(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6389984
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】ジャンパ線製作器
(51)【国際特許分類】
B21F 1/00 20060101AFI20180903BHJP
H05K 13/04 20060101ALI20180903BHJP
【FI】
B21F1/00 D
H05K13/04 F
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-58993(P2018-58993)
(22)【出願日】2018年3月6日
【審査請求日】2018年3月6日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518103444
【氏名又は名称】小林 大悟
(73)【特許権者】
【識別番号】518103477
【氏名又は名称】遠藤 拓馬
(73)【特許権者】
【識別番号】518103536
【氏名又は名称】竹内 隼斗
(73)【特許権者】
【識別番号】518103503
【氏名又は名称】藤澤 翔
(73)【特許権者】
【識別番号】518103569
【氏名又は名称】後藤 涼平
(73)【特許権者】
【識別番号】518103581
【氏名又は名称】中村 亮太
(72)【発明者】
【氏名】小林 大悟
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 拓馬
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 翔
(72)【発明者】
【氏名】竹内 隼斗
(72)【発明者】
【氏名】後藤 涼平
(72)【発明者】
【氏名】中村 亮太
【審査官】
石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】
特開平5−343895(JP,A)
【文献】
実開昭58−164297(JP,U)
【文献】
実開昭54−63146(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21F 1/00
H05K 13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルをハンドルベースに押し下げることにより、線材を所定のピッチを有するコの字状のジャンパ線に成形するジャンパ線製作器であって、
ハンドルと、
ハンドルの下に配置し、ハンドルの一端と回動自在に連結するハンドルベースと、
ハンドルの下に配置し、固定具を中心に回動自在に取り付けるドライバと
を有し、
ドライバは、固定具を中心に放射方向に配置する複数の腕を備え、
各腕は、下面に線材成形部Aを配置し、線材成形部Aは、腕を選択することにより異なるピッチのジャンパ線に成形するように、腕毎にサイズが異なり、
ハンドルベースの上面には、ハンドルを押し下げたとき、ハンドルの下に配置する線材成形部Aが到達する位置に線材成形部Bを配置し、
線材成形部A及び線材成形部Bは、いずれか一方が凹状部を備え、他方が前記凹状部の内側に収まる凸状部を備えるジャンパ線製作器であり、
ジャンパ線を製作するときは、
製作するジャンパ線のピッチに合った線材成形部Aを備える腕を選択し、
選択した腕がハンドルの下に配置するように、ドライバを固定具によりハンドルに固定し、
選択した線材成形部Aのサイズに合った線材成形部Bをハンドルベースに取り付け、
線材成形部Aと線材成形部Bとを離した状態で、所定の長さの線材を線材成形部B上に載置し、
ハンドルを押し下げ、線材成形部Aと線材成形部Bにおける凸状部が凹状部に線材を挟んだ状態で緩挿することにより線材をコの字状に成形し、
ハンドルを引き上げる
ことを特徴とするジャンパ線製作器。
【請求項2】
ドライバは、3本〜5本の腕を備える請求項1に記載のジャンパ線製作器。
【請求項3】
ハンドルは、下面に凹部又は凸部を有し、ドライバは、上面に凸部又は凹部を有し、選択した腕がハンドルの下に配置するように、ドライバを固定具によりハンドルに固定すると、前記凹部に前記凸部が嵌合する請求項1又は2に記載のジャンパ線製作器。
【請求項4】
線材成形部Bは、線材を載置する位置に溝を有する請求項1〜3のいずれかに記載のジャンパ線製作器。
【請求項5】
線材成形部A及び線材成形部Bにおける凸状部は、天面が曲面である請求項1〜4のいずれかに記載のジャンパ線製作器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コの字状のジャンパ線を製作するジャンパ線製作器に関し、特に、異なるピッチのジャンパ線を効率よく製作することができ、小型、軽量で構造がシンプルなジャンパ線製作器に関する。
【背景技術】
【0002】
ジャンパ線は、ユニバーサル基板、プリント基板又は制御盤等において、離れた電気回路間をつなぐことにより、電路にショートカット(ジャンプ)を設けるときに使用する。ユニバーサル基板等は、部品を取り付けるためのランドが縦横に整然と配置し、隣り合うランド間の距離(ピッチ)は、0.1inピッチ(2.54mmピッチ)、1.87mmピッチ、2.5mmピッチ、4mmピッチ等があり、多種類である。
【0003】
このため、0.1inピッチの基板にコの字状のジャンパ線を接続する場合、ジャンパ線の隣り合う2本の足の間隔(ピッチ)は、接続するランド間の距離に合わせて、0.1inピッチ、0.2inピッチ、0.3inピッチ、0.4inピッチ等の様々なピッチのジャンパ線を用意する必要がある。したがって、0.1inピッチ以外の基板に使用する場合も併せて考慮すると、ピッチの異なる種々のジャンパ線が必要になる。
【0004】
連続したワイヤを切断して、コの字状のジャンパ線を製作するジャンパ線製作器が知られている(特許文献1参照)。このジャンパ線製作器は、まず、連続したワイヤを、ジャンパ線の形成に必要な長さだけ案内筒の前方に突き出し、後退防止機構によりワイヤの後退を防止しながら、ワイヤ保持機構によりワイヤを固定し、所定の長さにワイヤを切断する。次に、切断した部分ワイヤの両端をパンチにより直角に折り曲げてコの字状のジャンパ線を製作し、その後、製作したジャンパ線を排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−195898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたジャンパ線製作器は、ピッチの異なるジャンパ線を製作するときに、その都度、製作するジャンパ線のピッチに合わせて、前方筒及びパンチ等の位置を調整する必要がある。したがって、様々なピッチのコの字状のジャンパ線を製作する場合には、作業効率が低下する。また、特許文献1に記載されたジャンパ線製作器では、機構上、ジャンパ線を一度に1本ずつ順次製作するため、作業性が低い。さらに、実験室や研究室等のデスク上でジャンパ線を簡易に製作するときは、特許文献1に記載されたジャンパ線製作器より、機械構造が簡単で、小型かつ軽量の製作器の方が好ましい。
【0007】
本発明の課題は、様々なピッチのコの字状のジャンパ線を製作する場合においても、作業効率が高く、必要に応じて複数本のジャンパ線をまとめて製作できるジャンパ線製作器を提供することにある。また、本発明は、機械構造が簡単で、小型かつ軽量のジャンパ線製作器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のジャンパ線製作器は、ハンドルをハンドルベースに押し下げることにより、線材を所定のピッチを有するコの字状のジャンパ線に成形する。このジャンパ線製作器は、ハンドルと、ハンドルの下に配置し、ハンドルの一端と回動自在に連結するハンドルベースと、ハンドルの下に配置し、固定具を中心に回動自在に取り付けるドライバとを有する。ドライバは、固定具を中心に放射方向に配置する複数の腕を備え、各腕は、下面に線材成形部Aを配置し、線材成形部Aは、腕を選択することにより異なるピッチのジャンパ線に成形するように、腕毎にサイズが異なる。ハンドルベースの上面には、ハンドルを押し下げたとき、ハンドルの下に配置する線材成形部Aが到達する位置に線材成形部Bを配置する。線材成形部A及び線材成形部Bは、いずれか一方が凹状部を備え、他方が凹状部の内側に収まる凸状部を備える。
【0009】
ジャンパ線を製作するときは、製作するジャンパ線のピッチに合った線材成形部Aを備える腕を選択し、選択した腕がハンドルの下に配置するように、ドライバを固定具によりハンドルに固定する。また、選択した線材成形部Aのサイズに合った線材成形部Bをハンドルベースに取り付け、線材成形部Aと線材成形部Bとを離した状態で、所定の長さの線材を線材成形部B上に載置する。次に、ハンドルを押し下げ、線材成形部Aと線材成形部Bにおける凸状部が凹状部に線材を挟んだ状態で緩挿することにより線材をコの字状に成形し、ハンドルを引き上げる。
【0010】
したがって、ドライバの腕を選択し、ハンドルに固定し、線材成形部Bを取り付けた後、ハンドルを押し下げるという簡易な操作により、様々なピッチのコ字状のジャンパ線を製作できる。また、他のピッチのジャンパ線は、他のドライバに取り換えることにより容易に製作することができる。このため、様々なピッチのコの字状のジャンパ線を作業効率良く製作することができる。一方、線材成形部Aは、各腕が伸びる放射方向に向かって幅を持たせ、線材成形部Aのサイズに合った線材成形部Bを使用することにより、複数の線材を線材成形部B上に載置して、一度に複数本の同一ピッチのジャンパ線を製作することができる。また、本発明のジャンパ線製作器は、ハンドルと、ハンドルベースと、ドライバと、を主要構成要素とし、機械構造が簡単で、小型かつ軽量である。
【0011】
ドライバの腕の数は、異なるピッチのコの字状のジャンパ線を、作業効率良く製作する点で、3本以上が好ましい。一方、腕の数を多くすると、ドライバの構造が複雑になり、重量も大きくなるため、腕の数は、5本以下が好ましい。ハンドルは、下面に凹部又は凸部を有し、ドライバは、上面に凸部又は凹部を有し、選択した腕がハンドルの下に配置するように、ドライバを固定具によりハンドルに固定すると、凹部に凸部が嵌合する態様が好ましい。かかる態様は、固定具により固定するとき、ハンドルとドライバとの位置決めが行い易く、固定した後、ハンドルとドライバのズレを抑えることができる。
【0012】
線材成形部Bが、線材を載置する位置に溝を有する態様は、線材を所定の位置に保持するため、コの字状のジャンパ線を製作する上で有利である。線材成形部A及び線材成形部Bにおける凸状部の天面が曲面である態様は、コの字状のジャンパ線の隣り合う2本の足をつなぐ線が曲線であるジャンパ線を容易に製作することができる点で好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、様々なピッチのコの字状のジャンパ線を作業効率良く製作することができる。また、一度に複数本の同一ピッチのジャンパ線を製作することができる。本発明のジャンパ線製作器は、ハンドルと、ハンドルベースと、ドライバと、を主要構成要素とし、機械構造が簡単で、小型かつ軽量である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明のジャンパ線製作器の構造を示す概念図である。
【
図2】本発明のジャンパ線製作器におけるハンドルとドライバの構成を示す概念図である。
【
図3】本発明のジャンパ線製作器において、ハンドルベースに線材成形部Bを取り付ける方法を示す概念図である。
【
図4】本発明のジャンパ線製作器における線材成形部Aと線材成形部Bの構成を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明のジャンパ線製作器の構造を示す概念図である。本発明のジャンパ線製作器は、
図1に示すように、ハンドル1と、ハンドルベース2と、ドライバ3と、固定具4と、を備え、ハンドル1をハンドルベース2に押し下げることにより、線材を所定のピッチを有するコの字状のジャンパ線に成形する。所定のピッチを有するコの字状のジャンパ線とは、コの字状に成形したジャンパ線の隣り合う2本の足の間隔が所定のピッチであるジャンパ線をいう。
【0016】
ハンドルベース2は、ハンドル1の下に配置し、ハンドル1の一端と回動自在に連結する。
図1に示す例では、ハンドル1とハンドルベース2とは、軸1aにより回動自在に連結する。また、ハンドル1をハンドルベース2に向かって押し下げないときは、ハンドル1がハンドルベース2から離れた状態で保持されるように、板バネ1bを配置している。板バネ1bのほか、スプリング等の付勢材料を好ましく使用することができる。
【0017】
ドライバ3は、ハンドル1の下に配置し、固定具4を中心に回動自在に取り付けられる。固定具4は、ドライバ3とハンドル1とを固定する機能を有するが、固定具4を緩めると、ドライバ3は、固定具4を中心に回動自在に保持され、固定具4をさらに緩めると、ハンドル1からドライバ3を分離することができ、新しいドライバと交換することができる。
【0018】
ドライバ3は、固定具4を中心に放射方向に配置する複数の腕3b,3cを備える。
図1には、ドライバ3が4本の腕を備える例を示す。各腕は、下面に線材成形部A(図中の3a1,3b1)を配置し、線材成形部Aは、腕を選択することによって異なるピッチのジャンパ線に成形するように、腕毎にサイズが異なる。また、ハンドルベース2の上面には、ハンドル1を押し下げたとき、ハンドル1の下に配置する線材成形部A(図中の3a1)が到達する位置に線材成形部B(図中の5)を配置する。線材成形部A及び線材成形部Bは、いずれか一方が凹状部を備え、他方が凹状部の内側に収まる凸状部を備える。
図1に例示するジャンパ線製作器では、線材成形部Aが凹状部を備え、線材成形部Bが凸状部を備えるが、線材成形部Aが凸状部を備え、線材成形部Bが凹状部を備える態様でも、本発明の効果を得ることができる。
【0019】
ジャンパ線を製作するときは、製作するジャンパ線のピッチに合った線材成形部Aを備える腕を選択し、選択した腕がハンドル1の下に配置するように、ドライバ3を固定具4によりハンドル1に固定する。また、選択した線材成形部Aのサイズに合った線材成形部Bをハンドルベース2に取り付け、線材成形部Aと線材成形部Bとを離した状態で、予め所定の長さに切断した線材を線材成形部B上に載置する。その後、ハンドル1を押し下げ、線材成形部Aと線材成形部Bにおける凸状部が凹状部に線材を挟んだ状態で緩挿することにより線材をコの字状に成形し、ハンドル1を引き上げることにより、所定のピッチのジャンパ線を製作する。成形後、必要に応じてジャンパ線の足の長さを切り揃えることができる。
【0020】
図4は、本発明のジャンパ線製作器における線材成形部Aと線材成形部Bの構成を示す概念図である。
図4(a)に示す例では、ドライバの腕3aの下面に配置する線材成形部A(図中の3a1)には凹状部があり、ハンドルベース2の上面に配置する線材成形部B(図中の5a)には凸状部がある。線材成形部B上に線材6を載置し、ハンドルを押し下げることにより、凸状部が凹状部に線材を挟んだ状態で緩挿し、線材をコの字状に成形する。緩挿するとは、ゆるやかに挿入すること、すなわち挿入した後の状態がゆるやかになるように差し入れることをいう。成形後のジャンパ線は、成形部に付着する傾向があるが、
図4(a)に示すように、緩挿することにより、線材成形部A(図中の3a1)と線材成形部B(図中の5a)との間で、線材6は空間的に余裕のある状態にあり、ジャンパ線を取り出しやすくなる。また、緩挿することにより、コの字状のジャンパ線の屈曲部の断線を抑えることができる。
【0021】
図2は、本発明のジャンパ線製作器におけるハンドルとドライバの構成を示す概念図である。
図2に示すように、ドライバは、ハンドル1の下に配置し、固定具4を中心に回動自在に取り付けられる。また、
図2に示す例では、ドライバは、固定具4を中心に放射方向に配置する4本の腕3a,3b,3c,3dを備え、各腕は、下面に線材成形部A(図中の3a1,3b1,3c1,3d1)を配置する。
【0022】
図2に示す例では、線材成形部A(図中の3a1)は、0.5inピッチのジャンパ線に成形することができ、線材成形部A(図中の3b1)は、0.2inピッチのジャンパ線に成形することができる。また、線材成形部A(図中の3c1)は、0.3inピッチのジャンパ線に成形することができ、線材成形部A(図中の3d1)は、0.4inピッチのジャンパ線に成形することができる。したがって、線材成形部Aは、腕を選択することにより、異なるピッチのジャンパ線に成形するように、腕毎にサイズが異なる。
【0023】
ジャンパ線を製作するときは、製作するジャンパ線のピッチに合った線材成形部Aを備える腕を選択し、選択した腕がハンドルの下に配置するように、ドライバを固定具によりハンドルに固定する。ハンドルベースには、選択した線材成形部Aのサイズに合った線材成形部Bを取り付け、所定の長さの線材を線材成形部B上に載置し、ハンドルを押し下げて、線材をコの字状に成形する。したがって、ドライバの腕を選択し、ハンドルに固定し、線材成形部Bを取り付けた後、ハンドルを押し下げるという簡易な操作により、様々のピッチのコ字状のジャンパ線を製作できる。
【0024】
図2の例では、0.2inピッチのジャンパ線、0.3inピッチのジャンパ線、0.4inピッチのジャンパ線と0.5inピッチのジャンパ線を簡易な操作で製作することができる。また、他のピッチのジャンパ線は、他のドライバに取り換えることにより容易に製作することができる。したがって、様々なピッチのコの字状のジャンパ線を作業効率良く製作することができる。
【0025】
図2に示すジャンパ線製作器では、線材成形部A(図中の3a1)のように、線材成形部Aを、腕3aの下面の一部に配置する。また、線材成形部A(図中の3b1)のように、腕3bの下面の全面に配置することもできる。線材成形部Aは、各腕が伸びる放射方向に向かって幅を持たせ、線材成形部Aのサイズに合った線材成形部Bを使用することにより、複数の線材を線材成形部B上に載置して、一度に複数本の同一ピッチのジャンパ線を製作することができるため、作業効率を高めることができる。
【0026】
本発明のジャンパ線製作器は、
図1に例示するように、ハンドル1と、ハンドルベース2と、ドライバ3と、を主要構成要素とし、機械構造が簡単で、事務用品として使用する中型程度のステープラーと同様に、小型かつ軽量である。したがって、実験室や研究室等のデスク上で、誰でも平易にジャンパ線を製作することができる。
【0027】
ドライバは、固定具を中心に放射方向に配置する複数の腕を備える。腕の数は、異なるピッチのコの字状のジャンパ線を、作業効率良く製作する点で、3本以上が好ましい。一方、腕の数を多くすると、ドライバの構造が複雑になり、重量も大きくなる。このため、腕の数は、5本以下とし、他のピッチのジャンパ線は、他のドライバに取り換えることにより制作する態様が好ましい。
【0028】
ハンドルは、下面に凹部又は凸部を有し、ドライバは、上面に凸部又は凹部を有し、選択した腕がハンドルの下に配置するように、ドライバを固定具によりハンドルに固定すると、凹部に凸部が嵌合する態様が好ましい。かかる態様は、固定具により固定するとき、ハンドルとドライバとの位置決めを行い易く、固定した後、ハンドルとドライバのズレを抑えることができる。
図2には、ハンドル1が下面に凹部(図示していない。)を有し、ドライバが上面に凸部7を有する態様を例示する。配置する凸部としては、固定式の突起のほか、板バネ又はボールプランジャーを好ましく使用することができる。
【0029】
図3は、本発明のジャンパ線製作器において、ハンドルベースに線材成形部Bを取り付ける方法を示す概念図である。
図3(a)は、取り付ける方法を示し、
図3(b)、
図3(c)、
図3(d)と
図3(e)は、取り付ける線材成形部Bの種類を示す。
図3(a)に示すように、所定の長さに切断した線材6を、矢印10に沿って線材成形部B(図中の5)上に載置した後、線材6をコの字状に成形する。したがって、線材成形部Bの幅Wによりコの字状のジャンパ線のピッチが決まる。幅Wの相違により、
図3(b)に例示する線材成形部Bは、0.2inピッチのジャンパ線に成形し、
図3(c)に例示する線材成形部Bは、0.3inピッチのジャンパ線に成形することができる。また、
図3(d)に例示する線材成形部Bは、0.4inピッチのジャンパ線に成形し、
図3(e)に例示する線材成形部Bは、0.5inピッチのジャンパ線に成形することができる。
【0030】
これらの線材成形部Bのうち、線材成形部Aのサイズに合った線材成形部Bをハンドルベースに取付ける。
図3(a)は、線材成形部B(図中の5)の底部の形状に合わせて、ハンドルベース2に空孔部2aを形成し、線材成形部B(図中の5)を、ハンドルベース2に水平方向(矢印9の方向)に挿入して取り付ける態様を例示する。空孔部2aには、ボールプランジャー2bが設けられ、線材成形部Bの底面には、線材成形部Bを挿入した後、ボールプランジャー2bが配置する位置に孔部(図示していない。)が設けられているため、コの字状のジャンパ線を形成するときに、線材成形部Bの位置を保持することができる。
【0031】
図3に示す例では、線材成形部B(図中の5)は、線材を載置する位置に溝5bを有し、線材を所定の位置に保持するため、所定のピッチを有するコの字状のジャンパ線を製作する上で有利である。溝5bを複数有する態様は、一度に同一ピッチのジャンパ線を製作する上で好ましい。また、溝5bを複数有する態様においても、そのうちの1本の溝のみを使用してジャンパ線を製作することも可能である。
【0032】
図4は、本発明のジャンパ線製作器における線材成形部Aと線材成形部Bの構成を示す概念図である。
図4(b)に示す例では、ドライバの腕3eの下面に配置する線材成形部A(図中の3e1)には凹状部があり、ハンドルベース2の上面に配置する線材成形部B(図中の5e)には凸状部がある。また、
図4(b)では、線材成形部B(図中の5e)における凸状部は、天面が曲面である。線材成形部B上に線材6を載置し、ハンドルを押し下げることにより、凸状部が凹状部に線材を挟んだ状態で緩挿し、線材をコの字状に成形する。得られるコの字状のジャンパ線は、隣り合う2本の足をつなぐ線が曲線であり、かかるジャンパ線を容易に製作することができる。線材成形部Aに凸状部があり、凸状部の天面が曲面である態様においても同様である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
様々なピッチのコの字状のジャンパ線を製作する場合においても、作業効率が高く、必要に応じて複数本のジャンパ線をまとめて製作可能なジャンパ線製作器を提供することができる。
【符号の説明】
【0034】
1 ハンドル
2 ハンドルベース
3 ドライバ
3a,3b, 腕
3a1,3b1 線材成形部A
4 固定具
5 線材成形部B
5b 溝
6 線材
【要約】
【課題】様々なピッチのコの字状のジャンパ線を作業効率良く製作することができるジャンパ線製作器を提供する。
【解決手段】本発明のジャンパ線製作器は、ハンドルと、ハンドルベースと、ハンドルの下に配置し、固定具を中心に回動自在に取り付けるドライバとを有する。ドライバは、固定具を中心に放射方向に配置する複数の腕を備え、各腕は下面に線材成形部Aを配置し、線材成形部Aは、腕を選択することにより異なるピッチのジャンパ線に成形するように、腕毎にサイズが異なる。ハンドルベースの上面には、ハンドルを押し下げたとき、線材成形部Aが到達する位置に線材成形部Bを配置し、線材成形部A及び線材成形部Bは、いずれか一方が凹状部を備え、他方が凹状部の内側に収まる凸状部を備える。
【選択図】
図1