(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記デバイスインターフェーサは、前記第1及び第2のパーソナルデバイス間の接続を、前記電子システムおよび独立したワイドエリアネットワークを介して提供されるネットワーク接続を介して検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
前記検出は、前記第1及び第2のパーソナルデバイス間でのみ、前記電子システムおよび独立したワイドエリアネットワークを介して提供されるネットワーク接続を介して、行なわれる
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明について、添付図面を参照してより十分に説明される。図面には、本発明の例示的な実施形態が示されている。しかし、本発明は、多くの異なる形態で具体化されても良く、本明細書で述べられる実施形態に限定解釈されるべきではない。むしろ、これらの例示的な実施形態は、本開示が十分であって本発明の範囲を当業者に十分に伝えるというように与えられている。本開示の目的上、「それぞれの少なくとも1つ」は、当該用語に関して列挙された要素の任意の組み合わせ(列挙された要素の複数の組み合わせを含む)を意味するものと解釈される。例えば、「X、Y、及びZのうちの少なくとも1つ」は、Xのみ、Yのみ、Zのみ、または、2つ以上の項目X、Y、及びZの任意の組合せ(例えば、XYZ、XZ、YZ、X)を意味するものと解釈される。図面及び発明の詳細な説明の全体に渡って、特に記述がない限り、同一の図面参照数字は、同一の要素、特徴及び構造を指すものと理解される。これらの要素の相対的なサイズ及び図示は、明確さ、説明、及び便宜を目的として、誇張されている場合がある。
【0021】
電子システムが、複数のサービス、例えば空調、エンターテインメント選択、人間工学(に関する設定)などを制御するために提供される。電子システムは、車両、自宅、お店、オフィス、または任意の環境に、当該電子システムによって制御及び管理される補助サービスと関係付けられて、配置され得る。
【0022】
背景技術のセクションで説明したように、電子システムは、インターフェースと共に配置されても良い。インターフェースによって、電子システムに関係付けられる環境とインタラクションをしている人が、その人の希望に基づく選好を入力するまたは与えることで、電子システムとインタラクションをすることが可能になる。例えば、人は、空調システムを用いて到達すべき特定の温度、聴くための特定の無線局、または座席位置姿勢、を入力することができる。
【0023】
別の実施例では、他のユーザの選好が、ユーザのパーソナル上に表示され得る。したがって、あるデバイスの所有者が、他のユーザの選好を見たり視認したりすることができる。
【0024】
別の実施例では、人は選好をパーソナルデバイス上に記憶させても良い。パーソナルデバイスは、情報を電子システムに無線送信することができても良い。したがって、パーソナルデバイスが電子システムと近接距離にあることに応じて、電子システムとパーソナルデバイスとの間のハンドシェイキングが生じても良く、それによって、情報が交換される。
【0025】
従来のインタラクション技術では、1人の人が電子システムとインタラクションをすることを伴う。しかし、多くの状況では、複数の人々がある環境または状況にいる、ということが伴う。各個人は、当該個人がどのような環境を好むかに関係付けられる特定の個人的選好を有し得る。
【0026】
例えば、人A及び人Bの両方が車両に入る場合がある。人Aは、車両がより暖かい温度であることを好む場合がある一方、人Bは、車両がより冷たい温度であることを好む場合がある。人Aが電子システムを制御する場合があるが、人Bの選好を全く認識していない場合がある。
【0027】
本明細書で開示するのは、電子システムとインタラクションをする個人間で選好を共有するためのシステム、方法、及びデバイスである。本明細書で開示される態様によって、自動的で非言語的なインタラクションが可能になるため、インタラクションが、よりなめらかな態様で容易になる場合がある。本明細書で開示される態様は、更に、共有を視覚化することを対象としており、したがって、複数の選好を認識することに加えて、電子システムはデジタルディスプレイと結合して、当該複数の選好を表示するように構成されても良い。
【0028】
本明細書で開示される態様に関係付けられる電子システムは、車両のセンタースタックディスプレイであって、空調、座席の好み、エンターテインメント選択、ナビゲーション、消費者推薦などを制御する機能を伴うものであり得る。本明細書で開示される実施例の多くは、車両実装に焦点を当てているが、当業者であれば理解するように、本明細書で開示される態様は種々の環境及び状況において実装され得る。
【0029】
従って、本明細書で開示される態様を用いることで、複数のユーザが前記選好を口頭で伝達することなく、当該選好を共有することができる。更に、実施例では、当該選好はデジタル設定において共有されているため、電子システムのオペレータは、当該電子システムの環境/状況に関係している複数の人々を満足させる設定を選択することができる。他のインターフェース、例えばアナログ設定、が、本明細書で開示される態様を取り入れても良い。
【0030】
一例では、個人的選好は、個々のユーザが好む特定の状況、数、または項目であっても良い。別の実施例では、個人的選好は、設定に付随する範囲(例えば、所望の温度設定に付随する範囲)であっても良い。別の実施例では、個人的選好は、その配分または記述子(キーワード)、例えば、音楽のジャンルや食べ物の種類、であり得る。したがって、用語「個人的選好」が本出願で用いられるときはいつでも、上記列挙した定義のいずれかが(単独でまたは組み合わせて)採用され得る。配分の別の実施例は、ユーザがあるジャンルの音楽の聴取を好むのは時間の75%であり、第2のジャンルの音楽を好むのは時間の25%の場合である、というものである。
【0031】
図1は、コンピュータ例100を例示するブロック図である。コンピュータ100は、チップセット104に結合された少なくとも1つのプロセッサ102を含んでいる。チップセット104は、メモリコントローラハブ120及び入出力(I/O)コントローラハブ122を含んでいる。メモリ106及びグラフィックスアダプタ112が、メモリコントローラハブ120に結合されており、ディスプレイ118が、グラフィックスアダプタ112に結合されている。記憶デバイス108、キーボード110、ポインティングデバイス114、及びネットワークアダプタ116が、I/Oコントローラハブ122に結合されている。コンピュータ100の他の実施形態は、異なるアーキテクチャを有し得る。
【0032】
記憶デバイス108は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、例えばハードドライブ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、DVD、または固体状態メモリデバイスである。メモリ106は、プロセッサ102によって用いられる命令及びデータを保持している。ポインティングデバイス114は、マウス、トラックボール、または他のタイプのポインティングデバイスであり、キーボード110と組み合わせて用いられてデータをコンピュータ100に入力する。また、ポインティングデバイス114は、ゲームシステムコントローラ、またはゲームシステムを制御するために用いられる任意のタイプのデバイスであって良い。例えば、ポインティングデバイス114は、生体認証スキャニングを用いて特定ユーザを検出する映像または画像取り込みデバイスに接続されても良い。特定のユーザは、動きまたはジェスチャを用いてポイントデバイス114に命令を出し、コンピュータ100の種々の態様を制御しても良い。
【0033】
グラフィックスアダプタ112は、画像及び他の情報をディスプレイ118上に表示する。ネットワークアダプタ116によって、コンピュータシステム100が1または複数のコンピュータネットワークに結合されている。
【0034】
コンピュータ100は、コンピュータプログラムモジュールを実行して本明細書で説明された機能を実現するように適合されている。本明細書で用いられる場合、用語「モジュール」は、指定された機能を実現するために用いられるコンピュータプログラムロジックを指す。したがって、モジュールは、ハードウェア、ファームウェア、及び/またはソフトウェアにおいて実装することができる。一実施形態では、プログラムモジュールが記憶デバイス108上に記憶され、メモリ106にロードされ、プロセッサ102によって実行される。
【0035】
本明細書で開示されるエンティティ及びプロセスによって用いられるコンピュータのタイプは、実施形態及びエンティティが必要とする処理能力に応じて変えることができる。コンピュータ100は、モバイルデバイス、タブレット、スマートフォン、または上記の要素を伴う任意の種類の演算器であり得る。例えば、ハードディスク、ソリッドステートメモリ、または記憶デバイスなどのデータ記憶装置が、一緒に動作して本明細書で説明された機能を実現する複数のブレードサーバを含む、分散データベースシステムに格納されても良い。コンピュータは、前述したコンポーネントの一部、例えばキーボード110、グラフィックスアダプタ112、及びディスプレイ118、を欠くことができる。
【0036】
コンピュータ100は、本明細書で開示されるコンテンツ共有サービスに対するサーバ(図示せず)として機能しても良い。コンピュータ100を他のコンピュータデバイスとクラスター化して、サーバを形成しても良い。サーバを構成する種々のコンピュータデバイスは、互いとの通信をネットワーク上で行なっても良い。
【0037】
図2に例示するのは、電子システム260とインタラクションをするための選好を共有するためのシステム200の実装例である。システム200は、コンピュータ(例えば前述したコンピュータ100)上に実装され得る。システム200は、デバイス開始部210、個人的選好受信部220、個人的選好抽出部230、及び個人的選好共有部240を含む。
【0038】
図示するように、システム200は電子システム260と通信する。システム200は、電子システム260との通信を、ネットワーク250を介して、または電子システム260と有線若しくは無線で通信するバスシステムを通して、行なうことができる。ある実装では、システム200は、電子システム260内に含まれる記憶デバイス108と統合及び合体され得る。
【0039】
電子システム260は、通信アダプタ261を含んでいる。通信アダプタ261は、無線または有線通信技術を用いて他のデバイスと通信することが可能な任意の通信装置であって良い。電子システム260はまた、補助サービスと通信する種々の制御回路を含んでいて良い。補助サービスは、環境とのインタラクションに関係付けられるシステムに関連し得る。例えば、空調制御システム、エンターテインメントシステム、人間工学的システム、ナビゲーションシステムなどである。
【0040】
図2に示すように、デバイス270及び280(図示例ではスマートフォンであるが、任意の種類の個人的なデジタルデバイスであり得る)には、それぞれ、電子システム260と通信及びハンドシェイクするRX/TXデバイス271及び281が含まれている。電子システム260とインタラクションをするデバイスの数は変えることが可能である。したがって、2つのデバイスという表現は、単に例示的である。
【0041】
デバイス270及び280は、それぞれ、永続記憶装置(永続記憶装置275及び永続記憶装置285)を含んでいても良い。永続記憶装置275及び285は、例えば記憶デバイス108に関して前記列挙したものなどの記憶装置であり得る。
【0042】
永続記憶装置275及び285は、それぞれ、
図3に示すシステム300を含んでいる。
図3に例示するのは、システム200に伝達すべき選好301を提供するためのシステム300の実施例である。システム300の説明は、以下により詳細に記載される。
【0043】
永続記憶装置275及び285は、システム300(パーソナルデバイス270及び280に一体化されている)とインタラクションをして、各デバイスの所有者またはオペレータに関係付けられる個人的選好情報を記憶する。個人的選好(例えば、個人的選好272または282)は、電子システム260に関係付けられるか複数の電子システム(図示せず)に対する1または複数のサービスに関係付けられた個人的選好に関し得る。
【0044】
個人的選好(272及び282)は、デジタルデータを記憶することができる任意の種類のファイルであっても良く、システム200にネットワーク250を介して伝達される。
【0045】
デバイスインターフェーサ210は、ネットワーク250を介して電子システム260の付近にある種々のデバイスのインターフェースとなる。各パーソナルデバイス270及び280は、自動または手動操作を通して電子システム260とハンドシェイクしても良い。例えば、デバイスの1つに関係付けられるオペレータは、無線ネットワーキングを介して(ネットワーク250を介して)接続を起こして、電子システム260とインタラクションをしても良い。システム200は、どのデバイスが接続されているかという情報を、永続記憶装置205を介して記憶しても良い。
【0046】
個人的選好受信部220は、インターフェースされたデバイスから複数の選好ファイルを受信する。例えば、
図2に示すように、パーソナルデバイス270及び280が電子システム260と(ネットワーク250を通る接続を介して)ハンドシェイクしているならば、個人的選好272及び282が電子システム260に送信され得る。種々のファイルの送信は、クライアント側(パーソナルデバイス270及び280)でTX/RXデバイス271及び281をそれぞれ通して行なわれ得る。個人的選好272及び282の受信は、通信アダプタ261を介して行なわれ得る。
【0047】
個人的選好抽出部230は、個人的選好272及び282から、例えば、個人的選好272及び282の供給源(すなわち、パーソナルデバイス270及び280のオペレータ)を含む情報を抽出し得る。当該選好は、個人的選好272及び282に含まれる。選好の具体例を、以下の
図5A〜
図7Bにより詳しく示す。
【0048】
図2の代替的な実装には、オプトアウトまたはプライバシ設定が含まれていても良い。したがって、デバイス270または280のいずれかに関係付けられるオペレータは、全部ではなく一部の情報を選択的に共有することを選んでも良い。これらの状況では、
図3でより詳細に説明するように、オペレータは、本人の個人的選好を全く共有しない、一部を共有する、または全部を共有する、ことを指示し得る。個人的選好を共有しない場合、システム200によって、個人的選好に関係付けられるどんな種類の共有も妨げられる。
【0049】
個人的選好共有部240は、個々の個人的選好を(個人的選好ファイル272及び282を介して)収集して、当該情報241を電子システム260に伝達する。電子システム260は、収集された情報を視認可能及び/または連動可能な情報に変換し得る。電子システム260は、種々のサービスに結合されても良い。例えば、空調システム262、インフォテインメントシステム263、及びナビゲーションシステム264である。各サービスの実施例について、以下により詳しく示す。
【0050】
電子システム260は、図示例ではディスプレイデバイス265を伴っている。ディスプレイデバイス265は、情報を表わすことができる任意の種類のデジタルディスプレイであり得る。代替的に、デジタルディスプレイ265は、インターフェースデバイス、例えば
図1に関して前述したもの、を備えていても良い。例えば、デジタルディスプレイ265は、タッチスクリーン機能と一体化されても良く、その結果、パーソナルデバイス270または280いずれかのオペレータの1人が、個人的選好ファイル272及び282に含まれる共有された個人的選好に基づいて設定を選ぶことができる。
【0051】
図3に例示するのは、パーソナルデバイス(例えばパーソナルデバイス270または280)からシステム200への個人的選好情報301の共有を容易にするためのシステム300の実施例である。システム300は、例えば上記で示したような永続記憶装置内に格納され得る。システム300に、グラフィカルユーザインターフェース(図示せず)を設けて、ユーザまたはオペレータが人の個人的選好を手動で入力できるようにしても良い。その代わりにまたはそれに加えて、システム300に、ユーザまたはオペレータの選好を学習することができる自動化された学習技術またはアルゴリズムを設けても良い。
【0052】
システム300は、開始部310、レベル設定部320、アプリケーション選択部330、及び個人的選好選択部340を含んでいても良い。
図2に示すように、システム300は、ネットワーク250を介してシステム200と通信しても良い。
【0053】
開始部310は、個人的選好ファイル301の記憶または更新を開始する。パーソナルデバイス(例えばデバイス270または280)のユーザまたはオペレータは、個人的選好を編集することができるアプリケーションまたはプログラムの開始をリクエストし得る。別の実施例では、パーソナルデバイス270または280上に設けられたアプリケーションまたはプログラムが、前述した電子システム260のインターフェースとなり得る。電子システム260の状況または制御に記憶された設定は、個人的選好ファイル301として記憶及び保存され得る。
【0054】
レベル設定部320は、システム300の実装において任意的に設けられ得る。レベル設定部320によって、ユーザまたはオペレータは、他のユーザまたはオペレータに対するアクセスレベルを設定することができる。例えば、オペレータは、個人的選好301について、所定の他のユーザ群と共有し得る、他のユーザの誰とも共有し得ない、または他のすべてのユーザと共有し得る、と設定することができる。レベル設定部320は、一連の個人的選好のそれぞれに対して、特定のレベルを設定し得る。したがって、オペレータは、空調に対してあるレベルを設定し、音楽またはエンターテインメント設定に対して別のレベルを設定し、ということが可能である。
【0055】
アプリケーション選択部330によって、オペレータは、個人的選好ファイル301に関係付けられるアプリケーションまたは設定を選択することができる。例えば、オペレータは、空調、オーディオ選好、及びナビゲーション設定、を設定することができても良い。アプリケーション選択部330によって、オペレータは、前述のアプリケーションのうちの1つを選択して、それに対して個人的選好を設定することができる。
【0056】
図4に例示するのは、電子システムとのインタラクションに基づいて選好を共有するための方法400の実施例である。方法400は、システム200上で実装され得る。
【0057】
動作410では、デバイス(単数または複数)の検出が行なわれる。例えば、車両に複数の乗客が入る場合、車両に関係付けられるサーバは、複数のパーソナルデバイスが車両の付近にあることを無線で検出し得る。
【0058】
動作420では、動作410における検出により複数のデバイスが存在するか否かについての判定が行なわれる。YESである場合には、方法400は動作430に進む。NOである場合には、個人的選好の表示を行なうべきか否かについて判定が行なわれる(動作425)。動作425における判定がYESである場合、方法400は動作430に進む。NOである場合には、方法400は終了(480)に進む。終了480において、所定の時間後に、方法400を繰り返して行なっても良い。
【0059】
動作430では、検出されたデバイスの個人的選好がリクエストされる。当該リクエストは、情報をリクエストするサーバと種々のパーソナルデバイスの各々との間のネットワークハンドシェイキング動作を介して行なわれ得る。
【0060】
動作440では、個人的選好情報が利用可能であるか否か(動作430で受信したときに)について判定が行なわれる。NOである場合には、方法400は動作480に進む(終了480)。YESである場合には、方法400は動作450に進む。
【0061】
動作450では、取得した各個人的選好ファイルに関係付けられる共有のレベルが抽出されても良い。この動作は、任意的に行なわれ得る。レベルの規定は、
図3で説明したものと同様に行なわれ得る。
【0062】
動作460では、動作430において取得した各ファイルの個人的選好が抽出される。次に、個人的選好は、動作470において表示されても良い。GUIは、取得された個人的選好が関係付けられるデバイスの次の各ファイルの個人的選好を表示しても良い。
【0063】
以下の説明及び図では、前述したシステム及び方法の実装の実施例を例示する。図示される実施例では、2つのデバイスが電子システム260(図示せず)とインタラクションをする。電子システム260は、ディスプレイ265(図示)を有している。2つのデバイスが示されているが、存在するデバイスの数は単なる例示である。
【0064】
図5A〜
図5Cに例示するのは、空調システム500の制御を与えるためのシステム200及び300の実装である。
図5Aに示すように、空調システム500は、ディスプレイ265を介して表示される。空調システム500は、GUI要素510を用いて表示されて、温度を選択及び設定する(50〜85度の範囲)。
【0065】
図5Bでは、第2のデバイス280が、第1のデバイス270の付近に隣接している。それに応じて、第1及び第2のデバイス270及び280は、個人的選好ファイルを(272及び282をそれぞれ)送信し得る。第1及び第2のデバイス270及び280には、それぞれ、システム300が実装され得る。その結果、デバイスの所有者またはオペレータは、環境設定に従って、自分達の個人的選好を設定することができる。
【0066】
図5Cに示すように、各デバイスの個人的選好が示される。これにより、電子システムのオペレータ260は、各ユーザまたはオペレータに関係付けられた希望を認識することができる。第1のデバイス270の所有者は、65度の温度を希望する場合があり(520)、一方で、第2のデバイス280の所有者は、71度の温度を希望する場合がある。
【0067】
図6A及び
図6Bに例示するのは、ラジオ局を制御するためのシステム200及び300の実装例である。シナリオは、
図5A〜
図5Cに関して前述された実施例と同様であるが、顕著な違いは、ディスプレイ265がここではエンターテインメントGUI600を表示するように構成されているということである。
【0068】
図6Aを参照して、
図5Bに示された動作と同様に、個人的選好は電子システム260に送信される。電子システム260は、個人的選好ファイル272及び282の処理を
図2で説明した方法で(システム200を介して)行なって、
図6Bに示す出力をもたらす。
【0069】
図6Bにおいて、デバイス270及び280に関係付けられた選好が、ディスプレイ265上にGUI600を介して表示される。GUI600は、選好610(デバイス270)及び選好620(デバイス280)を表示している。各選好610及び620は、デバイス270及び280の所有者及びオペレータが好むラジオ局のリストを示している。
【0070】
図7A及び
図7Bに例示するのは、ナビゲーションシステム700を制御するためのシステム200及び300の実装例である。
図7A及び
図7Bに示すように、ナビゲーションシステム700は、ある地域の一部の地図を示している。ナビゲーションシステム700は、ディスプレイ265上に表示される。
【0071】
図7Aでは、ユーザ701は、GUI要素705を連動させてカテゴリを表示している(図示の実施例では、カテゴリは「コーヒーショップ」である)。
図7Aに示すように、個人的選好272及び282がデバイス270及び280から送信される。
【0072】
図7Bにおいて、ナビゲーションシステム700は、コーヒーショップ710及び720を示している。コーヒーショップ710は、デバイス270に関係付けられた個人的選好を指し、一方で、コーヒーショップ720は、デバイス280に関係付けられた個人的選好を指す。したがって、ディスプレイ265を視認することで、電子システムのオペレータ260は、各個人の個人的選好を認識することができる。
【0073】
種々の
図5A〜
図7Bに示された実施例は、選択的に組み合わされて一緒に提供され得るし、それぞれは、上記の考え方の種々の態様を用いている。
【0074】
コンピュータプログラム(プログラム、モジュール、エンジン、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプトまたはコードとしても知られる)は、コンパイル型(編集型)若しくはインタプリタ型(解釈型)の言語、宣言型または手続型の言語など、任意の形態のプログラミング言語で書かれ得て、当該プログラムは、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト若しくはコンピューティング環境での使用に適した他のユニットとして、任意の形態で展開され得る。コンピュータプログラムは、ファイルシステムにおけるファイルに対応していてもよいし、そうでなくてもよい。プログラムは、他のプログラムまたはデータを保持するファイルの一部(例えば、マークアップ言語ドキュメントに記憶された1以上のスクリプト)において、問題となるプログラムに特化した単一のファイルにおいて、または、複数の調整されたファイル(例えば、1以上のモジュール、サブプログラムまたはコードの部分を記憶するファイル)において、記憶されることができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータにおいて、または1つのサイトに配置され若しくは複数のサイトにわたって分散されて通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータにおいて、実行されるように展開されることができる。
【0075】
人とのインタラクションを提供するために、本明細書に開示される実施形態は、グラフィカル・ユーザ・インターフェイス(GUI)などのインタラクティブディスプレイを用いて実施することができる。そのようなGUIは、ポップアップまたはプルダウンメニュー若しくはリスト、選択タブ、走査可能構成、及び人間の入力を受けることができる他の構成などのインタラクティブ構成、を含み得る。
【0076】
本明細書に開示されたコンピューティングシステムは、クライアント及びサーバを含むことができる。クライアント及びサーバは、一般に相互に対して離隔され、典型的には通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で稼働して相互にクライアント−サーバ関係を有するコンピュータプログラムの効果によって発生する。ある実施形態では、サーバはデータ(例えば、HTMLページ)を(例えば、クライアント装置と相互作用するユーザにデータを表示し、当該ユーザからユーザ入力を受信するという目的で)クライアント装置に送信する。クライアント装置において生成されたデータ(例えば、ユーザインタラクションの結果)は、サーバにおいてクライアント装置から受信されることができる。
【0077】
当業者にとって、本発明の精神または範囲から逸脱することなく本発明において種々の変形例及びバリエーションが実現され得ることは明らかである。したがって、本発明は、与えられた本発明の変形例及びバリエーションを包含するものであり、それらは添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にある。