【実施例1】
【0015】
以下、
図1、
図2を参照して実施例1の定期車両判別システムの概略について説明する。
図1は、本実施例の定期車両判別システム1の概要を示す図である。
図2は、本実施例の定期車両判別システム1が管理する駐車場の例を示す平面図である。
図1に示すように、本実施例の定期車両判別システム1は、ビーコン送信器10Sと、定期車両ビーコン送信器81Sと、ビーコン受信器10Rと、サーバ装置20を含む。なお、ビーコン送信器10S、定期車両ビーコン送信器81S、ビーコン受信器10Rはビーコン信号送受信機能を備える共通の機器であってもよい。
図2に例示するように、本実施例の定期車両判別システム1が管理する駐車場は、定期車両用の駐車領域である定期車両用駐車領域、一般車両用の駐車領域である一般車両用駐車領域が区分けされた駐車場であるものとする。
図2に示す駐車場は屋内駐車場の複数ある駐車フロアのうちのひとつのフロアを示しているものとし、後述する説明では、駐車フロアが複数あることを前提に説明する。ただし、本実施例の定期車両判別システム1は、フロアを複数持たない駐車場、屋外の駐車場に対しても適用可能である。
図2に例示するように、ビーコン送信器10Sは、駐車場の定期車両用駐車領域における各駐車マスに、例えば床面(地面)に埋設されて設置されているものとする。従って、ビーコン送信器10Sは定期車両用駐車領域の駐車マスの数と等しい数存在する。すなわちビーコン送信器10Sは1個以上であるから、本実施例において任意の正整数Nを用い、ビーコン送信器10SがN個存在するものとし、各ビーコン送信器に、符号10S−1、…、10S−n、…、10S−Nを付す。
図1に示すように、定期車両ビーコン送信器81Sは、定期車両81内の、例えばリアウィンドウ周辺に搭載されているものとする。従って、定期車両ビーコン送信器81Sは契約済みの定期車両81の台数と等しい数存在する。すなわち定期車両ビーコン送信器81Sは1個以上であるから、本実施例において任意の正整数Mを用い、定期車両ビーコン送信器81SがM個存在するものとし、各定期車両ビーコン送信器に、符号81S−1、…、81S−m、…、81S−Mを付す。なお、本明細書において定期車両81は、駐車券以外の方法で管理される特定の車両であるものとし、前述した月単位あるいは年単位の契約車両のみならず、出入業者の車両、予約車両、VIP車両、会員車両、駐車場の管理の都合で指定された車両などを含むものとする。定期車両ビーコン81Sは、ビーコン信号送信機能を備えるスマートフォンなどで構成してもよい。
【0016】
ビーコン受信器10Rは、1つの駐車マスを管理、あるいは二つ以上の隣接する駐車マスをまとめて管理するための装置である。例えば、
図1の例では、三つの隣接する駐車マスに対して一台のビーコン受信器10Rが割り当てられている。
図2の例では、四つの隣接する駐車マスに対して一台のビーコン受信器10Rが割り当てられている。ビーコン受信器10Rは、自機が管理する各駐車マス内に設置されたビーコン送信器10Sからのビーコン信号を良好に受信できる位置に設置される。なお、駐車マス内に車両が駐車された場合には、当該駐車マスに設置されたビーコン送信器10Sからのビーコン信号は、駐車された車両に遮られて、ビーコン受信器10Rに到達しないか、あるいは到達したとしてもその強度が弱められており、駐車マスが空車である場合のビーコン信号と区別可能であるものとする。本実施例において任意の正整数Pを用い、ビーコン受信器10RがP個存在するものとし、各ビーコン受信器に、符号10R−1、…、10R−p、…、10R−Pを付す。ビーコン受信器10Rはネットワーク90を介してサーバ装置20と通信可能に接続されているものとする。ネットワーク90は、例えば、移動体通信網、無線LAN、光ファイバーなどによる有線通信などでよい。なお、ネットワーク90を無線LAN(wifi)で構成した場合には、配線工事が容易となり、システムを安価に構築することができる。
【0017】
以下、
図3を参照して本実施例の定期車両判別システム1の構成について説明する。
図3は、本実施例の定期車両判別システム1の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施例のサーバ装置20は、識別番号受信部21と、定期車両判定部22と、判定情報記憶部23と、報知制御部24を含む。なお、判定情報記憶部23には、後述するグループ情報と、定期車両識別番号が予め記憶されているものとする。
【0018】
図4を参照して、本実施例の定期車両判別システム1の動作について説明する。
図4は、本実施例の定期車両判別システム1の動作を示すシーケンス図である。
【0019】
ビーコン送信器10Sは、自機の識別番号である送信器識別番号を含むビーコン信号を発信する(S10S)。定期車両ビーコン送信器は、自機の識別番号である定期車両識別番号を含むビーコン信号を発信する(S81S)。ビーコン受信器10Rは、ビーコン送信器10Sおよび定期車両ビーコン送信器81Sからビーコン信号を受信して(S10R−a、S10R−b)、送信器識別番号と、定期車両識別番号と、自機の識別番号である受信器識別番号をサーバ装置20に送信する(S10R−c)。なお、ビーコン送信器10Sからビーコン信号が受信されなかった場合、あるいはビーコン送信器10Sからのビーコン信号の信号強度が所定の閾値未満となる(信号強度が微弱である)場合には、ビーコン受信器10Rは、該当の送信器識別番号をサーバ装置20には送信しない。同様に、定期車両ビーコン送信器81Sからビーコン信号が受信されなかった場合、あるいは定期車両ビーコン送信器81Sからのビーコン信号の信号強度が所定の閾値未満となる(信号強度が微弱である)場合には、ビーコン受信器10Rは、該当の定期車両識別番号をサーバ装置20には送信しない。
【0020】
サーバ装置20の識別番号受信部21は、ビーコン受信器10Rから、送信器識別番号と、定期車両識別番号と、受信器識別番号を受信する(S21)。サーバ装置20の定期車両判定部22は、定期車両用駐車領域に車両が駐車されているか否か、車両が駐車されている場合には当該車両が定期車両であるか否かを判定し、所定の報知を実行する命令を送信する(S22)。ステップS22の詳細については後述する。報知制御部24は、ステップS22の命令に従って、所定の報知を制御する(S24)。
【0021】
<定期車両判定部22の構成、および動作(ステップS22)の詳細>
以下、
図5、
図6を参照して定期車両判定部22の構成、および動作について説明する。
図5は、本実施例のサーバ装置20の定期車両判定部22の構成を示すブロック図である。
図6は、本実施例のサーバ装置20の定期車両判定部22の動作を示すフローチャートである。
図5に示すように定期車両判定部22は、情報取得部221と、グループ抽出部222と、判定部223と、報知命令部224を含む。情報取得部221は、予め関連付けられた送信器識別番号と受信器識別番号をグループにした情報であるグループ情報と、予め登録された定期車両識別番号とを、判定情報記憶部23から取得する(S221)。グループ情報と予め登録された定期車両識別番号の例について、
図7を参照して説明する。
図7は、本実施例のサーバ装置20の判定情報記憶部23に記憶されるグループ情報、定期車両識別番号を例示する図である。
図7の例に示すように、例えば、ビーコン受信器10R−pが、4台のビーコン送信器であるビーコン送信器10S−n、ビーコン送信器10S−(n+1)、ビーコン送信器10S−(n+2)、ビーコン送信器10S−(n+3)を一括で管理しているものとする。グループ情報は、ビーコン受信器と、当該ビーコン受信器が管理するものとして関連付けられたビーコン送信器とを同一のグループに所属させた情報である。従って
図7の例では、ビーコン受信器10R−pの受信器識別番号(200xxxx7)と、4台のビーコン送信器(10S−n,10S−(n+1),10S−(n+2),10S−(n+3))の送信器識別番号(100xxxx4,100xxxx5,100xxxx6,100xxxx7)とを同じグループであるグループDに所属させた。ビーコン送信器、及び受信器の信号伝搬距離には限度があるため、同一のグループに所属する各機器は、たがいに近接した位置に存在する。従って、あるグループを指定した場合、そのグループに対応する駐車場内における位置、駐車領域がおおよそ定まることになる。従って
図7の例に示すように、グループ情報には、グループ識別符号、当該グループに属する各機器の識別番号に加え、当該グループが対象とする駐車領域を示す符号が含まれてもよい。
図7の例では、グループDが対象とする駐車領域として2F−B(立体駐車場における2階の一部のエリアを示す符号)が指定されている。上述したグループ情報は、ビーコン送信器10S、ビーコン受信器10Rを設置し、サーバ装置20を初期設定する際に、管理者が適宜入力することなどによって、予め判定情報記憶部23に記憶しておくものとする。また、駐車場の管理者は、定期利用契約を結んだ定期利用者に対して、予め定期車両ビーコン送信器81Sを配布し、配布した定期車両ビーコン送信器81Sの定期車両識別番号を予め判定情報記憶部23に記憶しておく。
図7の例では定期車両識別番号として、300xxx01、300xxx02、300xxx03、…が判定情報記憶部23に記憶されている。定期利用者は、駐車場の利用に先立ち、自己の車両に定期車両ビーコン送信器81Sを搭載しておくものとする。
【0022】
次に、グループ抽出部222は、受信した受信器識別番号、または受信した送信器識別番号を含むグループを、グループ情報から抽出する(S222)。
図7の例を用いれば、グループ抽出部222は、受信した受信器識別番号が200xxxx7であれば、受信した受信器識別番号200xxxx7を含むグループであるグループDを、グループ情報から抽出する(S222)。同様に、グループ抽出部222は、受信した送信器識別番号に100xxxx4,100xxxx5,100xxxx6,100xxxx7の何れかが含まれていれば、当該受信した送信器識別番号を含むグループであるグループDを、グループ情報から抽出する(S222)。
【0023】
次に、判定部223は、抽出されたグループに含まれる送信器識別番号のうち受信されなかった送信器識別番号があるか否かを判定する(S223)。
図7の例を用いれば、判定部223は、抽出されたグループであるグループDに含まれる送信器識別番号(100xxxx4,100xxxx5,100xxxx6,100xxxx7)のうち、受信されなかった送信器識別番号があるか否かを判定する(S223)。グループに含まれる送信器識別番号のうち、一つあるいは複数の送信器識別番号が受信されなかった場合、送信器識別番号が一つも受信されなかった場合には、受信されなかった送信器識別番号があることになる(S223−a−Y)。一方、グループに含まれる送信器識別番号が全て受信されていれば、受信されなかった送信器識別番号はないこととなり(S223−a−N)、処理は終了する(エンド)。
図7の例を用いれば、送信器識別番号100xxxx4,100xxxx5,100xxxx6,100xxxx7のうち、何れか若しくは全部が受信されなかった場合には、フローは、ステップS223−a−Yに進むことになる。この場合、受信されなかった送信器識別番号に対応する駐車マスが満車になっている。送信器識別番号(100xxxx4,100xxxx5,100xxxx6,100xxxx7)が全て受信されれば、フローは、ステップS223−a−Nに進み、処理は終了する(エンド)。この場合、グループDが対象とする駐車領域における駐車マス(計4マス)が全て空車であることを示す。
【0024】
次に、報知命令部224は、抽出されたグループに含まれる送信器識別番号のうち受信されなかった送信器識別番号がある場合であって(S223−a−Y)、受信されなかった送信器識別番号の数と、代わりに受信した定期車両識別番号の数とが等しくない場合に、受信されなかった送信器識別番号を含むグループが対象とする駐車領域に所定の報知を実行する命令を送信する(S224)。例えば、送信器識別番号が一つ受信されなかった場合、これはグループが対象とする駐車領域内の駐車マスが一つ満車になったことを示すが、代わりに(同時に)定期車両識別番号が受信されなかった場合(非受信送信器識別番号数(1)≠定期車両識別番号数(0)、S223−b−Y)、当該駐車マスに入庫した車両が定期車両81でないことを示す。このケースは駐車場が本来想定している駐車領域の使用でないため、報知命令部224は、グループが対象とする駐車領域(
図7の例では2F−Bの領域)に、所定の報知(例えば、エラー音、ブザー音、光による警告、あるいは、一般車両は定期車両用の駐車スペースを利用できない旨の案内メッセージ)を実行する命令を送信する(S224)。
【0025】
一方、送信器識別番号が一つ受信されなかった場合、代わりに(同時に)定期車両識別番号が一つ受信された場合(非受信送信器識別番号数(1)=定期車両識別番号数(1)、S223−b−N)、当該駐車マスに入庫した車両が定期車両81であることを示す。このケースは駐車場が本来想定している駐車領域の使用であるため、報知命令部224は何らの報知も行わないで処理を終了する(エンド)。
【0026】
送信器識別番号が複数受信されなかった場合も同様である。例えば、送信器識別番号が三つ受信されなかった場合、代わりに(同時に)定期車両識別番号が一つ、または二つ受信された場合(3≠1、3≠2、S223−b−Y)には、報知命令部224は、グループが対象とする駐車領域に、所定の報知を実行する命令を送信する(S224)。一方、送信器識別番号が三つ受信されなかった場合、代わりに(同時に)定期車両識別番号が三つ受信された場合(3=3、S223−b−N)には、報知命令部224は何らの報知も行わないで処理を終了する(エンド)。
【0027】
[変形例1]
実施例1では、定期車両用駐車領域の各駐車マスに対してのみビーコン送信器10Sを設置し、これらの送信器数台を管理するビーコン受信器10Rを設置したが、反対に、
図8に示すように一般車両用駐車領域の各駐車マスに対してビーコン送信器10Sを設置し、これらの送信器数台を管理するビーコン受信器10Rを設置してもよい。定期車両判別システム1をこのように変形すれば、一般車両用駐車領域に駐車しようとする定期車両81に対して所定の報知を実行することができる。上記変形を施した本変形例の定期車両判別システム1Aは、実施例1と同様に、N台のビーコン送信器10S−1、…、10S−N、M台の定期車両ビーコン送信器81S−1、…、81S−M、P台のビーコン受信器10R−1、…、10R−P、サーバ装置20Aを含み、サーバ装置20A以外の構成は、実施例1と共通である。本変形例のサーバ装置20Aは、識別番号受信部21と、定期車両判定部22Aと、判定情報記憶部23と、報知制御部24を含み、定期車両判定部22A以外の構成は、実施例1と共通である。
【0028】
以下、
図9、
図10を参照して、本変形例の定期車両判定部22Aの構成、および動作について説明する。
図9は、本変形例のサーバ装置20Aの定期車両判定部22Aの構成を示すブロック図である。
図10は、本変形例のサーバ装置20Aの定期車両判定部22Aの動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、本変形例の定期車両判定部22Aは、情報取得部221と、グループ抽出部222と、判定部223Aと、報知命令部224Aを含み、判定部223A、報知命令部224A以外の構成は、実施例1と共通である。
【0029】
判定部223Aは、抽出されたグループに含まれる送信器識別番号のうち受信されなかった送信器識別番号があるか否かを判定する(S223)。報知命令部224Aは、抽出されたグループに含まれる送信器識別番号のうち受信されなかった送信器識別番号がある場合であって(S223−a−Y)、代わりに定期車両識別番号を受信した場合に(S223−b−1−Y)、受信されなかった送信器識別番号を含むグループが対象とする駐車領域に所定の報知を実行する命令を送信する(S224−1)。報知の内容は、実施例1と同様、エラー音、ブザー音、光による警告などとしてもよい。あるいは、定期車両は一般車両用の駐車スペースを利用できない旨の案内メッセージであってもよい。
【0030】
以上のように、実施例1の定期車両判別システム1、サーバ装置20によれば、安価かつ簡易に、定期車両用駐車領域に駐車された車両が定期車両であるか一般車両であるかを判別することができる。また、変形例1の定期車両判別システム1A、サーバ装置20Aによれば、安価かつ簡易に、一般車両用駐車領域に駐車された車両が一般車両であるか定期車両であるかを判別することができる。また、実施例1のシステムと、変形例1のシステムを組み合わせれば、定期車両用駐車領域に駐車された車両が定期車両であるか否かを判別すると同時に、一般車両用駐車領域に駐車された車両が一般車両であるか否かを判別することができる。
【0031】
実施例1のシステムと、変形例1のシステムを組み合わせた場合など、駐車フロア内の駐車マスの全てにビーコン送信器10Sを配置した場合には、これらの機器の動作チェックのため、フロアの入場口に、フロアへの入場車両の台数を管理する入場ビーコン送信器、入場ビーコン受信器を設置し、フロアの出場口に、フロアからの出場車両の台数を管理する出場ビーコン送信器、出場ビーコン受信器を設置して、フロアに存在する車両の総数をチェックすることとしてもよい。フロアの入場口、出場口が共通の場合には、入場ビーコン受信器と、出場ビーコン受信器を一台のビーコン受信器にまとめてもよい。
【0032】
上述の実施例1、変形例1では、送信器識別番号、受信器識別番号、定期車両識別番号などの識別番号(ID)を用いた。この識別番号(ID)として、機器番号、車両番号(ナンバープレートの番号など)、業者番号、会員番号、予約番号などを含んでもよい。
【0033】
<補記>
本発明の装置は、例えば単一のハードウェアエンティティとして、キーボードなどが接続可能な入力部、液晶ディスプレイなどが接続可能な出力部、ハードウェアエンティティの外部に通信可能な通信装置(例えば通信ケーブル)が接続可能な通信部、CPU(Central Processing Unit、キャッシュメモリやレジスタなどを備えていてもよい)、メモリであるRAMやROM、ハードディスクである外部記憶装置並びにこれらの入力部、出力部、通信部、CPU、RAM、ROM、外部記憶装置の間のデータのやり取りが可能なように接続するバスを有している。また必要に応じて、ハードウェアエンティティに、CD−ROMなどの記録媒体を読み書きできる装置(ドライブ)などを設けることとしてもよい。このようなハードウェア資源を備えた物理的実体としては、汎用コンピュータなどがある。
【0034】
ハードウェアエンティティの外部記憶装置には、上述の機能を実現するために必要となるプログラムおよびこのプログラムの処理において必要となるデータなどが記憶されている(外部記憶装置に限らず、例えばプログラムを読み出し専用記憶装置であるROMに記憶させておくこととしてもよい)。また、これらのプログラムの処理によって得られるデータなどは、RAMや外部記憶装置などに適宜に記憶される。
【0035】
ハードウェアエンティティでは、外部記憶装置(あるいはROMなど)に記憶された各プログラムとこの各プログラムの処理に必要なデータが必要に応じてメモリに読み込まれて、適宜にCPUで解釈実行・処理される。その結果、CPUが所定の機能(上記、…部、…手段などと表した各構成要件)を実現する。
【0036】
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。また、上記実施形態において説明した処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されるとしてもよい。
【0037】
既述のように、上記実施形態において説明したハードウェアエンティティ(本発明の装置)における処理機能をコンピュータによって実現する場合、ハードウェアエンティティが有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記ハードウェアエンティティにおける処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0038】
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto-Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP−ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
【0039】
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
【0040】
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
【0041】
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、ハードウェアエンティティを構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。