【課題を解決するための手段】
【0011】
前記のような技術的課題を達成するための本発明は、ナノファイバー熱電発電モジュールを製造する方法であって、電極形成ステップと、第一のナノファイバー配置ステップと、第二のナノファイバー配置ステップと、を含むナノファイバー熱電発電モジュール製造方法を提供する。
前記電極形成ステップにおいては、基板上に複数の第一の電極及び第二の電極を互いに離隔させて対向交互配置されるように形成してもよい。
前記第一のナノファイバー配置ステップにおいては、一端が前記第一の電極に連結され、他端が対向する第二の電極に連結されるように、nタイプまたはpタイプの半導体を備える第一のナノファイバーが配置されてもよい。
前記第二のナノファイバー配置ステップにおいては、一端が前記第一の電極に連結され、他端が対向する他の第二の電極に連結されるように、他のタイプの半導体を備える第二のナノファイバーが配置されてもよい。
【0012】
前記ナノファイバー熱電発電モジュール製造方法において、前記第一のナノファイバー配置ステップは、 第一のナノファイバーパターン形成ステップと、 第一のナノファイバー転写ステップと、 保護層形成ステップと、リフトオフステップと、を含んでもよい。
前記第一のナノファイバーパターン形成ステップにおいては、前記基板上にフォトレジストを用いて第一のナノファイバーを形成するための第一のナノファイバー開口を備える第一のナノファイバーパターンが形成してもよい。
前記第一のナノファイバー転写ステップにおいては、前記第一のナノファイバーを含む第一のナノファイバー束を用意して、前記第一のナノファイバー開口を含む前記第一のナノファイバーパターン側に転写実行してもよい。
前記保護層形成ステップにおいては、前記第一のナノファイバー束の一面上に保護層が形成されて、前記リフトオフステップにおいては、前記第一のナノファイバーパターンをなすフォトレジストが除去してもよい。
【0013】
前記ナノファイバー熱電発電モジュール製造方法において、前記第一のナノファイバー転写ステップは、 第一のナノファイバー束用意ステップと、 第一のナノファイバー転写実行ステップと、を含んでもよい。
前記第一のナノファイバー束用意ステップにおいては、電気紡糸高電圧部によって高電圧が印加される電気紡糸ノズルから噴射された高分子化合物がスイッチング電源部によって交互帯電される電気紡糸帯電電極部の間に整列形成されるナノファイバーのうちnタイプまたはpタイプの半導体を備える第一のナノファイバーを含む第一のナノファイバー束が用意されてもよい。また、前記第一のナノファイバー転写実行ステップにおいては、前記第一のナノファイバー開口を含む前記第一のナノファイバーパターン側に転写実行されてもよい。
【0014】
前記ナノファイバー熱電発電モジュール製造方法において、前記第二のナノファイバー配置ステップは、 第二のナノファイバーパターン形成ステップと、第二のナノファイバー転写ステップと、 保護層形成ステップと、リフトオフステップと、を含んでもよい。
前記第二のナノファイバーパターン形成ステップにおいては、前記基板上にフォトレジストを用いて第二のナノファイバーを形成するための第二のナノファイバー開口を備える第二のナノファイバーパターンが形成してもよい。前記第二のナノファイバー転写ステップにおいては、前記第二のナノファイバーを含む第二のナノファイバー束を用意して、前記第二のナノファイバー開口を含む前記第二のナノファイバーパターン側に転写実行してもよい。前記保護層形成ステップにおいては、前記第二のナノファイバー束の一面上に保護層が形成されて、前記リフトオフステップにおいては、前記第二のナノファイバーパターンをなすフォトレジストが除去してもよい。
【0015】
前記ナノファイバー熱電発電モジュール製造方法において、前記第二のナノファイバー転写ステップは、第二のナノファイバー束用意ステップと、 第二のナノファイバー転写実行ステップと、を含んでもよい。
前記第二のナノファイバー束用意ステップにおいては、電気紡糸高電圧部によって高電圧が印加される電気紡糸ノズルから噴射された高分子化合物がスイッチング電源部によって交互帯電される電気紡糸帯電電極部の間に整列形成されるナノファイバーのうち第一のナノファイバーと異なるタイプの半導体を備える第二のナノファイバーを含む第二のナノファイバー束が用意されてもよい。
前記第二のナノファイバー転写実行ステップにおいては、前記第二のナノファイバー開口を含む前記第二のナノファイバーパターン側に転写実行されてもよい。
【0016】
本発明の他の一面によると、本発明は、前記列記した方法のうちのいずれか一つの方法で製造されるナノファイバー熱電発電モジュールを提供する。
【0017】
前記ナノファイバー熱電発電モジュールにおいて、前記基板は透明基板であり、前記第一の電極及び前記第二の電極は透明電極であり、前記基板を間に置いて一側から反対側への光の透光性が予め設定された透光性を備えてもよい。
【0018】
本発明のさらに他の一面によると、本発明は、ナノファイバー熱電発電モジュールであって、異なる二つの熱源の間に長さ方向に配置されるように積層形成される複数の単位体を備えることを特徴とするナノファイバー熱電発電モジュールを提供する。
前記単位体は、nタイプまたはpタイプの半導体を備える第一のナノファイバーを備える第一のナノファイバーメッシュ(メッシュまたは網目)と、 第二のナノファイバーメッシュ(メッシュまたは網目)と、インシュレーターレイヤーと、 第一の電極と、 第二の電極と、を含んでもよい。
前記第二のナノファイバーメッシュ(メッシュまたは網目)は、前記第一のナノファイバーと異なるタイプの第二のナノファイバーを備えてもよい。
前記インシュレーターレイヤーは、前記第一のナノファイバーメッシュと前記第二のナノファイバーメッシュの間に介在されてもよい。
前記第一の電極は、前記第一のナノファイバーメッシュと前記第二のナノファイバーメッシュの端部を連結してもよい。
前記第二の電極は、一端か前記第二のナノファイバーメッシュに連結され、他端は隣接積層される他の単位体の第一のナノファイバーメッシュと連結されてもよい。
【0019】
前記ナノファイバー熱電発電モジュールにおいて、少なくとも前記第一のナノファイバーメッシュと前記第二のナノファイバーメッシュは、各々積層投影時領域が交差するメッシュ交差領域及び非交差されるメッシュ非交差領域を備え、前記メッシュ非交差領域には前記第一の電極または第二の電極が配置されてもよい。
【0020】
前記ナノファイバー熱電発電モジュールにおいて、前記第一の電極及び第二の電極は、導電性スラリーまたは導電性ソリューションで形成されてもよい。
前記ナノファイバー熱電発電モジュールにおいて、前記第一の電極及び第二の電極は、導電性フィルムまたは導電性ペーストで形成されてもよい。
前記ナノファイバー熱電発電モジュールにおいて、前記第一の電極及び第二の電極は透明電極で、前記インシュレーターレイヤーも予め設定された透光性を備えてもよい。
【0021】
本発明のさらに他の一面によると、本発明は、ナノファイバー熱電発電モジュール製造方法であって、ナノファイバーメッシュ用意ステップと、単位体積層ステップと、を備えることを特徴とするナノファイバー熱電発電モジュール製造方法を提供する。
前記ナノファイバーメッシュ提供ステップにおいては、nタイプまたはpタイプの半導体を備える第一のナノファイバーを備える第一のナノファイバーメッシュと、前記第一のナノファイバーと異なるタイプの第二のナノファイバーを備える第二のナノファイバーメッシュが用意されてもよい。
前記単位体積層ステップにおいては、
前記第一のナノファイバーメッシュ及び前記第二のナノファイバーメッシュを備える単位体が一つ以上積層されてもよい。
【0022】
前記ナノファイバー熱電発電モジュール製造方法において、前記ナノファイバーメッシュ用意ステップは、第一のナノファイバーメッシュ形成ステップと、第二のナノファイバーメッシュ形成ステップと、を含んでもよい。
すなわち、前記第一のナノファイバーメッシュ形成ステップにおいては、電気紡糸高電圧部によって高電圧が印加される電気紡糸ノズルから噴射された高分子化合物がスイッチング電源部によって交互帯電される電気紡糸帯電電極部の間に形成されるナノファイバーのうちnタイプまたはpタイプの半導体を備える第一のナノファイバーを含む第一のナノファイバーメッシュが形成されてもよい。
また、前記第二のナノファイバーメッシュ形成ステップにおいては、電気紡糸高電圧部によって高電圧が印加される電気紡糸ノズルから噴射された高分子化合物がスイッチング電源部によって交互帯電される電気紡糸帯電電極部の間に形成されるナノファイバーのうち第一のナノファイバーと異なるタイプの半導体を備える第二のナノファイバーを含む第二のナノファイバーメッシュが形成されてもよい。
【0023】
前記ナノファイバー熱電発電モジュール製造方法において、前記単位体積層ステップは、単位体第一のナノファイバーメッシュ配置ステップと、単位体インシュレーターレイヤー配置ステップと、単位体第二のナノファイバーメッシュ配置ステップと、単位体第一の電極形成ステップと、単位体他インシュレーターレイヤー配置ステップと、他単位体第一のナノファイバーメッシュ配置ステップと、単位体第二の電極形成ステップと、を含んでもよい。
前記単位体第一のナノファイバーメッシュ配置ステップにおいては、前記第一のナノファイバーメッシュが配置されてもよい。
前記単位体インシュレーターレイヤー配置ステップにおいては、前記単位体第一のナノファイバーメッシュの一面上にインシュレーターレイヤーが配置されてもよい。
前記単位体第二のナノファイバーメッシュ配置ステップにおいては、前記単位体インシュレーターレイヤーの一面上に第二のナノファイバーメッシュが配置されてもよい。
前記単位体第一の電極形成ステップにおいては、前記第一のナノファイバーメッシュと前記第二のナノファイバーメッシュの端部を連結する第一の電極が形成されてもよい。
前記単位体他インシュレーターレイヤー配置ステップにおいては、前記第二のナノファイバーメッシュの一面上にインシュレーターレイヤーが配置されてもよい。
前記他単位体第一のナノファイバーメッシュ配置ステップにおいては、前記インシュレーターレイヤーの一面上に前記第一のナノファイバーメッシュが形成されてもよい。
前記単位体第二の電極形成ステップにおいては、一端を前記第二のナノファイバーメッシュにそして他端を他単位体の第一のナノファイバーメッシュに連結させる第二の電極が形成されてもよい。
【0024】
前記ナノファイバー熱電発電モジュール製造方法において、少なくとも前記第一のナノファイバーメッシュと前記第二のナノファイバーメッシュは、各々積層投影時領域が交差するメッシュ交差領域及び非交差されるメッシュ非交差領域を備え、前記単位体第一のナノファイバーメッシュ配置ステップ及び前記単位体第二のナノファイバーメッシュ配置ステップでは、各々の前記第一の電極及び第二の電極は前記メッシュ非交差領域に形成されてもよい。
【0025】
前記ナノファイバー熱電発電モジュール製造方法において、前記単位体第一の電極形成ステップ及び前記単位体第二の電極形成ステップは、前記第一の電極及び第二の電極を形成する導電性スラリーまたは導電性ソリューションを塗布する電極塗布ステップと、前記塗布された導電性スラリーまたは導電性ソリューションを硬化させる電極硬化ステップと、をさらに含んでもよい。
【0026】
前記ナノファイバー熱電発電モジュール製造方法において、前記単位体第一の電極形成ステップ及び前記単位体第二の電極形成ステップは、前記第一の電極及び第二の電極を形成する導電性ペーストを塗布する電極塗布ステップと、前記塗布された導電性ペーストを硬化させる電極硬化ステップと、をさらに含んでもよい。
【0027】
本発明のさらに他の一面によると、本発明は、ベースと、 電気紡糸出力部と、 電気紡糸誘導部と、を備えるナノファイバー製造電気紡糸装置を提供する。
前記電気紡糸出力部は、前記ベースの上部に離隔して配置されてナノファイバーを形成するための高分子化合物の提供を受けて噴射可能な電気紡糸ノズルと、前記電気紡糸ノズルに高電圧を印加する電気紡糸高電圧部とを含む。
前記電気紡糸誘導部は、電気紡糸帯電電極部と、スイッチング電源部を備え、電気紡糸帯電電極部は、前記電気紡糸ノズルに対向して前記ベースの一面上に離隔配置される複数の帯電電極を含み、スイッチング電源部は、前記電気紡糸帯電電極部を交互帯電させる。
【0028】
前記ナノファイバー製造電気紡糸装置において、前記電気紡糸帯電電極部は、一つ以上の帯電電極を含む第一の帯電電極部と、少なくとも一部が前記第一の帯電電極部に向かうように配置される一つ以上の帯電電極を含む第二の帯電電極部と、を備えてもよい。
【0029】
前記ナノファイバー製造電気紡糸装置において、前記電気紡糸帯電電極部は、第一の帯電電極部と、第二の帯電電極部と、第三の帯電電極部と、第四の帯電電極部と、を備えてもよい。
前記第一の帯電電極部、一つ以上の帯電電極を含んでもよい。
前記第二の帯電電極部、前記第一の帯電電極部に対向して配置される一つ以上の帯電電極を含んでもよい。
前記第三の帯電電極部、前記第一の帯電電極部と直交配置される一つ以上の帯電電極を含んでもよい。
前記第四の帯電電極部、前記第三の帯電電極部に対向して配置される一つ以上の帯電電極を含んでもよい。
前記第一の帯電電極部乃至第四の帯電電極部は、四角形配置構造をなしてもよい。
【0030】
前記ナノファイバー製造電気紡糸装置において、前記電気紡糸帯電電極部は、一つ以上の帯電電極を含む二つ以上の帯電電極部を備え、前記いずれか一つの帯電電極部の少なくとも一部は、他の帯電電極部の少なくとも一部に向かうように配置されてもよい。
【0031】
前記ナノファイバー製造電気紡糸装置において、前記電気紡糸帯電電極部と前記電気紡糸出力部との間の前記電気紡糸帯電電極部の一面上部には、前記電気紡糸ノズルから吐出されるナノファイバーを形成する高分子化合物が収集されるオーバーフレームがさらに備えられ、前記オーバーフレームの中央には貫通口が備えられてもよい。
【0032】
前記ナノファイバー製造電気紡糸装置において、前記オーバーフレームの少なくとも一部は伝導性材料で形成されてもよい。