特許第6388706号(P6388706)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6388706無人航空機の撮影制御方法及び撮影制御装置、電子デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6388706
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】無人航空機の撮影制御方法及び撮影制御装置、電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20180903BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20180903BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20180903BHJP
   G03B 7/22 20060101ALI20180903BHJP
   G03B 17/00 20060101ALI20180903BHJP
【FI】
   H04N5/232 220
   H04N5/222 100
   H04N5/232 030
   H04N5/232 450
   H04N5/232 190
   H04N5/232 290
   G03B15/00 P
   G03B15/00 Q
   G03B7/22
   G03B17/00 Q
【請求項の数】19
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-503598(P2017-503598)
(86)(22)【出願日】2016年6月3日
(65)【公表番号】特表2017-538300(P2017-538300A)
(43)【公表日】2017年12月21日
(86)【国際出願番号】CN2016084789
(87)【国際公開番号】WO2017032126
(87)【国際公開日】20170302
【審査請求日】2017年1月20日
(31)【優先権主張番号】201510531707.X
(32)【優先日】2015年8月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513309030
【氏名又は名称】シャオミ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヂャン ポンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】シァ ヨンフォン
(72)【発明者】
【氏名】リィゥ ティェジュン
【審査官】 ▲徳▼田 賢二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−101616(JP,A)
【文献】 特開2013−139256(JP,A)
【文献】 特開2015−002522(JP,A)
【文献】 特開2015−106840(JP,A)
【文献】 特開2014−086804(JP,A)
【文献】 特開2008−118475(JP,A)
【文献】 特表2010−510743(JP,A)
【文献】 特開2015−136030(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
G03B 7/22
G03B 15/00
G03B 17/00
H04N 5/222
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のモード開始条件が成立していると判断するステップと、
撮影条件に適用されるように、前記所定のモード開始条件に対応する所定の写真撮影モードを開始するステップと、を備え、
前記所定のモード開始条件は、
ユーザから送信された所定の指示を受信するステップと、
前記ユーザが所定の姿勢にあることを検出するステップと、
人航空機又は前記ユーザが所定の周囲条件下にあることを検出するステップと、のうち少なくとも1つを備え、
前記無人航空機又は前記ユーザがいる環境の画像取得を行い、取得した画像に含まれる周囲の特徴を抽出するステップと、
前記周囲の特徴が所定の特徴と一致する場合、前記無人航空機又は前記ユーザが前記所定の周囲条件下にあり、かつ、前記所定のモード開始条件が成立していると判断するステップと、を更に備え、
前記無人航空機が存在する所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、障害物の分布のうちの少なくとも1つを含み、
前記ユーザが存在する前記所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、前記ユーザを取り囲む他のユーザの数のうちの少なくとも1つを含む無人航空機の撮影制御方法。
【請求項2】
前記ユーザの動作特性を取得するステップと、
前記動作特性が所定の特性と一致する場合に、前記ユーザから送信された所定の指示を受信し、かつ前記所定のモード開始条件が成立していると判断するステップと、を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザの動作特性を取得するステップは、
前記動作特性を取得するために前記ユーザの画像取得を行うステップ、又は、
前記ユーザが持つ又は使用するスマートデバイスとの通信を確立し、前記スマートデバイスによって取得された前記動作特性を受信するステップを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記動作特性は、前記ユーザのジェスチャによって形成される軌跡グラフを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザの姿勢を判断するために前記ユーザの画像取得を行うステップ、又は、
前記ユーザが持つ又は使用するスマートデバイスとの通信を確立し、前記スマートデバイスによって取得された前記ユーザの動作特性を受信し、前記動作特性にしたがって前記ユーザの姿勢を判断するステップ、を更に備え、
前記ユーザの姿勢が所定の姿勢と一致する場合、前記所定のモード開始条件が成立していると判断する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
所定の姿勢は、
静的姿勢又は動的姿勢と、
水平姿勢、上向きの姿勢、又は下向きの姿勢と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記所定の写真撮影モードは、接写モード、遠景モード、前記ユーザからの所定距離、前記ユーザに対する所定角度、及び、前記ユーザを中心とするサラウンド撮影モードのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザの受信した構成指示にしたがって前記所定の写真撮影モードを定義して記憶するステップ、又は、
他のユーザによって定義された前記所定の写真撮影モードを取得して記憶するステップを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記所定のモード開始条件が成立しない場合、撮影を停止するか、追尾撮影を行うステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
所定のモード開始条件が成立していると判断するように構成された判断部と、
撮影条件に適用されるように、前記所定のモード開始条件に対応する所定の写真撮影モードを開始するように構成された開始部と、を備え、
前記所定のモード開始条件は、
ユーザから送信された所定の指示を受信するステップと、
前記ユーザが所定の姿勢にあることを検出するステップと、
人航空機又は前記ユーザが所定の周囲条件下にあることを検出するステップと、のうちの少なくとも1つを備え、
前記無人航空機又は前記ユーザがいる環境の画像取得を行い、取得した画像に含まれる周囲の特徴を抽出するように構成された抽出部と、
前記周囲の特徴が所定の特徴と一致する場合、前記無人航空機又は前記ユーザが前記所定の周囲条件下にあり、かつ、前記所定のモード開始条件が成立していると判断するように構成された第2の判断部と、を更に備え、
前記無人航空機が存在する所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、障害物の分布のうちの少なくとも1つを含み、
前記ユーザが存在する前記所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、前記ユーザを取り囲む他のユーザの数のうちの少なくとも1つを含む、無人航空機の撮影制御装置。
【請求項11】
前記ユーザの動作特性を取得するように構成された取得部と、
前記動作特性が所定の特性と一致する場合、前記ユーザから送信された所定の指示を受信し、かつ前記所定のモード開始条件が成立していると判断するように構成された第1の判断部、を更に備える、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記取得部は、
前記動作特性を取得するために前記ユーザの画像取得を行うように構成された取得サブユニット、又は、
前記ユーザが持つ又は使用するスマートデバイスとの通信を確立し、前記スマートデバイスによって取得された前記動作特性を受信するように構成された受信サブユニット、を更に備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記動作特性は、前記ユーザのジェスチャによって形成される軌跡グラフを含む、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記ユーザの姿勢を判断するために前記ユーザの画像取得を行うように構成された収集部、又は、
前記ユーザが持つ又は使用するスマートデバイスとの通信を確立し、前記スマートデバイスによって取得された前記ユーザの動作特性を受信し、前記動作特性にしたがって前記ユーザの姿勢を判断するように構成された受信部を更に備え、
前記判断部は、前記ユーザの姿勢が前記所定の姿勢と一致している場合、前記所定のモード開始条件が成立していると判断する、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
所定の姿勢は、
静的姿勢又は動的姿勢と、
水平姿勢、上向きの姿勢、又は下向きの姿勢と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記所定の写真撮影モードは、接写モード、遠景モード、前記ユーザからの所定距離、前記ユーザに対する所定角度、及び、前記ユーザを中心とするサラウンド撮影モードのうちの少なくとも1つを備える、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記ユーザにより受信された構成指示にしたがって前記所定の写真撮影モードを定義して記憶するように構成されたモード定義部、又は、他のユーザによって定義された前記所定の写真撮影モードを取得して記憶するように構成されたモード取得部を更に備える、請求項10に記載の装置。
【請求項18】
前記所定のモード開始条件が成立しない場合、撮影を中止するか、追尾撮影を行うように構成された撮影制御部を更に備える、請求項10に記載の装置。
【請求項19】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を格納するように構成されたメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
所定のモード開始条件が成立していると決定し、
撮影条件に適用されるように、前記所定のモード開始条件に対応する所定の写真撮影モードを開始するように構成され、
前記所定のモード開始条件は、
ユーザから送信された所定の指示を受信するステップと、
前記ユーザが所定の姿勢にあることを検出するステップと、
人航空機又は前記ユーザが所定の周囲条件下にあることを検出するステップと、のうち少なくとも1つを備え、
前記無人航空機又は前記ユーザがいる環境の画像取得を行い、取得した画像に含まれる周囲の特徴を抽出するステップと、
前記周囲の特徴が所定の特徴と一致する場合、前記無人航空機又は前記ユーザが前記所定の周囲条件下にあり、かつ、前記所定のモード開始条件が成立していると判断するステップと、を更に備え、
前記無人航空機が存在する所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、障害物の分布のうちの少なくとも1つを含み、
前記ユーザが存在する前記所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、前記ユーザを取り囲む他のユーザの数のうちの少なくとも1つを含む、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、2015年8月26日に中国国家知識産権局に提出された中国特許出願第201510531707.X号に基づく優先権を主張し、その全ての内容は本明細書で参照により組み込まれる。
【0002】
本開示は、無人航空機技術の分野、より詳細には、無人航空機の撮影制御方法及び撮影制御装置、電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
無人航空機は、航空写真、救助などの様々なシナリオで広く使用されている。従来技術では、無人航空機を用いて航空写真を撮影する場合、ユーザは無人航空機の飛行を制御しつつ手動で撮影する必要があり、高度な飛行制御が要求されるだけでなく、無人航空機の飛行制御に集中しなければならないため、ユーザは別の事を個別に行うことができず、応用可能なシナリオが大幅に制限されている。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、従来技術の欠点を解決するために、無人航空機の撮影制御方法及び撮影制御装置、電子デバイスを提供する。
【0005】
本開示の第1の態様の実施形態により無人航空機の撮影制御方法が提供される。本方法は、
所定のモード開始条件が成立していると判断するステップと、
撮影条件に適用されるように、前記所定のモード開始条件に対応する所定の写真撮影モードを開始するステップと、を備える。
【0006】
また、前記所定のモード開始条件は、
ユーザから送信された所定の指示を受信するステップと、
前記ユーザが所定の姿勢にあることを検出するステップと、
前記無人航空機又は前記ユーザが所定の周囲条件下にあることを検出するステップと、のうち少なくとも1つを備える。
【0007】
また、前記方法は更に、
前記ユーザの動作特性を取得するステップと、
前記動作特性が所定の特性と一致する場合に、前記ユーザから送信された前記所定の指示を受信し、かつ前記所定のモード開始条件が成立していると判断するステップと、を備える。
【0008】
また、前記ユーザの動作特性を取得するステップは、
前記動作特性を取得するために前記ユーザの画像取得を行うステップ、又は、
前記ユーザが持つ又は使用するスマートデバイスとの通信を確立し、前記スマートデバイスによって取得された前記動作特性を受信するステップを備える。
【0009】
また、前記動作特性は、前記ユーザのジェスチャによって形成される軌跡グラフを含む。
【0010】
また、前記方法は更に、
前記ユーザの姿勢を判断するために前記ユーザの画像取得を行うステップ、又は、
前記ユーザが持つ又は使用するスマートデバイスとの通信を確立し、前記スマートデバイスによって取得された前記ユーザの所定の生理的特性パラメータを受信し、前記所定の生理的特性パラメータにしたがって前記ユーザの姿勢を判断するステップ、を備え、
前記ユーザの姿勢が所定の姿勢と一致する場合、前記所定のモード開始条件が成立していると判断する。
【0011】
また、前記所定の姿勢は、
静的姿勢又は動的姿勢と、
水平姿勢、上向きの姿勢、又は下向きの姿勢と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0012】
また、前記方法は更に、
前記無人航空機又は前記ユーザがいる環境の画像取得を行い、取得した画像に含まれる周囲の特徴を抽出するステップと、
前記周囲の特徴が所定の特徴と一致する場合、前記無人航空機又は前記ユーザが前記所定の周囲条件下にあり、かつ、前記所定のモード開始条件が成立していると判断するステップと、を備える。
【0013】
また、前記無人航空機が存在する所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、障害物の分布のうちの少なくとも1つを含み、
前記ユーザが存在する前記所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、前記ユーザを取り囲む他のユーザの数のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
また、前記所定の写真撮影モードは、接写モード、遠景モード、前記ユーザからの所定距離、前記ユーザに対する所定角度、及び、前記ユーザを中心とするサラウンド撮影モードのうちの少なくとも1つを備える。
【0015】
また、前記方法は更に、
前記ユーザの受信した構成指示にしたがって前記所定の写真撮影モードを定義して記憶するステップ、又は、
他のユーザによって定義された前記所定の写真撮影モードを取得して記憶するステップを備える。
【0016】
また、前記方法は更に、
前記所定のモード開始条件が成立しない場合、撮影を停止するか、追尾撮影を行うステップを含む。
【0017】
本開示の第2の態様の実施形態によれば、無人航空機の撮影制御装置が提供される。本装置は、
所定のモード開始条件が成立していると判断するように構成された判断部と、
撮影条件に適用されるように、前記所定のモード開始条件に対応する所定の写真撮影モードを開始するように構成された開始部と、を備える。
【0018】
また、前記所定のモード開始条件は、
ユーザから送信された所定の指示を受信するステップと、
前記ユーザが所定の姿勢にあることを検出するステップと、
前記無人航空機又は前記ユーザが所定の周囲条件下にあることを検出するステップと、のうちの少なくとも1つを備える。
【0019】
また、前記装置は更に、
前記ユーザの動作特性を取得するように構成された取得部と、
前記動作特性が所定の特性と一致する場合、前記ユーザから送信された前記所定の指示を受信し、かつ前記所定のモード開始条件が成立していると判断するように構成された第1の判断部、を備える。
【0020】
また、前記取得部は更に、
前記動作特性を取得するために前記ユーザの画像取得を行うように構成された取得サブユニット、又は、
前記ユーザが持つ又は使用するスマートデバイスとの通信を確立し、前記スマートデバイスによって取得された前記動作特性を受信するように構成された受信サブユニット、を備える。
【0021】
また、前記動作特性は、前記ユーザのジェスチャによって形成される軌跡グラフを含む。
【0022】
また、前記装置は更に、
前記ユーザの姿勢を判断するために前記ユーザの画像取得を行うように構成された収集部、又は、
前記ユーザが持つ又は使用するスマートデバイスとの通信を確立し、前記スマートデバイスによって取得された前記ユーザの所定の生理的特性パラメータを受信し、前記所定の生理的特性パラメータにしたがって前記ユーザの姿勢を判断するように構成された受信部を備え、
前記判断部は、前記ユーザの姿勢が前記所定の姿勢と一致している場合、前記所定のモード開始条件が成立していると判断する。
【0023】
また、前記所定の姿勢は、
静的姿勢又は動的姿勢と、
水平姿勢、上向きの姿勢、又は下向きの姿勢と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
また、前記装置は更に、
前記無人航空機又は前記ユーザがいる環境の画像取得を行い、取得した画像に含まれる周囲の特徴を抽出するように構成された抽出部と、
前記周囲の特徴が所定の特徴と一致する場合、前記無人航空機又は前記ユーザが前記所定の周囲条件下にあり、かつ、前記所定のモード開始条件が成立していると判断するように構成された第2の判断部と、を備える。
【0025】
また、前記無人航空機が存在する所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、障害物の分布のうちの少なくとも1つを含み、
前記ユーザが存在する前記所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、前記ユーザを取り囲む他のユーザの数のうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
また、前記所定の写真撮影モードは、接写モード、遠景モード、前記ユーザからの所定の距離、前記ユーザに対する所定の角度、及び、中心となる前記ユーザを囲む写真撮影モードのうちの少なくとも1つを備える。
【0027】
また、前記装置は更に、
前記ユーザにより受信された構成指示にしたがって前記所定の写真撮影モードを定義して記憶するように構成されたモード定義部、又は、
他のユーザによって定義された前記所定の写真撮影モードを取得して記憶するように構成されたモード取得部を備える。
【0028】
また、前記装置は更に、
前記所定のモード開始条件が成立しない場合、撮影を中止するか、追尾撮影を行うように構成された撮影制御部を備える。
【0029】
第3の態様の実施形態によれば、電子デバイスは、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を格納するように構成されたメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
所定のモード開始条件が成立していると決定し、
撮影条件に適用されるように、前記所定のモード開始条件に対応する所定の写真撮影モードを開始するように構成される。
【0030】
本開示において提供される技術的解決策は、以下の有益な効果を含み得る。
【0031】
本開示の上記の実施形態から、本開示では、所定の写真撮影モードごとに対応するモード開始条件を定義することによって、無人航空機は、あるモード開始条件が満たされた場合に、所定の写真撮影モードが起動されるべきであることを実際に知ることができる。これにより、ユーザの実際の撮影要求を保証できる。一方、所定の写真撮影モードを自動的に切り替えることにより、ユーザが手動で無人航空機の飛行を制御する必要がなくなり、航空写真撮影等を同時に終了することができ、ユーザ体験の向上を促進することができる。
【0032】
なお、上記の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的かつ説明的なものであり、本開示を限定するものと解釈されるべきものではない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成するものであり、本開示と一致する実施形態を示し、記載内容と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。
図1】具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御方法のフローチャートである。
図2】具体例としての実施形態による無人航空機の写真撮影を制御する別の方法のフローチャートである。
図3】具体例としての実施形態による無人航空機がユーザの指示を受信する場面を示す概略図である。
図4】具体例としての実施形態による無人航空機がユーザの指示を受信する別の場面を示す概略図である。
図5】具体例としての実施形態による無人航空機の撮影を制御する方法のフローチャートである。
図6】具体例としての実施形態による無人航空機がユーザの姿勢を取得する場面を示す概略図である。
図7】具体例としての実施形態による無人航空機がユーザの姿勢を取得する別の場面を示す概略図である。
図8】具体例としての実施形態による無人航空機がユーザの姿勢を取得する場面を示す概略図である。
図9】具体例としての実施形態による無人航空機の写真撮影を制御する別の方法のフローチャートである。
図10】具体例としての実施形態による無人航空機が検出された環境条件を取得する場面を示す概略図である。
図11】具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。
図12】具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。
図13】具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。
図14】具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。
図15】具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。
図16】具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。
図17】具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。
図18】具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
具体例としての実施形態をここで詳細に説明し、その例を添付の図面に示す。以下の説明で参照される図面を通して、異なる図面における同じ参照番号は、特に明記しない限り、同一又は類似の要素を示す。以下の具体例としての実施形態で説明される実装例は、本開示と一致する全ての実装例を表すものではない。むしろ、それらは、添付の請求の範囲に詳述される本開示のいくつかの態様に一致する装置及び方法の単なる例である。
【0035】
図1に示すように、図1は具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御方法のフローチャートである。この方法は、無人航空機で使用することができ、以下のステップを備える。
【0036】
ステップ102では、所定のモード開始条件が成立したと判断される。
【0037】
本開示の実施形態では、所定のモード開始条件は、ユーザから送信された所定の指示を受信するステップと、ユーザが所定の姿勢にあることを検出するステップと、無人航空機又はユーザが所定の周囲条件にあることを検出するステップと、のうちの少なくとも1つを備える。
【0038】
具体例としての実施形態において、所定のモード開始条件がユーザから送信された所定の指示を受信したことである場合は、ユーザの動作特性を取得し、該動作特性が所定の特性と一致すれば、ユーザからの所定の指示を受信すると共に所定のモード開始条件が成立していると判断する。
【0039】
したがって、動作特性は、ユーザのジェスチャによって形成される軌跡グラフを含む。
【0040】
別の具体例としての実施形態において、所定のモード開始条件が、ユーザが所定の姿勢にあることを検出したことである場合は、ユーザの画像を取得してユーザの姿勢を判断してもよく、又はスマートデバイスとの通信を確立し、スマートデバイスによって取得されたユーザの所定の生理学的特徴パラメータを受信してユーザの姿勢が所定の生理学的特性パラメータに応じたものか判断してもよい。ユーザの姿勢が所定の姿勢に一致していれば、所定のモード開始条件が成立していると判断する。
【0041】
したがって、所定の姿勢は、静的姿勢又は動的姿勢と、水平姿勢、上向きの姿勢、又は下向きの姿勢と、のうちの少なくとも1つを備える。
【0042】
更に別の具体例としての実施形態では、所定のモード開始条件が無人航空機又はユーザが所定の周囲条件にあることを検出したことである場合は、無人航空機又は無人航空機が使用される環境で画像取得を行っても良く、取得した画像に含まれる周囲の特徴を抽出してもよい。この場合、周囲の特徴が所定の特徴と一致すれば、無人航空機又はユーザが所定の周囲条件下にあり所定のモード開始条件が成立していると判断する。無人航空機が存在する所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、障害物の分布のうちの少なくとも1つを含み、ユーザが存在する所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、ユーザを取り囲む他のユーザの数のうちの少なくとも1つを備える。
【0043】
したがって、所定の写真撮影モードは、接写モード、遠景モード、ユーザからの所定の距離、ユーザに対する所定の角度、及び、ユーザを中心とするサラウンド撮影モードのうちの少なくとも1つを備える。
【0044】
ステップ104では、撮影条件に適用されるように、所定のモード開始条件に対応する所定の写真撮影モードを開始する。
【0045】
この実施形態では、所定の写真撮影モードは、受信したユーザの構成指示にしたがって定義されて格納されてもよい。あるいは、他のユーザによって定義された所定の写真撮影モードを取得して記憶してもよい。
【0046】
上記実施形態から、本開示では、所定の写真撮影モードごとに対応するモード開始条件を定義することによって、無人航空機は、あるモード開始条件が成立した場合に、所定の写真撮影モードが起動されるべきであることを実際に知ることができ、ユーザの実際の撮影要求を保証できる。一方、所定の写真撮影モードを自動的に切り替えることにより、ユーザが手動で無人航空機の飛行を制御する必要がなくなり、航空写真撮影等を同時に終了することができ、ユーザ体験の向上を促進することができる。
【0047】
本開示の技術的解決策は、以下の特定の実施形態を参照して詳細に説明される。説明のために、各実施形態は、異なる所定のモード開始条件に基づいて区別される。上記のように、所定のモード開始条件は、ユーザから送信された所定の指示を受信するステップと、ユーザが所定の姿勢にあることを検出するステップと、 無人航空機又はユーザが所定の周囲条件にあることを検出するステップと、のうちの少なくとも1つを備える。
【0048】
実施の形態1:ユーザからの所定の指示の受信
【0049】
図2に示すように、図2は、具体例としての実施形態による無人航空機の写真撮影を制御する別の方法のフローチャートである。この方法は、無人航空機に使用することができ、以下のステップを備える。
【0050】
ステップ202では、ユーザの動作特性を取得する。
【0051】
なお、この実施形態において、ユーザの動作特性を取得する方法は、無人航空機が利用される様々なシナリオに応じて種々存在し得るものであって、ここに示す例によって限定されるものではない。ここでは、2つの方法のみ説明する。
【0052】
ある状況では、図3に示すように、無人航空機は、カメラを用いて直接ユーザの画像を取得し、取得した動画データを画像解析してユーザの動作特性を決定してもよい。
【0053】
別の状況では、図4に示すように、無人航空機に通信アセンブリ1が備え付けられると仮定すると、通信アセンブリ1は、ユーザが持ち運び又は使用するスマートデバイスとの通信を確立し、スマートデバイスによって取得された動作特性を受信することができる。例えば、スマートデバイスは、図4に示すようなスマートブレスレットであってもよい。スマートブレスレットには、加速度センサや重力センサ等のチップ(図示せず)が設けられ、ユーザの腕の動きに同期して移動することにより、上記チップでユーザの動作特性を取得すると共に、取得した動作特性を、該スマートプレスレットに設けられた通信アセンブリ2と無人航空機に設けられた通信アセンブリ1との間の無線通信を介して、無人航空機に送信する。なお、通信アセンブリ1は、例えば、短距離通信モード(例えば、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(登録商標)など)、又は長距離通信モード(例えば、2G、3G、4Gなど)により、通信アセンブリ2と通信することができる。
【0054】
ステップ204では、動作特性が所定の特性と一致するかどうかが判断され、一致する場合はステップ206が実行され、一致しない場合はステップ210が実行される。
【0055】
この実施形態では、所定のモード開始条件にしたがって、対応する所定の特徴を設定することができる。そして、ユーザは、自分の使用の癖や好みと適合するように実際の要求に応じて特徴を編集できる。
【0056】
ステップ206では、所定の指示が受信されたと判定される。
【0057】
ステップ208では、所定の写真撮影モードを開始する。
【0058】
具体例としての実施形態において、動作特性は、ユーザのジェスチャによって形成される軌跡グラフであってもよい。また、所定の特性は、5本の指を開いて形成される軌跡グラフであるとする。図3に示すように、ユーザが5本の指を開くジェスチャを行うと、カメラが対応する軌跡グラフを取得、形成する。そして、この軌跡グラフに一致する所定の特性が探索されて、対応する所定の写真撮影モードを決定できる。例えば、所定の写真撮影モードが「接写モード」であるとすると、無人航空機は、カメラのレンズを制御してズームイン又はズームアウトして、顔又はユーザの他の部分をクローズアップする。
【0059】
別の具体例としての実施形態において、図4に示すように、スマートブレスレットは、検出されたユーザの動きに応じて対応する軌道グラフを生成し、軌道グラフを無人航空機に送信できる。したがって、スマートブレスレットによって送信された軌道グラフを受信した後、無人航空機は、この軌道グラフと一致する所定の特性を探索することによって、対応する所定の写真撮影モードを決定できる。例えば、所定の特性を「水平方向の円軌跡」とすると、対応する写真撮影モードは、「ユーザを中心とするサラウンド撮影モード」である。図4に示すユーザの動作特性が所定の動作特性と一致する場合、無人航空機は、ユーザを中心とする所定距離(半径)で円状に飛行しつつ、常にカメラのレンズをユーザに向けて撮影する。
【0060】
ステップ210では、撮影が停止されるか、追尾撮影が行われる。
【0061】
この実施形態では、無人航空機は撮影を停止すると、カメラを閉じて、ユーザの横に着陸し、無人航空機は地面に置かれる。あるいは、無人航空機は、カメラを閉じてもよいが、例えば、ユーザに追従することによって飛行を続けることができる(例えば、ユーザの位置を特定し、ユーザから所定の距離を保って飛行する)。
【0062】
「追尾撮影」を行う場合、無人航空機は、例えばユーザに追従してカメラを開いたままで飛行してもよい。
【0063】
実施の形態2:ユーザが所定の姿勢にあることの検出
【0064】
図5は、具体例としての実施形態による無人航空機の撮影制御方法のフローチャートである。図5に示すように、この方法は無人航空機に使用することができ、以下のステップを備える。
【0065】
ステップ502では、ユーザの姿勢が取得される。
【0066】
なお、この実施形態において、ユーザの姿勢を取得する方法は、無人航空機が利用される様々なシナリオに応じて種々存在し得るものであって、ここに示す例に限定されるものではない。実施の形態1と同様に、以下のような状況がある。
【0067】
ある状況では、図6図7に示すように、無人航空機は、カメラを用いて直接ユーザの画像を取得し、取得した動画データを画像解析してユーザの姿勢を決定してもよい。
【0068】
別の状況では、図8に示すように、無人航空機に通信アセンブリ1が備え付けられると仮定すると、通信アセンブリ1は、ユーザが持ち運び又は使用するスマートデバイスとの通信を確立し、スマートデバイスによって取得されたユーザの姿勢を受信することができる。例えば、スマートデバイスは、図8に示すようなスマートバイクであってもよい。スマートバイクは、加速度センサや重力センサ等のチップ(図示せず)が設けられ、上記チップでユーザの動作特性を取得すると共に、その取得した動作特性を該スマートバイクに設けられた通信アセンブリ3と、無人航空機に設けられた通信アセンブリ1との間では無線通信を介して、無人航空機に送信する。なお、通信アセンブリ1は、例えば、短距離通信モード(例えば、ブルートゥース、WiFiなど)、又は長距離通信モード(例えば、2G、3G、4Gなど)で、通信アセンブリ3と通信することができる。
【0069】
ステップ504では、ユーザの姿勢が所定の姿勢と一致するか否かが判定され、一致する場合はステップ506が実行され、一致しない場合はステップ510が実行される。
【0070】
この実施形態では、所定のモード開始条件に応じて対応する所定の姿勢を設定することができる。そして、ユーザは、自分の使用の癖や好みと適合するように実際の要求に応じて該所定の姿勢を編集できる。
【0071】
ステップ506では、ユーザが所定の姿勢にあると判断される。
【0072】
ステップ508では、所定の写真撮影モードを開始する。
【0073】
(実装例1)
実装例として、所定の姿勢は、水平姿勢、上向きの姿勢、又は下向きの姿勢を備えることができる。
【0074】
図6に示すように、ユーザが水平な地面に立っているものと仮定する。ユーザの写真を撮影した後、無人航空機は、様々な方法、例えば、ユーザと地面との間の角度を特定したり、無人航空機自体と水平面との間の角度をジャイロスコープ等により判断したり、撮影画像における撮影角度に応じてユーザと水平面との間の角度を判断したり、といった方法によりユーザの姿勢を判断できる。
【0075】
図6において、ユーザの姿勢は「水平姿勢」である。対応する所定の写真撮影モードは、ユーザの姿勢と合致する所定の姿勢を探索することにより判断できる。例えば、所定の写真撮影モードは、「ユーザを中心とするサラウンド撮影モード」であってもよい。
【0076】
別の例として、図7に示すように、ユーザが上向きの傾斜地にいると仮定する。無人航空機は、写真を撮影してユーザの姿勢が「上向きの姿勢」であると判断し、ユーザの当該姿勢と合致する所定の姿勢を探索することにより対応する所定の写真撮影モードを判断できる。例えば、所定の写真撮影モードは「接写モード」であってもよい。
【0077】
(実装例2)
別の実装例として、所定の姿勢は静的姿勢又は動的姿勢であってもよい。
【0078】
図8に示すように、スマートバイクの機能が開始された後、スマートバイクの姿勢をユーザの姿勢として使用できる。例えば、スマートバイクは、スマートバイクが静的状態であるか動的状態であるかを識別できる加速度センサなどのチップを備えていてもよい。
【0079】
スマートバイクが静的状態又は動的状態であると判断した後、スマートバイクは、無人航空機がユーザの姿勢を知ることができるように、通信アセンブリ3を介して、この判断データを通信アセンブリ1にユーザの姿勢として送信することができる。そして、ユーザの姿勢と合致する所定の姿勢を探索することにより対応する所定の写真撮影モードを判断できる。例えば、ユーザが静的姿勢であれば、該所定の写真撮影モードは「ユーザを中心とするサラウンド撮影モード」とすることができる。また、ユーザが動的姿勢であれば、所定の写真撮影モードは「遠景モード」とすることができる。
【0080】
ステップ510では、撮影が停止されるか、追尾撮影が行われる。
【0081】
実施の形態3:無人航空機又はユーザが所定の周囲条件下にあることの検出
【0082】
図9は、具体例としての実施形態による無人航空機の写真撮影制御の更に別の方法のフローチャートである。図9に示すように、この方法は、無人航空機に使用することができ、以下のステップを備える。
【0083】
ステップ902において、周囲の特徴が抽出される。
【0084】
なお、この実施形態において、ユーザの姿勢を取得する方法は、無人航空機が利用される様々なシナリオに応じて種々存在し得るものであって、ここに示す例に限定されるものではない。
【0085】
ある状況では、図10に示すように、無人航空機は、カメラを用いて直接ユーザの画像を取得し、取得した動画データを画像解析して取得画像に含まれる周囲の特徴を抽出してもよい。
【0086】
別の状況では、図10に示すように、無人航空機には、無人航空機の障害物からの距離を測定して無人航空機の飛行範囲を判断するレンジファインダなどのセンサを設けることができる。
【0087】
ステップ904では、周囲の特徴が所定の特徴と一致しているかどうかが判断され、一致する場合はステップ906が実行され、一致しない場合はステップ910が実行される。
【0088】
この実施形態では、所定のモード開始条件に応じて対応する所定の特徴を設定できる。そして、ユーザは、自分の使用の癖や好みと適合するように実際の要求に応じて特徴を編集できる。
【0089】
ステップ906において、所定の周囲条件下にあると判断される。
【0090】
ステップ908において、所定の写真撮影モードを開始する。
【0091】
この実施形態では、無人航空機が存在する所定の周囲条件には、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、障害物の分布の少なくとも1つが含まれる。また、ユーザが存在する所定の周囲条件には、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、ユーザを取り囲む他のユーザの数の少なくとも1つが含まれる。無人航空機は、無人航空機が所定の周囲条件にあるかどうかを決定するために、無人航空機が存在する環境の周囲の特徴又はユーザが存在する環境の周囲の特徴を取得するだけであってもよいし、無人航空機が存在する環境の周囲の特徴と、ユーザが存在する環境の周囲の特徴の両方を取得してもよい。
【0092】
例えば、無人航空機が自らとユーザの両方が高い開放性の環境(屋外の芝生など)にあると検出すると仮定すると、所定の写真撮影モード「ユーザを中心とするサラウンド撮影モード」が開始され得る。また、無人航空機が自らとユーザが屋内環境にあると検出し、ユーザを取り囲む他のユーザの数が所定数に達したと仮定すると、毎年の会議のようなシナリオであると判断され、所定の写真撮影モード「遠景モード」が開始され得る。
【0093】
ステップ910では、撮影が停止されるか、追尾撮影が行われる。
【0094】
なお、本開示の技術的解決策は、図2図5及び図9において異なるモード開始条件を例として説明しているが、当業者であれば、モード開始条件はそれぞれ別々に作用してもよく、あるいは、他のモードと協調して作用してもよいことは理解できるはずである。例えば、ユーザの姿勢と無人航空機の周囲状況を検出し、ユーザの姿勢が所定の姿勢で無人航空機が所定の姿勢であれば、対応する所定の写真撮影モードを開始するようにしてもよい。
【0095】
1、所定の写真撮影モード
【0096】
本開示の技術的解決策では、所定の写真モードは、接写モード、遠景モード、ユーザからの所定の距離、ユーザに対する所定の角度、ユーザを中心とするサラウンド撮影モードのうちの少なくとも1つを備えることができる。勿論、本開示はそれを限定するものではなく、他の写真撮影モードを本開示の技術的解決策に適用してもよい。
【0097】
本開示の技術的解決策では、製造業者によって予め定義された所定の写真撮影モードの他にも、様々な方法により無人航空機の所定の写真撮影モードを取得してもよい。
【0098】
具体例としての実施形態において、ユーザは、所定の写真撮影モードを自分自身で定義することができる。即ち、ユーザから受信した構成指示にしたがって、対応する所定の写真撮影モードを定義し記憶する。この実施形態では、ユーザが定義した所定の写真撮影モードを用いることにより、ユーザの個々の要求を満たすことができる。
【0099】
別の具体例としての実施形態では、ユーザは、無人航空機において、他のユーザによって定義された写真撮影モードを所定の写真撮影モードとして取得できる。即ち、他のユーザによって定義された所定の写真撮影モードが取得されて記憶される。この実施形態では、他のユーザによって定義された写真撮影モードの取得によって、ユーザ間の写真撮影モードのリソース共有を容易にでき、個別化された写真撮影を追求する要求を低減できる。例えば、いかなる方法を使って写真撮影モードを取得した後も、インターネットを介して写真撮影モードを無人航空機にダウンロードしたり、USB(登録商標)ディスク、SDカード、データ線等を介して無人航空機に写真撮影モードを取り込んでもよい。
【0100】
なお、無人航空機の写真撮影制御方法の上記実施形態に対応して、無人航空機の写真撮影制御装置の実施形態を更に提供する。
【0101】
図11は、本発明の一実施形態に係る無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。図11に示すように、本装置は、判断部1101と、開始部1102とを備える。
【0102】
判断部1101は、所定のモード開始条件が満たされていると決定するように構成される。
【0103】
開始部1102は、撮影条件に適用されるように、所定のモード開始条件に対応する所定の写真撮影モードを開始するように構成される。
【0104】
また、所定のモード開始条件は、ユーザから送信された所定の指示を受信するステップと、ユーザが所定の姿勢にあることを検出するステップと、無人航空機又はユーザが所定の周囲条件にあることを検出するステップのうち少なくとも1つを備える。
【0105】
また、静的姿勢又は動的姿勢と、水平姿勢、上向きの姿勢、又は下向きの姿勢と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0106】
また、無人航空機が存在する所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、障害物の分布のうちの少なくとも1つを含み、ユーザが存在する所定の周囲条件は、周囲の開放性、屋内又は屋外の環境、ユーザを取り囲む他のユーザの数のうちの少なくとも1つを含む。
【0107】
また、所定の写真撮影モードは、接写モード、遠景モード、ユーザからの所定の距離、ユーザに対する所定の角度、ユーザを中心とするサラウンド撮影モードのうちの少なくとも1つを備える。
【0108】
図12に示すように、図12は、本開示の一実施形態に係る無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。図11に示す実施形態を基礎として、本装置は、取得部1103と、第1判定部1104とを更に備える。
【0109】
取得部1103は、ユーザの動作特性を取得する。
【0110】
第1判定部1104は、動作特性が所定の特性と一致していれば、ユーザから送信された所定の指示を受信し、所定のモード開始条件が成立していると判断する。
【0111】
また、動作特性は、ユーザのジェスチャによって形成された軌跡グラフを含む。
【0112】
図13に示すように、図13は、本開示の更に他の実施形態に係る無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。図12に示す実施形態を基礎として、取得部1103は、取得サブユニット1103A又は受信サブユニット1103Bを有する。
【0113】
取得サブユニット1103Aは、ユーザの画像取得を行い、動作特性を取得するように構成される。
【0114】
受信サブユニット1103Bは、ユーザによって持ち運ばれ又は使用されるスマートデバイスとの通信を確立し、スマートデバイスによって取得された動作特性を受信するように構成される。
【0115】
図14に示すように、図14は、本発明の一実施形態に係る無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。図11に示す実施形態を基礎として、本装置は、収集部1105又は受信部1106を更に備える。
【0116】
収集部1105は、ユーザの姿勢を判断するためにユーザの画像取得を行うように構成される。
【0117】
受信部1106は、ユーザによって持ち運ばれ又は使用されるスマートデバイスとの通信を確立し、スマートデバイスによって取得されたユーザの所定の生理学的特性パラメータを受信し、所定の生理学的特性パラメータに応じてユーザの姿勢を判断するように構成される。
【0118】
判断部は、ユーザの姿勢が所定の姿勢と一致する場合に、所定のモード開始条件が成立したと判断する。
【0119】
なお、図14に示す装置に含まれる収集部1105又は受信部1106は、図12及び図13に示す装置の実施形態に含めることもでき、本明細書の記載に限定されない。
【0120】
図15に示すように、図15は、本発明の更に他の実施形態に係る無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。図11に示す実施形態を基礎として、本装置は、抽出部1107と第2判定部1108とを更に備える。
【0121】
抽出部1107は、無人航空機又はユーザがいる環境の画像取得を行い、取得画像に含まれる周囲の特徴を抽出するように構成される。
【0122】
第2判定部1108は、周囲の特徴が所定の特徴と一致する場合に、無人航空機又はユーザが所定の周囲条件にあり、所定のモード開始条件が成立していると判断するように構成される。
【0123】
なお、図15に示す装置に含まれる抽出部1107及び第2判定部1108は、図12図14に示す装置の実施形態に含めることもでき、本明細書の記載に限定されない。
【0124】
図16に示すように、図16は、本開示の更に他の実施形態に係る無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。図11に示す実施形態を基礎として、本装置は、モード定義部1109又はモード取得部1110を更に備える。
【0125】
モード定義部1109は、受信したユーザの構成指示にしたがって、所定の写真撮影モードを定義して記憶するように構成される。
【0126】
モード取得部1110は、他のユーザによって定義された所定の写真撮影モードを取得して記憶するように構成される。
【0127】
なお、図16に示す装置に含まれるモード定義部1109又はモード取得部1110は、図12図15に示す装置の実施形態に含めることもでき、本明細書の記載に限定されない。
【0128】
図17に示すように、図17は、本開示の更に他の実施形態に係る無人航空機の撮影制御装置を示すブロック図である。図11に示すように、本装置は、撮影制御部1111を更に備える。
【0129】
撮影制御部1111は、所定のモード開始条件が成立していない場合に、写真撮影を中止するか追尾撮影を行うように構成される。
【0130】
なお、図17に示す装置に含まれる撮影制御部1111は、図12図16に示す装置の実施形態に含めることもでき、本明細書の記載に限定されない。
【0131】
上記の実施形態のデバイスに関して、そのデバイスの中の個々のモジュールの動作を実行する特定の方法は、方法に関する実施形態において詳細に説明されているので、ここでは再び詳述しない。
【0132】
装置の実施形態は、方法の実施形態に対応する。関連する内容については、本方法の実施形態の説明の一部を参照する。上記装置の実施形態は例である。別々の構成要素として記述されているユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよい。ユニットとして示される構成要素は、物理的なユニットであってもなくてもよく、言い換えれば、1箇所にまとめられていてもよいし、複数のネットワークユニットに分離されていてもよい。モジュールのいくつか又はすべては、実際の要件に応じて実施形態の解決すべき目的を達成するために適宜選択されてもよい。当業者は、創作的な努力を要することなく、本開示の内容を理解し実施することができるであろう。
【0133】
したがって、本開示は、更に、無人航空機の撮影制御装置を提供するものであって、撮影制御装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を格納するように構成されたメモリとを備え、プロセッサは、所定のモード開始条件が成立していると判断し、所定のモード開始条件に対応する所定の写真撮影モードを開始し、これを撮影条件に適用させるように構成される。
【0134】
したがって、本開示は、更に、メモリ(コンピュータ読取可能記憶媒体)と、メモリに格納された1つ以上のプログラム(コンピュータプログラム)を有する装置を提供するものであって、当該装置は、1つ以上のプロセッサにより、所定のモード開始条件が成立していると判断すると共に、所定のモード開始条件に対応する所定の撮影モードを開始し、これを撮影条件に適用させること、を実行するように構成された命令を有する。

【0135】
図18は、具体例としての実施形態による無人航空機の撮影を制御する装置1800の概略図である。例えば、装置1800は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送装置、メッセージング装置、ゲームコンソール、タブレット装置、医療装置、運動器具、携帯情報装置などであってもよい。
【0136】
図18を参照すると、装置1800は、処理部1802、メモリ1804、電力部1806、マルチメディア部1808、オーディオ部1810、入力/出力(I/O)インターフェース1812、センサ部1814、及び通信部1816のうちの1つ以上の構成要素を備えることができる。
【0137】
処理部1802は、典型的には、ディスプレイ、電話、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作といった装置1800の全体的な操作を制御する。処理部1802は、上述の方法のステップのすべて又は一部の命令を実行する1つ以上のプロセッサ1820を備えることができる。更に、処理部1802は、処理部1802と他の構成要素との間の相互的な影響をアシストする1つ以上のモジュールを備えることができる。例えば、処理部1802は、マルチメディア部1808と処理部1802との間の相互的な影響をアシストするマルチメディアモジュールを備えることができる。
【0138】
メモリ1804は、装置1800の動作をサポートするために種々のデータを記憶するように構成される。このようなデータの例としては、装置1800上で操作されるいくつかのアプリケーション又は方法、命令データ、電話帳データ、メッセージ、ピクチャ、ビデオなどが挙げられる。メモリ1804は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光ディスクといった揮発性若しくは不揮発性メモリデバイス、又はこれらの組合せによって実現できる。
【0139】
電力部1806は、装置1800の様々な構成要素に電力を供給する。電力部1806は、電力管理システム、1つ以上の電源、及び装置1800における電力の生成、管理、及び分配に関連するいくつかの他の要素を備えることができる。
【0140】
マルチメディア部1808は、装置1800とユーザとの間に出力インターフェースを提供するスクリーンを備える。いくつかの実施形態では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を備えることができる。スクリーンがタッチパネルを備える場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実現されてもよい。タッチパネルは、タッチパネル上のタッチ、スワイプ及び他のジェスチャを感知するための1つ以上のタッチセンサを備える。タッチセンサは、タッチ動作又はスワイプ動作の境界を感知するだけでなく、タッチ動作又はスワイプ動作の持続時間及び圧力を感知してもよい。いくつかの実施形態では、マルチメディア部1808は、フロントカメラ及び/又はリアカメラを備える。フロントカメラ及びリアカメラは、装置1800が写真撮影モードやビデオモードなどの動作モードにあるときに、外付けのマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラ及びリアカメラの各々は、固定された光学レンズシステムであってもよいし、又はフォーカス及び光学ズームの性能を有するものであってもよい。
【0141】
オーディオ部1810は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオ部1810は、インテリジェント装置1800が通話モード、録音モード、音声認識モードなどの動作モードにある場合には、外部オーディオ信号を受信するように構成されたマイクロフォン(MIC(登録商標))を備える。更に、受信されたオーディオ信号は、メモリ1804に格納されてもよいし、通信部1816を介して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオ部1810は、オーディオ信号を出力するスピーカを更に含む。
【0142】
I/Oインターフェース1812は、キーボード、クリックホイール、ボタンなどのような処理部1802及び周辺装置のインターフェースモジュールのためのインターフェースを提供する。ボタンは、ホームボタン、音量ボタン、開始ボタン、及びロックボタンを備えることができるが、これらに限定されない。
【0143】
センサ部1814は、装置1800の様々な態様の状態評価を提供するための1つ以上のセンサを備える。例えば、センサ部1814は、装置1800の開/閉状態と、構成要素(例えば、装置1800のディスプレイ及びキーパッド)の相対的な配置を検出することができる。また、センサ部1814は、装置1800又は装置1800内の構成要素の位置の変化、装置1800とのユーザ接触の有無、装置1800の向きや加速/減速、装置1800の温度変化を検出することができる。センサ部1814は、物理的接触なしで近くの物体の存在を検出するように構成された近接センサを備えることができる。また、センサ部1814は、画像撮影の用途に使用するためのCMOS又はCCDイメージセンサなどの光センサを備えることができる。いくつかの実施形態では、センサ部1814は、加速度計センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、又は温度センサを備えることもできる。
【0144】
通信部1816は、装置1800と他のデバイスとの間の有線又は無線通信を容易にするように構成される。装置1800は、WIFI、2G又は3Gのような通信規格又はそれらの組み合わせに基づいて無線ネットワークにアクセスすることができる。具体例としての一実施形態では、通信部1816は、放送チャネルを介して外部放送管理システムから放送信号又は放送関連情報を受信する。1つの具体例としての実施形態では、通信部1816は、短距離通信を容易にする近距離通信(NFC)モジュールを更に含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ結合(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術、及び他の技術に基づいて実装することができる。
【0145】
具体例としての実施形態では、装置1800には、上記の方法を実施するために、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他の電子コンポーネントが実装されていてもよい。
【0146】
具体例としての実施形態では、また、指示を格納するメモリ1804のような、指示を格納する非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体が提供される。上記の指示は、上述の方法を実行するために、装置1800内のプロセッサ1820によって実行可能である。例えば、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などであってもよい。
【0147】
なお、本開示の他の実施形態については、本明細書の内容や本開示の内容から当業者にとって明らかである。また、本願は、当該技術分野における公知・習慣技術の範囲における本開示からの変更を含め、一般的な原則に従った本開示のあらゆるバリエーションや用途や適応をカバーするものである。また、上記した説明及び実施例はあくまでも例示に過ぎず、真の権利範囲や本開示の要旨は請求の範囲に示される通りである。
【0148】
なお、本開示は、上述され、かつ、添付の図面において例示されてきた構造に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱しない範囲において、さまざまな修正および変更を行うことが可能である。本開示の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ限定されるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18