(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたセルフラミネート回転ラベルには、それが台紙に貼付された状態でその非接着領域へプリンタにより印刷することが難しいという問題点がある。その印刷が難しいのは、プリンタの内部でそこに内蔵されているローラがセルフラミネート回転ラベルごと台紙を移送しようとする際、そのローラがそのセルフラミネート回転ラベルを台紙から剥がしてしまうことがあるためである。特許文献1に開示されたセルフラミネート回転ラベルに限らず、次に述べられる2つの要件を満たすラベルには同様の問題が生じ易い。その要件の1つ目は、分離促進箇所が設けられているという要件である。分離促進箇所とは、ラベルが複数の切れ端に分離することを促進する箇所のことである。分離促進箇所の例には、切れ目、ミシン目、折り目、溝状の凹部、および、手で裂き易くするため設けられる微小な多数の傷といったものがある。その要件の2つ目は、ラベル全面が台紙に貼付されているのではなくラベルのうち複数の貼付領域が台紙に貼付されているという要件である。
【0006】
本発明の目的は、プリンタに内蔵されているローラによって複数の貼付領域で台紙に貼付され分離促進箇所が設けられているラベルがその台紙から剥がされる可能性を抑え得るラベルセットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
図面を参照し本発明を説明する。なおこの欄で図中の符号を使用したのは発明の内容の理解を助けるためである。この欄で図中の符号を使用することには発明の内容を図示した範囲に限定する意図がない。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、ラベルセット10は、台紙20と、複数のラベル22とを備える。ラベル22は台紙20上に貼付される。ラベル22が、複数の貼付領域40,44を有している。複数の貼付領域40,44は、貼付剤26によって台紙20上に貼付されている。ラベル22に、分離促進箇所70が形成されている。分離促進箇所70は、ラベル22が複数の切れ端に分離することを促進する。ラベルセット10が、ラベル外周配置材24をさらに備える。ラベル外周配置材24は、複数のラベル22のいずれかの外周に接して配置される。ラベル外周配置材24は、貼付剤26によって台紙20上に貼付される。
また、上述したラベル22が、摩擦領域42,46をさらに有している。摩擦領域42,46は、台紙20に直接接触する。摩擦領域42,46は、複数の貼付領域40,44よりも摩擦係数が大きい。
【0009】
分離促進箇所が設けられているラベル22が剥がされ易い原因に、ラベル22が複数の貼付領域40,44で台紙20に貼付されていることと、分離促進箇所70の存在とがある。このラベル22は、複数の貼付領域40,44で台紙20に貼付されておりラベル22全面が台紙20に貼付されている訳ではない。これにより、台紙20に貼付されていない箇所でラベル22と台紙20とのズレが生じ易い。さらに、分離促進箇所70からはラベル22のある部分と他の部分との間で分離が生じ易い。分離が生じると、力が伝わり難くなるので、ローラからの力に対するラベル22の抵抗が低下してしまう。ラベル22の抵抗が低下すると台紙20からラベル22が剥がされてしまう。一方、複数のラベル22のいずれかの外周に接して配置されるようラベル外周配置材24が貼付剤26によって台紙20上に貼付されると、ローラからの力をラベル22だけでなくラベル外周配置材24も受けることとなる。ラベル外周配置材24が複数のラベル22のいずれかの外周に接していることで、ラベル22とラベル外周配置材24との間に隙間が形成されることに伴ってローラからの力を受ける物が少なくなる可能性を抑え得る。ローラからの力をラベル22だけでなくラベル外周配置材24も受けると、ラベル22が受ける力は小さくなる。ラベル外周配置材24が複数のラベル22のいずれかの外周に接していることでローラからの力を受ける物が少なくなる可能性を抑え得ると、その可能性を抑え得ない場合に比べ、ラベル22が受ける力はより小さくなり得る。ラベル22が受ける力が小さくなると、ローラからの力にラベル22が耐えられる可能性が高くなる。その可能性が高くなると、そのラベル22が台紙20から剥がされる可能性が低くなる。その結果、プリンタに内蔵されているローラによって複数の貼付領域40,44で台紙20に貼付され分離促進箇所70が設けられているラベル22がその台紙20から剥がされる可能性を抑え得る。
ラベル22が摩擦領域42,46を有していると、ラベル22が摩擦領域42,46を有しておらず、かつ、貼付剤26によって台紙20に貼付されない領域をラベル22が有している場合に比べ、ローラから力を受ける際にその力を台紙20に伝え易くなる。その力が台紙20に伝わり易くなると、そうでない場合に比べ、ラベル22の分離に起因する上述されたラベル22の抵抗の低下の影響を抑え得る。その結果、プリンタに内蔵されているローラによって複数の貼付領域40,44で台紙20に貼付され分離促進箇所70が設けられているラベル22がその台紙20から剥がされる可能性を抑え得る。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
もしくは、上述した摩擦領域42,46が、複数の貼付領域40,44のいずれかに分離促進箇所70を挟んで接していることが望ましい。
【0021】
摩擦領域42,46が、複数の貼付領域40,44のいずれかに分離促進箇所70を挟んで接していると、そうでない場合に比べ、ラベル22の分離に起因する上述されたラベル22の抵抗の低下の影響を抑え得る。その結果、プリンタに内蔵されているローラによって複数の貼付領域40,44で台紙20に貼付され分離促進箇所70が設けられているラベル22がその台紙20から剥がされる可能性を抑え得る。
【0022】
もしくは、上述した複数の貼付領域40,44のいずれかが、複数の要素領域60,62を有していることが望ましい。複数の要素領域60,62は、それぞれラベル22の端部に配置される。複数の要素領域60,62は、それぞれ貼付剤26によって台紙20に貼付されている。この場合、摩擦領域42が、複数の要素領域60,62の間に配置されることが望ましい。
【0023】
複数の要素領域60,62は、それぞれラベル22の端部に配置され、かつ、複数の要素領域60,62の間に摩擦領域42が配置されると、ローラから受ける力を複数の要素領域60,62と摩擦領域42とで分担することができる。これにより、ラベル22の分離に起因する上述されたラベル22の抵抗の低下の影響を抑え得る。その結果、プリンタに内蔵されているローラによって複数の貼付領域40,44で台紙20に貼付され分離促進箇所70が設けられているラベル22がその台紙20から剥がされる可能性を抑え得る。
【0024】
また、上述した複数の貼付領域40,44を台紙20に貼付する貼付剤26の一部が分離促進箇所70に接することが望ましい。
【0025】
貼付剤26のいずれかの一部が分離促進箇所70に接すると、分離促進箇所70への貼付剤26の付着が生じるので、それが生じない場合に比べ、分離促進箇所70におけるラベル22の分離が生じ難くなる。ラベル22の分離が生じ難くなるので、そのことに起因する上述されたラベル22の抵抗の低下の影響を抑え得る。その結果、プリンタに内蔵されているローラによって複数の貼付領域40,44で台紙20に貼付され分離促進箇所70が設けられているラベル22がその台紙20から剥がされる可能性を抑え得る。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、プリンタに内蔵されているローラによって複数の貼付領域で台紙に貼付され分離促進箇所が設けられているラベルがその台紙から剥がされる可能性を抑え得る。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0029】
[ラベルセットの構成]
図1は、本実施形態にかかるラベルセット10の平面図である。
図1に基づいて、本実施形態にかかるラベルセット10の構成が説明される。本実施形態にかかるラベルセット10は、台紙20と、複数枚(本実施形態の場合は25枚)のラベル22と、ラベル外周配置材24と、貼付剤26とを備える。
【0030】
本実施形態の場合、台紙20は周知の剥離紙(周知のシールがその使用の時まで貼られている紙)によって構成されている。台紙20の形状は矩形である。ラベル22は周知の合成樹脂製フィルムによって構成されている。本実施形態の場合、ラベル22の形状は矩形である。本実施形態の場合、ラベル22は縦横に並ぶことにより5本の列30を形成している。本実施形態の場合、5枚のラベル22が1本の列30を形成している。ラベル外周配置材24は、縦横に並ぶラベル22の外周に接して配置される。本実施形態の場合、ラベル外周配置材24の素材はラベル22と同一である。すなわち、ラベル外周配置材24は周知の合成樹脂製フィルムによって構成されている。本実施形態の場合、その合成樹脂製フィルムが切り分けられることにより、複数枚のラベル22とラベル外周配置材24とが形成される。その結果、本実施形態においては、ラベル外周配置材24は、ラベル22から台紙20の縁部までにわたり配置されている。この合成樹脂製フィルム自体は周知である。したがってここではその詳細な説明は繰り返されない。
【0031】
上述されたように、本実施形態の場合、1枚の合成樹脂製フィルムが切り分けられることにより、複数枚のラベル22とラベル外周配置材24とが形成されている。その合成樹脂製フィルムが貼付剤26によって台紙20上に貼付される。この貼付剤26自体は周知である。したがってここではその詳細な説明は繰り返されない。
【0032】
合成樹脂製フィルムのうち台紙20に貼付される面の一部には、周知の印刷によって高摩擦層が形成されている。本実施形態においては、この高摩擦層は、それが形成される合成樹脂製フィルム自体よりも動摩擦係数が大きい層である。この高摩擦層を形成するための物質自体は周知なのでここではその詳細な説明は繰り返されない。この高摩擦層の形態は後述される。
【0033】
図2は、本実施形態にかかるラベルセット10のうちあるラベル22周辺部分の拡大図である。
図2に基づいて、本実施形態にかかるラベル22の構成が説明される。ラベル22は、一端貼付領域40と、一端摩擦領域42と、他端貼付領域44と、他端摩擦領域46と、対向貼付領域48と、脇部貼付領域50とを有する。また、ラベル22には、分離促進切れ目70が形成されている。分離促進切れ目70は、ラベル22が複数の切れ端に分離することを促進する。分離促進切れ目70が本実施形態における分離促進箇所である。
【0034】
図2から明らかなように、一端貼付領域40は、ラベル22の他端よりも一端に近い位置すなわち一端寄りの位置に配置される。一端貼付領域40は貼付剤26によって台紙20に貼付されている。上述されたように、本実施形態の場合、ラベル22が縦横に配置されるので、ある列30を形成するラベル22(列形成ラベル)の一端貼付領域40は次に述べられるラベル22(別列ラベル)の一端貼付領域40に隣接する。そのラベル22は、列形成ラベルによって形成される列30に隣接する列30を形成しその列形成ラベルに隣接するラベルである。本実施形態の場合、一端貼付領域40は、第1要素領域60と第2要素領域62とを有する。本実施形態の場合、第1要素領域60と第2要素領域62とは、ラベル22のうち分離促進切れ目70に囲まれる領域の外側に配置されることとなる。第1要素領域60と第2要素領域62とは、それぞれ貼付剤26によって台紙20に貼付されている。本実施形態の場合、一端貼付領域40を台紙20に貼付する貼付剤26と他端貼付領域44を台紙20に貼付する貼付剤26とは、いずれもそれらの間からはみ出して分離促進切れ目70に接している。
【0035】
一端摩擦領域42は、一端貼付領域40に隣接する。一端摩擦領域42は、第1要素領域60と第2要素領域62との間に配置される。その結果、第1要素領域60と第2要素領域62とは、一端摩擦領域42を介して対向するように配置されている。一端摩擦領域42には貼付剤26が塗布されていない。その結果、一端摩擦領域42は、台紙20に直接接触する。一端摩擦領域42は、上述された高摩擦層によって形成される。その結果、一端摩擦領域42は、貼付剤26に接触していない状態の一端貼付領域40および貼付剤26に接触していない状態の他端貼付領域44よりも摩擦係数が大きい。
【0036】
図2から明らかなように、他端貼付領域44は、ラベル22の一端よりも他端に近い位置すなわち他端寄りの位置に配置される。他端貼付領域44は、一端貼付領域40から見て列30が延びる方向に配置される。上述されたように、本実施形態の場合、ラベル22が縦横に配置されるので、列形成ラベルの他端貼付領域44は別列ラベルの他端貼付領域44に隣接する。他端貼付領域44は貼付剤26によって台紙20に貼付されている。
【0037】
他端摩擦領域46は、一端摩擦領域42から見て、他端貼付領域44の向こう側の領域である。他端摩擦領域46は、他端貼付領域44に隣接する。他端摩擦領域46には貼付剤26が塗布されていない。その結果、他端摩擦領域46は、台紙20に直接接触する。他端摩擦領域46は、上述された高摩擦層によって形成される。その結果、他端摩擦領域46は、貼付剤26に接触していない状態の一端貼付領域40および貼付剤26に接触していない状態の他端貼付領域44よりも摩擦係数が大きい。
【0038】
本実施形態の場合、対向貼付領域48は、貼付剤26によって台紙20に貼付されている。対向貼付領域48は、分離促進切れ目70を介して他端貼付領域44に対向する。その結果、他端貼付領域44と対向貼付領域48とは、分離促進切れ目70を挟んで互いに接していることとなる。
【0039】
脇部貼付領域50は、一端貼付領域40と他端貼付領域44との間、かつ、一端摩擦領域42の脇にあたる箇所に配置される。その結果、一端摩擦領域42と脇部貼付領域50とは、分離促進切れ目70を挟んで互いに接していることとなる。脇部貼付領域50は、貼付剤26によって台紙20に貼付されている。本実施形態の場合、脇部貼付領域50は、複数の第3要素領域66を有する。第3要素領域66は、列30が延びる方向に沿って並ぶように配置される。
【0040】
分離促進切れ目70の一端72は、第1要素領域60と一端摩擦領域42との境界に配置される。分離促進切れ目70の他端74は、第2要素領域62と一端摩擦領域42との境界に配置される。本実施形態においては、分離促進切れ目70の一端72と他端74とは、互いに異なる位置に配置される。分離促進切れ目70により、一端摩擦領域42と対向貼付領域48とが取り囲まれる。本実施形態の場合、分離促進切れ目70の一端72と他端74とは、一端摩擦領域42を介して対向している。また、分離促進切れ目70の一端および他端74とは、ラベル22の縁から離れている。
【0041】
図3は、本実施形態にかかるラベルセット10のうちあるラベル22間部分の拡大図である。
図2と
図3とに基づいて、本実施形態にかかるラベル22の周囲の構成が説明される。
【0042】
本実施形態の場合、ラベル外周配置材24は、ラベル間領域80とラベル脇領域82とを有している。ラベル間領域80は、列形成ラベルと隣接ラベルとの間を横切るように配置される。本実施形態の場合、「列形成ラベル」とは列30を形成するラベル22のうち他端貼付領域44が他のラベル22の第1要素領域60に対向しているものを意味する。本実施形態の場合、「隣接ラベル」とは、列形成ラベルと同じ列30を形成するラベル22のうち、列形成ラベルに対向し、かつ、第1要素領域60が列形成ラベルの他端貼付領域44に対向するものを意味する。本実施形態の場合、ラベル脇領域82は、ラベル22のうち両端の列30を形成する列形成ラベルと列30の端に配置される列形成ラベルとに接するように配置される。すなわち、本実施形態の場合、ラベル脇領域82は、縦横に配置されたラベル22の外周を取り囲むように配置される。その結果、列形成ラベルの一方の隣にはラベル脇領域82が接するように配置され、列形成ラベルの他方の隣には別の列30を形成するラベル22が列形成ラベルに接するように配置されることとなる。
【0043】
本実施形態の場合、ラベル間領域80は、複数のラベル間貼付部分90を有している。ラベル間貼付部分90は、列30が延びる方向に直交する方向に沿って並ぶ。ラベル間貼付部分90ひいてはラベル間領域80は、貼付剤26によって台紙20上に貼付されている。
【0044】
[ラベルセットの製造方法]
本実施形態にかかるラベルセット10は、以下の手順で製造される。まず、製造者は、周知の台紙20に周知の方法によって貼付剤26を塗布する。
図4は、本実施形態にかかる台紙20における貼付剤26の塗布領域を示す図である。本実施形態の場合、貼付剤26が塗布された領域は、
図4において斜線が付された領域である。この貼付剤26の位置及びその面積は、ラベル22における一端貼付領域40と他端貼付領域44と対向貼付領域48と脇部貼付領域50との位置及び面積、ならびに、ラベル外周配置材24の位置及び面積に対応している。次に、製造者は、合成樹脂製のフィルムに周知の印刷によって高摩擦層を形成する。
図5は、本実施形態にかかる合成樹脂製フィルムにおける高摩擦層の形態を示す図である。本実施形態の場合、高摩擦層が形成された領域は、
図5において斜線が付された領域である。
図5に示された面が台紙20の貼付剤26に貼付される。製造者は、ラベル22の表面に文字および図形のいずれかを印刷しておく必要がある場合、予めその印刷を完了させておく。次に、製造者は、貼付剤26が塗布された台紙に合成樹脂製のフィルムを貼る。そのフィルムが貼られると、製造者は、そのフィルムに切れ目を設ける。これにより、そのフィルムからラベル22とラベル外周配置材24とが形成される。その切れ目のうちラベル22内に設けられるものが分離促進切れ目70となる。その際、フィルムのみに切れ目を設けて台紙20に切れ目を設けないための具体的方法は周知である。したがって、その具体的方法は説明されない。これにより、本実施形態にかかるラベルセット10が完成する。
【0045】
[ラベルセットの使用方法]
以下、周知のケーブル200に巻き付けられる場合の、本実施形態にかかるラベルセット10とラベル22との使用方法を説明する。まず、ユーザは、本実施形態にかかるラベルセット10を図示されない周知のプリンタのトレイに置く。次にユーザは、周知の手順にしたがってそのプリンタとそのプリンタに接続されている周知のパーソナルコンピュータとを操作する。これにより、そのプリンタはラベルセット10の表面のうちラベル22が貼り付けられている箇所に文字および図形の少なくとも一方を印刷する。印刷の後、ユーザは、ラベルセット10から1枚のラベル22を剥がす。ラベル22が剥がされると、ユーザは、第1要素領域60と第2要素領域62とを周知のケーブル200に貼る。これらが貼られると、ユーザは、ラベル22全体をケーブル200に巻きつける。
図6は、本実施形態にかかるラベル22がケーブル200に巻き付けられている途中の状態を示す図である。ラベル22がケーブル200に巻き付けられると、他端貼付領域44は一端摩擦領域42の裏に貼付けられることとなる。他端貼付領域44が一端摩擦領域42の裏に貼付けられると、ユーザは、他端摩擦領域46を引き起こす。ラベル22には分離促進切れ目70が設けられているので、他端貼付領域44のうち分離促進切れ目70の外側の部分が引き剥がされる。その部分が引き剥がされると、ユーザは、引き続いてラベル22のうち他端摩擦領域46につながっている部分をケーブル200から剥がす。
図7は、その部分が剥がされている途中のラベル22およびケーブル200を示す図である。最終的に、分離促進切れ目70の一端72及び他端74からラベル22の縁までの部分を残し、ラベル22の他端摩擦領域46とこれにつながっている部分とは剥がれる。引き続き、ユーザは、分離促進切れ目70の一端72及び他端74からラベル22の縁までの部分を引き裂く。これにより、第1要素領域60および第2要素領域62は引きちぎられる。残った部分は、ケーブル200に巻き付けられるままとなる。この残った部分において、ケーブル200に貼り付けられている部分はない。その結果、この部分は、ケーブル200の周りを回転でき、かつ、ケーブル200に沿って移動できる。
【0046】
[本実施形態にかかるラベルセットの効果]
本実施形態に係るラベルセット10は、複数のラベル22のいずれかの外周に接して配置されるようラベル外周配置材24が貼付剤26によって台紙20上に貼付される。これにより、プリンタが内蔵するローラからの力をラベル22だけでなくラベル外周配置材24も受けることとなる。ローラからの力をラベル22と共にラベル外周配置材24が受けると、ラベル22が受ける力は小さくなる。ラベル22が受ける力が小さくなると、ローラからの力にラベル22が耐えられる可能性が高くなる。その可能性が高くなると、そのラベル22が台紙20から剥がされる可能性が低くなる。その結果、一端貼付領域40と他端貼付領域44とで台紙20に貼付され分離促進切れ目70が設けられているラベル22がプリンタに内蔵されているローラによってその台紙20から剥がされる可能性を抑え得る。
【0047】
また、本実施形態にかかるラベルセット10のラベル外周配置材24が、ラベル脇領域82を有している。ラベル脇領域82が列形成ラベルから見て列30が延びる方向に対し直交する方向に配置されると、列30が延びる方向に沿ってローラが台紙20を移送する場合に、ラベル脇領域82は列形成ラベルと共にローラからの力を受けることとなる。これにより、一端貼付領域40と他端貼付領域44とで台紙20に貼付され分離促進切れ目70が設けられているラベル22がプリンタに内蔵されているローラによってその台紙20から剥がされる可能性を一層抑え得る。しかも、本実施形態の場合、ラベル外周配置材24がラベル22から台紙20の縁部までにわたり配置されている。このようにラベル外周配置材24が配置されていると、次に述べられる2つの場合に比べ、ラベル外周配置材24が大きくなる。その1つ目の場合は、ラベル22とラベル外周配置材24との間に隙間が形成される場合である。2つ目の場合は、ラベル外周配置材24の端と台紙20の縁との間に隙間が形成される場合である。ラベル外周配置材24が大きくなると、そうでない場合に比べ、ラベル22が受ける力は小さくなる。その結果、一端貼付領域40と他端貼付領域44とで台紙20に貼付され分離促進切れ目70が設けられているラベル22がプリンタに内蔵されているローラによってその台紙20から剥がされる可能性を一層抑え得る。
【0048】
また、本実施形態にかかるラベルセット10は、複数のラベル22が複数の列30を形成するように並んで台紙20上に貼付されている。別列ラベルが、列形成ラベルから見て列30が延びる方向に対し直交する方向に配置され、かつ、列形成ラベルに接している。しかも、ラベル脇領域82が、列形成ラベルから見て別列ラベルとは反対側に配置されている。これにより、列30が延びる方向に沿ってローラが台紙20を移送する場合に、列形成ラベルと別列ラベルとラベル脇領域82とは、共にローラからの力を受けることとなる。列形成ラベルに加えて別列ラベルにかかるその力も小さくなる。その結果、一端貼付領域40と他端貼付領域44とで台紙20に貼付され分離促進切れ目70が設けられているラベル22がプリンタに内蔵されているローラによってその台紙20から剥がされる可能性を一層抑え得る。
【0049】
また、本実施形態にかかるラベルセット10において、ラベル間領域80が列形成ラベルと隣接ラベルとの間を横切り、かつ、列形成ラベルと隣接ラベルとの間がラベル間領域80によって埋められている。これにより、ラベル22にかかる力がそれを剥がしやすくする方向を向くことがラベル外周配置材24自体によって防止される。しかも、ラベル間領域80自身が台紙20上に貼付されることにより、ラベル外周配置材24のうちラベル間領域80以外の領域で台紙20上に貼付される場合に比べ、ラベル外周配置材24がローラから受け得る力が大きくなる。その結果、一端貼付領域40と他端貼付領域44とで台紙20に貼付され分離促進切れ目70が設けられているラベル22がプリンタに内蔵されているローラによってその台紙20から剥がされる可能性を一層抑え得る。
【0050】
また、本実施形態にかかるラベルセット10は、一端摩擦領域42と他端摩擦領域46とを有している。一端摩擦領域42と他端摩擦領域46とが、一端貼付領域40と他端貼付領域44とに分離促進切れ目70を挟んで接している。これにより、そうでない場合に比べ、ラベル22の分離に起因するラベル22の抵抗の低下の影響を抑え得る。
【0051】
また、本実施形態にかかるラベルセット10において、一端摩擦領域42が、第1要素領域60と第2要素領域62との間に配置される。第1要素領域60と第2要素領域62との間に一端摩擦領域42が配置されると、ローラから受ける力を第1要素領域60と第2要素領域62と一端摩擦領域42とで分担することができる。これにより、ラベル22の分離に起因する上述されたラベル22の抵抗の低下の影響を抑え得る。
【0052】
また、本実施形態にかかるラベルセット10において、一端摩擦領域42と他端摩擦領域46とを台紙20に貼付する貼付剤26の一部が分離促進切れ目70に接する。これにより、分離促進切れ目70への貼付剤26の付着が生じるので、それが生じない場合に比べ、分離促進切れ目70におけるラベル22の分離が生じ難くなる。ラベル22の分離が生じ難くなるので、そのことに起因するラベル22の抵抗の低下の影響を抑え得る。
【0053】
[変形例の説明]
今回開示された実施形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態に基づいて制限されるものではない。もちろん、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよい。
【0054】
例えば、一端摩擦領域42を台紙20に貼付する貼付剤26の一部と他端摩擦領域46を台紙20に貼付する貼付剤26の一部とのうち少なくとも一方が分離促進切れ目70に接していなくてもよい。
【0055】
一端貼付領域40と他端貼付領域44と対向貼付領域48と脇部貼付領域50との形態は上述したものに限定されない。例えば一端貼付領域40と脇部貼付領域50とはひとまとまりの領域であってもよい。他端貼付領域44と対向貼付領域48とは、第1要素領域60および第2要素領域62と同様の複数の要素領域を有していてもよい。
【0056】
ラベル22は、対向貼付領域48を有していなくてもよい。すなわち、一端摩擦領域42は、分離促進切れ目70を挟んで他端貼付領域44に接する箇所まで広がっていてもよい。他端摩擦領域46は、他端貼付領域44の中央を貫いて分離促進切れ目70に接するように配置されてもよい。
【0057】
合成樹脂製フィルムには高摩擦層が形成されていなくてもよい。その結果、ラベル22は一端摩擦領域42も他端摩擦領域46も有していなくてよい。ラベル22の素材およびラベル外周配置材24の素材は合成樹脂に限定されない。ラベル22は透明であっても不透明であってもよい。
【0058】
ラベル外周配置材24の形態は上述したものに限定されない。例えばラベル外周配置材は、ラベル22とラベル22との間を横切ることなく複数のラベル22の集団の外周を取り囲むように配置されるものであってもよい。
【0059】
列形成ラベルと隣接ラベルとは直接接していてもよい。これにより、これらの間はこれらの端部によって埋められることとなる。
【0060】
分離促進切れ目70の位置および長さは上述したものに限定されない。分離促進切れ目70の位置および長さはラベル22を複数の切れ端に分断するための目的に応じて適宜設定されるべきものである。分離促進箇所の形態は分離促進切れ目70に限定されない。その例には、ミシン目、折り目、溝状の凹部、および、手で裂き易くするため設けられる微小な多数の傷がある。
【0061】
ラベルセット10が備えるラベル22の枚数は特に限定されない。それらのラベル22の配置も特に限定されない。ラベル22自体の形態も特に限定されない。例えば、ラベルは、その一端と他端とに貼付領域が設けられており、それらの貼付領域の間には貼付剤が貼付されておらず、かつ、それらの貼付領域の間のいずれかの箇所にラベルを横断するミシン目が形成されていてもよい。
【課題】 プリンタに内蔵されているローラによって複数の貼付領域で台紙に貼付され分離促進箇所が設けられているラベルがその台紙から剥がされる可能性を抑え得るラベルセットを提供する。
【解決手段】 ラベルセット10は、台紙20と、複数のラベル22とを備える。ラベル22は台紙上に貼付される。ラベル22が、一端貼付領域40と、他端貼付領域44とを有している。一端貼付領域40と他端貼付領域44とは、貼付剤によって台紙上に貼付されている。ラベル22に、分離促進切れ目70が形成されている。分離促進箇所70は、ラベル22が複数の切れ端に分離することを促進する。ラベルセット10が、ラベル外周配置材24をさらに備える。ラベル外周配置材24は、複数のラベル22のいずれかの外周に接して配置される。ラベル外周配置材24は、貼付剤によって台紙上に貼付される。