【実施例】
【0060】
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお実施例中の部および%はそれぞれ重量部および重量%を意味する。
[実施例1]
<化合物(D−10)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 141部を水 1700部を加えた後、N−メチルアミノエタノール 38部および水酸化ナトリウム 60部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 400部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 87部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で30分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0061】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドン 103部、水 1500部、ソーダ灰 35部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで下記式(I−1)の色素230部を得た。
【0062】
【化46】
前記式(I−1)の色素 23.8部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
【0063】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−10)で表される色素 25.3部を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0064】
[実施例2]
<化合物(D−11)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらメタクリロイルクロリド 5.7部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
【0065】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−11)で表される色素 26.1部を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0066】
[実施例3]
<化合物(D−12)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、ヘキサメチレンジアミン 0.02部およびジラウリン酸ジブチルスズ(II)0.1部を添加した。そこに遮光しながら2−イソシアナートエチルアクリレート 7.8部をゆっくり添加し、40℃で4時間撹拌した。
【0067】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−12)で表される色素 27.8部を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0068】
[実施例4]
<化合物(D−13)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、ヘキサメチレンジアミン 0.02部およびジラウリン酸ジブチルスズ(II)0.1部を添加した。そこに遮光しながら2−イソシアナートエチルメタクリレート 8.5部をゆっくり添加し、40℃で4時間撹拌した。
【0069】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下し た。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−13)で表される色素 27.8部を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0070】
[実施例5]
<化合物(D−14)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらp−スチレンスルホニルクロリド 10.6部、トリエチルアミン 5.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
【0071】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下し た。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−14)で表される色素 29.9部を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0072】
[実施例6]
<化合物(D−15)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をジメチルホルムアミド 200部に溶解後、遮光しながらテトラブチルアンモニウムブロミド 0.2部、4−tert−ブチルピロカテコール 0.4部、2−ヒドロキシエチルアクリレート 17.4部を添加し、120〜130℃で5時間撹拌した。
【0073】
得られた反応液を水 1000部に滴下し、析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−15)で表される色素 25.8部を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0074】
[実施例7]
<化合物(D−16)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をジメチルホルムアミド 200部に溶解後、遮光しながらテトラブチルアンモニウムブロミド 0.2部、4−tert−ブチルピロカテコール 0.4部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート19.5部を添加し、120〜130℃で5時間撹拌した。
【0075】
得られた反応液を水 1000部に滴下し、析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−16)で表される色素 25.8部を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0076】
[実施例8]
<化合物(D−17)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をジメチルホルムアミド 200部に溶解後、遮光しながらテトラブチルアンモニウムブロミド 0.2部、4−tert−ブチルピロカテコール 0.4部、グリシジルアクリレート 19.2部を添加し、120〜130℃で4時間撹拌した。
【0077】
得られた反応液を水 1000部に滴下し、析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−17)で表される色素 28.1部を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0078】
[実施例9]
<化合物(D−18)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をジメチルホルムアミド 200部に溶解後、遮光しながらテトラブチルアンモニウムブロミド 0.2部、4−tert−ブチルピロカテコール 0.4部、グリシジルメタクリレート 21.3部を添加し、120〜130℃で4時間撹拌した。
【0079】
得られた反応液を水 1000部に滴下し、析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−18)で表される色素 28.7部を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0080】
[実施例10]
<化合物(D−64)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらビニルスルホニルクロリド 7.0部、トリエチルアミン 5.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
【0081】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−
64)で表される色素 26.1部を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0082】
[実施例11]
<化合物(D−65)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらアリルスルホニルクロリド 7.7部、トリエチルアミン 5.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
【0083】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−65)で表される色素 26.2部を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0084】
[実施例12]
<化合物(D−66)の合成>
実施例1にて合成された前記式(I−1)の色素 23.8部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらメタリルスルホニルクロリド7.8部、トリエチルアミン5.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
【0085】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−66)で表される色素 26.5部を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0086】
[実施例13]
<化合物(C−1)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 350部を加えた後、エチレンジアミン 6.3部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0087】
このジアゾ化物をジエチルアニリン 14.6部、水 300部、濃塩酸 11部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 37.4部を得た。
【0088】
得られた乾燥ケーキ 20.2部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で2時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−1)で表される色素 20.6部を得た。この色素の最大吸収波長は457.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0089】
[実施例14]
<化合物(C−2)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 350部を加えた
後、28%アンモニア水 63部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で5時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸120部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0090】
このジアゾ化物をフェノール 9.8部、水 200部、水酸化ナトリウム 4.3部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 29.0部を得た。
【0091】
得られた乾燥ケーキ 15.3部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、ヘキサメチレンジアミン 0.02部およびジラウリン酸ジブチルスズ(II)0.1部を添加した。そこに遮光しながら2−イソシアナートエチルアクリレート 7.8部をゆっくり添加し、40℃で4時間撹拌した。
【0092】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−2)で表される色素 21.4部を得た。この色素の最大吸収波長は449.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0093】
[実施例15]
<化合物(C−3)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 350部を加えた後、ジエタノールアミン 11部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で5時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0094】
このジアゾ化物をフェニルJ酸 31.7部、水 500部、水酸化ナトリウム 4.2部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で2時間撹拌した。
撹拌後、トリ−n−オクチルアミン 36部、62.5%硫酸 30部を添加し、70〜80℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 79.6部を得た。
【0095】
得られた乾燥ケーキ 43.8部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 10.0部、ピリジン 8.6部を添加し、20〜30℃で2時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−3)で表される色素 42.4部を得た。この色素の最大吸収波長は510.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0096】
[実施例16]
<化合物(C−4)の合成>
2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 32.5部を水 350部を加えた後、水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で6時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を
5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0097】
このジアゾ化物を1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸 30.7部、水 500部、水酸化ナトリウム 4.2部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で3時間撹拌した。
撹拌後、トリ−n−オクチルアミン 71部、62.5%硫酸 30部を添加し、70〜80℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 113.9部を得た。
【0098】
得られた乾燥ケーキ 63.3部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、ヘキサメチレンジアミン 0.02部およびジラウリン酸ジブチルスズ(II)0.1部を添加した。そこに遮光しながら2−イソシアナートエチルアクリレート 7.8部をゆっくり添加し、40℃で5時間撹拌した。
【0099】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−4)で表される色素 64.7部を得た。この色素の最大吸収波長は516.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0100】
[実施例17]
<化合物(C−5)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 350部を加えた後、水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で5時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0101】
このジアゾ化物を下記式(I−2)の化合物36.8部、水 500部、水酸化ナトリウム 4.2部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 56.8部を得た。
【0102】
得られた乾燥ケーキ 28.9部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で2時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−5)で表される色素 30.0部を得た。この色素の最大吸収波長は396.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0103】
【化47】
【0104】
[実施例18]
<化合物(C−6)の合成>
3−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 350部を加えた後、N−メチルアミノエタノール 7.7部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0105】
このジアゾ化物を下記式(I−3)の化合物39.6部、水 300部、水酸化ナトリウム 4.2部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 63.6部を得た。
【0106】
得られた乾燥ケーキ 33.1部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらメタクリロイルクロリド 5.7部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−6)で表される色素 35.3部を得た。この色素の最大吸収波長は392.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0107】
【化48】
【0108】
[実施例19]
<化合物(C−7)の合成>
2−エトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 32.5部を水350部を加えた後、2-エチルヘキシルアミン 13.5部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0109】
このジアゾ化物をバツビツル酸 13.0部、水 300部、水酸化ナトリウム 4.2部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 49.0部を得た。
【0110】
得られた乾燥ケーキ 24.8部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で6時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−7)で表される色素 26.4部を得た。この色素の最大吸収波長は399.0nm(酢酸
エチル中)であった。
【0111】
[実施例20]
<化合物(C−8)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 350部を加えた後、3,3'−ジアミノジプロピルアミン 13.6部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で2時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0112】
このジアゾ化物をN,N'−ジブチルバツビツル酸 24.2部、水 300部、水酸化ナトリウム 4.2部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 51.9部を得た。
【0113】
得られた乾燥ケーキ 26.6部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 10.0部、ピリジン 8.6部を添加し、20〜30℃で1時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−8)で表される色素 29.7部を得た。この色素の最大吸収波長は404.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0114】
[実施例21]
<化合物(C−9)の合成>
3−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 29.5部を水 350部を加えた後、N−メチルエチレンジアミン 7.6部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で2時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0115】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−エチルヘキシル)−2−ピリドン 26.5部、水 300部、水酸化ナトリウム 4.2部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 52.8部を得た。
【0116】
得られた乾燥ケーキ 27.2部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらp−スチレンスルホニルクロリド 10.6部、トリエチルアミン 5.3部を添加し、20〜30℃で2時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−9)で表される色素 33.9部を得た。この色素の最大吸収波長は426.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0117】
[実施例22]
<化合物(C−10)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 350部を加えた
後、N,N−ジエチルアミノエチルアミン 12.0部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で4時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0118】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリドン 19.8部、水 300部、水酸化ナトリウム 4.2部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 48.4部を得た。
【0119】
得られた乾燥ケーキ 25.2部をジメチルホルムアミド 200部に溶解後、遮光しながらテトラブチルアンモニウムブロミド 0.2部、4−tert−ブチルピロカテコール
0.4部、グリシジルメタクリレート 21.3部を添加し、120〜130℃で4時間撹拌した。
【0120】
得られた反応液を水 1000部に滴下し、析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−10)で表される色素 30.5部を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0121】
[実施例23]
<化合物(C−11)の合成>
3−メトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 31.1部を水350部を加えた後、水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で6時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0122】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドン 21.0部、水 300部、水酸化ナトリウム 4.2部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 42.4部を得た。
【0123】
得られた乾燥ケーキ 22.5部をジメチルホルムアミド 200部に溶解後、遮光しながらテトラブチルアンモニウムブロミド 0.2部、4−tert−ブチルピロカテコール
0.4部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート 19.5部を添加し、120〜130℃で5時間撹拌した。
【0124】
得られた反応液を水 1000部に滴下し、析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−11)で表される色素 25.8部を得た。この色素の最大吸収波長は427.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0125】
[実施例24]
<化合物(C−12)の合成>
3−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 350部を加えた後、2−エチルヘキシルアミン 13.4部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で4時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム
水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0126】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリドン 19.8部、水 300部、水酸化ナトリウム 4.2部の溶解液に5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 50.5部を得た。
【0127】
得られた乾燥ケーキ 25.9部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらビニルスルホニルクロリド 7.0部、トリエチルアミン 5.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下し、
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(C−12)で表される色素 28.3部を得た。この色素の最大吸収波長は417.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0128】
[実施例25]
<化合物(D−1)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 141部を水 1700部を加えた後、水酸化ナトリウム 60部を添加し、80℃で6時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 400部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 87部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で30分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0129】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドン 103部、水 1500部、ソーダ灰 35部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで下記式(I−4)の色素 205部を得た。
【0130】
【化49】
前記式(I−4)の色素 20.9部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
【0131】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−1)で表される色素 22.2部を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0132】
[実施例26]
<化合物(D−2)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例2と同様
に行うことで式(D−2)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0133】
[実施例27]
<化合物(D−3)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(D−3)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0134】
[実施例28]
<化合物(D−4)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例4と同様に行うことで式(D−4)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0135】
[実施例29]
<化合物(D−5)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例5と同様に行うことで式(D−5)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0136】
[実施例30]
<化合物(D−6)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例6と同様に行うことで式(D−6)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0137】
[実施例31]
<化合物(D−7)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例7と同様に行うことで式(D−7)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0m(酢酸エチル中)であった。
【0138】
[実施例32]
<化合物(D−8)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例8と同様に行うことで式(D−8)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5m(酢酸エチル中)であった。
【0139】
[実施例33]
<化合物(D−9)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(D−9)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0m(酢酸エチル中)であった。
【0140】
[実施例34]
<化合物(D−19)の合成>
N−メチルアミノエタノールに変えて2−エチルヘキシルアミンを、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例1
と同様に行うことで下記式(I−5)の色素を得た。
【0141】
【化50】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−5)の色素を使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで式(D−19)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0142】
[実施例35]
<化合物(D−20)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−5)の色素を使用したこと以外は実施例2と同様に行うことで式(D−20)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0m(酢酸エチル中)であった。
【0143】
[実施例36]
<化合物(D−21)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−5)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(D−21)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5m(酢酸エチル中)であった。
【0144】
[実施例37]
<化合物(D−22)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−5)の色素を使用したこと以外は実施例4と同様に行うことで式(D−22)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5m(酢酸エチル中)であった。
【0145】
[実施例38]
<化合物(D−23)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−5)の色素を使用したこと以外は実施例5と同様に行うことで式(D−23)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0m(酢酸エチル中)であった。
【0146】
[実施例39]
<化合物(D−24)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−5)の色素を使用したこと以外は実施例6と同様に行うことで式(D−24)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0m(酢酸エチル中)であった。
【0147】
[実施例40]
<化合物(D−25)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−5)の色素を使用したこと以外は実施例7と同様に行うことで式(D−25)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0m(酢酸エチル中)であった。
【0148】
[実施例41]
<化合物(D−26)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−5)の色素を使用したこと以外は実施例8と同様に行うことで式(D−26)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5m(酢酸エチル中)であった。
【0149】
[実施例42]
<化合物(D−27)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−5)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(D−27)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5m(酢酸エチル中)であった。
【0150】
[実施例43]
<化合物(D−28)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリドン を使用したこと以外は実施例25と同様に行うことで下記式(I−6)の色素を得た。
【0151】
【化51】
さらに式(I−4)の色素に変えて式(I−6)の色素を使用したこと以外は実施例25と同様に行うことで式(D−28)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0152】
[実施例44]
<化合物(D−29)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−6)の色素を使用したこと以外は実施例2と同様に行うことで式(D−29)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0m(酢酸エチル中)であった。
【0153】
[実施例45]
<化合物(D−30)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−6)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(D−30)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5m(酢酸エチル中)であった。
【0154】
[実施例46]
<化合物(D−31)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−6)の色素を使用したこと以外は実施例4と同様に行うことで式(D−31)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5m(酢酸エチル中)であった。
【0155】
[実施例47]
<化合物(D−32)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−6)の色素を使用したこと以外は実施例6と同様に行うことで式(D−32)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0m(酢酸エチル中)であった。
【0156】
[実施例48]
<化合物(D−33)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−6)の色素を使用したこと以外は実施例7と同様に行うことで式(D−33)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5m(酢酸エチル中)であった。
【0157】
[実施例49]
<化合物(D−34)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−6)の色素を使用したこと以外は実施例8と同様に行うことで式(D−34)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5m(酢酸エチル中)であった。
【0158】
[実施例50]
<化合物(D−35)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−6)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(D−35)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0m(酢酸エチル中)であった。
【0159】
[実施例51]
<化合物(D−36)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−トリフルオロメチル−6−ヒドロキシ−N−(2−エチルヘキシル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例25と同様に行うことで下記式(I−7)の色素を得た。
【0160】
【化52】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−7)の色素を使用したこと以外は実施例5と同様に行うことで式(D−36)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は430.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0161】
[実施例52]
<化合物(D−37)の合成>
N−メチルアミノエタノールに変えてアンモニア水を、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを3−シアノ−4−エチル−6−ヒドロキシ−N−エチル−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで下記式(I−8)の色素を得た。
【0162】
【化53】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−8)の色素を使用したこと以外は実施例1
と同様に行うことで式(D−37)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は425.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0163】
[実施例53]
<化合物(D−38)の合成>
2−クロロ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 31.6部を水 350部を加えた後、28%アンモニア水 63部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で5時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 120部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0164】
このジアゾ化物を3−カルバモイル−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ヘキシル−2−ピリドン 25.2部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで乾燥ケーキ 47.7部を得た。
【0165】
得られた乾燥ケーキ 24.9部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらメタクリロイルクロリド 5.7部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
【0166】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−38)で表される色素 26.5部を得た。この色素の最大吸収波長は419.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0167】
[実施例54]
<化合物(D−39)の合成>
2−メトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 31.1部を水 350部を加えた後、28%アンモニア水 63部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で5時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 120部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0168】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(3−イソプロポキシプロピル)−2−ピリドン 25.3部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで乾燥ケーキ 47.2部を得た。
【0169】
得られた乾燥ケーキ 24.7部ををテトラヒドロフラン 500部に溶解後、ヘキサメチレンジアミン 0.02部およびジラウリン酸ジブチルスズ(II)0.1部を添加した。そこに遮光しながら2−イソシアナートエチルメタクリレート 8.5部をゆっくり添加し、40℃で4時間撹拌した。
【0170】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−39)で表される色素 29.0部を得た。この色素の最大吸収波長は428.0nm(酢
酸エチル中)であった。
【0171】
[実施例55]
<化合物(D−40)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−エチル−6−ヒドロキシ−N−(2−アミノエチル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例25と同様に行うことで下記式(I−9)の色素を得た。
【0172】
【化54】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−9)の色素を使用したこと以外は実施例2と同様に行うことで式(D−40)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は427.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0173】
[実施例56]
<化合物(D−41)の合成>
N−メチルアミノエタノールに変えてアンモニア水を、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで下記式(I−9)の色素を得た。
【0174】
【化55】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−10)の色素を使用したこと以外は実施例4と同様に行うことで式(D−41)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0175】
[実施例57]
<化合物(D−42)の合成>
2−エトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 32.5部を水 350部を加えた後、水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で5時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0176】
このジアゾ化物を3−スルホ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−メチル−2−ピリドン 21.9部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
【0177】
撹拌後、トリ−n−オクチルアミン 36部、62.5%硫酸 30部を添加し、70〜
80℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 77.2部を得た。
【0178】
得られた乾燥ケーキ 41.5部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で2時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−42)で表される色素 42.9部を得た。この色素の最大吸収波長は413.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0179】
[実施例58]
<化合物(D−43)の合成>
2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 32.5部を水 350部を加えた後、N−メチルエチレンジアミン 7.8部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0180】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−スルホエチル)−2−ピリドン 25.8部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
【0181】
撹拌後、トリ−n−オクチルアミン 36部、62.5%硫酸 30部を添加し、70〜80℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥し、乾燥ケーキ 85.5部を得た。
【0182】
得られた乾燥ケーキ 49.6部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらメタクリロイルクロリド 5.7部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−43)で表される色素 42.9部を得た。この色素の最大吸収波長は440.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0183】
[実施例59]
<化合物(D−44)の合成>
3−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 350部を加えた後、2−エチルヘキシルアミン 12.9部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0184】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドン 25.2部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5
〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで乾燥ケーキ 50.1部を得た。
【0185】
得られた乾燥ケーキ 28.5部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(D−44)で表される色素 26.6部を得た。この色素の最大吸収波長は418.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0186】
[実施例60]
<化合物(D−45)の合成>
N−メチルアミノエタノールに変えてN,N−ジエチルアミノエチルアミンを、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで下記式(I−11)の色素を得た。
【0187】
【化56】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−11)の色素を使用したこと以外は実施例2と同様に行うことで式(D−45)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0188】
[実施例61]
<化合物(D−46)の合成>
N−メチルアミノエタノールに変えてn−ブチルアミンを、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを3−シアノ−4−トリフルオロメチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで下記式(I−12)の色素を得た。
【0189】
【化57】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−12)の色素を使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで式(D−46)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は429.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0190】
[実施例62]
<化合物(D−47)の合成>
N−メチルアミノエタノールに変えてジエタノールアミンを、3−シアノ−4−メチル
−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−エチル−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで下記式(I−13)の色素を得た。
【0191】
【化58】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−13)の色素を使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで式(D−47)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0192】
[実施例63]
<化合物(D−48)の合成>
N−メチルアミノエタノールに変えてアンモニア水を、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(3−ジエチルアミノプロピル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで下記式(I−14)の色素を得た。
【0193】
【化59】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−14)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(D−48)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0194】
[実施例64]
<化合物(D−49)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−エチルヘキシル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例25と同様に行うことで下記式(I−15)の色素を得た。
【0195】
【化60】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−15)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(D−49)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0196】
[実施例65]
<化合物(D−50)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−15)の色素を使用したこと以外は実施例6と同様に行うことで式(D−50)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0197】
[実施例66]
<化合物(D−51)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−15)の色素を使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで式(D−51)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0198】
[実施例67]
<化合物(D−52)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−15)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(D−52)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0199】
[実施例68]
<化合物(D−53)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−エチルヘキシル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで下記式(I−16)の色素を得た。
【0200】
【化61】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−16)の色素を使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで式(D−53)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0201】
[実施例69]
<化合物(D−54)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−16)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(D−54)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0202】
[実施例70]
<化合物(D−55)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−16)の色素を使用したこと以外は実施例5と同様に行うことで式(D−55)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0203】
[実施例71]
<化合物(D−56)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−16)の色素を使用したこと以外は実施例7と同様に行うことで式(D−56)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0204】
[実施例72]
<化合物(D−57)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−16)の色素を使用したこと以外は実施例6と同様に行うことで式(D−57)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0205】
[実施例73]
<化合物(D−58)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−16)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(D−58)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0206】
[実施例74]
<化合物(D−59)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例10と同様に行うことで式(D−59)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0207】
[実施例75]
<化合物(D−60)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例11と同様に行うことで式(D−60)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0208】
[実施例76]
<化合物(D−61)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−4)の色素を使用したこと以外は実施例12と同様に行うことで式(D−61)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0209】
[実施例77]
<化合物(D−62)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−5)の色素を使用したこと以外は実施例11と同様に行うことで式(D−62)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0210】
[実施例78]
<化合物(D−63)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−6)の色素を使用したこと以外は実施例12と同様に行うことで式(D−63)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0211】
[実施例79]
<化合物(F−1)の合成>
シアノ酢酸エチル 56.5部、アセト酢酸エチル 65.0部、3,3‘−ジアミノジプロピルアミン 65.5部、ピペリジン 42.5部の混合物を75〜80℃で15時間撹拌。常温まで冷却後、水 400部および濃塩酸 120部を添加した。
析出物を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで下記式(I−17)で表されるカップル成分 145.3部を得た。
【0212】
【化62】
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 56.2部を水 700部を加えた後、2−エチルヘキシルアミン 25.8部および水酸化ナトリウム 24部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 160部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 36部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0213】
このジアゾ化物を式(I−17)のカップル成分 40.0部、水 600部、ソーダ灰 20部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで下記式(F−6)で表される色素 100.9部を得た。
【0214】
【化63】
上記式(F−6)の色素 52.2部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(F−1)で表される色素 52.4部を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0215】
[実施例80]
<化合物(F−2)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(F−6)の色素を使用したこと以外は実施例2と同様に行うことで式(F−2)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0216】
[実施例81]
<化合物(F−3)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(F−6)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(F−3)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0217】
[実施例82]
<化合物(F−4)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(F−6)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(F−4)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0218】
[実施例83]
<化合物(F−5)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(F−6)の色素を使用したこと以外は実施例4と同様に行うことで式(F−5)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0219】
[実施例84]
<化合物(F−6)の合成>
実施例79の処方にて式(F−6)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0220】
[実施例85]
<化合物(F−7)の合成>
3,3‘−ジアミノジプロピルアミンに変えて3,3‘−ジアミノ−N−メチルジプロピルアミンを使用したこと以外は実施例79と同様に行うことで式(F−7)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0221】
[実施例86]
<化合物(F−8)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 56.2部を水 700部を加えた後、水酸化ナトリウム 24部を添加し、80℃で5時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 160部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 36部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0222】
このジアゾ化物を式(I−17)のカップル成分 40.0部、水 600部、ソーダ灰 20部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで下記式(I−18)で表される色素 79.6部を得た。
【0223】
【化64】
上記式(I−18)の色素 15.5部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(F−8)で表される色素 14.6部を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0224】
[実施例87]
<化合物(F−9)の合成>
3,3‘−ジアミノジプロピルアミン変えて3,3‘−ジアミノ−N−メチルジプロピルアミンを使用したこと以外は実施例79と同様に行うことで下記式(I−19)のカップル成分を得た。
【0225】
【化65】
さらに式(I−17)のカップル成分に変えて式(I−19)のカップル成分を使用したこと以外は実施例86と同様に行うことで下記式(I−20)の色素を得た。
【0226】
【化66】
さらに式(I−18)の色素に変えて式(I−20)の色素を使用したこと以外は実施例86と同様に行うことで式(F−9)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0227】
[実施例88]
<化合物(F−10)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−18)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(F−10)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0228】
[実施例89]
<化合物(F−11)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−20)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(F−11)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0229】
[実施例90]
<化合物(F−12)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−18)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(F−12)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0230】
[実施例91]
<化合物(F−13)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−20)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(F−12)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0231】
[実施例92]
<化合物(F−14)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−18)の色素を使用したこと以外は実施例6と同様に行うことで式(F−14)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0232】
[実施例93]
<化合物(F−15)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−20)の色素を使用したこと以外は実施例6と同様に行うことで式(F−15)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0233】
[実施例94]
<化合物(F−16)の合成>
3,3‘−ジアミノジプロピルアミン変えてエチレンジアミンを使用したこと以外は実施例79と同様に行うことで下記式(I−21)のカップル成分を得た。
【0234】
【化67】
さらに式(I−17)のカップル成分に変えて式(I−21)のカップル成分を使用したこと以外は実施例86と同様に行うことで下記式(I−22)の色素を得た。
【0235】
【化68】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−22)の色素を使用したこと以外は実施例6と同様に行うことで式(F−16)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0236】
[実施例95]
<化合物(F−17)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 300部を加えた後、水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で6時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 17.4部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で30分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0237】
このジアゾ化物を式(I−21)のカップル成分 32.6部、水 300部、水酸化ナトリウム 30部の溶解液を95℃で10時間撹拌したものに10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下し、第一カップル液を得た。
【0238】
2−メトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 31.1部を水 300部を加えた後、ジエチルアミノエチルアミン 11.6部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40
%亜硝酸ナトリウム水溶液 17.4部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で30分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0239】
このジアゾ化物を第一カップル液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで乾燥ケーキ 85.3部を得た。
【0240】
得られた乾燥ケーキ 46.6部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(F−17)で表される色素 43.9部を得た。この色素の最大吸収波長は416.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0241】
[実施例96]
<化合物(F−18)の合成>
3,3‘−ジアミノジプロピルアミン変えて1,2−ジアミノプロパンを使用したこと以外は実施例79と同様に行うことで下記式(I−23)のカップル成分を得た。
【0242】
【化69】
3−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 350部を加えた後、28%アンモニア水 63部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で5時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 120部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0243】
このジアゾ化物を式S(I−23)のカップル成分 34.0部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下し、第一カップル液を得た。
【0244】
2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 32.3部を水 300部を加えた後、2−エチルヘキシルアミン 12.9部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 17.4部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で30分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0245】
このジアゾ化物を第一カップル液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで乾燥ケーキ 85.6部を得た。
【0246】
得られた乾燥ケーキ 45.9部をジメチルホルムアミド 200部に溶解後、遮光しながらテトラブチルアンモニウムブロミド 0.2部、4−tert−ブチルピロカテコール
0.4部、グリシジルメタクリレート 21.3部を添加し、120〜130℃で4時間撹拌した。
得られた反応液を水 1000部に滴下し、析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(F−18)で表される色素 47.2部を得た。この色素の最大吸収波長は430.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0247】
[実施例97]
<化合物(F−19)の合成>
3,3‘−ジアミノジプロピルアミン変えてp−キシリレンジアミンを使用したこと以外は実施例79と同様に行うことで下記式(I−24)のカップル成分を得た。
【0248】
【化70】
3−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 29.3部を水 350部を加えた後、ジ(2−エチルヘキシル)アミン 24.1部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で5時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 120部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 18部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0249】
このジアゾ化物を式S(I−24)のカップル成分 40.2部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下し、第一カップル液を得た。
【0250】
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 300部を加えた後、2−エチルヘキシルアミン 12.9部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 17.4部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で30分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0251】
このジアゾ化物を第一カップル液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(F−19)で表される色素 100.7部を得た。この色素の最大吸収波長は426.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0252】
[実施例98]
<化合物(F−20)の合成>
3,3‘−ジアミノジプロピルアミン変えて1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペ
ラジンを使用したこと以外は実施例79と同様に行うことで下記式(I−25)のカップル成分を得た。
【0253】
【化71】
さらに式(I−17)のカップル成分に変えて式(I−25)のカップル成分を使用したこと以外は実施例79と同様に行うことで式(F−20)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0254】
[実施例99]
<化合物(F−21)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 300部を加えた後、N−メチルアミノエタノール 7.5部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 17.4部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で30分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0255】
このジアゾ化物を式(I−25)のカップル成分 46.6部、水 300部、水酸化ナトリウム 30部の溶解液を95℃で10時間撹拌したものに10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下し、第一カップル液を得た。
【0256】
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 300部を加えた後、N−メチルエチレンジアミン 7.4部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 80部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 17.4部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で30分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0257】
このジアゾ化物を第一カップル液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで乾燥ケーキ 95.1部を得た。
【0258】
得られた乾燥ケーキ 50.2部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらメタクリロイルクロリド 5.7部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
次いでアクリロイルクロリド 5.0部、ピリジン 4.3部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
【0259】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(F−21)で表される色素 48.2部を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0260】
[実施例100]
<化合物(F−22)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(F−6)の色素を使用したこと以外は実施例10と同様に行うことで式(F−22)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0261】
[実施例101]
<化合物(F−23)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−20)の色素を使用したこと以外は実施例11と同様に行うことで式(F−23)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0262】
[実施例102]
<化合物(F−24)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−22)の色素を使用したこと以外は実施例12と同様に行うことで式(F−24)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0263】
[実施例103]
<化合物(H−1)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 56.2部を水 700部を加えた後、ピペラジン 8.4部および水酸化ナトリウム 24部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 160部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 36部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0264】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドン 50.4部、水 600部、ソーダ灰 20部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
【0265】
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(H−1)で表される色素 83.9部を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0266】
[実施例104]
<化合物(H−2)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(H−2)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0267】
[実施例105]
<化合物(H−3)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−エチルヘキシル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(H−3)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0268】
[実施例106]
<化合物(H−4)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(3−イソプロポキシプロピル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(H−4)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は421.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0269】
[実施例107]
<化合物(H−5)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(I−26)の色素を得た。
【0270】
【化72】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−26)の色素を使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで式(H−5)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0271】
[実施例108]
<化合物(H−6)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−26)の色素を使用したこと以外は実施例6と同様に行うことで式(H−6)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0272】
[実施例109]
<化合物(H−7)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−26)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(H−7)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0273】
[実施例110]
<化合物(H−8)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−26)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(H−8)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0274】
[実施例111]
<化合物(H−9)の合成>
ピペラジンに変えて1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンを、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ブチル−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(H−9)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0275】
[実施例112]
<化合物(H−10)の合成>
ピペラジンに変えて1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンを、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−エチルヘキシル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(H−10)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0276】
[実施例113]
<化合物(H−11)の合成>
ピペラジンに変えて1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンを、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(I−27)の色素を得た。
【0277】
【化73】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−27)の色素を使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで式(H−11)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0278】
[実施例114]
<化合物(H−12)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−27)の色素を使用したこと以外は実施例6と同様に行うことで式(H−12)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0279】
[実施例115]
<化合物(H−13)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−27)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(H−13)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0280】
[実施例116]
<化合物(H−14)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−27)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(H−14)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0281】
[実施例117]
<化合物(H−15)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(H−10)の色素を使用したこと以外は実施例1と同様に行うことで式(H−15)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm
(酢酸エチル中)であった。
【0282】
[実施例118]
<化合物(H−16)の合成>
ピペラジンに変えて1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(I−28)の色素を得た。
【0283】
【化74】
さらに式(I−1)の色素に変えて式(I−28)の色素を使用したこと以外は実施例9と同様に行うことで式(H−16)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0284】
[実施例119]
<化合物(H−17)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(H−9)の色素を使用したこと以外は実施例3と同様に行うことで式(H−17)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0285】
[実施例120]
<化合物(H−18)の合成>
2−メトキシ−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 62.2部を水 700部を加えた後、p−キシリレンジアミン 13.6部および水酸化ナトリウム 24部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 160部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 36部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0286】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−エチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドン 20.6部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。
【0287】
次いで3−カルバモイル−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−エチルヘキシル)−2−ピリドン 28.0部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
【0288】
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(H−18)で表される色素 97.4部を得た。この色素の最大吸収波長は428.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0289】
[実施例121]
<化合物(H−19)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部を水 700部を加えた後、p−キシリレンジアミン 13.6部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80
℃で3時間撹拌した。
【0290】
次いで3−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 28.1部および水酸化ナトリウム 12部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 160部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 36部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0291】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−トリフルオロメチル−6−ヒドロキシ−N−(2−ジエチルアミノエチル)−2−ピリドン 30.0部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。
【0292】
次いで3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−エチルヘキシル)−2−ピリドン 26.2部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
【0293】
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで乾燥ケーキ 98.3部を得た。
乾燥ケーキ 27.2部をジメチルホルムアミド 200部に溶解後、遮光しながらテトラブチルアンモニウムブロミド 0.2部、4−tert−ブチルピロカテコール 0.4部、グリシジルメタクリレート 21.3部を添加し、120〜130℃で4時間撹拌した。
【0294】
得られた反応液を水 1000部に滴下し、析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(H−19)で表される色素 32.9部を得た。この色素の最大吸収波長は431.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0295】
[実施例122]
<化合物(H−20)の合成>
ピペラジンに変えて3,3‘−ジアミノジプロピルアミンを、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(3−イソプロポキシプロピル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(H−20)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0296】
[実施例123]
<化合物(H−21)の合成>
ピペラジンに変えて3,3‘−ジアミノ−N−メチルジプロピルアミンを、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−エチルヘキシル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(H−21)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0297】
[実施例124]
<化合物(H−22)の合成>
2−メトキシ−5−メチル−4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 65.0部を水 700部を加えた後、3,3‘−ジアミノ−N−メチルジプロピルアミン 14.5部および水酸化ナトリウム 24部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 160部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 36部を5〜10℃で30
分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0298】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドン 19.4部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。
【0299】
次いで3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−ヘキシル−2−ピリドン 23.4部、水 300部、ソーダ灰 10部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで乾燥ケーキ 97.3部を得た。
【0300】
乾燥ケーキ 26.2部をテトラヒドロフラン 500部に溶解後、ヘキサメチレンジアミン 0.02部およびジラウリン酸ジブチルスズ(II)0.1部を添加した。そこに遮光しながら2−イソシアナートエチルメタクリレート 8.5部をゆっくり添加し、40℃で4時間撹拌した。
【0301】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下し た。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(H−22)で表される色素 27.8部を得た。この色素の最大吸収波長は431.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0302】
[実施例125]
<化合物(H−23)の合成>
式(I−15)の色素 94.8部をテトラヒドロフラン500部に溶解後、遮光しながらマロニルクロリド 14.1部、ピリジン 16.0部を添加し、20〜30℃で3時間撹拌した。
【0303】
得られた反応液を真空にて100部まで濃縮し、濃縮液を水 1000部に滴下した。
析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(H−23)で表される色素 91.7部を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0304】
[実施例126]
<化合物(H−24)の合成>
4−(β−スルファトエチルスルホニル)アニリン 56.2部を水 700部を加えた後、水酸化ナトリウム 24部を添加し、80℃で3時間撹拌した。常温まで冷却後、濃塩酸 160部添加し、40%亜硝酸ナトリウム水溶液 36部を5〜10℃で30分かけて滴下した。滴下後、5〜10℃で40分撹拌し、スルファミン酸にて過剰の亜硝酸を分解し、ジアゾ化物を得た。
【0305】
このジアゾ化物を3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−オクチル−2−ピリドン 26.2部、3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−アミノエチル)−2−ピリドン 19.3部、水 600部、ソーダ灰 20部の溶解液に10%水酸化ナトリウム水溶液でpH=7.0〜8.0を保持しながら5〜10℃で1時間かけて滴下した。
滴下後、5〜10℃で2時間撹拌した。
反応液を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで乾燥ケーキ 8
3.2部を得た。
【0306】
乾燥ケーキ 44.0部をジメチルホルムアミド 200部に溶解後、遮光しながらテトラブチルアンモニウムブロミド 0.2部、4−tert−ブチルピロカテコール 0.4部、グリシジルメタクリレート 21.3部を添加し、120〜130℃で4時間撹拌した。
【0307】
冷却後、スクシニルクロリド 7.8部、ピリジン 7.9部を添加後、20〜30℃で3時間撹拌した。
得られた反応液を水 1000部に滴下し、析出した色素を濾過にて濾別し、水洗後、得られた湿ケーキを乾燥することで式(H−24)で表される色素 44.5部を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0308】
[実施例127]
<化合物(H−25)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−オクチル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−エチル−2−ピリドンを、スクシニルクロリドに変えてテレフタロイルクロリドを使用したこと以外は実施例126と同様に行うことで式(H−25)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0309】
[実施例128]
<化合物(H−26)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(I−26)の色素を使用したこと以外は実施例10と同様に行うことで式(H−26)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は423.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0310】
[実施例129]
<化合物(H−27)の合成>
3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−プロピル−2−ピリドンに変えて3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−N−(2−アミノエチル)−2−ピリドンを使用したこと以外は実施例103と同様に行うことで式(I−29)の色素を得た。
【0311】
【化75】
式(I−1)の色素に変えて式(I−29)の色素を使用したこと以外は実施例11と同様に行うことで式(H−27)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.5nm(酢酸エチル中)であった。
【0312】
[実施例130]
<化合物(H−28)の合成>
式(I−1)の色素に変えて式(H−21)の色素を使用したこと以外は実施例12と同様に行うことで式(H−28)の色素を得た。この色素の最大吸収波長は422.0nm(酢酸エチル中)であった。
【0313】
[比較例1〜13]
下記式(J−1)〜(J−13)の色素を公知の処方にて合成を行い、比較用サンプルとした。
【0314】
【化76】
【0315】
【化77】
【0316】
〔色素の評価〕
(A)色素の溶解性
上記実施例1〜130で得られた色素を恒温槽を用いて、25℃に保ちながら酢酸エチルへの溶解度を測定し、結果を表1に示す。また比較例1〜13で得られた色素についても同様に25℃に保ちながら酢酸エチルへの溶解度を測定し、結果を表1に示す。判定基準については以下の基準により評価した。
【0317】
◎ 酢酸エチルへの溶解度が20%(w/w)以上ある。
○ 酢酸エチルへの溶解度が15%(w/w)以上ある。
△ 酢酸エチルへの溶解度が10%(w/w)以上ある。
× 酢酸エチルへの溶解度が10%(w/w)未満である。
【0318】
(B)色素溶解液の調製
上記実施例1〜130で得られた色素 10部を酢酸エチル 90部で溶解し、得られた色素溶液を0.45μmのメンブランフィルターで濾過を行うことにより色素溶解液を調製した。また比較例1〜13で得られた色素についても同様に処理を行い、色素溶解液を調製した。
【0319】
(C)色素溶解液の耐熱安定性
上記(B)で得られた色素溶解液を溶解直後に酢酸エチル溶媒で100ppm(色素分で10ppm)に調液し、分光光度計 U−2910(HITACHI社製)で吸光度を測定する。
【0320】
上記(B)で得られた色素溶解液を密閉状態で恒温器内に60℃で30日間放置し、再度酢酸エチル溶媒で100ppm(色素分で10ppm)に調液し、分光光度計 U−2910(HITACHI社製)で吸光度を測定し、結果を表1に示す。判定基準については以下の基準により評価した。
【0321】
◎ 耐熱試験後の吸光度が耐熱試験前の98%以上ある。
○ 耐熱試験後の吸光度が耐熱試験前の95%以上ある。
△ 耐熱試験後の吸光度が耐熱試験前の90%以上ある。
× 耐熱試験後の吸光度が耐熱試験前の90%未満となる。
【0322】
(D)色素溶解液の耐冷安定性
上記(B)で得られた色素溶解液をインキュベーター内に−10℃で90日放置し、色素の析出度合いを目視にて判断し、結果を表1に示す。判定基準については以下の基準により評価した。
【0323】
◎ 低温試験後に色素の析出が全くない。
○ 低温試験後に色素の析出がほぼない。
△ 低温試験後に色素の析出が少しある。
× 低温試験後に色素の析出が著しくある。
【0324】
(E)インクジェットプリント
上記(B)で得られた色素溶解液をインクジェットプリンター(キヤノン社製 PIXUS iP4300)用インクカートリッジに充填し、同プリンターにて普通紙(キヤノン社製:キヤノン普通紙・ホワイト A4)を用い、縦15cm×横10cmの範囲を塗り潰し、テストサンプルとした。
【0325】
(F)記録画像の耐光性試験
(E)でプリントした各テストサンプルの印字濃度を反射濃度測色計(Macbeth
COLOR−EYE 3000)で測定する。次にスタンダード紫外線ロングライフ・フェードメーターFAL−3(スガ試験機社製)を用いて、60℃で50時間照射後、再び印字濃度を測定し、結果を表1に示す。判定基準については以下の基準により評価した。
【0326】
◎ 照射後の印字濃度が照射前の90%以上ある。
○ 照射後の印字濃度が照射前の80%以上ある。
△ 照射後の印字濃度が照射前の70%以上ある。
× 照射後の印字濃度が照射前の70%未満となる。
【0327】
(G)記録画像の耐水性試験
(E)でプリントした各テストサンプルの印字濃度を反射濃度測色計(Macbeth
COLOR−EYE 3000)で測定する。次に各テストサンプルを25℃イオン交換水に1時間浸漬させ充分水分を取り除いたものを1日間温風乾燥させた後、再び印字濃度を測定し、結果を表1に示す。判定基準については以下の基準により評価した。
【0328】
◎ 浸漬後の印字濃度が浸漬前の95%以上ある。
○ 浸漬後の印字濃度が浸漬前の90%以上ある。
△ 浸漬後の印字濃度が浸漬前の85%以上ある。
× 浸漬後の印字濃度が浸漬前の80%未満となる。
【0329】
(H)記録画像の耐湿性試験
(E)でプリントした各テストサンプルの印字濃度を反射濃度測色計(Macbeth
COLOR−EYE 3000)で測定する。次に恒温恒湿器(アドバンテック東洋社製)を用いて50℃、90%RHで5日放置した後、試験前後の色素の滲みを目視により判定した。結果を表1に示す。判定基準については以下の基準により評価した。
【0330】
◎ 色素の未印字部への滲みが全く見られない。
○ 色素の未印字部への滲みが僅かに見られる。
△ 色素の未印字部への滲みがやや見られる。
× 色素の未印字部への滲みがかなり見られる。
【0331】
【表1】
【0332】
【表2】
【0333】
【表3】
【0334】
【表4】
【0335】
【表5】
【0336】
表1より本発明のアゾ化合物は従来のアゾ化合物(比較例)と比較して、耐光性、耐水性、耐湿性、保存安定性において優れているおり、高品質な画像が保たれるという優れた効果を奏することが確認された。