【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 掲載年月日/平成28年10月31日 掲載アドレス/ https://blog.openlogi.com/page/2/ https://www.openlogi.com/
【文献】
遠藤 八郎,物流マンのためのパソコン活用実践講座−88−,MATERIAL FLOW,日本,株式会社流通研究社,2001年10月 1日,第42巻 第10号,P54-56
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態による倉庫管理サーバ、倉庫管理方法及び倉庫管理プログラムは、以下のような構成を備える。
[項目1]
ネットワークを介して、少なくとも倉庫端末及びユーザ端末と通信可能に接続された倉庫管理サーバであって、
少なくとも対象物を特定するための情報名及び在庫数を含む倉庫データベースと、
前記ユーザ端末から前記対象物の検品タイプ情報及び入庫数を含む入庫依頼情報を受け付ける受付部と、
前記入庫依頼情報を前記倉庫端末に送信する送信部と、
前記検品タイプ情報に基づいて、送信した前記入庫数と前記倉庫に入荷された入荷数とを前記倉庫端末を介して倉庫内作業者に検品させる検品部と、
前記検品の結果を前記倉庫端末から受信する受信部と、
前記結果に基づいて、前記倉庫データベースを更新する更新部と、を備える、
倉庫管理サーバ。
[項目2]
項目1に記載の倉庫管理サーバであって、
前記受付部は、前記ユーザ端末から、前記対象物の商品名と前記対象物に関して前記検品タイプ情報として使用する一以上の検品タイプ候補情報とを含む商品登録情報を予め受け付け、
前記倉庫データベースは、受け付けた前記対象物の前記商品名及び前記検品タイプ候補情報を更に含む、
倉庫管理サーバ。
[項目3]
項目1又は項目2に記載の倉庫管理サーバであって、
前記受信部は、前記検品の結果として、前記倉庫内作業者から検品不能通知を当該検品不能にかかる対象物の写真データと共に受信し、
前記送信部は、前記検品不能通知と前記写真データとを前記ユーザ端末に送信する、
倉庫管理サーバー。
[項目4]
項目3に記載の倉庫管理サーバであって、
前記検品タイプ情報又は前記入庫数の少なくともいずれかに誤りがあった旨の前記検品不能通知を受信した場合において、前記受付部は、当該検品不能通知に対応する正しい検品タイプ情報又は正しい入庫数に関する訂正依頼情報を前記ユーザ端末から受け付け、
前記送信部は、前記訂正依頼情報を前記倉庫端末に送信し、
前記検品部は、前記訂正依頼情報に基づいて前記倉庫端末を介して倉庫内作業者に再検品させ、
前記受信部は、前記再検品の結果を前記倉庫端末から受信し、
前記更新部は、前記再検品の結果に基づいて、前記倉庫データベースを更新する、
倉庫管理サーバ。
[項目5]
項目3に記載の倉庫管理サーバであって、
入庫された前記対象物が前記検品タイプ情報に対応する検品タイプを有していない旨の前記検品不能通知を受信した場合において、前記受付部は、前記対象物に関する追加検品タイプ情報を前記ユーザ端末から受け付け、
前記送信部は、前記追加検品タイプ情報を前記倉庫端末に送信し、
前記検品部は、前記追加検品タイプ情報に基づいて前記倉庫端末を介して倉庫内作業者に再検品させ、
前記受信部は、前記再検品の結果を前記倉庫端末から受信し、
前記更新部は、前記再検品の結果に基づいて、前記倉庫データベースを更新する、
倉庫管理サーバ。
[項目6]
項目1乃至項目5のいずれかに記載の倉庫管理サーバであって、
前記ユーザ端末から受け付けた前記検品タイプ情報に応じて、入庫料金を算出する算出部を更に有しており、
前記送信部は、算出された前記入庫料金を前記ユーザ端末に送信する
倉庫管理サーバ。
[項目7]
項目1乃至項目6のいずれかに記載の倉庫管理サーバであって、
前記検品タイプは、少なくとも商品名、商品コード、管理用バーコード、商品画像から選択されるものである、
倉庫管理サーバ。
[項目8]
ネットワークを介して少なくとも倉庫端末及びユーザ端末と通信可能に接続された倉庫管理サーバであって、少なくとも対象物を特定するための情報及び在庫数を含む倉庫データベースを利用可能に接続された倉庫管理サーバを利用した倉庫管理方法であって、
前記倉庫管理サーバが:
前記ユーザ端末から前記対象物の検品タイプ情報及び入庫数を含む入庫依頼情報を受け付けるステップと;
前記入庫依頼情報を前記倉庫端末に送信するステップと;を含み、
前記倉庫端末が:
前記検品タイプ情報に基づいて、受信した前記入庫数と前記倉庫に入荷された入荷数とが一致しているか否かを倉庫内作業者に検品させるステップと;
前記検品の結果を前記倉庫管理サーバに送信するステップと;を含み、
前記倉庫管理サーバが:
前記結果に基づいて、前記倉庫データベースを更新するステップ;を含む、
倉庫管理方法。
[項目9]
ネットワークを介して少なくとも倉庫端末及びユーザ端末と通信可能に接続された倉庫管理サーバであって、少なくとも対象物を特定するための情報及び在庫数を含む倉庫データベースを利用可能に接続された倉庫管理サーバを、
前記ユーザ端末から前記対象物の検品タイプ情報及び入庫数を含む入庫依頼情報を受け付ける受付部、
前記入庫依頼情報を前記倉庫端末に送信する送信部、
前記検品タイプ情報に基づいて、送信した前記入庫数と前記倉庫に入荷された入荷数とを前記倉庫端末を介して倉庫内作業者に検品させる検品部、
前記検品の結果を前記倉庫端末から受信する受信部、
前記結果に基づいて、前記倉庫データベースを更新する更新部、として機能させる、
倉庫管理プログラム。
【0010】
<実施の形態の詳細>
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態による倉庫管理サーバ、倉庫管理方法及び倉庫管理プログラムによって実現される倉庫管理システムついて、図面を参照しながら説明する。
【0011】
<概要>
本発明による倉庫管理システムは、倉庫管理サーバに登録された荷物の入庫依頼時にユーザから検品の方法(検品タイプ:詳しくは後述する)を指定し、当該指定した検品の方法に基づいて倉庫内作業者に検品させ、倉庫管理の効率化を図るものである。なお、以下の説明においては、「入荷」「入庫」「出庫」「出荷」という言葉を以下のように使い分けることがあるが、言葉の定義はこれに限定されず、「入荷」及び「入庫」を同義とし、「出庫」及び「出荷」を同義としてとらえたとしても本発明の機能・構成・効果には影響はない
「入荷」:荷物を倉庫に搬入すること
「入庫」:搬入された荷物に対して(検品を行う場合には、検品が完了した後に)倉庫内のしかるべき場所(棚、パレットなど:「保管場所」ということもある)に保管すること
「出庫」:保管場所から荷物を取り出す(ピッキングする)こと
「出荷」:取り出された荷物に対して(検品を行う場合には、検品が完了した後に)しかるべき配送を行うこと
【0012】
<構成>
図1に示されるように、本実施の形態による倉庫管理システムは、倉庫管理サーバ1と、ユーザが有するユーザ端末2と、倉庫内作業者が有する倉庫端末3とを含んでいる。
【0013】
倉庫管理サーバ1と、ユーザ端末2と、倉庫端末3とは、ネットワーク4を介して互いに通信可能に接続されたクライアント・サーバモデルのシステムである。本実施の形態によるネットワーク4は、携帯電話機やスマートフォン等に対するキャリアネットワークと、IPベースのコンピュータネットワークとを含む。ここでは、コンピュータネットワークは、相互に接続されたIPネットワークによって構築されたインターネットを含む広い概念で用いられている。また、コンピュータネットワークは、図示されていない無線基地局(例えばWiFi)によって構築される無線ネットワークを含んでも良い。キャリアネットワークとIPネットワークとは、例えば、ゲートウェイ等を介して接続されるが、これに限られるものではない。
【0014】
倉庫管理サーバ1は、倉庫管理システムを通じてサービスを提供するための情報処理装置であり、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
図2に示されるように、倉庫管理サーバ1は、プロセッサ10、メモリ11、ストレージ12、通信インタフェース(IF)13、および入出力部14等を備え、これらはバス15を通じて相互に電気的に接続される。
【0015】
プロセッサ10は、倉庫管理サーバ1全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、およびアプリケーションの実行に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ10はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ12に格納されメモリ11に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0016】
メモリ11は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ11は、プロセッサ10のワークエリア等として使用され、また、倉庫管理サーバ1の起動時に実行されるBIOS(Basic Input / Output System)、および各種設定情報等を格納する。ストレージ12は、アプリケーション・プログラム、およびユーザの認証プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベース(後述するロケーションデータベース等)がストレージ12に構築されていてもよい。
【0017】
ユーザ端末2は、倉庫管理システムを通じてサービスの提供を受けるための情報処理装置であり、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、スマートフォン、PDA、タブレット型コンピュータ等のデバイス等タッチパネルを備える端末としてもよい。
図3に示されるように、ユーザ端末2は、プロセッサ20、メモリ21、ストレージ22、通信インタフェース(IF)23、および入出力部24等を備え、これらはバス25を通じて相互に電気的に接続される。
【0018】
通信インタフェース23は、ユーザ端末2をネットワーク4に接続し、倉庫管理サーバ20及び倉庫端末3との通信を行う。入出力部24は、マウスやキーボード等の情報入力機器、およびディスプレイ等の出力機器である。バス25は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号および各種制御信号を伝達する。
プロセッサ20は、ユーザ端末2の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、およびプリケーションの実行に必要な処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ20はCPUおよび/またはGPU(Graphical Processing Unit)等であり、ストレージ22に格納されメモリ21に展開されたプログラム等を実行することによって、必要な各情報処理を実施する。
【0019】
メモリ21は、RAMなどの揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ21はプロセッサ20のワークエリア等として使用され、また、ユーザ端末2の起動時に実行されるBIOS、および各種設定情報等が格納される。ストレージ22には、アプリケーション・プログラム等が格納される。
【0020】
通信インタフェース23は、ユーザ端末2をネットワーク4に接続し、倉庫管理サーバ1と通信を行う。また、通信インタフェース23には、Bluetooth(登録商標)およびBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インタフェースも含まれる。バス25は、上記の各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号を伝達する。
【0021】
倉庫端末3は、主に、タッチパネルを有するデバイスを想定しているがこれに限られない。倉庫端末3は、プロセッサ30、メモリ31、ストレージ32、通信インタフェース33、撮像部34、およびタッチパネル35等を備え、バス36を介して相互に電気的に接続される。
【0022】
プロセッサ30は、倉庫端末3の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、およびプリケーションの実行に必要な処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ30はCPUおよび/またはGPU(Graphical Processing Unit)等であり、ストレージ32に格納されメモリ31に展開されたプログラム等を実行することによって、必要な各情報処理を実施する。
【0023】
メモリ31は、RAMなどの揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ31はプロセッサ30のワークエリア等として使用され、また、倉庫端末3の起動時に実行されるBIOS、および各種設定情報等が格納される。ストレージ32には、アプリケーション・プログラム等が格納される。
【0024】
通信インタフェース33は、倉庫端末3をネットワーク4に接続し、倉庫管理サーバ1と通信を行う。また、通信インタフェース33には、Bluetooth(登録商標)およびBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インタフェースも含まれる。撮像部34は、カメラ機能を有し、倉庫内作業者によって撮像された画像をストレージ32に格納する。タッチパネル35は、入力部351および表示部352を構成する。バス36は、上記の各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号を伝達する。
【0025】
タッチパネルの入力部351は、ユーザによるタッチパネル35への操作があったことを検知する。入力部351は、圧力検出方式、抵抗膜方式、静電容量方式、または電磁誘導方式等を採用することができる。そして、タッチパネル上の任意の位置で操作(タッチパネルに対する、タッチ操作、スライド動作、スワイプ操作、及びタップ操作等の物理的接触操作)による入力を受けると、その位置における押圧、電気抵抗、電気容量、または弾性波のエネルギー等の変化量が検知され、対応する接触位置座標が特定される。タッチパネルの表示部352は液晶ディスプレイ等で構成される。
【0026】
<機能構成>
図5に示されるように、本実施の形態による倉庫管理サーバ1は、受信部100、送信部300、検品部400、更新部600及び算出部700とを含んでいる。なお、これらの機能ブロックは、単一の端末において実現されていてもよいし、ネットワークその他の接続手段によって接続された複数の端末を用いて実現されていてもよい。
【0027】
受信部100は、ユーザ端末2からは荷物登録依頼、入庫依頼及び訂正依頼を受け付け、倉庫端末3からは検品結果及び再検品結果を受信する。本実施の形態による倉庫管理サーバは10は、倉庫データベース120を含んでいる。倉庫管理データベースには、少なくとも荷物を特定することができる情報(商品ID等)及び当該荷物の在庫数が管理されている。なお、入庫依頼は、荷物を特定する情報荷物の検品タイプ情報及び入庫数を含む情報である(詳しくは後述する)。
【0028】
送信部300は、ユーザ端末2から受信した入庫依頼及び訂正依頼情報を倉庫端末3に送信する。
【0029】
検品部400は、ユーザ端末2から受信した入庫依頼のうち検品タイプ情報及び入庫数に基づいて、倉庫に実際に入庫された実入庫数とを倉庫端末3を介して倉庫内作業者に検品させる。具体的な動作は後述する。
【0030】
更新部600は、倉庫端末3から受信した検品結果に基づいて倉庫データベース120の内容を更新する。
【0031】
算出部700は、入庫費用等の本発明による倉庫管理システムの利用料金を算出する。
【0032】
<処理の流れ>
続いて
図6を参照して、本実施の形態による倉庫管理システム全体の処理の流れを説明する。ユーザは、倉庫にて管理する荷物について、予め荷物登録依頼を行う(SQ100)。倉庫管理サーバ1は、荷物登録依頼があると、倉庫データベース(倉庫DB)120に、当該荷物に関する新規レコードR1を生成する(SQ102)。荷物登録依頼にあたっては、ユーザ端末2の表示部(ディスプレイ等)に対して、例えば、
図7に示されるような画面を表示して入力を促すこととすればよい。本実施の形態による荷物登録時には、商品名、ユーザ側で側で管理している商品ごとに紐付く番号や型番である商品コード、タグ、英文商品種目等を必須又は任意で登録させることとしてもよい。
【0033】
図6に戻り、ユーザは、荷物の入荷予定に合わせて、倉庫管理サーバ1に対して入庫依頼を送信する(SQ104)。本実施の形態による入庫依頼は、例えば、
図8に示されるように、商品ごとに行うことができ、入庫数、検品タイプ及び倉庫到着予定日を少なくとも含む。倉庫管理サーバ1は、このような入庫依頼情報に基づいて倉庫データベース120に今回の入庫依頼に関するレコードR2を生成する(SQ106)。なお、レコードR1に内容や項目を追加することにより、レコードR2を生成することなく更新を行うこととしもてよい。倉庫管理サーバ1は、入庫依頼情報を倉庫端末3にも送信する(SQ108)。本実施の形態による検品タイプは、少なくとも商品名、商品コード、管理用バーコード、商品画像から選択されるものである。
【0034】
一方、倉庫においては、例えば配送業者によって倉庫に入荷される(SQ110)。入荷された荷物Lは、倉庫内作業者(図示せず)によって当該荷物Lのサイズの計測等が行われると同時に検品が行われる(SQ112)。本実施の形態においては、倉庫内作業者は入庫依頼によって指定された検品タイプに従って、荷物の検品(倉庫に到着した商品を認識するための作業)を行う。これにより、入庫した商品に対してスムーズな入庫処理が可能になる。
【0035】
倉庫内作業者による検品が完了ると、倉庫端末3を介して倉庫管理サーバ1に対して検品結果が送信される(SQ114)。
【0036】
上述した実施の形態においては、検品タイプの指定は、入庫依頼のときに行うこととしていたが、例えば、商品登録時に予め一以上の検品タイプの候補を登録することとしてもよい。
【0037】
また、ユーザから指定された検品タイプの種類に応じて、管理費用(入庫料金)を変動させることとしてもよい。この場合、ユーザ端末2から倉庫管理サーバ1に対して検品タイプに関する情報が送信されると倉庫管理サーバ1において費用を算出し、ユーザ端末2に送信すればよい。
【0038】
以上のような構成によれば、予めユーザが指定した検品タイプを用いて検品を行うため、倉庫管理を容易にしつつ効率化を図ることができる。
【0039】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態による倉庫管理システムは、第1の実施の形態による倉庫管理システムにおいて、正常な検品ができなかった場合の処理が追加されたものである。従って、以下の説明においては、第1の実施の形態と同一の要素については同一の称呼(参照符号)を用いて重複する説明はその詳細な説明を省略する。
【0040】
本実施の形態においては、
図9に示されるように、検品時に検品タイプ又は入庫数の少なくともいずれかに誤りがあった場合には、倉庫端末3を用いて検品不能処理を行う(SQ200)。具体的には、倉庫端末3から倉庫管理サーバ1に対して、検品ができなかった旨及びその荷物の写真データとを含む検品結果が送信される(SQ202)。倉庫管理サーバ1は、当該検品結果に基づいて検品不能通知をユーザ端末2に送信する(SQ204)。ユーザは、誤りのあった検品タイプ又は入庫数に対応する正しい検品タイプ情報又は正しい入庫数を訂正依頼としてユーザ端末2を介して倉庫管理サーバ1に送信する(SQ206)。倉庫管理サーバ1は、訂正依頼に基づいて倉庫データベース120を更新するとともに(SQ208)、訂正依頼に関する訂正情報を倉庫端末3に送信する(SQ210)。その後、訂正情報に基づいて倉庫内作業者に再検品させて再検品の結果を倉庫端末3から受信し、再検品の結果に基づいて、倉庫データベース120を更新する。なお、再検品の流れは、
図6を参照して説明した検品(SQ112)及び検品結果の送信(SQ114)と同様である。
【0041】
上述した流れは、入庫された荷物がユーザにより指定された検品タイプに対応する検品タイプを有していない場合にも同様に適用することができる。即ち、この場合、倉庫管理サーバ1は、倉庫端末3から検品タイプが付されていない旨及びその荷物の写真データを含む検品結果が送信される(
図9におけるSQ202に相当)。倉庫管理サーバ1は、当該検品結果に基づいて検品不能通知をユーザ端末2に送信する(
図9におけるSQ204に相当)。ユーザは、荷物に関して新しく付与した追加検品タイプ情報を訂正依頼としてユーザ端末2を介して倉庫管理サーバ1に送信する(
図9におけるSQ206に相当)。倉庫管理サーバ1は、訂正依頼に基づいて倉庫データベース120を更新するとともに(
図9におけるSQ208に相当)、訂正依頼に関する訂正情報を倉庫端末3に送信する(
図9におけるSQ210に相当)。その後、訂正情報に基づいて倉庫内作業者に再検品させて再検品の結果を倉庫端末3から受信し、再検品の結果に基づいて、倉庫データベース120を更新する。なお、再検品の流れは、
図6を参照して説明した検品(SQ112)及び検品結果の送信(SQ114)と同様である。
【0042】
以上説明した実施の形態によれば、特に、同一の荷主(入庫依頼主)が複数の荷物に対して入庫依頼を行った場合に、検品作業の効率化を図ることができる。
【0043】
本発明の実施の形態に用いられる端末は、スマートフォン、PDA、タブレット型コンピュータ等のデバイス等タッチパネルを備える端末であれば実行可能である。
【0044】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【解決手段】本発明による倉庫管理サーバは、ネットワークを介して、少なくとも倉庫端末及びユーザ端末と通信可能に接続される。倉庫管理サーバは、少なくとも対象物を特定するための情報名及び在庫数を含む倉庫データベースと、ユーザ端末から対象物の検品タイプ情報及び入庫数を含む入庫依頼情報を受け付ける受付部と、入庫依頼情報を倉庫端末に送信する送信部と、検品タイプ情報に基づいて、送信した入庫数と倉庫に実際に入庫された実入庫数とを倉庫端末を介して倉庫内作業者に検品させる検品部と、検品の結果を倉庫端末から受信する受信部と、結果に基づいて、倉庫データベースを更新する更新部と、を備えている。