(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
少なくとも1つの介護作業項目が含まれた介護サービス名が複数記憶された介護サービス名データベースであって、各介護サービス名には他の介護サービス名とは異なる少なくとも1つの介護作業項目が含まれている介護サービス名データベースと、
前記介護作業項目に対応して介護作業時に用いる備品・物品が対応付けられて記憶された備品・物品データベースと、
複数の介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データ及び各介護対象者の介護関連情報がそれぞれの介護対象者に対応付けられて記憶された介護対象者データベースと、
介護担当者を識別する識別情報が複数の介護担当者に対応付けられて記憶された介護担当者データベースと、
前記複数の介護担当者毎に、所定介護対象者に対し実行すべき介護サービス名が実行すべき時刻と共に、1日分毎に記憶されたスケジュールデータベースと、
をセンタ装置が備えると共に、
該センタ装置は、端末装置から日付と介護担当者の識別情報を指定して、スケジュールの送信要求があると、前記スケジュールデータベース及び前記介護サービス名データベースから対応する介護担当者の該当する所定介護対象者に対し介護サービスを実行すべき時刻毎の介護対象者名と介護サービス名、その下位の介護作業項目のデータを得て更に前記備品・物品データベースから前記介護作業項目の下位の介護作業に用いる備品・物品データを得るまでを辿る表示を可能としたスケジュール確認用データを得て、このスケジュール確認用データを前記端末装置へ送信する情報送信手段を備え、
前記端末装置には、前記情報送信手段により送信されたスケジュール確認用データに基づき所定介護対象者に対し介護サービスを実行すべき時刻毎の介護対象者名と介護サービス名を表示手段に表示し、介護サービス名が指定されると、その下位の介護作業項目のデータ及びその下位の備品・物品のデータを前記表示手段に表示する表示制御手段が備えられていることを特徴とする介護サービス支援システム。
前記センタ装置または前記端末装置には、スケジュールデータベースに記憶する情報を入力する入力手段が備えられ、この入力手段から前記介護サービス名データベースに記憶されていない介護サービス名や介護作業項目が入力された場合に、これをスケジュールデータベースに記憶し、前記介護サービス名データベースにも反映させる記憶を行うデータベース管理手段が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の介護サービス支援システム。
スケジュールデータベースには、備品・物品データベースの情報に基づき、介護サービス名及び介護作業項目に対応して介護作業時に用いる備品・物品が対応付けられて記憶され、前記センタ装置の情報送信手段は、介護サービス名及び介護作業項目を送信する場合に、前記スケジュールデータベースの対応する備品・物品の情報を送信し、端末装置の表示手段に表示させることを特徴とする請求項3に記載の介護サービス支援システム。
前記入力手段から備品・物品データベースに記憶されていない備品・物品情報が入力された場合に、データベース管理手段は、入力された備品・物品情報をスケジュールデータベースに記憶し、前記備品・物品データベースにも反映させる記憶を行うことを特徴とする請求項3または4に記載の介護サービス支援システム。
前記入力手段からスケジュールデータベースに記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の登録要求がなされると、データベース管理手段は、スケジュールデータベースに記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の情報を登録することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の介護サービス支援システム。
前記スケジュールデータベースに対し記憶するスケジュールデータをデータベース管理手段へ与えて、登録を行うスケジュールデータ登録手段が、前記センタ装置及びまたは前記端末装置に備えられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の介護サービス支援システム。
情報送信手段は、端末装置から介護対象者の健康状態データ及びまたは介護関連情報の参照要求が到来すると、当該介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データや介護対象者の介護関連情報を介護対象者データベースから読み出して送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の介護サービス支援システム。
少なくとも1つの介護作業項目が含まれた介護サービス名が複数記憶された介護サービス名データベースであって、各介護サービス名には他の介護サービス名とは異なる少なくとも1つの介護作業項目が含まれている介護サービス名データベースと、
前記介護作業項目に対応して介護作業時に用いる備品・物品が対応付けられて記憶された備品・物品データベースと、
複数の介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データ及び各介護対象者の介護関連情報がそれぞれの介護対象者に対応付けられて記憶された介護対象者データベースと、
介護担当者を識別する識別情報が複数の介護担当者に対応付けられて記憶された介護担当者データベースと、
前記複数の介護担当者毎に、所定介護対象者に対し実行すべき介護サービス名が実行すべき時刻と共に、1日分毎に記憶されたスケジュールデータベースと、
をセンタ装置が備え、
日付と介護担当者の識別情報を指定して、スケジュールデータの送信要求を行い、前記スケジュールデータベースの対応する介護担当者の該当する所定介護対象者に対し実行すべき介護サービス名を含む所定介護対象者に対し介護サービスを実行すべき時刻毎の介護対象者名と介護サービス名、その下位の介護作業項目のデータ及びその下位の介護作業に用いる備品・物品データを辿る表示を可能としたスケジュール確認用データを表示手段に表示する端末装置とを有する介護サービス支援システムの前記センタ装置のコンピュータを、
前記端末装置から日付と介護担当者の識別情報を指定して、スケジュールの送信要求があると、前記スケジュールデータベース及び前記介護サービス名データベースから対応する介護担当者の該当する所定介護対象者に対し介護サービスを実行すべき時刻毎の介護対象者名と介護サービス名、その下位の介護作業項目のデータを得て更に前記備品・物品データベースから前記介護作業項目の下位の介護作業に用いる備品・物品データを得るまでを辿る表示を可能としたスケジュール確認用データを得て、このスケジュール確認用データを前記端末装置へ送信する情報送信手段として機能させることを特徴とする介護サービス支援プログラム。
スケジュールデータベースには、備品・物品データベースの情報に基づき、介護サービス名及び介護作業項目に対応して介護作業時に用いる備品・物品が対応付けられて記憶され、
前記情報送信手段は、介護サービス名及び介護作業項目を送信する場合に、前記スケジュールデータベースの対応する備品・物品の情報を送信し、端末装置の表示手段に表示させることを特徴とする請求項12に記載の介護サービス支援プログラム。
前記入力手段から備品・物品データベースに記憶されていない備品・物品情報が入力された場合に、データベース管理手段は、入力された備品・物品情報をスケジュールデータベースに記憶し、前記備品・物品データベースにも反映させる記憶を行うことを特徴とする請求項12または13に記載の介護サービス支援プログラム。
前記入力手段からスケジュールデータベースに記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の登録要求がなされると、データベース管理手段は、スケジュールデータベースに記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の情報を登録することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の介護サービス支援プログラム。
前記センタ装置のコンピュータを、前記スケジュールデータベースに対し記憶するスケジュールデータをデータベース管理手段へ与えて、登録を行うスケジュールデータ登録手段として機能させることを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1項に記載の介護サービス支援プログラム。
情報送信手段は、端末装置から介護対象者の健康状態データ及びまたは介護関連情報の参照要求が到来すると、当該介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データや介護対象者の介護関連情報を介護対象者データベースから読み出して送信することを特徴とする請求項10乃至17のいずれか1項に記載の介護サービス支援プログラム。
【背景技術】
【0002】
従来、訪問介護を行う場合の介護スケジュールや介護実施記録は、紙に記載したものが用いられている。即ち、介護担当者は自らが担当する介護対象者の各種情報や介護スケジュールを原本からコピーして用い、また、介護実施記録は項目毎にチェックを手書きにより記入して作業の未実行・実行の管理を行っていた。また、介護対象者に特異な状態などが観察された場合には備考欄に文字を手書きしていた。
【0003】
上記のように従来の介護サービス支援は、紙に手書きでチェックや文字を記入するものであり、効率が悪く、誤記入なども起こり易いという問題があった。これに対し、特許文献1には、特殊な技能を要することなく、在宅介護を必要とする要介護者に対する援助計画を作成し、在宅介護サービスに関する各種情報を一元管理して共用することができるようにするシステムが開示されている。このシステムは、サーバにデータベースとプリンタを接続し、更に、サーバにLANを介して受け付け用端末装置と(サービス)提供者用端末装置とを接続してセンタシステムを構築する。更に、センタシステムにWANを介して、市町村や社会福祉協議会、訪問介護ステーションの各(サービス)提供者用端末装置を接続し、統合された介護サービスシステムを構築する。
【0004】
上記の(サービス)提供者用端末装置からはサービス提供者の対応可能時刻や対応能力を入力してデータベースに格納する。一方、受け付け用端末装置からは介護対象者の介護情報や介護要請などを入力してデータベースに格納する。上記データベースの情報を元にサーバが要介護者毎の援助計画及びサービス提供のスケジュールを作成し、各端末装置で共有する。この構成によって、人が計画立案することなく、多くの介護担当者を適切に派遣し、適切なスケジュールで介護サービスを提供することができる。
【0005】
また、特許文献2には、訪問介護予定の被介護対象者の介護スケジュールを予め携帯端末へホストコンピュータからダウンロードし、介護ヘルパーがこの介護スケジュールに基づき被介護対象者に対してサービスを実施するシステムが示されている。このシステムは、実施したサービスの内容や開始時刻終了時刻などを携帯端末に記憶し、全てのサービスの完了後に携帯端末からプリンタへ記憶してある介護サービスの実施履歴を送ってプリントし、被介護対象者やその家族へ渡せるように構成したシステムである。このシステムによって円滑な介護サービスの提供を行うことができる。
【0006】
更に、特許文献3には、サービスを利用する利用者に係る情報を記録した第一のデータベースから、各利用者の利用予定時間情報を読み出し、時間軸が表示された画面上に、上記各利用者のスケジュール時間帯を時系列に並べて表示し、一目瞭然にスケジュールが分かるようにしたスケジュール管理方法が開示されている。
【0007】
また、特許文献4には、予め管理支援サーバに、介護ヘルパーの訪問予定に係る基本ローテーションスケジュールデータを記憶させておき、このデータに基づき所定日数後に訪問予定日を迎える介護ヘルパーを選択して、当該介護ヘルパーの携帯端末へ確認のメールを送って、返信メールをもらうようにし、この返信メールの内容により訪問予定スケジュールデータを作成して、出力するシステムが開示されている。このシステムによって訪問予定スケジュールを容易に作成・確認できるものである。
【0008】
更に、特許文献5には、業務日誌をイメージエントリーして、利用者とヘルパーを管理することができるシステムが開示されている。このシステムは、ヘルパー業務日誌と契約時アセスメント表を光学的に読取り、この読取り結果をデジタル情報化し、統括データベースに記録するヘルパー業務日誌入力手段と契約時アセスメント表入力手段を備えたイメージエントリーサブシステムと、利用者アセスメント履歴ファイルを作成更新する利用者アセスメント履歴サブシステムと、更新された利用者アセスメント履歴ファイルを元にして、利用者の体調が一定の範囲を超えた場合、ケアチーム員に対処方法と警告を発するチームケア管理サブシステムと、利用者アセスメント履歴ファイルと統括データベースを元にして訪問介護を立案する訪問介護計画エントリーサブシステムと、訪問介護計画と作業結果に基づき診療報酬を計算する売上管理サブシステムにより利用者とヘルパーを管理する処理を行うものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記特許文献1〜5に開示されている技術は、いずれもコンピュータを用いてスケジュール作成や管理を行うもので、紙に手書きしたものを用いる場合に比べて遥かに効率がよく、適切な介護サービスの支援を可能とする。
【0011】
しかしながら介護サービスには、それを実行する際の備品・物品が必要なことが多く、特に訪問介護サービスでは、この備品・物品を忘れて訪問先へ到着してしまうと、所要の介護サービスを行うことができない。また、忘れた備品・物品を取りに介護センタなどへ戻ると時間をロスしてしまうなどの問題があった。
【0012】
また、介護サービスを行う際には、介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データや介護対象者の介護関連情報が必要となる場合があるが、介護担当者が全ての介護対象者のこれらの情報を記憶しておくことは不可能である。また、原本からコピーしたものでも紛失すると個人情報の漏洩となり好ましくない。
【0013】
本発明は、このような介護サービス支援システムの現状に鑑みなされたもので、その目的は、介護サービスのスケジュールデータから必要な備品・物品を検索することができ、適切な準備を行うことのできる介護サービス支援システム及び介護サービス支援プログラムを提供することである。また、介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データや介護対象者の介護関連情報を参照する場合に、個人情報の漏洩の問題が生じる可能性を低減させることができる介護サービス支援システム及び介護サービス支援プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る介護サービス支援システムは、少なくとも1つの介護作業項目が含まれた介護サービス名が複数記憶された介護サービス名データベースであって、各介護サービス名には他の介護サービス名とは異なる少なくとも1つの介護作業項目が含まれている介護サービス名データベースと、前記介護作業項目に対応して介護作業時に用いる備品・物品が対応付けられて記憶された備品・物品データベースと、複数の介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データ及び各介護対象者の介護関連情報がそれぞれの介護対象者に対応付けられて記憶された介護対象者データベースと、介護担当者を識別する識別情報が複数の介護担当者に対応付けられて記憶された介護担当者データベースと、前記複数の介護担当者毎に、所定介護対象者に対し実行すべき介護サービス名が実行すべき時刻と共に、1日分毎に記憶されたスケジュールデータベースと、をセンタ装置が備えると共に、該センタ装置は、端末装置から日付と介護担当者の識別情報を指定して、スケジュールの送信要求があると、前記スケジュールデータベース
及び前記介護サービス名データベースから対応する介護担当者の該当する所定介護対象者に対し介護サービスを実行すべき時刻毎の介護対象者名と介護サービス名、その下位の介護作業項目のデータ
を得て更に前記備品・物品データベースから前記介護作業項目の下位の介護作業に用いる備品・物品データを得るまでを辿る表示を可能としたスケジュール確認用データを得て、このスケジュール確認用データを前記端末装置へ送信する情報送信手段を備え、前記端末装置には、前記情報送信手段により送信されたスケジュール確認用データに基づき所定介護対象者に対し介護サービスを実行すべき時刻毎の介護対象者名と介護サービス名を表示手段に表示し、介護サービス名が指定されると、その下位の介護作業項目のデータ及びその下位の備品・物品のデータを前記表示手段に表示する表示制御手段が備えられていることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る介護サービス支援システムでは、前記端末装置は、一日の時刻を時系列に表示し、時系列に表示されている時刻の選択がなされると、時刻情報を送信する一方、前記センタ装置の情報送信手段は、送られてきた時刻に対応する介護サービス名及び介護作業項目を介護サービス名データベースから読み出し、前記端末装置へ送信して表示させることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る介護サービス支援システムでは、前記センタ装置または前記端末装置には、スケジュールデータベースに記憶する情報を入力する入力手段が備えられ、この入力手段から前記介護サービス名データベースに記憶されていない介護サービス名や介護作業項目が入力された場合に、これをスケジュールデータベースに記憶し、前記介護サービス名データベースにも反映させる記憶を行うデータベース管理手段が備えられていることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る介護サービス支援システムでは、スケジュールデータベースには、備品・物品データベースの情報に基づき、介護サービス名及び介護作業項目に対応して介護作業時に用いる備品・物品が対応付けられて記憶され、前記センタ装置の情報送信手段は、介護サービス名及び介護作業項目を送信する場合に、前記スケジュールデータベースの対応する備品・物品の情報を送信し、端末装置の表示手段に表示させることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る介護サービス支援システムでは、前記入力手段から備品・物品データベースに記憶されていない備品・物品情報が入力された場合に、データベース管理手段は、入力された備品・物品情報をスケジュールデータベースに記憶し、前記備品・物品データベースにも反映させる記憶を行うことを特徴とする。
【0019】
本発明に係る介護サービス支援システムでは、前記入力手段からスケジュールデータベースに記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の登録要求がなされると、データベース管理手段は、スケジュールデータベースに記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の情報を登録することを特徴とする。
【0020】
本発明に係る介護サービス支援システムでは、センタ装置には、介護サービス名及びまたは介護作業項目に対応して介護費用ポイントが記憶された介護費用ポイントデータベースと、前記スケジュールデータベースに記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の情報及び前記スケジュールデータベースの介護サービス名及びまたは介護作業項目と、前記介護費用ポイントデータベースの情報に基づき、介護対象者の介護費用を算出し出力する介護費用算出出力手段を備えることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る介護サービス支援システムでは、前記スケジュールデータベースに対し記憶するスケジュールデータをデータベース管理手段へ与えて、登録を行うスケジュールデータ登録手段が、前記センタ装置及びまたは前記端末装置に備えられていることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る介護サービス支援システムでは、情報送信手段は、端末装置から介護対象者の健康状態データ及びまたは介護関連情報の参照要求が到来すると、当該介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データや介護対象者の介護関連情報を介護対象者データベースから読み出して送信することを特徴とする。
【0023】
本発明に係る介護サービス支援プログラムは、少なくとも1つの介護作業項目が含まれた介護サービス名が複数記憶された介護サービス名データベースであって、各介護サービス名には他の介護サービス名とは異なる少なくとも1つの介護作業項目が含まれている介護サービス名データベースと、前記介護作業項目に対応して介護作業時に用いる備品・物品が対応付けられて記憶された備品・物品データベースと、複数の介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データ及び各介護対象者の介護関連情報がそれぞれの介護対象者に対応付けられて記憶された介護対象者データベースと、介護担当者を識別する識別情報が複数の介護担当者に対応付けられて記憶された介護担当者データベースと、前記複数の介護担当者毎に、所定介護対象者に対し実行すべき介護サービス名が実行すべき時刻と共に、1日分毎に記憶されたスケジュールデータベースと、をセンタ装置が備え、日付と介護担当者の識別情報を指定して、スケジュールデータの送信要求を行い、前記スケジュールデータベースの対応する介護担当者の該当する所定介護対象者に対し実行すべき介護サービス名を含む所定介護対象者に対し介護サービスを実行すべき時刻毎の介護対象者名と介護サービス名、その下位の介護作業項目のデータ及びその下位の介護作業に用いる備品・物品データを辿る表示を可能としたスケジュール確認用データを表示手段に表示する端末装置とを有する介護サービス支援システムの前記センタ装置のコンピュータを、
前記端末装置から日付と介護担当者の識別情報を指定して、スケジュールの送信要求があると、前記スケジュールデータベース
及び前記介護サービス名データベースから対応する介護担当者の該当する所定介護対象者に対し介護サービスを実行すべき時刻毎の介護対象者名と介護サービス名、その下位の介護作業項目のデータ
を得て更に前記備品・物品データベースから前記介護作業項目の下位の介護作業に用いる備品・物品データを得るまでを辿る表示を可能としたスケジュール確認用データを得て、このスケジュール確認用データを前記端末装置へ送信する情報送信手段として機能させることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る介護サービス支援プログラムでは、前記端末装置は、一日の時刻を時系列に表示し、時系列に表示されている時刻の選択がなされると、時刻情報を送信する一方、前記情報送信手段は、前記端末装置から送られてきた時刻に対応する介護サービス名及び介護作業項目を介護サービス名データベースから読み出し、前記端末装置へ送信することを特徴とする。
【0025】
本発明に係る介護サービス支援プログラムでは、前記センタ装置または前記端末装置には、スケジュールデータベースに記憶する情報を入力する入力手段が備えられ、前記センタ装置のコンピュータを、前記入力手段から前記介護サービス名データベースに記憶されていない介護サービス名や介護作業項目が入力された場合に、これをスケジュールデータベースに記憶し、前記介護サービス名データベースにも反映させる記憶を行うデータベース管理手段として機能させることを特徴とする。
【0026】
本発明に係る介護サービス支援プログラムでは、スケジュールデータベースには、備品・物品データベースの情報に基づき、介護サービス名及び介護作業項目に対応して介護作業時に用いる備品・物品が対応付けられて記憶され、前記情報送信手段は、介護サービス名及び介護作業項目を送信する場合に、前記スケジュールデータベースの対応する備品・物品の情報を送信し、端末装置の表示手段に表示させることを特徴とする。
【0027】
本発明に係る介護サービス支援プログラムでは、前記入力手段から備品・物品データベースに記憶されていない備品・物品情報が入力された場合に、データベース管理手段は、入力された備品・物品情報をスケジュールデータベースに記憶し、前記備品・物品データベースにも反映させる記憶を行うことを特徴とする。
【0028】
本発明に係る介護サービス支援プログラムでは、前記入力手段からスケジュールデータベースに記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の登録要求がなされると、データベース管理手段は、スケジュールデータベースに記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の情報を登録することを特徴とする。
【0029】
本発明に係る介護サービス支援プログラムでは、センタ装置には、介護サービス名及びまたは介護作業項目に対応して介護費用ポイントが記憶された介護費用ポイントデータベースが備えられ、前記センタ装置のコンピュータを、前記スケジュールデータベースに記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の情報及び前記スケジュールデータベースの介護サービス名及びまたは介護作業項目と、前記介護費用ポイントデータベースの情報に基づき、介護対象者の介護費用を算出し出力する介護費用算出出力手段として機能させることを特徴とする。
【0030】
本発明に係る介護サービス支援プログラムでは、前記センタ装置のコンピュータを、前記スケジュールデータベースに対し記憶するスケジュールデータをデータベース管理手段へ与えて、登録を行うスケジュールデータ登録手段として機能させることを特徴とする。
【0031】
本発明に係る介護サービス支援プログラムでは、情報送信手段は、端末装置から介護対象者の健康状態データ及びまたは介護関連情報の参照要求が到来すると、当該介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データや介護対象者の介護関連情報を介護対象者データベースから読み出して送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、端末装置から日付と介護担当者の識別情報を指定して、スケジュールの送信要求があると、前記スケジュールデータベースから対応する介護担当者の該当する所定介護対象者に対し実行すべき介護サービス名を含み、当該介護サービス名に基づき介護サービス名データベースと備品・物品データベースのデータを辿って必要な備品・物品データを検索可能としたスケジュールデータを前記端末装置へ送信するので、介護サービスのスケジュールデータから必要な備品・物品を検索することができ、適切な準備を行うことが可能である。
【0033】
また、センタ装置に、複数の介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データ及び各介護対象者の介護関連情報がそれぞれの介護対象者に対応付けられて記憶された介護対象者データベースが備えられているので、介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データや介護対象者の介護関連情報を参照する場合に、個人情報の漏洩の問題が生じる可能性を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の介護サービス支援システムの実施形態の構成を示すブロック図。
【
図2】本発明の介護サービス支援システムで用いる介護サービス名データベースの内容の一例を示す図。
【
図3】本発明の介護サービス支援システムで用いる介護サービス名などの情報の表示例を示す図。
【
図4】本発明の介護サービス支援システムで用いる備品・物品データベースの内容の一例を示す図。
【
図5】本発明の介護サービス支援システムで用いる介護対象者データベースの内容の一例を示す図。
【
図6】本発明の介護サービス支援システムで用いる介護担当者データベースの内容の一例を示す図。
【
図7】本発明の介護サービス支援システムで用いるスケジュールデータベースの内容の一例を示す図。
【
図8】本発明の介護サービス支援システムで用いるスマートフォンの実施形態の構成を示すブロック図。
【
図9】本発明の介護サービス支援システムで用いる一日分のスケジュールデータ内容の一例を示す図。
【
図10】本発明の介護サービス支援システムで用いる介護費用ポイントデータベースの内容の一例を示す図。
【
図11】本発明の介護サービス支援システムで用いるログイン画面の内容の一例を示す図。
【
図12】本発明の介護サービス支援システムのログイン時の動作を示すフローチャート。
【
図13】本発明の介護サービス支援システムのログイン後に表示されるメニュー画面の一例を示す図。
【
図14】本発明の介護サービス支援システムの介護対象者情報入力の動作を示すフローチャート。
【
図15】本発明の介護サービス支援システムの介護対象者情報入力の動作の際に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図16】本発明の介護サービス支援システムの備品・物品DB操作時の動作を示すフローチャート。
【
図17】本発明の介護サービス支援システムの備品・物品DB操作時に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図18】本発明の介護サービス支援システムのスケジュール登録の動作を示すフローチャート。
【
図19】本発明の介護サービス支援システムのスケジュール登録の際に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図20】本発明の介護サービス支援システムのスケジュール確認時の動作を示すフローチャート。
【
図21】本発明の介護サービス支援システムのスケジュール確認時に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図22】本発明の介護サービス支援システムの介護対象者情報入力の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下添付図面を参照して本発明に係る介護サービス支援システム及び介護サービス支援プログラムの実施形態を説明する。各図において同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1に、本発明に係る介護サービス支援システムの実施形態のブロック図を示す。このシステムは、センタ装置としてのサーバ100と端末装置としてのスマートフォン200とにより構成される。
【0036】
スマートフォン200は、介護担当者の数に応じて通常は複数台備えられる。端末装置としては、スマートフォン200以外に携帯電話機やタブレット端末などネットワークを介してサーバ100と接続され、サーバ100と情報の送受を行うことが可能であり、受信した情報に基づき画像を表示する手段や情報を入力する手段を備えていればよい。
【0037】
サーバ100には、各部を制御するCPU101と、CPU101に接続された外部記憶装置120とが備えられている。外部記憶装置120には、介護サービス名データベース121、備品・物品データベース122、介護対象者データベース123、介護担当者データベース124、スケジュールデータベース125が備えられている。
【0038】
介護サービス名データベース121は、少なくとも1つの介護作業項目が含まれた介護サービス名が複数記憶された介護サービス名データベースであって、各介護サービス名には他の介護サービス名とは異なる少なくとも1つの介護作業項目が含まれているものである。介護サービス名データベース121の内容は、例えば、
図2に示されるようであり、介護サービス名が「訪問1型A」、「訪問1型B」、「訪問2型B」などのように、介護サービス名に属する介護作業項目が複数であるものと、介護サービス名が「入浴支援」、「オムツ交換」などのように単一の介護作業項目が含まれているものとが存在する。一つの介護サービス名に単一の介護作業項目が含まれているものでは、介護サービス名と介護作業項目が同一であってもよい。
【0039】
各介護サービス名に属する介護作業項目には、他の介護サービス名に属している介護作業項目とは少なくとも1つが異なる介護作業項目が含まれている。介護サービス名が「訪問1型A」と「訪問1型B」では、「訪問1型B」に介護作業項目「食事支援」が含まれているので、両者は異なっている。
【0040】
或いは、
図3に示されるような介護サービスを提供するものとし、太文字の「状態観察」、「食事・栄養」、「排泄」、「リハビリ」、「清潔」、「精神」、「家族」、「連携」、「処置・管理」などが介護サービス名の例であり、これらの介護サービス名の枠内に属する内容を介護作業項目とすることができる。例えば、介護サービス名が「精神」であり、それに属する介護作業項目が「傾聴」、「相談」、「助言」である。
【0041】
備品・物品データベース122は、介護作業項目に対応して介護作業時に用いる備品・物品が対応付けられて記憶されたものである。例えば、
図4に示されるように、介護作業項目「オムツ交換」に対応して介護作業時に用いる備品・物品「オムツ」、介護作業項目「入浴支援」に対応して介護作業時に用いる備品・物品「石鹸」、「リンス・シャンプー」、介護作業項目「散歩」に対応して介護作業時に用いる備品・物品「歩行器」、「杖」、・・・などである。介護作業項目に対応する備品・物品は、備品・物品の全てが必要とは限らず、介護作業項目「散歩」に対応して介護作業時に用いる備品・物品「歩行器」、「杖」が記憶されているように、「歩行器」と「杖」の一方を介護対象者の介護関連情報に応じて選択するようなものであってもよい。
【0042】
また、
図3に示したような介護サービスを提供する場合には、介護サービス名の枠内に属する内容の各介護作業項目に対応して備品・物品の情報が対応付けられた図示しない備品・物品データベース122とすることができる。
図3の各介護作業項目に対応した備品・物品を具体的には示さないが、例えば、介護サービス名が「清潔」の枠に記載されている介護作業項目「爪切」に対応する備品・物品としては、「爪切器」、「ヤスリ」などが対応付けられて記憶されることになる。
【0043】
介護対象者データベース123は、複数の介護対象者のバイタルデータを含む健康状態データ及び各介護対象者の介護関連情報がそれぞれの介護対象者に対応付けられて記憶されたものである。
図5には、一人分の情報の一例が示されている。介護対象者ID、氏名、生年月日、年齢、住所、家族構成などの個人情報、血圧、脈拍、体温、呼吸数などのバイタルデータ、介護認定情報、身長、体重、以下、介護におけるアセスメント情報のADL、食事、IADLなどである。これらの情報は、介護サービスの提供の契約などのときにアセスメントシートを用いて収集し、データベース化することができる。
【0044】
介護担当者データベース124は、介護担当者を識別する識別情報が複数の介護担当者に対応付けられて記憶されたものである。例えば、
図6に示されるように、1人の介護担当者に対応して、識別情報であるID、氏名、所属、資格、電話番号、メールアドレス、担当している
介護対象者氏名などが記憶されている。
【0045】
スケジュールデータベース125は、複数の介護担当者のそれぞれについて、所定介護対象者に対し実行すべき介護サービス名が実行すべき時刻と共に、1日分毎に記憶されたものである。
図7には、スケジュールデータベース125における、1人の介護担当者の或る1日分のスケジュールデータを示す。9時から11時までに介護対象者Aに対し、介護サービス名「訪問1型B」を実行し、13時から14までに介護対象者Fに対し、介護サービス名「入浴支援」を実行することが記憶されている。
【0046】
また、
図3に示したような介護サービスを提供する場合には、例えばある日の13時から17時までに
図3の介護対象者「東芝太郎様」に対し、介護サービス名が「状態観察」、「食事・栄養」、「清潔」「処置・管理」内の所要介護作業項目のサービスを提供することが記憶された図示しないスケジュールデータベース125が作成される。
【0047】
図1のスマートフォン200は、
図8に示すように構成されている。即ち、プログラムにより各部の処理を行う中央制御部201に、画像を表示する表示手段202が表示コントローラ203を介して接続され、また、例えばタッチパネルによる入力手段204が入力コントローラ205を介して接続されている。更に、中央制御部201には、通話処理部206が接続され、通話処理部206には、マイクロホン207とスピーカ208が接続され、通話可能に構成されている。また、中央制御部201には、通信コントローラ210を介して通信処理部211が接続され、通信処理部211は、
図1の基地局140を介してネットワーク300に接続されている。
【0048】
図1のセンタ装置であるサーバ100は、ネットワークインタフェース130を介してネットワーク300に接続されている。サーバ100のCPU101には、表示コントローラ102を介して文字や画像を表示するための表示装置103が接続され、また、入力コントローラ104を介して入力装置105が接続されている。
【0049】
サーバ100のCPU101には、情報送信手段151、データベース管理手段152、費用算出出力手段153、スケジュールデータ登録手段154が備えられている。これらの手段は、介護サービス支援プログラムにより実現される。
【0050】
情報送信手段151は、端末装置であるスマートフォン200から日付と介護担当者の識別情報を指定して、スケジュールの送信要求があると、スケジュールデータベース125から対応する介護担当者の該当する所定介護対象者に対し実行すべき介護サービス名を含み、当該介護サービス名に基づき介護サービス名データベース121と備品・物品データベース122のデータを辿って必要な備品・物品データを検索可能としたスケジュールデータを上記端末装置であるスマートフォン200へ送信するように機能する。
【0051】
端末装置であるスマートフォン200には、上記情報送信手段151により送信されたスケジュールデータに基づき所定介護対象者に対し実行すべき介護サービス名を含む表示を表示手段202に行う表示制御手段250が備えられている。つまり、
図9に示されるように、介護担当者が東芝太郎の2015年9月30日におけるスケジュールデータが要求されると、時刻9時から11時と、時刻13時から14時までの介護サービスのスケジュールデータが送られる。
【0052】
時刻9時から11時までの介護サービスのスケジュールデータは、介護対象者がAであり、介護サービス名が「訪問1型B」であることを示すデータと、必要な備品・物品データを検索可能としたスケジュールデータとして、「訪問1型B」に属する介護作業項目のデータ、更に、「訪問1型B」に属する介護作業項目に対応する備品・物品のデータが付加されたデータである。
【0053】
時刻13時から14時までの介護サービスのスケジュールデータは、介護対象者がFであり、介護サービス名が「入浴支援」であることを示すデータと、必要な備品・物品データを検索可能としたスケジュールデータとして、「入浴支援」に属する介護作業項目のデータ(「入浴支援」)、更に、「入浴支援」に属する介護作業項目「入浴支援」に対応する備品・物品のデータが付加されたデータである。
【0054】
スマートフォン200においては、当初、介護担当者が東芝太郎、2015年9月30日、時刻毎の介護対象者名と介護サービス名が表示され、介護サービス名を指定すると、その下位の介護作業項目のデータ及びその下位の備品・物品のデータが表示されるように構成することができる。
【0055】
また、
図3に示したような介護サービスを提供するように、スケジュールデータベース125のスケジュールデータが構成されているときに、例えば、介護担当者が東芝太郎の2015年9月30日におけるスケジュールデータが要求されると、スケジュールが設定されている時刻○○から××時までの介護サービスのスケジュールデータが送られる。つまり、設定されている介護サービス名とその下位の介護作業項目のデータ及びその下位の備品・物品のデータが送られる。この場合においても、スマートフォン200における表示は、上述と同様に、当初、介護担当者が東芝太郎、2015年9月30日、時刻毎の介護対象者名と介護サービス名が表示され、介護サービス名を指定すると、その下位の介護作業項目のデータ及びその下位の備品・物品のデータが表示されるようにすることができる。
【0056】
また、サーバ100の入力装置105とスマートフォン200の入力手段204とは、介護サービス名データベース121、備品・物品データベース122、介護対象者データベース123、介護担当者データベース124及びスケジュールデータベース125に記憶する情報を入力する入力手段として機能する。
【0057】
データベース管理手段152は、上記入力手段から上記介護サービス名データベース121に記憶されていない介護サービス名や介護作業項目が入力された場合に、これをスケジュールデータベース125に記憶し、上記介護サービス名データベース121にも反映させる記憶を行うものである。また、データベース管理手段152は、入力された備品・物品情報をスケジュールデータベース125に記憶し、上記備品・物品データベース122にも反映させる記憶を行う。
【0058】
更に、データベース管理手段152は、上記入力手段からスケジュールデータベース125に記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の登録要求がなされると、スケジュールデータベース125に記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の情報を登録する。また、スケジュールデータ登録手段154は、上記スケジュールデータベース125に対し記憶するスケジュールデータをデータベース管理手段152へ与えて、登録を行うものであり、上記センタ装置であるサーバ100及びまたは上記端末装置であるスマートフォン200に備えられている。
【0059】
サーバ100の外部記憶装置120には、介護費用ポイントデータベース126が備えられていてもよい。介護費用ポイントデータベース126は、
図10に示すように、介護作業項目毎に、介護報酬のポイント(100円/1ポイント)データが対応付けされたものである。費用算出出力手段153は、上記スケジュールデータベース125に記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の情報及び上記スケジュールデータベース125の介護サービス名及びまたは介護作業項目と、上記介護費用ポイントデータベース126の情報に基づき、介護対象者の介護費用を算出し出力するものである。この出力は、サーバ100に備えられた表示装置103から行うことができ、また、サーバ100にプリンタを接続してプリントアウトするようにしてもよい。
【0060】
以上のように構成された介護サービス支援システムでは、サーバ100の入力装置105とスマートフォン200の入力手段204から介護サービス支援システムへログインするための認証入力を行うことができる。例えば、スマートフォン200において介護サービス支援システムへのログイン要求を入力すると、
図11に示されるような認証画面10が表示手段202へ表示される。そこで、介護担当者(介護職員)はスマートフォン200を操作して、IDとパスワードを入力し、ログインすることができる。
【0061】
上記ログインの処理は、
図12に示されるフローチャートのプログラムにより処理を実行することができる。まず、スマートフォン200において介護サービス支援システムへのログイン要求を入力する(S11)。サーバ100は、これを受けて認証画面10の情報を送り、認証画面10が表示手段202へ表示される(S12)。IDとパスワードを入力し、「ログイン」ボタン操作により、IDとパスワードをサーバ100へ送信する(S13)。サーバ100は、これを受けてIDとパスワードが適性であるか否かを判定する(S14、S15)。判定結果が「適性」である場合には、例えば、介護サービス支援システムのメニュー画面をサーバ100がスマートフォン200へ送信し、表示させる(S16)。また、判定結果が「不適性」である場合には、例えば、エラーであり介護サービス支援システムへのログイン失敗を示す画面をサーバ100がスマートフォン200へ送信し、表示させる(S17)。
【0062】
介護サービス支援システムのメニュー画面は、
図13のように構成することができる。この実施形態では、「介護対象者情報入力」、「介護担当者情報入力」、「介護サービス名DB操作」、「備品・物品DB操作」、「スケジュール登録」、「スケジュール確認」「サービス実行記録」、「費用算出出力」である。勿論、これ以外のメニューを設けてもよい。
【0063】
例えば、「介護対象者情報入力」のメニューが選択された場合には、
図14に示されるフローチャートのプログラムにより処理を実行することができる。まず、介護対象者ID、氏名、生年月日、年齢、住所を入力し(S21)、家族構成などの個人情報、血圧、脈拍、体温、呼吸数などのバイタルデータ、介護認定情報を入力する(S22)。更に、アレルギー反応、食事制限、趣味、嗜好品や、アセスメント情報のADL、食事、IADLなどを入力する(S23)。ステップS23の次に、入力終了を確認し(S24)、終わっていなければ次の介護対象者についての情報をステップS21へ戻って入力する。以上のような処理により、例えば、
図15のような画面へ入力を行い、介護対象者データベース123の情報中の一人分が例えば
図5に示したように登録される。
【0064】
また、「介護担当者情報入力」のメニューが選択された場合には、「介護対象者情報入力」の場合とほぼ同様な処理が行われ、一人分の情報が例えば上記
図6に示されるように介護担当者データベース124に記憶される。
【0065】
また、「備品・物品DB操作」のメニューが選択された場合には、
図16に示されるフローチャートのプログラムにより処理を実行することができる。まず、介護作業項目の入力を行い(S31)、当該介護作業項目の作業に必要な備品の入力を行い(S32)、当該介護作業項目の作業に必要な物品の入力を行い(S33)、介護作業項目に備品・物品を対応付けて備品・物品データベース122へ登録する(S34)。この場合の登録用画面は、
図17のようであり、備品・物品データベース122の登録例は、
図4のようである。
図17において、介護作業項目に備品・物品(機材、消耗品)が対応付けられる。なお、本実施形態では、介護作業項目に備品・物品を対応付けたが、この対応付けに加えて、介護対象者データベース123の病名などに備品・物品を対応付けてもよい。このようにすると、スケジュールデータベース125にスケジュールデータを登録する場合に、介護対象者を登録すると介護対象者データベース123の当該介護対象者の病名などを参照して、備品・物品を自動的に登録するように構成することが可能である。
【0066】
また、「介護サービス名DB操作」のメニューが選択された場合には、
図2に示されるような「介護サービス名」に対し、複数或いは単数の介護作業項目を対応付けて介護サービス名データベース121へ登録、データベースを完成することができる。
【0067】
また、「スケジュール登録」のメニューが選択された場合には、
図18に示されるフローチャートのプログラムにより処理を実行することができる。まず、介護サービスを提供する介護対象者のID、氏名を入力し(S41)、更に、介護サービス名を入力する(S42)。サービスの日時と頻度を入力する(S43)。ここで、頻度は、例えば、一日置き、一週間置きなどとすることができる。勿論、予定が決定していなければ、一日分でもよい。ここまでの入力画面の一例を
図19に示す。
図19において、画面20は時刻10時のスケジュールデータに対応するものであり、画面30は時刻15時のスケジュールデータに対応するものである。
【0068】
ステップS43に続いて、介護サービス名に対応する介護作業項目を介護サービス名データベース121から読み出して送り、表示手段202の画面に表示されるようにし、介護作業項目をそのまま或いは変更・追加して登録する(S44)。この場合には、スケジュールデータベース125へ変更・追加して登録した全介護作業項目に新たな介護サービス名を付して、介護サービス名データベース121へ新たに登録し、反映させることができる。
【0069】
更に、ステップS44において登録した介護作業項目に対応する備品・物品を備品・物品データベース122から読み出して表示手段202の画面に表示し、表示された備品・物品をそのまま或いは変更・追加して登録する(S45)。この場合には、スケジュールデータベース125へ変更・追加して登録した備品・物品をその上位の介護作業項目に対応付けて、備品・物品データベース122へ新たに登録し、反映させることができる。
【0070】
ステップS45に続き、全ての必要なサービスが登録されたかを確認し(S46)、未登録があればステップS41へ戻って処理を続ける。なお、「スケジュールDB操作」のメニューによるスケジュールデータの設定は、当該スマートフォン200以外に、サーバ100の入力装置105から行うことができ、例えば、緊急の介護サービス要請を受けた場合には、このように当該スマートフォン200以外のサーバ100などから入力すると便利に構成されている。
【0071】
また、「スケジュール確認」のメニューが選択された場合には、
図20に示されるフローチャートのプログラムにより処理を実行することができる。このメニューは、例えば、一日のはじめに作業などを確認するために選択される。初めに、介護担当者のIDと本日の日付に基づきスケジュールデータベース125からスケジュールデータを読み出し、時刻のバーグラフによって介護サービス予定が登録されているか否かを示す画像を
図21に示すようにスマートフォン200の画面に表示する(S51)。
図21に示す画面の例では、10時と15時に合計2件の介護サービス予定が登録されている。
【0072】
そこで、所望の介護サービス予定が登録されている時刻を、バーグラフの該当位置を操作することによって指定する(S52)と、この時刻のこの介護担当者のスケジュールデータを読み出し、表示する(S53)。この表示では、介護サービス名と、これに対応する介護作業項目、更に、介護作業項目に対応する備品・物品が表示される。そこで、介護サービス名と、これに対応する介護作業項目、更に、介護作業項目に対応する備品・物品を確認し、自動車に搭載するなどの用意ができていれば、備品・物品が揃っていることを示す入力を行い、例えば、表示色を変更して登録する(S54)。
【0073】
続いてステップS55において一日分のスケジュールを確認したかを判定し、一日分のスケジュールを確認終了するまで、ステップS52からステップS54までの処理を繰り返す。なお、スケジュールを確認終了した時刻の部分においてバーグラフの該当位置の表示色を変更してもよい。全てのスケジュールを確認終了したときにバーグラフの現在の時刻(ここでは9時)の位置を操作すると、
図21に示すように、「今から15分後に山田さん宅へ移動してください。」などの出発督促の表示や音声出力がなされ、出発することができる。
【0074】
また、「サービス実行記録」のメニューが選択された場合には、
図22に示されるフローチャートのプログラムにより処理を実行することができる。このメニューは、例えば、介護対象者宅へ到着したときに選択される。この選択により、前回の出発督促の表示などにより示された出発時刻から現在までの時間が移動時間として、例えば、介護担当者データベース124に記憶される。
【0075】
「サービス実行記録」の処理においては、まず、スマートフォン200の表示手段202に表示される「介護サービス開始」のボタンなどを操作して開始を入力する(S61)。すると、バーグラフと共に現在行うべき介護サービス名と対応する介護作業項目などが表示される(S62)。この時の表示として、
図18に示したような画面20、30の表示内容に加えて、介護作業項目を表示したものとすることができる。或いは、
図3に示したように、介護サービス名の枠と、これに属する介護作業項目の内容を全て1画面に表示したものとしてもよい。または、
図3に示した介護サービス名の枠から選択した1つの介護サービス名と、これに属する介護作業項目を1画面に表示し、次の介護サービス名と介護作業項目を選択するキーを表示し、次々に選択するように構成したものとしてもよい。
【0076】
ここで、介護担当者は表示された介護作業項目の作業を実行し、実行終了する度に実行終了した介護作業項目を終了表示(表示色を変更或いはチェック欄への入力など)する(S63)。全ての介護作業項目の作業を実行終了したか確認し(S64)、全ての介護作業項目の作業を実行終了していなければ、ステップS62からステップS63を繰り返す。全ての介護作業項目の作業を実行終了した場合には、「介護サービス終了」のボタンなどを操作して終了を入力する(S65)。このときに、終了入力にかかわらず実行すべき介護作業項目の作業が残っていれば、アラームを表示する(及びまたは音声出力する)ようにしてもよい。
【0077】
ステップS65に続いてサーバ100は、次の訪問先の有無を検出し(S66)、次の訪問先が有る場合には、
図20に示した場合と同様に、「今から、○○分後にWWさん宅へ移動してください。」などのように、次の訪問先への出発督促の表示や音声出力を行い(S67)、介護担当者は出発することができる。
【0078】
次の訪問先が無い場合には、介護センタへ戻るなどの帰社入力を行い(S68)、処理終了となる。例えば、介護センタへ戻った場合には、「費用算出出力」のメニューを選択し、費用算出出力手段153を起動し、上記スケジュールデータベース125に記憶されたスケジュールの未実行・実行終了の情報及び上記スケジュールデータベース125の介護サービス名及びまたは介護作業項目と、上記介護費用ポイントデータベース126の情報に基づき、介護対象者の介護費用を算出し出力するように処理を行うことができる。
【0079】
なお、上記実施形態において、介護サービス名データベース121、備品・物品データベース122、介護対象者データベース123、介護担当者データベース124を個別のデータベースとして示したが、これらを統合して一つのデータベースとしても良い。また、メニューの選択等から始まる各処理において表示を切換えるためのデータをスマートフォン200による入力ごとにサーバ100から送信するようにしたが、メニューの選択等により必要となる表示用のデータを一括してサーバ100からスマートフォン200へ送って蓄積しておき、表示を切換える場合には蓄積されたデータを用いるようにしても良い。