特許第6388712号(P6388712)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6388712風力発電装置−タワーおよび風力発電装置−タワーの設置方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6388712
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】風力発電装置−タワーおよび風力発電装置−タワーの設置方法
(51)【国際特許分類】
   F03D 13/20 20160101AFI20180903BHJP
【FI】
   F03D13/20
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-513353(P2017-513353)
(86)(22)【出願日】2015年5月26日
(65)【公表番号】特表2017-516952(P2017-516952A)
(43)【公表日】2017年6月22日
(86)【国際出願番号】EP2015061515
(87)【国際公開番号】WO2015177377
(87)【国際公開日】20151126
【審査請求日】2017年1月20日
(31)【優先権主張番号】102014209857.2
(32)【優先日】2014年5月23日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】512197272
【氏名又は名称】ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】WOBBEN PROPERTIES GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(74)【代理人】
【識別番号】100119415
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 充
(72)【発明者】
【氏名】ホルン、ギュンター
【審査官】 松浦 久夫
(56)【参考文献】
【文献】 独国実用新案第202010001337(DE,U1)
【文献】 特表2005−515321(JP,A)
【文献】 中国実用新案第201874761(CN,U)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0115978(US,A1)
【文献】 中国実用新案第201401294(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03D 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タワー(102)を形成するために重ねて配置される複数のタワーセグメント(102a)を備える風力発電装置−タワーであって、
下部タワーセグメント(102a)は、下方端面側(102d)を有しており、さらに下部タワーセグメントの下部領域には複数の空洞部(102b)を、下部タワーセグメント(102a)の下方端面側(102d)と空洞部(102b)の底部(102e)との間には複数の貫通孔部(102c)を有しており、
前記複数の空洞部は、風力発電装置タワーのタワーセグメントの内側に向かって開放しており、
前記下部タワーセグメントはコンクリートタワーセグメントであり、
前記空洞部(102b)は、下部タワーセグメント(102a)を基礎部の上でレベル調整するためのレベル調整ユニット(300)を受け入れるように構成されている、風力発電装置−タワー。
【請求項2】
さらに空洞部(102b)に配置された複数のレベル調整ユニット(300)を有しており、
該レベル調整ユニット(300)は、貫通孔部(102c)を通して空洞部(102b)に導入された支持脚部(350)および/またはロッド(330)を有しており、
該レベル調整ユニット(300)は、前記ロッド(330)の長さを最下部タワーセグメント(102a)のレベル調整のために調整するように構成されている、請求項1に記載の風力発電装置−タワー。
【請求項3】
前記レベル調整ユニット(300)は、下部タワーセグメント(102a)のレベル調整のためのロッド(330)の長さを調整するために液圧ユニット(320)を有している、請求項1または2に記載の風力発電装置−タワー。
【請求項4】
前記レベル調整ユニット(300)は、2つの側壁(310d、310a)、底部(310c)、天井(310b)および中間床(311)を備える支持フレーム(310)を有しており、
底部(310c)と中間床(311)はそれぞれ1つの切欠部を有しており、これによりロッド(330)が貫通孔部(102c)を通って空洞部(102b)に導入されると前記支持フレームは空洞部(102b)に導入可能である、請求項1から3のいずれか一項に記載の風力発電装置−タワー。
【請求項5】
ナット(340)がロッド(330)にねじ留めされており、
下部タワーセグメント(102a)のレベル調整をロックするために、該ナット(340)が中間床(311)の下方に当接するように当該ナットは前記ロッド(330,350)にねじ留めされる、請求項4に記載の風力発電装置−タワー。
【請求項6】
前記支持脚部(350)とロッド(330)は、1つの部材または2つの部材として構成されている、請求項に記載の風力発電装置−タワー。
【請求項7】
下部タワーセグメント(102a)の下部領域に複数の空洞部(102b)を備える当該下部タワーセグメント(102a)を有する風力発電装置−タワーの設置方法であって、
前記下部タワーセグメント(102a)はさらに、該下部タワーセグメント(102a)の下方端面側(102d)と空洞部(102b)の底部(102e)との間に複数の貫通孔部(102c)を有しており、当該設置方法は、
支持脚部(350)の一方の端部を前記貫通孔部(102c)を通して導入する工程、
レベル調整ユニット(300)を前記複数の空洞部(102b)の中に配置する工程、ただし前記複数の空洞部は、風力発電装置タワーのタワーセグメントの内側に向かって開放しており、
前記下部タワーセグメント(102a)を複数のレベル調整ユニット(300)によって、空洞部(102b)の底部(102e)に対する支持脚部(350)の下方端部の間隔を調整することによって配向およびレベル調整する工程、を有する設置方法。
【請求項8】
貫通孔部(102c)に導入された複数の支持脚部(350)を備える下部タワーセグメント(102a)を基礎部(10)の上に配置し、該基礎部の上側と下部タワーセグメント(102a)の下方端面側(102d)との間の隙間に注入材料を充填し、硬化させる、請求項7に記載の風力発電装置−タワーの設置方法。
【請求項9】
請求項1から5のいずれか一項に記載の風力発電装置−タワーを備える風力発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は風力発電装置−タワーおよび風力発電装置−タワーの設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
とりわけ風力発電装置のタワーに対しては持続的に安定した、かつ平坦な基礎部が非常に重要である。風力発電装置の基礎部は、まず基礎部ベッド(Fundamentbett)にいわゆる基盤層(Sauberkeitsschicht)、すなわち可及的に平坦かつ水平に延在するセメント層またはコンクリート層を設置することにより設置される。その後、基礎部セグメント、すなわち複数のセグメントから形成されるタワーの下方セグメントに支持ロッドが取り付けられ、この支持ロッドにより基礎部セグメントが基盤層の上に設置される。基盤層の非平坦性を調整し、基礎部セグメントを可及的に水平に配向するために、支持ロッドは種々異なる距離で基礎部セグメントの下側にねじ留めされる。そのために支持ロッドはネジロッドを有している。
【0003】
特許文献1は、複数のセグメントから形成される風力発電装置のタワーの基礎部の設置方法を記述する。そのために基礎部ベッドが掘り出され、安定した実質的に平坦かつ水平に延在する基盤層が設置される。風力発電装置の基礎部セグメントは基盤層の上に載置される。ここで基礎部セグメントには高さ調整可能な少なくとも3つの支持ロッドが、支持ロッドの端部に取り付けられた支持脚部によって、支持ロッドだけが基盤層の所定の支持点上に設置されるように分散して取り付けられている。引き続き補強部が基盤層の上に形成され、残りの基礎部は例えばコンクリートのような基礎部材料によって、基礎部セグメントの下方縁部を越えるまで充填される。
【0004】
優先権の基礎となるドイツ特許出願においてドイツ特許商標庁は以下の刊行物を調査した:DE 102 26 996 A1, DE 20 2010 001 337 U1, US 2013/0129525 A1 および WO 2012/168467 A2。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】DE 102 26 996 A1
【特許文献2】DE 20 2010 001 337 U1
【特許文献3】US 2013/0129525 A1
【特許文献4】WO 2012/168467 A2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、下部タワーセグメントの簡単で正確な配向ないしレベル調整を可能にする風力発電装置−タワーおよび風力発電装置のタワーの設置方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、請求項1による風力発電装置−タワーにより、並びに請求項7による風力発電装置−タワーの設置方法により解決される。
本発明の風力発電装置−タワーによれば、タワーを形成するために重ねて配置される複数のタワーセグメントを備える風力発電装置−タワーであって、下部タワーセグメントは、下方端面側を有しており、さらに下部タワーセグメントの下部領域には複数の空洞部を、下部タワーセグメントの下方端面側と空洞部の底部との間には複数の貫通孔部を有しており、前記複数の空洞部は、風力発電装置タワーのタワーセグメントの内側に向かって開放しており、前記下部タワーセグメントはコンクリートタワーセグメントであり、前記空洞部は、下部タワーセグメントを基礎部の上でレベル調整するためのレベル調整ユニットを受け入れるように構成されている。本発明の風力発電装置−タワーの設置方法によれば、下部タワーセグメントの下部領域に複数の空洞部を備える当該下部タワーセグメントを有する風力発電装置−タワーの設置方法であって、前記下部タワーセグメントはさらに、該下部タワーセグメントの下方端面側と空洞部の底部との間に複数の貫通孔部を有しており、当該設置方法は、支持脚部の一方の端部を前記貫通孔部を通して導入する工程、レベル調整ユニットを前記複数の空洞部の中に配置する工程、ただし前記複数の空洞部は、風力発電装置タワーのタワーセグメントの内側に向かって開放しており、前記下部タワーセグメントを複数のレベル調整ユニットによって、空洞部の底部に対する支持脚部の下方端部の間隔を調整することによって配向およびレベル調整する工程、を有する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
したがって風力発電装置−タワーには複数のタワーセグメントが設けられ、これらのタワーセグメントは、タワーを形成するために重ねて配置される。下部タワーセグメントは下方端面側を有し、下部タワーセグメントの下部領域ないし下方端面側の領域には複数の空洞部を、下部タワーセグメントの下方端面側と空洞部の底部との間には複数の貫通孔部を有する。空洞部は、下部タワーセグメントをレベル調整するためのレベル調整ユニットを受け入れるように構成されている。空洞部は好ましくは下部タワーセグメントの内側に設けられており、レベル調整ユニットを受け入れる効率的な可能性を提供する。
【0009】
本発明の一側面によれば、複数のレベル調整ユニットが複数の空洞部に夫々配置されている。各レベル調整ユニットは、貫通孔部を通して空洞部に導入することのできる支持脚部および/またはロッドを有している。レベル調整ユニットは、ロッドの長さ、あるいは支持脚部の下方端部と空洞部の底部との間隔を、下部タワーセグメントのレベル調整のために調整するように構成されている。
【0010】
本発明のさらなる一側面によれば、レベル調整ユニットは、下部タワーセグメントのレベル調整のためにロッドの長さを調整する液圧ユニットを有する。
【0011】
したがって下部タワーセグメントのレベル調整は液圧ユニットによって、とりわけ自動的かつ非常に正確に行うことができる。
【0012】
本発明のさらなる一側面によれば、レベル調整ユニットは、2つの側壁、底部および天井並びに中間床を備える支持フレームを有する。底部と中間床はそれぞれ1つの切欠部(ないし開口部)を有しており、したがってロッドおよび/または支持脚部が貫通孔部を通って空洞部に導入されている場合、支持アームを空洞部に導入することができる。
【0013】
本発明のさらなる一側面によれば、ナットがロッドにねじ留め(螺合)されている。下部タワーセグメントのレベル調整をロックするために、ナットが中間床の下方(下側)に当接するように該ナットはロッドにねじ留め(ねじ込み)されている。
【0014】
本発明のさらなる一側面によれば、支持脚部と(ネジ)ロッドは1つの部材として、または2分割式に構成されている。
【0015】
本発明は同様に、下部領域に複数の空洞部を備える下部タワーセグメントを有する風力発電装置−タワーの設置方法に関する。さらに下部タワーセグメントは、下部タワーセグメントの下方端面側と空洞部の底部との間に複数の貫通孔部を有する。支持脚部および/またはロッドの端部は、貫通孔部を通して導入される。レベル調整ユニットは空洞部内に配置され、下部タワーセグメントはレベル調整ユニットにより、支持脚部の下方端部と空洞部の底部ないし空洞部との間の間隔を調整することによって配向ないしレベル調整される。
【0016】
本発明は、風力発電装置のタワーの最下位のタワーセグメントの下部領域内およびタワーの内側に複数の空洞部を設け、これらの空洞部は内側に向かって開放しており、最下位のタワーセグメントの下側(底面)に向かってそれぞれ1つの貫通孔部を有するという技術思想に関する。この空洞部にはレベル調整ユニットが嵌め込まれ、その際に脚部を備える(ネジ)ロッドが下方から貫通孔部に挿入され、したがってタワーセグメントは複数の脚部の上に載置される。
【0017】
(レベル調整)脚部の高さないし長さは、任意選択で液圧式に調整することができる。そして本発明による複数の空洞部とレベル調整ユニットが下部タワーセグメントの周囲に沿って設けられていれば、液圧系統の制御によってそれぞれのレベル調整ユニットのレベル調整脚部の高さを、下部タワーセグメントが水平にレベル調整されるよう調整することができる。水平のレベル調整を検査するために、例えばレーザ等のような光学的測定ユニットを使用することができる。
【0018】
本発明のレベル調整ユニットは、(ネジ)ロッドを備える(レベル調整)脚部を有しており、該ロッドは貫通孔部を貫通して最下位のタワーセグメントの下方端面側と空洞部の底部との間に設けられている。ネジロッドの上方端部にはナットが設けられる。続いて(例えば支持フレームの形の)レベル調整フレームを空洞部に導入することができる。レベル調整台は、それぞれ1つの切欠部(開口部)を備える底部と中間床を有する。したがって貫通孔部を通してネジロッドを導入した後、レベル調整台を空洞部に導入することができる。そしてレベル調整台の中間床はナットの上方に存在する。ナットの作動によりこれを上方にねじ込むことができ、これによりナットは中間床の下側に当接する。この場合、下方セグメントが基礎部に及ぼす負荷を、中間床、ナットおよびネジロッドを介してレベル調整脚部に伝達することができる。
【0019】
本発明によれば複数の空洞部ないし切欠部が下部タワーセグメントの内側および下部領域に設けられる。空洞部と下部タワーセグメントの下方端面側との間には貫通孔部が設けられる。空洞部と貫通孔部は、後から下部タワーセグメントに穿孔またはフライス加工することができる。その代わりに典型的にはコンクリートセグメントであるタワーセグメントの製造時に空洞部および貫通孔部を残して(形成して)おくこともできる。
【0020】
本発明のさらなる構成は従属請求項の対象である。
【0021】
本発明の利点および実施例を、以下、図面を参照して詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明による一風力発電装置の概略図である。
図2A】第1実施例による一風力発電装置の一タワーの一下部タワーセグメントの概略図である。
図2B】第1実施例による一下部タワーセグメントの概略断面図である。
図3】第2実施例による一風力発電装置の一タワーの一下方セグメントをレベル調整するための一レベル調整ユニットの概略図である。
図4図3のレベル調整ユニットの概略平面図である。
図5図3のレベル調整ユニットの概略側面図である。
図6】第2実施例によるレベル調整ユニットの一ネジロッドの概略図である。
図7】第2実施例による一レベル調整ユニットの一ナットを示す図である。
図8A図7のナットのA−Aの断面図である。
図8B図7のナットのB−Bの断面図である。
【実施例】
【0023】
図1は、本発明の一風力発電装置を概略的に示す。風力発電装置100は、タワー102と、このタワーの上のナセル104を有する。タワー102は複数のタワーセグメント102aを有し、これらのタワーセグメントは、タワー102を形成するために基礎部10の上に重ねて配置されている。ナセル104には、3つのロータブレード200とスピナ110を備える空気力学的ロータ106が設けられている。空気力学的ロータ106は風力発電装置の稼働時に風によって回転運動され、これにより空気力学的ロータ106と直接または間接的に結合された発電機のロータまたは回転子も回転する。発電機はナセル104内に配置されており、電気エネルギーを生成する。ロータブレード200のピッチ角は、それぞれのロータブレード200のロータブレード根元にあるピッチモータによって変更することができる。
【0024】
図2Aは、第1実施例による一風力発電装置の一タワーの一下部タワーセグメントの一部を概略的に示す。下部タワーセグメント102aには複数の空洞部102bが設けられている。下部タワーセグメント102aは(下方)端面側102dを有する。下部タワーセグメント102aには複数の貫通穴ないし貫通孔部102cが設けられており、これらの貫通孔部は下方端面側102dと空洞部102bの底部102eとの間に延在している。空洞部102bにはレベル調整ユニット300が設けられている。レベル調整ユニット300は、支持アーム310、中間床311、液圧ユニット320、ネジロッド330および支持脚部350を有する。支持脚部350の下方端部にはレベル調整脚部360が設けられている。支持脚部350とレベル調整脚部360は、1つの構成部材として構成することができる。ネジロッド330と支持脚部350は、(上部にネジロッド、下部に支持脚部を備える)1つの構成部材として、または別個の構成部材として構成することができる。ネジロッド330の上方端部の上にナット340がねじ留めされる。レベル調整脚部360を備える支持脚部350は貫通孔部102cに導入される。続いてネジロッド330を支持脚部に固定することができ(例えばねじ留め)、ナット340はネジロッド330にねじ留めすることができる。その後、レベル調整ユニット300の支持フレーム310が空洞部102bに導入される。さらに底部310cと中間床311はそれぞれ1つの切欠部を有し、これによりフレーム310は空洞部102bに挿入され、支持脚部350は2つの切欠に受け入れられる。レベル調整ユニット300も同様に液圧接続部321を備える液圧ユニット320を有する。液圧ホース321を液圧接続部321に接続することができ、したがって液圧ユニット320を制御することができる。液圧ユニット320が制御されると、これがネジロッド330の上方端部を押圧することができるので、これにより下部タワーセグメント102aは上昇または降下することができる。
【0025】
図2Bは、第1実施例による一下部タワーセグメントの概略断面図である。下部タワーセグメント102aは、下方端面側102dと複数の空洞部102bを有する。好ましくは空洞部102bは、タワーセグメントの内側に向かって開放するよう構成されている。空洞部102は底部102eを有している。空洞部102bの底部102eと下部タワーセグメントの端面側102dとの間には貫通孔部102cが設けられている。この貫通孔部102cには支持脚部350を(下方から)導入することができる。支持脚部350はレベル調整脚部360を有することができる。任意選択で支持脚部350とレベル調整脚部360は、1つの構成部材として構成することができる。支持脚部350を貫通孔部102cに導入した後、下部タワーセグメントを風力発電装置の基礎部10の上に配置することができる。任意選択的に凹部11を基礎部10の上面部に設けることができる。支持脚部350と下部タワーセグメントないし下部タワーセグメントの下方端面側102dは、凹部11の領域に配置することができる。下部タワーセグメント102aが本発明のレベル調整ユニット300によって配向された後、凹部11にパゲル(商品名)材料ないし硬化可能な注入材料を充填することができる。このことは、これにより下部タワーセグメントおよびさらなるタワーセグメントの重量、最終的にはナセルとロータの重量が、支持脚部350に伝達されるのではなく、パゲル材料20を介して分散して伝達されるので有利である。
【0026】
図3は、第2実施例によるレベル調整ユニットの概略図である。レベル調整ユニット300は、2つの側壁310a、310d、天井310b、底部310cおよび中間床311を備える(支持)フレーム310を有する。底部310cと中間床311は、それぞれ1つの長手の切欠部を有することができる。レベル調整ユニット300はさらにネジロッド330、支持脚部350および支持脚部350の一方の端部にあるレベル調整脚部360を有する。ネジロッドの他方の端部の上からナット340がねじ留め(ねじ込み)される。ネジロッド330の第2の端部(上端部)は、組み立てられた状態で中間床311を越えて突き出ている。支持脚部とネジロッド330は、別個の構成部材としてまたは1つの部材として構成することができる。
【0027】
図4は、図3のレベル調整ユニットの概略的断面図である。レベル調整ユニットは、2つの側壁310d、310aを備える支持フレームを有する。さらにレベル調整ユニットは、中間床311と底部310cを有する。底部310cには切欠部312が設けられている。相応のことが中間床311に対して当てはまる。切欠部312は、ネジロッド330の受け入れに用いられる。
【0028】
レベル調整ユニットはさらにネジロッド330とナット340を有する。
【0029】
図5は、第2実施例によるレベル調整ユニットの概略的側面図である。レベル調整ユニット300は、(レベル調整)脚部360を備える支持脚部350を有する。レベル調整ユニット300はさらに、底部310c、天井310b、2つの側壁310a、310dおよび中間床311を備える支持フレーム310を有する。中間床311と底部310cはそれぞれ1つの切欠部を有し、ネジロッドをこの切欠部に受け入れることができる。
【0030】
図6は、ネジロッド330の概略図である。
【0031】
図7は、ナット340の概略図である。ナット340は、複数の穴部341と任意選択的に1つの内ネジを有する。
【0032】
図8Aと8Bは、図7のナットのA−AとB−Bに沿った断面をそれぞれ示す。ナット340は、複数の(ナット回転用)穴部341をその外側に有する。
【符号の説明】
【0033】
10 基礎部
11 凹部
20 パゲル材料
100 風力発電装置
102 タワー
102a (下部)(最下部)タワーセグメント
102b 空洞部
102c 貫通孔部
102d 下方端面側
102e 底部
104 ナセル
106 空気力学的ロータ
110 スピナ
200 ロータブレード
300 レベル調整ユニット
310 支持アーム(フレーム)
310a,310d 側壁
310b 天井
310c 底
11 中間床
312 切欠部
320 液圧ユニット
321 液圧接続部(液圧ホース)
330 ネジロッド
340 ナット
341 穴部
350 支持脚部
360 レベル調整脚部




図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B