駆動部を具現することができ、駆動信号の形態も多様に変形されてもよい。
【0111】
駆動部120と感知部110とは集積回路で具現され、一つのチップ上に形成されてもよい。駆動部120と感知部110とは、圧力検出器を構成することができる。
【0112】
圧力電極RX_pは、スペーサS上に形成された基準電極GNDとの間で静電容量の変化量の検出が容易なように、圧力電極RX_pと基準電極GNDとの間で向かい合う面が大きいように形成され得る。例えば、圧力電極RX_pは板形状のパターンで形成されてもよい。
【0113】
自己静電容量方式のタッチ圧力検出と関連し、ここでは一つの圧力電極RX_pを例に挙げて説明するが、複数個の電極を含んで、複数個のチャネルを構成することによって、多重タッチにより多重の圧力の大きさの検出が可能なように構成されてもよいことは勿論である。
【0114】
圧力電極RX_pと基準電極GNDとの間の距離変化により、圧力電極RX_pと基準電極GNDとの間の静電容量が変わるようになり、このような静電容量の変化に対する情報を感知部110で感知するようにすることによって、タッチ圧力を検出するようになる。
【0115】
このために、圧力電極RX_pは、
図7に示されたように、基準電極GNDと所定の離隔距離を置いて液晶層250内部に配置されてもよい。
【0116】
客体Uがタッチ表面を形成する構成(ここでは、ディスプレイモジュール200の上部面、又は、タッチセンサパネル100の上面)のタッチ表面を押圧すれば、印加された圧力によって圧力電極RX_pと基準電極GNDとが互いに近づくようになり、両者の間の離隔距離が減少する。
【0117】
これにより、圧力電極RX_pと基準電極GNDとの間に生成される自己静電容量の値が増加するようになる。このように生成された自己静電容量の変化量は、上で説明したように、感知部110によって測定され、これを介してタッチ圧力の有無及びその大きさを判断できるようになる。
【0118】
一方、タッチ位置を感知するための駆動電極10は、液晶層250内において第2ガラス層262側に形成され、受信電極20は、第1ガラス層261上に形成され得る。すなわち、駆動電極10と受信電極20とが互いに相違した層に形成され、両者の間に形成される相互静電容量の変化量に基づいてタッチ位置を検出することができる。これと関連しては、
図1a等を参照して詳しく説明しているので、ここではその説明を省略することにする。
【0119】
この時、第2ガラス層262は、データライン(data line)、ゲートライン(gate line)、TFT、共通電極(common electrode)及び画素電極(pixel electrode)等を含む多様な層からなってもよい。これらの電気的構成要素は、制御された電場を生成して液晶層250に位置した液晶を配向させるように作動することができる。駆動電極10と圧力電極RX_pは、第2ガラス層262に含まれた共通電極を用いることができる。
【0120】
図8aは、
図7の実施形態による、各電極の配置構造を概略的に示す図面である。
【0121】
図8aに示されたように、タッチ位置を検出するために、第2ガラス層262側に形成された液晶層250の駆動電極10と第1ガラス層261に形成された受信電極20とが備えられる。
【0122】
タッチ圧力を検出するための圧力電極RX_pは、駆動電極10が形成された層と同一の層、言い換えれば、液晶層250内において第2ガラス層262側に形成されてもよく、この時、上面から見ると、
図8aに示されたように、圧力電極RX_pが複数の駆動電極10の間に位置してもよい。すなわち、圧力電極RX_pと駆動電極10とは同一の層において、交互に形成され得る。
【0123】
図8bは、本発明によるタッチ入力装置において、駆動電極10と受信電極20とがディスプレイモジュール200の同一の層に形成された構造を有する断面図である。このような構造におけるタッチ位置の検出は、
図1cを参照して説明しているので、ここではその説明を省略することにする。
【0124】
図8bの電極構造では、圧力電極RX_pはやはり駆動電極10と受信電極20とが形成された層と同一の層(例えば、第2ガラス層262)に形成され得る。
【0125】
タッチ位置の検出は、駆動電極10と受信電極20との交差地点ごとに所定値の静電容量Cが生成され、指、手の平あるいはスタイラス(stylus)などのような客体Uが近接する場合、静電容量の値が変更され、その変化量に基づいてタッチ位置が検出され得る。
【0126】
図9は、本発明の他の実施形態によるタッチ入力装置において、各電極の配置を示す断面図である。
図9の実施形態においても、基準電極GNDは、スペーサS上に形成されてもよく、これと離隔して形成された圧力電極RX_pとの距離変化による自己静電容量の変化量を検出することによって、タッチ圧力の検出がなされる。
【0127】
タッチ位置を感知するタッチ電極30は、液晶層250内において第2ガラス層262側に形成され得る。制御部130により生成された駆動制御信号は、駆動部120に伝達され、駆動部120は駆動制御信号に基づいて、所定時間にあらかじめ設定されたタッチ電極30に駆動信号を印加する。また、制御部130により生成された感知制御信号は感知部110に伝達され、感知部110は感知制御信号に基づいて、所定時間にあらかじめ設定されたタッチ電極30から感知信号の入力を受ける。この時、感知部110が感知した感知信号によって、タッチセンサパネル100に対するタッチの有無及び/又はタッチ位置が検出される。例えば、タッチ電極30の座標をあらかじめ知っているため、客体Uのタッチの有無及び/又はその位置を感知できるようになる。
【0128】
図10a及び10bは、
図9の実施形態による、各電極の配置構造を概略的に示す図面である。すなわち、自己静電容量の変化量を用いてタッチ位置を検出するための四角形のタッチ電極30が所定間隔を置いて、格子状に配置される。もちろん、これは例示に過ぎず、タッチ電極30の形や配置は変わり得る。
【0129】
この時、圧力電極RX_pは、タッチ電極30と共に液晶層250内において第2ガラス層262側に形成されてもよく、複数のタッチ電極30の間の離隔空間に適切に配置されてもよい。
【0130】
すなわち、
図10aに示されたように、複数のタッチ電極30の離隔空間に十字(+)形状に圧力電極RX_pが形成されてもよく、
図10bのように、離隔空間のうち縦ラインあるいは横ラインにのみ圧力電極RX_pが形成されてもよい。
【0131】
一方、他の実施形態においては、
図10aに示された複数のタッチ電極30を圧力電極RX_pと共に圧力センシングに用いることもできる。すなわち、タッチ電極30がタッチ位置だけでなく、圧力センシング電極としても機能することができる。このように、タッチ電極30を圧力センシング用電極として用いれば、より多くの数の圧力センシング電極が形成されるので、信頼性を向上させ、感度を高めることができる。また、圧力電極RX_pの個数を減少させることができるため、原価の節減にも助けとなる。この場合に、複数のタッチ電極30は、下部に基準電極を備え、タッチ電極30と基準電極との間の距離変化による自己静電容量の変化量に基づいてタッチ圧力が検出され得る。
【0132】
図7及び
図9の説明において、圧力電極RX_pと基準電極GNDの配置と関連し、圧力電極RX_pは第2ガラス層262側に形成され、スペーサSに形成された基準電極GNDは第1ガラス層261側に形成されたものとして説明したが、他の実施形態においては、これと正反対の配置でなされてもよい。
【0133】
すなわち、液晶層250内において、第2ガラス層262側に形成されたスペーサSに基準電極GNDが形成されるならば、圧力電極RX_pは液晶層250内において第1ガラス層261側に形成されてもよい。
【0134】
また、
図7において、駆動電極10と受信電極20との位置が互いに変わっても構わない。
【0135】
図11は、本発明の一実施形態によるタッチ入力装置において、圧力電極がOLEDパネルを含むディスプレイモジュール200内に形成された構造を有する断面図である。OLEDは、
図11に示されたように、第1ガラス層281と第2ガラス層283との間に有機物層280を含む。この時、自己静電容量方式によってタッチ圧力を検出するための圧力電極RX_pは、第2ガラス層283に形成され得る。圧力電極RX_pは、光の流入を遮断するためのLS(light shield)、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、ピクセル電極などを用いることができ、場合によっては、別途のメタルを蒸着して圧力検出に用いることもできる。さらに、金属材質からなる別途の構成が備えられて、圧力検出に用いることもできる。
【0136】
一方、
図11においては、タッチ位置を検出するための駆動電極及び受信電極を示さなかったが、これらは
図3d及び
図3eのような形態で配置されてもよい。もちろん、これに限定される訳ではなく、当業者は必要に応じて多様な方式で駆動電極と受信電極の配置を異にすることができるだろう。
【0137】
上で説明した構造によれば、駆動電極及び受信電極によるタッチ位置の検出と圧力電極によるタッチ圧力の検出とが別個に成すことができるため、タッチ位置とタッチ圧力とを同時に検出することができる効果がある。
【0138】
以上で実施形態に説明された特徴、構造、効果などは、本発明の一つの実施形態に含まれ、必ずしも一つの実施形態のみに限定される訳ではない。さらに、各実施形態において例示された特徴、構造、効果などは、実施形態が属する分野の通常の知識を有する者によって、他の実施形態に対しても組み合わせ又は変形されて実施可能である。したがって、このような組み合わせと変形に関係した内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならないだろう。
【0139】
また、以上において、実施形態を中心に説明したが、これは単に例示に過ぎず、本発明を限定する訳ではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、本実施形態の本質的な特性を外れない範囲で、以上に例示されない様々な変形と応用が可能であることが分かるはずである。例えば、実施形態に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に係る相違点は、添付の特許請求の範囲において規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。