特許第6390602号(P6390602)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6390602
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】現像装置及びそれを備えた画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20180910BHJP
【FI】
   G03G15/08 366
【請求項の数】2
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-245824(P2015-245824)
(22)【出願日】2015年12月17日
(65)【公開番号】特開2017-111317(P2017-111317A)
(43)【公開日】2017年6月22日
【審査請求日】2017年9月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 侑
【審査官】 中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−47988(JP,A)
【文献】 特開2008−250290(JP,A)
【文献】 特開2009−251555(JP,A)
【文献】 特開2011−203330(JP,A)
【文献】 特開2010−276837(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0008502(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに並列配置される第1搬送室、第2搬送室を含む複数の搬送室と、前記第1搬送室及び前記第2搬送室を区画する仕切り部と、前記仕切り部の長手方向の両端部側で前記第1搬送室及び前記第2搬送室を連通させる連通部と、を有し、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を収容する現像容器と、
回転軸と、該回転軸の外周面に形成される第1搬送羽根で構成され、前記第1搬送室内の現像剤を回転軸方向に攪拌、搬送する第1攪拌搬送部材と、
回転軸と、該回転軸の外周面に形成される第2搬送羽根で構成され、前記第2搬送室内の現像剤を前記第1攪拌部材と逆方向に攪拌、搬送する第2攪拌搬送部材と、
前記現像容器に回転可能に支持され前記第2搬送室内の現像剤を表面に担持する現像剤担持体と、
前記現像容器内に現像剤を補給する現像剤補給口と、
前記第2搬送室内の現像剤の搬送方向に対し前記第2搬送室の下流側端部に設けられ、前記現像容器内の余剰の現像剤が排出される現像剤排出口と、
前記第2搬送室内の現像剤の搬送方向に対し前記第2攪拌搬送部材の前記第2搬送羽根よりも下流側で前記現像剤排出口に対向して配置され、前記現像剤排出口側への現像剤の移動を規制する規制部と、
を備えた現像装置において、
前記第2搬送室内の現像剤搬送方向に対し前記仕切り部の下流端近傍には、前記第2搬送室内の現像剤の嵩が所定以上となったとき現像剤の一部が通過して前記第1搬送室に移動する嵩調整開口部が形成され
前記第1攪拌搬送部材及び前記第2攪拌搬送部材の回転速度を複数段階に切り換え可能であり、
前記嵩調整開口部の水平方向の開口幅は、前記第2搬送羽根の最下流端から前記現像剤担持体の現像剤担持可能領域の端部までの全域であり、
前記嵩調整開口部の垂直方向の開口幅は、前記仕切り部の上端から前記第1攪拌搬送部材及び前記第2攪拌搬送部材の回転速度が最小であるときの前記現像容器内の現像剤の上面位置までの範囲であることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の現像装置を備え、
所定のプロセス速度で画像形成処理を行う全速モードと、該全速モードよりも遅いプロセス速度で画像形成処理を行う減速モードのいずれかを選択可能である画像形成装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤の補給を行うとともに余剰現像剤を排出する現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置においては、感光体等からなる像担持体上に形成した静電潜像を、現像装置により現像しトナー像として可視化することを行っている。このような現像装置の一つとして、二成分現像剤を用いる二成分現像方式が採用されている。この種の現像装置は、現像容器内にキャリアとトナーとからなる二成分現像剤を収容し、像担持体に現像剤を供給する現像ローラーを配設するとともに、現像容器内部の現像剤を攪拌、搬送しながら現像ローラーへと供給する攪拌部材を配設している。
【0003】
二成分現像方式の現像装置では、トナーは現像動作によって消費されていく一方、キャリアは消費されずに現像装置内に残る。従って、現像容器内でトナーとともに攪拌されるキャリアは攪拌頻度が多くなるにつれて機械的ストレスにより劣化し、その結果、トナーに対するキャリアの帯電付与性能が徐々に低下してしまう。
【0004】
そこで、現像容器内にキャリアとトナーとを含む現像剤を補給するとともに、余剰となった現像剤を排出することで、帯電性能の低下を抑制するようにした現像装置が提案されている。
【0005】
例えば特許文献1には、現像剤を搬送する搬送スクリュー(第1搬送部)と、搬送スクリューの搬送方向に対して搬送スクリューよりも下流側に設けられた返しスクリュー(第2搬送部)と、返しスクリューの搬送方向に対して返しスクリューよりも上流側に設けられ、現像剤を排出口に向けて搬送する排出スクリュー(第3搬送部)と、を有し、返しスクリュー(第2搬送部)と排出スクリュー(第3搬送部)との間に円板部を設けた現像装置が開示されている。円板部は円形の壁の役割を果たしており、排出開口へ向かって移動する現像剤の大部分を押し戻して、排出開口を通じて排出される現像剤が過剰とならないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2015−11158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の構成では、使用する用紙の厚みや種類に応じてプロセス速度を切り替え可能な画像形成装置の場合、厚紙印字時等にプロセス速度を低下させると、通常印字時との現像容器内の現像剤量(以下、現像剤安定重量という)の差が大きくなってしまう。また、プロセス速度の異なる複数種の画像形成装置に同一の現像装置を搭載する場合においても、画像形成装置のプロセス速度によって現像剤安定重量の差が大きくなってしまう。
【0008】
そして、現像剤安定重量が小さくなり過ぎると、現像ローラーへの現像剤の供給量が不足し、画像濃度の低下が発生するおそれがある。一方、現像剤安定重量が大きくなり過ぎると、補給された新たなトナーと現像容器内の現像剤とが十分に攪拌されず、トナーの帯電不良によるかぶり画像が発生するおそれがある。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑み、現像剤の搬送速度の変化に係わらず、現像容器内の現像剤量を精度よく所望の量に維持できる二成分現像式の現像装置、及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、現像容器と、第1攪拌搬送部材と、第2攪拌搬送部材と、現像剤担持体と、現像剤補給口と、現像剤排出口と、規制部と、嵩調整開口部と、を備えた現像装置である。現像容器は、互いに並列配置される第1搬送室、第2搬送室を含む複数の搬送室と、第1搬送室及び第2搬送室を区画する仕切り部と、仕切り部の長手方向の両端部側で第1搬送室及び第2搬送室を連通させる連通部と、を有し、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を収容する。第1攪拌搬送部材は、回転軸と、回転軸の外周面に形成される第1搬送羽根で構成され、第1搬送室内の現像剤を回転軸方向に攪拌、搬送する。第2攪拌搬送部材は、回転軸と、回転軸の外周面に形成される第2搬送羽根で構成され、第2搬送室内の現像剤を第1攪拌搬送部材と逆方向に攪拌、搬送する。現像剤担持体は、現像容器に回転可能に支持され第2搬送室内の現像剤を表面に担持する。現像剤補給口は、現像容器内に現像剤を補給する。現像剤排出口は、第2搬送室内の現像剤の搬送方向に対し第2搬送室の下流側端部に設けられ、現像容器内の余剰の現像剤が排出される。規制部は、第2搬送室内の現像剤の搬送方向に対し第2攪拌搬送部材の第2搬送羽根よりも下流側で現像剤排出口に対向して配置され、現像剤排出口側への現像剤の移動を規制する。嵩調整開口部は、第2搬送室内の現像剤搬送方向に対し仕切り部の下流端近傍に形成され、第2搬送室内の現像剤の嵩が所定以上となったとき現像剤の一部が嵩調整開口部を通過して第1搬送室に移動する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1の構成によれば、プロセス速度の切り替え等によって現像容器内の現像剤の嵩が変化した場合であっても、仕切り部に設けられた嵩調整開口部によって規制部を乗り越えて現像剤排出口に送り込まれる現像剤量が調整されるため、現像剤排出口から排出される現像剤量を安定化することができる。従って、現像容器内の現像剤量を精度よく所望の量に保つことができ、安定した現像性能が得られる現像装置となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の現像装置2a〜2dが搭載される画像形成装置1の全体構成を概略的に示す断面図
図2】本発明の一実施形態に係る現像装置2の側面断面図
図3】本実施形態の現像装置2の攪拌部を示す平面断面図
図4】本実施形態の現像装置2における現像剤排出口22h周辺の平面断面図
図5】本実施形態の現像装置2における現像剤排出口22h周辺の側面断面図
図6】本実施形態の現像装置2における現像剤排出口22h周辺の側面断面図であって、仕切り部22bに側面視逆台形状の嵩調整開口部65を設けた変形例を示す図
図7】本実施形態の現像装置2における現像剤排出口22h周辺の側面断面図であって、嵩調整開口部65を下流側連通部22hと連通するように階段状に設けた変形例を示す図
図8】実施例において、嵩調整開口部65を設けた現像装置2(本発明)と嵩調整開口部65を設けない現像装置2(比較例)とで現像剤の搬送速度と現像容器22内の現像剤安定重量との関係を比較したグラフ
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の現像装置2a〜2dが搭載される画像形成装置1の構成を概略的に示す断面図である。画像形成装置1はタンデム型のカラープリンターであり、回転可能である感光体ドラム11a〜11dは、例えば有機感光層が形成された有機感光体(OPC感光体)やアモルファスシリコン感光層が形成されたアモルファスシリコン感光体が用いられ、ブラック、イエロー、シアン、及びマゼンタの各色に対応させて配設される。各感光体ドラム11a〜11dの周囲に、現像装置2a〜2d、露光ユニット12、帯電器13a〜13d及びクリーニング装置14a〜14dが配設される。
【0014】
現像装置2a〜2dは、感光体ドラム11a〜11dの側方(図1では右方向)に夫々対向して配置され、感光体ドラム11a〜11dにトナーを供給する。帯電器13a〜13dは、感光体ドラム11a〜11dの回転方向(図1では反時計回り方向)に対し現像装置2a〜2dの上流側であって感光体ドラム11a〜11dの表面に対向して配置され、感光体ドラム11a〜11d表面を一様に帯電させる。
【0015】
露光ユニット12は、パーソナルコンピューター等から画像入力部(図略)に入力された文字や絵柄などの画像データに基づいて、各感光体ドラム11a〜11dを走査露光するためのものであり、現像装置2a〜2dの下方に設けられる。露光ユニット12内にはレーザー光源、ポリゴンミラーが設けられ、各感光体ドラム11a〜11dに対応して反射ミラー及びレンズが設けられる。レーザー光源から出射されたレーザー光が、ポリゴンミラー、反射ミラー及びレンズを介して、感光体ドラム11a〜11dの回転方向に対し帯電器13a〜13dの下流側から各感光体ドラム11a〜11dの表面に照射される。照射されたレーザー光により、各感光体ドラム11a〜11d表面には静電潜像が形成され、これらの静電潜像が各現像装置2a〜2dによりトナー像に現像される。
【0016】
無端状の中間転写ベルト17は、テンションローラー6、駆動ローラー25及び従動ローラー27に張架されている。駆動ローラー25は図示しないモーターによって回転駆動され、中間転写ベルト17は駆動ローラー25の回転によって図1の時計回り方向に循環駆動する。
【0017】
この中間転写ベルト17に接触するように各感光体ドラム11a〜11dが中間転写ベルト17の下方でベルト進行方向(図1の矢印方向)に沿って隣り合うように配列されている。各一次転写ローラー26a〜26dは、中間転写ベルト17を挟んで各感光体ドラム11a〜11dと対向し、中間転写ベルト17に圧接して一次転写部を形成する。この一次転写部において、中間転写ベルト17の回転とともに所定のタイミングで各感光体ドラム11a〜11dのトナー像が中間転写ベルト17に順次転写される。これにより、中間転写ベルト17表面にはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたフルカラートナー像が形成される。
【0018】
二次転写ローラー34は、中間転写ベルト17を挟んで駆動ローラー25と対向し、中間転写ベルト17に圧接して二次転写部を形成する。この二次転写部において、中間転写ベルト17表面のトナー像が用紙Pに転写される。トナー像の転写後に、ベルトクリーニング装置31が中間転写ベルト17表面に残存するトナーを清掃する。
【0019】
画像形成装置1内の下方には、用紙Pを収納する給紙カセット32が配設され、給紙カセット32の右方には、スタックトレイ(手差し給紙トレイ)35が配設される。給紙カセット32の左方には、給紙カセット32から送り出された用紙Pを中間転写ベルト17の二次転写部に搬送する第1用紙搬送路33が配設される。また、スタックトレイ35の左方には、スタックトレイ35から送り出された用紙Pを二次転写部に搬送する第2用紙搬送路36が配設される。更に、画像形成装置1の左上方には、画像が形成された用紙Pに対して定着処理を行う定着部18と、定着処理の行われた用紙Pを用紙排出部37に搬送する第3用紙搬送路39とが配設される。
【0020】
給紙カセット32は、画像形成装置1の外部(図1の表面側)に引き出すことにより用紙の補充が可能である。給紙カセット32内に収納されている用紙Pは、ピックアップローラー33b及び捌きローラー33aにより1枚ずつ第1用紙搬送路33側に送り出される。
【0021】
第1用紙搬送路33と第2用紙搬送路36とはレジストローラー対33cの手前で合流しており、レジストローラー対33cにより、中間転写ベルト17における画像形成動作と給紙動作とのタイミングを取って、用紙Pが二次転写部に搬送される。二次転写部に搬送された用紙Pは、バイアス電位が印加された二次転写ローラー34によって、中間転写ベルト17上のフルカラーのトナー像が二次転写された後、定着部18に搬送される。
【0022】
定着部18は、加熱ローラーにより加熱される定着ベルトと、定着ベルトに内接する定着ローラーと、定着ベルトを挟んで定着ローラーに圧接して配設された加圧ローラー等を備え、トナー像が転写された用紙Pを加熱及び加圧することにより定着処理を行う。用紙Pは、トナー像が定着部18で定着された後、必要に応じて第4用紙搬送路40で反転されて用紙Pの裏面にも二次転写ローラー34でトナー像が二次転写され、定着部18で定着される。トナー像が定着された用紙Pは第3用紙搬送路39を通って、排出ローラー19aにより用紙排出部37に排出される。
【0023】
本発明の画像形成装置1では、搬送される用紙(記録媒体)の厚みや種類に応じて装置の駆動速度が二段階に切り換えられる。即ち、用紙が普通紙である場合は通常の駆動速度(以下、全速モードという)で画像形成処理が行われ、用紙が厚紙である場合は通常よりも低速(以下、減速モードという)で画像形成処理が行われる。これにより、厚紙を用いる場合に十分な定着時間を確保して画質を向上させることができる。
【0024】
図2は、上述の画像形成装置1に用いられる現像装置2の構成を示す断面平面図である。なお、以下の説明では、図1に示す感光体ドラム11aに対応する現像装置2aの構成及び動作について説明するが、現像装置2b〜2dの構成及び動作については現像装置2aと同様であるため説明を省略し、また各色の現像装置及び感光体ドラムを示すa〜dの符号を省略する。
【0025】
図2に示すように、現像装置2は、現像ローラー20と、磁気ローラー21と、規制ブレード24と、攪拌部材42、及び現像容器22等により構成されている。
【0026】
現像容器22は、現像装置2の外郭を構成し、その下部で仕切り部22bによって第1搬送室22cと第2搬送室22dに仕切っている。第1搬送室22c及び第2搬送室22dには、磁性キャリアとトナー(ここでは正帯電トナー)とを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤ともいう)が収容される。また、現像容器22は、攪拌部材42と磁気ローラー21及び現像ローラー20を回転可能に保持している。更に、現像容器22には、現像ローラー20を感光体ドラム11に向けて露出させる開口22aが形成されている。
【0027】
現像ローラー20は、感光体ドラム11に対向し、一定の間隔を設けて感光体ドラム11の右方に配設される。また、現像ローラー20は、感光体ドラム11に接近した対向位置において、感光体ドラム11にトナーを供給する現像領域Dを形成している。磁気ローラー21は、一定の間隔を設けて現像ローラー20に対向し、現像ローラー20の右斜め下方に配設される。また、磁気ローラー21は、現像ローラー20に接近した対向位置において、現像ローラー20にトナーを供給する。攪拌部材42は磁気ローラー21の略下方に配設される。また、規制ブレード24は磁気ローラー21の左斜め下方にて現像容器22に固定保持されている。
【0028】
攪拌部材42は、第1スパイラル43と第2スパイラル44の2本で構成される。第2スパイラル44が磁気ローラー21の下方で、第2搬送室22d内に設けられ、第1スパイラル43が第2スパイラル44の右方に隣接して、第1搬送室22c内に設けられる。
【0029】
第1及び第2スパイラル43、44は現像剤を攪拌して現像剤中のトナーを所定のレベルに帯電させる。これによりトナーはキャリアに保持される。また、第1搬送室22cと第2搬送室22dを仕切る仕切り部22bの長手方向(図2の紙面と垂直な方向)の両端部分には、連通部(図略)が設けられており、第1スパイラル43が回転すると、帯電した現像剤が仕切り部22bに設けた一方の連通部から第2スパイラル44に搬送され、現像剤が第1搬送室22c内と第2搬送室22d内とを循環する。そして、第2スパイラル44から磁気ローラー21に現像剤が供給される。
【0030】
磁気ローラー21は、ローラー軸21aと磁極部材M及び非磁性材からなる非磁性スリーブ21bを備え、攪拌部材42により供給された現像剤を担持し、担持した現像剤からトナーのみを現像ローラー20に供給するものである。磁極部材Mは、断面扇形に形成された外周部の極性の異なる複数の磁石が交互に配設され、ローラー軸21aに接着等により固着される。ローラー軸21aは、非磁性スリーブ21b内で、磁極部材Mと非磁性スリーブ21bの間に所定の間隔を設けて、現像容器22に回転不能に支持される。非磁性スリーブ21bは、図示しないモーターと歯車からなる駆動機構により、現像ローラー20と同方向(図2の時計回り方向)に回転し、また直流電圧56aに交流電圧56bを重畳したバイアス56を印加される。非磁性スリーブ21b表面において、帯電した現像剤は磁極部材Mの磁力によって磁気ブラシを形成して担持され、磁気ブラシは規制ブレード24によって所定の高さに調節される。
【0031】
非磁性スリーブ21bが回転すると、磁気ブラシは、磁極部材Mによって非磁性スリーブ21b表面に担持されて搬送され、現像ローラー20に接触すると、磁気ブラシのトナーのみが、非磁性スリーブ21bに印加されたバイアス56に応じて、現像ローラー20に供給される。
【0032】
現像ローラー20は、固定軸20aと、磁極部材20bと、非磁性の金属材料で円筒状に形成される現像スリーブ20c等を備えて構成されている。
【0033】
固定軸20aは現像容器22に回転不能に支持される。この固定軸20aには、現像スリーブ20cが回転自在に保持され、更に、磁石よりなる磁極部材20bが磁気ローラー21と対向する位置に現像スリーブ20cと所定の間隔を設けて、接着等により固着される。現像スリーブ20cは、図示しないモーターと歯車からなる駆動機構により、図2の矢印方向(時計回り方向)に回転させられる。また、現像スリーブ20cには、直流電圧55aに交流電圧55bを重畳した現像バイアス55が印加される。
【0034】
現像バイアス55を印加された現像スリーブ20cが図2の時計回り方向に回転すると、現像領域Dにおいて、現像バイアス電位と感光体ドラムの露光部位の電位との電位差により、現像スリーブ20c表面に担持されたトナーが感光体ドラム11に飛翔する。飛翔したトナーは矢印A方向(反時計回り方向)に回転する感光体ドラム11上の露光部位に順次付着し、感光体ドラム11上の静電潜像が現像される。
【0035】
次に、図3を用いて、現像装置2の攪拌部について詳しく説明する。図3は現像装置2の攪拌部を示す平面断面図(図2のXX′矢視断面図)である。
【0036】
現像容器22には、前述のように、第1搬送室22cと、第2搬送室22dと、仕切り部22bと、上流側連通部22e、及び下流側連通部22fが形成され、その他に、現像剤補給口22gと、現像剤排出口22hと、上流側壁部22i、及び下流側壁部22jが形成されている。なお、第1搬送室22cにおいて、図3の左側を上流側、図3の右側を下流側とし、また、第2搬送室22dにおいて、図3の右側を上流側、図3の左側を下流側とする。従って、連通部及び側壁部は、第2搬送室22dを基準として、上流側及び下流側と呼称している。
【0037】
仕切り部22bは、現像容器22の長手方向に延びて第1搬送室22cと第2搬送室22dを並列させるように仕切っている。仕切り部22bの長手方向の右側端部は、上流側壁部22iの内壁部とともに上流側連通部22eを形成し、一方、仕切り部22bの長手方向の左側端部は、下流側壁部22jの内壁部とともに下流側連通部22fを形成している。そして現像剤は、第1搬送室22c、上流側連通部22e、第2搬送室22d、及び下流側連通部22fを循環することが可能である。
【0038】
現像剤補給口22gは、現像容器22の上部に設けられた現像剤補給容器(図略)から新たなトナー及びキャリアを現像容器22内に補給するための開口であり、第1搬送室22cの上流側(図3の左側)に配置される。
【0039】
現像剤排出口22hは、現像剤の補給によって、第1及び第2搬送室22c、22d内で余剰となった現像剤を排出するための開口であり、第2搬送室22dの下流側で第2搬送室22dの長手方向に連続して設けられる。
【0040】
第1搬送室22c内には第1スパイラル43が配設され、第2搬送室22d内には第2スパイラル44が配設されている。
【0041】
第1スパイラル43は、回転軸43bと、回転軸43bに一体に設けられ、回転軸43bの軸方向に一定のピッチで螺旋状に形成される第1螺旋羽根43aとを有する。また、第1螺旋羽根43aは、第1搬送室22cの長手方向の両端部側まで延び、上流側及び下流側連通部22e、22fにも対向して設けられている。回転軸43bは現像容器22の上流側壁部22iと下流側壁部22jに回転可能に軸支されている。
【0042】
第2スパイラル44は、回転軸44bと、回転軸44bに一体に設けられ、回転軸44bの軸方向に第1螺旋羽根43aと同じピッチで第1螺旋羽根43aとは逆方向を向く(逆位相の)羽根で螺旋状に形成される第2螺旋羽根44aとを有する。また、第2螺旋羽根44aは、磁気ローラー21の軸方向長さ以上の長さを有し、更に、上流側連通部22eに対向する位置まで延びて設けられている。回転軸44bは、回転軸43bと平行に配置され、現像容器22の上流側壁部22iと下流側壁部22jに回転可能に軸支されている。
【0043】
また、回転軸44bには、第2螺旋羽根44aとともに、規制部52及び排出羽根53が一体に配設されている。
【0044】
規制部52は、第2搬送室22d内で下流側に搬送された現像剤を塞き止め、且つ、所定量以上になった現像剤を現像剤排出口22hに搬送することを可能にするものである。規制部52は、回転軸44bに設けられる螺旋羽根(規制羽根)からなり、第2螺旋羽根44aと逆方向を向く(逆位相の)羽根で螺旋状に形成され、且つ、第2螺旋羽根44aの外径と略同じで第2螺旋羽根44aのピッチより小さく設定されている。また、規制部52の外周部は、現像容器22の内壁部(下流側壁部22j)との間において所定の間隔(クリアランス)を有している。この隙間から余剰の現像剤が排出されることになる。
【0045】
回転軸44bは現像剤排出口22h内まで延びている。現像剤排出口22h内の回転軸44bには排出羽根53が設けられている。排出羽根53は、第2螺旋羽根44aと同じ方向を向く螺旋状の羽根からなるが、第2螺旋羽根44aよりピッチが小さく、また羽根の外周が小さくなっている。従って、回転軸44bが回転すると、排出羽根53も回転し、規制部52を乗り越えて現像剤排出口22h内に搬送された余剰現像剤は、図3の左側に送られて現像容器22外に排出されるようになっている。なお、排出羽根53、規制部52、及び第2螺旋羽根44aは合成樹脂によって回転軸44bと一体に成型される。
【0046】
現像容器22の外壁には、歯車61〜64が配設されている。歯車61、62は回転軸43aに固着され、歯車64は回転軸44bに固着され、歯車63は現像容器22に回転可能に保持されて歯車62、64に噛合している。
【0047】
新たに現像剤を補給していない現像時には、モーター等の駆動源によって、歯車61が回転すると、回転軸43bとともに第1螺旋羽根43aが回転し、第1螺旋羽根43aによって、現像剤は、第1搬送室22c内の現像剤を矢印P方向に搬送され、その後、上流側連通部22eを通って第2搬送室22d内に搬送される。更に、歯車64と連動する回転軸44bとともに第2螺旋羽根44aが回転すると、第2螺旋羽根44aによって、現像剤は、第2搬送室22d内の現像剤を矢印Q方向に搬送される。従って、現像剤はその嵩高を大きく変動させながら第1搬送室22cから上流側連通部22eを通って第2搬送室22d内に搬送され、規制部52を乗り越えることなく、下流側連通部22fを通って第1搬送室22cに搬送される。
【0048】
このように現像剤は、第1搬送室22cから、上流側連通部22e、第2搬送室22d、及び下流側連通部22fと循環しながら攪拌されて、攪拌された現像剤が磁気ローラー21に供給される。
【0049】
次に、現像剤補給口22gから現像剤が補給される場合について説明する。現像によってトナーが消費されると、現像剤補給口22gから第1搬送室22c内にトナー及びキャリアを含む現像剤が補給される。
【0050】
補給された現像剤は、現像時と同様に、第1螺旋羽根43aによって、第1搬送室22c内を矢印P方向に搬送され、その後、上流側連通部22eを通って第2搬送室22d内に搬送される。更に、第2螺旋羽根44aによって、現像剤は、第2搬送室22d内の現像剤を矢印Q方向に搬送される。回転軸44bの回転にともなって規制部52が回転すると、規制部52によって、第2螺旋羽根44aによる現像剤搬送方向とは逆方向の搬送力が現像剤に付与される。この規制部52によって現像剤が塞き止められて嵩高となり、余剰の現像剤が規制部52を乗り越えて、現像剤排出口22hを介して現像容器22外に排出される。
【0051】
図4は、本実施形態の現像装置2における現像剤排出口22h周辺の平面断面図であり、図5は、現像剤排出口22h周辺の側面断面図である。図4及び図5に示すように、規制部52は第2螺旋羽根44aと逆向き(逆位相)である2巻き(2位相)の規制羽根で構成されている。また、仕切り部22bには、第2搬送室22d内の現像剤の搬送方向に対し第2螺旋羽根44aの下流端に対向する位置に嵩調整開口部65が形成されている。
【0052】
前述したように全速モードと減速モードとの切り換えを行うと、現像装置2内の第1スパイラル43、第2スパイラル44の回転速度も変化するため、現像容器22内の現像剤搬送速度が急激に変化する。その結果、現像容器22内で現像剤の偏りが生じる。具体的には、全速モード時には第1スパイラル43、第2スパイラル44の回転速度が速くなるため、減速モード時に比べて第2螺旋羽根44aによって第2搬送室22d内を搬送される現像剤の嵩も高くなる。
【0053】
本実施形態の現像装置2では、仕切り部22bに形成された嵩調整開口部65によって現像容器22内の現像剤の偏りを抑制することができる。即ち、全速モード時には第2搬送室22d内を搬送される現像剤の嵩が高くなるため、現像剤は下流側連通部22hおよび嵩調整開口部65を通過して第1搬送室22cへ搬送される(図4の白矢印、ハッチング矢印)。
【0054】
一方、減速モード時には第2搬送室22d内を搬送される現像剤の嵩が低くなるため、現像剤は下流側連通部22hのみを通過して第1搬送室22cへ搬送される(図4の白矢印)。従って、現像剤の嵩が高くなる全速モード時に規制部52へ向かう現像剤量が減少するため、全速モード時と減速モード時において、規制部52を乗り越えて現像剤排出口22hに送り込まれる現像剤量(排出量)の差を少なくすることができる。
【0055】
以上のように、現像容器22内の現像剤の嵩が変化した場合であっても、現像剤が規制部52を乗り越えて現像剤排出口22hに過剰に送り込まれず、現像剤排出口22hから排出される現像剤量を安定化することができる。従って、画像形成装置1のプロセス速度が変更された場合の現像容器22内の現像剤安定重量を略一定に維持することができる。また、プロセス速度が異なる複数種の画像形成装置1に同一仕様の現像装置2を搭載する場合においても、現像容器22内の現像剤安定重量を略一定に維持することができる。
【0056】
本実施形態では、嵩調整開口部65の現像剤搬送方向(水平方向)の開口幅Xを、第2螺旋羽根44aの最下流端から現像ローラー20の現像可能領域(感光体ドラム11a〜11dの画像形成領域にトナーを供給可能な領域)に対向する磁気ローラー20の外周面(現像剤担持可能領域)の端部までの範囲としている。これにより、嵩が高くなった第2搬送室22d内の現像剤を第1搬送室22c内に効率よく搬送するとともに、現像ローラー20の現像可能領域に対向する磁気ローラー21の現像剤担持可能領域に現像剤を安定して供給することができる。
【0057】
また、嵩調整開口部65の垂直方向の開口幅Yを、仕切り部22bの上端から減速モード時における現像剤の上面位置までの範囲としている。これにより、全速モード時における第2搬送室22d内の現像剤の嵩を減速モード時と略同等にすることができる。
【0058】
なお、嵩調整開口部65は、必ずしも上述した開口幅X、Yの全域に亘って形成する必要はなく、開口幅X、Yの範囲で任意の大きさとすることができる。また、嵩調整開口部65の形状も矩形状に限らず、例えば図6に示すように逆台形状の嵩調整開口部65としてもよいし、図7に示すように嵩調整開口部65の下流側端部が下流側連通部22hと連通するように階段状にしてもよい。
【0059】
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、本発明は図2に示したような磁気ローラー21と現像ローラー20を備えた現像装置に限定されるものではなく、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を用いる種々の現像装置に適用可能である。例えば、磁気ローラー(現像剤担持体)上に形成された磁気ブラシ中のトナーを感光体上の静電潜像に付着させる方式の現像装置にも全く同様に適用できる。
【0060】
また、上記実施形態では現像容器22内の現像剤循環経路として、互いに並列配置される第1搬送室22cと第2搬送室22dとを備えた2軸搬送式の現像装置について説明したが、磁気ローラー21から引き剥がされた現像際を回収して第2搬送室22dに合流させる回収搬送室を備えた3軸搬送式の現像装置にも適用可能である。
【0061】
また、上記実施形態では、規制部52が第2螺旋羽根44aと逆位相の螺旋羽根からなる構成を示したが、本発明はこれに限らず、規制部52として、現像剤排出口22hの開口より大きいサイズの円板を回転軸44bに形成し、現像剤排出口22hに隣接して配置するようにしてもよい。また、上記実施形態では、回転軸43b、44bの外周面に第1螺旋羽根43b、第2螺旋羽根44bが連続的に設けられた第1スパイラル43、第2スパイラル44を用いているが、現像剤を搬送する搬送羽根は螺旋羽根に限定されず、例えば複数の半月状板体(円形の板を2分割したもの)を、回転軸43b、44bの外周面に所定の傾斜角度で交互に配設した攪拌搬送部材を用いても良い。
【0062】
また、本発明は図1に示したタンデム式のカラープリンターに限らず、デジタル或いはアナログ方式のモノクロ複写機、モノクロプリンター、カラー複写機、ファクシミリ等、二成分現像方式を用いた種々の画像形成装置に適用可能である。以下、実施例により本発明の効果について更に具体的に説明する。
【実施例】
【0063】
図2に示したような現像装置2において、現像剤の搬送速度を変化させた場合の現像容器22内の現像剤安定重量の変化について調査した。なお、試験は感光体ドラム11d及び現像装置2dを含むシアンの画像形成部において行った。
【0064】
試験方法としては、図4及び図5のように、仕切り部22bに搬送方向の開口幅Xが15mm、垂直方向の開口幅Yが3.5mmである矩形状の嵩調整開口部65を設けた現像装置2を本発明、嵩調整開口部65を設けない以外は本発明と同様の構成の現像装置2を比較例とした。本発明及び比較例の現像装置2に用いる第2スパイラル44は、第2螺旋羽根44aの外径が14mmであり、規制部52が第2螺旋羽根44aと逆向きで外径が11mmの2巻きの逆螺旋羽根で形成されている。また、第2螺旋羽根44aと同じ向きで外径が8mmの排出羽根53が形成されている。
【0065】
本発明及び比較例の現像装置2の現像容器22(第1及び第2搬送室22c、22d)に平均粒子径6.7μmの正帯電トナーとフェライトキャリアから成る二成分現像剤を250g充填した。この量は、現像容器22内に余剰現像剤を含まない所定量である。また、現像剤中のトナー濃度(キャリアに対するトナーの重量比率、T/C)を8%とした。そして、現像装置2を駆動させ、第1スパイラル43及び第2スパイラル44の回転数を段階的に上昇させたときの現像剤量(安定重量)を測定した。結果を図8に示す。
【0066】
図8から明らかなように、本発明の現像装置2(図8の○のデータ系列)では、第1スパイラル43及び第2スパイラル44の回転数を220rpmから640rpmまで変化させたときの現像容器22内の現像剤安定重量の変化が約10gに収まった。
【0067】
これに対し、比較例の現像装置2(図8の◇のデータ系列)では、第1スパイラル43及び第2スパイラル44の回転数を220rpmから640rpmまで変化させたときの現像容器22内の現像剤安定重量の変化が約30gと大きくなった。
【0068】
以上の結果より、仕切り部22bに嵩調整開口部65を設けた本発明の現像装置2では、嵩調整開口部65を設けない比較例の現像装置2に比べて、現像剤の安定重量が攪拌速度に関係なく極めて安定して推移することが確認された。従って、本発明の現像装置を用いた場合、安定した現像性能が得られるとともに画像不良の発生や無駄な現像剤の排出を効果的に抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる現像装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができ、特に、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤の補給を行うとともに余剰現像剤を排出する現像装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0070】
1 画像形成装置
2a〜2d、2 現像装置
11a〜11d、11 感光体ドラム
20 現像ローラー
21 磁気ローラー(現像剤担持体)
22 現像容器
22b 仕切り部
22c 第1搬送室
22d 第2搬送室
22e 上流側連通部
22f 下流側連通部
22g 現像剤補給口
22h 現像剤排出口
22i 上流側壁部
22j 下流側壁部
42 攪拌部材
43 第1スパイラル(第1攪拌搬送部材)
43a 第1螺旋羽根(第1搬送羽根)
43b 回転軸
44 第2スパイラル(第2攪拌搬送部材)
44a 第2螺旋羽根(第2搬送羽根)
44b 回転軸
52 規制部
53 排出羽根
65 嵩調整開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8