特許第6390503号(P6390503)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トヨタ車体株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6390503-台車移動リフト 図000002
  • 特許6390503-台車移動リフト 図000003
  • 特許6390503-台車移動リフト 図000004
  • 特許6390503-台車移動リフト 図000005
  • 特許6390503-台車移動リフト 図000006
  • 特許6390503-台車移動リフト 図000007
  • 特許6390503-台車移動リフト 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6390503
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】台車移動リフト
(51)【国際特許分類】
   B62B 3/02 20060101AFI20180910BHJP
   B62B 3/06 20060101ALI20180910BHJP
【FI】
   B62B3/02 H
   B62B3/02 F
   B62B3/06 Z
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-84437(P2015-84437)
(22)【出願日】2015年4月16日
(65)【公開番号】特開2016-203699(P2016-203699A)
(43)【公開日】2016年12月8日
【審査請求日】2017年6月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000648
【氏名又は名称】特許業務法人あいち国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】永井 和雄
(72)【発明者】
【氏名】泉 直樹
【審査官】 梶本 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−027789(JP,A)
【文献】 特開2005−145364(JP,A)
【文献】 特開平10−194131(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0014948(US,A1)
【文献】 実開昭60−043696(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 3/02−3/065
B66F 9/065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台車固定車輪及び台車自在車輪が設けられた台車における、上記台車自在車輪が設けられた一部分を持ち上げて、該台車を移動させる台車移動リフトであって、
リフト自在車輪が設けられたリフト本体部、該リフト本体部から水平方向に設けられて昇降可能であるフォーク部、及び該フォーク部に設けられ、地面に接地された状態を維持して上記フォーク部の上昇を支持する構造のリフト固定車輪を有するローリフトと、
上記フォーク部に装着され、上記台車の上記一部分を持ち上げるための持上げ部、及び上記フォーク部が下降した状態で接地されるアタッチメント固定車輪が設けられた持上げアタッチメントと、
上記リフト固定車輪に装着され、該リフト固定車輪の代わりに地面に接地される代替自在車輪が設けられた車輪アタッチメントと、を備え、
上記台車移動リフトによって上記台車を移動させるときに、上記フォーク部を上昇させて、上記持上げ部によって上記台車の上記一部分を持ち上げると同時に、上記アタッチメント固定車輪を地面から浮かせるよう構成されていることを特徴とする台車移動リフト。
【請求項2】
上記リフト固定車輪は、上記フォーク部に対して回動可能なアーム部の先端に設けられており、
上記代替自在車輪は、上記フォーク部が下降して上記アタッチメント固定車輪が地面に接地された状態において、地面から離れるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の台車移動リフト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台車を移動させる台車移動リフトに関する。
【背景技術】
【0002】
工場においては、種々の搬送物を搬送するために種々の台車が用いられている。例えば、駆動源を持たない台車を牽引車によって牽引し、台車に載置された搬送物を搬送することがある。また、パレット等を持ち上げるフォークを有するローリフトによって、パレットに載置された搬送物を搬送することもある。
特許文献1においては、車体側下部にドライブホイールを備え、フォークの先端下面にフォーク昇降用のロードホイールを備えたローリフトについて開示されている。このローリフトにおいては、フォークの付根側に、ロードホイールの上昇時にフォークを浮上保持する補助輪を設けている。そして、ローリフトは、ドライブホイールとロードホイールとによって移動する状態と、ドライブホイールと補助輪とによって移動する状態とを形成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭60−43696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、重い搬送物等が載置された台車を移動させる際に、牽引車ではなく、ローリフトを用いたい場合がある。しかしながら、この場合において、固定車輪と自在車輪とが設けられた台車を移動させるときには、台車に設けられた固定車輪と、ローリフトに設けられた固定車輪としてのロードホイールの存在によって、台車を前後に移動させることしかできなくなる。そのため、ローリフトを利用して、固定車輪と自在車輪とが設けられた台車を、前後だけでなく左右に曲がって移動させるためには更なる工夫が必要となる。
【0005】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、ローリフトを利用した台車の前後の移動及び左右へ曲がる移動を可能にすることができる台車移動リフトを提供しようとして得られたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、台車固定車輪及び台車自在車輪が設けられた台車における、上記台車自在車輪が設けられた一部分を持ち上げて、該台車を移動させる台車移動リフトであって、
リフト自在車輪が設けられたリフト本体部、該リフト本体部から水平方向に設けられて昇降可能であるフォーク部、及び該フォーク部に設けられ、地面に接地された状態を維持して上記フォーク部の上昇を支持する構造のリフト固定車輪を有するローリフトと、
上記フォーク部に装着され、上記台車の上記一部分を持ち上げるための持上げ部、及び上記フォーク部が下降した状態で接地されるアタッチメント固定車輪が設けられた持上げアタッチメントと、
上記リフト固定車輪に装着され、該リフト固定車輪の代わりに地面に接地される代替自在車輪が設けられた車輪アタッチメントと、を備え、
上記台車移動リフトによって上記台車を移動させるときに、上記フォーク部を上昇させて、上記持上げ部によって上記台車の上記一部分を持ち上げると同時に、上記アタッチメント固定車輪を地面から浮かせるよう構成されていることを特徴とする台車移動リフトにある。
【発明の効果】
【0007】
上記台車移動リフトにおいては、ローリフトを利用して、台車固定車輪及び台車自在車輪が設けられた台車を移動させる際の工夫をしている。
具体的には、ローリフトに、持上げアタッチメント及び車輪アタッチメントを装着して、ローリフトの機能を変更する。ローリフトのフォーク部に持上げアタッチメントが装着されることにより、フォーク部が下降した状態においては、アタッチメント固定車輪が地面に接地される。また、ローリフトのリフト固定車輪に車輪アタッチメントが装着されることにより、リフト固定車輪が地面に接地されない代わりに代替自在車輪が地面に接地される。また、フォーク部を上昇させた状態においては、代替自在車輪が地面に接地されているとともに、アタッチメント固定車輪が地面から離れる。
【0008】
なお、代替自在車輪は、フォーク部の昇降に拘らず常時地面に接地されていてもよい。また、代替自在車輪は、フォーク部が下降した状態において地面から離れ、フォーク部が上昇した状態において地面に接地されるようにしてもよい。
【0009】
台車移動リフトを単独で移動させるときには、フォーク部を下降させてアタッチメント固定車輪が地面に接地された状態を形成する。そして、台車移動リフトは、ローリフトにおけるリフト自在車輪と、持上げアタッチメントにおけるアタッチメント固定車輪とによって移動が可能になる。そして、アタッチメント固定車輪によって左右へのふらつきが防止された状態で、台車移動リフトを移動させることができる。これにより、台車移動リフトにおけるフォーク部を台車の下方に差し込む作業、及びフォーク部を台車の下方から引き出す作業を容易にすることができる。
【0010】
一方、台車移動リフトによって台車を移動させるときには、台車の下方に差し込まれた状態のフォーク部を上昇させて、持上げアタッチメントの持上げ部によって台車の一部分を持ち上げる。このとき、持上げアタッチメントのアタッチメント固定車輪が地面から離れるとともに、台車の一部分が持上げアタッチメントの持上げ部の上に載置される。また、代替自在車輪は、フォーク部の上昇に伴って地面に接地される、又は地面に接地されたままである。
【0011】
そして、台車移動リフトと台車とが一体化され、台車固定車輪によって左右へのふらつきが防止された状態で、一体化された台車移動リフト及び台車を移動させることができる。これにより、台車移動リフトによって台車を前後に移動させるとともに左右に曲がって移動させることができる。
このように、上記台車移動リフトによれば、既存のローリフトに持上げアタッチメント及び車輪アタッチメントを装着した簡単な構成によって、ローリフトを利用した台車の前後の移動及び左右へ曲がる移動を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施例にかかる、台車と一体化された台車移動リフトを示す説明図。
図2】実施例にかかる、台車の一部分を持ち上げた状態の台車移動リフトを示す説明図。
図3】実施例にかかる、台車移動リフトを示す平面図。
図4】実施例にかかる、アタッチメント固定車輪が地面に接地された状態の台車移動リフトを、左右方向から見た状態で示す説明図。
図5】実施例にかかる、代替自在車輪が地面に接地された状態の台車移動リフトを、左右方向から見た状態で示す説明図。
図6】実施例にかかる、アタッチメント固定車輪が地面に接地された状態の台車移動リフトを、前後方向から見た状態で示す説明図。
図7】実施例にかかる、代替自在車輪が地面に接地された状態の台車移動リフトを、前後方向から見た状態で示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
上述した台車移動リフトにおける好ましい実施の形態について説明する。
上記台車移動リフトにおいて、上記台車固定車輪、上記リフト固定車輪及び上記アタッチメント固定車輪における「固定車輪」とは、回転する機能のみを有し、向きが変更される機能を有しない形式の車輪のことをいう。台車固定車輪、リフト固定車輪及びアタッチメント固定車輪は、台車及び台車移動リフトの左右方向に向けられた回転軸線を中心に、台車及び台車移動リフトの前後方向に回転するものである。
【0014】
また、上記台車自在車輪及び上記リフト自在車輪における「自在車輪」とは、回転する機能と、向きが変更される機能とを有する形式の車輪のことをいう。台車自在車輪及びリフト自在車輪は、台車及び台車移動リフトの鉛直方向に向けられた回転軸線を中心に回動するとともに、台車及び台車移動リフトの水平方向に向けられた回転軸線を中心に回転するものである。
また、上記地面は、工場内の床面、種々の道路面等とすることができる。
【0015】
上記ローリフトは、作業者によって把持されるハンドルを有し、モータによって移動するもの、又はモータによるアシストを受けて作業者が移動させるものとすることができる。また、ローリフトは、作業者が手動で押し引きするものとすることもできる。また、ローリフトは、作業者が搭乗できるもの、搭乗できないもののいずれとすることもできる。また、ローリフトのフォーク部の昇降は、手動又は電動のいずれによって行うこともできる。
【0016】
また、上記リフト固定車輪は、上記フォーク部に対して回動可能なアーム部の先端に設けられており、上記代替自在車輪は、上記フォーク部が下降して上記アタッチメント固定車輪が地面に接地された状態において、地面から離れるよう構成されていてもよい。
この場合には、アタッチメント固定車輪は、台車移動リフトを単独で移動させるときに地面から離すことができ、台車移動リフトによって台車を移動させるときに地面に接地させることができる。これにより、台車移動リフトの移動を円滑にすることができる。
【実施例】
【0017】
以下に、台車移動リフトにかかる実施例について、図面を参照して説明する。
本例の台車移動リフト1は、図1に示すように、台車固定車輪51及び台車自在車輪52が設けられた台車5における、台車自在車輪52が設けられた一部分50を持ち上げて、台車5を移動させるために用いられる。台車移動リフト1は、図2図3に示すように、ローリフト2と、ローリフト2に装着された持上げアタッチメント3及び車輪アタッチメント4とを備えている。
ローリフト2は、図3図4に示すように、リフト自在車輪22が設けられたリフト本体部21と、リフト本体部21から水平方向に設けられて昇降可能であるフォーク部23と、フォーク部23に設けられ、地面Gに接地された状態を維持してフォーク部23の上昇を支持する構造のリフト固定車輪24とを有している。
【0018】
図2図4に示すように、持上げアタッチメント3は、フォーク部23に装着されており、台車5の一部分50を持ち上げるための持上げ部32、及びフォーク部23が下降した状態で接地されるアタッチメント固定車輪33を有している。車輪アタッチメント4は、リフト固定車輪24に装着されており、リフト固定車輪24の代わりに地面Gに接地される代替自在車輪42を有している。
図5に示すように、台車移動リフト1は、この台車移動リフト1によって台車5を移動させるときに、フォーク部23を上昇させて、持上げ部32によって台車5の一部分50を持ち上げると同時に、アタッチメント固定車輪33を地面Gから浮かせるよう構成されている。
【0019】
以下に、本例の台車移動リフト1について、図1図7を参照して詳説する。
図2図4に示すように、本例の台車移動リフト1は、既存のローリフト2に、持上げアタッチメント3及び車輪アタッチメント4を装着することにより、ローリフト2の機能を変更して、台車固定車輪51及び台車自在車輪52が設けられた台車5を円滑に移動させることができるようにしたものである。ローリフト2は、モータによるアシストを受けて移動させる電動式のものである。リフト本体部21には、リフト自在車輪22の他に、作業者が把持するためのハンドル部25が設けられている。リフト自在車輪22は、ハンドル部25を操作することによって左右に操舵することができる。フォーク部23は、リフト本体部21から左右一対に設けられており、フォーク部23における、リフト本体部21とは反対側に位置する先端側部分には、アーム部231及びリフト固定車輪24が設けられている。
【0020】
図5に示すように、リフト固定車輪24は、アーム部231の先端に設けられている。アーム部231の基端は、フォーク部23に対して回動可能に取り付けられている。アーム部231は、フォーク部23内に収納される状態からフォーク部23の下方へ回動して、リフト固定車輪24に対するフォーク部23の高さ位置を変更するよう構成されている。
【0021】
図1に示すように、台車5は、前後方向Lに長い形状を有している。台車固定車輪51は、台車5の荷台部53の下面における、前後方向Lの中心部付近の左右に設けられており、台車自在車輪52は、台車5の荷台部53の下面における、前後方向Lの両端部付近の左右に設けられている。台車移動リフト1によって持ち上げる台車5の一部分50は、台車5の前後方向Lにおけるいずれかの端部とする。台車5は、車両のボディ等の大型の搬送物8を載置して搬送するものである。
【0022】
図3図4に示すように、持上げアタッチメント3は、左右一対のフォーク部23を上下から挟み込むようにして、左右一対のフォーク部23に取り付けられるベース部31を有している。持上げ部32は、ベース部31から起立して設けられており、台車5の荷台部53の下面に当接するよう構成されている。アタッチメント固定車輪33は、リフト固定車輪24の付近においてベース部31に取り付けられている。
【0023】
図4図7に示すように、車輪アタッチメント4は、リフト固定車輪24に装着される装着フレーム部41を有しており、代替自在車輪42は、装着フレーム部41に取り付けられている。装着フレーム部41は、フォーク部23の下部に配置される部分と、下面に代替自在車輪42を取り付けるために、フォーク部23の側方に配置される部分とを有している。リフト固定車輪24は、車輪アタッチメント4の装着フレーム部41の上に載置されている。代替自在車輪42は、左右一対のフォーク部23の左右方向Wの内側と外側とに配置されている。
【0024】
代替自在車輪42は、フォーク部23が下降してアタッチメント固定車輪33が地面Gに接地された状態において、地面Gから離れる(浮く)よう構成されている。具体的には、アタッチメント固定車輪33は、図4図6に示すように、ブラケット34によって持上げアタッチメント3のベース部31に対する上下方向Hの高さ位置を調整可能である。そして、代替自在車輪42が地面Gから離れる状態において、アタッチメント固定車輪33が地面Gに設置されるよう、ブラケット34を上下に移動させてアタッチメント固定車輪33の高さ位置を決定する。
また、装着フレーム部41には、図7に示すように、フォーク部23が上昇する際に、フォーク部23に対して車輪アタッチメント4が左右に位置ずれしないようにするガイド部43が設けられている。
【0025】
本例の台車移動リフト1においては、ローリフト2に、持上げアタッチメント3及び車輪アタッチメント4を装着して、ローリフト2の機能を変更する。そして、ローリフト2のフォーク部23に持上げアタッチメント3が装着されることにより、図4図6に示すように、フォーク部23が下降した状態においては、アタッチメント固定車輪33が地面Gに接地される。また、ローリフト2のリフト固定車輪24に車輪アタッチメント4が装着されることにより、図5図7に示すように、フォーク部23が上昇した状態においては、リフト固定車輪24が地面Gに接地されない代わりに代替自在車輪42が地面Gに接地される。また、フォーク部23が上昇した状態においては、アタッチメント固定車輪33が地面Gから離れる。
【0026】
台車移動リフト1を単独で移動させるときには、図4に示すように、フォーク部23を下降させて、アタッチメント固定車輪33が地面Gに接地されるとともに、代替自在車輪42が地面Gから離れる状態を形成する。そして、台車移動リフト1は、ローリフト2におけるリフト自在車輪22と、持上げアタッチメント3におけるアタッチメント固定車輪33とによって移動が可能になる。そして、アタッチメント固定車輪33によって左右へのふらつきが防止された状態で、台車移動リフト1を移動させることができる。これにより、台車移動リフト1におけるフォーク部23を台車5の下方に差し込む作業、及びフォーク部23を台車5の下方から引き出す作業を容易にすることができる。
【0027】
一方、台車移動リフト1によって台車5を移動させるときには、図2図5に示すように、台車5の下方に差し込まれた状態のフォーク部23を上昇させて、持上げアタッチメント3の持上げ部32によって台車5の一部分50を持ち上げる。このとき、持上げアタッチメント3のアタッチメント固定車輪33が地面Gから離れるとともに、台車5の一部分50が持上げアタッチメント3の持上げ部32の上に載置される。また、代替自在車輪42がフォーク部23の上昇に伴って地面Gに接地される。
【0028】
そして、台車移動リフト1と台車5とが一体化され、台車移動リフト1のリフト自在車輪22及び代替自在車輪42と、台車5の台車固定車輪51及び台車自在車輪52とが地面Gに接地される。こうして、台車固定車輪51によって左右へのふらつきが防止された状態で、一体化された台車移動リフト1及び台車5を移動させることができる。これにより、台車移動リフト1によって台車5を前後に移動させるとともに左右に曲がって移動させることができる。
このように、本例の台車移動リフト1によれば、既存のローリフト2に持上げアタッチメント3及び車輪アタッチメント4を装着した簡単な構成によって、ローリフト2を利用した台車5の前後の移動及び左右へ曲がる移動を可能にすることができる。
【符号の説明】
【0029】
1 台車移動リフト
2 ローリフト
21 リフト本体部
22 リフト自在車輪
23 フォーク部
24 リフト固定車輪
3 持上げアタッチメント
32 持上げ部
33 アタッチメント固定車輪
4 車輪アタッチメント
42 代替自在車輪
5 台車
50 一部分
51 台車固定車輪
52 台車自在車輪
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7