【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的及び他の目的は、独立請求項の発明の主題により達成される。他の形態及び利点は、各従属請求項に述べられている。
【0008】
方法又はデバイスのみ関して以下に具体的な実施形態が詳細に説明されるが、説明される実施形態は、方法、コンピュータプログラム、コンピュータ可読媒体及びデバイスに同様に関連している。以下に詳細には説明されないが、相乗効果が実施形態の種々の組み合わせから生じる。
【0009】
本発明の例示的な形態によれば、物体の少なくとも第1の画像及び第2の画像をディスプレイに表示する方法が与えられる。上記方法は、物体の第1の画像のエッジと第2の画像のエッジとの間の距離値を与えるステップを有している。更に、この方法は、与えられた距離値が距離の閾値を超える場合は、第1の画像及び第2の画像のサイドバイサイドビュー(side by side view)をディスプレイに表示するステップであって、表示される第1の画像のエッジと表示される第2の画像のエッジとの間の距離が与えられた距離値に対応する当該ステップ、又は、与えられた距離値が前記距離の閾値よりも小さい場合は、第1の画像及び第2の画像のオーバーレイビューを表示するステップとを有している。
【0010】
必要に応じて、上記方法は、物体の第1のボリュームを表す第1の画像を与えるステップと、物体の第2のボリュームを表す第2の画像を与えるステップとを有している。
【0011】
以下、第1の画像及び第2の画像は、2つの異なる画像のことを指す。また、第1の画像及び第2の画像は、第1の画像及び第2の画像の組み合わせのことも指す。従って、オーバーレイビューもまた第1の画像及び第2の画像の表示として理解されるべきである。
【0012】
よって、医用画像の画像表示を制御する方法を提供することが本発明の一観点と見なされ得る。本発明の他の観点は、表示画像間の距離値を規定するユーザ入力に反応し、上記距離値に基づいて2つの画像の組み合わせを表示するコンピュータで実施されるユーザインターフェースによりサポートされる方法を提供することにある。言い換えれば、上記方法は、物体の1つ以上のボリュームを表す2つの画像の2つの異なる表示モードの自動適応を提供する。例えば、そのような自動適応は、予め決定された閾値及び実際に決定された又は実際に与えられた距離値に基づいてどの表示モードが用いられるべきであるかを計算することにより行われる。その点で、2つの表示のモードは、サイドバイサイドビュー及びオーバーレイビューである。
【0013】
上記物体は、その画像が本発明により用いられ、医用画像が表示され得る任意の物体のことを指す。例えば、上記物体は、人体、動物の体又は医学的試料のことを指す。
【0014】
上記第1の画像は、物体の第1のボリュームを表す画像であり、第2の画像は、物体の第2のボリュームを表す画像である。以下、物体の第1のボリューム及び第2のボリュームは、物体の同じボリュームのことを指す場合もある。例えば、第1のボリューム及び第2のボリュームは、異なる時点での同じボリュームのことを指す。また、第1のボリューム及び第2のボリュームは、異なるボリュームのことを指す場合もある。
【0015】
上記物体のボリュームは物体の部分的なボリュームのことを指していてもよい。例えば、上記ボリュームはスラブである。スラブは、物体の厚いスライスのことを指し、面及び厚さの位置及び向きの点で規定される。スラブを表示するために、スラブはディスプレイ上でレンダリングされ、モデルビュープロジェクション変換及び選択されたレンダリング機能を用いてリサンプリングされる。ディスプレイ上のスラブは、見る方向と直交して与えられる。これは、以下の詳細な説明から明らかになり、以下の詳細な説明から説明されるであろう。例えば、スラブは複数のスライスの組み合わせである。上記方法の距離値を与えるステップは、距離値を受け取るステップのことを指していてもよい。例えば、上記距離値は、距離値入力デバイスにより与えられる。特に、距離値入力デバイスは、キーボード、マウス、ボタンの説明図又はマイクロフォンとして具現化される。距離値入力デバイスがマイクロフォンである場合、入力デバイスを扱わなければならないことなく距離値が与えられるように距離値は自動で与えられる。
【0016】
図1は、本発明の例示的な実施形態に従って用いられる物体を示しており、この物体は第1のボリューム及び第2のボリュームを有している。
図2には、物体の少なくとも第1の画像及び第2の画像を表示する方法についての流れ図が示されている。
図3は、例示的な実施形態の本明細書において与えられる方法を実行するデバイスを有するアセンブリを示している。
【0017】
上記第1及び第2の画像は、第1及び第2の画像データのことを指している。例えば、上記データは、記憶され、データベースによって与えられる。本発明は、本発明のデバイスと例えば画像データのような所望の及び/又は必要なデータを提示するデータベースとのやり取りを用いる。従って、上記第1の画像及び第2の画像を与えるステップは、第1の画像データ及び第2の画像データを与えるステップのことを指す場合もある。よって、第1及び第2の画像データは、表示デバイス、例えばスクリーンに送られ得る。上記第1及び第2の画像は、複数のボクセル、すなわち、複数の3次元の画素をそれぞれ有している。しかしながら、他の画像データのフォーマットも用いられ得る。例えば、2次元のデータが追加又は代替として用いられる。
【0018】
上記第1の画像及び第2の画像を表示するステップは、第1の画像データ及び第2の画像データを表示デバイスに送る及び/又はスクリーン画像を計算することを指す又はそう見なされ得る。上記サイドバイサイドビューは、第1の画像が第2の画像の隣りに位置する表示画像のことを指す。言い換えれば、第1の画像及び第2の画像は、ディスプレイの異なる領域に与えられる。それらは、調整可能な分離した領域で互いに隣接して与えられる。しかしながら、オーバーレイビューでは、第1の画像が第2の画像を覆って与えられるか、又は第2の画像が第1の画像を覆って与えられる。更に、第1の画像及び第2の画像は、第1の画像及び第2の画像の特色がオーバーレイビューにおいて目に見えるように組み合わせられ得る。言い換えれば、オーバーレイビューは、第1の画像及び第2の画像の重ね合わせを有する。
【0019】
上記第1のボリューム及び第2のボリュームは、同じ基準フレーム、例えば、ミリメートルの患者の座標空間にレジストレーションされ得る。ボリュームの表示の間、比較可能なボリュームのスライスは、ボリュームの規定及びリサンプリング面の向きに基づいてリサンプリングされる。例えば、ボリュームを通るサンプリング面は、頭尾(caudal-cranial)方向、すなわち、足から頭の方向に直交して位置合わせされる。上記第1のボリュームを表す第1の画像のエッジと第2のボリュームを表す第2の画像のエッジとの間の距離値を与えるステップは、例えば、距離値入力デバイスにより実行される。そのような距離値入力デバイスは、開始位置において初期化され、これは距離の閾値よりも大きい距離値を表す。しかしながら、他の初期化も本発明から逸脱することなく用いられ得る。
【0020】
本発明に係る方法は、画像を通して双方向でブラウズ、ズーム及び回転することを容易にする。レンダリングされる画像のサイズは、ボリュームの向き、ズーム比及び位置に依存して変化し得る。画像間の距離値を変更することにより、提示がより綿密に調整される。画像にざっと目を通す際、サイドバイサイドビューは、最大のコントラスト、輝度分解能及び/又は個々の画像の最適な整合的な全体印象を与える。更に、オーバーレイビューは、局所的な画像の差に関してより明瞭な異なるビューを与える。
【0021】
上記距離の閾値は、サイドバイサイドビューとオーバーレイビューとの間の移行を規定する閾値を規定する。
【0022】
本発明の例示的な実施形態によれば、与えられた距離値が距離の閾値と比較され、上記比較に基づいてサイドバイサイドビュー又はオーバーレイビューが表示される。例えば、距離の閾値はゼロに等しい。距離の閾値がゼロである場合、第1の画像及び第2の画像が完全にオーバーラップするとオーバーレイモードが作動する。しかしながら、ゼロではない他の値も用いられ得る。従って、第1の画像及び第2の画像が部分的にオーバーラップすると、オーバーレイビューが作動し得る。距離の閾値は、データベースに記憶されてもよいし、ユーザからの入力として受け取られてもよく、それに従って処理され得る。
【0023】
与えられた距離値が距離の閾値よりも大きい場合には、第1の画像及び第2の画像のサイドバイサイドビューをディスプレイに表示するステップにより、与えられた距離値が距離の閾値よりも小さい場合には、第1の画像及び第2の画像のオーバーレイビューを表示するステップにより、与えられた距離値と距離の閾値との比較に基づく第1の画像及び第2の画像の表示が代替として与えられる。ユーザは、与えられた距離値が距離の閾値に等しい場合、ユーザが好む表示モードを選択することも可能である。
【0024】
従って、本発明は、複数の画像のサイドバイサイドビュー又はオーバーレイビューを用いる際にそれぞれ生じる問題を克服する。一方では、サイドバイサイドビューのみを用いることによる欠点は、詳細なボクセルレベルの比較が難しいことである。他方では、オーバーレイビューは、画像のずれ、動きアーチファクトに敏感であり、コントラストの欠如による画像の損失に敏感である。従って、距離値の供給に基づいて複数の画像のサイドバイサイドビューとオーバーレイビューとを組み合わせることにより、サイドバイサイドビューの問題がオーバーレイビューにより克服され、オーバーレイビューの問題がサイドバイサイドビューにより克服される。
【0025】
従って、前述した方法は、距離値が決定され、物体の各第1及び第2のボリュームの第1の画像及び第2の画像が与えられる方法と見なされ得る。更に、距離値が閾値よりも大きい場合、第1の画像及び第2の画像のサイドバイサイドビューの表示が構成される。代替として、距離値が閾値よりも小さい場合、第1の画像及び第2の画像のオーバーレイビューが与えられる方法により表示される。必要に応じて、第1の画像及び第2の画像は、表示される第1の画像と表示される第2の画像との距離が決定された距離値に最も近づくように選択される。
【0026】
本発明の更に他の例示的な実施形態によれば、上記第1の画像は、3次元又は回転血管造影法、エクスパーCT、X線コンピュータ断層撮影、磁気共鳴断層撮影、陽電子放射断層撮影及びそれらの任意の組み合わせを有する群から選択される方法で得られ、第2の画像は、3次元回転血管造影法、エクスパーCT、X線コンピュータ断層撮影、磁気共鳴断層撮影、陽電子放射断層撮影及びそれらの任意の組み合わせを有する群から選択される方法で得られる。
【0027】
言い換えれば、上記方法は、患者の識別データに基づいてデータベースから取り出される比較可能なマルチモダリティの画像の表示を与える。そのような画像のそれぞれの生成は、与えられる方法の更なる例示的な実施形態の一部である。
【0028】
本発明の更なる例示的な実施形態によれば、上記第1の画像は第2の画像とは異なるイメージング方法で得られる。
【0029】
本発明の他の例示的な実施形態によれば、上記方法は、最大強度の投影若しくは多断面平均レンダリングを用いて第1の画像をレンダリングするステップ、又は、最大/最小強度の投影若しくは多断面平均レンダリングを用いて第2の画像をレンダリングするステップを有している。
【0030】
本発明の更なる例示的な実施形態によれば、上記方法は、第1の伝達関数により第1の画像をレンダリングするステップと、第2の伝達関数により第2の画像をレンダリングするステップとを更に有している。与えられた距離値が距離の閾値よりも小さい場合、第1の伝達関数は第2の伝達関数に結合される。
【0031】
ウィンドウ幅/レベル関数としても知られる伝達関数は、例えば、カラー/グレー値にボクセル密度を対応付ける。これは、ボクセル密度の制限された範囲で拡大する双方向のやり方を与える。このやり方では、骨対軟組織の情報のような典型的なボクセル密度に注意を向けることによる最適なビューが与えられる。更に、伝達関数が臓器内の主要のような或る画像の特色に焦点を合わせる又は動脈塞栓術中に放射線不透過性造影剤又は画像形成可能なビーズのような少量の塞栓材料の取り込みを追うやり方を与える。
【0032】
本発明の更なる例示的な実施形態によれば、上記方法は、更に、距離値決定デバイスにより距離値を連続的に修正するステップと、距離値に基づいて第1の画像及び第2の画像の表示を連続的な修正にそれぞれ連続的に適合させるステップとを有している。
【0033】
上記距離値決定デバイスにより距離値を連続的に修正するステップは、例えば表示デバイス上に示される摺動ツールにより実行される。上記摺動ツールは、ポインティングデバイス、例えばマウスにより動作する。勿論、距離値決定デバイスの他の実施形態が可能である。
【0034】
従って、本発明の一観点は、距離値の連続的な修正に基づいて表示画像を与える自動の方法を提供することにある。上記方法は、与えられる又は決定される距離値と距離の閾値との関係に基づいて表示される少なくとも2つの表示モードを有している。距離値決定デバイスにより距離値が修正されると、第1の画像及び第2の画像の表示は、表示される第1の画像及び表示される第2の画像が距離値決定デバイスにより修正された及び/又は実際の距離値のセットに本質的に対応する距離を有するように適合される。
【0035】
本発明の他の例示的な実施形態によれば、上記第1の画像及び第2の画像は、サイドバイサイドビューでディスプレイの異なる領域に表される。更に、オーバーレイビューでは、第1の画像及び第2の画像は、組み合わされて。ディスプレイの同じ領域に表される。これは、図の説明からより明らかになるであろう。
【0036】
本発明の更なる例示的な実施形態によれば、上記方法は、前記与えられた距離値が前記距離の閾値以下である場合には、前記第1の画像の第1の色の情報及び/又は第1の輝度の情報を前記第2の画像の第2の色の情報及び/又は第2の輝度の情報に加えるステップを更に有している。
【0037】
上記第1の画像は、少なくとも色の情報を表す第1の値及び/又は第1の強度の情報を表す第1の強度値を有している。例えば、第1の画像の各画素は、RGBトリプレット(R、G、B)と、各画素の色情報及び不透明度の情報を有するアルファ値とを有している。同様に、上記第2の画像の各画素は、RGBトリプレット及びアルファ値を有している。オーバーレイビューにおける第1の画像及び第2の画像の組み合わせは、第1の画像及び第2の画像の各オーバーレイ画素のRGBトリプレットを加えることにより達成される。
【0038】
オーバーレイビューでは、画像は、RGB画素値の追加の特徴を使用して互いの上に表示され得る。このやり方では、オーバーラップする対照画像の特徴は両方の色を含む一方で、異なる特徴はオリジナルの色を維持する。画像の組み合わせはオーバーラップの順序とは無関係である。
【0039】
本発明の他の例示的な実施形態によれば、上記方法は、更に、ボリュームメタデータにより前記物体の関心ボリュームを与えるステップと、関心ボリュームから第1のボリュームを選択するステップと、関心ボリュームから第2のボリュームを選択するステップとを有している。
【0040】
言い換えれば、解析されるべき物体の関心ボリュームは選択され得る。上記関心ボリュームは、第1のボリューム及び第2のボリュームを有している。第1のボリューム及び第2のボリュームは、同じボリュームのことを意味し得る。また、第1のボリューム及び第2のボリュームは、異なる時点で同じボリュームのことを指す場合もある。例えば、第1のボリューム及び第2のボリュームは、関心ボリュームの平行なスラブである。
【0041】
本発明の更なる例示的な実施形態によれば、第1の画像及び第2の画像の重ね合わせは、オーバーレイビューで表示される。更に、オーバーレイビューでは、第1の画像は第1の色でレンダリングされ、第2の画像は第2の色でレンダリングされ、第1の色は第2の色とは異なっている。
【0042】
言い換えれば、第1の画像は第1の色で着色され、第2の画像は第2の色で着色される。従って、オーバーレイビューでは、第1の画像の特徴は第1の色で目に見え、第2の画像の特徴は第2の色で目に見える。更に、第1の画像及び第2の画像において同じである特徴は、第1の色及び第2の色の混合である第3の色で示される。従って、第1の画像及び/又は第2の画像に特徴を割当てることが可能である。更に、第1の画像及び第2の画像の異なる特徴を識別すること並びに第1の画像及び第2の画像の等しい特徴を識別することも可能である。
【0043】
本発明の他の例示的な実施形態によれば、上記第1の色は、第2の色の補色である。
【0044】
言い換えれば、第1の色及び第2の色は、第1の色及び第2の色の混合が白をもたらすように規定される。従って、オーバーレイビューでは、第2の画像の特徴と等しい第1の画像の特徴は、白で表示される。例えば、第1の色は赤であり、第2の色はシアンであり、第1の色と第2の色との組み合わせは白である。
【0045】
本発明の他の実施形態によれば、上記方法は、物体の第2の画像のエッジと第3の画像のエッジとの間の第2の距離値を与えるステップを更に有している。この方法は、与えられる第2の距離値が第2の距離の閾値を超える場合は、第2の画像及び第3の画像のサイドバイサイドビューを前記ディスプレイに表示するステップを更に規定し、表示される第2の画像のエッジと表示される第3の画像のエッジとの間の距離は、与えられる第2の距離値に対応する。更に、上記方法は、与えられる第2の距離値が第2の距離の閾値よりも小さい場合は、第2の画像及び第3の画像のオーバーレイビューを表示するステップステップ、又は、与えられる第1の距離値が第1の距離の閾値よりも小さく、与えられる第2の距離値が第2の距離の閾値以下である場合は、第1の画像、第2の画像及び第3の画像のオーバーレイビューを表示するステップを有している。また、上記方法は、物体の第3のボリュームを表す第3の画像を与えるステップを有していてもよい。
【0046】
ユーザは、与えられた距離値が距離の閾値に等しい場合、ユーザが好む表示モードを選択することも可能である。与えられた距離値のいずれかが対応する閾値に等しい場合、両方の選択肢、すなわち、サイドバイサイドビュー及びオーバーレイビューが用いられ得る。
【0047】
従って、上記方法は、物体の第1のボリュームを表す第1の画像、第2のボリュームを表す第2の画像及び第3のボリュームを表す第3の画像を与える。その中で、第1の画像のエッジと第2の画像のエッジとの間の第1の距離及び第2の画像のエッジと第3の画像のエッジとの間の第2の距離がユーザのために構成可能及び/又は調整可能である。第1及び第2の距離値を決定するデバイスのような対応する調整手段が与えられ得る。言い換えれば、まず第1の距離値及び第2の距離値が与えられ、その後、第1の距離値及び第2の距離値に基づいて第1の画像、第2の画像及び第3の画像が表示される。上述したように、受け取られる又は決定される距離と関連する/対応する距離の閾値の対応する比較が行われる。すなわち、本発明に従って計算される。
【0048】
従って、物体の3つの画像のための又は物体の3つの画像への上記方法の拡張及び一般化が与えられる。
【0049】
複数のボリュームを用いることにより、MR又はPETのような1つのイメージングモダリティにより最適に与えられる典型的な画像の属性が、アブレーションニードル、画像形成可能な拍動(beat)、ステント等のような介入材料を示す介入エクスパーCT画像データと組み合わせて、事前介入(エクスパー)CTのような他のモダリティの画像により表される又は利用可能な高解像度の解剖的詳細のような画像の属性と組み合わされる。
【0050】
明らかに、本明細書において与えられる本発明の方法の体系は、所望の物体の4つ、5つ及びそれ以上の画像にも同様に適用され得る。
【0051】
本発明の例示的な実施形態によれば、物体の少なくとも第1の画像及び第2の画像をディスプレイに表示するためのコンピュータプログラム要素であって、プロセッサにより実行される際に、上記に定義された方法のいずれかを実行するコンピュータプログラム要素が与えられる。
【0052】
上記コンピュータプログラム要素は、コンピュータプログラムの一部であってもよいが、それ自体でプログラム全体であってもよい。例えば、上記コンピュータプログラム要素は、本発明に達するように既存のコンピュータプログラムを更新するために用いられる。
【0053】
本発明の他の例示的な実施形態によれば、コンピュータプログラム要素が記憶されたコンピュータ可読媒体が与えられ、このコンピュータプログラム要素は、プロセッサが上記に定義された方法のいずれかを実行することを可能にする。
【0054】
上記コンピュータ可読媒体は、例えば、USBスティック、CD、DVD、データ記憶デバイス、ハードディスク又は上述のようなプログラム要素が記憶され得る任意の他の媒体記憶媒体と見なされる。
【0055】
本発明の他の例示的な実施形態によれば、物体の少なくとも第1の画像及び第2の画像を表示する表示モードを計算するデバイスであって、プロセッサを有する当該デバイスが与えられる。更に、このデバイスは、物体の第1の画像のエッジと第2の画像のエッジとの間の距離値のデータを受け取るように構成されている。前記距離値が距離の閾値を超える場合は、プロセッサは、与えられた距離値が距離の閾値を超える場合は、第1の画像及び第2の画像のサイドバイサイドビューの情報を有する第1の表示信号を生成し、表示される第1の画像のエッジと表示される第2の画像のエッジとの間の距離が上記与えられた距離値に対応する。距離値が距離の閾値よりも小さい場合は、プロセッサは、第1の画像及記第2の画像のオーバーレイビューの情報を有する第2の表示信号が生成されるように構成されている。
【0056】
例えば、
図3には、物体の少なくとも第1の画像及び第2の画像を表示する表示モードを計算するデバイスを有する例示的なアセンブリが示されている。
【0057】
一般に、第1の画像のエッジと第2の画像のエッジとの間の距離値のデータは、表示される第1の画像のエッジと表示される第2の画像のエッジとの上記距離を規定する数である。更に、上記距離値のデータは、距離値の入力デバイス、例えば、例えばマウスにより制御され得るディスプレイ上の摺動要素を制御するために座標又は座標のセットのことも指す。
【0058】
上記プロセッサにより実行される第1又は第2の画像の選択ステップは、第1の画像及び第2の画像がデータベースから取り出されるようなデータベースクエリのことを指す。
【0059】
第1の表示信号は、表示デバイスがスクリーンに画像を示すことを可能にする及び/又は表示デバイスがスクリーンに画像を示すようにする。言い換えれば、上記第1の画像及び第2の画像は、スクリーン画像の異なる領域に位置する。同様に、第2の表示信号は、ディスプレイがスクリーン画像を示すことを可能にする及び/又はディスプレイがスクリーン画像を示すようにする。従って、オーバーレイビューでは、スクリーン画像は、第1の画像及び第2の画像の重ね合わせを有している。よって、第1の画像のエッジと第2の画像のエッジとの間の距離に関する入力及び距離の閾値に基づいて、ディスプレイの制御ループが与えられる。
【0060】
本発明の他の例示的な実施形態によれば、上記デバイスは、第1の表示信号及び第2の表示信号を表示する表示デバイスと、距離値を決定し、距離値の対応するデータを作成する距離値決定デバイスとを更に有する。
【0061】
上記表示デバイスは、コンピュータディスプレイ、モバイルデバイスのディスプレイ又はビーマ(beamer)により投影される画像のことを指す。また、上記表示デバイスは、例えば、表示デバイス及び距離値決定デバイスが同じデバイスにより取り込まれたようなタッチスクリーンのことを指す。上記距離値決定デバイスは、キーボード又はマウスのような通常の入力デバイスのことを指す。更に、距離値決定デバイスは、動作中又は試験中に距離値が与えられるようなマイクロフォンのことも指す。
【0062】
本発明の要点は、物体の画像を表示する自動の方法を与える際に見られる。表示される第1の画像と表示される第2の画像との間の距離値を与えることにより、第1の画像及び第2の画像の表示モードが決定される。従って、距離値及び/又は距離の閾値を制御及び/又は選択することにより、表示モードが自動的に選択される。これは、医師の画像の解析を改善する。
【0063】
本発明の実施形態は、種々の発明の主題を参照して説明されることに注意されたい。特に、幾つかの実施形態は、デバイスのタイプの請求項を参照して説明されるのに対して、他の実施形態は方法のタイプの請求項を参照して説明される。しかしながら、当業者であれば、或るタイプの発明の主題に属する特徴の任意の組み合わせに加えて他のものが知らされない限り、異なる発明の主題に関連する特徴間の任意の組み合わせもまたこの出願により開示されると見なされることを上記及び下記の説明から推測するであろう。
【0064】
上述の観点及び他の観点は、添付の図面を参照して以下に説明される例示的な実施形態においても見出されるであろう。
【0065】
本発明の例示的な実施形態が以下の図面に記載される。特許請求の範囲における任意の参照符号は特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではない。