(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記保持体は、前記第1の前部または前記第1の背部のうちいずれか一方の高さ方向の他方の端縁に形成され、前記第1の前部または前記第1の背部のうちいずれか他方の高さ方向の他方の端縁に固着された蓋部を含み、前記第1の開口部が形成されることに伴って、厚さ方向の寸法が底部から天部になるほど薄くなるように撓む、請求項1または2に記載の包装容器。
前記保持体は、前記第1の前部の高さ方向の一方の端縁で内面側に折り曲げられた一方の逆止部と、前記第1の背部の高さ方向の一方の端縁で内面側に折り曲げられた他方の逆止部とを含み、
前記第1の開口部から前記物品が挿入されてくると、前記一方の逆止部が前記第1の前部側へと押しやられ、且つ前記他方の逆止部が前記第1の背部へと押しやられることにより、前記物品が前記一方の逆止部および前記他方の逆止部に妨げられることなく前記第1の開口部を通り、前記物品が通り過ぎたことにより、前記第1の前部へと押しやられていた前記一方の逆止部が前記第1の前部から離間し、且つ前記第1の背部へと押しやられていた前記他方の逆止部が前記第1の背部から離間することにより前記第1の開口部が塞がれる、請求項1〜3のいずれかに記載の包装容器。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1.第1の実施の形態に係る包装容器
以下、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器について
図1〜24に基づいて説明する。
図1は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器がリップ用品を包装したときの斜視図である。この実施の形態に係る包装容器10は、小売店に展示・陳列されるなどして販売されるリップ用品L(被包物品)を販売(または展示)に適した態様で包装するものである。
包装容器10は、リップ用品Lをその内部に保持する組箱20(保持体)と、保持体である組箱20に固着された透明または半透明の部材で形成された筒状フィルム200とを備える。
リップ用品Lを包装した状態の包装容器10は、正面視および背面視が高さ方向に延びた略四角形状であり、その下端縁(高さ方向の一方の端縁)に組箱底開口部22を備え、その上端縁(高さ方向の他方の端縁)の近傍に蓋部180を備える。
組箱底開口部22は、組箱20の底部に形成される。組箱底開口部22は、前部30と背部130とが幅方向の両端縁を支点として厚さ方向において互いに反対側へと湾曲することにより形成される。一方、蓋部180は、組箱20の天部の近傍に形成される。蓋部180は、前部30と背部130とが互いに厚さ方向に固着されて形成される。したがって、リップ用品Lを包装した状態の包装容器10は、その下端縁から上端縁になるほど厚さ(前部30と背部130との間の間隔)が薄くなるように撓んだ状態である。
筒状フィルム200は、組箱20の背部130の内面に固着されることにより組箱20の内部に保持される。筒状フィルム200により被覆されたリップ用品L(および筒状フィルム200)は、その一部が組箱20の前部30に形成された窓部44から外方に突き出ている。リップ用品Lは、筒状フィルム200を通して外部から視認および触れることのできる状態である。
【0013】
(組箱20)
図2は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器が備える組箱の展開図を外面側から見たときの図である。
図3は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器が備える組箱の展開図を内面側から見たときの図である。
組箱20は、その内面が筒状フィルム200を固着できる表面を有し、その内面に固着された筒状フィルム200および筒状フィルム200に被覆されたリップ用品Lを保持することができる剛性または腰のある強度を有し、且つ可撓性を有する厚紙などで形成される。組箱20は、正面視および背面視略四角形状の前部30と、前部30と対向して一体的に形成された正面視および背面視略四角形状の背部130とを含む。
なお、組箱20は変形したあとに元の形状に復元する弾力性を有することが好ましい。これにより、前部30と背部130とにより厚さ方向においてリップ用品Lを挟持することができるため、より安定して組箱20の内部にリップ用品Lを保持することができる。
【0014】
なお、以下の説明において、高さ方向とは包装容器10を正面視または背面視したときにおける上下方向のことであり、幅方向とは包装容器10を正面視または背面視したときにおける左右方向のことであり、厚さ方向とは包装容器10を平面視または底面視したときにおける前後方向のことである。したがって、例えば、下端縁を高さ方向における一方の端縁とすると、上端縁は高さ方向における他方の端縁である。また、左端縁を幅方向における一方の端縁とすると、右端縁は幅方向における他方の端縁である。
【0015】
(前部30)
前部30(第1の前部)は、略四角形状の前部本体40と、前部本体40の下端縁40aと一体的に形成された前部逆止部60と、前部本体40の左端縁40cと一体的に形成された糊代部80とを有する。なお、下端縁、上端縁、左端縁および右端縁などの表記は、特に指定する場合を除き、組箱20の展開図を外面側から見た場合(
図2)の表記である。したがって、組箱20の展開図を内面側から見た場合(
図3)、左端縁が右側に位置するようになり、右端縁が左側に位置するようになる。また、包装容器10を組み立てる過程において、例えば、前部逆止部60や蓋部180を組箱20の内面側へと折り曲げ、それを内面側から見た場合(
図10)、下端縁が上側に位置するようになり、上端縁が下側に位置するようになる。
【0016】
前部本体40は、略四角形状である。したがって、前部本体40は、下端縁40aと、上端縁40bと、左端縁40cと、右端縁40dとを有し、それぞれ直線状である。下端縁40aと上端縁40bとは互いに平行であり、左端縁40cと右端縁40dとは互いに平行である。前部本体40の幅方向の略中央、且つ上端縁40bの近傍には正面視略円状の吊下げ孔42が形成される。吊下げ孔42は、外部の陳列棚などに設けられた棒状部材が通されることにより、包装容器10を吊下げた状態で陳列するために設けられる。なお、吊下げ孔42の形状は正面視略円形状に限定されず、例えば、略楕円形状であってもよいし、略三角形状であってもよい。また、吊下げ孔42の下方部分には、筒状フィルム200に包み込まれた状態のリップ用品Lの一部を組箱20の外部に露出させるための窓部44が設けられる。窓部44は、その下端縁44aが上方に膨らむアーチ状であり中央が突き出た略半円状に形成され、且つその上端縁44bが幅方向に沿って略直線状に延びるとともに、その左端縁44cおよび右端縁44dが高さ方向に沿って略直線状に延びるように形成される。
窓部44は、前部30の幅方向における中央、すなわち、左端縁40cと右端縁40dとの間において、左端縁40cと右端縁40dと等距離をおいて高さ方向に延びる貫通孔である。
【0017】
前部本体40の内面には、
図3に示すように、窓部44の下端縁44aの下方部分に、筒状フィルム200を固着するためのドット状または略四角形状の第1の固着部46が形成される。
【0018】
前部逆止部60(一方の逆止部)は、後述する背部逆止部160(他方の逆止部)と協働して、包装容器10の内部へとリップ用品Lを挿入する際にはスムーズに通す一方で、包装容器10の内部に一旦挿入されたリップ用品Lを外部に抜け出ないようにするために設けられる。
前部逆止部60は、前部本体40(および前部30)の幅方向の略中央を通り高さ方向に沿って延びる中心線に関して対称な形状を有する。そして、前部逆止部60は、略台形状の前部逆止部本体62と、前部逆止部本体62の左端縁62cに一体的に形成された略四角形状の一方の逆止糊代部66と、右端縁62dに一体的に形成された略四角形状の他方の逆止糊代部68とを有する。
【0019】
前部逆止部本体62は、下端縁62aおよび上端縁62bのいずれか一方を上底とし、他方を下底とした略台形状である。なお、逆止部本体62は、後述する第2の切欠き部74および第3の切欠き部76が形成されることにより正確には略六角形に形成されているが、ここでは説明の煩雑さを避けるため略台形状として説明する。前部逆止部本体62の上端縁62bが、前部本体40の下端縁40aと折曲げ自在に一体的に形成される。前部逆止部本体62の上端縁62bの左端部は、前部本体40の下端縁40aの左端部の近傍に位置する。同様に、前部逆止部本体62の上端縁62bの右端部は、前部本体40の下端縁40aの右端部の近傍に位置する。前部逆止部本体62の上端縁62bの寸法は、下端縁62aのそれよりも長い。すなわち、前部逆止部本体62の左端縁62cおよび右端縁62dのそれぞれは、上端縁62bから下端縁62aに近づくほど、幅方向の中央に向かうように傾斜する。前部逆止部本体62の下端縁62aの略中央には、第1の切欠き部72が形成される。第1の切欠き部72は、前部逆止部本体62の下端縁62aの位置を底辺とした略二等辺三角形である。
【0020】
一方の逆止糊代部66は、略四角形状である。なお、一方の逆止糊代部66は、その左上角部が切り欠かれる態様で後述する第2の切欠き部74が形成されることにより、正確には略五角形に形成されているが、ここでは説明の煩雑さを避けるため略四角形状として説明する。一方の逆止糊代部66の上端縁66bが、逆止部本体62の左端縁62cと一体的に形成される。すなわち、一方の逆止糊代部66の上端縁66bは、前部逆止部本体62の左端縁62cと同じ方向に傾斜する。一方の逆止糊代部66の左端縁66cは、上端縁66bから下端縁66aに近づくほど、幅方向における中央に向かうように傾斜する。一方の逆止糊代部66の右端縁66dは、高さ方向に沿って略直線状に延びるように形成される。一方の逆止糊代部66の下端縁66aは、幅方向に沿って略直線状に延びるように形成される。一方の逆止糊代部66の内面には、
図3に示すように、背部逆止部160の外面に固着されるドット状または略四角形状の第3の固着部78aが形成される。
【0021】
他方の逆止糊代部68は、前部逆止部60(および前部30)の幅方向の中央を通り高さ方向に沿って延びる中心線を軸として、上記した一方の逆止糊代部66と対称な形状を有する。したがって、ここでは一方の逆止糊代部66と同様となる説明は繰り返さない。他方の逆止部68は、略四角形状であり、下端縁68aと、上端縁68bと、左端縁68cと、右端縁68dとを有する。他方の逆止糊代部68の内面には、
図3に示すように、第4の固着部78bが形成される。
【0022】
前部逆止部本体62の左上角部(すなわち、上端縁62bの左端部)には、第2の切欠き部74が形成される。第2の切欠き部74は、前部本体40の下端縁40aの左端近傍を底辺とする略三角形状である。同様に、前部逆止部本体62の右上角部(すなわち、上端縁62bの右端部)には、第3の切欠き部76が形成される。第3の切欠き部76は、前部本体40の下端縁40aの右端近傍を底辺とする略三角形状である。
【0023】
糊代部80は、左端縁80cおよび右端縁80dのいずれか一方を上底とし、他方を下底とした略台形状である。糊代部80の右端縁80dが、前部本体40の左端縁40cと一体的に形成される。糊代部80の右端縁80dの下端部は、前部本体40の左端縁40cの下端部と同じかまたはほぼ同じ位置である。糊代部80の右端縁80dの上端部は、前部本体40の左端縁40cの上端部の近傍に位置する。なお、糊代部80の右端縁80dの上端部の高さ方向の位置は、前部本体40の吊下げ孔42の下端部の高さ方向の位置よりも下方である。糊代部80の右端縁80dの寸法は、左端縁80cのそれよりも長い。すなわち、糊代部80の下端縁80aおよび上端縁80bのそれぞれは、右端縁80dから左端縁80cに近づくほど、高さ方向における中央に向かうように傾斜する。糊代部80の外面には、
図2に示すように、高さ方向に沿って延びる直線状または略四角形状の第5の固着部82が形成される。
【0024】
(背部130)
背部130(第1の背部)は、前部30に対応した形状を有し、且つ前部30に対向するように一体的に接続される。背部130は、前部本体40の右端縁40dと一体的に形成された略四角形状の背部本体140と、背部本体140の下端縁140aと一体的に形成された背部逆止部160と、背部本体140の上端縁140bと一体的に形成された蓋部180とを有する。
【0025】
背部本体140は、略四角形状である。したがって、背部本体140は、下端縁140aと、上端縁140bと、左端縁140cと、右端縁140dとを有し、それぞれ直線状である。下端縁140aと上端縁140bとは互いに平行であり、左端縁140cと右端縁140dとは互いに平行である。背部本体140の左端縁140cと、前部本体40の右端縁40dとは、一本の折曲げ線が兼用して形成される。背部本体140の左端縁140cの下端部は、前部本体40の右端縁40dの下端部と同じ位置である。背部本体140の左端縁140cの上端部は、前部本体40の右端縁40dの上端部の近傍に位置する。なお、背部本体140の上端縁140bの高さ方向の位置は、糊代部80の右端縁80dの上端部の高さ方向の位置と同じかまたはほぼ同じである。
【0026】
背部本体140には、その上端縁140bの幅方向における略中央から下方に延びるように、組箱切取り部142(第1の切取り部)が形成される。組箱切取り部142は、背部本体140の幅方向の中央を通り高さ方向に沿って延びる中心線に関して対称な形状を有する。組箱切取り部142は、背部本体140の上端部分と蓋部180の下端部分とに跨って、背部本体140から蓋部180の方へと突出するように形成された略半円状の第1の組箱ミシン目144と、第1の組箱ミシン目144の左下端部の近傍から略下方に延びるように形成された第2の組箱ミシン目146(第1のミシン目)と、第1の組箱ミシン目146の右下端部の近傍から略下方に延びるように形成された第3の組箱ミシン目148(第2のミシン目)とを有する。第1の組箱ミシン目144は、その下端部(すなわち、左下端部および右下端部)が背部本体130に形成され、その上方部分が後述する蓋部180に形成される。第1の組箱ミシン目144の左下端部および右下端部、第2の組箱ミシン目146の上端部、並びに第3の組箱ミシン目148の上端部は、それぞれ、高さ方向の位置が同じかほぼ同じである。
【0027】
背部本体140の内面には、
図3に示すように、背部本体140の幅方向の中央を通り高さ方向に沿って延びるように形成された略直線状または略四角形状の第2の固着部150と、第2の固着部150の上端部近傍の両脇に形成されたドット状または略四角形状の第6の固着部152aおよび第7の固着部152bとを有する。第2の固着部150の下端部の高さ方向の位置は、前部本体40に形成された窓部44の下端部(すなわち、下端縁44aの幅方向の両端部)のそれと同じかまたはほぼ同じである。また、第2の固着部150の上端部の高さ方向の位置は、前部本体40に形成された窓部44の上端縁44bよりも上方かまたはほぼ同じである。
【0028】
第2の固着部150の幅方向の寸法は、組箱切取り部142のそれ(すなわち、第2の組箱ミシン目146と第3の組箱ミシン目148との間の距離)よりも短い。また、第2の固着部150の上方部分は、第2の組箱ミシン目146と第3の組箱ミシン目148との間を延びるように形成される。また、第2の組箱ミシン目146は、第2の固着部150と、第6の固着部152aとの間を通るように形成される。同様に、第3の組箱ミシン目148は、第2の固着部150と、第7の固着部152bとの間を通るように形成される。第2の固着部150、第6の固着部152a、および第7の固着部152bのそれぞれの上端部は、その高さ方向の位置が同じかまたはほぼ同じであり、且つ第2の組箱ミシン目146および第3の組箱ミシン目148の上端部よりも下方かまたはほぼ同じ位置である。
【0029】
背部逆止部160(他方の逆止部)は、その上端縁160eが、背部本体140の下端縁140aと折曲げ自在に一体的に形成される。背部逆止部160の上端縁160eは、その左端部が背部本体140の下端縁140aの左端部と同じかまたはほぼ同じ位置であり、その右端部が背部本体140の下端縁140aの右端部と同じかまたはほぼ同じ位置である。背部逆止部160は、その上端縁160eの左端部から下方へと背部逆止部160の幅方向の内側に向かうように傾斜して延びる左端縁160fと、左端縁160fの下端部から右方へと屈曲して幅方向に延びる第1の背部逆止部下端縁160aと、第1の背部逆止部下端縁160aの右端部から上方へと屈曲して背部逆止部160の幅方向の内側に向かうように傾斜して延びる第2の背部逆止部下端縁160bと、第2の背部逆止部下端縁160bの上端部から右方へと屈曲して幅方向に延びる第3の背部逆止部下端縁160cと、第3の背部逆止部下端縁160cの右端部から下方へと屈曲して背部逆止部160の幅方向の外側に向かうように傾斜して延びる第4の背部逆止部下端縁160dと、第4の背部逆止部下端縁160dの下端部から上方へと屈曲して背部逆止部160の幅方向の外側に向かうように傾斜して延び、上端縁160eの右端部まで至る右端縁160gとを有する。幅方向に延びる第1の背部逆止部下端縁160aの高さ方向の位置は、第4の背部逆止部下端縁160d(および右端縁160g)の下端部のそれと同じかまたはほぼ同じである。また、幅方向に沿って延びる第3の背部逆止部下端縁160cの高さ方向の位置は、前部逆止部本体62の下端縁62aのそれと同じかほぼ同じである。また、第3の背部逆止部下端縁160cは、背部逆止部160(および背部130)の幅方向の中央を通り、高さ方向に沿って延びる中心線と直交する。また、第2の背部逆止部下端縁160bが幅方向に延びる直線となす角度は、45°以上65°以下であることが好ましい。
【0030】
蓋部180は、下端縁180aおよび上端縁180bのいずれか一方を上底とし、他方を下底とした略台形状である。蓋部180の下端縁180aが、背部本体140の上端縁140bと一体的に形成される。蓋部180の下端縁180aの左端部は、背部本体140の上端縁140bの左端部と同じかまたはほぼ同じ位置である。同様に、蓋部180の下端縁180aの右端部は、背部本体140の上端縁140bの右端部と同じかまたはほぼ同じ位置である。なお、蓋部180の下端縁180aの寸法は、上端縁180bのそれよりも
長い。すなわち、蓋部180の左端縁180cおよび右端縁80dのそれぞれは、下端縁180aから上端縁180bになるほど、幅方向の中央に向かうように傾斜する。蓋部180の外面には、
図2に示すように、ドット状または略四角形状の第8の固着部182aおよび第9の固着部182bが形成される。第8の固着部182aは、その高さ方向の位置が蓋部180の高さ方向の略中央と同じかまたはほぼ同じであり、その幅方向の位置が第6の固着部152aのそれと同じかまたはほぼ同じである。同様に、第9の固着部182bは、その高さ方向の位置が蓋部180の高さ方向の略中央と同じかまたはほぼ同じであり、その幅方向の位置が第7の固着部152bのそれと同じかまたはほぼ同じである。
【0031】
(各種折曲げ部)
組箱20は、
図2および3中に一点鎖線で示すように、上記で説明した各構成要素同士の一体的な接続部に折曲げ部が形成される。具体的には、前部本体40と前部逆止部60との接続部に形成される第1の折曲げ部190aと、前部本体40と糊代部80との接続部に形成される第2の折曲げ部190bと、背部本体140と背部逆止部160との接続部に形成される第3の折曲げ部190cと、背部本体140と蓋部180との接続部に形成される第4の折曲げ部190dと、前部逆止部本体62と一方の逆止糊代部66との接続部に形成される第5の折曲げ部190eと、前部逆止部本体62と他方の逆止糊代部68との接続部に形成される第6の折曲げ部190fと、前部本体40と背部本体140との接続部に形成される第7の折曲げ部190gとを含む。第1〜4および7の折曲げ部190a〜190dおよび190gが組箱20の内面側へと折曲げられ、第5および第6の折曲げ部190e,190fが組箱20の外面側へと折曲げられる。なお、組箱20の組立て手順の詳細については後述する。
【0032】
(筒状フィルム200)
図4は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器が備える筒状フィルムの斜視図である。
図5は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器が備える筒状フィルムの正面図である。
図6は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器が備える筒状フィルムの背面図である。
筒状フィルム200は、可撓性を有し、透明または半透明の部材により形成される。筒状フィルム200は、略四角形状の筒状フィルム前部202(第2の前部)と、筒状フィルム前部202と一体的に形成された略四角形状の筒状フィルム背部204(第2の背部)とを含む。筒状フィルム200は、その下端縁200aに筒状フィルム底開口部206(第2の開口部)が形成され、その上端縁200bに筒状フィルム天開口部20
8が形成される。また、筒状フィルム200の背部側には、幅方向の略中央を通り高さ方向に沿って延びる筒状フィルム切取り部210(第2の切取り部)が形成される。筒状フィルム切取り部210は、第1の筒状フィルムミシン目212(第3のミシン目)と、第2の筒状フィルムミシン目214(第4のミシン目)とを有する。筒状フィルム切取り部210(第1の筒状フィルムミシン目212と、第2の筒状フィルムミシン目214との間の部分)は、筒状フィルム200の下端縁200aから上端縁200bまで、すなわち、その高さ方向の全域に亘って形成される。
【0033】
筒状フィルム200の高さ方向の寸法(すなわち、下端縁200aと上端縁200bとの間の距離)は、上記した組箱20の背部130の内面に形成された高さ方向に延びる第2の固着部150のそれよりも長いかまたはほぼ同じである。また、筒状フィルム200の幅方向の寸法(すなわち、左端縁200cと右端縁200dとの間の距離)は、上記した組箱20の背部130の内面に形成された第6の固着部152aの幅方向における外側の端部と、第7の固着部152bの幅方向における外側の端部との間の距離よりも長いかまたはほぼ同じである。
【0034】
筒状フィルム切取り部210の幅方向の寸法(すなわち、第1の筒状フィルムミシン目212と、第2の筒状フィルムミシン目214との間の距離)は、上記した第2の固着部150のそれよりも長いかまたはほぼ同じであり、且つ組箱200の背部に形成された組箱切取り部142の幅方向の寸法(すなわち、第2の組箱ミシン目146と第3の組箱ミシン目148との間の距離)よりも短いかまたはほぼ同じである。
【0035】
組箱20の高さ方向の寸法、幅方向の寸法、および厚さ方向の寸法(前部30と背部130との間の間隔)は、それぞれ、筒状フィルム200の高さ方向の寸法、幅方向の寸法、および厚さ方向の寸法よりも大きい。また、筒状フィルム200の高さ方向の寸法、幅方向の寸法、および厚さ方向の寸法は、それぞれ、組箱20に形成された窓部44の高さ方向の寸法、幅方向の寸法、および厚さ方向の寸法よりも大きい。
【0036】
(包装容器の組立て手順)
この実施の形態に係る包装容器10の組立て手順の一例について
図7〜14に基づいて説明する。
図7は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着する様子を示す斜視図である。
図8は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着した様子を内面側から見たときの図である。
図9は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、組箱の第1〜4の折曲げ部を、組箱の内面側へと折り曲げる様子を示す斜視図である。
図10は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、組箱の第1〜4の折曲げ部を、組箱の内面側へと折り曲げた様子を内面側から見たときの図である。
図11は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、組箱の第5および第6の折曲げ部を、組箱の外面側へと折り曲げる様子を示す斜視図である。
図12は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、組箱の第5および第6の折曲げ部を、組箱の外面側へと折り曲げた様子を内面側から見たときの図である。
図13は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、組箱の第7の折曲げ部を、組箱の内面側へと折り曲げる様子を示す斜視図である。
図14は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、第
1、3〜5、8及び9の固着部をそれぞれ固着する様子を示す斜視図である。
【0037】
まず、展開された状態の組箱20と、筒状フィルム200とを準備する。
【0038】
次に、
図7および8に示すように、組箱20の背部130の内面に筒状フィルム200を固着する。具体的には、組箱20の背部130の内面に形成された第2,第6および第7の固着部150,152a,152bに筒状フィルム200の背部側(筒状フィルム切取り部210が形成された側)を固着する。このとき、筒状フィルム210に形成された筒状フィルム切取り部210を組箱20の第2の固着部150に高さ方向に沿って固着する。これにより、筒状フィルム切取り部210が組箱切取り部142に固着される。そうすると、第1の筒状フィルムミシン目212が第1の組箱ミシン目146と第2の固着部150との間を通るようになり、且つ第2の筒状フィルムミシン目214が第2の固着部150と第3の組箱ミシン目148との間を通るようになる。さらに、筒状フィルム200の上端縁200bの高さ方向の位置が、第1の組箱ミシン目144の下端部、並びに第2の組箱ミシン目146および第3の組箱ミシン目148の上端部の高さ方向の位置と同じかほぼ同じになるように固着する。そうすると、筒状フィルム200は、その上端縁200bの高さ方向の位置が、第2の固着部150、第6の固着部152a、および第7の固着部152bのそれぞれの上端部の高さ方向の位置よりも上方かまたはほぼ同じになり、且つその下端縁200aの高さ方向の位置が、第2の固着部150の下端部の高さ方向の位置よりも下方かまたはほぼ同じになる。すなわち、筒状フィルム200は、その背部側の幅方向における略中央が、高さ方向のほぼ全域に亘って、組箱20の背部本体140に形成された第2の固着部150に固着される。
【0039】
そして、
図9および10に示すように、組箱20の第1〜4の折曲げ部190a〜190dを、組箱20の内面側へと折り曲げる。そうすると、前部本体40に形成された窓部44の下端部(および第1の固着部46の下端部)は、その高さ方向の位置が、一方の逆止糊代部66の下端縁66a(
図10では上側に位置する端縁)、および他方の逆止糊代部68の下端縁68a(
図10では上側に位置する端縁)の高さ方向の位置よりも下方かまたはほぼ同じになり且つ前部逆止部本体62の下端縁62a(
図10では上側に位置する端縁)の高さ方向の位置よりも上方になる。また、筒状フィルム200の下端縁200aは、その高さ方向の位置が、第2の背部逆止部下端縁160b(
図10では上側に位置する端縁)よりもやや上方かほぼ同じになる。また、筒状フィルム200の下端縁200aの幅方向における両端部およびこれらの近傍は、背部130の厚み方向において、背部逆止部160と背部本体140との間に挟まれた状態になるため、
図10のように内面側から見たとき、背部逆止部160に隠れて見えなくなる。また、蓋部180の上端縁180b(
図10では下側に位置する端縁)は、背部本体140に形成された第6および第7の固着部152a,152bの下端部よりも下方またはほぼ同じ位置になる。また、背部本体140と蓋部180とに跨って形成された略半円状の第1の組箱ミシン目144の蓋部180に形成された部分が切り取られ、蓋部180の下端縁180a(
図10では上側に位置する端縁)の幅方向における略中央から突出するように、円弧状の外縁を有した把持部184が形成される。
【0040】
さらに、
図11および12に示すように、組箱20の第5および第6の折曲げ部190e,190fを、組箱20の外面側(
図11および12で見たとき手前側)に折り曲げる。そうすると、一方の逆止糊代部68の左端縁66cは、その高さ方向の位置が前部本体40の下端縁40aと同じになり、且つ幅方向に沿って延びる。同様に、他方の逆止糊代部68の右端縁66dは、その高さ方向の位置が前部本体40の下端縁40aと同じになり、且つ幅方向に沿って延びる。このとき、
図12に示すように、組箱20の内面側から見ると、前部本体40に形成された第1の固着部46、糊代部80に形成された第5の固着部82、蓋部180に形成された第8および第9の固着部182a,182b、一方の逆止糊代部66に形成された第3の固着部78a、および他方の逆止糊代部68に形成された第4の固着部78bが露出した状態となる。
【0041】
最後に、
図13および14に示すように、前部30の内面側と背部130の内面側とを合わせるように第7の折曲げ部190aを折り曲げる。すると、第1の固着部46が筒状フィルム200の前部下方部分の幅方向における略中央に固着される。また、第3および第4の固着部78a,78bが背部逆止部160の外面に固着される。また、第5の固着部82が背部本体140の内面の右端縁140d(
図13および14では左側に位置する端縁)の近傍に高さ方向に沿って固着される。また、第8および第9の固着部182a,182bが前部本体40の内面の上方部分(高さ方向では吊下げ孔42と窓部44の間の部分)に固着される。
【0042】
以上の手順により、包装容器10を組み立てることができる。
【0043】
(リップ用品の包装手順)
上記のように組み立てた包装容器10を用いてリップ用品Lを包装する手順の一例、および包装容器10が有する効果について
図15〜22に基づいて説明する。
図15は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器の底面図である。
図16は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器の底部に組箱底開口部を形成する様子を示す図である。
図17は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器の底部から、包装容器の内部にリップ用品を挿入していく様子を示す高さ方向に沿った断面図である。
図18は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器がリップ用品を包装したときの斜視図である。
図19は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器がリップ用品を包装したときの正面図である。
図20は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器がリップ用品を包装したときの平面図である。
図21は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器がリップ用品を包装したときの底面図である。
図22は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器の
図19の断面図であり、(A)がXXIIA−XXIIA断面図、(B)がXXIIB−XXIIB断面図である。
【0044】
上記のように組み立てた包装容器10(初期状態の包装容器)は、
図15に示すように、組箱20の前部30および背部130が平板状に厚さ方向に重なり、且つ筒状フィルム前部202および筒状フィルム背部204が組箱20の前部30と背部130との間に挟まれ、平坦な状態で厚さ方向に重なった状態である。
【0045】
まず、
図15に示す初期状態の組箱20の幅方向における両端縁(の底部)から幅方向の中央に向けて外力を加える。すると、
図16に示すように、前部30と背部130とが左端縁および右端縁(幅方向の両端縁)を支点として厚さ方向において互いに反対側へと湾曲する。なお、このように組箱20が変形できるのは、組箱20が適切な可撓性および弾性を有するためである。
そして、前部逆止部60は、その中央に第1の切欠き部72が形成され、背部逆止部160は、左側逆止部と右側逆止部とがその間の中間逆止部より高くて中間逆止部が低く形成されているためである。
また、前部逆止部60と背部逆止部160とが第3の固着部78aおよび第4の固着部78bで互いに固着されるため、上記した形状に安定して変形することができる。このようにして、組箱20の下端縁(高さ方向の一方の端縁)に組箱底開口部22(第1の開口部)が形成される。また、組箱底開口部22が形成されることに伴って、筒状フィルム前部202と筒状フィルム背部204とが左端縁および右端縁(幅方向の両端縁)を支点として厚さ方向において互いに反対側へと湾曲する。このようにして、筒状フィルム200の下端縁(高さ方向の一方の端縁)に筒状フィルム底開口部206(第2の開口部)が形成される。このときの包装容器10が、作動状態の包装容器である。
【0046】
なお、上記したように、蓋部180の外面と前部本体40の内面とが、第
8および第
9の固着部1
82a,1
82bにより固着されている。したがって、前部本体40の内面と
前部本体40の内面とが互いに反対方向に湾曲しながら離間しても、蓋部180と背部本体140とは離間しない。これにより、組箱20は、底部から天部になるほど厚さ方向の寸法が薄くなるように撓んだ状態となる。なお、組箱20は、その底部から天部になるほど、次第に、前部30と背部130とが左端縁および右端縁(幅方向の両端縁)を支点として厚さ方向において互いに反対側へと湾曲する程度が小さくなる。
【0047】
上記したように、筒状フィルム200は、その背部の幅方向における略中央が高さ方向のほぼ全域に亘って組箱20の背部本体140の内面に第2の固着部150によって固着され、且つその前部の下方部分の幅方向における略中央が、組箱20の前部本体40の内面に第1の固着部46によって固着される。すなわち、筒状フィルム200は、その筒状フィルム背部204の下方部分(下端縁200aの近傍)が組箱20の背部本体140の内面に固着され、且つその筒状フィルム前部202の下方部分が組箱20の前部本体40の内面に固着される。したがって、前部本体40と背部本体140のとが幅方向の両端縁を支点として互いに厚さ方向において反対方向に湾曲しながら離間したとき、これに伴って、筒状フィルム前部202と筒状フィルム背部204とが幅方向の両端縁を支点として互いに厚さ方向において反対方向に湾曲しながら離間する。すなわち、組箱20の幅方向の両端縁それぞれから幅方向の中央に向けて外力を加えると、筒状フィルム底開口部206が大きく開いた状態となる。
【0048】
そして、
図17に示すように、上記のように形成した組箱底開口部22から、リップ用品Lを包装容器10の内部へと挿入する。前部逆止部60および背部逆止部160により、前部逆止部60および背部逆止部160が存在する部分では、上方になるほどリップ用品Lが通過することのできるスペースが狭くなっている。しかしながら、リップ用品Lが下方から挿入されてくると、主に前部逆止部本体62の幅方向における略中央部分が前部本体40側へと変形しながら押しやられることにより、前部逆止部60および背部逆止部160に妨げられることなく、リップ用品Lを包装容器10の内部へと挿入していくことができる。
なお、前部逆止部本体62は、その幅方向の略中央に形成された第1の切欠き部72により、前部30が厚さ方向の外側へと湾曲したとき幅方向の中央に集中する応力を抑制することができるため、容易に変形することが可能となる。また、背部逆止部160は、左端縁160fと、第1の背部逆止部下端縁160aと、第2の背部逆止部下端縁160bとを含んで形成される、背部本体140の左端縁140cに近い略台形状部が有する高さ方向の突出領域の寸法により、組箱20の内部に挿入されたリップ用品Lが組箱底開口部22から抜け出てしまうことを防止することができる。なお、背部逆止部160の第4の背部逆止部下端縁160dと、右端縁160gとを含んで形成される、背部本体140の右端縁140dに近い略三角形状部は、背部130に重ね合わされたときに、近傍に位置する糊代部80と厚さ方向において重ならないようにする必要があるため、特に右端縁160gが左端縁160fに比べて緩やかに傾斜し、高さ方向の寸法も左側部に比べて小さく形成されている。
【0049】
リップ用品Lは、組箱底開口部22から包装容器10の内部へと挿入されていくと、前部逆止部60および背部逆止部160を通過した後すぐに、筒状フィルム底開口部206に至る。上記したように、筒状フィルム200の下方部分(下端縁200aの近傍)の背部が組箱20の背部本体140の内面に固着され、且つその前部が組箱20の前部本体40の内面に固着されることにより、筒状フィルム底開口部206は大きく開いた状態である。したがって、リップ用品Lが筒状フィルム200の下端縁200aに引っ掛ることなく、スムーズに筒状フィルム200の内部へと挿入していくことが可能となる。
【0050】
リップ用品Lは、筒状フィルム200の内部を通って、さらに包装容器10の内部へと挿入されていくと、その上端部が前部本体40に形成された窓部44の上端縁44bに突き当たることにより挿入をストップされる。このとき、リップ用品Lの下端部が前部逆止部60および背部逆止部160よりも上方に位置する。そして、リップ用品Lの下端部が通り過ぎたことにより、前部本体40側へと変形しながら押しやられていた前部逆止部本体62の幅方向における略中央部分や、背部本体140側へと変形しながら押しやられていた背部逆止部160が元の状態に戻る。すなわち、リップ用品Lの下端部が通り過ぎたことにより、前部逆止部60および背部逆止部160がリップ用品Lを通される前の状態に戻る。これにより、前部逆止部60および背部逆止部160が組箱底開口部22の一部を塞ぐ。その結果、包装容器10の内部に一旦挿入されたリップ用品Lが外部に抜け出ることを防止できる。
【0051】
以上の手順により、包装容器10を用いて、リップ用品Lを包装することができる。
リップ用品Lを包装した状態の包装容器10は、組箱20の前部本体40の下端縁40aと背部本体140の下端縁140aとにより組箱底開口部22を形成される底部が構成され、前部本体40の左端縁40cと背部本体140の右端縁140dとによりその左端縁が構成され、前部本体40の右端縁40dと背部本体140の左端縁140cとによりその右端縁が構成される。
包装容器10に包装されたリップ用品Lは、
図18および19に示すように、その前部の上端部から下端部近傍までが、筒状フィルム200に包み込まれた状態で、組箱20の前部本体40に形成された窓部44から組箱20の外部へと覗き出るように露出する。
特に、底部から上部に至るに従って、前部30と背部130との間の間隔が狭くなるので、上部の方が下部より、より外部へと突出する。
また、包装容器10に包装されたリップ用品Lは、再び
図17(C)を参照して、その下端部が、前部逆止部本体62の下端縁62a(
図17(C)では上側に位置する端縁)および背部逆止部160の下端縁160
c(
図17(C)では上側に位置する端縁)に載置される。
【0052】
(リップ用品の取り出し手順)
上記のように包装容器10を用いて包装したリップ用品Lを包装容器10から取り出す手順の一例、および包装容器10が有する効果について
図23および24に基づいて説明する。
図23は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器がリップ用品を包装したときの様子を背部側から見たときの斜視図である。
図24は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器が備える組箱切取り部および筒状フィルム切取り部を切り取る様子を示す斜視図である。
【0053】
まず、
図23に示すように、組箱20の背部本体140の上端縁140bから突出した円弧状の把持部184を把持する。
【0054】
そして、把持部184を後方向(厚さ方向で、前部30から背部130に向かう方向)に引きながら下方へと引っ張る。すると、
図24に示すように、把持部184の下方部分に連設された第1のミシン目144が裂け、これに続いて第2および第3のミシン目146,148が裂けることにより、高さ方向に沿って、組箱切取り部142が背部本体140の他の部分から切り取られる。
【0055】
組箱切取り部142を背部本体140の他の部分から切り取っていくと、組箱切取り部142の内面に第2の固着部150によって固着された筒状フィルム切取り部210も筒状フィルム200の他の部分から切り取られていく。筒状フィルム切取り部210は、筒状フィルム200の高さ方向の全域に亘って形成されているため、筒状フィルム切取り部210を筒状フィルム200の他の部分から全て切り取ることで、筒状フィルム200の高さ方向の全域に亘って、リップ用品Lを取り出すための取出し口を形成することができる。
【0056】
上記のように取出し口を形成することにより、包装容器10に包装されたリップ10を、包装容器10の外部へと取り出すことができる。
【0057】
(第1の実施の形態に係る包装容器による効果)
この発明の第1の実施の形態に係る包装容器10は、筒状フィルム前部202の下方部分が組箱20の前部本体40の内面に固着され、且つ筒状フィルム背部204の下方部分が組箱20の背部本体140の内面に固着される。したがって、初期状態の組箱20の幅方向の両端縁それぞれから幅方向の中央に向けて外力を加えることにより、前部本体40と背部本体140とを幅方向の両端縁を支点として厚さ方向において互いに反対側へと湾曲させて組箱底開口部22を形成すると、これに伴って、筒状フィルム前部202と筒状フィルム背部204とが幅方向の両端縁を支点として厚さ方向において互いに反対側へと湾曲することにより、大きく開いた筒状フィルム底開口部206が形成される。これにより、筒状フィルム底開口部206の下端縁に引っ掛ることなく、スムーズにリップ用品Lを筒状フィルム200の内部へと挿入することができる。また、筒状フィルム200がリップ用品Lを位置決めするため、包装容器10の内部でリップ用品Lが揺れ動かない。これにより、リップ用品Lを適切に保護しながら移動させることができる。さらに、包装容器10に包装されたリップ用品Lは、筒状フィルム200を通して外部から視認および触れることのできる状態である。これにより、買い手の目を引き付けることができ、且つ購買意欲の向上も期待できる。以上の通りであるため、簡便な方法で、且つ買い手の目を引き付ける状態でリップ用品Lを包装することができる。
【0058】
この発明の第1の実施の形態に係る包装容器10は、リップ用品Lの上方に蓋部180が形成される。したがって、例えば、包装容器10に包装されたリップ用品Lを小売店などに長時間陳列した状態にしても、買い手の目に付き易い筒状フィルム200や、包装容器10の内部に埃などがかからない。また、組箱20は、組箱底開口部22が形成されることに伴って、厚さ方向の寸法が底部から天部になるほど薄くなるように撓む。これにより、リップ用品Lを包装した状態の包装容器10の大きさ(体積)が小さくなるため、例えば、過剰包装に関する取り決めなどに反することなく包装することが可能となる。また、このように組箱20が撓むことにより、リップ用品Lの上端部から下端部近傍までが、筒状フィルム200に包み込まれた状態で、組箱20の前部本体40に形成された窓部44から外部へと覗き出るように露出する。これにより、買い手の目をより引き付けることができる。以上の通りであるため、販売または展示により適した状態でリップ用品Lを包装することができる。
【0059】
この発明の第1の実施の形態に係る包装容器10は、組箱切取り部142の内面に筒状フィルム切取り部210が第2の固着部150によって固着される。したがって、把持部184を把持して後方向に引きながら下方へと引っ張るのみで、組箱切取り部142を背部本体140の他の部分から切り取ることができ、これと同時に、筒状フィルム切取り部210も筒状フィルム200の他の部分から切り取ることができる。これにより、包装容器10に包装されたリップ用品Lを容易に取り出すことができる。
【0060】
この発明の第1の実施の形態に係る包装容器10は、前部逆止部60および背部逆止部160を備える。これにより、包装容器10の底部(組箱底開口部22)から内部へとリップ用品Lを挿入する際にはスムーズに通す一方で、包装容器10の内部に一旦挿入されたリップ用品Lを外部に抜け出ないようにすることができる。その結果、簡便な方法でより容易にリップ用品Lを包装することができる。
【0061】
(第1の実施の形態に係る包装容器の変形例)
第1の実施の形態に係る包装容器10の変形例について
図25〜28に基づいて説明する。
図25は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器の変形例を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着した様子を外面側から見たときの図である。
図26は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器の変形例を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着した様子を内面側から見たときの図である。
図27は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器の他の変形例を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着した様子を外面側から見たときの図である。
図28は、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器の他の変形例を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着した様子を内面側から見たときの図である。第1の実施の形態に係る包装容器10は、その効果を失わない範囲で形状などを適宜変形することができる。例えば、製造装置による制限に対応させて、
図25および26に示すように、前部逆止部60および背部逆止部160の形状を適宜変形し、また、第5の折曲げ部190eを設けないことにより一方の逆止糊代部66および第3の固着部78aを形成しないようにしてもよい。さらに、第9の固着部182bも形成しないようにしてもよい。
【0062】
また、上記した第1の実施の形態では、リップ用品Lを包装する場合について説明したが、包装する物品はリップ用品Lに限定されず、その他の円柱状(および円筒状)などの物品も包装することができる。すなわち、包装容器10は、平面視したときの外形が作動状態のときの筒状フィルム底開口部206に納まり、且つ高さ方向、幅方向および厚さ方向の寸法が作動状態のときの筒状フィルム200のそれらよりも小さい物品であれば包装することができる。なお、包装容器10は、作動状態のときの筒状フィルム200の厚さ方向の寸法とほぼ同じかまたはやや小さい厚さ方向の寸法を有する物品を包装することが好ましい。これにより、筒状フィルム200(および組箱20)が物品を挟持した状態となるため、より安定した状態で物品を包装することができる。また、物品が前述したような厚さ方向の寸法を有する場合、物品の外面は凹凸なく滑らかであることが好ましい。これにより、物品を筒状フィルム200に挿入することをスムーズに行うことができる。また、包装容器10の形状は、多様な物品の形状に対応させて寸法や形状などを適宜変更してもよい。例えば、包装容器10は、
図27および28に示すように、幅方向の寸法や窓部44の形状などを適宜変形することにより、比較的幅方向の寸法が大きい洗顔フォーム用のチューブ状容器などを包装するようにしてもよい。なお、包装容器10は、このような比較的幅方向の寸法が大きい物品を包装する場合、例えば、
図27および28に示すように、下方になるほど幅方向の外側に広がるように傾斜したミシン目を組箱20の背部本体140に有してもよい。このようなミシン目を有することにより、組箱20の背部130に幅方向に亘った取出し口を形成することができるため、物品の取出しが容易となる。なお、このように幅方向において広くに亘り取出し口を形成する場合、
図28に示すように、筒状フィルム200にミシン目(筒状フィルム切取り部210)を形成しなくても筒状フィルム200を組箱切取り部142とともに容易に裂くことができる。これにより、包装容器10の製造が容易となる。
【0063】
2.第2の実施の形態に係る包装容器
以下、この発明の第2の実施の形態に係る包装容器ついて
図29〜32に基づいて説明する。
図29は、この発明の第2の実施の形態に係る包装容器がボールペンを包装したときの斜視図である。この実施の形態に係る包装容器10は、小売店などに陳列される例えば外面に凹凸を有したボールペンB(物品)を包装するためのものである。
【0064】
この実施の形態に係る包装容器10は、前部逆止部60および背部逆止部160の代わりに第1の脚部260、第2の脚部270、第3の脚部280、および第4の脚部290を備えること、第2の固着部150が高さ方向に分かれて2つ形成されること、第9の固着部182bが形成されないこと、およびボールペンBを包装するのに適した高さ方向の寸法を有することを除いて、上記した第1の実施の形態に係る包装容器10とほぼ同様の構造を有する。したがって、同様の構成には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
【0065】
包装容器10は、シュリンクフィルムを収縮させる際の熱では収縮しない厚紙などで形成された組箱20と、組箱20に固着された透明または半透明の筒状フィルム200とを備える。この実施の形態に係る筒状フィルム200は、熱処理することにより収縮する部材(いわゆる、シュリンクフィルム)で形成される。
【0066】
(組箱20)
前部本体40の下端縁40aには、略台形状の第1の脚部260および第2の脚部270が突設されるように一体的に形成される。第1の脚部260は、下端縁および上端縁のいずれか一方を上底とし、他方を下底とした略台形状である。第1の脚部260の下端縁の寸法は、上端縁のそれよりも短い。第1の脚部260の幅方向の略中央は、その幅方向の位置が、窓部44の左端縁40cの幅方向の位置と同じかまたはほぼ同じである。第2の脚部270は、第1の脚部260と適宜な間隔をおいて形成される。第2の脚部270の形状は、第1の脚部260と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。第2の脚部270の幅方向の略中央は、その幅方向の位置が、窓部44の右端縁40dの幅方向の位置と同じかまたはほぼ同じである。
【0067】
背部本体140の下端縁140aには、略台形状の第3の脚部280および第4の脚部290が突設されるように一体的に形成される。
第3の脚部280と第4の脚部290との間の間隔は、第1の脚部260と第2の脚部270との間の間隔とほぼ同じである。第3の脚部280および第4の脚部290は、上記した第1の脚部260および第2の脚部270と同様の形状を有するため、ここでは説明を繰り返さない。第3の脚部280および第4の脚部290は、背部本体140の下端縁140aの幅方向における略中央部分に、第1の脚部260および第2の脚部270が幅方向において離間する距離と同じかまたはほぼ同じだけ離間して形成される。
第1の脚部260と、第2の脚部270と、第3の脚部280と、第4の脚部290とは、前部本体40の下端縁40aおよび背部本体140の下端縁140aから略同じ高さに形成されており、安定して、包装容器10を起立させることができる。
【0068】
(筒状フィルム200)
筒状フィルム200は、透明または半透明であり、熱処理(例えば、100℃程度)することにより収縮するフィルム(いわゆるシュリンクフィルム)である。筒状フィルム200は、正面視および背面視が略四角形状の筒状である。筒状フィルム200の高さ方向の寸法は、包装するべきボールペンBの寸法(高さ方向の寸法)よりも長い。筒状フィルム200は、その下端縁200aに筒状フィルム底開口部206が形成され、その上端縁200bに筒状フィルム天開口部208が形成される。また、筒状フィルム200の背部側には、幅方向の略中央を通り高さ方向に沿って延びる筒状フィルム切取り部210が形成される。筒状フィルム切取り部210は、第1の筒状フィルムミシン目212と、第2の筒状フィルムミシン目214とを有する。筒状フィルム切取り部210(第1の筒状フィルムミシン目212と、第2の筒状フィルムミシン目214との間の部分)は、筒状フィルム200の下端縁200aから上端縁200bまで、すなわち、その高さ方向の全域に亘って形成される。
【0069】
(包装容器の組立て手順、およびボールペンBの包装手順)
この実施の形態に係る包装容器10の組立て手順、およびボールペンBの包装手順の一例について
図30〜32に基づいて説明する。
図30は、この発明の第2の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着した様子を外面側から見たときの図である。
図31は、この発明の第2の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着した様子を内面側から見たときの図である。
図32は、この発明の第2の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、第2および第4の折曲げ部を、組箱の内面側へと折り曲げた様子を内面側から見たときの図である。
【0070】
まず、展開された状態の組箱20と、筒状フィルム200とを準備する。
【0071】
次に、組箱20の背部130の内面に筒状フィルム200を固着する。具体的には、組箱20の背部130の内面に形成された第2,第6および第7の固着部150a,150b,152a,152bに筒状フィルム200の背部側(筒状フィルム切取り部210が形成された側)を固着する。このとき、筒状フィルム200の上端縁200bの高さ方向の位置が、第1の組箱ミシン目144の下端部、並びに第2の組箱ミシン目146および第3の組箱ミシン目148の上端部の高さ方向の位置と同じかほぼ同じになるように固着する。さらに、第1の筒状フィルムミシン目212が第1の組箱ミシン目146と第2の固着部150との間を通るように、且つ第2の筒状フィルムミシン目214が第2の固着部150と第3の組箱ミシン目148との間を通るように固着する。そうすると、筒状フィルム200は、その上端縁200bの高さ方向の位置が、第2の固着部150、第6の固着部152aおよび第7の固着部152bのそれぞれの上端部の高さ方向の位置よりも上方かまたはほぼ同じになり、且つその下端縁200aの高さ方向の位置が、第1の脚部260、第2の脚部270、第3の脚部280、および第4の脚部290の下端縁と同じかまたはほぼ同じ位置になる。
【0072】
そして、筒状フィルム200の底部または天部(筒状フィルム底開口部206または筒状フィルム天開口部208)から、筒状フィルム200の内部へとボールペンBを挿入する。
【0073】
さらに、筒状フィルム200の内部にボールペンBを挿入した後、熱処理することにより、筒状フィルム200を収縮させてボールペンBの外面にフィットさせる。このとき、筒状フィルム200は、ボールペンBの上端部および下端部を含む外面全体より大きいことが好ましい。そして、ボールペンBが窓部44の上端縁44dに下方から突き当たり、筒状フィルム200により位置決めされた状態となる。
【0074】
次に、第2の折曲げ部190b、および第4の折曲げ部190dを組箱20の内面側へと折り曲げる。
図32に示すように、このときの状態を組箱20の内面側から見ると、前部本体40に形成された第1の固着部46、糊代部80に形成された第5の固着部82、および蓋部180に形成された第8の固着部182aが露出した状態となる。
【0075】
最後に、前部30の内面側と背部130の内面側とを合わせるように第7の折曲げ部190gを折り曲げる。すると、第1の固着部46が筒状フィルム200の前部下方部分の幅方向における略中央に固着される。また、第5の固着部82が背部本体140の内面の右端縁140d(
図32では左側に位置する端縁)の近傍に高さ方向に沿って固着される。また、第8の固着部182aが前部本体40の内面の上方部分(吊下げ孔42と窓部44の間の部分)に固着される。
【0076】
以上の手順により、包装容器10を組み立てると同時に、包装容器10にボールペンBを包装することができる。
【0077】
(ボールペンBの取り出し手順)
ボールペンBの取り出し手順は、上記した第1の実施の形態においてリップ用品Lを取り出す手順と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0078】
(第2の実施の形態に係る包装容器による効果)
この実施の形態に係る包装容器10は、熱処理することにより収縮する筒状フィルム200を備える。これにより、包装容器10を組み立てる過程で、ボールペンBを包装することができるため、簡便な方法でボールペンBを包装することができる。また、筒状フィルム200がボールペンBを位置決めするため、包装容器10の内部でボールペンBが揺れ動かない。これにより、ボールペンBを適切に保護しながら移動などを行うことができる。さらに、筒状フィルム200がボールペンBの外面にフィットするため、陳列した際に買い手の目により留まり易く、且つ外部の衝撃からより適切に保護することができる。また、ボールペンBに触れて、その外形などを確かめ易くなるため、買い手の購買意欲をより高めるなどの効果も期待できる。なお、ボールペンBのような比較的細長いまたは薄い物品を包装する場合、上記した第1の実施の形態に係る包装容器10の前部逆止部60および背部逆止部160を形成することが困難になる。したがって、この第2の実施の形態に係る包装容器10のように、筒状フィルム200をシュリンクフィルムとすることで物品をその内部に位置決めし、これにより、前部逆止部60および背部逆止部160を備えないようにすることが好ましい。
【0079】
この実施の形態に係る包装容器10は、第1の脚部260、第2の脚部270、第3の脚部280、および第4の脚部290を備える。これにより、包装容器10により包装されたボールペン10を自立させることができるため、多様な陳列の態様に適応させることができる。
【0080】
3.第3の実施の形態に係る包装容器
以下、この発明の第3の実施の形態に係る包装容器について
図33〜37に基づいて説明する。
図33は、この発明の第3の実施の形態に係る包装容器が厚み方向の寸法が比較的大きいエアゾール製品を包装したときの斜視図である。上記した第1および第2の実施の形態に係る包装容器10と同様の構成については、その説明を繰り返さない。この実施の形態に係る包装容器10は、小売店などに陳列されるエアゾール製品A(被包物品)を包装するためのものである。
【0081】
この実施の形態に係る包装容器10は、組箱20と、透明または半透明の略四角形状の筒状フィルム200とを備える。組箱20は、略四角形状の前部30と、前部30と一体的に形成された略四角形状の背部130とを含む。
エアゾール製品Aを包装した状態の包装容器10は、正面視および背面視が高さ方向に延びた略四角形状であり、その下端縁(高さ方向の一方の端縁)に組箱底開口部22を備え、その上端縁(高さ方向の他方の端縁)の近傍に蓋部180を備える。
組箱底開口部22は、組箱20の底部に形成される。組箱底開口部22は、前部30と背部130とが幅方向の両端縁を支点として厚さ方向において互いに反対側へと湾曲することにより形成される。一方、蓋部180は、組箱20の天部の近傍に形成される。
前部30は、前部本体40と、前部逆止部60と、糊代部80とを有する。また、背部130は、背部本体140と、背部逆止部160と、蓋部180とを有する。エアゾール製品A(被包装物品)は、前記第1の実施の形態に係る包装容器が包装された物品より全体的に厚い。この実施の形態に係る包装容器10は、係る被包装物品の形状に合わせた形状を有する。
【0082】
(組箱20)
図34は、この発明の第3の実施の形態に係る包装容器が備える組箱の展開図を外面側から見たときの図である。
図35は、この発明の第3の実施の形態に係る包装容器が備える組箱の展開図を内面側から見たときの図である。
組箱20は、その内面が筒状フィルム200を固着できる表面を有し、その内面に固着された筒状フィルム200および筒状フィルム200に被覆されたエアゾール製品Aを保持することができる剛性または腰のある強度を有し、且つ可撓性を有する厚紙などで形成される。組箱20は、正面視および背面視略四角形状の前部30と、前部30と対向して一体的に形成された正面視および背面視略四角形状の背部130とを含む。
なお、組箱20は変形したあとに元の形状に復元する弾力性を有することが好ましい。これにより、前部30と背部130とにより厚さ方向においてリップ用品Lを挟持することができるため、より安定して組箱20の内部にリップ用品Lを保持することができる。
【0083】
(前部30)
前部30(第1の前部)は、略四角形状の前部本体40と、前部本体40の下端縁40aと一体的に形成された前部逆止部60と、前部本体40の左端縁40cと一体的に形成された糊代部80とを有する。
【0084】
前部本体40は、略四角形状である。したがって、前部本体40は、下端縁40aと、上端縁40bと、左端縁40cと、右端縁40dとを有し、それぞれ直線状である。下端縁40aと上端縁40bとは互いに平行であり、左端縁40cと右端縁40dとは互いに平行である。前部本体40の幅方向の略中央、且つ上端縁40bの近傍には正面視略円状の吊下げ孔42が形成される。吊下げ孔42は、外部の陳列棚などに設けられた棒状部材が通されることにより、包装容器10を吊下げた状態で陳列するために設けられる。なお、吊下げ孔42の形状は正面視略円形状に限定されず、例えば、略楕円形状であってもよいし、略三角形状であってもよい。また、吊下げ孔42の下方部分には、筒状フィルム200に包み込まれた状態のエアゾール製品Aを組箱20の外部から視認で切るようにするための窓部44が設けられる。窓部44は、その下端縁44aおよび上端縁44bが幅方向に沿って略直線状に延びるとともに、その左端縁44cおよび右端縁44dが高さ方向に沿って略直線状に延びるように形成される。
窓部44は、前部30の幅方向における中央、すなわち、左端縁40cと右端縁40dとの間において、左端縁40cと右端縁40dと等距離をおいて高さ方向に延びる貫通孔である。
【0085】
前部逆止部60(一方の逆止部)は、後述する背部逆止部160(他方の逆止部)と協働して、包装容器10の内部へとエアゾール製品Aを挿入する際にはスムーズに通す一方で、包装容器10の内部に一旦挿入されたエアゾール製品Aを外部に抜け出ないようにするために設けられる。
前部逆止部60は、前部本体40(および前部30)の幅方向の略中央を通り高さ方向に沿って延びる中心線に関して対称な形状を有する。そして、前部逆止部60は、略台形状の前部逆止部本体62と、前部逆止部本体62の左端縁62cに一体的に形成された略四角形状の一方の逆止糊代部66と、右端縁62dに一体的に形成された略四角形状の他方の逆止糊代部68とを有する。
【0086】
前部逆止部本体62は、下端縁62aおよび上端縁62bのいずれか一方を上底とし、他方を下底とした略台形状である。前部逆止部本体62の上端縁62bが、前部本体40の下端縁40aと折曲げ自在に一体的に形成される。前部逆止部本体62の上端縁62bの左端部は、前部本体40の下端縁40aの左端部の近傍に位置する。同様に、前部逆止部本体62の上端縁62bの右端部は、前部本体40の下端縁40aの右端部の近傍に位置する。前部逆止部本体62の上端縁62bの寸法は、下端縁62aのそれよりも長い。すなわち、前部逆止部本体62の左端縁62cおよび右端縁62dのそれぞれは、上端縁62bから下端縁62aに近づくほど、幅方向の中央に向かうように傾斜する。前部逆止部本体62の下端縁62aの略中央には、第1の切欠き部72が形成される。第1の切欠き部72は、前部逆止部本体62の下端縁62aの位置を底辺とした略二等辺三角形である。
【0087】
一方の逆止糊代部66は、略四角形状である。一方の逆止糊代部66の上端縁66bが、逆止部本体62の左端縁62cと一体的に形成される。すなわち、一方の逆止糊代部66の上端縁66bは、前部逆止部本体62の左端縁62cと同じ方向に傾斜する。一方の逆止糊代部66の左端縁66cおよび右端縁66dは、高さ方向に沿って略直線状に延びるように形成される。一方の逆止糊代部66の下端縁66aは、幅方向に沿って略直線状に延びるように形成される。一方の逆止糊代部66の内面には、
図35に示すように、背部逆止部160の外面に固着されるドット状または略四角形状の第3の固着部78aが形成される。
【0088】
他方の逆止糊代部68は、前部逆止部60(および前部30)の幅方向の中央を通り高さ方向に沿って延びる中心線を軸として、上記した一方の逆止糊代部66と対称な形状を有する。したがって、ここでは一方の逆止糊代部66と同様となる説明は繰り返さない。他方の逆止部68は、略四角形状であり、下端縁68aと、上端縁68bと、左端縁68cと、右端縁68dとを有する。他方の逆止糊代部68の内面には、
図35に示すように、第4の固着部78bが形成される。
【0089】
前部逆止部本体62の左上角部(すなわち、上端縁62bの左端部)には、第2の切欠き部74が形成される。第2の切欠き部74は、前部本体40の下端縁40aの左端近傍を底辺とする略三角形状である。同様に、前部逆止部本体62の右上角部(すなわち、上端縁62bの右端部)には、第3の切欠き部76が形成される。第3の切欠き部76は、前部本体40の下端縁40aの右端近傍を底辺とする略三角形状である。
【0090】
糊代部80は、左端縁80cおよび右端縁80dのいずれか一方を上底とし、他方を下底とした略台形状である。糊代部80の右端縁80dが、前部本体40の左端縁40cと一体的に形成される。糊代部80の右端縁80dの下端部は、前部本体40の左端縁40cの下端部と同じかまたはほぼ同じ位置である。糊代部80の右端縁80dの上端部は、前部本体40の左端縁40cの上端部の近傍に位置する。なお、糊代部80の右端縁80dの上端部の高さ方向の位置は、前部本体40の吊下げ孔42の下端部の高さ方向の位置よりも下方である。糊代部80の右端縁80dの寸法は、左端縁80cのそれよりも長い。すなわち、糊代部80の下端縁80aおよび上端縁80bのそれぞれは、右端縁80dから左端縁80cに近づくほど、高さ方向における中央に向かうように傾斜する。糊代部80の外面には、
図2に示すように、高さ方向に沿って延びる直線状または略四角形状の第5の固着部82が形成される。
【0091】
(背部130)
背部130(第1の背部)は、前部30に対応した形状を有し、且つ前部30に対向するように一体的に接続される。背部130は、前部本体40の右端縁40dと一体的に形成された略四角形状の背部本体140と、背部本体140の下端縁140aと一体的に形成された背部逆止部160と、背部本体140の上端縁140bと一体的に形成された蓋部180とを有する。
【0092】
背部本体140は、略四角形状である。したがって、背部本体140は、下端縁140aと、上端縁140bと、左端縁140cと、右端縁140dとを有し、それぞれ直線状である。下端縁140aと上端縁140bとは互いに平行であり、左端縁140cと右端縁140dとは互いに平行である。背部本体140の左端縁140cと、前部本体40の右端縁40dとは、一本の折曲げ線が兼用して形成される。背部本体140の左端縁140cの下端部は、前部本体40の右端縁40dの下端部と同じ位置である。背部本体140の左端縁140cの上端部は、前部本体40の右端縁40dの上端部の近傍に位置する。なお、背部本体140の上端縁140bの高さ方向の位置は、糊代部80の右端縁80dの上端部の高さ方向の位置と同じかまたはほぼ同じである。
【0093】
この実施の形態に係る背部本体140には、背部本体140の上端縁140bを底辺とし、背部本体140の幅方向の中央を通り高さ方向に沿って延びる中心線上に頂点142aを有した略二等辺三角形状の組箱切取り部142が形成される。組箱切取り部142は、背部本体140の幅方向の略中央に形成され、下方へと湾曲して頂点142aを最下点とする第1の組箱ミシン目144と、背部本体140の上端縁140bの右端部近傍(
図35では左側に位置する端部近傍)から第1の組箱ミシン目144の右端部近傍(同前)まで延びる第2の組箱ミシン目146と、背部本体140の上端縁140bの左端部近傍(
図35では右側に位置する端部近傍)から第1の組箱ミシン目144の左端部近傍(同前)まで延びる第3の組箱ミシン目148と、蓋部180の幅方向に亘って上方に湾曲して形成された第8の折曲げ部190hとを有する。さらに、組箱切取り部142の頂点142aから下方に延びるように組箱切込み部149が形成される。
【0094】
この実施の形態に係る蓋部180は、第1の組箱ミシン目144、第2の組箱ミシン目146、第3の組箱ミシン目148を後端辺として上方部分に形成された庇状部と、庇状部の前端辺から折れ曲がり下方へと延び且つ第8の固着部182aおよび第9の固着部182bが形成された蓋糊代部とを含む。第1の組箱ミシン目144、第2の組箱ミシン目146、および第3の組箱ミシン目148を切り取ることによりエアゾール製品A(被包物品)を包装容器10の外部へと取り出せるように形成される。
【0095】
背部逆止部160は、幅方向における略中央に組箱底開口部22を形成されている。
【0096】
図35は、この発明の第3の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着した様子を内面側から見たときの図である。筒状フィルム200の大きさ(面積)は、前部本体40に形成された窓部44のそれよりも大きい。そして、筒状フィルム200の端縁が前部本体40に形成された窓部44の内面側の端縁に沿うように固着される。具体的には、前部本体40は、窓部44の下端縁44aに沿って形成された第1の前部本体固着部46aと、窓部44の上端縁44bに沿って形成された第2の前部本体固着部46bと、窓部44の左端縁44c(
図35では右側に位置する端縁)に沿って形成された第3の前部本体固着部46cと、窓部44の右端縁44d(
図35では左側に位置する端縁)に沿って形成された第4の前部本体固着部46dとを有する。そして、筒状フィルム200は、その下端縁200aの外面側が第1の前部本体固着部46aに固着され、その上端縁200bの外面側が第2の前部本体固着部46bに固着され、その左端縁200c(
図35では右側に位置する端縁)が第3の前部本体固着部46cに固着され、その右端縁200d(
図35では左側に位置する端縁)が第4の前部本体固着部46dに固着される。すなわち、上記した第1および第2の実施の形態に係る包装容器10は、組箱20の背部本体140の内面に筒状フィルム200が固着されたが、この第3の実施の形態に係る包装容器10は、前部本体40の内面に筒状フィルム200が固着される。
【0097】
図36は、この発明の第3の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、第1〜4の折曲げ部を、組箱の内面側へと折り曲げた様子を内面側から見たときの図である。
図37は、この発明の第3の実施の形態に係る包装容器を組み立てる際に、第5および第6の折曲げ部を、組箱の内面側へと折り曲げた様子を内面側から見たときの図である。
図36に示すように、第1〜4の折曲げ部190a〜190dを組箱20の内面側へと折り曲げる。そして、
図37に示すように、第5および第6の折曲げ部190e、190fを組箱20の外面側(
図37では手前側)に折り曲げる。最後に、第7の折曲げ部190gを折り曲げることにより、この実施の形態に係る包装容器10が完成する。
【0098】
この実施の形態に係る包装容器10にエアゾール製品Aを包装するには、まず、第1の実施の形態と同様に、組箱20の幅方向における両端縁から、幅方向における中央に向けて外力を加える。すると、前部本体40の内面と背部本体140の内面とが幅方向の両端縁を支点として厚さ方向において互いに反対方向に湾曲しながら離間するため、包装容器10の底部に組箱底開口部22が形成される。そして、このように形成された組箱底開口部22からエアゾール製品Aを包装容器10の内部へと挿入するだけで、エアゾール製品Aを包装容器10に包装することができる。なお、包装容器10の内部に一旦包装されたエアゾール製品Aは、前部逆止部60および背部逆止部160の上記した第1の実施の形態の場合と同様の作用により、組箱底開口部22から抜け出ることはない。また、上記した第1および第2の実施の形態に係る包装容器10は、リップ用品Lなどの物品を包装したとき、組箱20の厚さ方向の寸法が、その底部から天部になるほど小さくなるように撓む構造であった。一方、この第3の実施の形態に係る包装容器10は、蓋部180が厚みを有することにより、組箱20の厚さ方向の寸法が高さ方向においてほぼ一定である。具体的には、エアゾール製品Aを包装した状態の包装容器10を平面視したとき、蓋部180は、幅方向の両端縁を支点として厚さ方向において前方向および後方向それぞれへと湾曲した形状である。このとき、平面視した状態において、蓋部180と組箱底開口部22とが互いにほぼ同じ形状である。なお、平面視したときの蓋部180は、第8の折曲げ部190hが前端縁となり、第1〜3の組箱ミシン目144,146,148が後端縁となる。そして、蓋部180(組箱切取り部142)の最も後方の部分(組箱切取り部142の頂点142a)が、蓋部180の一部を他の部分から切り取る際に把持するための把持部184となる。
【0099】
この実施の形態に係る包装容器10に包装されたエアゾール製品Aを取り出すには、蓋部180の把持部184を把持して上方向に引っ張りながら、背部130から前部30に向かう厚さ方向に動かす。すると、第1のミシン目142が裂け、続いてこれに連設された第2および第3の組箱ミシン目144,146が裂けることにより、組箱切取り部142(蓋部180の一部)が背部本体140の他の部分から切り取られる。
【0100】
この実施の形態に係る包装容器10は、上記のように蓋部180の一部を切り取ることによりエアゾール製品A(物品)の取出し口を形成するため、取出し口を形成したあと包装容器10の天地を逆転させるのみでエアゾール製品Aを取り出すことができる。その結果、包装容器10に包装されたエアゾール製品Aを、包装容器10の外部へとより容易に取り出すことができる。また、組箱20の底部から天部までの厚みがほぼ一定であるため、エアゾール製品Aなどの比較的厚みのある物品を包装することに適している。さらに、包装された物品が組箱20に形成された窓部44から外部へと覗きでないため、より確実に物品を保護することが可能となる。
【0101】
(第3の実施の形態に係る包装容器の変形例)
第3の実施の形態に係る包装容器10の変形例について
図38および39に基づいて説明する。
図38は、この発明の第3の実施の形態に係る包装容器の変形例を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着した様子を外面側から見たときの図である。
図39は、この発明の第3の実施の形態に係る包装容器の変形例を組み立てる際に、組箱の背部本体の内面に筒状フィルムを固着した様子を内面側から見たときの図である。第3の実施の形態に係る包装容器10は、その効果を失わない範囲で形状などを適宜変形することができる。例えば、製造装置による制限に対応させて、
図38および39に示すように、前部逆止部60および背部逆止部160の形状を適宜変形してもよい。
【0102】
なお、この実施の形態では、包装容器10がエアゾール製品Aを包装する場合について説明したが、第1の実施の形態に係る包装容器10でも説明したように、他の物品を包装するようにしてもよい。
【0103】
4.包装容器の製造方法
この発明に係る包装容器の製造方法の一例について、上記した第1の実施の形態に係る包装容器10を例にして
図40〜45に基づいて説明する。
【0104】
(包装容器製造装置300)
この発明に係る包装容器10は、包装容器製造装置300を用いて製造される。
図40は、この発明に係る包装容器を製造する際に用いる包装容器製造装置を示す概略図である。
包装容器製造装置300は、展開された状態の組箱を連続的に供給するための展開組箱供給部302と、展開組箱供給部302から供給される展開された状態の組箱から圧着前の包装容器を形成するための包装容器製造部310と、包装容器製造部310により形成された圧着前の包装容器を圧着することにより包装容器10を製造する圧着部400とを備える。
【0105】
(展開組箱供給部302)
展開組箱供給部302は、包装容器10を底部側を前にして、水平状態にて筒状フィルム貼付け部320に向けて供給する。
【0106】
(包装容器製造部310)
包装容器製造部310は、その上流から下流に向かう順に、筒状フィルム貼付け部320と、第1の折返し部340と、第2の折返し部360と、第3の折返し部380とを備える。
【0107】
(筒状フィルム貼付け部320)
筒状フィルム貼付け部320は、展開された状態の組箱20に筒状フィルム200を貼り付けるために設けられる。
図41は、この発明に係る包装容器を製造する際に用いる包装容器製造装置が備える筒状フィルム貼付け部を平面視したときの概略図である。
図41は、この発明に係る包装容器を製造する際に用いる包装容器製造装置が備える筒状フィルム貼付け部を示す概略図である。
筒状フィルム200をバキュームローラ334に吸着する筒状フィルム貼付け部320は、
図42に示すように、ロール状に巻装された長尺状の筒状フィルム200を保持する筒状フィルム保持部330から長尺状の筒状フィルム200を送り出し、センサーで筒状フィルム200の位置を検知した電気的信号を制御装置(図示せず)で受信して、カッター332を制御し、送り出された長尺状の筒状フィルム200をカッター332により製品サイズに対応した長さに切り取った後で、バキュームローラ334の表面に吸着させる。バキュームローラ334は、組箱20の送り方向に沿った向きに回転するバキュームローラ334に吸着された筒状フィルム200を、上流側より送られてくる組箱20の内面に繰り出し、組箱20が下流側に送られることに伴って、高さ方向に沿った第2の固着部150に固着するように、構成されている。
【0108】
筒状フィルム貼付け部310は、展開された状態の組箱20を上流側から下流側に移動させるための第1、第2および第3のベルトコンベア部322a,322bおよび322cと、第2の固着部150を形成するための第2の固着形成部324と、第2の固着形成部324よりも下流側に設けられ、第6の固着部152aを形成するための第6の固着形成部326と、送り方向において第6の固着形成部326と同じ位置に設けられ、第7の固着部152bを形成するための第7の固着形成部328と、巻き取ってロール状にされた長尺状の筒状フィルムを保持するための筒状フィルム保持部330と、長尺状の筒状フィルムを切断し、筒状フィルム200を形成するためのカッター332と、第2、第6および第7の固着形成部324,326および328よりも下流側に設けられ、筒状フィルム200をその表面に吸着することにより保持するバキュームローラ334とを有する。
組箱20は、第1のベルトコンベア部322aと第2のベルトコンベア部322b及び第3のベルトコンベア部322cとの間に供給される。
【0109】
第1のベルトコンベア部322aは、組箱20の内面側すなわち筒状フィルム200の吸着される面の上において組箱20を押さえるように設けられ、組箱20の前部本体40の第2の折返し部190bと、窓部44の左端縁44cとの間を高さ方向に沿って延びるように設けられる。第1のベルトコンベア部322aの
図41で見て左端縁と組箱20の第2の折曲げ部190bとが離間する距離は、組箱20の糊代部80の幅方向の寸法よりも大きい。第1のベルトコンベア部322aは、組箱20の前部本体40の外面側(
図41の紙面奥側)に設けられるベルトと、内面側(
図41の紙面手前側)に設けられるベルトとが送り方向に回転することにより、組箱20を挟持した状態で下流側へと移動させる。第1のベルトコンベア部322aの紙面奥側のベルトと手前側のベルトとは、平面視したときの形状が同じかまたはほぼ同じであり、同じかまたはほぼ同じ位置を送り方向に沿って延びる。したがって、
図41では、紙面奥側ベルトは、紙面手前側に設けられるベルトに隠れて見えない状態である。
第2のベルトコンベア部322bは、組箱20の外面側すなわち筒状フィルム200の貼着される面とは反対側の面の下に設けられ、組箱20の幅方向の略中央部(すなわち、第7の折曲げ部190gおよびその近傍)を高さ方向に沿って延びるように設けられる。第2のベルトコンベア部322bは、組箱20の第7の折曲げ部190gおよびその近傍の外面側が載置された状態で送り方向に沿って回転することにより、組箱20を下流側へと移動させる。
第3のベルトコンベア部322cは、組箱20の外面側すなわち筒状フィルム200の貼着される面とは反対側の面の下に設けられ、組箱20の右端縁140dの近傍を高さ方向に沿って延びるように設けられる。第3のベルトコンベア部322cは、組箱20の右端縁140dの近傍の外面側が載置された状態で送り方向に沿って回転することにより、組箱20を下流側へと移動させる。
【0110】
第2の固着形成部324は、第2のベルトコンベア部322b及び第3のベルトコンベア部322cの上方で且つ組箱20の内面側の上方であるとともに第2のベルトコンベア部322bと第3のベルトコンベア部322cとの間に配置されており、送り方向に沿って回転する第1のローラと、第1のローラの近傍に配設され、送り方向とは逆方向に回転する第2のローラと、ジェル状の固着剤が収容され且つ天部が開放された容器とを含む。
第1のローラは、その下方部分が固着剤の収容された容器に入れ込まれた状態で回転する。すると、第1のローラの外面にジェル状の固着剤が付着する。第1のローラの外面に付着した固着剤の不要な部分を削り取って平坦な状態とし、これを第2のローラの外面に回転方向に沿って延びるように形成されたスポンジ等の含浸材に当接させて染み込ませる。
このスポンジを組箱20の背部本体140の内面に押し当てることにより、第2の固着部150を形成する。
なお、第2の固着形成部324は、上記したような構造が好ましいが、この場合に限定されず、高さ方向に沿って延びる固着部を組箱20の内面に形成できる構造であれば、他の構造であってもよい。例えば、送り方向(すなわち、組箱20の高さ方向)に沿って延びる部材に固着剤を含浸させ、この部材を展開された状態の組箱20の内面に押し当ててから離間するように往復運動させることにより、第2の固着部150を形成してもよい。一方、第6および第7の固着形成部326,328は、ホットメルトガンにより形成することが好ましい。しかしながら、この場合に限定されず、第6および第7の固着形成部326,328は、ドット状の固着部を形成できる構造であれば、他の構造であってもよい。
【0111】
(第1の折返し部340)
第1の折返し部340は、主として糊代部80を折り曲げるために設けられる。
図43は、この発明に係る包装容器を製造する際に用いる包装容器製造装置が備える第1の折返し部を平面視したときの概略図である。第1の折返し部340は、筒状フィルム貼付け部310が備える第1、第2および第3のベルトコンベア部322a,322bおよび322cの下流側に連設され、筒状フィルム貼付け部310から送られてくる組箱20を下流側に移動させるための第4および第5のベルトコンベア部342a,342bと、第1の折返し部340の
図43中左側(搬送される組箱20の前部30側)に送り方向に沿って延びるように形成され、糊代部80を前部本体40の内面側へと折り曲げるための糊代折返し部344と、送り方向において糊代折返し部344の中央部よりも上流側に設けられ、第1の固着部46を形成するための第1の固着形成部346とを有する。
【0112】
第4のベルトコンベア部342aは、組箱20の内面側すなわち筒状フィルム200の貼着される面の上において組箱20を押さえるように設けられ、組箱20の前部本体40の第2の折返し部190bと、窓部44の右端縁44c(
図43では左側に位置する端縁)との間を高さ方向に沿って延びるように設けられる。第4のベルトコンベア部342aは、その構造および設けられる位置がともに上記した第1のベルトコンベア部322aと同じかまたはほぼ同じであるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。第5のベルトコンベア部342bは、組箱20の右端縁140dの近傍を高さ方向に沿って延びるように設けられる。第5のベルトコンベア部342bは、その構造および設けられる位置がともに上記した第3のベルトコンベア部322cと同じかまたはほぼ同じであるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。
【0113】
第1の固着形成部346は、ホットメルトガンにより形成することが好ましい。しかしながら、この場合に限定されず、第1の固着形成部346は、ドット状の固着部を形成できる構造であれば、他の構造であってもよい。
【0114】
(第2の折返し部360)
第2の折返し部360は、主として蓋部180、前部逆止部60および背部逆止部160を折り曲げるために設けられる。
図44は、この発明に係る包装容器を製造する際に用いる包装容器製造装置が備える第2の折返し部を平面視したときの概略図である。
第2の折返し部360は、一方の前部逆止折返し部364aと他方の前部逆止折返し部364bとを備える。
一方の前部逆止折返し部364a及び他方の前部逆止折返し部364bは、第1の折曲げ部190aにて前部逆止部60を、組箱20の内側面を内側になるように谷折りする前部逆止部折返し部を備える。
一方の逆止折返し部364aは、第5の折曲げ部190eにて一方の逆止糊代部66を、組箱20の外側面を内側になるように、谷折りするように構成される。
他方の逆止糊代部折返し部364bは、第6の折曲げ部190fにて他方の逆止糊代部68を、組箱20の外側面を内側になるように、谷折りするように構成される。
【0115】
第2の折返し部360は、第1の折返し部340が備える第4および第5のベルトコンベア部342a,342bの下流側に連設され、第1の折返し部340から送られてくる組箱20を下流側に移動させるための第6、第7および第8のベルトコンベア部362a,362bおよび362cを備える。一方の前部逆止折返し部364a(および他方の前部逆止折返し部364b)よりも下流側に、第3の固着部78aを形成するための第3の固着形成部366aと、送り方向において第3の固着形成部366と同じ位置に、第4の固着部78bを形成するための第4の固着形成部366bとを設けられる。
更に、第2の折返し部360は、蓋部180を背部本体140の内面側へと折り曲げるための蓋折返し部368と、蓋折返し部368よりも下流側に設けられ、背部逆止部160を折り曲げるための背部逆止折返し部370とを有する。
背部逆止折返し部370は、第3の折曲げ部190cにて背部逆止部160を、組箱20の内側面を内側にして谷折りするように、配設される。
【0116】
第6のベルトコンベア部362aは、第1の折返し部340により前部本体40の内面側へと折り曲げられた糊代部80の位置を高さ方向に沿って延びるように形成される。第6のベルトコンベア部362aの構造は、上記した第1および第4のベルトコンベア部322a,342aと同じかまたはほぼ同じであるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。第7のベルトコンベア部362bは、組箱20の幅方向の略中央部(すなわち、第7の折曲げ部190gおよびその近傍)を高さ方向に沿って延びるように設けられる。第7のベルトコンベア部362bは、その構造および設けられる位置がともに上記した第2のベルトコンベア部322bと同じかまたはほぼ同じであるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。第8のベルトコンベア部362cは、組箱20の右端縁140dの近傍を高さ方向に沿って延びるように設けられる。第8のベルトコンベア部362cは、その構造および設けられる位置がともに上記した第3のベルトコンベア部322cと同じかまたはほぼ同じであるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。
【0117】
第3および第4の固着形成部366a,366bは、ホットメルトガンにより固着部を形成することが好ましい。しかしながら、この場合に限定されず、第3および第4の固着形成部366a,366bは、ドット状の固着部を形成できる構造であれば、他の構造であってもよい。
【0118】
(第3の折返し部360)
第3の折返し部360は、主として背部130を前部30の側へと折り曲げ、圧着前の包装容器10を形成するために設けられる。
図45は、この発明に係る包装容器を製造する際に用いる包装容器製造装置が備える第3の折返し部を平面視したときの概略図である。第3の折返し部380は、第2の折返し部360が備える第6、第7および第8のベルトコンベア部362a,362bおよび362cの下流側に連設され、第2の折返し部360から送られてくる組箱20を下流側に移動させるための第9および第10のベルトコンベア部382a,382bと、送り方向に沿って延びるように形成され、第5の固着部82を形成するための第5の固着形成部384と、第8の固着形成部182aを形成するための第8の固着形成部386aと、送り方向において第8の固着形成部386aと同じ位置に設けられ、第9の固着形成部182bを形成するための第9の固着形成部386bを有する。
第2の折返し部360は、背部折返し部388を有する。背部折返し部388は、第5、第8および第9の固着形成部384、386aおよび386bよりも下流側に形成され、背部130を前部30の側へと互いの内面同士が重なり合うように折り曲げるように形成される。
【0119】
第9のベルトコンベア部382aは、前部逆止部本体62の外側面に折り重ねられた一方の逆止糊代部66及び他方の逆止糊代部68の上方に設けられており、組箱20の幅方向において第3の固着部78aと第5の固着部82との間を高さ方向に沿って延びるように設けられる。第9のベルトコンベア部382aの構造は、上記した第1、第4、第5および第6のベルトコンベア部322a,342a,342bおよび362aと同じかまたはほぼ同じであるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。第10のベルトコンベア部382bは、前部逆止部本体62の外側面に折り重ねられた一方の逆止糊代部66及び他方の逆止糊代部68の上方に設けられており、組箱20の幅方向において第4の固着部78bと第7の折曲げ部190gとの間を高さ方向に沿って延びるように設けられる。
第9のベルトコンベア部382aと第10のベルトコンベア部382bとは、第3の固着部78aと第4の固着部78bと接触しない位置において、一方の逆止糊代部66及び他方の逆止糊代部68を押さえるように適当な間隔をあけて配設されている。
第10のベルトコンベア部382bの構造は、上記した第1、第4、第5、第6および第9のベルトコンベア部322a,342a,342b,362aおよび382aと同じかまたはほぼ同じ構造であるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。
【0120】
第8および第9の固着形成部386a,386bは、ホットメルトガンにより形成することが好ましい。しかしながら、この場合に限定されず、第8および第9の固着形成部386a,386bは、ドット状の固着部を形成できる構造であれば、他の構造であってもよい。
【0121】
(包装容器10の製造方法)
上記した包装容器製造装置300を用いて、この発明の第1の実施の形態に係る包装容器10を製造する方法の一例について説明する。
【0122】
まず、複数の展開された状態の組箱と、ロール状にされた長尺状の筒状フィルムとを準備する(第1の工程)。複数の展開された状態の組箱20を包装容器供給部302の所定の場所に収容し、ロール状にされた長尺状の筒状フィルムを筒状フィルム保持部330により保持させる。
【0123】
次に、展開組箱供給部302が、包装容器製造部310の筒状フィルム貼付け部320に展開された状態の組箱20を連続的に供給する。組箱20は、第1の折曲げ部190a、第2の折曲げ部190b、第3の折曲げ部190c及び第4の折曲げ部190dが組箱20の内面が内側になるように谷折りされるので、谷折りに適するように凹み線が予め形成されている。組箱20は、第5の折曲げ部190e及び第4の折曲げ部190dが組箱20の外面が内側になるように谷折りされるので、谷折りに適するように凹み線が予め形成されている。
このとき、組箱20は、その下端縁(高さ方向の一方の端縁)を先端側、その上端縁(高さ方向の他方の端縁)を後端側とし、且つその外面側が包装容器製造部310の載置面と近い側、その内面側が包装容器製造部310の載置面と遠い側になるように包装容器製造部310に供給される。
【0124】
そして、筒状フィルム貼付け部320が備える第1、第2および第3のベルトコンベア部322a,322bおよび322cにより展開された状態の組箱20を送り方向に搬送しながら、第2の固着形成部324により、展開された状態の組箱20の背部本体140の内面に高さ方向に沿って延びる第2の固着部150を形成する。このとき、第2の固着形成部150の送り方向において後端側(上流側)の部分が、背部本体140に形成された組箱切取り部149(第1の組箱ミシン目144と第2の組箱ミシン目146との間の部分)に高さ方向に沿って固着されるようにする。また、第6の固着形成部326により、展開された状態の組箱20の背部本体140の内面にドット状の第6の固着部152aを形成する。同様に、第7の固着形成部328により、展開された状態の組箱20の背部本体140の内面にドット状の第7の固着部152bを形成する。そして、バキュームローラ334の表面に吸着されて送られる筒状フィルム200が第2、第6および第7の固着部150,152aおよび152bに固着されることにより、筒状フィルム200が組箱20の背部本体140の内面に固着される(第2の工程)。このとき、筒状フィルム背部204に形成された筒状フィルム切取り部210(第1の筒状フィルムミシン目212と第2の筒状フィルムミシン目214との間の部分)が、高さ方向に沿って第2の固着部150に固着されるようにする。なお、筒状フィルム200をバキュームローラ334に吸着する手順は、
図42に示すように、ロール状に巻装された長尺状の筒状フィルム200を保持する筒状フィルム保持部330から長尺状の筒状フィルム200を送り出し、センサーで筒状フィルム200の位置を検知した電気的信号を制御装置(図示せず)で受信して、カッター332を制御し、送り出された長尺状の筒状フィルム200をカッター332により製品サイズに対応した長さに切り取った後で、バキュームローラ334の表面に吸着させる。
組箱20の送り方向に沿った向きに回転するバキュームローラ334に吸着された筒状フィルム200は、上流側より送られてくる組箱20の内面に繰り出され、組箱20が下流側に送られることに伴って、高さ方向に沿った第2の固着部150に固着されるこのように筒状フィルム200は、組箱20が上流側から下流側へと送られる際に、高さ方向において上端側から下端側へと全体的に第2の固着部150に固着される。
【0125】
さらに、筒状フィルム貼付け部320の下流側に連設された第1の折返し部340に組箱20を搬送する。第1の折返し部340が備える第4および第5のベルトコンベア部342a,342bにより組箱20を送り方向に搬送しながら、糊代折返し部344により第4の折曲げ部190dを折り曲げ、糊代部80を前部本体40の内面側へと折り返す。また、第1の固着形成部346により、前部本体40の内面の下方部分において幅方向の略中央に第1の固着部46を形成する(第3の工程)。
【0126】
つづいて、第1の折返し部340の下流側に連設された第2の折返し部360に組箱20を搬送する。第2の折返し部360が備える第6、第7および第8のベルトコンベア部362a,362bおよび362cにより組箱20を送り方向に搬送しながら、蓋折返し部368により第4の折曲げ部190dを折り曲げ、蓋部180を背部本体140の内面側へと折り返す。背部逆止折返し部370により第3の折曲げ部190cを折り曲げ、背部逆止部160を背部本体140の内面側へと折り返す。また、一方および他方の前部逆止折返し部364a,364bにより協働して第1の折曲げ部190aを折り曲げ、前部逆止部本体62を前部本体40の内面側へと折り返し、その後に続けて、一方の前部逆止折返し部364aにより第5の折曲げ部190eを折り曲げ、一方の逆止糊代部66を前部本体40の外面側へと折り返すとともに、他方の前部逆止折返し部364bにより第6の折曲げ部190fを折り曲げ、他方の逆止糊代部68を前部本体40の外面側へと折り返す。そして、このように折り返した一方の逆止糊代部66に一方の前部逆止折返し部364aによりドット状の第3の固着部78aを形成するとともに、折り返した他方の逆止糊代部68に他方の前部逆止折返し部364bによりドット状の第4の固着部78bを形成する。
【0127】
次に、第2の折返し部360の下流側に連設された第3の折返し部380に組箱20を搬送する。第3の折返し部380が備える第9および第10のベルトコンベア部382a,382bにより組箱20を送り方向に搬送しながら、第5の固着形成部384により、折り返した糊代部80に高さ方向に延びる第5の固着部82を形成する。また、第8の固着形成部386aにより、折り返した蓋部180にドット状の第8の固着部182aを形成するとともに、第9の固着形成部386bにより、折り返した蓋部180にドット状の第9の固着部182bを形成する。
【0128】
そして、背部折返し部388により、第7の折返し部190gを折り曲げ、背部130を前部30の側へと互いの内面同士が当接し合うように折り返す(第4の工程)。これにより、前部本体40の内面に形成された第1の固着部46が、筒状フィルム200の下方部分において幅方向の略中央に固着される。また、折り返された糊代部80に形成された第5の固着部82が、背部本体140の右端縁140dの近傍に固着される。また、折り返された一方の逆止糊代部66に形成された第3の固着部78a、および折り返された他方の逆止糊代部68に形成された第4の固着部78bが、折り返された背部逆止部160に固着される。上記したように、背部130を前部30の側へと互いの内面同士が当接し合うように折り返すと、背部本体の右端縁140dが前部本体40の左端縁40cと厚さ方向において重なり合う。上記のようにして、圧着前の包装容器10が形成される。
【0129】
最後に、包装容器製造部310により形成された圧着前の包装容器10は、包装容器製造部310の下流側に連設された圧着部400により圧着され、上記した第1の実施の形態に係る包装容器10が製造される。圧着部400は、厚さ方向に圧力をかけることにより、組箱20の前部30と背部130とを互いに圧着する。
【0130】
従来、筒状フィルム貼付け部320と、第1〜第3の折返し部340,360,380とは、互いに独立した製造装置であり、これらを単に連設させて用いていた。筒状フィルム貼付け部320は輪転機、第1〜第3の折返し部340,360,380は枚葉機であるため、両者は互いに異なる技術分野に属する。また、組箱を搬送する方法も互いに異なるものであった。したがって、筒状フィルム貼付け部320と、第1〜第3の折返し部340,360,380とを一つの装置とすることが困難であった。この発明に係る包装容器の製造方法は、上記したように、筒状フィルム貼付け部320、並びに第1、第2および第3の折返し部340,360,380がベルトコンベアによる同様の搬送方法により組箱を搬送することによって、一つの包装容器製造部310に設けられ、この包装容器製造部310を備える包装容器製造装置300を用いて製造する。これにより、従来のように、筒状フィルム貼付け部320と、第1、第2および第3の折返し部340,360,380とが別々の装置に設けられた場合と比較して、効率よく包装容器10を製造することが可能となる。
【0131】
なお、上記したこの発明に係る包装容器の製造方法で用いる包装容器製造装置300は、包装容器製造部310の下流側に圧着部400が設けられたが、この場合に限定されず、包装容器製造部310と圧着部400とを一つの装置に設けるようにしてもよい。
【0132】
なお、第1〜4および第6〜9の固着形成部346,324,366a,366b,および326,328,386a,386bのそれぞれの上流側には、上流側から下流側へと移動する組箱20の下端側の端縁を検知するセンサーを設けることが好ましい。センサーの検知信号を受信した制御装置(図示せず)によって上記の固着形成部を制御させて、固着部を所望の位置に正確に形成することができる。また、連続的に搬送される組箱同士の間隔を揃える必要もなくなるため、包装容器10の製造が容易となる。
【0133】
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれる。