【文献】
Qualcomm Incorporated,HARQ Design for TDD UL-DL reconfiguration [online],3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133583,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133583.zip>,2013年 8月10日
【文献】
ITRI,HARQ timeline for TDD eIMTA [online],3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133315,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133315.zip>,2013年 8月 9日
【文献】
NTT DOCOMO,HARQ Design for eIMTA [online],3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133451,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133451.zip>,2013年 8月10日
【文献】
NEC Group,HARQ-timing for TDD eIMTA system [online],3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133340,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133340.zip>,2013年 8月10日
【文献】
CMCC,Discussion on HARQ timeline for TDD eIMTA [online],3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133520,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133520.zip>,2013年 8月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていることを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第1の値であり、前記1つまたは複数のサブフレーム番号が前記アップリンク用サブフレームに関連付けられていないことを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第2の値である、請求項1に記載の方法。
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームが、別のアップリンク許可を受信するために使用される固定ダウンリンクサブフレームの後に配置される、請求項4に記載の方法。
1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていることを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第1の値であり、前記1つまたは複数のサブフレーム番号が前記アップリンク用サブフレームに関連付けられていないことを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第2の値である、請求項7に記載の装置。
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームが、別のアップリンク許可を受信するために使用される固定ダウンリンクサブフレームの後に配置される、請求項10に記載の装置。
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームからの前記アップリンク許可または前記固定ダウンリンクサブフレームからの前記別のアップリンク許可のうちの1つを、
前記アップリンク許可を復号する時間および前記別のアップリンク許可を復号する時間、または
前記動的なUL/DLサブフレーム構成中のインジケータ
のうちの少なくとも1つに基づいて選択するための手段をさらに備える、請求項11に記載の装置。
1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていることを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第1の値であり、前記1つまたは複数のサブフレーム番号が前記アップリンク用サブフレームに関連付けられていないことを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第2の値である、請求項13に記載の装置。
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームが、別のアップリンク許可を受信するために使用される固定ダウンリンクサブフレームの後に配置される、請求項16に記載の装置。
1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていることを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第1の値であり、前記1つまたは複数のサブフレーム番号が前記アップリンク用サブフレームに関連付けられていないことを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第2の値である、請求項19に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームが、別のアップリンク許可を受信するために使用される固定ダウンリンクサブフレームの後に配置される、請求項22に記載コンピュータ可読記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0025]添付の図面に関して以下に記載する詳細な説明は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解をもたらす目的で、具体的な詳細を含んでいる。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることは、当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、よく知られている構造および構成要素は、そのような概念を不明瞭にすることを避けるために、ブロック図の形態で示されている。
【0011】
[0026]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および方法について、以下の詳細な説明において説明し、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示す。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
【0012】
[0027]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0013】
[0028]したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装した場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスクROM(CD−ROM)もしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CDと、レーザーディスク(登録商標)(disc)と、光ディスク(disc)と、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)と、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)とを含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0014】
[0029]
図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)120と、事業者のインターネットプロトコル(IP)サービス122とを含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示していない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者なら容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示する様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
【0015】
[0030]E−UTRANは、発展型ノードB(eNB)106と他のeNB108とを含む。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、バックホール(たとえば、X2インターフェース)を介して他のeNB108に接続され得る。eNB106は、基地局、ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソール、タブレット、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0016】
[0031]eNB106はEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)ゲートウェイ124と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)126と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118とを含み得る。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を行う。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118は事業者のIPサービス122に接続される。通信事業者のIPサービス122は、インターネットと、イントラネットと、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)と、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)とを含み得る。BM−SC126は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を与え得る。BM−SC126は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働き得、PLMN内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールし、配信するために使用され得る。MBMSゲートウェイ124は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multicast Broadcast Single Frequency Network)エリアに属するeNB(たとえば、106、108)にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を収集することとを担当し得る。
【0017】
[0032]
図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200はいくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH)であり得る。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中のすべてのUE206にEPC110へのアクセスポイントを与えるように構成される。アクセスネットワーク200のこの例では集中コントローラはないが、代替構成では集中コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線関係機能を担当する。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、3つの)セル(セクタとも呼ばれる)をサポートし得る。「セル」という用語は、eNBの最も小さいカバレージエリアを指すことがあり、および/またはeNBサブシステムサービングは特定のカバレージエリアである。さらに、「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0018】
[0033]アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者なら以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示する様々な概念はLTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供するためにCDMAを採用する。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAなどのCDMAの他の変形態とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、ならびに、OFDMAを採用する発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、3GPPという組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2という組織からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課された全体的な設計制約に依存することになる。
【0019】
[0034]eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、eNB204は、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を活用することが可能になる。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUE206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャとともにUE206に到着し、これにより、UE206の各々は、そのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。UL上で、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、これにより、eNB204は、空間的にプリコーディングされた各データストリームのソースを識別することが可能になる。
【0020】
[0035]空間多重化は、概して、チャネル状態が良いときに使用される。チャネル状態があまり好ましくないときは、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを介した送信のためにデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
【0021】
[0036]以下の詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様について、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムに関して説明する。OFDMは、OFDMシンボル内のいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトル拡散技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間される。離間は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガード間隔(たとえば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
【0022】
[0037]
図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す
図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックは、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、各OFDMシンボル中のノーマルサイクリックプレフィックスについて、時間領域中に7つの連続するOFDMシンボル、または84個のリソース要素を含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスについて、リソースブロックは、時間領域中に6つの連続するOFDMシンボルを含んでおり、72個のリソース要素を有する。R302、304として示されるリソース要素のいくつかはDL基準信号(DL−RS)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS:UE-specific RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上のみで送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調方式に依存する。したがって、UEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調方式が高いほど、UEのデータレートは高くなる。
【0023】
[0038]
図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す
図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、単一のUEがデータセクション中の隣接サブキャリアのすべてを割り当てられることを可能にし得る、隣接サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
【0024】
[0039]UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bを割り当てられ得る。UEは、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bをも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
【0025】
[0040]初期システムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)430中でUL同期を達成するために、リソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数はネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)中でまたは少数の隣接サブフレームのシーケンス中で搬送され、UEはフレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みのみを行うことができる。
【0026】
[0041]
図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す
図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、3つのレイヤ、すなわち、レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3で示される。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤは本明細書では物理レイヤ506と呼ばれる。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担う。
【0027】
[0042]ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、ネットワーク側のeNBにおいて終端される、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)514サブレイヤとを含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、遠端UE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含めて、L2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
【0028】
[0043]PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を行う。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するための上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、UEのためのeNB間のハンドオーバサポートとをもたらす。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよびリアセンブリと、紛失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による、順が狂った受信を補償するためのデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセル中の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り振ることを担当する。MACサブレイヤ510はまた、HARQ動作を担当する。
【0029】
[0044]制御プレーンでは、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)中に無線リソース制御(RRC)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(たとえば、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担当する。
【0030】
[0045]
図6は、アクセスネットワーク中でUE650と通信しているeNB610のブロック図である。DLにおいて、コアネットワークからの上位レイヤパケットがコントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤの機能を実装する。DLにおいて、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先度メトリックに基づいて、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、UE650への無線リソース割振りとを行う。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、UE650へのシグナリングとを担当する。
【0031】
[0046]送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)と、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相シフトキーイング(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づいた信号コンスタレーションへのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いでOFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルが生成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に与えられ得る。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0032】
[0047]UE650において、各受信機654RXは、それのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、受信機(RX)プロセッサ656に情報を与える。RXプロセッサ656はL1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ656は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟決定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟決定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、コントローラ/プロセッサ659に与えられる。
【0033】
[0048]コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連付けられ得る。メモリ660はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、復号(deciphering)と、ヘッダ復元(decompression)と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す、データシンク662に与えられる。また、様々な制御信号がL3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0034】
[0049]ULでは、データソース667は、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース667は、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明した機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、eNB610による無線リソース割振りに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、eNB610へのシグナリングとを担当する。
【0035】
[0050]eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を容易にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に与えられ得る。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0036】
[0051]UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明した方法と同様の方法でeNB610において処理される。各受信機618RXは、それのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、RXプロセッサ670に情報を与える。RXプロセッサ670はL1レイヤを実装し得る。
【0037】
[0052]コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連付けられ得る。メモリ676はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、制御/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0038】
[0053]
図7は、異種ネットワーク中の範囲拡大セルラー領域を示すダイアグラム700である。RRH710bなどのより低い電力クラスのeNBは、RRH710bとマクロeNB710aとの間の拡張セル間干渉協調と、UE720によって実行される干渉消去とによってセルラー領域702から拡大された範囲拡大セルラー領域703を有し得る。拡張セル間干渉協調において、RRH710bは、マクロeNB710aからUE720の干渉状態に関する情報を受信する。この情報により、RRH710bは、範囲拡大セルラー領域703中のUE720にサービスし、UE720が、範囲拡大セルラー領域703に入るとき、マクロeNB710aからのUE720のハンドオフを受け入れることが可能になる。
【0039】
[0054]上記で説明したように、LTE適用例では、FDDとTDDの両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。TDDの場合、7つの考えられるULおよびDL(UL/DL)サブフレーム構成があり得る。たとえば、サブフレーム構成に基づいて、サブフレームの各々はアップリンクもしくはダウンリンクに利用されるか、またはスペシャルサブフレームとして利用され得る。サブフレーム構成の例は以下の表1に示されている。
【0041】
[0055]
図8は、TDD物理レイヤのための無線フレーム構造800である。5msおよび10msという2つの切替え周期があり得る。5msの切替え周期の場合、1つの無線フレーム中に2つのスペシャルサブフレームがあり、ここで、1つの無線フレームは10msである。10msの切替え周期の場合、1つの無線フレーム中に1つのスペシャルサブフレームがある。
図8に示すように、1つの無線フレームは10msであり得、5msの周期を有する2つの「ハーフフレーム」を含み得る。各ハーフフレームは5つのサブフレームを含む。
図8に示す例では、ハーフフレーム#1はサブフレーム#0〜4(たとえば、SF#0〜4)を含み、ハーフフレーム#2はサブフレーム#5〜9(たとえば、SF#5〜9)を含む。各ハーフフレームにおいて、5つのサブフレームのうちの4つの各々は、2つのスロットを含み得、5つのサブフレームのうちの1つは、3つのフィールド、すなわち、ダウンリンクパイロットタイムスロット(DwPTS)と、ガード期間(GP)と、アップリンクパイロットタイムスロット(UpPTS)とを含むスペシャルサブフレームであり得る。
図8に示す例では、ハーフフレーム#1の場合、SF#0、2、3、および4の各々は2つのスロットを含み、SF#1はDwPTSと、GPと、UpPTSとを含むスペシャルサブフレームである。ハーフフレーム#2の場合、SF#5、7、8、および9の各々は2つのスロットを含み、SF#6はDwPTSと、GPと、UpPTSとを含むスペシャルサブフレームである。スペシャルサブフレームはDLからULに切り替えるときに使用されるが、スペシャルサブフレームはULからDLに切り替えるときに使用されない。
【0042】
[0056]拡張干渉管理およびトラフィック適応(eIMTA:Enhanced Interference Management and Traffic Adaptation)(たとえば、3GPP Rel−12参照)は、トラフィックニーズに基づいたTDD DL/ULサブフレーム構成の動的な適応を可能にする機構を提供する。すなわち、eIMTAは、ある量のULトラフィックおよび/またはDLトラフィックに応じて、あるDL/ULサブフレーム構成から別のDL/ULサブフレーム構成への動的な切替えを可能にし得る。重いDLトラフィックがある場合、eIMTAを使用するeNBは、現在のサブフレーム構成を、現在のサブフレーム構成よりも多いDL用サブフレームを有する別のサブフレーム構成に切り替えることができる。たとえば、DL上のデータバーストが予想され、現在のサブフレーム構成が4つのDLサブフレームと4つのULサブフレームと(4DL:4UL)を有する構成#1である場合、eNBは、サブフレーム構成#1から、8つのDLサブフレームと1つのULサブフレームと(8DL:1UL)を有する構成#5に、サブフレーム構成を切り替えることができる。一方、重いULトラフィックがある場合、eIMTAを使用するeNBは、現在のサブフレーム構成を、現在のサブフレーム構成よりも多いUL用サブフレームを有する別のサブフレーム構成に切り替えることができる。たとえば、UL上の大きいデータバーストが予想され、現在のサブフレーム構成が8つのDLサブフレームと1つのULサブフレームと(8DL:1UL)を有する構成#5である場合、eNBは、サブフレーム構成#5から、2つのDLサブフレームと6つのULサブフレームと(2DL:6UL)を有する構成#0に、サブフレーム構成を切り替えることができる。eNBは、たとえば、640msでTDD UL/DLサブフレーム構成の適応を実行する(たとえば、サブフレーム構成を切り替える)ことができる。一態様において、eNBは、10msの速さでTDD UL/DLサブフレーム構成の適応を実行することができる。
【0043】
[0057]2つ以上のセルが異なるDLサブフレームとULサブフレームとを有するとき、eIMTAの使用はDLおよびULに干渉を引き起こす可能性がある。特に、セルごとのトラフィックニーズが異なり得るので、異なるセルのトラフィックニーズに応じて、異なるサブフレーム構成が異なるセルに使用され得る。たとえば、セルAがサブフレーム構成#1に切り替え、セルBがサブフレーム構成#5に切り替える場合、構成#1はULにサブフレーム3、7、および8を使用するが、構成#5はDLにサブフレーム3、7、および8を使用し、このことにより、UE(たとえば、UE102)が干渉を被る可能性がある。さらに、eIMTAの使用は、DLおよびUL HARQタイミング管理におけるいくらかの複雑さを生じ得る。特に、現在、DL/ULサブフレーム構成の各々は、DL/ULサブフレーム構成向けに(HARQ動作効率の点で)最適化された、それ自体のDL/UL HARQタイミングを有し得る。たとえば、PDSCH DL送信から対応するHARQ ACK/NAK UL送信へのUL/DL HARQタイミングは、様々なTDD DL/ULサブフレーム構成によって異なり得る。TDD DL/ULサブフレーム構成間(たとえば、表1のサブフレーム構成間)での動的な切替えを用いると、DL/UL HARQタイミングが第2のサブフレーム構成に切り替える前に第1のサブフレーム構成に従って維持される場合、切替え前の第1のサブフレーム構成に対するUL/DL HARQタイミングが切替え後の第2のサブフレーム構成に対するものとは異なり得るので、DLまたはUL送信のうちのいくつかについてACK/NAK送信機会を逃すことになる。
【0044】
[0058]eIMTAの動作を簡略化するために、1つまたは複数のDL/ULサブフレーム構成は、いくつかの物理レイヤ動作に対する基準構成として定義され得る。DL基準サブフレーム構成がDL HARQ動作に使用され、UL基準サブフレーム構成がUL HARQ動作に使用されるように、DL基準サブフレーム構成はサブフレーム構成のうちの1つに基づいて定義され得、UL基準サブフレーム構成はサブフレーム構成のうちの別の1つに基づいて定義され得る。たとえば、DL基準サブフレーム構成設計に関して、DL HARQ動作は、フレーム(またはフレームの半分)で使用されている実際のDL/ULサブフレーム構成に関係なく、DL/ULサブフレーム構成#5に基づき得る。すなわち、動的なDL/ULサブフレーム構成が有効である場合、DL HARQタイミングは、8つのDLサブフレームと1つのULサブフレームとを有するサブフレーム構成#5(たとえば、8:1 DL/ULサブフレーム構成)に基づき得る。UL基準サブフレーム構成設計に関して、UL HARQ動作は、フレーム(またはフレームの半分)で使用されている実際のDL/ULサブフレーム構成に関係なく、DL/ULサブフレーム構成#0に基づき得る。すなわち、動的なDL/ULサブフレーム構成が有効である場合、UL HARQタイミングは、2つのDLサブフレームと6つのULサブフレームとを有するサブフレーム構成#0(たとえば、2:6 DL/ULサブフレーム構成)に基づき得る。
【0045】
[0059]
図9は、DL基準サブフレーム構成およびUL基準サブフレーム構成による、サブフレーム901を用いたDL HARQ動作およびUL HARQ動作の例示的なHARQ動作900である。
図9に示す例において、DL基準サブフレーム構成はDL HARQ動作にサブフレーム構成#5を利用し、UL基準サブフレーム構成はUL HARQ動作にサブフレーム構成#0を利用する。したがって、サブフレーム#0および5はDL HARQ動作とUL HARQ動作の両方でDLサブフレームとして固定され、サブフレーム#1はDL HARQ動作とUL HARQ動作の両方でスペシャルサブフレームとして固定され、サブフレーム#2はDL HARQ動作とUL HARQ動作の両方でULサブフレームとして固定される。サブフレーム#3、4、7、8、および9の各々は、動作がDL HARQ動作であるかUL HARQ動作であるかに応じてULサブフレームまたはDLサブフレームとして使用されるDL/ULサブフレームである。特に、サブフレーム#3、4、7、8、および9は、サブフレーム構成#5に基づいてDL HARQ動作のDLサブフレームとして使用され、サブフレーム#3、4、7、8、および9は、サブフレーム構成#0に基づいてUL HARQ動作のULサブフレームとして使用される。サブフレーム#6は、動作がDL HARQ動作であるかUL HARQ動作であるかに応じてDLサブフレームまたはスペシャルサブフレームとして使用されるDL/スペシャルサブフレームである。
図9に示すように、第1のDL HARQ動作911の間に、UEはサブフレーム#9、0、1、3、4、5、6、7、および8においてDLデータを受信し得、サブフレーム#2においてUL応答を送信し得る(913)。さらに、
図9に示すように、第1のUL HARQ動作951の間に、UEはサブフレーム#0においてDLデータを受信し、サブフレーム#4および7において関連するUL情報を送信し得る。第2のUL HARQ動作953の間に、UEはサブフレーム1においてDLデータを受信し、サブフレーム#7および8において関連するUL情報を送信し得る。
【0046】
[0060]TDDにおいて、UEは、DLサブフレームにおけるダウンリンク通信の間に、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット0/4中の特定の2ビットフィールドを受信し得る。DCIフォーマット0/4中の2ビットフィールドの使用は、TDD DL/ULサブフレーム構成に依存する。TDD UL/DLサブフレーム構成がサブフレーム構成#0である場合、2ビットフィールドは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)UL許可とPUSCHデータ送信との間の遅延を決定するためのULインデックスとして使用される。表2は、PUSCH送信のスケジューリングを決定するULインデックスの一例を示す。たとえば、表2によれば、UEがSF0においてPDCCH UL許可を受信する場合、UEは、ULインデックスが「10」であればSF4において、ULインデックスが「01」であればSF7において、PUSCH送信を実行し得る。したがって、PDCCH UL許可とPUSCH送信との間の遅延は、「10」のULインデックスの4つのサブフレームおよび「01」のULインデックスの7つのサブフレームである。ULインデックスが「11」である場合、マルチ送信時間間隔(muti−TTI:multi-Transmission Time Interval)スケジューリングが複数のサブフレームにおいて実行される。たとえば、ULインデックスが「11」であり、UEがSF0においてUL許可を受信する場合、UEはSF4とSF7の両方においてPUSCH送信を実行する。表2において、nはUL許可サブフレームを受信するためのサブフレーム番号であり、kはUL許可サブフレーム番号ごとに特定の値を割り当てるルックアップテーブルからの値である。
【0048】
[0061]TDD UL/DLサブフレーム構成がサブフレーム構成#1〜6のうちの1つである場合、2ビットフィールド中の2ビットは、HARQ−ACKバンドルのN
bundledパラメータまたはHARQ−ACK多重化のHARQ−ACKコードブックサイズを決定するためにUEによって利用される、DL関連付けセット中のPDSCH送信を伴うスケジュールされたDLサブフレーム総数を示すためのULダウンリンク割当てインデックス(DAI:downlink assignment index)ビットとして使用される。たとえば、
図9に示すように、9つのDLサブフレーム(たとえば、サブフレーム#9、0、1、3、4、5、6、7、および8)はサブフレーム#2におけるULのDL関連付けセット中で利用可能であり得る。その場合、サブフレーム#2におけるULのDL関連付けセット中のDLサブフレームの総数は9以下であり得る。一例として、サブフレーム#9、0および1のみがDLに使用される場合、DL関連付けセット中のDLサブフレームの総数は3である。
【0049】
[0062]上記で説明したように、UL HARQタイミングに使用される基準サブフレーム構成は、DL HARQタイミングに使用される基準サブフレーム構成とは異なり得る。サブフレーム構成#0がUL HARQ基準サブフレーム構成として使用される場合、サブフレーム構成#0のDCIフォーマット0/4中の2ビットフィールドはULインデックスに使用され得る。そのような態様では、DCIフォーマット0/4中の2ビットフィールドをULインデックスとUL DAIの両方として使用することができないので、DCIフォーマット0/4中のULインデックスとUL DAIビットとの間の衝突が生じ得る。たとえば、DCIフォーマット0/4中の2ビットフィールドが、PDCCH UL許可とPUSCH送信との間の遅延を決定するためにULインデックスとして使用される場合、DL関連付けセット中のPDSCH送信を伴うスケジュールされたDLサブフレームの総数を示すためのUL DAIはDCIフォーマット0/4中にない。UL DAIがないので、UEはDL関連付けセット中のスケジュールされたDLサブフレームの総数を決定することができないことがあり、したがって、HARQ−ACKバンドルのN
bundledパラメータまたはHARQ−ACK多重化のHARQ−ACKコードブックサイズを決定することができないことがある。したがって、UL DAIがないことはUL HARQ−ACK送信のあいまいさをもたらし得る。一方、たとえば、サブフレーム#5がDL HARQ基準サブフレーム構成として使用される場合、サブフレーム構成#5のDCIフォーマット0/4中の2ビットフィールドはUL DAIビットに使用され得る。2ビットフィールドがUL DAIフィールドとして使用され、ULインデックスとして使用されない場合、UEはPDCCH UL許可とPUSCHデータ送信との間の遅延を決定するためのULインデックスを決定することができないことがある。
【0050】
[0063]DCIフォーマット0/4を搬送するDLサブフレームがDL関連付けセットの最終サブフレーム中にない状況では、別の問題が生じ得る。DL関連付けセットの最終サブフレームはk
mの最小値を有するサブフレームであり、ここで、k
mはPDCCH UL許可とPUSCH送信との間の最小遅延である。PDCCH UL許可送信がUL HARQ基準サブフレーム構成に基づく場合、DCIフォーマット0/4を搬送するDLサブフレームはDL関連付けセットの最終サブフレーム中にないことがある。
【0051】
[0064]
図10は、DL基準サブフレーム構成およびUL基準サブフレーム構成による、サブフレーム1001を用いたDL HARQ動作およびUL HARQ動作の別の例示的なHARQ動作1000である。
図10に示す例では、サブフレーム構成#2はDL基準サブフレーム構成として使用され、サブフレーム構成#6はUL基準サブフレーム構成として使用される。したがって、サブフレーム#0はDL HARQ動作とUL HARQ動作の両方でDLサブフレームとして固定され、サブフレーム#2および7はDL HARQ動作とUL HARQ動作の両方でULサブフレームとして固定され、サブフレーム#1および6はDL HARQ動作とUL HARQ動作の両方で固定スペシャルサブフレームである。サブフレーム#3、4、8、および9の各々は、動作がDL HARQ動作であるかUL HARQ動作であるかに応じてULサブフレームまたはDLサブフレームとして使用されるフレキシブルなDL/ULサブフレームである。
【0052】
[0065]
図10では、DL HARQタイミングに関して、第1のDL HARQ動作1011は、DL関連付けセットがサブフレーム#7におけるULについてサブフレーム#9、0、1、および3を含むことを示し、第2のDL HARQ動作1013は、DL関連付けセットがサブフレーム#2(1015)におけるULについてサブフレーム#4、5、6および8を含むことを示す。UL HARQタイミングに関して、第1のUL HARQ動作1051は、UEがサブフレーム#7におけるULについてサブフレーム#0においてUL許可(たとえば、DCIフォーマット0/4)を受信することを示し、第2のUL HARQ動作1053は、UEがサブフレーム#2(1057)におけるULについてサブフレーム#5(1055)において別のUL許可を受信することを示す。サブフレーム#7のDL関連付けセットの場合、DL関連付けの最終サブフレームはサブフレーム#3である。したがって、PDCCH UL許可とPUSCH送信との間の最小遅延は、サブフレーム#3とサブフレーム#7との間である。しかしながら、UEはサブフレーム#7におけるULについてサブフレーム#0においてUL許可を受信するが、サブフレーム#0はサブフレーム#7のDL関連付けセットの最終サブフレームではない。この場合、DL関連付けセット中のPDSCH送信を伴うスケジュールされたDLサブフレームの総数を示すUL DAIビットに関する問題があり得る。特に、この場合、eNB(たとえば、eNB106)はサブフレーム#1および3におけるUL許可送信のスケジューリングを有さず、したがって、サブフレーム#0において送信されるUL許可にUL DAIビットの正確な値を与えることができない。その結果、eNBは、サブフレーム#7におけるULのためのUL許可を送信するとき、UL許可サブフレーム(たとえば、サブフレーム#0)に続くDLサブフレーム(たとえば、サブフレーム#1および3)の事前スケジューリングを使用しなければならず、このことはDLスケジューラのさらなる制限を生じ、複雑さをもたらすことがある。
【0053】
[0066]ULインデックスとUL DAIビットとの間の潜在的な衝突は、(UE固有のULインデックス構成を使用するのではなく)セル固有のULインデックス構成を使用する第1の手法によって対処され得る。セル固有のULインデックス構成を用いる第1の手法では、ULインデックスはUL許可のDCIフォーマット0/4に含まれず、したがって、DCIフォーマット0/4中の2ビットフィールドはUL DAIビットに使用され得る。ULインデックスをDCIフォーマット0/4中の2ビットフィールドに含める代わりに、ULインデックスは動的なTDD UL/DL構成に基づいて構成され得る。UL許可のDCIフォーマット0/4中の2ビットフィールドはULインデックスに使用されないので、DCIフォーマット0/4中の2ビットフィールドはUL DAIに使用され得る。さらに、第1の手法では、ULインデックスの2つの値のみ(たとえば、「0」および「1」)がすべてのUL許可に適用される。
【0054】
[0067]サブフレーム構成#0がUL HARQ基準サブフレーム構成として使用される表3Aおよび表3Bに示す例では、「0」および「1」というULインデックスの2つの値のみがeIMTA用に定義され、UL許可に適用される。以下の表3Aおよび表3Bに示すように、UL許可サブフレームおよびPUSCH送信サブフレームは、ULインデックスに基づいた固定関係を有する。各ULインデックス構成の使用は、動的なサブフレーム構成によって決定される。表3Aおよび表3Bに示す例では、SF4またはSF9のいずれかが後続の無線フレームのためのULサブフレームであることを動的なサブフレーム構成が示す場合、第1のULインデックス構成(たとえば、表3A)が使用され得る。一方、SF4またはSF9のいずれも後続の無線フレームのためのULサブフレームではないことを動的なサブフレーム構成が示す場合、第2のULインデックス構成(たとえば、表3B)が使用され得る。たとえば、後続の無線フレームのための動的なサブフレーム構成がSF4をULサブフレームとして示すサブフレーム構成#0である場合、第1のULインデックス構成(たとえば、表3A)がサブフレーム構成#0に使用される。一方、後続の無線フレームのための動的なサブフレーム構成がSF4またはSF9のいずれもULサブフレームではないことを示すサブフレーム構成#1である場合、第2のULインデックス構成(たとえば、表3B)がサブフレーム構成#1に使用され得る。加えて、第1の(たとえば、表3A)ULインデックス構成および第2の(たとえば、表3B)ULインデックス構成のうちのどちらが現在のフレームに使用されるかを示すために、1ビットフィールドが動的なサブフレーム構成に追加され得る。追加または代替において、例外として、基準サブフレーム構成がサブフレーム構成#0であり、動的なサブフレーム構成もサブフレーム構成#0である場合、2ビットフィールドは依然としてULインデックスと解釈され得る。しかしながら、基準サブフレーム構成がサブフレーム構成#0であり、動的なサブフレーム構成もサブフレーム構成#0であるとUEが決定しない場合、2ビットフィールドはUL DAIと解釈され得る。
【0056】
[0068]追加または代替において、ULインデックスとUL DAIビットとの間の潜在的な衝突は、第2の手法を使用して対処され得る。第2の手法によれば、ULインデックスはUL許可の固定サブフレームごとに所定とすることができ、ここで、ULインデックスは対応するUL許可サブフレームのアップリンクサブフレームについて固定である。ULインデックスがUL許可の固定サブフレームごとに所定であるので、ULインデックスはUL許可のDCIフォーマット0/4に含まれない。したがって、DCIフォーマット0/4中の2ビットフィールドはUL DAIビットに使用され得る。
【0057】
[0069]以下の表4に示す例では、ULインデックスはUL許可の固定サブフレームごとに所定であり、ここで、サブフレーム#0、1、5、および6はDL HARQ動作とUL HARQ動作の両方で固定DLサブフレームである(および、したがって、UEに共通である)。ULインデックス値(たとえば、「01」、「10」、および「11」)のうちの1つは、UL許可サブフレームに割り当てられ得る。割り当てられたULインデックスに対応するサブフレームは、ULサブフレームであり得る。たとえば、表4では、「01」のULインデックスはUL許可サブフレーム1に割り当てられ、したがって、SF8におけるPUSCH送信は、UL許可サブフレーム1にスケジュールされる。固定ULインデックスパターンは、複数のサブフレームのマルチTTIスケジューリングをサポートするために所定とすることができる。たとえば、表4では、「11」の固定ULインデックスはUL許可サブフレーム0に割り当てられ、したがって、SF4とSF7の両方におけるPUSCH送信はUL許可サブフレーム0にスケジュールされ得る。別の例として、表4におけるUL許可サブフレーム0の場合、SF4およびSF7の各々は、サブフレーム構成に応じてDLサブフレームまたはULサブフレームのいずれかであるフレキシブルなサブフレームであるので、SF4が(たとえば、動的なサブフレーム構成に従って)DLサブフレームとして再構成される場合、SF7のみがPUSCH送信にスケジュールされ得る。加えて、(たとえば、再構成シグナリングの誤検出により)サブフレームがDLサブフレームであるかULサブフレームであるかについての情報をUEが有しない場合、UEは、他のUEに対する考えられるいかなる干渉も回避するために、いかなるフレキシブルなサブフレームにおいてもPUSCH送信を実行しない。
【0059】
[0070]上記で説明したように、UL許可送信がUL HARQ基準サブフレーム構成に基づく場合、DCIフォーマット0/4を搬送するDLサブフレームはDL関連付けセットの最終サブフレーム中にないことがある。DCIフォーマット0/4中のUL DAIビットが、DL関連付け中のサブフレームのうちのいずれかの間に送信されない場合、UL送信に関する問題があり得る。この問題は、フレキシブルなUL許可タイミングを使用する第3の手法によって解決され得る。固定ULサブフレーム(たとえば、DL HARQ基準サブフレーム構成とUL HARQ基準サブフレーム構成との間の共通ULサブフレーム)の場合、UL HARQ基準サブフレーム構成に基づいて送信されるUL許可はまた、DL HARQ基準サブフレーム構成に基づいて送信され得る。特に、固定ULサブフレームは、UL HARQ基準サブフレーム構成に基づいたUL HARQ動作とDL HARQ基準サブフレーム構成に基づいたDL HARQ動作の両方でULサブフレームとして使用されるので、UL許可は、UL HARQ基準サブフレーム構成またはDL HARQ基準サブフレーム構成のうちのいずれか一方に基づいて固定ULサブフレームにおいて送信され得る。したがって、UL HARQ基準サブフレーム構成は固定ULサブフレームに使用されないことがあるが、UL HARQ基準サブフレーム構成はフレキシブルなULサブフレームに使用され得る。第3の手法によれば、DL関連付けセット中のk
mの最小値を有するサブフレーム(ここで、k
mはPDCCH UL許可とPUSCH送信との間の最小遅延である)がDL HARQ基準サブフレーム構成によるDLサブフレームである場合、UEは、k
mの最小値を有するサブフレームにおいて、対応するULサブフレームにおけるアップリンクについてのUL許可を受信し得る。上記で説明したように、k
mの最小値を有するサブフレームはDL関連付けセット中の最終サブフレームであることに留意されたい。
【0060】
[0071]
図11は、ある開示の一実施形態による、サブフレーム1101を用いたDL HARQ動作およびUL HARQ動作の例示的なHARQ動作1100である。
図11に示す例において、サブフレーム構成#2(1115)はDLサブフレーム構成として使用され、サブフレーム構成#6はULサブフレーム構成として使用される。
図11では、第1のDL HARQ動作1111は、DL関連付けセットがサブフレーム#7におけるULのためのサブフレーム#9、0、1、および3を含むことを示し、第2のDL HARQ動作1113は、DL関連付けセットがサブフレーム#2におけるULのためのサブフレーム#4、5、6および8を含むことを示す。さらに、
図11では、第1のUL HARQ動作1151は、UEがサブフレーム#7におけるUL送信についてサブフレーム#0において第1のUL許可を受信することを示し、第2のUL HARQ動作1153は、UEがサブフレーム#7におけるUL送信についてサブフレーム#3において第2のUL許可を受信することを示す。第3の手法によれば、サブフレーム#3はサブフレーム#7におけるUL送信についてのDL関連付けセットの最終サブフレームであるので、UEはサブフレーム#3において第2のUL許可を受信する。サブフレーム#3は固定DLサブフレームであるサブフレーム#0の後に配置されることに留意されたい。
【0061】
[0072]1つまたは複数の固定ULサブフレームについてのフレキシブルなUL許可タイミングは、暗黙的または明示的のいずれかで決定され得る。暗黙的な方法の場合、UEはDL基準サブフレーム構成に基づくDLサブフレームとUL基準サブフレーム構成に基づくDLサブフレームの両方においてUL許可をモニタする。UEが固定ULサブフレームにおいてアップリンク送信のための2つのUL許可を検出し、2つのUL許可の間に不一致がある場合、UEは最後に復号されたUL許可を考慮し、他方のUL許可を考慮しなくてもよい。
図11に示す例では、第1のUL許可はサブフレーム#0において受信され、第2のUL許可はサブフレーム#3において受信され、ここで、第1のUL許可および第2のUL許可は固定ULサブフレームであるサブフレーム#7におけるアップリンク送信のためのものである。この例では、第1のUL許可と第2のUL許可との間に不一致がある場合、UEは、最後に復号されたUL許可である、サブフレーム#7におけるULについてのサブフレーム#3において受信された第2のUL許可を考慮し、サブフレーム#0において受信された第1のUL許可を考慮しない。代替的に、明示的な方法は、どのUL許可が考慮されるべきかを1ビットインジケータが示すように、動的なサブフレーム構成に追加の1ビットインジケータを含み得る。
【0062】
[0073]上記で説明したように、UL許可が受信されるサブフレームがDL関連付けセットの最終サブフレームの前に配置されるとき、問題が生じることがある。したがって、そのような問題を解決するために、第4の手法が利用され得る。DCIフォーマット0/4中のUL DAIビットの値
【0064】
は、DL関連付けセット中のPDSCH送信を伴うスケジュールされたDLサブフレームの総数を表す。eNBが事前スケジューリングを使用しない場合、UL DAI値
【0066】
は、UL許可が受信されるサブフレームまでのいくつかのDLサブフレームを反映し、したがって、DL関連付けセット中のスケジュールされたDLサブフレームの総数よりも小さい数であり得る。UL DAI値
【0068】
がDL関連付けセット中のスケジュールされたDLサブフレームの正確な総数を反映しない場合、UEは新しいUL DAI値
【0072】
に加えることによってDLサブフレームの正確な総数を表すことができ、ここで、Kは、UL許可が受信されるサブフレームの後の、いくつかの利用可能なDLサブフレームを表す。すなわち、
【0074】
。UEは、スケジュールされたDLサブフレームの正確な総数を与えるために、
【0076】
を使用して、PUSCH上での送信のためのHARQ−ACKパラメータを決定することができる。UEが、UL許可が受信されるサブフレームの後のDLサブフレームにおいて、いかなるDL割当ても検出しない場合、UEはこれらのDLサブフレームのためのNACKを生成し得る。
【0077】
[0074]さらに、DL関連付けセットは、第1のセットのDLサブフレームおよび第2のセットのDLサブフレームに分割され得る。第1のセットのDLサブフレームは、DL関連付けセット中のUL許可が受信されるサブフレームまでのDLサブフレームを含む。したがって、
【0079】
は、第1のセット中のいくつかのDLサブフレームを表す。第2のセットのDLサブフレームは、DL関連付けセット中のUL許可が受信されるサブフレームの後の利用可能なDLサブフレームを含む。したがって、Kは、第2のセット中のいくつかのDLサブフレームを表す。第1のセットのHARQ−ACKペイロードサイズの決定は、UL許可において受信されたUL DAI値
【0081】
に基づき、第2のセットのHARQ−ACKペイロードサイズの決定は、オフセットKに等しい、第2のセット中のいくつかのDLサブフレームに基づく。その後、第1のセットのペイロードサイズと第2のセットのペイロードサイズの合計を計算することによって、DL関連付けセットのフィードバックHARQ−ACKペイロードサイズが決定され得る。
【0082】
[0075]たとえば、再び
図10を参照すると、DL HARQタイミングに関して、第1のDL HARQ動作1011は、DL関連付けセットがサブフレーム#7におけるULのためのサブフレーム#9、0、1、および3を含むことを示す。UL HARQタイミングに関して、第1のUL HARQ動作1051は、UEがサブフレーム#7におけるULについてサブフレーム#0においてUL許可を受信することを示す。UL DAIビット値
【0084】
は、第1のDL HARQ動作1011のサブフレーム#9および0の場合、2であり、これは、UL DAI値
【0086】
が、第1のUL HARQ動作1051においてUL許可が受信されるサブフレーム#0までのDL関連付けセット(たとえば、サブフレーム#9、0、1、および3を含むセット)中のいくつかのDLサブフレームを表すからである。この例では、Kは、第1のDL HARQ動作1011のサブフレーム#1および3の場合、2であり、これは、Kが、第1のUL HARQ動作1051においてUL許可が受信されるサブフレーム#0の後のDL関連付けセット(たとえば、サブフレーム#9、0、1、および3)中のいくつかのDLサブフレームを表すからである。
図10の例では、新しいUL DAI値
【0090】
である。したがって、eNBが、サブフレーム#7におけるULのためのUL許可を送信するときに、UL許可サブフレーム(たとえば、サブフレーム#0)に続くDLサブフレーム(たとえば、サブフレーム#1および3)のための事前スケジューリングを使用しない場合でも、DLサブフレーム(たとえば、サブフレーム#9、0、1、および3)の正確な総数を表すために
【0093】
[0076]さらに、
図10では、DL関連付けセット中のサブフレーム#0までのDLサブフレームを含む第1のセットのDLサブフレームは、サブフレーム#9および0を含む。DL関連付けセット中のサブフレーム#0の後の利用可能なDLサブフレームを含む第2のセットのDLサブフレームは、サブフレーム#1および3を含む。第1のセットのHARQ−ACKペイロードサイズは、UL DAI値(たとえば、
【0095】
)に基づいて決定される。sセットのHARQ−ACKペイロードサイズは、第2のセット中のいくつかのDLサブフレーム(たとえば、K=2)に基づいて決定される。DL関連付けセット(たとえば、サブフレーム#9、0、1、および3)のフィードバックHARQ−ACKペイロードサイズは、第1のセット(たとえば、サブフレーム#9および0)のペイロードサイズと第2のセット(たとえば、#1および3)のペイロードサイズの合計を計算することによって決定され得る。
【0096】
[0077]第5の手法によれば、UL HARQ−ACK送信は、UL HARQ−ACKフィードバックのUL DAIに依存しなくてもよい。たとえば、UEは、UL許可におけるUL DAIを破棄し、UL DAIなしでPUSCH上でHARQ−ACK送信を実行してもよい。したがって、第5の手法が使用される場合、UL DAIビットに関する問題が回避され得る。特に、HARQ−ACKバンドルの場合、UEは、UEによって検出されたDL関連付けセット中のいくつかの割り当てられたDLサブフレームからパラメータN
bundled(たとえば、DL関連付けセットのサイズ)を決定する。HARQ−ACK多重化の場合、UEは、DL関連付けセットのサイズによってまたはフレキシブルなULサブフレームを除く動的なセットのサイズによってのいずれかで、HARQ−ACKコードブックを決定する。フレキシブルなULサブフレームは、動的なサブフレーム構成から決定され得る。たとえば、再び
図10を参照すると、
図10のサブフレーム#3、4、8、および9はUL/DLサブフレーム構成によるフレキシブルなULサブフレームであるので、動的なセットはサブフレーム#3、4、8、および9を除いてもよい。セル固有のULインデックス構成を用いる第1の手法、所定のULインデックスを用いる第2の手法、フレキシブルなUL許可タイミングを使用する第3の手法、オフセットをUL DAI値に加えることによって新しいUL DAI値を決定する第4の手法、およびUEを介した第5の手法は、単独でまたはそれらの任意の組合せで使用され得ることに留意されたい。
【0097】
[0078]
図12は、TDD LTEベースのネットワークにおけるワイヤレス通信の第1の方法のフローチャート1200である。本方法はUEによって実行され得る。ステップ1202において、UEは、第1のサブフレームの間に、動的なUL/DLサブフレーム構成の指示を受信する。ステップ1204において、UEは、アップリンク基準サブフレーム構成と、動的なUL/DLサブフレーム構成またはダウンリンク基準サブフレーム構成のうちの少なくとも1つとに基づいて、アップリンクHARQタイミングを決定する。ステップ1206において、UEは、動的なUL/DLサブフレーム構成に基づいてアップリンクインデックスを決定することによって、決定されたアップリンクHARQタイミングに基づいて、通信用のアップリンクサブフレームを選択し、ここで、アップリンクサブフレームは、アップリンクインデックスに基づいて選択される。1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていることを動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、アップリンクインデックスは第1の値であり得、1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていないことを動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、アップリンクインデックスは第2の値であり得る。上記で説明したように、UEは、UL基準サブフレーム構成と動的なUL/DLサブフレーム構成とに基づいて、アップリンクHARQタイミングを決定する。たとえば、上記で説明したように、サブフレーム構成#0がUL HARQ基準サブフレーム構成として使用される表3Aおよび表3Bに示す例によれば、SF4またはSF9のいずれかが後続の無線フレームのためのULサブフレームであることを動的なサブフレーム構成が示す場合、第1のULインデックス構成(たとえば、表3A)が使用され、SF4またはSF9のいずれも後続の無線フレームのためのULサブフレームではないことを動的なサブフレーム構成が示す場合、第2のULインデックス構成(たとえば、表3B)が使用される。表3Aおよび表3Bは、ULインデックスによるUL HARQタイミングを示す。特に、表3Aおよび表3Bに示す例によれば、PUSCHサブフレームはULインデックスに基づいて選択される。
【0098】
[0079]ステップ1208における任意選択の態様では、UEは、決定されたアップリンクHARQ基準構成がUL/DLサブフレーム構成であり、動的なUL/DLサブフレーム構成がUL/DLサブフレーム構成であるとき、DCI中のフィールドをアップリンクインデックスと解釈し得る。ステップ1210における任意選択の態様では、UEは、決定されたアップリンクHARQ基準構成または動的なUL/DLサブフレーム構成のうちの少なくとも1つがUL/DLサブフレーム構成ではないとき、DCI中のフィールドをアップリンクDAIと解釈し得る。上記で説明したように、たとえば、基準サブフレーム構成がサブフレーム構成#0であり、動的なサブフレーム構成もサブフレーム構成#0である場合、2ビットフィールドは依然としてULインデックスと解釈され得る。さらに、上記で説明したように、基準サブフレーム構成がサブフレーム構成#0であり、動的なサブフレーム構成もサブフレーム構成#0であるとUEが決定しない場合、2ビットフィールドはUL DAIと解釈され得る。
【0099】
[0080]
図13は、TDD LTEベースのネットワークにおけるワイヤレス通信の第2の方法のフローチャート1300である。本方法はUEによって実行され得る。ステップ1302において、UEは、第1のサブフレームの間に、動的なUL/DLサブフレーム構成の指示を受信する。ステップ1304において、UEは、アップリンク基準サブフレーム構成と、動的なUL/DLサブフレーム構成またはダウンリンク基準サブフレーム構成のうちの少なくとも1つとに基づいて、アップリンクHARQタイミングを決定する。ステップ1306において、UEは、決定されたアップリンクHARQタイミングに基づいて、通信用のアップリンクサブフレームを選択する。ステップ1308において、UEは、選択されたアップリンクサブフレームのダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレーム中のアップリンク許可を受信する。最終ダウンリンクサブフレームは、ダウンリンク基準サブフレーム構成に基づいて決定され得る。ダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレームは、別のアップリンク許可を受信するために使用される固定ダウンリンクサブフレームの後に配置され得る。上記で説明したように、UEは、UL基準サブフレーム構成とDL基準サブフレーム構成とに基づいて、アップリンクHARQタイミングを決定する。DL関連付けセット中のk
mの最小値を有するサブフレームがDL HARQ基準サブフレーム構成によるDLサブフレームである場合、UEは、k
mの最小値を有するサブフレームにおいて、対応するULサブフレームにおけるアップリンクについてのUL許可を受信し得、ここで、k
mの最小値を有するサブフレームはDL関連付けセット中の最終サブフレームである。たとえば、上記で説明したように、
図11に示す例を参照すると、サブフレーム#3はサブフレーム#7におけるUL送信についてのDL関連付けセットの最終サブフレームであるので、また、サブフレーム#3は固定DLサブフレームであるサブフレーム#0の後に配置されるので、UEはサブフレーム#3において第2のUL許可を受信する。
【0100】
[0081]ステップ1310における任意選択の態様では、UEは、ダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレームからのアップリンク許可または固定ダウンリンクサブフレームからの別のアップリンク許可のうちの1つを、アップリンク許可を復号する時間および別のアップリンク許可を復号する時間、または動的なUL/DLサブフレーム構成中のインジケータのうちの少なくとも1つに基づいて選択し得る。ダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレームは、フレキシブルなダウンリンクサブフレームであり得る。上記で説明したように、たとえば、
図11を参照すると、サブフレーム#0において受信された第1のUL許可とサブフレーム#3において受信された第2のUL許可との間に不一致がある場合、UEは、最後に復号されたUL許可である、サブフレーム#7におけるULについてのサブフレーム#3において受信された第2のUL許可を考慮し、サブフレーム#0において受信された第1のUL許可を考慮しない。代替的に、上記で説明したように、動的なサブフレーム構成は、どのUL許可が考慮されるべきかを示す追加の1ビットインジケータを含み得る。
【0101】
[0082]
図14は、TDD LTEベースのネットワークにおけるワイヤレス通信の第3の方法のフローチャート1400である。本方法はUEによって実行され得る。ステップ1402において、UEは、HARQメッセージバンドルのためのパラメータまたはHARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つを決定する。ステップ1404において、UEは、パラメータまたはHARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信する。1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームは、動的なアップリンク/ダウンリンクサブフレーム構成から決定され得る。たとえば、上記で説明したように、HARQ−ACKバンドルの場合、UEは、UEによって検出されたDL関連付けセット中のいくつかの割り当てられたDLサブフレームからパラメータN
bundledを決定する。上記で説明したように、HARQ−ACK多重化の場合、UEは、DL関連付けセットのサイズによってまたはフレキシブルなULサブフレームを除く動的なセットのサイズによってのいずれかで、HARQ−ACKコードブックを決定する。
【0102】
[0083]
図15は、例示的な装置1502における異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー
図1500である。本装置はUEであり得る。本装置は、受信モジュール1504と、HARQタイミングモジュール1506と、ULサブフレーム選択モジュール1508と、DCIフィールド解釈モジュール1510と、UL許可処理モジュール1512と、決定モジュール1514と、送信モジュール1516とを含む。受信モジュール1504は、第1のサブフレームの間に、動的なUL/DLサブフレーム構成の指示を受信する。HARQタイミングモジュール1506は、アップリンク基準サブフレーム構成と、動的なUL/DLサブフレーム構成またはダウンリンク基準サブフレーム構成のうちの少なくとも1つとに基づいて、アップリンクHARQタイミングを決定する。ULサブフレーム選択モジュール1508は、動的なUL/DLサブフレーム構成に基づいてアップリンクインデックスを決定することによって、決定されたアップリンクHARQタイミングに基づいて、通信用のアップリンクサブフレームを選択する。DCIフィールド解釈モジュール1510は、決定されたアップリンクHARQ基準構成がUL/DLサブフレーム構成であり、動的なUL/DLサブフレーム構成がUL/DLサブフレーム構成であるとき、DCI中のフィールドをアップリンクインデックスと解釈し、決定されたアップリンクHARQ基準構成または動的なUL/DLサブフレーム構成のうちの少なくとも1つがUL/DLサブフレーム構成ではないとき、DCI中のフィールドをアップリンクDAIと解釈する。
【0103】
[0084]UL許可処理モジュール1512は、受信モジュール1504を介して、選択されたアップリンクサブフレームのダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレーム中のアップリンク許可を受信し、ここで、最終ダウンリンクサブフレームは、ダウンリンク基準サブフレーム構成に基づいて決定される。UL許可処理モジュール1512は、アップリンクサブフレームからのアップリンク許可または固定ダウンリンクサブフレームからの別のアップリンク許可のうちの1つを、アップリンク許可を復号する時間および別のアップリンク許可を復号する時間、または動的なUL/DLサブフレーム構成中のインジケータのうちの少なくとも1つに基づいて選択する。
【0104】
[0085]決定モジュール1514は、HARQメッセージバンドルのためのパラメータまたはHARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つを決定し、ここで、HARQメッセージバンドルのためのパラメータは、ユーザ機器によって検出されたサブフレームのダウンリンク関連付けセットのサイズに基づいて決定され、HARQメッセージコードブックは、サブフレームのダウンリンク関連付けセットのサイズあるいは1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームを除くサブフレームの動的なセットのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。送信モジュール1516は、パラメータまたはHARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信する。
【0105】
[0086]本装置は、
図12〜
図14の上述のフローチャート中のアルゴリズムのステップの各々を実行する追加のモジュールを含み得る。したがって、
図12〜
図14の上述のフローチャート中の各ステップは1つのモジュールによって実行され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。それらのモジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0106】
[0087]
図16は、処理システム1614を採用する装置1502’のためのハードウェア実装形態の一例を示す
図1600である。処理システム1614は、バス1624によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1624は、処理システム1614の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスとブリッジとを含み得る。バス1624は、プロセッサ1604、モジュール1504、1506、1508、1510、1512、1514、1516、およびコンピュータ可読媒体/メモリ1606によって表される、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1624は、タイミングソース、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をリンクすることもできるが、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがってこれ以上は説明しない。
【0107】
[0088]処理システム1614は、トランシーバ1610に結合され得る。トランシーバ1610は、1つまたは複数のアンテナ1620に結合される。トランシーバ1610は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ1610は、1つまたは複数のアンテナ1620から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム1614、特に受信モジュール1504に与える。加えて、トランシーバ1610は、処理システム1614、特に送信モジュール1516から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ1620に適用されるべき信号を生成する。処理システム1614は、コンピュータ可読媒体/メモリ1606に結合されたプロセッサ1604を含む。プロセッサ1604は、コンピュータ可読媒体/メモリ1606に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1604によって実行されると、処理システム1614に、任意の特定の装置のための上記で説明した様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ1606はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1604によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール1504、1506、1508、1510、1512、1514、および1516のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらのモジュールは、プロセッサ1604中で動作するか、コンピュータ可読媒体/メモリ1606中に常駐する/記憶されたソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ1604に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1614は、UE650の構成要素であり得、メモリ660、ならびに/またはTXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0108】
[0089]一構成では、ワイヤレス通信のための装置1502/1502’は、ユーザ機器(UE)によって、第1のサブフレームの間に、動的なアップリンク/ダウンリンク(UL/DL)サブフレーム構成の指示を受信するための手段と、アップリンク基準サブフレーム構成と、動的なUL/DLサブフレーム構成またはダウンリンク基準サブフレーム構成のうちの少なくとも1つとに基づいて、アップリンクハイブリッド自動再送要求(HARQ)タイミングを決定するための手段と、決定されたアップリンクHARQタイミングに基づいて、通信用のアップリンクサブフレームを選択するための手段とを含む。選択するための手段は、動的なUL/DLサブフレーム構成に基づいて、アップリンクインデックスを決定するようにさらに構成され、ここにおいて、アップリンクサブフレームは、アップリンクインデックスに基づいて選択される。1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていることを動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、アップリンクインデックスは第1の値であり得、1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていないことを動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、アップリンクインデックスは第2の値であり得る。受信するための手段は、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するようにさらに構成され得、装置1502/1502’は、決定されたアップリンクHARQ基準構成がUL/DLサブフレーム構成であり、動的なUL/DLサブフレーム構成がUL/DLサブフレーム構成であるとき、DCI中のフィールドをアップリンクインデックスと解釈するための手段と、決定されたアップリンクHARQ基準構成または動的なUL/DLサブフレーム構成のうちの少なくとも1つがUL/DLサブフレーム構成ではないとき、DCI中のフィールドをアップリンクDAIと解釈するための手段とをさらに含み得る。
【0109】
[0090]装置1502/1502’は、選択されたアップリンクサブフレームのダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレーム中のアップリンク許可を受信するための手段をさらに含み得、ここで、最終ダウンリンクサブフレームは、ダウンリンク基準サブフレーム構成に基づいて決定される。ダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレームは、別のアップリンク許可を受信するために使用される固定ダウンリンクサブフレームの後に配置され得る。装置1502/1502’は、アップリンクサブフレームからのアップリンク許可または固定ダウンリンクサブフレームからの別のアップリンク許可のうちの1つを、アップリンク許可を復号する時間および別のアップリンク許可を復号する時間、または動的なUL/DLサブフレーム構成中のインジケータのうちの少なくとも1つに基づいて選択するための手段をさらに含み得る。
【0110】
[0091]別の構成では、ワイヤレス通信のための装置1502/1502’は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)メッセージバンドルのためのパラメータまたはHARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つを決定するための手段と、ここで、HARQメッセージバンドルのためのパラメータは、ユーザ機器によって検出されたサブフレームのダウンリンク関連付けセットのサイズに基づいて決定され、HARQメッセージコードブックは、サブフレームのダウンリンク関連付けセットのサイズあるいは1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームを除くサブフレームの動的なセットのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される、パラメータまたはHARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信するための手段とを含む。1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームは、動的なアップリンク/ダウンリンクサブフレーム構成から決定され得る。
【0111】
[0092]上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実行するように構成された、装置1502の上述のモジュールおよび/または装置1502’の処理システム1614のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明したように、処理システム1614は、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実行するように構成された、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とであり得る。
【0112】
[0093]開示されたプロセス中のステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0113】
[0094]以上の説明は、いかなる当業者も本明細書で説明する様々な態様を実施できるようにするために提供される。これらの態様に対する様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、特許請求の言い回しに矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利である」と解釈されるべきであるとは限らない。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであってもよく、ここで、任意のそのような組合せは、A、B、またはCの1つまたは複数のメンバーを含んでもよい。当業者に知られているまたは後で当業者に知られるようになる、本開示全体にわたって説明する様々な態様の要素に対するすべての構造的等価物および機能的等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるものである。さらに、本明細書で開示するいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
時分割複信(TDD)ロングタームエボリューション(LTE)ベースのネットワークにおけるワイヤレス通信の方法であって、
ユーザ機器(UE)によって、第1のサブフレームの間に、動的なアップリンク/ダウンリンク(UL/DL)サブフレーム構成の指示を受信することと、
アップリンク基準サブフレーム構成と、前記動的なUL/DLサブフレーム構成、所定のアップリンクインデックス、またはダウンリンク基準サブフレーム構成のうちの少なくとも1つとに基づいて、アップリンクハイブリッド自動再送要求(HARQ)タイミングを決定することと、
前記決定されたアップリンクHARQタイミングに基づいて、通信用のアップリンクサブフレームを選択することとを備える方法。
[C2]
前記選択することが、
前記動的なUL/DLサブフレーム構成に基づいて、アップリンクインデックスを決定すること、ここにおいて、前記アップリンクサブフレームは、前記アップリンクインデックスに基づいて選択される、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていることを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第1の値であり、前記1つまたは複数のサブフレーム番号が前記アップリンク用サブフレームに関連付けられていないことを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第2の値である、C2に記載の方法。
[C4]
前記受信することが、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信することをさらに備え、前記方法が、
前記決定されたアップリンクHARQ基準構成がUL/DLサブフレーム構成であり、前記動的なUL/DLサブフレーム構成が前記UL/DLサブフレーム構成であるとき、前記DCI中のフィールドを前記アップリンクインデックスと解釈することと、
前記決定されたアップリンクHARQ基準構成または前記動的なUL/DLサブフレーム構成のうちの少なくとも1つが前記UL/DLサブフレーム構成ではないとき、前記DCI中の前記フィールドをアップリンクDAIと解釈することとをさらに備える、C2に記載の方法。
[C5]
前記所定のアップリンクインデックスが、前記UEがアップリンク許可を受信する固定ダウンリンクサブフレームに割り当てられ、前記方法が、
前記所定のアップリンクインデックスに基づいて、前記固定ダウンリンクサブフレームに対するアップリンクサブフレームを決定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記選択されたアップリンクサブフレームのダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレーム中のアップリンク許可を受信すること、ここにおいて、前記最終ダウンリンクサブフレームは、前記ダウンリンク基準サブフレーム構成に基づいて決定される、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームが、別のアップリンク許可を受信するために使用される固定ダウンリンクサブフレームの後に配置される、C6に記載の方法。
[C8]
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームからの前記アップリンク許可または前記固定ダウンリンクサブフレームからの前記別のアップリンク許可のうちの1つを、
前記アップリンク許可を復号する時間および前記別のアップリンク許可を復号する時間、または
前記動的なUL/DLサブフレーム構成中のインジケータのうちの少なくとも1つに基づいて選択することをさらに備える、C7に記載の方法。
[C9]
時分割複信(TDD)ロングタームエボリューション(LTE)ベースのネットワークにおけるワイヤレス通信の方法であって、
ダウンリンク関連付けセット内のアップリンク許可が受信されるアップリンク許可サブフレームまでのいくつかのサブフレームを表すアップリンクDAI値を取得することと、
オフセット値を前記アップリンクDAI値に加えることによって、新しいアップリンクDAI値を決定することと、前記オフセット値は、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームの後のいくつかのダウンリンクサブフレームを表す、
前記決定された新しいアップリンクDAI値に基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信することとを備える方法。
[C10]
前記ダウンリンクサブフレームが、動的なUL/DLサブフレーム構成インジケータによって決定される、C9に記載の方法。
[C11]
前記ダウンリンク関連付けセットのフィードバックHARQ−ACKペイロードサイズが、第1のセットのペイロードサイズと第2のセットのペイロードサイズの合計を計算することによって決定され、前記第1のセットが、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームまでの前記サブフレームを含み、前記第2のセットが、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームの後の前記ダウンリンクサブフレームを含む、C9に記載の方法。
[C12]
時分割複信(TDD)ロングタームエボリューション(LTE)ベースのネットワークにおけるワイヤレス通信の方法であって、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)メッセージバンドルのためのパラメータまたはHARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つを決定することと、ここにおいて、前記HARQメッセージバンドルのための前記パラメータは、ユーザ機器によって検出されたサブフレームのダウンリンク関連付けセットのサイズに基づいて決定され、前記HARQメッセージコードブックは、前記サブフレームのダウンリンク関連付けセットの前記サイズあるいは1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームを除くサブフレームの動的なセットのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される、
前記パラメータまたは前記HARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信することとを備える方法。
[C13]
前記1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームが、動的なアップリンク/ダウンリンクサブフレーム構成から決定される、C12に記載の方法。
[C14]
アップリンク許可中のアップリンクDAIを破棄することをさらに備え、
前記1つまたは複数のHARQメッセージが、前記アップリンクDAIなしで送信される、C12に記載の方法。
[C15]
時分割複信(TDD)ロングタームエボリューション(LTE)ベースのネットワークにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
ユーザ機器(UE)によって、第1のサブフレームの間に、動的なアップリンク/ダウンリンク(UL/DL)サブフレーム構成の指示を受信するための手段と、
アップリンク基準サブフレーム構成と、前記動的なUL/DLサブフレーム構成、所定のアップリンクインデックス、またはダウンリンク基準サブフレーム構成のうちの少なくとも1つとに基づいて、アップリンクハイブリッド自動再送要求(HARQ)タイミングを決定するための手段と、
前記決定されたアップリンクHARQタイミングに基づいて、通信用のアップリンクサブフレームを選択するための手段とを備える装置。
[C16]
選択するための前記手段が、前記動的なUL/DLサブフレーム構成に基づいて、アップリンクインデックスを決定するようにさらに構成され、ここにおいて、前記アップリンクサブフレームは、前記アップリンクインデックスに基づいて選択される、C15に記載の装置。
[C17]
1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていることを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第1の値であり、前記1つまたは複数のサブフレーム番号が前記アップリンク用サブフレームに関連付けられていないことを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第2の値である、C16に記載の装置。
[C18]
受信するための前記手段が、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するようにさらに構成され、前記装置が、
前記決定されたアップリンクHARQ基準構成がUL/DLサブフレーム構成であり、前記動的なUL/DLサブフレーム構成が前記UL/DLサブフレーム構成であるとき、前記DCI中のフィールドを前記アップリンクインデックスと解釈するための手段と、
前記決定されたアップリンクHARQ基準構成または前記動的なUL/DLサブフレーム構成のうちの少なくとも1つが前記UL/DLサブフレーム構成ではないとき、前記DCI中の前記フィールドをアップリンクDAIと解釈するための手段とをさらに備える、C16に記載の装置。
[C19]
前記所定のアップリンクインデックスが、前記UEがアップリンク許可を受信する固定ダウンリンクサブフレームに割り当てられ、前記装置が、
前記所定のアップリンクインデックスに基づいて、前記固定ダウンリンクサブフレームに対するアップリンクサブフレームを決定するための手段をさらに備える、C15に記載の装置。
[C20]
前記選択されたアップリンクサブフレームのダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレーム中のアップリンク許可を受信するための手段、ここにおいて、前記最終ダウンリンクサブフレームは、前記ダウンリンク基準サブフレーム構成に基づいて決定される、をさらに備える、C15に記載の装置。
[C21]
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームが、別のアップリンク許可を受信するために使用される固定ダウンリンクサブフレームの後に配置される、C20に記載の装置。
[C22]
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームからの前記アップリンク許可または前記固定ダウンリンクサブフレームからの前記別のアップリンク許可のうちの1つを、
前記アップリンク許可を復号する時間および前記別のアップリンク許可を復号する時間、または
前記動的なUL/DLサブフレーム構成中のインジケータのうちの少なくとも1つに基づいて選択するための手段をさらに備える、C21に記載の装置。
[C23]
時分割複信(TDD)ロングタームエボリューション(LTE)ベースのネットワークにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
ダウンリンク関連付けセット内のアップリンク許可が受信されるアップリンク許可サブフレームまでのいくつかのサブフレームを表すアップリンクDAI値を取得するための手段と、
オフセット値を前記アップリンクDAI値に加えることによって、新しいアップリンクDAI値を決定するための手段と、前記オフセット値は、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームの後のいくつかのサブフレームを表す、
前記決定された新しいUL DAI値に基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信するための手段とを備える装置。
[C24]
前記ダウンリンクサブフレームが、動的なUL/DLサブフレーム構成インジケータによって決定される、C23に記載の装置。
[C25]
前記ダウンリンク関連付けセットのフィードバックHARQ−ACKペイロードサイズが、第1のセットのペイロードサイズと第2のセットのペイロードサイズの合計を計算することによって決定され、前記第1のセットが、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームまでの前記サブフレームを含み、前記第2のセットが、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームの後の前記ダウンリンクサブフレームを含む、C23に記載の装置。
[C26]
時分割複信(TDD)ロングタームエボリューション(LTE)ベースのネットワークにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)メッセージバンドルのためのパラメータまたはHARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つを決定するための手段と、ここにおいて、前記HARQメッセージバンドルのための前記パラメータは、ユーザ機器によって検出されたサブフレームのダウンリンク関連付けセットのサイズに基づいて決定され、前記HARQメッセージコードブックは、前記サブフレームのダウンリンク関連付けセットの前記サイズあるいは1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームを除くサブフレームの動的なセットのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される、
前記パラメータまたは前記HARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信するための手段とを備える装置。
[C27]
前記1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームが、動的なアップリンク/ダウンリンクサブフレーム構成から決定される、C26に記載の装置。
[C28]
アップリンク許可中のアップリンクDAIを破棄するための手段をさらに備え、
前記1つまたは複数のHARQメッセージが、前記アップリンクDAIなしで送信される、C26に記載の装置。
[C29]
時分割複信(TDD)ロングタームエボリューション(LTE)ベースのネットワークにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合され、
ユーザ機器(UE)によって、第1のサブフレームの間に、動的なアップリンク/ダウンリンク(UL/DL)サブフレーム構成の指示を受信し、
アップリンク基準サブフレーム構成と、前記動的なUL/DLサブフレーム構成、所定のアップリンクインデックス、またはダウンリンク基準サブフレーム構成のうちの少なくとも1つとに基づいて、アップリンクハイブリッド自動再送要求(HARQ)タイミングを決定し、
前記決定されたアップリンクHARQタイミングに基づいて、通信用のアップリンクサブフレームを選択する
ように構成された少なくとも1つのプロセッサとを備える装置。
[C30]
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記動的なUL/DLサブフレーム構成に基づいてアップリンクインデックスを決定することによって、前記アップリンクサブフレームを選択するように構成され、ここにおいて、前記アップリンクサブフレームは、前記アップリンクインデックスに基づいて選択される、C29に記載の装置。
[C31]
1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていることを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第1の値であり、前記1つまたは複数のサブフレーム番号が前記アップリンク用サブフレームに関連付けられていないことを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第2の値である、C30に記載の装置。
[C32]
前記少なくとも1つのプロセッサが、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するようにさらに構成され、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記決定されたアップリンクHARQ基準構成がUL/DLサブフレーム構成であり、前記動的なUL/DLサブフレーム構成が前記UL/DLサブフレーム構成であるとき、前記DCI中のフィールドを前記アップリンクインデックスと解釈し、
前記決定されたアップリンクHARQ基準構成または前記動的なUL/DLサブフレーム構成のうちの少なくとも1つが前記UL/DLサブフレーム構成ではないとき、前記DCI中の前記フィールドをアップリンクDAIと解釈するようにさらに構成される、C30に記載の装置。
[C33]
前記所定のアップリンクインデックスが、前記UEがアップリンク許可を受信する固定ダウンリンクサブフレームに割り当てられ、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記所定のアップリンクインデックスに基づいて、前記固定ダウンリンクサブフレームに対するアップリンクサブフレームを決定するようにさらに構成される、C29に記載の装置。
[C34]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記選択されたアップリンクサブフレームのダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレーム中のアップリンク許可を受信する、ここにおいて、前記最終ダウンリンクサブフレームは、前記ダウンリンク基準サブフレーム構成に基づいて決定される、ようにさらに構成される、C29に記載の装置。
[C35]
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームが、別のアップリンク許可を受信するために使用される固定ダウンリンクサブフレームの後に配置される、C34に記載の装置。
[C36]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームからの前記アップリンク許可または前記固定ダウンリンクサブフレームからの前記別のアップリンク許可のうちの1つを、
前記アップリンク許可を復号する時間および前記別のアップリンク許可を復号する時間、または
前記動的なUL/DLサブフレーム構成中のインジケータのうちの少なくとも1つに基づいて選択するようにさらに構成される、C35に記載の装置。
[C37]
時分割複信(TDD)ロングタームエボリューション(LTE)ベースのネットワークにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合され、
ダウンリンク関連付けセット内のアップリンク許可が受信されるアップリンク許可サブフレームまでのいくつかのサブフレームを表すアップリンクDAI値を取得することと、
オフセット値を前記アップリンクDAI値に加えることによって、新しいアップリンクDAI値を決定することと、前記オフセット値は、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームの後のいくつかのサブフレームを表す、
前記決定された新しいUL DAI値に基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信することと
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサとを備える装置。
[C38]
前記ダウンリンクサブフレームが、動的なUL/DLサブフレーム構成インジケータによって決定される、C23に記載の装置。
[C39]
前記ダウンリンク関連付けセットのフィードバックHARQ−ACKペイロードサイズが、第1のセットのペイロードサイズと第2のセットのペイロードサイズの合計を計算することによって決定され、前記第1のセットが、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームまでの前記サブフレームを含み、前記第2のセットが、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームの後の前記ダウンリンクサブフレームを含む、C23に記載の装置。
[C40]
時分割複信(TDD)ロングタームエボリューション(LTE)ベースのネットワークにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合され、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)メッセージバンドルのためのパラメータまたはHARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つを決定することと、ここにおいて、前記HARQメッセージバンドルのための前記パラメータは、ユーザ機器によって検出されたサブフレームのダウンリンク関連付けセットのサイズに基づいて決定され、前記HARQメッセージコードブックは、前記サブフレームのダウンリンク関連付けセットの前記サイズあるいは1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームを除くサブフレームの動的なセットのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される、
前記パラメータまたは前記HARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信することと
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサとを備える装置。
[C41]
前記1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームが、動的なアップリンク/ダウンリンクサブフレーム構成から決定される、C39に記載の装置。
[C42]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
アップリンク許可中のアップリンクDAIを破棄するようにさらに構成され、
前記1つまたは複数のHARQメッセージが、前記アップリンクDAIなしで送信される、C39に記載の装置。
[C43]
コンピュータ可読媒体を備え、前記コンピュータ可読媒体が、
ユーザ機器(UE)によって、第1のサブフレームの間に、動的なアップリンク/ダウンリンク(UL/DL)サブフレーム構成の指示を受信し、
アップリンク基準サブフレーム構成と、前記動的なUL/DLサブフレーム構成、所定のアップリンクインデックス、またはダウンリンク基準サブフレーム構成のうちの少なくとも1つとに基づいて、アップリンクハイブリッド自動再送要求(HARQ)タイミングを決定し、
前記決定されたアップリンクHARQタイミングに基づいて、通信用のアップリンクサブフレームを選択する
ためのコードを備える、コンピュータプログラム製品。
[C44]
前記選択することが、
前記動的なUL/DLサブフレーム構成に基づいて、アップリンクインデックスを決定すること、ここにおいて、前記アップリンクサブフレームは、前記アップリンクインデックスに基づいて選択される、をさらに備える、C43に記載のコンピュータプログラム製品。
[C45]
1つまたは複数のサブフレーム番号がアップリンク用サブフレームに関連付けられていることを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第1の値であり、前記1つまたは複数のサブフレーム番号が前記アップリンク用サブフレームに関連付けられていないことを前記動的なUL/DLサブフレーム構成が示すとき、前記アップリンクインデックスは第2の値である、C44に記載のコンピュータプログラム製品。
[C46]
前記受信することが、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信することをさらに備え、前記コンピュータプログラム製品が、
前記決定されたアップリンクHARQ基準構成がUL/DLサブフレーム構成であり、前記動的なUL/DLサブフレーム構成が前記UL/DLサブフレーム構成であるとき、前記DCI中のフィールドを前記アップリンクインデックスと解釈することと、
前記決定されたアップリンクHARQ基準構成または前記動的なUL/DLサブフレーム構成のうちの少なくとも1つが前記UL/DLサブフレーム構成ではないとき、前記DCI中の前記フィールドをアップリンクDAIと解釈することとをさらに備える、C44に記載のコンピュータプログラム製品。
[C47]
前記所定のアップリンクインデックスが、前記UEがアップリンク許可を受信する固定ダウンリンクサブフレームに割り当てられ、前記コンピュータプログラム製品が、
前記所定のアップリンクインデックスに基づいて、前記固定ダウンリンクサブフレームに対するアップリンクサブフレームを決定することをさらに備える、C43に記載のコンピュータプログラム製品。
[C48]
前記選択されたアップリンクサブフレームのダウンリンク関連付けセットの最終ダウンリンクサブフレーム中のアップリンク許可を受信すること、ここにおいて、前記最終ダウンリンクサブフレームは、前記ダウンリンク基準サブフレーム構成に基づいて決定される、をさらに備える、C43に記載のコンピュータプログラム製品。
[C49]
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームが、別のアップリンク許可を受信するために使用される固定ダウンリンクサブフレームの後に配置される、C48に記載のコンピュータプログラム製品。
[C50]
前記ダウンリンク関連付けセットの前記最終ダウンリンクサブフレームからの前記アップリンク許可または前記固定ダウンリンクサブフレームからの前記別のアップリンク許可のうちの1つを、
前記アップリンク許可を復号する時間および前記別のアップリンク許可を復号する時間、または
前記動的なUL/DLサブフレーム構成中のインジケータのうちの少なくとも1つに基づいて選択することをさらに備える、C49に記載のコンピュータプログラム製品。
[C51]
コンピュータ可読媒体を備え、前記コンピュータ可読媒体が、
ダウンリンク関連付けセット内のアップリンク許可が受信されるアップリンク許可サブフレームまでのいくつかのサブフレームを表すアップリンクDAI値を取得することと、
オフセット値を前記アップリンクDAI値に加えることによって、新しいアップリンクDAI値を決定することと、前記オフセット値は、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームの後のいくつかのサブフレームを表す、
前記決定された新しいUL DAI値に基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信することとを行うためのコードを備える、コンピュータプログラム製品。
[C52]
前記ダウンリンクサブフレームが、動的なUL/DLサブフレーム構成インジケータによって決定される、C51に記載のコンピュータプログラム製品。
[C53]
前記ダウンリンク関連付けセットのフィードバックHARQ−ACKペイロードサイズが、第1のセットのペイロードサイズと第2のセットのペイロードサイズの合計を計算することによって決定され、前記第1のセットが、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームまでの前記サブフレームを含み、前記第2のセットが、前記ダウンリンク関連付けセット内の前記アップリンク許可サブフレームの後の前記ダウンリンクサブフレームを含む、C51に記載のコンピュータプログラム製品。
[C54]
コンピュータ可読媒体を備え、前記コンピュータ可読媒体が、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)メッセージバンドルのためのパラメータまたはHARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つを決定することと、ここにおいて、前記HARQメッセージバンドルのための前記パラメータは、ユーザ機器によって検出されたサブフレームのダウンリンク関連付けセットのサイズに基づいて決定され、前記HARQメッセージコードブックは、前記サブフレームのダウンリンク関連付けセットの前記サイズあるいは1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームを除くサブフレームの動的なセットのサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される、
前記パラメータまたは前記HARQメッセージコードブックのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のHARQメッセージを送信することとを行うためのコードを備える、コンピュータプログラム製品。
[C55]
前記1つまたは複数のフレキシブルなアップリンクサブフレームが、動的なアップリンク/ダウンリンクサブフレーム構成から決定される、C54に記載のコンピュータプログラム製品。
[C56]
アップリンク許可中のアップリンクDAIを破棄することをさらに備え、
前記1つまたは複数のHARQメッセージが、前記アップリンクDAIなしで送信される、C54に記載のコンピュータプログラム製品。