特許第6386547号(P6386547)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6386547
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】手持型機器
(51)【国際特許分類】
   A45D 20/10 20060101AFI20180827BHJP
   A45D 20/12 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   A45D20/10 Z
   A45D20/10 103
   A45D20/12 B
   A45D20/12 J
   A45D20/12 K
【請求項の数】30
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2016-522856(P2016-522856)
(86)(22)【出願日】2014年6月13日
(65)【公表番号】特表2016-526429(P2016-526429A)
(43)【公表日】2016年9月5日
(86)【国際出願番号】GB2014051829
(87)【国際公開番号】WO2015001305
(87)【国際公開日】20150108
【審査請求日】2016年3月7日
(31)【優先権主張番号】1312067.0
(32)【優先日】2013年7月5日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】508032310
【氏名又は名称】ダイソン テクノロジー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】マロニー パトリック ジョセフ ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】シェルトン エドワード セバート モーリス
(72)【発明者】
【氏名】コートニー スティーブン ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】ガマック ピーター ディヴィッド
【審査官】 大光 太朗
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−032706(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0079239(US,A1)
【文献】 特開昭63−238807(JP,A)
【文献】 特開2002−238649(JP,A)
【文献】 実公昭42−017299(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 20/10
A45D 20/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気により毛髪を乾燥及び/または整髪するヘアケア機器であって、
本体と、
ハンドルと、
を備え、前記ハンドルは、前記本体と流体連通する第1の端部と、前記機器内へ空気を引き込む一次流体入口を含む第2の端部とを有し、前記一次流体入口は、少なくとも部分的に前記ハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、前記ハンドルの前記第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、前記ハンドルは、内壁を含み、一次流体流路が前記内壁内に延び、前記ハンドルは、少なくとも部分的に前記内壁に沿って該内壁の周囲に延びる外壁を含み、前記内壁は、前記内壁の内部にアクセス可能なアクセス用ハッチを含み、前記本体は、前記一次流体入口を通って引き込まれる空気を放出する一次流体出口を含む、ことを特徴とするヘアケア機器。
【請求項2】
前記ハンドルは、前記第2の端部に端壁を有し、前記第2の開口部は、前記端壁を貫いて延びる、
請求項1に記載の機器。
【請求項3】
前記端壁は、前記ハンドルと実質的に直交する、
請求項2に記載の機器。
【請求項4】
前記第1の開口部は、前記ハンドルの前記第2の端部に隣接する、
請求項1から3のいずれかに記載の機器。
【請求項5】
前記ハンドルは、前記一次流体入口に流体を引き込むファンユニットを含む、
請求項1から4のいずれかに記載の機器。
【請求項6】
前記ファンユニットは、前記一次流体入口の上流に存在する、
請求項5に記載の機器。
【請求項7】
前記第1の開口部は、少なくとも部分的に前記ハンドルの周囲に延びる複数の開口部を含む、
請求項1から6のいずれかに記載の機器。
【請求項8】
前記第1の開口部は、少なくとも部分的に前記ハンドルに沿って延びる複数の開口部を含む、
請求項1から7のいずれかに記載の機器。
【請求項9】
前記複数の開口部は、前記ハンドル端部から前記ハンドルの前記外壁に沿って該ハンドルの周囲に半径方向に延びる、
請求項1から8のいずれかに記載の機器。
【請求項10】
前記一次流体流路は、前記一次流体入口から前記ハンドルを通って前記本体内へ前記一次流体出口まで設けられる、
請求項1から9のいずれかに記載の機器。
【請求項11】
前記ハンドルの前記内壁は、前記第1の端部において前記ハンドルに接続される、
請求項1から10のいずれかに記載の機器。
【請求項12】
前記ハンドルは、前記外壁と前記内壁との間に絶縁材料の層を含む、
請求項1に記載の機器。
【請求項13】
前記一次流体出口は、少なくとも部分的に前記本体に沿って該本体の周囲に延びる複数の開口部を含む、
請求項1から12のいずれかに記載の機器。
【請求項14】
前記一次流体流路は、前記ハンドル内を通って前記本体内に至るまで実質的に直線状である、
請求項1から13のいずれかに記載の機器。
【請求項15】
前記ハンドルは、前記本体と実質的に直交する、
請求項1から14のいずれかに記載の機器。
【請求項16】
空気により毛髪を乾燥及び/または整髪するヘアケア機器であって、
本体と、
ハンドルと、
を備え、前記ハンドルは、前記本体と流体連通する第1の端部と、前記機器内へ空気を引き込む一次流体入口を含む第2の端部とを有し、前記一次流体入口は、少なくとも部分的に前記ハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、前記ハンドルの前記第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、前記ハンドルは、内壁を含み、一次流体流路が、前記内壁内に延び、前記ハンドルは、少なくとも部分的に前記内壁に沿って該内壁の周囲に延びる外壁を含み、前記ハンドルは、前記本体と実質的に直交し、前記内壁は、前記内壁の内部にアクセス可能なアクセス用ハッチを含み、前記本体は、前記一次流体入口を通って引き込まれる空気を放出する一次流体出口を含む、
ことを特徴とするヘアケア機器。
【請求項17】
前記本体は、流体流路を含む、
請求項1から16のいずれかに記載の機器。
【請求項18】
前記流体流路は、前記本体内を通って延びるダクトによって定められる、
請求項17に記載の機器。
【請求項19】
前記流体流路は、流体入口から流体出口に延びる、
請求項17または18に記載の機器。
【請求項20】
前記本体は、前記一次流体流路内の流体を加熱するヒータを含む、
請求項17から19のいずれかに記載の機器。
【請求項21】
空気により毛髪を乾燥及び/または整髪するヘアケア機器であって、
本体と、
ハンドルと、
を備え、前記ハンドルは、前記本体と流体連通する第1の端部と、前記機器内へ空気を引き込む一次流体入口を含む第2の端部とを有し、前記一次流体入口は、少なくとも部分的に前記ハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、前記ハンドルの前記第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、前記ハンドルは、内壁を含み、一次流体流路が、前記内壁内に延び、前記ハンドルは、少なくとも部分的に前記内壁に沿って該内壁の周囲に延びる外壁を含み、前記本体は、前記一次流体流路内の流体を加熱するヒータを含み、前記内壁は、前記内壁の内部にアクセス可能なアクセス用ハッチを含み、前記本体は、前記一次流体入口を通って引き込まれる空気を放出する一次流体出口を含む、
ことを特徴とするヘアケア機器。
【請求項22】
前記ヒータは、前記本体内を通って延びるダクトの周囲に延びる、
請求項20又は21に記載の機器。
【請求項23】
前記ヒータは、前記本体に沿って延びる、
請求項20から22のいずれかに記載の機器。
【請求項24】
前記ヒータは、環状である、
請求項20から23のいずれかに記載の機器。
【請求項25】
前記本体は、流体流路を含み、
前記一次流体流路は、前記本体内で前記流体流路を取り囲む、
請求項17から24のいずれかに記載の機器。
【請求項26】
前記一次流体出口は、前記流体流路の周囲に延びる、
請求項25に記載の機器。
【請求項27】
前記一次流体出口は、前記流体出口の周囲に延びる、
請求項23から26のいずれかに記載の機器。
【請求項28】
手持型機器であって、
本体と、
ハンドルと、
を備え、前記ハンドルは、前記本体と流体連通する第1の端部と、前記機器内へ空気を引き込む一次流体入口を含む第2の端部とを有し、前記一次流体入口は、少なくとも部分的に前記ハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、前記ハンドルの前記第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、前記ハンドルは、内壁を含み、一次流体流路が、前記内壁内に延び、前記ハンドルは、少なくとも部分的に前記内壁に沿って該内壁の周囲に延びる外壁を含み、前記内壁は、前記内壁の内部にアクセス可能なアクセス用ハッチを含み、前記本体は、前記一次流体入口を通って引き込まれる空気を放出する一次流体出口を含む、
ことを特徴とする手持型機器。
【請求項29】
手持型機器であって、
本体と、
ハンドルと、
を備え、前記ハンドルは、前記本体と流体連通する第1の端部と、前記機器内へ空気を引き込む一次流体入口を含む第2の端部とを有し、前記一次流体入口は、少なくとも部分的に前記ハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、前記ハンドルの前記第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、前記ハンドルは、内壁を含み、一次流体流路が、前記内壁内に延び、前記ハンドルは、少なくとも部分的に前記内壁に沿って該内壁の周囲に延びる外壁を含み、前記ハンドルは、前記本体と実質的に直交し、前記内壁は、前記内壁の内部にアクセス可能なアクセス用ハッチを含み、前記本体は、前記一次流体入口を通って引き込まれる空気を放出する一次流体出口を含む、
ことを特徴とする手持型機器。
【請求項30】
手持型機器であって、
本体と、
ハンドルと、
を備え、前記ハンドルは、前記本体と流体連通する第1の端部と、前記機器内へ空気を引き込む一次流体入口を含む第2の端部とを有し、前記一次流体入口は、少なくとも部分的に前記ハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、前記ハンドルの前記第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、前記ハンドルは、内壁を含み、一次流体流路が、前記内壁内に延び、前記ハンドルは、少なくとも部分的に前記内壁に沿って該内壁の周囲に延びる外壁を含み、前記本体は、前記一次流体流路内の流体を加熱するヒータを含み、前記内壁は、前記内壁の内部にアクセス可能なアクセス用ハッチを含み、前記本体は、前記一次流体入口を通って引き込まれる空気を放出する一次流体出口を含む、
ことを特徴とする手持型機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手持型機器に関し、特にヘアケア機器、及びヘアドライヤ又は高温整髪ブラシなどの機器に関する。
【背景技術】
【0002】
塗料又は毛髪などの物質を乾かすこと、及び表層をきれいにしたり、又は剥ぎ取ったりすることなどの様々な用途には、送風機、特に温風送風機が使用される。また、髪を濡れた状態又は乾いた状態から整えるためにも、高温整髪ブラシなどの温風送風機が使用される。
【0003】
一般的には、本体に流体を吸い込むモータ及びファンが設けられ、流体を本体から排出する前に加熱することができる。モータは、ほこり又は毛髪などの異物によって損傷を受け易く、従って通常はブロワへの流体吸気口にフィルタが設けられる。従来、このような機器は、機器から排出される流体流の形状及び速度を変化させる、取り付け及び取り外しが可能なノズルを備える。このようなノズルは、その時のユーザの要求に応じて、機器の流出を集中させたり、又は流出を拡散させたりするために使用することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、外壁を有する本体と、外壁及びこの外壁内に配置された壁部を有するハンドルとを備え、本体の外壁及びハンドルの壁部が単一ユニットとして形成されたヘアケア機器を提供する。
【0005】
本体とハンドルの壁部とを単一ユニットとして形成することには複数の利点がある。第1に、機器の部品の少なくとも一部へのアクセスが困難になる点である。従来のヘアドライヤでは折り畳み構造が用いられており、通常は2つの部品が互いにねじ止めされている。ユーザは、比較的容易にねじを取り外し、ヒータ及びファンユニットにアクセスすることができる。本発明では、取り外せる接合部又はねじが存在しないので、ユーザによる製品の分解が困難になる。第2に、製品の見た目がきれいな点である。本体には、本体の長さに沿って延びる接合線、及び2つの部品を接続するために必要とされる凹部又は延長部が存在しない。
【0006】
壁部は、少なくとも部分的に壁部に沿ってその周囲に延びるアクセス用開口部を含むことが好ましい。壁部は、アクセス用開口部を閉じるためのハッチを含むことが好ましい。
【0007】
ハンドルは、その本体からの遠位端及び/又はその近くに配置された一次流体入口を含むことが好ましい。一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルに沿ってその周囲に延びることが好ましい。一次流体入口は、外壁の周囲に延びる少なくとも1つの開口部を含むことが好ましい。一次流体入口は、外壁に沿って延びる少なくとも1つの開口部を含むことが好ましい。一次流体入口は、外壁を横切って延びる少なくとも1つの開口部を含むことが好ましい。
【0008】
ハンドルは、一次流体入口からハンドルに沿って本体内に延びる一次流体流路を含むことが好ましい。一次流体流路は、壁部内の一次流体入口から本体に延びることが好ましい。
【0009】
ハンドルは、一次流体流路内に流体を引き込むファンユニットを含むことが好ましい。
【0010】
本体は、一次流体流路のための一次流体出口を含むことが好ましい。一次流体出口は、一次流体入口及び一次流体流路と流体連通することが好ましい。
【0011】
本体は、第1の端部及び第2の端部を有し、一次流体出口は、第2の端部に存在することが好ましい。
【0012】
本体は、流体流路を含むことが好ましい。流体流路は、本体内の流体入口から流体出口に延びることが好ましい。
【0013】
本体は、その外壁内を延びるダクトを含み、ダクトは、第1の端部から延びることが好ましい。
【0014】
一次流体流路は、本体の外壁とダクトとの間に延びることが好ましい。一次流体流路は、一次流体出口に延びることが好ましい。一次流体流路は、ダクトの周囲に延びることが好ましい。一次流体流路は、少なくとも部分的にダクトに沿って延びることが好ましい。ダクトは、少なくとも部分的に本体に沿って延びることが好ましい。
【0015】
ダクトは、本体内を通って延びる流体流路を定めることが好ましい。流体流路は、流体入口から流体出口に延びることが好ましい。流体流路は、ダクト内を延びることが好ましい。流体流路は、本体の流体入口からダクトを通って本体からの流体出口に延びることが好ましい。
【0016】
ダクトは、流体流路の周囲に延びることが好ましい。流体流路は、ダクト内を通って延びることが好ましい。流体流路は、本体内を通って延びるダクトによって定められることが好ましい。流体流路は、流体出口によって本体から出ることが好ましい。流体流路は、ダクト内を通って設けられることが好ましい。
【0017】
別の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、本体が、本体内を通って延びるダクトによって定められる流体流路を含むヘアケア機器を提供する。
【0018】
流体入口は、本体の第1の端部に存在することが好ましい。
【0019】
流体流路は、本体内で一次流体流路と合流することが好ましい。
【0020】
また、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、本体が流体流路を含み、一次流体流路が、本体内で流体流路と合流するヘアケア機器も提供する。
【0021】
或いは、一次流体流路は、本体の第2の端部において流体流路を取り囲む。一次流体流路内の流体は、一次流体出口によって本体から出る。
【0022】
ダクトは、ダクトと外壁の間に延びる側壁によって本体の外壁に接続されることが好ましい。側壁は、本体の外壁及びダクトの両方に対して角度を成すことが好ましい。側壁は、本体の第1の端部に配置されることが好ましい。ダクト及び側壁は、単一ユニットとして形成されることが好ましい。ダクト及び側壁は、プラスチック材料で作成されることが好ましい。側壁は、流体流路内への流体入口を少なくとも部分的に定めることが好ましい。
【0023】
ハンドルの外壁は、少なくとも部分的に壁部に沿ってその周囲に延びることが好ましい。ハンドルの外壁は、壁部内へのアクセス用ハッチを覆って延びることが好ましい。
【0024】
ハンドルの外壁は、実質的に壁部の全長にわたって壁部の周囲に延びることが好ましい。ハンドルの壁部は、一次流体入口を含むことが好ましい。ハンドルの外壁の一次流体入口は、ハンドルの壁部の一次流体入口と流体連通することが好ましい。
【0025】
別の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、ハンドルは、ハンドルの第1の端部から第2の端部に延びる壁部を含むとともに、少なくとも部分的にこの壁部に沿ってその周囲に延びる外壁を含み、一次流体流路が壁部内を延びるヘアケア機器を提供する。
【0026】
本体の外壁及びハンドルの壁部は、プラスチック材料で作成されることが好ましい。
【0027】
ハンドルの外壁は、ハンドルの壁部及び本体の外壁とは異なる材料で作成されることが好ましい。外壁は、金属で形成されることが好ましい。ハンドルの外壁は、アルミニウム又はアルミニウム合金で作成されることが好ましい。
【0028】
本体は、ヒータを含むことが好ましい。ヒータは、一次流体流路内の流体を加熱するためのものである。ヒータは、外壁とダクトの間に設けられることが好ましい。一次流体流路は、ヒータ内を通って延びることが好ましい。ヒータは、本体に沿って延びることが好ましい。ヒータは、少なくとも部分的に本体の周囲に延びることが好ましい。或いは、ヒータは本体の周囲に延びる。ヒータは、ダクトを中心にして少なくとも部分的にその周囲に延びることが好ましい。或いは、ヒータは、ダクトを中心にしてその周囲に延びる。ヒータは、少なくとも部分的にダクトに沿って延びることが好ましい。ヒータは、環状であることが好ましい。
【0029】
別の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、本体が、一次流体流路内の流体を加熱するヒータを含むヘアケア機器を提供する。
【0030】
第2の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、ダクトと、ダクトの周囲に延びる外壁と、ダクトと外壁との間に延びる側壁を有する本体とを備え、側壁に制御スイッチが設けられ、外壁、側壁及びダクトが全て機器の外周壁であるヘアケア機器を提供する。
【0031】
本体は、入口端部及び出口端部を有し、側壁は、入口端部に存在することが好ましい。
【0032】
ダクトは、本体内を通る流体流路を少なくとも部分的に定めることが好ましい。ダクトは、入口端部において外壁内に埋め込まれることが好ましい。
【0033】
ハンドルは、第1の端部において本体に接続されることが好ましい。ハンドルには、第2の制御スイッチが設けられることが好ましい。第2の制御スイッチは、本体の入口端部に隣接してハンドル上に配置されることが好ましい。
【0034】
第1の制御スイッチ及び第2の制御スイッチは、いずれも1本の指によってアクセス可能であることが好ましい。
【0035】
第2の制御スイッチは、2つのボタンを含むことが好ましい。
【0036】
ハンドルは、概ね管状であり、本体に対する遠位端に一次流体入口を含むことが好ましい。ハンドルは、壁部を有し、この壁部を横切って延びる端壁を遠位端に有することが好ましい。一次流体入口は、少なくとも部分的に端壁を横切って延びることが好ましい。
【0037】
機器は、一端が電源に接続可能であり、他端がハンドルの端壁の実質的に中心内に延びる電力ケーブルを備えることが好ましい。
【0038】
ハンドルは、少なくとも部分的に壁部に沿ってその周囲に延びる外壁を有することが好ましい。
【0039】
外壁と壁部の間には、ライニング材が設けられることが好ましい。ライニング材は、絶縁層であることが好ましい。ライニング材又は絶縁層は、壁部に沿って及び/又は壁部の周囲に実質的に連続して延びることが好ましい。
【0040】
一次流体出口は、少なくとも部分的にダクトによって定められることが好ましい。一次流体出口は、本体及びダクトによって定められることが好ましい。
【0041】
一次流体流路及び流体流路は、本体内で合流することが好ましい。
【0042】
一次流体出口は、流体流路の周囲に延びることが好ましい。本体は、流体流路のための流体出口を含み、一次流体出口は、流体出口の周囲に延びることが好ましい。
【0043】
一次流体出口は、本体の出口端部に存在することが好ましい。
【0044】
本体は、出口端部に向かって直径が減少することが好ましい。
【0045】
第1の制御スイッチは、2つのボタンを含むことが好ましい。
【0046】
第3の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含むヘアケア機器を提供する。
【0047】
一次流体入口は、機器の複数の表面に配置されることが有利である。従来のヘアドライヤでは、一般に一次流体入口がヘアドライヤの後端部に位置し、この端部は、閉鎖を防ぐために凸状であることが多い。ヘアドライヤは、後端部を下にして硬い表面上に置いた場合、横倒しになる。
【0048】
しかしながら、寝具又は長パイルカーペットなどの柔らかい表面上では、依然として入口が少なくとも部分的に覆われ又は塞がれる。これにより、モータの過熱が引き起こされる恐れがある。複数の表面上に入口を有することにより、モータに損傷を与えるのに十分なあらゆる閉鎖の可能性が減少する。
【0049】
ハンドルは、第2の端部に端壁を有し、第2の開口部は、端壁内を通って延びることが好ましい。
【0050】
端壁は、ハンドルと実質的に直交することが好ましい。
【0051】
第1の開口部は、ハンドルの第2の端部に隣接することが好ましい。
【0052】
ファンユニットは、一次流体入口の上流に存在することが好ましい。
【0053】
第1の開口部は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる複数の開口部を含むことが好ましい。第1の開口部は、少なくとも部分的にハンドルに沿って延びる複数の開口部を含むことが好ましい。
【0054】
第2の開口部は、ハンドルの端部内を通って延びる複数の開口部を含むことが好ましい。
【0055】
ハンドルの端部内を通って延びる、ファンユニットに電力を供給するための電力ケーブルが設けられることが好ましい。電力ケーブルは、一次流体入口において実質的にハンドルの中心を通って延びることが好ましい。第2の開口部は、少なくとも部分的に電力ケーブルの周囲に延びることが好ましい。
【0056】
一次流体入口からハンドル及び本体内を通って一次流体出口に至る一次流体流路が設けられることが好ましい。
【0057】
ハンドルは、壁部と、この壁部内を延びる一次流体流路とを含むことが好ましい。ハンドルは、少なくとも部分的に壁部に沿ってその周囲に延びる外壁を含むことが好ましい。ハンドルは、外壁と壁部の間に絶縁材料の層を含むことが好ましい。
【0058】
一次流体出口は、少なくとも部分的に本体に沿ってその周囲に延びる複数の開口部を含むことが好ましい。
【0059】
一次流体流路は、ハンドル内を通って本体内に至るまで実質的に直線状であることが好ましい。
【0060】
或いは、ハンドルは、実質的に本体と直交する。
【0061】
別の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、ハンドルが本体と実質的に直交するヘアケア機器を提供する。
【0062】
一次流体流路は、本体内で流体流路を取り囲むことが好ましい。
【0063】
一次流体出口は、流体流路の周囲に延びることが好ましい。
【0064】
また、手持型機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、手持型機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含む手持型機器も提供する。
【0065】
第4の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、壁部及び外壁を有するハンドルを備え、壁部が、機器内への一次流体入口から延びる一次流体流路を定め、外壁が機器の外周面であるヘアケア機器を提供する。
【0066】
2層壁を設けることにより、ハンドル内からの振動及び騒音の伝達が減少する。この2層壁は、ハンドルの内部部品を外壁から分離する。
【0067】
外壁は、壁部の周囲に実質的に連続して延びることが好ましい。外壁は、実質的に壁部に沿って延びることが好ましい。
【0068】
絶縁層は、機器によって生じる騒音、振動及び熱のうちの1つ又は2つ以上を軽減することが好ましい。絶縁材料は、発泡体又はフェルトであることが好ましい。
【0069】
ハンドルは、第1の端部及び第2の端部を有し、一次流体入口は、第2の端部又はその近くに存在することが好ましい。
【0070】
ハンドルは、一次流体入口内に引き込まれた流体を加熱するヒータを含むことが好ましい。
【0071】
ヒータは、ファンユニットの下流に存在することが好ましい。ヒータは、ハンドルの第1の端部に隣接して配置されることが好ましい。
【0072】
機器は、ハンドルに取り付け可能なヘッド部を有し、このヘッド部は、機器の一次流体出口を含むことが好ましい。一次流体出口は、少なくとも部分的にヘッド部に沿ってその周囲に延びる複数の開口部を含むことが好ましい。一次流体流路は、ハンドル内を通ってヘッド部内に至るまで実質的に直線状であることが好ましい。
【0073】
或いは、一次流体入口から一次流体出口に至る一次流体流路は、非直線状である。一次流体は、ハンドル内では第1の方向に流れ、本体内では第2の方向に流れることが好ましい。本体内の一次流体流は、ハンドル内の一次流体流と実質的に直交することが好ましい。
【0074】
流体流路内の流体は、一次流体流路内のファンユニットの作用によって本体内に取り込まれることが好ましい。
【0075】
第5の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、本体内を通って流体入口から流体出口に延びる流体流路と、流体流路の周囲に延びるPCBとを備えたヘアケア機器を提供する。
【0076】
PCBは、環状であることが好ましい。PCBは、流体流路から分離されることが好ましい。
【0077】
PCBは、第1の層及び第2の層を含むことが好ましい。第1の層は、流体流路の周囲に実質的に連続して延びることが好ましい。第2の層は、部分的に流体流路の周囲に延びることが好ましい。
【0078】
第2の層は、第1の層に隣接することが好ましい。第2の層は、第1の層の下流に存在することが好ましい。
【0079】
PCBは、ダクトを中心にして少なくとも部分的にその周囲に延びることが好ましい。
【0080】
一次流体流路は、PCBと流体連通することが好ましい。
【0081】
ヒータは、PCBの下流に存在することが好ましい。
【0082】
PCBとヒータの間には、熱障壁が設けられることが好ましい。熱障壁は、流体的にPCBとヒータの間に配置されることが好ましい。
【0083】
本体に取り付けられて本体から延びるハンドルを備え、ハンドル内の一次流体入口は、第1の端部において本体に接続されることが好ましい。
【0084】
ハンドルは、一次流体流路内に流体を引き込むためのファンユニットを含むことが好ましい。
【0085】
ハンドルは、第1の端部の遠位側にある第2の端部を有し、第2の端部は、一次流体入口を含むことが好ましい。
【0086】
一次流体流路は、ハンドルに沿って本体内に入り込み、一次流体出口に延びることが好ましい。
【0087】
一次流体流路は、非直線状であることが好ましい。
【0088】
一次流体流路は、ハンドル内では概ね円形であることが好ましい。
【0089】
一次流体流路は、本体内では概ね環状であることが好ましい。
【0090】
一次流体流路が本体に入り込む場所には、フロープレートが設けられることが好ましい。本体は、ハンドルからの流れを本体内に向けるためのフロープレートを含むことが好ましい。
【0091】
フロープレートは、ダクトの周囲で一次流を循環流から環状流に偏向させることが好ましい。
【0092】
一次流体は、ハンドル内を第1の方向に流れ、本体内を第2の方向に流れることが好ましい。フロープレートは、一次流を第1の方向から第2の方向に向けることが好ましい。
【0093】
フロープレートは、一次流体流路内に設けられて、流れをハンドル内の循環流から本体内の環状流に向けることが好ましい。フロープレートは、PCBに隣接することが好ましい。
【0094】
フロープレートは、PCB上の部品の周囲に成形されることが好ましい。
【0095】
フロープレートは、一次流をハンドル内の第1の流れ方向から本体内の第2の流れ方向に偏向させることが好ましい。
【0096】
ファンユニットは、PCBの上流に存在することが好ましい。
【0097】
第6の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ヒータと、PCBと、機器内への一次流体入口から、本体からの一次流体出口に延びる一次流体流路とを備え、PCB及びヒータが一次流体流路と流体連通し、PCBがヒータの上流に存在するヘアケア機器を提供する。
【0098】
ヒータの上流には、ファンユニットが設けられることが好ましい。
【0099】
或いは、PCBの下流にファンユニットが設けられることが好ましい。
【0100】
熱障壁は、PCBと熱連通し、PCBのためのヒートシンクとして機能することが好ましい。熱障壁は、アルミニウム又はアルミニウム合金であることが好ましい。
【0101】
本体は、ヒータの上流にハンドル部分を含むことが好ましい。一次流体入口は、ハンドル部分に存在することが好ましい。一次流体流路は、本体内を通って直線的に延びることが好ましい。
【0102】
フロープレートは、少なくとも1つの開口部を含むことが好ましい。少なくとも1つの開口部は、フロープレートを通じてPCBに流体が流れるようにすることが好ましい。
【0103】
フロープレートは、PCBに接続されることが好ましい。フロープレートは、PCBのためのヒートシンクとして機能することが好ましい。フロープレートは、PCBの周囲にも一次流体流を向けることが好ましい。
【0104】
フロープレートは、PCBのための熱障壁、ヒートシンク及び偏向板のうちの1つ又は2つ以上でもあることが好ましい。
【0105】
一次流が本体に入り込む場所には、比較的高速な流れの領域が存在することが好ましい。
【0106】
PCBは、回路基板から異なる量だけ外向きに延びる部品を有し、これらの部品は、回路基板からより遠くに延びる部品が比較的高速な流れの領域から半径方向に離れて位置するように配置されることが好ましい。回路基板からより遠くに延びる部品の少なくとも一部は、コンデンサであることが好ましい。
【0107】
回路基板から延びる距離が短い部品は、比較的高速な流れの領域内に位置することが好ましい。
【0108】
熱障壁は、PCBからの破片を一次流体流路及び一次流体出口から離して偏向させる偏向板でもあることが好ましい。
【0109】
第7の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、電気部品が取り付けられたPCBと、少なくとも部分的に本体内を通りPCBを通過して延びる一次流体流路とを備え、一次流体流路は、比較的高速の領域と比較的低速の領域とを有し、PCB上に取り付けられた部品は、比較的低速の領域内に大型部品が存在するように配置されたヘアケア機器を提供する。
【0110】
機器は、第1の端部が本体に接続されたハンドルを備え、一次流体流路は、ハンドル内を通って本体内に延びることが好ましい。
【0111】
一次流体流路は、ハンドル内では第1の方向に延び、本体内では第2の方向に延びることが好ましい。
【0112】
本体は、概ね管状であって上半分及び下半分を有し、ハンドルは、下半分に接続されることが好ましい。比較的高速の領域は、本体の下半分に存在することが好ましい。比較的低速の領域は、本体の上半分に存在することが好ましい。
【0113】
PCBの大型部品は、本体の上半分に配置されることが好ましい。PCBの小型部品は、本体の下半分に配置されることが好ましい。PCBの大型部品は、取り付け先の回路基板から最も遠くに延びる部品であることが好ましい。
【0114】
第8の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、機器内に流体流が入り込む流体入口から、本体の前端部から流体流を放出するための流体出口まで本体内を通って延びる流体流路と、機器から放出される流体の少なくとも1つのパラメータを調整するための付属品とを備え、付属品は、機器に付着する上流端を有し、本体の前端部及び付属品の上流端の一方又は両方が、少なくとも1つの磁石を含むヘアケア機器を提供する。
【0115】
本体の前端部は、本体の半径方向内向きに延びる端壁を含み、この端壁は、少なくとも1つの磁石を含むことが好ましい。
【0116】
端壁は、その周囲に半径方向に離間した複数の磁石を含むことが好ましい。
【0117】
端壁は、その周囲に延びる磁性材料のリングを含むことが好ましい。
【0118】
端壁は、外面及び内面を有し、外面は、機器の外周面であり、内面には、少なくとも1つの磁石が隣接することが好ましい。
【0119】
少なくとも1つの磁石は、端面に埋め込まれることが好ましい。
【0120】
付属品の上流端は、端面と、この端面の周囲に半径方向に離間した複数の磁石とを含むことが好ましい。
【0121】
付属品の上流端は、端面の周囲に延びる磁性材料のリングを含むことが好ましい。
【0122】
磁石又は磁性材料は、磁気片を含む重合体で作成されることが好ましい。
【0123】
磁石又は磁性材料の外面は、耐傷性被膜で覆われることが好ましい。
【0124】
機器は、機器内に一次流体流が入り込む一次流体入口から少なくとも部分的に本体内を通って一次流体出口に延びる一次流体流路を備えることが好ましい。
【0125】
機器は、ハンドルを備え、一次流体入口は、ハンドル内に存在することが好ましい。
【0126】
流体は、一次流体出口から放出された流体によって流体流路を通じて引き込まれることが好ましい。
【0127】
一次流体流は、ダクトの周囲に延びることが好ましい。
【0128】
付属品は、機器からの流体流の放出を抑制するように構成されることが好ましい。付属品は、流体流路に沿って流体出口に至る流体流の生成を抑制する手段を含むことが好ましい。流体流の生成を抑制する手段は、機器に付属品が取り付けられた時にダクトを塞ぐ障壁を含むことが好ましい。
【0129】
付属品は、一次流体流がノズルに入り込むノズル流体入口から一次流体流を放出するためのノズル流体出口に延びるノズル流体流路を定めるノズルの形であることが好ましい。
【0130】
付属品は、本体の前端部における本体の外形を実質的に継続する外壁を含むことが好ましい。
【0131】
本体は、その前端部に向かって直径が減少することが好ましい。直径の減少は、一定の傾斜を有することが好ましい。
【0132】
機器は、本体と、機器内に流体流が入り込む流体入口から、本体の前端部から流体流を放出するための流体出口まで本体内を通って延びる流体流路とを備え、本体の前端部は、少なくとも1つの磁石を含むことが好ましい。
【0133】
本体の前端部は、本体の半径方向内向きに延びる端壁を有し、この端壁は、少なくとも1つの磁石を含むことが好ましい。
【0134】
端壁は、その周囲に半径方向に離間した複数の磁石を含むことが好ましい。
【0135】
端壁は、その周囲に延びる磁性材料のリングを含むことが好ましい。
【0136】
本発明は、機器から放出される流体の少なくとも1つのパラメータを調整するための付属品であって、機器に付着する上流端を有し、付属品の上流端が少なくとも1つの磁石を含む付属品も提供する。
【0137】
第9の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、ハンドル及び本体を備え、本体が外壁及びダクトを有し、外壁がダクトの周囲に延びダクトに向かって収束するヘアケア機器を提供する。
【0138】
外壁は、第1の部分及び第2の部分を有し、第1の部分は管状であることが好ましい。
【0139】
第1の部分は、実質的に均一な直径を有することが好ましい。
【0140】
第2の部分は、円錐形であることが好ましい。
【0141】
外壁の第2の部分は、ダクトに向かって1°〜89°の角度で収束することが好ましい。
【0142】
外壁の第2の部分は、ダクトに向かって30°〜60°の角度で収束することが好ましい。
【0143】
機器は、一次流体入口から一次流体出口に至る一次流体流路に流体を引き込むためのファンユニットを備えることが好ましい。
【0144】
本体は、一端に一次流体出口を有し、外壁は、一次流体出口に向かうダクトに向かって収束することが好ましい。
【0145】
本体は、第1の端部及び第2の端部を有し、外壁は、本体の第2の端部においてダクトに向かって収束することが好ましい。
【0146】
機器は、一次流体流路と流体連通する一次流体入口を有するハンドルを備えることが好ましい。
【0147】
流体は、一次流体流路に流体を引き込むファンユニットの作用によって流体流路内に取り込まれることが好ましい。
【0148】
一次流体流路は、流体流路の周囲に延びることが好ましい。
【0149】
以下、添付図面を参照しながら本発明を一例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0150】
図1】本発明によるヘアドライヤの1つの態様を示す図である。
図2】本発明によるヘアドライヤの別の態様を示す図である。
図3】本発明によるヘアドライヤの断面図である。
図4a図3の断面の一部の拡大図である。
図4b図3の断面の別の部分の拡大図である。
図5】本発明によるヘアドライヤの部品を示す図である。
図6】本発明によるヘアドライヤの部品を示す別の図である。
図7】本発明によるヘアドライヤの部品を示すさらに別の図である。
図8a】別のヘアケア機器の断面図である。
図8b】別のヘアケア機器の斜視図である。
図9】本発明によるヘアドライヤを示す図である。
図10】本発明によるヘアドライヤを示す別の図である。
図11a図1の線M−Mに沿った水平断面図である。
図11b図1の線L−Lに沿った水平断面図である。
図12a】本発明によるヘアドライヤの本体の内部部品を示す図である。
図12b】本発明によるヘアドライヤの本体の内部部品を示す図である。
図12c】本発明によるヘアドライヤの本体の内部部品を示す図である。
図13】ヘアドライヤからの流体出力のパラメータを変更する付属品600を有するヘアドライヤ10の図である。
図14a】ヘアドライヤからの流体出力のパラメータを変更する付属品600を有するヘアドライヤ10の図である。
図14b】ヘアドライヤからの流体出力のパラメータを変更する付属品600を有するヘアドライヤ10の図である。
図15】ヘアドライヤからの流体出力のパラメータを変更する付属品600を有するヘアドライヤ10の図である。
図16】ヘアドライヤからの流体出力のパラメータを変更する付属品600を有するヘアドライヤ10の図である。
【発明を実施するための形態】
【0151】
図1及び図2に、ハンドル20及び本体30を備えたヘアドライヤ10を示す。ハンドルは、本体30に接続された第1の端部22と、本体30から遠位側に存在する、一次入口40を含む第2の端部24とを有する。ヘアドライヤ10には、ケーブル50を介して電力が供給される。
【0152】
本体30は、第1の端部32及び第2の端部34を有し、2つの部分を有していると見なすことができる。第1の端部32からは、管状で直径が概ね一定の第1の部分36が延び、第2の端部34からは、第2の部分38が延びて第1の部分36に交わる。第2の部分38は円錐形であり、その長さに沿って本体30の第1の部分36の直径から本体の第2の端部34のより小さな直径へと直径が変化する。この例では、第2の部分38が一定の傾斜を有し、本体30の第1の部分36の外壁360から定められる角度αは約40°である。
【0153】
次に、特に図2図3図4a及び図4bを参照すると、ハンドル20は、本体30からハンドルの遠位端24に延びる外壁200を有する。ハンドルの遠位端24では、外壁200を横切って端壁210が延びる。ケーブル50は、この端壁210を通じてヘアドライヤに入り込む。ハンドル20の一次入口40は、ハンドルの外壁200に沿ってその周囲に延びる第1の開口部42と、ハンドル20の端壁210を貫いてその全体に延びる第2の開口部46とを有する。ケーブル50は、端壁210のほぼ中央に位置し、従ってハンドル20の中心から延びる。端壁210は、ハンドルの外壁200及び内壁220に直交する。
【0154】
ケーブル50は、ユーザの手の中のハンドル20の向きに関係なくヘアドライヤの平衡が保たれるという理由で、ハンドル20の中心から延びることが好ましい。また、ユーザがハンドル20上で手の位置を動かした場合でも、手に対するケーブル50の位置が変化しないので、ケーブル50から引っ張られることがない。仮にケーブルの中心をずらしてハンドルの片側に近付けた場合、ヘアドライヤの重量分布が向きと共に変化し、ユーザの気が散ってしまう。
【0155】
一次入口40の上流には、ファンユニット70が設けられる。ファンユニット70は、ファン及びモータを含む。ファンユニット70は、一次入口40から本体30内に延びる流体流路400を通じて、一次入口40から本体30に向けて流体を吸い込み、ハンドル20と本体30は90において接合される。流体流路400は、本体30内を本体の第2の端部34に向かい、ヒータ80の周囲を通って一次流体出口440まで続き、ファンユニットによって吸い込まれた流体は、ここで一次流体流路400から出る。一次流体流路400は直線ではなく、ハンドル20内では第1の方向に進み、本体30内では第1の方向と直交する第2の方向に進む。
【0156】
本体30は、外壁360及び内側ダクト310を含む。一次流体流路400は、ハンドル20と本体30の接合部90から本体に沿って、外壁360とダクト310の間を本体30の第2の端部34における一次流体出口440に向かって延びる。
【0157】
本体内には別の流体流路も設けられ、この流れはファンユニット又はヒータによって直接処理されず、ヘアドライヤ内の一次流を生成するファンユニットの作用によってヘアドライヤに吸い込まれる。この流体流は、一次流体流路400内を流れる流体によってヘアドライヤ内に取り込まれる。
【0158】
本体の第1の端部32は、流体入口320を含み、本体の第2の端部34は、流体出口340を含む。流体入口320及び流体出口340は、本体内を本体に沿って延びる、本体30の内壁であるダクト310によって少なくとも部分的に定められる。流体流路300は、ダクト内を流体入口320から流体出口340に延びる。本体30の第1の端部32では、外壁360とダクト310との間に側壁350が延びる。この側壁350は、少なくとも部分的に流体入口320を定める。本体の第2の端部34では、外壁360とダクトの間に間隙370が設けられ、この間隙370が一次流体出口440を定める。一次流体出口440は環状であり、流体流路を取り囲む。一次流体出口440は、一次流体流路400が本体30内で流体流路300に合流できるように内側に存在することができる。或いは、一次流体出口440は外側に存在し、流体出口340において流体流路300からの流体とは別に本体30から排出される。
【0159】
本体の外壁360は、ダクト310、及び本体30の中心線A−Aに向かって収束する。ダクト310に向かって収束する外壁360には、一次流体出口440から排出される一次流が本体30の中心線A−Aに向かって導かれるという利点がある。一次流体出口440から排出される流体は、この一次出口440からの流体の動きに起因して、ヘアドライヤの外側からの流体の何らかの外部同伴490を引き起こす。この効果は、ダクト310に向かって収束する外壁360によって高められる。この理由は、1つには、一次流が発散性でなく集中性であるからであり、1つには、本体30の外壁360がヘアドライヤの第2の端部34に向かって傾斜しているからである。
【0160】
ダクト310は、ヘアドライヤの外側からアクセスできるヘアドライヤの内壁である。従って、ダクト310は、ヘアドライヤの外周壁である。ダクト310は、本体30内の奥まった所に存在し、従って外壁360とダクト310を接続する側壁350は、外壁360に対して角度を成す。角度βは、本体30の外壁360によって定められる線から約115°である(図4b)。
【0161】
本体30内の側壁350及び流体入口320の近くには、ヘアドライヤの制御電子回路を含むPCB75が存在する。PCB75はリング状であり、ダクト310と外壁360の間においてダクト310の周囲に延びる。PCB75は、一次流体流路400と流体連通する。PCB75は、流体流路300の周囲に延び、ダクト310によって流体流路300から分離される。
【0162】
PCB75は、ヒータ80の温度及びファンユニット70の回転速度などのパラメータを制御する。PCB75は、内部配線(図示せず)によってヒータ80、ファンユニット70及びケーブル50に電気的に接続される。PCB75には、例えばユーザが様々な温度設定及び流速から選択を行えるように設けられた制御ボタン62、64が接続される。
【0163】
使用時には、ファンユニット70の作用によって流体が一次流体流路400内に吸い込まれ、任意にヒータ80によって加熱されて一次流体出口440から排出される。この処理流により、流体入口320において流体が流体流路300内に取り込まれるようになる。この流体は、本体の第2の端部34において処理流と合流する。図3に示す例では、この処理流が、流体出口340を通じてヘアドライヤから排出される取り込まれた流れを取り囲む環状流として一次流体出口440及びヘアドライヤから排出される。従って、ファンユニット及びヒータによって処理された流体は、取り込まれた流れによって増大する。
【0164】
図5図7は、全てヘアドライヤ10を形成する異なる部品の分解図である。このヘアドライヤは、ねじなどの外部固定具を必要とする2つの外側部品を有する従来の折り畳み式ヘアドライヤの代わりに、このような外部固定具を用いずに製造される。
【0165】
第1の要素は、一次入口40及びケーブル50を含むハンドル20の外壁200である。第2の要素は、本体30のダクト310及び側壁350を含む。第3の要素は、本体30の外壁360及びハンドル20の内壁220である。第2の要素及び第3の要素は、単一ユニットとして製造される。これには、第1に本体30のダクト310と外壁360との間に厳密な許容差を再現することができ、第2に本体30に不格好な接合部が存在しないという2つの利点がある。これらの3つの主要部品からヘアドライヤを製造することにより、ヘアドライヤの機能及び形態の両方が容易に維持される。また、エンドユーザは、通常の家庭内の工具を用いてヘアドライヤを分解するのが困難であると分かるので安全でもある。
【0166】
本体30の外壁360及びハンドル20の内壁220を含む第3の要素は、プラスチック材料から一体型ユニットとして成形される。ダクト310及び側壁350を含む第2の要素も、プラスチック材料から成形される。好適なプラスチック材料としては、ポリカーボネート、ガラス充填PPA(ポリフタルアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、LCAP(液晶芳香族ポリマー)又はPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)が挙げられ、当業者であれば、このリストは包括的なものでないと認識するであろう。ハンドル20の外壁200は、複数の好適な材料のいずれかで形成できるが、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼又はステンレス鋼で形成することが好ましい。
【0167】
ヘアドライヤの内部部品を組み立てるために、ハンドル20の内壁220にはアクセス用ハッチ222が設けられる。これにより、ファンユニット70の位置決めと、ファンユニット70、ヒータ80、制御ボタン62、64及びPCB75をケーブル50に接続する配線の単純な相対速度での接続とが可能になる。ダクト310の周囲にヒータ80及びPCB75を配置して本体30に挿入し、配線を接続し、ハンドル20の内壁220の対応する穴224を覆ってアクセス用ハッチ222を配置する。本体30の第1の端部32は、側壁350によって密封される。これにより、本体の第1の端部32において流体が一次流体流路400内に取り込まれることと、ファンユニット70によって処理された流体が第1の端部32において本体30から排出されることの2つがいずれも阻止される。
【0168】
図5図6及び図7に関連して示す例では、ハンドル上の制御ボタン62が、ハンドルの流体出口340に面する側に存在する。
【0169】
ハッチ222は、電気部品への配線接続を行えるほど十分に大きなサイズである必要があり、ハンドル周囲のあらゆる位置に存在することができる。ハッチは、内壁220の全長にわたって延びることもでき、内壁220の周囲にあらゆる配向で存在することもできる。
【0170】
次に、特に図3図4a及び図5図7を参照しながらハンドルの構造について説明する。ハンドル20は、外壁200及び内壁220を有する。内壁220は、ヘアドライヤ内を通る一次流体流路400を取り囲んで定めるダクトである。外壁200は把持部を含み、この例では、一次流体流路400内への一次入口40を有する。内壁220内には、材料の絶縁層212が設けられる。この絶縁層は、発泡体又はフェルトであり、ファンユニット70によって生じる騒音、ヘアドライヤの動作によって生じる熱、ファンユニットによって生じる振動、及び一次流体流路400を通る流体流によってヘアドライヤ内に生じる騒音からハンドルを隔離する。
【0171】
これとは別に、又はこれに加えて、外壁210と内壁220の間にも材料の絶縁層212が設けられる。これについては、図8aに関連して説明する。
【0172】
最低限でも、絶縁材料212は、ファンユニット70の周囲に位置付けられ、好ましくはアクセス用ハッチ222の周囲に位置付けられる。しかしながら、絶縁材料212は、ハンドルの絶縁に最も影響を与えるという理由で、内壁220の周囲で実質的に連続し、ハンドルの内壁220の長さにわたって延びることが好ましい。絶縁材料212は、流体が一次流体流路400に引き込まれることによって直接的に生じるあらゆる騒音を低減するように、一次入口40の周囲に延びることもできる。
【0173】
この例では、外壁200が一次流体入口40を含むが、内壁20の全長にわたって外壁が延びることは必須ではない。外壁200は、絶縁の目的と共に、アクセス用ハッチ222を隠してユーザによるアクセスを防ぐという美的及び安全上の理由で、アクセス用ハッチ222、及びファンユニット70を含むハンドルの領域にわたって延びるべきである。外壁200が内壁220の全長にわたって延びていない場合、内壁220は、本体30との接合部90からの遠位端に入口40を含むようになり、或いは外壁200及び/又は内壁220に取り付け可能な別個の入口本体を設けることができる。
【0174】
外壁200は、内壁220に対して位置付けられた後に、適所に固定される。外壁200は、ユーザがこれを取り外して損傷を受けやすい部品にアクセスすることを防ぐとともに接合をきれいにするという理由で、例えばプラズマ溶接によって固定される。
【0175】
図8a及び図8bには、同様の一次入口540を有する別のヘアケア機器を示す。この例では、ヘアケア機器が、ハンドル520と、ハンドル520の遠位端522において一次入口540に取り付け可能な分離型ヘッド部530とを有する高温整髪ブラシ500である。
【0176】
ハンドル520は、一方の端部524及びその近隣に一次入口540を含む概ね管状の外壁526を有する。一次入口540は、ハンドル端部524からハンドルの外壁526に沿ってハンドル520の周囲に放射状に延びる第1の開口部の組544を含む。ハンドル端部524は、端壁510によって覆われ、この端壁510にも、ハンドルの端壁510を貫いて延びる第2の開口部の組546が穿孔される。従って、一次入口540は、ハンドル520の周囲に、ハンドル520に沿って、ハンドル520を横切って延びる。端壁510は、ハンドルの外壁526及び内壁560に直交する。
【0177】
ハンドル520は、ファンと、ファンを駆動するモータとを有する、使用時にハンドル520の長さを貫いて延びる流体流路550に沿って一次入口540を通じて流体を引き込むファンユニット570も含む。流体は、ヘッド部530の内部キャビティ538に入る前に、任意にヒータ580によって加熱される。
【0178】
ヘッド部530は、この例では2組の平行なスロット534を有する流体出口を含み、これらの組は、第1のスロットの組534aが第2のスロットの組534bの上流に存在する状態でヘッド部の端部536に向かってヘッド部530の周囲に放射状に延びる。この構成により、流体がヘッド部の全周及びヘッド部530の長さの大部分にわたってヘッド部から流出し、製品の整髪領域を最大にすることができる。
【0179】
ヘッド部530は、ヘッド部530から半径方向に離れて延びる毛状突起532も含む。毛状突起532は、ヘッド部の周囲に放射状に延びる平行線として形成される。各毛状突起の組は、2つの隣接するスロット534間に位置するが、全てのスロット対の間に毛状突起を設ける必要はない。
【0180】
使用時には、ヘッド部530の周囲に毛髪が巻き付く。毛状突起534が毛髪を保持した状態で、スロットから温風又は高温流体が排出されて毛髪を乾かし、カール状又はウェーブ状に整髪する。
【0181】
この機器には、好ましくはプラグ又はその他の電源からハンドル520の端壁510内を通って延びる動力ケーブル548を介して電力が供給される。ハンドル520は、内部配線(図示せず)によってケーブル548、ファンユニット570及びヒータ580と電気的に接続されたPCB575も収容する。ユーザが様々な温度及び流量設定の1つを選択できるように、制御ボタン555が設けられてPCB575に接続される。制御ボタン555は、例えばプッシュボタン又はスライドボタンである。
【0182】
ハンドル520は、外壁526及び内壁560を有する。内壁560は、機器内を通る流体流路550を取り囲んで定めるダクトである。外壁526は把持部を有し、これらの例では、流体流路550内への一次入口540を有する。外壁526と内壁560の間には、材料の絶縁層528が設けられる。この絶縁層は、発泡体又はフェルトであり、ファンユニット570によって生じる騒音、機器の動作によって生じる熱、ファンユニットによって生じる振動、及び流体流路550を通る流体流によって機器内に生じる騒音からハンドルを隔離する。
【0183】
最低限でも、絶縁材料は、ファンユニット570の周囲に位置付けられる。しかしながら、絶縁材料528は、ハンドルの絶縁に最も影響を与えるという理由で、ハンドルの外壁526と内壁560の間で実質的に連続し、内壁560の長さにわたって延びることが好ましい。絶縁材料528は、流体が流体流路550に引き込まれることによって直接的に生じるあらゆる騒音を低減するように、一次入口540の周囲に延びることもできる。
【0184】
一次入口40、540は、ハンドル20、520の周囲に、ハンドル20、520に沿って、ハンドル20、520を横切って延びる複数の開口部を有する。3次元に延びる入口を有することは、特に整髪機器と共に使用する際に有利である。第1に、スイッチがオンになった状態で機器を表面上に置いた場合、入口表面積のわずかな部分しか塞がれず、又は機器内への流体流が制限されない。これにより、ファンユニットが、特にファンユニットのモータが作動する際の流量が少なすぎて、モータが過熱し損傷することが防がれる。
【0185】
第2に、ヘアケア機器は、ムース、ジェル又はスプレーなどの整髪用品と共に使用されることが多い。これらの製品は、通常は手で、又はミストとして直接毛髪に使用される。手で使用した後には製品の一部が皮膚上に残り、その後に機器を保持した時に機器に移る。これにより、ハンドル20、520に沿ってハンドル20、520の周囲に延びる開口部44、544の少なくとも一部が塞がれる可能性がある。しかしながら、ハンドルの下方でハンドルの端壁210、510を横切って延びる開口部44、546には影響が及ばない。製品をミストとして使用する場合、これが機器に付着し、やはり流体入口40、540の開口部の少なくとも一部が塞がれ又は制限される可能性がある。しかしながら、ハンドル20、520の周囲に、ハンドル20、520に沿って、ハンドル20、520を横切って延びる開口部を有することにより、一次入口40、540が塞がれるリスクは減少する。
【0186】
開口部は、直径が0.2mm〜1.6mmの円形であることが好ましい。開口部の直径は、ハンドル20、520に沿って、ハンドル20、520の周囲で、ハンドル20、520を横切って変化することができる。これらの開口部は、流体入口40、540の周囲で、流体入口40、540に沿って、流体入口40、540を横切って規則的に離間させることが有利である。このことは視覚的に美しいだけでなく、一部が塞がれる可能性が高い、又はこれによって流体入口40、540内への流れに対する影響が強くなると思われる一次入口40、540の弱い領域が存在しないという技術的利点も有する。入口は、少なくともハンドル20、520の円周回りにおける入口内への流れが均等になるように設計される。
【0187】
ハンドルは、ハンドルにくっついて一次入口40、540を塞ぐあらゆる整髪用品が容易に除去されてあらゆる開口部を一時的にしか塞がないように、金属材料で形成されることが好ましい。
【0188】
次に、図9及び図10を参照すると、ヘアドライヤ10は、2組の制御ボタン62、64を含む。第1の組62は、ハンドル20上に設けられ、第2の組64は、本体30上に設けられる。従来、2組の制御ボタン62、64は、全て1本の指でアクセスできるように配置される。通常の使用では、この指は親指であるが、ヘアドライヤを別様に保持する場合には親指以外の指の場合もある。第1の組62は、ハンドル20上の本体入口320と同じ側に設けられる。第2の組64は、本体30の側壁350に設けられる。一例として、第1の組62は、オンボタン62a及びコールドショットボタン62bを含むことができ、第2の組64は、ヒータ制御ボタン64a及び流れ制御ボタン64bを含むことができる。
【0189】
ボタンをヘアドライヤの片側又は一端に配置する1つの利点は、ユーザがヘアドライヤを利用する際に同時に全ての制御ボタン62、64を確認でき、流量及び温度などのパラメータの変更が単純化される点である。
【0190】
別の利点は、制御電子回路がハンドル20の1つの領域内に収まる点である。このことは、一次流路400がハンドル内を通っている時に、ハンドルの周囲を通って前面に至る、すなわちヘアドライヤの出口340、440に面するハンドル20の側に至る配線が存在しないので特に有利である。
【0191】
第3の利点は、第2の制御ボタンの組64がPCB75上に直接取り付けられる点である。これにより、ヘアドライヤ内の電気的接続部が減少するので、ヘアドライヤの製造が単純化されるだけでなく、信頼性も向上する。
【0192】
制御ボタン62、64は、押圧式ボタン、スライド式制御部、又は異なる形で作動する制御部の組み合わせとすることができる。制御ボタン62、64は、ユーザが必要なボタンを感触のみで探せるという理由で、配置された表面から盛り上がって存在することが好ましい。
【0193】
次に、特に図3図4b、図11a、図11b、図12a、図12b及び図12cを参照しながらPCB75について説明する。PCB75は、環状又はリング状であり、ダクト310の周囲であってダクト310と外壁360の間に延びる。この例では、PCBが、ダクト310の周囲の大部分にわたって延びる第1の回路基板75a、及び第1の回路基板75aに隣接して下流に存在する第2の回路基板75bという2つの回路基板を有する。第2の回路基板75bは、ダクト310の周囲及び本体300の周囲に部分的にしか延びない。
【0194】
PCB75は、各々が取り付け先の回路基板から異なる量だけ離れて延びる複数の異なる部品を収容する。特に図3図4b、図12a、図12b及び図12cを参照すると、第1の回路基板75a上には、第2の回路基板75bから半径方向に離れてコンデンサなどの大型部品77が位置付けられている。この構成では、小型部品又は取り付け先の回路基板から最小限しか離れずに延びる部品が2段積みされるのに対し、大型部品又は取り付け先の回路基板から最大限離れて延びる部品が1段積みされるので、PCB75ができる限りコンパクトになることなどの複数の利点が得られる。
【0195】
このPCB75上の構成の別の利点は、一次流体流路400がハンドル20から本体30内に移行する際の一次流体流路400内の流体の流量管理である。図3図4b、図12b及び図12cを参照すると、ハンドル20は概ね管状であり、一次流体流路400は、ハンドル20と本体30の接合部90に入り込む時には概ね円形である。一次流体流路400は、この地点において90°方向を変えるとともに、循環流から、ダクト310の周囲のダクト310と本体の外壁360との間を流れる環状流に変化する。これらの変化は、一次流体流路400内の流速に影響を与える。
【0196】
本体30が、その長さに沿って延びる中心線A−Aに関して概ね対称であると考えた場合、ダクト310及び外壁360は、ダクト310と外壁360の間に存在するヒータ80と同様に同心状である。一次流体流路400内の流体は、本体30とハンドル20との接合部90に到達すると、方向及び形状の両方を変化させなければならない。これにより、本体30内の接合部90の付近に高速の流れ領域が生じ、本体30内の接合部90から半径方向に離れて低速の流れ領域が生じる。本体30が、ハンドル20から半径方向に離れた上半分380と、本体30とハンドル20との接合部90を含む下半分390とを有すると考えた場合、下半分390の流れは、上半分380の流れよりも相対的に速い。
【0197】
PCB75は、比較的高速の領域から半径方向に離れた比較的低速の流れの上半分380内に大型部品77が位置して、ヘアドライヤ内の流速に対する大型部品77の影響を低減するように配向される。2層PCB75a、75bは、一次流体流路400内にそれほど延びていないので下半分390に配置される。
【0198】
また、PCBの位置及び一次流体流路400の本体30に入り込む際の方向の変化に起因するあらゆる圧力損失をさらに最小化するように、一次流体流路400内の流れをPCB75上及びその周囲に湾曲させ又は案内するためのフロープレート700も設けられる。フロープレート700は環状であり、一次流体流路400の配向又は方向をスムーズに変化させる湾曲部710(図3図4b、図11a、図11b、図12a、図12b及び図12c)を含む。湾曲部710を設けることによって流れが隅部の周囲に向けられ、方向の直角変化によって生じる騒音が減少し、流体のあらゆる圧力損失又は速度損失が減少する。フロープレート700全体を曲げることもできるが、湾曲部710を有するフロープレート700の一部を本体30の下半分390内に配置するだけでも利点が分かる。
【0199】
フロープレート700は、PCB75に隣接し、接続ブリッジ720を介してPCB75に接続されることが有利である。フロープレート700は、導電性材料、好ましくはアルミニウム又はその合金などの金属材料で作成され、従ってこのブリッジ720は、PCBの部品から熱を奪い、流体流路を流れる流体がフロープレート700を通過した時にこの熱を流体内に伝導するヒートシンクをPCB75に提供するようになる。
【0200】
また、フロープレート700は、PCB75のための熱障壁、及びPCB75に取り付けられた感温性部品としての役割も果たす。本体30内の、本体30とハンドル20とPCB75との接合部90の下流にはヒータ80が配置され、流体が一次流体流路400を流れている時、すなわちヘアドライヤがオンになっている時には、ヒータ80によって生じる熱の全てではないにしても大部分が一次流体出口440に運ばれるようになる。一方、ヘアドライヤがオフ又は待機状態の時には、ヒータが残りの熱を放出し、この熱が上流及び下流の両方に延びるため、フロープレートは、やはりPCB75のための熱障壁として機能することが理想的である。
【0201】
フロープレート700は、PCB75を流体流路400内の流体に対して密封するのではなく、むしろフロープレート700と本体30の間の開口部730(特に図4b)、又はフロープレート内のスロット740(図12a)を通じて、PCB75の周囲に流体が流れるようにする。
【0202】
フロープレート700は、別の機能も有する。PCB75上のコンデンサなどの1又は2以上の部品が故障した場合、フロープレート700は、部品の故障によるあらゆる破片及び/又は電解質を偏向させて側壁350の方に戻し、破片及び/又は電解質が一次流体流路400に入り込んでヒータ80及び一次流体出口440に至るのを防ぐ偏向板として機能する。
【0203】
図13図16に、ヘアドライヤからの流体出力のパラメータを変更するための付属品600を有するヘアドライヤ10の様々な図を示す。付属品600は、口栓610及び外壁660を含む。口栓610と外壁660の間には、付属品流体入口630から付属品流体出口640に至る付属品流体流路620が延びる。外壁660の上流端660aには、磁性材料のリング662が設けられる。磁性材料のリング662は、外壁660の上流端660aの上流面664に埋め込まれ又は嵌め込まれる。
【0204】
ヘアドライヤ10は、その第2の端部34において端壁362の周囲に半径方向に離間した複数の磁石364を含む(図3及び図4a)。端壁362は、本体30の外壁360の半径方向内向きに延びる。これらの磁石364は、付属品600がヘアドライヤ10に取り付けられた時に磁性材料のリング662に結合する。
【0205】
或いは、ヘアドライヤ10の端壁362が磁性材料のリングを含み、付属品が、周囲に半径方向に離間したポイント磁石又は別の磁性材料のリングを含むこともできる。この磁気的接続は、一部のみを磁化すればよく、他の部分は、磁化部分に磁気的に引き付けられるだけでよい。
【0206】
このヘアドライヤと付属品の間の磁気的接続の使用には、特にこの種の、すなわちダクト310によって定められた内部ボア300と、ボアの周囲に延びる部品77、80とを有するヘアドライヤ10と共に使用した時に複数の利点がある。ヘアドライヤ10のダクト310と外壁360の間には、本体30の長さに沿って間隔を空け、この間隔を維持することが重要である。本体30内でダクト310が片側に押された場合、ヒータ80が損傷し、流体流に障害が起き、外壁360上に高温スポットが現れる恐れがある。従って、付属品の取り付け及び取り外しの際には、ヘアドライヤ10に余分な応力及び歪みをもたらさないことが重要である。付属品の伝統的な押し込み嵌め、スナップ嵌め及び摩擦嵌め方法では、これらの応力及び歪みがもたらされる恐れがある。しかしながら、磁気的取り付けでは、既知の力による安定した位置決めが可能である。また、製品が落下してしまう場合又はガタつく場合には、2つの部品を引き付ける磁力を、容易に取り付けを外せるレベルに設定することができる。
【0207】
磁石間の力は、複数の方法で操作することができる。1つの方法に、離散的磁石又はポイント磁石の使用がある。別の方法に、磁性材料のリングがある。このリングは、鉄などの磁性材料の固体リングとすることも、又はエポキシ樹脂などの好適な基板内に成形された磁性材料の薄片を含むこともできる。材料のリングは、完全に曝すことも、部分的に曝すことも、或いはヘアドライヤの端壁の裏側に隠すこともできる。以下、図17a及び図17bを参照しながら2つの別の構造について説明する。両選択肢は、本体の外壁360の半径方向内向きに延びる端壁362を有する。図17aには、外壁の前面362の内面362aに係合する第1のレッグ710と、第1のレッグ710から端壁362の外面に向かって延びる第2のレッグ720とを有する磁性材料のL字形リング700を示す。第2のレッグ720は、外面と同一平面上に存在してもよい。図17bには、磁性材料のリング730が端壁362の内面362aに接して位置付けられて端壁362の裏側に完全に隠れた別の構造を示す。
【0208】
付属品600上の磁性材料のリング662も、完全に露出させることも、部分的に露出させることも、又は上流面664に完全に隠すこともできる。完全に又は部分的に露出した磁気部品を使用する際には、磁気付属品700、662の両部品が、それぞれの端壁362及び上流面664と同一平面上に存在することが好ましい。或いは、これらの2つの磁石部品を、機械的及び磁気的に係合する形状とする。例えば、1つの凹型の磁石と、磁石に対するそれぞれの端壁及び上流面又は階段状の面から盛り上がった1つの磁石とを設ける。
【0209】
磁石を露出させた実施形態では、磁石をPTFEなどの耐傷性被膜722(図17a)で覆うことが好ましい。これにより、付属品が嵌合面を損傷することなく機器の本体に対して回転できるので有利である。
【0210】
図示の実施形態では、特に図13図14a及び図14bを参照すると、付属品600は集中式ノズルであり、すなわち流れを小領域に集中させる。ヘアドライヤの一次流体流路400は、環状の一次流体出口440を有し、これによって加熱流体の断面積が比較的広くなる。付属品600は、長辺670が(さらに大きくても小さくてもよい)一次流体出口440の直径に類似し、短辺680が一次流体出口440の直径及び長辺670よりも著しく短い概ね矩形の付属品流体出口640を有する。集中式ノズル600は、より狭い領域にわたって流れを集中させ、方向性のある流れをユーザに提供する。付属品600は、本体30に対して回転自在であるとともに、本体30に対してあらゆる配向で位置付けることができるので、付属品からの流れを水平方向、垂直方向、又はこれらの間のあらゆる角度に向けて、ユーザが乾燥中に細かい制御を行えるようにすることができる。
【0211】
図13図16を参照すると、ヘアドライヤ10に付属品600を取り付けた場合、外壁660は、ヘアドライヤの外壁360の延長部を形成する。口栓610は、円錐部612及び基部614という2つの部品を有する。円錐部612は、付属品600内で広がって付属品流体出口640に向かう点616を形成し、ヘアドライヤの一次流体出口440からの流れを付属品流体出口640に向ける。円錐部612は、外壁660と共に、付属品流体流路620の境界を定める。基部614は、円錐部612の上流に存在し、ダクト310の端部内に広がって緩んだ口栓を形成することによって流体流路300からの流れを制限する。付属品流体流路620は、ヘアドライヤ10の一次流体流路400と流体連通し、従って一次流体流路400からの流体は、付属品流体出口640から放出される。
【0212】
ヘアドライヤ及び高温整髪ブラシに関して本発明を詳細に説明したが、本発明は、流体を引き込んでこの流体を機器から流出するように導くあらゆる機器に適用可能である。
【0213】
この機器は、ヒータの有無に関わらず使用することができ、流体の高速流出作用は乾燥効果を有する。
【0214】
説明した付属品は集中式付属品であったが、あらゆるノズル形状、サイズの、又はあらゆる機能を有する磁気付属品が可能である。
【0215】
一般に、機器内を流れる流体は空気であるが、異なる気体又は一種類の気体の組み合わせであってもよく、機器の性能、或いは出力が向けられる毛髪などの物体及びそのスタイリングに機器が与える影響を改善する添加物を含むこともできる。
【0216】
本発明は、上述した詳細な説明に限定されるものではない。当業者には、変形例が明らかであろう。
本発明は、例えば以下のような態様とすることもできる。
(1)第2の開口部は、ハンドルの端部内を通って延びる複数の開口部を含む。
(2)ハンドルの端部内を通って延びる、ファンユニットに電力を供給する電力ケーブルが設けられる。
(3)電力ケーブルは、一次流体入口においてハンドルの実質的に中心を通って延びる。
(4)第2の開口部は、少なくとも部分的に電力ケーブルの周囲に延びる。
(5)ハンドルは、該ハンドルの第1の端部から第2の端部に延びる壁部を含み、一次流体流路は、壁部内に延びる。
(6)一次流体流路は、本体内で流体流路と合流する。
(7)手持型機器は、本体と、ハンドルと、を備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、ハンドルは、該ハンドルの第1の端部から第2の端部に延びる壁部を含むとともに、少なくとも部分的に壁部及び一次流体流路に沿って該壁部の周囲に延びる外壁を含む。
(8)手持型機器は、本体と、ハンドルと、を備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、本体は、流体流路を含み、一次流体流路は、本体内で前記流体流路と合流する。
(9)ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルと、を備え、前記ハンドルは、前記本体と流体連通する第1の端部と、前記機器内へ一次流体入口を含む第2の端部とを有し、前記一次流体入口は、少なくとも部分的に前記ハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、前記ハンドルの前記第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、前記本体は、該本体内を通って延びるダクトによって定められる流体流路を含む、ことを特徴とするヘアケア機器。
(10)手持型機器であって、本体と、ハンドルと、を備え、前記ハンドルは、前記本体と流体連通する第1の端部と、前記機器内へ一次流体入口を含む第2の端部とを有し、前記一次流体入口は、少なくとも部分的に前記ハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、前記ハンドルの前記第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、前記本体は、該本体内を通って延びるダクトによって定められる流体流路を含む、ことを特徴とする手持型機器。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6
図7
図8a
図8b
図9
図10
図11a
図11b
図12a
図12b
図12c
図13
図14a
図14b
図15
図16
図17a
図17b