(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法について説明する。ここで、本明細書において「クロロゲン酸類」とは、3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸及び5−カフェオイルキナ酸のモノカフェオイルキナ酸と、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸及び5−フェルラキナ酸のモノフェルラキナ酸を併せての総称であり、クロロゲン酸類の含有量は上記6種の合計量に基づいて定義される。
【0010】
〔コーヒー豆〕
コーヒー豆としては、生コーヒー豆、脱カフェイン生コーヒー豆、L値が40以上の焙煎コーヒー豆、及びL値が25以上の脱カフェイン焙煎コーヒー豆から選択される少なくとも1種を使用する。ここで、本明細書において「脱カフェイン生コーヒー豆」とは、生コーヒー豆に脱カフェイン処理を施したものをいい、また「L値が40以上の焙煎コーヒー豆」とは、生コーヒー豆にL値が40以上となるように焙煎処理を施したものをいい、更に「L値が25以上の脱カフェイン焙煎コーヒー豆」とは、脱カフェイン生コーヒー豆にL値が25以上となるように焙煎処理を施したものをいう。中でも、コーヒー豆としては、クロロゲン酸類含量の点から、生コーヒー豆が好ましい。
コーヒー豆の豆種としては、例えば、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種及びアラブスタ種のいずれでもよい。また、コーヒー豆の産地は特に限定されないが、例えば、ブラジル、コロンビア、タンザニア、モカ、キリマンジャロ、マンデリン、ブルーマウンテン、グアテマラ、ベトナム等が挙げられる。
生コーヒー豆に脱カフェイン処理を施す方法としては、公知の方法を採用することができ、例えば、スイスウォーター法、超臨界二酸化炭素抽出法、有機溶媒抽出法等を挙げることができる。中でも、濁り抑制の観点から、スイスウォーター法、超臨界二酸化炭素抽出法が好ましい。
【0011】
焙煎コーヒー豆のL値は40以上であるが、クロロゲン酸類含量の点から、45以上が好ましく、53以上がより好ましく、55以上が更に好ましく、また風味の観点から、65未満が好ましく、60以下がより好ましく、58以下が更に好ましい。焙煎コーヒー豆のL値の範囲としては、好ましくは40以上65未満、より好ましくは45以上65未満、更に好ましくは53以上65未満、より更に好ましくは55〜60、殊更に好ましくは55〜58である。
一方、脱カフェイン焙煎コーヒー豆のL値は25以上であるが、クロロゲン酸類含量の点から、30以上が好ましく、33以上がより好ましく、また風味の観点から、50未満が好ましく、45以下がより好ましく、40以下が更に好ましい。焙煎コーヒー豆のL値の範囲としては、好ましくは25以上50未満、より好ましくは30〜45、更に好ましくは33〜40である。ここで、本明細書において焙煎コーヒー豆又は脱カフェイン焙煎コーヒー豆の「L値」とは、黒をL値0とし、また白をL値100として、焙煎コーヒー豆の明度を色差計で測定したものであり、測定に供する焙煎コーヒー豆は平均粒子径0.3mmに粉砕するものとする。
【0012】
焙煎コーヒー豆は、生コーヒー豆を焙煎したものでも、市販品でもよい。焙煎方法は特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができる。例えば、焙煎温度は好ましくは180〜300℃、より好ましくは190〜280℃、更に好ましくは200〜280℃であり、加熱時間は所望の焙煎度が得られるように適宜設定可能である。また、焙煎装置としては、例えば、焙煎豆静置型、焙煎豆移送型、焙煎豆攪拌型等の装置を使用できる。具体例としては、例えば、棚式乾燥機、コンベア式乾燥機、回転ドラム型乾燥機、回転V型乾燥機等が挙げられる。加熱方式としては、例えば、直火式、熱風式、半熱風式、遠赤外線式、赤外線式、マイクロ波式、過熱水蒸気式等が挙げられる。なお、脱カフェイン焙煎コーヒー豆においても、前述の焙煎コーヒー豆と同様の方法により焙煎することが可能であり、また市販品を使用しても構わない。
【0013】
また、コーヒー豆の粒度は、未粉砕(全粒)でも、粉砕物でも、これらの混合物であってもよい。但し、粉砕コーヒー豆の場合には、平均粒子径が2.0mm以上のものを使用する。中でも、濁り抑制の観点から、未粉砕(全粒)が好ましい。ここで、本明細書において粉砕コーヒー豆の「平均粒子径」とは、後述の実施例に記載の測定方法により測定するものをいう。
【0014】
粉砕コーヒー豆の平均粒子径は、濁り抑制の観点から、2.5mm以上が好ましく、3.5mm以上がより好ましく、4.5mm以上が更に好ましく、5.5mm以上が更に好ましく、6.1mm以上が殊更に好ましく、また収率の観点から、7.5mm以下が好ましく、7.0mm以下がより好ましく、6.5mm以下が更に好ましい。かかる平均粒子径の範囲としては、好ましくは2.5〜7.5mm、より好ましくは3.5〜7.0mm、更に好ましくは4.5〜6.5mm、より更に好ましくは5.5〜6.5mm、殊更に好ましくは6.1〜6.5mmである。
コーヒー豆の粉砕方法は特に限定されず、公知の方法及び装置を用いることができる。例えば、カッターミル、ハンマーミル、ジェットミル、インパクトミル、ウィレー粉砕機等の粉砕装置を挙げることができる。カッターミルとしては、例えば、ロールグラインダー、フラットカッター、コニカルカッター、グレードグラインダー等が挙げられる。
また、Tyler標準篩、ASTM標準篩、JIS標準篩等を用いて平均粒子径が上記範囲内となるように分級することも可能である。
【0015】
コーヒー豆は、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。2種以上のコーヒー豆を使用する場合、豆種や産地の異なるコーヒー豆だけでなく、焙煎度や粒度の異なるコーヒー豆を適宜選択し、任意に組み合わせて使用することができる。なお、焙煎度の異なるコーヒー豆を使用する場合、L値の平均値が上記範囲内となるように適宜組み合わせて使用することが好ましい。L値の平均値は、焙煎コーヒー豆のL値に、当該焙煎コーヒー豆の含有質量比を乗じた値の総和として求められる。
【0016】
また、本発明においては、収率の観点から、コーヒー豆として水蒸気処理物を使用することができる。なお、コーヒー豆として水蒸気処理粉砕コーヒー豆を使用する場合、粉砕コーヒー豆を水蒸気処理に供しても、全粒の粉砕コーヒー豆を水蒸気処理した後、粉砕してもよい。
処理方法としては、例えば、圧力容器にコーヒー豆を収容した後、容器内に水蒸気を供給して密閉し、高温高圧の状態を一定時間保持するバッチ式を挙げることができる。また、水蒸気供給路及び水蒸気排出路を設けた圧力容器にコーヒー豆を収容した後、水蒸気を水蒸気供給路から供給し、水蒸気排出路から大気圧よりも高い圧力で水蒸気を排出させる操作を一定時間継続して行う連続式とすることもできる。また、大気圧下で100℃以上に加熱された蒸気を接触させることもできる。処理装置としては、例えば、オートクレーブ、過熱水蒸気処理装置等が挙げられる。
水蒸気処理の条件は、F0値として、収率の観点から、0.5min以上が好ましく、1.0min以上がより好ましく、5.0min以上が更に好ましく、また濁り抑制の観点から、250min以下が好ましく、100min以下がより好ましく、50min以下が更に好ましい。かかるF0値の範囲は、好ましくは0.5〜250min、より好ましくは1.0〜100min、更に好ましくは5.0〜50minである。なお、F0値は、以下の式により算出した値である。
【0018】
〔式中、Aは処理時間(min)、Bは処理温度(℃)を示す。〕
【0019】
水蒸気処理後のコーヒー豆は、必要により冷却や乾燥(例えば、真空乾燥、熱風乾燥)してもよく、また冷却等することなく、そのまま抽出に供しても構わない。
【0020】
また、本発明においては、収率の観点から、コーヒー豆として脱気処理物を使用することができる。なお、コーヒー豆として脱気処理粉砕コーヒー豆を使用する場合、粉砕コーヒー豆を脱気処理に供しても、全粒の粉砕コーヒー豆を脱気処理した後、粉砕してもよい。
脱気処理方法としては、例えば、コーヒー豆を水系溶媒と接触させる方法が挙げられる。かかる水系溶媒としては、例えば、後述の抽出に使用する水系溶媒が挙げられる。
かかる水系溶媒の使用量は、コーヒー豆内の空気排除の観点から、コーヒー豆に対し、0.1質量部以上が好ましく、0.5質量部以上がより好ましく、1質量部以上が更に好ましく、そして10質量部以下が好ましく、5質量部以下がより好ましく、3質量部以下が更に好ましい。かかる水系溶媒の使用量の範囲は、コーヒー豆に対して、好ましくは0.1〜10質量部、より好ましくは0.5〜5質量部、更に好ましくは1〜3質量部である。
接触時間は、コーヒー豆内の空気排除の観点から、1min以上が好ましく、2min以上がより好ましく、3min以上が更に好ましく、また生産効率の観点から、120min以下が好ましく、90min以下がより好ましく、60min以下が更に好ましい。かかる接触時間の範囲は、好ましくは1〜120min、より好ましくは2〜90min、更に好ましくは3〜60minである。
更に、コーヒー豆と水系溶媒を接触させる際、脱気を促進するために加圧又は減圧してもよい。
かかる接触時の圧力としては、減圧条件の場合、コーヒー豆内の空気排除の観点から、0.09MPa以下が好ましく、0.05MPa以下がより好ましく、0.01MPa以下が好ましい。また、加圧条件の場合、0.11MPa以上が好ましく、0.15MPa以上がより好ましく、0.2MPa以上が更に好ましい。
【0021】
〔抽出〕
本発明においては、コーヒー豆をカラム抽出する。バッチ抽出する場合には、濁りの抑制が不十分となる。
本明細書において「カラム抽出」とは、カラムに水系溶媒を通液し、抽出する操作をいう。好適な態様としては、カラム内部へ水系溶媒を供給すると同時に、カラム外部へ抽出液を排出する操作が挙げられる。
カラム型抽出機としては、例えば、熱水の供給口と、抽出液の排出口とを備えるものであれば特に限定されないが、抽出機の下方に熱水を供給するための供給バルブ及び抽出液を排出するための排出バルブと、上方に水系溶媒を供給するためのシャワーノズルと、抽出機内にコーヒー豆を保持するための保持板を備えるものが好適に使用される。保持板としては、コーヒー豆と、抽出液とを分離できれば特に限定されないが、例えば、金網(メッシュ)、パンチングメタル等を挙げることができる。保持板の形状としては、平板状、円錐状、角錐状等が挙げられる。また、保持板の開口径は、コーヒー豆の平均粒子径より小さければ特に限定されず、適宜選択することができる。
また、カラム型抽出機にコーヒー豆を仕込む方法としては、コーヒー豆をカラム型抽出機内に投入すればよいが、2種以上のコーヒー豆を使用する場合には、カラム型抽出機に2種以上のコーヒー豆を混合したものを仕込んでも、コーヒー豆の種類ごとに層状に仕込んでもよい。
【0022】
抽出には水系溶媒を使用するが、水系溶媒としては、例えば、水、水溶性有機溶媒、水溶性有機溶媒含有水、ミルク、炭酸水等が挙げられる。水溶性有機溶媒としては、例えば、アルコール、ケトン、エステル等が挙げられ、食品への使用を考慮すると、アルコールが好ましく、エタノールが更に好ましい。なお、水溶性有機溶媒含有水中の水溶性有機溶媒の濃度は適宜選択することができる。
中でも、水系溶媒としては、水が好ましい。水としては、例えば、水道水、天然水、蒸留水、イオン交換水等が挙げられ、中でも、味の面から、イオン交換水が好ましい。
また、水系溶媒のpH(20℃)は、通常4〜10であるが、風味の観点から、5〜7が好ましい。所望のpHとするために、水系溶媒中にpH調整剤を添加し調整してもよい。pH調整剤としては、例えば、重炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、L−アスコルビン酸、L−アルコルビン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0023】
水系溶媒の温度は、クロロゲン酸類の回収率向上の観点から、75℃以上が好ましく、77℃以上がより好ましく、79℃以上が更に好ましく、80℃以上が殊更に好ましく、また濁りの抑制の観点から、98℃以下が好ましく、95℃以下がより好ましく、90℃以下が更に好ましく、89℃以下が更に好ましく、87℃以下がより更に好ましく、85℃以下が殊更に好ましい。水系溶媒の温度範囲としては、好ましくは75〜98℃、より好ましくは77〜95℃、更に好ましくは77〜90℃、更に好ましくは79〜89℃、より更に好ましくは79〜87℃、殊更に好ましくは80〜85℃である。
【0024】
水系溶媒は、カラム型抽出機の下方から上方(上昇流)、あるいはカラム型抽出機の上方から下方(下降流)に供給することができる。また、カラム型抽出機の下方から水系溶媒を所定量供給し停止した後、上方のシャワーノズルから水系溶媒を供給すると同時に、下方から抽出液を排出してもよい。この場合、下方からの水系溶媒の供給量は適宜設定可能であるが、カラム型抽出機内のコーヒー豆の一部が水系溶媒に浸漬し得る量であることが好ましい。
【0025】
水系溶媒の通液量は、コーヒー豆の質量に対する通液倍数(BV)として、クロロゲン酸類の回収率向上の観点から、1(w/w)以上が好ましく、2(w/w)以上がより好ましく、3(w/w)以上が更に好ましく、また濃縮負荷の観点から、30(w/w)以下が好ましく、25(w/w)以下がより好ましく、20(w/w)以下が更に好ましい。かかる通液倍数(BV)の範囲としては、好ましくは1〜30(w/w)、より好ましくは2〜25(w/w)、更に好ましくは3〜20(w/w)である。
【0026】
また、水系溶媒の通液速度は、クロロゲン酸類の回収率向上の観点から、コーヒー豆の質量に対する空間速度(SV)として0.1[hr
-1]以上が好ましく、0.3[hr
-1]以上がより好ましく、0.5[hr
-1]以上が更に好ましく、そして20[hr
-1]以下が好ましく、10[hr
-1]以下がより好ましく、5[hr
-1]以下が更に好ましい。かかる空間速度(SV)の範囲としては、好ましくは0.1〜20[hr
-1]、より好ましくは0.3〜10[hr
-1]、更に好ましくは0.5〜5[hr
-1]であり、0.1〜10[hr
-1]であってもよい。
【0027】
カラム型抽出機から排出された抽出液を回収することにより、本発明のクロロゲン酸類含有組成物を得ることができるが、更に必要により食品工業の分野で通常使用されている固液分離を行うことができる。固液分離としては、例えば、ろ紙ろ過、遠心分離、膜ろ過等が挙げられ、1種又は2種以上を適宜組み合わせて行うことができる。
【0028】
クロロゲン酸類含有組成物の形態としては、例えば、液体、スラリー、半固体、固体等の種々のものが挙げられる。クロロゲン酸類含有組成物は、濃縮液とすることができる。濃縮法としては、例えば、常圧濃縮法、減圧濃縮法、膜濃縮法等が挙げられる。なお、濃縮条件は、濃縮法により適宜選択することができる。また、クロロゲン酸類含有組成物の製品形態を固体とする場合には、噴霧乾燥や凍結乾燥等の公知の方法により乾燥することができる。
【0029】
本発明の製造方法により得られたクロロゲン酸類含有組成物は、下記の特性(i)〜(iii)を具備することができる。
(i)クロロゲン酸類含有組成物は、クロロゲン酸類濃度を0.3質量%、かつpHを3に調整したときの濁度が、好ましくは150NTU以下、より好ましくは120NTU以下、更に好ましくは100NTU以下、より更に好ましくは90NTU以下とすることができる。前記の「濁度が150NTU以下」とは、酸性の透明飲料にクロロゲン酸類濃度が0.3質量%となるように、クロロゲン酸類含有組成物を配合したときも、飲料の美観が損なわれにくい目安を示す。また、前記の「濁度が90NTU以下」とは、酸性の透明飲料に、クロロゲン酸類濃度が0.4質量%となるように、クロロゲン酸類含有組成物を配合したときも、飲料の美観が損なわれにくい目安を示す。ここで、本明細書において「透明飲料」とは、紫外可視分光光度計(UV−1600(株式会社島津製作所製)など)を用いて測定した波長660nmにおける吸光度が、0.06以下であるものをいう。なお、本明細書において「濁度」とは、実施例に記載の方法により測定したものをいう。また、「NTU」とは、ホルマジン濁度標準を使用したホルマジン濁度の測定単位である。
(ii)クロロゲン酸類含有組成物は、風味の観点から、固形分中にクロロゲン酸類を、好ましくは10〜80質量%、より好ましくは25〜75質量%、更に好ましくは30〜60質量%含有することができる。ここで、本明細書において「固形分」とは、試料を105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥して揮発物質を除いた残分をいう。
(iii)クロロゲン酸類含有組成物は、後掲の実施例に記載の方法により算出されるクロロゲン酸類の収率を、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、更に好ましくは70%以上、より更に好ましくは80%以上とすることができる。
【0030】
上記実施形態に関し、本発明は更に以下の製造方法を開示する。
<1>
コーヒー豆を水系溶媒を用いてカラム抽出する工程を含み、
コーヒー豆が、生コーヒー豆、脱カフェイン生コーヒー豆、L値が40以上の焙煎コーヒー豆、及びL値が25以上の脱カフェイン焙煎コーヒー豆から選択される少なくとも1種であって、未粉砕コーヒー豆及び平均粒子径が2mm以上の粉砕コーヒー豆から選択される少なくとも1種である、
クロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
【0031】
<2>
クロロゲン酸類が、好ましくは3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸、5−カフェオイルキナ酸、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸及び5−フェルラキナ酸から選択される少なくとも1種であり、更に好ましくはこれら6種すべてである、前記<1>記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<3>
コーヒー豆の豆種が、好ましくはアラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種及びアラブスタ種から選択される少なくとも1種である、前記<1>又は<2>記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<4>
脱カフェイン処理が、好ましくはスイスウォーター法、超臨界二酸化炭素抽出法又は有機溶媒抽出法であり、更に好ましくはスイスウォーター法又は超臨界二酸化炭素抽出法である、前記<1>〜<3>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<5>
焙煎コーヒー豆のL値が、好ましくは40以上65未満、より好ましくは45以上65未満、更に好ましくは53以上65未満、より更に好ましくは55〜60、殊更に好ましくは55〜58である、前記<1>〜<4>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<6>
脱カフェイン焙煎コーヒー豆のL値が、好ましくは25以上50未満、より好ましくは30〜45、更に好ましくは33〜40である、前記<1>〜<4>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<7>
好ましくはコーヒー豆が粉砕コーヒー豆であり、該粉砕コーヒー豆の平均粒子径が、好ましくは2.5〜7.5mm、より好ましくは3.5〜7.0mm、更に好ましくは4.5〜6.5mm、より更に好ましくは5.5〜6.5mm、殊更に好ましくは6.1〜6.5mmである、前記<1>〜<6>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<8>
好ましくはコーヒー豆が生コーヒー豆又は脱カフェイン生コーヒー豆であって、未粉砕コーヒー豆である、前記<1>〜<7>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<9>
好ましくはコーヒー豆が水蒸気で処理されたものである、前記<1>〜<8>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<10>
水蒸気処理の条件が、F0値として、好ましくは0.5min以上、より好ましくは1.0min以上、更に好ましくは5.0min以上であって、好ましくは250min以下、より好ましくは100min以下、更に好ましくは50minである、前記<9>記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
【0032】
<11>
水蒸気処理の条件が、F0値として、好ましくは0.5〜250min、より好ましくは1.0〜100min、更に好ましくは5.0〜50minである、前記<9>又は<10>記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<12>
好ましくはコーヒー豆が脱気処理されたものである、前記<1>〜<11>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<13>
水系溶媒が、好ましくは水、水溶性有機溶媒、水溶性有機溶媒含有水、ミルク及び炭酸水から選択される少なくとも1種であり、更に好ましくは水である、前記<1>〜<12>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<14>
水溶性有機溶媒が、好ましくはアルコール、ケトン又はエステルであり、より好ましくはアルコールであり、更に好ましくはエタノールである、前記<13>記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<15>
水系溶媒のpHが、好ましくは4〜10、更に好ましくは5〜7である、前記<1>〜<14>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<16>
水系溶媒の温度が、好ましくは75〜98℃、より好ましくは77〜95℃、更に好ましくは77〜90℃、更に好ましくは79〜89℃、より更に好ましくは79〜87℃、殊更に好ましくは80〜85℃である、前記<1>〜<15>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<17>
水系溶媒の通液方向が、好ましくはカラム型抽出機の下方から上方(上昇流)、あるいはカラム型抽出機の上方から下方(下降流)である、前記<1>〜<16>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<18>
水系溶媒の通液量が、コーヒー豆の質量に対する通液倍数(BV)として、好ましくは1〜30(w/w)、より好ましくは2〜25(w/w)、更に好ましくは3〜20(w/w)である、前記<1>〜<17>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<19>
水系溶媒の通液速度が、コーヒー豆の質量に対する空間速度(SV)として、好ましくは0.1〜20[hr
-1]、より好ましくは0.3〜10[hr
-1]、更に好ましくは0.5〜5[hr
-1]であり、0.1〜10[hr
-1]であってもよい、前記<1>〜<18>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<20>
好ましくはカラム型抽出機から排出された抽出液を固液分離する工程を更に有する、前記<1>〜<19>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
【0033】
<21>
固液分離が、好ましくはろ紙ろ過、遠心分離及び膜ろ過から選択される1種又は2種以上である、前記<20>記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<22>
クロロゲン酸類含有組成物の形態が、好ましくは液体、スラリー、半固体又は固体であり、濃縮液であってもよい、前記<1>〜<21>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<23>
クロロゲン酸類含有組成物は、クロロゲン酸類濃度を0.3質量%、かつpHを3に調整したときの濁度が、好ましくは150NTU以下、より好ましくは120NTU以下、更に好ましくは100NTU以下、より更に好ましくは90NTU以下である、前記<1>〜<22>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<24>
クロロゲン酸類含有組成物は、固形分中のクロロゲン酸類の含有量が、好ましくは10〜80質量%、より好ましくは25〜75質量%、更に好ましくは30〜60質量%である、前記<1>〜<23>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
<25>
クロロゲン酸類含有組成物は、クロロゲン酸類の収率が、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、更に好ましくは70%以上、より更に好ましくは80%以上である、前記<1>〜<24>のいずれか一に記載のクロロゲン酸類含有組成物の製造方法。
【実施例】
【0034】
1.クロロゲン酸類(CGA)及びカフェイン(Caf)の分析
(分析機器)
UPLC(日本ウォーターズ(株)製)を使用した。装置の構成ユニットの型番は次の通りである。
・装置 :Waters ACQUITY UPLC
・カラム:ACQUITY UPLC TM C18 2.1×100nm 1.7μm
・検出器:フォトダイオードアレイ検出器(PDA)
【0035】
(分析条件)
・サンプル注入量:10μL
・流量:1.0mL/min
・紫外線吸光光度計検出波長:325nm(クロロゲン酸類)、270nm(カフェイン)
・溶離液A:アセトニトリルを水で希釈してアセトニトリル濃度を5(V/V)%とした溶液であって、0.05M 酢酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、及び10mM 酢酸ナトリウムを含む溶液
・溶離液B:アセトニトリル
【0036】
濃度勾配条件(体積%)
時間 溶離液A 溶離液B
0.0分 100% 0%
2.5分 100% 0%
3.5分 95% 5%
5.0分 95% 5%
6.0分 92% 8%
16.0分 92% 8%
16.5分 10% 90%
19.0分 100% 0%
22.0分 100% 0%
【0037】
(1)クロロゲン酸類(CGA)のリテンションタイム
・3−カフェオイルキナ酸(3−CQA):1.3min
・5−カフェオイルキナ酸(5−CQA):2.1min
・4−カフェオイルキナ酸(4−CQA):2.9min
・3−フェリルキナ酸(3−FQA) :3.3min
・5−フェリルキナ酸(5−FQA) :5.0min
・4−フェリルキナ酸(4−FQA) :5.4min
ここで求めたarea%から5−CQAを標準物質とし、クロロゲン酸類の含有量(質量%)を求めた。
【0038】
(2)カフェイン(Caf)のリテンションタイム
・カフェイン:4.8min
ここで求めたarea%から試薬カフェインを標準物質とし、カフェインの含有量(質量%)を求めた。
【0039】
2.焙煎コーヒー豆のL値の測定
平均粒子径0.3mmに粉砕した試料を、色差計((株)日本電色社製 スペクトロフォトメーター SE2000)を用いて測定した。
【0040】
3.粉砕コーヒー豆の平均粒子径の測定
無作為に10個の粉砕コーヒー豆を取り出し、各豆の長径、短径、及び中間径をノギスで測定し、これらの平均値を平均粒子径とした。ここで「長径」とは、粉砕コーヒー豆の観察面において最も長い部分の長さをいい、また「短径」とは、長径の垂直方向において最も長い部分の長さをいい、更に「中間径」とは、観察面の鉛直方向において最も長い部分の長さをいう。ただし、この値が2mm以下となる場合、「平均粒子径」は、回折・散乱光の強度パターンが粒子の大きさに依存することを利用したレーザ回折・散乱法粒度分布測定装置(LS13 320、BECKMA N COULTER社製)により乾式で測定される体積基準の累積粒度分布曲線において50%(d
50)に相当する粒子径として求めた。
【0041】
4.濁度の分析
クロロゲン酸類含有組成物を、水、又は必要により塩酸及び水酸化ナトリウム水溶液から選ばれる少なくとも1種を用いてクロロゲン酸類濃度を0.3質量%、pHを3に調整した。得られた調整液について、濁度計(Turbidimeter/TN-100、 EUTECH INSTRUMENTS社製)を用いて25℃にて測定した。
【0042】
5.クロロゲン酸類(CGA)収率の算出
クロロゲン酸類含有組成物の収率を、下記式により算出した。なお、下記式において、コーヒー豆とは、各実施例で使用したロブスタ種の未粉砕コーヒー生豆を指す。また、コーヒー豆中のクロロゲン酸類の含有量とは、コーヒー豆を平均粒子径1.4mmに粉砕し、これをカラムに充填した後、95℃の熱水を通液速度(SV)が5[hr
-1]、コーヒー豆の質量に対する通液倍数(BV)が10(w/w)の条件にて通液して回収された液中のクロロゲン酸類量として算出した値をいう。
【0043】
CGA収率(%)=(X×Y/100)/(W×Z/100)×100
【0044】
〔式中、Xはクロロゲン酸類含有組成物の質量(g)、Yはクロロゲン酸類含有組成物中のクロロゲン酸類の含有量(質量%)、Wはコーヒー豆質量(g)、Zはコーヒー豆中のクロロゲン酸類の含有量(質量%)、をそれぞれ示す。〕
【0045】
実施例1
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆45gを、容積208cm
3のカラムに充填した。次に、カラム上方のシャワーノズルからカラムにSV=2[hr
-1]の通液速度にて70℃の熱水を3質量部供給し、充液した。次に、上方のシャワーノズルから70℃の熱水を、通液速度(SV)2[hr
-1]、通液倍数(BV)15(w/w)の条件にて供給すると同時に、カラム下方の排出バルブを開放して「クロロゲン酸類含有組成物」を連続的に抜き出した。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0046】
実施例2
熱水温度を75℃に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0047】
実施例3
熱水温度を80℃に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0048】
実施例4
熱水温度を85℃に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0049】
実施例5
熱水温度を90℃に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0050】
実施例6
熱水温度を95℃に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0051】
実施例7
熱水温度を98℃に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0052】
実施例8
ロブスタ種の未粉砕の脱カフェイン生コーヒー豆(L値44;超臨界処理により製造;Atlantic Coffee Solutions社製;Vietnam Robusta G2 decafe)を使用したこと以外は、実施例4と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0053】
実施例9
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆を粉砕し分級して平均粒子径4.2mmの粉砕生コーヒー豆を得た。次に、粉砕生コーヒー豆45gを用いて、実施例4と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0054】
実施例10
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆を粉砕し分級して平均粒子径6.1mmの粉砕生コーヒー豆を得た。次に、粉砕生コーヒー豆45gを用いて、実施例4と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0055】
実施例11
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆を焙煎して得た焙煎コーヒー豆(L値50)を用いたこと以外は、実施例4と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0056】
比較例1
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆90gを、2Lの四つ口フラスコに投入した。次に、四つ口フラスコに75℃の熱水を、生コーヒー豆に対して1350g投入して4時間撹拌した後、メッシュでろ過し、「クロロゲン酸類含有組成物」を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0057】
比較例2
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆90gを、2Lの四つ口フラスコに投入した。次に、四つ口フラスコに80℃の熱水を、生コーヒー豆に対して1350g投入して4時間撹拌した後、メッシュでろ過し、「クロロゲン酸類含有組成物」を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0058】
比較例3
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆90gを、2Lの四つ口フラスコに投入した。次に、四つ口フラスコに95℃の熱水を、生コーヒー豆に対して1350g投入して4時間撹拌した後、メッシュでろ過し、「クロロゲン酸類含有組成物」を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0059】
比較例4
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆を、カッターミルで粉砕し、メッシュ径1mmの篩と1.7mmの篩を用いて分級して平均粒子径1.4mmの粉砕生コーヒー豆を得た。次に、粉砕生コーヒー豆45gを用いて、実施例4と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【0060】
比較例5
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆を焙煎して得た焙煎コーヒー豆(L値35)を用いたこと以外は、実施例4と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を表1に示す。
【表1】
【0061】
実施例12
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆に対し過熱水蒸気を2.8w/minの速度でカラム下方から供給し、カラム上方へ連続的に排出し、108℃で10分間、水蒸気処理を行った。次に、水蒸気処理後の生コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例4と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を、実施例4の結果とともに表2に示す。
【0062】
実施例13
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆に対し過熱水蒸気を2.8w/minの速度でカラム下方から供給し、カラム上方へ連続的に排出し、118℃で10分間、水蒸気処理を行った。次に、水蒸気処理後の生コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例4と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を、実施例4の結果とともに表2に示す。
【0063】
実施例14
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆に対し過熱水蒸気を2.8w/minの速度でカラム下方から供給し、カラム上方へ連続的に排出処理し、135℃で10分間、水蒸気処理を行った。次に、水蒸気処理後の生コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例4と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を、実施例4の結果とともに表2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】
実施例15
ロブスタ種の未粉砕生コーヒー豆に対し、0.003MPaの減圧下で2質量部の5℃の水と5min接触させるという脱気処理を行った。次に、脱気処理後の生コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例2と同様の操作によりクロロゲン酸類含有組成物を得た。得られたクロロゲン酸類含有組成物について分析を行った。その結果を、実施例2の結果とともに表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】
表1〜3から、コーヒー豆として生コーヒー豆、脱カフェイン生コーヒー豆、L値が40以上の焙煎コーヒー豆、及びL値が25以上の脱カフェイン焙煎コーヒー豆から選択される少なくとも1種であって、未粉砕コーヒー豆及び平均粒子径が2mm以上の粉砕コーヒー豆から選択される少なくとも1種を用い、これを水系溶媒を用いてカラム抽出することで、クロロゲン酸類濃度を飲料の至適濃度に希釈して酸性飲料とした場合にも濁りが発生し難いクロロゲン酸類含有組成物が得られることがわかる。