(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(撮像装置および情報処理装置の装着状態に基づいて再生アプリケーションを設定する例)
2.第2の実施の形態(無線通信を利用して接続可能な撮像装置の存在の有無に基づいて再生アプリケーションを設定する例)
3.第3の実施の形態(情報処理装置の姿勢に基づいて再生アプリケーションを設定する例)
【0022】
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の外観構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の外観構成を示す図である。
図1のaには、撮像装置100の正面図を示し、
図1のbには、撮像装置100の側面図(矢印Aから見た場合における側面図)を示す。
【0023】
また、本技術の実施の形態では、撮像装置100を、円筒形(円柱形)の撮像装置(例えば、レンズスタイルのカメラ)とする例を示す。すなわち、撮像装置100の形状を、一般の撮像装置(例えば、一体型カメラ)のレンズ部分のみを取り出したような形状とする例を示す。なお、撮像装置100は、ズームレバーやシャッターボタン等の操作部材を備えるが、
図1等では、これらの図示を省略する。また、撮像装置100は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ(例えば、カメラ一体型レコーダ)により実現される。
【0024】
撮像装置100は、操作部材161乃至163と、鏡筒170とを備える。鏡筒170は、光学系、撮像系等の各部材を収容するものである。
【0025】
また、撮像装置100には、アダプタ180が取り付けられる。アダプタ180は、取付部材181、182を備え、撮像装置100の後方の面(
図1のaに示すレンズ側の面の反対側の面)に着脱可能な取付部材(アタッチメント)である。なお、
図1では、鏡筒170およびアダプタ180を異なる部材として構成する例を示すが、鏡筒170およびアダプタ180を一体として構成するようにしてもよい。
【0026】
操作部材161乃至163は、各種の操作入力を行う際に用いられる操作部材である。例えば、操作部材161は、撮像装置100のシャッター操作(撮像部110(
図3に示す)により生成される画像(画像データ)を画像コンテンツとして記録するための操作)を行う際に用いられる操作部材(シャッターボタン)である。また、操作部材162は、撮像装置100のズーム操作を行う際に用いられる操作部材(ズームレバー)である。また、操作部材163は、撮像装置100の電源のオンオフ操作を行う際に用いられる操作部材(電源ボタン)である。
【0027】
取付部材181、182は、撮像装置100を他の装置(例えば、
図2に示す情報処理装置200)に取り付ける際に用いられる挟持部材である。例えば、他の装置の形状、サイズに応じて、取付部材181を矢印183方向に移動させ、取付部材182を矢印184方向に移動させることにより、撮像装置100をその装置に取り付けることができる。すなわち、取付部材181、182は、撮像装置100を他の装置に固定するための挟持部材である。また、撮像装置100を他の装置に装着する場合のアタッチメント面を装着面185(
図1のaに示すレンズ側の面の反対側の面)として示す。なお、撮像装置100を他の装置に取り付ける場合の例を
図2に示す。
【0028】
このように、撮像装置100は、例えば、通常の撮像動作を行うことが可能であるとともに、他の装置(例えば、スマートフォン)に装着して使用することができる。また、他の装置に装着して使用する場合には、他の装置を用いた遠隔操作により撮像装置100を操作することができる。
【0029】
[撮像装置の取付例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100を情報処理装置200に取り付けた場合の外観構成を示す図である。
【0030】
図2のaおよびbには、情報処理装置200の一面(撮像部292が備えられている面)に撮像装置100を取り付けた場合の例を示す。
図2のaには、情報処理装置200に撮像装置100を取り付けた場合の正面図を示す。また、
図2のbには、情報処理装置200に撮像装置100を取り付けた場合の斜視図を示す。
【0031】
情報処理装置200は、操作部材221乃至223と、入出力部240(
図3、
図5等に示す)と、音声出力部280と、発光部291と、撮像部292とを備える。なお、情報処理装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置により実現される。
【0032】
操作部材221乃至223は、各種の操作入力を行う際に用いられる操作部材である。例えば、操作部材221は、情報処理装置200のシャッター操作(撮像部292により生成される画像(画像データ)を画像コンテンツとして記録するための操作)を行う際に用いられる操作部材(シャッターボタン)である。また、操作部材222は、音声出力部280から出力される音量を調整するための操作を行う際に用いられる操作部材(音量調整ボタン(音量バー))である。また、操作部材223は、情報処理装置200の電源のオンオフ操作を行う際に用いられる操作部材(電源ボタン)である。
【0033】
入出力部240は、各種画像を表示するとともに、入出力部240の表示面に近接または接触する物体の検出状態に基づいてユーザからの操作入力を受け付けるものである。
【0034】
音声出力部280は、各種の音声情報を出力するものである。
【0035】
発光部291は、被写体に対して光を発光させる発光装置である。発光部291は、例えば、夜間や室内等のように十分な明るさが期待できない環境において情報処理装置200を用いて撮像動作を行う際に用いられる。
【0036】
撮像部292は、被写体を撮像して画像(画像データ)を生成するものである。
【0037】
図2に示すように、アダプタ180の取付部材181、182により情報処理装置200の本体を挟むことにより、撮像装置100を情報処理装置200に固定することができる。なお、情報処理装置200における他の部分(
図2に示す部分以外の部分)に撮像装置100を取り付けるようにしてもよい。
【0038】
[撮像装置および情報処理装置の機能構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100および情報処理装置200の機能構成例を示すブロック図である。なお、撮像装置100および情報処理装置200により構成される撮像システムは、請求の範囲に記載の撮像システムの一例である。
【0039】
[撮像装置の機能構成例]
撮像装置100は、撮像部110と、画像処理部120と、記憶部130と、制御部140と、無線通信部150と、操作受付部160とを備える。
【0040】
撮像部110は、制御部140の制御に基づいて、被写体を撮像して画像(画像データ)を生成するものであり、生成された画像を画像処理部120に出力する。撮像部110は、例えば、光学系(複数のレンズ)、撮像素子により構成される。また、撮像部110は、制御部140の制御に基づいて、各部(例えば、ズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り)が制御される。なお、本技術の実施の形態では、「画像」と記載した場合には、画像そのものと、その画像を表示するための画像データとの両方の意味を含むものとする。
【0041】
画像処理部120は、制御部140の制御に基づいて、撮像部110から出力された画像について所定の画像処理(例えば、デモザイク処理)を施すものであり、その画像処理が施された画像を記憶部130に記憶させる。なお、画像処理部120により画像処理が施された画像については、無線通信を利用して情報処理装置200に送信して記憶部270に記憶させるようにしてもよい。
【0042】
記憶部130は、画像処理部120により画像処理が施された画像をコンテンツ(例えば、静止画ファイル、動画ファイル)として記憶する記録媒体である。なお、記憶部130は、撮像装置100に内蔵するようにしてもよく、撮像装置100から着脱可能とするようにしてもよい。
【0043】
制御部140は、制御プログラムに基づいて撮像装置100における各部を制御するものである。例えば、制御部140は、撮像装置100に備えられているズームレバーやシャッターボタン等の操作部材(操作受付部160)により受け付けられた操作入力に基づいて各部を制御する。また、制御部140は、無線通信部150を介して受信される情報処理装置200からの制御情報に基づいて各部を制御する。すなわち、情報処理装置200を用いて撮像装置100を遠隔操作することができる。
【0044】
無線通信部150は、制御部140の制御に基づいて、無線通信を利用して、他の情報処理装置(例えば、情報処理装置200)との間で各情報(例えば、制御データ、画像データ)の送受信を行うものである。
【0045】
ここで、無線通信として、例えば、無線LAN(Local Area Network)を用いることができる。この無線LANとして、例えば、Wi−Fi(Wireless Fidelity)を用いることができる。また、無線通信として、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、赤外線、携帯電波等の無線通信を用いることができる。
【0046】
また、複数の無線通信方式を用いることができる。例えば、無線通信の開始時には、NFCにより電源のオンとWi−Fiに関するデータ(例えば、SSID(Service Set Identifier))のやりとりのみを行う。そして、これ以降のデータのやりとりについては、Wi−Fiにより行うことができる。
【0047】
また、例えば、撮像装置100の情報処理装置200への装着を検出する際には、NFCによるデータのやりとりを用いることができる。また、撮像装置100および情報処理装置200間の画像データや制御データのやりとりについては、Wi−Fiを利用して行うことができる。
【0048】
操作受付部160は、ユーザにより行われた操作を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作内容に応じた制御情報(操作情報)を制御部140に出力する。なお、操作受付部160は、例えば、
図1に示す操作部材161乃至163に対応する。
【0049】
[情報処理装置の機能構成例]
情報処理装置200は、姿勢検出部210と、操作受付部220と、無線通信部230と、入出力部240と、制御部250と、画像処理部260と、記憶部270と、音声出力部280とを備える。
【0050】
姿勢検出部210は、情報処理装置200の加速度、動き、傾き等を検出することにより情報処理装置200の姿勢を検出するものであり、検出された姿勢に関する姿勢情報を制御部250に出力する。なお、姿勢検出部210として、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ等の各種センサを用いることができる。
【0051】
操作受付部220は、ユーザにより行われた操作を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作内容に応じた制御情報(操作情報)を制御部250に出力する。なお、操作受付部220は、例えば、
図2に示す操作部材221乃至223に対応する。
【0052】
無線通信部230は、制御部250の制御に基づいて、無線通信を利用して他の情報処理装置(例えば、撮像装置100)との間で各情報(例えば、制御データ、画像データ)の送受信を行うものである。無線通信として、例えば、上述した無線LAN(例えば、Wi−Fi)、NFC、Bluetooth、赤外線、携帯電波等を用いることができる。また、複数の無線通信方式を用いるようにしてもよい。
【0053】
入出力部240は、入力部241および表示部242が一体として構成されているものである。また、入出力部240は、制御部250の制御に基づいて各種画像を表示部242に表示するとともに、表示部242の表示面に近接または接触する物体の検出状態に基づいてユーザからの操作入力を入力部241により受け付ける。また、入力部241は、受け付けられた操作入力に応じた制御情報を制御部250に出力する。
【0054】
例えば、入力部241として、導電性を有する物体(例えば、人物の指)の接触または近接を、静電容量の変化に基づいて検出する静電式(静電容量方式)のタッチパネルを用いることができる。また、例えば、表示部242として、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)パネル等の表示パネルを用いることができる。そして、入出力部240は、例えば、表示パネルの表示面上に、透明なタッチパネルを重ね合わせることにより構成される。
【0055】
例えば、ユーザは表示部242に表示されている操作対象物等の接触操作(または、近接操作)を行うことにより情報処理装置200や撮像装置100の操作が可能となる。ここで、操作対象物は、例えば、
図5に示すシャッターボタン301、操作対象物302のように、入出力部240に表示されるものであり、操作入力を行うための操作ボタン(GUI(Graphical User Interface)ボタン)等である。
【0056】
制御部250は、制御プログラムに基づいて情報処理装置200における各部を制御するものである。例えば、制御部250は、姿勢検出部210からの姿勢情報に基づいて、情報処理装置200の姿勢を判断し、この判断結果に基づいて、入出力部240に表示させる表示画面の表示態様を切り替える。例えば、制御部250は、姿勢検出部210からの姿勢情報に基づいて、情報処理装置200の姿勢の上下方向を判断し、この判断結果に基づいて、入出力部240に表示させる表示画面の上下方向を切り替える。
【0057】
また、例えば、制御部250は、無線通信を利用して接続される撮像装置100による撮像動作により生成される画像を再生する再生アプリケーションを情報処理装置200の使用態様に基づいて設定する制御を行う。ここで、情報処理装置200の使用態様は、例えば、撮像装置100および情報処理装置200の装着状態、撮像装置100および情報処理装置200の接続状態、情報処理装置200の姿勢である。
【0058】
また、例えば、制御部250は、ユーザ操作に基づいて再生アプリケーションの起動が指示されたタイミング、または、ユーザ操作に基づいて画像の記録処理が行われたタイミングでの情報処理装置200の使用態様を判断する。そして、制御部250は、その判断結果に基づいて再生アプリケーションを設定する。
【0059】
また、制御部250は、起動後も無線通信を利用した撮像装置100との接続を維持する簡易再生アプリケーションと、起動後は無線通信を利用した撮像装置100との接続が切断される再生編集アプリケーションとの何れかを設定する。
【0060】
また、例えば、制御部250は、撮像装置100および情報処理装置200の装着状態に基づいて、再生アプリケーションを設定する制御を行う。この場合には、制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されている場合には、簡易再生アプリケーションを設定し、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていない場合には、再生編集アプリケーションを設定する。
【0061】
また、例えば、制御部250は、無線通信を利用した撮像装置100および情報処理装置200間の接続状態に基づいて、再生アプリケーションを設定する制御を行う。この場合には、制御部250は、無線通信を利用して撮像装置100および情報処理装置200が接続されている場合には、簡易再生アプリケーションを設定する。一方、制御部250は、無線通信を利用した撮像装置100および情報処理装置200間の接続が切断されている場合には、再生編集アプリケーションを設定する。なお、この例については、本技術の第2の実施の形態で示す。
【0062】
また、例えば、制御部250は、情報処理装置200が使用される姿勢に基づいて、再生アプリケーションを設定する制御を行う。この場合に、制御部250は、情報処理装置200が横向き状態で使用されている場合には、簡易再生アプリケーションを設定し、情報処理装置200が縦向き状態で使用されている場合には、再生編集アプリケーションを設定する。なお、この例については、本技術の第3の実施の形態で示す。
【0063】
画像処理部260は、制御部250の制御に基づいて、撮像装置100により生成された画像や撮像部292(
図2のaおよびbに示す)により生成された画像について所定の画像処理を施すものであり、その画像処理が施された画像を表示部242に表示させる。また、画像処理部260は、制御部250の制御に基づいて、それらの画像を記憶部270に記憶させる。また、画像処理部260は、制御部250の制御に基づいて、撮像装置100を用いた撮像動作が行われている場合に用いられる表示画面を表示部242に表示させる。
【0064】
記憶部270は、制御部250の制御に基づいて、各情報を記憶する記録媒体である。例えば、記憶部270には、撮像装置100により生成された画像や撮像部292(
図2のaおよびbに示す)により生成された画像がコンテンツ(例えば、静止画ファイル、動画ファイル)として記憶される。なお、記憶部270は、情報処理装置200に内蔵するようにしてもよく、情報処理装置200から着脱可能とするようにしてもよい。
【0065】
音声出力部280は、制御部250の制御に基づいて、音声情報を出力するものである。音声出力部280は、例えば、スピーカにより実現することができる。
【0066】
[撮像装置および情報処理装置の使用例]
図4は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100および情報処理装置200の使用例を示す図である。
【0067】
図4のaには、情報処理装置200に撮像装置100を装着して使用する場合の一例を示す。例えば、
図2のaおよびbに示すように、情報処理装置200の一面(入出力部240が設けられている面の反対側の面)に撮像装置100を装着することができる。この場合には、ユーザ1は、撮像装置100が装着されている情報処理装置200を用いて、一般の撮像装置(例えば、一体型カメラ)を使用した撮影と略同様に撮影を行うことができる。例えば、ユーザ1は、情報処理装置200を横向き状態として使用することができる。
【0068】
ここで、横向き状態は、情報処理装置200の長手方向を水平方向(重力方向と垂直な方向)と同一(略同一、水平方向に近い状態を含む)とする状態を意味するものとする。例えば、
図2のaおよびbに示す状態である。
【0069】
図4のbには、撮像装置100を装着せずに、情報処理装置200のみを使用する場合の一例を示す。例えば、ユーザ1は、情報処理装置200を縦向き状態として使用することができる。
【0070】
ここで、縦向き状態は、情報処理装置200の長手方向を垂直方向(重力方向と平行な方向)と同一(略同一、水平方向に近い状態を含む)とする状態を意味するものとする。例えば、入出力部240の表示面に直交する軸を回転軸として、横向き状態の情報処理装置200を90度回転させることにより、情報処理装置200を縦向き状態とすることができる。同様に、入出力部240の表示面に直交する軸を回転軸として、縦向き状態の情報処理装置200を90度回転させることにより、情報処理装置200を横向き状態とすることができる。また、横向き状態、縦向き状態は、姿勢検出部210からの姿勢情報に基づいて判断することができる。
【0071】
[撮像装置および情報処理装置間の接続関係の判定例]
ここで、撮像装置100および情報処理装置200間の接続関係を判定する方法について説明する。
【0072】
[受信電波強度を用いた距離の推定例]
例えば、受信電波強度を用いて撮像装置100および情報処理装置200間の距離を推定することができる。例えば、受信電波強度と距離との関係を示すテーブルを予め作成しておき、記憶部270に記憶しておく。そして、情報処理装置200の制御部250は、無線通信部230により取得された受信電波強度に対応する距離をそのテーブルから取得し、この距離を撮像装置100および情報処理装置200間の距離として用いることができる。また、情報処理装置200の制御部250は、そのテーブルから取得された距離が閾値(例えば、1乃至10cm)未満である場合には、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていると判断することができる。
【0073】
[装着を検出するための部材を用いる例]
例えば、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたことを検出するための部材を用いて撮像装置100の装着を検出することができる。その部材として、例えば、撮像装置100および情報処理装置200の少なくとも一方にスイッチを設けることができる。
【0074】
例えば、撮像装置100にスイッチを設ける場合を想定する。この場合には、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたときには、そのスイッチによりその装着が検出され、その装着が検出された旨を示す情報が制御部140に出力される。そして、その装着が検出された旨を示す情報を取得した場合には、制御部140は、その旨を無線通信部150を介して情報処理装置200に送信する。これにより、情報処理装置200の制御部250は、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたことを検出することができる。
【0075】
また、例えば、情報処理装置200にスイッチを設ける場合を想定する。この場合に、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたときには、そのスイッチによりその装着が検出され、その装着が検出された旨を示す情報が制御部250に出力される。これにより、情報処理装置200の制御部250は、情報処理装置200に撮像装置100が装着されたことを検出することができる。
【0076】
また、他のセンサを用いて、撮像装置100および情報処理装置200間の距離を検出するようにしてもよい。例えば、距離センサ(例えば、赤外線や超音波を用いて距離を検出するセンサ)を用いることができる。また、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いて撮像装置100および情報処理装置200間の距離を検出するようにしてもよい。例えば、GPSを用いて撮像装置100および情報処理装置200のそれぞれの位置を取得し、これらの位置に基づいて撮像装置100および情報処理装置200間の距離を算出することができる。また、情報処理装置200の制御部250は、その算出された距離が閾値(例えば、1乃至10cm)未満である場合には、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていると判断することができる。
【0077】
[近距離無線通信を用いて撮像装置の装着を検出する例]
例えば、近距離無線通信を用いて撮像装置100の情報処理装置200への装着を検出することができる。ここでは、近距離無線通信として、NFCを用いる例を示す。
【0078】
例えば、NFCでは、装置間で定期的な通信が行われる。例えば、情報処理装置200から定期的にPolling Commandが発行される。このPolling Commandは、NFC規格で定められているNFC Tagの判別用コマンドである(例えば、NFC Forum Type3 Tag Operation Specification NFC Forum-TS-Type-3-Tag_1.1参照。)。
【0079】
例えば、定期的に発行されるPolling Commandに対する応答(Polling Responce)がある場合には、情報処理装置200は、近接する装置が存在すると判断することができる。ここで、NFCを利用したデータ通信が可能となる距離は、1乃至10cm程度である。そこで、Polling Responceがある場合には、情報処理装置200の制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されたと判断することができる。
【0080】
また、Polling Commandに対する応答(Polling Responce)がない場合には、情報処理装置200は、近接する装置が存在しないと判断することができる。この場合には、情報処理装置200の制御部250は、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていないと判断することができる。
【0081】
ここで、NFCは、広く普及している。また、NFCは、スマートフォン等の情報処理装置に搭載されていることが多い。このため、NFCを搭載している情報処理装置の場合には、NFCを用いた装着の検出を行うことにより、その検出を行うためのハードウエアを新たに設ける必要がない。これにより、情報処理装置の製造コストを低減させることができる。
【0082】
ここで、例えば、撮像装置が情報処理装置に装着されずに、撮像装置および情報処理装置が近接しているような場合も想定される。このような場合に、NFC以外の近距離無線通信を利用して装着検出をすると、撮像装置が装着されていると誤検出されてしまうおそれがあるが、近距離無線通信としてNFCを利用することにより、撮像装置の装着検出の精度を高めることができる。
【0083】
[Check CommandおよびCheck Responceを用いて撮像装置の装着を検出する例]
以上では、NFCを用いて撮像装置の装着を検出する例を示した。このように、NFCを用いて撮像装置の装着を検出する場合には、Check CommandおよびCheck Responceを用いて撮像装置の装着を検出するようにしてもよい。
【0084】
例えば、Check CommandおよびCheck Responceのやりとりを行い、Check Responceに特定情報が含まれている場合に、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていると判断することができる。ここで、特定情報は、撮像装置100を特定するための情報(識別情報)である。また、check commandおよびcheck responseは、NFC tagの内容を読み出すためのコマンドである。このコマンドは、NFC Forum Type3 Tag Operation Specificationに定義されている。
【0085】
例えば、上述したように、Polling Commandの発行、Polling Commandに対する応答(Polling Responce)のやりとりが行われる。
【0086】
そして、Polling Responceを受信すると、情報処理装置200の制御部250は、Check Commandを送信する。このCheck Commandを受信すると、撮像装置100の制御部140は、Check Commandに対する応答(Check Responce)を送信する。この場合に、撮像装置100の制御部140は、特定情報(撮像装置100を特定するための情報(識別情報))をCheck Responceに含めて送信する。
【0087】
例えば、「ABC DSC/Lens−Style Camera」を表す情報を特定情報としてCheck Responceに含めて送信することができる。ここで、例えば、「ABC」は、撮像装置100を製造する会社名を示す情報であり、「DSC」は、撮像装置である旨を示す情報であるものとする。また、「Lens−Style Camera」は、レンズスタイルのカメラである旨を示す情報であるものとする。
【0088】
このように、撮像装置100の制御部140は、特定情報をCheck Responceに含めて送信する。これにより、Check Responceを受信した情報処理装置200は、Check Responceに含まれる特定情報に基づいて、Check Responceを送信した装置が撮像装置100であることを把握することができる。すなわち、Check Responceを送信した装置が、「ABC」会社製のレンズスタイルのカメラ(撮像装置100)であることを把握することができる。
【0089】
Check Responceを受信すると、情報処理装置200の制御部250は、Check Responceの内容を取得する。続いて、情報処理装置200の制御部250は、Check Responceに特定情報が含まれているか否かを判断する。そして、情報処理装置200の制御部250は、Check Responceに特定情報が含まれている場合には、撮像装置100が装着されていると判定する。一方、情報処理装置200の制御部250は、Check Responceに特定情報が含まれていない場合には、撮像装置100が装着されていないと判定する。
【0090】
なお、この例では、情報処理装置200がNFCを用いて撮像装置100の装着を検出する例を示すが、撮像装置100がNFCを用いて情報処理装置200の装着を検出する場合についても同様に適用することができる。
【0091】
なお、上述した距離の検出方法や装着の検出方法は、一例であり、これらに限定されるものではなく、他の検出方法を用いるようにしてもよい。
【0092】
[再生アプリケーション例]
本技術の実施の形態では、撮像部110により生成された画像を入出力部240に表示(閲覧)させるための再生アプリケーションとして、2種類の再生アプリケーション(ビューア(Viewer))を設定する例を示す。具体的には、2種類の再生アプリケーション(ビューア)として、再生編集アプリケーション(再生編集ビューア)および簡易再生アプリケーション(簡易ビューア)を設定する例を示す。
【0093】
再生編集アプリケーションは、例えば、画像(例えば、静止画、動画)再生専用のビューア(本格ビューア)や編集機能に特化した再生アプリケーションである。再生編集アプリケーションは、例えば、情報処理装置200(例えば、スマートフォン)にプリインストールされている再生アプリケーション(例えば、ギャラリーアプリケーション)や、ユーザが任意でダウンロードした再生アプリケーションである。
【0094】
また、再生編集アプリケーションには、SNS(Social Networking Service)アプリケーションへの連携機能や写真の編集機能が豊富に提供されている。また、再生編集アプリケーションは、ユーザが使用し易いものを選ぶことができる。
【0095】
しかしながら、再生編集アプリケーションの起動中には、SNS等にすぐにアップロードすることができるように、情報処理装置200がネットワークに接続される(例えば、アクセスポイントを介して接続される)。このため、再生編集アプリケーションの起動中には、無線通信を利用した情報処理装置200および撮像装置100間の接続(例えば、Wi−Fi接続)が切断される。
【0096】
簡易アプリケーションは、例えば、撮像装置100のリモコンアプリケーションが提供するビューア(例えば、リモコン付属ビューア)であり、主に、撮像部110による撮像動作後の確認用の再生アプリケーションである。ここで、簡易アプリケーションの起動中には、無線通信を利用した情報処理装置200および撮像装置100間の接続(例えば、Wi−Fi接続)が維持される。このため、情報処理装置200は、ネットワークに接続されない。ただし、簡易アプリケーションの起動中には、SNS等にすぐにアップロードすることができない。
【0097】
例えば、ユーザ1が撮像装置100および情報処理装置200を用いて撮像動作を行った後に、ユーザが使用したいと考えるビューアは、その使用態様、環境によって異なることが想定される。そこで、本技術の実施の形態では、装置の使用態様に応じた適切な再生アプリケーションを設定する例を示す。
【0098】
[表示画面の表示例]
図5乃至
図9は、本技術の第1の実施の形態における入出力部240に表示される表示画面の表示例を示す図である。
【0099】
図5には、撮像装置100および情報処理装置200を用いた撮像動作により生成された画像がポストビュー画像として入出力部240に表示される場合の表示例を示す。
【0100】
例えば、撮像装置100および情報処理装置200を用いた撮像動作(例えば、静止画の撮像動作)が行われている場合には、撮像装置100の撮像部110により生成された画像がライブビュー画像として入出力部240に表示される。すなわち、撮像装置100の撮像部110により生成された画像が、無線通信部150、230を介して、情報処理装置200に順次送信され、その画像がライブビュー画像として入出力部240に表示される。なお、撮像装置100および情報処理装置200間の画像データや制御データのやりとりについては、Wi−Fiを利用して行うことができる。
【0101】
このように、ライブビュー画像が入出力部240に表示されている場合に、ユーザがシャッターボタン301を押下すると、その押下のタイミングで、撮像部110により生成された画像の記録処理が行われる。そして、
図5に示すように、記録処理の対象となる画像がポストビュー画像300として入出力部240に表示される。
【0102】
なお、ユーザは、撮像装置100のシャッターボタン(操作部材161)を押下して画像の記録指示を行うようにしてもよい。この場合には、その押下のタイミングで、撮像部110により生成された画像の記録処理が行われる。また、その押下のタイミングで、その押下が行われた旨と、その押下により画像の記録処理が行われる旨とが、撮像装置100から情報処理装置200に送信される。
【0103】
また、ポストビュー画像300が表示されてから所定時間(例えば、数秒)以内にユーザ操作が行われない場合には、ライブビュー画像が入出力部240に表示される。すなわち、ポストビュー画像300が表示されてから所定時間(例えば、数秒)以内にユーザ操作が行われない場合には、ポストビュー画像の表示モードから撮影モードに復帰する。
【0104】
また、撮影モードへの復帰後には、ライブビュー画像の表示→シャッターボタン押下→ポストビュー画像の表示(数秒)→ライブビュー画像の表示(撮影モードの復帰)…が繰り返し行われる。
【0105】
ここで、ポストビュー画像300の表示とともに、撮像装置100および情報処理装置200を用いた撮像動作に関する各操作を行うための操作対象物(シャッターボタン301を含む)が入出力部240に表示される。この操作対象物は、例えば、ポストビュー画像300の周り、または、ポストビュー画像300に重ねて入出力部240に表示される。
【0106】
また、ポストビュー画像300の表示とともに、簡易ビューアに遷移するための操作対象物302が表示される。
図5では、直前に記録処理が行われた画像が操作対象物302として表示される例を示す。例えば、ポストビュー画像300が表示されてから所定時間(例えば、数秒)以内にユーザが操作対象物302を押下すると、ポストビュー画像300の表示モードから、簡易ビューアに遷移する。この遷移後の表示例を
図6、
図7に示す。
【0107】
図6、
図7には、簡易再生アプリケーション(簡易ビューア)が起動されている場合に入出力部240に表示される表示画面の表示例を示す。
【0108】
図6には、
図5に示す操作対象物302が押下された場合に表示される簡易ビューアの一例(表示画面310)を示す。なお、操作対象物302が押下された場合には、操作対象物302の押下時に入出力部240に表示されていたポストビュー画像300と同一の画像が表示される。
【0109】
また、表示画面310には、操作対象物311および312が表示される。操作対象物311は、撮影モードに復帰する場合(ライブビュー画像の表示モード)に押下される操作対象物である。また、操作対象物312は、画像を一覧表示させる場合に押下される操作対象物である。この押下後の表示例を
図7に示す。
【0110】
図7には、
図6に示す操作対象物312が押下された場合に表示される簡易ビューアの一例(表示画面320)を示す。表示画面320には、例えば、簡易ビューアの起動時に表示可能な画像が一覧表示される。また、表示画面320には、操作対象物321が表示される。操作対象物321は、撮影モードに復帰する場合(ライブビュー画像の表示モード)に押下される操作対象物である。
【0111】
図8、
図9には、再生編集ビューアが起動されている場合に入出力部240に表示される表示画面の表示例を示す。
【0112】
図8には、再生編集ビューアが起動されている場合に画像331をネットワークを介してアップロードするための操作を行う表示画面の一例(表示画面330)を示す。例えば、表示画面330において、ユーザが、画像331をアップロードすべき項目を操作対象物332から選択することにより、画像331についてユーザが希望するアップロードを行うことができる。
【0113】
図9には、再生編集ビューアが起動されている場合に画像341について所定の編集(加工)を行うための操作を行う表示画面の一例(表示画面340)を示す。例えば、表示画面340において、ユーザが、画像341に施す編集内容を操作対象物342から選択して、その編集を画像341上で行うことにより、画像341についてユーザが希望する編集を行うことができる。例えば、画像341の周りを所定の色で塗る編集を行うことができる。
【0114】
[再生アプリケーションの設定例]
最初に、撮像装置100および情報処理装置200の装着状態(取付状態)に基づいて再生アプリケーション(ビューア)を自動で設定する(切り替える)例について説明する。
【0115】
例えば、情報処理装置200に撮像装置100が装着されている場合を想定する。例えば、
図4のaに示すように、情報処理装置200に撮像装置100が装着されて使用されている場合が想定される。このような場合には、撮像動作(例えば、静止画の撮像動作、動画の撮像動作)が継続して行われる可能性が高いと想定される。このため、ビューアにより画像を確認した後には、直ぐに撮影に復帰することを希望する可能性が高いと想定される。
【0116】
そこで、情報処理装置200に撮像装置100が装着されている場合には、無線通信を利用した撮像装置100および情報処理装置200間の接続が維持される簡易再生アプリケーション(簡易ビューア)を起動するようにする。これにより、ユーザは、簡易ビューアにより画像を確認した後に、直ぐに撮影に復帰することができる。
【0117】
一方、例えば、情報処理装置200に撮像装置100が装着されていない場合を想定する。例えば、
図4のbに示すように、ユーザが、情報処理装置200のみを使用している場合が想定される。このような場合には、撮像動作(例えば、静止画の撮像動作、動画の撮像動作)が継続して行われる可能性が低いと想定される。このため、ビューアにより画像を確認した後には、直ぐに撮影に復帰することを希望しない可能性が高いと想定される。また、画像をアップロードすることを希望する可能性が高いと想定される。
【0118】
そこで、情報処理装置200に撮像装置100が装着されていない場合には、無線通信を利用した撮像装置100および情報処理装置200間の接続が切断される再生編集アプリケーション(再生編集ビューア)を起動するようにする。これにより、ユーザは、再生編集ビューアにより画像を確認した後に、その画像を直ぐにアップロードすることができる。
【0119】
ここで、再生アプリケーションを自動で設定するか否かを判断するタイミングは、例えば、ユーザ操作により再生アプリケーションの起動が指示されたタイミング、画像の記録処理が行われた直後のタイミングとすることができる。また、例えば、撮像装置100および情報処理装置200の装着状態が変化したタイミングとするようにしてもよい。
【0120】
なお、撮像装置100および情報処理装置200の装着状態が変化したタイミングで、再生アプリケーションを自動で設定する(切り替える)と判断された場合には、起動中のビューアを切り替えるか否かをユーザに確認するための通知を行うようにしてもよい。
【0121】
[情報処理装置の動作例]
図10は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置200による再生アプリケーション設定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図10では、ユーザ操作により再生アプリケーションの起動が指示されたタイミング、画像の記録処理が行われた直後のタイミングで、再生アプリケーションを設定する例を示す。
【0122】
最初に、制御部250は、情報処理装置200において再生アプリケーション(ビューア)の起動が指示されたか否かを判断する(ステップS901)。例えば、ユーザ操作または自動で再生アプリケーション(ビューア)の起動が指示されたか否かが判断される(ステップS901)。
【0123】
再生アプリケーションの起動が指示された場合には(ステップS901)、ステップS903に進む。一方、再生アプリケーションの起動が指示されていない場合には(ステップS901)、制御部250は、画像の記録処理が行われたか否かを判断する(ステップS902)。例えば、静止画(1枚の静止画、連写による静止画)を記録するためのユーザ操作(例えば、シャッターボタンの押下操作)が受け付けられた場合にその記録処理が行われる。また、例えば、動画を記録するためのユーザ操作(例えば、録画ボタンの押下操作)が受け付けられた場合にその記録処理が行われる。画像の記録処理が行われていない場合には(ステップS902)、ステップS901に戻る。
【0124】
画像の記録処理が行われた場合には(ステップS902)、制御部250は、情報処理装置200に撮像装置100が装着されているか否かを判断する(ステップS903)。情報処理装置200に撮像装置100が装着されている場合には(ステップS903)、制御部250は、無線通信を利用した撮像装置100との接続を維持する(ステップS904)。
【0125】
続いて、制御部250は、簡易再生アプリケーションを起動させる(ステップS905)。なお、再生編集アプリケーションが起動されている場合には、再生編集アプリケーションから簡易再生アプリケーションへの切り替えが行われる。
【0126】
また、情報処理装置200に撮像装置100が装着されていない場合には(ステップS903)、制御部250は、無線通信を利用した撮像装置100との接続を切断する(ステップS906)。
【0127】
続いて、制御部250は、再生編集アプリケーションを起動させる(ステップS907)。なお、簡易再生アプリケーションが起動されている場合には、簡易再生アプリケーションから再生編集アプリケーションへの切り替えが行われる。なお、ステップS903乃至S907は、請求の範囲に記載の制御手順の一例である。
【0128】
<2.第2の実施の形態>
例えば、情報処理装置の近くに撮像装置が存在しない場合や、撮像装置の電源がオフされているような場合も想定される。このような場合には、情報処理装置は、無線通信を利用した撮像装置との接続を行うことができないため、情報処理装置のユーザが、撮像装置を用いた撮像動作を行う可能性は低いと想定される。
【0129】
そこで、本技術の第2の実施の形態では、無線通信を利用して接続可能な撮像装置の存在の有無に基づいて、再生アプリケーションを設定する(切り替える)例を示す。なお、本技術の第2の実施の形態における撮像装置および情報処理装置の構成については、
図1乃至
図3に示す撮像装置100および情報処理装置200と同一である。このため、本技術の第2の実施の形態における各装置については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
【0130】
[情報処理装置の動作例]
図11は、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置200による再生アプリケーション設定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図11では、
図10と同様に、ユーザ操作により再生アプリケーションの起動が指示されたタイミング、画像の記録処理が行われた直後のタイミングで、再生アプリケーションを設定する例を示す。なお、ステップS911、S912、S914、S915は、
図10に示すS901、S902、S905、S907に対応するため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0131】
再生アプリケーションの起動が指示された場合(ステップS911)、または、画像の記録処理が行われた場合には(ステップS912)、制御部250は、無線通信を利用して撮像装置100との接続が可能であるか否かを判断する(ステップS913)。
【0132】
例えば、制御部250は、無線通信として無線LAN(例えば、Wi−Fi)を利用する場合には、無線LANの通信状態を検索し、予め登録されている機器(撮像装置100)が発見されたか否かを判断する。また、例えば、制御部250は、無線LANの通信機能を備える機器が利用可能な周波数帯域をスキャンし、該当する機器(撮像装置100)のESSID(Extended Service Set Identifier)が発見されたか否かを判断する。
【0133】
無線通信を利用した撮像装置100との接続が可能である場合には(ステップS913)、制御部250は、簡易再生アプリケーションを起動させる(ステップS914)。
【0134】
例えば、無線通信を利用した撮像装置100との接続が可能である場合(例えば、撮像装置100のESSIDが発見された場合)には、撮像装置100の電源がオン状態であり、かつ、撮像装置100との距離が近いことが想定される。このような場合には、撮像装置100を用いた撮影が再度行われることも予測されるため、簡易再生アプリケーションを起動させる。
【0135】
また、無線通信を利用した撮像装置100との接続が可能でない場合には(ステップS913)、制御部250は、再生編集アプリケーションを起動させる(ステップS915)。
【0136】
例えば、無線通信を利用した撮像装置100との接続が可能でない場合(例えば、撮像装置100のESSIDが発見されない場合)には、撮像装置100の電源がオフされている場合、撮像装置100との距離が離れている場合等が想定される。このような場合には、撮像装置100を用いた撮影が終了していると予測されるため、再生編集アプリケーションを起動させる。
【0137】
<3.第3の実施の形態>
例えば、スマートフォン等の情報処理装置は、縦向き状態で使用されることが多い。これに対して、撮像装置を装着した状態で撮像動作を行う場合には、スマートフォン等の情報処理装置は、横向き状態で使用されることが多いと想定される。
【0138】
そこで、本技術の第3の実施の形態では、情報処理装置の姿勢(例えば、使用されている向き)に基づいて、再生アプリケーションを設定する(切り替える)例を示す。なお、本技術の第3の実施の形態における撮像装置および情報処理装置の構成については、
図1乃至
図3に示す撮像装置100および情報処理装置200と同一である。このため、本技術の第3の実施の形態における各装置については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
【0139】
[情報処理装置の動作例]
図12は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200による再生アプリケーション設定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図12では、
図10、
図11と同様に、ユーザ操作により再生アプリケーションの起動が指示されたタイミング、画像の記録処理が行われた直後のタイミングで、再生アプリケーションを設定する例を示す。なお、ステップS921、S922、S924乃至S927は、
図10に示すS901、S902、S904乃至S907に対応するため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0140】
再生アプリケーションの起動が指示された場合(ステップS921)、または、画像の記録処理が行われた場合には(ステップS922)、制御部250は、情報処理装置200が横向き状態で使用されているか否かを判断する(ステップS923)。
【0141】
情報処理装置200が横向き状態で使用されている場合には(ステップS923)、ステップS924に進む。
【0142】
例えば、情報処理装置200が横向き状態で使用されている場合には、
図4のaに示すように、撮像装置100を装着して撮像動作を行っていることが多いと想定される。このような場合には、撮像装置100を用いた撮影が再度行われることが予測されるため、簡易再生アプリケーションを起動させる。
【0143】
また、情報処理装置200が横向き状態で使用されていない場合(情報処理装置200が縦向き状態で使用されている場合)には(ステップS923)、ステップS926に進む。
【0144】
例えば、一般的な再生編集アプリケーションは、縦向きの画面でデザインされていることが多い。このため、例えば、情報処理装置200が横向き状態で使用されている場合には、再生編集アプリケーションを使用する可能性が高いと想定される。このため、再生編集アプリケーションを起動させる。
【0145】
なお、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていることを条件に、情報処理装置200が横向き状態で使用されているか否かを判断するようにしてもよい。すなわち、本技術の第1の実施の形態と、本技術の第3の実施の形態とを組み合わせるようにしてもよい。この例を
図13に示す。
【0146】
[情報処理装置の動作例]
図13は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置200による再生アプリケーション設定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS931、S932、S934乃至S938は、
図12に示すS921乃至S927に対応し、ステップS933は、
図10に示すS903に対応するため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0147】
このように、撮像装置100が情報処理装置200に装着されていることを条件に、情報処理装置200が横向き状態で使用されているか否かを判断することにより、さらに適切な再生アプリケーションを設定することができる。
【0148】
このように、本技術の実施の形態によれば、情報処理装置200の使用態様に基づいて、2種類の再生アプリケーションのうちから、最適な再生アプリケーションを選択して設定することができる。すなわち、情報処理装置200の使用態様に基づいて、2種類の再生アプリケーションを使い分けることができる。これにより、ユーザは、撮像装置100や情報処理装置200の使用態様に応じた適切な再生アプリケーションを迅速に使用することができる。
【0149】
なお、本技術の実施の形態では、情報処理装置200の制御により再生アプリケーションを設定する例を示したが、撮像装置100の制御により情報処理装置200における再生アプリケーションを設定するようにしてもよい。例えば、情報処理装置200から順次送信される情報に基づいて、撮像装置100の制御部140が情報処理装置200における再生アプリケーションの設定を制御することができる。この場合における撮像装置100の制御部140の動作は、
図10乃至
図13を適用することができる。すなわち、撮像装置100の制御部140は、撮像動作により生成される画像を再生する再生アプリケーションを、無線通信を利用して接続される情報処理装置200の使用態様に基づいて、情報処理装置200に設定する制御を行うことができる。なお、情報処理装置200から順次送信される情報は、例えば、再生アプリケーションの起動操作の有無、画像の記録指示操作(例えば、シャッター操作)の有無、情報処理装置200の姿勢(例えば、横向き状態、縦向き状態)である。
【0150】
なお、本技術の実施の形態では、円筒形(円柱形)の撮像装置100を例にして説明したが、他の装置に取り付けることが可能な他の形状の撮像装置についても、本技術の実施の形態を適用することができる。また、無線通信(例えば、Wi−Fi)を利用した他の装置への接続が可能な撮像装置についても、本技術の第2および第3の実施の形態を適用することができる。また、本技術の実施の形態では、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置200を例にして説明したが、無線通信を利用して撮像装置と接続することが可能な他の装置についても、本技術の実施の形態を適用することができる。
【0151】
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
【0152】
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
【0153】
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
【0154】
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)
無線通信を利用して接続される撮像装置により生成された画像を再生する再生アプリケーションを情報処理装置の使用態様に基づいて設定する制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
(2)
前記制御部は、ユーザ操作に基づいて前記再生アプリケーションの起動が指示されたタイミング、または、ユーザ操作に基づいて前記画像の記録処理が行われたタイミングでの前記情報処理装置の使用態様を判断し、当該判断結果に基づいて前記再生アプリケーションを設定する前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、起動後も無線通信を利用した前記撮像装置との接続を維持する第1再生アプリケーションと、起動後は無線通信を利用した前記撮像装置との接続が切断される第2再生アプリケーションとの何れかを設定する前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、前記撮像装置が前記情報処理装置に装着されている場合には前記第1再生アプリケーションを設定し、前記撮像装置が前記情報処理装置に装着されていない場合には前記第2再生アプリケーションを設定する前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、無線通信を利用して前記撮像装置および前記情報処理装置が接続されている場合には前記第1再生アプリケーションを設定し、無線通信を利用した前記撮像装置および前記情報処理装置間の接続が切断されている場合には前記第2再生アプリケーションを設定する前記(3)に記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、前記情報処理装置が横向き状態で使用されている場合には前記第1再生アプリケーションを設定し、前記情報処理装置が縦向き状態で使用されている場合には前記第2再生アプリケーションを設定する前記(3)に記載の情報処理装置。
(7)
前記制御部は、前記撮像装置および前記情報処理装置の装着状態に基づいて前記再生アプリケーションを設定する制御を行う前記(1)に記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、無線通信を利用した前記撮像装置および前記情報処理装置間の接続状態に基づいて前記再生アプリケーションを設定する制御を行う前記(1)に記載の情報処理装置。
(9)
前記制御部は、前記情報処理装置が使用される姿勢に基づいて前記再生アプリケーションを設定する制御を行う前記(1)に記載の情報処理装置。
(10)
撮像動作により生成された画像を再生する再生アプリケーションを、無線通信を利用して接続される情報処理装置の使用態様に基づいて前記情報処理装置に設定する制御を行う制御部を具備する撮像装置。
(11)
撮像動作により生成された画像を、無線通信を利用して接続される情報処理装置に提供する撮像装置と、
前記撮像装置から提供された画像を再生する再生アプリケーションを前記情報処理装置の使用態様に基づいて設定する制御を行う情報処理装置と
を具備する撮像システム。
(12)
無線通信を利用して接続される撮像装置により生成された画像を再生する再生アプリケーションを情報処理装置の使用態様に基づいて設定する制御手順を具備する情報処理装置の制御方法。
(13)
無線通信を利用して接続される撮像装置により生成された画像を再生する再生アプリケーションを情報処理装置の使用態様に基づいて設定する制御手順をコンピュータに実行させるプログラム。