特許第6389314号(P6389314)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6389314
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20180903BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20180903BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20180903BHJP
【FI】
   F21S8/04 110
   F21V15/01 310
   F21Y115:10
【請求項の数】14
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-231083(P2017-231083)
(22)【出願日】2017年11月30日
(65)【公開番号】特開2018-32642(P2018-32642A)
(43)【公開日】2018年3月1日
【審査請求日】2018年1月18日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000163006
【氏名又は名称】興和株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100075292
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】金子 堅太郎
(72)【発明者】
【氏名】原田 法佳
(72)【発明者】
【氏名】怒木 博昭
(72)【発明者】
【氏名】谷地 章史
【審査官】 山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−018627(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3212472(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0063138(US,A1)
【文献】 特開2012−104485(JP,A)
【文献】 特開2016−119272(JP,A)
【文献】 特開2016−207396(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04 − 19/00
F21V 15/01 − 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井面に取り付けられる長尺状のベース部材と、
前記ベース部材よりもサイズが大きく、前記ベース部材を覆うように前記ベース部材に着脱自在に装着され、光源部が設けられている押出材からなる長尺状のフレーム部材と、
前記光源部を覆うように前記フレーム部材に取り付けられ、光拡散性を有するカバー部材と、を備え、
前記フレーム部材が、前記光源部が配置される光源配置部と、前記フレーム部材の長手方向に沿って該光源配置部の両側にそれぞれ設けられた第1サイドフレーム部及び第2サイドフレーム部と、を有し、
前記フレーム部材が、その長手方向に沿って分割されている少なくとも二つのフレーム構成部材を連結することにより形成されており、
前記フレーム部材の前記第1サイドフレーム部及び前記第2サイドフレーム部が天井面に当接することを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記押出材がアルミ押出材又は樹脂押出材であることを特徴とする、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記フレーム部材の長手方向端部に、前記少なくとも二つのフレーム構成部材の連結部分を覆うように取り付けられた側板が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記少なくとも二つのフレーム構成部材のうちの一つが、前記第1サイドフレーム部に相当することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記少なくとも二つのフレーム構成部材のうち、一方のフレーム構成部材に長手方向に沿って溝部を設けるとともに、もう一方のフレーム構成部材には長手方向に沿って突出片を設け、
前記溝部に前記突出片を係合させることにより前記少なくとも二つのフレーム構成部材を連結することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記溝部が対向するように配置された少なくとも二つの係合溝を備え、
前記突出片を前記少なくとも二つの係合溝に挟持させるように係合させることにより前記少なくとも二つのフレーム構成部材を連結することを特徴とする、請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記もう一方のフレーム構成部材の前記突出片を、前記一方のフレーム構成部材の前記係合溝に長手方向からスライド挿入することにより前記少なくとも二つのフレーム構成部材を連結することを特徴とする、請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記もう一方のフレーム構成部材が前記突出片とは別の突起部を備え、
前記溝部に前記突出片を係合させるとともに、前記突起部を前記一方のフレーム構成部材の前記突起部に対応する位置に設けられた突起受け部に嵌合させることにより前記少なくとも二つのフレーム構成部材を連結することを特徴とする、請求項5に記載の照明装置。
【請求項9】
前記突起部の端部が爪状に形成されており、
前記突起受け部に前記突起部の端部が掛合することを特徴とする、請求項8に記載の照明装置。
【請求項10】
前記一方のフレーム構成部材に長手方向に沿って第2の突出片を設けるとともに、前記もう一方のフレーム構成部材には長手方向に沿って第2の溝部を設け、
前記溝部に前記突出片を係合させるとともに、前記第2の溝部に前記第2の突出片を係合させることにより前記少なくとも二つのフレーム構成部材を連結することを特徴とする、請求項5に記載の照明装置。
【請求項11】
前記もう一方のフレーム構成部材を前記一方のフレーム構成部材に対して固定部材を用いて押し付けることを特徴とする、請求項5〜10のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項12】
前記一方のフレーム構成部材及び前記もう一方のフレーム構成部材のうちのどちらか一方の短手方向端部がもう一方の下側にまで延伸していることにより、前記一方のフレーム構成部材と前記もう一方のフレーム構成部材とが短手方向端部において重なり合っており、
前記一方のフレーム構成部材及び前記もう一方のフレーム構成部材のうち、下側に短手方向端部が位置する方の短手方向端部が、上側に短手方向端部が位置する前記一方のフレーム構成部材及び前記もう一方のフレーム構成部材のうちのどちらかに当接することを特徴とする、請求項5〜11のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項13】
前記少なくとも二つのフレーム構成部材を、締結部材を用いて連結することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項14】
前記少なくとも二つのフレーム構成部材を、直接固着することにより連結することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源にLEDを用いた照明装置に関するものであり、特に器具本体とカバーユニットとで構成された天井面に設置される照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDを光源とする、天井面に取り付けられた照明器具は、主にベースとなる器具本体と発光部となるカバーユニットとで構成され、カバーユニットにはLED実装基板が内蔵される。例えば、特許文献1及び特許文献2には、光源として用いる複数のLEDチップを実装したLED実装基板を内蔵したカバーユニットと、天井面への取り付け構造を有し、カバーユニットを保持する器具本体とによって構成される照明装置が開示されている。
【0003】
このようないわゆるベースライトと呼ばれる照明装置は、従来、器具本体やカバーユニットの筐体(フレーム部材)等、主要な部材がスチール製となっており、一定の重量を有する構造となっていた。一方、器具本体を覆うカバーユニットがベースライトそのものの外観を構成するような、サイズの大きなカバーユニットを有するベースライトであると、どうしてもカバーユニットの重量がかさんでしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】再表2015−115517号公報
【特許文献2】特開2015−141769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
器具重量を軽減するためにはフレーム部材にスチール材ではなくアルミや樹脂を使用することが考えられる。しかしながら、フレーム部材のような長尺状で大きな製品をアルミや樹脂の押出成形で作ろうとすると、部材をある程度肉厚にする必要があり、コスト面で不利になるとともに、せっかくのアルミや樹脂の軽量性を活かしきれないという問題がある。また、肉厚のアルミ押出材や樹脂押出材はしなり量が少ないため、天井等の設置面にベースライトを取り付けた場合に、フレーム部材が設置面に沿って形状を変化させることによって設置面の歪みを吸収する効果を得ることができず、結果として設置面とベースライトとの間に生じる隙間が目立ってしまうという問題もある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、主要部分、特にフレーム部材をアルミ押出材や樹脂押出材で構成しつつも、その厚みを抑えることができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、天井面に取り付けられる長尺状のベース部材と、前記ベース部材を覆うように前記ベース部材に着脱自在に装着され、光源部が設けられている押出材からなる長尺状のフレーム部材と、前記光源部を覆うように前記フレーム部材に取り付けられ、光拡散性を有するカバー部材と、を備え、前記フレーム部材が、前記光源部が配置される光源配置部と、前記フレーム部材の長手方向に沿って該光源配置部の両側にそれぞれ設けられた第1サイドフレーム部及び第2サイドフレーム部と、を有し、前記フレーム部材が、その長手方向に沿って分割されている少なくとも二つのフレーム構成部材を連結することにより形成されていることを特徴とする照明装置を提供する(発明1)。
【0008】
上記発明(発明1)によれば、押出材からなる長尺状のフレーム部材を、長手方向に沿って分割された二つのフレーム構成部材を連結して形成することにより、一つのフレーム部材として形成するよりもその厚みを抑えることができ、さらに分割するので押出金型を小さくすることができる。これにより、フレーム部材の軽量化と製造コストの削減を図ることが可能となる。
【0009】
上記発明(発明1)においては、前記押出材がアルミ押出材又は樹脂押出材であることが好ましい(発明2)。
【0010】
上記発明(発明1,2)においては、前記フレーム部材の長手方向端部に、前記少なくとも二つのフレーム構成部材の連結部分を覆うように取り付けられた側板が設けられていることが好ましい(発明3)。
【0011】
上記発明(発明3)によれば、フレーム部材をその長手方向に沿って少なくとも二つのフレーム構成部材に分割しても、長手方向端部に設けられた側板により分割されたフレーム構成部材の連結状態を補強することができるため、フレーム部材としての強度を向上させることができる。
【0012】
上記発明(1〜3)においては、前記少なくとも二つのフレーム構成部材のうちの一つが、前記第1サイドフレーム部に相当することが好ましい(発明4)。
【0013】
上記発明(発明1〜4)においては、前記少なくとも二つのフレーム構成部材のうち、一方のフレーム構成部材に長手方向に沿って溝部を設けるとともに、もう一方のフレーム構成部材には長手方向に沿って突出片を設け、前記溝部に前記突出片を係合させることにより前記少なくとも二つのフレーム構成部材を連結してもよい(発明5)。
【0014】
上記発明(発明5)においては、前記溝部が対向するように配置された少なくとも二つの係合溝を備え、前記突出片を前記少なくとも二つの係合溝に挟持させるように係合させることにより前記少なくとも二つのフレーム構成部材を連結してもよい(発明6)。
【0015】
上記発明(発明6)においては、前記もう一方のフレーム構成部材の前記突出片を、前記一方のフレーム構成部材の前記係合溝に長手方向からスライド挿入することにより前記少なくとも二つのフレーム構成部材を連結してもよい(発明7)。
【0016】
上記発明(発明5)においては、前記もう一方のフレーム構成部材が前記突出片とは別の突起部を備え、前記溝部に前記突出片を係合させるとともに、前記突起部を前記一方のフレーム構成部材の前記突起部に対応する位置に設けられた突起受け部に嵌合させることにより前記少なくとも二つのフレーム構成部材を連結してもよい(発明8)。
【0017】
上記発明(発明8)においては、前記突起部の端部が爪状に形成されており、前記突起受け部に前記突起部の端部が掛合することが好ましい(発明9)。
【0018】
上記発明(発明5)においては、前記一方のフレーム構成部材に長手方向に沿って第2の突出片を設けるとともに、前記もう一方のフレーム構成部材には長手方向に沿って第2の溝部を設け、前記溝部に前記突出片を係合させるとともに、前記第2の溝部に前記第2の突出片を係合させることにより前記少なくとも二つのフレーム構成部材を連結してもよい(発明10)。
【0019】
上記発明(発明5〜10)においては、前記もう一方のフレーム構成部材を前記一方のフレーム構成部材に対して固定部材を用いて押し付けてもよい(発明11)。
【0020】
上記発明(発明5〜11)においては、前記一方のフレーム構成部材及び前記もう一方のフレーム構成部材のうちのどちらか一方の短手方向端部がもう一方の下側にまで延伸していることにより、前記一方のフレーム構成部材と前記もう一方のフレーム構成部材とが短手方向端部において重なり合っており、前記一方のフレーム構成部材及び前記もう一方のフレーム構成部材のうち、下側に短手方向端部が位置する方の短手方向端部が、上側に短手方向端部が位置する前記一方のフレーム構成部材及び前記もう一方のフレーム構成部材のうちのどちらかに当接することが好ましい(発明12)。
【0021】
上記発明(発明1〜4)においては、前記少なくとも二つのフレーム構成部材を、締結部材を用いて連結してもよいし(発明13)、前記少なくとも二つのフレーム構成部材を、直接固着することにより連結してもよい(発明14)。
【発明の効果】
【0022】
本発明の照明装置によれば、主要部分、特にフレーム部材をアルミ押出材や樹脂押出材で構成しつつも、その厚みを抑えることができる。これにより、フレーム部材の軽量化と製造コストの削減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係る照明装置の構成を示す斜視図である。
図2】同実施形態に係る照明装置のフレーム部材をベース部材から取り外した状態を示す説明図である。
図3】同実施形態に係る照明装置のフレーム部材の構成を示す断面図である。
図4】同実施形態に係る照明装置の側板の構成を示す斜視図であり、(a)は側板の外側から見た斜視図、(b)は側板の内側から見た斜視図である。
図5】分割されたフレーム部材の連結に異なる連結手段を採用した第1変形例を示す断面図である。
図6】分割されたフレーム部材の連結に異なる連結手段を採用した第2変形例を示す断面図である。
図7】分割されたフレーム部材の連結に異なる連結手段を採用した第3変形例を示す断面図である。
図8】分割されたフレーム部材の連結に異なる連結手段を採用した第4変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る照明装置1の構成を示す斜視図であり、図2は照明装置1のフレーム部材20をベース部材10から取り外した状態を示す説明図である。
【0025】
照明装置1は、天井面Cに取り付けられる長尺状のベース部材10と、ベース部材10を覆うようにベース部材10に着脱自在に装着される長尺状のフレーム部材20と、フレーム部材に取り付けられる光拡散性を有するカバー部材30とを備える。
【0026】
ベース部材10は、幅方向に見て左右が垂直部(側面)11a、11b、天井面C側が水平部12となった断面が略コ字状に長さ方向に伸延する長尺状の部材であり、例えば一枚の金属板により作製される。ベース部材10は、天井面Cからのアンカーボルト(不図示)にナット(不図示)を螺合したりすることによって天井面Cに取り付けて固定させる。
【0027】
ベース部材10の垂直部11a、11b及び水平部12で形成される空間には、発光部(LED41を実装した実装基板40)に電力を供給する電源ユニット50や、フレーム部材20をベース部材10に着脱自在に取り付けるための取付構造(後述)が収納される。ベース部材10の両端部にはそれぞれ側板13がビス止め、差込(スナップフィット)固定等の取付手段により取り付けられている。
【0028】
フレーム部材20は、図3に示すように、光源として用いる複数のLED41を長さ方向に等間隔に実装した長尺状の実装基板40が光源部として配置される光源配置部材21と、フレーム部材20の長手方向に沿って光源配置部材21の両側にそれぞれ設けられたサイドフレーム部材22a、22bの三つのフレーム構成部材に分割されており、光源配置部材21、サイドフレーム部材22a、22bはいずれもアルミ押出材からなる。このようにフレーム部材20を長手方向に沿って分割された三つのフレーム構成部材を連結して形成することにより、一つ一つのフレーム構成部材の大きさはフレーム部材20を一つの部材として成形するよりも当然小さくなり、その結果、アルミ押出材で成形するときにその厚みを抑えることができる。
【0029】
なお、本実施形態においては、光源配置部材21、サイドフレーム部材22a、22bはいずれもアルミ押出材からなるが、これらのフレーム構成部材を樹脂押出材からなるものとしてもよい。
【0030】
フレーム部材20は、底面部には天井面Cに平行に光源配置部材21が配置され、幅方向に見て図3における左側にサイドフレーム部材が22a、右側にサイドフレーム部材22bが光源配置部材21に連結されており、全体として断面視略C字形状を有している。フレーム部材20は、ベース部材10とほぼ同じに長さ方向に伸延しており、取付構造(後述)を介してベース部材10に着脱自在に取り付けられる。
【0031】
光源配置部材21には、床側に向けて複数のLED41が実装された実装基板40が光源部として取り付けられている。実装基板40のフレーム部材20への取付方法は特に限定されるものではなく、例えば図3に示すように、光源配置部材21の外側底面に形成された取付レール210a、210bからなるスロットに実装基板40を長手方向端部からスライド挿入させて取り付けることができる。また、公知の固定手段(ビス止め、接着剤、等)を用いて実装基板が光源配置部材21に直接取り付けられていてもよいし、基板ホルダのような別部材を介して取り付けられていてもよい。
【0032】
また、光源配置部材21には、実装基板40を覆うようにカバー部材30が取り付けられている。カバー部材30のフレーム部材20への取付方法は特に限定されるものではなく、例えば図3に示すように、光源配置部材21の底面において実装基板40の左右両側に形成された取付溝部211a、211bに、カバー部材30の上端部に形成された取付爪部31a、31bを嵌合させることで、カバー部材30をフレーム部材20へと取り付けてもよいし、取付溝部211a、211bに取付爪部31a、31bを横方向からスライド挿入させることで、カバー部材30をフレーム部材20へと取り付けてもよい。
【0033】
光源配置部材21の取付溝部211a、211bの左右両側には、サイドフレーム部材22a、22bを連結するための下向き係合溝212a、212bと上向き係合溝213a、213bとが長手方向に沿って設けられており、下向き係合溝212a、212bと上向き係合溝213a、213bとは対向するように配置されている。
【0034】
光源配置部材21の端部214a、214bはそれぞれ上向き係合溝213a、213bからさらに外側へ、連結されたサイドフレーム部材22a、22bの下側においてサイドフレーム部材22a、22bに沿って延伸している。端部214a、214bそれぞれの先端にはサイドフレーム部材22a、22b方向に突出した支持部215a、215bが形成されており、それぞれ連結されたサイドフレーム部材22a、22bに当接している。このように光源配置部材21の支持部215a、215bがサイドフレーム部材22a、22bを支えるように当接することにより、サイドフレーム部材22a、22bが自重により下向き外側に倒れようと力を低減することができる。
【0035】
光源配置部材21には、側板23をフレーム部材20に取り付けるためのねじ穴216a、216bが、取付溝部211a、211bに隣接して設けられている。
【0036】
サイドフレーム部材22a、22bは、それぞれ天井面C及び光源配置部材21に平行な平坦部221a、221bと、平坦部221a、221bから外側に向かって連続し、天井面Cに向かって傾斜した傾斜側面222a、222bとを備える。傾斜側面222a、222bはそれぞれ天井面Cに当接する端部近傍のみが天井面Cに対して垂直になるよう角度を変えて形成されている。
【0037】
平坦部221a、221bの光源配置部材21側の端部には、天井面Cに垂直に上方向及び下方向に突出したプレート状の突出片223a、223bが形成されている。図3に示すように、サイドフレーム部材22a、22bの突出片223a、223bを、それぞれ光源配置部材21の下向き係合溝212a及び上向き係合溝213a並びに下向き係合溝212b及び上向き係合溝213bに挟持させるように係合させることにより、サイドフレーム部材22a、22bが光源配置部材21に連結されている。
【0038】
サイドフレーム部材22a、22bと光源配置部材21との連結は、サイドフレーム部材22a、22bの突出片223a、223bを、それぞれ光源配置部材21の下向き係合溝212a及び上向き係合溝213a並びに下向き係合溝212b及び上向き係合溝213bに長手方向からスライド挿入することによって行う。このような連結方法を採用することにより、サイドフレーム部材22a、22bは光源配置部材21から確実に落下しない構造とすることができる。
【0039】
光源配置部材21の下向き係合溝212a及び上向き係合溝213a並びに下向き係合溝212b及び上向き係合溝213bによって形成されるサイドフレーム部材22a、22bの突出片223a、223bを係合させるための空間は、突出片223a、223bのサイズよりも少し余裕(遊び)を持たせてあり、それにより突出片223a、223bは下向き係合溝212a及び上向き係合溝213a並びに下向き係合溝212b及び上向き係合溝213bに対してわずかに隙間がある状態で係合している。この隙間があることにより、スライド挿入時の作業を容易にすることができる。また、この隙間の存在により、フレーム部材20は光源配置部材21とサイドフレーム部材22a、22bとを一体成形したフレーム部材に比べて長手方向のしなりを確保することができるので、照明装置1を天井面Cに取り付けたときに、天井面Cに歪みがあった場合でも、サイドフレーム部材22a、22bが天井面Cに追従して変形し、天井面Cとサイドフレーム部材22a、22bとの間に生じる隙間を低減することができる。
【0040】
なお、本実施形態では光源配置部材21に二つの係合溝を設け、サイドフレーム部材22a、22bにそれぞれ二方向に突出した突出片を設けたが、これに限られるものではなく、例えばさらに一以上の係合溝とそれに係合する突出片を設けて連結構造を強化してもよいし、光源配置部材21側に突出片を設け、サイドフレーム部材22a、22b側に係合溝を設けてもよい。
【0041】
フレーム部材20の長手方向端部には、光源配置部材21とサイドフレーム部材22a、22bとの連結部分を覆うように側板23が取り付けられている。フレーム部材20はその長手方向に沿って光源配置部材21、サイドフレーム部材22a、22bの三つのフレーム構成部材に分割されているため、一体成型する場合よりも部材としての強度は低下するものの、側板23により分割されたフレーム構成部材の連結状態を補強することができるため、フレーム部材20の強度を向上させることができる。なお、本実施形態においてはプラスチック成形品の側板23を用いるが、側板23の材質はこれに限られるものではなく、金属等その他の材質であってもよい。
【0042】
側板23にはフレーム部材20に取り付けるためのねじを通す貫通孔231a、231bが設けられている。また、側板23の内側には、その略中央付近に実装基板40の下面に当接する基板押さえ232と、カバー部材30に当接するカバー押さえ接触面233と、サイドフレーム部材22a、22bに当接するフレーム押さえ接触面234a、234bとが、それぞれフレーム部材20への取り付け方向に突出するように形成されている。
【0043】
側板23は、カバー部材30をフレーム部材20に取り付けた状態で、貫通孔231a、231bにねじを通し、光源配置部材21のねじ穴216a、216bに留めて取り付けられるが、これに限られるものではなく、差込(スナップフィット)固定等の取付手段で取り付けられてもよい。
【0044】
側板23をフレーム部材20に取り付けると、基板押さえ232が実装基板40の下面に当接し、実装基板40が取付レール210a、210bからなるスロットから外れないように固定する。また、カバー押さえ接触面233がカバー部材30に当接し、フレーム押さえ接触面234a、234bがサイドフレーム部材22a、22bに当接することで、カバー部材30やサイドフレーム部材22a、22bの位置がずれないように固定する。
【0045】
カバー部材30は、拡散透過・拡散反射性を有するプラスチック、例えばポリカーボネート(あるいはアクリル)により成形された長尺状の部材であり、ベース部材10及びフレーム部材20とほぼ同じに長さ方向に伸延している。カバー部材30はLED41からの照明光を拡散透過・拡散反射させる。本実施形態に係るカバー部材30の形状は幅方向断面視で略六角形状となっているが、これに限られるものではなく、照明装置全体の外形や照明装置の用途、光学的な拡散性や発光効率等を考慮して、適宜最適な形に成形されてよい。
【0046】
フレーム部材20をベース部材10に着脱自在に取り付けるための取付構造としては、例えば板ばねやV字ばね、コイルばね等のばね部材をフレーム部材20側に取り付け、ばね部材の一部を掛止するための取付部材をベース部材10側に取り付けて、ばね部材の復元力、付勢力を用いてフレーム部材20を上方に引き上げてベース部材10に固定する構造が知られている。本実施形態における取付構造は、フレーム部材20の光源配置部材21内側に取り付けられた取付ばね24と、ベース部材10の水平部12に取り付けられた取付金具14との組み合わせを採用する。
【0047】
取付金具14は、中央部に開口141が設けられた金属製のプレート状部材であり、ベース部材10の水平部12に立設され、ねじ等で固定される。また、取付ばね24は、一本の金属線から形成されるものであり、金属線が複数回コイル巻きされた巻き部241と、巻き部241から伸びる金属線を折り曲げてレバー状に形成されたアーム部242とからなり、巻き部241がフレーム部材20の光源配置部材21内側に係止部材25を介して取り付けられる。
【0048】
取付ばね24のアーム部242をばねの付勢力に逆らう方向に持ち上げ、この状態でアーム部242をベース部材10に固定された取付金具14の開口141に挿し込んでからアーム部242を解放すると、ばねの復元力により取付ばね24が自然状態に戻ろうとし、この復元力によりフレーム部材20がベース部材10方向に引き上げられる。この取付ばね24と取付金具14とからなる取付構造を少なくとも照明装置1の長手方向両端部近傍の二箇所に設けることにより、フレーム部材20をベース部材10に着脱自在にかつ安定的に取り付けることができる。
【0049】
このような構造を有する照明装置1を天井面Cに取り付ける場合、まずベース部材10が天井面Cに固定され、続いて実装基板40やカバー部材30等が取り付けられたフレーム部材20が、取付ばね24及び取付金具14からなる取付構造を介してベース部材10に取り付けられる。フレーム部材20が取付ばね24の復元力によりベース部材10方向に引き上げられると、最終的にフレーム部材20のサイドフレーム部材22a、22bの上端部が天井面Cに当接し、取付ばね24の付勢力によりフレーム部材20が天井面Cへと強く押し付けられて固定される。
【0050】
以上、本発明に係る照明装置について図面に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、種々の変更実施が可能である。照明装置の形状、ベース部材の形状、フレーム部材の形状、カバー部材の形状には様々なバリエーションが考えられる。
【0051】
例えば、本実施形態のフレーム部材20は光源配置部材21、サイドフレーム部材22a、22bの三つのフレーム構成部材に分割されているが、これに限られるものではなく、光源配置部材21とどちらのサイドフレーム部材とを一体化した一つのフレーム構成部材とし、もう一方のサイドフレーム部材のみを分割したフレーム構成部材としてもよいし、フレーム部材20を四つ以上のフレーム構成部材に分割してもよい。
【0052】
<第1変形例>
図5に照明装置1の分割されたフレーム部材の連結に異なる連結手段を採用した第1変形例を示す。なお、第1変形例のフレーム部材20Aにおける実装基板40、カバー部材30及び側板23を取り付ける部分の形状は先に説明したフレーム部材20と同一であるため、説明を省略する。
【0053】
第1変形例のフレーム部材20Aは、光源配置部材21A、サイドフレーム部材22Aa、22Abの三つのフレーム構成部材を連結してなり、全体として断面視略C字形状を有している。
【0054】
光源配置部材21Aの取付溝部211a、211bの左右両側には、サイドフレーム部材22Aa、22Abを連結するための外向き係合溝212Aa、212Abがそれぞれ外側に向かって長手方向に沿って設けられている。また、光源配置部材21Aの端部213Aa、213Abはそれぞれ外向き係合溝212Aa、212Abからさらに外側へ、連結されたサイドフレーム部材22Aa、22Abの下側においてサイドフレーム部材22Aa、22Abに沿って延伸している。端部213Aa、213Abそれぞれの先端にはサイドフレーム部材22Aa、22Ab方向に立ち上げられて立ち上がり部214Aa、214Abが設けられており、立ち上がり部214Aa、214Abはやや外向き係合溝212Aa、212Ab方向にカールしている。立ち上がり部214Aa、214Abはそれぞれ連結されたサイドフレーム部材22Aa、22Abに当接している。このように光源配置部材21Aの立ち上がり部214Aa、214Abがサイドフレーム部材22Aa、22Abに当接することにより、サイドフレーム部材22Aa、22Abが自重により下向き外側に倒れようと力を低減することができる。
【0055】
サイドフレーム部材22Aa、22Abは、それぞれ天井面C及び光源配置部材21Aに平行な平坦部221Aa、221Ab及び下向きに突出した突起部222Aa、222Abを有するクランク部223Aa、223Abと、クランク部223Aa、223Abから外側に向かって連続し、天井面Cに向かって傾斜した傾斜側面224Aa、224Abとを備える。突起部222Aa、222Abの端部は爪状に形成されており、クランク部223Aa、223Abと傾斜側面224Aa、224Abとの境目には、突起部222Aa、222Abが側壁として利用された下向き係合溝225Aa、225Abが形成されている。また、傾斜側面224Aa、224Abはそれぞれ天井面Cに当接する端部近傍のみが天井面Cに対して垂直になるよう角度を変えて形成されている。
【0056】
図5に示すように、サイドフレーム部材22Aa、22Abの平坦部221Aa、221Abをそれぞれ光源配置部材21Aの外向き係合溝212Aa、212Abに係合させるとともに、サイドフレーム部材22Aa、22Abの突起部222Aa、222Abをそれぞれ光源配置部材21Aの立ち上がり部214Aa、214Abに嵌合させることにより、サイドフレーム部材22Aa、22Abが光源配置部材21Aに連結されている。このとき、立ち上がり部214Aa、214Abはやや外向き係合溝212Aa、212Ab方向にカールしているため、突起部222Aa、222Abの爪状に形成された端部が立ち上がり部214Aa、214Abに掛合し、突起部222Aa、222Abの立ち上がり部214Aa、214Abへの嵌合状態が解けにくくなっている。
【0057】
また、図5に示す連結状態は、サイドフレーム部材22Aa、22Abの平坦部221Aa、221Abをそれぞれ光源配置部材21Aの外向き係合溝212Aa、212Abに係合させるとともに、光源配置部材21Aの立ち上がり部214Aa、214Abがサイドフレーム部材22Aa、22Abの下向き係合溝225Aa、225Abに係合させることにより、サイドフレーム部材22Aa、22Abが光源配置部材21Aに連結されていると捉えることもできる。
【0058】
サイドフレーム部材22Aa、22Abと光源配置部材21Aとの連結は、サイドフレーム部材22Aa、22Abの平坦部221Aa、221Abをそれぞれ光源配置部材21Aの外向き係合溝212Aa、212Abに係合させつつ、サイドフレーム部材22Aa、22Abの突起部222Aa、222Abを短手方向から光源配置部材21Aの立ち上がり部214Aa、214Abの内側に押し込むように嵌合させることによって行う。このような連結方法を採用することにより、サイドフレーム部材22Aa、22Abは光源配置部材21Aから確実に落下しない構造とすることができる。
【0059】
<第2変形例>
図6に照明装置1の分割されたフレーム部材の連結に異なる連結手段を採用した第2変形例を示す。なお、第2変形例のフレーム部材20Bにおける実装基板40、カバー部材30及び側板23を取り付ける部分の形状は先に説明したフレーム部材20と同一であるため、説明を省略する。
【0060】
第2変形例のフレーム部材20Bは、光源配置部材21B、サイドフレーム部材22Ba、22Bbの三つのフレーム構成部材を連結してなり、全体として断面視略C字形状を有している。
【0061】
光源配置部材21Bの取付溝部211a、211bの左右両側には、サイドフレーム部材22Ba、22Bbを連結するための内向き係合溝212Ba、212Bbがそれぞれ内側に向かって長手方向に沿って設けられている。また、光源配置部材21Bの端部213Ba、213Bbはそれぞれ内向き係合溝212Ba、212Bbからさらに外側へ、連結されたサイドフレーム部材22Ba、22Bbの下側においてサイドフレーム部材22Ba、22Bbに沿って延伸している。端部213Ba、213Bbそれぞれの先端にはサイドフレーム部材22Ba、22Bb方向に突出した支持部214Ba、214Bbが形成されており、それぞれ連結されたサイドフレーム部材22Ba、22Bbに当接している。このように光源配置部材21の支持部214Ba、214Bbがサイドフレーム部材22Ba、22Bbを支えるように当接することにより、サイドフレーム部材22Ba、22Bbが自重により下向き外側に倒れようと力を低減することができる。
【0062】
サイドフレーム部材22Ba、22Bbは、それぞれ天井面C及び光源配置部材21Bに平行な平坦部221Ba、221Bb及び上向きにカールして端部が外側に向かって突出した突出部222Ba、222Bbを有する嵌合部223Ba、223Bbと、嵌合部223Ba、223Bbから外側に向かって連続し、天井面Cに向かって傾斜した傾斜側面224Ba、224Bbとを備える。平坦部221Ba、221Bbには下向きに突出した突起部225Ba、225Bbが形成されている。また、傾斜側面224Ba、224Bbはそれぞれ天井面Cに当接する端部近傍のみが天井面Cに対して垂直になるよう角度を変えて形成されている。
【0063】
図6に示すように、サイドフレーム部材22Ba、22Bbの突出部222Ba、222Bbをそれぞれ光源配置部材21Bの内向き係合溝212Ba、212Bbに係合させるとともに、サイドフレーム部材22Ba、22Bbの突起部225Ba、225Bbをそれぞれ光源配置部材21Bの支持部214Ba、214Bbに嵌合させることにより、サイドフレーム部材22Ba、22Bbが光源配置部材21Bに連結されている。このとき、嵌合部223Ba、223Bbは上向きにカールしてから突出部222Ba、222Bbを内向き係合溝212Ba、212Bbに係合させているため、サイドフレーム部材22Ba、22Bbと光源配置部材21Bとの連結状態が解けにくくなっている。
【0064】
サイドフレーム部材22Ba、22Bbと光源配置部材21Bとの連結は、サイドフレーム部材22Ba、22Bb自体を回転させながら、サイドフレーム部材22Ba、22Bbの突起部225Ba、225Bbを短手方向からそれぞれ光源配置部材21Bの内向き係合溝212Ba、212Bbに係合させていき、最後にサイドフレーム部材22Ba、22Bbの突起部225Ba、225Bbをそれぞれ光源配置部材21Bの支持部214Ba、214Bbに嵌合させることによって行う。このような連結方法を採用することにより、サイドフレーム部材22Ba、22Bbは光源配置部材21Bから確実に落下しない構造とすることができる。
<第3変形例>
図7に照明装置1の分割されたフレーム部材の連結に異なる連結手段を採用した第3変形例を示す。なお、第3変形例のフレーム部材20Cにおける実装基板40、カバー部材30及び側板23を取り付ける部分の形状は先に説明したフレーム部材20と同一であるため、説明を省略する。
【0065】
第3変形例のフレーム部材20Cは、光源配置部材21C、サイドフレーム部材22Ca、22Cbの三つのフレーム構成部材を連結してなり、全体として断面視略C字形状を有している。
【0066】
光源配置部材21Cの取付溝部211a、211bの左右両側には、サイドフレーム部材22a、22bを連結するための天井面Cに平行なフリンジ部212Ca、212Cbがそれぞれ長手方向に沿って設けられている。
【0067】
サイドフレーム部材22Ca、22Cbは、それぞれ天井面C及び光源配置部材21Aに平行な平坦部221Ca、221Cbと、平坦部221Ca、221Cbから外側に向かって連続し、天井面Cに向かって傾斜した傾斜側面222Ca、222Cbとを備える。
【0068】
図7に示すように、サイドフレーム部材22Ca、22Cbの平坦部221Ca、221Cbを、光源配置部材21Cのフリンジ部212Ca、212Cbにそれぞれ重ね合わせ、リベット26a、26bを用いて連結する。このような連結方法を採用することにより、サイドフレーム部材22Aa、22Abは光源配置部材21Aから確実に落下しない構造とすることができる。なお、光源配置部材21Cとサイドフレーム部材22Ca、22Cbとを連結するためにリベット26a、26b以外の例えばねじ等の締結部材を用いてもよい。また、光源配置部材21Cとサイドフレーム部材22Ca、22Cbとを、カシメ、溶接、接着等の方法により直接固着させてもよい。
【0069】
<第4変形例>
図8に照明装置1の分割されたフレーム部材の連結に異なる連結手段を採用した第4変形例を示す。なお、第4変形例のフレーム部材20Dにおける実装基板40、カバー部材30及び側板23を取り付ける部分の形状は先に説明したフレーム部材20と同一であるため、説明を省略する。
【0070】
第4変形例のフレーム部材20Dは、光源配置部材21D、サイドフレーム部材22Da、22Dbの三つのフレーム構成部材を連結してなり、全体として断面視略C字形状を有している。
【0071】
光源配置部材21Dの取付溝部211a、211bの左右両側には、サイドフレーム部材22a、22bを連結するための外向き係合溝212Da、212Dbがそれぞれ外側に向かって長手方向に沿って設けられている。
【0072】
サイドフレーム部材22Da、22Dbは、それぞれ天井面C及び光源配置部材21Aに平行な平坦部221Da、221Dbと、平坦部221Da、221Dbから外側に向かって連続し、天井面Cに向かって傾斜した傾斜側面222Da、222Dbとを備える。傾斜側面222Da、222Dbはそれぞれ天井面Cに当接する端部近傍のみが天井面Cに対して垂直になるよう角度を変えて形成されている。
【0073】
図8に示すように、サイドフレーム部材22Da、22Dbの平坦部221Da、221Dbをそれぞれ光源配置部材21Dの外向き係合溝212Da、212Dbに係合させるとともに、ばね部材等の固定部材27を用いて、サイドフレーム部材22Da、22Dbを光源配置部材21Dに対して押し付けて連結する。このような連結方法を採用することにより、サイドフレーム部材22Da、22Dbは光源配置部材21Dから確実に落下しない構造とすることができる。
【0074】
なお、固定部材27は必ずしも一つである必要はなく、サイドフレーム部材22Daを光源配置部材21Dに対して押し付けるために固定部材27を一つ用い、サイドフレーム部材22Dbを光源配置部材21Dに対して押し付けるために固定部材27を一つ用いてもよい。また、これまでに説明したその他の連結方法においてこのような固定部材27を用いることで、光源配置部材21Dとサイドフレーム部材22Da、22Dbとの連結状態を補強してもよい。
【符号の説明】
【0075】
1 照明装置
10 ベース部材
20 フレーム部材
21 光源配置部材
22a、22b サイドフレーム部材
30 カバー部材
40 実装基板(光源部)
41 LED
C 天井面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8