【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、外壁を有する本体と、外壁及びこの外壁内に配置された壁部を有するハンドルとを備え、本体の外壁及びハンドルの壁部が単一ユニットとして形成されたヘアケア機器を提供する。
【0005】
本体とハンドルの壁部とを単一ユニットとして形成することには複数の利点がある。第1に、機器の部品の少なくとも一部へのアクセスが困難になる点である。従来のヘアドライヤでは折り畳み構造が用いられており、通常は2つの部品が互いにねじ止めされている。ユーザは、比較的容易にねじを取り外し、ヒータ及びファンユニットにアクセスすることができる。本発明では、取り外せる接合部又はねじが存在しないので、ユーザによる製品の分解が困難になる。第2に、製品の見た目がきれいな点である。本体には、本体の長さに沿って延びる接合線、及び2つの部品を接続するために必要とされる凹部又は延長部が存在しない。
【0006】
壁部は、少なくとも部分的に壁部に沿ってその周囲に延びるアクセス用開口部を含むことが好ましい。壁部は、アクセス用開口部を閉じるためのハッチを含むことが好ましい。
【0007】
ハンドルは、その本体からの遠位端及び/又はその近くに配置された一次流体入口を含むことが好ましい。一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルに沿ってその周囲に延びることが好ましい。一次流体入口は、外壁の周囲に延びる少なくとも1つの開口部を含むことが好ましい。一次流体入口は、外壁に沿って延びる少なくとも1つの開口部を含むことが好ましい。一次流体入口は、外壁を横切って延びる少なくとも1つの開口部を含むことが好ましい。
【0008】
ハンドルは、一次流体入口からハンドルに沿って本体内に延びる一次流体流路を含むことが好ましい。一次流体流路は、壁部内の一次流体入口から本体に延びることが好ましい。
【0009】
ハンドルは、一次流体流路内に流体を引き込むファンユニットを含むことが好ましい。
【0010】
本体は、一次流体流路のための一次流体出口を含むことが好ましい。一次流体出口は、一次流体入口及び一次流体流路と流体連通することが好ましい。
【0011】
本体は、第1の端部及び第2の端部を有し、一次流体出口は、第2の端部に存在することが好ましい。
【0012】
本体は、流体流路を含むことが好ましい。流体流路は、本体内の流体入口から流体出口に延びることが好ましい。
【0013】
本体は、その外壁内を延びるダクトを含み、ダクトは、第1の端部から延びることが好ましい。
【0014】
一次流体流路は、本体の外壁とダクトとの間に延びることが好ましい。一次流体流路は、一次流体出口に延びることが好ましい。一次流体流路は、ダクトの周囲に延びることが好ましい。一次流体流路は、少なくとも部分的にダクトに沿って延びることが好ましい。ダクトは、少なくとも部分的に本体に沿って延びることが好ましい。
【0015】
ダクトは、本体内を通って延びる流体流路を定めることが好ましい。流体流路は、流体入口から流体出口に延びることが好ましい。流体流路は、ダクト内を延びることが好ましい。流体流路は、本体の流体入口からダクトを通って本体からの流体出口に延びることが好ましい。
【0016】
ダクトは、流体流路の周囲に延びることが好ましい。流体流路は、ダクト内を通って延びることが好ましい。流体流路は、本体内を通って延びるダクトによって定められることが好ましい。流体流路は、流体出口によって本体から出ることが好ましい。流体流路は、ダクト内を通って設けられることが好ましい。
【0017】
別の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、本体が、本体内を通って延びるダクトによって定められる流体流路を含むヘアケア機器を提供する。
【0018】
流体入口は、本体の第1の端部に存在することが好ましい。
【0019】
流体流路は、本体内で一次流体流路と合流することが好ましい。
【0020】
また、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、本体が流体流路を含み、一次流体流路が、本体内で流体流路と合流するヘアケア機器も提供する。
【0021】
或いは、一次流体流路は、本体の第2の端部において流体流路を取り囲む。一次流体流路内の流体は、一次流体出口によって本体から出る。
【0022】
ダクトは、ダクトと外壁の間に延びる側壁によって本体の外壁に接続されることが好ましい。側壁は、本体の外壁及びダクトの両方に対して角度を成すことが好ましい。側壁は、本体の第1の端部に配置されることが好ましい。ダクト及び側壁は、単一ユニットとして形成されることが好ましい。ダクト及び側壁は、プラスチック材料で作成されることが好ましい。側壁は、流体流路内への流体入口を少なくとも部分的に定めることが好ましい。
【0023】
ハンドルの外壁は、少なくとも部分的に壁部に沿ってその周囲に延びることが好ましい。ハンドルの外壁は、壁部内へのアクセス用ハッチを覆って延びることが好ましい。
【0024】
ハンドルの外壁は、実質的に壁部の全長にわたって壁部の周囲に延びることが好ましい。ハンドルの壁部は、一次流体入口を含むことが好ましい。ハンドルの外壁の一次流体入口は、ハンドルの壁部の一次流体入口と流体連通することが好ましい。
【0025】
別の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、ハンドルは、ハンドルの第1の端部から第2の端部に延びる壁部を含むとともに、少なくとも部分的にこの壁部に沿ってその周囲に延びる外壁を含み、一次流体流路が壁部内を延びるヘアケア機器を提供する。
【0026】
本体の外壁及びハンドルの壁部は、プラスチック材料で作成されることが好ましい。
【0027】
ハンドルの外壁は、ハンドルの壁部及び本体の外壁とは異なる材料で作成されることが好ましい。外壁は、金属で形成されることが好ましい。ハンドルの外壁は、アルミニウム又はアルミニウム合金で作成されることが好ましい。
【0028】
本体は、ヒータを含むことが好ましい。ヒータは、一次流体流路内の流体を加熱するためのものである。ヒータは、外壁とダクトの間に設けられることが好ましい。一次流体流路は、ヒータ内を通って延びることが好ましい。ヒータは、本体に沿って延びることが好ましい。ヒータは、少なくとも部分的に本体の周囲に延びることが好ましい。或いは、ヒータは本体の周囲に延びる。ヒータは、ダクトを中心にして少なくとも部分的にその周囲に延びることが好ましい。或いは、ヒータは、ダクトを中心にしてその周囲に延びる。ヒータは、少なくとも部分的にダクトに沿って延びることが好ましい。ヒータは、環状であることが好ましい。
【0029】
別の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、本体が、一次流体流路内の流体を加熱するヒータを含むヘアケア機器を提供する。
【0030】
第2の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、ダクトと、ダクトの周囲に延びる外壁と、ダクトと外壁との間に延びる側壁を有する本体とを備え、側壁に制御スイッチが設けられ、外壁、側壁及びダクトが全て機器の外周壁であるヘアケア機器を提供する。
【0031】
本体は、入口端部及び出口端部を有し、側壁は、入口端部に存在することが好ましい。
【0032】
ダクトは、本体内を通る流体流路を少なくとも部分的に定めることが好ましい。ダクトは、入口端部において外壁内に埋め込まれることが好ましい。
【0033】
ハンドルは、第1の端部において本体に接続されることが好ましい。ハンドルには、第2の制御スイッチが設けられることが好ましい。第2の制御スイッチは、本体の入口端部に隣接してハンドル上に配置されることが好ましい。
【0034】
第1の制御スイッチ及び第2の制御スイッチは、いずれも1本の指によってアクセス可能であることが好ましい。
【0035】
第2の制御スイッチは、2つのボタンを含むことが好ましい。
【0036】
ハンドルは、概ね管状であり、本体に対する遠位端に一次流体入口を含むことが好ましい。ハンドルは、壁部を有し、この壁部を横切って延びる端壁を遠位端に有することが好ましい。一次流体入口は、少なくとも部分的に端壁を横切って延びることが好ましい。
【0037】
機器は、一端が電源に接続可能であり、他端がハンドルの端壁の実質的に中心内に延びる電力ケーブルを備えることが好ましい。
【0038】
ハンドルは、少なくとも部分的に壁部に沿ってその周囲に延びる外壁を有することが好ましい。
【0039】
外壁と壁部の間には、ライニング材が設けられることが好ましい。ライニング材は、絶縁層であることが好ましい。ライニング材又は絶縁層は、壁部に沿って及び/又は壁部の周囲に実質的に連続して延びることが好ましい。
【0040】
一次流体出口は、少なくとも部分的にダクトによって定められることが好ましい。一次流体出口は、本体及びダクトによって定められることが好ましい。
【0041】
一次流体流路及び流体流路は、本体内で合流することが好ましい。
【0042】
一次流体出口は、流体流路の周囲に延びることが好ましい。本体は、流体流路のための流体出口を含み、一次流体出口は、流体出口の周囲に延びることが好ましい。
【0043】
一次流体出口は、本体の出口端部に存在することが好ましい。
【0044】
本体は、出口端部に向かって直径が減少することが好ましい。
【0045】
第1の制御スイッチは、2つのボタンを含むことが好ましい。
【0046】
第3の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含むヘアケア機器を提供する。
【0047】
一次流体入口は、機器の複数の表面に配置されることが有利である。従来のヘアドライヤでは、一般に一次流体入口がヘアドライヤの後端部に位置し、この端部は、閉鎖を防ぐために凸状であることが多い。ヘアドライヤは、後端部を下にして硬い表面上に置いた場合、横倒しになる。
【0048】
しかしながら、寝具又は長パイルカーペットなどの柔らかい表面上では、依然として入口が少なくとも部分的に覆われ又は塞がれる。これにより、モータの過熱が引き起こされる恐れがある。複数の表面上に入口を有することにより、モータに損傷を与えるのに十分なあらゆる閉鎖の可能性が減少する。
【0049】
ハンドルは、第2の端部に端壁を有し、第2の開口部は、端壁内を通って延びることが好ましい。
【0050】
端壁は、ハンドルと実質的に直交することが好ましい。
【0051】
第1の開口部は、ハンドルの第2の端部に隣接することが好ましい。
【0052】
ファンユニットは、一次流体入口の上流に存在することが好ましい。
【0053】
第1の開口部は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる複数の開口部を含むことが好ましい。第1の開口部は、少なくとも部分的にハンドルに沿って延びる複数の開口部を含むことが好ましい。
【0054】
第2の開口部は、ハンドルの端部内を通って延びる複数の開口部を含むことが好ましい。
【0055】
ハンドルの端部内を通って延びる、ファンユニットに電力を供給するための電力ケーブルが設けられることが好ましい。電力ケーブルは、一次流体入口において実質的にハンドルの中心を通って延びることが好ましい。第2の開口部は、少なくとも部分的に電力ケーブルの周囲に延びることが好ましい。
【0056】
一次流体入口からハンドル及び本体内を通って一次流体出口に至る一次流体流路が設けられることが好ましい。
【0057】
ハンドルは、壁部と、この壁部内を延びる一次流体流路とを含むことが好ましい。ハンドルは、少なくとも部分的に壁部に沿ってその周囲に延びる外壁を含むことが好ましい。ハンドルは、外壁と壁部の間に絶縁材料の層を含むことが好ましい。
【0058】
一次流体出口は、少なくとも部分的に本体に沿ってその周囲に延びる複数の開口部を含むことが好ましい。
【0059】
一次流体流路は、ハンドル内を通って本体内に至るまで実質的に直線状であることが好ましい。
【0060】
或いは、ハンドルは、実質的に本体と直交する。
【0061】
別の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含み、ハンドルが本体と実質的に直交するヘアケア機器を提供する。
【0062】
一次流体流路は、本体内で流体流路を取り囲むことが好ましい。
【0063】
一次流体出口は、流体流路の周囲に延びることが好ましい。
【0064】
また、手持型機器であって、本体と、ハンドルとを備え、ハンドルは、本体と流体連通する第1の端部と、手持型機器内への一次流体入口を含む第2の端部とを有し、一次流体入口は、少なくとも部分的にハンドルの周囲に延びる第1の開口部と、ハンドルの第2の端部内を通って延びる第2の開口部とを含む手持型機器も提供する。
【0065】
第4の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、壁部及び外壁を有するハンドルを備え、壁部が、機器内への一次流体入口から延びる一次流体流路を定め、外壁が機器の外周面であるヘアケア機器を提供する。
【0066】
2層壁を設けることにより、ハンドル内からの振動及び騒音の伝達が減少する。この2層壁は、ハンドルの内部部品を外壁から分離する。
【0067】
外壁は、壁部の周囲に実質的に連続して延びることが好ましい。外壁は、実質的に壁部に沿って延びることが好ましい。
【0068】
絶縁層は、機器によって生じる騒音、振動及び熱のうちの1つ又は2つ以上を軽減することが好ましい。絶縁材料は、発泡体又はフェルトであることが好ましい。
【0069】
ハンドルは、第1の端部及び第2の端部を有し、一次流体入口は、第2の端部又はその近くに存在することが好ましい。
【0070】
ハンドルは、一次流体入口内に引き込まれた流体を加熱するヒータを含むことが好ましい。
【0071】
ヒータは、ファンユニットの下流に存在することが好ましい。ヒータは、ハンドルの第1の端部に隣接して配置されることが好ましい。
【0072】
機器は、ハンドルに取り付け可能なヘッド部を有し、このヘッド部は、機器の一次流体出口を含むことが好ましい。一次流体出口は、少なくとも部分的にヘッド部に沿ってその周囲に延びる複数の開口部を含むことが好ましい。一次流体流路は、ハンドル内を通ってヘッド部内に至るまで実質的に直線状であることが好ましい。
【0073】
或いは、一次流体入口から一次流体出口に至る一次流体流路は、非直線状である。一次流体は、ハンドル内では第1の方向に流れ、本体内では第2の方向に流れることが好ましい。本体内の一次流体流は、ハンドル内の一次流体流と実質的に直交することが好ましい。
【0074】
流体流路内の流体は、一次流体流路内のファンユニットの作用によって本体内に取り込まれることが好ましい。
【0075】
第5の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、本体内を通って流体入口から流体出口に延びる流体流路と、流体流路の周囲に延びるPCBとを備えたヘアケア機器を提供する。
【0076】
PCBは、環状であることが好ましい。PCBは、流体流路から分離されることが好ましい。
【0077】
PCBは、第1の層及び第2の層を含むことが好ましい。第1の層は、流体流路の周囲に実質的に連続して延びることが好ましい。第2の層は、部分的に流体流路の周囲に延びることが好ましい。
【0078】
第2の層は、第1の層に隣接することが好ましい。第2の層は、第1の層の下流に存在することが好ましい。
【0079】
PCBは、ダクトを中心にして少なくとも部分的にその周囲に延びることが好ましい。
【0080】
一次流体流路は、PCBと流体連通することが好ましい。
【0081】
ヒータは、PCBの下流に存在することが好ましい。
【0082】
PCBとヒータの間には、熱障壁が設けられることが好ましい。熱障壁は、流体的にPCBとヒータの間に配置されることが好ましい。
【0083】
本体に取り付けられて本体から延びるハンドルを備え、ハンドル内の一次流体入口は、第1の端部において本体に接続されることが好ましい。
【0084】
ハンドルは、一次流体流路内に流体を引き込むためのファンユニットを含むことが好ましい。
【0085】
ハンドルは、第1の端部の遠位側にある第2の端部を有し、第2の端部は、一次流体入口を含むことが好ましい。
【0086】
一次流体流路は、ハンドルに沿って本体内に入り込み、一次流体出口に延びることが好ましい。
【0087】
一次流体流路は、非直線状であることが好ましい。
【0088】
一次流体流路は、ハンドル内では概ね円形であることが好ましい。
【0089】
一次流体流路は、本体内では概ね環状であることが好ましい。
【0090】
一次流体流路が本体に入り込む場所には、フロープレートが設けられることが好ましい。本体は、ハンドルからの流れを本体内に向けるためのフロープレートを含むことが好ましい。
【0091】
フロープレートは、ダクトの周囲で一次流を循環流から環状流に偏向させることが好ましい。
【0092】
一次流体は、ハンドル内を第1の方向に流れ、本体内を第2の方向に流れることが好ましい。フロープレートは、一次流を第1の方向から第2の方向に向けることが好ましい。
【0093】
フロープレートは、一次流体流路内に設けられて、流れをハンドル内の循環流から本体内の環状流に向けることが好ましい。フロープレートは、PCBに隣接することが好ましい。
【0094】
フロープレートは、PCB上の部品の周囲に成形されることが好ましい。
【0095】
フロープレートは、一次流をハンドル内の第1の流れ方向から本体内の第2の流れ方向に偏向させることが好ましい。
【0096】
ファンユニットは、PCBの上流に存在することが好ましい。
【0097】
第6の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、ヒータと、PCBと、機器内への一次流体入口から、本体からの一次流体出口に延びる一次流体流路とを備え、PCB及びヒータが一次流体流路と流体連通し、PCBがヒータの上流に存在するヘアケア機器を提供する。
【0098】
ヒータの上流には、ファンユニットが設けられることが好ましい。
【0099】
或いは、PCBの下流にファンユニットが設けられることが好ましい。
【0100】
熱障壁は、PCBと熱連通し、PCBのためのヒートシンクとして機能することが好ましい。熱障壁は、アルミニウム又はアルミニウム合金であることが好ましい。
【0101】
本体は、ヒータの上流にハンドル部分を含むことが好ましい。一次流体入口は、ハンドル部分に存在することが好ましい。一次流体流路は、本体内を通って直線的に延びることが好ましい。
【0102】
フロープレートは、少なくとも1つの開口部を含むことが好ましい。少なくとも1つの開口部は、フロープレートを通じてPCBに流体が流れるようにすることが好ましい。
【0103】
フロープレートは、PCBに接続されることが好ましい。フロープレートは、PCBのためのヒートシンクとして機能することが好ましい。フロープレートは、PCBの周囲にも一次流体流を向けることが好ましい。
【0104】
フロープレートは、PCBのための熱障壁、ヒートシンク及び偏向板のうちの1つ又は2つ以上でもあることが好ましい。
【0105】
一次流が本体に入り込む場所には、比較的高速な流れの領域が存在することが好ましい。
【0106】
PCBは、回路基板から異なる量だけ外向きに延びる部品を有し、これらの部品は、回路基板からより遠くに延びる部品が比較的高速な流れの領域から半径方向に離れて位置するように配置されることが好ましい。回路基板からより遠くに延びる部品の少なくとも一部は、コンデンサであることが好ましい。
【0107】
回路基板から延びる距離が短い部品は、比較的高速な流れの領域内に位置することが好ましい。
【0108】
熱障壁は、PCBからの破片を一次流体流路及び一次流体出口から離して偏向させる偏向板でもあることが好ましい。
【0109】
第7の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、電気部品が取り付けられたPCBと、少なくとも部分的に本体内を通りPCBを通過して延びる一次流体流路とを備え、一次流体流路は、比較的高速の領域と比較的低速の領域とを有し、PCB上に取り付けられた部品は、比較的低速の領域内に大型部品が存在するように配置されたヘアケア機器を提供する。
【0110】
機器は、第1の端部が本体に接続されたハンドルを備え、一次流体流路は、ハンドル内を通って本体内に延びることが好ましい。
【0111】
一次流体流路は、ハンドル内では第1の方向に延び、本体内では第2の方向に延びることが好ましい。
【0112】
本体は、概ね管状であって上半分及び下半分を有し、ハンドルは、下半分に接続されることが好ましい。比較的高速の領域は、本体の下半分に存在することが好ましい。比較的低速の領域は、本体の上半分に存在することが好ましい。
【0113】
PCBの大型部品は、本体の上半分に配置されることが好ましい。PCBの小型部品は、本体の下半分に配置されることが好ましい。PCBの大型部品は、取り付け先の回路基板から最も遠くに延びる部品であることが好ましい。
【0114】
第8の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、本体と、機器内に流体流が入り込む流体入口から、本体の前端部から流体流を放出するための流体出口まで本体内を通って延びる流体流路と、機器から放出される流体の少なくとも1つのパラメータを調整するための付属品とを備え、付属品は、機器に付着する上流端を有し、本体の前端部及び付属品の上流端の一方又は両方が、少なくとも1つの磁石を含むヘアケア機器を提供する。
【0115】
本体の前端部は、本体の半径方向内向きに延びる端壁を含み、この端壁は、少なくとも1つの磁石を含むことが好ましい。
【0116】
端壁は、その周囲に半径方向に離間した複数の磁石を含むことが好ましい。
【0117】
端壁は、その周囲に延びる磁性材料のリングを含むことが好ましい。
【0118】
端壁は、外面及び内面を有し、外面は、機器の外周面であり、内面には、少なくとも1つの磁石が隣接することが好ましい。
【0119】
少なくとも1つの磁石は、端面に埋め込まれることが好ましい。
【0120】
付属品の上流端は、端面と、この端面の周囲に半径方向に離間した複数の磁石とを含むことが好ましい。
【0121】
付属品の上流端は、端面の周囲に延びる磁性材料のリングを含むことが好ましい。
【0122】
磁石又は磁性材料は、磁気片を含む重合体で作成されることが好ましい。
【0123】
磁石又は磁性材料の外面は、耐傷性被膜で覆われることが好ましい。
【0124】
機器は、機器内に一次流体流が入り込む一次流体入口から少なくとも部分的に本体内を通って一次流体出口に延びる一次流体流路を備えることが好ましい。
【0125】
機器は、ハンドルを備え、一次流体入口は、ハンドル内に存在することが好ましい。
【0126】
流体は、一次流体出口から放出された流体によって流体流路を通じて引き込まれることが好ましい。
【0127】
一次流体流は、ダクトの周囲に延びることが好ましい。
【0128】
付属品は、機器からの流体流の放出を抑制するように構成されることが好ましい。付属品は、流体流路に沿って流体出口に至る流体流の生成を抑制する手段を含むことが好ましい。流体流の生成を抑制する手段は、機器に付属品が取り付けられた時にダクトを塞ぐ障壁を含むことが好ましい。
【0129】
付属品は、一次流体流がノズルに入り込むノズル流体入口から一次流体流を放出するためのノズル流体出口に延びるノズル流体流路を定めるノズルの形であることが好ましい。
【0130】
付属品は、本体の前端部における本体の外形を実質的に継続する外壁を含むことが好ましい。
【0131】
本体は、その前端部に向かって直径が減少することが好ましい。直径の減少は、一定の傾斜を有することが好ましい。
【0132】
機器は、本体と、機器内に流体流が入り込む流体入口から、本体の前端部から流体流を放出するための流体出口まで本体内を通って延びる流体流路とを備え、本体の前端部は、少なくとも1つの磁石を含むことが好ましい。
【0133】
本体の前端部は、本体の半径方向内向きに延びる端壁を有し、この端壁は、少なくとも1つの磁石を含むことが好ましい。
【0134】
端壁は、その周囲に半径方向に離間した複数の磁石を含むことが好ましい。
【0135】
端壁は、その周囲に延びる磁性材料のリングを含むことが好ましい。
【0136】
本発明は、機器から放出される流体の少なくとも1つのパラメータを調整するための付属品であって、機器に付着する上流端を有し、付属品の上流端が少なくとも1つの磁石を含む付属品も提供する。
【0137】
第9の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器であって、ハンドル及び本体を備え、本体が外壁及びダクトを有し、外壁がダクトの周囲に延びダクトに向かって収束するヘアケア機器を提供する。
【0138】
外壁は、第1の部分及び第2の部分を有し、第1の部分は管状であることが好ましい。
【0139】
第1の部分は、実質的に均一な直径を有することが好ましい。
【0140】
第2の部分は、円錐形であることが好ましい。
【0141】
外壁の第2の部分は、ダクトに向かって1°〜89°の角度で収束することが好ましい。
【0142】
外壁の第2の部分は、ダクトに向かって30°〜60°の角度で収束することが好ましい。
【0143】
機器は、一次流体入口から一次流体出口に至る一次流体流路に流体を引き込むためのファンユニットを備えることが好ましい。
【0144】
本体は、一端に一次流体出口を有し、外壁は、一次流体出口に向かうダクトに向かって収束することが好ましい。
【0145】
本体は、第1の端部及び第2の端部を有し、外壁は、本体の第2の端部においてダクトに向かって収束することが好ましい。
【0146】
機器は、一次流体流路と流体連通する一次流体入口を有するハンドルを備えることが好ましい。
【0147】
流体は、一次流体流路に流体を引き込むファンユニットの作用によって流体流路内に取り込まれることが好ましい。
【0148】
一次流体流路は、流体流路の周囲に延びることが好ましい。
【0149】
以下、添付図面を参照しながら本発明を一例として説明する。