(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示は数多くの異なる形態を取りうる一方で、この開示の原理の理解を促進する目的で、ここで図面に示した実施形態への参照をし、またそれらを説明するために特定の文言を使用する。従って、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書で説明した本開示の原理のさまざまな変更、説明した実施形態のさらなる修正、および任意のさらなる応用が意図されている。
【0013】
1つの意図された実施形態による、有害事象緩和システム10が
図1〜8に示されている。有害事象緩和システム10は、有害事象が発生する可能性を低減する、および/または進行中の有害事象を止めるのに役立つように構成されている。一部の意図された実施形態では、有害事象緩和システム10は、閉塞性睡眠時無呼吸が起こる可能性を減らすのを助けうる、および/または進行中の閉塞性睡眠時無呼吸事象を止めるのを助けうる。その他の意図された実施形態では、有害事象緩和システム10は、その他の有害事象が発生する可能性を低減する、および/または進行中の有害事象を止めるのを助けうる。
【0014】
有害事象緩和システム10は、
図1に示されるように、使用者保持装置12、使用者保持装置12上に保持された使用者保持面14、および制御システム16を含む。一部の意図された実施形態では、
図2に示されるように、使用者保持装置12は病院用ベッドフレームであり、使用者保持面14がその上に保持されている。他の意図された実施形態において、使用者保持装置12は、ストレッチャー、手術台、またはその他の使用者保持構造でありうる。使用者保持装置12は、
図1に示すとおり、下部フレーム17、下部フレーム17に結合された保持部18またはリフト機構18、および下部フレーム17の上方に保持部18により移動可能なかたちで保持された上部フレーム20を含む。リフト機構18は、下部フレーム17に対して上部フレーム20を昇降させ、またトレンデレンブルグ体位や逆トレンデレンブルグ体位など、さまざまな向きの間で上部フレーム20を移動させるように構成されている。
【0015】
上部フレーム20は、
図2に示すとおり、上部フレームベース24、上部フレームベース24に結合されたデッキ26、および上部フレームベース24とデッキ26に結合された複数のアクチュエータ27を含む。複数のアクチュエータ27は、上部フレームベース24に関してさまざまに連結された構成の間で、上部フレーム20の長さに沿って延長する縦軸の少なくとも1つ、および上部フレーム20の幅を横切って延びる横軸に沿って、デッキ26の少なくとも一部を動かすように構成されている。デッキ26は、
図3に示されるように、腓腹セクション28、大腿セクション30、座セクション32、ならびに頭および胴のセクション34を含む。腓腹セクション28および大腿セクション30は、下肢保持セクションLL1を画定する。頭および胴のセクション34は、上半身保持セクションU1を画定する。座セクション32は、座セクションS1を画定する。腓腹セクション28、大腿セクション30、および座セクション32は、下半身保持セクションLB1を画定する。少なくとも、腓腹セクション28、大腿セクション30、ならびに頭および胴のセクション34は、相互に、かつ/あるいは上部フレームベース24に対して移動可能である。一部の意図された実施形態において、腓腹セクション28、大腿セクション30、座セクション32、ならびに頭および胴のセクション34は連携して、実質的に平面すなわち横たわった配置と椅子の配置との間で使用者保持装置12を移動させる。一部の意図された実施形態において、腓腹セクション28、大腿セクション30、座セクション32、ならびに頭および胴のセクション34は連携して、実質的に平面すなわち横たわった配置と傾斜したすなわちリクライニング配置との間で使用者保持装置12を移動させる。一部の意図された実施形態において、頭および胴のセクション34は、上部フレーム20を貫通する基準面RP1に対して少なくとも約30°の角度を成すように動かされる。
【0016】
使用者保持面14は、その上の使用者を保持し、さまざまな配置間でデッキ20と一緒に動くように構成されている。一部の意図された実施形態では、
図2〜4に示されるように、使用者保持面14は病院用ベッドマットレスである。一部の意図された実施形態では、使用者保持面14は民生用マットレスである。一部の意図された実施形態では、使用者保持面14は、使用者保持面14上に位置付けられた熱・湿気の調節トッパーを含む。一部の意図された実施形態では、使用者保持面14は、使用者保持面14上に位置付けられた圧力マッピングトッパーを含むことができる。使用者保持面14は、
図3に示されるように、腓腹部分36、大腿部分38、座部分40、ならびに頭および胴の部分42を含み、これらはデッキ26の対応するセクション上で保持されている。一つの例示的実施形態において、デッキセクションは、使用者保持面14のさまざまな部分を基準面RP1に対して角度α、βおよびγに移動および/または維持するのに役立つ。一部の意図された実施形態では、使用者保持面14は非電動式の(静止)面である。一部の意図された実施形態では、使用者保持面14は、
図5に示されるように、流体供給源FS1からの流体を受け入れるように構成された電動式の(動的)面である。
【0017】
使用者保持面14は、
図3および4に示すとおり、マットレスカバー44およびマットレスコア46を含む。意図された一部の実施態様において、使用者保持面14は、マットレスカバー44に結合された温度および湿気を調節するトッパー(非表示)を含む。マットレスカバー44は、マットレスコア46を囲み、防火障壁48、下部ティッキング50または耐久性のある層50、および上部ティッキング52を含む。一部の意図された実施態様において、防火障壁48はカバー44の最内層であり、上部ティッキング52は最外層であり、また下部ティッキング50は、防火障壁48と上部ティッキング52との間に位置し、上部ティッキング52には結合されていない。下部ティッキング50と上部ティッキング52は、蒸気や空気を浸透させない。一部の意図された実施態様において、上部ティッキング52および下部ティッキング50は、ポリウレタン被覆を施したナイロンから成り、下部ティッキング50は、防火障壁48に対して上部ティッキング52の移動を促進するよう構成されている。その他の意図された実施態様において、上部ティッキング52および/または下部ティッキング50は、空気および/または湿気浸透性でもよい。
【0018】
マットレスコア46は、1種類の材料、もしくは材料および/または装置の組み合わせで構成されてもよい。電動式の面の場合、マットレスコア46は、流体を流体供給源(図示せず)から受け入れ、流体袋54内の流体の圧力を所定のレベルに維持する、その内部の少なくとも一つの流体袋54を含む。一部の意図された実施形態では、電動式の面は、その間に少なくとも一つの流体袋54が位置付けられたフォームフレームなどの非電動式構成要素を含んでもよい。一部の意図された実施形態では、流体袋54は、大腿セクションの近くに膨らませて位置付けることができるか、または腓腹部分36、大腿部分38、および/または座部分40(その対応するデッキセクションを含む)は、例えば、頭および胴のセクション34の傾きが基準面RP1に対して増加するにつれて、使用者が使用者保持面14を滑り落ちるのを防ぐのに役立つように連接されうる。一部の意図された実施形態では、くさび型の袋が使用者保持面14の中心線の周りに横方向に対称的に位置付けられ、これらは使用者を横方向に傾けるために連続して膨張するように構成され、それによって使用者の身体のさまざまな部分にかかる圧力を軽減して使用者の褥瘡発生の低減に役立つ。
【0019】
一部の意図された実施形態では、マットレスコア46は、膨張可能な流体袋54aおよび54bを含み、これは、頚椎および肩甲骨を保持するために、使用者保持面14の患者に面する表面からそれぞれ少なくとも約70mm、および約20mm〜約30mm突き出るように構成されている。一部の意図された実施形態では、膨張可能な流体袋54aおよび54bは、フォーム補助枕または静止空気袋またはその組み合わせで置き換えられる。一部の意図された実施形態では、使用者保持面14の患者に面する表面から、流体袋54aおよび54bが突き出る距離は、使用者の体型および基準面RP1に対する表面の角度を含むがこれに限定されない、任意の数の要因に応じて変化しうる。一部の意図された実施形態では、流体袋54aおよび54bは、使用者の頭および/または胴を横方向に傾けるようにも構成されうる。一部の意図された実施形態では、くさび型の流体袋(非表示)は、頭および胴の部分42に位置付けられ、膨張された時、座部分40に対する、頭および胴の部分42の使用者接触面の角度が増加するように構成される。
【0020】
一部の意図された実施形態では、使用者の頭および胴は、異なる角度で傾けることができる。例えば、使用者保持装置12および/または使用者保持面14は、胴体が基準面RP1に対して約10°の角度になり、東部が基準面RP1に対して約180°になるように、使用者を横方向に回転できる。使用者の胴体の回転は、使用者が、基準面RP1に対して、頭部を約180°の角度に維持するのを助けうる。一部の意図された実施形態では、使用者保持面14は、横方向の位置付けでの快適性を改善するために、使用者の身体を表面内に沈めることができるように構成される。一部の意図された実施形態では、保持ブロック(非表示)を、使用者の近くの表面14上に配置して、使用者の位置を維持するのを助けうる。一部の意図された実施形態では、使用者保持装置12および/または使用者保持面14は、胴体が基準面RP1に対して約10°の角度になるように、横方向に使用者を回転でき、流体袋54aおよび54bは、使用者の頭部が少なくとも約180°になるように、使用者の頭部を回転できる。一部の意図された実施形態では、
図9に示されるように、使用者は、胴体が基準面RP1に対して少なくとも10°の角度になるように、使用者を横方向に回転するのに役立つように膨張するよう構成された流体袋G2の付いた衣服G1を着用しうる。一部の意図された実施形態では、衣服G1は、例えば、パーカッション、バイブレーション、および圧迫治療を含む、治療を提供するように構成されている。一部の意図された実施形態では、衣服G1は、Hill−Romが販売しているVest(登録商標) Airway Clearance Systemなどの、気道クリアランスベストである。その他の意図された実施形態では、衣服G1は、連続圧迫装置(SCD)を含む、その他の治療衣でありうる。一部の意図された実施形態では、流体は、流体を流体袋54aおよび54bに供給するように構成された流体供給源FS1を通して、衣服G1に供給される。一部の意図された実施形態では、流体は、専用の流体供給源(非表示)によって、衣服G1および/または流体袋G2に供給される。基準面RP1に対する使用者の頭部の角度は、使用者の好み、使用者の有害状態のリスク、またはその他の要因に応じて変化しうる。
【0021】
非電動式の面の場合は、マットレスコア46は、単密度フォームなどの多孔質材料で構成される。一部の意図された実施形態において、マットレスコア46は、静止空気袋またはその内部に発泡体が含まれる静止空気袋、金属製バネおよび/またはその他の非電動式保持要素、あるいはそれらの組合せなど、少なくとも一つの袋54を含む。一部の意図された実施形態において、マットレスコア46は、使用者の身体の比率の違いに応じて圧力の再配分を促進するよう構成された異なる保持特性を持つ複数のゾーンを含む。また、一部の実施形態において、マットレスコア46は、NP100 Prevention Surface、AccuMax Quantum(商標) VPC Therapy Surface、およびNP200 Wound Surfaces(発売元Hill−Rom(登録商標))にあるものなど、異なる印加荷重によるたわみ(ILD)特性を持つ、さまざまな発泡体の層および/またはセクションを含む。
【0022】
制御システム16は、使用者保持装置12および/または使用者保持面14の少なくとも1つの特性を変えて、有害事象が起こる可能性を低減する、および/または進行中の有害事象を止めるのに役立つように構成されている。制御システム16は、プロセッサ100、入力102およびメモリ104を含む。一部の意図された実施形態では、入力102は、使用者の心拍数、呼吸数、呼吸振幅、皮膚温度、体重、および位置など、使用者の生理学的特性を示す入力信号をプロセッサ100に提供するように構成された、位置センサー、圧力センサー、温度センサー、音響センサー、および/または水分センサーなどのセンサー106を含む。一部の意図された実施形態では、センサー106は、使用者保持面14または使用者保持面上に位置付けられたトッパーに組み込まれており、これは例えば米国特許第7,515,059号(Price他)および米国特許公報第2011/0068928号(Riley他)に開示されている。一部の意図された実施形態では、センサー106は、患者の頭部の位置/配向を追跡できるように、患者の頭部に取り付けられているかまたは患者が装着する、例えば耳栓、イヤホン、接着センサー、耳たぶクリップ、アイカバー、帽子、鼻ストリップまたはその他の装置に一体化または結合されうる、例えば、RFIDタグ、加速度計、近接センサー、レベルセンサー、またはその他の物理的追跡センサーを含む。使用者の上気道の横方向位置をモニタリングすることによって獲得される情報によって、位置閉塞性睡眠時無呼吸(POSA)の診断のための上気道角度のより正確な測定値が提供される(1つの例では、睡眠研究室がこの情報を使用してより正確にPOSAを診断できる)、使用者がPOSAを防ぐ姿勢を維持する訓練をするのに役立つように、バイオフィードバックが提供される、システムが無呼吸を防ぐために十分な角度を達成しているかどうかを判断するためにシステムの性能が追跡される、システムが使用されているかどうかを判断するためにコンプライアンスが監視される、上気道角度を監視し、無呼吸事象が起こった時に角度が記録される、およびセンサー106からの入力に応じて横方向回転を提供することができる表面を制御し、最適な横方向位置が達成されたかどうかを追跡し、望ましい頭部の横方向位置および/または上気道角度が達成されるようにシステムが制御される、といった利点のうち1つ以上を含むいくつかの利点を持つ。一部の意図された実施形態では、センサー106は、サイドレール、使用者保持面、デッキ、ヘッドボード内、または使用者装置10または使用者保持面14上または内の場所、または部屋の頭壁上または内、または部屋のその他の場所にある読取装置(すなわち、RFIDリーダー)によって追跡される。一部の意図された実施形態では、例えば米国特許出願公開第2012/0029879号(Sing他)に開示されているように、センサー106は、使用者の頭部の配向を追跡するために、ベッドの足元またはベッドの上方に位置付けられたカメラを含む。
【0023】
一部の意図された実施形態では、入力102は、介護者または他のユーザーから情報を受け取るように構成されたユーザーインターフェース108を含む。他の意図された実施形態では、入力102は、病院ネットワーク112を介してプロセッサ100と通信している電子カルテ(EMR)システム110である。一部の意図された実施形態では、プロセッサ100は、介護者がカルテ記入のためにEMRに入力すると自動的または手動で情報を出力することができ、これには治療の開始・終了、有害事象発生情報、使用された治療プロトコール、介護者ID、および使用者、介護者、使用者保持装置12、使用者保持面14、および有害事象に関連する他の任意の情報を含みうる。
【0024】
メモリ104は、プロセッサ100によって実行されるように構成された一つ以上の命令セットを保存する。命令セットは、プロセッサによって実行された時、使用者保持装置12および/または使用者保持面14の構成を変更する1つ以上のプロトコールをプロセッサ100に実行させる手順114を定義する。1つの例示的実施形態では、命令セットは、使用者に睡眠時無呼吸のリスクがあることを特定する入力に応答して、プロセッサ100に使用者保持装置12および/または使用者保持面14を構成させる予防的手順114を定義する。手順114は、プロセッサ100が、無呼吸事象が起こるリスクレベルを示す入力102からの入力信号を受信する手順116で開始される。一部の意図された実施形態では、リスクのレベルは、使用者のEMRのフィールドから入力される。一部の意図された実施形態では、リスクのレベルは、ユーザーインターフェース108を通して介護者によって入力されるが、これは医師の指示から生じるか、または患者採点システムに基づきうる。一部の意図された実施形態では、リスクのレベルは、以下の表に列挙されるものを含むがこれに限定されない多くの要因に基づき、プロセッサ100によって計算されるリスクスコアに基づいて決定される。
使用者が、頻繁にいびきをかくことが知られており、高いBMIを持ち、大手術を受けた、および/または術後オピオイドを必要とする状況では、使用者のリスクは高い可能性がある。使用者が、低いBMIを持ち、大手術をしたことがあり、いびきをかかないことが知られており、表面的な手術を受けた、および/または術後オピオイドを必要としない状況では、使用者のリスクは低い可能性がある。採点システムの例が以下の表に示されており、スコア4は高いリスク、4より大きなスコアは著しく高いリスクを示しうる。
手順118で、プロセッサ100は、リスクレベルに基づいて、どのプロトコールを実行すべきかを決定する。プロトコールの1つのタイプは、特定のリスクプロファイルを持つ患者に対する病院の標準作業手順/ガイドラインに従って設定されるデフォルトプロトコールである。プロトコールの別のタイプは、使用者の好み(すなわち、左側を下にして眠ることを好む)、介護者の観察、および/または使用者のEMR、センサー106、および/またはその他の入力102からの使用者の病状についての情報(すなわち、褥瘡の起こしやすさ、BMI、手術のタイプなど)に基づいて、デフォルトプロトコールを変更する可変プロトコールである。一部の意図された実施形態では、プロトコールは、治療または動きを除外または制限するように変更されうる。例えば、プロトコールは、使用者が腹部手術から回復している場合、所定の閾値を超えてベッドヘッド角度(基準面RP1と頭および胴のセクション34または頭および胴の部分42との間の角度)が大きくなることを防止できる。一部の意図された実施形態では、プロトコールは、使用者のEMRまたはその他の出所から得られた情報に基づき、介護者がその構成を実行しないように警告できる。
【0025】
手順120では、プロトコールが一旦選択されたら、例えば、グラフィカルユーザーインターフェースまたはその他の表示装置上で、構成設定が介護者に知らされ、介護者は設定を承認/変更するように求められる。一部の意図された実施形態では、構成設定はハンドヘルドデバイスに通信されうる。1つの例において、プロトコールは、リスクスコアの高い使用者では、基準面RP1に対してベッドヘッド角度が約35°より大きいこと、および横方向の傾斜角度が15°より大きいことを要求しうる。別の例において、プロトコールは、リスクスコアの低い使用者では、基準面RP1に対してベッドヘッド角度が約10°〜約15°、および横方向の傾斜角度が約10°〜約15°であることを要求しうる。一部の意図された実施形態では、上部フレーム20は、トレンデレンブルグ体位または逆トレンデンブルグ体位に移動することもできる。一部の意図された実施形態では、プロトコールは、使用者が褥瘡を発症するリスクに応じて、横方向傾斜角度が30〜120分ごとに変化する、連続ローテーションなど、追加的治療をアクティブにすることを要求しうる。一部の意図された実施形態では、使用者を目覚めさせることなく動かすことができる睡眠状態に使用者がある時にのみ、使用者を動かすよう、使用者の睡眠段階が考慮されうる。一部の意図された実施形態では、使用者保持装置12および/または使用者保持面14は、使用者が目覚める前に、プロトコールの実行前の構成に戻る。一部の意図された実施形態では、介護者、使用者、またはその他の人が、緊急時にプロトコールを終了できるよう、手動停止ボタンを含めることができる。一部の意図された実施形態では、プロトコールは、介護者がCPRハンドル(非表示)を引いた時または使用者が心肺停止状態の時など、緊急状態が起こった時に、自動的に終了されうる。一部の意図された実施形態では、手順114は、病院ネットワークまたはナースコールシステムを介してなど、介護者によって遠隔的に終了されうる。
【0026】
一部の意図された実施形態では、使用者の位置および/または配向が、使用者保持面14の患者に面した表面に対して感知され、使用者を望ましい位置に移動するために、使用者保持面14および/または使用者保持装置12がどのように構成されるかに影響しうる。例えば、使用者が、使用者保持面14の患者に面した表面の左端に沿って位置付けられた場合、プロトコールはそれらを左に回転しない。一部の意図された実施形態では、使用者が正しい位置にいるために、プロトコールが終了される。一部の意図された実施形態では、プロトコールは、使用者を定位置に維持するのを助ける。使用者保持面14上での使用者の位置は、上部フレーム20に結合された1つ以上のロードセル(非表示)を利用して上部フレーム20上の力分布を感知する、1つ以上のロードセルを使用して使用者の重心を計算する、流体袋54内の圧力を感知する、カメラ(非表示)または3Dセンサーを使用する、またはその他の方法を使用することを含む、多くの方法で決定できる。
【0027】
手順122では、介護者が、構成または構成の変更を承認し、新しい構成を承認した場合、プロセッサ100は、所定時間の間、構成を実行する。一部の意図された実施形態では、プロセッサ100は、介護者がそれを承認した瞬間に構成を実行し、介護者がそれを無効化した時に構成を停止または変更できる。一部の意図された実施形態では、プロセッサ100は、使用者が所定の睡眠段階になるまで構成を実行するのを待ち、使用者が目覚め始めた時、初期構成に戻る。一部の意図された実施形態では、手順114は、介護者が設定を確認または承認することを必要とせず、代わりに自動的に構成を開始する。例えば、構成は、使用者が手術室を出てから所定時間後に自動的に開始でき、これは使用者のEMRに基づいて決定されうる。一部の意図された実施形態では、構成は、ベッドが使用されていない場合は実行されない。
【0028】
手順114は、その他の多くの有害な状態に対して使用されうる。一部の意図された実施形態では、手順114は、使用者に胃食道逆流症のリスクがあるか、または胃食道逆流症を持っているかどうかを判断し、睡眠中に、使用者が左側臥位または半リクライニング位を維持するのを手助けするプロトコールを選択するために使用されうる。一部の意図された実施形態では、手順114は、使用者に慢性呼吸不全のリスクがあるか、または慢性呼吸不全を持っているかどうかを判断し、介護者が承認するように、睡眠中に、使用者が左側臥位を維持するのを手助けするプロトコールを選択するために使用されうる。一部の意図された実施形態では、手順は、使用者に、例えば羽毛またはダウンを詰めた枕、クッションまたはカバーに対するアレルギーのリスクがあるか、またはアレルギーを持っているかを判断するために使用でき、介護者がアイテムを取り除くことができるように介護者に警告できる。その他の意図された実施形態では、手順114は、使用者が、例えば、喘息、妊娠、睡眠麻痺または幻覚、いびき、歯ぎしり、咳、高齢入院患者の低酸素血症、脳卒中、または結核など、仰臥位で寝ることによって悪影響を受ける可能性のある1つ以上のその他の状態のリスクがあるか、またはそれらの状態を有しているかどうかを判断し、使用者保持装置12および/または使用者保持面14が使用者を望ましい体位に維持するために構成されうるように、プロトコールを選択、および/または介護者に警告するために使用されうる。一部の意図された実施形態では、手順114は、使用者の睡眠体位を変えて、使用者が静止したままでいると不必要に減少しうる血液酸素化の刺激を助けるために使用されうる。
【0029】
別の例示的実施形態では、命令セットは、無呼吸事象などの有害事象の感知に反応して、使用者保持装置12および/または使用者保持面14を構成する応答手順114を、プロセッサ100に実行させる。手順124は、有害事象緩和システムが、介護者によって手動で有効化されるか、または使用者のEMR、介護者からの情報、またはプロセッサ100によって計算された情報に基づいて自動的に有効化される、手順126で開始される。
【0030】
手順127では、プロセッサ100は、使用者の心拍数、および振幅および速度などの呼吸特性、および/または使用者の動きの量を含むがこれに限定されない、使用者の生理学的特性を示すセンサー106からの信号を受信する。
【0031】
手順128では、プロセッサ100は、センサー106からの信号と所定の閾値を比較して、無呼吸事象が進行中であるかどうかを判断する。例えば、呼吸と呼吸の間に少なくとも約10秒の間隔がある場合、使用者は無呼吸事象を経験している可能性が高い。別の例では、使用者が少なくとも10秒間、通常の呼吸の約25%未満しか呼吸していない場合、使用者は無呼吸事象を経験している可能性が高い。別の例では、少なくとも約4%の酸素飽和の低下がある場合、使用者は無呼吸事象を経験している可能性が高い。使用者が、通常の呼吸の約26%〜約69%の呼吸をしている場合、使用者は呼吸低下事象を経験している可能性が高い。一部の意図された実施形態では、プロセッサ100は、有害事象が進行中であることを判断し、有害事象が起こること、および使用者の位置および/または使用者保持装置12および/または使用者保持面14の構成、使用者のリスクスコア、および/または使用者の生理学的特性、使用者のEMRからの医学的情報、および/またはその他の情報に基づいて、それが無呼吸事象でない可能性が高いことを介護者に警告する。一部の意図された実施形態では、介護者は、使用者保持装置12上の視覚的または音声アラーム、使用者保持装置12がある部屋に位置する視覚的または音声アラーム、および/または廊下など、部屋の近くに位置する視覚的または音声アラームによって、警告されうる。
【0032】
一部の意図された実施形態では、介護者は、通信システム(非表示)によって遠隔的に通知されうる。一部の意図された実施形態では、通信システムは、病院内呼び出しを発信する能力がある患者ステーション、またその呼び出しに優先順位をつけ、それを保存するリモートマスターステーションを含む患者/看護師呼び出し(ナースコール)システムである。こうしたシステムの1つの例が、米国特許番号第5,561,412号(1996年10月1日、Novak他)で開示されており、参照することによりその全文を本明細書に組み込む。こうしたシステムの別の実施例が、米国特許番号第4,967,195号(2006年5月8日、Shipley)で開示されており、参照することによりその全文を本明細書に組み込む。
【0033】
別の意図された実施形態では、通信システムは、多数のデータ装置を音声ステーションに接続できる適度な数の室内ネットワークがあるネットワークを介してパケット内の音声ならびにデータを伝達するシステムであり、ここで音声ステーションによりそれぞれの室内ネットワークがパケットベースのネットワークに接続される。こうしたシステムの一実施例は、米国特許番号第7,315,535号(2008年1月1日、Schuman)で開示されており、参照することによりその全文を本明細書に組み込む。こうしたシステムに関する別の実施例は、米国特許公開番号第2008/0095156号(2008年4月24日、Schuman)で開示されており、参照することによりその全文を本明細書に組み込む。
【0034】
また別の意図された実施形態では、通信システムは、患者/看護師呼び出しシステム、看護師呼び出し/位置追跡用バッジ、電子カルテ(EMR)データベース、およびワークフロープロセスソフトウェアを用いてプログラムされた一つ以上のコンピュータを含む。こうしたシステムの一実施例は、米国特許公開番号第2008/0094207号(2008年4月24日、Collins, Jr.他)で開示されており、参照することによりその全文を本明細書に組み込む。こうしたシステムの別の例が、米国特許公開番号第2007/0210917号(2007年9月13日、Collins,Jr.他)で開示されており、参照することによりその全文を本書に組み込む。こうしたシステムのさらに別の実施例は、米国特許番号第7,319,386号(2008年1月15日、Collins, Jr.他)で開示されており、参照することによりその全文を本明細書に組み込む。当然のことながら、ワークフロープロセスソフトウェアは、Hill−Rom Company, Inc.から入手可能なNaviCare(登録商標)ソフトウェアでありうる。米国特許番号第7,443,303号(2008年10月28日、Spear他)に開示されているシステムでありうることも理解されるべきであり、同特許を参照することによりその全文を本明細書に組み込む。バッジは、Hill−Rom Company, Inc.のComLinx(商標)システムの一部として入手可能なタイプであることもさらに理解されるべきである。当然のことながら、バッジはVocera Communications, Inc.から入手可能なタイプでもありうる。
【0035】
また別の意図された実施形態では、通信システムは、病院の部門や病棟内でのさまざまな非ベッド呼び出しと共に、ベッド状況情報を整理、保存、維持し、またその検索の促進を行い、さらに使用者保持装置、患者、介護者の状況ならびに位置を遠隔的に識別および監視するよう構成されている。こうしたシステムの一実施例は、米国特許番号第7,242,308号(2007年7月10日、Ulrich他)で開示されており、参照することによりその全文を本明細書に組み込む。リモートステータスならびに位置モニタリングは、米国特許番号第7,242,306号(2007年7月10日、Wildman他)に開示されたシステムでありうることが理解されるべきであり、同特許を参照することによりその全文を本明細書に組み込む。リモートステータスならびに位置モニタリングは、米国特許公開番号第2007/0247316号(2007年10月25日、Wildman他)に開示されているシステムでありうることも理解されるべきであり、同特許を参照することによりその全文を本書に組み込む。
【0036】
手順130では、無呼吸事象が進行中であるとプロセッサが判断した場合、プロセッサ100は、無呼吸事象に介入して止めるのに役立つように、使用者保持面14および/または使用者保持装置12を構成する。1つの例示的実施形態では、プロセッサ100は、使用者が基準面RP1に対して約10°の角度になるように、使用者保持面14の袋54を膨張させて、使用者を側位に回転させる。一部の意図された実施形態では、上部フレーム20は、使用者を横方向に傾斜させるために縦軸に沿って回転されうる。別の例示的実施形態では、プロセッサ100は、使用者保持装置12の頭および胴のセクション34を動かすことによって、および/または使用者保持面の袋54を膨張させることによって、ベッドヘッド角度を約15°に増加させる。一部の意図された実施形態では、プロセッサ100は、ベッドヘッド角度を増加させ、使用者の身体の少なくとも一部を横方向に回転させる。一部の意図された実施形態では、プロセッサ100は、例えば、使用者が、褥瘡などの追加的有害状態を発症するリスクに応じて、連続ローテーションセラピー(CLRT)、パーカッション・バイブレーションセラピー、熱および湿気管理治療、回転治療、またはその他の治療などの追加的治療を実行する。
【0037】
一部の意図された実施形態では、手順124は、プロセッサ100が、介入を実行した後、使用者の生理学的特性および/または使用者の動きの量を示すセンサー106からの信号を受信し、それらを所定の閾値と比較して介入が成功して無呼吸が終わったかどうかを判断する手順132および手順134を含む。1つの例示的実施形態では、プロセッサ100は、介入が実行された後、5秒など、所定の時間だけ待ってから、センサー106からの信号を受信する。一部の意図された実施形態では、プロセッサ100は、介入が実行される時にセンサー106からの信号を受信し、無呼吸事象が終わった時に介入を停止するかまたは介入の現在のレベルを維持することができる。例えば、プロセッサ100は、ベッドヘッド角度および/または横方向傾斜角度が次第に増加する時、センサー106からの信号を受信し、無呼吸事象が一旦終わると、ベッドヘッド角度および/または横方向の傾斜角度の増加を停止させる。一部の実施形態では、ベッドヘッド角度および/または横方向の傾斜角度は次第に増加し、角度が所定の閾値に達した時、アラームが有効化される。介入が成功したとプロセッサ100が判断した場合、プロセッサ100は、使用者保持装置12および/または使用者保持面14に現在の構成を維持させるか、またはその初期位置に戻すことができる。
【0038】
無呼吸事象がまだ進行中であるとプロセッサ100が判断した場合、プロセッサ100は、介入のレベルを増すことができる。1つの例示的実施形態では、ベッドヘッド角度および/または横方向傾斜角度は、さらに5°増加することができる。その他の実施形態では、刺激には、使用者を目覚めさせるまたは目覚めさせない可能性のある、振動、音、温度、臭い、光(点滅および/または点灯)、またはその他の刺激、またはその組み合わせを含みうる。一部の場合、介入の目的は、使用者を目覚めさせることなく無呼吸事象を停止させることであり、これには、使用者が特定の睡眠段階にある間に使用者を動かすこと、および/または使用者を深い睡眠段階から浅い睡眠段階に移すことを含みうる。一部の意図された実施形態では、(心拍数、呼吸数、および/または動きの増加に基づいて)使用者が目覚めつつある、または浅い睡眠段階に移っていることをプロセッサ100が感知した場合、使用者の移動を終了することができる。介入のレベルを増加させてもまだ成功しない場合、プロセッサ100は、使用者保持装置12上またはその近くのアラームを起動させて、使用者を目覚めさせる、および/またはナースコールまたはその他の通信手段を介して、介入する必要があることを介護者に通知することができる。一部の意図された実施形態では、使用者が鎮静されているという情報をプロセッサ100が受信した場合、プロセッサ100は、例えば座位または椅子位置などの位置に使用者を動かすことができる。
【0039】
別の例示的実施形態では、命令セットは、プロセッサ100が有害事象の発症を予測した時、使用者保持装置12および/または使用者保持面14を構成する予防的手順136を、プロセッサ100に実行させる。手順136は、有害状態を緩和するシステムが、使用者のリスクプロファイルに基づき、介護者またはベッドまたはEMRによって有効化される手順138で開始される。
【0040】
手順139では、プロセッサ100は、使用者の生理学的特性および/または使用者の動きの量を示すセンサー106からの信号を受信する。
【0041】
手順140では、プロセッサ100は、信号値をメモリ104に保存し、所定時間の間に対する、値の変化の量および/または大きさを判断する。次にプロセッサ100は、変化の量および/または大きさを、所定の閾値と比較して、有害事象が起こりそうであるかどうかを判断する。一部の意図された実施形態では、プロセッサ100は、有害事象が起こる可能性を判断する時、使用者のリスクスコア、体の位置または配向、使用者保持装置12および/または使用者保持面14の構成、医学的状態、および/または介護者、使用者のEMR、センサー106、および/または使用者保持装置12および/または使用者保持面14からのその他の情報など、その他の要因を考慮する。例えば、使用者の無呼吸のリスクが高く、仰臥位にあり、かつ使用者の呼吸数が減少している場合、無呼吸事象が起こりうる。別の例では、使用者の呼吸振幅が減少し、使用者の酸素飽和度が減少している場合は、無呼吸事象が起こりうる。別の例では、使用者のいびきがとても大きく、使用者の無呼吸のリスクが高い場合、無呼吸事象が起こりうる。別の例では、使用者のリスクが高く、かつ使用者が通常の呼吸の90%の呼吸をしている場合、無呼吸事象が起こる可能性は低くなりうる。
【0042】
一部の意図された実施形態では、無呼吸事象が起こる可能性が高い時を決定するのに役立つように、無呼吸事象の予測は、心拍数、呼吸、および酸素飽和度の間の非線形遅動型相互作用の時間領域モデルを使用して達成できる。一部の意図された実施形態では、無呼吸の予測は、ベイジアン「信念ネットワーク」モデルを使用して達成できる。一部の意図された実施形態では、無呼吸事象の予測は、大容量メモリ保存・検索(LAMSTAR)人工神経ネットワークを使用して心拍数の変動性、鼻圧、口鼻温度、顎下EMG、および電気眼球図記録法を示す信号を分析することによって達成できる。一部の意図された実施形態では、無呼吸事象の予測は、気管呼吸音を分析することによって達成できる。
【0043】
手順142では、プロセッサは、手順114および手順124に関して上述したように使用者保持面14および/または使用者保持装置12を構成して、無呼吸事象に介入し、その防止を助ける。
【0044】
図11〜18を参照すると、別の意図された実施形態では、保持システムは、使用者が仰臥位で眠ることを防止または制限するため、より具体的には、水平面に実質的に直交する垂直面に対して、上気道の配向が垂直または望ましくない横方向回転角度の状態で使用者が眠る時間を減らすために、横方向保持面を形成する1つ以上の保持部品またはユニットを含む。特定の実施形態では、垂直面に対する使用者の頭の横方向回転角度は、少なくとも30°、より具体的には少なくとも45°である。代替的実施形態では、垂直面に対する使用者の頭の横方向回転角度は、30°未満でありうる。1つの実施形態では、保持部品は、使用者の身体を保持するための複数の保持平面を提供する。
【0045】
図11〜18に示されるように、1つの実施形態では、人などの使用者を保持するのに適した保持システム1100は、例えば、複数の保持部品、すなわち、第一の保持平面1104を形成している第
三の、つまり脚の保持部品1102、第二の保持平面1108を形成している第二の、つまり胴体の保持部品1106、および第三の保持平面1112を形成している第
一の、つまり頭部の保持部品1110を含み、これらは、就寝面1114の第一または底部端部1116から就寝面1114の反対側の第二または上部端部1118まで、保持システム1100の縦軸1115に沿って次第に大きくなる角度を持ち、(閉塞性無呼吸の防止における有効性のために必要に応じて)使用者の上気道の比較的大きな回転、および使用者の下半身の比較的小さな回転(使用者の体重の大部分の回転を避けることによって、より大きな快適性および感知される安定性をもたらす)をもたらす、分割された、複数面の、横方向に角度の付いた就寝面1114を全体として画定する。代替的な実施形態では、就寝面1114は、対応する保持平面を画定している、適切な数の保持部品、例えば、第一の端部1116から反対側の第二の端部1118までの就寝面1114の長さに渡って滑らかな形状を形成する1つの保持部品、または就寝面1114の長さに渡って滑らかな形状を形成する2つの保持部品、3つの保持部品、または4つ以上の保持部品など複数の保持部品を使用して形成される。
【0046】
1つの面の回転を使用して使用者の睡眠位置および/または配向を操作しようとする、閉塞性睡眠時無呼吸の防止のための従来的な位置治療とは異なり、特定の実施形態では、本書に記述されたシステムは、横方向に使用者を回転するために、1つ以上の保持部品で形成された複数の保持平面を使用する。例えば、1つの実施形態では、2つの保持部品が2つの別々の保持平面を提供し、第
二の保持平面は、使用者の胴体および脚を保持するように構成された第
二の保持部品によって画定され、第
一の保持平面は、使用者の首と頭を保持するように構成された第
一の保持部品によって画定される。
【0047】
代替的な実施形態では、3つの保持部品が3つの別々の保持平面を提供し、第
三の保持平面は、使用者の脚を保持するように構成された第
三の保持部品によって画定され、第二の保持平面は、使用者の胴体を保持するように構成された第二の保持部品によって画定され、第
一の保持平面は使用者の頭を保持するように構成された第
一の保持部品によって画定される。
【0048】
さらなる代替的実施形態では、4つ以上の保持部品、例えば、就寝面1114の縦方向に2〜18インチ、またはより具体的には4〜12インチ、またはさらにより具体的には6インチの長さを持つ多数の独立した保持部品は、対応する数の別々の保持平面を提供する。各保持部品は、その他の保持部品からは独立して横方向に回転でき、共同して就寝面1114を形成する。特定の実施形態では、多数の保持部品は、組み合わされて別々の保持部品を形成することができ、例えば、保持システム1100の側部で縦方向に18インチの長さを持つ第一の保持部品、縦方向に12インチの長さを持つ隣接する第二の保持部品、および縦方向に6インチの長さを持ち第二の保持部品に隣接する第三の保持部品を生成する。これらの実施形態では、保持平面を形成している保持部品は、臨床的に効果的で許容可能な忍容性を示す最適な構成を達成するために必要または希望に応じて回転されうる。代替的実施形態では、連続的に傾斜する就寝面は、横方向の回転角度の段階的増加なしに複数の保持部品によって形成され、これは、無限数の保持部品を持つ就寝面として示されている。
【0049】
本書に記述された実施形態では、各保持部品および画定された保持平面(および保持平面間の移行の結果的場所)の縦方向の長さは、臨床的有効性および忍容性を達成するように設計されている。従って、特定の長さは、(a)一般的面寸法(例えば、平均的身体形状に基づき、平均的使用者の頭が頭部保持部品によって保持される時、胴体保持部品と脚保持部品の間の移行が使用者のS3脊椎より下で起こるように画定された使用者の胴体セクションの長さ)、(b)カスタム化された面寸法(例えば、胴体保持平面は、使用者の脚の長さ、胴体の長さ、および/または使用者の股下までの距離に適合する縦方向の適切な長さを持つ)または、(c)動的面寸法(例えば、使用者に適切な動的面上で選択された移行、選択はユーザー選択、介護者定義、または自動的に計算される)を含むがこれに限定されない多数の構成で定義されうる。
【0050】
特定の実施形態では、対応する保持平面を画定している各保持部品は、保持システムの縦軸に平行に延長する軸の周りに独立して回転できる。各保持部品の独立回転により、介護者または使用者が、使用者の胴体、使用者の首および/または頭を保持するように位置付けられた保持平面を持つ1つ以上の保持部品において、回転角度を次第に大きくすることに焦点を置くことが可能になる。特定の実施形態では、使用者の首および/または頭を保持するように構成された保持部品によって画定される1つ以上の保持平面が位置付けられる回転角度(または横方向の回転角度)は、使用者の胴体を保持するように構成された保持部品によって画定される1つ以上の保持平面の回転角度より大きく、これは、使用者の脚を保持するように構成された保持部品によって画定される1つ以上の保持平面が位置付けられる回転角度よりも大きい。
【0051】
特定の実施形態では、使用者の脚および胴体を保持するように構成された保持部品によって画定される保持平面は、保持部品のベース面に対して10°の回転角度で位置付けられる一方、使用者の頭を保持するように構成された保持部品によって画定される保持平面は、保持部品のベース面に対して20°の回転角度で位置付けられる。代替的実施形態では、使用者の脚を保持するように構成された保持部品によって画定される第
三の保持平面は、第
三の保持部品のベース面に対して10°の回転角度で位置付けられ、使用者の胴体を保持するように構成された第二の保持部品によって画定される第二の保持平面は、第二の保持部品のベース面に対して15°の回転角度で位置付けられ、使用者の頭を保持するように構成された第
一の保持部品によって画定される第
一の保持平面は、第
一の保持部品のベース面に対して20°の回転角度で位置付けられる。代替的実施形態では、保持平面は、任意の適切な横方向回転角度および/または任意の適切な縦方向回転角度を含む、任意の回転角度で位置付けられうる。
【0052】
さらに
図14および15を参照すると、特定の実施形態では、第一の保持部品
1110は、第一の保持部品
1110のベース面
1126に対して、20°〜30°、またはより具体的には20°〜25°、またはさらにより具体的には25°の横方向回転角度
γで位置付けられる保持平面
1112を画定する。第二の保持部品1106は、第二の保持部品1106のベース面1124に対して、10°〜20°、またはより具体的には10°〜15°、またはさらにより具体的には15°の横方向回転角度βで位置付けられる保持平面1108を画定する。第三の保持部品
1102は、第三の保持部品
1102のベース面
1122に対して、5°〜15°、またはより具体的には10°の横方向回転角度
αで位置付けられる保持平面
1104を画定する。漸進的横方向回転角度を達成するためには、その他の横方向回転角度および各保持部品間の横方向回転角度の段階的増加も使用されうる。
【0053】
図15に示す実施形態では、第一の移行部品1130および第二の移行部品1132などの、輪郭にあわせた1つ以上の移行部品は、保持平面間の緩やかな連続的移行を提供するために、隣接保持部品間、または隣接保持部品の間の移行線の場所またはその近くに位置付けることができる。
図15に示されるように、1つの実施形態では、使用者に腰部の保持を提供するため、第一の移行部品1130は、第
三の保持部品1102が隣接する第二の保持部品1106に接触する移行線の場所に位置付けられる。同様に、使用者に腰部の保持を提供するため、第二の移行部品1132は、第二の保持部品1106が隣接する第
一の保持部品1110に接触する移行線の場所に位置付けられる。特定の実施形態では、例えば使用者の首領域および/または膝領域に追加的保持を提供するため、1つ以上の追加的移行部品を、保持平面上に位置付けうる。その他の実施形態では、輪郭移行部品の数を増やすことで、保持システム1100の長さに沿った保持角度の、さらに輪郭に沿った緩やかな変化が可能になる。
【0054】
図17に示されるように、第
三の保持部品1102、第二の保持部品1106、および第
一の保持部品1110のそれぞれは、保持システム1100の縦軸1115に垂直な方向にそれぞれの高さを持つ。1つの実施形態では、第一の保持部品
1110は、ベース面
1126から保持平面
1112までの、縦軸115に垂直な方向に14〜18インチ、またはより具体的には16〜17インチの最大高さを持ち、第二の保持部品1106は、ベース面1124から保持平面1108までの、縦軸1115に垂直な方向に8〜12インチ、またはより具体的には9〜10インチの最大高さを持ち、第三の保持部品
1102は、ベース面
1122から保持平面
1104までの、縦軸1115に垂直な方向に4〜8インチ、またはより具体的には6〜7インチの最大高さを持つ。結果として、保持システム1100が複合縦面角度(例えば、逆トレンデレンブルグ角度)を提供して、睡眠時無呼吸の防止および/または治療を強化すると共に忍容性を向上するように、保持部品は、望ましい高さ、および望ましい回転角度に位置付けられた画定保持平面で設計されうる。
【0055】
以下により詳細に説明されるように、特定の実施形態では、保持システム1100は、各保持部品の横方向面角度および/または各保持部品の複合面角度を含むがこれに限定されない、保持システム1100についての情報を表示するように構成されたディスプレーを持つ、
図18に示される制御装置1140などのシステム制御を含む。1つの実施形態では、制御装置1140は、使用者または介護者によるデータ入力および/または保持システム1100上またはその近くの場所に位置付けられた1つ以上のセンサーから受信されたデータ信号に基づいて、保持平面の回転角度を調節するように構成された1つ以上のプロセッサを含む。
【0056】
再び
図15を参照すると、1つの実施形態で、保持システム1100は、使用者の横方向の移動を制限または防止するために、保持システム1100の少なくとも1つの側面に沿って位置付けられた補助枕1142またはその他の適切な境界を含む。より具体的には、補助枕1142は、側面の少なくとも一部に沿って、縦軸1115とほぼ平行に延長して、就寝面1114上に位置付けられた使用者の横方向の動きを防止または制限して、使用者が動いたりまたは就寝面1114から滑り落ちたりするのを阻止する。補助枕1142は、就寝面1114の下端1116で支えられており、包囲ゾーンを画定する。1つの実施形態では、補助枕1142は、下端1116から、保持システム1100の長さに部分的に沿って、使用者の胴体領域まで延長するが、この実施形態では、使用者の頭部の下で終わっている。特定の実施形態では、補助枕1142の少なくとも一部は、使用者を保持システム1100上の望ましい位置に維持するのを促進するように織目の入った表面を提供するための適切な材料を含む。さらに、または代替的に、補助枕1142は、就寝面1114全体にわたる包囲を増すために、補助枕1142の長さに沿って1つ以上の異なる密度を持つ、適切なフォーム材料など、形成可能な材料を含みうる。使用者を就寝面1114上に適切に位置付けたままにするのを容易にするため、ベルトおよび/または調節可能なストラップ(
図15では非表示)または体を、補助枕1142に動作可能なように結合しうる。
【0057】
1つの実施形態では、保持部品1102、1106、1110のそれぞれは、縦軸1115の周りに回転でき、右側傾斜、または左側傾斜を持つ就寝面1114を提供して、使用者がそれぞれ右側または左側を下にして眠ることができるようにする。1つの実施形態では、1つ以上の円筒形または管状のセクションが、第
三の保持部品1102、第二の保持部品1106、および第
一の保持部品1110の少なくとも一部分内に、縦軸1115と同軸上に整列して位置付けられ、各保持部品1102、1106、1110が、その他の保持部品1102、1106、1110から独立して、縦軸1115の周りに回転できるようにする。
【0058】
図19に示されるように、第一の円筒形セクション1144は、第
三の保持部品1102および第二の保持部品1106の一部内に画定された穴1146内に、縦軸1115に沿って位置付けられ、第
三の保持部品1102および第二の保持部品1106が、縦軸1115を中心に、および相互に回転できるようにする。同様に、第二の円筒形セクション1148は、第二の保持部品1106および第
一の保持部品1110の一部内に画定された穴1150内に、縦軸1115に沿って位置付けられ、第二の保持部品1106および第
一の保持部品1110が、縦軸1115を中心に、および相互に回転できるようにする。表示されていない代替的実施形態では、単一の円筒形セクションは、第二の保持部品1106を通って、第
三の保持部品1102の少なくとも一部分内および第
一の保持部品1110の少なくとも一部分内に延長し、第
三の保持部品1102、第二の保持部品1106、および第
一の保持部品1110のそれぞれが、縦軸1115を中心に、および相互に回転できるようにする。この実施形態では、各保持部品1102、1106、1110は、
図20Aに示されるような右側傾斜を持つ第一の配向と、
図20Bに示されるような左側傾斜を持つ第二の配向との間で回転できる。軸回転により、各保持部品1104、1106、1110は、
図20Aおよび20Bに示されるような右側傾斜または左側傾斜で平らに配置されうる。
【0059】
特定の実施形態では、保持部品1102、1106、1110は、異なる密度を持つ2つのフォーム材料など、複数の材料(例えば2つ以上の材料)から形成され、密度の低い材料が密度の高い材料を覆う。この実施形態では、密度の低い材料は、それぞれのベース面および保持部品のそれぞれの保持平面で密度の高い材料の上に置かれて、右側傾斜または左側傾斜に関わらず、就寝面1114が適切に機能できるようにする。密度の高い材料を密度の低い材料の間に挟むと、使用者は、第一または第二の配向のいずれかで、密度の低い方の材料の上に位置付けられる。
【0060】
この実施形態において、保持システム1100は、使用者が自分の就寝の好みに基づいて、右側または左側のいずれかを下にして眠ることを可能にする。就寝の好みは定まっていない場合がある。例えば、使用者が、けがや痛みがある場合や、就寝の好みを変えたいという希望を持つ場合、使用者の就寝の好みに対応するため、就寝面1114の配向をいつでも変更することができる。配向は、日ごとに、または夜の間にも変更できる。さらに、製造の観点から、多目的の保持システム1100は、右側傾斜を持つ就寝面1114および左側傾斜を持つ別個の就寝面1114を製造・流通する必要性(これは生産・流通費用を増加させうる)をなくしてくれる。最後に、潜在的購入者は、製品を購入する前に就寝する体側を決める必要性(これは製品購入を妨げうる)がない。
【0061】
1つの実施形態では、保持システム1100は、保持システム1100の長さを、保持システム1100に保持されている使用者の身長に対して調節・カスタム化できるようにする、1つ以上のスペーサー1152を含む。例えば、隣接保持部品1102、1106、1110によって画定される保持平面の横方向角度の間の移行線が、使用者の首領域および腰領域にうまく来るように、就寝面1114の長さは、1つ以上の適切なスペーサー1152を追加することにより、または1つ以上の保持部品1102、1106、1110を異なる長さの適切なスペーサー1152で置き換えることによって調節できる。1つの実施形態では、スペーサー1152は、隣接保持部品またはスペーサー1152で置き換えられる保持部品のそれぞれの横方向回転角度およびそれぞれの縦方向回転角度と、同じまたは類似した横方向回転角度および/または同じまたは類似した縦方向回転角度を持つ。代替的な実施形態では、スペーサー1152は、隣接保持部品またはスペーサー1152で置き換えられる保持部品のそれぞれの横方向回転角度およびそれぞれの縦方向回転角度とは、異なる横方向回転角度および/または異なる縦方向回転角度を持つ。
図21および22に示されるように、スペーサー1152は、就寝面1114の長さを調節するために、第
三の保持部品1102と第二の保持部品1106の間に位置付けられる。
図23および24に示されるように、スペーサー1152は、就寝面1114の長さを調節するために、第
三の保持部品1102と置き換えられる。
【0062】
使用者が、就寝面1114上の適切な場所に自分の首を位置付け、就寝面1114の全体的長さが調節可能であると仮定して、1つの実施形態では、保持システム1100の第二の保持部品1106の長さのみが調節可能である。固定長を持つ保持システム1100の代替的実施形態では、第
三の保持部品1102および第二の保持部品1106の両方の長さが調節可能である。この実施形態では、第
三の部品1102の長さは、第二の保持部品1106の長さが減少するにつれて増加し、逆に、第
三の保持部品1102の長さは、第二の保持部品1106の長さが増加するにつれて減少する。
【0063】
1つの実施形態では、隣接保持部品1102、1106、1110およびスペーサー1152は、スナップ、ストラップ、ボタン、マジックテープの1つ以上を含むがこれに限定されない、適切な結合機構を使用して一緒に結合できる。特定の実施形態では、就寝面1114の長さは、1つ以上のスペーサー1152を挿入すること、1つ以上の保持部品1102、1106、1100を長めまたは短めのスペーサー1152で置き換えること、1つ以上の保持部品1102、1106、1100を望ましい長さに切断または調整すること、および1つ以上の保持部品1102、1106、1110を除去することの任意の組み合わせによって調節できる。代替的実施形態では、就寝面1114の長さは調節できないが、就寝面1114の脚領域、胴体領域、および頭領域の1つ以上は、就寝面1114の長さを調節することなく、1つ以上のスペーサー1152を挿入すること、1つ以上の保持部品1102、1106、1100を長めまたは短めのスペーサー1152で置き換えること、1つ以上の保持部品1102、1106、1100を望ましい長さに切断または調整すること、および1つ以上の保持部品1102、1106、1110を除去することの任意の組み合わせによって調節できる。
【0064】
さらなる代替的実施形態では、各保持部品1102、1106、1110は、空気などの流体を包含するように構成された1つ以上の膨張可能な流体袋を含む。この実施形態では、各保持部品1102、1106、1110の長さは、1つ以上のそれぞれの流体袋に流体を追加またはそれから流体を除去することによって調節できる。それぞれの流体袋の1つ以上に流体を追加することによって、それぞれの保持部品1102、1106、1110の長さが増加し、それぞれの保持平面1104、1108、1112の長さも増加する。逆に、それぞれの流体袋の1つ以上から流体を除去すると、それぞれの保持部品1102、1106、1110の長さが減少し、それぞれの保持平面1104、1108、1112の長さも減少する。それぞれの流体袋内の流体の量は、適切な空気ポンプまたはノズルを含むがこれに限定されない適切な装置を使用して、電子的に、または使用者または介護者によって、監視・制御されうる。特定の実施形態では、1つ以上のスナップまたはストラップなどの連結手段を使用して、それぞれの流体袋内の流体の望ましい量を維持し、例えば、流体袋が膨張しない時に、それぞれの保持平面に追加的保持を提供する。
【0065】
本書に記述のように、使用者の身体の位置が、望ましくない睡眠時無呼吸エピソードを防止し、快適性を向上させるという設計意図を最適化またはそれに一致する保持システム1100性能を強化するために、就寝面1114は、個別の使用者の身体計測寸法にカスタム化できる。
【0066】
特定の実施形態では、保持システム1100は、2つの保持部品、3つの保持部品、または3つを超える保持部品、より具体的には、少なくとも6つの保持部品、さらにより具体的には8〜20個の保持部品など、複数の保持部品を含む。例えば、
図25を参照すると、1つの実施形態では、第
三の保持部品1102に対応する脚領域1160、第二の保持部品1106に対応する胴体領域1162、および第
一の保持部品1110に対応する頭領域1164のそれぞれは、就寝面1114の縦傾斜により細かい勾配を形成して、睡眠時無呼吸エピソードの防止または制限における使用者のコンプライアンスおよび保持システム1100の有効性を増し、就寝面1114上に保持された使用者にさらなる快適性を提供する、複数の独立保持くさびを含む。保持くさびは、形成可能材料、半硬質材料、フォーム材料または1つ以上の流体袋を含むがこれに限定されない、1つ以上の適切な材料から形成されうる。
【0067】
図25に示す実施形態では、第
三の保持部品1102は、異なる横方向回転角度で位置付けられたそれぞれの保持平面を画定する2つの独立した保持くさびを含み、第二の保持部品1106は、異なる横方向回転角度で位置付けられたそれぞれの保持平面を画定する3つの独立した保持くさびを含み、第
一の保持部品1110は、横方向回転角度で位置付けられたそれぞれの保持平面を画定する4つの独立した保持くさびを含む。代替的実施形態では、各保持部品1102、1106、1110は、任意の適切な数の独立した保持くさびを含む。一般的に、選択された保持部品内の独立した保持くさびの数を増やすことにより、就寝面1114のより細かく特異的な輪郭付け、および就寝面1114に沿った隣接保持くさびおよび保持部品の回転角度のより緩やかな変化が可能になる。
【0068】
例えば、一連の保持くさびを含む保持システムは、異なる横方向回転角度に対して3つの大きな保持部品のみを含む保持システムよりも、使用者の身体をねじるかまたは体を回転するように強く促し、使用者の頭をより緩やかな動きで傾けうる。追加的保持くさびは、患者の下半身、胴体、および上半身の間およびその中でのより快適な移行を可能にする。保持くさびの数を増やすと、患者の体のより特異的な位置づけおよびより効果的な治療が可能になる。
【0069】
図26および27を参照すると、1つの実施形態では、各保持部品1102、1106、1110は、同じまたは類似の横方向回転角度に位置付けられた保持平面を画定するが、各保持部品1102、1106、1110は、その他の保持部品を作るために使用される材料とは異なる密度を持つ材料で作られる。各保持部品1102、1106、1110の基本材料は、その他の保持部品の基本材料と同じまたは異なってもよいが、密度は異なる。特定の実施形態では、保持システム1100は、異なる身体部分にわたる使用者の身体の横方向回転での変化を達成するために、様々なフォーム密度を使用する。1つの特定実施形態では、保持部品1102は最も低密度の材料で作られ、保持部品1106は中くらいの密度の材料で作られ、保持部品1110は最も高密度の材料で作られる。
【0070】
この実施形態では、就寝面1114は、同じ横方向回転角度で保持平面を形成するように切断されているが、異なる密度を持つ保持部品で形成される。使用者の頭部でのより大きな相対的回転を達成するために、第
一の保持部品1110は、第二の保持部品1106よりも密度が高いが、使用者の脚領域での相対的回転を小さくするかまたは制限するために、第
三の保持部品は第二の保持部品1106および第
一の保持部品1110よりも密度が低い。特定の実施形態では、複数の個別保持部品を持つのではなく、就寝面1114は、就寝面1114の脚位置が就寝面1114の反対側の頭位置よりも密度が低くなるように、就寝面1114の縦の長さに沿って緩やかな密度移行を呈する、1つの連続的保持部品である。この特徴は、使用者に対して威圧感が少なく、審美的にさらに心地よい保持システムをもたらしうる。さらに、就寝面1114が、横方向右側傾斜または
図27に示される横方向左側傾斜の1つに配向されるように、就寝面1114は、
図26に示される縦軸1115の周りに回転できる。
【0071】
図28〜35を参照すると、代替的実施形態では、就寝面1114は、睡眠時に使用者の身体を回転するように誘導して、睡眠時無呼吸の発生の防止または制限を強化する、閉鎖空気システム1160で形成される。特定の実施形態では、閉鎖空気システム1160は、電力または制御装置を必要とせず、使用者が睡眠中に、横方向左側傾斜と横方向右側傾斜の間で睡眠配向を静かに移動できるようにする。
【0072】
1つの実施形態では、閉鎖空気システム1160は、互いに連通している1対以上の流体袋を含む。例えば、
図28および30に示されるように、流体袋の第一の対1162は、閉鎖空気システム1160の脚領域1164内に位置付けられ、流体袋の第二の対1166は、閉鎖空気システム1160の胴体領域1168内に位置付けられ、流体袋の第三の対1170は、閉鎖空気システム1160の頭領域1172内に位置付けられる。特定の実施形態では、睡眠センサーは、枕の中または袋1166の上に位置付けられる。特定の実施形態では、流体袋は、
図28および30の参照番号1174で図示されるように、適切なサイズのチューブまたはホース、または流体袋の内部空洞間を連通させて、結合された袋の間で流体が望ましい速度で移動できるようにする任意の適切な結合機構を使用してまとめて配管される。空気などの流体は、流体袋のそれぞれの対の硬さおよび横方向回転角度を調節するために、例えば1つ以上のノズルを通して、手動で、または適切なポンプを使用して、流体袋の各対に追加できる。この実施形態では、使用者は、(睡眠中にでも)眠る体側および流体袋内に含まれる流体の量を調節して、就寝面1114の硬さおよび/または就寝面1114を形成している各保持平面の横方向回転角度を調節できる。この実施形態では、流体袋の各対は、保持システム1100の縦軸1115に沿って分離されている。特定の実施形態では、使用者の睡眠状態に基づいて、袋1166に流体を追加できる。
【0073】
特定の実施形態では、
図29〜31に示されるように、閉鎖空気システム1160は、睡眠中に使用者の横方向の移動を防止または制限するために、保持システム1100の反対側の側面の少なくとも一部に沿って位置付けられた1つ以上の補助枕1176を含む。1つの実施形態では、補助枕1176は、
図15を参照して上述された補助枕1142と同じかまたは類似している。さらに
図29を参照すると、各空気袋は、フォーム材料層1178および/またはマットレスなどの適切な底部層の上にあって、それによって保持されており、フォーム材料層1180などの別の適切な上部層によって覆われうる。当業者に知られているフォーム材料以外の材料も、底部層および/または上部層を形成するために使用できる。特定の実施形態では、材料層1180は、流体袋を保持システム1100内に適切に位置付けたままにするために、1つ以上の流体袋を少なくとも部分的に取り囲むかまたは包み込む。流体袋の1つ以上の対の1つ以上の流体袋は、使用者の睡眠状態に少なくとも部分的に基づいて、使用者をその右側または左側に回転するために膨張することができる。
【0074】
1つの実施形態では、流体袋1162、1166、1170の1つ以上の対は、マジックテープなどの適切な連結手段を使用して、材料層1178および/または材料層1180に取り外し可能なように結合された2つのくさび形流体袋を含む。例えば、流体袋の第三の対1170は、使用者の上半身または頭領域に対して位置付けられ、就寝面1114が使用者のサイズおよび体重に少なくとも部分的に基づいて調節できるように、マジックテープを使用して材料層1180に取り外し可能なように結合される。これらの流体袋は膨張可能で、使用者の睡眠状態に基づいて使用者の上半身を回転させる。さらに、流体袋の第一の対1162および/または流体袋の第二の対1166も膨張可能で、それぞれ使用者の脚および/または使用者の胴体を回転させる。
【0075】
図32〜35をさらに参照すると、流体袋の各対1162、1166、1170の各流体袋は膨張可能で、望ましいまたは選択された形状を持つ保持部品を形成する。
図32に示されるように、選択された流体袋は、実質的に収縮したままにすることができ、または流体袋の1つ以上の対の両方の流体袋または1つの流体袋のみを膨張させて、
図33および34にそれぞれ示されるように、望ましい就寝面1114を形成しうる。代替的実施形態では、
図35に示されるように、膨張した時、使用者が所定の睡眠状態になった後に使用者を横方向右側または横方向左側に回転させる、保持システム1100の縦軸1115に沿って位置付けられた閉鎖空気システム1160の脚領域1164、胴体領域1168、および頭領域1172の1つ以上に、単一の流体袋1182を使用しうる。この実施形態では、流体袋1182は、使用者が自分で体の位置を変えることができるよう、時々収縮されうる。例えば、流体袋の1つ以上が膨張した時に枕が傾くように、流体袋の第三の対の上に枕を位置付けうる。
【0076】
流体袋は、空気または(必要に応じて、流体袋の空洞内から貯留層中に排出できる)別の適切な流体で膨張させることができる。
図30に示されるように、流体供給源1188は、床の上、ベッドの下、またはベッドに結合されるなど、保持システム1100に、またはその近くに位置付けられる。流体供給源は、流体袋の各対1162、1166、1170と独立流体連結しており、例えば制御装置からの信号に基づいて、各流体袋に望ましい量の流体を供給する。
【0077】
図30に示す1つの実施形態では、保持システム1100は、閉鎖空気システム1160と動作可能なように制御上の通信状態にあるなど、閉鎖空気システム1160に動作可能なように結合されている適切なコンピュータ実行制御システム1190を含む。コンピュータ実行制御システムは、1つ以上のプロセッサ1194または、1つ以上の圧力センサーなど、プロセッサ1194と信号通信状態にある1つ以上の睡眠センサー1196を持つコンピュータ1192を含む。睡眠センサー1196は使用者の睡眠パターンを監視するように構成され、データの操作および評価のために、感知した睡眠パターンを示す信号をプロセッサ1194に送信する。1つ以上の睡眠センサー1196から受信された1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて、制御システム1190は、選択された流体袋を膨張または収縮させて、睡眠中に使用者の身体の位置を変え、例えば、睡眠時無呼吸エピソードの発生を防止または制限するように構成される。
【0078】
さらに、特定の実施形態では、閉鎖空気システム1160は、従来的マットレスの上に載るように構成されているか、またはベッドフレームまたは床などの保持構造上に直接載るように構成または強化されうる。流体袋のそれぞれから流体を実質的に除去すると、閉鎖空気システム1160は、閉鎖空気システム1150の保管と移動を容易にするため、小さな構成に折り畳むか丸めることができる。特定の実施形態では、閉鎖空気システムは、従来的マットレスより安くより小型で、保持システム1100の携帯性を促進する。さらに、閉鎖空気システム1160は、使用者の隣で眠っている使用者のパートナーに対する撹乱を防止または制限するように構成されている。
【0079】
本書に記述のように、特定の実施形態では、保持システム1100は、静的保持システムではなく動的保持システムであり、コンピュータ1192、またはコンピュータ1192に動作可能なように結合された別の制御を使用して制御システム1190に入力されるデータ、および/または例えば、1つ以上の睡眠センサー1196によって感知されるデータに少なくとも部分的に基づいて、就寝面1114の構成を制御し、臨床的有効性および使用者の忍容性に関して、就寝面1114の性能を向上するように構成されている。
【0080】
本書に記述のように、また例えば
図36および37に図式的に示されるように、動的保持システム1100は、その他の構成要素に加えて、使用者の身体の位置、就寝面1114に対する使用者の場所、使用者の配向(例えば、左側配向または右側配向)、使用者の睡眠状態などの使用者のバイタルサイン、および睡眠中の追加的な関連使用者活動を含むがこれに限定されない、複数の睡眠センサー1196を含む。各睡眠センサー1196は、コンピュータ1192内に包含された1つ以上のプロセッサ1194と信号通信状態にあり、関連データを収集し、収集されたデータを示す信号を生成し、プロセッサ1194に送信するように構成されている。睡眠センサー1196は、プロセッサ1194からの動作制御信号も受信するように構成されている。
【0081】
コンピュータ1192内で、睡眠センサー1196から受信されたデータが分析され、動作制御信号が睡眠センサー1196並びに流体供給源1188などの保持システム1100のその他の構成要素に送信されて、流体供給源1188を作動させ、1つ以上の流体袋に空気を提供する、および/または1つ以上の流体袋から空気を除去して、睡眠センサー1196によって生成され、コンピュータ1192内で分析される信号に基づいて就寝面1114を調節する。1つの実施形態では、コンピュータ1192は、制御システム1190によって感知および/または生成されたデータを保存するために適切なメモリ1198を含む。
【0082】
保持システム1100上に位置付けられたユーザーの睡眠活動を監視するための制御システム1190を使用した模範的方法1200が、
図37に示されている。上述のように、制御システム1190は、本書に記述された手順を実施するように構成された1つ以上のプロセッサ1194を含む。
【0083】
制御システム1190は、使用者が眠り始めるにつれて、使用者の睡眠活動およびパターンを監視するために、手動的または自動的のいずれかで作動1202される。1つの実施形態では、制御システム1190は、使用者が眠りに落ち始める時1204を感知し、保持システム1100(または動的就寝面)を遅延1206して作動させ、使用者が30分間眠った後など、睡眠後の適切な時間が感知された時点で使用者を回転する。代替的実施形態では、制御システム1190は、使用者の睡眠活動のモニタリングに依存することなく、例えば、30分遅れなど事前設定された時点で保持システム1100を作動させるようにプログラムされる。特定の実施形態では、制御システム1190は、使用者が深い眠りにつくまで、使用者の睡眠間の回転を遅らせる。さらに、使用者が目覚めかけていることを制御システム1190が感知した時、制御システム1190は保持システム1100を作動させて、使用者が保持システム1100から出られるように、就寝面1114を初期構成へと移動する。さらなる実施形態では、制御システム1190は、使用者が側臥位で眠っていることを制御システム1190が感知した場合、保持システム1100の作動を阻止する。
【0084】
眠る前に、使用者は、好みの睡眠体側と位置、使用者の測定値(例えば、使用者の身長、体重および股下と胴体の測定値を含む)、就寝面1114を画定している1つ以上の保持平面の好みの横方向回転角度および/または縦方向回転角度を含むがこれに限定されない睡眠データ1210を制御システム1190に入力1208できる。使用者の入力データに少なくとも部分的に基づいて、制御システム1190は、保持システム1100を作動させて、就寝面1114を画定している1つ以上の保持平面の回転の方向および/またはレベルを調節するように構成される。例えば、使用者が就寝面1144として左側傾斜を好む場合、制御システム1114は、保持システム1100内の流体袋を作動させて、望ましい横方向左側傾斜を形成するか、または使用者のパートナーが使用者の左側で眠っている場合、左角度を生成しうる。1つの実施形態では、使用者によっては無呼吸事象およびいびきは同等であることもそうでないこともあるため、使用者のAHIを5未満に維持する、および/またはいびきを防止するために就寝面1114に対して最小限の調節が行なわれる。さらに、制御システム1190は、使用者が眠るにつれて取得されるデータを収集・記録し、例えば使用者の無呼吸低呼吸指数(AHI)を含む、任意の望ましくないかまたは異常な睡眠活動または状態を診断するように構成される。
【0085】
睡眠中、制御システム1190は、使用者の快適度1214を評価し、特定の実施形態では、現在の評価を以前の評価と比較する。次に、睡眠中の体の領域の場所1218、および使用者の活動と動き1220をマップするために、使用者の身体がマッピングされる1216。その後、使用者の首、腰、および膝を含む関節の場所、好みの表面配向(右側配向対左側配向)、体の配向(例えば、使用者の身体の配向の結果としての、就寝面1114上のさまざまな場所でのマッピング圧力、例えば狭い圧力マッピングプロファイルによって示される横方向睡眠位置)を決定するために、収集データが分析1222される。1つの実施形態では、1つ以上の保持平面の場所が、移行点に基づいて計算され決定される。圧力マッピング下で、圧力を増加または減少させるための特定の圧力点が特定される。例えば、体の場所および望ましい横方向回転角度に基づいて、選択された流体袋が膨張または収縮される。
【0086】
次に制御システム1190は、例えば、頭の角度1226および胸の角度1228の決定を含め、使用者の身体の配向を評価1224する。睡眠中、制御システムは使用者のバイタルサインも能動的に監視1230し、これには、例えば使用者の呼吸数と振幅、AHI、睡眠状態、いびき、および酸素飽和度(SpO
2)の測定と監視が含まれる。有害事象が感知された場合、制御システム1190は、保持システム1100の1つ以上の構成要素を作動させて1234、適切に反応する。例えば、流体供給源1188が作動されて、1つ以上の流体袋を膨張または収縮しうる。制御システム1190は、いびきの感知、AHIエピソード(無呼吸および/または低呼吸)の感知、および使用者が仰臥位(例えば、胴体が仰臥位、上気道(URT)が垂直から45°以内)にあることの感知といった事象のうち1つ以上に基づいて流体供給源1188を作動させうる。また制御システム1190は、制御システム1190が無呼吸エピソードなどの有害事象を感知した場合、保持システム1100を作動させて振動させ、使用者を目覚めさせる。
【0087】
図38〜41を参照すると、1つの実施形態では、睡眠時無呼吸治療システムは、十分大きな集団で試験された治療に対して平均的使用者がどのように反応するかに基づいて設計されている。睡眠時無呼吸治療システムは、任意の使用者の睡眠時無呼吸を効果的かつ相当に治療する。結果として、治療は、治療のレベル(特に、回転量)を下げるように変更でき、使用者の快適性を最適化し、使用コンプライアンスを増加しながら、それでもなお臨床的有効性を達成できる。治療の変化に対して使用者がどのように反応するかを知ることによって、睡眠時無呼吸治療システムは、治療の結果を最適化するために調節することができる。
図38〜41に示されるように、睡眠時無呼吸治療システムは、例示実施形態では、表面の能動的制御(例えば、回転面、回転角度、回転時間/持続時間、流体袋の圧力)、忍容性を感知・評価する能力(例えば、睡眠状態/段階、バイタル、動き、使用者評価)、および臨床的有効性を感知・評価する(例えば、AHI、呼吸数、頭の配向)ように設計される。これらの評価で、閉塞性睡眠時無呼吸の臨床的に有効な治療に対する忍容性および使用者のコンプライアンスが最大化される。
【0088】
図38に示されるように、睡眠時無呼吸治療システムは、重要要素の感知を組み込み、
図39および40に示されるように、要素間のバランスが最適化されるまでこれらの要素間の関連性を評価する。結果として、システムは、経時的変化にもかかわらず、有効性と忍容性の間のバランスを維持できる(例えば、
図41に示されるように、使用者が風邪を引いているかまたは肥満度指数(BMI)が高くなる)。
【0089】
1つの実施形態では、無呼吸治療は、連続ローテーションセラピー(CLRT)システムでのオプションとして組み込まれうる。模範的CLRTシステムは、褥瘡の防止のための治療として、並びに人工呼吸器関連肺炎および長期臥床に関連する筋肉消耗の防止のための使用で、横方向回転を提供するように構成される。模範的CLRTシステムは、以下の構成要素または要素を加えて、睡眠時無呼吸の防止のための治療として使用するのに適している。1つの実施形態では、CLRTシステムは、使用者の胴体領域および/または頭領域の回転を制限することによって、次第に大きな回転を生成または発現させるための抑制的な横方向回転を含む。さらに、横方向回転の増大は、使用者の胴体領域および/または頭領域の回転を増加させる。
【0090】
図42〜46を参照すると、模範的CLRTシステム1300は、回転機能(回転の増大または抑制)を持つように構成された制御システム1302を含む。
図42を参照すると、制御システム1302は、保持システム1304に動作可能なように結合されている。制御システム1302は、保持平面の数、各保持平面の寸法、および就寝面を画定するために1つ以上の保持平面が位置付けられるのに望ましい横方向回転角度および/または望ましい縦方向回転角度を選択するように構成された無呼吸設定を含む。さらに、制御システム302は、(例えば、圧力変更または身体的拘束によって)就寝面の胴体領域および/または頭領域での強制的な回転、ならびにクッションによる補完回転を可能にする回転機能を含む。
【0091】
図43に示されるように、制御システム1302は無呼吸モードを含み、ここでは、保持平面の回転を開始・維持するために、送風機が制御される。無呼吸モード内で、制御システム1302は、使用者または介護者が1つ以上の治療モード(例えば、回転の量および/または場所)を選択および/または定義できるようにする。1つの実施形態では、制御システム1302は、AHIスコア、BMI、感知された呼吸数、および感知されたSpO
2履歴のうち1つ以上を含むがこれに限定されない、感知または入力データに基づいて、回転プロトコールを提案するように構成またはプログラムされる。制御システム1302は、使用者の好みに基づいて左側傾斜または右側傾斜または交互の横方向回転を選択し、逆トレンドまたは複合縦方向角度を選択し、プロトコールを手動でキャンセルして、および/または就寝面を直ちに平らな初期位置に戻すようにも構成またはプログラムされる。経過時間後に交互に行なうため、使用者を目覚めさせないように特定の速度で回転するため、指定された回転数の後に、最初の回転での初期の低い横方向回転角度から望ましい最大横方向回転角度へと次第に横方向回転角度を増加させるために、交互の横方向回転を指定できる。
【0092】
1つの実施形態では、保持システム1304は、ベース保持部1306のベース面1310に対して5°〜15°、またはより具体的には10°の横方向回転角度θを持つ単一の保持平面1308を形成している、保持システム1304の縦軸にほぼ平行に配列された複数の膨張可能な流体袋を含むベース保持部1306を含む。1つ以上の補足的保持くさび1312は、保持システム1304の脚領域、胴体領域、および頭領域のうち1つ以上の中の保持平面1308上に位置付けられる。この実施形態では、補足的保持くさび1312は、くさび形の膨張可能な流体袋である。
【0093】
図44に示されるように、補足的保持くさび1312は、保持システム1304の頭領域に位置付けられ、補足的保持くさび1312のベース面1316に対して、5°〜15°、またはより具体的には10°の横方向回転角度λを持つ補足的保持平面1314を形成する。結果として、
図44に示す実施形態では、補足的保持平面1314は、ベース保持部1306のベース面1310に対して、20°の合計横方向回転角度tで位置付けられる(角度θと角度λの合計)。代替的実施形態では、合計横方向回転角度は、20°より小さいかまたは20°より大きい、任意の適切な角度でありうる。さらに、1つ以上の補足的保持くさび1312は、保持システム1304の脚領域、胴体領域、および頭領域のうち1つ以上の中に位置付けられうる。
【0094】
図45および46を参照すると、1つの実施形態で、保持システム1304は、ベース保持部1306を形成している個別の流体袋の膨張を制限するために、横方向に位置付けられた側面拘束部1320を含む。保持システム1304は、横方向に位置付けられた側面拘束部1320の有無を問わず、個別の流体袋の膨張を制限するために、隣接流体袋の間など、個別の流体袋に対して位置付けられた複数の固定長バンド1322を含みうる。
【0095】
1つの実施形態では、睡眠時無呼吸の発生を防止または制限するため、または睡眠時無呼吸が起こった場合に、使用者の肩、腕、および/または頭の上に、けん引力などの適切な力を加えて、使用者の上気道を開くために望ましいまたは必要な頭の回転を強制または生じさせるようにするため、姿勢矯正衣類またはシャツ1500が、睡眠時無呼吸を患う使用者によって着用される。力を加えて使用者が側臥位に体全体を回転するようにすることは、この望ましい頭角度を達成するための代替的アプローチである。これには、全身用の衣類またはシャツとズボンを組み合わせた衣類の使用を伴いうる。
【0096】
図47および48に示されるように、姿勢矯正シャツ1500は、
図47に示される姿勢矯正シャツ1500の正面部分、および/または
図48に示される姿勢矯正シャツ1500の背面部分上にある1つ以上のエリア1502を含み、これには姿勢矯正シャツ1500のその他のエリアとは異なる弾力性を持つ材料パネルおよび/または材料の織り方が含まれる。エリア1502内の異なる材料弾力性のために、エリア1502は、使用者の胴体、四肢、頭、および/または首の選択部分を、上気道を開くために望ましい方向に引くまたは強制する傾向がある。特定の実施形態では、エリア1502内の姿勢矯正シャツ1500のセクションまたはパネルは、協働して使用者の身体を適切に位置付ける、異なる弾力性材料から作られる。姿勢矯正シャツ1500は、長袖、半袖を有することがあるか、または袖を含まないことがあり、および/またはフードを持ちうる。当業者に知られている任意の適切な材料を、エリア1502内に使用でき、これには、好ましい変形性および復元性を与えて使用者の姿勢の変化を誘発する、組成(ナイロン、ポリエステル、ポリエステルフリース、および/または綿の1つ以上)または織り方(平織り、バスケット織り、およびあや織りの1つ以上)に基づいた弾力性材料を含むがこれに限定されない。
【0097】
1つの実施形態では、圧縮姿勢矯正シャツ1500は、一般的なシャツのように着用され、使用者の胴体、首および/または頭を自然にねじる。従来的な姿勢矯正シャツとは異なり、使用者に仰臥睡眠位置から向きを変えさせるまたは回転させるために、袋またはテニスボールのような挿入物を挿入する必要がない。さらに、圧縮式姿勢矯正シャツ1500は、使用者からの介入を必要とすることなく、使用者を強く引っ張るので、睡眠時無呼吸用の圧縮式姿勢矯正シャツ1500は使用者のトレーニングを必要としない。
【0098】
特定の実施形態では、1つ以上のプロセッサおよび/または1つ以上の回路基板などの電気回路は、制御システム1190と電気的または電子的に通信して、保持システム1100の1つ以上の構成要素の動作を監視する、または制御システム1302と通信して、保持システム1304の1つ以上の構成要素の動作を監視するなど、動作可能なように結合されて、動作データおよびモーター使用データなどの情報を収集、処理および/または保存し、動作データおよびモーター使用データなどの情報を、保持システム1100または保持システム1304内またはそれに動作可能なように結合された制御装置および/または表示装置、および/または例えば1つ以上のナースステーションまたは管理ステーションにあるコンピュータまたはコンピュータのネットワーク上の制御装置および/または表示装置などを含むがこれに限定されないコンピュータ実行マシンまたは装置の1つ以上に送信する。
【0099】
1つの実施形態では、1つ以上のプロセッサおよび/または1つ以上の回路基板などの電気回路は、制御システム1190または制御システム1301内に包含され、それぞれ保持システム1100または保持システム1304と通信状態に接続される。特定の実施形態では、1つ以上のセンサーまたはその他の適切な感知構成要素が、保持システム1100または保持システム1304および/または制御システム1190または制御システム1302に動作可能なように結合されて、動作を感知する。1つ以上のセンサーは、感知された動作を示す電子信号を生成して回路基盤に送信するように構成され、回路基板はこのような情報を収集、処理、および/または保存し、情報を生成して、上述のように回路基板と通信状態にある1つ以上のコンピュータ実行マシンまたは装置に送信するように構成されている。
【0100】
特定の実施形態では、回路基板と通信状態にある1つ以上のコンピュータ実行マシンまたは装置は、保持システム1100または保持システム1304内に包含されている回路基板と、有線または無線のいずれかで信号通信状態にある制御装置を含む。制御装置は、回路基板から受信した情報および/または回路基板から受信した情報に基づいて制御装置によって生成された情報を表示するために適切なディスプレーを含む。特定の実施形態では、制御装置は、命令信号を生成し、保持システム1100または保持システム1304内に包含された回路基板に命令信号を送信して、保持システム1100または保持システム1304の動作を制御、および/または例えば回路基板にプログラムされたパラメータおよび/または限度を調節する。
【0101】
上記の実施形態は、機能的ブロック構成要素およびさまざまな処理手順に関して記述されうる。このような機能的ブロックは、指定された機能を実施するように構成された任意の数のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素によって実現されうる。例えば、実施形態は、例えば、メモリ要素、処理要素、ロジック要素、ルックアップテーブルなどの、さまざまな統合回路構成要素を採用でき、これらは、1つ以上のプロセッサ、マイクロプロセッサまたはその他の制御装置下、さまざまな機能を実行しうる。同様に、上記の実施形態が、ソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素を使用して実施される場合、実施形態は、C、C++、Java、アセンブラなどの任意のプログラミングまたはスクリプト言語で実行でき、さまざまなアルゴリズムを、データ構造、オブジェクト、プロセス、ルーチンまたはその他のプログラミング要素の任意の組み合わせで実施できる。さらに、実施形態は、電子機器構成、信号処理および/または制御、データ処理などのために、任意の数の従来的技術を採用しうる。機構という言葉は、広く使用される可能性があり、機械的または物理的実施形態に限定されないが、プロセッサなどと併せたソフトウェアルーチンを含みうる。
【0102】
本書に図示および記述された特定の実施は、本発明の説明のための例であり、それ以外にいかなる方法でも本発明の範囲を限定することを意図していない。簡潔にするため、システムの従来的電子機器、制御システム、ソフトウェア開発およびその他の機能的側面(およびシステムの個別動作構成要素の構成要素)は、詳細に記述されない場合がある。さらに、提示されたさまざまな図に示される接続ライン、またはコネクタは、模範的な機能的関係および/またはさまざまな要素の間の物理的または論理的カップリングを示すことを意図している。多くの代替的または追加的な機能的関係、物理的接続または論理的接続が、実用的装置には存在しうることに注意すべきである。さらに、要素が「必須」または「重要」として特に記述されていない限り、どの品目または構成要素も本発明の実行にとって必須ではない。当業者にとっては、本実施形態の精神および範囲を逸脱することなく、多くの変更および適合が容易に明らかとなる。
【0103】
他に特に定めのない限り、本書に例示および記述された実施形態の動作の実行または実施の順序は必須ではない。すなわち、他に特に定めのない限り、動作は任意の順序で実施でき、記述された実施形態は、本書に開示されたものよりも多くのまたは少ない動作を含みうる。例えば、特定の動作を、別の動作の前に、それと同時に、またはその後に実行または実施することは、本発明の態様の範囲内であることが意図されている。
【0104】
実施形態は、コンピュータ実行可能命令で実施しうる。コンピュータ実行可能命令は、1つ以上のコンピュータ実行可能構成要素またはモジュールに組織化しうる。本開示の態様は、このような構成要素またはモジュールの任意の数および組織化で実施されうる。例えば、本開示の態様は、図に例示説明されたおよび/または本書に記述された特定のコンピュータ実行可能命令または特定の構成要素またはモジュールに限定されない。その他の実施形態は、本書に図示または記述されたものより多くのまたはより少ない機能性を持つ、異なるコンピュータ実施可能命令または構成要素を含みうる。
【0105】
本開示のその他数多くの実施形態も想定される。例えば、方法は、有害状態の発生に対する使用者のリスクレベルを判断する手順と、リスクレベルに基づいてケアプロトコールを選択する手順と、介護者が承認するためにケアプロトコールに対応する使用者保持構造の配置の提案を表示する手順と、介護者によって承認された場合には配置を実行する手順とを含む。別の意図された実施形態では、構成は、使用者保持構造に、第一のセクションが基準面に対して0°より大きい角度を成すように使用者保持構造の第一のセクションを上昇させる。別の意図された実施形態では、構成は、使用者保持構造に、使用者が基準面に対して0°より大きい角度となるように使用者保持構造上に保持されている使用者を横方向に傾けさせる。別の意図された実施形態では、構成は、使用者保持構造を、トレンデレンブルグおよび逆トレンデレンブルグ体位の少なくとも1つへと移動させる。別の意図された実施形態では、構成は、治療を開始させる。別の意図された実施形態では、治療は熱および湿気の調節治療を含む。別の意図された実施形態では、治療は連続ローテーションセラピーを含む。別の意図された実施形態では、治療は、パーカッションセラピーおよびバイブレーションセラピーの少なくとも1つを含む。別の意図された実施形態では、提案構成は、使用者保持構造上に保持された使用者の配向を示す第二の入力に応じて変更される。別の意図された実施形態では、提案構成は、使用者保持構造上に保持された使用者の位置を示す第二の入力に応じて変更される。別の意図された実施形態では、方法は、使用者保持構造上に保持された使用者の睡眠状態を示す入力を受信する手順と、使用者が目覚めかけている場合、使用者保持構造を以前の構成に戻す手順とをさらに含む。別の意図された実施形態では、使用者保持構造は、使用者が所定の睡眠段階に達した時に構成される。別の意図された実施形態では、方法は、構成のオーバーライド命令を受信する手順と、使用者保持構造を以前の構成に戻す手順とをさらに含む。1つの意図された実施形態では、構成のオーバーライド命令は、遠隔場所から伝達される。別の意図された実施形態では、構成のオーバーライド命令は、CPR機能が作動された時に伝達される。別の意図された実施形態では、構成のオーバーライド命令は、使用者保持構造に結合されたGUIから伝達される。別の意図された実施形態では、方法は、材料の存在が有害状態を悪化させうる場合、介護者に通知する手順をさらに含む。別の意図された実施形態では、方法は、使用者保持構造上に保持された使用者の近くの材料を示す入力を受信する手順と、材料が、使用者が有害状態を起こすリスクを増加させるかどうかを判断する手順とをさらに含む。
【0106】
別の例では、方法は、生理学的特性を示す信号を受信する手順と、信号を閾値と比較して、有害事象が進行中かどうかを判断する手順と、有害事象が進行中であることを検出した時、有害事象を止めるための介入を開始する手順をと含む。1つの意図された実施形態では、第二の介入は、第一の介入の大きさを増加させる手順を含む。別の意図された実施形態では、第二の介入は、介護者に警告する手順を含む。
【0107】
別の例では、使用者保持平面は、マットレスティッキングおよびマットレスコアを備える。マットレスコアは、マットレスティッキングで包まれており、使用者接触面から選択的に突き出て、使用者の接する保持平面上に保持された使用者の首および上背部のうち少なくとも1つの部分を保持するように構成された少なくとも1つの流体袋を含む。1つの意図された実施形態では、少なくとも1つの流体袋は、使用者の頚椎を保持するように構成される。別の意図された実施形態では、少なくとも1つの流体袋は、使用者に面した表面から少なくとも約70mmの距離だけ突き出るように構成される。別の意図された実施形態では、少なくとも1つの流体袋は、使用者の肩甲骨を保持するように構成される。別の意図された実施形態では、少なくとも1つの流体袋は、使用者に面した表面から少なくとも約20mmの距離だけ突き出るように構成される。別の意図された実施形態では、少なくとも1つの流体袋は、使用者に面した表面から約20mm〜約30mmの距離だけ突き出るように構成される。別の意図された実施形態では、少なくとも1つの流体袋は、使用者に面した表面から約30mm未満の距離だけ突き出るように構成される。別の意図された実施形態では、少なくとも1つの流体袋は、膨張された時、使用者の頭を横方向に傾けるように構成される。別の意図された実施形態では、少なくとも1つの流体袋は、有害状態の発生を感知した時に膨張する。
【0108】
別の例では、方法は、使用者が有害な状態を発生するリスクのレベルを決定する手順と、リスクレベルに基づいてケアプロトコールを選択する手順と、使用者保持構造に保持された使用者の第一の生理学的特性を感知する手順と、使用者の第二の生理学的特性を感知する手順と、第一の生理学的特性と第二の生理学的特性を比較する手順と、第一の生理学的特性と第二の生理学的特性の差が所定範囲外の場合、ケアプロトコールに応じて使用者保持構造を構成する手順をと含む。
【0109】
別の例では、方法は、使用者が有害な状態を発生するリスクのレベルを決定する手順と、リスクレベルに基づいてケアプロトコールを選択する手順と、使用者保持構造に保持された使用者の第一の生理学的特性を感知する手順と、使用者の第二の生理学的特性を感知する手順と、第一の生理学的特性と第二の生理学的特性を比較する手順と、第一の生理学的特性と第二の生理学的特性の差が所定範囲外の場合、有害な状態が起ろうとしていることを介護者に警告する手順とを含む。
【0110】
本明細書に記載した一切の理論、動作メカニズム、証明、所見は、本開示の原理の理解をさらに高めることを意図し、いかなる方法でも本開示をそうした理論、動作メカニズム、実例となる実施形態、証明、または所見に依存することを意図していない。上記の説明において、好ましいという用語は、そのように記載した特徴がより望ましいことを示すが、それにもかかわらず、それが必要なわけではなく、その記載のない実施形態も本開示の範囲に入るものと意図されることが理解されるべきであり、その範囲は以下の請求項で定義される。
【0111】
請求項を読む際に、単数形(「a」、「an」)、「少なくとも一つ」、「少なくとも一部分」などの単語が使用されている時、請求項にそれに反する内容が具体的に述べられていない限り、請求項を一つの項目だけに限定する意図はないことが意図されている。「少なくとも一部分」および/または「一部分」という用語が使用されている時、その項目には、これに反して具体的に記載のない限り、一部分および/または項目全体が含まれる。
【0112】
一部の実施形態のみを図示・説明しており、本明細書または下記の請求項のいずれかにより定義した通り、本開示の精神を逸脱しない、考えられるすべての代替、修正、態様、組み合わせ、原理、変形物、および均等物(等価物)が保護されることが望ましいことが理解されるべきである。本開示の実施形態について、図面および上述の説明で詳細に図示・説明してきたが、これらは、実例となるものとして考慮されるべきであり、本発明を網羅するものではなく、開示した正確な形態に本開示を限定することを意図したものではない。追加的代替品、変更および変化は当業者には明らかでありうる。また、発明の複数の態様や原理について提示してきたが、上記の各種の実施形態に照らすと、これらは組み合わせで利用する必要はなく、また発明の態様や原理のさまざまな組み合わせが可能である。