(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
クラブヘッド縁部から前記リブ付き領域までで測定される後方距離をさらに備え、前記クラブヘッド縁部は、前記ゴルフクラブヘッドの前記ヒール部、前記トウ部、または前記後端部の周辺に沿って画定され、
前記後方距離は、一定であり、
前記後方距離は、1mmから10mmである、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
クラブヘッド縁部から前記リブ付き領域までで測定される後方距離をさらに含み、前記クラブヘッド縁部は、前記ゴルフクラブヘッドの前記ヒール部、前記トウ部、または前記後端部の周辺に沿って画定され、
前記後方距離は、一定であり、
前記後方距離は、1mmから10mmである、請求項8に記載のゴルフクラブヘッド。
前記1つまたは複数の内部リブの一部は、前記ヒール部付近から前記トウ部に向けて延び、残りの内部リブは、前記クラブヘッドの前記前端部付近から前記後端部付近まで延び、
前記ヒール部付近から前記トウ部付近に向けて延びる前記1つまたは複数の内部リブの前記一部は、前記後端部付近から前記前端部付近に向けて延びる前記残りの内部リブと交差する、請求項11に記載のゴルフクラブヘッド。
後方距離は、前記クラブヘッド縁部から前記リブ付き領域までで測定され、前記クラブヘッド縁部は、前記ゴルフクラブヘッドの前記ヒール部、前記トウ部、または前記後端部の周辺に沿って画定され、
前記距離は一定であり、
前記後方距離は、1mmから10mmである、請求項15に記載のゴルフクラブヘッド。
前記1つまたは複数の内部リブの一部は、前記ヒール部付近から前記トウ部付近に向けて延び、残りの内部リブは、前記クラブヘッドの前記後端部付近から前記前端部付近に向けて延び、
前記ヒール部付近から前記トウ部付近に向けて延びる前記1つまたは複数の内部リブの前記一部は、前記後端部付近から前記前端部付近に向けて延びる前記残りの内部リブと交差する、請求項15又は16に記載のゴルフクラブヘッド。
前記後端部付近から前記前端部付近に向けて延びる前記1つまたは複数の外部リブは、前記ゴルフクラブヘッドを上面から見たとき、前記後端部付近から前記前端部付近に向けて延びる前記内部リブの少なくとも一部と位置合わせされている、請求項15から18のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【発明を実施するための形態】
【0025】
一実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、ヒール端部を備えるヒール部と、トウ端部を備えるトウ部と、ソールと、クラウンと、ヒール部、トウ部、ソール、およびクラウンのうちの少なくとも1つの少なくとも一部を備えるリブ付き領域とを備えることができる。リブ付き領域は、ゴルフクラブヘッドの内側を向いているリブ付き壁内側面、およびリブ付き壁内側面の反対側のゴルフクラブヘッドの外側を向いているリブ付き壁外側面を備えるリブ付き壁を備えることができる。また、リブ付き領域は、リブ付き壁から突き出た1つまたは複数のリブであって、第1のリブのリブ中心線に沿って測定された第1のリブ長さと、リブ付き壁内側面に位置し、第1のリブ長さに沿って延びる第1のリブ内側セクションと、リブ付き壁外側面に位置し、第1のリブ内側セクションの反対側の第1のリブ長さに沿って延びる第1のリブ外側セクションと、を備える第1のリブを備える、1つまたは複数のリブを備えることができる。
【0026】
一例では、ゴルフクラブヘッドを提供するための方法は、ヒール部、トウ部、ソール、およびクラウンを備える本体を提供するステップと、リブ付き壁、およびリブ付き壁から突き出た1つまたは複数のリブを備えるリブ付き領域を提供するステップとを含むことができる。リブ付き領域は、ヒール部、トウ部、ソール、およびクラウンのうちの少なくとも1つの少なくとも一部に位置することができる。リブ付き壁は、ゴルフクラブヘッドの内側を向いているリブ付き壁内側面、およびリブ付き壁内側面の反対側のゴルフクラブヘッドの外側を向いているリブ付き壁外側面を備えることができる。1つまたは複数のリブは、第1のリブのリブ中心線に沿って測定された第1のリブ長さと、リブ付き壁内側面に位置し、第1のリブ長さに沿って延びる第1のリブ内側セクションと、リブ付き壁外側面に位置し、第1のリブ内側セクションの反対側の第1のリブ長さに沿って延びる第1のリブ外側セクションと、を備える第1のリブを備えることができる。
【0027】
一実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、ヒール端部を備えるヒール部と、トウ端部を備えるトウ部と、ソールと、クラウンと、ソールとクラウンの間のスカートと、クラブヘッド前端部でソースまたはクラウンの少なくとも一方に結合されるフェースプレートと、クラウンの少なくとも一部を備えるリブ付き領域と、を備えることができる。リブ付き領域は、ゴルフクラブヘッドの内側に向いているリブ付き壁内側面と、リブ付き壁内側面の反対側のゴルフクラブヘッドの外側を向いているリブ付き壁外側面と、リブ付き壁内側面とリブ付き壁外側面の間で約0.38mmから約0.76mmのリブ付き壁厚さと、を備えるリブ付き壁を備えることができる。また、リブ付き領域は、リブ付き壁から突出するリブであって、第1のリブのリブ中心線に沿って測定された第1のリブ長さと、第1のリブ長さの全体に亘って、約0.25mmから約1.27mmだけリブ付き壁内側面から突出する第1のリブ内側セクションと、第1のリブ長さの全体を通して、約0.25mmから約1.27mmだけリブ付き壁外側面から突出する第1のリブ内側セクションの反対側にある第1のリブ外側セクションと、を備える第1のリブを備えることができる。
【0028】
他の例および実施形態が、本明細書でさらに開示される。そのような例および実施形態は、図面、特許請求の範囲、および/または本記述で得ることができる。
【0029】
図1は、ゴルフクラブヘッド220の平面図を示す。
図2は、ゴルフクラブヘッド220の底面図を示す。
図3は、ゴルフクラブヘッド220の側面図を示す。
【0030】
ゴルフクラブヘッド220は、クラウン2201と、ソール2304と、ゴルフクラブヘッド220の前端部で、ソール2304およびクラウン2201の少なくとも一方に結合されるフェースプレート2205と、を備える。ゴルフクラブヘッド220は、本実施例では、クラウン2201とソール2304の間に位置するスカート2305を、さらに有する。ゴルフクラブヘッド220は、リブ付き領域2210、2320、2330を備える。リブ付き領域2210は、クラウン2201の少なくとも一部を含み、リブ付き領域2320、2330は、ゴルフクラブヘッド220のソール2304の少なくとも一部を含む。また、リブ付き領域2320、2330は、本実施例におけるスカート2305の少なくとも一部まで延びる。しかしながら、リブ付き領域2320および/またはリブ付き領域2330は、スカート2305まで延びず、ソール2304に限定され得る他の例もあり得る。同様に、スカート2305は、有っても無くてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッド220は、フェースプレート2250からリブ付き領域2210まで測定される前方距離22101を含むことができる。前方距離22101は、12.7mmから76.4mmであってもよい。他の実施形態では、ゴルフクラブヘッド220は、フェースプレート2250からリブ付き領域2320および/またはリブ付き領域2330までで測定される前方距離23201および/または前方距離23310を含むことができる。前方距離23201/23310は、12.7mmから76.4mmとすることができる。同様のまたは他の実施形態では、ゴルフクラブヘッド220は、クラブヘッド縁部2209からリブ付き領域2210までで測定される後方距離22102を含むことができる。後方距離22102は、2.54mm12.7mmであってもよい。同様のまたは他の実施形態では、ゴルフクラブヘッド220は、クラブヘッド2209の縁部からリブ付き領域2320および/またはリブ付き領域2330までで測定される後方距離23202およびまたは後方距離23302を含むことができる。後方距離23202/23303は、2.54mmから12.7mmであってもよい。クラブヘッド縁部2209は、ゴルフクラブヘッド220の平面図(
図1)、および/または底面図(
図2)に関して、ゴルフクラブヘッド220のヒール部、トウ部、および/または後端部の周辺に沿って画定され得る。
【0032】
本実施例では、ソール2304は、ゴルフクラブヘッド220のヒール部2203とトウ部2202の間に位置するソール厚領域23041を備える。また、ソール2304は、ソール厚領域23041とヒール端部22031の間にソール−ヒール領域23043と、またゴルフクラブヘッド220のソール厚領域23041とトウ端部22021の間に位置するソール−トウ領域23042と、を備える。ソール厚領域23041は、約0.5mmから約6.35mmの厚さを有することができ、このような厚さは、実質的に一定にすることができ、あるいは向上させた性能および/または構造的な完全性のためにゴルフクラブヘッド220の質量を配置するように、ソール厚領域23041で変化してもよい。リブ付き領域2320、2330は、ソール厚領域23041の外側に位置し、リブ付き領域2320は、ソール−トウ領域23042の少なくとも一部を含み、リブ付き領域2330は、ソール−ヒール領域23043の少なくとも一部を含む。しかしながら、ソール2304が、ソール−トウ領域23042とソール−ヒール領域23043の間にソール厚領域23041を有していない他の実施形態もあり得る。このような実施形態では、リブ付き領域2330、340は、互いに対向する方向にさらに延び、かつ/またはソール2304において一体化していてもよい。
【0033】
本実施例において、リブ付き領域2210、2320、2330は、それぞれ、1つまたは複数のリブ2211、2321、2331およびリブ付き壁2212、2322、2332を備える。本実施形態では、リブ付き領域2210のリブ付き壁2212は、リブ付き領域2210の外側のクラウン2201の断面厚さよりも薄い。同様に、各リブ付き領域2320、2330のリブ付き壁2322、2332は、リブ付き領域2320、2330の外側のソール厚領域23041およびソール2304の他の部分の断面厚さよりも薄い。リブ付き壁2212、2322、2332の低減された厚さにより、各リブ付き領域2210、2320、および2330における質量の低減が可能になり、その場合、このような質量の低減は、望ましい場合に、ゴルフクラブヘッド220を軽量化し、かつ/またはゴルフクラブヘッド220の合計質量を増加させることなく、性能が向上するように、ゴルフクラブヘッド220の他のエリアに対して質量を再配置するために有利であり得る。
【0034】
1つまたは複数のリブ2211、2321、2331は、各リブ付き領域2210、2320、2330が位置するゴルフクラブヘッド220を補強するために配置することができる。リブ2211、2321、2331は、本実施例では、ダイヤモンド−グリッドパターンで配置され、その場合、ダイヤモンド−グリッドパターンの各ダイヤモンドは正方形である。しかし、1つまたは複数のリブ2211、2321、および/またはリブ2331に対して、他の構成も可能である。例えば、一つの構成では、1つまたは複数のダイヤモンドが、長方形、長斜方形もしくは菱形、および/または他のダイヤモンド形状など、正方形とは異なる平行四辺形を備えるダイヤモンド−グリッドパターンを含むことができる。他の構成では、三角形、五角形、六角形、および/または他の多角形を含む1つまたは複数の多角形の形状を含むことができる。さらにいくつかの実施形態では、完全な形状のみが構成内で使用されるが、他の実施形態では、構成の周辺部で、かつ/または構成の他の部分で、その形状の一部が使用される。さらに他の構成は、2つ以上の形状を使用することもできる。一実施形態は、
図4で示されるアイソグリッドパターンと同様のパターンを含むことができる。さらに1つまたは複数のリブを湾曲させることができる構成もあり得る。さらに、リブ2211、2321、2331は、複数のリブを含むことができ、リブ付き領域2210、2320、および/またはリブ付き領域2330のリブ2211、2321、および/またはリブ2331が、単一のリブを含むか、または含むように示される実施形態もあり得る。
【0035】
リブ付き領域は、リブ2211、2321、および/またはリブ2331のうちの1つまたは複数のリブに対応できるリブを備えることができる。
【0036】
図5は、リブ付き領域260の横断面図を示す。
図6は、リブ付き領域260の長手方向断面図を示す。一例では、リブ付き領域260は、リブ付き壁265を備え、リブ付き壁265は、リブ付き領域2210(
図1)のリブ付き壁2212に、リブ付き領域2320(
図2)のリブ付き壁2322に、かつ/またはリブ付き領域2330(
図2)のリブ付き壁2332に対応していてもよい。リブ付き壁265は、互いに反対側にあるリブ付き壁内側面2651、およびリブ付き壁外側面2652を備え、リブ付き壁内側面2651およびリブ付き壁外側面2652は、それぞれ、ゴルフクラブヘッド220などのゴルフクラブヘッドの内側または外側を向くことができる。
【0037】
また、リブ付き領域260は、リブ付き壁265から突出しているリブ261を備え、リブ261は、リブ付き領域2210(
図1)の1つまたは複数の2211のうちの1つ、リブ付き領域2320(
図2)の1つまたは複数のリブ2321のうちの1つ、および/またはリブ付き領域2330(
図2)の1つまたは複数のリブ2331のうちの1つに対応していてもよい。
図6の長手方向断面図に示されるように、リブ261は、その端から端までのリブ長さ27113を含む。リブ長さ27113は、リブ261のリブ中心線2615に沿って延び、リブ中心線2615は、リブ付き壁265内のリブ261の中心に沿って横断する。
【0038】
本実施例では、リブ261は、リブ付き壁内側面2651に位置するリブ内側セクション2611と、リブ付き壁外側面2652に位置するリブ外側セクション2612と、を備える。リブ内側セクション2611は、リブ内側高さ26111、およびリブ内側幅26112を備え、リブ中心線2615に平行に、リブ外側セクション26125に沿って延びる。リブ外側セクション2612は、リブ外側高さ26121、およびリブ内側幅26122を備え、リブ中心線2615に平行なリブ内側セクション中心線26115に沿って延びる。このように、リブ内側セクション2611およびリブ外側セクション2612は、リブ中心線2615と位置合わせされる。
【0039】
リブ2615はリブ中心面2616を備える。リブ中心面2616は、リブ付き壁265に実質的に直交し、リブ中心線2615に沿って延びる。本実施例では、リブ内側セクション2611、およびリブ外側セクション2612は、互いに同一直線上にあり、リブ外側セクション中心線26125およびリブ内側セクション中心線26115は、共に、リブ中心面2616に沿って延びる。
【0040】
しかしながら、リブのリブ内側セクションおよび外側セクションが同一直線上にあるのではなく、互いにオフセットされる他の例があり得る。
図15へと飛ぶと、リブ付き領域360の横断面図が示されている。リブ付き領域360は、リブ261またはリブ付き領域260(
図1)と同様であり得るリブ361を備える。リブ361は、リブ中心線2615に沿って延びるリブ中心面2616を備える。また、リブ361は、リブ中心線2615に平行なリブ外側セクション中心線36125に沿って延びるリブ外側セクション3612と、リブ中心線2615に平行なリブ内側セクション中心線36115に沿って延びるリブ内側セクション3611と、を備える。リブ外側セクション3612およびリブ内側セクション3611は共に、リブ中心面2616によって横断されるが、リブ外側セクション中心線36125およびリブ内側セクション中心線36115は、リブ中心線2615からオフセットされている。本実施例では、リブ中心線2616に直交して測定されるリブ外側セクション中心線36125とリブ内側セクション中心線36115との間のオフセット距離3619は、最長で5.08mmであってもよい。
【0041】
図1の例に戻ると、リブ内側セクション2611およびリブ外側セクション2612のそれぞれは、実質的に一定に、リブ長さ27113に沿って延びることができ、リブ内側セクション2611は、リブ長さ27113の全体を通して、リブ付き壁内側面2651から突出し、リブ外側セクション2612は、リブ長さ27113の全体を通して、リブ付き壁外側面2652から突出し、リブ内側高さ26111およびリブ外側高さ26121は、リブ長さ27113の大部分に沿って、実質的に一定で維持される。しかしながら、リブ内側高さ26111および/またはリブ外側高さ26121が、リブ長さ27113に沿って変化される他の例もあり得る。同様に、リブ内側幅26112および/またはリブ外側幅26122が、リブ長さ27113に沿って変化される他の例があり得る。
【0042】
リブ付き壁265は、リブ付き壁内側面2651とリブ付き壁外側面2652との間のリブ付き壁厚さ2655を備え、リブ付き壁厚さ2655は、本実施形態では、約0.38mmから約0.76mmであるが、同様のまたは他の実施形態では、約0.13mmから約1.27mmであってもよい。同様のまたは他の実施形態では、リブ261のリブ内側高さ26111および/またはリブ外側高さ26121は、最長で約2.5mmであってもよい。例えば、リブ261のリブ内側高さ26111および/またはリブ外側高さ26121は、いくつかの実装形態では、約0.25mmから約1.27mmであってもよい。同様のまたは他の実施形態では、リブ261のリブ内側幅26112および/またはリブ外側幅26122は、最長で、約5.1mmであってもよい。例えば、リブ261のリブ内側幅26112および/またはリブ外側幅26122は、いくつかの実装形態では、約0.38mmから約3.81mmであってもよい。
【0043】
図7は、リブ付き領域280の横断面図を示す。
図8は、リブ付き領域280の長手方向断面図を示す。リブ付き領域280はリブ付き壁265を備える。また、リブ付き領域280は、リブ付き壁265から突き出たリブ281を備え、リブ281は、リブ付き領域2210(
図1)の1つまたは複数のリブ2211の1つに、リブ付き領域2320(
図2)の1つまたは、1つまたは複数のリブ2321に、かつ/またはリブ付き領域2330(
図2)の1つまたは複数のリブ2331の1つに対応していてもよい。本実施例では、リブ281は、リブ付き壁内側面2651に位置するリブ内側セクション2611と、リブ付き壁外側面2652に位置するリブ外側セクション2812と、を備える。
【0044】
リブ281は、多くの点でリブ261と同様であり得るが、リブの内側高さおよび外側高さに関して異なることができる。いくつかの例では、リブ261のリブ内側高さ26111およびリブ外側高さ26121は、互いに実質的に等しいが、リブ281に対する対応する高さは、互いに異なることができる。例えば、リブ281のリブ内側セクション2611は、リブ内側高さ26111を含むが、リブ外側セクション2812は、リブ外側高さ28121を含み、リブ内側セクション2611のリブ内側高さ26111は、リブ外側セクション2812のリブ外側高さ28121よりも大きい。リブ外側高さ28121は、約0.51mmとすることができ、またリブ内側高さ26111は、本実施例では、0.76mmよりも大きくすることができるが、リブ外側高さ28121を約0.25mmから約0.76mmとすることのできる実施形態もあり得る。リブ281の他の特徴は、前述のリブ261の対応する特徴と同様にすることができる。例えば、リブ281は、リブ中心線2615と位置合わせされ、かつ実質的に一定にリブ長さ27113に沿って延び、ここで、リブ内側セクション2611は、リブ長さ27113の全体を通してリブ付き壁内側面2651から突き出し、リブ外側セクション2812は、リブ長さ27113の全体を通してリブ付き壁外側面2652から突き出し、リブ内側高さ26111およびリブ外側高さ28121は、リブ長さ27113の大部分に沿って実質的に一定に維持される。しかしながら、リブ内側高さ26111および/またはリブ外側高さ28121が、リブ長さ27113に沿って変化される他の例もあり得る。同様に、リブ内側幅26112および/またはリブ外側幅26122が、リブ長さ27113に沿って変化される他の例もあり得る。
【0045】
図9は、リブ付き領域300の横断面図を示す。
図10は、リブ付き領域300の長手方向断面図を示す。リブ付き領域300はリブ付き壁265を含む。また、リブ付き領域300は、リブ付き壁265から突出するリブ301を備え。リブ301は、リブ付き領域2210(
図1)の1つまたは複数のリブ2211の1つに、リブ付き領域2320(
図2)の1つまたは複数のリブ2321に、かつ/またはリブ付き領域2330(
図2)の1つまたは複数のリブ2331の1つに対応していてもよい。本実施例では、リブ301は、リブ付き壁内側面2651に位置するリブ内側セクション3011と、リブ付き壁外側面2652に位置するリブ外側セクション2612と、を備える。
【0046】
リブ301は、多くの点で、リブ261(
図5〜
図6)、およびリブ281(
図7〜
図8)と同様であり得るが、リブの内側高さおよび外側高さに関して異なり得る。本実施例では、リブ301のリブ内側セクション3011はリブ内側高さ30111を含み、リブ外側セクション2612はリブ外側高さ26121を含み、リブ外側セクション2612のリブ外側高さ26121は、リブ内側セクション3011のリブ内側高さ30111よりも大きい。
【0047】
リブ内側高さ30111は、約0.51mmであってもよく、またリブ外側高さ26121は、本実施例では、0.76mmを超えていてもよく、リブ内側高さ30111を約0.25mmから約0.76mmとする実施形態もあり得る。
【0048】
リブ301の他の特徴は、成就したリブ261および/またはリブ281の対応する特徴と同様であってもよい。例えば、リブ301は、リブ中心線2615と位置合わせされ、実質的に一定にリブ長さ27113に沿って延びる。リブ内側セクション3011は、リブ長さ27113の全体に亘って、リブ付き壁内側面2651から突出し、リブ外側セクション2612は、リブ長さ27113の全体に亘って、リブ付き壁外側面2652から突出し、またリブ内側高さ30111およびリブ外側高さ26121は、リブ長さ27113の大部分に沿って実質的に一定に維持される。しかしながら、リブ内側高さ30111および/またはリブ外側高さ26121が、リブ長さ27113に沿って変化される他の例もあり得る。同様に、リブ内側幅26112および/またはリブ外側幅26122が、リブ長さ27113に沿って変化される他の例もあり得る。
【0049】
図11は、リブ付き領域320の横断面図を示しており、リブ付き領域320は、リブ付き壁265から突き出たリブ321を備え、リブ321は、リブ付き領域2210(
図1)の1つまたは複数のリブ2211の1つに、リブ付き領域2320(
図2)の1つまたは、1つまたは複数のリブ2321に、かつ/またはリブ付き領域2330(
図2)の1つまたは複数のリブ2331の1つに対応していてもよい。本実施例では、リブ321は、リブ付き壁内側面2651に位置するリブ内側セクション3211と、リブ付き壁外側面2652に位置するリブ外側セクション3212と、を備える。
【0050】
リブ301は、多くの点で、リブ261、リブ281、および/またはリブ301と同様のものとすることができるが、リブ内側および外側の高さおよび/または幅に関して異なっていてもよい。本実施例では、リブ321のリブ内側セクション3211は、リブ内側高さ32111およびリブ内側幅32112を含み、リブ外側セクション3212は、リブ外側高さ32121およびリブ外側幅32122を含む。いくつかの例では、リブ内側高さ32111は、リブ内側高さ26111またはリブ内側高さ30111に対するものと同様の高さ範囲を含んでいてもよく、一方、リブ外側高さ32121は、リブ外側高さ26121またはリブ外側高さ28121に対するものと同様の高さ範囲を含んでいてもよい。同様のまたは他の例では、リブ内側幅32112は、リブ内側幅26112に対するものと同様の、またはそれよりも小さい幅範囲を含んでいてもよく、一方、リブ外側幅32122は、リブ外側幅26122に対するものと同様の、またはそれよりも大きい幅範囲を含んでいてもよい。
【0051】
図11で示されるように、リブ外側セクション3212のリブ外側高さ32121は、リブ内側セクション3211のリブ内側高さ32111よりも大きくてもよい。さらに、リブ内側セクション3211のリブ内側幅32112は、リブ外側セクション3212のリブ外側幅32122よりも大きくてもよい。例えば、リブ内側幅32112は、約0.76mmから約1.9mmであってもよく、リブ外側幅32122は、0.76mm未満であってもよい。
【0052】
また、異なるリブ高さまたはリブ幅の構成を有する例もあり得る。例えば、一実施形態では、リブ外側セクション3212におけるリブ外側幅32122は、代わりに、リブ内側セクション3211におけるリブ内側幅32112よりも大きくてもよい。例えば、リブ外側幅32122は、約0.76mmから約1.9mmであってもよく、一方において、リブ内側幅32112は、0.76mm未満であってもよい。同様の、または他の実施形態では、リブ内側セクション3211におけるリブ内側高さ30111は、代わりに、リブ外側セクション3212におけるリブ外側高さ32121よりも大きくてもよい。
【0053】
本実施形態では、リブ301は、リブ中心線2615と位置合わせされ、かつ
図12に示されるように変化しながら、リブ長さ27113に沿って延びる。内側リブ高さ32111および外側リブ高さ32121のそれぞれは、リブ長さ27113に沿って変化する。しかしながら、内側リブ高さ32111または外側リブ高さ32121の一方だけがリブ長さ27113に沿って変化する実施形態もあり得る。あるいは、リブ301が、リブ261、リブ281、および/またはリブ301に関して上述したように、実質的に一定にリブ長さ27113に沿って延びる実施形態もあり得る。
【0054】
図16〜
図19で示されるように、ゴルフクラブヘッド220の別の実施形態では、リブ付き領域2210は、クラウン2201の一部に位置し、かつリブ付き壁2212を備えることができる。リブ付き壁2212は、リブ付き壁内側面225、およびリブ付き壁内側面225の反対側のリブ付き壁外側面224から測定され、かつそれらを備える。リブ付き壁は、0.8mm未満、0.7mm未満、0.6mm未満、0.5mm未満、0.4mm未満、あるいは0.3mm未満である。リブ付き壁内側面225は、ゴルフクラブヘッド220の内側を向いており、また、リブ付き壁外側面224は、ゴルフクラブヘッド220の外側を向いている。リブ付き領域2210は、リブ付き壁外側面224から突出する1つまたは複数の外部リブ222と、リブ付き壁内側面225から突出する1つまたは複数の内部リブ223と、をさらに備える。1つまたは複数の外部リブ222および1つまたは複数の内部リブ223は、ゴルフクラブヘッド220への構造的な支持を提供する。1つまたは複数の外部リブ222および1つまたは複数の内部リブ223は、ゴルフクラブヘッド220の重量の低減をもたらすことができる外部の薄い部分228と内部の薄い部分229とを形成する。さらに1つまたは複数の内部リブ223は、ゴルフクラブヘッド220の鋳造能力を向上させることができる。
【0055】
ゴルフクラブヘッド220は、フェースプレート2250の上部からリブ付き領域2210までで測定される前方距離22101と、クラブヘッド縁部2209からリブ付き領域2210までで測定される後方距離22102と、をさらに備えることができる。クラブヘッド縁部2209は、ゴルフクラブヘッド220の平面図(
図1)、および/または底面図(
図2)に関して、ゴルフクラブヘッド220のヒール部2203、トウ部2202、および/または後端部234の周辺に沿って画定することができる。リブ付き領域2210の前方距離22101および後方距離22102は、1つまたは複数の外部リブ222/内部リブ223から、1つまたは複数の外部リブ222/内部リブ223の連続するリブまで一定であってもよい。他の例では、リブ付き領域2210の距離22101および距離22102は、ヒール部からトウ部で変化してもよい。例えば、トウ部2202に最も近い1つまたは複数の外部リブ222は、残りの1つまたは複数の外部リブ222よりも大きな後方距離22102を有することができる。前方距離22101は、10mmから40mm、10mmから20mm、20mmから30mm、または30mmから40mm(例えば、10mm、14mm、18mm、22mm、26mm、30mm、34mm、38mm、または40mm)の範囲であってもよい。他の例では、前方距離22101は、12.7mmから76.4mm、12.7から25mm、25mmから40mm、40mmから55mm、55mmから70mm、または70mmから76.4mmの範囲とすることができる。例えば、距離22101は、12.7mm、20mm、30mm、40mm、50mm、60mm、または76.4mmであってもよい。リブの後方距離22102は、1mmから26mm、1mmから10mm、5mmから15mm、10mmから18mm、または18mmから26mm(例えば、最長で1mm、最長で4mm、最長で8mm、最長で12mm、最長で16mm、最長で20mm、最長で24mm、または最長で26mm)の範囲であってもよい。
【0056】
リブ付き領域2210は、1本以上のリブ、2本以上のリブ、3本以上のリブ、4本以上のリブ、5本以上のリブ、6本以上のリブ、7本以上のリブ、8本以上のリブ、9本以上のリブ、10本以上のリブ、または任意の他の数の外部リブ222など、1つまたは複数の外部リブ222を複数備えることができる。1つまたは複数の外部リブ222は、フェースプレート2250に対して実質的に直角であってもよいが、1つまたは複数の外部リブ222は、フェースプレート2250に対して角度を付けて配置されていてもよい。1つまたは複数の外部リブ222は、第1の外部リブ端点242と、第1の外部リブ端点242の反対側の第2の外部リブ端点244と、を備える。1つまたは複数の外部リブ222は、互いに交差する、または交差しない。さらに、1つまたは複数の外部リブ軸240は、第1の外部リブ端点242、および第2の外部リブ端点244と交差する。いくつかの例では、外部リブ軸240は、ゴルフクラブヘッド220内で、またはフェースプレート2250の前方のゴルフクラブヘッド220の外部で、共通点241へと交差する。他の例では、ゴルフクラブヘッド220の平面図に関して、
図20で示されるように、外部リブ軸240は互いに交差し、円錐断面の外周251により画定される軌跡250に対して接する。他の例では、ゴルフクラブヘッド220の平面図に関して、外部リブ軸240の一部が交差することができ、円錐断面の外周251により画定される軌跡250に接する。
【0057】
1つまたは複数の外部リブ222は、リブ外側高さ26121、28121、および32121と同様のリブ外側高さと、外部リブ幅226と、をさらに備える。リブ外側高さは、0.075mmから0.400mm、0.075mmから0.125mm、0.125から0.175mm、0.250mmから0.325mm、または0.325mmから0.400mmの範囲であってもよい。例えば、リブ外側高さは、0.075mm、0.175mm、0.225mm、0.350mm、または0.400mmであってもよい。リブ外側高さのそれぞれは、他のリブ外側高さのそれぞれと等しくてもよい。他の例では、リブ外側高さは、他のリブ外側高さとは異っていてもよい。第1の外部リブ端点242から第2の外部リブ端点244に向けて延びるリブ外側高さは、一定に維持され得る。他の例では、第1の外部リブ端点242から第2の外部リブ端点244に向けて延びるリブ外側高さは、増加させるか、減少させるか、あるいは、それらの任意の組合せにより変化していてもよい。1つまたは複数の外部リブ222は、ゴルフクラブヘッド220の外部リブ222の間に配置される1つまたは複数の外部の薄い部分228を画定する。
【0058】
外部リブ幅226は、1.25mmから6.35mm、1.25mmから2.35mm、2.35mmから3.35mm、3.35mmから4.35mm、4.35mmから5.35mm、または5.35mmから6.35mmの範囲であってもよい。例えば、外部リブ幅226は、1.25mm、1.75mm、2.50mm、3.25mm、4.00mm、4.75mm、5.25mm、または6.35mmであってもよい。外部リブ幅226のそれぞれは、他の外部リブ幅226のそれぞれに等しくてもよい。他の例では、外部リブ幅226は、他の外部リブ幅226とは異なっていてもよい。第1の外部リブ端点242から第2の外部リブ端点244に向けて延びる外部リブ幅は、一定であってもよい。他の例では、第1の外部リブ端点242から第2の外部リブ端点244に向けて延びる外部リブ幅226は、増加させるか、減少させるか、またはそれらの任意の組合せにより変化してもよい。
【0059】
1つまたは複数の外部リブ222は、まっすぐの、湾曲した、または任意の他の形状を含む任意の形状を有していてもよい。1つまたは複数の外部リブ222が湾曲している例では、1つまたは複数の外部リブ222は、同じ方向に、または異なる方向に湾曲していてもよい。1つまたは複数の外部リブ222は、同じ、または異なる曲率半径を有していてもよい。1つまたは複数の外部リブ222の曲率半径は、前端部232付近から後端部234付近に向けて移動するとき、次第に増加していてもよく、あるいは外部リブ222の曲率半径は、ゴルフクラブヘッド220の前端部232付近から後端部234付近に向けて移動したとき、次第に減少していてもよい。1つまたは複数の外部リブ222は、ゴルフクラブヘッド220のフェースプレート2250に対して、凹形もしくは凸形であってもよい。外部リブ222は、ゴルフクラブヘッド220のソール2304に対して、さらに凹形もしくは凸形であってもよい。1つまたは複数の外部リブ222は、リブ2211、2321、2331に対して少なくとも段落[0029]で説明されるパターンと同様の任意のパターンで構成することができる(例えば、三角形、長方形、五角形、六角形など)。
【0060】
リブ付き領域2210の1つまたは複数の内部リブ223は、1本以上のリブ、2本以上のリブ、3本以上のリブ、4本以上のリブ、5本以上のリブ、6本以上のリブ、7本以上のリブ、8本以上のリブ、9本以上のリブ、10本以上のリブ、または任意の他の数の内部リブ223など、複数の内部リブを備えることができる。1つまたは複数の内部リブ223は、フェースプレート2250に対して実質的に直角であるか、フェースプレート2250に対して実質的に平行であるか、またはフェースプレート2250に対して角度を付けて配置されていてもよい。1つまたは複数の内部リブ223は、第1の内部リブ端点243と、第1の内部リブ端点243の反対側の第2の内部リブ端点245と、を備える。内部リブ軸246は、第1の内部リブ端点243および第2の内部リブ端点245と交差する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の内部リブ223は、後端部234付近から前端部232付近に向けて延びていてもよい。さらに、後端部234付近から前端部232付近に向けて延びる1つまたは複数の内部リブ223は互いに交差してもよく、または交差しなくてもよい。他の実施形態では、1つまたは複数の内部リブ223は、ヒール部2203付近からトウ部2202付近に向けて延びていてもよい。さらに、ヒール部2203付近からトウ部2202付近に向けて延びる1つまたは複数の内部リブ223は、互いに交差してもよく、交差しなくてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の内部リブ223は、ゴルフクラブヘッドを上面から見たとき、1つまたは複数の外部リブ222と位置合わせされ得る。内部リブ軸246および外部リブ軸240はまた、ゴルフクラブヘッド220を上面から見たとき、位置合わせされる。
【0061】
後端部234付近から前端部232付近に向けて延びる1つまたは複数の内部リブ223の少なくとも一部(例えば、1本のリブ、2本のリブ、3本のリブ、4本のリブ、5本のリブ、6本のリブ、7本のリブ、8本のリブ、9本のリブ、または10本のリブ)が存在し得る。同様に、ヒール部2203付近からトウ部2202付近に向けて延びる1つまたは複数の内部リブ223の一部(例えば、1本のリブ、2本のリブ、3本のリブ、4本のリブ、5本のリブ、6本のリブ、7本のリブ、8本のリブ、9本のリブ、または10本のリブ)が存在し得る。いくつかの実施形態では、後端部234から前端部232付近に向けて延びる残りの内部リブと交差するヒール部2203付近からトウ部2202付近に向けて延びる1つまたは複数の内部リブ223の一部の任意の組合せがあり得る。例えば、リブ付き領域2210は、ヒール部2203付近からトウ端部2202付近に向けて延びる2つの内部リブ223と交差する、後端部234付近から前端部232付近に向けて延びる6本の内部リブ223を備える。
【0062】
1つまたは複数の内部リブ223は、内部リブ高さおよび内部リブ幅227を含む。内部リブ高さは、0.025mmから0.250mm、0.025mmから0.050mm、0.050mmから0.100mm、0.100mmから0.150mm、0.150mmから0.200mm、または0.200mmから0.250mmの範囲であってもよい。例えば、内部リブ高さは、0.025mm、0.060mm、0.090mm、0.120mm、0.140mm、0.180mm、0.210mm、または0.225mmであってもよい。内部リブ高さのそれぞれは、他の内部リブ高さのそれぞれと等しくてもよい。他の例では、内部リブ高さは、他の内部リブ高さとは異っていてもよい。第1の内部リブ端点243から第2の内部リブ端点245に向けて延びる内部リブ高さは、一定で維持されていていてもよい。他の例では、第1の内部リブ端点243から第2の内部リブ端点245に向けて延びる内部リブ高さは、増加させるか、減少させるか、またはそれらの任意の組合せにより変化してもよい。1つまたは複数の内部リブ223は、ゴルフクラブヘッド220の内部リブ223の間に配置された1つまたは複数の内部の薄い部分229を画定する。
【0063】
内部リブ幅227は、1.25mmから6.35mm、1.25mmから2.35mm、2.35mmから3.35mm、3.35mmから4.35mm、4.35mmから5.35mm、または5.35mmから6.35mmの範囲であってもよい。例えば、内部リブ幅227は、1.25mm、1.75mm、2.50mm、3.25mm、4.00mm、4.75mm、5.25mm、または6.35mmであってもよい。内部リブ幅227のそれぞれは、他の内部リブ幅227のそれぞれと等しくてもよい。他の例では、内部リブ幅227は、他の内部リブ幅227と異なっていてもよい。第1の内部リブ端点243から第2の内部リブ端点245に向けて延びる内部リブ幅227は、一定で維持されていてもよい。他の例では、第1の内部リブ端点243から第2の内部リブ端点245に向けて延びる内部リブ幅227は、増加させるか、減少させるか、またはそれらの任意の組合せにより変化してもよい。
【0064】
1つまたは複数の内部リブ223は、1つまたは複数の外部リブ222と同じ形状および/または構成を有していてもよく、あるいは、1つまたは複数の内部リブ223は、1つまたは複数の外部リブ222とは異なる形状および/または構成を有していてもよい。1つまたは複数の内部リブ223は、湾曲した、まっすぐな、または任意の他の形状を含む任意の形状を有することができる。1つまたは複数の内部リブ223が湾曲している例では、1つまたは複数の内部リブ223が、同じ、または異なる方向に湾曲することができる。さらに、1つまたは複数の内部リブ223は、同じ、または異なる曲率半径を有していてもよい。後端部234付近から前端部232付近に向けて延びる1つまたは複数の内部リブ223の曲率半径は、ゴルフクラブヘッド220の前端部232付近から、後端部234付近に向けて移動するとき、次第に減少する、かつ/または増加していてもよい。ヒール部2203付近からトウ部2202付近に向けて延びる内部リブ223の曲率半径は、ゴルフクラブヘッド220のヒール部2203付近からトウ部2202付近に向けて移動するとき、次第に減少していてもよく、かつ/または増加していてもよい。さらに、連続する内部リブ223に対する1つの内部リブ223の曲率半径は、次第に増加するか、減少するか、または一定で維持されていてもよい。内部リブ223は、ゴルフクラブヘッド220のフェースプレート2250に対して、凹形もしくは凸形であってもよい。内部リブ223は、ゴルフクラブヘッド220のソール2304に対して、さらに凹形もしくは凸形であってもよい。内部リブ223は、リブ2211、2321、2331に対して少なくとも段落[0029]で説明されるパターンと同様の任意のパターンで構成することができる(例えば、三角形、長方形、五角形、六角形など)。
【0065】
1つまたは複数の外部の薄い部分228、および1つまたは複数の内部の薄い部分229は、ゴルフクラブヘッド220の自由裁量の重量を増加させる。追加される自由裁量の重量は、性能特性を高めるために、ゴルフクラブヘッド220の重量構造内、あるいは、内側または外側のクラブヘッド縁部2209内に位置することができる。
【0066】
リブ付き領域2210の1つまたは複数の外部の薄い部分228は、1個の外部の薄い部分、2個の外部の薄い部分、3個の外部の薄い部分、4個の外部の薄い部分、5個の外部の薄い部分、6個の外部の薄い部分、7個の外部の薄い部分、8個の外部の薄い部分、9個の外部の薄い部分、10個の外部の薄い部分、または任意の他の数の外部の薄い部分など、任意の数の外部の薄い部分を含んでいてもよい。同様に、リブ付き領域2210の1つまたは複数の内部の薄い部分229は、1個の内部の薄い部分、2個の内部の薄い部分、3個の内部の薄い部分、4個の内部の薄い部分、5個の内部の薄い部分、6個の内部の薄い部分、7個の内部の薄い部分、8個の内部の薄い部分、9個の内部の薄い部分、10個の内部の薄い部分、または任意の他の数の内部の薄い部分など、任意の数の内部の薄い部分を含んでいてもよい。
【0067】
1つまたは複数の外部の薄い部分228は、リブ付き領域2210のリブ付き壁外側面224の51%を超える部分が、外部の薄い部分228を含むように、リブ付き領域2210のリブ付き壁外側面224上に位置することができる。他の例では、1つまたは複数の外部の薄い部分228は、リブ付き領域2210のリブ付き壁外側面224の20%を超える、25%を超える、30%を超える、35%を超える、40%を超える、45%を超える、50%を超える、55%を超える、60%を超える、65%を超える、70%を超える、75%を超える、80%を超える、または85%を超える部分が1つまたは複数の外部の薄い部分228を含むように、リブ付き領域2210のリブ付き壁外側面224上に位置することができる。例えば、リブ付き領域2210のリブ付き壁外側面224の40%から50%、50%から60%、60%から70%、または70%から85%が、外部の薄い部分228を含んできてもよい。他の例では、リブ付き領域2210のリブ付き壁外側面224の35%から65%、30%から70%、50%から70%、または25%から75%が、外部の薄い部分228を含んでいてもよい。
【0068】
1つまたは複数の内部の薄い部分229は、リブ付き領域2210のリブ付き壁内側面225の20%を超える、25%を超える、30%を超える、35%を超える、40%を超える、45%を超える、50%を超える、55%を超える、60%を超える、65%を超える、70%を超える、75%を超える、80%を超える、または85%を超える部分が1つまたは複数の内部の薄い部分229を備えるように、リブ付き領域2210のリブ付き壁内側面225に位置してもよい。いくつかの例では、クラウン2201のリブ付き壁内側面225の35%から65%、40%から60%、30%から70%、または25%から75%が、内部の薄い部分229を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、リブ付き領域2210のリブ付き壁外側面224に位置する1つまたは複数の外部の薄い部分228と、リブ付き領域22101のリブ付き壁内側面225に位置する1つまたは複数の内部の薄い部分229とは、ゴルフクラブヘッド220を上面から見たとき、位置合わせされ得る。
【0069】
1つまたは複数の外部の薄い部分228は、厚さを備える。1つまたは複数の外部リブ222だけを備えるリブ付き領域2210を有する実施形態では、厚さは、リブ付き壁内側面225からリブ付き壁外側面224までで測定される。1つまたは複数の外部リブ222および1つまたは複数の内部リブ223を共に備えるリブ付き領域2210を有する実施形態では、厚さは、内側面225/1つまたは複数の内部リブ223の上部から、リブ付き壁外側面224までで測定される。多くの例では、1つまたは複数の外部の薄い部分228の厚さは、0.55mm未満である。他の例では、1つまたは複数の外部の薄い部分228は、1.15mm未満、1.00mm未満、0.80mm未満、0.60mm未満、0.40mm未満、または0.20mm未満の厚さを備えていてもよい。例えば、外部の薄い部分228は、0.20mmから0.40mm、0.40mmから0.60mm、0.45mmから0.70mm、0.60mmから0.80mm、または0.80mmから1.15mmの間の厚さを備えていてもよい。いくつかの例では、1つまたは複数の外部の薄い部分228の厚さは、0.43mmである。
【0070】
同様に、1つまたは複数の内部の薄い部分229は、厚さを備える。リブ付き領域が1つまたは複数の内部リブ223だけを備える2210実施形態では、厚さは、リブ付き壁外側面224からリブ付き壁内側面225までで測定される。1つまたは複数の外部リブ222と1つまたは複数の内部リブ223を共に備えるリブ付き領域2210を有する実施形態では、厚さは、外側面224/1つまたは複数の外部リブ222の上部から、リブ付き壁内側面225までで測定される。多くの例では、1つまたは複数の内部の薄い部分229の厚さは、0.55mm未満である。他の例では、1つまたは複数の内部の薄い部分229は、1.15mm未満、1.00mm未満、0.80mm未満、0.60mm未満、0.40mm未満、または0.20mm未満の厚さを備えていてもよい。例えば、内部の薄い部分229は、0.20mmから0.40mm、0.40mmから0.60mm、0.45mmから0.70mm、0.60mmから0.80mm、または0.80mmから1.15mmの間の厚さを備えていてもよい。いくつかの例では、1つまたは複数の内部の薄い部分229の厚さは0.43mmである。
【0071】
1つまたは複数の外部の薄い部分228および/または内部の薄い部分229を有するゴルフクラブヘッド220は、遠心鋳造を用いて製作することができる。他の例では、1つまたは複数の外部の薄い部分228および/または内部の薄い部分229を有するゴルフクラブヘッド220の部分は、スタンピング、鍛造、または機械加工など、他の適切な方法を用いて製作することができる。1つまたは複数の外部の薄い部分および/または内部の薄い部分229を有するゴルフクラブヘッド220の部分は、スタンピング、鍛造、または機械加工を用いて製作される例では、ゴルフクラブヘッド220のその部分は、エポキシ、テープ、溶接、機械的な締結具、または他の適切な方法を用いて結合することができる。
【0072】
一実施形態では、リブ付き領域2210は、第1の外部リブ222、および第2の外部リブ222を備える。第1の外部リブ222は、第1の第1の外部リブ端点242と、第2の第1の外部リブ端点244と、第1の第1の外部リブ端点242および第2の第1の外部リブ端点244を通って延びる第1の外部リブ軸240と、を備える。同様に、第2の外部リブ222は、第1の第2の外部リブ端点242と、第2の第2の外部リブ端点244と、第1の第2の外部リブ端点242および第2の第2の外部リブ端点244を通って延びる第2の外部リブ軸240と、を備える。第1および第2の外部リブ軸240は、フェースプレート2250の前方の、ゴルフクラブヘッド220の外部にある共通点241へと交差する。
【0073】
図17で示されるように、リブ付き領域2210は、4本の外部リブ222を備える。4本の外部リブ222は、フェースプレート2250の前方の、ゴルフクラブヘッド220に対して外部にある共通点241へと交差するリブ軸240を画定する。4本の外部リブ222は、5つの外部の薄い部分228をさらに画定する。5つの外部の薄い部分228の厚さは、0.43mmである。さらに、4本の外部リブ222は、わずかな湾曲を備え、またゴルフクラブヘッド220の後端部234付近から前端部232付近に向けて延びる。4本の外部リブ222は、互いに交差しない。リブ外側高さは0.255mmであり、外部リブ幅226は、ゴルフクラブヘッド220の前端部232付近の4.06mmから、ゴルフクラブヘッド220の後端部234付近の2.03mmまでテーパ状になっている。
【0074】
例示的な実施形態では、フェースプレート2250からリブ付き領域2210までで測定される前方距離22101は変化する、一方、クラブヘッド縁部2209からリブ付き領域2210までで測定される後方距離22102は一定である。前方距離22101は、25mmから40mmであると測定され、前方距離22101は、トウ部2202およびヒール部2203付近で最大となる。後方距離22102は6.35mmである。
【0075】
図17の例示的な実施形態での内部リブ223が
図16で示されている。リブ付き領域2210は、5本の内部リブ223を備える。5本の内部リブ223は、ゴルフクラブヘッド220のヒール部2203付近から、トウ部2202付近まで延びる。さらに5本の内部リブ223は、リブ付き領域2210の内部の薄い部分229を超えて、ゴルフクラブヘッド220の周辺部236内まで延びる。5本の内部リブ223は、5本の内部リブ223のそれぞれは、5本の内部リブ223の端部が5本の内部リブ223の中心よりもゴルフクラブヘッド220の後端部234により近く位置するように湾曲している。さらに5本の内部リブ223は、同じ方向に曲がっており、5本の内部リブ223の曲率半径が、ゴルフクラブヘッド220の前端部232から後端部234に向けて移動するのに従って次第に減少する。内部リブ高さは1.016mmであり、内部リブ幅227は4.064mmである。
【0076】
図16の1つまたは複数の内部リブ223は、内部の薄い部分を越えてクラブヘッドの周辺部内まで延びる内部リブを有していないクラブヘッドと比較して、ゴルフクラブヘッド220の鋳込速度を4%から10%向上させる。クラブヘッドの鋳込速度は、例えば、クラウンにおける未充填、金属のフローマーク、有孔率、およびスラグなどの欠陥を考慮に入れた鋳造能力の尺度である。
【0077】
図18では、リブ付き領域2210の1つまたは複数の外部リブ222の別の実施形態が示されている。リブ付き領域2210は、4本の外部リブ222を備える。4本の外部リブ222は、ゴルフクラブヘッド220に対して外部にある共通点へと交差するリブ軸240を画定する。4本の外部リブ222は、5つの外部の薄い部分228をさらに画定し、5つの外部の薄い部分228の厚さは、0.43mmから0.557mmである。さらに4本の外部リブ222は、わずかな湾曲を有し、ゴルフクラブヘッド220の後端部234付近から前端部232付近に向けて延びる。4本の外部リブ222は、互いに交差しない。リブ外側高さは0.510mmであり、外部リブ幅226は、ゴルフクラブヘッド220の前端部232付近の3.80mmから、ゴルフクラブヘッド220の後端部234付近の1.80mmまでテーパ状になっている。
【0078】
例示的な実施形態では、フェースプレート2250からリブ付き領域2210までで測定される前方距離22101は変化しており、一方、クラブヘッド縁部2209からリブ付き領域2210までで測定される後方距離22102は一定である。前方距離22101は、25mmから40mmと測定され、前方距離22101は、トウ部2202およびヒール部2203付近で最大である。後方距離22102は1mmである。
【0079】
図19には、
図18の例示的な実施形態に関するリブ付き領域2210に対する1つまたは複数の内部リブ223が示されている。リブ付き領域2210は、5本の内部リブ223を備える。5本の内部リブ223のうちの4本は、わずかな湾曲を有しており、後端部234付近から、前端部232付近に向けて延びる。5本の内部リブ223のうちの4本は、互いに交差することなく、さらに、ゴルフクラブヘッド220を上面から見たとき、
図18の4本の外部リブ222と位置合わせされる。残りの第5の内部リブ223は、フェースプレート2250に対して凹形をしており、ヒール部2203付近から、トウ部2202付近に向けて延びる。第5の内部リブ223は、他の4本の内部リブ223と交差する。内部リブ223は、10個の内部の薄い部分229を画定する。10個の内部の薄い部分229は、ゴルフクラブヘッド220を上面から見たとき、
図18の5個の外部の薄い領域228と位置合わせされる。10個の内部の薄い部分は、0.43mmの厚さを有する。内部リブ高さは0.127mmであり、内部リブ幅227は約4.60mmである。
【0080】
図19の内部リブ223は、他の内部リブおよび外部リブと比較して、1つまたは複数の内部の薄い部分229、および1つまたは複数の外部の薄い部分228内の鋳造材料の流れを10%から15%向上させる。ゴルフクラブヘッド220のリブ付き領域2210の別の実施形態では、リブ付き領域2210は、
図17の1つまたは複数の外部リブ222と、
図19の1つまたは複数の内部リブ223と、
図17および
図19の特性の任意の変形形態とを備えていてもよい。ゴルフクラブヘッド220のリブ付き領域2210の他の実施形態では、リブ付き領域2210は、
図18の1つまたは複数の外部リブ222と、
図16の1つまたは複数の内部リブ223と、
図16および
図18の特性の任意の変形形態とを備えていてもよい。
【0081】
図16〜
図19で示される実施形態では、ゴルフクラブヘッド220のリブ付き領域2210は、クラウン厚さをさらに含む。クラウン厚さは、約0.127mmから0.635mm、0.127mmから0.175mm、0.175mmから0.225mm、0.225mmから0.300mm、0.300mmから0.350mm、0.350mmから0.475mm、0.475mmから0.550mm、または0.550mmから0.635mmの範囲であってもよい。例えば、クラウン厚さは、0.127mm、0.255mm、0.315mm、0.390mm、0.440mm、0.0470mm、0.525mm、0.580mm、または0.635mmであってもよい。
【0082】
図13は、ゴルフクラブヘッドを提供するための方法34000のフローチャートを示す。いくつかの例では、ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッド220、1つまたは複数の上述したリブ付き領域もしくはリブを備えるゴルフクラブヘッド、および/またはそれらの変形形態など、前に述べたゴルフクラブヘッドのうちの1つまたは複数のものと同様のものとすることができる。
【0083】
方法34000のブロック34100は、ヒール部、トウ部、ソール、およびクラウンを備える本体を提供することを含む。いくつかの例では、本体、および/またはヒール部、トウ部、ソール、またはクラウンは、本明細書で述べられた1つまたは複数のゴルフクラブヘッドのものと同様であってもよい。
【0084】
方法34000のブロック34200は、ブロック34100のヒール部、トウ部、ソール、またはクラウンの少なくとも1つの少なくとも一部において、リブ付き領域を提供することを含む。いくつかの例では、リブ付き領域は、リブ付き領域2210(
図1)、リブ付き領域2320(
図2)、リブ付き領域2330(
図2)、リブ付き領域260、リブ付き領域280、リブ付き領域300および/またはリブ付き領域320のうちの1つまたは複数のものと同様であり得る。
【0085】
ブロック34200は、いくつかの例では、ブロック34210を含んでいてもよい。ブロック34210は、リブ付き壁と、リブ付き壁から突き出た1つまたは複数のリブを提供することを含む。いくつかの実施形態では、リブ付き壁は、リブ付き壁2212と同様のものであり、かつ/またはリブ付き壁265と同様であってもよい。同様のまたは他の実施形態では、1つまたは複数のリブは、リブ2211(
図1)、リブ2321(
図2)、またはリブ2331(
図2)のうちの1つまたは複数のものと同様であり、かつ/またはリブ261、リブ281、リブ301、またはリブ321と同様であってもよい。
【0086】
いくつかの例では、ブロック34210で、リブ付き壁および1つまたは複数のリブを提供することは、ブロック34211および34212により達成することができる。ブロック34211は、型で金属材料から鋳造体を鋳造することを含む。
図14は、鋳造体350の横断面図を示しており、方法34000のブロック34211の鋳造体と同様のであってもよく、またそれを使用して、リブ付き領域2210(
図1)、リブ付き領域2320(
図2)、リブ付き領域2330(
図2)、リブ付き領域260、リブ付き領域280、リブ付き領域300、および/またはリブ付き領域320のうちの1つまたは複数のものと同様のリブ付き領域を形成することができる。いくつかの例では、鋳造体350の金属材料は、チタン材料を含んでいてもよい。鋳造体350は、鋳造側部3551と、鋳造側部3551の反対側にある鋳造側部3552と、を備える。
【0087】
本実施例では、鋳造側部3552は、リブ351のリブ外側セクション3512を備え、リブ261のリブ外側セクション2612など、リブのリブ外側セクションの1つまたは複数のものと同様であってもよい。また、鋳造側部3552は、リブ付き壁265のリブ付き壁外側面2652を備える。リブ外側セクション3512および/またはリブ付き壁外側面2652は、鋳造体350の鋳造中に、鋳型により直接鋳造され得るが、リブ内側セクション3511およびリブ付き壁内側面2651の形成に関する以下の説明と同様な方法で、形成することもできる。
【0088】
方法34000(
図13)のブロック34212は、鋳造体の第1の鋳造側部の1つまたは複数の犠牲層を取り除き、1つまたは複数のリブの第1のリブの少なくとも一部を形成し、かつリブ付き領域のリブ付き壁内側面、またリブ付き壁外側面の一方を備える第1の面を露出させることを含む。
図14の例に関して、第1の鋳造側部は、鋳造体350の側部3551と同様のものであり、1つまたは複数の犠牲層は、1つまたは複数の犠牲層3590と同様であってもよく、第1のリブの一部は、リブ351のリブ内側セクション3511の少なくとも一部と同様のものであり、また、第1の面は、リブ付き壁内側面2651と同様のものであり得る。別の例では、第1の鋳造側部は、鋳造側部3552と同様のものであり、第1のリブの一部は、リブ351のリブ外側セクション3512の少なくとも一部と同様であり、また第1の面は、リブ付き壁外側面2652と同様であってもよい。
【0089】
ブロック34212(
図13)で、第1の鋳造側部の1つまたは複数の犠牲層を取り除くことは、化学的なエッチング工程により実施することができる。
図14の例に関して、マスク35111をリブ内側セクション3511の外側縁部に適用することができ、次いで、化学的なエッチング液を鋳造側部3551に加えて、リブ付き壁内側面2651まで犠牲層3590を除去することができる。いくつかの例では、マスク35111は、ポリウレタン塗装材料、抵抗薄膜、ろう材料、タール材料、グリース材料、または他の抵抗性材料を含んでいてもよい。同様のまたは他の例では、化学的エッチング工程に使用される化学的エッチング液は、例えば、フッ化水素酸を含んでいてもよい。鋳造体350の材料がチタン材料である一実装形態では、フッ化水素酸の化学的エッチング液は、約25分に約0.25mmの速度でこのようなチタン材料をエッチングすることができる。他の例では、1つまたは複数の犠牲層は、機械加工、レーザ・エッチング、放電加工、電気化学加工、および/または砥粒研磨(abrasive polishing)によるなど、他の方法によって、鋳造体350から除去することができる。
【0090】
いくつかの例では、鋳造体350(
図14)などの鋳造体を鋳造し、次いで、犠牲層3590のような犠牲層を除去することができることは、上記で述べたものと同様のリブを備えたリブ付き壁265などの強化された壁の作成を可能にすることができ、このような強化されたリブ付き壁は、普通であれば鋳造単独で実行可能なものよりも、薄くすることができる。例えば、鋳造体350は、いくつかの例では、鋳造側部3551と3552の間で、最長で約1.03mmの鋳造壁の厚さ3555(
図14)を備えることができ、鋳造壁の厚さ3555は、本実施形態において、約0.53mmから約0.64mmである。しかしながら、溶融された金属材料が、狭い鋳型の導管中に流入する、またはそれを通って流れること、および/または鋳型内の対応する小さな型の隙間を一定に、もしくは適正に充填することはより困難になるので、壁の厚さを、鋳造壁の厚さ3555において上記で述べたものよりも薄く鋳造することは、ますます困難になり得る。上記で述べた鋳造工程のこのような限界により制約された鋳造壁の厚さ3555に対する最小の厚さにもかかわらず、上記で述べた犠牲層除去方法により、壁の厚さにおけるさらなる低減を達成することができ、したがって、より薄いリブ付き壁の厚さ2655で、リブ付き壁265の形成を可能にする。したがって、犠牲層3590などの犠牲層をさらに除去できることにより、より薄く軽いリブ付き領域の形成を可能にし、リブ付き領域は、構造的な完全性および/または耐久性に関して上記で述べたように、強化リブを備えることができる。加えて、犠牲層3590の除去は、ゴルフクラブヘッドの合計質量を増加させることなく、性能が向上するようにゴルフクラブヘッドの他のエリアへと質量を再配置することが許容される。
【0091】
方法34000の様々なブロックを、単一のブロックへと組み合わせる、もしくは同時に実施できる、かつ/またはこのようなブロックの順序を変更できる例があり得る。例えば、いくつかの例では、ブロック34211は、ブロック34100と同時に実行することができる。方法2000が、さらなるブロック、または異なるブロックを含むことのできる例もあり得る。例として、方法34000は、フェースプレートをブロック34100の本体に結合するための別のブロックを含むことができる。方法2000が、より少ないブロックを含むことのできる例もあり得る。例えば、ゴルフクラブヘッド220は、鋳造により製作することができ、ブロック34212を除くことができる。本開示の範囲から逸脱することなく、他の変形形態を方法34000に関して実施することもできる。
【0092】
本明細書におけるリブを有するゴルフクラブヘッド、および関連する方法は、特定の実施形態を参照して述べられてきたが、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができる。例として、一実施形態は、リブ261、リブ281、リブ301、および/またはリブ321の1つまたは複数のものと同様なリブを備えることができ、このような1つまたは複数のリブは、リブ付き壁外側面2652、またはリブ付き壁内側面2651の一方からだけ突き出ることができる。別の例は、ゴルフクラブヘッド220と同様であるが、リブ付き領域2210(
図1)、リブ付き領域2320(
図2)、またはリブ付き領域2330(
図2)のうちの少なくとも1つを備えていないゴルフクラブヘッドを含むことができる。別の例は、ゴルフクラブヘッド220と同様であるが、ソール厚さ領域23041が無く、リブ付き領域2320と2330が共に一体化されたゴルフクラブヘッドを備えることができる。別の例では、リブ付き領域2320および/または2330の一方または両方が、ソール2304まで延びることなくスカート2305のみに位置していてもよい。
【0093】
さらなる例が前述の記述において示されてきた。様々な図の特徴の1つまたは複数のものを有する様々な実施形態の他の置換えも同様に企図される。したがって、本明細書における開示は例示的なものであり、限定することを意図していない。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲により要求される範囲に限って限定されるように意図されている。
【0094】
本明細書で論じられたリブを備えたゴルフクラブヘッド、および関連する方法は、様々な実施形態において実施することができ、またこれらの実施形態の特定のものに関する前述の論議は、必ずしもすべての可能な実施形態の完全な記述を表すものではない。そうではなくて、図面の詳細な記述、および図面それ自体は、少なくとも1つの好ましい実施形態を開示するものであり、代替の実施形態を開示することもできる。
【0095】
ゴルフに対するルールは時々変わる可能性があるので(例えば、全米ゴルフ協会(USGA)、全英ゴルフ協会(R&A)などのゴルフ標準機関および/または管理団体によって、新しい規則が採用されたり、古いルールが除かれたりする可能性がある)、本明細書で述べられた装置、方法、および製品に関連するゴルフ用具は、いずれかの特定の時間において、ゴルフのルールに準拠している、または準拠していないこともあり得る。したがって、本明細書で述べられた装置、方法、および製品に関連するゴルフ用具は、準拠した、または準拠していないゴルフ用具として、広告され、販売に提供され、かつ/または販売される可能性がある。本明細書で述べられた装置、方法、および製品は、これに関して限定されない。
【0096】
上記の例は、ドライバータイプのゴルフクラブに関して述べることができるが、本明細書で述べられた装置、方法、および製品は、フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブ、ハイブリッドタイプのゴルフクラブ、アイアンタイプのゴルフクラブ、ウェッジタイプのゴルフクラブ、またはパタータイプのゴルフクラブなど、他のタイプのゴルフクラブに対しても適用することができる。代替的に、本明細書で述べられた装置、方法、および製品は、ホッケー・スティック、テニス・ラケット、釣り竿、スキーのストックなどの他のタイプのスポーツ用具にも適用可能であり得る。
【0097】
いずれかの特定の請求項で特許請求されるすべての構成要件は、その特定の請求項で特許請求される実施形態に対して不可欠なものである。したがって、1つまたは複数の特許請求される構成要件を置き換えることは、再構成を構成するものであり、修復するものではない。さらに、特定の実施形態に関して、利益、他の利点、および問題に対する解決策が述べられてきた。しかし、利益、利点、問題に対する解決策、および何らかの利益、利点、または解決策を生じさせる、またはより顕著にする可能性のある何らかの1つまたは複数の構成要件は、このような利益、利点、解決策、または構成要件が、このような請求項で明示的に述べられていない限り、請求項のいずれか、もしくはすべてに関して、重要な、必要な、または不可欠な特徴もしくは構成要件として解釈されるべきではない。
【0098】
さらに、本明細書で開示される実施形態および限定は、その実施形態および/または限定が、(1)請求項で明示的に特許請求されておらず、かつ(2)均等論の下に請求項における明示的な構成要件および/または限定事項であるか、あるいは潜在的にその均等物である場合、供与の原則(doctrine of dedication)の下で公共に供されることはない。