特許第6387210号(P6387210)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6387210コンシェルジュシステム、方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6387210
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】コンシェルジュシステム、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20180827BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   G06Q50/22
   G06F17/30 340A
   G06F17/30 170Z
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-513968(P2018-513968)
(86)(22)【出願日】2016年4月26日
(86)【国際出願番号】JP2016062978
(87)【国際公開番号】WO2017187495
(87)【国際公開日】20171102
【審査請求日】2018年6月23日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【審査官】 早川 学
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−63218(JP,A)
【文献】 特開2013−238970(JP,A)
【文献】 特開2004−53520(JP,A)
【文献】 特開2006−301973(JP,A)
【文献】 特開2002−311158(JP,A)
【文献】 特開2002−15184(JP,A)
【文献】 山田貴子、外1名,服の適正温度の着衣ライフログからの抽出法とファッションコーディネート支援法,電子情報通信学会技術研究報告,一般社団法人電子情報通信学会,2014年 2月28日,Vol.113,No.479,pp.107〜112
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天候情報に応じて、利用者にカスタマイズされた情報を提案するコンシェルジュシステムであって、
前記天候情報を外部の天候関連システムから取得する天候情報取得手段と、
前記体調情報を外部の体調関連システムから取得する体調情報取得手段と、
前記天候情報取得手段で取得された所定期間の前記天候情報に、前記体調情報取得手段で取得された当該所定期間の前記利用者の前記体調情報が対応付けられている関連情報データと、前記体調情報に提供情報が対応付けられた提供情報データと、を記憶する記憶手段と、
前記記憶された前記関連情報データを参照して、ある日の前記天候情報と一致又は近似する情報を検索し、この前記天候情報に対応付けられた前記体調情報を抽出し、前記提供情報データを参照し、抽出した前記体調情報に対応付けられた前記提供情報を抽出し、抽出した前記提供情報を提供する情報提供手段と、
を備えることを特徴とするコンシェルジュシステム。
【請求項2】
前記情報提供手段で提供する利用者に適した情報が、風邪を引きにくい服装情報である
ことを特徴とする請求項1に記載のコンシェルジュシステム。
【請求項3】
前記情報提供手段で提供する利用者に適した情報が、乾燥しにくいスキンケア情報である
ことを特徴とする請求項1に記載のコンシェルジュシステム。
【請求項4】
前記情報提供手段で提供する利用者に適した情報が、快適に過ごせる花粉症対策情報である
ことを特徴とする請求項1に記載のコンシェルジュシステム。
【請求項5】
天候情報に応じて、利用者にカスタマイズされた情報を提案するコンシェルジュシステムが実行する方法であって、
前記天候情報を外部の天候関連システムから取得する天候情報取得ステップと、
前記体調情報を外部の体調関連システムから取得する体調情報取得ステップと、
前記天候情報取得ステップで取得した所定期間の前記天候情報に、前記体調情報取得ステップで取得した当該所定期間の前記利用者の前記体調情報が対応付けられている関連情報データと、前記体調情報に提供情報が対応付けられた提供情報データと、を記憶する記憶ステップと、
前記記憶された前記関連情報データを参照して、ある日の天候情報と一致又は近似する情報を検索し、この前記天候情報に対応付けられた前記体調情報を抽出し、前記提供情報データを参照し、抽出した前記体調情報に対応付けられた前記提供情報を抽出し、抽出した前記提供情報を提供する情報提供ステップと、
を含む方法。
【請求項6】
天候情報に応じて、利用者にカスタマイズされた情報を提案するコンシェルジュシステム
前記天候情報を外部の天候関連システムから取得する天候情報取得ステップ
前記体調情報を外部の体調関連システムから取得する体調情報取得ステップ
前記天候情報取得ステップで取得した所定期間の前記天候情報に、前記体調情報取得ステップで取得した当該所定期間の前記利用者の前記体調情報が対応付けられている関連情報データと、前記体調情報に提供情報が対応付けられた提供情報データと、を記憶する記憶ステップ
前記記憶された前記関連情報データを参照して、ある日の天候情報と一致又は近似する情報を検索し、この前記天候情報に対応付けられた前記体調情報を抽出し、前記提供情報データを参照し、抽出した前記体調情報に対応付けられた前記提供情報を抽出し、抽出した前記提供情報を提供する情報提供ステップ
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天候情報に応じて、利用者にカスタマイズされた情報を提案するコンシェルジュシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人々の行動は天候に応じて異なる場合があるため、様々な情報源から天候に関する情報が配信されていた。
【0003】
例えば、配信側のユーザ端末が、配信用メッセージを、配信希望日時および該配信希望日時における天候を含む配信条件と一緒に情報配信装置に送信し、情報配信装置が、上記配信希望日時における天気予報情報を天気情報提供システムから取得し、該天気予報情報が上記配信条件の天候と一致する場合にのみ、上記配信用メッセージを上記配信希望日時に受信側のユーザ端末に送信する情報配信システムが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の装置によれば、天候に応じた情報配信を自動で行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−209983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、天候(気温・天気・湿度等)に応じた行動は、個々の利用者によって、それぞれ異なる。例えば、気温20℃は、ある利用者の体調によっては暑く感じても、別の利用者の体調によっては寒いと感じる場合がある。この場合、暑いと感じる利用者の行動としては服装を薄着にして出かける方が望ましく、寒いと感じる利用者の行動としては服装を厚着にして出かける方が望ましい。
【0006】
しかしながら、特許文献1の情報配信システムでは、情報の配信者側の希望に応じた情報が配信されるため、ある日の天候(気温・天気・湿度等)における、利用者(受信側のユーザ端末を操作する利用者)にとっての最適な情報(例えば、服装・スキンケア等)を提案することができなかった。
【0007】
本発明は、これらの課題に鑑み、ある日の天候における、利用者にとっての最適な情報を提案するコンシェルジュシステム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0009】
第1の特徴に係る発明は、
天候情報に応じて、利用者にカスタマイズされた情報を提案するコンシェルジュシステムであって、
前記天候情報を外部の天候関連システムから取得する天候情報取得手段と、
体調情報を外部の体調関連システムから取得する体調情報取得手段と、
前記天候情報取得手段で取得された所定期間の前記天候情報と、前記体調情報取得手段で取得された当該所定期間の前記利用者の前記体調情報と、を関連付けて関連情報として記憶する記憶手段と、
前記記憶された前記関連情報から算出して、ある日の前記天候情報における前記利用者に適した情報を提供する情報提供手段と、
を備えるコンシェルジュシステムを提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明によれば、所定期間の天候情報と当該所定期間の利用者の体調情報と、を関連付けて関連情報として記憶し、この関連情報から算出して、ある日の天候情報における利用者に適した情報を提供できる。これにより、例えば、過去の天候情報(気温・天気・湿度等)と、その日の利用者の体調情報と、を紐付けて蓄積し、この蓄積した情報に基づき、天候に応じた当該利用者にとって最適な情報を算出できる。利用者は、このような最適な情報を利用することで、例えば、暑すぎて汗をかきすぎたり、寒すぎて風邪を引いたり、肌が乾燥したり、肌がベトベトになったりすることを軽減できる。したがって、ある日の天候における、利用者にとっての最適な情報を提案するコンシェルジュシステムを提供できる。
【0011】
第1の特徴に係る発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【0012】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明に加え、
前記情報提供手段で提供する利用者に適した情報が、風邪を引きにくい服装情報であることを特徴とするコンシェルジュシステムを提供する。
【0013】
第2の特徴に係る発明によれば、関連情報に基づき、ある日の天候における、利用者にとっての最適な風邪を引きにくい服装情報を提案できる。
【0014】
第3の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明に加え、
前記情報提供手段で提供する利用者に適した情報が、乾燥しにくいスキンケア情報であることを特徴とするコンシェルジュシステムを提供する。
【0015】
第3の特徴に係る発明によれば、関連情報に基づき、ある日の天候における、利用者にとっての最適な乾燥しにくいスキンケア情報を提案できる。
【0016】
第4の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明に加え、
前記情報提供手段で提供する利用者に適した情報が、快適に過ごせる花粉症対策情報であることを特徴とするコンシェルジュシステムを提供する。
【0017】
第4の特徴に係る発明によれば、関連情報に基づき、ある日の天候における、利用者にとっての最適な快適に過ごせる花粉症対策情報を提案できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ある日の天候における、利用者にとっての最適な情報を提案するコンシェルジュシステム、方法及びプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明の好適な実施形態であるコンシェルジュシステム1の概要を説明するための図である。
図2図2は、コンシェルジュシステム1の全体構成図である。
図3図3は、コンシェルジュシステム1の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
図4図4は、サーバ10が実行する利用者個別情報提供処理のフローチャートである。
図5図5は、サーバ10の関連情報データDB17に記憶された関連情報データを説明する図である。
図6図6は、サーバ10の提供情報データDB19に記憶された提供情報データを説明する図である。
図7図7は、端末20の入出力部24に表示される画面の一例であって、利用者個別情報に基づく利用者個別情報画面イメージである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0021】
[コンシェルジュシステムの概要]
図1は、本発明の好適な実施形態であるコンシェルジュシステム1の概要を説明するための図である。この図1に基づいて、コンシェルジュシステム1の概要を説明する。コンシェルジュシステム1は、サーバ10と、端末20によって構成される。
【0022】
コンシェルジュシステム1は、天候情報に応じて、利用者にカスタマイズされた情報を提案する。具体的には、コンシェルジュシステム1は、サーバ10が、天候情報に応じて、利用者が操作する端末20にカスタマイズされた情報を送信する。
【0023】
詳細には、サーバ10は、天候情報を外部の天候関連システムから取得(受信)し、利用者の体調情報を外部の体調関連システムから取得(受信)する。ここで、本実施形態において、「天候情報」は、気温、天気、湿度等の情報が含まれ、実際の値である実績値や予報された予報値であってもよい。また、「体調情報」には、体調、体感、肌の状態、花粉症の症状等の情報が含まれる。
【0024】
そして、サーバ10は、取得(受信)した所定期間(例えば、過去1年間等)の天候情報と、当該所定期間の利用者の体調情報と、を関連付けて関連情報として記憶し、この関連情報から算出して、ある日の天候情報における利用者に適した情報を、当該利用者の端末20に送信する。
【0025】
ここで、本実施形態において、「利用者に適した情報」には、風邪を引きにくい服装情報(図1に示す例では、「上着を脱いで」)、乾燥しにくいスキンケア(図1に示す例では、「目元にクリーム」)、快適に過ごせる花粉症対策情報(図1に示す例では、「マスクを着用」)等の情報が含まれる。
【0026】
このようなコンシェルジュシステム1によれば、ある日の天候における、利用者にとっての最適な情報を提案できる。
【0027】
[コンシェルジュシステムのシステム構成]
図2は、コンシェルジュシステム1の全体構成図である。コンシェルジュシステム1において、サーバ10及び端末20は、互いに公衆回線網5を介してそれぞれ通信可能に接続されている。また、サーバ10及び端末20は、外部のシステムである天候関連システム30及び体調関連システム40と、公衆回線網5を介してそれぞれ通信可能に接続されている。
【0028】
サーバ10は、後述の機能を備えた一般的なサーバであってよい。端末20は、通信部を備えた一般的な情報端末であってよく、後述する機能を備える情報機器であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、電子辞書端末、携帯型音楽プレーヤ、携帯型コンテンツ再生・録画プレーヤといった携帯型端末であってもよいし、パーソナルコンピュータといった据え置き型の端末であってもよい。
【0029】
[各機能の説明]
図3は、コンシェルジュシステム1の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
【0030】
サーバ10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、記憶部12として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部を備え、通信部13として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity)対応デバイス又は、第3世代、第4世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える。記憶部12は、情報提供プログラム100や関連情報データDB17や提供情報データDB19、その他、サーバ10の制御に必要なデータを記憶する。
【0031】
サーバ10において、制御部11が情報提供プログラム100を読み込むことで、記憶部12及び通信部13と協働して、天候情報取得モジュール14、体調情報取得モジュール15及び利用者個別情報提供モジュール18を実現する。また、サーバ10において、制御部11が情報提供プログラム100を読み込むことで、記憶部12と協働して、関連情報データ生成モジュール16を実現する。
【0032】
端末20は、サーバ10と同様に、制御部21として、CPU,RAM,ROM等を備え、記憶部22として、データのストレージ部を備え、通信部23として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備え(有線であってもよい)、入出力部24として、タッチパネルやディスプレイ等による表示手段や、タッチパネルやキーボード、マウス等による入力手段を備える。記憶部22は、情報表示プログラム200、その他、端末20の制御に必要なデータを記憶する。
【0033】
端末20において、制御部21が情報表示プログラム200を読み込むことで、記憶部22及び通信部23と協働して、利用者情報送信モジュール25及び利用者個別情報受信モジュール26を実現する。また、端末20において、制御部21が情報表示プログラム200を読み込むことで、記憶部22及び入出力部24と協働して、表示制御モジュール27を実現する。
【0034】
[利用者個別情報提供処理]
図4は、サーバ10が実行する利用者個別情報提供処理のフローチャートである。上述したサーバ10のモジュールが行う処理について、本処理にて併せて説明する。
【0035】
ステップS1において、サーバ10は、端末20の利用者情報送信モジュール25から利用者を識別する情報(例えば、氏名、所在地等を示す情報)を受信し、利用者毎にユーザIDを割り振り、記憶部12に記憶する。
【0036】
ステップS2において、天候情報取得モジュール14は、日付情報が対応付けられた天候情報を、外部の天候関連システム30から受信し、記憶部12に記憶する。
【0037】
ステップS3において、体調情報取得モジュール15は、日付情報が対応付けられており、ステップS1でユーザIDを割り振った利用者の体調情報を、外部の体調関連システム40から受信し、記憶部12に記憶する。
【0038】
ステップS4において、関連情報データ生成モジュール16は、ステップS2において天候情報取得モジュール14で取得された所定期間(例えば、過去1年間)の天候情報と、ステップS3において体調情報取得モジュール15で取得された当該所定期間の利用者の体調情報と、を関連付けて関連情報として関連情報データDB17に記憶する。
【0039】
図5は、サーバ10の関連情報データDB17に記憶された関連情報データを説明する図である。関連情報データは、ユーザ情報に日付情報が対応付けられ、日付情報毎に天候情報及び体調情報が対応付けられている。ユーザ情報には、利用者のユーザID及び所在地情報が含まれている。天候情報は、対応付けられている日付情報が示す日における、天候項目として天気、気温、湿度及び花粉量を示す情報が含まれている。体調情報には、対応付けられている日付情報が示す日における、体調項目として体調、体感、肌の状態及び花粉症の症状を示す情報が含まれている。
【0040】
なお、本実施形態では、体調情報の体調項目は、天候情報の天候項目にそれぞれ対応付けられているが、これに限らず、1つの天候項目に複数対応付けてもよいし、複数の天候項目に1つ又は複数対応付けてもよい。
【0041】
図4に戻って、ステップS5において、利用者個別情報提供モジュール18は、ステップS4で関連情報データ生成モジュール16によって記憶された関連情報データDB17から算出して、ある日の天候情報における利用者に適した情報を、端末20に送信する。
【0042】
詳細には、利用者個別情報提供モジュール18は、関連情報データDB17(図5参照)を参照して、ある日(例えば、当日や明日)の日付を含む所定範囲(例えば、ある日が4月1日であれば、(昨年の)3月1日〜5月1日等)において、天候情報取得モジュール14が受信した当該ある日の天候情報と一致又は近似する情報を検索し、この天候情報に対応付けられた体調情報を抽出する。
【0043】
このように、関連情報データDB17に日付情報を含め、利用者個別情報提供モジュール18によるある日における利用者に適した情報の算出時の検索範囲を、このある日の日付を含む所定範囲に限定することで、検索精度を向上できるとともに、検索による制御部11の処理負荷を軽減できる。なお、利用者個別情報提供モジュール18による検索において、ある日の日付を含む所定範囲に限定しない場合には、関連情報データDB17に日付情報を含めなくともよい。
【0044】
そして、利用者個別情報提供モジュール18は、体調情報に提供情報が対応付けられた提供情報データを参照し、抽出した体調情報に対応付けられた提供情報を抽出し、抽出した提供情報を端末20に送信する。
【0045】
図6は、サーバ10の提供情報データDB19に記憶された提供情報データを説明する図である。提供情報データは、1つの体調情報に、複数の提供情報が対応付けられている。
【0046】
利用者個別情報提供モジュール18は、ある体調情報に対応付けられた複数の提供情報のうちから1つの提供情報を決定する。この場合、利用者個別情報提供モジュール18は、抽選処理や、ユーザ情報、日付情報、その他の情報等に基づき、複数の提供情報のうちから1つの提供情報を決定する。これにより、利用者に提供する情報を多様化することが可能となる。なお、提供情報データは、1つの体調情報に、1つの提供情報が対応付けられていてもよい。
【0047】
そして、利用者個別情報提供モジュール18は、天候情報と決定した提供情報を含み、利用者に適した情報である利用者個別情報を、端末20に送信する。端末20は、利用者個別情報受信モジュール26により、サーバ10から送信された利用者個別情報を受信し、表示制御モジュール27が利用者個別情報に基づく利用者個別情報画面を入出力部24に表示する。
【0048】
図7は、端末20の入出力部24に表示される画面の一例であって、利用者個別情報に基づく利用者個別情報画面イメージである。例えば、サーバ10は、天候情報取得モジュール14が取得したある日(図7に示す例では12月5日)の天候情報が天気:雨、気温:10℃、湿度:71%、花粉量:多めである場合、利用者個別情報提供モジュール18が関連情報データDB17(図5参照)を参照して、当該ある日の天候情報と一致又は近似する情報(図5に示す例では12/1の情報)を検索し、この天候情報に対応付けられた体調情報(体調:悪い、体感:寒い、肌の状態:カサカサ、花粉症の症状:特に無し)を抽出する。
【0049】
そして、利用者個別情報提供モジュール18は、提供情報データDB19の提供情報データ(図6参照)を参照して、抽出した体調情報(体調:悪い、体感:寒い、肌の状態:カサカサ、花粉症の症状:特に無し)に基づき、提供情報として体調情報「悪い」に対応づけられた「大好物を食べよう」、体調情報「寒い」に対応づけられた「コート必須」、体調情報「カサカサ」に対応付けられた「保湿クリーム多めに」を決定し、この提供情報と天候情報を含む利用者個別情報を端末20に送信する。
【0050】
そして、端末20は、利用者個別情報受信モジュール26により、サーバ10から送信された利用者個別情報を受信し、表示制御モジュール27が図7に示すような利用者個別情報に基づく利用者個別情報画面を入出力部24に表示する。
【0051】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0052】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0053】
1 コンシェルジュシステム、30 天候関連システム、14 天候情報取得モジュール、15 体調情報取得モジュール、17 関連情報データDB、18 利用者個別情報提供モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7