特許第6386988号(P6386988)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6386988表示方法追加構造体、及び可動表示パネル付商品陳列棚
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6386988
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】表示方法追加構造体、及び可動表示パネル付商品陳列棚
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/00 20060101AFI20180827BHJP
   G09F 7/18 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   A47F5/00 E
   A47F5/00 Z
   G09F7/18 V
   G09F7/18 D
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-216345(P2015-216345)
(22)【出願日】2015年11月4日
(65)【公開番号】特開2017-86192(P2017-86192A)
(43)【公開日】2017年5月25日
【審査請求日】2016年7月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002170
【氏名又は名称】特許業務法人翔和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100112818
【弁理士】
【氏名又は名称】岩本 昭久
(74)【代理人】
【識別番号】100101292
【弁理士】
【氏名又は名称】松嶋 善之
(74)【代理人】
【識別番号】100107205
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 秀一
(74)【代理人】
【識別番号】100155206
【弁理士】
【氏名又は名称】成瀬 源一
(72)【発明者】
【氏名】川北 宜央
(72)【発明者】
【氏名】矢倉 未絵
(72)【発明者】
【氏名】本田 直行
(72)【発明者】
【氏名】佐賀 幸二郎
【審査官】 遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−000594(JP,U)
【文献】 特開2002−328612(JP,A)
【文献】 特開2008−149012(JP,A)
【文献】 特開2006−025955(JP,A)
【文献】 特開平04−322613(JP,A)
【文献】 特開2002−108224(JP,A)
【文献】 特開2004−222991(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 5/00
G09F 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数段の棚部を備えた商品陳列棚と組み合わせて使用される表示方法追加構造体であって、
高さ方向における複数の位置に取り付けられた複数の横フレームと、該横フレームに取り付けられた商品情報表示パネルと、商品陳列棚の左右方向に離間した複数の支柱とを有し、
前記商品情報表示パネルは、高さ方向に隣り合う2本の横フレームに、左右方向にスライド移動可能に取り付けられており、
前記複数の横フレームが、前記商品陳列棚より前方に、前記棚部から離間した状態に位置し且つ隣り合う前記支柱どうしを連結するように該支柱に取り付けられることで、前記横フレーム及び前記商品情報表示パネルが、前記商品陳列棚より前方に、前記棚部から離間した状態に位置するようになされており、
前記商品情報表示パネルは、それを取り付ける2本の横フレームの高さ方向の間隔に応じて、該2本の横フレームに接触する接触部間の距離を調節可能である、表示方法追加構造体。
【請求項2】
複数段の棚部を備えた商品陳列棚と組み合わせて使用される表示方法追加構造体であって、
高さ方向における複数の位置に取り付けられた複数の横フレームと、該横フレームに取り付けられた商品情報表示パネルと、商品陳列棚の左右方向に離間した複数の支柱とを有し、
前記商品情報表示パネルは、高さ方向に隣り合う2本の横フレームに、左右方向にスライド移動可能に取り付けられており、
前記複数の横フレームが、前記商品陳列棚より前方に、前記棚部から離間した状態に位置し且つ隣り合う前記支柱どうしを連結するように該支柱に取り付けられることで、前記横フレーム及び前記商品情報表示パネルが、前記商品陳列棚より前方に、前記棚部から離間した状態に位置するようになされており、
前記横フレームが、前記複数段の棚部それぞれの高さ位置に取り付けられている、表示方法追加構造体。
【請求項3】
複数段の棚部を備えた商品陳列棚と組み合わせて使用される表示方法追加構造体であって、
高さ方向における複数の位置に取り付けられた複数の横フレームと、該横フレームに取り付けられた商品情報表示パネルと、商品陳列棚の左右方向に離間した複数の支柱とを有し、
前記商品情報表示パネルは、高さ方向に隣り合う2本の横フレームに、左右方向にスライド移動可能に取り付けられており、
前記複数の横フレームが、前記商品陳列棚より前方に、前記棚部から離間した状態に位置し且つ隣り合う前記支柱どうしを連結するように該支柱に取り付けられることで、前記横フレーム及び前記商品情報表示パネルが、前記商品陳列棚より前方に、前記棚部から離間した状態に位置するようになされており、
前記商品情報表示パネルは、裏面側に、前記高さ方向に隣り合う2本の横フレームのうちの上側の横フレームに係合する上側係合部と、該2本の横フレームのうちの下側の横フレームに係合する下側係合部とを備え、
前記上側係合部及び前記下側係合部は、前記商品情報表示パネルの背面部から突出する水平部と、該水平部の先端部に連設された垂下部とを有し、該水平部と該垂下部とに囲まれた空間内に前記横フレームが配され、
前記空間の前記商品陳列棚の前後方向に沿う方向の長さが、前記横フレームの前後方向の長さより長いことで、前記商品情報表示パネルが左右方向にスライド移動可能とされている、表示方法追加構造体。
【請求項4】
前記複数の支柱と前記複数の横フレームとが、前記棚部と離間して同一平面上に位置するように取り付けられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の表示方法追加構造体。
【請求項5】
前記複数の支柱の色と前記複数の横フレームの色とが、同一又は類似色に統一されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の表示方法追加構造体。
【請求項6】
前記商品陳列棚は、該商品陳列棚の左右方向に離間した複数の支持部を有し、隣り合う一対の支持部に複数段の前記棚部が支持されており、
前記商品陳列棚は、前記支持部の上下方向に複数の係合孔を有し、前記棚部は、該係合孔に係合する係合突起を有しており、前記支柱は、前記支持部における前記係合突起が係合した係合孔以外の係合孔に係合させる前後連結フレームを介して該支持部に支持される、請求項1〜5の何れか1項に記載の表示方法追加構造体。
【請求項7】
複数段の棚部を備えた商品陳列棚と、該商品陳列棚に取り付けられた請求項1〜の何れか1項に記載の表示方法追加構造体とを備える、可動表示パネル付商品陳列棚。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示方法追加構造体、及び可動表示パネル付商品陳列棚に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーやコンビニエンスストア、百貨店等の商品の売り場においては、商品陳列棚における個々の商品が載置された棚に、商品名や価格等を記載した表示物を取り付けて掲示することが一般的である。
また、消費者が、購入したい商品により早く辿り着くことができるように、例えば、シャンプーやリンス等についてヘアケア製品、ボディソープ、身体用清拭シート、デオドラント商品等についてボディケア製品と表示する等、商品名や価格に加えて、複数の商品が属する商品のカテゴリーを表示することも行われている。このような商品のカテゴリーは、例えば、店舗内の柱や天井から吊るした表示物等に表示される。
また特許文献1には、商品陳列棚における高さ方向に隣り合う上下の棚部それぞれに、脱着可能な表示板の保持部を設け、保持部どうし間に、商品情報を表示するパネルを配置することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−25955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、商品のカテゴリーを、店舗内の柱や天井から吊るした表示物に表示する方法は、カテゴリーの表示と個々の商品とが離れていることが多いため、表示された商品のカテゴリーと当該カテゴリーに含まれる商品の陳列場所との対応関係が判りにくくなり易い。また、商品陳列棚に、個別の商品名と商品のカテゴリーとの両者を表示することも考えられるが、その場合、陳列棚に取り付ける表示物の数が増えて、両表示が見にくくなったり、商品の取り出しの際に邪魔となる恐れがある。
また特許文献1には、商品情報を表示するパネルを左右方向に移動可能とすることは記載されておらず、また商品情報を表示するパネルの記載が適用される商品の範囲も不明瞭である。
【0005】
また、本発明者らは、ヘアケア製品とボディケア製品等、別の商品のカテゴリーに属する複数の商品のうち男性用のものを、陳列棚の特定の場所に纏めて陳列するとともに、それらが男性用の商品であることを示す表示を設けて、男性用商品の購入希望者が目的とする商品により早く到達できるようにすることを検討した。
しかしながら、従来の陳列棚や売り場の表示方法では、商品名や商品のカテゴリーに加えて、男性用商品の陳列場所を、男性用商品の購入希望者に判り易く示すことが困難であった。
【0006】
従って、本発明の課題は、従来技術が有する解決課題を解消可能な、表示方法追加構造体及び可動表示パネル付商品陳列棚を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数段の棚部を備えた商品陳列棚と組み合わせて使用される表示方法追加構造体であって、高さ方向における複数の位置に取り付けられた複数の横フレームと、該横フレームに取り付けられた商品情報表示パネルとを有し、前記横フレーム及び前記商品情報表示パネルは、前記商品陳列棚より前方に位置し、該商品情報表示パネルは、高さ方向に隣り合う2本の横フレームに、左右方向にスライド移動可能に取り付けられている、表示方法追加構造体を提供するものである。
【0008】
また本発明は、複数段の棚部を備えた商品陳列棚と、該商品陳列棚に取り付けられた請求項1〜7の何れか1項に記載の表示方法追加構造体とを備える、可動表示パネル付商品陳列棚を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の表示方法追加構造体によれば、商品陳列棚に、商品に関する情報の表示方法を追加でき、商品に関する異なる複数の情報を消費者に判り易く表示することができるとともに、商品陳列棚への商品の出し入れも容易である。
また本発明の可動表示パネル付商品陳列棚によれば、商品に関する異なる複数の情報を消費者に判り易く表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の可動表示パネル付商品陳列棚の一実施形態を示す斜視図である。
図2図2(a)は、表示方法追加構造体を取り付ける前の商品陳列棚の一部を示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)に示す商品陳列棚に、支柱を取り付ける様子を示す斜視図である。
図3図3は、本発明の表示方法追加構造体の一実施形態における構成要素を示す斜視図である。
図4図4は、図3に示す上下一対の前後連結フレームの後端部を示す模式拡大側面図である。
図5図5は、図3に示す揺れ防止部材の拡大断面図である。
図6図6は、図3に示す第1横フレームの端部を示す図であり、(a)は支柱に固定する前の端部を商品陳列棚の前方に向けられる面側から視た図、(b)は支柱に固定する直前の状態における(a)のII−II線断面図である。
図7図7は、支持部を両側に有する中間支持部に支持された支柱に対する第1横フレームの接続方法の説明図である。
図8図8(a)は、図3に示す第2横フレームの両端部の下面側を示す図であり、図8(b)は、第2横フレームの端部を支柱に固定するための接続片の側面図である。
図9図9(a)は、図2(a)に示す商品陳列棚に取り付けた一対の支柱間に、第2横フレームを取り付ける様子を示す斜視図、図9(b)は、上部表示パネルを、取り付け部材を介して、商品陳列棚の上部に取り付ける様子を示す斜視図である。
図10図10(a)及び図10(b)は、支柱に対する第2横フレームの接続方法の説明図である。
図11図11(a)は、図3に示す商品情報表示パネルをその裏面側から視た拡大斜視図であり、図11(b)は、図11(a)に示す商品情報表示パネルを、情報表示パネルと高さ調整パネルとに分離した状態を示す拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本発明の表示方法追加構造体の一実施形態である可動表示パネル付商品陳列棚100は、図1に示すように、既存の商品陳列棚10と、この商品陳列棚10に、陳列する商品に関する情報の表示方法を追加する表示方法追加構造体1とを備えている。
本実施形態における商品陳列棚10は、図1に示すように、左右方向に離間した複数の支持部11及び隣り合う一対の支持部11,11に支持された複数段の棚部12を備えている。より詳細には、左右方向Xに離間した3本以上の支持部11を備え、左右方向Xの両端に位置する端部支持部11aと、左右両側に支持部を有する中間支持部11bとを備えている。また、左右方向に隣り合う一対の支持部11,11は、図2(a)に示すように、上端部どうしが上部連結フレーム13で連結され、下端部どうしが下部連結フレーム(不図示)で連結されており、一対の支持部11,11及び上下の連結フレームで囲まれた枠体内に背面板14が嵌め込まれて固定されている。
【0012】
また、商品陳列棚10の下端部には、商品を載置可能なベース棚15が、その後端を支持部11,11の前面に嵌められた状態で設けられており、ベース棚15より上方には、複数段の棚部12が、一対の支持部11,11に支持された状態で設けられている。より詳細には、個々の支持部11は、断面方形の角筒状の金属製棒状体からなり、前面に、高さ方向に直列した多数の係合孔16aからなる2列の係合孔列16が形成されており、棚部12は、後端部に上下2段に鉤状の係合突起が設けられている左右一対の側方支持部材12a(片側のみ図示)と、一対の側方支持部材上に支持された棚板部材12bとを備えている。棚部12は、前述した一対の側方支持部材における鉤状の係合片を、一対の支持部11に設けられた係合孔列16の適宜の高さ位置に存する係合孔に係合させることで、支持部11,11に取り付けられている。
【0013】
本明細書において、左右方向Xは、商品を出し入れする側から商品陳列棚10を視たときの商品陳列棚10の左右方向であり、前後方向Yは、商品を出し入れする側から商品陳列棚10を視たときの商品陳列棚10の奥行方向であり、高さ方向Zは、商品陳列棚10の高さ方向である。
【0014】
表示方法追加構造体1は、図1に示すように、商品陳列棚の相異なる高さ位置、すなわち高さ方向における複数の位置に配されるように取り付けられる複数の横フレーム3と、該横フレーム3に取り付けられる商品情報表示パネル4とを有している。より詳細には、商品陳列棚10の左右方向に離間した状態に取り付けられる複数の支柱2と、隣り合う支柱2,2間に、該支柱2,2どうしを複数の高さ位置において連結するように取り付けられる複数の横フレーム3と、該横フレーム3に取り付けられる商品情報表示パネル4とを有している。
【0015】
個々の支柱2は、それぞれ、図3に示すように、断面矩形(長方形)の角筒状の金属製棒状体からなり、上端部及び下端部に、前後連結フレーム22,23が直角に結合している。支柱2及び上下一対の前後連結フレーム22,23は、全体としてコ字状の支柱固定部材20を形成している。前後連結フレーム22,23は、それぞれ、断面矩形(長方形)の角筒状の金属製棒状体からなり、前端部側が支柱2の下端部に連結され、後端部側に、商品陳列棚10の支持部11の係合孔16aに係合する鉤状の係合突起24aを備えた係合片24が固定されている。
個々の支柱2は、前後連結フレーム22,23それぞれの複数の係合突起24aを支持部11の係合孔16aにそれぞれ係合させることで、図1に示すように、個々の支柱2を、商品陳列棚10より前方に配置することができ、また、その支柱2における隣り合う支柱間を横フレーム3で連結し、その横フレーム3に商品情報表示パネル4を取り付けられていることにより、横フレーム3及び商品情報表示パネル4も、商品陳列棚10より前方に配置される。
【0016】
本明細書において商品陳列棚10より前方とは、棚部12上に載置した商品の商品情報を記載した商品情報表示パネル4及びそれを支持する横フレーム3を、その棚部12より前方に配置することを意味する。棚部12の前端と横フレーム3の背面との間の前後方向Yに沿う距離及び棚部12の前端と商品情報表示パネル4との間の前後方向Yに沿う距離は、それぞれ、好ましくは10mm以上、より好ましくは50mm以上であり、また好ましくは150mm以下、より好ましくは80mm以下であり、また好ましくは10mm以上150mm以下、より好ましくは50mm以上80mm以下である。
【0017】
本実施形態の表示方法追加構造体1は、図1及び図3に示すように、下側の前後連結フレーム23に固定されて用いられる揺れ防止部材5を備えている。揺れ防止部材5は、図5に示すように、短冊状の金属片を折曲してなり、上部に、前後連結フレーム23の保持部25aを有し、下部に、ベース棚15同士間等、商品陳列棚10を構成する部材間に挿入される挿入部25bを有している。揺れ防止部材5の天面部25bには、固定用孔25cが形成されており、保持部25aに嵌合させた前後連結フレーム23に、固定用孔25cを介してビス等の棒状固定具26を捻じ込むことで、前後連結フレーム23に対する揺れ防止部材5の固定が強固となる。そして、挿入部25bを左右方向に移動しないように商品陳列棚10を構成する部材間等に挿入することで、商品陳列棚10の前方に配された支柱2や横フレーム3等が揺れることを効果的に防止することができる。
【0018】
本実施形態の可動表示パネル付商品陳列棚100における表示方法追加構造体1は、図1に示すように、横フレーム3として、隣り合う支柱2,2間を、商品陳列棚10の最上段の棚部12より上方の位置において連結している第1横フレーム3Aと、隣り合う支柱2,2間を、商品陳列棚10の各棚部12の高さ位置において連結している第2横フレーム3Bとを有している。第1及び第2横フレーム3A,3Bは、何れも、円筒状で通直な金属製棒状体からなる本体部31を有し、それぞれの長手方向の両端部が、隣り合う一対の支柱2.2にそれぞれに接続されている。
【0019】
第1横フレーム3Aは、図3及び図6(a)に示すように、本体部31の両端に、本体部31の軸方向に対して直角に結合させた縦長の第1接続片33aと第1接続片33aの下部に垂直に設けられた第2接続片33bとを備えた接続部33を有している。第1横フレーム3Aを、相対向する一対の支柱2,2間を連結するように固定するには、第1横フレーム3Aの接続部33における、第1接続片33aを支柱2の側面2sに当接させるとともに、第2接続片33bを支柱2の背面2rに当接させ、その状態で、第2接続片33bに設けた固定用孔33cに、ビス等の棒状固定具34を挿入し、支柱2の背面2rに捻じ込む。これにより、第1横フレーム3Aを、一対の支柱2,2間に、第1横フレーム3Aと一対の支柱2,2とが同一平面上に位置するように固定することができる。また固定具34が、支柱2の前面側に突出しないようにできるため、外観に優れた可動表示パネル付商品陳列棚100が得られる。
なお、複数の支柱2のうち、前述した中間支持部11bに支持されているものは、図1に示すように、支柱2に、支柱2の左右両側に位置する第1横フレーム3Aが接続されている。その場合、図7に示すように、支柱2の背面2r側に、左右の第1横フレーム3Aの第2接続片33bどうし及び固定用孔33cどうしを重ね合わせた状態に配置し、重ね合わせた2つの固定用孔33cに、背面2r側から固定具34を挿通して固定することが好ましい。この場合も、固定具34が支柱2の前面側に突出しないようにできるため、外観に優れた可動表示パネル付商品陳列棚100が得られる。
【0020】
第2横フレーム3Bは、図3及び図8(a)に示すように、円筒状で通直な金属製棒状体からなる本体部31の両端部に、下面dにスリット状の開口部35a、上面uに小円状の貫通孔35b、側面sに固定具挿入孔35cを有する接続片挿入部35が形成されている。また、左右方向Xに隣り合う一対の支柱2,2の相対向する側面2sには、図10(a)に示すように、図8(b)に示す接続片36の係合突起36aが係合可能な係合孔21が、高さ方向Zに直列した状態に多数形成されている。図8(b)に示す接続片36は、金属製の板状体であり、支柱2の係合孔21に係合する鉤状の係合突起36a、及び係合突起36aが係合する係合孔の1又は2つ下の係合孔21に挿入されて接続片36の固定状態を安定化させる補助突起36bを備えており、更に、固定具挿入孔35cから挿入したビス等の棒状固定具37を挿通させ固定するための雌ねじ加工を施した貫通孔36cを有している。
個々の第2横フレーム3Bを、相対向する一対の支柱2,2間を連結するように固定するには、図9(a)に示すように、隣り合う支柱2,2の相対向する側面のそれぞれに、前述した構成の接続片36を、係合突起36a及び補助突起36bを係合孔21に挿入して仮固定し、次いで、第2横フレーム3Bを、両端の接続片挿入部35に一対の接続片36がそれぞれ挿入されるように配置する〔図10(a)参照〕。このとき、小円状の貫通孔35bに、接続片36の上縁部に設けた小突起36dが入るようにすると、固定具挿入孔35cの位置と、接続片36の貫通孔36cの位置とが一致し、貫通孔36cに対するビス等の棒状固定具37の挿入及び固定が容易となる。
【0021】
そして、図10(b)に示すように、第2横フレーム3Bの裏面側から固定具挿入孔35cに、ビス等の棒状固定具37を挿入し、挿入した棒状固定具37が、接続片36の貫通孔36cに螺着するようにする。
第2横フレーム3Bは、例えば、このようにして一対の支柱2,2間に、安定した状態に固定することができ、また、第2横フレーム3Bと一対の支柱2,2とが同一平面上に位置するように固定することができる。また貫通孔35cに、雌ねじを設け、背面側から棒状固定具37を貫通孔35に螺入することによって、第2横フレーム3Bを、棒状固定具37が支柱2の前面側に突出しないように固定することができ、一層、外観に優れた可動表示パネル付商品陳列棚100が得られる。
【0022】
本実施形態の表示方法追加構造体1は、図1及び図9(b)に示すように、左右方向に延びる上部表示パネル51を商品陳列棚10の上部に取り付け可能な、上部表示パネル51の取り付け部材5を備えている。取り付け部材5は、横長の上部表示パネル51の下縁部が挿入される下溝を有する下方フレーム52と、下方フレーム52の両端から立ち上がり、上部表示パネル51の側縁部が挿入される側方溝を有する側方フレーム53,53とを有するとともに、下方フレーム52の下部に、商品陳列棚10の上部連結フレーム13に嵌合する嵌合部54,54を有しており、嵌合部54,54を上部連結フレーム13に嵌合させることで、該上部連結フレーム13に対して脱着自在に取り付け可能である。
上部表示パネル51には、商品に関する文字情報を表示しても良いし、商品陳列棚10に一層の統一感を付与するために、一部又は全部の上部表示パネル51に文字情報を表示するとともに又は総ての上部表示パネル51に文字情報を表示することなく、全ての上部表示パネル51の色を同一色に統一しても良い。
上部表示パネル51の取り付け部材5および上部表示パネル51は、必ずしも設けなくともよいが、これを表示方法追加構造体の一部として設けることで、売り場の一体感をより一層増すことができる。
【0023】
本実施形態における商品情報表示パネル4は、図11(a)に示すように、裏面側に、高さ方向Zに隣り合う2本の横フレーム3,3のうちの上側の横フレーム3に係合する上側係合部41と、該2本の横フレーム3のうちの下側の横フレーム3に係合する下側係合部42とを備えるとともに、上側係合部41と下側係合部42との間の距離の調整機構を有する。具体的には、商品情報表示パネル4は、上側係合部41を有する情報表示パネル43と、下側係合部42を有する高さ調整パネル44とを備え、図11(b)に示すように、情報表示パネル43及び高さ調整パネル44には、ボルト45及びナット46により互いを結合するためのボルト孔43a,44aが形成されている。情報表示パネル43のボルト孔43aは、情報表示パネル43の高さ方向における一か所に形成されている一方、高さ調整パネル44のボルト孔44aは、高さ調整パネル44の高さ方向における複数個所に形成されており、情報表示パネル43と高さ調整パネル44とを結合する際に、高さ調整パネル44の複数のボルト孔44aのなかからボルト45を挿通するボルト孔44aを適宜に選択することで、上側係合部41と下側係合部42との間の距離を多段階に調節可能である。上側係合部41と下側係合部42との間の距離の調整機構は、上側係合部41と下側係合部42との間の距離を無段階に調整可能なものも好ましい。本実施形態の商品情報表示パネル4においては、上側係合部41及び下側係合部42が、本発明における「2本の横フレームに接触する接触部」である。
【0024】
商品情報表示パネル4は、図1に示すように、商品陳列棚10の前方に配された横フレーム3のうち、高さ方向に隣り合う2本の横フレームに、左右方向にスライド移動可能に取り付けられるが、上記の調整機構を有することによって、商品情報表示パネル4を取り付ける2本の横フレームどうし間の距離が、場所によって異なる場合においても、取り付ける2つの横フレーム3,3間の距離に応じて、上側係合部41と下側係合部42との間の距離を適切な長さに調整することができる。それにより、商品情報表示パネル4は、商品陳列棚10の前方に配された横フレームのうち、高さ方向に隣り合う任意の2本の横フレーム3,3に取り付けることができる。
【0025】
本実施形態における商品情報表示パネル4における上側係合部41及び下側係合部42は、情報表示パネル43又は高さ調整パネル44の背面部4aと、背面部4aから突出する水平部4bと、水平部4bの先端部に連設された垂下部4cとを有し、これらに囲まれた空間4d内に横フレーム3が配される。空間4dは、商品陳列棚10の前後方向Yに沿う方向の長さが、横フレーム3の同方向の長さより若干長く、商品情報表示パネル4を、上下2本の横フレーム3に沿って左右方向に摺動させることができる。なお、下側係合部42の垂下部4cの下部には、ビス孔4eが形成されており、商品情報表示パネル4を高さ方向に隣り合う2本の横フレーム3,3に取り付けた後に、該ビス孔4eにビス4fを螺入し、その先端を、横フレーム3の下部表面に近接配置することで、効果的に、商品情報表示パネル4の脱落が防止される。
【0026】
本実施形態における商品情報表示パネル4の情報表示パネル43は、透明又は半透明の前面パネル43bと透明又は半透明の背面パネル43cとを、それぞれの側縁部及び下縁部に間隔保持材43dを介在させて一体化させて形成されており、前面パネル43bと背面パネル43cとの間に、商品情報を記載したシート(図示せず)を挿入可能な情報シート挿入部43eを有している。商品情報を記載したシートを、情報シート挿入部43eに挿入した状態においては、当該シートの商品情報を、消費者が前面パネル43b側から視認可能である。
高さ調整パネル44も、透明又は半透明の前面パネル44bと透明又は半透明の背面パネル44cとを、背面パネル44cの側縁部及び下縁部に間隔保持材44dを介在させて一体化させて形成されており、前面パネル44bと背面パネル44cとの間に、商品情報を記載したシート(図示せず)を挿入可能な情報シート挿入部44eを有している。商品情報を記載したシートを、情報シート挿入部44eに挿入した状態においては、当該シートの商品情報を、消費者が前面パネル44b側から視認可能である。
情報シート挿入部43eに挿入する商品情報を記載したシートは、紙製でも合成樹脂製でも紙と合成樹脂とのラミネートシートでも良い。またシートはある程度の厚みを有する板状物であっても良い。
【0027】
本実施形態に係る可動表示パネル付商品陳列棚100は、既存の商品陳列棚10における左右方向に隣り合う一対の支持部11に、前述した支柱固定部材20を取り付けることによって、各支持部11の前方の位置における商品陳列棚10の前方に支柱2を配置し、次いで、左右方向に隣り合う支柱2,2間に、適宜の順序で第1及び第2横フレーム3A,3Bを固定した後、商品情報表示パネル4を、高さ方向に隣り合う2つの横フレーム3,3に取り付けることによって構成される。
図1に示す可動表示パネル付商品陳列棚100のように、一対の支持部11及び該一対の支持部に左右両端を支持された複数の棚部12を有する単位陳列棚10Aが左右方向に複数連なった構成の可動表示パネル付商品陳列棚を得る場合、全ての単位陳列棚10Aについて、上述した工程を同時に行っても良いし、一つの単位陳列棚10Aについて上述した工程を行った後、他の単位陳列棚10Aについて順次上述した工程を行っても良い。
【0028】
本実施形態の表示方法追加構造体1は、例えば売り場に既に設置してある商品陳列棚10に対して取り付けることができ、当該商品陳列棚10の前方に、商品情報表示パネル4を、左右方向にスライド移動可能に設けることができる。
本実施形態の表示方法追加構造体1及び該構造体1を商品陳列棚10に取り付けて得られる可動表示パネル付商品陳列棚100においては、商品情報表示パネル4という商品情報の表示方法が追加されることにより、例えば、商品陳列棚10の各棚部12には、その棚部12に載置して陳列する商品の商品名や価格等を、商品情報を記載した表示物の貼り付けやPOPの取り付け等の従来通りの方法で表示する一方、上下の棚部12間に位置する商品情報表示パネル4に、上下の棚部のうちの下側の棚部又は該下側の棚部及びそれに連続する一又は二以上の更に下の棚部に陳列される複数の商品に共通する商品情報を、商品情報表示パネル4に表示して商品の購入希望者に提示することができる。また、上下の棚部間の高さ方向全長にわたって商品情報表示パネル4があるので、表示が大きく、見やすくなる。これにより、商品の購入希望者は、自己が購入しようとする商品に容易に到達できるようになる。
【0029】
複数の商品に共通する商品情報としては、例えば、(1)複数の商品が属する商品のカテゴリー、(2)複数の商品を有するブランドのブランド表示(3)複数の商品にまたがるキャンペーン情報等が挙げられる。
(1)複数の商品が属する商品のカテゴリーとしては、例えば、シャンプーやリンス等についてヘアケア製品、ボディソープ、身体用清拭シート、デオドラント商品等についてボディケア製品、ファンデーション、口紅、マスカラ等についてメーキャップ化粧品、砂糖、塩、酢、味噌等について調味料と表示することが例示できる。
(2)複数の商品を有するブランド表示としては、例えば、ブランド名、ブランドロゴなどが挙げられる。
(3)複数の商品にまたがるキャンペーン情報としては、例えば、特典ポイントキャンペーンに関する情報、季節のキャンペーンに関する情報、お買い得情報などが挙げられる。
【0030】
複数の商品が属する商品のカテゴリー等の複数の商品に共通する商品情報を、商品陳列棚10の前方に配したスライド移動可能な商品情報表示パネル4に表示することは、下記のような利点もある。
(1)商品情報表示パネル4を移動させることにより、商品情報表示パネル4の裏側の商品も容易に出し入れすることができる。
なお、商品情報表示パネル4を取り付ける場所に拘わらずに、商品の出し入れを容易とするためには、図1に示すように、支柱2間に高さ位置を異ならせて取り付けられる複数の横フレーム3は、複数段の棚部12それぞれの高さ位置に取り付けられることが好ましい。
(2)棚部12に表示物を取り付ける既存の表示方法との併用に支障がない。
(3)例えば、一つの商品情報表示パネル4の可動範囲に、その商品情報表示パネル4に記載した商品情報が適用される商品を陳列することにより、その商品情報が適用される商品の範囲を明確にすることもできる。
【0031】
また、本実施形態の表示方法追加構造体1及び該構造体1を商品陳列棚10に取り付けて得られる可動表示パネル付商品陳列棚100においては、商品情報表示パネル4に加えて横フレーム3も、商品陳列棚10の前方に位置するため、支柱2及び横フレーム3の色彩や外観が、正面から視た見た目に大きく影響を与える。
従って、図1に示す可動表示パネル付商品陳列棚100における個々の単位陳列棚10Aに対応する支柱2の色と横フレーム3の色とを同一又は類似色に統一することで、個々の単位陳列棚10Aに陳列された総ての商品が、共通する属性を有することを示すことができ、また、図1に示す可動表示パネル付商品陳列棚100に含まれる総ての支柱2の色と横フレーム3の色とを同一又は類似色に統一することで、可動表示パネル付商品陳列棚100に陳列された総ての商品が、共通する属性を有することを示すことができる。
【0032】
共通する属性としては、例えば、男性用の商品であること、女性用の商品であること、特定の年齢層向けの商品であること、特定の会社から提供される商品であること等が挙げられる。この場合、前述した上部表示パネル51に「男性用」、「女性用」等の、共通する属性に関する表示を行うことも好ましい。
例えば、図1に示す可動表示パネル付商品陳列棚100における総ての支柱2及び横フレーム3の色を、青色、紺色、水色等の同一色に着色するとともに、上部表示パネル51に「男性用」又は「Men’s」等と表示し、その可動表示パネル付商品陳列棚100に男性用の商品のみを陳列することにより、商品の購入希望者に、可動表示パネル付商品陳列棚100に陳列されている商品が、全て男性用の商品であることを示すことができる。横フレーム3を青色又は紺色とする一方、支柱2を黒色等の類似色とすることもできる。
【0033】
このように、本実施形態の表示方法追加構造体1及び可動表示パネル付商品陳列棚100によれば、支柱2及び横フレーム3が、商品陳列棚10の前方に位置するため、支柱2及び横フレーム3の色を同一色又は類似色に統一する等により、商品情報表示パネル4に表示する商品情報とは別の、複数の商品に共通する情報を提供することができる。
これにより、例えば、棚部12に商品名及び価格を表示し、商品情報表示パネル4に複数の商品が属する商品のカテゴリーを表示し、更に、複数の商品情報表示パネル4を取り付けた可動表示パネル付商品陳列棚100の全体が、男性用商品を集めた棚であることを示すことも可能となる。
【0034】
単位陳列棚10A又は単位陳列棚10Aが複数連なった構成の商品陳列棚10に、統一された印象の外観を与えるためには、横フレーム3に加えて支柱2も、商品陳列棚より前方に位置するように取り付けられ、複数の支柱2と複数の横フレーム3とが、同一平面上に位置するように取り付けられることが好ましい。
【0035】
また、本実施形態においては、支柱2を、上下の前後連結フレーム22,23に設けた係合突起24aを、商品陳列棚10の支持部11に設けられた係合孔16aに係合させて商品陳列棚10に取り付けている。この係合孔16aは、商品陳列棚10の支持部11に棚部12を固定するために設けられているものであるため、その係合孔16aを用いることにより、商品陳列棚10の構成を変えることなく、支柱2、横フレーム3及び商品情報表示パネル4の取り付けが可能である。
【0036】
また、商品情報表示パネル4は、上側係合部41と下側係合部42との間の距離、即ち2本の横フレームに接触する接触部間の距離を調節可能であるため、棚部12間の距離が一定ではない商品陳列棚10の各棚部12の高さ位置に横フレーム3を固定し、高さ方向に隣り合う横フレーム間の距離が一定でない場合であっても、上側係合部41と下側係合部42との間の距離を調整することにより、何れの高さ位置にも取り付け可能である。
なお、本実施形態における商品情報表示パネル4は、ビス4fを弛めることにより、商品情報表示パネル4を取り付けた上下2本の横フレーム3,3から取り外し可能であり、別の場所に繰り返し取り付けることが可能である。
【0037】
以上、本発明をその好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に制限されず、適宜変更可能である。
例えば、支柱2の断面形状は長方形や正方形に代えて円形や他の形状であっても良く、横フレーム3の断面形状も円形に代えて長方形や正方形、他の形状であっても良い。また、前後連結フレーム22,23は、一方又は双方が、支柱2の上下端部以外の部位に結合していても良く、また、一方又は双方の前後連結フレーム22,23は、支柱2に対して脱着自在に結合して使用するものであっても良い。また、前後連結フレームは、通直な棒状体に代えて円弧状、サインカーブ状、連続波形形状等の任意の曲線状に曲がった棒状体であっても良い。また1本の支柱2に、1本又は3本以上の前後連結フレームが結合していても良い。また前後連結フレームは、支柱2側とは反対側が、商品陳列棚10の支持部11に代えて、商品陳列棚10の他の部分や、商品陳列棚10以外に固定されても良い。商品陳列棚10以外に固定される例としては、商品陳列棚10の後方や商品陳列棚10の左右両側に壁面が存在する場合の該壁面や、背中合わせに他の商品陳列棚を設置する場合の当該他の商品陳列棚の一部等が挙げられる。また、支柱2と前後連結フレームとが形成する支柱固定部材は、図3に示すコ字状のものに代えて、E字状やU字状のもの、全体として円弧状のもの等であっても良い。また横フレーム部分が、棚部12より前方に位置する一方、支柱部分は、棚部12の前端より後方に存在しても良い。またバネ等の弾性材を内蔵した伸縮棒状体を、圧縮状態で天井と床面との間や天井とベース棚15との間に配置し、これを支柱として用いても良い。
また複数の横フレームが取り付けられる一対の支柱は必須ではなく、例えば、商品陳列棚10から棚部12の前方に腕を複数突出させて、その腕で横フレーム3を支えてもよい。
【0038】
また、図1に示す可動表示パネル付商品陳列棚100における商品陳列棚10は、一対の支持部11及び該一対の支持部に左右両端を支持された複数の棚部12を有する単位陳列棚10Aが左右方向に5個連なったものであったが、本発明における商品陳列棚10は、単一の単位陳列棚10Aからなるものや、単位陳列棚10Aが任意の数、例えば2以上20以下の任意の数、連なったものであっても良い。なお、単位陳列棚10Aは、隣り合う単位陳列棚10Aが両者の境目にある支持部11を共有するものであっても良い。
【0039】
なお、単位陳列棚10Aの異なる高さ位置に配する横フレーム3の本数は、少なくとも2本であり、3本以上が好ましく、4本以上がより好ましく、また好ましくは20本以下であり、より好ましくは10本以下である。より具体的には、好ましくは3本以上20本以下であり、より好ましくは4本以上10本以下である。
また、第1横フレーム3Aは省略しても良い。また、可動表示パネル付商品陳列棚は、複数の商品情報表示パネル4を備えることが好ましく、3以上30以下の商品情報表示パネル4を備えることが更に好ましい。
【0040】
また、商品情報表示パネル4は、高さ調整パネル44が下側係合部42を有さず、高さ調整パネル44の背面部4aにおける横フレーム3に接触する部分が、本発明における「接触部」となっていても良い。情報表示パネル43は、背面パネル43cが不透明であっても良く、また情報シート挿入部43eを有しないものであっても良い。高さ調整パネル44も、背面パネル44cが不透明であっても良く、また情報シート挿入部44eを有しないものであっても良い。また商品情報表示パネル4は、その高さを調整不可能なものであっても良い。また商品情報表示パネル4の高さを調整可能とする方法は、上述した実施形態の方法に限られず、高さ調整可能な任意の機構を採用することができる。また、商品情報表示パネル4は、透明、半透明又は不透明の一枚の板状体からなり、該板状体の表面に、商品情報が直接記載されていても良い。
【符号の説明】
【0041】
1 表示方法追加構造体
2 支柱
20 支柱固定部材
22,23 前後連結フレーム
3A 第1横フレーム(横フレーム)
3B 第2横フレーム(横フレーム)
4 商品情報表示パネル
41 上側係合部(接触部)
42 下側係合部(接触部)
43 情報表示パネル
44 高さ調整パネル
5 揺れ防止部材
10 商品陳列棚
10A 単位陳列棚
11 支持部
12 棚部
16 係合孔列
100 可動表示パネル付商品陳列棚
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11