(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記無端回動体が前記区画を規定し、前記区画内に収容される前記パンが前記無端回動体により支持され搬送可能であることを特徴とする請求項1に記載のパン反転装置。
前記第1の駆動マグネットリングの回転中心と前記第1の従動マグネットリングの回転中心とが平行になり前記第1の駆動マグネットリングの回転力が前記第1の従動マグネットリングに伝達される搬送位置と、前記第1の駆動マグネットリングの回転中心と前記第1の従動マグネットリングの回転中心とが非平行になり前記第1の駆動マグネットリングの回転力が前記第1の従動マグネットリングに伝達されない非搬送位置と、の間で前記回転軸が回転可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のパン反転装置。
前記延長部は、前記第2の駆動マグネットリングの回転中心と前記第2の従動マグネットリングの回転中心とが一致する作動位置と、前記第2の駆動マグネットリングの回転中心と前記第2の従動マグネットリングの回転中心とが互いにずれている不作動位置との間で揺動可能であることを特徴とする請求項5に記載のパン搬送システム。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明に係るパン反転装置及びパン搬送システムを適用した実施形態に係る食パン搬送システムについて図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0023】
図1Aは、第2の搬送ライン組立体105を使用する状態の、実施形態に係るパン搬送システム101を模式的に示す平面図であり、
図1Bは、第2の搬送ライン組立体105を使用する状態の、実施形態に係る食パン搬送システム101を模式的に示す正面図であり、
図2Aは、第1の搬送ライン組立体107を使用する状態の、実施形態に係る食パン搬送システム101を模式的に示す平面図であり、
図2Bは、第1の搬送ライン組立体107を使用する状態の、実施形態に係る食パン搬送システム101を模式的に示す正面図であり、
図3A〜3Cは、
図1A、2Aの矢印III方向に視た食パン反転装置の回転動作を説明する正面図であって、それぞれ食パンが導入された状態、食パンが45度回転した状態、パンが90度回転した状態を示す。
図4は、
図1Aの矢印IV方向に視た食パン搬送システム101の正面図であり、
図5は、
図4のV部を示す部分拡大図である。なお、
図4、5においては、図面の明瞭化のため、延長部301、302が割愛されている。
【0025】
食パン搬送システム101は、
図1A、1B、2A、2Bに示されるように、主として、食パン搬送装置103、第1の搬送ライン組立体107、第2の搬送ライン組立体105、食パン反転装置1、そしてアウトフィードコンベア109とを備える。
【0026】
食パン搬送システム101は、図示しない前工程の食パン切断装置により切断された食パンBを、
図1Aの紙面の上下方向上方に搬送し、不図示の押し出し棒や書き出しバー等の移載手段により、第1の搬送ライン組立体107又は第2の搬送ライン組立体105に食パンBが移載される。
図2A、2Bに示されるように、第1の搬送ライン組立体10
7に移送された食パンBは、その姿勢を維持しつつ、食パン反転装置1及びアウトフィードコンベア109を介し、次行程である図示しないパン包装装置へ移送され袋に詰められる
【0027】
一方、第2の搬送ライン組立体105に移載された食パンBは、食パン反転装置1へ搬送される(
図3A参照。)。食パン反転装置1に移載された食パンBは、食パン反転装置1の区画Sの回転により、食パンBの向きを90度回転させた状態になった後(
図3C参照。)に、アウトフィードコンベア109を介し、次工程である行程である不図示の食パン包装装置へ移送される。
【0028】
なお、上記の食パン切断装置は、例えば、同一出願人による特許文献2等に開示される構成を採用でき、また、食パン包装装置は、同一出願人による特許文献3等に開示される構成を採用できる。以下に、パン搬送システム101の各構成要素について詳述する。
【0029】
〔食パン反転装置〕
食パン反転装置1は、主として、回転可能に支持される回転軸13と、食パンBを収容するために回転軸13に設けられる区画Sと、回転軸13に回転可能に支持される一対の回転部材、すなわち駆動プーリ5及び従動プーリ7と、駆動プーリ5及び従動プーリ7に巻回され、食パンBを支持し搬送できる無端回動体である無端ベルト3と、を備える。さらに、駆動プーリ5に同心で装着され回転可能な第1の従動マグネットリング9と、第1の従動マグネットリング9の外面に対向配置され、磁気により回転力を第1の従動マグネットリング9に伝達するための回転可能に支持される第1の駆動マグネットリング11と、を備える。
【0030】
さらに、回転軸13には、
図3A〜3Cに示されるように正面視で正方形状の台座部19が装着されている。台座部19の各側面には、正面視でU字形状の区画Sを構成する無端ベルト3、底板15、及び側板17が支持部材21を介しねじ止めされている。このように、本実施形態では、4つの区画Sは、回転軸13の周方向に等間隔に配置され、各区画Sが台座部19を介して回転軸13に装着されている。
【0031】
4つの区画Sは、形状及び構成が同じであるので、
図3Aにおいて、第1の従動マグネットリング9が鉛直方向上方に位置する区画S1を例に説明する。この区画S1は、3枚に切断された半斤の食パンBを縦に収容する。食パンBの切断面は無端ベルト3の載置面3aと、載置面3aに対向配置される側板17の内面17aとにより支持される。また、パンBの底面(耳部)は、底板15により支持される。本実施形態では、載置面3a及び側板17の内面17aは、底板15の内面15aに対してほぼ直交するように延在する。
【0032】
なお、載置面3aから側板17の内面17aまでの寸法(
図3Aの横方向長さ)は、半斤の食パンB(3枚)の幅寸法より若干大きくなるように寸法付けされている。従って、区画S内では、3枚の食パンBが縦に支持される。さらに、無端ベルト3の載置面3a(往路)の長さ寸法、底板15、側板17の搬送方向Cに関する長さは、食パンBの搬送方向Cの長さとほぼ同等若しくは若干大きく寸法付けされている。
【0033】
また、
図3Cに示されるように、第1の従動マグネットリング9は、その回転中心Hが、駆動プーリ5の回転中心と共通するように駆動プーリ5に連結されている。一方、第1の駆動マグネットリング11は、モータ組立体23のモータ回転軸25に装着され、モータ組立体23が駆動されると、モータ回転軸25が回動し第1の駆動マグネットリング11が回転する。本実施形態の第1の駆動マグネット
リング11の回転中心Uと第1の従動マグネットリング9の回転中心Hは、平行でかつ同一の水平面に延在するとき、第1の駆動マグネットリング11の側面11aと第1の従動マグネットリング9の側面9aとが所定距離離れ対面する位置関係となる。
【0034】
このように、第1の駆動マグネットリング11と第1の従動マグネットリング9は、磁気により、第1の駆動マグネットリング11の回転力を第1の従動マグネットリング9へ伝達できる平行タイプのマグネットカップリングを構成する。マグネットリングは、磁石内部がN極とS極が交互に配列されている円筒形の部材である。駆動側のマグネットリング及び従動側のマグネットリングには、それぞれ動力伝達用の磁石または磁性体が配置され、互いに対向する磁石(又は磁性体)間に作用する磁力により駆動側部材の回転力を従動側部材に伝達する構成である。
【0035】
上記構成において、モータ組立体23が制御部29からの駆動信号を受けると、モータ回転軸25が回転するとともに第1の駆動マクネットリング11が回転する。さらに、第1の駆動マグネットリング11の回転により第1の従動マグネットリング9が磁力により追従し回転する。そして、第1の従動マグネットリング9と同軸に連結される駆動プーリ3が回転すると、その回転力は無端ベルト7が回動することにより、従動プーリ3に伝達される。
【0036】
モータ組立体23は、食パン搬送システム101の筐体27に固定されている。制御部29からの駆動信号により、モータ組立体23が駆動され、前記モータ回転軸25が回転する。その回転速度、回転量等は、適宜変更できる。従って、
図3A、3Cに示すように、第1の駆動マグネットリング11の回転中心Uと、第1の従動マグネットリング9の回転中心Hとが、水平又はそれに近い位置関係(搬送位置)になると、第1の駆動マグネットリング11の回転力が磁気により第1の従動マグネットリング9に伝達される。一方、
図3Bに示すように、第1の駆動マグネットリング11の回転中心Uと、第1の従動マグネットリング9の回転中心Hとが、水平又はそれに近い位置から外れた関係(非搬送位置)になると、第1の駆動マグネットリング11の回転力が第1の従動マグネットリング9に伝達されない。
【0037】
また、食パン反転装置1の回転軸13を図示しないサーボモータにより矢印R方向(
図3A〜3C参照。)に回転することにより、第1の駆動マグネットリング11に対し従動マグネットリング9が相対移動する。本実施形態は、4つの第1の従動マグネットリング9を備えるので、90度ずつ断続的に回転する構成である。従って、区画S1の第1の従動マグネット9の回転中心Hが水平又はほぼ水平になり、第1の駆動マグネットリング11に接近する(
図3A〜3Cの右方の)位置で第1の駆動マグネットリング11の回転力が第1の従動マグネットリング9へ伝達される。
【0038】
〔搬送ライン〕
搬送ラインは、
図1A、2A、4、5に示されるように、一斤(6枚)の食パンを食パン反転装置1へ搬送するための第1の搬送ライン組立体107と、半斤(3枚)の食パンを食パン反転装置1へ搬送するための第2の搬送ライン組立体105とから構成される。第1及び第2の搬送ライン組立体105、107は、食パンの中身が露出している2面と、パンの耳部を構成する一面とのパンの3面を支持し、搬送する構成である。反転装置1の反転機能を利用する第2の搬送ライン組立体10
5について最初に説明し、次に第1の搬送ライン組立体107について説明する。
【0039】
(第2の搬送ライン組立体)
図1Aに示されるように、第2の搬送ライン組立体105は、底面支持無端ベルト(すなわち搬送無端回動体)133と、2つの側面支持無端ベルト121、123とを備える。底面支持無端ベルト133の搬送方向Cに進む載置面133aは、ほぼ水平に延在している。また、載置面133aに対し、ほぼ直交するように、側面支持無端ベルト(すなわち搬送無端回動体)121、123の支持面121a、123aが延在している。支持面121a、123a間の距離は、半斤の食パンBの幅寸法と同等に寸法付さけされている。
【0040】
一方の側面支持無端ベルト121は、搬送方向Cに沿って下流側に配置される従動プーリ(すなわち搬送回転体)125と上流側に配置される駆動プーリ(すなわち搬送回転体)127とに巻回されている。同様に、他方の側面支持無端ベルト123は、搬送方向Cに沿って下流側に配置される従動プーリ(すなわち搬送回転体)129と上流側に配置される駆動プーリ(すなわち搬送回転体)131とに巻回されている。さらに、底面支持無端ベルト(すなわち搬送無端回動体)133が、従動プーリ211(
図4参照。)と図示しない駆動プーリに巻回されている。
【0041】
側面
支持無端ベルト121、123が巻回される駆動プーリ127、131には、マグネットカップリングにより第2の駆動モータ168からの回転力が伝達される。第2の駆動モータ168は、汎用モータ及び汎用モータにより回転される第2の回転軸181(
図4参照。)を備える。第2の回転軸181には、不図示の第2の
従動マグネットリング(
図1Bの参照符号173の部材に相当する。)が装着されている。また、第2の駆動回転軸126、130には、第2の
駆動マグネットリング(
図1Bの参照符号171の部材に相当する。)が装着されている。そして、第2の回転軸181と、第2の駆動回転軸126、130とが、直交タイプのマグネットカップリングを構成するように、第2の
従動マグネットリングの回転中心と第2の
駆動マグネットリングの回転中心が直交する。従って、第2の駆動モータ168の回転力は、第2の回転軸181に装着されている不図示の第2の
従動マグネットリング(
図1Bの参照符号173の部材に相当する。)と、その第2の回転軸181に直交する方向に延在する第2の駆動回転軸126、130に装着されている図示しない第2の従動マグネットリング(
図1Bの参照符号171の部材に相当する。)との間を非接触で磁気により伝達される。
【0042】
なお、本実施形態では、第2の回転軸181に、第2の従動マグネットリングが2つ装着され、2つの第2の従動マグネットリングそれぞれが、第2の駆動回転軸126、130に装着されている第2の駆動マグネットリングとマグネットカップリングを構成している。すなわち、第2の回転軸181は、
底面支持無端ベルト133が巻回される図示しない第2の駆動プーリと、第2の駆動回転軸126、130とに同期し回転力を付与する。
【0043】
さらに、本実施形態では、第2の搬送ライン組立体105により規定される搬送経路P2と、食パン反転装置1の区画Sの一つにより規定される搬送経路は搬送方向Cに関し整合している。従って、第2の搬送ライン組立体105により支持、搬送される食パンBは、そのままの姿勢で区画Sに移載される。
【0044】
食パン搬送装置103から不図示の移載手段により底面支持無端ベルト133、側面支持無端ベルト121、123により規定される第2の搬送経路P2に移送される。第2の搬送経路P2の搬送方向C(
図1A参照。)は、食パン搬送装置103の搬送方向Dに対して直交する方向に延在する。半斤の食パンBは、その切断面と底面とが支持され、搬送方向Cの従動プーリ125、129側へと搬送され、最終的に食パン反転装置1の区画Sに移載される。
【0045】
(第1の搬送ライン組立体)
第1の搬送ライン組立体107は、
図2A、4、5に示されるように、延長搬送部301を備えることや寸法を除き、第2の搬送
ライン組立体105と同じ構成である。
【0046】
第1の搬送ライン組立体107は、第2の搬送ライン組立体105と同様に、パンの中身が露出している2面と、パンの耳部を構成する一面とのパンの3面を支持し搬送する構成で、底面支持無端ベルト(すなわち搬送無端回動体)147と、2つの側面支持無端ベルト(すなわち搬送無端回動体)143、145とを備える。底面支持無端ベルト147の搬送方向Cに進む載置面147aは、ほぼ水平に延在している。また、載置面147aに対し、ほぼ直交するように、側面支持無端ベルト143、145の支持面143a、145aが延在している。支持面143a、145a間の距離は、ほぼ一斤の幅寸法と同等に寸法付さけされている。
【0047】
一方の側面支持無端ベルト143は、搬送方向Cに沿って下流側に配置される従動プーリ(すなわち搬送回転体)138と上流側に配置される駆動プーリ(すなわち搬送回転体)137とに巻回されている。同様に、他方の側面支持無端ベルト145は、搬送方向Cに沿って下流側に配置される従動プーリ(すなわち搬送回転体)139と上流側に配置される駆動プーリ(すなわち搬送回転体)141とに巻回されている。さらに、
図2に示されるように、底面支持無端ベルト147が、従動プーリ16
4と駆動プーリ167に巻回されている。
【0048】
駆動プーリ137、141には、マグネットカップリングを介し第1の駆動モータ169の回転力が伝達される。第1の駆動モータ169には、例えば、モータを利用し、第1の駆動モータ169の第1の回転軸183(
図4参照。)が回転する。第1の回転軸183には、第2の駆動マグネットリング171が装着されている。すなわち、第1の回転軸183と、第1の駆動回転軸191、193とが、マグネットカップリングにより連結される。第2の駆動マグネットリング171の回転中心Qと第2の従動マグネットリング173の回転中心K(
図2Bの紙面に垂直に延びる)が直交する。そして、第1の駆動モータ169の回転力は、第1の回転軸183に装着されている第2の駆動マグネットリング171と、その第1の回転軸183に直交する方向に延在する第1の駆動回転軸191、193に装着されている第2の従動マグネットリング173とが非接触で磁気により回転力が伝達される。
【0049】
なお、本実施形態では、第1の回転軸183には、第2の従動マグネットリング173が2つ装着され、2つの第2の従動マグネットリング173それぞれと、第1の駆動回転軸191、193に装着されている第2の駆動マグネットリング171とが交差タイプのマグネットカップリングを構成している。このように、第1の回転軸183は、第1の無端ベルト147が巻回される第1の駆動プーリ167と、第1の駆動回転軸191、193に装着されている駆動プーリ137、14
1とに同期し回転力を付与する。
【0050】
(延長部)
さらに、第1の搬送ライン組立体107には、搬送方向Cに関し、側面支持無端ベルト143、145が巻回されている従動プーリ138、139の下流側に延在するように延長部301、302が設けられている。
【0051】
延長部301、302は、同じ構成及び寸法であるので、一方の延長部302について説明する。
図1Bに示されるように、延長部302
は、側面支持無端ベルト145が巻回される従動プーリ139及び駆動プーリ141を支持し、筺体27に連結する図示しない支持部材に設けられたピボット支持部165と、ピボット支持部165に対し、矢印T方向に枢動可能に枢動ピンを介し装着されている延長支持部163と、延長支持部163に装着される延長駆動プーリ(すなわち延長回転体)157及び延長従動プーリ(すなわち延長回転体)159と、延長駆動プーリ157及び延長駆動プーリ159に巻回される延長無端ベルト(すなわち延長無端回動体)161と、を備える。さらに、延長支持部163の下面には、延長駆動プーリ157と同軸に連結される伝達従動プーリ153と、伝達駆動プーリ151と、伝達駆動プーリ151及び伝達従動プーリ153に巻回される伝達無端ベルト155とが設けられている。
【0052】
さらに、延長支持部163の上面には、伝達駆動プーリ151が装着され円筒状の第1の延長ハウジング223に回転可能に支持される従動回転軸227と、円筒状の第2の延長ハウジング221に回転可能に支持される駆動回転軸225と、駆動回転軸225に装着され回転可能な第3の従動マグネットリング149とが設けられている。第3の従動マグネットリング149の回転中心Wと、第3の駆動マグネットリング148の回転中心Vとは、同心の位置関係になると(
図2B参照。)、同心タイプのマグネットカップリングを構成し、非接触により回転力を伝達できる。なお、第3の駆動マグネットリング148は、従動プーリ139(
図2B参照。)と同軸に構成されている。
【0053】
延長支持部163と、第1のライン搬送組立体107とは
図1Bに示す不作動位置と
図2Bに示す作動位置との間で矢印T方向に相対枢動できる構成である。なお、筺体27に連結する図示しない支持部材は、ピボット支持部165の上流側に上流側ストッパ343を備え、ピボット支持部165の下流側に下流側ストッパ341を備える。下流側ストッパ341に延長支持部163が係止される作動位置では、延長支持部163が水平に延在し、延長支持部163が上流側ストッパ343に係止されると、延長支持部163が不作動位置に維持される。
【0054】
また、延長支持部163の下面には、円柱状のガイド棒333を固定する固定部材229が装着されている。なお、延長部302は、固定部材229及びガイド棒333を備えるが、他方の延長部301は、両構成要素を備えない。従って、第1の搬送ライン組立体107を利用する際には、反転装置1の区画S内に収容される食パンBの側面は、延長部302のガイド棒333及び延長無端ベルト161、並びに延長部301の無端ベルト及び底板15により支持される(
図2B参照。)。
【0055】
なお、延長無端ベルト161は、
図2Bの側面視において、側支持無端ベルト145と高さがほぼ一致し水平に延在するように配置される。上記構成において、側支持無端ベルト143、145と、底支持無端ベルト147と、延長無端ベルト161とが同期して回動できる。
【0056】
なお、
図2Bに模式的に示されるように、延長支持部163を作動位置にする前には、第1の搬送ライン組立体107の搬送経路P1と直線状に連続する食パン搬送装置1の区画Sを構成する側板17が取り外される。
【0057】
また、
図1A、1Bに示されるように、延長支持部163を、鉛直方向上方に跳ね上げると、延長部301、302及び第1の搬送ライン組立体107は作動しない不作動状態となる。すなわち、第2の搬送ライン組立体105を使用し、半斤の食パンBを搬送する工程が行われる。
【0058】
本発明の必須構成要素ではないが、本実施形態では、
図4、5に示されるように、側
面支持無端ベルト
121、123、143、145の下方に円柱状のガイド棒335、331が水平方向に延在し、ガイド棒335、331により、載置面133a、147aに載置される食パンBの側面が支持される。従って、食パンBの側面は、第1の搬送経路P1では、側
面支持無端ベルト143、145及びガイド棒331により支持され、第2の搬送経路P2では、側支持無端ベルト
121、123、ガイド棒335により支持される。
【0059】
本実施形態では、ガイド棒331、333は、
図2Bにおいて、水平方向に整合し延在している。しかし、ガイド棒331、333の位置や形状は、適宜変更可能である。さらに、食パンBの側面が、一方の延長部301の底板15、及び他方の延長部302のガイド
棒335により支持される構成としているが、延長部301にガイド部材を設け、底板15を取り外す構成も可能である。
【0060】
(制御部)
さらに、食パン搬送システム101は、制御部29を備える。制御部29は、食パン搬送システム101の各構成要素である、食パン搬送装置103、第1の搬送ライン組立体107、第2の搬送ライン組立体105、食パン反転装置1、そしてアウトフィードコンベア109等の各構成要素に電気的に連結され、各構成要素の制御を司る。制御部29は、既知のCPU(Central Processing Unit)、所定のプログラムを格納するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種設定値を格納するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等を備えるともに、CPUがROM等に記憶されている制御プログラムを実行することで後述する食パンBの搬送、移送といった種々の処理を実行する。
【0061】
〔食パン搬送装置〕
食パン搬送装置103について、主として、
図4を参照しつつ簡単に説明する。
図4は、
図2Aに示すパン搬送システム101を矢印IV方向に視た側面図である。食パン搬送装置103は、図示しない食パン切断装置により切断された食パンBを受け取り、
図1A、2Aにおける上下方向上方(搬送方向D)に搬送する装置である。
【0062】
食パン搬送装置103は、
図4に示されるように、搬送駆動プーリ205、搬送従動プーリ207、搬送駆動プーリ205及び搬送従動プーリ207に巻回される搬送無端ベルト209、搬送無端ベルト209に揺動可能に装着されている仕切り部材203、を備える。仕切り部材203は、互いに交差する2つの仕切り板203a、仕切り支持板203bを備え、仕切り支持板203bは、
図4において、その重心から搬送方向Dに偏心した位置でねじ等の締結手段により搬送無端ベルト209に固定されている。
【0063】
また、仕切り板203aは、仕切り支持板203bに対し直交する方向に延在するように、仕切り支持板203bに固定されている。また、搬送方向Dに沿って隣り合う2つの仕切り板203a間の距離は、食パンBの半斤(本実施形態では3枚)分の長さより若干大きく寸法付けされ、2つの仕切り板203aが食パンBの切断面を支持する。また、食パンBの耳部は、仕切り支持板203bに支持される。
【0064】
上記構成において、2つの仕切り板203a間の仕切り空間Gが、第1の搬送ライン組立体107の第1の搬送経路P1及び第2の搬送ライン組立体105の第2の搬送経路P2に対して選択的に整合するように搬送無端ベルト209が回動する。第1の搬送経路P1に対しては一つの仕切り空間Gが整合する位置で、また、第2の搬送経路P2に対しては2つの仕切り空間G1、G2が整合する位置で、図示しない移載手段により、食パンBが第1の又は第2の搬送経路P1、P2に移載される。なお、搬送駆動プーリ205は、図示しないサーボモータ等の駆動手段に連結され、回転可能である。
【0065】
〔食パン搬送システムの動作〕
上記構成の食パン搬送システム101は、以下の通り動作する。まず、
図1A、1Bに示す、半斤の食パンBを次工程に搬送する食パン搬送システム101の工程について説明する。半斤の食パンBを次工程に搬送する場合には、まず、操作者は、
図1A、1Bに示すように、第1の搬送ライン組立体107の延長部301、302を跳ね上げ、延長部301、302を不作動状態にする。さらに、取り外されていた側板17(
図2B参照。)を装着し、食パン反転装置1に4つの区画Sを形成する(
図1A、1B、
図3参照。)。
【0066】
食パン搬送システム101が制御部29からの駆動信号を受けると、搬送駆動プーリ205が回転し、食パン搬送装置103の搬送無端ベルト209が回動し、
図1Aの上方に、3枚に切断された食パンBを搬送する。食パン搬送装置103の搬送方向Dに関し最も下流側の仕切り空間G(G1)内に載置されている半斤の食パンBから、順番に断続的に第2の搬送経路P2に導入される。制御部29からの駆動信号により第2の搬送ライン組立体105が作動する。第2の搬送ライン組立体105の底面支持無端ベルト133、2つの側面支持無端ベルト121、123により食パンBが支持され、搬送方向Cの下流側(
図1の左方へ)へ搬送され、食パン反転装置1の第2の搬送経路P2に整合している区画S内に導入される。
【0067】
上記区画S内に食パンBが立てられた状態で収容する食パン反転装置1(
図1A、3A参照。)では、制御部29から駆動信号により、回転軸13が回転する(
図3A〜3C参照。)。また、制御部29から駆動信号により、モータ組立体23が作動し、
第1の駆動マグネットリング11が回転する。回転軸13の回転により
図3Cに示すように、
第1の従動マグネットリング9と
第1の駆動マグネットリング11とが所定の位置関係(
第1の従動マグネットリング9の回転中心H及び
第1の駆動マグネットリング11の回転中心Uが水平面上又はそれに近い位置関係)になると、無端ベルト3が回動し、載置面3aに載せられている半斤の食パンBが、
図1Aの平面視において切断面が露出した状態で、次工程のアウトフィードコンベア109のアウトフィード無端ベルト252に移載される。そして、アウトフィードコンベア109により、半斤の食パンBが、搬送方向Cに関し下流側の図示しない包装装置へ搬送される。
【0068】
一方、
図2A、2Bに示すように、一斤の食パンBを次工程に搬送するための食パン搬送システム101の動作は以下の通りである。一斤の食パンBを次工程に搬送する場合には、まず、操作者は、
図2A、2Bに示すように、第1の搬送
ライン組立体107の延長部301、302を水平になるように降ろし、延長部301、302を作動状態にする。すなわち、側板17(
図2B参照。)は、食パン反転装置1から取り外され、食パン反転装置1の回転軸13の回転機能は不作動になる(
図2A、2B参照。)。
【0069】
食パン搬送システム101が制御部29からの駆動信号を受けると、搬送駆動プーリ205が回転し、食パン搬送装置103の搬送無端ベルト209が回動し、
図2Aの搬送方向Dの上方に切断された食パンBを搬送する。食パン搬送装置103の搬送方向Cに関し最も下流側の仕切り空間G1内及びその下流側に位置する仕切り空間G2内に載置されている2つの半斤の食パンBが、図示しない移送手段により第1の搬送経路P1に導入される。
【0070】
制御部29からの駆動信号により第1の搬送ライン組立体107が作動しているので、第1の搬送経路P1に導入された1斤(6枚)の食パンBは、底面支持無端ベルト147、2つの側面支持無端ベルト143、145により支持され、下流側(
図2A、2Bの左方)へ搬送され、食パン反転装置1の、第1の搬送経路P1に整合する区画S内に導入される。
【0071】
上記区画S内に食パンBが立てられた状態で収容する食パン反転装置1(
図3A参照。)では、制御部29からの駆動信号によりモータ組立体23が作動し、駆動マグネットリング11が回転している。
第1の従動マグネットリング9と
第1の駆動マグネットリング11とが所定の位置関係(
第1の従動マグネットリング9の回転中心H及び
第1の駆動マグネットリング11の回転中心Uが水平面上又はそれに近い位置関係)にあるので、一斤の食パンBを収容する区画Sの無端ベルト3が回動し、載置面3aに載せられている食パンBが、平面視においてパンの耳部が露出する状態で、次工程のアウトフィードコンベア109のアウトフィード無端ベルト252に移載され、搬送方向Cに関し下流側の包装装置へと搬送される。
【0072】
なお、本実施形態では、食パン搬送システム101の作動中、モータ組立体23は常時回転している。従って、回転軸13を回転させ、
第1の従動マグネットリング9の回転中心H及び
第1の駆動マグネットリング11の回転中心Uが水平面上又はそれに近い位置関係になる度に、
第1の従動マグネットリング9の回転が始まる。結果として、無端ベルト3の回動及び停止は、モータ組立体23の動作のオン・オフを制御することなく、回転軸13により制御できるので、食パン反転装置1及び食パン搬送システム101の駆動機構及び制御機構を簡素化できる。もちろん、モータ組立体23の動作を制御する構成とすることも可能である。
【0073】
上記説明では、半斤の食パン一つを搬送する工程、及び一斤の食パン一つを搬送する工程について説明したが、それぞれ、断続的に連続して半斤の食パンや一斤の食パンを複数搬送するためには、上記工程を繰り返すことにより実行できる。また、半斤の食パン及び一斤の食パンを交互に搬送する構成とすることも可能である。さらに、パン搬送システムにより搬送できるパンは、本実施形態の半斤又は一斤の食パンに限定されず、種々の形状や寸法のパンを搬送できることは言うまでもない。
【0074】
本実施形態では、マグネットカップリングを構成する駆動マグネットリング及び従動マグネットリングそれぞれは、無端回動体が巻回される回転部材に同軸に連結される構成であるが、本発明は、この構成に限定されない。例えば、当該回転部材に回転力を伝達できるギア等の回転体に駆動マグネットリング又は従動マグネットリングを装着し、当該回転体を介して回転部材に回転力を伝達する構成とすることも可能である。また、マグネットカップリングとしては、特許文献4に開示される磁気カップリング装置や、非特許文献1に開示される製品等を利用できる。
【0075】
食パン反転装置1は、底板15が水平状態において、食パンBが導入され、無端ベルト3の載置面3aが水平な状態において、食パンBが搬出される構成とし、回転軸13を90度毎に停止する構成としているが、本発明は本構成に限定されない。本発明のパン反転装置は、例えば、底板15及び載置面3aが水平面に対し傾斜する状態において、パンBの導入や排出を行う構成とすることも可能である。同様に、パン搬送システムの搬送ライン等のパンが載置される載置面が水平方向に対して傾斜するように構成してもよい。
【0076】
本実施形態では、第1の搬送
ライン組立体107の延長部301、302は、操作者が手動でT方向に揺動し作動位置及び不作動位置に切り替える構成であるが、エアシリンダ等の駆動手段により揺動できる構成とすることも可能である。また、延長部301、302は、鉛直方向に揺動する構成であるが、パン搬送システムのその他の構成要素の動作に干渉しない限り、所望の方向に揺動する構成に変更できる。また、搬送
ラインは固定式の構成に本発明は限定されず、搬送
ライン及び延長部の一方又は両方を揺動できる構成とすることも可能である。
【0077】
さらに、第1の搬送
ライン組立体107は、一斤の食パンを搬送するように寸法付けされ、第2の搬送
ライン組立体105は、半斤の食パンを搬送するように寸法付けされている。しかし、種々の寸法のパンを処理するために、底面及び側面支持無端ベルトを含む構成要素を移動可能な搬送
ラインを設けてもよい。
【0078】
本実施形態では、種々の無端ベルトを使用しているが、無端帯状体として、樹脂製や、金属製の無端ベルトや、樹脂製又は金属製のチェーンを利用することが可能である。
【0079】
また、本実施形態は、半斤又は一斤の角型の食パンBを搬送するための食パン搬送システム並びに食パン反転装置を説明しているが、本発明のパン搬送システム並びにパン反転装置は、種々のパンに適用可能であることは言うまでもない。さらに、本実施形態では、搬送される対象物は、食パンであるが、本発明は食品に限らず様々な物品を搬送する反転装置や搬送システムに適用できる。