特許第6387462号(P6387462)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6387462
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】走査バーの座標を求めること
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/10 20060101AFI20180827BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   H04N1/10
   G06T1/00 430H
【請求項の数】12
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-518193(P2017-518193)
(86)(22)【出願日】2014年10月30日
(65)【公表番号】特表2017-530651(P2017-530651A)
(43)【公表日】2017年10月12日
(86)【国際出願番号】US2014063150
(87)【国際公開番号】WO2016068937
(87)【国際公開日】20160506
【審査請求日】2017年4月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】511076424
【氏名又は名称】ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100121061
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 清春
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】ゴメス,ルシア,ジョージ,ミゲル
【審査官】 橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−220092(JP,A)
【文献】 特開2009−194434(JP,A)
【文献】 特開2012−048593(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/024− 1/207
G06T 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分的に重なる走査バーを位置合わせする方法であって、
一次元イメージを生成するためにプラテン上の対応する位置合わせパターンの部分を各走査バーでもって撮像し、各位置合わせパターンが座標系の既知の位置に配置されており、
各イメージにおいて、前記位置合わせパターンに対応する特徴記号の場所を特定し、
前記対応する特徴記号の第1の特徴要素の、対応するイメージ内の位置から各走査バーのX座標を求め、
前記対応する特徴記号の第2の特徴要素の、前記対応するイメージ内の幅から各走査バーのY座標を求めることを含み、
前記第1の特徴要素が、前記座標系のY軸に平行に配置された複数の線形特徴要素であり、各線形特徴要素が、X方向において所定の幅を有し、2つの隣接する線形特徴要素のそれぞれが、既知の間隔だけオフセットしており、
前記第2の特徴要素が、前記線形特徴要素に対して、前記座標系における所定位置に配置された三角形特徴要素である、方法。
【請求項2】
前記場所を特定することが、
前記イメージの明領域と暗領域との間のエッジの場所を特定するために、ガウシアンフィルタ及びその第1と第2の導関数を前記イメージに適用し、
輝度のばらつきのしきい値を超えるエッジを識別し、
X方向において所定の空間関係を有する前記識別されたエッジのパターンの場所を特定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記X座標を求めることが、前記位置合わせパターンの前記第1の特徴要素におけるエッジを識別し、
各識別されたエッジの前記一次元イメージ内の位置を求め、
前記求められた位置から前記X座標を計算することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記Y座標を求めることが、
前記位置合わせパターンの前記第2の特徴要素におけるエッジを識別し、
前記識別されたエッジ間の、前記一次元イメージ内の間隔を求め、
前記求められた間隔から前記Y座標を計算することを含む、請求項1〜3の何れかに記載の方法。
【請求項5】
各位置合わせパターンが、ドキュメントの走査中に使用されない前記対応する走査バーの部分により走査される、請求項1〜4の何れかに記載の方法。
【請求項6】
単一の走査バーよりも広いドキュメントを、前記走査バーを通過するように供給し、
前記供給中に各走査バーから一連の一次元ドキュメントイメージをキャプチャし、
前記走査バーからの前記一次元ドキュメントイメージを位置合わせするために、及び前記ドキュメントの二次元イメージを形成するために各走査バーの前記X座標およびY座標を用いることにより、各走査バーからの前記一連のドキュメントイメージを互いにステッチングすることを含む、請求項1〜5の何れかに記載の方法。
【請求項7】
ドキュメントスキャナであって、
ドキュメントを受け取るプラテンと、
座標系において既知の位置に、前記プラテン上に配置された複数の位置合わせパターンと、
前記プラテンに隣接して配置される走査バーアレイの状態に、2つの部分的に重なって千鳥に配置された走査バーであって、各走査バーが、前記位置合わせパターンの対応する1つの一次元スライスを撮像するための位置に固定されている、2つの部分的に重なって千鳥に配置された走査バーと、
前記撮像されたスライスから、前記座標系内の各対応する走査バーのX座標およびY座標を求めるためのコントローラとを含み、
各位置合わせパターンが、前記座標系のY軸に平行に配置された複数の線形特徴要素、及び前記線形特徴要素に対して、前記座標系における所定位置に配置された三角形特徴要素を含み、各線形特徴要素が、X方向において所定の幅を有し、2つの隣接する線形特徴要素のそれぞれが、既知の間隔だけオフセットしている、ドキュメントスキャナ。
【請求項8】
各走査バーは、前記座標系のX軸に実質的に沿って前記スキャナ内に配置され、同じY座標および異なるX座標をそれぞれ示すピクセルの線形アレイを生成することができる、請求項7に記載のスキャナ。
【請求項9】
前記走査バーが前記X方向において或る距離だけ延在し、前記スキャナが、前記X方向において前記或る距離よりも大きいドキュメントを走査することができる、請求項7又は8に記載のスキャナ。
【請求項10】
各位置合わせパターンが、ドキュメントの走査のために使用されない各対応する走査バーの端部部分に隣接して、前記プラテン上に配置される、請求項7〜9の何れかに記載のスキャナ。
【請求項11】
内部に格納された実行可能プログラムを有する持続性コンピュータ可読媒体であって、前記プログラムが、以下のこと、即ち
スキャナのプラテン上に配置された位置合わせパターンの部分の一次元イメージを、2つの部分的に重なる走査バーのそれぞれから受け取り、
前記位置合わせパターンの部分に対応する特徴記号の場所を、各一次元イメージにおいて特定し、
前記特徴記号の第1の特徴要素の対応する一次元イメージ内の位置から各走査バーのX座標を求め、
前記特徴記号の第2の特徴要素の前記対応する一次元イメージ内の幅から各走査バーのY座標を求めることを、プロセッサに命令し、
前記第1の特徴要素が、前記座標系のY軸に平行に配置された複数の線形特徴要素であり、各線形特徴要素が、X方向において所定の幅を有し、2つの隣接する線形特徴要素のそれぞれが、既知の間隔だけオフセットしており、
前記第2の特徴要素が、前記線形特徴要素に対して、前記座標系における所定位置に配置された三角形特徴要素である、持続性コンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記プログラムが、ユーザの介入なしに及び位置合わせプロット媒体を供給せずに、当該方法を自動的に開始するように前記プロセッサに命令する、請求項11に記載の媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
光学式イメージスキャナは一般に、対象物(物理的物体)のデジタルイメージ又は他のデジタル表現を生成するために使用される。頻繁に走査される対象物の1つのタイプは、ドキュメント(文書、原稿)である。例えば、青焼き、又はポスターなどのような特定のドキュメントは、極めて大きい可能性があり、より小さい縁に沿って50インチ(127cm)ほども広がる。大判スキャナは、係るドキュメントを撮像するために使用され得る。しかしながら、個々の走査(スキャン)バーの長さは、50インチ(127cm)よりも遙かに小さい可能性があり、その結果、大きなドキュメントを撮像するために、複数の走査バーを利用することができる。しかしながら、複数の走査バーを用いて首尾一貫して高品質のイメージ(画像)を得ることは、難題である。
【図面の簡単な説明】
【0002】
図1】本開示の一例による、部分的に重なって千鳥に配置された定位置の走査バーを有するドキュメントスキャナの略図である。
図2】本開示の一例による、位置合わせパターンを有し且つ図1のドキュメントスキャナと共に使用可能なプラテンの一部の略図である。
図3】本開示の一例による、図1の定位置の走査バーと共に作成された図2の位置合わせパターンの様々な例示的な寸法の略図である。
図4】本開示の一例による、部分的に重なって千鳥に配置された定位置の走査バーを有する別のドキュメントスキャナの略図である。
図5A】部分的に重なって千鳥に配置された定位置の走査バーを位置合わせする方法に関する本開示の一例による流れ図である。
図5B】部分的に重なって千鳥に配置された定位置の走査バーを位置合わせする方法に関する本開示の一例による流れ図である。
図6】単一の走査バーより広いドキュメントを走査する際に、図5の位置合わせ方法を用いる方法に関する本開示の一例による流れ図である。
【0003】
詳細な説明
幾つかの大判スキャナは、単一の走査バーの幅より広いドキュメントを走査するために複数の走査バーを使用する。ドキュメントは、スキャナへ自動給紙され、走査バーの定位置のアレイを通過するように搬送され得る。例えば、17インチ(43.18cm)幅の走査バーを用いて50インチ(127cm)幅のドキュメントを走査するために、千鳥に配置されて部分的に重なるように配列された3つ以上の係る走査バーが使用され得る。ドキュメントがアレイを通過するように搬送される際に、各走査バーは、その時に走査バーの視野に隣接するドキュメントの領域の一連の一次元イメージスキャンを連続的に生成する。全走査バーから一次元イメージが得られた場合、これらイメージは、全体のドキュメントの合成イメージを生成するために互いにステッチングされる(繋ぎ合わされる)。本明細書および添付の特許請求の範囲において定義されるような用語「定位置」は、走査バーの位置がドキュメントの走査中に変化しないことを意味すると広く理解され得る。
【0004】
各走査バーの、スキャナ内の正確な位置が分からない場合、ステッチングのプロセスは、高度に正確なイメージを生成するために、各走査バーによりキャプチャされたイメージを適切に位置合わせすることが困難である。一例において、イメージは、送り方向において600ピクセルパーインチの解像度でキャプチャされ、走査バーの撮像素子は、その幅に沿って600ピクセルパーインチの分解能で配置され得る。結果として、スキャナ内の推定された走査バーの場所の僅かな誤差でも、幾つかの走査バーでもってキャプチャされた一次元イメージは、他の走査バーに対して不正確な位置においてステッチングされる可能性があり、視認可能な不連続部または他のアーチファクトが合成イメージで看取されるかもしれない。
【0005】
これを改善するために、幾つかのスキャナは、各走査バーの、スキャナ内の位置を求めるための基本位置合わせプロットを使用する。これは、位置合わせモードでスキャナへ供給される印刷されたドキュメントであり、特別の位置合わせモードで走査される。次いで、スキャナによりキャプチャされた二次元イメージは、各走査バーの、スキャナ内の位置決めを求めるために、基本プロット上の特徴要素の既知の位置と比較され得る。
【0006】
しかしながら、これは幾つかの欠点を引き起こす。第1に、位置合わせは、ユーザの介入でもって行われ、かくして、それは自動的に行われることができない。多くの場合、それは、ユーザの選択時に行われる。更に、走査バーが位置合わせされた後、スキャナ内の及び/又はスキャナのプラテンに対するこれらの位置が変化する可能性がある。場合によっては、スキャナの開閉が係る変化を引き起こすかもしれない。別の場合では、当該位置は、動作中にスキャナ部品の膨張または収縮を生じる、スキャナの内部の温度変化の結果として変化するかもしれない。更に別の場合では、当該位置は、ある場所から別の場所へ輸送されているスキャナの結果として、例えばその過程でぶつけられる又は押される結果として変化するかもしれない。また、走査バーの位置は、アセンブリ内の走査バーの1つが保守または交換された場合に、変化する可能性もある。ユーザは、画質が非常に劣化して気付かずにはいられなくなるまで、これらの場合の幾つか又は全てにおいて再位置合わせの必要性を認識できない。
【0007】
本開示の1つの概念は、ユーザの相互作用なしに及び基本プロットを含む媒体を走査することなしに、部分的に重なる走査バーを自動的に位置合わせするための技術を提供することである。コンピュータと共に実施される場合、結果は、コンピュータの機能への大幅な機能強化である。その理由は、多くの場合に、係る位置合わせがいつ実行されるべきであるかをコンピュータが判断することができ、ユーザがこれを認識して位置合わせを開始することに依存しないからである。
【0008】
さて、図面を参照すると、部分的に重なる走査バーをユーザの相互作用なしに、及び基本プロットを含む媒体を走査することなしに自動的に位置合わせするドキュメントスキャナの一例が示される。スキャナのプラテンは、座標系において既知の位置における位置合わせパターンを有する。当該位置合わせパターンは、走査バーにより画像形成可能である。パターンに隣接して配置された対応する走査バーによりキャプチャされた各位置合わせパターンの一次元のイメージ部分(又は「スライス」)から、コントローラは、座標系内で各走査バーのX座標およびY座標を求める。次いで、これらX座標およびY座標を用いて、任意の個々の走査バーよりも幅が広いドキュメントの、各走査バーによりキャプチャされたイメージを互いに適切にステッチングすることができる。
【0009】
さて、ドキュメントスキャナの一例を、図1に関連して考察すると、スキャナ100はプラテン110を含む。プラテン110は、方向102(実質的に座標系104のY方向)においてスキャナを通るドキュメントを受け取ることができる。ドキュメントはX方向において、個々の走査バー120のスパンよりも大きくすることができる。2つの走査バー120A、120B(ひとまとめにして120)が、座標系104のX−Y平面に実質的に位置するプラテン110の画像形成可能な表面115に隣接して配置される。画像形成可能な表面115が走査バー120に最も近いプラテン110の面にあるように示されているが、別の例において、画像形成可能な表面115は、透明プラテン110の反対側にあってもよい。一例において、走査バー120は、画像形成可能な表面115と接触して配置され得る。別の例において、走査バー120は、Z軸に沿って、画像形成可能な表面115の上に或る距離だけ隔置され得る。走査バー120は、一例においてスキャナのシャシ(筐体)又はカバーの構造的部材のような、スキャナ100の他の特徴要素(図示せず)により定位置に維持される。各走査バー120は、複数の個々の撮像素子(図示せず)を有し、それらの各々は、走査されたイメージのピクセルを生成する。走査バー120は、CCD(電荷結合デバイス)走査技術、CIS(密着型センサ)技術、又は他の技術を使用することができる。走査バー120の撮像素子は、X方向に平行な一次元配列において実質的に直線的に配列されており、各撮像素子は、Z方向において(プラテン110に向かって)対応する視野を有する。定められた時間に、各走査バー120は、走査バー120の撮像素子の視野内に配置されたドキュメントのスライス、及び/又はプラテン110の一部を撮像する。キャプチャされたイメージは、ピクセルの線形アレイであり、それぞれは同じY座標および異なるX座標を表す。ドキュメントがスキャナ100を通る際、時系列のスライスが走査バー120によりキャプチャされ、それらはピクセルの二次元イメージへ変換され得る。プラテン110の1つの用途は、少なくとも撮像素子の視野内に、画像形成可能な表面115に平行に実質的に平坦な位置関係においてドキュメントを維持することである。例えばローラ(図示せず)のような他の機械的構成要素が、ドキュメントの送り及びその平坦性の維持を援助する。一例において、ドキュメントは、走査バー120とプラテン110との間に供給される。別の例において、プラテン110は透明であり、走査バー120とドキュメントとの間に配置され、その結果、ドキュメントはプラテン110を介して撮像される。プラテン110は、寸法安定性のある剛性材料から作成され得る。
【0010】
走査バー120A、120Bは、部分的に重なって千鳥に配置された配列で配置される。座標系104に関連して、2つの走査バー120A、120BがX軸に沿ってスパン122において部分的に重なっているが、Y軸に沿って千鳥に配置される。
【0011】
2つの位置合わせパターン130A、130B(ひとまとめにして130)がプラテン110上に配置される。位置合わせパターン130は、ドキュメントが存在しない時に走査バー120に関する位置情報を得るために走査バー120により撮像され、走査バー120は、引き続いて走査されるドキュメントのイメージを適切に形成するために使用され得る。一例において、位置合わせパターン130は、プラテン110上にエッチングされる。一例において、位置合わせパターン130は、媒体に取り付けられ、プラテン110に取り付けられる。各位置合わせパターン130は、パターン130が走査バー120の端部部分124により画像形成可能であるように、その走査バー120に対してプラテン110上に配置される。当該端部部分124は、位置合わせパターン130を撮像するために使用され得るが、ドキュメントを撮像するために使用されない。プラテン110が走査バー120とドキュメントとの間に配置される場合、ドキュメントの走査中、対応する位置合わせパターン130により1つの走査バー120の視野から遮断されているドキュメントの部分は、走査バーの部分的な重なり122の故に、代わりとして他の走査バーにより撮像される。
【0012】
コントローラ150が走査バー120に結合される。コントローラ150は、各走査バー120による一次元イメージのキャプチャをトリガする又は命令することができる。コントローラは、(位置合わせパターン130のスライスをキャプチャするための)位置合わせ中、及び(ドキュメントのスライスをキャプチャするための)ドキュメント走査中の双方において、そのように行うことができる。ドキュメントの走査中、コントローラ150は、ドキュメントをスキャナ100に送り込むことと同期してそのように行い、ドキュメントの二次元イメージがその後に構築され得る一連の係るイメージをキャプチャする。
【0013】
さて、位置合わせパターンを有するプラテンの一例を、図2に関連して考察すると、2つの部分的に重なった走査バーの隣接する端部の近傍におけるプラテン210の部分は、位置合わせパターン230A、230Bを有する。位置合わせパターン230Aは、第1の走査バーに関連付けられ、位置合わせパターン230Bは、第2の走査バーに関連付けられる。第1の走査バーは、定められた時間において、それが破線220Aに沿って撮像するようにスキャナ内に配置され、第2の走査バーは、それが破線220Bに沿って撮像するようにスキャナ内に配置される。前述されたように、プラテン210に対する走査バーの、スキャナにおける公称の位置が存在するが、走査バーの位置は、時々公称の位置からずれる可能性があり、これら位置は、時間と共に及び/又は特定の事象に応じて変化するかもしれない。図2はプラテン210の一部を示しているので、他の位置合わせパターン230も、プラテン210の他の部分に配置されることができ、これらパターンの幾つかが他の走査バーにより撮像され得ることに留意されたい。
【0014】
スキャナは、例えばローラ212A、212Bのような、ドキュメント搬送機構を含むことができる。これらローラ212は一例において、プラテン210の上に配置され得るが、別の例において、プラテン210は透明であり、ローラ212はプラテン210の下に配置され、プラテン210を通して視認され得る。一例において、各対応するローラ212の上に(即ち、Z軸においてそれからオフセットして)配置された走査バーの部分は、ドキュメントの対応する部分を撮像する。結果として、X軸に沿った位置214の重なりの範囲、及び位置214を通って供給されるドキュメントの部分は、破線220A、220Bに対応する走査バーの双方により撮像される。その結果として、コントローラ150は、位置214の範囲において、走査されたドキュメントのデジタル表現を互いにステッチングする際に、必要に応じてどちらか一方の走査バーにより生成されたピクセルを選択する。
【0015】
プラテン210に対する走査バーの位置決めは変化する可能性があるが、2つの隣接する走査バーの隣接する端部における位置合わせパターン230は、互いに対してプラテン210上に正確に配置される。2つのパターン230A、230Bのこれら正確な位置は、予め決定されており、スキャナのコントローラに既知である。互いに対する2つのパターン230A、230Bの正確な位置は、時間と共に変化しない、又は以下に限定しないが、数ある中でも、スキャナの開閉、スキャナ内部の温度変化、スキャナの輸送、スキャナのぶつかり、及び走査バーの交換を含む、互いに対してスキャナの内部構成部品の相対位置を潜在的に変更する可能性があるスキャナの事象に応答して変化しない。位置合わせパターン230が媒体上に形成され、それが次いでプラテン210に付着される場合、2つの走査バーの隣接する端部における一対の位置合わせパターン230は、単一の媒体232上に形成され得る。
【0016】
各位置合わせパターン230は、少なくとも1つの特徴要素を含む。本明細書および添付の特許請求の範囲において定義されるような、位置合わせパターンの「特徴要素」は、対照的な背景に逆らって配置された所定の形状を意味すると広く理解され得る。例えば、形状は暗い色、背景は明るい色とすることができ、走査中にパターン230及び特徴要素の認識を容易にする。各特徴要素は、対応する位置合わせパターン内に正確に配置され、その位置およびその形状の特徴の双方はスキャナのコントローラに既知であり、時間と共に又はスキャナの事象に応じて実質的に変化しない。
【0017】
一例において、各位置合わせパターン230は、第1の特徴要素234及び第2の特徴要素236を含む。第1の特徴要素234は、座標系104のY軸に平行な一対のバーとすることができる。第2の特徴要素236は、X軸に平行な底辺を有する二等辺三角形とすることができる。図3に関連して後述されるように、特徴要素234、236の形状は、走査バーのX座標およびY座標を求めることを容易にするために選択される。一例において、2つの位置合わせパターン230A、230Bは、各走査バーの両端に隣接するので(例えば、パターン230Bは、X方向において線220Bの最大距離付近にあるが、パターン230Aは、X方向において線220Aの最小距離付近にある)、特徴要素234、236は鏡映される(この例において、X方向において互いの鏡像として配置される)。しかしながら、他の例において、特徴要素234、236は鏡映されない。
【0018】
各位置合わせパターン230A、230Bの任意の点238は、位置合わせパターン230A、230Bの相対的位置決めを示すために選択され得る。一例において、任意の点238は、走査バーの隣接する端部から最も離れている第1の特徴要素234のエッジの底部である(即ち、最も小さいY値)。これら任意の点238を用いて、パターン230A、230BがX方向において距離242だけ、及びY方向において距離244だけ間隔を置いて配置されていることが予め設定されており、スキャナ又はコントローラに既知である。
【0019】
同じ任意の点238を用いて、プラテン210に対する各走査バーの位置が求められ得る。例えば、撮像線220Bは、対応する走査バーが、位置合わせパターン230Bの底部からY方向に距離452Bだけオフセットしていることを示す。また、線220Bは、パターン230Bに隣接する走査バーの端部が、走査バーのその端部から最も離れている第1の特徴要素234のエッジからX方向に距離454Bだけ離間されていることも示す。図3に関連して後述されるように、距離452、454は、スキャナの各走査バーのX座標およびY座標を求めるために測定可能であり、次いで各走査バーからのドキュメントのイメージを互いにステッチングする際に使用され得る。
【0020】
さて、図3に関連して、定位置走査バーを用いた位置合わせパターンの様々な例示的な測定に関する略図を考察すると、例示的な位置合わせパターン300は、2つの平行なバー310A、310B、及び三角形320を含む。この例において、バー310及び三角形320は、暗い色であり、明るい色である背景に逆らって設定されている。位置合わせパターン300は、位置合わせパターン230B(図2)と同じ又は類似する。走査バーは、位置合わせパターン300に対して配置され、走査バー又は位置合わせパターンの移動無しで、位置合わせパターン300のスライスの単一走査(イメージ測定)を行う。
【0021】
4つの例示的な測定が、位置合わせパターン300のこの走査を示す。線A332、線B334、線B’336、及び線C338は、位置合わせパターン300に対して4つの異なる位置に位置する走査バーにより走査された位置合わせパターンの部分を示す。線332〜338は、位置合わせパターン300の走査バーの視野の右側端部部分を表し、線の破線部分は、それらがページの外へ左側まで延在していることを示す。線A332、線B334、及び線C338に関して、走査バーは、X軸に沿って同じ位置を有するが、Y軸に沿って異なる位置を有する。線B’336に関して、走査バーは、X軸に沿って異なる位置を有するが、Y軸に沿って実質的に同じ位置を有する。
【0022】
測定線332〜338のそれぞれについて走査バーによりキャプチャされた一次元イメージのピクセルパターンの略図が示される。イメージピクセルパターンA342は線A332に対応し、ピクセルパターンB344は線B344に対応し、パターンB’346は線B’336に対応し、及びパターンC348は線C338に対応する。
【0023】
ピクセルパターン342〜348のそれぞれは、バー310A、310B、及び三角形320のスライスに対応する暗領域を有する。
【0024】
暗領域352A〜358Aは、バー310Aのスライスに対応し、暗領域352B〜358Bは、バー310Bのスライスに対応する。暗領域362〜368は三角形320のスライスに対応する。
【0025】
ピクセルパターン342〜348が走査バーにより撮像された後、位置合わせパターンに対応する特徴記号が、そのピクセルパターンにおいて探索される。位置合わせパターン300と共に使用可能な一例において、これは、明領域により分離された実質的に等しい幅の2つの隣接する暗領域を最初に探索することを含み、明領域の幅は、暗領域の幅に対して所定の関係を有する。例えば、暗領域がPの隣接ピクセル位置の幅である場合、それらの間の明領域は、位置合わせパターンの特徴記号を表すためにPの隣接ピクセル位置の幅のN倍とすることができ、ここで、Nの値は予め決められている。次に、単一の暗領域が、2つの暗領域に隣接するピクセルのスパンSの範囲内で探索される。この単一の暗領域は三角形320に対応し、それ故にその幅は、Y軸に沿った走査バーの位置に依存する。この単一の暗領域の幅に関係無く(幅Wまで)、残りのピクセルのスパンSは明領域であろう。これら条件が全て満たされる場合、特徴記号がピクセルパターンにおいて見出されたと結論付けられる。
【0026】
各ピクセルパターン342〜348は、係る特徴記号を示す。暗領域352A〜358A及び352B〜358Bは全て幅Pであり、全てはM×Pサイズの明領域により間隔をあけられている。また、それらは、様々なサイズからなる隣接する単一の暗領域362〜368も有する。
【0027】
一例において、更に具体的に言うと、当該特徴記号は、走査バーからの信号の輝度において変化を表すピクセルパターンの全てのエッジの位置の場所を特定するために、ガウシアンフィルタ及びその第1と第2の導関数をイメージに最初に適用することにより、ピクセルパターン内で場所を特定される。信号ノイズ及び他の測定要因に起因して、当該パターンにおいて多数のエッジが存在する可能性があり、それらの多くは、輝度において僅かの変化を表し、明領域と暗領域との間の遷移は存在しない。従って、輝度におけるばらつきのしきい値を超えるエッジは、明領域と暗領域との間の遷移と関連付けられるこれらエッジとして識別される。これらエッジは、特徴記号の明領域と暗領域の、スパン及びピクセルパターン内の位置を画定する。
【0028】
走査バーのX座標は、走査バーにより撮像されたピクセルパターン342〜348内の特徴記号の位置から求められる。一例において、X座標は、垂直バー310A、310Bの一方または双方のピクセルパターン内の位置から全体的に又は部分的に求められる。線B334及び線B’336の位置決めを考察する。例示の明確化のために、図3において僅かに分離されているが、それらはY軸に沿って実質的に同じ位置を有すると仮定する。しかしながら、線B’336と関連付けられる走査バーは、X方向において線B334と関連付けられる走査バーから距離D305だけオフセットしている。結果として、ピクセルパターンB344及びB’346は同じ特徴記号を有する(単一の暗領域364、366の幅は、線B334及び線B’336が同じY位置を有するので同じである)。しかしながら、この特徴記号は、2つのピクセルパターン344、346において異なる位置を有する。当該特徴記号は、距離D305に対応するピクセル位置の数だけ互いからオフセットしている。走査バーの撮像素子がX方向において既知の間隔(例えば、図2の間隔242)で配置されているので、走査バーのX座標は、ピクセルパターン内で特徴記号のピクセル位置から計算され得る。そして次に、2つの隣接する走査バーのX座標は、2つの走査バーのどの撮像素子が走査されたドキュメントの同じX位置を撮像することができるかを求めるために使用され得る。一例において、特定の走査バーのX座標を得ることを容易にするために、各走査バーは、スキャナにおける走査バーのアレイ内でその走査バーの位置を示す識別番号を有することができ、各走査バーは、当該識別番号に基づいて全アレイのゼロピクセルを基準とすることができる。
【0029】
一例において、更に具体的に言うと、X座標は、2つの暗領域310A、310Bの少なくとも1つのエッジの、ピクセルパターン内の場所から求められる。幾つかの例において、走査バーのX座標は、2つの垂直バー310A、310Bの4つのエッジの、ピクセルパターン内の位置の平均として求められ得る。走査バーの物理的な位置合わせパターン上の対応する平均エッジ位置、及びその隣接する走査バーは既知なので、X座標は、走査バーを、その隣接する部分的に重なった千鳥に配置された走査バーに対して位置合わせするために使用され得る。
【0030】
走査バーのY座標は、その走査バーにより撮像されたピクセルパターン342〜348内で特徴記号の単一の暗領域362〜368の幅から求められる。
【0031】
一例において、三角形320’を参照すると、これは、幾何学的原理を通じて達成され得る。三角形320’は、三角形320と同じであるが、例示の明確化のために白抜きの形態である。三角形320’は、角度A372及び高さ374を有する二等辺三角形である。線376は、Y軸に沿った特定の位置において走査バーにより走査された三角形320’の部分を示す。撮像されたピクセルパターンは、幅378の単一の暗領域を有する。三角形320’の上部を二等分する投影線380は、線376と直角を形成し、その中点において線376に交わる。投影線380の高さ382は、(幅/2)×tan(A)として計算される。三角形320’の底辺がYの原点とみなされる場合、走査バーのY座標は、高さ374引く高さ382である。走査バーとその隣接する走査バーに対する物理的な位置合わせパターンの三角形の底辺間の間隔(例えば、図2の間隔244)は既知であるので、Y座標は、走査バーを、その隣接する部分的に重なって千鳥に配置された走査バーに対して位置合わせするために使用され得る。
【0032】
ひとたび2つの隣接する走査バーのX座標およびY座標がそれらの対応する位置合わせパターン(例えば、図2において、線220Aと関連付けられた走査バーの位置合わせパターン230A、及び線220Bと関連付けられた走査バーの位置合わせパターン230B)に対して求められたならば、これら2つのX座標、Y座標の対は、2つの位置合わせパターン(例えば、図2のパターン230A、230B)の位置間の既知の一定のオフセットXp、Ypに基づいて互いを基準とする。このように、スキャナのプラテンの座標系において、各走査バーの位置が取得され得る。
【0033】
ピクセルパターン342〜348内で特徴記号の場所を特定することに関して、それは、位置合わせパターンを撮像する走査バーの端部部分である。かくして幾つかの例において、全ピクセルパターンが、特徴記号に関して探索される必要はなく、むしろ走査バーの公称位置のX方向において最大の変化を網羅するピクセルパターン342〜348のその領域が探索される。600ppi(ピクセルパーインチ)の解像度を有する走査バー及びX方向において1インチ(2.54cm)幅である位置合わせパターン300の例において、走査バーの端部から2インチ(1200ピクセル)のスパン内で特徴記号を探索するので十分である。
【0034】
更に、位置合わせパターン300は位置合わせパターン230B(図2)と同じ又は類似するが、隣接して部分的に重なる走査バーの他の位置合わせパターン(例えば、図2の位置合わせパターン230A)は、位置合わせパターン300の鏡像とすることができる。この場合、イメージピクセルパターンの処理の幾つかは、位置合わせパターン300に関して前述したものと反対方向に処理され得る。
【0035】
さて、ドキュメントスキャナの別の例を、図4に関連して考察すると、スキャナ400は、プラテン410、4つの走査バー420A〜420D(ひとまとめにして420)、6つの位置合わせパターン430A〜430F(ひとまとめにして430)、及びコントローラ450を含む。プラテン410、個々の走査バー420、個々の位置合わせパターン430は、プラテン110、個々の走査バー120、及び個々の位置合わせパターン130(図1)に類似するが、それらの寸法は異なるかもしれない。中間の走査バー420B、420Cはそれぞれ、2つの位置合わせパターン430に隣接して配置され、走査バー420B、420Cの双方の端部部分は、対応する位置合わせパターン430を撮像する。
【0036】
スキャナ400は、コントローラ150(図1)に類似することができるコントローラ450を含む。様々な例において、コントローラ450の一部または全ては、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせで実現され得る。幾つかの例において、コントローラ450がファームウェア又はソフトウェアで全体的に又は部分的に実現される場合、コントローラ450は、内部に格納された実行可能プログラムを有する持続性コンピュータ可読媒体(メモリ460)にアクセスし、当該プログラムの機械可読命令を実行するプロセッサ455を含む。メモリ460は、機械可読命令が格納される任意の有形媒体とすることができる。メモリ460は、位置合わせプログラム又はモジュール470、及びステッチングプログラム又はモジュール480用の命令を含む。位置合わせモジュール470は、位置合わせパターン430を撮像し、スキャナ400における各走査バー420のX座標およびY座標を求める。ステッチングモジュール480は、これらX座標およびY座標を用いて、スキャナ400により走査されたドキュメントの二次元デジタル表現を構築する。
【0037】
さて、図5A図5Bに関連して、ドキュメントの走査中に定位置に配置される、部分的に重なって千鳥に配置された走査バーを位置合わせするための方法の一例を考察する。図5A図5Bの流れ図は、当該スキャナにおいて又はそのコントローラにおいて実施される方法のステップとみなされ得る。代案として、図5A図5Bの流れ図は、当該スキャナ又はそのコントローラの流れ図とみなされ得る。スキャナは、スキャナ100、400とすることができる。方法500は、一次元イメージを生成するためにプラテン上の対応する位置合わせパターンの部分を各走査バーでもって撮像(又は「スライス」)することによる502で始まる。各位置合わせパターンは、座標系の既知の位置に配置される。幾つかの例において、504において、当該パターンは、全ての走査バーでもって同時に撮像される。506において、位置合わせパターンに対応する特徴記号の場所が各一次元イメージにおいて特定される。幾つかの例において、508において、ガウシアンフィルタ及びその第1と第2の導関数をイメージに適用して、イメージの明領域と暗領域との間のエッジの場所を特定する。係る例において、510において輝度のばらつきのしきい値を超えるエッジが識別され、512において、X方向において所定の空間関係を有する、識別されたエッジのパターンの場所が特定される。場所を特定されたパターンは、ピクセルパターン342〜348(図3)の場合と同様とすることができる。
【0038】
514において、各走査バーのX座標は、対応する特徴記号の第1の特徴要素の、対応する一次元イメージ内の位置または場所から求められる。幾つかの例において、516において、位置合わせパターンの第1の特徴要素に対応する特徴記号のエッジが識別される。係る例において、各識別されたエッジの一次元イメージ内の位置は、518において求められ、520においてX座標は、求められた場所から計算される。
【0039】
522において、各走査バーのY座標は、対応する特徴記号の第2の特徴要素の対応する一次元イメージ内の幅から求められる。幾つかの例において、524において、位置合わせパターンの第2の特徴要素に対応する特徴記号のエッジが識別される。係る例において、識別されたエッジ間の、一次元イメージ内の間隔が526において求められ、528において、Y座標が、求められた間隔から計算される。
【0040】
さて、図6に関連して、単一の走査バーより広いドキュメントを走査するための方法の一例を考察する。図6の流れ図は、当該スキャナにおいて又はそのコントローラにおいて実施される方法のステップとみなされ得る。代案として、図6の流れ図は、当該スキャナ又はそのコントローラの流れ図とみなされ得る。スキャナは、スキャナ100、400とすることができる。方法600は、複数の走査バーを位置合わせすることによる500で始まる。幾つかの例において、602において、位置合わせ500は、ユーザの介入無しに、及びユーザが位置合わせプロット媒体をスキャナに供給すること無く、スキャナにより自動的に開始される。604において、単一の走査バーより広いドキュメントが、走査バーを通過するように給紙(供給)される。606において、一連の一次元ドキュメントイメージが、給紙中に各走査バーからキャプチャされる。幾つかの例において、給紙は、中間のイメージが走査バーによりキャプチャされる距離だけスキャナを通じてドキュメントを段階的に動かすこと又は進めることを含むことができる。608において、走査バーからの一次元ドキュメントイメージを位置合わせするために及びドキュメントの二次元イメージを形成するために、各走査バーのX座標およびY座標を用いることにより、各走査バーからの一連のドキュメントイメージが互いにステッチングされる。ステッチングプロセスは、二次元イメージを構築するために使用されるべき各走査バーによりキャプチャされたイメージの部分を決定し、次いで二次元イメージを構築するためにこれらイメージを適切に配列する。完成した二次元イメージは、ドキュメントと同じ幅の単一の走査バーでもって全イメージがキャプチャされた場合と同じに出現する。
【0041】
幾つかの例において、本明細書で説明された少なくとも1つのブロック又はステップは、自動化される。言い換えれば、装置、システム、及び方法は自動的に動作する。本明細書および添付の特許請求の範囲において定義されるように、用語「自動化」または「自動的」(及びその同様の変化形)は、人間の介入、監視、労力および/または決定の必要性なしに、装置、システム、及び/又はコンピュータ及び/又は機械的/電気的装置を用いるプロセスの制御された動作を意味するものと広く理解されるべきである。
【0042】
方向および相対的位置の用語(例えば、「上部」、「底部」、「側部」、「左側」、及び「右側」など)は、任意の要素またはアセンブリの特定の向きを必要とすることは意図されておらず、例示および説明の便宜のために使用されている。
【0043】
上記の説明から、本開示により提供されたスキャナ、コンピュータ可読媒体、及び方法が当該技術において大幅な進歩を提供することは理解されるであろう。幾つかの特定の例が説明および例示されたが、本開示は、説明された及び例示されたような特定の方法、形態、又は部品の構成に制限されない。本開示の例は、独立型のスキャナに限定されないが、例えば多機能プリンタのような、他の装置に含まれるスキャナのサブシステムを含む。本説明は、本明細書で説明された要素の新規で進歩性のある組み合わせの全てを含むと理解されるべきであり、特許請求の範囲は、本出願において、又はこれら要素の任意の新規で進歩性のある組み合わせに対する後続の出願において提示され得る。上記の例は例示であり、単一の特徴要素または要素は、本出願または後続の出願において請求され得る全ての可能な組み合わせに必須ではない。特別の定めのない限り、方法の請求項のステップは、指定された順序で実行されなくてもよい。同様に、図面のブロック又は番号(例えば、(1)、(2)など)は、特定の順序で進める必要があるステップと解釈されるべきではない。追加のブロック/ステップが追加されることができ、幾つかのブロック/ステップが取り除かれることができ、又はブロック/ステップの順序が変更されることができ、依然として開示された例の範囲内にある。更に、異なる図面内に記載された方法またはステップは、他の図面の方法またはステップに追加またはそれらと交換され得る。更に、特定の数値データの値(例えば、一定量、数値、カテゴリーなど)、又は他の特定の情報は、例を説明するための例示と解釈されるべきである。係る特定の情報は、例を制限するために提供されていない。本開示は、上述した具現化形態に制限されないが、代わりに添付の特許請求の範囲の等価物の全範囲に鑑みて、添付の特許請求の範囲により定義される。請求項がその等価物の「1つの(a)」又は「第1の」要素を記載する場合、係る請求項は、2つ以上の係る要素を必要とせず又は排除せずに、1つ又は複数の係る要素の組み込みを含むと理解されるべきである。請求項が「有する」と記載する場合、当該用語は、「含む」を意味すると解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6