(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通信処理部は、前記物品IDごとに、前記物品が搬送時に積載される物流資材への積載履歴を、前記物流資材の物流資材IDと対応付けた積載履歴情報を記憶する積載履歴情報記憶部と通信可能に接続され、
前記搬送履歴取得部は、前記通信処理部を介して、前記積載履歴情報記憶部から前記管理対象物品IDの積載履歴情報を取得し、前記管理対象物品IDに対応する搬送履歴情報を前記搬送履歴情報記憶部から取得するとともに、取得した前記積載履歴情報をもとに前記管理対象物品IDに対応する前記物流資材IDの搬送履歴情報を前記管理対象物品IDに対応する搬送履歴情報とみなして、前記管理対象物品が搬送された各場所の前記場所IDと各場所の搬送期間とを求めることを特徴とする請求項1に記載の物品温度管理装置。
前記通信処理部は、ネットワークを介して、前記場所に対応して設けられ、前記場所における情報を管理するサーバと通信可能であり、前記場所のサーバから該場所に設けられた温度センサが測定した前記場所温度と該場所温度の測定日時と前記温度センサが設けられた前記場所の場所IDとを温度情報として受信し、
前記通信処理部が受信した温度情報をもとに、該受信した温度情報に含まれる前記場所IDと前記場所温度と該場所温度の測定日時を示す時間情報とを対応付けて前記場所温度履歴情報記憶部に記録する記録制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の物品温度管理装置。
前記通信処理部は、前記場所の入口および出口に設けられた読取装置によって読み取られた前記物品の前記物品IDと、該物品IDを前記読取装置が読み取った日時を示す時間情報と、前記読取装置が設けられた前記場所の場所IDとを前記場所のサーバから読取情報として受信し、
前記記録制御部は、前記通信処理部が受信した読取情報をもとに、前記読取情報に含まれる前記場所IDと前記物品IDと該物品IDの搬入日時または搬出日時を示す時間情報とを対応付けて前記搬送履歴情報記憶部に記録することを特徴とする請求項3に記載の物品温度管理装置。
前記物品IDごとに、前記物品が搬送時に積載される物流資材への積載履歴を、前記物流資材の物流資材IDと対応付けた積載履歴情報を記憶する積載履歴情報記憶部をさらに備え、
前記通信処理部は、前記積載履歴情報記憶部と通信可能に接続され、
前記搬送履歴取得部は、前記通信処理部を介して、前記積載履歴情報記憶部から前記管理対象物品IDの積載履歴情報を取得し、前記管理対象物品IDに対応する搬送履歴情報を前記搬送履歴情報記憶部から取得するとともに、取得した前記積載履歴情報をもとに前記管理対象物品IDに対応する前記物流資材IDの搬送履歴情報を前記管理対象物品IDに対応する搬送履歴情報とみなして、前記管理対象物品が搬送された各場所の前記場所IDと各場所の搬送期間とを求めることを特徴とする請求項5に記載の物品温度管理システム。
物品IDを記録する識別媒体を付けた状態で場所IDがそれぞれ付された複数の場所を経由して搬送される物品の温度を管理する物品温度管理装置が、前記物品の温度履歴情報を作成する物品温度履歴情報作成方法であって、
管理対象物品の物品IDである管理対象物品IDが入力される入力処理と、
前記物品IDごとの搬送履歴を前記場所IDと対応づけた搬送履歴情報を記憶する搬送履歴情報記憶部から、前記管理対象物品IDの前記搬送履歴情報を取得する搬送履歴取得処理と、
前記複数の場所の各々における場所温度の時間的な変化を各場所の場所IDと対応づけた場所温度履歴情報を記憶する場所温度履歴情報記憶部から、前記搬送履歴取得処理において取得した前記搬送履歴情報に含まれる場所IDの場所温度履歴情報を取得する場所温度履歴取得処理と、
前記場所温度履歴取得処理において取得した場所温度履歴情報に基づいて前記管理対象物品の搬送時の温度履歴を与える物品温度履歴情報を作成する物品温度履歴作成処理と、
前記物品IDと該物品IDに対応する前記物品の保存温度範囲とを対応付けて記憶する物品情報記憶部から、前記管理対象物品IDに対応する保存温度範囲を取得し、前記物品温度履歴作成処理によって作成された前記管理対象物品の物品温度履歴情報をもとに、前記管理対象物品の温度が前記取得した保存温度範囲を超えている場合には、該物品に温度異常があったことを検出する異常検出処理と、
前記異常検出処理によって前記管理対象物品に温度異常があったことが検出された場合、前記物品温度履歴作成処理によって作成された前記管理対象物品の物品温度履歴情報と前記搬送履歴情報記憶部に記憶された情報とをもとに温度異常を検出した場所の前記場所IDである異常場所IDを取得し、前記場所IDと該場所IDに対応する場所の管理温度範囲とを対応付けて記憶する場所情報記憶部から、前記異常場所IDに対応する管理温度範囲を取得し、前記場所温度履歴情報記憶部を参照して前記異常場所IDに対応する場所温度履歴情報のうち前記管理温度範囲外である期間を特定し、該特定した管理温度範囲外である期間中に前記異常場所IDに対応する場所に搬送された物品の物品IDを、前記搬送履歴情報記憶部から、温度異常があった物品の物品IDとして抽出する異常物品抽出処理と、
を含むことを特徴とする物品温度履歴情報作成方法。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明にかかる実施の形態の一例として、物品の温度を管理するための物品温度管理装置、物品温度管理システムおよび物品温度履歴作成方法について説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる物品温度管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、実施の形態1にかかる物品温度管理システム1は、場所ID(識別情報)がそれぞれ付された場所41〜44を含む複数の場所を経由して搬送される物品10の温度を管理する管理装置20(物品温度管理装置)と、物品10に付されたタグ30(識別媒体)と、各場所41〜44のサーバ41S〜44Sと、ゲート511,512,521,522,531,532,541,542(読取装置)と、温度センサ61〜64と、物品情報データベース(DB)71(物品情報記憶部)と、場所情報DB72(場所情報記憶部)と、搬送履歴情報DB73(搬送履歴情報記憶部)と、場所温度履歴情報DB74(場所温度履歴情報記憶部)と、管理対象物品である任意の物品10の温度履歴情報の作成を指示する端末装置80と、を備える。
【0021】
管理装置20は、ネットワーク90を介して、サーバ41S〜44S、各DB71〜74および端末装置80との間で通信処理を行う。管理装置20は、各DB71〜74の情報の記録処理を行う。管理装置20は、端末装置80から管理対象の物品10の温度履歴情報の作成を指示された場合には、各DB71〜74に記録された情報を参照、取得することによって該物品10の温度履歴情報を作成し、作成した温度履歴情報を、ネットワーク90を介して、端末装置80に送信する。
【0022】
タグ30は、各物品10に付され、所定の装置で読み取り可能である物品IDであって、物品10を識別する物品IDを記録する。タグ30は、たとえば、ID番号を符号化したバーコードである。
【0023】
サーバ41S〜44Sは、各場所41〜44に対応して設けられる。サーバ41S〜44Sは、ネットワーク90を介して管理装置20と通信可能である。サーバ41S〜44Sは、各場所41〜44における情報を管理し、各場所41〜44に設置された装置から送信された情報を、管理装置20に送信する。なお、複数の場所に対応させて1つのサーバが設けられる場合もある。
【0024】
ゲート511,512,521,522,531,532,541,542は、場所41〜44の入口および出口に設けられ、物品10に付されたタグ30の物品IDを読み取る。サーバ41S〜44Sは、ゲート511,512,521,522,531,532,541,542によって読み取られた物品の物品IDと、該物品IDをゲート511,512,521,522,531,532,541,542が読み取った日時を示す時間情報と、ゲート511,512,521,522,531,532,541,542が設けられた場所41〜44の場所IDとを読取情報として管理装置20に送信する。
【0025】
温度センサ61〜64は、場所41〜44にそれぞれ設けられ、各場所41〜44の温度(場所温度)を測定する。サーバ41S〜44Sは、温度センサ61〜64が測定した場所温度と該場所温度の測定日時と温度センサ61〜64が設けられた場所41〜44の場所IDとを場所温度情報として管理装置20に送信する。
【0026】
物品情報DB71は、物品IDと該物品IDを記録するタグ30が付された物品10を示す情報と該物品10の保存温度範囲とを対応付けたテーブル71Tを記憶する。
図2は、テーブル71Tの一例を示す図である。テーブル71Tには、
図2に示すように、物品IDと、該物品IDを記録するタグ30が付された物品10の名称と、この物品10の保存方法と、この物品10の保存温度範囲とが対応付けられている。
【0027】
場所情報DB72は、場所IDと該場所IDに対応する場所情報と該場所の管理温度範囲とを対応付けたテーブル72Tを記憶する。
図3は、テーブル72Tの一例を示す図である。テーブル72Tには、
図3に示すように、場所IDと該場所IDに対応する場所の名称と、この場所の管理温度範囲とが対応付けられている。
【0028】
搬送履歴情報DB73は、物品IDごとの搬送履歴を場所IDと対応づけた搬送履歴情報を記憶する。搬送履歴情報DB73は、物品IDと物品10が搬入または搬出された場所の場所IDと搬入日時または搬出日時を示すタイムスタンプ(時間情報)とを対応付けたテーブル73Tを記憶する。
図4は、テーブル73Tの一例を示す図である。テーブル73Tには、
図4に示すように、タイムスタンプと、物品IDと、搬入または搬出を示す搬送情報と、場所IDとが対応づけられている。
【0029】
場所温度履歴情報DB74は、複数の場所41〜44の各々における場所温度の時間的な変化を各場所41〜44の場所IDと対応づけた場所温度履歴情報を記憶する。場所温度履歴情報DB74は、場所41〜44に設けられた温度センサ61〜64によって測定された場所温度と場所IDと温度センサ61〜64による該場所温度の測定日時を示すタイムスタンプとを対応付けたテーブル74Tを記憶する。
図5は、テーブル74Tの一例を示す図である。テーブル74Tには、
図5に示すように、タイムスタンプと、場所IDと、温度とがそれぞれ対応付けられている。
【0030】
端末装置80は、端末装置80の各構成部位の動作処理を制御する制御部81と、管理対象の物品10に付されたタグ30の物品IDを読み取る読取部82と、端末装置80のユーザの操作に応じた指示信号を制御部81に入力する入力部83と、ネットワーク90を介して管理装置20との間で通信する通信処理部84と、温度履歴情報を表示出力するディスプレイを有する出力部85と、制御部81が実行する各種プログラムや情報を記憶するメモリ86とを備える。端末装置80は、読取部82において読み取った物品IDに対応する管理対象の物品10の温度履歴情報の作成、送信を指示する指示情報を、通信処理部84から、ネットワーク90を介して管理装置20に出力する。
【0031】
管理装置20は、制御部21、入力部22、通信処理部23、情報処理部24、出力部25、および、記憶部26を備える。
【0032】
制御部21は、各種プログラムおよびパラメータを実行して管理装置20の各構成部位の各処理および各動作を制御する。制御部21は、管理装置20の各構成部位に入出力されるデータについて入出力制御を行い、また、各構成部位に対してデータに対する所定の処理を行わせる。制御部21は、ネットワーク90を介して接続する各DB71〜74に対する情報の記録を制御する記録制御部211を備える。
【0033】
入力部22は、キーボード、各種ボタン、各種スイッチ等の入力デバイスや、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイスを含み、これらのデバイスに対するユーザの操作に応じた指示信号を制御部21に入力する。
【0034】
通信処理部23は、ネットワーク90を介して、サーバ41S〜44S、端末装置80、および、各DB71〜74とそれぞれ通信可能に接続される。管理対象の物品10の物品IDである管理対象物品IDを指定して、この管理対象物品IDに対応する物品10の温度履歴情報作成を指示する端末装置80からの指示情報は、ネットワーク90を介して、通信処理部23が受信する。
【0035】
情報処理部24は、入力部22および通信処理部23を介して取得した情報を処理する。情報処理部24は、搬送履歴取得部241、場所温度履歴取得部242および物品温度履歴作成部243を有する。
【0036】
搬送履歴取得部241は、管理対象の物品10の物品IDである管理対象物品IDの搬送履歴情報を、通信処理部23を介して搬送履歴情報DB73から取得する。搬送履歴取得部241は、管理対象物品IDに対応する搬送履歴情報を搬送履歴情報DB73のテーブル73Tから取得し、管理対象の物品10が搬送された各場所41〜44の場所IDと各場所の搬送期間とを求める。
【0037】
場所温度履歴取得部242は、搬送履歴取得部241が取得した搬送履歴情報に含まれる場所IDの場所温度履歴情報を、通信処理部23を介して場所温度履歴情報DB74から取得する。場所温度履歴取得部242は、場所温度履歴情報DB74のテーブル74Tから、搬送履歴取得部241が求めた場所IDに紐付く温度履歴情報を、搬送履歴取得部241が求めた各場所の搬送期間に応じてそれぞれ取得する。
【0038】
物品温度履歴作成部243は、場所温度履歴取得部242が取得した場所温度履歴情報に基づいて管理対象の物品10の搬送時の温度履歴を与える物品温度履歴情報を作成する。通信処理部23は、物品温度履歴作成部243が作成した管理対象の物品10の温度履歴情報を、ネットワーク90を介して、端末装置80に出力する。
【0039】
出力部25は、プリンタや、液晶ディスプレイまたは有機エレクトロルミネッセンスディスプレイといったディスプレイなどを有する。
【0040】
記憶部26は、制御部21が実行する各種プログラムや、通信処理部23を介して取得した情報を記憶する。
【0041】
図6は、
図1に示す物品温度管理システム1における管理対象の物品10の搬送処理の一例を説明する模式図である。たとえば
図6に示すように、物品10は、工場Aの製造ライン41−1から搬出され、各保管庫(プレハブ冷蔵庫41−2、プレハブ冷凍庫41−3、常温保管庫41−4)のいずれかで保管された後に、トラック(冷蔵トラック42−1、冷凍トラック42−2、常温トラック42−3)のいずれかで物流センターBに搬送され、荷捌き場43−1で荷捌きされる。その後、物品10は、物流センターBの各保管庫(プレハブ冷蔵庫43−2、プレハブ冷凍庫43−3、常温保管庫43−4)のいずれかで保管され、荷捌き場43−5で荷捌きされた後に、トラック(冷蔵トラック44−1、冷凍トラック44−2、常温トラック44−3)で店舗Cに搬送される。そして、各保管庫(プレハブ冷蔵庫45−1、プレハブ冷凍庫45−2、常温保管庫45−3)のいずれかで保管されて搬送処理を終了する。工場A、物流センターBおよび店舗Cには、それぞれサーバ40A〜40Cが設けられている。これらのサーバ40A〜40Cは、
図1のサーバ41S〜44Sと同じ機能を有する。各保管庫、トラックおよび荷捌き場には、
図1の温度センサ61〜64と同じ機能を有する温度センサ61−1〜65−3が設けられており、温度監視がなされている。各保管庫、トラックおよび荷捌き場の入口および出口には、物品10のタグの物品IDを読み取るゲート(不図示)が設けられている。これらのゲートは、
図1のゲート511,512,521,522,531,532,541,542と同じ機能を有する。物品10が冷蔵保存を要する場合には、製造ライン41−1から搬出された後、プレハブ冷蔵庫41−2、冷蔵トラック42−1、荷捌き場43−1、プレハブ冷蔵庫43−2、荷捌き場43−5、冷蔵トラック44−1およびプレハブ冷蔵庫45−1の順で搬送される(搬送経路R1)。
【0042】
図7は、管理装置20による搬送履歴情報DB73への搬入情報記録処理の処理手順を示すフローチャートである。プレハブ冷蔵庫41−2、冷蔵トラック42−1、荷捌き場43−1、プレハブ冷蔵庫43−2、荷捌き場43−5、冷蔵トラック44−1、プレハブ冷蔵庫45−1への物品10の搬入処理S01,S03,S05,S07,S09,S11,S13が行われるごとに、プレハブ冷蔵庫41−2、冷蔵トラック42−1、荷捌き場43−1、プレハブ冷蔵庫43−2、荷捌き場43−5、冷蔵トラック44−1、プレハブ冷蔵庫45−1の各入口に設けられたゲートが、物品10に付されたタグ30の物品IDを読み取る。工場A、物流センターBおよび店舗Cのサーバ40A〜40Cは、各場所の入口のゲートによって読み取られた物品10の物品IDと、該物品IDを読み取った日時(搬入日時)を示す時間情報と、ゲートが設けられた保管庫、トラックまたは荷捌き場の場所IDとを、搬入ゲート通過情報として管理装置20に送信する。管理装置20では、通信処理部23がサーバ40A〜40Cから搬入ゲート通過情報を受信すると(ステップS21)、記録制御部211は、この搬入ゲート通過情報をもとに、物品IDと場所IDと搬入日時を示すタイムスタンプとを対応付けて、搬入情報として搬送履歴情報DB73のテーブル73Tに記録する(ステップS22)。
【0043】
図8は、管理装置20による搬送履歴情報DB73への搬出情報記録処理の処理手順を示すフローチャートである。プレハブ冷蔵庫41−2、冷蔵トラック42−1、荷捌き場43−1、プレハブ冷蔵庫43−2、荷捌き場43−5、冷蔵トラック44−1、プレハブ冷蔵庫45−1からの物品10の搬出処理S02,S04,S06,S08,S10,S12が行われるごとに、プレハブ冷蔵庫41−2、冷蔵トラック42−1、荷捌き場43−1、プレハブ冷蔵庫43−2、荷捌き場43−5、冷蔵トラック44−1、プレハブ冷蔵庫45−1の各出口に設けられたゲートが、物品10に付されたタグ30の物品IDを読み取る。サーバ40A〜40Cは、出口のゲートによって読み取られた物品10の物品IDと、該物品IDを読み取った日時(搬出日時)を示す時間情報と、ゲートが設けられた保管庫、トラックまたは荷捌き場の場所IDとを、搬出ゲート通過情報として管理装置20に送信する。管理装置20では、通信処理部23がサーバ40A〜40Cから搬出ゲート通過情報を受信すると(ステップS23)、記録制御部211は、この搬出ゲート通過情報をもとに、物品IDと場所IDと搬出日時を示すタイムスタンプとを対応付けて、搬出情報として搬送履歴情報DB73のテーブル73Tに記録する(ステップS24)。この結果、
図4に示すように、テーブル73Tには、タイムスタンプ、物品ID、搬入または搬出を示す搬送情報、および、場所IDがそれぞれ対応付けられて記録される。
【0044】
図9は、
図1に示す管理装置20による場所温度履歴情報DB74への場所温度情報記録処理の処理手順を示すフローチャートである。各温度センサ61−1〜65−3は、該温度センサ61−1〜65−3が設けられた保管庫、トラックまたは荷捌き場の温度(場所温度)をそれぞれ一定周期で測定する。工場A、物流センターBおよび店舗Cのサーバ40A〜40Cは、温度センサ61−1〜65−3が検出した場所温度と該場所温度の測定日時と温度センサ61−1〜65−3が設けられた保管庫、トラックまたは荷捌き場の場所IDとを、場所温度情報として管理装置20に送信する。管理装置20では、通信処理部23がサーバ40A〜40Cから場所温度情報を受信すると(ステップS25)、記録制御部211は、この場所温度情報をもとに、場所IDと場所温度と測定日時を示すタイムスタンプとを対応付けて場所温度履歴情報DB74のテーブル74Tに記録する(ステップS26)。この結果、
図5に示すように、テーブル74Tには、タイムスタンプ、場所ID、および、温度がそれぞれ対応付けて記録される。
【0045】
図10は、管理装置20の情報処理部24による物品の温度履歴情報作成処理の処理手順を示すフローチャートである。
図11は、
図1に示す管理装置20、端末装置80および各DB71〜74への接続を説明する図である。
【0046】
図10に示すように、まず、情報処理部24には、管理対象の物品10の物品ID(管理対象物品ID)が入力される(ステップS31)。端末装置80は、矢印Y31(
図11参照)のように、管理対象の物品10Aのタグ30Aの物品ID(物品ID:0000)を読み取り、読み取った物品ID(0000)に対応する温度履歴情報の作成・送信を指示する指示情報を、ネットワーク90を介して管理装置20に出力する。管理装置20の制御部21は、通信処理部23が受信した端末装置80による指示情報で指示された物品ID(0000)を、温度履歴情報の作成を指示する管理対象物品ID(0000)として情報処理部24に入力する。
【0047】
搬送履歴取得部241は、通信処理部23を介して搬送履歴情報DB73に接続し、矢印Y32(
図11参照)のように、管理対象物品IDに紐付く搬送履歴を搬送履歴情報DB73のテーブル73Tから取得する(ステップS32)。続いて、搬送履歴取得部241は、ステップS32において取得した管理対象物品IDの搬送履歴から該管理対象物品IDに対応する物品10が搬送された各搬送場所の場所IDと搬送期間とを取得する(ステップS33)。
【0048】
図12は、
図1に示す搬送履歴取得部241による管理対象物品IDの搬送履歴の取得処理を説明する図である。搬送履歴取得部241は、テーブル73T(
図12(1)参照)から、矢印Y32−10Aのように、管理対象物品ID(0000)に対応するタイムスタンプ、搬送情報、場所IDのみを抜出し、管理対象物品ID(0000)の搬送履歴テーブル73T−10A(
図12(2)参照)を取得する。続いて、搬送履歴取得部241は、取得した管理対象物品ID(0000)の搬送履歴テーブル73T−10Aの各場所IDの搬入日時または搬出日時をもとに、管理対象物品ID(0000)に対応した搬送場所の場所IDと搬送期間とを求める。搬送履歴取得部241は、場所ID(0010)の搬入日時または搬出日時をもとに、矢印Y32−2のように、管理対象物品ID(0000)の場所ID(0010)における搬送期間P2を求める(
図12(3)参照)。同様に、搬送履歴取得部241は、場所ID(0011)の搬入日時または搬出日時をもとに、矢印Y32−4のように管理対象物品ID(0000)の場所ID(0011)における搬送期間P4を求め、場所ID(0012)の搬入日時または搬出日時をもとに、矢印Y32−6のように管理対象物品ID(0000)の場所ID(0012)における搬送期間P6を求める。このように、搬送履歴取得部241は、管理対象物品ID(0000)に対応した搬送場所の場所IDと搬送期間とをそれぞれ対応付けた搬送履歴C−10A(
図12(3)参照)を求める。
【0049】
場所温度履歴取得部242は、通信処理部23を介して場所温度履歴情報DB74に接続し、矢印Y34(
図11参照)のように、場所温度履歴情報DB74のテーブル74Tから、搬送履歴取得部241が求めた場所IDに紐付く温度履歴情報を、搬送履歴取得部241が求めた各場所の搬送期間に応じてそれぞれ取得する(ステップS34)。物品温度履歴作成部243は、場所温度履歴取得部242がそれぞれ求めた各場所の温度履歴情報を組み合わせたものを管理対象の物品10の温度履歴情報として作成する(ステップS35)。情報処理部24は、物品温度履歴作成部243が作成した管理対象の物品10の温度履歴情報を、通信処理部23およびネットワーク90を介して、端末装置80に出力し(ステップS36)、管理対象の物品10の温度履歴情報の作成を終了する。
【0050】
ステップS34およびステップS35について、
図13を参照して説明する。
図13(1)は、管理対象物品ID(0000)に対応した搬送履歴を示す図である。
図13(2)は、場所ID(0010)における温度履歴を示す図である。
図13(3)は、場所ID(0011)における温度履歴を示す図である。
図13(4)は、場所ID(0012)における温度履歴を示す図である。
図13(5)は、物品温度履歴作成部243が物品10Aの温度履歴情報として作成したテーブルの一部を示す図である。
図13(6)は、物品温度履歴作成部243が作成したテーブルをもとに物品10Aの温度履歴情報をグラフ化したものを示す図である。
【0051】
場所温度履歴取得部242は、テーブル74Tから、搬送履歴取得部241が求めた場所ID(0010,0011,0012)の温度履歴F10,F11,F12(
図13(2)〜(4)参照)を取得する。場所温度履歴取得部242は、ステップS32,S32において求められた搬送履歴C−10Aをもとに、場所ID(0010)については、矢印Y34−2のように温度履歴F10から搬送期間P2(
図13(1)参照)の温度履歴情報を取得する。同様に、場所温度履歴取得部242は、場所ID(0011)については、矢印Y34−4のように温度履歴F11から搬送期間P4(
図13(1)参照)の温度履歴情報を取得し、場所ID(0012)については、矢印Y34−6のように温度履歴F12から搬送期間P6(
図13(1)参照)の温度履歴情報を取得する。物品温度履歴作成部243は、矢印Y34−2〜Y34−6のように、場所温度履歴取得部242がそれぞれ求めた各場所の温度履歴情報を組み合わせ、物品ID(0000)の物品10Aの温度履歴一覧D−10A(
図13(5)参照)を作成する。情報処理部24は、物品温度履歴作成部243が作成した物品ID(0000)の物品10Aの温度履歴情報として、テーブル形式の温度履歴一覧D−10Aを、通信処理部23を介して、端末装置80に出力する。また、情報処理部24は、物品10Aの温度履歴情報として、温度履歴一覧D−10Aをもとに矢印Y36のように温度履歴情報をグラフ化した温度履歴画像G−10Aを出力してもよい。
【0052】
これによって、端末装置80は、管理装置20から出力された温度履歴一覧D−10A、温度履歴画像G−10Aを出力部85のディスプレイに表示出力する。端末装置80のユーザは、ディスプレイに表示された温度履歴一覧D−10A、温度履歴画像G−10Aを視認することによって、物品10Aの温度履歴を確認することができる。なお、
図14は、場所温度履歴取得部242による温度履歴情報の作成処理を説明する図である。場所温度履歴取得部242は、
図14(1)に示すテーブル74Tから、搬送期間P2については場所ID(0010)の温度データのみを抽出し(矢印Y34−2A)、搬送期間P4については場所ID(0011)の温度情報のみを抽出し(矢印Y34−4A)、搬送期間P6については場所ID(0012)の温度情報のみを抽出し(矢印Y34−6A)、これらを組み合わせることによって、管理対象物品ID(0000)の温度履歴一覧D−10A(
図14(2)参照)を作成してもよい。
【0053】
このように、実施の形態1によれば、物品IDを記録しただけのタグ30を物品10に付し、管理対象の物品10に付された物品IDを端末装置80で読み取り、管理装置20の情報処理部24が、読み取った管理対象物品IDに対応させて、物品IDごとの搬送履歴を場所IDと対応づけた搬送履歴情報を記憶する搬送履歴情報DB73と、複数の場所の各々における場所温度の時間的な変化を各場所の場所IDと対応づけた場所温度履歴情報を記憶する場所温度履歴情報DB74と、に接続して取得した情報をもとに、管理対象の物品10の温度履歴情報を作成する。したがって、実施の形態1によれば、複雑な構造の無線タグを識別媒体として使用する必要のない簡易な構成で所望の物品の温度履歴情報を取得することができる。
【0054】
なお、搬送履歴情報DB73は、タイムスタンプ、物品ID、搬入または搬出を示す搬送情報、および、場所IDを対応付けたテーブル73Tに限らず、
図15のテーブル群73Tgに示すように、物品IDごとに、タイムスタンプ、搬入また搬出を示す搬送情報、および、場所IDを対応付けたテーブル73T−1,73T−2を設け、物品IDごとに搬送履歴を記憶してもよい。また、場所温度履歴情報DB74は、タイムスタンプ、場所IDおよび温度情報を対応付けたテーブル74Tに限らず、
図16のテーブル群74Tgに示すように、場所IDごとにタイムスタンプおよび温度情報を対応付けたテーブル74T−1,74T−2を設け、場所IDごとに温度履歴を記憶してもよい。
【0055】
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1の変形例は、物品の搬送時に、物流資材IDを記録するタグが付された物流資材に、物品が積載される場合への適用例である。
図17は、本実施の形態1の変形例にかかる物品温度管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0056】
図17に示すように、実施の形態1の変形例にかかる物品温度管理システム1Aは、
図1に示す管理装置20に代えて管理装置20Aを有する。物品温度管理システム1Aは、物流資材情報DB75と積載履歴情報DB76(積載履歴情報記憶部)とをさらに有する。
【0057】
物流資材情報DB75は、物流資材IDと該物流資材IDに対応する物流資材を示す情報とを対応付けたテーブル75Tを記憶する。
図18は、テーブル75Tの一例を示す図である。テーブル75Tには、
図18に示すように、物流資材IDと、該物流資材IDに対応する物流資材の名称とが対応付けられている。
【0058】
積載履歴情報DB76は、物品IDごとに、物品10が搬送時に積載される物流資材への積載履歴を、物流資材の物流資材IDと対応付けた積載履歴情報を記憶する。積載履歴情報DB76は、物品IDと該物品IDに対応する物品が積載または荷卸しされた物流資材の物流資材IDと該物品が該物流資材に積載または荷卸しされた日時を示すタイムスタンプとを対応付けたテーブル76Tを記憶する。
図19は、テーブル76Tの一例を示す図である。テーブル76Tには、
図19に示すように、タイムスタンプと、物品IDと、積載または荷卸しを示す積載情報と、物流資材IDとが対応づけられている。なお、搬送履歴情報DB73は、物品ID欄に、物品IDまたは物流資材IDが記録されたテーブル73TAを記憶する。
【0059】
管理装置20Aは、制御部21Aと情報処理部24Aとを有する。制御部21Aは、ネットワーク90を介して接続する各DB71〜76に対する情報の記録を制御する記録制御部211Aを有する。情報処理部24Aは、搬送履歴取得部241に代えて、搬送履歴取得部241Aを有する。
【0060】
搬送履歴取得部241Aは、通信処理部23を介して、積載履歴情報DB76から管理対象物品IDの積載履歴情報を取得し、管理対象物品IDに対応する搬送履歴情報を搬送履歴情報DB73から取得するとともに、取得した積載履歴情報をもとに管理対象物品IDに対応する物流資材IDの搬送履歴情報を管理対象物品IDに対応する搬送履歴情報とみなして、管理対象の物品10が搬送された各場所の場所IDと各場所の搬送期間とを求める。
【0061】
図20は、物品温度管理システム1Aにおける管理対象の物品10の搬送処理の一例を説明する模式図である。
図20の矢印Y41に示すように、物品10Aは、工場Aのプレハブ冷蔵庫41−2において、コンテナ15A(物流資材ID:0020)に積載される(積載処理C01)。その後、物品10Aを積載したコンテナ15Aは、プレハブ冷蔵庫41−2から搬出され、冷蔵トラック42−1、物流センターBの荷捌き場43−1、プレハブ冷蔵庫43−2に順次搬送される。物品10Aは、プレハブ冷蔵庫43−2において、矢印Y42のようにコンテナ15Aから荷卸しされてから(荷卸し処理C02)、矢印Y43のように別のコンテナ15Bに積載される(積載処理C03)。物品10Aを積載したコンテナ15Bは、荷捌き場43−5、冷蔵トラック44−1、店舗Cのプレハブ冷蔵庫45−1に搬送される。物品10Aは、矢印Y44のようにコンテナ15Bから荷卸しされて(荷卸し処理C04)、搬送処理を終了する。各コンテナ15A,15Bには、タグ30と同様のタグ35A,35Bがそれぞれ付されている。タグ35A,35Bは、コンテナ15A,15Bを識別する物流資材IDを記録しており、この物流資材IDは、ゲート511,512,521,522,531,532,541,542と同じ機能を有する読取装置50A,50B,50Cによって読み取り可能である。読取装置50A,50B,50Cは、これらの読取装置が設置される工場A、物流センターBおよび店舗Cのサーバ40A〜40Cと通信処理を行う。
【0062】
図21は、管理装置20Aによる積載履歴情報DB76への積載情報記録処理の処理手順を示すフローチャートである。物品温度管理システム1Aでは、コンテナ15A,15Bへの物品10Aの積載処理C01,C03が行われると、読取装置50A,50Bによって、物品10Aに付されたタグ30Aの物品IDと、コンテナ15A,15Bに付されたタグ35A,35Bの物流資材IDとが読み取られる。工場Aおよび物流センターBのサーバ40A,40Bは、積載処理C01,C03時に読取装置50A,50Bによって読み取られた物品10Aの物品IDと、該物品IDを積載したコンテナ15A,15Bの物流資材IDと、読み取った日時を示す時間情報(積載日時)とを、積載情報として管理装置20Aに送信する。管理装置20Aでは、通信処理部23がサーバ40A,40Bから積載情報を受信すると(ステップS41)、記録制御部211Aは、この積載情報をもとに、物品IDと物流資材IDと積載日時を示すタイムスタンプとを対応付けて、積載情報として積載履歴情報DB76のテーブル76Tに記録する(ステップS42)。
【0063】
図22は、管理装置20Aによる積載履歴情報DB76への荷卸し情報記録処理の処理手順を示すフローチャートである。コンテナ15A,15Bからの物品10Aの荷卸し処理C02,C04が行われるごとに、読取装置50B,50Cによって、物品10Aに付されたタグ30Aの物品IDと、コンテナ15A,15Bに付されたタグ35A,35Bの物流資材IDとが読み取られる。物流センターBおよび店舗Cのサーバ40B,40Cは、コンテナ15A,15Bからの物品10Aの荷卸し処理C02,C04時に読取装置50B,50Cによって読み取られた物品10Aの物品IDと、該物品IDが荷卸しされたコンテナ15A,15Bの物流資材IDと、読み取った日時を示す時間情報(荷卸し日時)とを荷卸し情報として管理装置20Aに送信する。管理装置20Aでは、通信処理部23がサーバ40B,40Cから荷卸し情報を受信すると(ステップS43)、記録制御部211Aは、この荷卸し情報をもとに、物品IDと物流資材IDと荷卸し日時を示すタイムスタンプとを対応付けて荷卸し情報として積載履歴情報DB76のテーブル76Tに記録する(ステップS44)。
【0064】
図23は、管理装置20Aの情報処理部24Aによる物品の温度履歴情報作成処理の処理手順を示すフローチャートである。
図23に示すステップS51は、
図10のステップS31である。搬送履歴取得部241Aは、通信処理部23を介して、管理対象物品IDに紐付く積載履歴を積載履歴情報DB76のテーブル76Tから取得する(ステップS52)。搬送履歴取得部241Aは、ステップS52において取得した積載履歴から、各積載期間と、各積載期間に対応する物流資材IDとを取得する(ステップS53)。搬送履歴取得部241Aは、通信処理部23を介して、管理対象物品IDに紐付く搬送履歴を搬送履歴情報DB73のテーブル73TAから取得する(ステップS54)。続いて、搬送履歴取得部241Aは、通信処理部23を介して、ステップS53において取得した物流資材IDに紐付く搬送履歴を搬送履歴情報DB73のテーブル73TAから取得する(ステップS55)。搬送履歴取得部241Aは、ステップS55において取得した物流資材IDに紐付く搬送履歴を管理対象物品IDの搬送履歴として置換する(ステップS56)。搬送履歴取得部241Aは、ステップS54において取得した管理対象物品IDの搬送履歴、および、ステップS56における置換後の搬送履歴から、該管理対象物品IDに対応する物品10Aが搬送された各搬送場所の場所IDと搬送期間とを取得する(ステップS57)。ステップS58〜ステップS60は、ステップS34〜S36である。
【0065】
図24は、温度履歴作成対象の物品の物流資材への積載履歴の一例を示す図である。場所ID(0010)に対応する場所で、管理対象の物品10A(物品ID:0000)がコンテナ15A(物流資材ID:0020)に積載され、場所ID(0011)および場所ID(0012)に搬送後の積載期間P12(
図24参照)経過時に、場所ID(0012)においてコンテナ15Aから荷卸しされる場合を例に
図23の処理内容を説明する。
【0066】
図25は、
図17に示す搬送履歴取得部241Aによる管理対象物品IDの搬送履歴の取得処理を説明する図である。搬送履歴取得部241Aは、ステップS52において、
図25の矢印Y52−10Bのように、テーブル76T(
図25(1)参照)から、管理対象物品ID(0000)に紐付く積載履歴76TA(
図25(2))を取得する。これをもとに、ステップS53において、搬送履歴取得部241Aは、矢印Y53−10Bのように、各積載期間と、各積載期間に対応する物流資材IDとを求めることができる。続いて、搬送履歴取得部241Aは、ステップS54において、
図25の矢印Y54−10Bのように、管理対象物品ID(0000)に紐付く搬送履歴をテーブル73TA(
図25(3)参照)から取得する。さらに、搬送履歴取得部241Aは、ステップS55において、
図25の矢印Y55−10Bのように、物流資材ID(0020)に紐付く搬送履歴を、テーブル73TA(領域A55)から取得する。搬送履歴取得部241Aは、ステップS56において、取得した物流資材ID(0020)に紐付く領域A56(
図25(4)参照)の搬送履歴を管理対象物品ID(0000)の搬送履歴として置換する。そして、搬送履歴取得部241Aは、置換後の搬送履歴と、ステップS54において取得した管理対象物品ID(0000)の搬送履歴とを合わせて、管理対象物品ID(0000)の搬送履歴73−10Bを作成する。搬送履歴取得部241Aは、ステップS57において、この管理対象物品IDの搬送履歴73−10Bをもとに、矢印Y57−2,Y57−4,Y57−6のように、管理対象物品ID(0000)の各搬送場所の場所IDと搬送期間とを求める。
【0067】
このように、物流資材に物品を積載した場合であっても、複数の物品を積載する物流資材の搬送履歴を記録すれば、
図23の各処理を行うことによって、物流資材の搬送履歴から該物流資材に積載された各物品の搬送履歴を求めることができる。したがって、実施の形態1の変形例では、物流資材への積載期間については、物品ごとに搬送履歴を記録する必要がなくなり、搬送履歴情報DB73内に記憶される情報量を少なくすることができる。
【0068】
なお、積載履歴情報DB76は、タイムスタンプ、物品ID、積載または荷卸しを示す積載情報、および、物流資材IDを対応付けたテーブル76Tに限らず、
図26のテーブル群76Tgに示すように、物品IDごとに、タイムスタンプ、積載・荷卸しを示す積載情報、および、物流資材IDを対応付けたテーブル76T−1,76T−2を設け、物品IDごとに積載履歴を記憶してもよい。また、積載履歴情報DB76に記憶されるテーブルとして、物流資材の物流資材IDに、該物流資材に積載された物品の物品IDを紐づけする例について説明したが、物流資材の代わりに、物品を搬送するユーザ(人)、複数の物品に付される伝票、情報端末にそれぞれIDを付与して、これらのIDに、対応する複数の物品の物品IDを紐づけてもよい。
【0069】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
図27は、本実施の形態2にかかる物品温度管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0070】
図27に示すように、実施の形態2にかかる物品温度管理システム201は、
図1に示す管理装置20に代えて、情報処理部224を有する管理装置220を備える。
【0071】
情報処理部224は、
図1の情報処理部24と比して、さらに、温度異常検出部2244(異常検出部)を備える。前述したように、物品情報DB71のテーブル71Tには、物品IDと、該物品IDを記録するタグ30が付された物品10の名称とともに、この物品10の保存方法と、この物品10の保存温度範囲とが対応付けられている。温度異常検出部2244は、通信処理部23を介して、物品情報DB71のテーブル71Tから管理対象物品IDに対応する保存温度範囲を取得し、物品温度履歴作成部243によって作成された管理対象物品の温度履歴情報をもとに、管理対象の物品10の温度が、取得した保存温度範囲を超えている場合には、該管理対象の物品10に温度異常があったことを検出する。通信処理部23は、温度異常検出部2244による温度異常検出結果を管理対象物品の温度履歴情報とともに、ネットワーク90を介して端末装置80に出力する。
【0072】
図28は、管理装置220の情報処理部224による物品の温度履歴情報作成処理の処理手順を示すフローチャートである。
図28に示すステップS71〜S75は、
図10に示すステップS31〜S35である。
【0073】
温度異常検出部2244は、通信処理部23を介して、物品情報DB71のテーブル71Tを参照し、テーブル71Tから管理対象物品IDに紐付く保存温度範囲を取得する(ステップS76)。温度異常検出部2244は、物品温度履歴作成部243によって作成された管理対象物品の温度履歴情報をもとに、管理対象物品の温度が、取得した保存温度範囲内であるか否かを判断する(ステップS77)。温度異常検出部2244が、管理対象物品の温度が、取得した保存温度範囲内であると判断した場合(ステップS77:Yes)、情報処理部224は、ステップS36と同様の処理を行って、管理対象の物品10の温度履歴情報を端末装置80に出力する(ステップS80)。
【0074】
これに対し、温度異常検出部2244は、管理対象物品の温度が、取得した保存温度範囲内でないと判断した場合(ステップS77:No)、すなわち、管理対象の物品10の温度が、取得した保存温度範囲を超えている場合には、該管理対象の物品10に温度異常があったことを検出する(ステップS78)。情報処理部224は、管理対象物品の温度履歴情報とともに、該物品に温度異常があったことを示すアラーム情報を、通信処理部23およびネットワーク90を介して、端末装置80に出力する(ステップS79)。この結果、端末装置80には、物品IDを読み取った物品10の温度履歴情報とともに、この物品10に温度異常があったことを示すアラーム情報が表示出力される。
【0075】
したがって、端末装置80のユーザは、このアラーム情報を視認することによって、物品IDを読み取った物品10に温度異常があったことを迅速に認識することができ、物品の温度状態をさらに容易に把握することができる。
【0076】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。
図29は、本実施の形態3にかかる物品温度管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0077】
図29に示すように、実施の形態3にかかる物品温度管理システム301は、
図1に示す管理装置20に代えて、情報処理部324を有する管理装置320を備える。
【0078】
情報処理部324は、
図27の情報処理部224と比して、さらに、異常物品抽出部3245を備える。前述したように、場所情報DB72のテーブル72Tには、場所IDと該場所IDに対応する場所の管理温度範囲とが対応付けられている。異常物品抽出部3245は、温度異常検出部2244によって管理対象の物品10に温度異常があったことが検出された場合、温度異常があった他の物品の物品IDも抽出する。異常物品抽出部3245は、該抽出した物品IDを、温度異常があった物品の物品IDとして、管理対象の物品10の温度履歴情報と温度異常検出部2244による温度異常検出結果とともに、ネットワーク90を介して端末装置80に出力する。
【0079】
図30は、管理装置320の情報処理部324による物品の温度履歴情報作成処理の処理手順を示すフローチャートである。
図30に示すステップS81〜S85は、
図10に示すステップS31〜S35である。
図30に示すステップS86、ステップS87およびステップS94は、
図28のステップS76、ステップS77およびステップS80である。
図31は、温度履歴作成対象の物品(物品ID:0000)の温度が正常である場合の温度履歴情報の一例を示す図である。温度異常検出部2244は、
図31に示すように、物品情報DB71のテーブル71Tを参照して、物品ID(0000)の保存温度範囲Raを取得する(ステップS86)。そして、温度異常検出部2244が、この物品の温度が保存温度範囲Ra内であると判断した場合には(ステップS87:Yes)、この物品の温度は正常であると判断し、情報処理部324は、通信処理部23を介して、この物品10の温度履歴情報を端末装置80に出力する(ステップS94)。
【0080】
これに対し、異常物品抽出部3245は、温度異常検出部2244によって、物品の温度が保存温度範囲Ra内でなく(ステップS87:No)、管理対象の物品10に温度異常があったことが検出された場合(ステップS88)、物品温度履歴作成部243によって作成された管理対象の物品10の温度履歴情報と搬送履歴情報DB73のテーブル73Tとから温度異常を検出した搬送場所の場所IDである異常場所IDを取得する(ステップS89)。
図32(1)は、温度履歴作成対象の物品(物品ID:0000)の温度に異常がある場合の温度履歴情報の一例を示す図である。
図32(1)に示すように、温度異常検出部2244が、物品ID(0000)の温度が、保存温度範囲Raを超えていると判断し(ステップS87:No)、矢印Y88のように、この物品の温度に異常があると判断した場合(ステップS88)、異常物品抽出部3245は、物品温度履歴作成部243による物品ID(0000)の温度履歴情報と搬送履歴情報DB73のテーブル73Tとから矢印Y89のように温度異常を検出した場所の異常場所ID(0011)を取得する(ステップS89)。
【0081】
異常物品抽出部3245は、通信処理部23を介して、場所情報DB72のテーブル72Tを参照し、異常場所IDに対応する管理温度範囲をテーブル72Tから取得する(ステップS90)。続いて、異常物品抽出部3245は、場所温度履歴情報DB74のテーブル74Tを参照し、異常場所IDに紐付く温度履歴情報のうち管理温度範囲外である期間を特定する(ステップS91)。
【0082】
図32(2)を参照して、ステップS90およびステップS91の処理を具体的に説明する。
図32(2)は、場所ID(0011)の場所温度履歴情報の一例を示す図である。
図32(2)の矢印Y90のように、異常物品抽出部3245は、場所情報DB72のテーブル72Tから、異常場所ID(0011)の管理温度範囲Rpを取得する(ステップS90)。続いて、異常物品抽出部3245は、場所温度履歴情報DB74のテーブル74Tを参照し、矢印Y91のように、異常場所ID(0011)に紐付く温度履歴情報のうち管理温度範囲Rp外である場所温度異常期間Peを特定する(ステップS91)。
【0083】
異常物品抽出部3245は、ステップS91において特定した管理温度範囲外である期間中に異常場所IDに対応する場所に搬送された物品の物品IDを、搬送履歴情報DB73のテーブル73Tから、温度異常があった物品の物品IDとして抽出する(ステップS92)。情報処理部324は、温度異常検出部2244による温度異常検出結果と、異常物品抽出部3245によって抽出された温度異常があった物品の物品IDとをアラーム情報として、管理対象の物品10の温度履歴情報とともに、通信処理部23とネットワーク90とを介して端末装置80に出力する(ステップS93)。
【0084】
ステップS92では、異常物品抽出部3245は、
図32(3)のテーブル73Tを参照し、矢印Y92のように、場所温度異常期間Peに異常場所ID(0011)に搬入または搬出された物品の物品ID(0001),(0004),(0005),(0006)を抽出する。そして、情報処理部324は、異常物品抽出部3245が抽出した物品ID(0001),(0004),(0005),(0006)を、管理対象物品ID(0000)の物品と同様に温度異常があった類似物品の物品IDとして端末装置80に出力する。この結果、端末装置80には、物品IDを読み取った物品10の温度履歴情報と、この物品に温度異常があったことを示すとともに、この物品の他に温度異常があった類似物品の物品IDを示すアラーム情報と、が表示出力される。
【0085】
したがって、端末装置80のユーザは、このアラーム情報を視認することによって、物品IDを読み取った物品10に温度異常があったことに加え、温度異常があった他の物品も迅速に特定することができる。このため、実施の形態3によれば、物品の温度管理のさらなる容易化を図ることができる。
【0086】
なお、実施の形態3は、実施の形態1の変形例1についても適用できる。この場合には、
図33の物品温度管理システム301Aに示すように、
図17の管理装置20Aに代えて、温度異常検出部2244と異常物品抽出部3245Aとを有する情報処理部324Aを備えた管理装置320Aを用いる。この場合、異常物品抽出部3245Aは、制御部21Aの制御のもと、
図30のステップS92において、管理温度範囲外である温度異常検出期間中に異常場所IDに対応する場所を通過した物品の物品IDに加え、この管理対象物品IDの物品が積載されていた物流資材の物流資材IDを取得し、温度異常検出期間中に該物流資材IDに積載されていた物品の物品IDも、温度異常があった物品の物品IDとして抽出する。もちろん、実施の形態2も実施の形態1の変形例1に適用可能である。
【0087】
また、実施の形態1〜3においては、管理装置に物品の温度履歴を作成する情報処理部を設け、管理装置で温度履歴を作成する場合を例に説明したが、これに限らない。たとえば、
図34の物品温度管理システム1Bのように、管理装置20Bではなく、ユーザが操作する端末装置80Bに情報処理部24を設けてもよい。この場合、端末装置80Bでは、通信処理部84が、ネットワーク90を介して各DBに接続して各情報を取得し、情報処理部24が、制御部81Bの制御のもと、物品IDを読み取った物品の温度履歴を作成する。
【0088】
また、実施の形態1〜3では、各サーバ41S〜44Sは、管理装置20,20A,20B,220,320,320Aの通信処理部23からの要求により、温度センサ61〜64によって蓄積された場所温度の情報のうち通信処理部23からの要求に該当する温度情報を通信処理部23に送信してもよい。あるいは、管理装置20の通信処理部23からの要求により、各サーバ41S〜44S経由で、温度センサ61〜64は、温度を測定し、測定した温度を管理装置20の通信処理部23に送信してもよい。さらに、温度センサ61〜64の機器が、ネットワーク90を介した通信機能をもっている場合、各サーバ41S〜44Sを経由せずに管理装置20の通信処理部23と直接送受信することも可能である。
【0089】
また、本実施の形態にかかる管理装置20,20A,220,320,320Aまたは端末装置80Bで実行される各処理に対する実行プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。