(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6386756
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】メークアップ化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/25 20060101AFI20180827BHJP
A61K 8/891 20060101ALI20180827BHJP
A61Q 1/02 20060101ALI20180827BHJP
A61Q 1/12 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
A61K8/25
A61K8/891
A61Q1/02
A61Q1/12
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-50918(P2014-50918)
(22)【出願日】2014年3月14日
(65)【公開番号】特開2015-174832(P2015-174832A)
(43)【公開日】2015年10月5日
【審査請求日】2017年3月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000113470
【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126505
【弁理士】
【氏名又は名称】佐貫 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100131392
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 武司
(74)【代理人】
【識別番号】100100549
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 嘉之
(74)【代理人】
【識別番号】100151596
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100168996
【弁理士】
【氏名又は名称】諌山 雅美
(72)【発明者】
【氏名】飯田 昌枝
【審査官】
松本 直子
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2011/0020413(US,A1)
【文献】
特開2007−254745(JP,A)
【文献】
特開平05−117127(JP,A)
【文献】
特開2008−050312(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00− 90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の成分A及びBを含有するメークアップ化粧料。
A)蛍光体を内包した球状のポリメチルシルセスキオキサン粉末
B)板状ガラス粉体
【請求項2】
成分Aの含有量が化粧料全量の0.1〜10質量%であることを特徴とする請求項1記載のメークアップ化粧料。
【請求項3】
成分Bの含有量が化粧料全量の0.01〜10.0質量%であることを特徴とする請求項1または2記載のメークアップ化粧料。
【請求項4】
下地化粧料であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のメークアップ化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メークアップ化粧料
【背景技術】
【0002】
つやのある肌は見る人に健康的で、且つ、華やかな好印象与え、多くの女性が手に入れようとする理想的な肌である。このような要求にこたえるため、ファンデーション等のベースメークでは種々の試みがなされている。例えば、具体例として、窒化ホウ素を配合した化粧料(例えば、特許文献1参照)、特定のマイカと特定粒径の真珠光沢顔料を配合した化粧料(例えば、特許文献2参照)、繊維状粉体を配合した化粧料(例えば、特許文献3参照)、有機球状粉体と特定アスペクト比の板状粉体を配合した化粧料(例えば、特許文献4参照)等の技術が挙げられる。しかしながら、これらの技術においては、肌のつや感は向上するものの、肌の透明感が低下し、ともすると、不自然で、人工的な印象を与える肌になりがちであるという課題を有していた。
また、特定の複合粉体をベースメークに配合し(例えば、特許文献5参照)、人工的でない、素肌感のある仕上がりを得ようとする試みもある。しかしながら、これらの技術においては、肌のつや感を向上させる効果が不充分であり、見る人に華やかな印象を与えることが困難であるという課題を有していた。
【0003】
すなわち、肌に塗布することにより、透明感ある素肌のような印象を保ちつつ、肌のつやを向上させ、健康的で、且つ、華やか印象を与える仕上がりを有するメークアップ化粧料が求められていた。一方、蛍光体を内包した球状のポリメチルシルセスキオキサン粉末と板状のガラス粉末、いわゆる、ガラスフレークとを併用することにより、上記課題が解決されることは知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−140359号公報
【特許文献2】特開2011−105673号公報
【特許文献3】特開2010−260820号公報
【特許文献4】特開2008−13438号公報
【特許文献5】特開2003−12461
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、素肌感を維持しながら、肌のつやを向上させるメークアップ化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した、従来技術の課題を鑑み、本素肌感を維持しながら、肌のつやを向上させるメークアップ化粧料を求めて鋭意研究した結果、蛍光体を内包した球状のポリメチルシルセスキオキサン粉末と板状ガラス粉末を含有するメークアップ化粧料が課題を解決することを見出し、本発明にいたった。すなわち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)以下の成分A及びBを含有するメークアップ化粧料
A) 蛍光体を内包した球状のポリメチルシルセスキオキサン粉末
B) 板状ガラス粉体
(2)成分Aの含有量が0.1〜10質量%であることを特徴とする(1)記載のメークアップ化粧料。
(3)成分Bの含有量が0.01〜10.0質量%であることを特徴とする(1)または(2)記載のメークアップ化粧料。
(4)下地化粧料であることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載のメークアップ化粧料。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、素肌感を維持しながら、肌のつやを向上させるメークアップ化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。
<1>本発明の必須成分である蛍光体を内包した球状のポリメチルシルセスキオキサン粉末
本発明のメークアップ化粧料は必須成分として、蛍光体を内包した球状のポリメチルシルセスキオキサン粉末(以下、複合球状シリコーン粉末と称する)を含有することを特徴とする。このような、複合球状シリコーン粉末としては、具体的には、球状ポリメチルシルセスキオキサンに、Leucophor BSB(Clriant Corporation社製)を内包したもの、Hostalux NR (Clriant Corporation社製)を内包したもの、Nanodiamonnd-EDA( Nanoblox社製)を内包したもの等が好適に例示される。これらの複合球状シリコーン粉末は、例えば米国特許公開2011−20413号公報記載の方法により、調製可能であるが、市販品も存在するので、かかる市販品を入手して使用することも可能である。具体的な市販品としては「グランパウダー・ルミエール」(Grant Industries社製)等が例示される。
【0009】
本発明のメークアップ化粧料における、複合球状シリコーン粉末の含有量は、化粧料全量の0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは、0.5〜5.0質量%である。下限値以下では、肌のつやを向上させる効果が不充分な場合があり好ましくない。一方、上限値以上では透明感ある素肌感が損なわれる場合があり好ましくない。
【0010】
<2>本発明の必須成分である板状ガラス粉末
本発明のメークアップ化粧料は必須成分として板状ガラス粉末を含有する。本発明における板状粉末とは長径が厚さの5倍以上の形状の粉末を意味する。また、光学顕微鏡像で計測した粉末の長径は1〜50μmであることが好ましい。粒径が1μmより小さいと、肌のつやを向上させる効果が不充分な場合があり、好ましくない。一方、50μmより大きいと、化粧料を使用する際に、違和感をおぼえる場合があり好ましくない。
【0011】
また、板状ガラス粉末に用いるガラスとしては、酸化ホウ素を0〜8質量%含有する、Cガラス、5〜13質量%含有するEガラス等があげられ、本発明の板状ガラス粉末、例えば、アルミナ、シリカ、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化ホウ素、酸化ナトリウム、酸化カリウム等を原料として、溶融冷却、得られたガラスを板状に粉砕し、得ることができるが、市販品も多く存在するので、これら市販品を入手して、使用することも可能である。かかる市販品としては、「シルキーフレークFTD25FY−F02」、「シルキーフレークFTD10FY−F01」、(いずれも、日本板硝子株式会社製)が例示される。
【0012】
本発明のメークアップ化粧料における板状ガラス粉末の含有量は0.01〜10.0質量%であることが好ましく、より好ましくは、0.05〜5.0%である。下限値以下では肌に透明感を与える効果が不充分な場合があり好ましくない。一方、上限値以上では、化粧料の使用時に違和感をおぼえる場合があり好ましくない。
【0013】
<本発明のメークアップ化粧料>
本発明のメークアップ化粧料は必須成分として蛍光体を内包した球状のポリメチルシルセスキオキサン粉末及び板状ガラス粉末を含有することを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明のメークアップ化粧料は上記必須成分以外に通常化粧料で使用される任意成分を発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。かかる任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサンメチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面処理されていても良い、酸化コバルト、群青、紺青、酸化亜鉛の無機顔料類、表面処理されていても良い、酸化鉄二酸化チタン焼結体等の複合顔料、表面処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB
6塩酸塩,ビタミンB
6トリパルミテート,ビタミンB
6ジオクタノエート,ビタミンB
2又はその誘導体,ビタミンB
12,ビタミンB
15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが例示できる。
【0015】
本発明のメークアップ化粧料の形態としては、乳化剤形化粧料、粉末化粧料、油性化粧料、ゲル状化粧料、液状化粧料等が例示できる。また、本発明のメークアップ化粧料としては、ファンデーション、アンダーメーク、フェイスカラー、チークカラー、アイカラー、リップカラー等が例示できるが、これらのうちでは、塗布面積が広く、発明の効果が得やすいことから、ファンデーション、アンダーメーク、特にアンダーメークが好ましい。
本発明のメークアップ化粧料は、前記必須成分と任意成分を常法にしたがって処理することにより得られる。
【実施例】
【0016】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されるものではない。
【0017】
<実施例1〜5、比較例1〜4>
表1の処方に従って本発明のメークアップ化粧料である、水中油乳化型アンダーメーク及び比較例の水中油乳化型アンダーメークを調製した。すなわち、成分(イ)を攪拌混合した後、70℃に加熱した。この混合物に、ディスパーにより成分(ロ)を均一分散した。加熱下、攪拌を続けながら、70℃に加熱した成分(ハ)を徐々に添加して乳化を行った。室温まで冷却して、水中油乳化型アンダーメークを得た。なお、表中の数値は質量%を表す。
【0018】
【表1】
*1)「グランパウダー・ルミエール」 Grant Industries社製
*2)Hostalux NR (Clriant Corporation社製)内包球状メチルポリセスキオキサン
(米国特許公開20110020413号公報記載の方法で調製)
*3)「シルキーフレークFTD25FY−F02」 日本板硝子株式会社製
*4)「シルキーフレークFTD10FY−F01」 日本板硝子株式会社製
【0019】
<試験例1>肌のつや感、肌の透明性、素肌感の官能評価
実施例1〜5、比較例1〜4の水中油乳化型アンダーメークを肌に塗布し、熟練評価者5名により、以下の基準に従って、肌のつや感、肌の透明性及び素肌感を評価した。5名の平均値をその水中油乳化型アンダーメークのスコアとした。結果を表2に示す。
*評価基準1*
肌のつや感が比較例1のアンダーメークと比較して
かなりある・・・・・・・・・・・・・5点
ある・・・・・・・・・・・・・・・・4点
同等・・・・・・・・・・・・・・・・3点
ややない・・・・・・・・・・・・・・2点
ほとんどない・・・・・・・・・・・・1点
*評価基準2*
肌の透明感が比較例1のアンダーメークと比較して
かなりある・・・・・・・・・・・・・5点
ある・・・・・・・・・・・・・・・・4点
同等・・・・・・・・・・・・・・・・3点
ややない・・・・・・・・・・・・・・2点
ほとんどない・・・・・・・・・・・・1点
*評価基準3*
素肌感が比較例1のアンダーメークと比較して
かなりある・・・・・・・・・・・・・5点
ある・・・・・・・・・・・・・・・・4点
同等・・・・・・・・・・・・・・・・3点
ややない・・・・・・・・・・・・・・2点
ほとんどない・・・・・・・・・・・・1点
【0020】
【表2】
表2から明らかなように、本発明のアンダーメークは透明性と素肌感を維持しながら、肌のつや感を向上させていることが確認された。
【0021】
<実施例6〜10、比較例5〜8>
表3の処方に従って本発明のメークアップ化粧料である、油中水乳化型ファンデーション及び比較例の油中水乳化型ファンデーションを調製した。すなわち、成分(イ)を攪拌混合した後、70℃に加熱した。この混合物に、ディスパーにより成分(ロ)を均一分散した。加熱下、攪拌を続けながら、70℃に加熱した成分(ハ)を徐々に添加して乳化を行った。さらに室温まで冷却して油中水乳化型ファンデーションを得た。なお、表中の数値は質量%を表す。
さらに、試験例1に準じて実施例6〜10、比較例5〜8の油中水乳化型ファンデーションを塗布した場合の肌のつや感、肌の透明性及び素肌感を評価した。なお、評価においては、比較例5を対照とした。結果を表4に示す。
【0022】
【表3】
*1)「グランパウダー・ルミエール」 Grant Industries社製
*2)Hostalux NR (Clriant Corporation社製)内包球状メチルポリセスキオキサン
(米国特許公開20110020413号公報記載の方法で調製)
*3)「シルキーフレークFTD25FY−F02」 日本板硝子株式会社製
*4)「シルキーフレークFTD10FY−F01」 日本板硝子株式会社製
【0023】
【表4】
表4からあきらかなように油中水乳化剤型ファンデーションにおいても本発明の効果が確認された。
【0024】
<実施例11〜15、比較例9〜12>
下記、表5にしたがって本発明のメークアップ化粧料であるパウダーファンデーション及び比較例のメークアップ化粧料であるパウダーファンデーションを調製した。すなわち、成分(イ)をヘンシェルミキサーにより均一混合した後、丸穴スクリーンを装着したパルベライザーにより粉砕した後、再び、ヘンシェルミキサー中で成分(ロ)と混合し、へリングボーンを装着したパルベライザーにて粉砕し、アルミ中皿にプレス充填し、パウダーファンデーションを得た。なお、表中の数値は質量%を表す。
さらに、試験例1に準じて実施例11〜15、比較例9〜12のパウダーファンデーションを塗布した場合の肌のつや感、肌の透明性及び素肌感を評価した。なお、評価においては比較例9を対照とした。結果を表6に示す。
【0025】
【表5】
*1)「グランパウダー・ルミエール」 Grant Industries社製
*2)Hostalux NR (Clriant Corporation社製)内包球状メチルポリセスキオキサン
(米国特許公開20110020413号公報記載の方法で調製)
*3)「シルキーフレークFTD25FY−F02」 日本板硝子株式会社製
*4)「シルキーフレークFTD10FY−F01」 日本板硝子株式会社製
【0026】
【表6】
表6からあきらかなように粉末化粧料においても本発明の効果が確認された。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は化粧料として利用できる。