(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に、本発明を構成する駐車位置管理システム100を示す。
図1に示すように、駐車位置管理システム100は、車両1と、無線端末2と、管理サーバ3と、ユーザ端末4と、無線通信網を含むネットワーク5と、を含んで構成される。
【0015】
無線端末2は、無線通信機能を備える電子機器であって、車両1の一部として組み込まれていてもよく、また、車両1から分離し可搬可能であってもよい。無線端末2は、車両1と電源接続することができる。
無線端末2は、ネットワーク5により管理サーバ3と通信可能に接続される。
【0016】
管理サーバ3は、ネットワーク5により無線端末2とユーザ端末4とそれぞれ通信可能に接続される。管理サーバは1つのサーバとして構成してもよい。また、管理サーバ3の備える各機能を別々の箇所に備えた分散型のサーバで実現しても良い。また、管理サーバ3の備える各機能をクラウドサーバと呼ばれる分散型の仮想サーバで実現しても良い。
【0017】
ユーザ端末4は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PDA、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器であって、無線通信機能を備える電子機器を含む。ユーザ端末4は、ネットワーク5を介して管理サーバ3と通信可能に接続される。
【0018】
次にそれぞれの構成について説明する。
【0019】
無線端末2は、車両1からの電源の供給を受けているとき、すなわち車両の起動スイッチ(イグニッションスイッチ)がON状態のとき、車両1が走行可能状態であると認識して定期的にGPSにより位置を測位する。また、車両1からの電源の供給が遮断されたとき、すなわち車両の起動スイッチ(イグニッションスイッチ)がOFF状態になったとき、車両1が駐車されたと認識して、その時点の位置情報を無線通信網を介して管理サーバ3に送信する。さらに無線端末2は、車両の駐車を検出したときに、GPSによる測位ができない場合は、最後にGPSによる測位に成功したときの位置情報を、その測位時刻とともに無線通信網を介して管理サーバ3に送信する。
【0020】
図2に無線端末2のブロック図を示す。
図2に示すように、車両1と電源接続することができる無線端末2は、少なくとも、制御部20と、センサ部21と、電源部22と、記憶部23と、無線部24と、表示部25と、入力部26とを備える。
【0021】
制御部20はマイクロプロセッサ等から構成され、各構成部の制御をおこなう。詳細については、後述する。
【0022】
センサ部21は、GPSセンサ211、重力センサ212、気圧センサ213等から構成される。
【0023】
GPSセンサ211は、予め設定された周期毎に、GPS衛星信号を受信し、無線端末2の現在位置(緯度及び経度)を測位する。GPSセンサ211は、無線端末2の現在位置を測位する測位部としての機能を備え、GPSセンサ211によりGPS衛星信号を受信し、無線端末2の現在位置(緯度及び経度)を測位する。
【0024】
重力センサ212はX軸・Y軸・Z軸の3方向の加速度を1つのデバイスで測定できる加速度センサである。本実施形態においては、後述するように、制御部20は、車両1からの電源のON/OFFにより車両1の駐車を検出しているが、重力センサ212を用いて車両1の振動を検出することにより車両1の駐車を判定することも可能である。
【0025】
気圧センサ213は、気圧をダイヤフラムを介して感圧素子で計測するセンサである。気圧センサ213により、走行中の車両1の標高を検出することができる。例えば、車両1の走行中の気圧を基準に、駐車位置の気圧が走行時の気圧よりも高くなった場合には、道路から地下の駐車場に入ったと推定することができる。逆に、駐車位置の気圧が走行時の気圧よりも低くなった場合には道路から高層ビル式の立体駐車場に入ったと推定することができる。
センサ部21は制御部20に接続されており、制御部20からの指示に基づき測定を行う。
【0026】
電源部22は、バッテリー部221を備える。電源部22は車両1と接続することができる。そうすることで、無線端末2は、車両1から電力の供給を受けることができる、無線端末2が車両1から電力の供給を受けているときには、バッテリー部221の充電も行われる。
具体的には、電源部22は、例えば12Vのシガーライターソケット(図示せず)と接続することで車両1と接続される。電源部22は、シガーライターソケットから給電を受けることができる。無線端末2は、車両1(シガーライターソケット)から簡単に取り外すことができ、無線端末2を可搬したり他車両に載せ替えたりすることが可能になる。
車両1のエンジン始動やEVシステム起動のスイッチである起動スイッチ(以下「イグニッションスイッチ」ともいう)がオンされた場合に、無線端末2は、車両1から電力の供給を受ける。
逆に、イグニッションスイッチがオフされ、エンジンが停止した場合、車両1からの電力の供給が止まる。そうすると、無線端末2への電力供給は、車両1からの供給からバッテリー部221からの供給に切り替えられる。
このように、無線端末2は、車両1からの電力供給の有無によって、車両1のエンジンが始動(システムが起動)しているか否かの状態(イグッションスイッチがオンかオフの状態)を把握することができる。すなわち、無線端末2は、車両1からの電力供給の有無によって、車両の起動状態を検知することができる。
【0027】
具体的には、電源部22は、例えば、電圧センサ(図示せず)を備え、車両1(シガーライターソケット)から出力される電源電圧を検出し、検出結果(車両1からの電力供給の有無)を制御部20に出力するように構成してもよい。そうすることで、制御部20(後述の起動スイッチ情報検知部)は、車両1からの電力供給の有無によって、車両1のエンジンが始動(システムが起動)しているか否かの状態(イグッションスイッチがオンかオフの状態)を把握することができる。
また、制御部20は、車両1のエンジンが始動(システムが起動)しているか否かの状態(イグッションスイッチがオンかオフの状態)を把握することにより、電力供給を、車両1からの供給からバッテリー部221からの供給に切り替えることができる。
【0028】
記憶部23は、半導体メモリ等で構成された記憶部(記憶媒体)であり、オペレーティングシステム(OS)や無線端末2を制御するアプリケーションと呼ばれるソフトウェア、さらにユーザ(ドライバー)プロファイル情報や車両識別情報等の種々の情報が記憶されている。
【0029】
無線部24は、近接無線通信部241と、携帯電話網無線通信部242とを備える。
【0030】
近接無線通信部241は、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の無線通信プロトコルを備え、車両1と近接無線通信を行うことができる。
なお、制御部20は、近接無線通信部241を介して、車両1から起動スイッチ(イグニッションスイッチ)のオン/オフ情報を取得することが可能となる。すなわち、制御部20は、車両1から起動スイッチオン/オフの識別子が記述された情報(起動スイッチのオン/オフ情報)を取得することで、起動スイッチのオフ状態を判定することができる。また、制御部20は、無線端末2の車両1とのペアリング(接続)が切断された場合に起動スイッチがオフされたとみなす簡易的な判断を行うこともできる。
【0031】
携帯電話網無線通信部242は、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、セルラー等の携帯電話網に代表される無線通信網に接続し、管理サーバ3と無線通信を行うことが可能に構成されている。
【0032】
表示部25は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、制御部20からの指示を受けて画像を表示する。表示部25は、無線端末2の電源のオン/オフの状態や設定画面等の各種情報を表示する。
【0033】
入力部26は、テンキーと呼ばれる物理スイッチやタッチパネルで構成されており、無線端末2の電源のオン/オフや各種設定等をおこなう。なお、タッチパネルは表示部25と一体に構成されていることが好ましい。
【0034】
時刻部27は、時計を内蔵する他、GPSセンサ211から取得したGPS信号に含まれる現在時刻や、携帯電話網無線通信部242を通じて取得した無線通信網に存在する基地局から現在時刻を取得する。
【0035】
次に制御部20について詳細に説明する。
制御部20はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部23から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部23から情報を読み出し、RAM及び記憶部23に対して情報の書き込みを行い、センサ部21、無線部24、表示部25、及び入力部26と信号の授受を行う。
【0036】
制御部20は、各プログラム(以下、「位置情報アップロードアプリケーション」とも総称する)を実行することによって、無線端末2に所定の手段(以下、「位置情報アップロード部」と総称する)として機能させる。
また、制御部20は各プログラムを実行することによって、無線端末2に、所定の手順(以下、「位置情報アップロード手順」と総称する)又は所定のステップ(以下、「位置情報アップロードステップ」と総称する)を実行させる。
【0037】
以下、制御部20の有する機能を位置情報アップロード部の観点から説明する。なお、位置情報アップロード手順(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「手順」又は「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
【0038】
バッテリー部221の残容量が少ない状態でも車両1の駐車位置を確実にサーバ2に送信するために、
図2に示すように、制御部20は、起動スイッチ情報検知部201と、電力入力制御部202と、車両位置測定部203と、残容量検出部204と、残容量判定部205と、第1判定部206と、標高算出部207と、位置情報通知部208と、を備える。
【0039】
起動スイッチ情報検知部201は、車両1の起動状態すなわち、車両1のエンジンが始動(システムが起動)しているか否かの状態(イグッションスイッチがオンかオフの状態)を検知する。
具体的には、前述したように、起動スイッチ情報検知部201は、電圧センサ(図示せず)により検出される、車両1(シガーライターソケット)から出力される電源電圧に基づいて、車両1のエンジンが始動(システムが起動)しているか否かの状態(イグッションスイッチがオンかオフの状態)を検知することができる。
【0040】
また、起動スイッチ情報検知部201は、近接無線通信部241を介して、車両1から起動スイッチ(イグニッションスイッチ)のオン/オフ情報を取得することで、車両1のエンジンが始動(システムが起動)しているか否かの状態(イグッションスイッチがオンかオフの状態)を検知するようにしてもよい。
また、起動スイッチ情報検知部201は、重力センサ212を用いて車体の振動から車両1の駐車を判定することも可能である。
【0041】
電力入力制御部202は、起動スイッチ情報検知部201により、車両1のエンジンが始動(システムが起動)していることを検知した場合、電力供給を車両1(シガーライターソケット)から受けるように制御する。この際、電力入力制御部202は、バッテリー部221を充電をするようにしてもよい。
また、電力入力制御部202は、起動スイッチ情報検知部201により、車両1の起動状態がオフ状態すなわち、車両1のエンジンが停止(システムが停止)していることを検知した場合、電力供給をバッテリー部221から受けるように制御する。
【0042】
車両位置測定部203は、予め設定された周期毎に、GPSセンサ211により測位された無線端末2の現在位置情報(緯度、経度、及び測位時刻)を車両位置情報として、記憶部23に記録する。
【0043】
残容量検出部204は、公知の手段(方法)で、電源部22の備えるバッテリー部221の残容量を検出する。
具体的には、残容量検出部204は、例えば、電流センサ(図示せず)により検出されるバッテリー部221の充電電流及び放電電流に基づいて、所定期間毎に充電電流及び放電電流を積算して、積算充電量及び積算放電量を算出し、これらの積算充電量及び積算放電量を初期容量或いは充放電開始直前の残容量に加算又は減算することで、バッテリー部221の残容量を検出することができる。
また、残容量検出部204は、例えば、残容量と端子電圧間電圧値に関する特性マップ等に基づいて、バッテリー部221の残容量を検出するようにしてもよい。
【0044】
残容量判定部205は、残容量検出部204により検出されるバッテリー部221の残容量が予め設定された第1の容量値を上回るか否かを判定する。
より具体的には、残容量判定部205は、起動スイッチ情報検知部201により車両1の起動状態がオン状態であることが検知される場合に、残容量検出部204により検出されるバッテリー部221の残容量が第1の容量値を上回っているか、又は前記第1の容量値以下であるかを判定する。
【0045】
第1判定部206は、起動スイッチ情報検知部201により車両1の起動状態がオフ状態であると検知された場合に、GPSセンサ211により、車両位置情報が測定可能か否かを判定する。
具体的には、第1判定部206は、車両1を駐車した位置が、GPSセンサ211によりGPS衛星信号を受信可能な位置にある場合、車両位置情報が測定可能であると判定する。
逆に、車両1を駐車した位置が、GPSセンサ211によりGPS衛星信号を受信不可能な位置にある場合、例えばビル等の立体駐車場や、施設の地下駐車場等の場合、第1判定部206は、車両位置情報が測定不可能であると判定する。
【0046】
標高算出部207は、気圧センサ213により計測される気圧の変化に基づいて、車両1の走行中の気圧を基準に、車両1の気圧が走行時の気圧よりも高くなった場合には、例えば、道路から標高の低い地下に入ったと判断することができる。逆に、車両1の気圧が走行時の気圧よりも低くなった場合には、例えば、道路から標高の高い場所(例えばビル等の立体駐車場)に入ったと判断することができる。
標高算出部207は、道路との標高差に基づいて、当該標高が地下何階であるか、又は地上何階であるかを算出するように構成することができる。
【0047】
[位置情報通知部208]
<車両1の起動状態がオン状態の場合>
位置情報通知部208は、起動スイッチ情報検知部201により車両1の起動状態がオン状態すなわち、車両1のエンジンが始動(システムが起動)していることを検知している場合、車両位置測定部203により記憶部23に記憶された、無線端末2の現在位置情報(緯度、経度、及び測位時刻)を車両位置情報として、無線部24を介して管理サーバ3に通知する。なお、この場合、無線端末2は、車両1から供給される電力により、管理サーバ3に通知する。
【0048】
なお、位置情報通知部208は、残容量検出部204により検出されるバッテリー部221の残容量に基づいて、車両位置情報を無線部24を介して管理サーバ3に通知するタイミングを制御する。
位置情報通知部208は、起動スイッチ情報検知部201により車両の起動状態がオン状態と検知された場合に、定期的又は非定期的に記憶部23に記憶された車両位置情報を無線部24を介して管理サーバ3に通知する。
【0049】
具体的には、位置情報通知部208は、残容量検出部204により検出されるバッテリー部221の残容量が予め設定される第1の容量値を上回ると判定されるとき、予め設定された第1の送信間隔で車両位置情報を管理サーバ3に送信する。また、位置情報通知部208は、残容量検出部204により検出されるバッテリー部221の残容量が予め設定される第1の容量値以下であると判定されるとき、第1の送信間隔よりも短い第2の送信間隔で車両位置情報を管理サーバ3に通知する。ここで、第1の容量値は、例えばバッテリー部221の残容量が20%であり、第1の送信間隔は例えば5分間、第2の送信間隔は例えば1分間と設定してもよい。
こうすることで、仮に、イグニッションスイッチがオフされ、無線端末2への電力供給が、車両1からバッテリー部221に切り替えられ、バッテリー部221の残容量が少ないために、車両停止位置情報を管理サーバ3に送信できない場合であっても、エンジン停止前に管理サーバ3への車両位置情報の送信間隔を短くすることにより、駐車した車両位置に比較的近い車両位置情報を確保することが可能となる。
【0050】
ここで、第1の容量値、第1の送信間隔、及び第2の送信間隔の値については、実施者によって適宜最適な値に調整することが望ましい。なお、管理者やユーザとしては、車両位置をリアルタイムで把握することが理想であるが、その場合は、車両位置を常に測位し管理サーバに送信し続けなくてはならないが、そのような構成は、無線通信網の通信帯域を圧迫することになり、さらにユーザに膨大な通信料金が発生することになり現実的では無い。
したがって、車両位置を把握する実用性を損なわない範囲で第1の送信間隔と第2の送信間隔を最適な値に調整することが望ましい。また、第1の容量値についても、同様に実施者によって最適な値に調整することが望ましい。
また、第1の容量値については固定値でなくても良い。例えば、電力が多く必要とされる状態にある場合、例えば基地局までの距離が遠く多くの送信電力が必要とされる場合には第1の容量値を高くする等の可変の閾値であっても良い。
【0051】
<車両1の起動状態がオフ状態の場合>
位置情報通知部208は、起動スイッチ情報検知部201により車両1の起動状態がオフ状態すなわち、車両1のエンジンが停止(システムが停止)していることを検知した場合、バッテリー部221からの電力供給により、車両1の駐車位置情報を管理サーバ3に送信する。以下の説明では、バッテリー部221の残容量により、位置情報通知部208は、車両1の駐車位置情報を管理サーバ3に送信することができるものとする。
【0052】
位置情報通知部208は、第1判定部206により車両位置情報がGPSセンサ211に基づいて測定可能と判定された場合、GPSセンサ211により測定される車両位置情報を車両の起動状態がオフ状態であることを示す停車状態情報とともに管理サーバ3に通知する。
なお、この際、位置情報通知部208は、標高算出部207により算出される、地下階数(例えば、地下1階)又は、地上階数(例えば、地上3階)を管理サーバ3に通知するようにしてもよい。
そうすることで、管理サーバ3は、当該車両1の駐車位置を緯度経度のみならず標高からも正確に、ユーザに対して答えることが可能となる。
【0053】
位置情報通知部208は、第1判定部206により車両位置情報がGPSセンサ211に基づいて測定不可能と判定された場合、記憶部に記憶されている車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置情報を、車両1の起動状態がオフ状態であることを示す停車状態情報と、車両位置を測定できないことを示すフラグ情報とともに管理サーバ3に通知する。
なお、この際、位置情報通知部208は、標高算出部207により算出される、地下階数(例えば、地下1階)又は、地上階数(例えば、地上3階)を管理サーバ3に通知するようにしてもよい。
そうすることで、管理サーバ3は、当該車両1の駐車位置について、標高情報を参考にして、ユーザに対して答えることが可能となる。
【0054】
最後に、バッテリー部221の容量不足により、位置情報通知部208が、車両1の駐車位置情報を管理サーバ3に送信することができない場合について説明する。
この場合は、前述したように、車両1は、管理サーバ3に直近に送信した車両位置情報の示す位置(以下「直近の位置」という)から、第2の送信間隔未満の時間経過後に駐車したと推定される。
このため、車両1は、直近の位置から、第2の送信間隔の時間で車両1が移動する距離の範囲内に駐車していると推定することが可能となる。
なお、ユーザは、例えば、バッテリー部221の残容量が第1の容量値を上回るように、所定の値以上になるように、バッテリー部221の充電を完了した後に、イグニッションスイッチをオフすることが好ましい。
【0055】
[管理サーバ]
次に
図3を参照しながら、管理サーバ3について説明する。
図3は、管理サーバ3の機能ブロック図を示す。
管理サーバ3は、無線端末2が車両1の駐車を検出したときにGPSによる測位に成功し、かつ車両1の駐車位置情報を無線端末2から受信することができた場合、ユーザ端末4からの要求に基づき、車両1の駐車位置の情報をユーザ端末4に送信する。
また、管理サーバ3は、無線端末2が車両1の駐車を検出したときにGPSによる測位に失敗し、かつ車両1の駐車位置情報を無線端末2から受信することができた場合、ユーザ端末4からの要求に基づき、最後にGPSによる測位に成功したときの位置情報をユーザ端末4に送信する。その際に、最後にGPSによる測位に成功したときの時刻と車両1の駐車を検出したときの時刻から算出される時間を、併せてユーザ端末4に送信することができる。
【0056】
このため、管理サーバ3は、無線端末2及びユーザ端末4にそれぞれ通信可能に接続され、
図3に示すように、少なくとも、制御部30と、記憶部31と、通信部32と、を備える。必要に応じて、管理サーバ3は、時刻部33と、表示部34と、入力部35とを備えてもよい。
【0057】
制御部30は、マイクロプロセッサ等から構成されている。制御部30は各構成部の制御をおこなう。なお、本実施形態では、管理サーバ3を1つのサーバとして説明するが、各構成を別々の箇所に備えたクラウドサーバと呼ばれる分散型の仮想サーバで実現されても良い。制御部30の詳細については、後述する。
【0058】
記憶部31は例えば半導体メモリやハードディスクドライブ等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションと呼ばれるソフトウェアが保存される等、種々の情報が記憶される。このため、記憶部31には、ユーザ情報エリア311、無線端末情報エリア312、ナビゲーション情報エリア313といった、様々な記憶エリアが確保されている。
【0059】
記憶部31のユーザ情報エリア311のユーザIDエリア3111に、ユーザ端末4のユーザID(加入者ID)が記憶され、またユーザIDに当該ユーザの乗車する車両1の車両ID、及び無線端末IDを対応付けて記憶してもよい。なお、「ユーザID」毎にユーザ情報及び車両情報を記憶するようにしてもよい。
【0060】
記憶部31の無線端末情報エリア312は、無線端末IDエリア3121と、無線端末位置情報エリア3122と、無線端末時刻情報エリア3123と、を備える。
無線端末IDエリア3121に無線端末2の無線端末IDに対応付けて無線端末2に関する無線端末ID情報が記憶される。なお、無線端末2が持ち込まれた車両1の車両ID及びユーザID等を関連付けて記憶するようにしてもよい。
また、無線端末位置情報エリア3122に無線端末2から受信した無線端末位置情報(車両位置情報)が記憶される。さらに無線端末時刻情報エリア3123に無線端末位置が測位されたときの時刻や無線端末2から位置情報を受信したときの時刻等の無線端末時刻情報等が記憶されている。
【0061】
記憶部31のナビゲーション情報エリア313は、地図情報エリア3131と、施設情報エリア3132と、を備える。
地図情報エリア3131には、道路情報等を含む地図情報が記憶される。また施設情報エリア3132には一般駐車場情報や、大規模なショッピングセンター等の商業施設やコンサート等のイベント会場、病院や役所等の施設情報がその施設の駐車場の情報とともに記憶されている。
【0062】
通信部32は、インターネット回線や無線通信網に接続されており、無線端末2及びユーザ端末4と送受信することができる通信プロトコルを実装する。例えば、3G、LTE、セルラー等の携帯電話網に代表される無線通信網に接続し、無線端末2及びユーザ端末4と無線通信を行うことが可能に構成されている。
【0063】
時刻部33は、時計を内蔵する他、通信部32を通じて取得した無線通信網に存在する基地局から現在時刻を取得することができる。
【0064】
表示部34は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、制御部30からの指示を受けて画像を表示する。
【0065】
入力部35は、テンキーと呼ばれる物理スイッチやタッチパネルで構成される。管理サーバ3の電源のオン/オフや各種設定等をおこなうように構成することができる。なお、タッチパネルは表示部34と一体に構成されていることが好ましい。
【0066】
制御部30は、自動車の駐車位置情報を管理するための各プログラムを実行することによって、管理サーバ3に所定の手段(以下、「駐車位置情報管理制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部20は各プログラムを実行することによって、管理サーバ3に、所定の手順(以下、「駐車位置情報管理制御手順」と総称する)又は所定のステップ(以下、「駐車位置情報管理制御ステップ」と総称する)を実行させる。
【0067】
以下、制御部30の有する機能を駐車位置情報管理制御部の観点から説明する。なお、駐車位置情報管理制御手順又は駐車位置情報管理制御手順ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「手順」又は「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
【0068】
図3に示すように、制御部30は、ログイン処理部301と、車両位置情報処理部302と、駐車位置算出部303と、駐車位置情報提供部304と、を備える。
【0069】
<ログイン処理部301>
ログイン処理部301は、ユーザ情報エリア311に記憶された無線端末2の無線端末IDを含むユーザ情報に基づいて、無線端末2からのログイン処理を実行して、無線端末2と接続処理を行うとともに、無線端末2から送信される位置情報、時刻情報等を管理するための車両位置情報レコードを無線端末情報エリア312に作成する。
また、ログイン処理部301は、ユーザ情報エリア311に記憶されたユーザID又はユーザ端末4の端末IDを含むユーザ情報に基づいて、ユーザ端末4からのログイン処理を実行して、ユーザ端末4と接続処理を行う。そうすることで、ユーザからの駐車位置情報の要求に対して、車両1の駐車位置情報(無線端末2の位置情報)をユーザ端末4に提供することができる。
【0070】
<車両位置情報処理部302>
車両位置情報処理部302は、無線端末2から定期的又は非定期的に送信される無線端末ID、無線端末2の現在位置情報、現在時刻情報等を、それぞれ前述した車両位置情報レコードに追加更新する。
【0071】
[車両1の起動状態がオン状態の場合]
車両位置情報処理部302は、無線端末2(位置情報通知部208)から、車両1の起動状態がオン状態の場合、GPSセンサ211により測位された無線端末2の現在位置情報(緯度、経度、及び測位時刻)を車両1の車両位置情報として、通信部32を介して受信する。
車両位置情報処理部302が、無線端末2(位置情報通知部208)から受信する車両位置情報は、第1の送信間隔又は第1の送信間隔よりも短い第2の送信間隔で受信する。
車両位置情報処理部302は、第1の送信間隔又は第2の送信間隔で受信する無線端末2の位置情報(車両1の車両位置情報)を無線端末IDにリンクされる車両位置情報レコードに追加更新する。
【0072】
[車両1の起動状態がオフ状態の場合]
車両位置情報処理部302は、無線端末2(位置情報通知部208)から、車両1の起動状態がオフ状態すなわち、車両1のエンジンが停止(システムが停止)した場合、GPSセンサ211により測位された無線端末2の現在位置情報(緯度、経度、及び測位時刻)を車両位置情報(駐車位置)として、通信部32を介して受信する。なお、この際、無線端末2(標高算出部207)により算出される、地下階数(例えば、地下1階)又は、地上階数(例えば、地上3階)を受信するように構成することができる。
【0073】
[車両1の位置情報をGPSにより取得できる場合]
車両位置情報処理部302は、無線端末2(位置情報通知部208)から、車両1の起動状態がオフ状態すなわち、車両1のエンジンが停止(システムが停止)した場合、GPSセンサ211により測位された無線端末2の現在位置情報(緯度、経度、及び測位時刻)を車両の起動状態がオフ状態であることを示す停車状態情報とともに車両位置情報(駐車位置)として、通信部32を介して受信する。なお、この際、無線端末2(標高算出部207)により算出される、車両位置情報(駐車位置)の一部として、地下階数(例えば、地下1階)又は、地上階数(例えば、地上3階)を受信するように構成することができる。
【0074】
[車両1の位置情報をGPSにより取得できない場合]
また、車両位置情報処理部302は、無線端末2(位置情報通知部208)から、車両1の起動状態がオフ状態すなわち、車両1のエンジンが停止(システムが停止)した場合、車両位置情報がGPSセンサ211に基づいて測定不可能な場合、無線端末2が車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置情報を、車両1の起動状態がオフ状態であることを示す停車状態情報と、車両位置を測定できないことを示すフラグ情報とともに車両位置情報(駐車位置)として、通信部32を介して受信する。なお、この際、無線端末2(標高算出部207)により算出される、車両位置情報(駐車位置)の一部として、地下階数(例えば、地下1階)又は、地上階数(例えば、地上3階)を受信するように構成することができる。
【0075】
<駐車位置算出部303>
駐車位置算出部303は、無線端末情報エリア312に記録された無線端末2の位置情報(車両1の車両位置情報)に基づいて、無線端末2に対応付けられた車両の駐車位置を算出する。
具体的には、駐車位置算出部303は、ユーザ端末4からの要求に基づいて、ユーザID又は端末IDと対応付けられる無線端末2の位置情報を格納した車両位置情報レコードから、車両1の起動状態がオフ状態であることを示す停車状態情報を含む最新の車両位置情報を取得する。
【0076】
[駐車位置をGPSにより測定できた場合]
車両1の起動状態がオフ状態であることを示す停車状態情報を含む車両位置情報が、GPSセンサ211により測位された無線端末2の現在位置情報(緯度、経度、及び測位時刻)を含む場合、駐車位置算出部303は、当該無線端末2の現在位置情報(緯度、経度、及び測位時刻)を車両1の駐車位置として算出する。
【0077】
[駐車位置をGPSにより測定できなかった場合]
車両1の起動状態がオフ状態であることを示す停車状態情報を含む車両位置情報が、車両位置を測定できないことを示すフラグ情報とともに無線端末2が車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置情報を含む場合、駐車位置算出部303は、車両1の停車状態を検出したときの時刻と車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の時刻との差分(「駐車移動所要時間」という)を算出する。その後、駐車位置算出部303は、車両1の駐車位置を車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置から移動に駐車移動所要時間を要する場所として算出する。
【0078】
[バッテリー部221の残容量不足により停車情報を送信できなかった場合]
ユーザ端末4からの要求に対して、駐車位置算出部303は、ユーザID又は端末IDと対応付けられる無線端末2の位置情報を格納した車両位置情報レコードから、車両1の起動状態がオフ状態であることを示す停車状態情報を含む最新の車両位置情報を取得することができない場合、次の処理を行う。
この場合、車両1は、管理サーバ3が直近に受信した車両位置情報の示す位置(以下「直近の位置」という)から、第2の送信間隔の時間経過前に駐車したと推定される。
このため、駐車位置算出部303は、車両1の駐車位置を車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置から、第2の送信間隔の時間内で車両1が移動する距離の範囲として算出する。
なお、駐車位置算出部303は、無線端末2(標高算出部207)により算出される、車両位置情報(駐車位置)の一部としての駐車場入口からの標高差に基づいて、地下階数又は、地上階数を算出するようにしてもよい。
【0079】
<駐車位置情報提供部304>
ユーザ端末4からの駐車位置情報の要求に基づいて、駐車位置算出部303により算出された位置情報を車両1の駐車位置として、ユーザ端末4に応答する。なお、駐車位置算出部303により駐車位置の地下階数又は、地上階数を算出する場合、車両1の駐車位置情報は、駐車位置の地下階数又は地上階数を含むようにしてもよい。
【0080】
これにより、車両1のエンジンが停止(システムが停止)したときに、GPSセンサ211により測位された無線端末2の現在位置情報(緯度、経度、及び測位時刻)を車両1駐車位置として、正確に提示することができる。
また、車両1のエンジンが停止(システムが停止)したときに、GPSセンサ211により無線端末2の現在位置情報(緯度、経度、及び測位時刻)を測位できなかった場合であっても、駐車場の入口(無線端末2が車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置)から駐車時刻(起動スイッチがオフになった時刻)までの駐車移動所要時間を提示することが可能となり、ユーザは、おおよその駐車位置を知ることができる。
さらに、車両1のエンジンが停止(システムが停止)したときに、無線端末2がバッテリー部221の残容量不足により、管理サーバ3と通信ができなかった場合であっても、車両1の駐車位置を車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置から、第2の送信間隔の時間内で車両1が移動する距離の範囲内に所在することを提示することが可能となり、ユーザは、おおよその駐車位置を知ることができる。
【0081】
<ユーザ端末4>
次に
図4を参照しながら、ユーザ端末4について説明する。
図4は、ユーザ端末4の機能ブロック図を示す。
ユーザ端末4は、管理サーバ3へ駐車位置に関する情報を要求したり、管理サーバ3から受信した駐車位置に関する情報を表示する。本実施形態においては、ユーザ端末4は、公衆無線通信接続可能なスマートフォンやタブレット端末、携帯電話、さらにパーソナルコンピューター等の各種端末が適用できる。ユーザ端末4には様々なアプリケーション(ソフトウェア)のインストールが可能であり、本実施形態では、管理サーバ3へ車両1の駐車位置に関する情報を要求したり、管理サーバ3から受信した車両1の駐車位置に関する情報を表示するアプリケーションがインストールされる。また、ユーザの現在位置から車両1の駐車位置までのルートを計算し、ユーザにルート案内を提供するナビゲーション用のアプリケーションがインストールされてもよい。
【0082】
ユーザ端末4は、管理サーバ3に通信可能に接続され、
図4に示すように、少なくとも、制御部40と、センサ部41と、記憶部42と、無線部43と、表示部44と、入力部45と、を備える。
【0083】
制御部40は、マイクロプロセッサ等から構成されている。制御部40は各構成部の制御をおこなう。制御部40の詳細については、後述する。
【0084】
センサ部41にはGPSセンサ411やジャイロセンサ412によってユーザ端末4自身が現在位置を把握することが可能となっている。なお現在位置は、無線部43から取得される無線通信網の基地局情報によって算出することも可能である。
【0085】
記憶部42は半導体メモリ等で構成されており、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションと呼ばれるソフトウェア、さらにユーザ端末のID情報やユーザプロファイル情報等が記憶されている。
また、記憶部42にナビゲーション用の制御ソフトウェアや地図情報、さらにルート案内情報を記憶することも可能である。前述のセンサ部41からの現在位置と、記憶部42の情報と、管理サーバ3から受信した車両1の駐車位置に関する情報とにより、車両1の駐車位置までナビゲーションを行うことが可能となる。
【0086】
無線部43は、近接無線通信部431と、携帯電話網無線通信部432と、を備える。
【0087】
近接無線通信部431は、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の無線通信プロトコルによりWi−FiスポットやBluetoothテザリング等により無線通信を行う。
【0088】
携帯電話網無線通信部432は、3G、LTE、セルラー等の携帯電話網に代表される無線通信網に接続し、管理サーバ3と無線通信を行うことが可能に構成されている。
【0089】
表示部44は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、制御部40からの指示を受けて画像を表示する。表示部44は、ユーザ端末4の電源のオン/オフの状態や設定画面等の各種情報を表示する。
【0090】
入力部45は、テンキーと呼ばれる物理スイッチやタッチパネルで構成されており、ユーザ端末4の電源のオン/オフや各種設定等をおこなう。なお、タッチパネルは表示部44と一体に構成されていることが好ましい。
【0091】
次に制御部40について詳細に説明する。
制御部40はCPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部42から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部42から情報を読み出し、RAM及び記憶部42に対して情報の書き込みを行い、センサ部41、無線部43、表示部44、及び入力部45と信号の授受を行う。
【0092】
制御部40は、各プログラム(以下、「駐車位置情報照会アプリケーション」とも総称する)を実行することによって、ユーザ端末4に所定の手段(以下、「駐車位置情報照会部」と総称する)として機能させる。
また、制御部40は各プログラムを実行することによって、ユーザ端末4に、所定の手順(以下、「駐車位置情報照会手順」と総称する)又は所定のステップ(以下、「駐車位置情報照会ステップ」と総称する)を実行させる。
【0093】
以下、制御部40の有する機能を駐車位置情報照会部の観点から説明する。なお、駐車位置情報照会手順又はステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「手順」又は「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
【0094】
図4に示すように、制御部40は、ログイン処理部401と、駐車位置情報取得部402と、駐車位置情報表示制御部403と、ルート案内部404と、を備える。
【0095】
ログイン処理部401は、ユーザにより、駐車位置情報照会アプリケーションが起動されると、GPSセンサ411等をONにして、管理サーバ3に対して、例えば、ユーザID及びパスワードを用いてログイン処理を実行するとともに、センサ部41により算出したユーザ端末4の現在位置情報、及び計時部(図示せず)から取得した現在時刻情報等を管理サーバ3に送信する。
ユーザにより、ユーザ端末4の駐車位置情報照会アプリケーションの稼働を終了させることで、駐車位置情報照会アプリケーションはその機能を停止する。
【0096】
駐車位置情報取得部402は、無線部43(携帯電話網無線通信部432)を介して、管理サーバ3に対して、当該ユーザの車両1の駐車位置情報を要求することで、管理サーバ3(駐車位置情報提供部304)から、車両1の駐車位置情報を取得することができる。
【0097】
駐車位置情報表示制御部403は、駐車位置情報取得部402により取得した車両1の駐車位置情報に基づいて、表示部44に車両1の駐車位置情報を表示する。
【0098】
<駐車位置情報照会画面>
図5A〜
図5Cに、駐車位置情報表示制御部403による、駐車位置情報取得部402により取得した車両1の駐車位置情報の表示例を示す。
図5Aは、車両1を駐車した位置がGPSを受信可能な位置だった場合の表示である。この場合は、店舗に隣接した駐車場の駐車位置を表示する。
図5Bは、車両1を駐車した位置がGPSを受信不可能な位置だった場合の表示である。GPSを受信不可能な場合には、ビル等の立体駐車場や、施設の地下駐車場等が想定される。この場合、管理サーバ3から最後(直近)にGPSの位置情報の取得に成功した位置、すなわち駐車場の入り口付近の位置情報と、その駐車場の入り口付近の位置で測定された時刻から起動スイッチがオフになった時刻までの駐車移動所要時間が表示される。
そうすることで、駐車場の入口(無線端末2が車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置)から駐車時刻(起動スイッチがオフになった時刻)までの駐車移動所要時間を提示することが可能となり、ユーザは、おおよその駐車位置を知ることができる。
図5Cは、車両1のエンジンが停止(システムが停止)したときに、無線端末2がバッテリー部221の残容量不足により、管理サーバ3と通信ができなかった場合の表示である。この場合、車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置から、第2の送信間隔の時間(例えば1分)が表示される。
そうすることで、車両1の駐車位置を車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置から、第2の送信間隔の時間内で車両1が移動する距離の範囲内に駐車位置が所在するか、又は第2の送信間隔の時間内で車両1がGPSを受信不可能な位置に入ったことを提示することが可能となり、ユーザは、おおよその駐車位置を知ることができる。
なお、駐車位置情報表示制御部403は、車両1の駐車位置情報が、駐車位置の地下階数又は地上階数を含む場合、地下階数または地上階数を含めて表示するようにしてもよい。
【0099】
ルート案内部404は、センサ部41(GPSセンサ411)により測定したユーザの現在位置から車両1の駐車位置までのルートを計算し、ユーザにルート案内を提供する。
そうすることで、例えば、車両1を、大規模なショッピングセンター等の商業施設やコンサート等のイベント会場の駐車場、さらに、病院や役所等の駐車場等、収容台数が非常に多く広い駐車場に駐車した場合であっても、ユーザは、迷うことなく、自分の車両1の駐車位置に到達することができる。
【0100】
<フローチャートにより処理説明>
(駐車位置管理システム100の動作)
以上、無線端末2を利用した駐車位置管理システム100構成について説明した。続いて、無線端末2の処理の流れについて説明する。
図6は、無線端末2の処理の流れを示すフローチャートである。
【0101】
図6A及び
図6Bを参照して無線端末2の処理について説明する。
図6Aを参照して、ステップST01からステップST06までの処理について説明する。
ステップST01において、車両1のイグニッションスイッチがオンにされ、システムが起動する。起動スイッチ情報検知部201は、車両1の起動状態がオン状態であることを検知する。
【0102】
ステップST02において、残容量検出部204はバッテリー部221の残容量が予め設定される第1の容量値を上回るか否かを検出する。残容量が第1の容量値を上回る場合(Yes)ステップST03に進む。残容量が第1の容量値以下の場合(No)ステップST04に進む。
【0103】
ステップST03において、位置情報通知部208は、車両位置情報を予め設定された第1の送信間隔で管理サーバ3に送信する。その後、ステップST05に移る。
ステップST04において、位置情報通知部208は、車両位置情報を第1の送信間隔よりも短い第2の送信間隔で管理サーバ3に送信する。その後、ステップST05に移る。
【0104】
ステップST05において、起動スイッチ情報検知部201は、車両1の起動状態がオフ状態か否か(すなわち車両1のエンジンが停止しているか否か)検出する。車両1の起動状態がオン状態の場合(Yes)、ステップST02に移る。車両1の起動状態がオフ状態の場合(No)、ステップST06に移る。
【0105】
ステップST06において、無線端末2の電力供給はバッテリー部221からの供給に切換えられる。
【0106】
次に、
図6Bを参照して、ステップST07からステップST11までの処理について説明する。
ステップST07において、バッテリー部221の残容量が、無線端末2が管理サーバ3と無線通信することができる容量以上であるか否かを判定する。無線端末2が管理サーバ3と無線通信することができる容量以上である場合(Yes)、ステップST08に移る。無線端末2が管理サーバ3と無線通信することができる容量を下回る場合(No)、ステップST11に移る。
【0107】
ステップST08において、第1判定部206は、車両位置情報がGPSセンサ211に基づいて測定可能か否かを判定する。車両位置情報をGPSセンサ211に基づいて測定可能な場合(Yes)、ステップST09に移る。車両位置情報をGPSセンサ211に基づいて測定不可能な場合(No)、ステップST10に移る。
【0108】
ステップST09において、位置情報通知部208は、GPSセンサ211により測定される車両位置情報を車両の起動状態がオフ状態であることを示す停車状態情報とともに管理サーバ3に通知する。その後、ST11に移る。
【0109】
ステップST10において、位置情報通知部208は、記憶部23に記憶されている車両位置情報の測定に成功した最新(直近)の車両位置情報を、車両1の起動状態がオフ状態であることを示す停車状態情報と、現在の車両1の位置情報を測定できないことを示すフラグ情報とともに管理サーバ3に通知する。その後、ST11に移る。
ステップ11において、無線端末2は、位置情報アップロード処理を終了する。
【0110】
以上、ユーザに駐車位置を通知することを可能にするための無線端末2と駐車位置管理システム100についての一実施例について説明した。しかしながら、本願発明は、本実施形態に限定されない。
【0111】
[変形例1]
本実施形態においては、無線端末2の所定値としてバッテリーの残容量が20%、第1の送信間隔を5分、第2の送信間隔を1分として説明したが、これらの値は、実施者によって適宜最適な値に調整可能である。管理者やユーザとしては、車両位置をリアルタイムで把握することが理想であるが、その場合は、車両位置を常に測位し管理サーバに送信し続けなくてはならないが、そのような構成は、無線通信網の通信帯域を圧迫することになり、さらにユーザに膨大な通信料金が発生することになり現実的では無い。したがって、車両位置を把握する実用性を損なわない範囲で第1の送信間隔と第2の送信間隔を最適な値に調整することが望ましい。また、閾値についても、バッテリーの残容量についても、同様に最適な値に調整することが望ましい。閾値については固定値で無くても良く、電力が多く必要とされる状態、例えば基地局までの距離が遠く多くの送信電力が必要とされる場合には閾値を高くする等の可変の閾値であっても良い。
【0112】
本発明の無線端末2、管理サーバ3、及びユーザ端末4における各機能部は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図2〜
図4の機能的構成は例示に過ぎず、特にこの構成に限定されない。
即ち、無線端末2の位置情報アップロード機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が無線端末2に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図2の例に限定されない。
同様に、管理サーバ3の駐車位置情報管理制御機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が管理サーバ3に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図3の例に限定されない。
特に、管理サーバは1つのサーバとして構成してもよい。また、管理サーバ3の備える各機能を別々の箇所に備えた分散型のサーバで実現しても良い。また、管理サーバ3の備える各機能をクラウドサーバと呼ばれる分散型の仮想サーバで実現しても良い。
ユーザ端末4についても同様に、駐車位置情報照会機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能がユーザ端末4に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図4の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組合せで構成してもよい。
【0113】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータであってもよい。
【0114】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、ブルーレイディスク、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)、等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図2の記憶部23、
図3の記憶部31、
図4の記憶部42に含まれるハードディスク等で構成される。