特許第6389413号(P6389413)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6389413
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】電子デバイス用保護カバー
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/11 20060101AFI20180903BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20180903BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20180903BHJP
   H04M 1/04 20060101ALI20180903BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20180903BHJP
【FI】
   H04M1/11 Z
   G09F9/00 302
   G09F9/00 351
   H05K5/03 A
   H04M1/04 A
   G06F1/16
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-210538(P2014-210538)
(22)【出願日】2014年10月15日
(65)【公開番号】特開2016-52113(P2016-52113A)
(43)【公開日】2016年4月11日
【審査請求日】2017年3月15日
(31)【優先権主張番号】201410434498.2
(32)【優先日】2014年8月29日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】500080546
【氏名又は名称】鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】田 力維
【審査官】 加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0126365(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0202899(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0140195(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0098789(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3176005(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/11
G06F 1/16
G09F 9/00
H04M 1/04
H05K 5/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、前記本体の辺縁から延在し且つ前記本体を囲むフレームと、を備える電子デバイス用保護カバーにおいて、
前記本体には、少なくとも1つの湾曲構造が形成され、各湾曲構造は、可撓性の折り目と、可撓性の折り目の両端に対称的に形成され且つそれぞれ前記可撓性の折り目の両端から前記フレームの辺縁まで延在されたスリットと、を備え、これにより、前記電子デバイス用保護カバーは、前記可撓性の折り目及び前記スリットによって第一カバー及び第二カバーに形成され、前記第一カバーには、前記スリットに向かって凹部が設けられ、前記第二カバーには、前記スリットに向かって突出する当接部が設けられ、前記凹部と前記当接部との間に前記スリットが略L字状を呈するように形成されており、前記第二カバーは、前記第二カバーと前記第一カバーとの間に一定の角度を形成するように、前記可撓性の折り目を軸として外側に回転させることにより、前記電子デバイス用保護カバーは、電子デバイスを立たせるように電子デバイスを支持し、前記第二カバーが外側に回転される場合に、前記当接部は、電子デバイスに当接することができることを特徴とする電子デバイス用保護カバー。
【請求項2】
前記可撓性の折り目は、前記本体の内表面に形成され且つその断面がアーク状を呈する溝であることを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス用保護カバー。
【請求項3】
前記湾曲構造の数は1つ又は複数であり、該1つ又は複数の湾曲構造は、前記電子デバイス用保護カバーの長手方向に対して斜め方向又は平行に或いは短手方向に対して斜め方向又は平行に1つ又は複数の方向に設けられることを特徴とする請求項2に記載の電子デバイス用保護カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子デバイス用保護カバーに関し、特に保護機能及び支持機能を同時に実現することができる電子デバイス用保護カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
技術の発展に伴い、現在スマートフォン、タブレットPC等の携帯型の電子デバイスが益々普及している。電子デバイスを保護するために、ユーザは、一般的には、電子デバイスに保護カバーを取り付ける。従来の保護カバーは、通常、電子デバイスを保護するために使用されるが、電子デバイスを使用する際に電子デバイスを支持することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記課題を解決するために、本発明は、保護機能及び支持機能を実現することができる電子デバイス用保護カバーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る電子デバイス用保護カバーは、本体と、本体の辺縁から延在し且つ本体を囲むフレームと、を備える。本体には、少なくとも1つの湾曲構造が形成され、各湾曲構造は、可撓性の折り目と、可撓性の折り目の両端に対称的に形成され且つそれぞれ可撓性の折り目の両端からフレームの辺縁まで延在されたスリットと、を備える。これにより、電子デバイス用保護カバーは、可撓性の折り目及びスリットによって第一カバー及び第二カバーに形成される。第二カバーは、第二カバーと第一カバーとの間に一定の角度を形成するように、可撓性の折り目を軸として外側に回転させることで、電子デバイス用保護カバーは、電子デバイスを立たせるように電子デバイスを支持することができる。
【発明の効果】
【0005】
従来の技術と比べ、本発明に係る電子デバイス用保護カバーは、保護カバーの機能を実現することができるとともに、電子デバイスの支持ブラケットとしても使用することができるため、ユーザに便利である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施形態に係る電子デバイス用保護カバーの立体斜視図である。
図2図1に示した電子デバイス用保護カバーを別の視点から見た立体斜視図である。
図3図1に示した電子デバイス用保護カバーの湾曲状態を示す図である。
図4図1に示した電子デバイス用保護カバーの使用状態を示す図である。
図5】本発明の他の実施形態に係る電子デバイス用保護カバーの背面図である。
図6】本発明の他の実施形態に係る電子デバイス用保護カバーの背面図である。
図7】本発明の他の実施形態に係る電子デバイス用保護カバーの背面図である。
図8】本発明の他の実施形態に係る電子デバイス用保護カバーの背面図である。
図9】本発明の他の実施形態に係る電子デバイス用保護カバーの背面図である。
図10】本発明の他の実施形態に係る電子デバイス用保護カバーの背面図である。
図11】本発明の他の実施形態に係る電子デバイス用保護カバーの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0008】
図1及び図2を参照すると、本発明の実施形態に係る電子デバイス用保護カバー100は、本体21と、本体21の辺縁から垂直に延在し且つ本体21を囲んでいるフレーム22と、を備える。本実施形態において、フレーム22は、電子デバイス200(図4を参照)の辺縁を覆うために用いられる。
【0009】
本体21には、少なくとも1つの湾曲構造30が形成され、この湾曲構造30は、可撓性の折り目33と、可撓性の折り目33の両端に対称的に形成され且つそれぞれ可撓性の折り目33の両端からフレーム22の辺縁まで延在されたスリット34と、を備える。これにより、電子デバイス用保護カバー100は、可撓性の折り目33及びスリット34によって第一カバー31及び第二カバー32に分けられる。本実施形態において、可撓性の折り目33は、本体21の内表面に形成され且つその断面がアーク状を呈する溝である。スリット34は、略「L」字状を呈する。他の実施形態において、スリット34の形状は、弧状、のこぎり歯状或いは波状等の形状であっても良い。本実施形態において、可撓性の折り目33は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)等の可撓性材料によって作られている。
【0010】
図3を参照すると、電子デバイス用保護カバー100を使用する際は、第二カバー32と第一カバー31との間に一定の角度が形成されるように、可撓性の折り目33を軸として第二カバー32を外側に回転させることができる。これにより、電子デバイス用保護カバー100を立てることができるため、電子デバイス用保護カバー100内に設置された電子デバイス200(図4を参照)を支持することができる。本実施形態において、第二カバー32の可撓性の折り目33の両端に近い箇所には、それぞれ当接部321が形成されている。第二カバー32が外側に回転される場合、当接部321は、電子デバイス200に当接し、第二カバー32における可撓性の折り目33から離れる辺縁は、デスクトップ等の支持面に当接される。これにより、第二カバー32は、第一カバー31及び第一カバー31に設置された電子デバイス200を支持することができる。
【0011】
本実施形態において、湾曲構造30の数は1つであり、且つ電子デバイス用保護カバー100の長手方向に対して斜めに設けられる。図5及び図6に示すように、他の実施形態において、湾曲構造30は、電子デバイス用保護カバー100の短手方向又は長手方向に平行に設けられても良い。また、図7図11に示すように、他の実施形態において、湾曲構造30の数は複数であり、この複数の湾曲構造30は、電子デバイス用保護カバー100の長手方向に対して斜め方向、或いは平行に又は電子デバイス用保護カバー100の短手方向に平行に設けられても良い。これにより、電子デバイス200を横方向又は縦方向等の異なる方向に支持することができる。
【0012】
図8に示すように、湾曲構造30の数は複数であり、ユーザは、必要に応じて何れか1つの可撓性の折り目33を湾曲することによって、電子デバイス200を支持面に立てられる角度に調整することができる。また図10に示すように、湾曲構造30は、本体21の四隅に形成して、電子デバイス200を一定の角度に支持してもよい。
【0013】
本発明の電子デバイス用保護カバー100は、保護カバーの機能を実現することができる一方、電子デバイスの支持ブラケットとしても使用することができる。従って、別の支持ブラケットを携帯する必要がないため便利である。
【符号の説明】
【0014】
100 電子デバイス用保護カバー
21 本体
22 フレーム
31 第一カバー
32 第二カバー
321 当接部
30 湾曲構造
33 可撓性の折り目
34 スリット
200 電子デバイス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11