(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6389960
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】撮像用対物レンズ
(51)【国際特許分類】
G02B 13/04 20060101AFI20180903BHJP
【FI】
G02B13/04 D
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-530373(P2017-530373)
(86)(22)【出願日】2014年9月3日
(65)【公表番号】特表2017-526019(P2017-526019A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(86)【国際出願番号】CN2014085789
(87)【国際公開番号】WO2016033743
(87)【国際公開日】20160310
【審査請求日】2017年3月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】515016891
【氏名又は名称】ハンズ レーザー テクノロジー インダストリー グループ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 家英
(72)【発明者】
【氏名】周 朝明
(72)【発明者】
【氏名】高 云峰
【審査官】
岡田 弘
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−295139(JP,A)
【文献】
特開2006−039259(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00−17/08
G02B 21/02−21/04
G02B 25/00−25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像用対物レンズであって、入射光の伝播方向に沿って同軸に順に配列される第一レンズないし第七レンズから構成され、前記第一レンズはメニスカス状の負レンズであり、前記第二レンズはドラムレンズであり、前記第三レンズはメニスカス状の負レンズであり、前記第四レンズはドラムレンズであり、前記第五レンズは両凹型の負レンズであり、前記第六レンズはメニスカス状の正レンズであり、前記第七レンズは両凸型の正レンズであり、前記第一レンズは第一曲面と第二曲面を含み、前記第二レンズは第三曲面と第四曲面を含み、前記第三レンズは第五曲面と第六曲面を含み、前記第四レンズは第七曲面と第八曲面を含み、前記第五レンズは第九曲面と第十曲面を含み、前記第六レンズは第十一曲面と第十二曲面を含み、前記第七レンズは第十三曲面と第十四曲面を含み、各レンズにおいて2つの曲面はそれぞれレンズの光入射面と光出射面になり、前記第一曲面ないし第十四曲面は入射光の伝播方向に沿って順に配列され、
前記第一曲面ないし第十四曲面の曲率半径は順に、30.5±5%、9.6±5%、250±5%、−26±5%、17±5%、6.7±5%、15.5±5%、−12±5%、−13±5%、20±5%、−30±5%、−10±5%、31±5%、−21±5%であり、前記第一レンズないし第七レンズの中心の厚さは順に、2±5%、9±5%、1.5±5%、9±5%、0.8±5%、2±5%、3±5%であり、それらの単位はミリメートルであることを特徴とする撮像用対物レンズ。
【請求項2】
前記第二曲面と第三曲面の間の光軸上の距離は4.2mm±5%であり、前記第四曲面と第五曲面の間の光軸上の距離は0.2mm±5%であり、前記第六曲面と第七曲面の間の光軸上の距離は5mm±5%であり、前記第八曲面と第九曲面の間の光軸上の距離は2.4mm±5%であり、前記第十曲面と第十一曲面の間の光軸上の距離は1.6mm±5%であり、前記第十二曲面と第十三曲面の間の光軸上の距離は0.2mm±5%であることを特徴とする請求項1に記載の撮像用対物レンズ。
【請求項3】
前記第一レンズないし第七レンズにおいて屈折率とアッベ数との比例値は順に、(1.5/64)±5%、(1.67/32)±5%、(1.61/55)±5%、(1.63/55)±5%、(1.75/27)±5%、(1.62/60)±5%、(1.62/60)±5%であることを特徴とする請求項1に記載の撮像用対物レンズ。
【請求項4】
前記第一レンズないし第七レンズの光通過孔の直径はそれぞれ、18±5%、13±5%、9±5%、9±5%、10±5%、11±5%、14±5%であり、それらの単位はミリメートルであることを特徴とする請求項1に記載の撮像用対物レンズ。
【請求項5】
前記第一曲面から撮像用対物レンズの撮像面までの光軸上の距離は56.9mm±5%であることを特徴とする請求項1に記載の撮像用対物レンズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学技術に関し、特に撮像用対物レンズに関するものである。
【背景技術】
【0002】
撮像の分野において、一部の使用者は広い視野の確保とともに装置の小型化を求めている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、体積が小さく、広い視野を確保することができる撮像用対物レンズを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
撮像用対物レンズであって、入射光の伝播方向に沿って同軸に順に配列される第一レンズないし第七レンズ
から構成され、前記第一レンズはメニスカス状の負レンズであり、前記第二レンズはドラムレンズであり、前記第三レンズはメニスカス状の負レンズであり、前記第四レンズはドラムレンズであり、前記第五レンズは両凹型の負レンズであり、前記第六レンズはメニスカス状の正レンズであり、前記第七レンズは両凸型の正レンズである。前記第一レンズは第一曲面と第二曲面を含み、
前記第二レンズは第三曲面と第四曲面を含み、
前記第三レンズは第五曲面と第六曲面を含み、
前記第四レンズは第七曲面と第八曲面を含み、
前記第五レンズは第九曲面と第十曲面を含み、
前記第六レンズは第十一曲面と第十二曲面を含み、
前記第七レンズは第十三曲面と第十四曲面を含む。各レンズにおいて2つの曲面はそれぞれレンズの光入射面と光出射面になり、
前記第一曲面ないし第十四曲面は入射光の伝播方向に沿って順に配列される。前記第一曲面ないし第十四曲面の曲率半径は順に、30.5±5%、9.6±5%、250±5%、−26±5%、17±5%、6.7±5%、15.5±5%、−12±5%、−13±5%、20±5%、−30±5%、−10±5%、31±5%、−21±5%であり、前記第一レンズないし第七レンズの中心の厚さは順に、2±5%、9±5%、1.5±5%、9±5%、0.8±5%、2±5%、3±5%であり、それらの単位はミリメートルである。
【0005】
本発明の一実施例において、前記第二曲面と第三曲面の間の光軸上の距離は4.2mm±5%であり、前記第四曲面と第五曲面の間の光軸上の距離は0.2mm±5%であり、前記第六曲面と第七曲面の間の光軸上の距離は5mm±5%であり、前記第八曲面と第九曲面の間の光軸上の距離は2.4mm±5%であり、前記第十曲面と第十一曲面の間の光軸上の距離は1.6mm±5%であり、前記第十二曲面と第十三曲面の間の光軸上の距離は0.2mm±5%である。
【0006】
本発明の一実施例において、前記第一レンズないし第七レンズにおいて屈折率とアッベ数との比例値は順に、(1.5/64)±5%、(1.67/32)±5%、(1.61/55)±5%、(1.63/55)±5%、(1.75/27)±5%、(1.62/60)±5%、(1.62/60)±5%である。
【0007】
本発明の一実施例において、前記第一レンズないし第七レンズの光通過孔の直径はそれぞれ、18±5%、13±5%、9±5%、9±5%、10±5%、11±5%、14±5%であり、それらの単位はミリメートルである。
【0008】
本発明の一実施例において、前記第一曲面から撮像用対物レンズの撮像面までの光軸上の距離は56.9mm±5%である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の撮像用対物レンズは、厚さが非常に厚いドラムレンズを用いて、視野角が非常に大きな撮像用対物レンズを得ることができる。本発明の撮像用対物レンズは、口径比が大きく、体積が小さく、撮影距離が長いという特徴を有しているので、撮像用対物レンズのイメージフィールドの平面性とともに、大きな口径比、小型化の実現および長い撮影距離を確保することができる。本発明は画幅が3.33cmである撮像システムに用いることができ、様々な感光性媒体、例えばCCD、感光性フィルムなどに応用できる。特に、像質に対する要求が高く、体積の小型化が求められる撮像システムに用いることができる。
【0010】
図面に示された本発明の好適な実施例の技術的事項によって本発明を具体的に説明することにより、本発明の目的、特徴および発明の効果をよく理解することができる。図面において、同様の符号は同様の部分を示す。下記図面は、実際の製品のサイズ比によって描いたものではなく、本発明の趣旨を十分表すために描かれている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施例の撮像用対物レンズの構造を示す図である。
【
図2】
図1の撮像用対物レンズのM.T.F伝達関数を示す図である。
【
図3】
図1の撮像用対物レンズの色分散および変形曲線を示す図である。
【
図4】
図1の撮像用対物レンズの収差スポットダイヤグラムである。
【
図5a】
図4に示すスポットの局部を示す拡大図である。
【
図5b】
図4に示すスポットの局部を示す拡大図である。
【
図5c】
図4に示すスポットの局部を示す拡大図である。
【
図5d】
図4に示すスポットの局部を示す拡大図である。
【
図5e】
図4に示すスポットの局部を示す拡大図である。
【
図5f】
図4に示すスポットの局部を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明をよく理解してもらうため、以下、図面を参照しながら本発明の実施例をより詳細に説明する。図面には本発明の好適な実施例が示されているが、本発明は異なる実施形態によって実施することができ、下記の実施例のみに限定されるものではない。下記実施例を示す目的は、本発明の技術的事項をより詳細に理解してもらうことにある。特別な説明がない限り、本文に記載されている技術用語と科学用語は本発明の技術分野の技術者が常用する用語の意味を示す。本発明の明細書に記載されている用語は本発明の具体的な実施例を説明するためのものであり、本発明を限定する意図はない。本発明中の「及び/或いは」と言う用語は、一個または複数個の関連事項のあらゆる組合せを意味する。
【0013】
注意されたいのは、本明細書中の光の伝播方向は図面中左側から右側に向かうということである。レンズの曲率半径の正負は曲面の球心の位置と、曲面と主光軸との交点との位置関係によって定義され、曲面の球心が該交点の左側に位置するときは、曲率半径は負数になり、逆に、曲面の球心が該交点の右側に位置するときは、曲率半径は正数になる。レンズの左側には物体が位置しており、レンズの右側には撮像が位置している。正レンズとはレンズの中心の厚さが辺縁の厚さより厚いレンズを指し、負レンズとはレンズの中心の厚さが辺縁の厚さより薄いレンズを指す。
【0014】
図1は本発明の一実施例の撮像用対物レンズの構造を示す図である。説明を簡単にするため、該図面において本発明に係る部分のみを示している。入射光の伝播方向に沿って同軸に順に配列される第一レンズL1、第二レンズL2、第三レンズL3、第四レンズL4、第五レンズL5、第六レンズL6および第七レンズL7を含む。第一レンズL1はメニスカス状の負レンズであり、第二レンズL2はドラムレンズであり、第三レンズL3はメニスカス状の負レンズであり、第四レンズL4はドラムレンズであり、第五レンズL5は両凹型の負レンズであり、第六レンズL6はメニスカス状の正レンズであり、第七レンズL7は両凸型の正レンズである。第一レンズL1は第一曲面S1と第二曲面S2を含み、第二レンズL2は第三曲面S3と第四曲面S4を含み、第三レンズL3は第五曲面S5と第六曲面S6を含み、第四レンズL4は第七曲面S7と第八曲面S8を含み、第五レンズL5は第九曲面S9と第十曲面S10を含み、第六レンズL6は第十一曲面S11と第十二曲面S12を含み、第七レンズL7は第十三曲面S13と第十四曲面S14を含む。各レンズにおいて2つの曲面はそれぞれレンズの光入射面と光出射面になり、第一曲面S1ないし第十四曲面S14は入射光の伝播方向に沿って順に配列されている。
【0015】
具体的に、本発明の一実施例において、第一レンズL1の第一曲面S1は物体側へ突出しており、曲率半径は30.5mmであり、第二曲面S2の湾曲方向は第一曲面S1と同様であり、曲率半径は9.6mmである。第一レンズL1の中心の厚さd1(すなわち第一レンズL1の光軸上の厚さ)は2mmである。第一レンズL1の屈折率Nd1とアッベ数Vd1の比例値は1.5/64である。第一レンズL1の光通過孔の直径Φは18mmである。上記した各パラメーターは希望値であり、いずれも5%程度の公差を許容する。すなわち、上記した各パラメーターは希望値の±5%の範囲内で変化することができる。
【0016】
第二レンズL2の第三曲面S3は物体側へ突出しており、曲率半径は250mmであり、第四曲面S4は撮像側へ突出しており、曲率半径は−26mmである。第二レンズL2の中心の厚さd3は9mmである。第二レンズL2の屈折率Nd2とアッベ数Vd2の比例値は1.67/32である。第二レンズL2の光通過孔の直径Φは13mmである。第二レンズL2と第一レンズL1の間の光軸上の距離d2は4.2mmである。第二レンズL2の各パラメーターの公差の範囲も5%である。
【0017】
第三レンズL3の第五曲面S5は物体側へ突出しており、曲率半径は17mmであり、第六曲面S6の湾曲方向は第五曲面S5と同様であり、曲率半径は6.7mmである。第三レンズL3の中心の厚さd5は1.5mmである。第三レンズL3の屈折率Nd3とアッベ数Vd3の比例値は1.61/55である。第三レンズL3の光通過孔の直径Φは9mmである。第三レンズL3と第二レンズL2の間の光軸上の距離d4は0.2mmである。第三レンズL3の各パラメーターの公差の範囲も5%である。
【0018】
第四レンズL4の第七曲面S7は物体側へ突出しており、曲率半径は15.5mmであり、第八曲面S8は第七曲面S7に対して外側へ突出しており、曲率半径は−12mmである。第四レンズL4の屈折率Nd4とアッベ数Vd4の比例値は1.63/55であり、第四レンズL4の中心の厚さd7は9mmである。第四レンズL4の光通過孔の直径Φは9mmである。第四レンズL4と第三レンズL3の間の光軸上の距離d6は5mmである。第四レンズL4の各パラメーターの公差の範囲も5%である。
【0019】
第五レンズL5の第九曲面S9は撮像側へ突出しており、曲率半径は−13mmであり、第十曲面S10は第九曲面S9に対して内側へ凹んでおり、曲率半径は20mmである。第五レンズL5の屈折率Nd5とアッベ数Vd5の比例値は1.75/27であり、第五レンズL5の中心の厚さd9は0.8mmである。第五レンズL5の光通過孔の直径Φは10mmである。第五レンズL5と第四レンズL4の間の光軸上の距離d8は2.4mmである。第五レンズL5の各パラメーターの公差の範囲も5%である。
【0020】
第六レンズL6の第十一曲面S11は撮像側へ突出しており、曲率半径は−30mmであり、第十二曲面S12は撮像側へ突出しており、曲率半径は−10mmである。第六レンズL6の屈折率Nd6とアッベ数Vd6の比例値は1.62/60であり、第六レンズL6の中心の厚さd11は2mmである。第六レンズL6の光通過孔の直径Φは11mmである。第六レンズL6と第五レンズL5の間の光軸上の距離d10は1.6mmである。第六レンズL6の各パラメーターの公差の範囲も5%である。
【0021】
第七レンズL7の第十三曲面S13は物体側へ突出しており、曲率半径は31mmであり、第十四曲面S14は撮像側へ突出しており、曲率半径は−21mmである。第七レンズL7の屈折率Nd7とアッベ数Vd7の比例値は1.62/60であり、第七レンズL7の中心の厚さd13は14mmである。第七レンズL7の光通過孔の直径Φは14mmである。第七レンズL7と第六レンズL6の間の光軸上の距離d12は0.2mmである。第七レンズL7の各パラメーターの公差の範囲も5%である。
【0022】
前記撮像用対物レンズは、λ=550nmの緑色光、λ=486nmの青色光、λ=656nmの赤色光に対して色収差を解消できるように設けられている。撮像用対物レンズの全長(すなわち、第一曲面S1から撮像用対物レンズの像面までの光軸上の距離)L=56.9mmであり、これは5%の公差を有することができる。
【0023】
前記撮像用対物レンズの焦点距離はf=110mmであり、口径比はD/f=1:2.8であり、視野角は2ω=72度である。
【0024】
撮像用対物レンズの分野において、非常に厚い正レンズを使用するのは好ましくない。なぜならそれにより像面の湾曲が増加し、これを平面に補正することができず、大視野角の撮像用対物レンズを得ることができないからである。本発明の撮像用対物レンズはそのような技術的問題を克服し、非常に厚い厚みを有するドラムレンズにより視野角が非常に大きい撮像用対物レンズを得ることができる。また、本発明の撮像用対物レンズは、口径比が大きく、体積が小さく、撮影距離が長いという特徴を有しているので、撮像用対物レンズのイメージフィールドの平面性とともに、大きな口径比、小型化の実現および長い撮影距離を確保することができる。本発明は画幅が3.33cmの撮像システムに用いることができ、かつ様々な感光性媒体、例えばCCD、感光性フィルムなどに応用できる。特に、像質に対する要求が高く、体積の小型化が求められる撮像システムに用いることができる。また、前記撮像用対物レンズは一般の光学材料のみで製造された複数のレンズを用いることで、製造コストを低減することができる。
【0025】
図2は
図1の撮像用対物レンズのM.T.F伝達関数を示す図である。この図において、横座標は解像度を示し、単位がラインペア・パー・ミリメートルであり、TSは視野を示し、単位は度である。
図2に示すとおり、解像度が20ラインペア・パー・ミリメートルになるとき、M.T.Fは依然として0.6以上で、非常に理想的な状態にある。
図3は
図1の撮像用対物レンズの色分散および変形曲線を示す図であり、この縦座標+Yは視野のサイズを示す。この図には撮像用対物レンズの細い光束の収差が示されており、変形量の最大値は2%より小さい。XT、YSが最もわるいときもこの数値は0.3mmより小さい。
図4は
図1の撮像用対物レンズの収差スポットを示す図であり、この図には撮像用対物レンズの広い光束の収差が示されている。
図5a〜
図5fは
図4の撮像用対物レンズのスポットの局部を示す拡大図であり、このうち
図5aには長さ200マイクロメートルの目盛りが示されている。
図5a〜
図5fの各図には視野角(単位は度)と撮像面の画像の直径(単位はナノメートル)が示されている。図に示されるとおり、撮像用対物レンズの幾何スポットの最大値は十数マイクロメートルにしか達していない。すなわち、撮像面の全域において、像質は理想的な状態に達している。
【0026】
以上、上述した実施例により本発明の好適な実施例を詳述してきたが、本発明の構成は前記実施例のみに限定されるものではない。本技術分野の当業者は本発明の要旨を逸脱しない範囲内で設計の変更等を行うことができ、このような設計の変更等があっても本発明に含まれることは勿論である。本発明の保護範囲は後述する特許請求の範囲が定めたものを基準にする。