特許第6386871号(P6386871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6386871
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】工作機械用数値制御装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/409 20060101AFI20180827BHJP
   B23Q 15/00 20060101ALI20180827BHJP
   B23Q 17/00 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   G05B19/409 C
   B23Q15/00 301A
   B23Q17/00 E
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-215279(P2014-215279)
(22)【出願日】2014年10月22日
(65)【公開番号】特開2016-81456(P2016-81456A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2017年4月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000149066
【氏名又は名称】オークマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤墳 和典
(72)【発明者】
【氏名】今井 唯信
(72)【発明者】
【氏名】深谷 安司
【審査官】 牧 初
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−66709(JP,A)
【文献】 特開2006−338165(JP,A)
【文献】 特開2003−46299(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0063608(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/18−19/416
G05B 19/42−19/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面と、記憶部と、制御部と、を備えた工作機械用数値制御装置であって、
前記制御部は、
前記工作機械を用いた作業工程ごとに用意された複数の基本作業画面それぞれに対応する1以上の補助情報および/または1以上の補助機能を選択指定するための指定画面を前記表示画面に表示させるとともに、当該指定画面を介してユーザにより選択指定された1以上の補助情報および/または1以上の補助機能を当該基本作業画面と対応づけて前記記憶部に記憶させる選択指定ステップと、
前記複数の基本作業画面のうち前記ユーザから指定された一つの基本作業画面と、前記ユーザから指定された基本作業画面に対応づけられた1以上の補助情報および/または前記ユーザから指定された基本作業画面に対応づけられた1以上の補助機能を選択するための1以上の仮想釦と、を前記表示画面に同時に表示させる表示ステップと、
を実行する、
ことを特徴とする工作機械用数値制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の工作機械用数値制御装置であって、
前記複数の基本作業画面と、前記1以上の補助情報および/または1以上の補助機能と、の対応関係は、2以上のユーザそれぞれごとに設定され、記憶されており、
前記制御部は、表示ステップにおいて、操作を行うユーザに対応づけられた1以上の補助情報および/または1以上の仮想釦を表示する、
ことを特徴とする工作機械用数値制御装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の工作機械用数値制御装置であって、
前記表示画面は、タッチパネル画面である、ことを特徴とする工作機械用数値制御装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の工作機械用数値制御装置であって、
前記指定画面は、表示ステップにおいて表示する画面レイアウトを示すプレビュー画面と、選択可能な2以上の補助情報および/または2以上の仮想釦の一覧であるメニュー画面と、が同時に表示した画面である、
ことを特徴とする工作機械用数値制御装置。
【請求項5】
表示装置を備えた工作機械用数値制御装置において、
前記表示装置の表示領域の一部に、工作機械を使った作業工程毎に用意された複数の基本作業画面のうちユーザから選択された一つの基本作業画面を表示する基本画面表示手段と、
前記複数の基本作業画面それぞれごとに、対応する1以上の補助情報、および/または、1以上の機能を呼びだすための1以上の補助機能釦を選択指定する表示指定手段と、
前記基本画面表示手段が表示する基本作業画面とともに、当該表示される基本作業画面に対応づけられた1以上の補助情報、および/または、1以上の補助機能釦を前記表示領域に表示する補助表示手段と、
を具備したことを特徴とする工作機械用数値制御装置。
【請求項6】
前記工作機械用数値制御装置は、さらに、
操作を行うユーザを選択するためのユーザ選択手段と、
前記ユーザごとに用意された複数のユーザ選択記憶部と、
を備え、
前記複数の基本作業画面それぞれごとに、対応する1以上の補助情報、および/または、1以上の補助機能釦は、ユーザごとに設定し、対応するユーザ選択記憶部に記憶され、
前記補助表示手段は、ユーザ選択手段で選択されたユーザに対応するユーザ選択記憶部に記憶された1以上の補助情報、および/または、1以上の補助機能釦を表示する、
ことを特徴とする請求項5に記載の工作機械用数値制御装置。
【請求項7】
請求項1から4のいずれか1項に記載の工作機械用数値制御装置であって、
前記指定画面は、前記1以上の補助情報を選択指定するための補助情報メニュー画面を含み、
前記補助情報メニュー画面では、一つの基本作業画面に対応づける補助情報の1以上の候補が提示され、
前記1以上の候補は、他の基本作業画面で表示される情報を含む、
ことを特徴とする工作機械用数値制御装置。
【請求項8】
請求項5または6に記載の工作機械用数値制御装置であって、
前記表示指定手段は、一つの基本作業画面に対応づける補助情報の1以上の候補を前記ユーザに提示し、
前記1以上の候補は、他の基本作業画面で表示される情報を含む、
ことを特徴とする工作機械用数値制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置(表示画面)を備えた工作機械用数値制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、工作機械用数値制御装置の操作パネルの一例を示す図である。この操作パネルは、タッチパネル画面1と作業画面選択釦2とキーボード3とから構成される。ここで、タッチパネル画面1の表示領域には、オペレータが作業画面選択釦2を使って選択した作業画面が表示される。作業画面は、工作機械を使った加工を行う際に必要である工具準備作業、プログラム作成作業、加工作業といった作業工程ごとに予め準備されている。
【0003】
図2図5は、タッチパネル画面1に表示される各種作業画面の一例を示す図である。具体的には、図2は、加工作業を行う際に確認が必要な加工の現在位置を表示した加工作業画面であり、図3は、加工作業を行う際に確認が必要な運転中の加工プログラムを表示した加工作業画面である。図4は、プログラム作成作業を行う際に必要なプログラム作成のためのプログラム作成作業画面であり、図5は、工具準備作業を行う際に必要な工具長補正値および工具径補正値を設定するための工具準備作業画面である。
【0004】
これらの作業画面の下部には、作業を行う際に使用する各種の機能を呼出すための釦が配置、表示されている。オペレータは、これらの釦を押下(タッチ)することにより必要な機能を呼出して使用することができる。このように、オペレータは、予め準備された作業画面を用いて、工具準備、プログラム作成、加工といった作業を行うことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許5426727号公報
【特許文献2】特開2006−338165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のように、オペレータは、予め準備された作業ごとの画面を用いながら作業を行うしかない。例えば、加工中にプログラムの作成作業を行う場合であっても、プログラム作成のために予め準備されたプログラム作成作業画面を使用する事になる。ここで、従来、このプログラム作成作業画面の使用(表示)中、加工状況を確認するための情報を表示させることはできず、加工状況を確認するためには、必要な都度、加工作業画面に切り換えなければならない、という欠点があった。
【0007】
また、加工作業を行う場合には、加工プログラムの進行状況、工具刃先の位置、加工負荷、加工に使用している工具の情報、加工時間、機械に装着された各種補助機器の動作状況など、多種多様な情報を確認する必要がある。これら多種多様な情報を、限られた画面表示領域で同時に表示することは困難であることから、従来の画面表示装置では、複数の加工作業画面が準備されている。この結果、オペレータは、必要な都度、加工作業画面を切換えて使用しなければならない、という欠点があった。
【0008】
また、工作機械の高機能化、数値制御装置の高機能化にともない、工具準備作業やプログラム作成作業、加工作業ごとに準備された機能が増えている。この結果、各作業画面に配置される機能を呼出すための釦(機能呼び出し釦4)が増えてしまい、種々の釦が複数の作業画面に分けて配置されていた。この場合、呼び出したい機能の釦を探したり、その釦を使用するために作業画面を切り換えたりなどの手間が増える弊害が発生している。
【0009】
また、工作機械が、10年、15年、20年と長期間使用される中で、コンピュータソフトウエアの技術進展とともに、工作機械の生産性を上げるための新たな機能が各種開発される。しかし、それら開発された機能を古い機械の作業画面に追加し、使用できるようにすることが困難であった。加えて、前述した確認したい情報や呼出したい機能は、オペレータ個々の作業の手順や熟練度によって異なるため、この点においても、予め準備された作業画面では制約が多く、作業効率が悪くなる、という欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の工作機械用数値制御装置は、表示画面と、記憶部と、制御部と、を備えた工作機械用数値制御装置であって、前記制御部は、前記工作機械を用いた作業工程ごとに用意された複数の基本作業画面それぞれに対応する1以上の補助情報および/または1以上の補助機能を選択指定するための指定画面を前記表示画面に表示させるとともに、当該指定画面を介してユーザにより選択指定された1以上の補助情報および/または1以上の補助機能を当該基本作業画面と対応づけて前記記憶部に記憶させる選択指定ステップと、前記複数の基本作業画面のうち前記ユーザから指定された一つの基本作業画面と、前記ユーザから指定された基本作業画面に対応づけられた1以上の補助情報および/または前記ユーザから指定された基本作業画面に対応づけられた1以上の補助機能を選択するための1以上の仮想釦と、を前記表示画面に同時に表示させる表示ステップと、を実行する、ことを特徴とする。
【0011】
好適な態様では、前記複数の基本作業画面と、前記1以上の補助情報および/または1以上の補助機能と、の対応関係は、2以上のユーザそれぞれごとに設定され、記憶されており、前記制御部は、表示ステップにおいて、操作を行うユーザに対応づけられた1以上の補助情報および/または1以上の仮想釦を表示する。他の好適な態様では、前記表示画面は、タッチパネル画面である。他の好適な態様では、前記指定画面は、表示ステップにおいて表示される画面レイアウトを示すプレビュー画面と、選択可能な2以上の補助情報および/または2以上の仮想釦の一覧であるメニュー画面と、が同時に表示した画面である。
【0012】
他の本発明である工作機械用数値制御装置は、表示装置を備えた工作機械用数値制御装置であって、前記表示装置の表示領域の一部に、工作機械を使った作業工程毎に用意された複数の基本作業画面のうちユーザから選択された一つの基本作業画面を表示する基本画面表示手段と、前記複数の基本作業画面それぞれごとに、対応する1以上の補助情報、および/または、1以上の機能を呼びだすための1以上の補助機能釦を選択指定する表示指定手段と、前記基本画面表示手段が表示する基本作業画面とともに、当該表示される基本作業画面に対応づけられた1以上の補助情報、および/または、1以上の補助機能釦を表示する補助表示手段と、を具備したことを特徴とする。
【0013】
好適な態様では、さらに、操作を行うユーザを選択するためのユーザ選択手段と、前記ユーザごとに用意された複数のユーザ選択記憶部と、を備え、前記複数の基本作業画面それぞれごとに、対応する1以上の補助情報、および/または、1以上の補助機能釦は、ユーザごとに設定し、対応するユーザ選択記憶部に記憶され、前記補助表示手段は、ユーザ選択手段で選択されたユーザに対応するユーザ選択記憶部に記憶された1以上の補助情報、および/または、1以上の補助機能釦を表示する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、工作機械を用いた作業で必要な情報とともに補助情報および/または補助機能釦が表示され、さらに、表示する補助情報および/または補助機能釦を自由に設定できる。その結果、数値制御装置の汎用性および操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】従来の工作機械用数値制御装置の操作パネルを示す図である。
図2】従来の加工作業画面の一例を示す図である。
図3】従来の加工作業画面の一例を示す図である。
図4】従来のプログラム作成作業画面の一例を示す図である。
図5】従来の工具準備作業画面の一例を示す図である。
図6】本願発明での加工作業画面の一例を示す図である。
図7】本願発明での加工作業画面の一例を示す図である。
図8】本願発明でのプログラム作成作業画面の一例を示す図である。
図9】本願発明での工具準備作業画面の一例を示す図である。
図10】表示する補助情報を選択指定する画面の一例を示す図である。
図11】表示する補助機能釦を選択指定する画面の一例を示す図である。
図12】本願発明のブロック図の一部を示す図である。
図13】本願発明のブロック図の一部を示す図である。
図14】補助情報表示、補助機能釦表示の一例を示す図である。
図15】補助機能を呼び出した一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施形態である工作機械用数値制御装置について説明する。図6図9は、数値制御装置のタッチパネル画面1に表示される各種作業画面の一例を示す図である。また、図10図11は、指定画面の一例を示す図である。また、図12図13は、数値制御装置の構成の一部を示すブロック図である。図14は、補助情報表示、補助機能釦表示の一例を示す図であり、図15は、補助機能を呼び出した状態を示す図である。
【0017】
本発明の工作機械用数値制御装置は、表示画面であるタッチパネル画面1や、各種演算を行う制御部50、キーボード等の入力手段、記憶部52等を備える(図12図13参照)。タッチパネル画面1は、制御部50からの指示に応じて画像を表示するとともに、ユーザのタッチ操作を検知し、当該検知結果に応じた信号を制御部50に送る。制御部50は、例えば、CPU等を含んでおり、各種演算を行う。この制御部50は、概念的には、複数の機能部21〜24、28〜31に分けられる。記憶部52は、各種情報、例えば、数値制御装置を駆動するための動作プログラムや、画面表示に必要な各種パラメータを記憶する。また、記憶部52は、3人のユーザ用に設けられた記憶部25〜27としても機能する。この記憶部52は、ROMやRAM、不揮発性メモリや、ハードディスクドライブ等、1以上の記憶媒体により構成される。
【0018】
次に、このタッチパネル画面1で表示される内容について説明する。図6図7図8図9は、それぞれの基本作業画面5として、加工作業に必要な加工の現在位置を表示する加工作業画面、同じく加工作業に必要な運転中の加工プログラムを表示する加工作業画面、プログラム作成作業で必要なプログラム作成作業画面、工具準備作業で必要な工具長・工具補正を設定するための工具準備作業画面を表示している例である。
【0019】
ここで、タッチパネル画面1の表示領域のうち、基本作業画面5を除く空き領域の一部である補助情報表示領域6には、補助情報が3種類表示される。また、同じく空き領域の一部である補助機能釦表示領域7には、補助機能を呼び出す釦が3種類表示される。さらに、空き領域の一部には、表示される補助情報および補助機能釦を、ユーザ(オペレータ)ごと、かつ、作業画面ごとに配置し、使用できるようにするために、ユーザを選択するユーザ選択釦8が3個配置される。
【0020】
ここで、図10図12とを用いて、ユーザごとに、かつ作業画面ごとに、補助情報表示領域6に補助情報を3種類表示できるように選択指定する方法を説明する。この場合、ユーザは、キーボードや、機能呼び出し釦4を操作して、指定画面を呼び出す。図10は、指定画面の一例を示す図である。指定画面には、プレビュー9や、補助情報メニュー10、ユーザ選択釦8等が表示される。プレビュー表示/タッチ領域認識部22は、図10に示すように、作業画面選択釦2で選択された作業画面に応じて、作業時に表示する表示内容(レイアウト画面)を示すプレビュー9を表示する。図10の例は、加工作業画面に応じたプレビュー9である。補助情報メニュー表示/タッチ領域認識部23は、図10に示すように、作業画面に対応づけることができる補助情報の一覧である補助情報メニュー10を表示する。図10は、対応づけ可能な補助情報として、プログラム、加工負荷、現在位置、加工時間などが表示された例である。
【0021】
この指定画面において、オペレータは、まず、ユーザ選択釦8をタッチして、現在操作しているユーザ(オペレータ)を特定する。このユーザ選択釦8のタッチ情報(特定されたユーザ情報)は、補助情報メニュー表示/タッチ領域認識部23および補助機能釦/メニュー表示/タッチ領域認識部24に入力される。
【0022】
続いて、オペレータは、プレビュー9内の補助情報表示領域A,B,Cのいずれかにタッチすることにより、補助情報の表示領域を選択指定する。プレビュー表示/タッチ領域認識部22は、オペレータのタッチした補助情報表示領域A,B,Cを特定し、特定された補助情報表示領域をアクティブにする。アクティブになった補助情報表示領域は、他の補助情報表示領域と異なる態様(例えば異なる色等)で表示される。これにより、オペレータは、現時点でアクティブになっている補助情報表示領域が分かる。
【0023】
続いて、オペレータは、補助情報メニュー10の中に表示されている補助情報のいずれかをタッチすることにより、現在アクティブになっている補助情報表示領域に表示する補助情報の種類を選択指定する。補助情報メニュー表示/タッチ領域認識部23は、オペレータのタッチした補助情報を特定する。そして、補助情報メニュー表示/タッチ領域認識部23は、特定された補助情報を、複数の選択指定記憶部25,26,27のうち、特定されたオペレータに対応する選択指定記憶部に、記憶する。このとき、補助情報は、作業画面選択釦2で選択された作業画面、および、プレビュー9内の補助情報表示領域A,B,Cのいずれかにタッチすることにより特定された補助情報の表示領域に、対応づけられて記憶される。
【0024】
例えば、ユーザ選択釦8でユーザXを、作業画面選択釦2で加工作業画面(現在位置表示画面)を選択した後、プレビュー9内から補助情報表示領域A、補助情報メニュー10からプログラムを順に選択した場合、ユーザX選択指定記憶部25には、加工作業画面(現在位置表示画面)と、補助情報表示領域Aと、補助情報「プログラム」と、が互いに対応づけられて記憶される。
【0025】
以上の操作により、ユーザごとに、かつ、作業画面ごとに、表示する補助情報の表示位置と種類が選択指定され、選択指定されたユーザに応じて、ユーザX選択指定記憶部25、もしくはユーザY選択指定記憶部26、もしくはユーザZ選択指定記憶部27に、作業画面ごとに表示する補助情報の表示位置と種類が記憶される。
【0026】
次に、図11図12とを用いて、ユーザごとに、かつ作業画面ごとに、補助機能釦表示領域7に補助機能釦を3種類表示できるように選択指定する方法を説明する。プレビュー表示/タッチ領域認識部22は、図11に示すように、作業画面選択釦2で選択された作業画面に応じて、補助機能釦を表示する領域を選択させるためのプレビュー9を表示する。図11は、加工作業画面(現在位置表示)でのプレビュー9の一例を示している。
【0027】
補助機能釦メニュー表示/タッチ領域認識部24は、図11に示すように、作業画面に対応づけ可能な補助機能の一覧を示す補助機能釦メニュー11を表示する。図11では、補助機能釦メニュー11では、基本作業画面に対応づけ可能な補助機能として、取扱説明書の表示機能、電卓機能、外部のコンピュータとリモート接続する機能、切削条件を算出する機能などを表示している。
【0028】
この指定画面において、オペレータは、まず、ユーザ選択釦8をタッチして、現在操作しているユーザ(オペレータ)を特定する。このユーザ選択釦8のタッチ情報(特定されたユーザ情報)は、補助情報メニュー表示/タッチ領域認識部23および補助機能釦/メニュー表示/タッチ領域認識部24に入力される。
【0029】
続いて、オペレータは、プレビュー9内の釦a,b,cのいずれかにタッチすることにより、補助機能釦の表示領域を選択指定する。プレビュー表示/タッチ領域認識部22は、オペレータのタッチした補助機能釦を特定し、特定された補助機能釦をアクティブにする。アクティブになった補助機能釦は、他の補助機能釦と異なる態様(例えば異なる色等)で表示される。これにより、オペレータは、現時点でアクティブになっている補助機能釦が分かる。
【0030】
続いて、オペレータは、補助機能釦メニュー11の中に表示されている補助機能のいずれかをタッチすることにより、現在アクティブになっている補助機能釦に表示する補助機能の種類を選択指定する。補助機能釦メニュー表示/タッチ領域認識部24は、オペレータのタッチした補助機能を特定する。そして、補助機能釦メニュー表示/タッチ領域認識部24は、特定された補助機能を、複数の選択指定記憶部25,26,27のうち、特定されたオペレータに対応する選択指定記憶部に、記憶する。このとき、補助機能は、作業画面選択釦2で選択された作業画面、および、プレビュー9内の補助機能釦a,b,cのいずれかにタッチすることにより特定された補助機能釦の表示領域に、対応づけられて記憶される。
【0031】
例えば、ユーザ選択釦8でユーザXを、作業画面選択釦2で加工作業画面(現在位置表示画面)を選択した後、プレビュー9内から補助機能釦b、補助機能釦メニュー11から「取扱説明」を順に選択した場合、ユーザX選択指定記憶部25には、加工作業画面(現在位置表示画面)と、補助機能釦bと、補助機能「取扱説明」と、が互いに対応づけられて記憶される。
【0032】
つまり、以上の操作により、ユーザごとに、かつ、作業画面ごとに、表示する補助機能釦の表示位置と種類が選択指定され、選択指定されたユーザに応じて、ユーザX選択指定記憶部25、もしくはユーザY選択指定記憶部26、もしくはユーザZ選択指定記憶部27に、作業画面ごとに表示する補助機能釦の表示位置と種類が記憶される。
【0033】
以上、図10図11図12を用いて、ユーザごとに、かつ作業画面ごとに、表示する補助情報と補助機能釦を選択指定する方法を、具体的にタッチパネルを用いた手順や記憶の形態を説明したが、本願発明はこの具体的な方法に限定されるものではないことを付け加えておく。
【0034】
次に、図13図14とを用いて、ユーザごとに、かつ、作業画面ごとに、選択指定された補助情報を補助情報表示領域6に表示し、同じく、ユーザごとに選択指定された補助機能釦を補助機能釦表示領域7に表示する方法を説明する。
【0035】
基本作業画面表示部21は、作業画面選択釦2で選択された作業画面に応じて、図14に示すように、表示領域内に、基本作業画面5を表示する。本例は、加工作業画面の中の運転中加工プログラム表示の画面例である。同時に、補助情報表示部28は、ユーザ選択釦8で選択されたユーザ種類に対応する選択指定記憶部25,26,27に記憶されている、作業画面選択釦2で選択された基本作業画面に対応づけられた補助情報の種類と表示位置を認識し、図14に示すように、認識した位置に認識した種類の補助情報を表示する。同様に、補助機能釦表示部29は、ユーザ選択釦8で選択されたユーザ種類に対応する選択指定記憶部25,26,27に記憶されている、作業画面選択釦2で選択された基本作業画面に対応づけられた補助機能の種類と表示位置を認識し、図14に示すように、認識した位置に認識した種類の補助機能釦を表示する。
【0036】
最後に、図13図15を用いて、補助機能釦の動作を説明する。補助機能釦タッチ領域認識部30は、タッチパネル画面1から送られるタッチ領域の情報と、補助機能釦表示部29から送られる現在表示している補助機能釦の位置および種類の情報と、に基づいて、実行させる補助機能を認識し、補助機能実行部31へ通知する。補助機能実行部31は補助機能を実行し、必要な画面をタッチパネル画面1に表示させる。図15は、補助機能釦「取説」が押下され、タッチパネル画面1に取扱説明書参照機能12が表示されている様子を示した図である。
【0037】
なお、これまで説明した構成は、いずれも一例であり、基本作業画面と同時に、1以上の補助情報および/または補助機能釦が表示され、さらに、その表示する補助情報および/または補助機能釦を、ユーザが自由に設定できるのであれば、その他の構成は、変更されてもよい。例えば、本実施形態では、補助情報および補助機能釦の両方を表示しているが、いずれか一方のみを表示するようにしてもよい。また、表示する補助情報および補助機能釦の個数は、1以上であれば、特に限定されない。また、本実施形態では、基本作業画面ごとだけでなく、ユーザごとにも、表示する補助情報および補助機能釦を設定できるようにしているが、ユーザごとの設定は出来なくてもよい。また、本実施形態では、表示画面を、タッチ検知機能を有したタッチパネル画面としているが、タッチ検知機能を持たない単なる表示画面でもよい。その場合、補助機能釦やユーザ選択釦8は、マウスや、キーボード等の入力機器を介して選択できるようにすればよい。
【0038】
いずれにしても、本実施形態の技術を用いれば、工作機械を用いた作業で必要な情報が表示され、必要な機能が呼出す釦が配置された基本作業画面に加えて、前記作業を行う上で補助的に表示したい情報、補助的に使用したい機能を呼出す釦が自在に配置できる。
【0039】
その結果、加工中にプログラム作成を行う場合でも、基本作業画面の1つであるプログラム作成画面に加えて、画面表示領域の残りの領域に補助情報として加工状況を確認するための情報を配置し、表示させておけば、加工作業画面に切換える、という操作が不要になる。
【0040】
同様に、加工作業中に加工状況を確認する際、基本作業の1つである加工作業画面に加えて、画面表示領域の残りの領域に、追加で確認したい情報を補助情報として配置し、表示させておけば、加工作業画面を切換える、という操作が不要になる。同様に、各基本作業画面に配置されている機能を呼出す釦に加えて、追加で使用したい機能を呼出す釦を、画面表示領域の残りの領域に表示させておけば、機能が増えたことによって使用したい機能を呼出す釦を探す、その釦を使用するために作業画面を切換える、という弊害が無くなる。
【0041】
同様に、使用したい機能を呼出す釦を自在に配置できるので、工作機械が、10年、15年、20年と長期間使用される中で、コンピュータソフトウエアの技術進展とともに、工作機械の生産性を上げるために開発された新たな機能を、古い機械の作業画面に追加し、使用できるようになる。加えて、オペレータ毎に、すなわち、オペレータ個々の作業の手順や熟練度によって、作業を行う上で補助的に表示したい情報、補助的に使用したい機能を呼出す釦が自在に配置できるので作業効率が上がる。
【符号の説明】
【0042】
1 タッチパネル画面、2 作業画面選択釦、3 キーボード、4 機能呼び出し釦、5 基本作業画面、6 補助情報表示領域、7 補助機能釦表示領域、8 ユーザ選択釦、9 プレビュー、10 補助情報メニュー、11 補助機能釦メニュー、12 取扱説明書参照機能、21 基本作業画面表示部、22 プレビュー表示/タッチ領域認識部、23 補助情報メニュー表示/タッチ領域認識部、24 補助機能釦メニュー表示/タッチ領域認識部、25,26,27 選択指定記憶部、28 補助情報表示部、29 補助機能釦表示部、30 補助機能釦タッチ領域認識部、31 補助機能実行部、50 制御部、52 記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
図11
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