【実施例】
【0016】
(実施例1)
図1〜
図6を参照して、実施例1について説明する。
図1に示すように、実施例1の冷却貯蔵庫10は、外箱12および冷蔵室や冷凍室の如き貯蔵室14を画成する内箱16の間に断熱材18を充填して構成された断熱箱体20と、この断熱箱体20の上部に設けられ、フレームにパネル22を取り付けて構成され内部に機械室26が画成されたキャビネット24とを備えている。断熱箱体20には、前記貯蔵室14に設けた開口部14aを開閉する断熱扉28が設けられている。この断熱扉28は、開口部14aを閉じた状態では、内箱16とともに貯蔵室14の内壁30を構成する。また、前記機械室26には、冷凍装置を構成する圧縮機CM、凝縮器CD、この凝縮器CDを冷却する冷却ファンFM等の機器が配設されている。
【0017】
前記貯蔵室14の内部上方には、冷凍機構を構成する冷却器32が配設される冷却室34が設けられている。この冷却室34には、冷却器32により冷却した空気を循環させる室内ファン36が、冷却器32に隣接して配設される。冷却室34は、貯蔵室14の上部に配設されたダクト38に画成される。ダクト38には、貯蔵室14の前側と連通する流入口38aと、貯蔵室14の後側に連通する流出口38bとが形成される。そして、室内ファン36を回転すると、貯蔵室14内の前側の空気が流入口38aから冷却器32に吸い込まれ、該冷却器32で熱交換された冷気が、流出口38bから貯蔵室14の後側へ吹き出される。このように、
図1に矢印で示すように、貯蔵室14では、室内ファン36により冷却室34から送られる冷気は、貯蔵室14の後内壁30bに沿って貯蔵室14の後側を下降し、貯蔵室14の底部から貯蔵室14の前内壁30a(断熱扉28)に沿って貯蔵室14の前側を上昇して冷却室34に帰還する循環を繰り返すようになっている。このように貯蔵室14の前側および後側は、内壁30に沿って冷気の通過する通路となっており、貯蔵室14の内部は、冷却器32からの冷気を循環させて冷却されるようになっている。
【0018】
前記貯蔵室14の内壁30には、水平方向に離間して縦に配設された複数の棚柱42が配設され、この棚柱42に位置調節および着脱可能に棚受金50(受部材)が取り付けられている。また、貯蔵室14には、棚受金50により水平に支持される棚網60が設けられ、棚網60に載置される被貯蔵物46を該貯蔵室14に収容して冷却するようになっている。また、貯蔵室14には、被貯蔵物46が貯蔵室14の後内壁30b(内壁)側へ移動するのを規制するガード部材70が、棚受金50により棚柱42に該棚柱42に沿って取り付けられている。そして、貯蔵室14は、このガード部材70によって、後内壁30bと被貯蔵物46との間に冷気通路が確保されるようになっている。
【0019】
前記棚柱42は、前後および左右に離間して、貯蔵室14の内壁30に沿って複数配設されている。棚柱42は、平断面コ字状で上下方向に延在し、上下に離間して複数の係止孔44が開設されている。貯蔵室14には、後側に2本の棚柱42が配置され、前側に2本の棚柱42が配置されている。後側の2本の棚柱42は、左右に離間して貯蔵室14の後内壁30bに夫々ビス等で固定され、前側の2本の棚柱42は、貯蔵室14の左右の内壁30c,30dに夫々ビス等で固定されている。各棚柱42における係止孔44は等間隔で設けられ、各棚柱42間の係止孔44は、夫々高さが揃うようになっている。また、後側の2本の棚柱42の係止孔44は、前後に開口し、前側の2本の棚柱42の係止孔44は、左右に開口する。
【0020】
前記棚受金50は、前記棚柱42に取り付けることで貯蔵室14に設けられる。
図4および
図5に示すように、棚受金50は、棚柱42に装着した際に内壁30側から水平に延在する水平部52と、該水平部52の延出端部に接続され、水平部52に対して鋭角に屈曲した傾斜部54とから略V字形に形成される。水平部52および傾斜部54には、棚柱42に取り付けた際に内壁30側となる端部の夫々に、棚柱42の係止孔44に挿入可能な差し込み片52a,54aが形成されている。そして、棚受金50は、水平部52および傾斜部54を互いに近づくように撓ませて、両差し込み片52a,54aを、棚柱42の上下に隣接する2つの係止孔44に挿入し(
図5(a)および(b)参照)、差し込み片52a,54aが係止孔44の縁部に係合することで、棚柱42に取り付けられる(
図5(c)参照)。なお、棚柱42からの棚受金50の取り外しは、水平部52および傾斜部54を互いに近づくように撓ませて、係止孔44の縁部に対する差し込み片52a,54aの係合を解除し、差し込み片52a,54aを係止孔44から引き抜くことでなされる。このように、棚受金50は、水平部52および傾斜部54を指先で摘まんで撓ませることで、ネジや工具等を使用することなく、簡単に着脱可能となっている。そして、棚受金50は、取り付ける係止孔44を変えることで、取り付け位置を変更可能となっている。また、水平部52には、上方に向かって突出する支持片52bが形成されている。棚受金50は、金属製の平板材を折り曲げて形成される。
【0021】
図1〜
図4および
図6に示すように、貯蔵室14は、複数の棚網60が多段に取り付け可能に構成されている。棚網60は、同一平面にある複数(実施例1では4つ)の棚受金50に載置することで、貯蔵室14に水平に支持される。棚網60は、被貯蔵物46を載せるための簀子状の棚であって、貯蔵室14の大きさに合わせて形成される。棚網60は、矩形状の枠材62に格子状に組んだ線材64を架け渡して構成される。棚網60は、枠材62が棚受金50の水平部52に載置され、水平部52に設けた支持片52bと棚柱42に枠材62が挟まれることで、棚網60の水平方向の位置決めがなされる。また、棚網60の後部には、上方に突出して、該棚網60に載置した被貯蔵物46の内壁30側(貯蔵室14の後内壁30b側)への移動を規制するストッパ66が形成されている。ストッパ66は、前後および下方に開放するコ字状に形成され、左右の枠材62c,62dに固定され、棚網60の枠材62および線材64よりも上方(棚網60における被貯蔵物46の載置面よりも上方)まで突出する。また、ストッパ66は、後の枠材62bよりも前方に設けられ、後の枠材62bに沿って平行に延在し、ストッパ66と貯蔵室14の後内壁30bとの間に所要の間隙41があくようになっている。また、ストッパ66は、棚網60の左右方向の全長に亘って延在する。このように、貯蔵室14における棚網60の設置部位には、ストッパ66によって後内壁30bとの間に冷気通路が確保される。棚網60は、ステンレス等の金属材を合成樹脂でコーティングした棒材で形成されている。
【0022】
図1〜
図4に示すように、貯蔵室14には、棚網60に載置される被貯蔵物46の移動を規制し、貯蔵室14の後内壁30bとの間に冷気通路を確保するガード部材70が設けられている。ガード部材70は、棚網60とは別体に形成され、棚受金50を用いて、貯蔵室14における棚網60の上方位置に取り付けられる。ガード部材70は、上下方向に所要の寸法で、棚柱42および貯蔵室14の後内壁30bに沿って延在する。このように、ガード部材70は、棚柱42と平行になるよう設けられ、棚網60に対しては垂直となるよう設けられている。また、ガード部材70の左右の寸法は、後内壁30bに左右に離間して配設された2本の棚柱42の夫々と、前後に重なるよう設定される。なお、実施例1のガード部材70の左右の寸法は、棚網60と等しくなっている。ガード部材70は、合成樹脂でコーティングされた金属製の棒材で形成され、ガード部材70によって貯蔵室14の空気の流通が遮断されないようになっている。
【0023】
前記ガード部材70は、後内壁30bとの間に間隙40を空けて該後内壁30bに対向するよう延在して被貯蔵物46の後方への移動を規制する規制部72と、この規制部72を支持すると共に棚柱42への取り付けに用いられる枠部74とから構成される。前記規制部72は、左右方向に延在する棒材を、上下に所要寸法離間して複数(実施例1では4本)配置して構成される。規制部72は、棚網60に設けたストッパ66と、前後方向の位置が大体揃うようになっており、貯蔵室14の後内壁30bとの間に所要の間隙40を空けて、該後内壁30b沿って延在する。規制部72は、棚網60の左右の幅に亘って形成される。このように、貯蔵室14におけるガード部材70の設置部位には、後内壁30bとの間に間隙40を有する規制部72によって、後内壁30bに沿って冷気の通路が確保されるようになっている。
【0024】
前記枠部74は、棒材を折り曲げて構成され、前端に固定された規制部72を、後内壁30bから所要の間隙40を空けて支持すると共に、棚受金50に係止させることで貯蔵室14に取り付けられる。枠部74は、左右および後方に開口する略コ字に形成されて左右に離間する左右の側枠体74a,74bと、左右方向に延在して左右の側枠体74a,74bの後上端部を接続する上枠体74cと、左の側枠体74aの後下端部から右方向に延在する左下枠体74dと、右の側枠体74bの後下端部から左方向に延在する右下枠体74eとから構成される。そして、左右の側枠体74a,74bの前端に、規制部72が架け渡されて固定されている。また、左側枠体74dは、後内壁30bに配設された左側の棚柱42の前方まで延在し、右側枠体74eは、後内壁30bに配設された右側の棚柱の前方まで延在する。
【0025】
ガード部材70は、ガード部材70の上部を棚柱42に取り付けた棚受金50に引き掛けることで棚柱42に取り付けられる。また、ガード部材70は、前記棚受金50の下方に取り付けた別の棚受金50により下部を固定されている。このように、ガード部材70は、上部を上方の棚受金50に載置することで、貯蔵室14に取り付けられ、下方の棚受金50により下部を固定されている。このように、ガード部材70では、棚柱42への取り付けおよび下部の固定の夫々に棚受金50を用いている。
【0026】
次に、ガード部材70の貯蔵室14への取り付けについて、詳しく説明する。先ず、貯蔵室14の後側に左右に離間して配設された2本の棚柱42に対して、高さを揃えた所定の位置に棚受金50を夫々取り付ける。この棚受金50の水平部52に、ガード部材70の上部をなす上枠体74cを引き掛けて載置する。この際、ガード部材70は、上枠体74cを支持する水平部52により上下方向の位置決めがなされ、上枠体74cを前後に挟む、水平部52に設けた支持片52bと棚柱42とにより前後方向の位置規制がなされる。なお、ガード部材70は、上枠体74cを棚受金50に引き掛けて懸吊した際に、上枠体74cより前方に重心が位置するので、自重により上枠体74cを中心に後方(
図4における時計回り)へ回転する力が作用するが、このガード部材70の回転は、左右の下枠体74d,74eが棚柱42に当接することで規制される。このように、ガード部材70は、上枠体74cを棚受金50の水平部52に引き掛けて棚柱42に取り付けることで、貯蔵室14へ取り付けられる。
【0027】
次に、ガード部材70の下部の固定について説明する。ガード部材70の下部をなす左右の下枠体74d,74eに対して、前方から棚受金50を棚柱42に取り付ける。これにより、ガード部材70の左右の下枠体74d,74eは、棚受金50および棚柱42によって囲まれた空間Sに挿入されて保持された状態となる。ガード部材70は、左右の下枠体74d,74eを前後に挟む棚受金50の傾斜部54および棚柱42により前後方向の位置規制がなされ、左右の下枠体74d,74eを上下に挟む棚受金50の水平部52および傾斜部54により上下方向の位置規制がなされる。このように、ガード部材70は、棚柱42に対して棚受金50を、棚柱42との間で左右の下枠体74d,74eを挟むように取り付けることで、下部が固定される。なお、ガード部材70は、下部を固定しない状態で貯蔵室14に取り付けて使用してもよい。
【0028】
(実施例1の作用)
実施例1の冷却貯蔵庫10によれば、冷気通路を確保するガード部材70の取り付けに、棚網60を貯蔵室14に支持する棚柱42および棚受金50を利用することで、ガード部材70を貯蔵室14に高さ位置を変更可能に取り付けることができる。従って、被貯蔵物46の形状などの使用態様に合わせてガード部材70の取り付け位置を設定できるので、被貯蔵物46の後方への移動を、ガード部材70によって適切に規制できる。このため、被貯蔵物46が冷気通路を塞ぐのを防止して、冷気循環不良を効果的に抑制できる。また、工具等を用いることなく棚柱42に対して棚受金50を簡単に着脱できるので、ガード部材70の取り付け高さも簡単に変更できる。また、新たな取付手段を設けることなくガード部材70を貯蔵室14に取り付けることができるので、開発費用や製造費用を抑えることができる。更に、既存の冷却貯蔵庫に対しても、棚網60を支持する棚柱42および棚受金50を用いて、ガード部材70を簡単に取り付けることができ、ガード部材70の追加が容易である。また、ガード部材70を棚網60とは別体としたことで、棚網60を取り付けた状態で、ガード部材70を取り外して貯蔵室14を清掃できる。
【0029】
また、実施例1に係る冷却貯蔵庫10によれば、棚受金50に引き掛けるだけでガード部材70を簡単に取り付けることができる。より具体的には、ガード部材70の上枠体74bを棚受金50の水平部52に引き掛けて載置するだけで、ガード部材70を貯蔵室14に簡単に取り付けることができる。更に、ガード部材70の左右の下枠体74d,74eを固定する構成としたので、ガード部材のがたつきを抑え、振動や衝撃によりガード部材が外れるのを防止し得る。また、ガード部材70の左右の下枠体74d,74eを棚受金50で固定するので、新たな固定手段を設ける必要がないので、開発費用や製造費用等を抑えることができる。更に、棚受金50を棚柱42に対して、棚柱42との間で左右の下枠体74d,74eを挟むように取り付けるだけで、左右の下枠体74d,74eが固定されるので、ガード部材70の下部の固定が簡単である。
【0030】
(実施例2)
次に、
図7を参照して、実施例2について説明する。この実施例2では、ガード部材80の下部の構成、およびガード部材80の下部を固定する構成が実施例1と異なっている。なお、実施例2では、実施例1と相違する部分を中心に説明を行い、実施例1と同じ部分については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0031】
実施例2のガード部材80は、下部にフック部86が設けられている。フック部86は、規制部82が固定される左右の側枠体84a,84bの前下端部を、後方へ湾曲させた後に上方に突出させて形成される。ガード部材80は、上枠体84cを棚受金50の水平部52に引き掛けることで貯蔵室14に取り付けられるのは実施例1と同じである。そして、ガード部材80は、フック部86を棚網60の左右方向に延在する棒状のストッパ66に引っ掛けることで棚網60に対して固定される。ガード部材80は、フック部86でストッパ66を前後に挟むことで、前後に位置決めされる。
【0032】
(実施例2の作用)
次に、実施例2について、実施例1と異なる作用について説明する。実施例2によれば、ガード部材80の下部に設けたフック部86で棚網60のストッパ66に固定されるので、別の部材を用いることなく、簡単な構成でガード部材80のがたつきを抑え、振動や衝撃によりガード部材80が外れるのを防止できる。また、ガード部材80のフック部86を棚網60のストッパ66に固定するので、棚網60のストッパ66およびガード部材80が一体となって、被貯蔵物46の後方への移動を規制できる。このため、被貯蔵物46が冷気通路を塞ぐのを防止して、冷気循環不良を効果的に抑制できる。
【0033】
(実施例3)
次に、
図8を参照して、実施例3について説明する。この実施例3では、ガード部材90の下部を固定する構成が実施例1と異なっている。なお、実施例3では、実施例1と相違する部分を中心に説明を行い、実施例1と同じ部分については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0034】
実施例3では、棚柱42に取り付けた棚受金50にガード部材90の上部を引き掛けて懸吊した際に、ガード部材90の下部が貯蔵室14の後内壁30bに対応する部位に磁石付きホルダ96が設けられている。ホルダ96は、合成樹脂からなり、平板状の基部98の後面98aに前記磁石が設けられ、基部98の前面に左右の下枠体94d,94eが嵌合する半割り筒状の嵌合部98bが設けられている。ガード部材90は、上枠体94cを棚受金50の水平部52に引き掛けて貯蔵室14に取り付けられるのは実施例1と同じである。ガード部材90は、ホルダ96の磁石が前記貯蔵室14の後内壁30bに磁気吸着することで、下部が貯蔵室14に固定される。
【0035】
(実施例3の作用)
実施例3について、実施例1と異なる作用について説明する。実施例3では、ガード部材90の左右の下枠体94d,94eに設けたホルダ96の磁石が貯蔵室14の後内壁30bに磁気吸着するので、上枠体94cを棚受金50の水平部52に引き掛けて懸吊した状態で、ホルダ96の後面98aを後内壁30bに当接させるだけでガード部材90の下部を固定でき、使い勝手がよい。なお、ホルダ96は、後内壁30bにおけるガード部材90の左右の下枠体94d,94eに対応する位置に吸着させておき、上枠体94cを水平部52に引き掛けて懸吊した状態で、左右の下枠体94d,94eを勘合部98bに勘合させて、ガード部材90の下部を固定するように使用することもできる。
【0036】
(実施例4)
次に、
図9を参照して、実施例4について説明する。この実施例4では、ガード部材100の構成および貯蔵室14へのガード部材100の取り付け構成が実施例1と異なっている。なお、実施例4では、実施例1と相違する部分を中心に説明し、実施例1と同じ部分については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0037】
ガード部材100は、平板状部材に、前後方向に連通する複数の通気孔102aを開設した規制部102を備える。また、規制部102を支持すると共に貯蔵室14への取り付けに用いられる枠部104が、規制部102の左右の側端部(水平方向の両側)に連接されている。この枠部104は、棚柱42に沿って上下方向に延在して該棚柱42に重ねられる取付部104aを備えている。このように、取付部104aは、棚柱42と対応する位置に設けられている。また、この取付部104aには、棚柱42の係止孔44に対応する位置に取付孔104bが開設されている。すなわち、取付部104aの取付孔104bは、棚柱42の係止孔44と等間隔で上下方向に離間して複数形成されている。実施例4のガード部材100では、取付孔104bの形状も係止孔44に合わせて形成されている。このガード部材100の貯蔵室14への取り付けについて説明する。ガード部材100を、左右の取付部104aを棚柱42の前方を覆うように棚柱42に重ねる。そして、棚柱42の係止孔44に重ねた取付孔104bに、棚受金50の差し込み片52a,54aを挿入し、係止孔44の縁部に差し込み片52a,54aを係合させる。このように、棚受金50は、取付孔104bを介して棚柱42に取り付けられる。これにより、ガード部材100は、棚柱42と棚受金50とに取付部104aが挟まれた状態で貯蔵室14に取り付けられる。このように、実施例4では、ガード部材100を重ねた棚柱42に対して棚受金50を装着することで、ガード部材100が貯蔵室14の後内壁30bとの間に間隙40を有して取り付けられる。
【0038】
(実施例4の作用)
実施例4について、実施例4と異なる作用について説明する。実施例4によれば、取付孔104bを介して棚受金50を棚柱42に取り付けることで、ガード部材100を貯蔵室14に対して簡単に取り付けることができる。また、ガード部材100の取り付けに新たな取付手段を設ける必要がなく、開発費用や製造コストを抑えることができる。また、ガード部材100の規制部102を、通気孔102aを設けた平板状部材としたので、被貯蔵物46の後方への移動を平板状の規制部102により効果的に抑制できる。また、規制部102に通気孔102aを設けたので、規制部102により貯蔵室14の空気の流通が遮断されることはない。更に、ガード部材100の上下方向に延在する取付部104aが、棚柱42に当接した状態となるので、ガード部材100のがたつきが抑えられる。
【0039】
(変更例)
本発明に係る冷却貯蔵庫としては前述した構成に限定されず、例えば以下のように変更することが可能である。
(1) 実施例では、ストッパを備える棚網を採用するが、ストッパのない棚網であってもよい。
(2) ガード部材は、受部材により貯蔵室に取り付ける構成であればよく、下部を固定しない構成であってもよい。
(3) ガード部材と貯蔵室の後内壁との間に冷気通路を確保する構成を例に挙げたが、ガード部材と貯蔵室の左内壁や右内壁との間に冷気通路を確保するような構成であってもよい。