(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6388843
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】監視装置、遠隔監視システムおよび監視プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 1/26 20060101AFI20180903BHJP
G06F 1/28 20060101ALI20180903BHJP
H02J 13/00 20060101ALI20180903BHJP
【FI】
G06F1/26 334P
G06F1/28 Z
H02J13/00 301A
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-55113(P2015-55113)
(22)【出願日】2015年3月18日
(65)【公開番号】特開2016-177350(P2016-177350A)
(43)【公開日】2016年10月6日
【審査請求日】2017年8月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】栗原 義輝
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 真
(72)【発明者】
【氏名】河原 正典
【審査官】
征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−128984(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/26
H02J13/00
H04L13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象装置からモニタリング情報を取得する情報取得部と、
電源から通信装置へ電力を供給する電力供給路を導通/遮断するためにオン状態とオフ状態との間で切り替わるスイッチ部を制御する電源制御部と、を備え、
前記電源制御部は、前記スイッチ部をオフ状態にし、再度オン状態にするリフレッシュ動作を、前記通信装置の障害の有無に関わらず行う監視装置であって、
前記監視対象装置は、直流電力を入力し、交流電力に変換して出力するパワーコンディショナであり、前記電源制御部は、前記直流電力による発電量が閾値を下回る場合に前記リフレッシュ動作を行うことを特徴とする監視装置。
【請求項2】
前記電源制御部は、定期的に、または所定のイベントが発生した時に、前記リフレッシュ動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
前記スイッチ部を制御する制御信号が流れる信号出力線をさらに備える請求項1または2に記載の監視装置。
【請求項4】
前記情報取得部により取得されたモニタリング情報を、前記通信装置に通信可能に接続された情報処理装置に出力する情報出力部をさらに備え、
前記通信装置は、前記情報処理装置から情報を受信しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の監視装置。
【請求項5】
前記電源制御部が前記リフレッシュ動作を行うことにより、前記通信装置は初期化されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の監視装置。
【請求項6】
監視対象装置と、
通信装置と、
前記通信装置に通信可能に接続された情報処理装置と、
電源から前記通信装置へ電力を供給する電力供給路を導通/遮断するためにオン状態とオフ状態との間で切り替わるスイッチ部と、
監視装置と、を備え、
前記監視装置は、
前記監視対象装置からモニタリング情報を取得する情報取得部と、
前記スイッチ部をオフ状態にし、再度オン状態にするリフレッシュ動作を、前記通信装置の障害の有無に関わらず行う電源制御部と、を有し、
前記監視対象装置は、直流電力を入力し、交流電力に変換して出力するパワーコンディショナであり、前記電源制御部は、前記直流電力による発電量が閾値を下回る場合に前記リフレッシュ動作を行うことを特徴とする遠隔監視システム。
【請求項7】
コンピュータを、
監視対象装置からモニタリング情報を取得する情報取得手段、および
電源から通信装置へ電力を供給する電力供給路を導通/遮断するためにオン状態とオフ状態との間で切り替わるスイッチ部を制御する電源制御手段であって、前記スイッチ部をオフ状態にし、再度オン状態にするリフレッシュ動作を、前記通信装置の障害の有無に関わらず行う、電源制御手段
として機能させるための監視プログラムであって、
前記監視対象装置は、直流電力を入力し、交流電力に変換して出力するパワーコンディショナであり、前記電源制御手段は、前記直流電力による発電量が閾値を下回る場合に前記リフレッシュ動作を行う、監視プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視装置、遠隔監視システムおよび監視プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、監視対象の装置からアラームや試験データ等のモニタリング情報を取得し、監視端末にモニタリング情報を表示する遠隔監視システムが知られている。この遠隔監視システムは、監視対象の装置からモニタリング情報を取得する監視装置と、監視装置により取得されたモニタリング情報を公衆回線やインターネット等の通信ネットワークを介してサーバや監視端末に送信する通信装置(通信モジュール)と、モニタリング情報を表示する監視端末とを有している。これにより、監視端末から監視対象装置を遠隔監視することができる。
【0003】
上記遠隔監視システムにおいて、通信装置が異常状態に陥った際、遠隔監視を再開するために通信装置を復旧させる必要がある。
【0004】
特許文献1には、通信機器の通信状態を検出し、通信機器が異常であると判断した場合に、通信機器を直接リセットして復旧させる復旧装置が記載されている。また、特許文献2には、キャリア信号の所定のオンオフパターンを検出すると、システム電源切断指示信号を出力して遠隔情報処理装置の電源を切断する遠隔電源制御装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−13469号公報
【特許文献2】特開平4−269043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、遠隔監視システムに用いられる通信装置として、様々なメーカや型番の製品が使用される可能性がある。このため、監視装置は、相手方の通信装置の仕様に準拠する必要があり、通信装置が異常状態に陥った場合には通信装置の仕様に応じた方法で障害の検知や復旧を行う必要がある。
【0007】
なお、本明細書において、「異常状態」は、通信装置の機能不全のほか、最適な状態でない場合も含む。例えば、通信装置が無線通信を行う場合、いったん基地局との間で通信が確立されると、より近い基地局が見つかっても接続変更が行われないことがあるが、このような状態も異常状態に含まれる。
【0008】
特許文献1の場合、通信機器の仕様に応じて通信機器の異常検出・判断方法が異なるため、通信機器の仕様に応じて復旧装置をカスタマイズする必要がある。また、特許文献2の場合、パターン信号を検出する手段が必要であり、装置構成が複雑化するという問題がある。
【0009】
本発明は、通信装置の仕様ごとに異なる障害の検知・復旧方法を用いることなく、通信装置を異常状態から復旧させることができる監視装置、遠隔監視システムおよび監視プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る監視装置は、
監視対象装置からモニタリング情報を取得する情報取得部と、
電源から通信装置へ電力を供給する電力供給路を導通/遮断するためにオン状態とオフ状態との間で切り替わるスイッチ部を制御する電源制御部と、を備え、
前記電源制御部は、前記スイッチ部をオフ状態にし、再度オン状態にするリフレッシュ動作を、前記通信装置の障害の有無に関わらず行うことを特徴とする。
【0011】
また、前記監視装置において、
前記電源制御部は、定期的に、または所定のイベントが発生した時に、前記リフレッシュ動作を行うようにしてもよい。
【0012】
また、前記監視装置において、
前記監視対象装置は、太陽電池により発電された直流電力を入力し、交流電力に変換して出力するパワーコンディショナであり、前記電源制御部は、前記太陽電池による発電量が閾値を下回る場合に前記リフレッシュ動作を行うようにしてもよい。
【0013】
また、前記監視装置において、
前記スイッチ部を制御する制御信号が流れる信号出力線をさらに備えてもよい。
【0014】
また、前記監視装置において、
前記情報取得部により取得されたモニタリング情報を、前記通信装置に通信可能に接続された情報処理装置に出力する情報出力部をさらに備え、
前記通信装置は、前記情報処理装置から情報を受信しないようにしてもよい。
【0015】
また、前記監視装置において、
前記電源制御部が前記リフレッシュ動作を行うことにより、前記通信装置は初期化されてもよい。
【0016】
本発明に係る遠隔監視システムは、
監視対象装置と、
通信装置と、
前記通信装置に通信可能に接続された情報処理装置と、
電源から前記通信装置へ電力を供給する電力供給路を導通/遮断するためにオン状態とオフ状態との間で切り替わるスイッチ部と、
監視装置と、を備え、
前記監視装置は、
前記監視対象装置からモニタリング情報を取得する情報取得部と、
前記スイッチ部をオフ状態にし、再度オン状態にするリフレッシュ動作を、前記通信装置の障害の有無に関わらず行う電源制御部と、を有する、
ことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る監視プログラムは、
コンピュータを、
監視対象装置からモニタリング情報を取得する情報取得手段、および
電源から通信装置へ電力を供給する電力供給路を導通/遮断するためにオン状態とオフ状態との間で切り替わるスイッチ部を制御する電源制御手段であって、前記スイッチ部をオフ状態にし、再度オン状態にするリフレッシュ動作を、前記通信装置の障害の有無に関わらず行う、電源制御手段
として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明では、電源から通信装置へ電力を供給する電力供給路を導通/遮断するためにオン状態とオフ状態との間で切り替わるスイッチ部を制御する電源制御部を備え、この電源制御部が、スイッチ部に対し、通信装置の障害の有無に関わらず、スイッチ部をオフ状態にし、再度オン状態にするリフレッシュ動作を行う。これにより、本発明によれば、通信装置の仕様ごとに異なる障害の検知・復旧方法を用いることなく、通信装置を異常状態から復旧させることができる。
【0019】
また、本発明では、上記のように、電源制御部が通信装置の障害の有無に関わらずリフレッシュ動作を行うため、通信装置を電源投入直後の状態に保つことができる。これにより、本発明によれば、通信装置の潜在的な問題を未然に除去し、障害の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係る遠隔監視システム1の概略的な構成図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る監視装置10の概略的な構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
【0022】
<遠隔監視システム1>
まず、
図1を参照して、本発明の実施形態に係る遠隔監視システム1について説明する。
【0023】
遠隔監視システム1は、
図1に示すように、監視装置10と、スイッチ部40と、監視対象装置50と、通信装置60と、情報処理装置70とを備えている。
【0024】
監視装置10は、監視対象装置50を監視するための装置であり、監視対象装置50からモニタリング情報を取得し、当該情報を通信装置に出力するように構成されている。ここで、モニタリング情報は、監視対象装置50のアラーム、動作ステータス、試験データ等である。監視対象装置50がパワーコンディショナの場合、モニタリング情報に太陽電池による発電量を含んでもよい。
【0025】
図1に示すように、監視装置10は、監視対象装置50および通信装置60に通信可能に接続されている。監視装置10は、信号出力線45によりスイッチ部40に接続されている。監視装置10は、交流電源等の電源80から供給される電力により動作する。なお、監視装置10は、バッテリ等の直流電源により動作するように構成されていてもよい。監視装置10の内部構成については、後ほど
図2を参照して詳しく説明する。
【0026】
スイッチ部40は、
図1に示すように、電源80から通信装置60へ電力を供給する電力供給路に配置されている。スイッチ部40は、電力供給路を導通/遮断するためにオン状態とオフ状態との間で切り替わる。スイッチ部40は、監視装置10から送信され信号出力線45を伝播した制御信号によりオン/オフ制御される。このスイッチ部40は、例えばリレースイッチ、電力用半導体スイッチにより構成される。
【0027】
信号出力線45は、監視装置10とスイッチ部40を接続する信号線である。信号出力線45には、監視装置10(電源制御部12)から出力されスイッチ部40を制御する制御信号が流れる。なお、監視装置10は、有線(信号出力線45)によりスイッチ部40に制御可能に接続される場合に限らず、無線によりスイッチ部40に制御可能に接続されてもよい。
【0028】
監視対象装置50は、監視装置10により監視される装置であり、特に限定されるものではない。例えば、監視対象装置50は、太陽電池により発電された直流電力を入力し、交流電力に変換して出力するパワーコンディショナである。
【0029】
通信装置60は、モデム等の通信モジュールであり、無線または有線により通信ネットワークに接続されている。この通信装置60は、電源80から供給される電力により動作する。監視装置10と情報処理装置70は、通信装置60を介して通信を行うことが可能である。
【0030】
なお、通信装置60は、モニタリング情報の発信専用装置として構成されてもよい。即ち、通信装置60は、監視装置10から出力されたモニタリング情報を情報処理装置70に送信するのみであり、情報処理装置70から情報を受信しないように構成されてもよい。これにより、監視装置10(電源制御部12)は、自身がモニタリング情報を通信装置60に出力していないときは通信装置60が情報処理装置70と通信を行っていないと判断できることから、比較的自由なタイミングで後述のリフレッシュ動作を行うことができる。
【0031】
情報処理装置70は、通信装置60に通信可能に接続され、監視装置10から送信されたモニタリング情報を受信する。情報処理装置70は、サーバまたは監視端末である。情報処理装置70であるサーバは、モニタリング情報を蓄積し、監視端末からの要求に応じてモニタリング情報を監視端末に出力する。情報処理装置70である監視端末は、受信したモニタリング情報を液晶ディスプレイ等の表示部に表示する。
【0032】
なお、上記の監視装置10、通信装置60およびスイッチ部40のうち少なくともいずれか一つは、監視対象装置50の筐体内に設けられてもよい。
【0033】
次に、監視装置10の内部構成について、
図2を参照して詳しく説明する。
【0034】
<監視装置10>
監視装置10は、
図2に示すように、制御部15と、通信部16と、記憶部17とを備えている。
【0035】
通信部16は、監視装置10が外部装置(監視対象装置50、通信装置60)との間で情報を送受信する。この通信部16は、監視対象装置50との間で通信を行う第1通信部(図示せず)と、通信装置60との間で通信を行う第2通信部(図示せず)とを有する。なお、一つの通信部(通信モジュール)が監視対象装置50および通信装置60の両方と通信を行ってもよい。
【0036】
記憶部17は、監視対象装置50から取得したモニタリング情報等の情報を記憶する。記憶部17は、ハードディスク、不揮発性半導体メモリ等を有する。なお、記憶部17には、監視装置10が動作するためのプログラムが格納されてもよい。
【0037】
制御部15は、情報取得部11と、電源制御部12と、情報出力部13とを有する。制御部15は、ハードウェアで構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェア(監視プログラム)で構成されてもよい。
【0038】
情報取得部11は、通信部16を介して、監視対象装置50からモニタリング情報を取得する。そして、この情報取得部11は、監視対象装置50から取得したモニタリング情報を記憶部17に格納する。
【0039】
なお、情報取得部11は、定期的にモニタリング情報を取得してもよいし、あるいは、情報処理装置70からの指示によりモニタリング情報を取得してもよい。
【0040】
電源制御部12は、スイッチ部40を制御する。より詳しくは、電源制御部12は、通信装置60の障害の有無に関わらず、リフレッシュ動作を行う。ここで、リフレッシュ動作は、スイッチ部40をオフ状態にし、その後、再度オン状態にすることである。リフレッシュ動作により、通信装置60は初期化(リセット)される。
【0041】
電源制御部12は、所定の時間間隔で定期的にリフレッシュ動作を行ってもよい。なお、電源制御部12は、所定のイベントが発生した時にリフレッシュ動作を行ってもよい。例えば、通信装置60が異常状態に陥った場合や、監視対象装置50に接続された太陽電池による発電量が所定の閾値を下回った場合に、電源制御部12はリフレッシュ動作を行ってもよい。
【0042】
情報出力部13は、情報取得部11により取得されたモニタリング情報を情報処理装置70に出力する。より詳しくは、情報出力部13は、記憶部17に格納されたモニタリング情報を読み出し、読み出したモニタリング情報を通信部16および通信装置60を介して情報処理装置70に出力する。
【0043】
監視対象装置50がパワーコンディショナの場合、電源制御部12は、太陽電池による発電量が所定の閾値を下回る場合にリフレッシュ動作を行うことが好ましい。例えば、電源制御部12は、太陽電池による発電が殆ど行われない時間帯(曇りまたは雨の日、夜間等)にリフレッシュ動作を行う。パワーコンディショナは殆ど動作していないため、リフレッシュ動作により一時的に遠隔監視できない状態になっても、その影響を抑えることができる。
【0044】
上記のように、本実施形態に係る監視装置10では、電源制御部12がスイッチ部40に対し、通信装置60の障害の有無に関わらずリフレッシュ動作を行う。これにより、通信装置60が異常状態に陥った際、通信装置60の仕様ごとに異なる障害の検知・復旧方法を用いることなく、通信装置60を異常状態から復旧させることができる。
【0045】
また、本実施形態によれば、通信装置60と基地局との間で無線通信が確立された後であっても、通信装置60により近い基地局が見つかれば接続変更が行われることとなり、より良好な通信状態を確立することができる。
【0046】
また、電源制御部12が通信装置60の障害の有無に関わらずリフレッシュ動作を行うため、通信装置60を電源投入直後の状態に保つことができる。電源投入直後の状態は最も障害の発生する可能性が少ない状態である。これにより、本実施形態によれば、通信装置60の潜在的な問題を未然に除去し、障害の発生を防止することができる。
【0047】
なお、制御部15がソフトウェア(監視プログラム)で構成される場合、通信装置60に特有の障害検知・復旧方法をサポートする必要がなくなるため、監視装置60のソフトウェアを簡素化、低コスト化することができる。
【0048】
上述した実施形態で説明した遠隔監視システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、遠隔監視システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0049】
また、遠隔監視システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0050】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 遠隔監視システム
10 監視装置
11 情報取得部
12 電源制御部
13 情報出力部
15 制御部
16 通信部
17 記憶部
40 スイッチ部
45 信号出力線
50 監視対象装置
60 通信装置
70 情報処理装置
80 電源