特許第6388942号(P6388942)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6388942
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】水中油型乳化組成物の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/85 20060101AFI20180903BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20180903BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20180903BHJP
   A61Q 17/04 20060101ALI20180903BHJP
   A61Q 1/02 20060101ALI20180903BHJP
   B01J 13/00 20060101ALI20180903BHJP
【FI】
   A61K8/85
   A61K8/06
   A61Q19/00
   A61Q17/04
   A61Q1/02
   B01J13/00 A
【請求項の数】2
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-532402(P2016-532402)
(86)(22)【出願日】2014年7月18日
(86)【国際出願番号】JP2014069207
(87)【国際公開番号】WO2016006119
(87)【国際公開日】20160114
【審査請求日】2016年12月15日
(31)【優先権主張番号】特願2014-140506(P2014-140506)
(32)【優先日】2014年7月8日
(33)【優先権主張国】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】391015373
【氏名又は名称】大東化成工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141586
【弁理士】
【氏名又は名称】沖中 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100097755
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 勉
(72)【発明者】
【氏名】土井 萌子
(72)【発明者】
【氏名】長谷 昇
(72)【発明者】
【氏名】田中 巧
【審査官】 松元 麻紀子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−161460(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/105140(WO,A1)
【文献】 WHITBY, Catherine P., et al.,Poly(lactic-co-glycolic acid) as a particulate emulsifier,Journal of Colloid and Interface Science,2012年 6月 1日,Vol. 375, No. 1,pp.142-147
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/85
A61K 8/06
A61Q 1/02
A61Q 17/04
A61Q 19/00
B01J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平均粒子径が0.5〜1.5μmで、全粒子の90体積%以上の粒子の粒子径が3μm以下の球状ポリ乳酸粉体、油相成分および水相成分を含有してなる水中油型乳化組成物の製造方法であって、
前記球状ポリ乳酸粉体を、非水溶性のポリ乳酸とポリグリセリン脂肪酸エステルを溶融混合する溶融混合工程と、前記溶融混合工程にて生成される混合物を水溶性材料に溶融分散させる溶融分散工程と、前記溶融分散工程にて生成される混合物を水洗して前記水溶性材料を除去する除去工程により得た後、得られた球状ポリ乳酸粉体を分散させた水相中に油相を徐々に添加しながら乳化させてなることを特徴とする水中油型乳化組成物の製造方法。
【請求項2】
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルの添加量は、ポリ乳酸:ポリグリセリン脂肪酸エステルが99.5:0.5〜95:5の範囲である請求項1に記載の水中油型乳化組成物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中油型乳化組成物の製造方法関し、特に、球状ポリ乳酸粉体を使用することにより、界面活性剤を使用することなく、粉っぽさのないみずみずしくさっぱりした使用感をもち、かつ乳化安定性に優れた水中油型乳化組成物の製造方法関するものである。
【背景技術】
【0002】
化粧品等に用いられる乳化組成物は、添加されている界面活性剤の乳化作用により、水性成分と油性成分を安定的に混合せしめている。
しかしながら、界面活性剤はべたつきの強い物質であるため、使用感の良好な化粧品を調製するためには出来る限りこれを減量または抜去することが望まれていた。
【0003】
このような事情から界面活性剤を用いずに乳化組成物を作製するための様々な試みが行われている。
1900年代初頭、二種類の非相溶な液体に粉体粒子やコロイド粒子を混合すると、該粒子が界面に吸着して乳化系が安定化されることが報告された。この方法によって作製された乳化物はピッカリングエマルション(Pickering emulsion)と呼ばれ、種々の天然・工業的工程において広く活用されている(非特許文献1参照)。化粧品の分野においてもピッカリングエマルションの活用が提案されているが、使用できる粉末・コロイド粒子には種々の制約(大きさ、非凝集性、湿潤性等)があるため、化粧品に適用できるものは限られていた(特許文献1〜3参照)。
【0004】
一般に、ピッカリングエマルションに用いられる無機粉体粒子(例として、特許文献1:ポリアルキルシラセスキオキサン粒子、特許文献2:金属酸化物、特許文献3:シリカ・二酸化チタン・酸化亜鉛、特許文献4:無機粉体)の乳化能は化粧品に汎用される界面活性剤の乳化能と比べて劣るため、乳化安定性を高めるには該粉体を多く配合する必要がある。その結果、高濃度の粉体粒子に起因してきしみ感や粉っぽさが生じてしまい、みずみずしさが損なわれる傾向が見られる。このような問題を解決するために、無機粉体粒子ではなく球状有機粒子を乳化剤に用いたピッカリングエマルションも作製されているが、エラストマー性オルガノポリシロキサンと併せて10数%以上配合する必要があるため、前記きしみ感や粉っぽさの問題はあまり解決されていないのが現状である(特許文献5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2656226号公報
【特許文献2】特表2001−518111号公報
【特許文献3】特開2007−332037号公報
【特許文献4】特開2006−36763号公報
【特許文献5】特開平11−158030号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】B.Binks et. al,Advances in Colloid and Interface Science,100−102(2003).
【0007】
上記のように、界面活性剤を用いずに作製されたピッカリングエマルションの乳化安定性は低く、当該安定性を改善するために、粉体を増量または両親媒性物質を共配合すると、きしみ感やべたつき感を生じ、乳化組成物の優れた特性であるみずみずしさが損なわれるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、球状ポリ乳酸粉体を用いてピッカリングエマルションを調製することにより、界面活性剤を使用することなく、粉っぽさのないみずみずしくさっぱりした使用感をもち、かつ乳化安定性に優れた水中油型乳化組成物の製造方法提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために本発明者らは鋭意研究を行った結果、特定の粒径分布を有する球状ポリ乳酸粉体を配合することにより得られる、水中油型乳化組成物が優れた乳化安定性を有し、べたつき感・きしみがなく粉っぽさのないみずみずしくさっぱりした使用感であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち、第1発明による水中油型乳化組成物の製造方法は、
平均粒子径が0.5〜1.5μmで、全粒子の90体積%以上の粒子の粒子径が3μm以下の球状ポリ乳酸粉体、油相成分および水相成分を含有してなる水中油型乳化組成物の製造方法であって、
前記球状ポリ乳酸粉体を、非水溶性のポリ乳酸とポリグリセリン脂肪酸エステルを溶融混合する溶融混合工程と、前記溶融混合工程にて生成される混合物を水溶性材料に溶融分散させる溶融分散工程と、前記溶融分散工程にて生成される混合物を水洗して前記水溶性材料を除去する除去工程により得た後、得られた球状ポリ乳酸粉体を分散させた水相中に油相を徐々に添加しながら乳化させてなることを特徴とするものである。
【0011】
ここで、前記ポリグリセリン脂肪酸エステルの添加量は、ポリ乳酸:ポリグリセリン脂肪酸エステルが99.5:0.5〜95:5の範囲であるのが好ましい(第2発明)。
【発明の効果】
【0014】
本発明の水中油型乳化組成物の製造方法により得られた水中油型乳化組成物によれば、(a)平均粒子径が0.5〜1.5μmで、全粒子の90体積%以上の粒子の粒子径が3μm以下の球状ポリ乳酸粉体、(b)油相成分および(c)水相成分が含有されるので、乳化安定性に優れた水中油型乳化組成物を提供することができる。この水中油型乳化組成物は、実質的に界面活性剤を含有せず、べたつき感・きしみがなく粉っぽさのないみずみずしくさっぱりした使用感に優れたものである。この水中油型乳化組成物を用いることにより、乳化安定性に優れる化粧料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】製造実施例に係る球状ポリ乳酸粉体のレーザー回折型粒度分布計を用いた体積平均粒子径の測定結果を示すグラフである。
図2】製造比較例に係る球状ポリ乳酸粉体のレーザー回折型粒度分布計を用いた体積平均粒子径の測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の水中油型乳化組成物の製造方法実施の形態について説明する。
【0017】
本発明の水中油型乳化組成物は、球状ポリ乳酸粉体(球状生分解性ポリマー粉体)、油相および水相を含有するものであり、常法により製造することができる。
【0018】
本発明における成分(a)の球状ポリ乳酸粉体は、平均粒子径が0.5〜1.5μmで、全粒子の90体積%以上の粒子の粒子径が3μm以下であり、以下(1)〜(3)の工程により製造することが出来る。
(1)非水溶性のポリ乳酸とポリグリセリン脂肪酸エステルを溶融混合する。
(2)上記(1)の混合物を水溶性材料に溶融分散させる。
(3)上記(2)混合物を水洗し、水溶性材料を除去する。
【0019】
球状ポリ乳酸粉体の作製に用いることができるポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えばモノラウリン酸ポリグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノイソステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリルからなる群から選択され、これらを単独または2種以上を組み合わせて使用することができる。ポリグリセリン脂肪酸エステルの添加量は、ポリ乳酸:ポリグリセリン脂肪酸エステルが99.5:0.5〜95:5の範囲が好ましく、99:1〜97:3の範囲がより好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルの添加量が、ポリ乳酸:ポリグリセリン脂肪酸エステルが99.5:0.5〜95:5の範囲外の場合、いずれにしても得られる球状ポリ乳酸粉体の平均粒子径が1.5μmより大きくなってしまい、目的の球状ポリ乳酸粉体が得られない。
【0020】
水溶性材料としてはポリエチレングリコール等のポリアルキレンオキシド、ポリアクリル酸等のポリアルケンカルボン酸が挙げられ、これらは単独重合体もしくは共重合体、さらにはこれらの塩を使用することができ、これらを単独または2種以上組み合わせて使用することができる。
【0021】
球状ポリ乳酸粉体の製造方法において、溶融混合および溶融分散するための装置は特に限定されるものではなく、ロール、バンバリーミキサー、ニーダー、押出機等が用いられる。
【0022】
水溶性材料を除去する方法としては、遠心分離およびろ過により分離することができ、分離した球状ポリ乳酸粉体は必要に応じて乾燥してから使用する。
【0023】
本発明における成分(a)の球状ポリ乳酸粉体は、平均粒子径が0.5〜1.5μmで、全粒子の90体積%以上の粒子の粒子径が3μm以下であるのが好ましい。この範囲であれば安定的な水中油型乳化組成物が得られる。平均粒子径が0.5μmより小さい場合には、生産効率が悪くなるためコストがかかるという懸念がある。一方、平均粒子径が1.5μmより大きい場合には、水中油型乳化組成物が得られない。また、球状ポリ乳酸粉体の真球度は、球形の最長径と最短径の比率(最長径/最短径)が1.0〜1.5の範囲にあることが好ましい。
【0024】
球状ポリ乳酸粉体の粒子径の測定方法としては、電子顕微鏡により観察した写真から画像的に抽出、判定する方法と、レーザー回折式粒度分布計などの粒度分布測定装置を用いて測定する方法などが挙げられるが、レーザー回折式粒度分布計による測定方法を用いるのが好ましい。
【0025】
球状ポリ乳酸粉体には、それ自体従来公知の各種の表面処理を施すことができる。この表面処理の例としては、以下の処理が挙げられ、これらの処理を複数組み合わせて用いることも可能であるが、環境負荷の観点から天然素材を用いるのが好ましい。
a)フッ素化合物処理・・・パーフルオロアルキルリン酸エステル処理やパーフルオロアルキルシラン処理、パーフルオロポリエーテル処理、フルオロシリコーン処理、フッ素化シリコーン樹脂処理など
b)シリコーン処理・・・メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、気相法テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン処理など
c)ペンダント処理・・・気相法シリコーン処理後にアルキル鎖などを付加する処理
d)シランカップリング剤処理
e)チタンカップリング剤処理
f)アルミニウムカップリング剤処理
g)油剤処理
h)N−アシル化リジン処理
i)ポリアクリル酸処理
j)金属石鹸処理・・・ステアリン酸塩処理やミリスチン酸塩処理など
k)アクリル樹脂処理
l)金属酸化物処理
【0026】
本発明の水中油型乳化組成物における成分(a)である球状ポリ乳酸粉体の配合量としては、乳化組成物全体に対し1.0〜50.0質量%であり、5.0〜25.0質量%が特に好ましい。配合量が1.0質量%未満および50.0質量%超えであると乳化組成物が得られない。また、配合量が5質量%未満であると乳化が十分に進まないことがあり、25質量%を超えると粉っぽさが上がる傾向にある。
【0027】
本発明の水中油型乳化組成物における成分(b)である油相成分としては、化粧品、医薬部外品等に汎用される炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油、液体油脂、固体油脂、ロウ類等が挙げられる。
【0028】
炭化水素油としては、例えばイソドデカン、イソヘキサデカン、イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワン、ワセリン等が挙げられる。
【0029】
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレ酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
【0030】
高級アルコールとしては、例えば直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等)、分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)−2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
【0031】
合成エステル油としては、例えばオクタン酸オクチル、ノナン酸ノニル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ピバリン酸トリプロピレングコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、ジイソステアリン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリストール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート−2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
【0032】
シリコーン油としては、例えば鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等)、環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)、アクリルシリコーン類等が挙げられる。
【0033】
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、コメ油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油−トリグリセリン等が挙げられる。
【0034】
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ脂、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0035】
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
【0036】
本発明の水中油型乳化組成物における成分(c)である水相成分としては、通常化粧品、医薬部外品等に使用される水(精製水、イオン交換水、水道水等)、水溶性アルコール、増粘剤等を配合することができ、さらに所望に応じて、保湿剤、キレート剤、防腐剤、色素などを適宜配合することができる。
【0037】
水溶性アルコールとしては、例えば、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖およびそれらの誘導体から選ばれる1種または2種以上である。
【0038】
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
【0039】
多価アルコールとしては、例えば、2価アルコール(例えば、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等)、3価アルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等)、4価アルコール(例えば、ジグリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等)、5価アルコール(例えば、キシリトール、トリグリセリン等)、6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等)、多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール−トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン−トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等)、2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルトリエチレングリコールモノメチルエーテルトリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等)、2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジペート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等)、グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等)、糖アルコール(例えば、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、デンプン分解糖還元アルコール等)、グリソリッド、テトラハイドロフルフリルアルコール、POE−テトラハイドロフルフリルアルコール、POP−ブチルエーテル、POP・POE−ブチルエーテルトリポリオキシプロピレングリセリンエーテル、POP−グリセリンエーテル、POP−グリセリンエーテルリン酸、POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0040】
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリンアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等)、四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等)、五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等)、六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−シコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等)、七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等)、八炭糖(例えば、オクツロース等)、デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等)、アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等)、ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
【0041】
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
【0042】
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸−トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン等が挙げられる。
【0043】
その他ポリールとしては、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(グルカムE−10)、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(グルカムP−10)などが挙げられる。
【0044】
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラーヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、ゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリンガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム)、ベントナイト、ヘクトライト、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0045】
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラーヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸)、微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等)、動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0046】
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等)、セルロース系高分子(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等)、アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等)、ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等)、アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等)、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等が挙げられる。
【0047】
保湿剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、DL−ピロリドンカルボン酸、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0048】
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
【0049】
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等)、塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン等が挙げられる。
【0050】
pH調整剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
【0051】
本発明に係る水中油型乳化組成物は、上記必須成分以外に通常化粧品、医薬部外品等に使用される成分を使用することができ、メイクアップ化粧料、スキンケア化粧料、ヘア化粧料等の水中油型乳化化粧料に応用することができ、目的に応じて種々の剤形・製品形態をとることができる。剤形としては、液状、乳液状、クリーム状等が挙げられ、製品形態としては、乳液、日焼け止め乳液、ファンデーション、クリーム、日焼け止めクリーム、クレンジングクリーム、ヘアクリーム等が挙げられる。
【実施例】
【0052】
次に、本発明の一層の理解のために、本発明の水中油型乳化組成物の製造方法、水中油型乳化組成物および化粧料に係る実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の%はすべて質量%を意味する。
【0053】
まず、本発明で使用した球状ポリ乳酸粉体の製造実施例および製造比較例を以下に示す。
【0054】
(製造実施例:平均粒子径0.5〜1.5μmの球状ポリ乳酸粉体)
ポリ乳酸(ユニチカ製 テラマックTP−4000CN)98質量部に、ラウリン酸ポリグリセリル−5(太陽化学製 サンソフトA−121E−C)2質量部を加え、よく混合した後、同方向2軸押出機(日本製鋼所製 TEX30α)の供給口に供給した。同押出機のシリンダー温度を180℃として溶融混合を行い、ノズルから樹脂組成物を押出して冷却固化した。さらに、得られた樹脂組成物33質量部に、ポリアクリル酸(東亞合成製 ジュリマーAC−10P)67質量部を加え、よく混合した後、同方向2軸押出機(日本製鋼所製 TEX30α)の供給口に供給した。同押出機のシリンダー温度を180℃として溶融分散を行い、ノズルから樹脂組成物を押出して冷却固化した。その後、得られた樹脂組成物に対して10倍の質量の水を用いて当該ポリアクリル酸を溶解し、ポリ乳酸の球状ポリマー粉体の縣濁液を得た。この縣濁液をろ過したうえで乾燥して、目的の球状ポリ乳酸粉体を得た。
【0055】
(製造比較例:平均粒子径5〜9μmの球状ポリ乳酸粉体)
非水溶性の生分解性ポリマーとしてポリ乳酸(ユニチカ製 テラマックTP−4000CN)40質量部に、ポリアクリル酸(東亞合成製 ジュリマーAC−10P)60質量部を加え、よく混合した後、同方向2軸押出機(日本製鋼所製 TEX30α)の供給口に供給した。同押出機のシリンダー温度を180℃として溶融分散を行い、ノズルから樹脂組成物を押出して冷却固化した。その後、得られた樹脂組成物に対して10倍の質量の水を用いて当該ポリアクリル酸を溶解し、ポリ乳酸の球状生分解性ポリマー粉体の縣濁液を得た。この縣濁液をろ過したうえで乾燥して、製造比較例の球状ポリ乳酸粉体を得た。
【0056】
(球状ポリ乳酸粉体の平均粒子径)
製造実施例および製造比較例の球状ポリ乳酸粉体については、レーザー回折型粒度分布計(日機装製 マイクロトラックMT3300EXII)を用いて体積平均粒子径を測定した。レーザー回折型粒度分布計の測定結果は、製造実施例では、図1に示されるように、平均粒子径が0.8μmで、全粒子の90体積%以上の粒子の粒子径が3μm以下であり、製造比較例では、図2に示されるように、平均粒子径が7.6μmであった。
【0057】
次に、本発明の水中油型乳化組成物の実施例について説明する。
初めに、実施例で用いた評価法について説明する。
【0058】
評価(1):乳化安定性(外観)
エマルション調製後1日以内に、エマルションの外観を肉眼で観察した。
○:試料は均一で、水離しや粉の凝集を認めなかった。
△:試料はほぼ均一であるが、わずかな水離しなどを認めた。
×:試料が均一でないか、著しい水相の分離、もしくは粉の凝集を認めた。
【0059】
評価(2):乳化安定性(乳化粒子)
試料を光学顕微鏡で観察した。
○:乳化粒子は均一で、合一や凝集を認めなかった。
△:乳化粒子はほぼ均一であるが、わずかな合一や凝集などを認めた。
×:乳化粒子が均一でなく、著しい合一や凝集を認めた。
【0060】
(実施例1、比較例1〜5)
表1に記載した配合組成よりなる水中油型乳化組成物を調製し、各試料について、上記評価(1)、(2)に関する評価試験を行った。該組成物の調製は、粉末を分散した水相中に、油相を徐々に添加しながら乳化する方法で行った。
【0061】
【表1】
【0062】
本発明品である成分(a)の球状ポリ乳酸粉体(製造実施例)を使用した実施例1は、乳化安定性の良好な水中油型乳化組成物が調製できた。一方、本発明における成分(a)の球状ポリ乳酸粉体(製造実施例)とは異なる球状粉体を使用した比較例1〜5は、乳化できなかった。
【0063】
次に、水中油型乳化組成物を用いた化粧料として、水中油型乳液(実施例2)、水中油型サンスクリーン乳液(実施例3,4)、水中油型リキッドファンデーション(実施例5,6)について、以下に説明する。
【0064】
(実施例2:水中油型乳液)
【表2】

<製法>
実施例1と同様な調製方法で水中油型乳液を得た。
【0065】
(実施例3:水中油型サンスクリーン乳液)
【表3】

<製法>
水相をミキサーもしくは超音波で分散した後、これに油相を加えて乳化機で乳化することによって水中油型サンスクリーン乳液を得た。
【0066】
(実施例4:水中油型サンスクリーン乳液)
【表4】

<製法>
水相をミキサーもしくは超音波で分散した後、これに油相を加えて乳化機で乳化することによって水中油型サンスクリーン乳液を得た。
【0067】
(実施例5:水中油型リキッドファンデーション)
【表5】

<製法>
水相をミキサーもしくは超音波で分散した後、これに油相を加えて乳化機で乳化することによって水中油型リキッドファンデーションを得た。
【0068】
(実施例6:水中油型リキッドファンデーション)
【表6】

<製法>
水相をミキサーもしくは超音波で分散した後、これに油相を加えて乳化機で乳化することによって水中油型リキッドファンデーションを得た。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明の水中油型乳化組成物の製造方法により得られた水中油型乳化組成物は、実質的に界面活性剤を含有せずに、乳化安定性に優れ、みずみずしくさっぱりとした使用感を有する化粧料を提供することができるので、産業上の利用効果が大である。
図1
図2