(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
二組以上の可動ガイドは独立して動作可能であり、一方の可動ガイドだけを動作させて搬送物を直線搬送路の片側に寄せる片寄せ運転と、双方の可動ガイドを共に動作させて搬送物を直線搬送路の中央に寄せる中寄せ運転とを行うことができることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の幅寄せコンベア装置。
搬送物の幅を測定する幅測定手段を有し、直線搬送路の幅が幅測定手段によって測定された幅となる様に一又は複数の可動ガイドが動作することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の幅寄せコンベア装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1に開示されている幅寄せ装置は、搬送物の側面をガイド部材で押圧して搬送物を幅寄せするものであるため、予めガイド部材を搬送路上に配置しておくことができない。すなわち、搬送物は、搬送路の幅方向の様々な位置に配置されていることを想定しておかなければならず、仮に搬送物が搬送路の幅方向の端付近に配置された状態で搬送されてくると、搬送物がガイド部材の上流側端部に衝突して停止してしまい、搬送物の搬送に支障を来してしまう。
【0009】
そのため、搬送物の側面がガイド部材に対向するまでは、ガイド部材は搬送路の側方で待機していなければならない。そして、搬送物の側面がガイド部材に対向すると、ガイド部材は搬送路の中央側に張り出され、搬送物の側面がガイド部材で押圧され、搬送物は幅寄せされる。すなわち、特許文献1に開示されている幅寄せ装置は、ガイド部材を張り出すタイミングがずれると、搬送物はガイド部材の上流側端部に衝突して停止したり、ガイド部材で押圧されることなくガイド部材の下流側へ移動してしまい、搬送物を適切に幅寄せすることができない。
【0010】
また、特許文献1に開示されている幅寄せ装置は、搬送物の側面を押圧して幅寄せするので、比較的大きな押圧力が必要である上に、相当に長いガイド部材を使用しないと、上流側から下流側へ流れる搬送物を適切に幅寄せすることができない。すなわち、コンベア上における幅寄せするために必要な領域を広く確保しなければならない。
【0011】
そこで本発明は、搬送物が搬送されてくる前に予めガイド部材を張り出しておくことができ、搬送物を確実に幅寄せすることができる幅寄せコンベア装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、搬送物を直線状に搬送する直線搬送路と、二組以上の可動ガイドを有し、前記可動ガイドは、傾斜ガイド部と慣らしガイド部を有し、前記傾斜ガイド部は、直線搬送路の側部側を基端とし、動力によって揺動して直線搬送路の側部側から直線搬送路に出退し、直線搬送路の進行方向の走行面積を次第に狭める方向に傾斜して直線搬送路を移動する搬送物を幅方向に誘導するものであり、前記慣らしガイド部は、前記傾斜ガイド部の先端側にあって、搬送物を略直線搬送路に沿って直線方向に誘導するものであり、一組の可動ガイドは、直線搬送路の一方の側部側を基端として設置され、他の一組の可動ガイドは、直線搬送路の他方の側部側を基端として設置されて
おり、可動ガイドは、傾斜ガイド部の揺動姿勢に応じて慣らしガイド部を回動させる回動機構を有し、傾斜ガイド部が揺動して直線搬送路の側部側から直線搬送路に張り出す際に、慣らしガイド部が直線搬送路の進行方向に沿った姿勢となることを特徴とする幅寄せコンベア装置である。
【0013】
請求項1に記載の発明では、搬送物を幅寄せする際には、傾斜ガイド部は直線搬送路に対して傾斜した姿勢で直線搬送路上に配置され、直線搬送路の進行方向の走行面積を次第に狭める。よって、搬送物は、傾斜ガイド部のいずれかの部位に当接し、傾斜ガイド部に沿って搬送方向と傾斜した方向に移動しながら幅寄せされる。
搬送物が搬送されてくるのを待つことなく、予め傾斜ガイド部を搬送路上に配置しておくことができる。
また、搬送物は、傾斜ガイド部に沿って幅寄せされるので、搬送物の搬送速度を勘案する必要がない。さらに、特許文献1の幅寄せ装置よりも搬送方向の上流側から下流側に占める領域を狭くすることができ、省スペース化を図ることができる。
慣らしガイド部は、傾斜ガイド部の先端側にあるので、搬送物は、傾斜ガイド部側から慣らしガイド部側に移動する。そして、慣らしガイド部は、搬送物を略直線搬送路に沿って直線方向に誘導するものであるので、搬送路に対する搬送物の向きが安定する。
一組の可動ガイドは、直線搬送路の一方の側部側を基端として設置され、他の一組の可動ガイドは、直線搬送路の他方の側部側を基端として設置されているので、搬送物を一方側から他方側へ導いたり、他方側から一方側へ導くことができる。
【0014】
請求項
1に記載の発明では、傾斜ガイド部が直線搬送路に張り出す際に、慣らしガイド部の傾斜ガイド部に対して回動し、慣らしガイド部が直線搬送路の進行方向に沿った姿勢となる。すなわち、慣らしガイド部が直線搬送路の進行方向に沿っているので、慣らしガイド部によって、搬送物の姿勢が直線搬送路の進行方向に対して真っ直ぐになる。
【0015】
請求項
2に記載の発明は、
搬送物を直線状に搬送する直線搬送路と、二組以上の可動ガイドを有し、前記可動ガイドは、傾斜ガイド部と慣らしガイド部を有し、前記傾斜ガイド部は、直線搬送路の側部側を基端とし、動力によって揺動して直線搬送路の側部側から直線搬送路に出退し、直線搬送路の進行方向の走行面積を次第に狭める方向に傾斜して直線搬送路を移動する搬送物を幅方向に誘導するものであり、前記慣らしガイド部は、前記傾斜ガイド部の先端側にあって、搬送物を略直線搬送路に沿って直線方向に誘導するものであり、一組の可動ガイドは、直線搬送路の一方の側部側を基端として設置され、他の一組の可動ガイドは、直線搬送路の他方の側部側を基端として設置されており、可動ガイドは補助リンクを有し、前記傾斜ガイド部と、前記慣らしガイド部と、前記補助リンク及び他の部材によって連鎖リンク機構が構成され、傾斜ガイド部が揺動して直線搬送路の側部側から直線搬送路に張り出す際に、慣らしガイド部が直線搬送路の進行方向に沿った姿勢となることを特徴とす
る幅寄せコンベア装置である。
【0016】
請求項
2に記載の発明では、可動ガイドは補助リンクを有し、傾斜ガイド部と、慣らしガイド部と、補助リンク及び他の部材によって連鎖リンク機構が構成されているので、可動ガイドの動作が安定する。
また、傾斜ガイド部が揺動して直線搬送路の側部側から直線搬送路に張り出す際に、慣らしガイド部が直線搬送路の進行方向に沿った姿勢となるので、幅寄せされた搬送物の向きが安定する。
【0017】
連鎖リンク機構は、各部材によって平行四辺形を構成する四節回転連鎖リンク機構とするのが好ましい(請求項4)。
【0018】
請求項
3に記載の発明は、
搬送物を直線状に搬送する直線搬送路と、二組以上の可動ガイドを有し、前記可動ガイドは、傾斜ガイド部と慣らしガイド部を有し、前記傾斜ガイド部は、直線搬送路の側部側を基端とし、動力によって揺動して直線搬送路の側部側から直線搬送路に出退し、直線搬送路の進行方向の走行面積を次第に狭める方向に傾斜して直線搬送路を移動する搬送物を幅方向に誘導するものであり、前記慣らしガイド部は、前記傾斜ガイド部の先端側にあって、搬送物を略直線搬送路に沿って直線方向に誘導するものであり、一組の可動ガイドは、直線搬送路の一方の側部側を基端として設置され、他の一組の可動ガイドは、直線搬送路の他方の側部側を基端として設置されており、前記直線搬送路は、複数のローラが平行に配置されたローラコンベア装置であり、前記ローラ同士の間に直線移動部材があり、直線移動部材が前記可動ガイドの一部と係合して可動ガイドの傾斜ガイド部が揺動されることを特徴とす
る幅寄せコンベア装置である。
【0019】
請求項
3に記載の発明では、直線搬送路であるローラコンベア装置のローラ同士の間に直線移動部材があるので、直線移動部材はローラの長手方向に沿って往復移動することができる。直線移動部材が可動ガイドの一部と係合しているので、直線移動部材がローラの長手方向に沿って往復移動すると、可動ガイドの傾斜ガイド部が揺動する。すなわち、傾斜ガイドが搬送路に対して出退する。
【0020】
請求項
5に記載の発明は、可動ガイドの傾斜ガイド部及び/又は慣らしガイド部の搬送物が接触する部位にコロが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項
4のいずれかに記載の幅寄せコンベア装置である。
【0021】
請求項
5に記載の発明では、可動ガイドの傾斜ガイド部及び/又は慣らしガイド部の搬送物が接触する部位にコロが設けられているので、搬送物は、傾斜ガイド部及び/又は慣らしガイド部に沿う際に、コロに当接する。そのため、コロに当接した搬送物が移動するとコロが回転する。すなわち、搬送物はコロを回転させながら移動するので、搬送物と、傾斜ガイド部及び/又は慣らしガイド部と間の摩擦が低減され、搬送物は円滑に搬送される。
【0022】
請求項3に記載の発明においては、慣らしガイド部は、一定の角度をもって傾斜ガイド部に固定されていてもよい(請求項
6)。
【0023】
請求項
7に記載の発明は、二組以上の可動ガイドは独立して動作可能であり、一方の可動ガイドだけを動作させて搬送物を直線搬送路の片側に寄せる片寄せ運転と、双方の可動ガイドを共に動作させて搬送物を直線搬送路の中央に寄せる中寄せ運転とを行うことができることを特徴とする請求項1乃至請求項
6のいずれかに記載の幅寄せコンベア装置である。
【0024】
請求項
7に記載の発明では、二組以上の可動ガイドが独立して動作可能であるので、一方の可動ガイドだけを動作させて搬送物を直線搬送路の片側に寄せる片寄せ運転と、双方の可動ガイドを共に動作させて搬送物を直線搬送路の中央に寄せる中寄せ運転とを行うことができる。
【0025】
搬送物の幅を測定する幅測定手段を有し、直線搬送路の幅が幅測定手段によって測定された幅となる様に一又は複数の可動ガイドを動作させるのが好ましい(請求項
8)。
【0026】
直線搬送路は、ベルト、チェーン、ワイヤ、ねじで動力が伝達されるのが好ましい(請求項
9)。
【発明の効果】
【0027】
本発明の幅寄せコンベア装置では、傾斜ガイド部が直線搬送路に対して傾斜した姿勢で直線搬送路上に配置され、搬送物は、傾斜ガイド部に沿って搬送方向と傾斜した方向に移動しながら幅寄せされる。
また、搬送物が搬送されてくるのを待つことなく、予め傾斜ガイド部を搬送路上に配置しておくことができる。
さらに、傾斜ガイド部の先端側の慣らしガイド部によって、搬送物を略直線搬送路に沿って直線方向に誘導するので、搬送路に対する搬送物の向きが安定する。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照しながら説明する。
図1に示す様に、ローラコンベア装置1で搬送ライン60(直線搬送路)が構成されている。ローラコンベア装置1は、側部フレーム3a、3bと、複数の搬送ローラ5を有する。ローラコンベア装置1は、複数の搬送ローラ5を側部フレーム3a、3bで支持した構造を有する。複数の搬送ローラ5のうちには、駆動ローラと従動プーリとがあり、これらがベルトで動力伝達されている。搬送物50は、各搬送ローラ5上を移動し、各搬送ローラ5によって搬送物50を搬送する搬送面が構成されている。
【0030】
搬送ライン60は3つのエリアを有する。具体的には、搬送方向(
図1で見て右方向)の上流側から順に、幅寸法取得エリアA1、幅寄せエリアA2、作業エリアA3が設けられている。
各エリアA1、A2、A3を簡単に説明すると、以下の様である。
幅寸法取得エリアA1は、上方に設置されたセンサ35(幅測定手段)によって、搬送物50の幅を検出するエリアである。センサ35で検出された検出信号は、図示しない制御装置に送られる。
幅寄せエリアA2は、搬送物50を搬送ライン60の幅方向の中央、左端、右端等に幅寄せ(位置決め)するエリアである。
作業エリアA3は、搬送物50に対して特定の作業を実施するエリアである。特定の作業とは、具体的には、例えば、搬送物50にラベルを貼付したり、予め搬送物50に付されたバーコードを図示しないセンサによって読み取り、当該搬送物50の搬送先情報を取得する作業である。
【0031】
次に、本発明の特徴的な構成を備えた幅寄せエリアA2について詳述する。
図1、
図2に示す様に、幅寄せエリアA2は、ローラコンベア装置1に一対の幅寄せ機構2a、2bを備えた幅寄せコンベア装置100を構成するエリアである。幅寄せ機構2a、2bは、各々可動ガイド機構6と駆動機構7で構成されている。
【0032】
可動ガイド機構6は、
図3(a)に示す様に、傾斜ガイド部材12、慣らしガイド部材13、補助リンク部材14を有する。また、
図1、
図2に示す側部フレーム3a(又は3b)も可動ガイド機構6の一部を構成している。なお、
図3(a)、
図3(b)では、幅寄せ機構2aの可動ガイド機構6のみを描写しており、描写の都合上、幅寄せ機構2bの可動ガイド機構6の描写を省略している。
【0033】
図4に示す様に、側部フレーム3aの上部にはフランジ部4aが設けられている。フランジ部4aは、水平面を構成しており、2つの支持孔8、9が設けられている。支持孔8には支軸24が固定されている。支持孔9には支軸29が固定されている。また、側部フレーム3aにおける支持孔8、9の間の部位には、切欠部10によって空隙11が形成されている。
【0034】
傾斜ガイド部材12は、細長い板状の部材である。本実施の形態では、傾斜ガイド部材12は、横断面がコの字形を呈するように薄板を折り曲げた本体部25と、本体部25の両端に設けられた端部26、27とで構成されている。本体部25は、コの字形の横断面を呈することによって剛性が確保されると共に軽量化が図られている。端部26、27は、短い板状の部材であり、一方の端部が本体部25のコの字形の部分に装着されて固定されている。端部26、27の各々の他方の端部は、本体部25から露出している。
【0035】
一方の端部26の本体部25から露出した部分には、軸受37が設けられている。他方の端部27の本体部25から露出した部分には、ピン38が固定されている。
【0036】
また、傾斜ガイド部材12の本体部25(可動ガイドの一部)の下面であるコの字の内部には、
図5(a)に示す様に、長穴23が設けられている。長穴23は、傾斜ガイド部材12の中央部分に設けられた有底穴である。長穴23は、傾斜ガイド部材12の長手方向に沿って延びている。具体的には、長孔を有する長孔構成部材28が本体部25の内部に装着されている。すなわち、長孔構成部材28を本体部25の下面に装着することにより、本体部25に長穴23が設けられている。よって、長孔構成部材28の取り付け位置を変更することにより、本体部25(傾斜ガイド部材12)の長手方向の任意の位置に長穴23を配置することができる。長穴23は、傾斜ガイド部材12に設ける代わりに、後述の慣らしガイド部材13や補助リンク部材14に設けてもよい。
【0037】
慣らしガイド部材13は、本体部36と端部33、34を有する。本体部36は、横断面がコ字形を呈する細長い板状の部材である。すなわち、慣らしガイド部材13も傾斜ガイド部材12と同様に、コの字形の横断面を呈することによって剛性が確保されると共に、軽量化が図られている。
【0038】
慣らしガイド部材13のコの字の一方のフランジ部分には、複数の切欠32が形成されている。慣らしガイド部材13の内部には、複数のコロ31が回転可能に装着されている。各コロ31は、本体部36に軸支されていると共に、部分的に切欠32から外部に露出している。
【0039】
端部33、34は、短い板状の部材であり、本体部36の両端にそれぞれ固定されている。端部33、34の一部は本体部36のコの字の内部に配置されて固定されており、その他の部位が本体部36から露出している。慣らしガイド部材13の一端側に配置された端部33の本体部36から露出した部位には、軸受42(
図4)が設けられている。また、慣らしガイド部材13の他端側に配置された端部34の本体部36から露出した部位には軸受43(
図4)が設けられている。慣らしガイド部材13の軸受42の中心から軸受43の中心までの距離は、側部フレーム3aの支持孔8、9間の距離と一致している。
【0040】
補助リンク部材14は、本体部53と端部54、55を有する。本体部53は、横断面がコの字形の細長い部材である。本体部53の一方側には板状の端部54が固定されており、他方側には板状の端部55が固定されている。端部54、55の一部は、各々本体部53の内部に配置されて固定されており、その他の部位が本体部53から露出している。端部54における本体部53から露出した部位には、ピン39(
図4)が固定されている。端部55における本体部53から露出した部位には、軸受56が設けられている。ピン39から軸受56の中心までの距離は、軸受37の中心からピン38までの距離と一致している。
【0041】
図4に示す様に、傾斜ガイド部材12の一方の端部26の軸受37には、側部フレーム3aのフランジ部4a(支持孔8)に固定された支軸24が装着されている。
傾斜ガイド部材12の他方の端部27のピン38が、慣らしガイド部材13の一方の端部33の軸受42に装着されている。
慣らしガイド部材13の他方の端部34の軸受43と、補助リンク部材14の一方の端部54の軸受57とが共通のピン39で挿通されている。
補助リンク部材14の端部55の軸受56には、側部フレーム3aの支持孔9に固定された支軸29が装着されている。
【0042】
以上説明した傾斜ガイド部材12、慣らしガイド部材13、補助リンク部材14、及び側部フレーム3aを有する可動ガイド機構6は、平行四辺形の四節回転連鎖リンク機構を構成している。
【0043】
そして可動ガイド機構6は、フランジ部4a(搬送路の側部側)を基端として、フランジ部4a側から搬送ライン60(直線搬送路)の幅方向の中央側に張り出したり、搬送ライン60の中央側からフランジ部4a上に退避することができる。可動ガイド機構6がフランジ部4a上に退避したとき、可動ガイド機構6は、フランジ部4a上に配置される。すなわち、可動ガイド機構6は、フランジ部4aから搬送ライン60の外側に突出しない。
【0044】
傾斜ガイド部材12は、側部フレーム3aに支持された一端側(支軸24側)を中心に揺動する。傾斜ガイド部材12の先端側(ピン38が装着された端部27側)が搬送ライン60の幅方向の中央側に移動する際には、傾斜ガイド部材12は、側部フレーム3aに平行な状態から、側部フレーム3a及び搬送方向(進行方向)に対して傾斜する状態となる。
【0045】
一方、慣らしガイド部材13は、常に搬送方向と平行な姿勢を維持する。
【0046】
傾斜ガイド部材12は、補助リンク部材14よりも搬送ライン60の搬送方向の上流側に配置されている。そのため、可動ガイド機構6が搬送ライン60の幅方向の中央側に張り出すと、傾斜ガイド部材12が搬送されてきた搬送物50と接触する。
【0047】
傾斜ガイド部材12と慣らしガイド部材13は、搬送物50が載置される各搬送ローラ5の上端部分を結んだ搬送面から若干上方の位置を移動する。すなわち、可動ガイド機構6は、搬送ローラ5の上方を揺動し、搬送ローラ5と接触しない。
【0048】
駆動機構7は、
図3、
図4に示す様に、駆動モータ15、駆動プーリ16、従動プーリ17、18、ベルト20(直線移動部材)を有する。また、駆動機構7は、
図3(a)、
図3(b)に示す様に、支持部材22を備えている。駆動機構7は、
図2に示す様に、幅寄せエリアA2の各搬送ローラ5の下方に配置されている。
【0049】
支持部材22は、搬送ライン60(直線搬送路)の下方であって幅方向の中央に配置されている。支持部材22は、駆動機構7の従動プーリ17を回転可能に支持している。従動プーリ17は、2つの隣接する搬送ローラ5の間に配置されており、従動プーリ17の軸芯は搬送方向と平行である。
【0050】
従動プーリ18は、側部フレーム3aの空隙11に配置され、支持部材44(
図1)によって側部フレーム3aに回転可能に支持されている。従動プーリ18の軸芯は、搬送方向と平行である。また、従動プーリ18の高さは、従動プーリ17の高さと同じである。
【0051】
従動プーリ17、18の間であって、両プーリ17、18の下方には、駆動プーリ16が設けられている。駆動プーリ16は、駆動モータ15の回転軸に固定されている。駆動モータ15は、搬送ローラ5の下方に固定されている。駆動モータ15の回転軸は、搬送方向と平行である。駆動モータ15はサーボモータであり、特定の回転角度の正逆回転と停止が可能である。
【0052】
従動プーリ17、18、及び駆動プーリ16には、環状のベルト20(直線移動部材)が架け渡されている。環状のベルト20には、テンションプーリ19によって所定の張力が付与されている。ベルト20は、隣接する2つの搬送ローラ5の間に配置されている。
【0053】
従動プーリ17、18の間の部位には、レール部材61が設けられている。レール部材61は、直線ガイドであり、移動部材62を往復移動可能に支持している。移動部材62は、ベルト20に固定されている。また、移動部材62には、上方に突出する係合部材21が設けられている。係合部材21はピンである。
【0054】
係合部材21は、搬送ローラ5で構成される搬送面よりも上方に突出している。ベルト20が走行すると、係合部材21は移動部材62と共にレール部材61に沿って従動プーリ17、18間を往復移動することができる。
【0055】
また、係合部材21は、可動ガイド機構6の傾斜ガイド部材12の長穴23(可動ガイドの一部)と係合している。
【0056】
以上、幅寄せ機構2aの構成を説明したが、幅寄せ機構2bは、幅寄せ機構2aと左右の勝手が相違するだけで同じ構成を有しているため、幅寄せ機構2bの構成に関する重複する説明は省略する。
【0057】
次に、幅寄せ機構2a、2bの動作について説明する。
【0058】
駆動モータ15を駆動するとベルト20が走行する。ここで、可動ガイド機構6の傾斜ガイド部材12の長穴23と、駆動機構7の係合部材21とが係合しているため、係合部材21と係合する傾斜ガイド部材12は、
図6に示す退避状態から
図8に示す張り出し状態になるか、又は
図8に示す張り出し状態から
図6に示す退避状態になる。その際、係合部材21は、傾斜ガイド部材12の長穴23内を摺動しながら長穴23の内壁を押圧する。そのため、傾斜ガイド部材12は、支軸24を中心に揺動する。すなわち、四節回転連鎖リンク機構である可動ガイド機構6は、
図3(a)に示す張り出し状態や、
図3(b)に示す退避状態になる。
【0059】
図3(a)、
図8に示す張り出し状態では、搬送ライン60における搬送物50が通過可能な幅方向の領域(走行面積)が、傾斜ガイド部材12によって次第に狭められる。換言すると、傾斜ガイド部材12の一端側(搬送方向の上流側)が支軸24で側部フレーム3aに回転可能に支持されており、支軸24を中心に傾斜ガイド部材12が揺動して傾斜ガイド部材12の他端側(搬送方向の下流側)が搬送ライン60の中央側に張り出すと、傾斜ガイド部材12は搬送ライン60の搬送方向に対して傾斜する。その結果、傾斜ガイド部材12の上流側の部位から下流側の部位にかけて、搬送物50が通過可能な領域(走行面積)が減少する。
【0060】
幅寄せ機構2bも幅寄せ機構2aと同様の動作が可能である。すなわち、幅寄せ機構2bは、幅寄せ機構2aの駆動モータ15とは別の駆動モータ15を駆動することにより、
図6に示す退避状態や、
図7に示す張り出し状態になる。そして、
図6、
図7、
図8に示す様に、幅寄せ機構2aのみ、又は幅寄せ機構2bのみを作動させる片寄せ運転や、
図6、
図9に示す様に、幅寄せ機構2a、2bを同時に作動させる中寄せ運転を実施することができる。すなわち、片寄せ運転とは、幅寄せ機構2aのみ、又は幅寄せ機構2bのみを作動させて、いずれか一方の可動ガイド機構6のみを搬送ライン60(直線搬送路)に対して出退させる運転であり、中寄せ運転とは、幅寄せ機構2a、2bの両方を作動させて両方の可動ガイド機構6を同時に搬送ライン60(直線搬送路)に対して出退させる運転である。
【0061】
次に、搬送物50の幅寄せについて説明する。
【0062】
搬送物50を搬送ライン60の幅方向の中央側に幅寄せする場合には、
図9に示す様に、幅寄せ機構2a、2bを作動させ、幅寄せ機構2a、2bの各可動ガイド機構6を張り出し状態にする。すなわち、
図1に示す搬送ライン60(直線搬送路)の幅寸法取得エリアA1で、センサ35(幅測定手段)によって搬送物50の幅寸法を検出する。幅寸法の検出信号は、センサ35から図示しない制御装置に送られる。図示しない制御装置は、検出信号に基づいて、各幅寄せ機構2a、2bの可動ガイド機構6の張り出し量を設定し、各駆動機構7の駆動モータ15を駆動する。
【0063】
すなわち、搬送物50を搬送ライン60の幅方向の中央に幅寄せし、搬送物50の幅方向の中心を、搬送ライン60の幅方向の中心に一致させる場合に、搬送物50の幅寸法が大きい場合と小さい場合とでは、可動ガイド機構6の張り出し量が相違する。具体的には、搬送物50の幅寸法が大きい場合には、各幅寄せ機構2a、2bの可動ガイド機構6の張り出し量は少なく、各可動ガイド機構6の慣らしガイド部材13同士の間隔は広い。逆に、搬送物50の幅寸法が小さい場合には、各幅寄せ機構2a、2bの可動ガイド機構6の張り出し量は多く、各可動ガイド機構6の慣らしガイド部材13同士の間隔は狭い。
【0064】
搬送ライン60の上流側から搬送されてきた搬送物50は、幅寄せ機構2a、2bのいずれかの可動ガイド機構6の傾斜ガイド部材12に当接する。
図10(a)では、搬送物50が、幅寄せ機構2aの傾斜ガイド部材12に当接している状態を示している。
【0065】
すなわち、傾斜ガイド部材12は、搬送ライン60路上に張り出された状態で、搬送物50が搬送されてくるのを待っており、やがて搬送ライン60の上流側から搬送されてきた搬送物50が傾斜ガイド部材12に当接する。換言すると、予め傾斜ガイド部材12を搬送ライン60上に張り出しておき、搬送物50が幅寄せエリアA2に搬送されてくるのを待つことができる。
【0066】
搬送物50は、
図10(b)に示す様に、搬送方向に対して傾斜した傾斜ガイド部材12に沿って移動する。また、
図10(c)に示す様に、搬送物50は、幅寄せ機構2a、2bの両慣らしガイド部材13の間に入り込んで、搬送物50の向きは搬送方向に矯正される。両慣らしガイド部材13の間隔は、搬送物50がちょうど入り込むことができる大きさである。そして、搬送物50の側面に両慣らしガイド部材13のコロ31が当接する。搬送物50が搬送方向に移動すると、各コロ31は回転する。すなわち、搬送物50は、各コロ31を回転させながら搬送ライン60の下流側に移動する。そのため、搬送物50と両慣らしガイド部材13の間の摩擦は小さく、搬送物50は円滑に両慣らしガイド部材13の間を通過することができる。さらに、
図10(d)に示す様に、搬送物50は幅寄せ機構2a、2bを通過し、搬送ライン60(直線搬送路)の中央に幅寄せされた状態で下流側の作業エリアA3(
図1)に搬送される。
【0067】
搬送物50を搬送ライン60の左端に幅寄せする場合には、
図7、
図11(a)に示す様に、幅寄せ機構2aを退避状態とし、幅寄せ機構2bを張り出し状態にする。幅寄せ機構2bの張り出し量は、センサ35(
図1)によって検出された搬送物50の幅寸法に応じて、図示しない制御装置によって調整される。すなわち、制御装置は、幅寄せ機構2bの駆動機構7の駆動モータ15を駆動し、ベルト20に設置された移動部材62(
図3(a))の位置を調整する。その結果、移動部材62の係合部材21と係合する傾斜ガイド部材12の傾斜量が適正に調整される。そして、搬送ライン60の上流側から搬送されてきた搬送物50は、
図11(a)〜
図11(c)に示す様に、幅寄せ機構2bの傾斜ガイド部材12に当接し、傾斜ガイド部材12に沿って搬送方向に対して傾斜した方向に搬送ライン60の左端まで移動する。そして搬送物50は、退避状態の幅寄せ機構2aの傾斜ガイド部材12に当接して移動方向を搬送方向に変更し、搬送ライン60の左端に沿って走行する。すなわち、
図11(d)に示す様に、搬送物50は搬送ライン60の左端に幅寄せされ、搬送ライン60の下流側に搬送される。
【0068】
その際、退避中の幅寄せ機構2aは、搬送ライン60の側方のガイドとして機能する。すなわち、幅寄せ機構2aは、側部フレーム3aのフランジ部4a上に配置されており、搬送ライン60から退避していると共に、搬送物50のガイドとして機能する。搬送物50は、退避中の幅寄せ機構2aによって搬送ライン60から落下しない様にガイドされる。
【0069】
搬送物50を搬送ライン60の右端に幅寄せする場合には、
図8、
図12(a)に示す様に、幅寄せ機構2bを退避状態とし、幅寄せ機構2aを張り出し状態にする。幅寄せ機構2aの張り出し量は、センサ35(
図1)によって検出された搬送物50の幅寸法に応じて、図示しない制御装置によって調整される。すなわち、制御装置は、幅寄せ機構2aの駆動機構7の駆動モータ15を駆動し、ベルト20に設置された移動部材62(
図3(a))の位置を調整する。その結果、移動部材62の係合部材21と係合する傾斜ガイド部材12の傾斜量が適正に調整される。そして、搬送ライン60の上流側から搬送されてきた搬送物50は、
図12(a)〜
図12(c)に示す様に、幅寄せ機構2aの傾斜ガイド部材12に当接し、傾斜ガイド部材12に沿って搬送方向に対して傾斜した方向に搬送ライン60の右端まで移動する。そして搬送物50は、退避状態の幅寄せ機構2bの傾斜ガイド部材12に当接して移動方向を搬送方向に変更し、搬送ライン60の右端に沿って走行する。すなわち、
図12(d)に示す様に、搬送物50は搬送ライン60の右端に幅寄せされ、搬送ライン60の下流側に搬送される。
【0070】
その際、退避中の幅寄せ機構2bは、搬送ライン60の側方のガイドとして機能する。すなわち、幅寄せ機構2bは、側部フレーム3bのフランジ部4b上に配置されており、搬送ライン60から退避していると共に、搬送物50のガイドとして機能する。搬送物50は、退避中の幅寄せ機構2bによって搬送ライン60から落下しない様にガイドされる。
【0071】
搬送物50は、搬送ライン60の幅方向の中央、左端、右端のいずれに幅寄せされる場合であっても、最初に傾斜ガイド部材12に沿って搬送方向に対して傾斜した方向に進み、続いて慣らしガイド部材13によって向きが調整される。ここで、慣らしガイド部材13には、複数のコロ31が設けられているので、搬送物50は、慣らしガイド部材13に沿って円滑に搬送される。すなわち、搬送物50は、幅寄せされた状態で円滑に搬送される。
【0072】
ここで、慣らしガイド部材13にコロ31を設けず、搬送物50を慣らしガイド部材13に対して摺動させてもよい。また、傾斜ガイド部材12にコロ31と同様のコロを設けてもよい。傾斜ガイド部材12にコロを設けると、搬送物50は、傾斜ガイド部材12のコロを回転させながら搬送方向と傾斜した方向に移動する。すなわち、コロによって搬送物50と傾斜ガイド部材12の間の摩擦が低減され、搬送物50は円滑に傾斜方向に移動する。
【0073】
本実施の形態では、搬送ライン60(直線搬送路)は、ローラコンベア装置1で構成されている場合を示したが、ベルト、チェーン、ワイヤ、ねじで動力が伝達されるコンベア装置であってもよい。
【0074】
次に、
図13〜
図17を参照しながら別の実施形態について説明する。
【0075】
図13に示す搬送ライン60の幅寄せエリアA2は、ローラコンベア装置1に幅寄せ機構41a、41bを備えたエリア(幅寄せコンベア装置101)である。すなわち、
図13の幅寄せコンベア装置101は、
図2の幅寄せ機構2a、2bの代わりに幅寄せ機構41a、41bを備えたものである。以下、主に幅寄せ機構41a、41bの特有の構成について説明する。
【0076】
幅寄せ機構41aは、
図14(a)に示す様に、可動ガイド機構46と、駆動機構7(
図2のものと同じ)とを有する。
【0077】
図15、
図16に示す様に、可動ガイド機構46は、傾斜ガイド部材47と慣らしガイド部材48とを有する。
【0078】
傾斜ガイド部材47は、本体部65と端部66、67を有する。本体部65は、薄板状の部材を、横断面がコの字形となるように折り曲げた構造を有している。本体部65の一方側には板状の端部66が固定されており、他方側には板状の端部67が固定されている。各端部66、67は、本体部65のコの字の内部に装着されて固定されている。端部66には軸受68が設けられている。端部67には、ピン69が固定されている。
傾斜ガイド部材47の下面の中央部分には、長穴52が設けられている。長穴52は、傾斜ガイド部材47の長手方向に延びる穴である。長穴52は、
図5(a)に示す傾斜ガイド部材12の長穴23と同様に長穴構成部材59で構成されている。
【0079】
慣らしガイド部材48は、板状の短尺状の部材である。慣らしガイド部材48の一端には回り止め付きの軸受70が設けられている。
【0080】
傾斜ガイド部材47の端部66の軸受68には、側部フレーム3aのフランジ部4aに固定された支軸49が装着されている。すなわち、傾斜ガイド部材47は、側部フレーム3aに対して揺動可能に支持されている。
【0081】
傾斜ガイド部材47の端部67のピン69は、慣らしガイド部材48の軸受70に挿通されており、慣らしガイド部材48が傾斜ガイド部材47の端部67に固定されている。慣らしガイド部材48は、傾斜ガイド部材47に対して所定の角度だけ傾斜した状態で固定されている。この角度は、可動ガイド機構46が搬送ライン60の幅方向の中央側に張り出した際に、搬送方向に対して平行に近付く角度である。また、可動ガイド機構46が退避状態になると、慣らしガイド部材48は搬送ライン60(側部フレーム3a又は3b)の外側に若干突出する。
【0082】
傾斜ガイド部材47の長穴52には、駆動機構7のベルト20に装着された移動部材62の係合部材21が係合している。すなわち、ベルト20が走行すると係合部材21が長穴52の内壁を押圧しながら移動し、傾斜ガイド部材47が揺動する。すなわち、各幅寄せ機構41a、41bは、各々の駆動機構7を駆動すると、
図14(a)に示す張り出し状態や、
図14(b)に示す退避状態になる。
【0083】
次に、幅寄せ機構41a、41bによって、搬送物50を幅寄せする方法について説明する。
【0084】
搬送物50を搬送ライン60の幅方向の左端に幅寄せする場合には、
図17(b)に示す様に、幅寄せ機構41aは退避状態とし、幅寄せ機構41bを張り出し状態にする。搬送ライン60の上流側から搬送されてきた搬送物50は、幅寄せ機構41bの傾斜ガイド部材47に当接し、傾斜ガイド部材47に沿って搬送方向に対して傾斜した方向に移動し、搬送ライン60の左端まで幅寄せされる。その際、搬送物50は、幅寄せ機構41aの傾斜ガイド部材47に当接して搬送ライン60からの落下が阻止される。さらに搬送物50は、幅寄せ機構41bの慣らしガイド部材48で向きが調整され、搬送ライン60の下流側へ移動する。
【0085】
搬送物50を搬送ライン60の幅方向の右端に幅寄せする場合には、
図17(c)に示す様に、幅寄せ機構41bは退避状態とし、幅寄せ機構41aを張り出し状態にする。搬送ライン60の上流側から搬送されてきた搬送物50は、幅寄せ機構41aの傾斜ガイド部材47に当接し、傾斜ガイド部材47に沿って搬送方向に対して傾斜した方向に移動し、搬送ライン60の右端まで幅寄せされる。その際、搬送物50は、幅寄せ機構41bの傾斜ガイド部材47に当接して搬送ライン60からの落下が阻止される。さらに搬送物50は、幅寄せ機構41aの慣らしガイド部材48で向きが調整され、搬送ライン60の下流側へ移動する。
【0086】
搬送物50を搬送ライン60の幅方向の中央に幅寄せする場合には、
図17(d)に示す様に、幅寄せ機構41a、41b共に張り出し状態にする。張り出し量は、幅寸法取得エリアA1(
図1)でセンサ35によって取得された検出信号に基づいて、図示しない制御装置によって調整される。すなわち、図示しない制御装置は、幅寄せ機構41a、41bの各駆動機構7の駆動モータ15を制御し、ベルト20の走行距離、及び係合部材21の移動距離を調整し、係合部材21と係合する傾斜ガイド部材47の揺動量(傾斜量)を加減する。各幅寄せ機構41a、41bの慣らしガイド部材48は、略対向し、搬送物50は、対向する二つの慣らしガイド部材48の間を走行して向きが調整される。
【0087】
幅寄せ機構41a、41bの傾斜ガイド部材47や慣らしガイド部材48に、
図2の慣らしガイド部材13に設けた複数のコロ31を設けてもよい。
【0088】
次に、
図18(a)、
図18(b)を参照しながら、さらに別の幅寄せ機構71aについて説明する。幅寄せ機構71aは、
図14(a)に示す幅寄せ機構41aと同様の構成に加えて、さらに別の構成を有している。そこで、同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。また、
図18(a)、
図18(b)では、他方の幅寄せ機構71bの描写は省略している。
【0089】
幅寄せ機構71aの傾斜ガイド部材47の基端部は、支軸49で回転可能に側部フレーム3bのフランジ部4aに固定されている。また、傾斜ガイド部材47の基端部には、プーリ72が固定されている。プーリ72の中心は、支軸49の軸芯と一致している。また、プーリ72は、側部フレーム3aに回転不能に固定されている。
【0090】
傾斜ガイド部材47の先端側のピン69が、慣らしガイド部材48側の軸受70に嵌まっており、傾斜ガイド部材47と慣らしガイド部材48は互いに回転可能である。
軸受70にはプーリ73が固定されている。すなわち、プーリ73と慣らしガイド部材48は一体固着されている。軸受70の中心とプーリ73の中心は一致している。軸受70に回り止めは施されていない。
また、プーリ72とプーリ73には、環状ベルト74が架け渡されている。各プーリ72、73と環状ベルト74とは摺動しない。
プーリ72、73には、時計の0時〜9時の位置に、便宜上「0」、「3」、「6」、「9」の数字を付している。
【0091】
以上の様な構成を備えた幅寄せ機構71a、71bは、次の様に動作する。
【0092】
図18(a)に示す退避状態では、プーリ72の「6」、「9」、「0」の半周部分に環状ベルト74が掛かっている。また、プーリ73の「0」、「3」、「6」の半周部分に環状ベルト74が掛かっている。この状態から幅寄せ機構71aが
図18(b)に示す張り出し状態になると、プーリ72、73に対する環状ベルト74の掛かる位置が変化する。
【0093】
すなわち、
図18(b)に示す様に、傾斜ガイド部材47が搬送ライン60上に張り出すと、プーリ72を中心にプーリ73が公転移動する。プーリ72は回転不能に固定されている。慣らしガイド部材48と一体のプーリ73は、傾斜ガイド部材47に対して回動可能である。また、環状ベルト74の張力がプーリ72、73に作用している。そのため、環状ベルト74は、プーリ72における「6」の位置から離れ、張り出し量に応じて、例えば7時や8時等の位置でプーリ72と接触する。また、環状ベルト74は、プーリ72における「0」の位置を超えて、張り出し量に応じて、例えば1時や2時等の位置までプーリ72と接触する。
【0094】
一方、環状ベルト74は、慣らしガイド部材48と一体のプーリ73の「0」の位置から離れ、張り出し量に応じて、例えば1時や2時等の位置までプーリ73から離れる。また、環状ベルト74は、「6」の位置を超えて、傾斜ガイド部材47の張り出し量に応じて、例えば7時や8時の位置までプーリ73と接触する。
【0095】
その結果、
図18(a)、
図18(b)に示す様に、慣らしガイド部材48は、プーリ73と共に傾斜ガイド部材47に対して回動し、常に搬送ライン60の搬送方向と平行状態を維持することができる。
【0096】
プーリ72、73の代わりにスプロケットを使用し、環状ベルト74の代わりにチェーンを使用することもできる。
【0097】
また、幅寄せ機構71a、71bの傾斜ガイド部材47や慣らしガイド部材48に、
図2の慣らしガイド部材13に設けた複数のコロ31を設けてもよい。
【0098】
また、本発明の幅寄せコンベア装置は、次の様に構成することもできる。
搬送物を直線状に搬送する直線搬送路と、可動ガイドを有し、前記可動ガイドは、傾斜ガイド部と慣らしガイド部を有し、前記傾斜ガイド部は直線搬送路の側部側を基端とし、動力によって揺動して直線搬送路の側部側から直線搬送路に出退し、直線搬送路の進行方向の走行面積を次第に狭める方向に傾斜して直線搬送路を移動する搬送物を幅方向に誘導するものであり、前記慣らしガイド部は、前記傾斜ガイド部の先端側にあって、搬送物を略直線搬送路に沿って直線方向に誘導するものであり、可動ガイドは、直線搬送路の一方の側部側を基端として設置され、傾斜ガイド部の揺動姿勢に応じて慣らしガイド部を回動させる回動機構を有し、傾斜ガイド部が揺動して直線搬送路の側部側から直線搬送路に張り出す際に、慣らしガイド部が直線搬送路の進行方向に沿った姿勢となることを特徴とする幅寄せコンベア装置。
【0099】
すなわち、
図2、
図13、
図18では、搬送ライン60の側部フレーム3a、3bの両方に幅寄せ機構2a、2b、41a、41b、71a、71bを配置している状態を描写しているが、一方の側部フレーム3a又は3bのみに幅寄せ機構2a、41a、71a、又は2b、41b、71bを設けてもよい。