(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、車両の車速を検知する車速検知部からの検知信号に基づいて、前記照明部の少なくとも一つの発光色、照度もしくは点灯範囲を、前記車両の速度に応じて変化させる
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車内照明装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、装飾を目的としたイルミネーションである車内照明装置では、例えば、ユーザが選択した単色の光を発光させて室内を照明するようになっており、装飾効果が低かった。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い装飾効果を得ることが可能な車内照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る車内照明装置は、下記(1)〜(
4)を特徴としている。
(1) 車内の複数箇所それぞれに設けられた照明部と、
前記照明部の点消灯及び発光色を制御する制御部と、
を有する車内照明装置であって、
前記制御部は、
該制御部が選択したテーマに関連する同一系統の異なる色で前記照明部をそれぞれ同時に発光させ
、
前記制御部は、車外の映像を撮影する撮影部からの画像信号から得られる画像内で占有率が高い色を判別し、判別された前記占有率が高い色に基づいて、前記テーマを選択する
ことを特徴とする車内照明装置。
(
2) 前記照明部の少なくとも一つは、光を拡散または集光させて透過させる光学部を有するカバーによって発光部が覆われ、
前記発光部は、非点灯時に前記カバーにより視認不能とされている
ことを特徴とする
(1)に記載の車内照明装置。
(
3) 前記制御部は、車両のドアに設けられた半ドア検知部からの検知信号に基づいて、前記ドアが半ドアである際に、前記照明部の少なくとも一つを点滅させる
ことを特徴とする(1)
又は(2)のいずれかに記載の車内照明装置。
(
4) 前記制御部は、車両の車速を検知する車速検知部からの検知信号に基づいて、前記照明部の少なくとも一つの発光色、照度もしくは点灯範囲を、前記車両の速度に応じて変化させる
ことを特徴とする(1)から(
3)のいずれかに記載の車内照明装置。
【0007】
上記(1)の構成の車内照明装置では、選択したテーマに関連する同一系統の異なる色で照明部が発光されることで、車内を、そのテーマに沿った雰囲気に演出することができる。これにより、単色の光を発光させるだけのものと比較し、高い装飾効果を得ることができる。
上記(2)の構成の車内照明装置では、車外の風景に基づいた色で照明部を発光させることで、車内を車外の風景に沿った雰囲気に演出することができる。また、車内の温度に基づいた色で照明部を発光させることで、乗員に対して快適な雰囲気を演出することができる。さらに、車速に基づいた色で照明部を発光させることで、乗員に車速を感じさせることができる。
上記(3)の構成の車内照明装置では、非点灯時で発光部が視認不能であるため、発光部が発光した際に乗員に印象的な感じを付与することができる。また、非点灯時に発光部を視認不能とするために、例えば、カバーを濃色としても、光を拡散または集光させて透過させる光学部によって発光部の光を確実に車内へ透過させることができる。
上記(4)の構成の車内照明装置では、装飾照明として用いられる照明部を点滅させてドアが半ドアであることを警告することができる。これにより、メータ周りに設けられた小さな警告灯と比較し、半ドアであることを乗員に対して確実に警告することができる。
上記(5)の構成の車内照明装置では、装飾照明として用いられる照明部の発光色、照度もしくは点灯範囲を車両の速度に応じて変化させることで、乗員に対して車両の車速を容易に認識させることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高い装飾効果を得ることが可能な車内照明装置を提供できる。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る車内照明装置が設けられた自動車の車内の模式図である。
図2は、本実施形態に係る車内照明装置の各照明部の概略構成図である。
図3は、第1照明部が設けられたドアの内装パネルの概略断面図である。
図4は、第2照明部が設けられたドアの内装パネルの概略断面図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係る車内照明装置11は、自動車のドア1及びコンソール6に設けられている。車内照明装置11は、第1照明部21と、第2照明部22と、第3照明部23とを有している。
【0014】
第1照明部21及び第2照明部22は、ドア1の内装パネル2に設けられている。第1照明部21及び第2照明部22は、いずれも長尺の照明である。
【0015】
第1照明部21は、ドア1の内装パネル2に対して、高さ方向の略中間部に設けられ、略水平に配置されている。第1照明部21は、内装パネル2に設けられたアームレスト3に沿って配置されている。アームレスト3には、車両前方側にパワーウインドウやドアロック用のスイッチ部4が設けられ、車両後方側にドアポケット5が設けられている。
【0016】
第2照明部22は、内装パネル2における第1照明部21の下方側に設けられている。第2照明部22は、内装パネル2の下部に設けられた収納部8の上方に配置されている。第2照明部22は、車両前方側から車両後方側へ向かって緩やかな曲線を描きながら下方へ傾斜するように配置されている。第2照明部22は、車両前方側の端部が第1照明部の下部近傍に配置され、車両後方側の端部がドア1の下端近傍に配置されている。
【0017】
第3照明部23は、コンソール6に設けられている。コンソール6には、コンソールボックス7が設けられており、第3照明部23は、コンソールボックス7の底部に配置されている。
【0018】
図2に示すように、第1照明部21は、面発光部31と、ライン発光部32と、光源33とを有している。面発光部31は、導光板を有しており、ライン発光部32は、導光棒を有している。第1照明部21では、導光板を有する面発光部31と導光棒を有するライン発光部32とを一体化させたものである。光源33は、LED(Light Emitting Diode)からなるもので、光源33からの光が面発光部31及びライン発光部32へ導かれる。これにより、第1照明部21では、面発光部31が面状に光るとともに、ライン発光部32が線状に光る。
【0019】
図3に示すように、第1照明部21は、内装パネル2内に収容されており、その一部がアームレスト3の上方で露出されている。これにより、第1照明部21のライン発光部32及び面発光部31で発光した光は、その露出部分で車内に照射される。
【0020】
図2に示すように、第2照明部22は、ライン発光部(発光部)42と、ライン発光部42の両端に設けられた光源43とを有している。ライン発光部42は、導光棒を有している。光源43は、LED(Light Emitting Diode)からなるもので、光源43からの光がライン発光部42へ導かれる。これにより、第2照明部22では、ライン発光部42が線状に光る。
【0021】
図4に示すように、第2照明部22は、内装パネル2内に収容されている。第2照明部22は、ライン発光部42が内装パネル2に組み付けられたステイ45の溝部45a内に収容されている。ステイ45には、溝部45aの開放側に、カバー46が取り付けられており、これにより、ライン発光部42が収容されたステイ45の溝部45aの開放部分が閉鎖されてライン発光部42が覆われている。このカバー46は、その一部が車内露出されている。このカバー46の露出された一部には、その内面側に、光を拡散または集光するレンズ等の光学部47が設けられている。これにより、第2照明部22のライン発光部42で発光した光は、光学部47で拡散または集光されてカバー46から車内に照射される。カバー46は、例えば、茶色や黒色などの濃色で着色された透光性を有する樹脂材料から形成されている。これにより、第2照明部22では、ライン発光部42は、非点灯時において、カバー46によって車内からの視認が不能とされている。
【0022】
図2に示すように、第3照明部23は、面発光部51と、ライン発光部52と、光源53とを有している。面発光部51は、導光板を有している。光源53は、LED(Light Emitting Diode)からなるもので、光源53からの光が面発光部51及びライン発光部52へ導かれる。これにより、第3照明部23では、面発光部51が面状に光るとともに、ライン発光部52がライン状に光る。
【0023】
次に、車内照明装置11の制御系について説明する。
図5は、本実施形態に係る車内照明装置の制御系を説明するブロック図である。
【0024】
図5に示すように、車内照明装置11は、照明用ECU(制御部)100を備えている。この照明用ECU100は、車両の全般の制御を行う車両用のECU101に接続されている。車両は、半ドア検知部102、車速検知部103、車内温度検知部104、ドライブレコーダ等の撮影部105及び画像解析部106を備えている。半ドア検知部102、車速検知部103及び車内温度検知部104は、車両用のECU101に接続されている。撮影部105は、画像解析部106に接続されており、画像解析部106は、車両用のECU101に接続されている。
【0025】
半ドア検知部102は、車両のドア1が完全に閉まっていない、いわゆる半ドアの状態を検知し、その半ドア検知信号をECU101に送信する。車速検知部103は、車両の走行時における車速を検知し、その車速検知信号をECU101に送信する。車内温度検知部104は、車内の温度を検知し、その車内温度検知信号をECU101に送信する。撮影部105は、車外の風景等の映像を撮影し、その画像信号を画像解析部106に送信する。画像解析部106は、撮影部105からの画像信号を解析し、解析した画像信号をECU101に送信する。ECU101は、半ドア検知部102、車速検知部103及び車内温度検知部104からの半ドア検知信号、車速検知信号、車内温度検知信号、画像解析部106からの画像信号を照明用ECU100へ送信する。
【0026】
照明用ECU100には、第1照明部21、第2照明部22及び第3照明部23が接続されている。照明用ECU100には、色制御プログラム111及び色表現テーブル112が格納されている。照明用ECU100は、ECU101から送信される半ドア検知信号、車速検知信号、車内温度検知信号及び画像信号に基づいて、色制御プログラム111及び色表現テーブル112によって照明用制御信号を生成する。そして、照明用ECU100は、生成した照明用制御信号を、第1照明部21、第2照明部22及び第3照明部23に送信する。これにより、第1照明部21、第2照明部22及び第3照明部23は、照明用ECU100からの照明用制御信号に基づいて照明する。
【0027】
次に、車内照明装置11における照明の仕方について説明する。
(第1照明部21及び第2照明部22の制御)
照明用ECU100は、第1照明部21及び第2照明部22の点消灯及び発光色を、選択された複数のテーマに基づく制御モードで制御する。
【0028】
(1)風景に基づく制御モード
照明用ECU100は、風景に基づく制御モードに設定されると、画像信号に基づいて、第1照明部21及び第2照明部22を、車外の風景を表現する色で点灯させる。このとき、照明用ECU100は、色制御プログラム111を起動し、撮影部105で撮影した画像内で占有率が高い色を割り出し、その色の系統の2色を色表現テーブル112から抽出し、第1照明部21と第2照明部22とを抽出した異なる2色で点灯させる。
【0029】
例えば、桜並木を走行中に撮影部105が桜を撮影した場合では、桜並木の風景を表現するように、第1照明部21を薄ピンクで点灯させ、第2照明部22を濃ピンクで点灯させる。
海沿いを走行中に撮影部105が海を撮影した場合では、海の風景を表現するように、第1照明部21を青色で点灯させ、第2照明部22を水色で点灯させる。
山間を走行中に撮影部105が森林を撮影した場合では、森林の風景を表現するように、第1照明部21を緑色で点灯させ、第2照明部22を黄緑色で点灯させる。
市街地を走行中に撮影部105が街並みを撮影した場合では、市街地の風景を表現するように、第1照明部21を紫色で点灯させ、第2照明部22を橙色で点灯させる。
【0030】
このように、照明用ECU100は、風景に基づく制御モードにおいて、第1照明部21及び第2照明部22の2系統の照明によってカラーで表現し、車外の風景を演出する。
【0031】
なお、先行車両が大型車である場合などでは、撮影部105で撮影した画像から、車外の風景を表現する色の抽出が困難となる場合がある。このような場合、照明用ECU100は、画像の左右両側の色を抽出する。また、予め想定されるパターンに当てはめて色を抽出したり、白色系の無難な色を選択しても良い。
【0032】
(2)車内温度に基づく制御モード
照明用ECU100は、車内温度に基づく制御モードに設定されると、車内温度検知部104からの車内温度検知信号に基づいて、第1照明部21及び第2照明部22を、乗員に快適な温度を感じさせる色で点灯させる。このとき、第2照明部22を第1照明部21よりも白色系で明るく点灯させる。
【0033】
例えば、車内温度が30℃以上の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を青色系の濃さの異なる2色で点灯させる。
車内温度が25℃〜30℃の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を水色系の濃さの異なる2色で点灯させる。
車内温度が20℃〜25℃の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を青系の白色の濃さの異なる2色で点灯させる。
車内温度が15℃〜20℃の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を橙系の白色の濃さの異なる2色で点灯させる。
車内温度が10℃〜15℃の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を薄橙色系の濃さの異なる2色で点灯させる。
車内温度が10℃以下の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を橙色系の濃さの異なる2色で点灯させる。
【0034】
このように、照明用ECU100は、車内温度に基づく制御モードにおいて、車内温度が高いときは清涼感をイメージさせる寒色系の2色で表現し、車内温度が低いときは暖かさをイメージさせる暖色系の2色で表現する。
【0035】
(3)車速に基づく制御モード
照明用ECU100は、車速に基づく制御モードに設定されると、車速検知部103からの車速検知信号に基づいて、第1照明部21及び第2照明部22を、乗員に車速を感じさせる色で点灯させる。このとき、第2照明部22を第1照明部21よりも白色系で明るく点灯させる。
【0036】
例えば、車速が低速の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を白色系の2色で点灯させる。
車速が中速の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を橙色系の2色で点灯させる。
車速が高速の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を赤色系の2色で点灯させる。
【0037】
なお、この車速に基づく制御モードとしては、照明色の変化とともに、または照明色の変化に代えて、車速に応じて照度を変化させても良い。
例えば、車速が低速の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を照度20%で点灯させる。
車速が中速の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を照度50%で点灯させる。
車速が高速の場合では、第1照明部21及び第2照明部22を照度100%で点灯させる。
【0038】
このように、照明用ECU100は、車速に基づく制御モードにおいて、第1照明部21及び第2照明部22の2系統の照明によって乗員に車速を感じさせる演出をする。
【0039】
(第1照明部21の制御)
照明用ECU100は、第1照明部21の点灯を、警告用の照明として制御する。
例えば、照明用ECU100は、半ドア検知部102からの半ドア検知信号に基づいて、ドア1が閉まりきっていない、いわゆる半ドアの状態であるときに、第1照明部21を点滅させる警告を発し、半ドアであることを乗員に知らせる。
【0040】
この半ドアの警告では、照明用ECU100は、例えば、第1照明部21を、初期段階では、橙色で点滅(1秒点灯1秒消灯を繰り返し)させ、一定時間経過後(例えば10秒後)に、赤色で点滅(0.5秒点灯0.5秒消灯を繰り返し)させる。
【0041】
また、照明用ECU100は、第1照明部21の点灯を、乗員に車速を知らせる走行速度認識用の照明として制御する。
【0042】
例えば、照明用ECU100は、車速検知部103からの車速検知信号に基づいて、第1照明部21の発光色や照度を変化させる。
発光色を変化させる場合、例えば、低速では白色に発光させ、中速では橙色に発光させ、高速では赤色に発光させる。
また、照度を変化させる場合、例えば、低速では照度20%で発光させ、中速では照度50%で発光させ、高速では照度100%で発光させる。
【0043】
なお、第1照明部21としては、
図6に示すように、一列に配置させたLED(Light Emitting Diode)からなる複数(本例では6個)の光源61を有していても良い。
このような複数の光源61を備えた構造の場合、点灯させる光源61の数を変えて点灯範囲を変化させることで、乗員に車速を認識させることができる。
具体的には、車速40km/h〜60km/hでは、光源63を2灯点灯させ、車速70km/h〜90km/hでは、光源63を4灯点灯させ、車速100km/h以上では、光源63を6灯点灯させる。
【0044】
以上、説明したように、本実施形態に係る車内照明装置11によれば、風景、車内温度あるいは車速などから選択したテーマに関連する同一系統の異なる色で第1照明部21及び第2照明部22が発光されることで、車内を、そのテーマに沿った雰囲気に演出することができる。これにより、単色の光を発光させるだけのものと比較し、高い装飾効果を得ることができる。
【0045】
特に、車外の映像を撮影する撮影部105からの画像信号に基づいて、テーマを選択し、車外の風景に基づいた色で発光させることにより、車内を車外の風景に沿った雰囲気に演出することができる。
【0046】
また、車内の温度を検知する車内温度検知部104からの車内温度検知信号に基づいて、テーマを選択した場合では、車内の温度に基づいた色での発光により、乗員に対して快適な雰囲気を演出することができる。
【0047】
さらには、車速を検知する車速検知部103からの車速検知信号に基づいて、テーマを選択した場合では、車速に基づいた色での発光により、乗員に車速を感じさせることができる。
【0048】
また、第2照明部22は、カバー46によって覆われて非点灯のライン発光部42が視認不能であるため、ライン発光部42が発光した際に乗員に印象的な感じを付与することができる。また、非点灯時にライン発光部42を視認不能とするために、例えば、カバー46を濃色としても、光を拡散または集光させて透過させる光学部47によってライン発光部42の光を確実に車内へ透過させることができる。
【0049】
また、第2照明部22が点灯することで、ドア1の収納部8の内部を照らすことができる。また、ドア1を開いた際に、第2照明部22を白色などで高輝度に点灯させるようにすれば、第2照明部22を、車両に対する乗降時に足元を照らす照明として用いることもできる。
【0050】
また、装飾照明として用いられる第1照明部21を点滅させてドア1が半ドアであることを警告することができる。これにより、メータ周りに設けられた小さな警告灯と比較し、半ドアであることを乗員に対して確実に警告することができる。
【0051】
さらには、装飾照明として用いられる第1照明部21の発光色、照度もしくは点灯範囲を車両の速度に応じて変化させることで、乗員に対して車両の車速を容易に認識させることができる。
【0052】
なお、第1照明部21及び第2照明部22とともに第3照明部23においても、風景、車内温度あるいは車速などから選択したテーマに関連する同一系統の異なる色で発光させても良く、このようにすれば、照明による装飾効果をさらに高めることができる。
【0053】
また、上記実施形態では、第1照明部21を、半ドアの警告や車速認識のために制御したが、半ドアの警告や車速認識のための警告用の照明を別途に設けても良い。
【0054】
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0055】
ここで、上述した本発明に係る車内照明装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車内の複数箇所それぞれに設けられた照明部(第1照明部21,第2照明部22,第3照明部23)と、
前記照明部(第1照明部21,第2照明部22,第3照明部23)の点消灯及び発光色を制御する制御部(照明用ECU100)と、
を有する車内照明装置(11)であって、
前記制御部(照明用ECU100)は、
該制御部が選択したテーマに関連する同一系統の異なる色で前記照明部(第1照明部21,第2照明部22)をそれぞれ発光させる
ことを特徴とする車内照明装置。
[2] 前記制御部(照明用ECU100)は、車外の映像を撮影する撮影部(105)からの画像信号、車内の温度を検知する車内温度検知部(104)からの車内温度検知信号もしくは車速を検知する車速検知部(103)からの車速検知信号のいずれかに基づいて、前記テーマを選択する
ことを特徴とする[1]に記載の車内照明装置。
[3] 前記照明部(第1照明部21,第2照明部22,第3照明部23)の少なくとも一つは、光を拡散または集光させて透過させる光学部(47)を有するカバー(46)によって発光部(ライン発光部42)が覆われ、
前記発光部(ライン発光部42)は、非点灯時に前記カバー(46)により視認不能とされている
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の車内照明装置。
[4] 前記制御部(照明用ECU100)は、車両のドア(1)に設けられた半ドア検知部(102)からの検知信号に基づいて、前記ドア(1)が半ドアである際に、前記照明部(第1照明部21,第2照明部22,第3照明部23)の少なくとも一つを点滅させる
ことを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の車内照明装置。
[5] 前記制御部(照明用ECU100)は、車両の車速を検知する車速検知部(103)からの検知信号に基づいて、前記照明部(第1照明部21,第2照明部22,第3照明部23)の少なくとも一つの発光色、照度もしくは点灯範囲を、前記車両の速度に応じて変化させる
ことを特徴とする[1]から[4]のいずれかに記載の車内照明装置。