【実施例】
【0059】
以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもので限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもない。
【0060】
以下の実施例、比較例における測定及び評価は以下の方法で行った。
【0061】
1.石英ガラス繊維用集束剤のpH
堀場製作所製pHメータD−51と堀場製作所製pH電極9625−10Dを用い、石英ガラス繊維用集束剤のpHを測定した。
【0062】
2.ガラスヤーンの集束力
大栄科学精器製作所製DI式糸摩擦抱合力試験機DI−200を用い、糸交叉角30°、往復速度150rpm、荷重50gとし、10回擦った後の糸の集束力を目視で確認した。本実施例においては、○以上を合格とした。
<評価基準>
ヤーン割れ全くなし ・・・◎
ヤーン割れ一部あり ・・・○
ヤーン割れ小 ・・・△
ヤーン割れ大、毛羽立ち ・・・×
なお、上記の評価基準において、ヤーン割れが全体的にあり且つ割れの程度が小さいものを「ヤーン割れ小」とし、ヤーン割れが全体的にあり且つ割れの程度が大きいものを「ヤーン割れ大」とした。
【0063】
3.ガラスヤーンの帯電電位
ボビンから5cm離れた所にシシド静電気株式会社製静電気測定器スタチロンDX−01をセットし、0.1MPaのエアー圧で糸を連続的に飛ばしながら、ボビンの帯電電位を測定した。
【0064】
4.ガラスクロスの引張強度
JIS R 3420 2013 7.4.2に従い、測定した。
【0065】
5.ガラスヤーン及びガラスクロスの強熱減量
JIS R 3420 2013 7.3.2に従い、測定、算出した。
【0066】
6.ガラスクロスの毛羽
側面光をガラスクロスに当てながら、光学顕微鏡で3mm角の範囲を5箇所目視で確認し、毛羽の数を測定した。
【0067】
7.ガラスクロスの半田耐熱性
ガラスクロスをエポキシ樹脂ワニスに浸漬させ、ワニス塗布ガラスクロスを熱風乾燥機において150℃×5分間で乾燥させ、プリプレグを得た。次に、170℃×90分間加熱硬化させることにより、ガラスクロス/エポキシ樹脂複合シートを得た。該複合シートから5cm×5cmに切り出したテストピースを、プレッシャークッカーを用いて所定時間吸湿熱処理(1.05kg/cm
2(G)、121℃)し、次いで25℃の水に15分間浸漬した。その後、テストピースを260℃の半田浴に25秒間浸漬し、引き上げた後テストピースに張り付いた余分な半田を削り落とし、半田浸漬前と同様の形態とした。半田を削り落としたテストピースの表面を目視で観察し、耐熱性を評価した。本実施例においては、○以上を合格とした。
<評価基準>
界面剥離小 ・・・◎
界面剥離中 ・・・○
全面剥離 ・・・×
【0068】
[ワニスの組成]
エポキシ樹脂:三菱化学(株)製 jER5046B80 100重量部
硬化剤: 関東化学(株)製 ジシアンジアミド 3.2重量部
硬化促進剤: 関東化学(株)製 N,N-ジメチルベンジルアミン 0.2重量部
希釈溶剤: 関東化学(株)製 ジメチルホルムアミド 30重量部
【0069】
(実施例1)
カチオン系水溶性ウレタン樹脂としてスーパーフレックス600(第一工業製薬製)を2重量%、カチオン系シランカップリング剤としてN−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩を0.45重量%、カチオン系柔軟剤としてポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩を0.4重量%、その他成分としてラウリルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェートを0.06重量%、ポリエチレンイミンを0.1重量%、塩酸を3.6重量%含み、残りが水からなる石英ガラス繊維用集束剤を調整した。石英ガラス繊維用集束剤のpHの測定は、該石英ガラス繊維用集束剤を用いて行った。
【0070】
図1に概略を示した状態で、バーナー1のノズルに、直径0.2mmの石英ガラス繊維である石英ガラス素材2を導入して加熱延伸して、直径4μmの石英ガラスフィラメントからなる石英ガラス繊維3を作製した。そして、各石英ガラス繊維に実施例1に示した石英ガラス繊維用集束剤をアプリケーター4にて塗布した後に集束機5により集束し、巻取り機6により巻き取って石英ガラスフィラメント本数50本の石英ガラスストランド7を作製した。巻き取った石英ガラスストランド7に25mmあたり1回の撚りを掛け、番手1.38texの石英ガラスヤーンを作製した。石英ガラスヤーンの集束力、帯電電位及び強熱減量の測定は、該石英ガラスヤーンを用いて行った。
【0071】
得られた石英ガラスヤーンを用いて整経を行い、ガラス繊維用2次集束剤を塗布せずにビーミングを行い、整経ビームを得た。得られた整経ビームをエアージェット織機にセットし、緯糸として得られた石英ガラスヤーンを用いて、経糸密度が95本/25mm、緯糸密度が95本/25mmの平織の石英ガラスクロスを得た。
【0072】
得られた石英ガラスクロスを用いて、水洗と開繊処理を行った。石英ガラスクロスの引張強度、強熱減量、毛羽及び半田耐熱性の測定は、該石英ガラスクロスを用いて行った。
【0073】
(実施例2)
カチオン系水溶性ウレタン樹脂としてスーパーフレックス600(第一工業製薬製)を2重量%、カチオン系シランカップリング剤としてN−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩を0.45重量%、カチオン系柔軟剤としてポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩を0.4重量%、その他成分としてオクチルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェートを0.06重量%、ポリエチレンイミンを0.1重量%、酢酸を30重量%含み、残りが水からなる石英ガラス繊維用集束剤を調整した。それ以外は実施例1と同様に行い、石英ガラスクロスを得た。
【0074】
(実施例3)
カチオン系水溶性ウレタン樹脂としてスーパーフレックス600(第一工業製薬製)を2重量%、カチオン系シランカップリング剤としてN−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩を0.45重量%、カチオン系柔軟剤としてポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩を0.4重量%、その他成分としてステアリルトリメチルアンモニウムクロライドを0.46重量%、ポリエチレンイミンを0.1重量%、酢酸を4重量%含み、残りが水からなる石英ガラス繊維用集束剤を調整した。それ以外は実施例1と同様に行い、石英ガラスクロスを得た。
【0075】
(実施例4)
カチオン系水溶性ウレタン樹脂としてスーパーフレックス600(第一工業製薬製)を2重量%、カチオン系シランカップリング剤としてN−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩を0.45重量%、カチオン系柔軟剤としてポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩を0.4重量%、その他成分としてジステアリルジメチルアンモニウムクロライドを0.46重量%、ポリエチレンイミンを0.1重量%、酢酸を4重量%含み、残りが水からなる石英ガラス繊維用集束剤を調整した。それ以外は実施例1と同様に行い、石英ガラスクロスを得た。
【0076】
(実施例5)
カチオン系水溶性ウレタン樹脂としてスーパーフレックス600(第一工業製薬製)を2重量%、カチオン系シランカップリング剤としてN−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩を0.45重量%、カチオン系柔軟剤としてポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩を0.4重量%、その他成分としてラウリルメチルアンモニウムクロライドを0.46重量%、ポリエチレンイミンを0.1重量%、酢酸を0.15重量%含み、残りが水からなる石英ガラス繊維用集束剤を調整した。それ以外は実施例1と同様に行い、石英ガラスクロスを得た。
【0077】
(実施例6)
実施例2の石英ガラス繊維用集束剤を調整した。石英ガラス繊維用集束剤のpHの測定は、該石英ガラス繊維用集束剤を用いて行った。
【0078】
図1に概略を示した状態で、バーナー1のノズルに、直径0.2mmの石英ガラス繊維である石英ガラス素材2を導入して加熱延伸して、直径3.5μmの石英ガラスフィラメントからなる石英ガラス繊維3を作製した。そして、各石英ガラス繊維に実施例6に示したガラス繊維用集束剤をアプリケーター4にて塗布した後に集束機5により集束し、巻取り機6により巻き取って単繊維本数50本の石英ガラスストランド7を作製した。巻き取った石英ガラスストランド7に25mmあたり1回の撚りを掛け、番手1.07texの石英ガラスヤーンを作製した。石英ガラスヤーンの集束力、帯電電位及び強熱減量の測定は、該石英ガラスヤーンを用いて行った。
【0079】
得られた石英ガラスヤーンを用いて整経を行い、ガラス繊維用2次集束剤を塗布せずにビーミングを行い、整経ビームを得た。得られた整経ビームをエアージェット織機にセットし、緯糸として得られた石英ガラスヤーンを用いて、経糸密度が105本/25mm、緯糸密度が105本/25mmの平織の石英ガラスクロスを得た。
【0080】
得られた石英ガラスクロスを用いて、水洗と開繊処理を行った。石英ガラスクロスの引張強度、強熱減量、毛羽及び半田耐熱性の測定は、該石英ガラスクロスを用いて行った。
【0081】
(実施例7)
実施例2の石英ガラス繊維用集束剤を調整した。石英ガラス繊維用集束剤のpHの測定は、該石英ガラス繊維用集束剤を用いて行った。
【0082】
図1に概略を示した状態で、バーナー1のノズルに、直径0.3mmの石英ガラス繊維である石英ガラス素材2を導入して加熱延伸して、直径7.3μmの石英ガラスフィラメントからなる石英ガラス繊維3を作製した。そして、各石英ガラス繊維に実施例7に示したガラス繊維用集束剤をアプリケーター4にて塗布した後に集束機5により集束し、巻取り機6により巻き取って石英ガラスフィラメント本数200本の石英ガラスストランド7を作製した。巻き取った石英ガラスストランド7に25mmあたり1回の撚りを掛け、番手18.4texの石英ガラスヤーンを作製した。石英ガラスヤーンの集束力、帯電電位及び強熱減量の測定は、該石英ガラスヤーンを用いて行った。
【0083】
得られた石英ガラスヤーンを用いて整経を行い、ガラス繊維用2次集束剤を塗布せずにビーミングを行い、整経ビームを得た。得られた整経ビームをエアージェット織機にセットし、緯糸として得られた石英ガラスヤーンを用いて、経糸密度が65本/25mm、緯糸密度が62本/25mmの平織の石英ガラスクロスを得た。
【0084】
得られた石英ガラスクロスに対して、水洗と開繊処理は行わなかった。石英ガラスクロスの引張強度、強熱減量、毛羽及び半田耐熱性の測定は、該石英ガラスクロスを用いて行った。
【0085】
実施例1〜7により得られた結果を表1に示す。
【0086】
【表1】
【0087】
(比較例1)
ハイアミロースコーンスターチを1.2重量%、レギュラーコーンスターチを2.8重量%、牛脂を0.8重量%、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを0.08重量%、ポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩を0.24重量%、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドを0.24重量%、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメトキシシランを0.1重量%、防腐剤0.01%含み、残りが水からなる石英ガラス繊維用集束剤を調整した。石英ガラス繊維用集束剤のpHの測定は、該石英ガラス繊維用集束剤を用いて行った。
【0088】
図1に概略を示した状態で、バーナー1のノズルに、直径0.2mmの石英ガラス繊維である石英ガラス素材2を導入して加熱延伸して、直径4μmの石英ガラスフィラメントからなる石英ガラス繊維3を作製した。そして、各石英ガラス繊維に比較例1に示したガラス繊維集束剤をアプリケーター4にて塗布した後に集束機5により集束し、巻取り機6により巻き取って石英ガラスフィラメント本数50本の石英ガラスストランド7を作製した。巻き取った石英ガラスストランド7に25mmあたり1回の撚りを掛け、番手1.38texの石英ガラスヤーンを作製した。ガラスヤーンの集束力、帯電電位及び強熱減量の測定は、該ガラスヤーンを用いて行った。
【0089】
得られた石英ガラスヤーンを用いて整経を行い、澱粉系ガラス繊維用2次集束剤を塗布し、乾燥させながらビーミングを行い、整経ビームを得た。得られた整経ビームをエアージェット織機にセットし、緯糸として得られた石英ガラスヤーンを用いて、経糸密度が95本/25mm、緯糸密度が95本/25mmの平織の石英ガラスクロスを得た。
【0090】
得られた石英ガラスクロスを用いて、加熱脱油と開繊処理、さらにシラン処理を行った。石英ガラスクロスの引張強度、強熱減量、毛羽及び半田耐熱性の測定は、該石英ガラスクロスを用いて評価した。
【0091】
(比較例2)
カチオン系水溶性ウレタン樹脂としてスーパーフレックス600(第一工業製薬製)を2重量%、アミノシランカップリング剤としてN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメトキシシランを0.45重量%、カチオン系柔軟剤としてポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩を0.4重量%、その他成分としてラウリルメチルアンモニウムクロライドを0.46重量%、ポリエチレンイミンを0.1重量%、酢酸を0.15重量%含み、残りが水からなる石英ガラス繊維用集束剤を調整した。それ以外は実施例1と同様に行い、石英ガラスクロスを得た。
【0092】
(比較例3)
ノニオン系水溶性ウレタン樹脂としてスーパーフレックス500(第一工業製薬製)を2重量%、カチオン系シランカップリング剤としてN−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩を0.45重量%、カチオン系柔軟剤としてポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩を0.4重量%、その他成分としてオクチルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェートを0.06重量%、ポリエチレンイミンを0.1重量%、酢酸を30重量%含み、残りが水からなる石英ガラス繊維用集束剤を調整した。それ以外は実施例1と同様に行い、石英ガラスクロスを得た。
【0093】
(比較例4)
カチオン系水溶性ウレタン樹脂としてスーパーフレックス600(第一工業製薬製)を2重量%、カチオン系シランカップリング剤としてN−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩を0.45重量%、カチオン系柔軟剤としてポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩を0.4重量%、その他成分としてオクチルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェートを0.06重量%、ポリエチレンイミンを0.1重量%、酢酸を0.02重量%含み、残りが水からなる集束剤を調整したが、サイズ剤が安定せず、均一に塗布することができなかった。
【0094】
(比較例5)
カチオン系水溶性エポキシ樹脂としてアデカレジンEM−0436F(ADEKA製)を2重量%、カチオン系シランカップリング剤としてN−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩を0.45重量%、カチオン系柔軟剤としてポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩を0.4重量%、その他成分としてオクチルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェートを0.06重量%、ポリエチレンイミンを0.1重量%、酢酸を30重量%含み、残りが水からなる石英ガラス繊維用集束剤を調整した。それ以外は実施例1と同様に行い、石英ガラスクロスを得た。
【0095】
(比較例6)
実施例2の石英ガラス繊維用集束剤を調整した。これを直径4μmのEガラスフィラメントからなるEガラスヤーンに塗布した以外、実施例1と同様に行い、Eガラスクロスを得た。
【0096】
比較例1〜6により得られた結果を表2に示す。
【0097】
【表2】
【0098】
実施例1〜7にて得られた石英ガラスヤーンは、pHが1〜5で、カチオン系水溶性ウレタン樹脂、カチオン系シランカップリング剤、カチオン系柔軟剤を含有する石英ガラス繊維用集束剤を塗布したものであるため、石英ガラス繊維の帯電電位を+1.5kV〜−1.0kVの範囲に収められ、ガラス繊維用2次集束剤を用いなくとも製織時に必要な集束力を十分に有するものであった。また、この石英ガラスヤーンを製織して得られた石英ガラスクロスは加熱脱油が不要であるため、従来の澱粉系ガラス繊維用集束剤を用いた比較例1に比べ、高強度となった。特に、実施例1〜3にて得られた石英ガラスヤーンpHが1以上3未満であるため、カチオン系シランカップリング剤と石英ガラス繊維が強固に結合したことにより、帯電電位が±0kV付近となり製織中の毛羽を効果的に抑制することができ、よりクロス強度の高い石英ガラスクロスを得ることができた。さらに、カチオン系シランカップリング剤としてN−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩を用いることで、アミノシランカップリング剤であるN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメトキシシランを用いた比較例2よりも良好な耐熱性が得られた。
【0099】
一方、ノニオン系ウレタン樹脂を用いた比較例3のガラス繊維用集束剤が塗布されたガラスヤーンは負に大きく帯電していたため、ヤーンの集束力が悪くなり、製織中の毛羽発生を抑制できなかった。比較例4の石英ガラス繊維用集束剤はpHが5以上であったために安定した石英ガラス繊維用集束剤が得られず、均一な塗布ができなかった。カチオン系エポキシ樹脂を用いた比較例5のガラス繊維用集束剤が塗布されたガラスヤーンは、硬いためにしなやかさに乏しく、製織中の毛羽発生を抑制することができなかった。Eガラスヤーンに石英ガラス繊維用集束剤を塗布した比較例6では、pHが1以上3未満と低いために、Eガラス繊維にダメージが入り強度が低下した。