特許第6388719号(P6388719)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲せん▼市華星光電技術有限公司の特許一覧

<>
  • 特許6388719-表示装置及びバックライトモジュール 図000002
  • 特許6388719-表示装置及びバックライトモジュール 図000003
  • 特許6388719-表示装置及びバックライトモジュール 図000004
  • 特許6388719-表示装置及びバックライトモジュール 図000005
  • 特許6388719-表示装置及びバックライトモジュール 図000006
  • 特許6388719-表示装置及びバックライトモジュール 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6388719
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】表示装置及びバックライトモジュール
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/13357 20060101AFI20180903BHJP
【FI】
   G02F1/13357
【請求項の数】16
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-524996(P2017-524996)
(86)(22)【出願日】2014年11月18日
(65)【公表番号】特表2017-536576(P2017-536576A)
(43)【公表日】2017年12月7日
(86)【国際出願番号】CN2014091341
(87)【国際公開番号】WO2016074255
(87)【国際公開日】20160519
【審査請求日】2017年5月9日
(31)【優先権主張番号】201410640229.1
(32)【優先日】2014年11月13日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516010618
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CHINA STAR OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】蕭 宇均
(72)【発明者】
【氏名】陣 仕祥
(72)【発明者】
【氏名】唐 国富
(72)【発明者】
【氏名】李 全
(72)【発明者】
【氏名】呂 城齢
(72)【発明者】
【氏名】郭 超凡
【審査官】 横井 亜矢子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2007/074784(WO,A1)
【文献】 特開2004−325907(JP,A)
【文献】 特開2001−291415(JP,A)
【文献】 実開昭58−065004(JP,U)
【文献】 実開昭58−081569(JP,U)
【文献】 特開平09−236785(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/004160(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0195519(US,A1)
【文献】 特開平04−307517(JP,A)
【文献】 中国実用新案第203688943(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/13357,1/1335,1/13363
G02F 1/133,1/1333,1/1334
G02F 1/1339−1/1341,1/1347
F21S 2/00
F21V 8/00
G09F 9/00
Japio−GPG/FX
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置であって、表示パネルと、バックライトモジュールと、を備え、
前記表示パネルは、互いに反対側に設けられた第1表面及び第2表面を有し、少なくとも2つの画素ユニットを備え、画像を表示し、並びに前記表示パネルの前記第2表面に照射された第1光線及び第2光線を透過させており、
前記バックライトモジュールは、前記表示パネルに前記第1光線を提供し、
前記表示パネルと前記バックライトモジュールは重ね合わされて一体化され、
前記バックライトモジュールは、前記第1光線を発生するための光源と、光源提供板とを備え、
前記光源は前記光源提供板の一側に設けられ、
前記光源提供板は、互いに反対側に設けられた第3表面及び第4表面を有し、前記第2表面と前記第3表面とは対向して設けられ、前記光源により発生された前記第1光線を受光し、前記第3表面を介して前記表示パネルの各前記画素ユニットに前記第1光線を提供し、及び前記光源提供板の前記第4表面に照射された前記第2光線を透過させるために用いられ、
前記光源提供板は、
前記光源により発生された前記第1光線を受光するための、前記光源に接続される少なくとも2つの光線入力インタフェースと、
光線提供ユニットであって、前記光線提供ユニットの前記光源提供板における位置が前記画素ユニットの前記表示パネルにおける位置に対応する少なくとも2つの光線提供ユニットと、
光線出力インタフェースに接続され、前記光源により発生された前記第1光線を前記光線出力インタフェースに伝送するための少なくとも1つの光線伝送路とを備え、
前記光線提供ユニットは、光線出力インタフェースを備え、
前記光線出力インタフェースは、前記光線伝送路により伝送された前記第1光線の伝播方向を変更することによって、前記第1光線を前記光線出力インタフェースから出力した後に前記表示パネルの前記画素ユニットに照射するために用いられ、
前記光線伝送路は光ファイバ管であり、前記光ファイバ管は結合インタフェースを有し、前記結合インタフェースは前記光線出力インタフェースと結合され、
前記光源提供板は光線透過率を有し、前記光線透過率の値は10%〜99.9%の範囲内にある、表示装置。
【請求項2】
記光線出力インタフェースは、第1傾斜面を備え、
前記第1傾斜面と前記光源提供板が位置する平面との間には角度があり、
前記第1傾斜面は、前記光ファイバ管により伝送された前記第1光線を前記画素ユニット中に反射するために用いられ、
前記第1傾斜面は前記結合インタフェースと結合され、
前記光ファイバ管と前記光線出力インタフェースとの接続位置には少なくとも1つの開口があり、前記開口は前記光線出力インタフェースに前記第1光線を出力するために用いられる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
表示装置であって、表示パネルと、バックライトモジュールと、を備え、
前記表示パネルは、互いに反対側に設けられた第1表面及び第2表面を有し、少なくとも2つの画素ユニットを備え、画像を表示し、並びに前記表示パネルの前記第2表面に照射された第1光線及び第2光線を透過させており、
前記バックライトモジュールは、前記表示パネルに前記第1光線を提供し、
前記表示パネルと前記バックライトモジュールは重ね合わされて一体化され、
前記バックライトモジュールは、前記第1光線を発生するための光源と、光源提供板とを備え、
前記光源は前記光源提供板の一側に設けられ、
前記光源提供板は、互いに反対側に設けられた第3表面及び第4表面を有し、前記第2表面と前記第3表面とは対向して設けられ、前記光源により発生された前記第1光線を受光し、前記第3表面を介して前記表示パネルの各前記画素ユニットに前記第1光線を提供し、及び前記光源提供板の前記第4表面に照射された前記第2光線を透過させるために用いられ、
前記光源提供板は、
前記光源により発生された前記第1光線を受光するための、前記光源に接続される少なくとも2つの光線入力インタフェースと、
光線提供ユニットであって、前記光線提供ユニットの前記光源提供板における位置が前記画素ユニットの前記表示パネルにおける位置に対応する少なくとも2つの光線提供ユニットと、
光線出力インタフェースに接続され、前記光源により発生された前記第1光線を前記光線出力インタフェースに伝送するための少なくとも1つの光線伝送路とを備え
前記光線提供ユニットは、光線出力インタフェースを備え、
前記光線出力インタフェースは、前記光線伝送路により伝送された前記第1光線の伝播方向を変更することによって、前記第1光線を前記光線出力インタフェースから出力した後に前記表示パネルの前記画素ユニットに照射するために用いられ、
前記光線伝送路は光ファイバ管であり、前記光ファイバ管は結合インタフェースを有し、前記結合インタフェースは前記光線出力インタフェースと結合される、表示装置。
【請求項4】
前記光線出力インタフェースは、第1傾斜面を備え、
前記第1傾斜面と前記光源提供板が位置する平面との間には角度があり、
前記第1傾斜面は、前記光ファイバ管により伝送された前記第1光線を前記画素ユニット中に反射するために用いられ、
前記第1傾斜面は前記結合インタフェースと結合される、請求項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記光ファイバ管と前記光線出力インタフェースとの接続位置には少なくとも1つの開口があり、前記開口は前記光線出力インタフェースに前記第1光線を出力するために用いられる、請求項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの接続位置には導光接着剤が設けられ、
前記導光接着剤は透明なゲルであり、
前記導光接着剤は、前記光ファイバ管により提供された前記第1光線が前記結合インタフェースから前記光線出力インタフェースに順調に移行して、前記第1光線の消耗を低減するために用いられる、請求項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの接続位置には光漏れ防止層が更に設けられ、
前記光漏れ防止層は黒色のゴム層であり、
前記光漏れ防止層は、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの間の隙間に位置する前記導光接着剤の外表面に塗布される、請求項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記光源提供板の内部にはストッパが設けられ、
前記ストッパは、前記光ファイバ管を係止して、前記光ファイバ管を固定するために用いられる、請求項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記光源提供板は光線透過率を有し、前記光線透過率の値は10%〜99.9%の範囲内にある、請求項3に記載の表示装置。
【請求項10】
バックライトモジュールであって、第1光線を発生するための光源と、光源提供板とを備え、
前記光源は前記光源提供板の一側に設けられ、前記光源提供板は、互いに反対側に設けられた第3表面及び第4表面を有し、前記光源により発生された前記第1光線を受光し、前記第3表面を介して表示パネルの各画素ユニットに前記第1光線を提供し、及び前記光源提供板の前記第4表面に照射された第2光線を透過させるために用いられ、
前記光源提供板は、
前記光源により発生された前記第1光線を受光するための、前記光源に接続される少なくとも2つの光線入力インタフェースと、
光線提供ユニットであって、前記光線提供ユニットの前記光源提供板における位置が前記画素ユニットの前記表示パネルにおける位置に対応する少なくとも2つの光線提供ユニットと、
光線出力インタフェースに接続され、前記光源により発生された前記第1光線を前記光線出力インタフェースに伝送するための少なくとも1つの光線伝送路とを備え
前記光線提供ユニットは、光線出力インタフェースを備え、
前記光線出力インタフェースは、前記光線伝送路により伝送された前記第1光線の伝播方向を変更することによって、前記第1光線を前記光線出力インタフェースから出力した後に前記表示パネルの前記画素ユニットに照射するために用いられ、
前記光線伝送路は光ファイバ管であり、前記光ファイバ管は結合インタフェースを有し、前記結合インタフェースは前記光線出力インタフェースと結合される、バックライトモジュール。
【請求項11】
前記光線出力インタフェースは、第1傾斜面を備え、
前記第1傾斜面と前記光源提供板が位置する平面との間には角度があり、
前記第1傾斜面は、前記光ファイバ管により伝送された前記第1光線を前記画素ユニット中に反射するために用いられ、
前記第1傾斜面は前記結合インタフェースと結合される、請求項10に記載のバックライトモジュール。
【請求項12】
前記光ファイバ管と前記光線出力インタフェースとの接続位置には少なくとも1つの開口があり、前記開口は前記光線出力インタフェースに前記第1光線を出力するために用いられる、請求項11に記載のバックライトモジュール。
【請求項13】
前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの接続位置には導光接着剤が設けられ、
前記導光接着剤は透明なゲルであり、
前記導光接着剤は、前記光ファイバ管により提供された前記第1光線が前記結合インタフェースから前記光線出力インタフェースに順調に移行して、前記第1光線の消耗を低減するために用いられる、請求項10に記載のバックライトモジュール。
【請求項14】
前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの接続位置には光漏れ防止層が更に設けられ、前記光漏れ防止層は黒色のゴム層であり、前記光漏れ防止層は、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの間の隙間に位置する前記導光接着剤の外表面に塗布される、請求項13に記載のバックライトモジュール。
【請求項15】
前記光源提供板の内部にはストッパが設けられ、
前記ストッパは、前記光ファイバ管を係止して、前記光ファイバ管を固定するために用いられる、請求項10に記載のバックライトモジュール。
【請求項16】
前記光源提供板は光線透過率を有し、前記光線透過率の値は10%〜99.9%の範囲内にある、請求項10に記載のバックライトモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示技術の分野に関し、特に表示装置及びバックライトモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の表示パネルは一般的に不透明であり、即ち、光は前記表示パネルを透過できない。
【0003】
例えば、LCD(Liquid Crystal Display、液晶表示装置)のバックライトモジュールには第1バックボードが設けられる。光は前記第1バックボードを透過しない。
【0004】
別の例として、OLED(Organic Light Emitting Diode、有機発光ダイオード表示装置)の裏面は第2バックボードを備える。光は前記第2バックボードを透過しない。
【0005】
そのため、観る者は前記表示パネルを通して前記表示パネルの背後にある物品又はシーンを見ることができない。
【0006】
従って、上記の課題を解決するために、新たな技術的手段を提案することが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、観る者が表示装置を通じて表示装置の背後にある物品又はシーンを見ることを可能にするために、表示装置及びバックライトモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は以下の技術的手段を提供している。
表示装置であって、前記表示装置は、少なくとも2つの画素ユニットを備え、画像を表示し、並びに前記表示パネルに照射された第1光線及び第2光線を透過させるための表示パネルと、前記表示パネルに前記第1光線を提供するためのバックライトモジュールとを備え、前記表示パネルと前記バックライトモジュールは重ね合わされて一体化され、前記バックライトモジュールは、前記第1光線を発生するための光源と、光源提供板とを備え、前記光源は前記光源提供板の一側に設けられ、前記光源提供板は、前記光源により発生された前記第1光線を受光し、前記表示パネルの各前記画素ユニットに前記第1光線を提供し、及び前記光源提供板の表面に照射された前記第2光線を透過させるために用いられ、前記光源提供板は、前記光源により発生された前記第1光線を受光するための、前記光源に接続される少なくとも2つの光線入力インタフェースと、光線提供ユニットであって、前記光線提供ユニットの前記光源提供板における位置が前記画素ユニットの前記表示パネルにおける位置に対応する少なくとも2つの光線提供ユニットと、前記光線出力インタフェースに接続され、前記光源により発生された前記第1光線を前記光線出力インタフェースに伝送するための少なくとも1つの光線伝送路とを備え、前記光線提供ユニットは、光線出力インタフェースを備え、前記光線出力インタフェースは、前記光線伝送路により伝送された前記第1光線の伝播方向を変更することによって、前記第1光線を前記光線出力インタフェースから出力した後に前記表示パネルの前記画素ユニットに照射するために用いられ、前記光源提供板は光線透過率を有し、前記光線透過率の値は10%〜99.9%の範囲内にある。
【0009】
上記表示装置において、前記光線伝送路は光ファイバ管であり、前記光ファイバ管は結合インタフェースを有し、前記結合インタフェースは前記光線出力インタフェースと結合され、前記光線出力インタフェースは、第1傾斜面を備え、前記第1傾斜面と前記光源提供板が位置する平面との間には角度があり、前記第1傾斜面は前記光ファイバ管により伝送された前記第1光線を前記画素ユニット中に反射するために用いられ、前記第1傾斜面は前記結合インタフェースと結合され、前記光ファイバ管と前記光線出力インタフェースとの接続位置には少なくとも1つの開口があり、前記開口は前記光線出力インタフェースに前記第1光線を出力するために用いられる。
【0010】
表示装置であって、前記表示装置は、少なくとも2つの画素ユニットを備え、画像を表示し、並びに前記表示パネルに照射された第1光線及び第2光線を透過させるための表示パネルと、前記表示パネルに前記第1光線を提供するためのバックライトモジュールとを備え、前記表示パネルと前記バックライトモジュールは重ね合わされて一体化され、前記バックライトモジュールは、前記第1光線を発生するための光源と、光源提供板とを備え、前記光源は前記光源提供板の一側に設けられ、前記光源提供板は、前記光源により発生された前記第1光線を受光し、前記表示パネルの各前記画素ユニットに前記第1光線を提供し、及び前記光源提供板の表面に照射された前記第2光線を透過させるために用いられ、前記光源提供板は、前記光源により発生された前記第1光線を受光するための、前記光源に接続される少なくとも2つの光線入力インタフェースと、光線提供ユニットであって、前記光線提供ユニットの前記光源提供板における位置が前記画素ユニットの前記表示パネルにおける位置に対応する少なくとも2つの光線提供ユニットと、前記光線出力インタフェースに接続され、前記光源により発生された前記第1光線を前記光線出力インタフェースに伝送するための少なくとも1つの光線伝送路とを備える。
【0011】
上記表示装置において、前記光線提供ユニットは、光線出力インタフェースを備え、前記光線出力インタフェースは、前記光線伝送路により伝送された前記第1光線の伝播方向を変更することによって、前記第1光線を前記光線出力インタフェースから出力した後に前記表示パネルの前記画素ユニットに照射するために用いられる。
【0012】
上記表示装置において、前記光線伝送路は光ファイバ管であり、前記光ファイバ管は結合インタフェースを有し、前記結合インタフェースは前記光線出力インタフェースと結合される。
【0013】
上記表示装置において、前記光線出力インタフェースは、第1傾斜面を備え、前記第1傾斜面と前記光源提供板が位置する平面との間には角度があり、前記第1傾斜面は前記光ファイバ管により伝送された前記第1光線を前記画素ユニット中に反射するために用いられ、前記第1傾斜面は前記結合インタフェースと結合される。
【0014】
上記表示装置において、前記光ファイバ管と前記光線出力インタフェースとの接続位置には少なくとも1つの開口があり、前記開口は前記光線出力インタフェースに前記第1光線を出力するために用いられる。
【0015】
上記表示装置において、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの接続位置には導光接着剤が設けられ、前記導光接着剤は透明なゲルであり、前記導光接着剤は、前記光ファイバ管により提供された前記第1光線が前記結合インタフェースから前記光線出力インタフェースに順調に移行して、前記第1光線の消耗を低減するために用いられる。
【0016】
上記表示装置において、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの接続位置には光漏れ防止層が更に設けられ、前記光漏れ防止層は黒色のゴム層であり、前記光漏れ防止層は、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの間の隙間に位置する前記導光接着剤の外表面に塗布される。
【0017】
上記表示装置において、前記光源提供板の内部にはストッパが設けられ、前記ストッパは、前記光ファイバ管を係止して、前記光ファイバ管を固定するために用いられる。
【0018】
上記表示装置において、前記光源提供板は光線透過率を有し、前記光線透過率の値は10%〜99.9%の範囲内にある。
【0019】
バックライトモジュールであって、前記バックライトモジュールは、前記第1光線を発生するための光源と、光源提供板とを備え、前記光源は前記光源提供板の一側に設けられ、前記光源提供板は、前記光源により発生された前記第1光線を受光し、前記表示パネルの各前記画素ユニットに前記第1光線を提供し、及び前記光源提供板の表面に照射された前記第2光線を透過させるために用いられ、前記光源提供板は、前記光源により発生された前記第1光線を受光するための、前記光源に接続される少なくとも2つの光線入力インタフェースと、光線提供ユニットであって、前記光線提供ユニットの前記光源提供板における位置が前記画素ユニットの前記表示パネルにおける位置に対応する少なくとも2つの光線提供ユニットと、前記光線出力インタフェースに接続され、前記光源により発生された前記第1光線を前記光線出力インタフェースに伝送するための少なくとも1つの光線伝送路とを備える。
【0020】
上記バックライトモジュールにおいて、前記光線提供ユニットは、光線出力インタフェースを備え、前記光線出力インタフェースは、前記光線伝送路により伝送された前記第1光線の伝播方向を変更することによって、前記第1光線を前記光線出力インタフェースから出力した後に前記表示パネルの前記画素ユニットに照射するために用いられる。
【0021】
上記バックライトモジュールにおいて、前記光線伝送路は光ファイバ管であり、前記光ファイバ管は結合インタフェースを有し、前記結合インタフェースは前記光線出力インタフェースと結合される。
【0022】
上記バックライトモジュールにおいて、前記光線出力インタフェースは、第1傾斜面を備え、前記第1傾斜面と前記光源提供板が位置する平面との間には角度があり、前記第1傾斜面は前記光ファイバ管により伝送された前記第1光線を前記画素ユニット中に反射するために用いられ、前記第1傾斜面は前記結合インタフェースと結合される。
【0023】
上記バックライトモジュールにおいて、前記光ファイバ管と前記光線出力インタフェースとの接続位置には少なくとも1つの開口があり、前記開口は前記光線出力インタフェースに前記第1光線を出力するために用いられる。
【0024】
上記バックライトモジュールにおいて、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの接続位置には導光接着剤が設けられ、前記導光接着剤は透明なゲルであり、前記導光接着剤は、前記光ファイバ管により提供された前記第1光線が前記結合インタフェースから前記光線出力インタフェースに順調に移行して、前記第1光線の消耗を低減するために用いられる。
【0025】
上記バックライトモジュールにおいて、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの接続位置には光漏れ防止層が更に設けられ、前記光漏れ防止層は黒色のゴム層であり、前記光漏れ防止層は、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェースとの間の隙間に位置する前記導光接着剤の外表面に塗布される。
【0026】
上記バックライトモジュールにおいて、前記光源提供板の内部にはストッパが設けられ、前記ストッパは、前記光ファイバ管を係止して、前記光ファイバ管を固定するために用いられる。
【0027】
上記バックライトモジュールにおいて、前記光源提供板は光線透過率を有し、前記光線透過率の値は10%〜99.9%の範囲内にある。
【発明の効果】
【0028】
従来技術と比較して、本発明は、観る者が表示装置を通じて表示装置の背後にある物品又はシーンを見ることを可能にする。
【0029】
本発明の上記内容を更に分かり易くするために、以下において実施例を挙げ、図面と併せて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の表示装置の動作方式模式図である。
図2】本発明の表示装置の第1実施例の模式図である。
図3図2におけるA−A’断面の模式図である。
図4】本発明の表示装置の第2実施例の模式図である。
図5】本発明の表示装置の第3実施例の模式図である。
図6図5におけるB−B’断面の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本明細書において、用語「実施例」は、実例、例示又は例証として使用されることが意図されている。さらに、本明細書及び添付した特許請求の範囲で使用される冠詞「一」は、そうではないと指定されていない限り、または、単数形を意図する文脈から明らかでない限り、一般的に、一般的に、「1つ以上」を意味すると解釈され得る。
【0032】
図1図2を参照する。図1は本発明の表示装置10の動作方式模式図であり、図2は本発明の表示装置10の第1実施例の模式図である。
【0033】
本発明の表示装置10は表示パネル102とバックライトモジュールを備え、前記表示パネル102と前記バックライトモジュールは重ね合わされて一体化されている。
【0034】
本発明の表示パネル102は、TFT−LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display、薄膜晶体管液晶表示パネル)、OLED(Organic Light Emitting Diode、有機発光ダイオード表示パネル)などであってもよい。前記表示パネル102は少なくとも2つの画素ユニット1021を備え、前記表示パネル102は第1表面及び第2表面を有している。前記第1表面及び前記第2表面は互いに反対側に設けられた2つの表面である。前記表示パネル102は画像20を表示し、並びに前記表示パネルに照射された第1光線40及び第2光線50を透過させるために用いられる。前記第2光線50は、物品30から発生され又は前記物品30により反射された光線である。
【0035】
本実施例において、前記バックライトモジュールは透明又は半透明であり、即ち、前記バックライトモジュールは光線透過率を有する。前記バックライトモジュールは、前記表示パネル102に前記第1光線40を提供するために用いられる。前記バックライトモジュールは光源及び光源提供板101を備える。
【0036】
前記光源は前記第1光線40を発生するために用いられる。前記光源提供板101は第3表面及び第4表面を有し、前記第3表面及び前記第4表面は互いに反対側に設けられた2つの表面である。前記光源は前記光源提供板101の一側に設けられている。前記光源提供板101は、前記光源により発生された前記第1光線40を受光し、及び前記表示パネル102に前記第1光線40を提供するために用いられる。前記光源提供板101はさらに前記第4表面に照射された前記第2光線50を透過させるために用いられる。
【0037】
前記光源提供板101は前記光線透過率を有する。前記光線透過率は、前記光源提供板101に照射された後の前記光源提供板101を透過した光線の割合であり、即ち、前記光線透過率は、前記光源提供板101の前記第3表面に照射された後の前記第2表面から出射された光線の割合である。前記光線透過率の値は10%至〜99.9%の範囲内にあり、例えば、前記光線透過率の値は、11.4%、14.7%、15.3%、17.8%、19.1%、22.8%、24.7%、26.4%、29.3%、32.2%、36.1%、39.5%、42.3%、43.4%、46.8%、48.2%、50.9%、63.8%、66.1%、69.2%、72.1%、75.4%、77.6%、79.7%、82.0%、84.5%、86.1%、88.9%、90.2%、93.3%、95.7%、97.6%、99.9%である。
【0038】
前記表示パネル102の前記第2表面と前記光源提供板101の前記第3表面とは対向して設けられる。具体的に、前記第2表面と前記第3表面は互いに接合される。
【0039】
本実施例において、前記光源提供板101はさらに第5表面を有する。前記第5表面は前記光源提供板101の側面/上面である。
【0040】
前記光源提供板101は、少なくとも2つの光線入力インタフェース、少なくとも2つの光線提供ユニット1011及び少なくとも1つの光線伝送路を備える。
【0041】
前記光線入力インタフェースは、前記光源により発生された前記第1光線40を受光するために用いられる。前記光線入力インタフェースは前記第5表面に設けられる。前記光線入力インタフェースは前記光源に接続される。
【0042】
前記光線提供ユニット1011の前記光源提供板101における位置は、前記画素ユニット1021の前記表示パネル102における位置に対応する。前記光線提供ユニット1011は光線出力インタフェース1013を備える。
【0043】
前記光線出力インタフェース1013は、前記光線伝送路により伝送された前記第1光線40の伝播方向を変更することによって、前記第1光線40を前記光線出力インタフェース1013から出力した後に前記表示パネル102の前記画素ユニット1021に照射するために用いられる。
【0044】
前記光線伝送路は前記光線出力インタフェース1013に接続される。前記光線伝送路は、前記光源により発生された前記第1光線40を前記光線出力インタフェース1013に伝送するために用いられる。
【0045】
本実施例において、前記光線伝送路は光ファイバ管1012であり、前記光ファイバ管1012は前記第1光線40を伝送するために用いられる。前記光ファイバ管1012は第1末端及び第2末端を有する。前記第1末端は前記第5表面に位置する。前記第1末端は前記光源に接続され、前記第2末端は前記光線出力インタフェース1013に接続される。
【0046】
本実施例において、前記光ファイバ管1012の1つは、少なくとも2つの前記光線提供ユニット1011に前記第1光線40を集中的に提供する。例えば、前記光ファイバ管1012は、1列の前記光線提供ユニット1011に前記第1光線40を提供する。ここで、前記光ファイバ管1012は少なくとも2つのセグメントを有し、各セグメントは、隣接する2つの前記光線出力インタフェース1013の間に接続され、且つ、少なくとも1つの前記セグメントは、前記光線出力インタフェース1013及び前記光線入力インタフェースに接続される。即ち、前記光ファイバ管1012は、少なくとも2つの前記光線提供ユニット1011を一次元的に直列に接続して、直列に接続された前記光線提供ユニット1011に前記第1光線40を集中的に提供する。前記光ファイバ管1012は前記光線提供ユニット1011の一側に設けられる。
【0047】
図3を参照する。図3は、図2におけるA−A’断面の模式図である。
【0048】
本実施例において、前記光線出力インタフェース1013は傾斜面を備え、前記傾斜面の表面は平坦である。前記傾斜面と前記光源提供板101が位置する平面との間には角度がある。前記傾斜面は、前記光ファイバ管1012により伝送された前記第1光線40を前記画素ユニット1021中に反射するために用いられる。
【0049】
本実施例において、前記光ファイバ管1012は前記光線出力インタフェース1013の一側に設けられる。前記光ファイバ管1012は、前記光線出力インタフェース1013に対応する前記傾斜面及び前記表示パネル102の前記第2表面の間に挟まれる。前記光ファイバ管1012は結合インタフェースを有し、前記結合インタフェースは前記光線出力インタフェース1013と結合される。前記結合インタフェースは、平面であってもよく、粗面(凹凸構造を有する面)であってもよい。前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェース1013との接続位置には導光接着剤が設けられ、前記導光接着剤は透明なゲルであり、前記導光接着剤は、前記光ファイバ管1012により提供された前記第1光線が前記結合インタフェースから前記光線出力インタフェース1013に順調に移行して、前記第1光線の消耗を低減するために用いられる。さらに、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェース1013との接続位置には光漏れ防止層が更に設けられ、前記光漏れ防止層は黒色のゴム層であり、前記光漏れ防止層は、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェース1013との間の隙間に位置する前記導光接着剤の外表面に塗布される。前記導光接着剤はゲルであるため、前記導光接着剤が前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェース1013の接続位置に設けられた後に、前記隙間での前記導光接着剤の外表面は平滑な表面になることができる。前記光漏れ防止層は前記導光接着剤の前記表面に設けられるため、前記導光接着剤の内表面は前記光漏れ防止層と鏡面を形成する。該鏡面は、前記第1光線の損失を効果的に低減するように、導光接着剤の外部に出射しようとする前記第1光線を前記導光接着剤の内部に反射する(光線出力インタフェース1013中に進入する)ために用いられる。
【0050】
前記傾斜面の表面は粗い状態で設けられてもよい。例えば、前記傾斜面には散乱粒子が設けられる。前記散乱粒子は、前記傾斜面のある前記光線提供ユニット1011に対応する前記画素ユニット1021中に前記第1光線40を均一に照射するように、前記傾斜面から出射された前記第1光線40を散乱させる(発散射出する)ために用いられる。前記傾斜面上の前記散乱粒子の分布は、不均一であってもよい。前記散乱粒子の形状は不規則であり、前記散乱粒子は少なくとも1つの角を有する。具体的に、前記散乱粒子は不規則な形状の多面体である。前記散乱粒子は透明又は半透明である。前記散乱粒子は、透明な結晶であってもよい。その場合、前記散乱粒子は、接着によって前記傾斜面に設けられてもよい。又は、前記散乱粒子は、前記光線出力インタフェース1013と同じ材料であってもよい。このとき、前記散乱粒子は、前記光線出力インタフェース1013上の突起である。前記突起は、前記傾斜面をエッチングすることによって形成されてもよい。
【0051】
前記光ファイバ管1012の1つのセグメントは、隣接する2つの前記光線出力インタフェース1013に接続されるため、前記傾斜面上の前記散乱粒子は、前記第1光線40が前記光ファイバ管1012の1つのセグメントから他のセグメントに入力されるのに有利である。即ち、前記散乱粒子は、前記光ファイバ管1012の他のセグメントに入力するための前記第1光線40の全部又は多すぎる部分が前記傾斜面によって対応する前記画素ユニット1021中に反射されることを回避するのに有利であり、つまり、前記光ファイバ管1012の他のセグメントに入力される前記第1光線40が少なすぎることを回避するのに有利であり、さらに前記画素ユニット1021の各々が実質的に等しい数の前記第1光線40を得ることができるのを確実にすることに有利である。
【0052】
図4を参照する。図4は本発明の表示装置の第2実施例の模式図である。本実施例は、以下に説明する部分を除いて、上述した実施例1と同様であるものとする。
前記光源提供板101の内部にはストッパ1014が設けられ、前記ストッパ1014は、前記光ファイバ管1012を係止して、前記光ファイバ管1012を固定するために用いられる。前記ストッパ1014は、前記光ファイバ管1012の移動による前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェース1013との結合の緩みを防止するために前記光ファイバ管1012を固定することで、前記結合インタフェースと前記光線出力インタフェース1013との間の隙間が増加することを防止し、それによって、光漏れを回避し、第1光線の損失を低減する。
【0053】
上記の技術的手段によれば、前記表示パネル102に前記第1光線40を提供するための前記光源提供板101は、一定の前記第2光線40を透過させることができるため、観る者は、前記表示装置10を通じて前記表示装置10の背後にある物品30を見ることができる。前記表示装置10が前記画像20を表示するとき、前記画像20は、前記表示装置10の背後にある前記物品30に対応するシーンと重畳される。
【0054】
図5図6を参照する。図5は、本発明の表示装置の第3実施例の模式図であり、図6は、図5におけるB−B’断面の模式図である。本実施例は、以下に説明する部分を除いて、上述した第1又は第2実施例と同様であるものとする。
前記光ファイバ管1012は前記光線提供ユニット1011の中央部に設けられる。本実施例において、前記光ファイバ管1012は2つの前記光線出力インタフェース1013の間に設けられる。
【0055】
前記光ファイバ管1012が2つの前記光線出力インタフェース1013の間に設けられることにより、前記光ファイバ管1012によって提供される前記第1光線は前記画素ユニット1021全体に均一に分布することが容易になり、それによって表示効果が向上する。
【0056】
上記第1、第2、第3実施例において、前記光線出力インタフェース1013は湾曲面であってもよい。前記湾曲面は、前記光ファイバ管1012によって伝送された前記第1光線40を前記画素ユニット1021中に反射するために用いられる。
【0057】
具体的には、前記湾曲面は、前記光ファイバ管1012によって提供された前記第1光線40を分散させて前記画素ユニット1021の各領域に放出するための外側に凸となる湾曲面である。
【0058】
改善のために、前記外側に凸となる湾曲面には、上記第2実施例と類似の前記散乱粒子が設けられてもよい。
【0059】
当然のことながら、前記湾曲面は、前記光ファイバ管1012によって提供された前記第1光線40を集光して前記画素ユニット1021の1つの領域、例えば中央領域に放出するための内側に凹となる湾曲面であってもよい。
【0060】
当然のことながら、前記光線出力インタフェース1013は、前記傾斜面と前記湾曲面の任意の組み合わせであってもよい。例えば、前記光線出力インタフェース1013は、前記傾斜面、前記外側に凸となる湾曲面、前記内側に凹となる湾曲面の中の少なくとも2つを含む。
【0061】
1つ以上の実施形態に関して本発明を図示及び説明したが、当業者は、本明細書及び添付した図面を読んで理解した上で、同等の変形及び修正を想到することができる。本発明は、このようなすべての修正及び変形を含み、特許請求の範囲によってのみ限定される。特に、上記の構成要素によって実行される様々な機能に関して、そのような構成要素を記述するための用語は、構造が本明細書の例示的な実施形態における機能の開示された構造と同一でない場合であっても、該構成要素の特定の機能(例えば、それは機能的に等価である)を実行する任意の構成要素(特に指示のない限り)に対応することが意図されている。さらに、本明細書の特定の特徴は、いくつかの実施形態のうちの1つのみに関して開示されているが、そのような特徴は、例えば指定のまたは特定の用途に対して望ましいおよび有利であり得る1つまたは複数の他の実施形態と組み合わせることができる。また、用語「備える」、「有する」、「含む」、またはそれらの変形が、具体的な実施形態或いは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。
【0062】
以上により、本発明では好適な実施例を前述の通り開示したが、上述の好適な実施例は本発明を限定するものでなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定された範囲を基準とする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6