特許第6390919号(P6390919)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6390919新規な化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6390919
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】新規な化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20180910BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20180910BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20180910BHJP
   A61K 31/5375 20060101ALI20180910BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20180910BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20180910BHJP
   A61P 11/02 20060101ALI20180910BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20180910BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20180910BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20180910BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20180910BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20180910BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20180910BHJP
【FI】
   C07D487/04 146
   C07D487/04CSP
   C07D519/00 311
   A61K31/519
   A61K31/5375
   A61P1/04
   A61P11/00
   A61P11/02
   A61P11/06
   A61P17/00
   A61P17/06
   A61P37/08
   A61P43/00 111
   A61K31/5377
【請求項の数】11
【全頁数】183
(21)【出願番号】特願2015-547060(P2015-547060)
(86)(22)【出願日】2013年12月16日
(65)【公表番号】特表2016-507488(P2016-507488A)
(43)【公表日】2016年3月10日
(86)【国際出願番号】EP2013076672
(87)【国際公開番号】WO2014095700
(87)【国際公開日】20140626
【審査請求日】2016年11月30日
(31)【優先権主張番号】12197767.2
(32)【優先日】2012年12月18日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】13158757.8
(32)【優先日】2013年3月12日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】515140484
【氏名又は名称】チエシ ファルマスティスィ エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】アルカラズ リリアン
(72)【発明者】
【氏名】ヒールド ロバート アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】サットン ジョナサン マーク
(72)【発明者】
【氏名】アルマニ エリサベッタ
(72)【発明者】
【氏名】カパルディ カルメリダ
【審査官】 阿久津 江梨子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/110858(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/110859(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 487/04
A61K 31/519
A61K 31/5375
A61K 31/5377
A61P 1/04
A61P 11/00
A61P 11/02
A61P 11/06
A61P 17/00
A61P 17/06
A61P 37/08
A61P 43/00
C07D 519/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩であって:
【化1】
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式中、
Aは、CHであり;
Bは、CHであり;
Dは、CHであり;
は、以下からなる列挙より選択され:
−水素;
−(C−C)アルキル;
−基−(CHSO(C−C)アルキルであって、このような(C−C)アルキルが必要に応じて、基−NR1516または−N151617で置換されており;
rは、ゼロ、1、2、3または4であり;
16は、水素または(C−C)アルキルであり;
15は、水素または(C−C)アルキルであり;
17は、水素または(C−C)アルキルであり;
は、基−C(O)−XRであり;
Xは、二価の基−O−であり;
は、以下からなる列挙中で選択される基であり:
−水素;
−(C−C)アルキル;
は、基−[CH−G−[CH−CH−N222324
または基:
【化2】
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であり、
jは、ゼロ〜4の範囲の整数であり;
yは、ゼロ〜4の範囲の整数であり;
Gは、以下からなる群より選択される二価のリンカーであり:結合、C−C−アルケニレン、−[CONR25]−;
25は、水素または(C−C)アルキルであり;
22は以下からなる群の中で選択され:(C−C)アルキル、ここで(C−C)アルキルは必要に応じて1つ以上の基(C−C)シクロアルキル、フェニル、ベンジル、CN、−OR26、−SO26、−CO26、−CONR2627または−SONR2627;(C−C10)シクロアルキルであって、ここで必要に応じて1つ以上の基−OR26によって置換されており;(C−C)ヘテロシクロアルキルであって、必要に応じて1つ以上の基−SO26によって置換されており、
26は、水素または(C−C)アルキルであり;
27は、水素または(C−C)アルキルであり;
23は、水素または(C−C)アルキルであり、この(C−C)アルキルは必要に応じて1つ以上の基−OR29、−SO29または−CONR2930によって置換されており;
24は、水素または(C−C)アルキルであり、該(C−C)アルキルは必要に応じて、1つ以上の基−OR31によって置換されており;
あるいは、R23およびR24はそれらが連結される窒素原子と一緒になって、5〜11員の飽和の単環式のまたは二環式の複素環系を形成し得、これは必要に応じて1つ以上の基−OR28、ハロ、C−Cアルキル、−SO33、−CONR3334または−SONR3334によって置換されており;この5〜11員の飽和の単環式のまたは二環式の環は、必要に応じてさらなるヘテロ原子を含み、これは、酸素もしくは窒素または基−SO−であり;
あるいはR22はR23、R24およびそれらが結合される窒素原子と一緒になって、架橋された二環式の複素環系を形成してもよく;
28は、水素または(C−C)アルキルであり;
29は、水素または(C−C)アルキルであり;
30は、水素または(C−C)アルキルであり;
31は、水素または(C−C)アルキルであり;
33は、水素または(C−C)アルキルであり;
34は、水素または(C−C)アルキルであり;
38は、1つまたは2つの任意の置換基であって、各々の出現では以下からなる列挙において選択され:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ;
ここで1つ以上の基N151617−が存在する場合、それらは、薬学的に許容される対イオンと四級塩を形成し;
かつここで基R15〜R38は、2つ以上の基に存在する場合、各々の出現で同じまたは異なる意味を有してもよい。
【請求項2】
が、基−[CH−G−[CH−CH−N222324である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が(C−C)アルキルである、請求項1〜のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
が、水素または基−(CHSO(C−C)アルキルである、請求項1〜のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
請求項1〜のいずれかに記載の化合物であって:
(3−{5−シアノ−2−[2−(3−メタンスルホニル−プロピル)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−m−トリル−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロプ−2−イニル)−トリメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムブロミド;
(2−{5−シアノ−2−[6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンゾイルアミノ}−エチル)−トリメチル−アンモニウムクロライド;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロプ−2−イニル)−トリメチル−アンモニウムヨージド;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−トリメチル−アンモニウムヨージド;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−(3−メタンスルホニル−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−シクロプロピルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−(3−メトキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート:
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ジメチルカルバモイルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−4−アザ−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
4−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−4−メチル−モルホリン−4−イウムホルマート;
アダマンタン−1−イル−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−アンモニウムホルマート;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−エチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−1,4−ジメチル−ピペラジン−1−イウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−アザ−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
1−{2−[(R)−6−カルボキシ−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−5−シアノ−ベンジル}−4−アザ−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
ブチル−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−ヒドロキシ−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−1−メチル−ピロリジニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(3−ジメチルカルバモイル−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
ベンジル−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−トリメチル−アンモニウムブロミド;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−トリメチル−アンモニウムベンゼンスルホナート;
(5−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−ペンチル)−トリメチル−アンモニウムホルマート;
(4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−ブチル)−トリメチル−アンモニウムホルマート;
1−(4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−ブチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウムブロミド;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウムブロミド;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムブロミド;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムベンゼンスルホナート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムクロライド;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウム2−ヒドロキシ−エタンスルホナート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムメタンスルホナート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−3−ヒドロキシメチル−ピリジニウムトシレート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−3−メチル−ピリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−2−メチル−ピリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−3−ヒドロキシメチル−ピリジニウムホルマート;
3−クロロ−1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムホルマート;
ブチル−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−シクロヘキシル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−1−メチル−ピロリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−4−ヒドロキシ−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチル−オキセタン−3−イル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アンモニウムホルマート;
4−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−4−メチル−モルホリン−4−イウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチルカルバモイルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−(3−メトキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−シクロブチルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−アンモニウムホルマート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エチル]−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−エチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
ベンジル−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−シクロヘキシルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジエチル−メチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−シクロプロピルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−3−ヒドロキシメチル−ピリジニウムホルマート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−3−メチル−ピリジニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−シクロブチルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−アンモニウムホルマート;
{{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(2−メトキシ−エチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−シクロプロピルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
3−クロロ−1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(2−ヒドロキシ−エチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メトキシ−ピリジニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−3−ヒドロキシメチル−ピリジニウムホルマート;
{1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−エトキシカルボニルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(1,1−ジオキソ−ヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イルメチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−3,4−ジヒドロキシ−1−メチル−ピロリジニウムホルマート;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−エチル−モルホリン−4−イウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−ジメチルカルバモイル−1−メチル−ピペラジン−1−イウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチルカルバモイルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−オキセタン−3−イルメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−(3−メチルカルバモイル−プロピル)−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(3−ジメチルスルファモイル−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メタンスルホニル−1−メチル−ピペラジン−1−イウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4,4−ジフルオロ−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−[l,4]オキサゼパン−4−イウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(3−メトキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(3−メタンスルホニル−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−ピペリジン−4−イル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムブロミド;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムベンゼンスルホナート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムトシレート;
ベンジル−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−アンモニウムブロミド;
ベンジル−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−アンモニウムベンゼンスルホナート;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムブロミド;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムベンゼンスルホナート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウム2−ヒドロキシ−エタンスルホナート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウムメタンスルホナート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムクロライド
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アンモニウムベンゼンスルホナート
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウムベンゼンスルホナート
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウム2−ヒドロキシ−エタンスルホナート
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウムメタンスルホナート
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウムクロライド、およびそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される、化合物。
【請求項6】
式(I)’の化合物であって、ここで炭素(1)の絶対配置が、ここで下に示されるものであり:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
かつ、ここでR、R、RD、BおよびAが式(I)の化合物について記載されるとおりである、請求項1〜のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
薬学的に許容される塩の形態である、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体または賦形剤を含んでいる薬学的組成物。
【請求項9】
ネブライザーから送達するための懸濁液、または液体噴射剤中のエアロゾルの形態である、請求項に記載の薬学的組成物。
【請求項10】
乾燥粉末状である、請求項8に記載の薬学的組成物。
【請求項11】
ヒト好中球エラスターゼ(HNE)がかかわる、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支拡張症、慢性気管支炎、肺線維症、肺炎、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、肺気腫、喫煙誘発性の肺気腫および嚢胞性線維症、喘息、鼻炎、乾癬、アトピー性皮膚炎、非アトピー性皮膚炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、または過敏性腸疾患から選択される疾患または状態の処置における使用のための請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、複素環式化合物であって、ヒト好中球エラスターゼ阻害性特性を有するピリミジノン誘導体である化合物、および治療におけるそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
ヒト好中球エラスターゼ(HNE)は、好中球のアズール顆粒で見出される32kDaのセリンプロテイナーゼである。これは、フィブロネクチン、ラミニン、プロテオグリカン類、III型およびIV型のコラーゲンならびにエラスチンを含む広範な種々の細胞外基質タンパク質の分解において役割を有する(非特許文献1)。HNEは、組織の構造タンパク質の分解を介して損傷した組織の修復および除去を通じたホメオスターシスに重要な役割を果たすと長らく考えられてきた。HNEはまた、細菌の身体の分解による細菌の侵襲に対する防御にも関連する。基質組織に対するHNEの影響に加えて、HNEはIL−8遺伝子発現の上方制御に関与し、また肺の上皮細胞からIL−8放出を誘発もする。タバコ喫煙の暴露によって誘発される慢性閉塞性肺疾患の動物モデルでは、HNEの低分子インヒビターおよびタンパク質インヒビターの両方とも炎症性の応答および肺気腫の発達を阻害する(非特許文献2;非特許文献3)。このように、HNEは、好中球の流入が特徴的な慢性呼吸疾患における基質の破壊および炎症性応答の増幅の両方においてある役割を果たし得る。実際、HNEは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、嚢胞性線維症(CF)、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、肺気腫、肺炎および肺線維症を含むいくつかの肺疾患においてある役割を果たすと考えられる。HNEはまた、組織再構築が関与するいくつかの心血管系の疾患に、例えば、心不全および急性心筋梗塞後の虚血性の組織傷害の発生にも関与する。
【0003】
COPDは、3つの異なる病理学的条件を包含する包括的な用語であり、その全てが気流の制限:慢性気管支炎、肺気腫および小気道疾患の一因となる。一般には、3つとも全てCOPDを呈する患者で種々の程度まで存在し、3つとも全て、COPD患者の気管支肺胞洗浄(BAL)液で観察される好中球数の増大で支持されるように、好中球媒介性の炎症に起因し得る(非特許文献4)。COPDにおける主な病原性決定基は、HNEと、内因性の抗プロテアーゼ、例えば、α1−アンチトリプシン(α−AT)、分泌性白血球プロテアーゼインヒビター(SLPI)およびプレ−エラフィンとの不均衡は、COPDの種々の炎症性障害につながるという、プロテアーゼ−抗プロテアーゼのバランスであると長らく考えられている(「エラスターゼ:抗エラスターゼ仮説」としても公知)。プロテアーゼインヒビターα1−アンチトリプシンの遺伝子欠損がある個体は、肺気腫を発症し、これは経時的に重症度を増す(非特許文献5)。従って、過剰のHNEは、破壊的であり、弾性の喪失を伴う肺形態学の障害および肺の気道の肺胞結合の破壊(肺気腫)につながり、同時に微小血管透過性の増大および粘液過分泌を生じる(慢性気管支炎)。
【0004】
いくつかのヒト好中球インヒビターの必要性が当該分野において今までに開示されている。特に、特許文献1および特許文献2は、ヒト好中球エラスターゼ阻害性特性を有するいくつかのピリミジン誘導体、および治療におけるそれらの使用を記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2011/110858号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2011/110859号パンフレット
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】ビエス・ジー(Bieth,G),イン・レギュレーション・オブ・マトリックス・アキュムレーション(In Regulation of Matrix accumulation),メカム・アール・ピー(Mecham,R.P.)(編集),アカデミック・プレス(Academic Press),ニューヨーク(NY),ユー・エス・エー(USA)1986年,217−306
【非特許文献2】ライト・ジェイ・エル(Wright,J.L.)ら,アメリカン・ジャーナル・オブ・レスピレートリー・アンド・クリニカル・ケア・メディスン(American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine)2002年,第166巻,954−960ページ
【非特許文献3】チャーグ・エー(Churg,A.)ら,アメリカン・ジャーナル・オブ・レスピレートリー・アンド・クリニカル・ケア・メディスン(American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine)2003年,第168巻,199−207ページ
【非特許文献4】トンプソン・エー・ビー(Thompson,A.B.),ダウトン・ディー(Daughton,D.)ら,アメリカン・レビュー・オブ・レスピレートリー・ディジーズ(American Review of Respiratory Disease),1989年,第140巻,1527〜1537ページ
【非特許文献5】ローレル・シー・ビー(Laurrell,C.B.),エリクソン・エス(Erikkson,S),スカンジナビアン・ジャーナル・オブ・クリニカル・アンド・ラボラトリー・インベスティゲーション(Scandinavian Journal of Clinical & Laboratory Investigation)1963年,第15巻,132〜140ページ
【非特許文献6】ティー・ダブリュー・グリーン(T.W.Green),プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセス(Protective Groups in Organic Synthesis),(ニューヨーク),ワイリー(Wiley),1981年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
いくつかのHNEインヒビターが今までに上記で報告されたとおり開示されているが、さらなるHNEインヒビターがやはり必要である。具体的には、高力価のHNE酵素阻害に恵まれているさらなるHNEインヒビターの必要性がやはり存在する。特に有利なのはまた、高力価のHNE酵素阻害に恵まれており、吸入処置として適切な展開可能な特徴を示すさらなるHNEインヒビターの特定でもある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、本発明の化合物を提供することによって上述の必要性に取り組む。
【0009】
本発明は、HNEのインヒビターであり、HNE活性がある役割を果たす疾患または状態の処置において有用な新規な化合物を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
発明の詳細な説明
一局面では、本発明は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供し:
【0011】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
Aは、CHまたはNであり;
Bは、CHまたはNであり;
Dは、CHまたはNであり;
は、以下からなる列挙より選択され:
−水素;
−(C−C)アルキル;
−NR(C−C)アルキル;
−(C−C)アルケニル;
−フェニル(C−C)アルキルであって、このようなフェニル環が必要に応じて、基NR1516(C−C)アルキルまたは−N151617(C−C)アルキルで置換されており;
−基−CH(CHOH;
−基−(CHCONR
−基−(CHSONR
−基−CH−(CHNRSO
−基−(CH−(C)−SO(C−C)アルキル;
−基−(CHSO(C−C)アルキルであって、このような(C−C)アルキルが必要に応じて、基−NR1516または−N151617で置換されており;
−基−SO−フェニルであって、このようなフェニル環が必要に応じてNR(C−C)アルキルで置換されており;ならびに
−基−(CH−Wであって、Wが5〜6員のヘテロアリール環であって、必要に応じて基−SO(C−C)アルキルで置換されており;
nは、1、2または3であり;
tは、ゼロ、1、2または3であり;
rは、ゼロ、1、2、3または4であり;
は:水素、(C−C)アルキル、NR1615(C−C)アルキルおよびN171516(C−C)アルキルからなる群より選択され;
は、水素または(C−C)アルキルであり;
は:水素、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、−SO(C−C)アルキルおよびNR1615(C−C)アルキルからなる群より選択され;
は、水素または(C−C)アルキルであるか;
あるいは、RおよびRはそれらが連結される窒素原子と一緒になって(C−C)ヘテロシクロアルキル環系を形成してもよく、これは必要に応じて1つ以上の基(C−C)アルキルおよびオキソによって置換されており;
16は、水素または(C−C)アルキルであり;
15は、水素または(C−C)アルキルであり;
17は、水素または(C−C)アルキルであり;
は、基シアノまたは基−C(O)−XRであり;
Xは、−O−、−(CH)−および−NH−から選択される二価の基であり;
は、以下からなる列挙より選択される基であり:
−水素;
−(C−C)アルキル;
−式−[Alk]−Zの基であって、式中Alkは(C−C)アルキレンラジカルであり、
かつZは:
(i)−NR10であって、式中、RおよびR10は独立して、水素、(C−C)アルキルまたは(C−C)シクロアルキル基であり、ここでこのような(C−C)アルキルまたは(C−C)シクロアルキル基は、必要に応じて1〜4個の基R35で置換されており、ここで各々の出現は独立して:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシからなる群より選択されるか;またはそれらが結合される窒素と一緒になって、単環式の(C−C)複素環を形成し、これは、N、OおよびSから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでもよく、かつ必要に応じて1〜4個の基R35で置換されてもよく、これは各々の出現では独立して:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシからなる群より選択されるか;
あるいは
(ii)−N111213であって、ここでR11、R12およびR13は各々独立して(C−C)アルキルまたは(C−C)シクロアルキル基であり、ここでこのような(C−C)アルキルまたは(C−C)シクロアルキル基は、必要に応じて1〜4個の基R36で置換されており、これは、各々の出現では独立して以下からなる群より選択されるか:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ;またはR11、R12およびR13のうちのいずれか2つはそれらが結合される窒素と一緒になって、単環式の(C−C)複素環を形成し、これは、N、OおよびSから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでもよく、R11、R12およびR13の他は、(C−C)アルキルまたは必要に応じて置換されている(C−C)シクロアルキル基であり、ここでこのような単環式の(C−C)複素環式、(C−C)アルキルまたは(C−C)シクロアルキル基は、必要に応じて1〜4個の基R36で置換されており、ここで各々の出現では独立して以下からなる群より選択され:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ;
−式−(CH−[Q]−(CHZのラジカルであって、ここでZは、上記のとおりであり、qはゼロ〜3の範囲の整数であり、pはゼロ〜3の範囲の整数であり、かつQは以下から選択される二価の基であり:−O−、フェニレン、(C−C)ヘテロシクロアルキレン、(C−C)シクロアルキルおよびピリジニレン、ここでこのようなフェニレン、(C−C)ヘテロシクロアルキレン、(C−C)シクロアルキルおよびピリジニレンは、必要に応じて1〜4個の基R37で置換されており、これは各々の出現では独立して以下からなる群の中で選択され:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ;
は、以下からなる群より選択され:
14O(C−C)アルキル;NR1819(C−C)アルキル;−CONR2120;C−C−アルケニルであって、ここでC−C−アルケニルは、必要に応じて、基−OHまたは−NR1819で置換されてもよく;C−C−アルキニルであって、ここでC−C−アルキニルは、必要に応じて基−OHまたは−NR1819で置換されてもよく;および基−[CH−G−[CH−CH−N222324
またはRは基:
【0012】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
またはRは基:
【0013】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
14は、水素または(C−C)アルキルであり、これは必要に応じて基(C−C)アルコキシルで置換されてもよく;
18は、水素または(C−C)アルキルであり;
19は、水素または(C−C)アルキルであり;
20は、以下からなる群の中で選択され:水素、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルNR1819
21は、水素または(C−C)アルキルであり;
jは、ゼロ〜4の範囲の整数であり;
yは、ゼロ〜4の範囲の整数であり;
Gは、以下からなる群より選択される二価のリンカーであり:−O−、−(SO)−、NR25、結合、C−C−アルケニレン、C−C−アルキニレン、(C−C)シクロアルキレン、単環式もしくは二環式のヘテロシクロアルキレン、−[CONR25]−および−[NR25CO]−;
25は、水素または(C−C)アルキルであり;
22は以下からなる群の中で選択され:(C−C)アルキル、ここで(C−C)アルキルは必要に応じて1つ以上の基(C−C)シクロアルキル、フェニル、ベンジル、CN、−OR26、−SO26、−CO26、−CONR2627または−SONR2627;(C−C10)シクロアルキルであって、ここで必要に応じて1つ以上の基−OR26、−SO26、−CO26、−CONR2627または−SONR2627によって置換されており;(C−C)ヘテロシクロアルキルであって、必要に応じて1つ以上の基−OR26、−SO26、−CO26、−CONR2627または−SONR2627によって置換されており、
26は、水素または(C−C)アルキルであり;
27は、水素または(C−C)アルキルであり;
23は、水素または(C−C)アルキルであり、この(C−C)アルキルは必要に応じて1つ以上の基−OR29、−SO29、−CO29、−CONR2930または−SONR2930で置換されており;
24は、水素または(C−C)アルキルであり、この(C−C)アルキルは必要に応じて、1つ以上の基−OR31、−SO31、−CO31、−CONR3132または−SONR3132によって置換されており;
あるいは、R23およびR24はそれらが連結される窒素原子と一緒になって、5〜11員の飽和の単環式のまたは二環式の複素環系を形成し得、これは必要に応じて1つ以上の基−OR28、ハロ、C−Cアルキル、−SO33、−CC33、−CONR3334または−SONR3334によって置換されており;この5〜11員の飽和の単環式のまたは二環式の環は、必要に応じてさらなるヘテロ原子を含み、これは、酸素もしくは窒素または基−SO−であり;
あるいはR22はR23、R24およびそれらが結合される窒素原子と一緒になって、架橋された二環式の複素環系を形成してもよく;
28は、水素または(C−C)アルキルであり;
29は、水素または(C−C)アルキルであり;
30は、水素または(C−C)アルキルであり;
31は、水素または(C−C)アルキルであり;
32は、水素または(C−C)アルキルであり;
33は、水素または(C−C)アルキルであり;
34は、水素または(C−C)アルキルであり;
38は、1つまたは2つの任意の置換基であって、各々の出現では以下からなる列挙において選択され:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ;
ここでA、BおよびDのうちの2つだけは、同じ時点で窒素原子であってもよく;
ここで1つ以上の基N111213−またはN151617−が存在する場合、それらは、薬学的に許容される対イオンと四級塩を形成し;
かつここで基R〜R38、およびnは、1つ以上の基に存在する場合、各々の出現で同じ意味を有しても、または異なる意味を有してもよい。
【0014】
式(I)の化合物は、塩の形態で、特に薬学的に許容される塩、N酸化物、水和物、溶媒和物およびその多形体の形態で調製されてもよい。本明細書の化合物のいずれかの言及、または「本発明の化合物」「式(I)の化合物」などの言及は、このような化合物を、塩、N酸化物、水和物、溶媒和物または多形体型であろうとなかろうと、包含する。
【0015】
本発明の化合物は、HNEがかかわる疾患、例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支拡張症、慢性気管支炎、肺線維症、肺炎、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、肺気腫、喫煙誘発性の肺気腫および嚢胞性線維症の処置または予防に用いてもよい。
【0016】
従って、本発明の他の局面は、(i)本発明の化合物、および薬学的に許容される担体または賦形剤を含んでいる薬学的組成物;ならびに(ii)HNEがかかわる疾患または状態の処置または予防のための医薬の製造のための本発明の化合物の使用である。
【0017】
一実施形態では、本発明は、式(IB)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供し、
【0018】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
Aは、CHまたはNであり;
Bは、CHまたはNであり;
Dは、CHまたはNであり;
は、以下からなる列挙より選択され:
−水素;
−(C−C)アルキル;
−NR(C−C)アルキル;
−(C−C)アルケニル;
−フェニル(C−C)アルキルであって、このようなフェニル環が必要に応じて、基NR1516(C−C)アルキルまたは−N151617(C−C)アルキルで置換されており;
−基−CH(CHOH;
−基−(CHCONR
−基−(CHSONR
−基−CH−(CHNRSO
−基−(CH−(C)−SO(C−C)アルキル;
−基−(CHSO(C−C)アルキルであって、このような(C−C)アルキルが必要に応じて、基−NR1516または−N151617で置換されており;
−基−SO−フェニルであって、このようなフェニル環が必要に応じてNR(C−C)アルキルで置換されており;ならびに
−基−(CH−Wであって、Wが5〜6員のヘテロアリール環であって、必要に応じて基−SO(C−C)アルキルで置換されており;
nは、1、2または3であり;
tは、ゼロ、1、2または3であり;
rは、ゼロ、1、2、3または4であり;
は:水素、(C−C)アルキル、NR1615(C−C)アルキルおよびN171516(C−C)アルキルからなる群より選択され;
は、水素または(C−C)アルキルであり;
は:水素、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルカルボニル、−SO(C−C)アルキルおよびNR1615(C−C)アルキルからなる群より選択され;
は、水素または(C−C)アルキルであるか;
あるいは、RおよびRはそれらが連結される窒素原子と一緒になって(C−C)ヘテロシクロアルキル環系を形成してもよく、これは必要に応じて1つ以上の基(C−C)アルキルおよびオキソによって置換されており;
16は、水素または(C−C)アルキルであり;
15は、水素または(C−C)アルキルであり;
17は、水素または(C−C)アルキルであり;
は、基シアノまたは基−C(O)−XRであり;
Xは、−O−、−(CH)−および−NH−から選択される二価の基であり;
は、以下からなる列挙中で選択される基であり:
−水素;
−(C−C)アルキル;
−式−[Alk]−Zの基であって、式中Alkは(C−C)アルキレンラジカルであり、
かつZは:
(i)−NR10であって、式中、RおよびR10は独立して、水素、(C−C)アルキルまたは(C−C)シクロアルキル基であり、ここでこのような(C−C)アルキルまたは(C−C)シクロアルキル基は、必要に応じて1〜4個の基R35で置換されており、ここで各々の出現は独立して:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシからなる群より選択されるか;またはそれらが結合される窒素と一緒になって、単環式の(C−C)複素環を形成し、これは、N、OおよびSから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでもよく、かつ必要に応じて1〜4個の基R35で置換されてもよく、これは各々の出現では独立して:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシからなる群より選択されるか;
あるいは
(ii)−N111213であって、ここでR11、R12およびR13は各々独立して(C−C)アルキルまたは(C−C)シクロアルキル基であり、ここでこのような(C−C)アルキルまたは(C−C)シクロアルキル基は、必要に応じて1〜4個の基R36で置換されており、これは、各々の出現では独立して以下からなる群より選択されるか:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ;またはR11、R12およびR13のうちのいずれか2つはそれらが結合される窒素と一緒になって、単環式の(C−C)複素環を形成し、これは、N、OおよびSから選択されるさらなるヘテロ原子を含んでもよく、R11、R12およびR13の他は、(C−C)アルキルまたは必要に応じて置換されている(C−C)シクロアルキル基であり、ここでこのような単環式の(C−C)複素環式、(C−C)アルキルまたは(C−C)シクロアルキル基は、必要に応じて1〜4個の基R36で置換されており、ここで各々の出現では独立して以下からなる群より選択され:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ;
−式−(CH−[Q]−(CHZのラジカルであって、ここでZは、上記のとおりであり、qはゼロ〜3の範囲の整数であり、pはゼロ〜3の範囲の整数であり、かつQは以下から選択される二価の基であり:−O−、フェニレン、(C−C)ヘテロシクロアルキレン、(C−C)シクロアルキルおよびピリジニレン、ここでこのようなフェニレン、(C−C)ヘテロシクロアルキレン、(C−C)シクロアルキルおよびピリジニレンは、必要に応じて1〜4個の基R37で置換されており、これは各々の出現では独立して以下からなる群の中で選択され:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ;
は、以下からなる群より選択され:
14O(C−C)アルキル;NR1819(C−C)アルキル;−CONR2120;C−C−アルケニルであって、ここでC−C−アルケニルは、必要に応じて、基−OHまたは−NR1819で置換されてもよく;C−C−アルキニルであって、ここでC−C−アルキニルは、必要に応じて基−OHまたは−NR1819で置換されてもよく;および基−[CH−G−[CH−CH−N222324
またはRは基:
【0019】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
またはRは基:
【0020】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
14は、水素または(C−C)アルキルであり、これは必要に応じて基(C−C)アルコキシルで置換されてもよく;
18は、水素または(C−C)アルキルであり;
19は、水素または(C−C)アルキルであり;
20は、以下からなる群の中で選択され:水素、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルNR1819
21は、水素または(C−C)アルキルであり;
jは、ゼロ〜4の範囲の整数であり;
yは、ゼロ〜4の範囲の整数であり;
Gは、以下からなる群より選択される二価のリンカーであり:−O−、−(SO)−、NR25、結合、C−C−アルケニレン、C−C−アルキニレン、(C−C)シクロアルキレン、単環式もしくは二環式のヘテロシクロアルキレン、−[CONR25]−および−[NR25CO]−;
25は、水素または(C−C)アルキルであり;
22は以下からなる群の中で選択され:(C−C)アルキル、ここで(C−C)アルキルは必要に応じて1つ以上の基−OR26、−SO26、−CONR2627または−SONR2627;(C−C)シクロアルキル;および(C−C)ヘテロシクロアルキルで置換されており;
26は、水素または(C−C)アルキルであり;
27は、水素または(C−C)アルキルであり;
23は、水素または(C−C)アルキルであり、この(C−C)アルキルは必要に応じて1つ以上の基−OR29、−SO29、−CO29、−CONR2930または−SONR2930によって置換されており;
24は、水素または(C−C)アルキルであり、この(C−C)アルキルは必要に応じて、1つ以上の基−OR31、−SO31、−CO31、−CONR3132または−SONR3132によって置換されており;
あるいは、R23およびR24はそれらが連結される窒素原子と一緒になって、5〜11員の飽和の単環式のまたは二環式の複素環系を形成し得、これは必要に応じて1つ以上の基−OR28、ハロ、C−Cアルキル、−SO33、−CC33、−CONR3334または−SONR3334によって置換されており;この5〜11員の飽和の単環式のまたは二環式の環は、必要に応じてさらなるヘテロ原子を含み、これは、酸素もしくは窒素または基−SO−であり;
あるいはR22はR23、R24およびそれらが結合される窒素原子と一緒になって、架橋された二環式の複素環系を形成してもよく;
28は、水素または(C−C)アルキルであり;
29は、水素または(C−C)アルキルであり;
30は、水素または(C−C)アルキルであり;
31は、水素または(C−C)アルキルであり;
32は、水素または(C−C)アルキルであり;
33は、水素または(C−C)アルキルであり;
34は、水素または(C−C)アルキルであり;
38は、1つまたは2つの任意の置換基であって、各々の出現では以下からなる列挙において選択され:(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ;
ここでA、BおよびDのうちの2つだけは、同じ時点で窒素原子であってもよく;
ここで1つ以上の基N111213−またはN151617−が存在する場合、それらは、薬学的に許容される対イオンと四級塩を形成し;
かつここで基R〜R38、およびnは、2つ以上の基に存在する場合、各々の出現で同じ意味を有しても、または異なる意味を有してもよい。
【0021】
用語法
「(C−C)アルキル」という、aおよびbが整数である用語は、a〜bの炭素原子を有する直鎖または分岐した鎖のアルキルラジカルを指す。従って、aが1であり、かつbが6である場合、例えば、この用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルを包含する。
【0022】
「C〜C−アルケニル」という、aおよびbが整数である用語は、該当する場合にはE体またはZ体のいずれかの立体化学の二重結合を少なくとも1つ有し、d〜b個の炭素原子を有している直鎖または分岐鎖のアルケニル部分を指す。したがって、例えばdが2でありかつbが6である場合、この用語は例えばビニル、アリル、1−ブテニルおよび2−ブテニルならびに2−メチル−2−プロペニルを包含する。
【0023】
類推すれば、「C〜C−アルケニレン」という表現は、上記で規定されるような、二価の「(C〜C)−アルケニル」基を指す。
【0024】
「C〜C−アルキニル」という用語は、原子数が2〜6の範囲である1つ以上の三重結合を有する直鎖または分岐した炭素鎖を指す。
【0025】
類推すれば、「C〜C−アルキニレン」という表現は、上記で規定されるような、二価の「(C〜C)−アルキニル」基を指す。
【0026】
「NR1516(C−C)アルキル」、「NR1819(C−C)アルキル」または「NR(C−C)アルキル」という、aおよびbが上記のとおりである表現は、上記の「(C−C)アルキル」基であって、ここで1つの水素原子が、それぞれ、1つの基−NR1516、−NR1819または−NRで置き換えられる基を指す。
【0027】
「N151617(C−C)アルキル」または「N111113(C−C)アルキル」という、aおよびbが上記のとおりである表現は、上記の「(C−C)アルキル」基であって、ここで1つの水素原子が、それぞれ1つの基−N151617またはN111113で置換されている基を指す。
【0028】
「モノ(C〜C)アルキル」または「ジ(C〜C)アルキルアミノ」という、aおよびbが整数である表現は、アミノ基であって、ここでそれぞれ、1つまたは両方の水素原子が基(C〜C)アルキルで置き換えられる基を指す。
【0029】
「フェニル(C〜C)アルキル」という表現は、上記で定義された「(C〜C)アルキル」基であって、ここで1つの水素原子が、フェニル基で置換されている基を指す。
【0030】
「二価(C〜C)アルキレン基」という、aおよびbが整数である用語は、上記のようなa〜bの炭素原子および2つの不満足な価数を有している飽和炭化水素鎖を指す。
【0031】
「(C〜C)シクロアルキル」という、aおよびbが整数である用語は、必要に応じて、a〜8の環炭素原子を含んでいる飽和の単環式、二環式または三環式の炭化水素基を指す。例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチル、アダマンチルが挙げられる。
【0032】
本明細書で用いられる場合、非限定的用語「ヘテロシクリル」または「複素環式」という用語は、飽和の単環式、二環式または三環式の非芳香族基であって、S、NおよびOから選択される1つ以上のヘテロ原子を含む基に関する。二環式複素環式の系の場合、この用語の範囲内に包含されるのは、縮合された、スピロおよび架橋の二環式の系、例えば、キヌクリジン環などである。具体的には、「C〜Cヘテロシクロアルキル」という用語は、単環式の(C〜C)シクロアルキル基であって、少なくとも1つの環の炭素原子が、ヘテロ原子(例えば、N、NH、SまたはO)によって置き換えられている基を指す。(C〜C)ヘテロシクロアルキルの例としては、ピロリジニル、チアゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニルが挙げられる。
【0033】
類推すれば、「ヘテロシクロアルキレン」という表現は、上記で規定されるような、二価の複素環式基を指す。具体的には、「(C〜C)ヘテロシクロアルキレン」という表現は、二価の(C〜C)ヘテロシクロアルキレン基(例えば、ピロリジネンなど)であって、ここで「(C〜C)ヘテロシクロアルキル基が上記のとおりである基を指す。
【0034】
「ヘテロアリール」という表現は、5〜11個の環原子を有する単環または二環式の還系であって、少なくとも1つの環が芳香族であり、かつ少なくとも1つの環原子がヘテロ原子(例えば、N、NH、SまたはO)である環系を指す。
【0035】
適切な5,6員のヘテロアリール単環系の例としては、例えば、チオフェンベンゼン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、ピリジン、イミダゾリジン、フランラジカルなどが挙げられる。
【0036】
「(C−C)アルコキシル」という、aおよびbが整数である用語は、直鎖のおよび分岐のアルコキシ基であって、構成の炭素原子の数がa〜bの範囲であるアルコキシ基を指す。具体的なアルキル基は、メトキシル、エトキシル、n−プロポキシル、イソプロポキシルおよびt−ブトキシルである。
【0037】
「−C−」という記号は、二価のフェニレン環基を示す。
【0038】
「(C−C)アルキルカルボニル」という表現は、−CO(C−C)アルキル基であって、ここで基「(C−C)アルキル」が上記で規定された意味を有する基を指す。
【0039】
「(C−C)アルキルヒドロキシル」という表現は、上で規定された「(C−C)アルキル」基であって、1つの水素原子が、1つの−OH基で置き換えられる基を指す。
【0040】
別段特定しない限り、「置換されている」という用語は、本明細書において任意の部分に適用される場合、最大4つまでの適合性の置換基で置換されていることを意味し、その各々は独立して、例えば、(C〜C)アルキル、(C−C)アルコキシル、ヒドロキシル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、ハロ(フルオロ、ブロモ、およびクロロを含む)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシであってもよい。「任意の置換基」とは、前述の置換基のうちの1つであってもよい。
【0041】
「塩」という用語は、塩基付加塩および酸付加塩を包含する。
【0042】
「薬学的に許容される塩」という用語は、式(I)の化合物の誘導体であって、ここで本発明の化合物は、存在する場合、任意の遊離の酸または塩基の基を、薬学的に許容されると通常考えられる任意の塩基または酸を用いて、対応する付加塩に変換することによって適切に修飾される。
【0043】
酸性である本発明の化合物は、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウムおよびカリウム);アルカリ土類金属水酸化物(例えば、水酸化カルシウム、バリウムおよびマグネシウム)のような塩基;有機塩基(例えば、N−メチル−D−グルカミン、コリントリス(ヒドロキシメチル)アミノ−メタン、L−アルギニン、L−リジン、N−エチルピペリジン、ジベンジルアミンなど)と塩(薬学的に許容可能な塩を包含する)を形成することができる。塩基性であるこれらの化合物は、無機酸(例えば、塩酸もしくは臭化水素酸のようなハロゲン化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸など)、および有機酸(例えば、酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、サリチル酸、クエン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸、グルタミン酸、乳酸、およびマンデル酸など)と塩(薬学的に許容可能な塩を包含する)を形成することができる。第四級窒素を有する本発明の化合物は、塩化物イオン、臭化物イオン、酢酸イオン、ギ酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、コハク酸イオン、ヘミコハク酸イオン、ナフタレン−ビススルホン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、キシナホ酸イオンなどの薬学的に許容可能な対イオンと第四級塩を形成することもできる。
【0044】
本発明の化合物が少なくとも1つの立体中心を有する場合、それらは、エナンチオマーとして存在してもよい。本発明による化合物が、2つ以上の立体中心を保有する場合、それらは、さらにジアステレオマーとして存在してもよい。全てのこのような異性体およびそれらの混合物は任意の割合で、本発明の範囲内に包含されることが理解されるべきである。
【0045】
一般式(I)の化合物が少なくとも1つの立体中心(すなわち、下の星印の炭素原子(1)で示される)を含み、従って、光学的な立体異性体として存在することが理解される。
【0046】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0047】
一実施形態では、本発明は、式(I)’の化合物であって、これは上記のような式(I)の化合物で、炭素(1)の絶対配置がここで下に示される化合物に関する。
【0048】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0049】
別の実施形態では、本発明は、式(I)’’の化合物であって、これは上記のような式(I)の化合物で、炭素(1)の絶対配置がここで下に示される化合物に関する。
【0050】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0051】
炭素(1)の絶対配置は、基の優先順位に基づくカーン・インゴルド・プレローグ命名法の基準で割り当てる。
【0052】
式(I)の化合物について本明細書の下に記載される全ての好ましい基または実施形態は、お互いの間で組み合わされてもよく、式(I)’、(I)’’、(IA)および(IB)の化合物に対しても(変更すべきところは変更して)あてはまることが理解されるべきである。
【0053】
一実施形態では、式(I)の化合物に関して、Aは、CHであり、Bは、CHであり、かつDは、CHである。
【0054】
別の実施形態では、式(I)の化合物に関して、Aは、Nであり、Bは、CHであり、かつDは、CHである。
【0055】
さらに別の実施形態では、式(I)の化合物に関して、Aは、CHであり、Bは、CHであり、かつDは、Nである。
【0056】
さらなる別の実施形態では、式(I)の化合物に関して、Aは、CHであり、Bは、Nであり、かつDは、CHである。
【0057】
なおさらなる別の実施形態では、式(I)の化合物に関して、Aは、Nであり、Bは、Nであり、かつDはCHである。
【0058】
追加的な実施形態では、式(I)の化合物に関して、Aは、Nであり、Bは、CHであり、かつDは、Nである。
【0059】
一実施形態では、式(I)の化合物に関して、Gが−(SO)−であるとき、yが1である。
【0060】
一実施形態では、Rは以下からなる群の中で選択される:NR1819(C−C)アルキルおよびC−C−アルキニルであって、ここでC−C−アルキニルは、基−OHまたは−NR1819で置換されている。
【0061】
別の実施形態では、RはNR1819(C−C)アルキルである。
【0062】
さらなる実施形態では、Rは、基−[CH−G−[CH−CH−N222324である。
【0063】
一実施形態では、Rは、基シアノまたは基−C(O)−XRである。別の実施形態では、Rは、基−C(O)−XRである。
【0064】
一実施形態では、Rは必要に応じて置換されている(C−C)アルキルである。別の実施形態では、Rは、(C−C)アルキルである。
【0065】
一実施形態では、Xは、二価の基−O−または−NH−である。別の実施形態では、Xは、二価の−O−である。
【0066】
一実施形態では、式(I)の化合物に関して、Rは、水素または基−(CHSO(C−C)アルキルである。別の実施形態では、Rは、水素である。
【0067】
一実施形態では、式(IA)の化合物が提供され
【0068】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
式中、Rは、−C(O)−XRであり、かつ他の基R、RおよびRは上記のとおりである。一実施形態では、式(IA)の化合物に関して、Rは、水素である。
【0069】
別の実施形態では、本発明の化合物は、以下からなる群の中で選択される:
5−[4−シアノ−2−(4−ヒドロキシ−ブタ−1−イニル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−フェニル]−2−(3−メタンスルホニル−プロピル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
(3−{5−シアノ−2−[2−(3−メタンスルホニル−プロピル)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−m−トリル−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロプ−2−イニル)−トリメチル−アンモニウムホルマート;
5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
5−(4−シアノ−2−ジメチルアミノメチル−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
{5−シアノ−2−[6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムブロミド;
(2−{5−シアノ−2−[6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンゾイルアミノ}−エチル)−トリメチル−アンモニウムクロライド;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムホルマート;
(R)−5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロプ−2−イニル)−トリメチル−アンモニウムヨージド;
(R)−5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−トリメチル−アンモニウムヨージド;
およびそれらの薬学的に許容される塩。
【0070】
さらなる実施形態では、本発明の化合物は、以下からなる群において選択される:
5−[4−シアノ−2−(4−ヒドロキシ−ブタ−1−イニル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−フェニル]−2−(3−メタンスルホニル−プロピル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
(3−{5−シアノ−2−[2−(3−メタンスルホニル−プロピル)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−m−トリル−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロプ−2−イニル)−トリメチル−アンモニウムホルマート;
5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
5−(4−シアノ−2−ジメチルアミノメチル−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
{5−シアノ−2−[6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムブロミド;
(2−{5−シアノ−2−[6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンゾイルアミノ}−エチル)−トリメチル−アンモニウムクロライド;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムホルマート;
(R)−5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロプ−2−イニル)−トリメチル−アンモニウムヨージド;
(R)−5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−トリメチル−アンモニウムヨージド;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−トリメチル−アンモニウムヨージド;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−(3−メタンスルホニル−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−シクロプロピルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−(3−メトキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート:
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ジメチルカルバモイルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−4−アザ−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
4−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−4−メチル−モルホリン−4−イウムホルマート;
アダマンタン−1−イル−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−アンモニウムホルマート;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−エチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−1,4−ジメチル−ピペラジン−1−イウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−アザ−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
1−{2−[(R)−6−カルボキシ−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−5−シアノ−ベンジル}−4−アザ−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
ブチル−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−ヒドロキシ−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−1−メチル−ピロリジニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(3−ジメチルカルバモイル−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
ベンジル−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−トリメチル−アンモニウムブロミド;
(S)−5−[4−シアノ−2−(5−ヒドロキシペンチル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−トリメチル−アンモニウムベンゼンスルホナート;
(5−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−ペンチル)−トリメチル−アンモニウムホルマート;
(4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−ブチル)−トリメチル−アンモニウムホルマート;
1−(4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−ブチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
1−(4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−ブチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウムブロミド;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウムブロミド;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウムブロミド;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムブロミド;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムベンゼンスルホナート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムクロライド;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウム2−ヒドロキシ−エタンスルホナート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムメタンスルホナート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−3−ヒドロキシメチル−ピリジニウムトシレート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−3−メチル−ピリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−2−メチル−ピリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−3−ヒドロキシメチル−ピリジニウムホルマート;
3−クロロ−1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムホルマート;
ブチル−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−シクロヘキシル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−1−メチル−ピロリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−4−ヒドロキシ−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチル−オキセタン−3−イル−アンモニウムホルマート;
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アンモニウムホルマート;
4−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−4−メチル−モルホリン−4−イウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチルカルバモイルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−(3−メトキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−シクロブチルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−アンモニウムホルマート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エチル]−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−エチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
ベンジル−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−シクロヘキシルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ジエチル−メチル−アンモニウムホルマート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−シクロプロピルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−3−ヒドロキシメチル−ピリジニウムホルマート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−3−メチル−ピリジニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−シクロブチルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−アンモニウムホルマート;
{{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(2−メトキシ−エチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−シクロプロピルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
3−クロロ−1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(2−ヒドロキシ−エチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メトキシ−ピリジニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−3−ヒドロキシメチル−ピリジニウムホルマート;
{1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−ヒドロキシメチル−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−エトキシカルボニルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(1,1−ジオキソ−ヘキサヒドロ−1λ*6*−チオピラン−4−イルメチル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−3,4−ジヒドロキシ−1−メチル−ピロリジニウムホルマート;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−エチル−モルホリン−4−イウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−ジメチルカルバモイル−1−メチル−ピペラジン−1−イウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチルカルバモイルメチル−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−オキセタン−3−イルメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−(3−メチルカルバモイル−プロピル)−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(3−ジメチルスルファモイル−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メタンスルホニル−1−メチル−ピペラジン−1−イウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4,4−ジフルオロ−1−メチル−ピペリジニウムホルマート;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−[l,4]オキサゼパン−4−イウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(3−メトキシ−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−(3−メタンスルホニル−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−ピペリジン−4−イル−アンモニウムホルマート;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アンモニウムホルマート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムブロミド;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムベンゼンスルホナート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムトシレート;
ベンジル−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−アンモニウムブロミド;
ベンジル−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−アンモニウムベンゼンスルホナート;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムブロミド;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムブロミド;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムブロミド;
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムブロミド;
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムベンゼンスルホナート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウム2−ヒドロキシ−エタンスルホナート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウムメタンスルホナート;
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムクロライド
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アンモニウムベンゼンスルホナート;
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウムベンゼンスルホナート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウム2−ヒドロキシ−エタンスルホナート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウムメタンスルホナート;
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウムクロライド;
およびそれらの薬学的に許容される塩。
【0071】
本発明の化合物の治療有用性は、ヒト好中球エラスターゼの作用によって少なくとも部分的に媒介されることが公知の任意の疾患に関連する。例えば、本発明の化合物は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、嚢胞性線維症(CF)、気管支拡張症、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、肺気腫、肺炎および肺線維症の処置で有益であり得る。
【0072】
本発明の化合物は、炎症性呼吸障害、例えば、喘息(軽度、中度、または重度)、ステロイド耐性喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、嚢胞性線維症(CF)、肺水腫、肺塞栓症、肺炎、肺サルコイドーシス、肺気腫、珪肺症、肺線維症、肺高血圧症、呼吸不全、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、肺気腫、慢性気管支炎、結核、アスペルギルス症および他の真菌感染、過敏性肺炎、肺血管系の脈管炎および血栓の障害、気道の炎症および分泌状態に関連する慢性の咳の処置を含む鎮咳作用、呼吸器合胞体ウイルス、インフルエンザ、コロナウイルス(例としては、重症急性呼吸器症候群、SARS)およびアデノウイルスに起因する感染、気管支拡張症ならびに肺癌の処置に有用である。
【0073】
本発明はまた、活性成分として本発明の化合物を含んでいる薬学的処方物にも関する。他の化合物が、肺の炎症性疾患の予防および処置のために本発明の化合物と組み合わされてもよい。従って、本発明はまた、治療上有効な量の本発明の化合物および1つ以上の他の治療剤を含む、肺の炎症性疾患を予防および処置するための薬学的組成物にも関する。
【0074】
本発明の化合物との併用療法に適切な治療剤としては以下が挙げられる:(1)コルチコステロイド、例えば、ブデソニド、ベクロメタゾン、ベクロメタゾン(例えば、モノプロピオン酸エステルまたはジプロピオン酸エステルとして)、フルニソリド、フルチカゾン(例えば、プロピオン酸エステルまたはフロ酸エステル)、シクレソニド、モメタゾン(例えば、フロ酸エステル)、モメタゾンデソニド、ロフレポニド、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ナフロコート、デフラザコート、ハロプレドン酢酸エステル、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、クロコルトロン、チプレダン、プレドニカルベート、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、ハロメタゾン、リメキソロン、プロピオン酸デプロドン、トリアムシノロン、ベタメタゾン、フルドロコルチゾン、デスオキシコルチコステロン、ロフレポニド、ジクロ酢酸エチプレドノールなど。ステロイド薬としてはさらに、呼吸器疾患のための臨床または前臨床の開発中のステロイド類、例えば、GW−685698、GW−799943、GSK870086、QAE397、NCX−1010、NCX−1020、NO−デキサメタゾン、PL−2146、NS−126(以前はST−126)を挙げることができる。ステロイド薬としてはさらに、副作用のプロフィールが減少した開発中の次世代の分子、例えば、選択性グルココルチコイド受容体アンタゴニスト(SEGRA)、例としては、ZK−216348およびAZD5423;(2)β2−アドレナリン受容体アゴニスト、例えば、アルブテロール、バンブテロール、テルブタリン、フェノテロール、フォルモテロール、フマル酸フォルモテロール、サルメテロール、キシナホ酸サルメテロール、アルフォルモテロール、酒石酸アルフォルモテロール、インダカテロール(QAB−149)、カルモテロール、BI1744CL、GSK159797(ミルベテロール)、GSK59790、GSK159802、GSK642444(ビランテロール)、GSK678007、GSK96108、クレンブテロール、プロカテロール、ビトルテロール、LAS100977(アベジテロール)、BI1744CL(オロダテロール)およびブロドキサテロール;(3)ロイコトリエンモジュレーター、例えば、モンテルカスト、ザフフィウカストまたはプランルカスト;(4)抗コリン剤、例えば、選択性ムスカリン−3(M3)受容体アンタゴニスト、例えば、臭化イプラトロピウム、チオトロピウム、臭化チオトロピウム(Spiriva(登録商標))、臭化グリコピロニウム、アクリジニウム臭化物、LAS34273、GSK656398、GSK233705、GSK573719(ウメクリジニウム)、LAS35201、QAT370およびオキシトロピウムブロミド;(5)ホスホジエステラーゼ−IV(PDE−IV)インヒビター、例えば、ロフルミラスト、シロミラストまたはテオフィリン;(6)鎮咳剤、例えば、コデインまたはデキストラモルファン;ならびに(7)非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)、例えば、イブプロフェンまたはケトプロフェン;(8)粘液溶解薬、例えば、Nアセチルシステインまたはフドステイン;(9)去痰薬/粘液作動薬モジュレーター、例えば、アンブロキソール、高浸透圧性溶液(例えば、生理食塩水またはマンニトール)またはサーファクタント;(10)ペプチド粘液溶解薬、例えば、組み換えヒトデオキシリボヌクレアーゼI(ドルナーゼαおよびrhDNase)またはヘリチジン;(11)抗生物質、例えば、アジスロマイシン、トブラマイシンおよびアズトレオナム;ならびに(12)p38マイトジェン活性化タンパク質(MAP)キナーゼインヒビター、例えば、GSK856553およびGSK681323;(12)ヤーヌスキナーゼ(JAK)のインヒビター、例えば、CP−690550またはGLPG0634;(13)脾臓チロシンキナーゼ(SYK)インヒビター、例えば、R406、R343またはPRT062607;(14)ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)のδおよび/またはγイソ型のインヒビター.;(15)抗ウイルス剤、例えば、リバビリン、ザナミビルまたはラニナミビル;(16)PPAR−γアゴニスト、例えば、ピオグリタゾンおよびロシグリタゾンも挙げられる。
【0075】
一局面では、本発明は、他の抗炎症性薬物および気管支拡張薬の組み合わせと組み合わせた本発明の化合物の吸入投与の使用(すなわち、3併用の製品)の使用を提供し、これには限定するものではないが、キシナホ酸サルメテロール/プロピオン酸フルチカゾン(Advair/Seretide(登録商標))、ビランテロール/フロ酸フルチカゾン(BREO ELLIPTA(商標))、フマル酸フォルモテロール/ブデソニド(Symbicort(登録商標))、フマル酸フォルモテロール/フランカルボン酸モメタゾン、フマル酸フォルモテロール/ジプロピオン酸ベクロメタゾン(Foster(登録商標))、フマル酸フォルモテロール/プロピオン酸フルチカゾン(FlutiForm(登録商標))、インダカテロール/フランカルボン酸モメタゾン、インダカテロール/QAE−397、GSK159797/GSK685698、GSK159802/GSK685698、GSK642444/GSK685698、フマル酸フォルモテロール/シクレソニド、酒石酸アルフォルモテロール/シクレソニドが挙げられる。
【0076】
別の局面では、本発明は、他の気管支拡張薬の組み合わせ、特にβアゴニスト/Mアンタゴニストの組み合わせと組み合わせた本発明の化合物の吸入投与の使用(すなわち、3併用の製品)を提供し、これには限定するものではないが、キシナホ酸サルメテロール/臭化チオトロピウム、フマル酸フォルモテロール/臭化チオトロピウム、フマル酸フォルモテロール/グリコピロレート(PT003)、BI1744CL/臭化チオトロピウム、インダカテロール/NVA237、インダカテロール/QAT−370、フォルモテロール/LAS34273,ウメクリジニウム/ビランテロール(Anoro(商標))、GSK159797/GSK573719、GSK159802/GSK573719、GSK642444/GSK573719、GSK159797/GSK233705、GSK159802/GSK233705、GSK642444/GSK233705が挙げられる。
【0077】
第一および第二の活性成分の重量比は、変化されてもよく、各々の成分の有効用量に依存する。一般には、各々の有効用量が用いられる。
【0078】
本発明の化合物の予防または治療用量の大きさは、当然ながら、処置されるべき状態の重篤度の性質によって、ならびに特定の化合物およびその投与経路によって変化し、一般には、薬学の分野で必要とされる場合は臨床治験で決定される。これはまた、個々の患者の年齢、体重および応答に応じても変化する。一般には、毎日の用量範囲は、単一用量または分割用量中で、哺乳動物の体重1kgあたり約0.001mg〜約100mgの範囲内、好ましくは1kgあたり0.01mg〜約50mgの範囲内、そして最も好ましくは1kgあたり0.1〜10mgの範囲内にある。他方では、ある場合には、これらの制限外の投薬量を用いる必要があり得る。
【0079】
本発明の別の局面では、本発明の化合物および薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物を提供する。「組成物」という用語は、薬学的組成物の場合、活性成分および担体を構成する不活性成分(薬学的に許容される賦形剤)を含む製品、ならびに、いずれかの2つ以上の成分の組合せ、複合もしくは凝集から、または1つ以上の成分の解離から、または1つ以上の成分のその他の種類の反応もしくは相互作用から、直接的または間接的に生じる任意の製品を包含することを意図する。したがって、本発明の薬学的組成物は、本発明の化合物と、さらなる活性成分と、薬学的に許容される賦形剤とを混合することによって作製される任意の組成物を包含する。
【0080】
本発明の薬学的組成物は、活性成分としての本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含み、さらには薬学的に許容される担体、および任意にその他の治療用成分を含んでもよい。「薬学的に許容される塩」という用語は、無機の塩基または酸、および有機の塩基または酸を包含する薬学的に許容される無毒の塩基または酸から調製される塩を指す。
【0081】
哺乳類、特にヒトに対して有効な投薬量の本発明の化合物を提供するために、任意の適切な投与経路を使用してもよい。治療上の使用では、活性化合物をいずれかの都合のよい、適切なまたは有効な経路で投与してもよい。適切な投与経路は、公知であり、これには、経口、静脈内、直腸、非経口、局所、眼内、経鼻、口腔内、および肺(吸入による)が挙げられる。
【0082】
吸入での投与に適した組成物は、公知であり、このような組成物での使用について公知である担体および/または希釈剤を包含してもよい。この組成物は、0.01〜99重量%の活性化合物を含んでもよい。好ましくは、単位用量は、1μg〜10mgの量の活性化合物を含む。
【0083】
最も適切な投与量レベルは、任意の公知の適切な方法によって決定され得る。しかし、任意の特定の患者に対する具体的な量は、使用する具体的な化合物の活性、患者の年齢、体重、食餌、全身健康状態および性別、投与時間、投与経路、排泄速度、任意の他の薬剤の使用、処置すべき疾患の重症度を包含する種々の要因に依存することが理解されるであろう。
【0084】
吸入で送達する場合、活性化合物は、好ましくは微小粒子の形態である。微小粒子は、噴霧乾燥、凍結乾燥および微粉化を包含する種々の技術で調製され得る。
【0085】
例を挙げれば、本発明の組成物は、ネブライザーから送達するための懸濁液として調製されても、または、例えば加圧定量投与吸入器(PMDI)で用いるための液体噴射剤中のエアロゾルとして調製されてもよい。PMDIでの使用に適した噴射剤は、当業者に公知であり、これにはCFC−12、HFA−134a、HFA−227、HCFC−22(CCl2F2)およびHFA−152(CH4F2およびイソブタン)が挙げられる。
【0086】
本発明の好ましい実施形態では、本発明の組成物は、乾燥粉末吸入器(DPI)を用いる送達のための乾燥粉末形態である。多くの種類のDPIが公知である。
【0087】
投与による送達のための微小粒子は、送達および放出を助ける賦形剤と共に製剤化されてもよい。例えば、乾燥粉末組成物中で、微小粒子は、DPIから肺への流れを補助する大きな担体粒子と共に製剤化されてもよい。適切な担体粒子は公知であり、これにはラクトース粒子が挙げられる;それらの粒子は90μmを超える空気動力学的中央粒子径を有してもよい。
【0088】
エアロゾルをベースにした処方物の場合、好ましい組成は以下のとおりである:
本発明の化合物 24mg/缶
レシチン、NF 液状濃縮物 1.2mg/缶
トリクロロフルオロメタン、NF 4.025g/缶
ジクロロジフルオロメタン、NF 12.15g/缶。
【0089】
本発明の化合物は、本発明の化合物が有用である疾患または状態の処置/予防/抑制または改善で用いられる、他の薬剤と組み合わせて用いられてもよい。このような他の薬物は、そのために通常的に用いられる経路および量で、本発明の化合物と同時存在的にまたは連続して投与されてもよい。本発明の化合物が1つ以上のその他の薬剤と同時存在的に用いられる場合には、本発明の化合物に加えて、このような他の薬剤を含有している薬学的組成物が好ましい。したがって、本発明の薬学的組成物は、本発明の化合物に加えて1つ以上の他の活性成分も含んでいる組成物を包含する。
【0090】
本発明の薬剤は、吸入形態で投与されてもよい。エアロゾルの発生は、例えば加圧式ジェット噴霧器または超音波噴霧器を用いて行うことが可能で、噴射剤駆動式定量エアロゾルの使用、または例えば吸入カプセルもしくはその他の「乾燥粉末」送達システムから微細化された活性化合物を噴射剤なしで投与することが好ましい。
【0091】
活性化合物は、用いられる吸入システムに次第で、記載のとおり投与され得る。活性化合物に加えて、この投与形態は、さらに、例えば噴射剤(定量エアロゾルの場合、例えばフリゲン(Frigen))、界面活性物質、乳化剤、安定化剤、保存剤、香料、充填剤(例えば、粉末吸入の場合、ラクトース)のような賦形剤、または適切な場合にはさらに活性化合物を含んでもよい。
【0092】
吸入の目的で、患者に適した吸入技術を用いて、最適粒径のエアロゾルを発生および投与できる多数のシステムが利用できる。定量エアロゾル用のアダプター(スペーサー、エクスパンダー)および洋梨形の容器(例えば、Nebulator(登録商標)、Volumatic(登録商標))ならびに噴射スプレーを噴出する自動器具(Autohaler(登録商標))の使用に加えて、特に粉末吸入の場合には、多数の技術的な解決方法が利用可能である(例えば、Diskhaler(登録商標)、Rotadisk(登録商標)、Turbohaler(登録商標)または例えば、EP−A−0505321に記載の吸入器)。
【0093】
合成の方法
本発明の一局面では、本発明の化合物(Ia)、すなわち、式(I)の化合物であって、ここでRが水素であり、かつRが−COXRである化合物の調製、および本発明の式(Ib)の化合物、すなわち、式(I)の化合物であって、ここでRが水素ではなく、かつRが−COXRである化合物の調製のためのプロセスが、ここで以下のスキームAに報告される一般的な合成経路によって提供される。
【0094】
スキームA
【0095】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0096】
式(IV)の化合物は、式(III)の化合物から、クロロギ酸エチル(またはピロ炭酸エチル)との反応によって、0℃から還流の温度でTHFなどの溶媒の中でトリエチルアミンのような塩基の存在下で調製してもよい。式(IV)の化合物は、適切な溶媒中で加熱することによって式(Ia)の化合物に変換してもよい。適切な条件としては、IMSのような溶媒の使用、および最大150℃までの温度でのマイクロ波照射を用いる加熱、または還流下でのn−ブタノールのような溶媒中での通常加熱が挙げられる。上記のような式(Ia)の化合物は、式R−X’のハロゲン化アルキル(VI)(ここでX’は、室温から100℃までの温度で炭酸セシウムのような塩基の存在下でDMFのような溶媒中で適切な脱離基(X’=CI、Br、I、トシレートなど)である)との反応によって、上記のように、式(Ib)の化合物に変換され得る。あるいは、この変換は、式ROHのアルコール(VII)との光延反応によって達成されてもよい。使用される典型的な試薬は、THFのような溶媒中のトリフェニルホスフィンおよびDIADである。
【0097】
式(III)の化合物(ここでRは、(C−C)アルキルである)は、下のスキームBによって調製されてもよい。
【0098】
スキームB
【0099】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0100】
式(V)の化合物を、3−ブロモ−4−ホルミル−ベンゾニトリルのようなベンズアルデヒド、およびアセト酢酸エチルのようなアセト酢酸塩と、室温から還流の温度でTHFのような溶媒中でTMS−ポリリン酸塩のような酸の存在下で反応させて、式(VIII)の化合物を得て、ここで、Rは、(C−C)アルキルであり、および他の基は、式(I)の化合物に関して規定されたとおりである。式(III)の化合物は、過酸化尿素のような酸化剤との反応、続いて、IMS中のヒドラジン水和物によるインサイチュの処理によって式(VIII)の化合物から調製され得る。
【0101】
さらに式(I)の化合物’(これは上記のような式(I)の化合物であって、炭素(1)の絶対配置が、下に示される化合物である)は、スキームCによって調製され得る。
【0102】
スキームC
【0103】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0104】
式(II)の化合物は、スキームBにおける式(VIII)の化合物への式(V)の化合物の変換のために記載された同様の方法を用いて3−ブロモ−4−ホルミル−安息香酸と反応させることによって式(V)の化合物から得てもよい。式(II)’の化合物であって、式(II)の化合物であり、ここでこの絶対配置は立体中心(1)で、スキームCに報告されたとおりである化合物は、キラルジアステレオマー塩を、ジオキサンなどの適切な溶媒中の(+)−シンコニンなどの適切なキラルアミンで形成すること、続いて塩酸のような酸による塩の処理によって式(II)の化合物から得て、鏡像異性的に純粋な式(II)’の化合物を得てもよい。式(VIII)’の化合物であって、式(VIII)の化合物で、ここで絶対配置が立体中心(1)でスキームCに報告されるとおりである化合物は、0℃〜室温の温度でTHFのような溶媒中でカルボニルジイミダゾールのようなカップリング剤の存在下でアンモニア水との反応によって式(II)’の化合物から調製して中間体一級アミドを得てもよい。式(VIII)’の化合物へのアミドの変換は、脱水化剤を用いて行ってもよい。適切な条件は、DMFのような溶媒、およびオキシ塩化リンのような脱水化剤を0℃から室温の温度で使用することを含む。
【0105】
式(Ia)’および(Ib)’ の化合物であって、上記のような式(Ib)および(Ia)の化合物であり、かつ炭素(1)の絶対配置が、スキームC(方法A)に示される化合物は、スキームAおよびBにおいて、式(VIII)’の化合物から、式(Ia)および(Ib)の化合物への式(VIII)の化合物の変換について記載されたのと同様の方法を用いて得てもよい。あるいは、式(Ia)’および(Ib)’の化合物であって、上記のような式(Ib)および(Ia)の化合物であり、炭素(1)の絶対配置が、スキームCに示されている化合物はまた、方法Bを用いて式(VIII)’の化合物から得てもよく;ここで式(VIII)’の化合物を、クロロカルボニル−含有/遊離化合物、例えば、ホスゲンまたはトリホスゲンおよび無水ヒドラジンと、−5〜5℃の温度でジクロロメタンのような溶媒中で2,6−ルタジンなどの塩基の存在下で反応させて、式(Ia)’の化合物(ここでRは(C−C)アルキルであり、他の基は、式(I)の化合物に関する定義のとおりである)を得てもよい。
【0106】
当業者は、適切なキラルアミンおよびその絶対配置の選択によって、式(II)”、(VIII)”、(Ib)”および(Ia)”の誘導体[これは、それぞれ式(II)、(VIII)、(Ib)および(Ia)の化合物であって、立体中心(1)での絶対配置は、スキームCで報告される配置と反対である]を得てもよいことが理解される。
【0107】
当業者は、必要に応じて、本発明のさらなる化合物の提供のための合成経路に適合するように、実験に具体的に記載される条件に対して適切な変動を導入してもよい。このような変動としては、限定するものではないが、種々の化合物を生成するための適切な出発材料の使用、溶媒および反応温度の変化、類似の化学的役割との反応の置き換え、反応の条件および試薬に感受性の官能基の保護/脱保護段階の導入または除去、ならびに化学的足場のさらなる機能付与に向かう特定の合成工程の導入または除去が挙げられる。
【0108】
実施例に用いられ得、記載されて、報告されているプロセスは、本発明の化合物の調製のために利用可能な合成方法の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
【0109】
出発材料または中間体として用いられる化合物は、市販されてもよく、それらの調製は、文献中に具体的に記載されてもよいし、またはそれらは、文献中で利用可能であり、当業者に周知である方法によって調製されてもよい。
【0110】
記載のプロセスは、適切な調節を受けやすいので、特に有利であるが、本発明の任意の所望の化合物を得るための、任意の適切な改変が当業者に公知である。このような改変は、本発明の範囲内に包含される。
【0111】
上記の全てから、任意の記載の基が、そのままで存在してもよいし、または任意の適切に保護された形態で存在してもよいことが当業者には明確であるはずである。具体的には、中間体および実施例に存在し、望ましくない副作用および副産物を生じ得る官能基(アルキル化、アシル化、カップリング、またはスルホニル化の前に適切に保護される必要がある)が生じる。同様に、これらの同じ保護された基のその後の脱保護が、この反応の完了の際に続いてもよい。
【0112】
本発明では、別段示さない限り、「保護基」という用語は、それに結合されている基の機能を保存するために適合された保護基を指定する。典型的には、アミノ、ヒドロキシル、またはカルボキシル基を保存するために保護基を用いる。従って、適切な保護基としては、例えば、当業者に周知である、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、アルキルまたはベンジルエステルなどが挙げられる。[一般的な参照については、非特許文献6を参照のこと]。
【0113】
同様に、例えば、カルボニル、ヒドロキシルまたはアミノ基を含む、任意のこのような基の選択的な保護および脱保護は、有機合成化学で通常使用される極めて周知の方法によって達成されてもよい。
【0114】
式(I)の化合物の任意の塩の形成は、任意の遊離の酸性基またはアミノ基を対応する薬学的に許容される塩に適切に変換することによって行われ得る。この場合も、本発明の化合物の任意の塩化に使用される操作条件は、全てが、当業者の通常の知識の範囲内である。
【0115】
式(I)の化合物のジアステレオ異性体(利用可能な場合)は、当該分野で周知の方法に従って、例えば、分取HPLCによって、またはクロマトグラフィー精製によって得てもよい。式(I)の化合物のラセミ混合物は同様に、分取HPLCおよびキラル固定相を有するカラムを用いて分離してもよいし、または分離して当該分野で周知の方法を用いて個々のエナンチオマーを得てもよい。さらにキラル中間体を分離し、これを用いて、本発明のキラル化合物を調製してもよい。
【0116】
上記の全てから、当業者には、上記のプロセス(本発明の適切な化合物の調製のためのその任意の改変を含む)を都合よく改変して、例えば、適切な縮合剤、溶媒および保護基を場合に応じて選択することによって、反応条件を特定の必要性に適合させてもよいことは明白であるはずである。
【0117】
式(XII)の化合物であって、ここでRが、基−COXRであり、Rが上記のとおりであり、A、BおよびDがCHであり、かつRが臭素またはこの基からとられる他の適切な活性化基、排他的ではないが、Cl、I、OTfである化合物は、ここで下の報告されるスキームDによって式(IX)の化合物から調製されてもよい。
【0118】
スキームD
【0119】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0120】
−78℃〜室温の温度でDCMのような溶媒に含まれる三臭化ホウ素のような強力なルイス酸を用いる式(IX)の化合物の処理、続いて、水またはメタノールでのクエンチによって、式(X)の化合物を得てもよい。
【0121】
他の適切な保護基ストラテジーが考慮され得ること、ならびに酸(X)がさらなる機能付与のため、および式(XII)の化合物の調製のための多用途の中間体に相当することは当業者には明確であるはずである。
【0122】
式(IX)の化合物から出発して本明細書の下に記載される多くの合成経路(すなわち、スキームF、GおよびH)は、当業者が理解するとおり、式(X)および(XII)の化合物に適用可能で、また式(I)、(Ia)および(Ib)の追加の化合物を得てもよいということが実際に強調されるべきである。
【0123】
例えば、式(X)の化合物の、上記のとおり、式(XI)の化合物(ここでRは水素ではない)への適切な誘導体化によって、対応する式(XII)の化合物(ここでRが水素ではない)を得てもよい。式(XI)の化合物は、スキームAにおける式(Ia)の化合物の式(Ib)の化合物への変換について記載された方法を用いて、式(X)の化合物から得てもよい。
【0124】
式(XII)の化合物は、室温から80℃までの温度で、トリエチルアミンのような塩基の存在下で、DMFのような溶媒中のHATUのようなカップリング剤の存在下で、アルコールまたはアミンXHR、例えば、アンモニアまたは2−メトキシ−エタノールとの反応によって、式(XI)の化合物から、調製してもよい。スキームDに示される合成経路は、後期段階に−XR置換基を導入することに有益である。
【0125】
スキームE
【0126】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0127】
式(XIV)および(XV)の化合物,すなわち、式(XII)の化合物(ここでRは、基−CNである)は、スキームEによって、式(X)の化合物から調製され得る。式(XIII)の化合物であって、RがHであり、かつXRがNHである式(XII)の化合物は、室温から80℃までの温度で、トリエチルアミンのような塩基の存在下で、DMFのような溶媒中のHATUなどのカップリング剤の存在下で、アンモニアとの反応によって調製されてもよい。
【0128】
式(XIV)の化合物は、室温から還流の温度でTHFのような溶媒中でバージェス試薬などの脱水剤との反応によって、式(XIII)の化合物から調製してもよい。式(XV)の化合物は、スキームAにおける式(Ib)の化合物への式(Ia)の化合物の変換について記載された方法を用いて、式(XIV)の化合物から得てもよい。
【0129】
従って、スキームFまたはGで本明細書の下に記載の合成経路の適用によって、および式(XIV)または(XV)の化合物から出発して、式(Im)の化合物、すなわち、Rがシアノ基である式(I)の化合物を調製してもよいことが当業者には明らかである。
【0130】
式(Ic)、(Id)、(Ie)および(If)の化合物、すなわち、式(I)の化合物(ここで、Rが、基−COXRであり、Xが酸素であり、Rが、メチル基であり、Rが上記のとおりであり、A、BおよびDがCHであり、かつRがそれぞれ、スキームFに報告された基であり、ここでRが式(I)の化合物に関して記載されたのと異なる意味を有し得る)を、本明細書の下に報告されるスキームFによって式(IX)の化合物から調製してもよい:
【0131】
スキームF
【0132】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0133】
式(IX)の化合物の式(Ic)の化合物への変換は、通常はマイクロ波照射を用いて、最大120℃という温度でDMFのような溶媒中でトリエチルアミンのような塩基を用い、ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(II)およびヨウ化銅(I)などの触媒性混合物の存在下で、適切な非置換のアセチル化合物(XVI)との反応によって達成してもよい。式(Id)の化合物は、IMSのような溶媒中のPd/Cのような触媒を用いて、水素化によって、式(Ic)の化合物から調製してもよい。
【0134】
さらに、式(Ie)および(If)の化合物は、スキームAにおける式(Ib)の化合物への式(Ia)の化合物の変換について記載された方法を用いて、それぞれ式(Ic)および(Id)の化合物から得てもよい。
【0135】
式(Ig)の化合物、すなわち、式(I)の化合物(ここでRが、基−COXRであり、Rが上記のとおりであり、Xが酸素であり、Rがメチル基であり、A、BおよびDがCHであり、かつRがメチレン連結三級NR1819または四級アミンNR222324である)は、下のスキームGによって式(IX)の化合物から調製されてもよい。
【0136】
スキームG
【0137】
【化17】
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【0138】
式(XVII)の化合物への式(IX)の化合物の変換は、通常は、マイクロ波照射を用いて、最大150℃の温度でジオキサンまたはDMFのような溶媒中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)などの触媒の存在下で、ビニルトリブチルスタンナンなどの適切な求核試薬との反応によって達成され得る。式(XVIII)の化合物は、室温でのアセトン/水などの溶媒混合物中のN−メチルモルホリン−N−オキシドなどの共酸化剤を用いるオスミウム酸カリウム二水和物のような触媒を用いて酸化で開始する2工程の手順に従って、式(XVII)の化合物から調製してもよい。式(XVIII)の化合物はこのように、THF/水などの適切な溶媒混合物中で、過ヨウ素酸ナトリウムなどの適切な試薬を用いて中間体ジオールの切断後に得られる。式(XIX)の化合物は、MeOHのような溶媒中の水素化ホウ素ナトリウムのような還元剤を通常用いる還元によって、式(XVIII)の化合物から得てもよい。式(XX)の化合物は、臭素化によって式(XIX)の化合物から得てもよい。適切な条件は、0℃から室温の温度での、適切な臭素化剤、例えば、四臭化炭素と、ジクロロメタンなどの溶媒中のトリフェニルホスフィンとの反応を包含する。式(XX)の化合物の式(Ig)の三級アミンまたは四級アミンのいずれかへの転化は、THFまたはMeCNなどの適切な溶媒中で、それぞれ適切な式NHR1819の二級アミンまたは式NR222324の三級アミンとの反応によって達成され得る。あるいは、式(Ig)の四級アミンは、連続して式(Ig)の三級アミンから、続いて、室温でのMeCNのような適切な溶媒中での臭化メチルのような適切な求電子試薬との反応によって得てもよい。さらに、式(Ig)のピリジニウム化合物への式(XX)の化合物の転化は、適切に置換されているピリジン含有化合物、ピリジン(R38)との反応によって達成され得る。
【0139】
アルデヒド(XVIII)が、さらなる機能付与のための、および式(Ig)の化合物の調製のための、多用途の中間体であることが当業者には明白であるはずである。
【0140】
式(Ih)の化合物、すなわち、式(I)の化合物であって、ここでRが、基−COXRであり、Rが上記のとおりであり、A、BおよびDがCHであり、Xが酸素であり、Rがメチル基であり、かつRがスキームHに報告されるようなアミド連結基であって、ここでRが式(I)の化合物に関して記載されたものによるのと異なる意味を有し得る化合物は、以下のスキームHによって式(XVIII)の化合物から調製されてもよい:
【0141】
スキームH
【0142】
【化18】
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【0143】
式(XXI)の化合物は、亜塩素酸ナトリウムのような適切な酸化試薬剤およびtert−ブタノール/水のような適切な溶媒混合物中の2−メチル−2−ブテンなどの適切な共還元剤を用い、ならびにリン酸二水素ナトリウムのような適切な塩基を用いて室温で式(XVIII)の化合物から調製してもよい。典型的には、式(Ih)の化合物であって、R=Hである化合物は、室温から80℃の温度でトリエチルアミンのような塩基の存在下で、DMFのような溶媒中のHATUなどのカップリング剤の存在下においてアミン(XXII)との反応によって式(XXI)の化合物から得てもよい。
【0144】
さらに、式(Ig)および(Ih)の化合物であって、R≠Hである化合物は、式(Ig)および(Ih)の化合物(ここでR=Hである)から、スキームAにおける式(Ib)の化合物への式(Ia)の化合物の変換について記載された方法を用いて得てもよい。他の適切な保護基ストラテジーは、R1で考慮され得ること、ならびにR1の組み込み(ここでR≠Hである)が本発明の化合物(Ig)および(Ih)の合成における任意の介在工程で可能であり得ることは当業者には明白であるはずである。
【0145】
式(XXVI)の化合物は、式(IX)の化合物からスキームJによって調製されてもよい。式(XXIV)の化合物は、室温から160℃までの温度で、ペンタメチルピペリジンのような塩基の存在下で、テトラエチレングリコールまたはジメトキシエタンのような溶媒中でハーマン・ベラー(Herrmann−Beller)触媒/トリブチルホスフィンテトラフルオロボラートなどの適切な触媒/リガンド系の存在下で、適切に置換されているビニル化合物(XXIII)との反応によってHeckカップリング化学を用いて調製してもよい。式(XXV)の化合物は、−10°でDCMのような溶媒中でトリフルオロ酢酸のような酸を用いて加水分解および還元の工程の後に式(XXIV)の化合物から調製して、中間体アルデヒドを得て、0℃から室温の温度でMeOHのような溶媒中で水素化ホウ素ナトリウムのような還元剤を用いて、式(XXV)の化合物を得てもよい。式(XXVI)の化合物は、0℃〜50℃の温度でDCMのような溶媒中で四臭化炭素/トリフェニルホスフィンの混合物を用いて式(XXV)の化合物から調製してもよい。
【0146】
スキームJ
【0147】
【化19】
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【0148】
式(Ij)、(Ik)または(Im)の化合物、すなわち、式(I)の化合物であって、ここでRが、置換基としてそれぞれ(C−C)アルキレンN222324、基(C−C)アルキレンNR1819、基[CHG[CHCH−Nピリジニウム(R38)として規定されている化合物は、スキームKによって調製され得る。同様に、式(Ij)、(Ik)または(Im)の化合物、すなわち、式(I)の化合物であって、ここでRが基アルキン−RyまたはC(O)NHCHRxとして規定されている化合物は、スキームKによって調製されてもよい。式(Ij)、(Ik)または(Im)の化合物はまた、式(XXVII)の化合物から同様に調製されてもよい。
【0149】
スキームK
【0150】
【化20】
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【0151】
式(Ij)の化合物は、適切な三級アミンR222324N、例えば、トリメチルアミンまたはジメチルピペラジンと、式(XXVII)の化合物であって、ここでX’が適切な脱離基(X’=CI、Br、I、トシレートなど)であり、基−CHRが式(Ij)の化合物の一部に相当し、基(C−C)アルキレンN222324によるその置換にはいたらない化合物とのアルキル化反応によって直接得られてもよい。典型的な状態は、マイクロ波照射を用いて、60℃〜150℃の上昇した温度でエタノールまたはTHFのような溶媒中で三級アミンを加熱する工程を包含し得る。
【0152】
あるいは、式(Ij)の化合物への式(XXVII)の化合物の変換は、三級アミン(Ik)を介して達成されてもよく、ここでR18およびR19≠Hである。式(Ik)の三級アミン化合物は、二級アミンR1918NHとの反応によって式(XXVII)の化合物から調製してもよい。典型的な反応状態は、RTでDMFなどの溶媒中の炭酸セシウムまたは炭酸カリウムのような塩基の使用を包含する。式(Ik)の化合物(ここでR18およびR19≠Hである)の式(Ij)の化合物への転化は、臭化メチル、ヨウ化メチルまたはメチルベンゼンスルホナートなどのメチル化剤を用いて得てもよい。典型的な反応条件は、従来の加熱またはマイクロ波加熱のもとでRT〜60℃の温度でのMeCNまたはアセトンなどの溶媒の使用からなる。
【0153】
さらに、式(Ik)の一級および二級アミン化合物はまた、アンモニアまたは適切な一級アミンR18NHとの反応によって式(XXVII)の化合物から調製して、それぞれ一級アミンまたは二級アミンを得てもよい。
【0154】
式(Im)の化合物は、式(XXVII)の化合物であって、ここでX’が適切な脱離基(X’=Cl、Br、I、トシレートなど)であり、かつ基−CHRが式(Im)の化合物の一部に相当し、基[CHG[CHCH−Nピリジニウム(R38)によるその置換にはいたらない化合物とのピリジンなどの適切なピリジン含有化合物のアルキル化反応によって直接得てもよい。典型的な状態は、マイクロ波照射を用いて、50℃〜100℃という上昇した温度でMeCNまたはTHFのような溶媒中でピリジンとともに、式(XXVII)の化合物を加熱する工程を包含し得る。
【0155】
式(Ij)、(Ik)または(Im)の化合物、すなわち、式(I)の化合物であって、それぞれ置換基として、(C−C)アルキレンN222324、基(C−C)アルキレンNR1819、または基[CHG[CHCH−Nピリジニウム(R38)として規定される基RまたはR(スキームF/Hを参照のこと)を組み込んでいる化合物はまた、式(XXVI)の化合物からスキームKによって調製してもよい。
【0156】
一般的な実験の詳細
反応は、特定しない限り、不活性雰囲気下では行わず、かつ全ての溶媒および市販の試薬は受け取ったままで用いた。
【0157】
クロマトグラフィーによる精製とは、CombiFlash(登録商標)Companion精製システムまたはBiotage SP1精製システムを用いる精製を指す。生成物は、Isolute(登録商標)SPE Si IIカートリッジを用いて精製した場合、[Isolute SPE Siカートリッジ]とは、50μmという平均サイズおよび名目上60Åの多孔性を有する不規則な粒子を含む未結合の活性化シリカを含有するプレ充填ポリプロピレンカラムを指す。必要な生成物を含有する画分(TLCおよび/またはLCMS分析によって特定される)をプールして、有機画分をエバポレーションによって取り除き、残りの水性画分を凍結乾燥して、最終生成物を得た。薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いた場合、これは、プレートを用いるシリカゲルTLC,通常は、蛍光インジケーター(254nm)を有するアルミニウムホイルプレート上での3×6cmのシリカゲルを指す(例えば、Fluka60778)。マイクロ波実験は、単一モード共鳴器および動的場同調を用いるBiotage Initiator 60(商標)を用いて行った。40〜250℃の温度が達成可能で、最大30バールまでの圧力に到達できる。
【0158】
NMRスペクトルは、400MHzで作動する5mmの逆検出三重共鳴プローブを備えるVarian Unity Inova 400分光計で、または400MHzで作動する5mmの逆検出三重共鳴TXIプローブを備えるBruker Avance DRX400分光計で、または300MHzで作動する標準5mm二重周波数プローブを備えるBruker Avance DPX300分光計で得た。シフトは、テトラメチルシランに対してppmで得る。
【0159】
化合物の名称は、MDL ISIS(商標)/Draw 2.5 SP2ソフトウェアでAutonom 2000機能を用いて作成した。
【0160】
分取HPLC条件
HPLCシステム1
C18逆相エンドキャップカラム(5μmの粒径を有する250×21.2mmのGeminiカラム)、A:水;B:MeCN(0.1%ギ酸添加)の勾配で溶出し、流速は通常は18mL/分で、勾配は1%/分であり、Bでは254nmのUV検出で漸増する。
【0161】
HPLCシステム2
C18逆相エンドキャップカラム(5μmの粒径を有する250×21.2mmのGeminiカラム)、A:水;B:メタノール(0.1%ギ酸添加)の勾配で溶出し、流速は通常13mL/分で、勾配は1%/分で、Bでは、254nmのUV検出で漸増する。
【0162】
分析的LC−MSの条件
LC−MS方法1
C18逆相カラム(30×4.6mm Phenomenex Luna 3μmの粒径)を備える、Waters ZQ四重極質量分析計で、A:水+0.1%ギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸で溶出する。
【0163】
勾配:
【0164】
【表1】
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【0165】
検出−MS、ELS、UV(200μl/分でインラインHP1100 PDA検出器を備えるESI源にわける)
MSイオン化法−エレクトロスプレー(陽イオンおよび陰イオン)
LC−MSの方法2
C18逆相カラム(30×4.6mm Phenomenex Luna粒径3μm)を備えるWaters Micromass ZMD四重極質量分析計、溶出はA:水+0.1%のギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸。
【0166】
勾配:
【0167】
【表2】
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【0168】
検出−MS,ELS,UV(インラインUV検出器を備えるMSに100μl分ける)
MSイオン化法−エレクトロスプレー(陽イオンおよび陰イオン)。
【0169】
LC−MS方法3
C18逆相カラム(1.7μmの粒径を有する100×2.1mmのAcquity BEH)を備えるWaters Micromass ZQ2000質量分析計を40℃で維持し、A:水+0.1%ギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸で溶出。あるいは、特定の場合、C18逆相(1.7μmの粒径の100×2.1mm Acquity UPLC BEH Shield)カラムを用いた。
【0170】
勾配:
【0171】
【表3】
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【0172】
検出−MS、UV PDA
MSイオン化方法−エレクトロスプレー(陽イオン/陰イオン)
LC−MS方法4
C18逆相カラム(3μmの粒径の30×4.6mm Phenomenex Luna)を備えるWaters Platform LC四重極質量分析計、A:水+0.1%のギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸で溶出。
【0173】
勾配:
【0174】
【表4】
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【0175】
検出−MS、ELS、UV(分割−インラインHP 1100 DAD検出を用いてESI源に200μ1/分でわける)
MSイオン化方法−エレクトロスプレー(陽イオンおよび陰イオン)。
【0176】
LC−MS方法5
C18逆相カラム(3μmの粒径の30×4.6mm Luna3)を備えるWaters VG Platform II四重極質量分析計でA:水+0.1%ギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸で溶出。
【0177】
勾配:
【0178】
【表5】
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【0179】
検出−MS、ELS、UV(分割−インラインHP 1050 DAD検出を用いてESI源に200μl/分でわける)
MSイオン化方法−エレクトロスプレー(陽イオンおよび陰イオン)
【0180】
MDAPシステム:
装置:Agilent 1260インフィニティー精製システム(infinity purifications system)。Agilent 6100シリーズシングル四重極(single Quadrupole)LC/MS
カラム:XSELECT CSH Prep C18 5μm OBD,30×150mm,RT
移動相A:0.1%ギ酸水溶液
移動相B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸
流速:60ml/分
勾配プログラム:10%〜95%、22分、DMSO中の20〜60mg/mlの溶液の中央集中の特定の収束勾配サンプル注入(+任意でギ酸および水)。
【0181】
実験のセクションで用いた略号:
9−BBN 9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン
dba ジベンジリデンアセトン
DCE ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジ−イソプロピルエチルアミン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
Dppf 1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EtO ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
IMS 工業用メチル化スピリッツ
LC−MS 液体クロマトグラフィー−質量分析
MeCN アセトニトリル
MDAP 質量による自動精製(Mass Directed Automatic Purification)
NBS N−ブロモスクシンイミド
NMO N−メチルモルホリン−N−オキシド
Rt 保持時間
RT 室温
THF テトラヒドロフラン
【0182】
以下の手順では、出発材料のいくつかは「中間体」または「実施例」の番号を通じて特定される。これは、熟練した化学者に対する単なる補助に過ぎない。出発材料は、必ずしも言及されるバッチから調製される必要はない。
【0183】
当業者によって理解されるとおり、「同様の(similar)」または「類似の(analogous)」手順の使用を言及する場合、このような手順は、わずかな変動、例えば、反応温度、試薬/溶媒量、反応時間、作業条件またはクロマトグラフィー精製条件を包含し得る。
【実施例1】
【0184】
【化21】
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【0185】
5−[4−シアノ−2−(4−ヒドロキシ−ブタ−1−イニル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
【0186】
中間体1
【0187】
【化22】
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4−(2−ブロモ−4−シアノフェニル)−6−メチル−2−チオキソ−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−カルボン酸メチルエステル
3−トリフルオロメチルフェニルチオ尿素(12.8g、87mmol)、2−ブロモ−4−シアノベンズアルデヒド(18.3g、87mmol)およびアセト酢酸メチル(10.4mL、96mmol)を、Nの雰囲気下でTHF(300mL)に溶解し、次いで、THF(50mL)に含有されるトリメチルシリルホスフェート(18g)を添加して、その混合物を75℃で加熱した。17時間後、その反応混合物を冷却させて、0.5MのHCl(600mL)に注いで、30分間撹拌した。混合物をEtOAc中に抽出した。その有機相を、水、次いでブラインを用いて洗浄し、乾燥(NaSO)した後に、真空中で濃縮した。その得られた固体を、EtO(50mL)でトリチュレートして、濾過して、固体を収集して、表題の化合物を白色固体として得た(22.2g)。
LC−MS(方法2):Rt=4.03分、m/z=432[M(79Br)+H]
【0188】
中間体2
【0189】
【化23】
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【0190】
4−(2−ブロモ−4−シアノフェニル)−2−ヒドラジノ−6−メチル−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1,4−ジヒドロ−ピリミジン−5−カルボン酸メチルエステル
中間体1(4.6g、9mmol)を、IMS(350mL)に溶解し、過酸化尿素(3.4g、36.2mmol)を添加して、その混合物をRTで2時間撹拌した後に、ヒドラジン水和物(4.1mL、54.4mmol)を添加した。その混合物をさらに2時間RTで撹拌し、濾過して、濾液を収集し、次いで溶媒を真空中で低容積まで減少させた。得られた残渣をEtOAcとブラインとの間で分配させた。その有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、真空中でエバポレートした。得られた残渣を直接、次の工程で用いた。
LC−MS(方法2):Rt=2.49分、m/z=508[M(79Br)+H]
【0191】
中間体3
【0192】
【化24】
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4−(2−ブロモ−4−シアノフェニル)−2−(N’−エトキシカルボニル−ヒドラジノ)−6−メチル−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1,4−ジヒドロ−ピリミジン−5−カルボン酸メチルエステル
中間体2(約9mmol)をN雰囲気下で、DCM(40mL)に溶解して、−78℃に冷却した後、トリエチルアミン(1.7mL、12mmol)およびクロロギ酸エチル(765μL、8mmol)を添加した。その反応混合物を−78℃で撹拌して、16時間にわたってRTまで緩徐に温めさせ、次いでEtOAcと水との間で分配させた。その有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、真空中でエバポレートした。得られた残渣を、シクロヘキサン中の0〜50%のEtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を黄色の固体として得た(2工程にまたがって2g)。
LC−MS(方法2):Rt=3.55分、m/z=580[M(79Br)+H]
【0193】
中間体4
【0194】
【化25】
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【0195】
5−(2−ブロモ−4−シアノフェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
ルートA
中間体3(2g、3.5mmol)をMS(20mL)の中に溶解して、160℃で1時間マイクロ波照射を用いて加熱した。その溶媒を真空中で取り出して、その得られた残渣をEtOでトリチュレートして、濾過して、固体を収集して、表題の化合物を白色固体として得た(1.5g)。
LC−MS(方法3):Rt=4.65分、m/z=534[M(79Br)+H]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.20(1H,s)、8.18(1H,d,J=1.6Hz)、8.09(1H,br s)、7.93−7.75(5H,m)、6.23(1H,d,J=1.2Hz)、3.49(3H,s)、2.13(3H,s)。
【0196】
ルートB
乾燥DCM(1350mL)および2,6−ルチジン(51.3mL)中に溶解された中間体1(75g、147mmol)に0℃で、窒素下でトリホスゲン(13.82g)を撹拌しながら滴下した。5分後その反応物を20℃まで温めて、25分間撹拌した。その反応混合物を10℃まで冷却し、氷浴中で冷却したTHF(400mL)およびMeCN(380mL)中に含有される無水ヒドラジン(0.419モル)の撹拌溶液を、カニューレを介して添加した。さらに5分後、その反応物を20℃まで温めて、RTで21/4時間撹拌した。窒素で脱気した水(800mL)を反応物に添加して、その有機層をさらに水(800mL)を用い、次いでブライン(500mL)を用いて洗浄した。その有機層を乾燥して(NaSO)、真空中でエバポレートして、その残渣をトルエン(300mL)中に再溶解して、再度真空中でエバポレートした。その残渣を最後はトルエン(500mL)中に溶解して、重量約200gまで濃縮した。得られた溶液をEtO(500mL)で希釈して、結晶化させた。表題の化合物を濾過によって収集して、黄色の固体を得た(32.1g)。母液を真空中で濃縮して、その得られた残渣をDCM中に溶解し、結晶化させた。その固体を収集して、さらに表題の生成物を黄色の固体として得た(2.56g)。
【0197】
LC−MS(710016978):Rt=3.39分、m/z=533.9[M(79Br)+H]
【0198】
中間体4a/4b
【0199】
【化26】
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(R)および(S)5−(2−ブロモ−4−シアノ−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
中間体4の鏡像異性体(155mg,0.290mmol)を、キラル相上の分取HPLCクロマトグラフィーで分離した[Daicel Chiralpak ICカラム(5μm,250mm×10mm,1%のMeOH/DCM溶出剤,5mL/分の流速,220nmで検出)]、69mgの(R)鏡像異性体(最初に溶出し、4aを割り当てられる)および71mgの(S)鏡像異性体(二番目に溶出し、4bとされる)を得た。
【0200】
5−[4−シアノ−2−(4−ヒドロキシ−ブタ−1−イニル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル(実施例1)
中間体4(150mg,0.28mmol)、3−ブチン−1−オール(42mL、0.57mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(15mg、0.021mmol)およびヨウ化銅(1)(6mg、0.024mmol)を、DMF(1.5mL)およびトリエチルアミン(1.5mL)中に溶解し、次いでNで5分間パージした。次いで、その反応混合物を、120℃1時間、マイクロ波照射を用いて加熱した。次いで、その反応混合物を、シリカのプラグを通して濾過し、その得られた残渣を、水中に含まれる10〜60%勾配(+0.1%ギ酸)のMeCNを用いて逆相HPLCによって精製し(方法1)、表題の化合物をオフホワイトの固体として得た(32mg)。
LC−MS(方法3):Rt=4.30分、m/z=524[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ8.14(1H,s)、7.79(1H,d,J=8Hz)、7.72−7.67(2H,m)、7.60(1H,s)、7.54(2H,dd,J=8,2Hz)、7.37(1H,d,J=8Hz)、6.64(1H,s)、3.87−3.77(2H,m)、3.58(3H,s)、2.76−2.63(2H,m)、2.58(1H,s)、2.24(3H,s)。
【実施例2】
【0201】
【化27】
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【0202】
5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステルギ酸塩
中間体4(400mg、0.75mmol)、1−ジメチルアミノ−2−プロピン(160μL、1.5mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(79mg、0.11mmol)およびヨウ化銅(1)(43mg、0.23mmol)を、DMF(2.5mL)およびトリエチルアミン(2.5mL)中に溶解して、Nを用いて5分間パージした。次いで、その反応物を125℃で50分間、マイクロ波照射を用いて加熱した。その反応混合物をセライトのプラグを通して濾過し、次いでEtOAcで希釈した。その得られた溶液をブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)真空中でエバポレートした。その得られた残渣の一部(25mg)を、水(+0.1%ギ酸)中に含まれる10〜40%勾配のMeCNを用いて逆相HPLCによって精製し(方法1)、表題の化合物をオフホワイトの固体として得た(11mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.38分、m/z=537[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl3)δ9.30(1H,br s)、8.28(1H,s)、7.82−7.71(3H,m)、7.64−7.58(3H,m)、7.42(1H,d,J=8Hz)、6.50(1H,s)、3.84(1H,d,J=17Hz)、3.76(1H,d,J=17Hz)、3.60(3H,s)、2.60(6H,s)、2.26(3H,s)。
【実施例3】
【0203】
【化28】
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【0204】
5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−フェニル]−2−(3−メタンスルホニル−プロピル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
【0205】
中間体5
【0206】
【化29】
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【0207】
1−ブロモ−3−メタンスルホニル−プロパン
3−(メチルスルホニル)−1−プロパノール(276mg、2mmol)をDCM(10mL)中に溶解し、次いでCBr(730mg、2.2mmol)を添加し、続いてPPh(580mg、2.2mmol)を、N雰囲気下で滴下した。その得られた溶液を、RTで17時間撹拌した。その混合物を、DCMと水との間で分配させた。その有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、真空中でエバポレートした。得られた残渣を、シクロヘキサン中に含有される50%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を無色の油状物として得た(297mg)。
H NMR(400MHz,DMSO)δ3.63(2H,t,J=7Hz)、3.25−3.20(2H,m)、3.01(3H,s)、2.27−2.19(2H,m)。
【0208】
5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−フェニル]−2−(3−メタンスルホニル−プロピル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
実施例2(34.5mg、0.06mmol)を、DMF(1mL)中に溶解し、次いで炭酸セシウム(25mg、0.08mmol)および中間体4(13mg、0.06mmol)を添加した。その混合物を、RTで16時間撹拌した。その混合物をEtOAcと水との間で分配させた。その有機層を分離し、その水層を、EtOAcを用いて抽出した。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、真空中でエバポレートした。得られた残渣を、DCMに含有される0〜10%(MeOH中の2MのNH)から溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を白色固体として得た(4mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.45分、m/z=657[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.82−7.69(3H,m)、7.63−7.58(3H,m)、7.43(1H,d,J=8Hz)、6.50(1H,s)、3.74−3.59(2H,m)、3.61(3H,s)、3.55(2H,s)、2.95−2.90(2H,m)、2.80(3H,s)、2.40(6H,s)、2.24(3H,s)、2.12−2.04(2H,m)。
【実施例4】
【0209】
【化30】
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【0210】
(3−{5−シアノ−2−[2−(3−メタンスルホニル−プロピル)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−m−トリル−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロプ−2−イニル)−トリメチル−アンモニウムホルマート
実施例3(16mg、0.02mmol)を、MeCN溶液(1mL)に含有される30%の臭化メチル中に溶解し、次いでKCO(10mg)を添加した。その混合物をRTで24時間撹拌した。その反応混合物を濾過して、次いで真空中でエバポレートした。得られた残渣を、水(+0.1%ギ酸)中に含有される10〜40%のMeCNから溶出する、逆相HPLC(方法1)によって精製して、表題の化合物を白色固体として得た(11mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.45分、m/z=671[M+H]
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.46(2H,s)、8.16−8.15(1H,m)、7.96−7.92(2H,m)、7.89−7.82(2H,m)、6.34(1H,s)、4.78(1H,d,J=16Hz)、4.72(1H,d,J=16Hz)、3.64−3.56(2H,m)、3.53(3H,s)、3.27(9H,s)、3.05−2.92(2H,m)、2.88(3H,s)、2.17(3H,s)、1.86−1.77(2H,m)。
【実施例5】
【0211】
【化31】
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5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
実施例2(35mg、0.06mmol)を、IMS(0.5mL)中に溶解し、次いでIMS(0.5mL)中で炭素(約30mg)上の10%パラジウムの懸濁物に添加した。その混合物を、H雰囲気下で(バルーン)2時間撹拌し、次いでCelite(登録商標)を通じて濾過して、その濾液を真空中でエバポレートした。得られた残渣を、DCM中に含有される0〜10%(MeOH中に2MのNH)から溶出する、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を白色固体として得た(6mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.43分、m/z=541[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.80(1H,d,J=9Hz)、7.72(1H,t,J=8Hz)、7.64(1H,s)、7.59(1H,d,J=8Hz)、7.54(1H,s)、7.50(1H,dd,J=8,1Hz)、7.37(1H,d,J=8Hz)、6.28(1H,s)、3.59(3H,s)、3.28−3.20(1H,m)、3.07−2.99(1H,m)、2.48(2H,t,J=7Hz)、2.28(6H,s)、2.24(3H,s)、2.07−1.99(1H,m)、1.94−1.85(1H,m)。
【実施例6】
【0212】
【化32】
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【0213】
5−(4−シアノ−2−ジメチルアミノメチル−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
【0214】
中間体6
【0215】
【化33】
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【0216】
5−(4−シアノ−2−ビニル−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
中間体4(1.42g、2.66mmol)、トリブチルビニルスタンナンおよびパラジウム−テトラキス(トリフェニルホスフィン)を、ジオキサン(18mL)および2〜3滴のDMF中に溶解し、得られた溶液を、Nを用いて5分間パージした。次いで、その反応混合物を、150℃で1時間、マイクロ波照射を用いて加熱した。その反応混合物を、シクロヘキサン中の0〜70%のEtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、続いてEtOを用いたトリチュレーションによって、表題の化合物をオフホワイトの固体として得た(1.02g)。
LC−MS(方法2):Rt=3.52分、m/z=482[M+H]
【0217】
中間体7
【0218】
【化34】
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【0219】
5−(4−シアノ−2−ホルミル−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
中間体6(0.8g、1.66mmol)を、アセトン(4.5mL)および水(0.5mL)の中に懸濁した。オスミウ酸カリウム二水和物(31mg、0.08mmol)を添加し、続いてNMO(0.39g、3.32mmol)を添加し、その反応混合物をRTで活発に18時間撹拌した。次いで、Na(4g、21.06mmol)を添加し、その反応物をDCMで希釈して、さらに20分間撹拌した。その得られた混合物を、セライトを通して濾過し、次いで真空中でエバポレートした。得られた残渣を、THF(8mL)および水(8mL)に採取し、次いで0℃まで冷却した後に、過ヨウ素酸ナトリウム(0.71g、3.32mmol)を添加した。その反応混合物をRTまで温めさせて、次いで3時間撹拌した後に、飽和のNaHCO水溶液で希釈し、次いでEtOAcを用いて抽出した。その合わせた有機層を、飽和のNaHCO水溶液、次いでブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、真空中でエバポレートした。得られた残渣を、シクロヘキサンに含有される50〜70%のEtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物をピンク色の固体として得た(0.56g)。
LC−MS(方法1):Rt=2.98分、m/z=484[M+H]
【0220】
中間体8
【0221】
【化35】
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【0222】
5−(4−シアノ−2−ヒドロキシメチル−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
中間体7(273mg、0.57mmol)を、MeOH(5mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(26mg、0.68mmol)を添加して、その反応物をRTで2時間撹拌した。その混合物を真空中でエバポレートして、その残渣を、EtOAcと水との間で分配して、その相を分離した。その有機層をブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、真空中でエバポレートした。得られた残渣を、EtOでトリチュレートして、濾過して、固体を収集して表題の化合物を、オフホワイトの固体として得た(184mg)。
LC−MS(方法2):Rt=3.24分、m/z=486[M+H]
【0223】
中間体9
【0224】
【化36】
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5−(2−ブロモメチル−4−シアノ−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
中間体8(約0.1mmol)を、DCM(1mL)中に溶解し、その溶液を0℃まで冷却した。四臭化炭素(40mg、0.12mmol)、続いてトリフェニルホスフィン(29mg、0.11mmol)を添加し、その反応物をRTで撹拌した。5時間後、四臭化炭素(53mg、0.16mmol)およびトリフェニルホスフィン(42mg、0.16mmol)のさらなる部分を添加して、撹拌をRTで16時間続けた。その反応混合物を、DCMで希釈して、水で、続いてブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、真空中でエバポレートした。得られた残渣を、シクロヘキサン中の50〜80%のEtOAcの勾配で溶出する、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を白色固体として得た(19mg)。
LC−MS(方法1):Rt=3.12分、m/z=548[M+H]
【0225】
5−(4−シアノ−2−ジメチルアミノメチル−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル(実施例6)
中間体9(23mg、0.04mmol)を、THF(0.5mL)中に溶解し、MeOH(0.5mL)に含有される2Mのジメチルアミンを添加して、その反応物をRTで撹拌した。2時間後、その反応混合物を乾燥するまでエバポレートして、その得られた残渣を、DCM中に含有される0〜5%(MeOH中の2MのNH)の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、表題の化合物を白色固体として得た(13mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.38分、m/z=513[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ8.07(1H,s)、7.82−7.81(2H,m)、7.74(1H,t,J=8Hz)、7.65(1H,s)、7.60(1H,d,J=7Hz)、7.55−7.52(1H,m)、7.38(1H,d,J=8Hz)、6.31(1H,s)、4.16(1H,d,J=16Hz)、3.86(1H,d,J=16Hz)、3.61(3H,s)、2.38(6H,s)、2.26(3H,s)。
【実施例7】
【0226】
【化37】
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【0227】
{5−シアノ−2−[6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムブロミド
中間体9(17mg、0.03mmol)を、THF(2mL)および31%のトリメチルアミンが含有されるEtOH(2mL)中に溶解して、その混合物をRTで72時間撹拌した。その溶媒を、真空中で取り除き、その得られた残渣を水に含有される10〜90%のMeCNの勾配を用いる逆相HPLCによって精製して、表題の化合物を白色固体として得た(6mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.28分、m/z=527[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.34(1H,s)、8.11(2H,s)、8.03(1H,dd,J=2および8Hz)、7.95−7.79(4H,m)、6.48(1H,s)、5.13(1H,d,J=14Hz)、4.98(1H,d,J=14Hz)、3.52(3H,s)、3.26(9H,s)、2.07(3H,s)。
【実施例8】
【0228】
【化38】
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【0229】
(2−{5−シアノ−2−[6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンゾイルアミノ}−エチル)−トリメチル−アンモニウムクロライド
【0230】
中間体10
【0231】
【化39】
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【0232】
5−(2−カルボキシ−4−シアノ−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
中間体7(50mg、0.1mmol)を、tert−ブタノール(700μL)および水(170μL)中に溶解し、次いでリン酸二水素ナトリウム(14mg、0.1mmol)および2−メチル−2−ブテン(THF中で2M、220μL、0.44mmol)を添加し、続いて亜塩素酸ナトリウム(40mg、0.35mmol)およびその混合物をRTで4時間撹拌した。その混合物を、1MのHCl水溶液でpH1まで酸性化し、次いでEtOAcを用いて抽出し、その合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)真空中でエバポレートし、表題の化合物をクリーム色の発泡体として得た。
LC−MS(方法1):Rt=2.77分、m/z=500[M+H]
【0233】
(2−{5−シアノ−2−[6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンゾイルアミノ}−エチル)−トリメチル−アンモニウムクロライド(実施例8)
中間体10(0.1mmol)を、DMF(2mL)に溶解して、ジイソプロピルエチルアミン(68μL、0.4mmol)、続いてHATU(57mg、0.15mmol)を添加した。(2−アミノエチル)トリメチルアンモニウムクロライド塩酸塩(22mg、0.12mmol)を添加して、その混合物を、RTで16時間撹拌した。その混合物を、EtOAcと水との間で分配させた。その有機層を分離し、その水層を、EtOAcを用いて抽出して、その合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、真空中でエバポレートした。得られた残渣を、水(+0.1%ギ酸)中に含有される10〜90%のMeCNの勾配を用いて、逆相HPLCによって精製して、表題の化合物のギ酸塩を白色固体として得た。アンバーライト(Amberlite)IRA458塩化物樹脂を通した溶出後、その表題の化合物を、白色固体として得た(14mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.28分、m/z=584[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.63(1H,s)、9.48(1H,s)、7.98−7.92(3H,m)、7.88−7.80(4H,m)、6.40(1H,m)、3.87−3.71(2H,m)、3.57(2H,t,J=7Hz)、3.41(3H,s)、3.17(9H,s)、2.16(3H,s)。
【実施例9】
【0234】
【化40】
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【0235】
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムホルマート
この表題の化合物を、実施例7と類似の方法を用いて中間体4b(2.05g、3.81mmol)から調製した。MDAP精製後、表題の化合物を、白色固体として得た(107mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.28分、m/z=527[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.59(1H,s)、8.42(1.6H,s,ギ酸塩)8.11(2H,m)、8.04(1H,dd,J=1.7および8.3Hz)、7.95−7.79(4H,m)、6.49(1H,s)、5.13(1H,d,J=14Hz)、4.98(1H,d,J=14Hz)、3.52(3H,s)、3.26(9H,s)、2.07(3H,s)。
【実施例10】
【0236】
【化41】
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【0237】
(R)−5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロプ−1−イニル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
中間体4b(500mg、0.94mmol)、1−ジメチルアミノ−2−プロピン(305μl,3.76mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(65mg、0.093mmol)およびヨウ化銅(1)(43mg、0.096mmol)を、ジオキサン(4mL)およびトリエチルアミン(0.48mL)中に溶解し、アルゴンを用いて5分間パージした。次いで、その反応物を、120℃で30分間、マイクロ波照射を用いて加熱した。その反応混合物を、酢酸エチルを用いて希釈して、水で洗浄し、その有機層を乾燥して(NaSO)、真空中で濃縮した。得られた残渣を、DCM中に含有される0〜5%(MeOHの中の2MのNH)から溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を褐色の粘性物質として得た(159mg)。
LC−MS(方法1):Rt=2.48分、m/z=537[M+H]
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.75(1H,br s)、7.80(1H,d,J=7.8Hz)、7.76(1H,d,J=1.6Hx),7.72(1H,t,J=7.8Hz)、7.64(1H,bs)、7.62−7.54(2H,m)、7.42(1h,d,J=8.1Hz)、6.48(1H,m)、3.52(2H,m)、3.60(3H,s)、2.38(6H,s)、2.24(3H,s)。
【実施例11】
【0238】
【化42】
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【0239】
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル]−プロプ−2−イニル)−トリメチル−アンモニウムヨージド
MeCN(1mL)に含有される実施例10(41mg、0.076mmol)を、ヨードメタン(24μL、0.385mmol)で処理した。20分後、その反応物を真空中で濃縮して、その残渣をジエチルエーテルとともに超音波処置して、その固体残渣を濾過によって収集し、表題の化合物を淡褐色の固体として得た(36mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.47分、m/z=555.4[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.24(1H,s)、8.12(1H,s)、7.95−7.89(2H,m)、7.85−7.79(2H,m)、7.71(1H,dd,J=1.5,8.1Hz)、7.66(1H,bd,J=8.1Hz)、6.17(1H,s)、3.52(3H,s)、3.48(2H,t,J=8.5Hz)、3.27(1H,m)3.13(9H,s)、)2.97(1H,m)2.40(1H,m)、2.20(1H,m)および2.15(3H,s)。
【実施例12】
【0240】
【化43】
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【0241】
ルートA
(R)−5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
この表題の化合物を、必要な反応を50℃に温めて満足に進行させることを除いて、実施例5と類似の方法を用いて実施例10(120mg、0.223mmol)から調製した。得られた残渣を、DCM中に含有される3〜8%(MeOH中の2MのNH)から溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を褐色の粘性物質として得た(45mg)。
LC−MS(方法3):Rt=2.55分、m/z=541[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ7.80(1H,d,J=9Hz)、7.72(1H,t,J=8Hz)、7.64(1H,s)、7.59(1H,d,J=8Hz)、7.54(1H,s)、7.50(1H,dd,J=8,1Hz)、7.37(1H,d,J=8Hz)、6.28(1H,s)、3.59(3H,s)、3.28−3.20(1H,m)、3.07−2.99(1H,m)、2.48(2H,t,J=7Hz)、2.28(6H,s)、2.24(3H,s)、2.07−1.99(1H,m)、1.94−1.85(1H,m)。
【0242】
実施例12に対するルートB
中間体11
【0243】
【化44】
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【0244】
(R)−5−[4−シアノ−2−(−オキソ−プロピル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
乾燥ジオキサン(20mL)中のトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(163mg、0.56mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)の懸濁物を、アルゴンを用いて10分間脱気した。ここに、乾燥ジオキサン(30mL)に含有される中間体4b(5.0g、9.36mmol)の溶液、続いてアリルアルコール(2.55mL、37.43mmol)およびN,N−ジシクロヘキシルメチルアミン(4.01mL、18.72mmol)を添加した。この得られた混合物を60℃で30分間撹拌し、次いで冷却して、Celiteを通して濾過して、真空中で濃縮して、表題の化合物を濃い黄色の発泡体として得て、これをさらに精製することなく用いた(287mg)。
LC−MS(方法4):Rt=3.32/3.49分、m/z=512[M+H]
【0245】
(R)−5−[4−シアノ−2−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル(実施例12)
MeOH(80mL)中に含有される粗中間体11(4.79g、9.36mmol)の溶液に、5℃で、ジメチルアミン溶液(2Mをメタノールに含有、37.44mL、74.88mmol)続いて、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(647mg、10.30mmol)、塩化亜鉛(647mg、4.74mmol)および1MのHCl(56mL、56.0mmol)を添加した。その混合物を、30分間撹拌し、RTまで温めさせた。次いで、その得られた混合物を、DCMと水との間で分配させ、その水層をDCM(×2)で抽出し、その合わせた有機層を乾燥して(NaSO)、真空中で濃縮した。得られた残渣を、DCM中の2−9%(2MのNHをMeOHに含有)の勾配で溶出する、Isolute(登録商標)SPE Si NHカートリッジを用いるクロマトグラフィーによって精製した。その粗生成物を、さらにEtOAc中の0〜10%のMeOHで溶出する、NHカートリッジによって精製して、表題の化合物をクリーム色の発泡体として得た(3.9g)。
LC−MS(方法4):Rt=2.50分、m/z=541[M+H]
【実施例13】
【0246】
【化45】
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【0247】
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル]−プロピル)−トリメチル−アンモニウムヨージド
この表題の化合物は、実施例11と類似の方法を用いて、実施例12(41mg、0.076mmol)から調製して、表題の化合物を淡褐色の固体として得た(38mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.47分、m/z=555.4[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.24(1H,s)、8.12(1H,s)、7.95−7.89(2H,m)、7.85−7.79(2H,m)、7.71(1H,dd,J=1.5,8.1Hz)、7.66(1H,bd,J=8.1Hz)、6.17(1H,s)、3.52(3H,s)、3.48(2H,t,J=8.4Hz)、3.27(1H,m)3.13(9H,s)、2.97(1H,m)2.40(1H,m)、2.20(1H,m)および2.15(3H,s)。
【実施例14】
【0248】
【化46】
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【0249】
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−(3−メタンスルホニル−プロピル)−ジメチル−アンモニウムホルマート
MeCN(2mL)中の実施例12(150mg、0.28mmol)の溶液に、1−ブロモ−3−メタンスルホニル−プロパン(225mg、1.12mmol)を添加した。その得られた混合物を、90℃で40分間、マイクロ波照射を用いて加熱した。その溶媒を真空中で取り除き、その得られた残渣を逆相クロマトグラフィー(MDAP)によって精製して、表題の化合物をオフホワイトの固体として得た(65mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.53分、m/z=661.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.44(1H,bs)、8.46(1H,s)、8.14(1H,s)、7.97−7.91(2H,m)、7.91−7.87(2H,m)、7.73(1H,dd,J=1.6、8.2Hz)、7.67(1H,bd,J=8.2Hz)、6.20(1H,s)、3.54(3H,s)、3.52(2H,t,J=8.3Hz)、3.45(2H,t,J=8.3Hz)、3.36−3.20(4H,m)、3.14(6H,s)、3.07(3H,s)、2.98(1H,m)、2.42(1H,m)、2.26−2.14(2H,m)、2.17(3H,s)。
【0250】
以下の実施例は、実施例14と類似の方法を用いて、実施例12および適切に置換されたハロゲン化アルキルから調製した。
【実施例15】
【0251】
【表6】
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【実施例16】
【0252】
【表7】
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【実施例17】
【0253】
【表8】
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【実施例18】
【0254】
【表9】
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【0255】
中間体12
【0256】
【化47】
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【0257】
(R)−5−[4−シアノ−2−(−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
MeOH(40mL)に含まれる中間体11(4.30mmol)の溶液に5℃で水素化ホウ素ナトリウム(163mg、4.30mmol)を滴下した。その混合物を30分間撹拌して、RTまで温めさせた。溶媒を真空中で取り除き、その残渣を1NのHClとEtOAcとの間で分配した。その水層を、EtOAcを用いて抽出し(×2)、その合わせた有機抽出物を乾燥して(NaSO)、真空中で濃縮した。得られた残渣を、DCM中に含有される0〜10%のMeOHの勾配でオブジェクト溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を黄色い発泡体として得た(990mg)。
LC−MS(方法4):Rt=3.29分、m/z=514[M+H]
【0258】
中間体13
【0259】
【化48】
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【0260】
(R)−5−[2−(3−ブロモ−プロピル)−4−シアノ−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
DCM(20mL)中の中間体12(780mg、1.52mmol)の溶液に5℃で、四臭化炭素(756mg、2.28mmol)続いてトリフェニルホスフィン(598mg、2.28mmol)を添加した。その得られた混合物を1.5時間攪拌して、RTまで温めさせた。その溶液を、DCMで希釈し、水で洗浄して、その有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で濃縮した。得られた残渣を、シクロヘキサン中に含有される0〜50%のEtOAcから溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を黄色い発泡体として得た(620mg)。
LC−MS(方法4):Rt=3.90分、m/z=576/578[M+H](Br同位体パターン)
【実施例19】
【0261】
【化49】
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【0262】
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンホルマート
MeCN(2mL)に含有される中間体13(100mg、0.17mmol)の溶液に、キヌクリジン(77mg、0.69mmol)を添加した。その混合物を90℃で30分間、マイクロ波照射を用いて加熱した。溶媒を真空中で取り除いて、その残渣を、逆相クロマトグラフィー(MDAP)によって精製した、表題の化合物をオフホワイトの固体として得た(98mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.80分、m/z=607.3[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.52(1H,bs)、8.45(1H,s)、8.14(1H,s)、7.97−7.91(2H,m)、7.87−7.81(2H,m)、7.73(1H,dd,J=1.6,8.2Hz)、7.67(1H,bd,J=8.2Hz)、6.19(1H,s)、3.54(3H,s)、3.51−3.43(6H,m)、3.34−3.22(3H,m)、2.95(1H,m)、2.36(1H,m)2.17(3H,s)、2.17(1H,m)2.10(1H,m)、1.93−1.85(6H,m)
【0263】
以下の実施例は、実施例19と類似の方法を用いて、中間体13および適切に置換された三級アミンから調製した。
【実施例20】
【0264】
【表10】
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【実施例21】
【0265】
【表11】
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(続く)
【実施例22】
【0266】
【表12】
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【実施例23】
【0267】
【表13】
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*=LCMS法で用いた代替のAcquity UPLC BEH Shield R18 1.7ミクロン100mm×2.1mm
【0268】
中間体14
【0269】
【化50】
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【0270】
(R)−5−(2−ブロモメチル−4−シアノ−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
この表題の化合物は、中間体9を作製するために使用された方法と類似の方法を用いて中間体4b(0.5g、1.03mmol)から調製して、表題の化合物を無色の粘性物質として得た(1.26g)。
LC−MS(方法4);Rt=3.70分、m/z=548.0[M(79Br)+H]
【実施例24】
【0271】
【化51】
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【0272】
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムホルマート
中間体14(110mg、0.2mmol)を、N−メチルモルホリン(6mL)中で、アルゴン下で、11時間50℃で加熱した。その得られた材料を、EtOAcと水との間で分配させ、その水層を分けて、HPLCによる精製に供した(システム1)。その粗生成物画分を濃縮して、MeCNを除去し、濃アンモニア水溶液(10容積%)で15分間、室温で処理した。その溶液を、C18Isoluteカートリッジを用い、および0〜30%のMeCN(+0.1%のHCOH)から溶出するクロマトグラフィーによってさらに精製して、凍結乾燥後に、表題の生成物を白色固体として得た(34mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.37分、m/z=569.2[M]
1H NMR(400MHz,DMSO−D)δ8.43(1,H,s)、8.10(2H,m)、8.03(1H,dd,J=8.0,1.5Hz)、7.95−7.79(4H,m)、6.54(1H,s)、5.22(1H,d,J=13.8Hz)、5.10(1H,d,J=13.8Hz)、4.09−3.53(8H,m)、3.54(3H,s)、3.28(3H,s)および2.07(3H,s)。
【0273】
以下の実施例は、実施例24と類似の方法を用いて中間体14から調製した
【実施例25】
【0274】
【表14】
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【実施例26】
【0275】
【表15】
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(続く)
【実施例27】
【0276】
【表16】
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【実施例28】
【0277】
【表17】
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【実施例29】
【0278】
【表18】
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(続く)
【実施例30】
【0279】
【表19】
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【実施例31】
【0280】
【表20】
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【実施例32】
【0281】
【表21】
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(続く)
【実施例33】
【0282】
【表22】
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【実施例34】
【0283】
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例35】
【0284】
【表24】
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【実施例36】
【0285】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例37】
【0286】
【表26】
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(続く)
【実施例38】
【0287】
【表27】
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【実施例39】
【0288】
【表28】
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**実施例32は、実施例31の調製の間の副産物として形成され、HPLC精製の間に単離された。
【実施例40】
【0289】
【化52】
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【0290】
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル]−プロピル)−トリメチル−アンモニウムブロミド
MeCN(10mL)中の実施例12(2.0g、3.70mmol)の溶液に5℃でアセトニトリル中の臭化メチルの26%の溶液(10mL)を滴下した。その混合物を室温まで温めさせて、2時間撹拌させた。溶媒を真空中でエバポレートした。得られた残渣を、水(30mL)に含有される30%のMeCN中に採取して、凍結乾燥して白色の固体を得た(2.05g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.48分、m/z=555.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.26(1H,s)、8.14(1H,s)、7.96−7.92(2H,m)、7.87−7.82(2H,m)、7.73(1H,dd,J=1.5,8.1Hz)、7.68(1H,bd,J=8.1Hz)、6.19(1H,s)、3.54(3H,s)、3.51(2H,t,J=8.4Hz)、3.30(1H,m)3.15(9H,s)、2.99(1H,m)2.42(1H,m)、2.22(1H,m)および2.17(3H,s)。
【実施例41】
【0291】
【化53】
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【0292】
(S)−5−[4−シアノ−2−(5−ヒドロキシペンチル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
ペント−4−エン−1−オール(51mg)にアルゴン下で、0℃で、9−BBNの溶液(THF中に0.5M,2.24ml)を添加した。次いで、その溶液をrtで2時間撹拌した。炭酸セシウム(241mg、0.74mmol)、中間体4a(200mg、0.37mmol)、PdCl(dppf).DCM(30mg、0.037mmol)および水(0.2mL)を次に添加した。その混合物を6時間加熱還流し、次いでDMF(1mL)を添加して、THFをアルゴン流下で蒸留して除いた。その反応物を115℃で、アルゴン下でさらに1.5時間加熱した。その混合物を冷却して、EtOAcおよび水で希釈して、有機抽出物を乾燥して(NaSO)真空中で濃縮した。得られた残渣を、DCM中の0〜10%のメタノールで溶出するクロマトグラフィーによって、次いで水(+0.1%のHCOH)中の20〜80%のMeCNから溶出するHPLC(システム1)によって精製して、表題の化合物を無色の粘性物質として得た(25mg)。
C−MS(方法1):Rt=3.24分、m/z=542.1[M+H]
1H NMR(400MHz、CDCl)δ9.69(1H,s)、7.80(1H,d,J=7.8Hz)、7.72(1H,t,J=7.8Hz)、7.63(1H,s)、7.58(1H,d,J=7.8Hz)、7.5(1H,bs)、7.48(1H,bd,J=7.4Hz)、7.33(1H,d,J=7.4Hz)、6.29(1H,s)、3.59(3H,s)、3.55(2H,t,J=6.16Hz)、3.33−3.24(1H,m)、2.95−2.85(1H,m)、2.24(3H,s)、1.90−1.68(2H,m)、1.68−1.47(4H,m)。
【実施例42】
【0293】
【化54】
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【0294】
(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル]−プロピル)−トリメチル−アンモニウムベンゼンスルホナート
アンバーライトIRA458「クロライド」樹脂(40g、湿重量)を、5〜10mL/分の遅い流速で、ガラスカラム中の樹脂を、ベンゼンスルホン酸の溶液(400mL、10%水溶液)を通過することによって、ベシル酸塩等価物に変換した。この後、その樹脂を、濾液が約5/6のpHになるまで水で洗浄した。その樹脂を使用前に「湿らせて(damp)」保管した。丸底フラスコ(250mL)中の実施例40の溶液(1g、1.57mmol)を、30%のMeCN/水(60mL)で処理し、次いでベシル酸塩樹脂(40g、湿重量)と混合した。その得られた混合物を、Buchiエバポレーター上で、大気圧で50分間フラスコを緩徐に回転させることによって穏やかに撹拌した。その内容物を樹脂チューブ中に入れ、次いで濾過して、30%のMeCN/水で洗浄し、その濾液を凍結乾燥して、表題の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た(1.01g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.47分、m/z=555.4[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.24(1H,s)、8.12(1H,s)、7.96−7.89(2H,m)、7.86−7.80(2H,m)、7.74−7.63(2H,m)、7.63−7.55(2H,m,ベシル酸塩)、7.35−7.27(3H,m,ベシル酸塩)、6.17(1H,s)、3.52(3H,s)、3.51−3.43(2H,m)、3.32−3.21(1H,m)3.13(9H,s)、3.03−2.91(1H,m)2.40(1H,m)、2.20(1H,m)、2.15(3H,s)。
【実施例43】
【0295】
【化55】
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【0296】
(5−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル]−ペンチル)−トリメチル−アンモニウムホルマート
【0297】
中間体15
【0298】
【化56】
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【0299】
(R)−5−[2−(5−ブロモ−ペンチル)−4−シアノ−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
この表題の化合物を、実施例41に用いられるのと類似の方法を用いて中間体4b(240mg、0.45mmol)および中間体13から調製して、所望の化合物を黄色い粘性物質として得た(90mg)。
LC−MS(方法3):Rt=4.12分、m/z=604[M(79Br)+H]
【0300】
(5−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル]−ペンチル)−トリメチル−アンモニウムホルマート(実施例43)
この表題の化合物は、実施例7に用いられるのと類似の方法を用いて中間体15(89mg、0.15mmol)から調製し、クロマトグラフィー精製(HPLCシステム1)の後に、所望の化合物を黄色い粘性物質として得た(10mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.66分、m/z=583.3[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.28(1H,bs)、8.42(1.6H,s,ギ酸塩)、8.09(1H,s)、7.95−7.86(2H,m)、7.84−7.77(1H,m)、7.69−7.58(3H,m)、6.18(1H,s)、3.51(3H,s)、3.37−3.28(2H,m)3.26−3.14(1H,m)、3.06(9H,s)、3.07−2.95(1H,m)、2.14(3H,s)、1.93−1.70(4H,m)、1.51−1.39(2H,m)。
【実施例44】
【0301】
【化57】
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【0302】
(4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−ブチル)−トリメチル−アンモニウムホルマート
【0303】
中間体16
【0304】
【化58】
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【0305】
(R)−5−[2−(5−ブロモ−ペンチル)−4−シアノ−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
中間体4b(1.0g、1.87mmol)、ブタ−3−エン−1−オール(270mg、3.74mmol)、トリ−三級−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸(100mg、0.34mmol)、Pd(dba)(90mg、0.10mmol)およびジシクロヘキシル−メチル−アミン(1.80mL、8.42mmol)の混合物にDMF(10mL)を添加し、得られた溶液をアルゴン下で脱気した。次いで、その混合物を95℃で18時間加熱した。その混合物を冷却して、EtOAcおよび10%のクエン酸水溶液で希釈して、その有機抽出物をブラインで洗浄し、次いで乾燥して(NaSO)、真空中で濃縮した。得られた残渣を、DCM中の0〜5%のMeOHで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を黄色の固体として得て(816mg)、これには50%を超える異性体の副産物(上に示す)が混入していた。この材料をさらに精製することなく用いた。
LC−MS(方法4):Rt=3.35分、m/z=526.2[M+H]
【0306】
中間体17
【0307】
【化59】
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【0308】
(R)−5−[2−(4−ブロモ−ブチル)−4−シアノ−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
この表題の化合物は、実施例5に用いたのと類似の方法を用いて中間体16(270mg、0.51mmol)および中間体13から調製し、所望の化合物を白色固体として得た(260mg)。
LC−MS(方法4):Rt=3.99分、m/z=589.9[M(79Br)+H]
【0309】
(4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−ブチル)−トリメチル−アンモニウムホルマート(実施例44)
この表題の化合物は、実施例7に用いたのと類似の方法を用いて中間体17(80mg、0.13mmol)から調製して、所望の化合物を電気的に安定な固体(44mg)としてクロマトグラフィー精製(HPLCシステム1)後に得た。
LC−MS(方法3):)Rt=3.52分、m/z=569.3[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.40(1H,bs)、8.49(1H,s,ギ酸塩)、8.11(1H,s)、7.95−7.87(2H,m)、7.85−7.79(1H,m)、7.74−7.70(1H,m)、7.70−7.61(2H,m)、6.18(1H,s)、3.52(3H,s)、3.43−3.35(2H,m)3.28−3.18(1H,m)、3.09(9H,s)、3.18−3.05(1H,m,不明瞭)、2.14(3H,s)、1.95−1.80(3H,m)、1.80−1.67(1H,m)。
【0310】
以下の実施例は、実施例44と類似の方法を用いて中間体17および適切に置換されている三級アミンから調製した:
【実施例45】
【0311】
【表29】
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【実施例46】
【0312】
【表30】
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【実施例47】
【0313】
【化60】
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【0314】
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウムブロミド
【0315】
中間体18
【0316】
【化61】
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【0317】
(R)−5−[2−(2−tert−ブトキシ−ビニル)−4−シアノ−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
オートクレーブに、中間体4b(10g、18.72mmol)、2−メチル−2−ビニルオキシ−プロパン(6.55g、65.50mmol)、トリ−三級−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(540mg、1.86mmol)、ハーマン・ベラー(Herrmann−Beller)触媒(トランス−ジ(μ−アセトタオ)ビス(0−ジ−o−トリル−ホスフィノ)ベンジル)ジパラジウム(II))(880mg、0.94mmol)、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン(11.5g、74.20mmol)の混合物を充填した。テトラ−エチレングリコール(140mL)を添加して、得られた溶液をアルゴン下で脱気した。次いでその混合物を150℃で1時間加熱した。その混合物を冷却して、EtOAcおよび10%のクエン酸水溶液で希釈して、有機抽出物を水およびブラインで洗浄し、次いで乾燥して(NaSO)、真空中で濃縮した。得られた残渣を、シクロヘキサン中の25〜75%のEtOAcで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物をE/Z異性体の[3:1]混合物として、および黄色の発泡体として得た(7.95g)。
LC−MS(方法5):Rt=3.87分、m/z=554.2[M+H]
【0318】
中間体19
【0319】
【化62】
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【0320】
(R)−5−[4−シアノ−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
DCM(130mL)中の中間体18(7.87g、14.20mmol)の溶液を、塩/氷浴を用いて−10℃まで冷却し、TFA(6.35mL、85.47mmol)を滴下して処理した。−10℃で2時間溶液を撹拌した後、その得られた溶液を氷冷のNaCO溶液に注いだ。その有機相を分離して、その水相をさらにDCM(70mL)で抽出して、合わせたDCM抽出物を−5℃の塩/氷浴に戻した。水素化ホウ素ナトリウム(1.57g、41.42mmol)を滴下し、その後に15分間撹拌し、MeOH(32mL)を、その得られた混合物に添加した。その反応物を−5℃で1.5時間撹拌し、水を添加して、得られた混合物を、有機層の分離の前に15分間激しく撹拌させた。その水相をさらにDCMで抽出して、その合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、真空中で濃縮した。得られた残渣を、EtOAcで溶出するクロマトグラフィーによって精製し、表題の化合物をクリーム色の固体として得た(3.7g)。
LC−MS(方法5):Rt=3.17分、m/z=500.1[M+H]
【0321】
中間体19の代替的な合成:
【0322】
中間体20
【0323】
【化63】
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【0324】
(R)−5−(4−シアノ−2−メトキシカルボニルメチル−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
マイクロ波バイアルに、中間体4b(2.5g、4.67mmol)、パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)(132mg、0.23mmol)、フッ化亜鉛(242mg、2.34mmol)および乾燥DMF(12mL)を充填し、次いでアルゴン雰囲気下で脱気した。トリ(tert−ブチル)ホスフィン(トルエン中に1M;475μL、0.19mmol)および1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−メトキシエテン(3.05mL、14mmol)の溶液を、この反応物に添加し、続いてさらに脱気した。その混合物を、マイクロ波照射下で、135℃で4時間加熱した。さらに1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−メトキシエテン(0.7mL、3.2mmol)を、添加して、その混合物をマイクロ波照射下でさらに1時間135℃で加熱した。その得られた混合物を、EtOAcと水との間で分配し、その水層を、EtOAcを用いて抽出した。その合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)次いで、真空中で濃縮した。得られた残渣を、MeOH中に溶解し、TFA(5滴)で処理し、RTで18時間撹拌させて(この過程で、最初に生成されたシリル化生成物からTBDMS基を除く)。この反応混合物を真空中で濃縮し、次いでシクロヘキサン中の0〜100%のEtOAcで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を白色固体として得た(1.82g)。
LC−MS(方法4):Rt=3.45分、m/z=528.3[M+H]
【0325】
(R)−5−[4−シアノ−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル(中間体19)
無水THF(5mL)中の中間体20(458mg、0.87mmol)の溶液をアルゴン下で、氷浴中で0℃まで冷却した。水素化ホウ素リチウムの溶液(THF中に1M;1.04mL、1.04mmol)を滴下した。その得られた溶液を0℃で3時間撹拌し、次いでRTで18時間撹拌した。その反応物を水でクエンチして、EtOAcで希釈した。その水層をさらにEtOAcを用いて抽出した。その合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥して(MgSO)、DCM中の0〜5%のMeOHで溶出する、クロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物白色固体として得た(115mg)。
【0326】
中間体21
【0327】
【化64】
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【0328】
(R)−5−[2−(2−ブロモ−エチル)−4−シアノ−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
この表題の化合物を、中間体13について用いたのと類似の方法を用いて中間体19(0.30g、0.60mmol)から調製し、所望の化合物を白色固体として得た(0.24g)。
LC−MS(方法4):Rt=3.83分、m/z=562.1[M(79Br)+H]
【0329】
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウムブロミド(実施例47)
MeCN(10mL)中の中間体21(400mg、0.71mmol)の冷却した溶液(氷浴)を、EtOH中のトリメチルアミンの溶液(50重量%)を滴下して処理して、得られた溶液をRTで18時間撹拌させた。その混合物を真空中で濃縮し、次いでEtOでトリチュレートし、超音波処理後に、固体を収集して真空中で、35℃で2時間乾燥させた。固体生成物を水(10mL)とEtOAc(10mL)との間で分配させて、その水層を分離し、凍結乾燥して表題の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た。
LC−MS(方法3)Rt=3.46分、m/z=541.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.30(1H,bs)、8.13(1H,bs)、7.97−7.87(2H,m)、7.86−7.79(2H,m)、7.78−7.67(2H,m)、6.27(1H,s)、4.03−3.93(1H,m)、3.79−3.62(2H,m)3.53(3H,s)、3.43−3.34(1H,m,不明瞭)、3.21(9H,s)、2.17(3H,s)。
【実施例48】
【0330】
【化65】
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【0331】
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル]−エチル)−トリメチル−アンモニウムブロミド
【0332】
中間体22
【0333】
【化66】
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【0334】
(R)−5−(4−シアノ−2−トリメチルシラニルエチニル−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
マイクロ波バイアルに、中間体4b(3.5g、6.57mmol)、エチニル−トリメチル−シラン(3.70mL、26.28mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(461mg、0.66mmol)、ヨウ化銅(II)(136mg、0.72mmol)およびDIPEA(3.40mL、19.71mmol)の混合物を充填した。ジオキサン(16mL)を添加して、得られた溶液アルゴン下で脱気した。次いで、その混合物を130℃で1.25時間加熱した。その反応物を冷却して、水で希釈し、その混合物を、EtOAcを用いて抽出し(×3)その合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、次いで乾燥して(MgSO)、濾過して、真空中で濃縮した。得られた残渣を、シクロヘキサン中の0〜60%のEtOAcで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物をクリーム色の発泡体として得た(5.65g)。
LC−MS(方法2):Rt=4.18分、m/z=552.3[M+H]
【0335】
中間体23
【0336】
【化67】
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【0337】
(R)−5−(2−ブロモエチニル−4−シアノ−フェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
アセトン(40mL)中の、冷却して(氷浴)攪拌した中間体22(2.14g、3.88mmol)の溶液を、硝酸銀(66mg、0.39mmol)で、続いてNBS(829mg、4.66mmol)で処理した。冷却浴を1時間後に取り除いて、さらに1時間後、その混合物をEtOAcで希釈して、水に注ぐ。その水層を分離して、さらにEtOAcを用いて抽出し(×3)、その合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥して(MgSO)、濾過して、真空中で濃縮した。得られた残渣をシクロヘキサン中の0〜100%のEtOAcで溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を淡黄色の発泡体として得た(1g)。
LC−MS(方法5):Rt=3.63分、m/z=558.1[M(79Br)+H]
【0338】
中間体24
【0339】
【化68】
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【0340】
(R)−5−[4−シアノ−2−(2−ジメチルアミノエチル)−フェニル]−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
MeCN(0.40mL)中の中間体23(210mg、0.38mmol)の溶液をジメチルアミン(THF中で2M;1.90mL、3.80mmol)の溶液で処理して、得られた混合物を18時間撹拌した。その反応混合物を0℃まで冷却して、MeOH(3mL)、続いて水素化ホウ素ナトリウム(71mg、1.88mmol)を添加した。1時間の撹拌後、得られた混合物をEtOAc中に注ぎ、次いでブラインで洗浄し、乾燥して(MgSO)、濾過して、真空中で濃縮した。得られた残渣を、DCM中の2〜8%(MeOH中の2MのNH)で溶出するクロマトグラフィーによって精製して表題の化合物を透明な油状物として得た。
LC−MS(方法4):Rt=3.52分、m/z=527.2[M+H]
【0341】
中間体25
【0342】
【化69】
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【0343】
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−トリメチル−アンモニウムヨージド
MeCN(10mL)中の中間体24(0.59g、1.12mmol)の溶液に、ヨウ化メチル(0.25mL、4.0mmol)を添加した。得られた混合物を50℃まで温めて、1.5時間撹拌した。溶媒を真空中でエバポレートして、表題の化合物を淡いオレンジ色の固体として得た(0.68g)。
LC−MS(方法1):Rt=2.39分、m/z=541.3[M]
【0344】
(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル]−エチル)−トリメチル−アンモニウムベンゼンスルホナート(実施例48)
この表題の化合物は、実施例42について用いたのと類似の方法を用いて中間体25(0.68g、1.02mmol)から調製し、所望の化合物を淡黄色の電気的に安定な固体として得た(0.72g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.45分、m/z=541.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.30(1H,bs)、8.13(1H,bs)、7.97−7.87(2H,m)、7.86−7.79(2H,m)、7.78−7.67(2H,m)、7.62−6.56(2H,m.ベシル酸塩)、7.35−7.28(3H,m,ベシル酸塩)、6.27(1H,s)、4.03−3.93(1H,m)、3.79−3.62(2H,m)、3.53(3H,s)、3.46−3.34(1H,m,不明瞭)、3.21(9H,s)、2.17(3H,s)。
【実施例49】
【0345】
【化70】
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【0346】
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウムブロミド
中間体21(0.40g、0.71mmol)およびピリジンの混合物を50℃まで3時間温め、次いで真空中で濃縮した。その粗生成物を、水とEtOAcとの間で分配させ、その水層を分離して凍結乾燥し、表題の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た(0.39g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.48分、m/z=561.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.38(1H,bs)、9.10(2H,d,J=5.6Hz)、8.67(1H,t,J=7.7Hz)、8.23(2H,t,J=7.2Hz)、8.15(1H,bs)、7.97−7.87(2H,m)、7.86−7.80(1H,m)、7.79−7.70(2H,m)、7.61(1H,m)、6.43(1H,s)、5.26−5.07(2H,m)、3.97−3.84(1H,m)、3.65−3.52(1H,m)、3.49(3H,s)、2.16(3H,s)。
【実施例50】
【0347】
【化71】
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【0348】
1−(2−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−エチル)−ピリジニウムホルマート
MeCN(2.5mL)およびピリジン(0.15mL、1.78mmol)の混合物中の中間体21(100mg、0.18mmol)の溶液を、70℃で18時間、密閉したバイアル中で温めた。その得られた溶液を真空中で濃縮して、その粗生成物を、DMAPによって直接精製して、表題の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た(54mg)。
LC−MS(方法3):Rt=3.52分、m/z=561.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.67(1H,bs)、9.11(2H,d,J=5.7Hz)、8.67(1H,t,J=7.8Hz)、8.46(1.4H,bs,ギ酸塩)、8.23(2H,t,J=7.2Hz)、8.15(1H,bs)、7.97−7.87(2H,m)、7.86−7.80(1H,m)、7.79−7.69(2H,m)、7.61(1H,m)、6.43(1H,s)、5.27−5.09(2H,m)、3.97−3.85(1H,m)、3.65−3.52(1H,m)、3.49(3H,s)、2.16(3H,s)。
【実施例51】
【0349】
【化72】
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【0350】
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムブロミド
この表題の化合物を、実施例19について用いたのと類似の方法を用いて中間体13(0.68g、1.02mmol)およびピリジンから調製し、所望の化合物を淡黄色の電気的に安定な固体として得た(0.72g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.53分、m/z=575.22[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.18(1H,bs)、9.18(2H,d,J=6.6Hz)、8.64(1H,t,J=7.8Hz)、8.21(2H,t,J=7.2Hz)、8.12(1H,bs)、7.96−7.86(2H,m)、7.86−7.80(1H,m)、7.76−7.72(1H,m)、7.72−7.60(2H,m)、6.12(1H,s)、4.79(2H,t,J=7.5Hz)、3.50(3H,s)、3.35−3.24(1H,m,不明瞭)、3.12−2.99(1H,m)、2.65−2.53(1H,m)、2.51−2.40(1H,m,不明瞭)、2.14(3H,s)。
【実施例52】
【0351】
【化73】
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【0352】
1−(3−{5−シアノ−2(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムホルマート
この表題の化合物を、MDAP精製後に実施例51(91mg、0.14mmol)から調製し、表題の化合物白色の電気的に安定な固体として得た(59mg)。LC−MS(方法3):Rt=3.52分、m/z=575.22[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.50(1H,bs)、9.20(2H,d,J=5.7Hz)、8.64(1H,t,J=7.8Hz)、8.46(1.4H,bs,ギ酸塩)、8.21(2H,t,J=6.8Hz)、8.12(1H,bs)、7.96−7.87(2H,m)、7.86−7.79(1H,m)、7.76−7.72(1H,m)、7.72−7.61(2H,m)、6.12(1H,s)、4.80(2H,t,J=7.4Hz)、3.49(3H,s)、3.37−3.24(1H,m,不明瞭)、3.12−2.99(1H,m)、2.65−2.53(1H,m)、2.51−2.40(1H,m,不明瞭)、2.14(3H,s)。
【実施例53】
【0353】
【化74】
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【0354】
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル}−プロピル)−ピリジニウムベンゼンスルホナート
この表題の化合物は、実施例42について用いたのと類似の方法を用いて実施例51(0.51g、0.78mmol)から調製して、所望の化合物を淡黄色の電気的に安定な固体として得た(0.55g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.50分、m/z=575.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.23(1H,bs)、9.18(2H,d,J=6.5Hz)、8.64(1H,t,J=7.7Hz)、8.21(2H,t,J=7.4Hz)、8.12(1H,bs)、7.95−7.88(2H,m)、7.86−7.78(1H,m)、7.76−7.72(1H,m)、7.72−7.61(2H,m)、7.61−7.57(2H,m,ベシル酸塩)、7.35−7.27(3H,m,ベシル酸塩)、6.12(1H,s)、4.80(2H,t,J=7.4Hz)、3.49(3H,s)、3.37−3.24(1H,m,不明瞭)、3.12−2.99(1H,m)、2.65−2.53(1H,m)、2.51−2.40(1H,m,不明瞭)、2.14(3H,s)。
【実施例54】
【0355】
【化75】
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【0356】
1−(3−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−フェニル]−プロピル}−ピリジニウムクロライド
この表題の化合物は、アンバーライト(Amberlite)IRA458「塩化物(chloride)」樹脂(40g、湿重量)および実施例42について用いたのと類似の方法を用いて実施例53(0.51g、0.70mmol)から調製して、所望の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た(0.44g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.50分、m/z=575.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.25(1H,bs)、9.19(2H,d,J=6.7Hz)、8.64(1H,t,J=7.8Hz)、8.21(2H,t,J=7.0Hz)、8.12(1H,bs)、7.95−7.88(2H,m)、7.86−7.78(1H,m)、7.76−7.72(1H,m)、7.71−7.61(2H,m)、6.12(1H,s)、4.80(2H,t,J=7.4Hz)、3.49(3H,s)、3.36−3.23(1H,m,不明瞭)、3.12−2.99(1H,m)、2.65−2.53(1H,m)、2.51−2.40(1H,m,不明瞭)、2.14(3H,s)。
【0357】
以下の化合物は、所望のIRA−458樹脂を調製するために適切な酸を利用して、実施例42に用いたのと類似の方法を用いて実施例51から調製して、所望の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た。
【実施例55】
【0358】
【表31】
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(続く)
【実施例56】
【0359】
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例57】
【0360】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
以下の実施例は、実施例19と類似の方法を用いて、中間体13および適切に置換されているピリミジンから調製した。
【実施例58】
【0362】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例59】
【0363】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例60】
【0364】
【表36】
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【実施例61】
【0365】
【表37】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
以下の実施例は、それぞれ、中間体24および中間体25について用いたのと類似の方法を用いて中間体23および適切に置換されている二級アミンから調製した。MDAPおよび凍結乾燥による精製後、表題の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た。
【実施例62】
【0367】
【表38】
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【実施例63】
【0368】
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例64】
【0369】
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例65】
【0370】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例66】
【0371】
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例67】
【0372】
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例68】
【0373】
【表44】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例69】
【0374】
【表45】
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【0375】
中間体26
【0376】
【化76】
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【0377】
ジメチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチル)−アミン
4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.50g、2.8mmol)を、ジメチルアミン(水中に40%,5mL)に溶解し、その反応混合物をRTで18時間攪拌した。その混合物をNaClで飽和し、EtO(2×)中に抽出した。その合わせた有機抽出物を乾燥し(KCO)、濾過して、真空中で濃縮して表題の化合物を無色の油状物として得た(0.40g)。
H NMR(400MHz、CDCl)δ3.97(2H,dd,J=11.6、4.4Hz)、3.39(2H,td,J=11.6、1.6Hz)、2.20(6H,s)、2.12(2H,d,J=6.5Hz)、1.75−1.62(3H,m)、1.33−1.21(2H,m)。
【0378】
以下の実施例は、実施例50に用いたのと類似の方法を用いて中間体21および適切に置換された三級アミンまたは塩基性の複素環から調製した(全ての三級アミンは、別段言及しない限り公知であるかまたは市販されている)。MDAPおよび凍結乾燥による精製後、表題の化合物は、白色の電気的に安定な固体として得た。
【実施例70】
【0379】
【表46】
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【実施例71】
【0380】
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例72】
【0381】
【表48】
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【実施例73】
【0382】
【表49】
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【実施例74】
【0383】
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例75】
【0384】
【表51】
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【実施例76】
【0385】
【表52】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例77】
【0386】
【表53】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例78】
【0387】
【表54】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例79】
【0388】
【表55】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例80】
【0389】
【表56】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例81】
【0390】
【表57】
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【実施例82】
【0391】
【表58】
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【実施例83】
【0392】
【表59】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例84】
【0393】
【表60】
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【実施例85】
【0394】
【表61】
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【実施例86】
【0395】
【表62】
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*=三級アミン調製に関しては、中間体26を参照のこと。
【0396】
中間体27
【0397】
【化77】
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【0398】
(1,1−ジオキソ−ヘキサヒドロ−1λ*6*−チオピラン−4−イルメチル)−ジメチルアミン
[(1,1−ジオキソテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)メチル]アミン(500mg、3.07mmol)を、ギ酸(1mL)およびホルムアルデヒド(水の中に37%,1mL)中に溶解して、その反応混合物を65℃まで4時間加熱した。その混合物を冷却し、NaHCO水溶液上に注意深く注いで、EtOAcで洗浄した。その水層を、NaOHを用いてpH13まで塩基性にして、2−メチルTHF(3×)中に抽出した。その合わせた有機抽出物を乾燥して(MgSO)、濾過して、真空中で濃縮して、得られた残渣を、DCM中の0〜10%(MeOH中の2MのNH)から溶出するクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を透明な油状物として得た(80mg)。
H NMR(400MHz、CDCl)δ3.11(4H,m)、2.20(6H,s)、2.24−2.12(4H,m)、1.88−1.57(3H,m)。
【0399】
中間体28
【0400】
【化78】
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【0401】
ジメチル−オキセタン−3−イルメチル−アミン
オキセタン−3−イル−メチルアミン(0.25g、2.87mmol)をホルムアルデヒド(水の中の37%の溶液;1mL)およびギ酸(1mL)の混合物中に溶解し、次いで65℃で4時間加熱した。その反応混合物を水性の水酸化ナトリウム/ブライン中に注いで、EtOで抽出した。その有機層をMgSOで乾燥し、濾過して、真空中で注意深く濃縮して表題の化合物を微量のEtOをやはり含有している残渣として得た(0.11g)。
H NMR(300MHz、CDCl):δ4.80(2H,m)、4.38−4.45(2H,m)、3.09−3.28(1H,m)、2.62(2H,d,J=7.4Hz)、2.20(6H,s)。
【0402】
中間体29
【0403】
【化79】
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【0404】
4−ジメチルアミノ−N−メチル−ブチルアミド
DMF(5mL)中の4−ジメチルアミノ−酪酸塩酸塩(0.50g、2.98mmol;4−アミノ酪酸からの参照手順についてはJACS,1963,85,1−8を参照のこと)およびDIPEA(3.22mL、18.50mmol)の撹拌溶液を、メチルアミン溶液(THF中で2M;5.96mL、11.93mmol)および次いでHATU(1.42g、3.73mmol)で処理した。その混合物をRTで4時間撹拌した後、MeOH(15mL)で希釈した。この得られた溶液を、SCX−2カートリッジを介して精製して、得られた画分を真空中で濃縮して、表題の化合物を無色の油状物として得た(0.31g)。
H NMR(300MHz,DMSO):δ7.66(1H,bs)、2.54(3H,d,J=4.6Hz)、2.15(2H,t,J=7.2Hz)、2.09(6H,s)、2.04(2H,t,J=7.5Hz)、1.53−1.65(2H,m)。
【0405】
中間体30
【0406】
【化80】
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3−ジメチルアミノ−プロパン−1−スルホン酸ジメチルアミド
【0407】
【化81】
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a)3−クロロ−プロパン−1−スルホン酸 ジメチルアミド
【0408】
THF(35mL)中の3−クロロプロピルスルホニルクロライド(6.00g、33.90mmol)の撹拌溶液を、氷浴中で0〜5℃まで冷却した。ジメチルアミン(THF中の2M;36mL、72mmol)を滴下して、10℃未満の温度を維持し、得られた懸濁物を5℃で30分間撹拌し、次いでRTまで温めさせた。1時間後、その混合物を水で希釈して、EtOAc中に抽出し、その抽出物を水、ブラインで洗浄し、次いで乾燥して(NaSO)、濾過して、真空中で濃縮して表題の化合物を淡黄色の油状物として得た(5.19g)。
H NMR(400MHz、CDCl):δ3.70(2H,t,J6.2Hz)、3.06−3.12(2H,m)、2.90(6H,s)、2.25(2H,m)。
【0409】
【化82】
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【0410】
b)3−ジメチルアミノ−プロパン−1−スルホン酸ジメチルアミド
MeCN(5mL)中の3−クロロ−プロパン−1−スルホン酸 ジメチルアミド(0.55g、3.00mmol)の溶液を、ジメチルアミン(THF中の2M;10mL、20mmol)、炭酸カリウム(455mg、3.30mmol)および触媒量のヨウ化カリウム(50mg、0.03mmol)で処理した。この混合物を、密閉したチューブ中で、65℃で18時間加熱し、次いで冷却して、水で希釈して、EtOAc中に抽出した。その有機抽出物を、ブラインで洗浄し、次いで乾燥して(NaSO)、濾過して、真空中で濃縮して、表題の化合物を淡褐色の油状物として得た(0.40g)。
H NMR(400MHz、CDCl):δ3.01−2.95(2H,m)、2.88(6H,s)、2.38(2H,t,J=6.8Hz)、2.22(6H,s)、2.02−1.92(2H,m)。
【0411】
中間体31
【0412】
【化83】
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【0413】
4−メチル−[1,4]オキサゼパン
1,4]オキサゼパン塩酸塩(730mg、5.3mmol)、およびNaHCO(450mg、5.3mmol)をギ酸(2mL)およびホルムアルデヒド溶液(水の中で37重量%;1mL)中に懸濁して、5.5時間加熱還流した。その反応物を冷却し、NaOHの溶液(5mLの水の中に2g)を注意して添加した。次いで、その生成物をEtO(50mL)で抽出し、乾燥し(NaSO)、大気圧での蒸留によって溶媒を取り除き、ある程度の残渣EtO(680mg)を含有する淡褐色の液体を得た。
H NMR(300MHz、CDCl)δ3.85−3.78(2H,m)、3.76−3.70(2H,m)、2.68−2.59(4H,m)、2.41−2.37(3H,m)、1.98−1.88(2H,m)。
【0414】
中間体32
【0415】
【化84】
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【0416】
(3−メタンスルホニルプロピル)ジメチルアミン
1−ブロモ−3−メタンスルホニルプロパン(500mg、2.5mmol)を、ジメチルアミン溶液(THF中に2M;10mL、20mmol)中に懸濁して、RTで撹拌し、結晶性の固体を得た。その反応物を一晩静置しておき、その反応混合物を次に、EtO(10mL)で希釈して、濾過した。その濾液を真空中で濃縮してオレンジ色の油状の固体を得て、これをEtO(10mL)中に再溶解し、濾過して、真空中で濃縮して、表題の化合物をオレンジ色の油状物として得た(420mg)。
H NMR(300MHz、CDCl)δ3.07−2.99(2H,m)、2.84(3H,m)、2.34(2H,t,J=6.7Hz)、2.16(6H,s)、2.00−1.88(2H,m)。
【0417】
以下の実施例は、実施例24に用いられるのと類似の方法を用いて、中間体14および適切に置換された三級アミンまたは塩基性の複素環から調製した(全ての三級アミン/塩基性複素環は、別段述べない限り、公知であるかまたは市販されている)。用いられる三級アミンが限定される場合、その反応混合物をMeCNでさらに希釈した。MDAPおよび凍結乾燥による精製後、その表題の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た。
【実施例87】
【0418】
【表63】
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【実施例88】
【0419】
【表64】
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(続く)
【実施例89】
【0420】
【表65】
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【実施例90】
【0421】
【表66】
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【実施例91】
【0422】
【表67】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例92】
【0423】
【表68】
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【実施例93】
【0424】
【表69】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例94】
【0425】
【表70】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例95】
【0426】
【表71】
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【実施例96】
【0427】
【表72】
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(続く)
【実施例97】
【0428】
【表73】
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【実施例98】
【0429】
【表74】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例99】
【0430】
【表75】
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【実施例100】
【0431】
【表76】
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(続く)
【実施例101】
【0432】
【表77】
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【実施例102】
【0433】
【表78】
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(続く)
【実施例103】
【0434】
【表79】
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【実施例104】
【0435】
【表80】
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(続く)
【実施例105】
【0436】
【表81】
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【実施例106】
【0437】
【表82】
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(続く)
【実施例107】
【0438】
【表83】
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【実施例108】
【0439】
【表84】
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(続く)
【実施例109】
【0440】
【表85】
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【実施例110】
【0441】
【表86】
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【実施例111】
【0442】
【表87】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例112】
【0443】
【表88】
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【実施例113】
【0444】
【表89】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例114】
【0445】
【表90】
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【実施例115】
【0446】
【表91】
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*=三級アミン調製に関しては、中間体27〜32を参照のこと。
【実施例116】
【0447】
【化85】
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【0448】
1−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ピリジニウムブロミド
MeCN(10mL)の中の中間体14(1.30g、2.37mmol)の溶液を、ピリジン(1.91mL、23.72mmol)で処理して、50℃に3時間温めた。その得られた混合物を真空中で濃縮して、その粗生成物を、水(30mL)とEtOAc(25mL)との間で分配し、その水層を分離し、凍結乾燥して、所望の生成物を白色の電気的に安定な固体として得た。
LC−MS(方法3):Rt=3.42分、m/z=547.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.39(1H,bs)、9.35(2H,d,J=6.4Hz)、8.69(1H,t,J=7.8Hz)、8.24(2H,m)、8.18(1H,bs)、8.04−7.89(3H,m)、7.88−7.79(2H,m)、7.79−7.75(1H,m)、6.56(1H,d,J=15.3Hz)、6.42(1H,s)、6.14(1H,d,J=15.1Hz)、3.55(3H,s)および2.18(3H,s)。
【0449】
以下の化合物は、所望のIRA−458樹脂を調製するために適切な酸を利用して、実施例16について用いたのと類似の方法を用いて中間体14から調製して(クウォット(quat)交換法については実施例42を参照のこと)、所望の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た。
【実施例117】
【0450】
【表92】
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【実施例118】
【0451】
【表93】
[この文献は図面を表示できません]
(続く)
【実施例119】
【0452】
【表94】
[この文献は図面を表示できません]
【実施例120】
【0453】
【化86】
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【0454】
ベンジル−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−アンモニウムブロミド
N−ベンジルジメチルアミン(1.80mL、12.0mmol)を、大型のマイクロ波バイアルに含まれる、MeCN(8mL)およびトルエン(4mL)の中の中間体14(1.26g、2.36mmol)の溶液に添加した。これを密閉して、50℃で21時間撹拌しながら加熱した。溶媒を真空中で取り除き、得られた緑色の残渣をEtOでトリチュレートした。有機物をデカントして除き、残渣をEtOAc(50mL)中で1時間スラリーにし、次いで濾過して、真空中で乾燥し、オフホワイトの固体を得た。その得られた固体を水とEtOAc/EtOの[1:1]混合物との間で分配させて、濁った水相を分離し、空気の流れでパージして、揮発性の溶媒残渣を取り除いた。MeCN(25mL)を添加して、得られた溶液を凍結乾燥して、表題の化合物をクリーム色の電気的に安定な固体として得た(0.66g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.72分、m/z=603.4[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.36(1H,bs)、8.17(1H,d,J=1.6Hz)、8.11(1H,bs)、8.04(1H,dd,J=1.6、8.3Hz)、7.95−7.85(3H,m)、7.84−7.78(1H,m)、7.66−7.60(2H,m)、7.58−7.51(3H,m)、6.50(1H,s)、5.27(1H,d,J=14.5Hz)、5.03(1H,d,J=14.1Hz)、4.87(1H,d,J=12.4Hz)、4.75(1H,d,J=12.4Hz)、3.50(3H,s)3.14(3H,s)、3.12(3H,s)および2.08(3H,s)。
【実施例121】
【0455】
【化87】
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【0456】
ベンジル−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ジメチル−アンモニウムベンゼンスルホナート
この表題の化合物は、実施例42について用いたのと類似の方法を用いて実施例120(0.53g、0.77mmol)から調製して、所望の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た。これを45℃で温めながら水(5.0mL)に懸濁し、次いでRTまで冷却し、濾過して、真空中で乾燥して、表題の化合物を白色固体として得た(0.32g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.69分、m/z=603.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO)δ11.36(1H,bs)、8.17(1H,d,J=1.6Hz)、8.10(1H,bs)、8.04(1H,dd,J=1.6,8.3Hz)、7.95−7.85(3H,m)、7.84−7.78(1H,m)、7.66−7.51(7H,m)、7.34−7.26(3H,m)、6.49(1H,s)、5.26(1H,d,J=14.5Hz)、5.02(1H,d,J=14.1Hz)、4.86(1H,d,J=12.4Hz)、4.74(1H,d,J=12.4Hz)、3.50(3H,s)3.14(3H,s)、3.11(3H,s)および2.08(3H,s)。
【実施例122】
【0457】
【化88】
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【0458】
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムブロミド
この表題の化合物は、実施例120について用いたのと類似の方法を用いて中間体14(1.20g、2.19mmol)から調製した。半純粋な(semi−pure)固体生成物をさらにEtOAc(30mL)の中で、40℃で2時間撹拌し、5分間超音波処理した。その得られた固体を濾過して、ベージュ色のケーキを得て、これをMeCN/HO(10mL)中に溶解して、凍結乾燥して表題の化合物をオフホワイトの電気的に安定な固体として得た(0.43g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.33分、m/z=569.2[M]
1H NMR(400MHz,DMSO−D)δ11.36(1H,s)、8.15−8.08(2H,m)、8.04(1H,dd,J=8.2,1.7Hz)、7.95−7.79(4H,m)、6.55(1H,s)、5.24(1H,d J=14.1Hz)、5.11(1H,d,J=14.1Hz)、4.10−3.92(4H,m)、3.91−3.79(2H,m)、3.64−3.54(2H,m,不明瞭)、3.54(3H,s)、3.28(3H,s)および2.07(3H,s)。
【実施例123】
【0459】
【化89】
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【0460】
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムブロミド
この表題の化合物は、実施例42についてと類似の方法を用いて実施例122(0.47g、0.72mmol)から調製した。その半純粋な固体生成物をさらにHPLCによって精製し(システム1)、次いで凍結乾燥して表題の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た(0.23g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.33分、m/z=569.2[M]
H NMR(400MHz,DMSO−D)δ11.36(1H,s)、8.14−8.08(2H,m)、8.03(1H,dd,J=8.2,1.8Hz)、7.95−7.78(4H,m)、7.62−7.57(2H,m,ベシル酸塩)、7.34−7.27(3H,m,ベシル酸塩)、6.54(1H,s)、5.22(1H,d J=14.2Hz)、5.10(1H,d,J=14.2Hz)、4.09−3.91(4H,m)、3.91−3.79(2H,m)、3.64−3.54(2H,m,不明瞭)、3.54(3H,s)、3.27(3H,s)および2.07(3H,s)。
【実施例124】
【0461】
【化90】
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【0462】
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムブロミド
この表題の化合物は、実施例120について用いたのと類似の方法を用いて、中間体14(0.76g、1.38mmol)から調製した。C18Isoluteカートリッジ(50g)を、MeCN(150mL)で、続いて0.01M水性HBr(100mL)の中の75%〜0.5%のMeCNでの溶出によって事前調整した。その粗生成物(650mg)を0.5%のMeCN:0.01MのHBr(10mL)中に溶解し、カートリッジ上にロードして、0.01Mの水性HBr中の0.5%〜40%のMeCNから溶出した。表題の化合物を、凍結乾燥後に電気的に安定な固体として得た(0.42g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.26分、m/z=571.2[M]
1H NMR(400MHz,DMSO−D)δ11.36(1H,bs)、8.14(1H,d,J=1.6Hz)、8.11(1H,bs)、8.02(1H,dd,J=8.1,1.5Hz)。7.95−7.78(4H,m)、6.49(1H,s)、5.12(1H,d,J=14.0Hz)、4.97(1H,d,J=14.0Hz)、3.68−3.60(2H,m)、3.59−3.53(2H,m,不明瞭)、3.53(3H,s)、3.22(3H,s)、3.17(3H,s)、2.07(3H,s)および2.07−1.97(2H,m)、OH観察されず。
【実施例125】
【0463】
【化91】
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【0464】
4−{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−4−メチル−モルホリン−4−イウムブロミド
この表題の化合物は、実施例42について用いたのと類似の方法を用いて実施例124(0.72g、1.31mmol)から調製した。その半純粋な固体生成物をさらにHPLCによって精製し(システム1)、次いで凍結乾燥して表題の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た(0.23g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.27分、m/z=571.3[M]
1H NMR(400MHz,DMSO−D)δ11.36(1H,bs)、8.12(1H,d,J=1.6Hz)、8.10(1H,bs)、8.02(1H,dd,J=8.2,1.6Hz)。7.95−7.78(4H,m)、7.62−7.57(2H,m,ベシル酸塩)、7.34−7.27(3H,m,ベシル酸塩)、6.48(1H,s)、5.11(1H,d,J=14.0Hz)、4.96(1H,d,J=14.0Hz)、4.85(1H,bs)、3.68−3.60(2H,m)、3.59−3.53(2H,m,不明瞭)、3.53(3H,s)、3.21(3H,s)、3.16(3H,s)、2.07(3H,s)および2.07−1.97(2H,m)。
【実施例126】
【0465】
【化92】
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【0466】
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−トリメチル−アンモニウムベンゼンスルホナート
この表題の化合物は、実施例42について用いたのと類似の方法を用いて、実施例9(0.85g、1.37mmol)から調製した。その半純粋な固体生成物をさらにHPLCによって精製し(システム1)、次いで凍結乾燥して表題の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た(0.90g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.27分、m/z=571.3[M]
1H NMR(400MHz,DMSO−D)δ11.36(1H,bs)、8.12(1H,d,J=1.6Hz)、8.10(1H,bs)、8.02(1H,dd,J=8.2,1.6Hz)。7.95−7.78(4H,m)、7.62−7.57(2H,m,ベシル酸塩)、7.34−7.27(3H,m,ベシル酸塩)、6.48(1H,s)、5.11(1H,d,J=14.0Hz)、4.96(1H,d,J=14.0Hz)、4.85(1H,bs)、3.68−3.60(2H,m)、3.59−3.53(2H,m,不明瞭)、3.53(3H,s)、3.21(3H,s)、3.16(3H,s)、2.07(3H,s)および2.07−1.97(2H,m)。
【実施例127】
【0467】
【化93】
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【0468】
{5−シアノ−2−[(R)−6−メトキシカルボニル−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−5−イル]−ベンジル}−ビス−(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アンモニウムベンゼンスルホナート
この表題の化合物は、実施例42について用いたのと類似の方法を用いて実施例107(0.60g、0.95mmol)から調製して、表題の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た(0.54g)。
LC−MS(方法3):Rt=3.28分、m/z=587.2[M]
1H NMR(400MHz,DMSO−D)δ1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.36(1H,bs)、8.23−8.18(1H,m)、8.11(1H,bs)、8.03−7.98(1H,m)、7.95−7.78(4H,m)、7.61−7.56(2H,m,ベシル酸塩)、7.34−7.27(3H,m,ベシル酸塩)、6.50(1H,s)、5.47−5.39(2H,m,2×OH)、5.30−5.13(2H,m)、4.06−3.79(6H,m)、3.72−3.62(2H,m)、3.53(3H,s)、3.23(3H,s)、2.05(3H,s)。
【0469】
ルートB〜中間体4b
【0470】
【化94】
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(S)−5−(2−ブロモ−4−シアノフェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
【0471】
中間体33
【0472】
【化95】
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【0473】
3−ブロモ−4−ジブロモメチル安息香酸
3−ブロモ−4−メチル安息香酸(910g、4.23モル、1.0当量)およびNBS(2010g、11.29モル、2.67当量)を、機械的スターラーと適合した20Lのフランジフラスコ中で、DCM(8.5L)中に溶解した。DCM(1L)中のAIBN(50g、0.3モル、0.07当量)のスラリーを次に添加して、その混合物に、N雰囲気下で、還流冷却器下で、強力な光(500W)を照射した。反応の最初の温度は、17℃〜41℃に上昇し、最初の白色懸濁物は、それを穏やかに還流するにつれて淡オレンジ色の懸濁物になった。全体で72時間後、反応を完了して、水(5L)を濁ったオレンジ色の溶液に添加し、これをRTで1時間撹拌した。次いで、このオレンジ色の二相性の混合物を一晩静置し、次に真空中で濃縮して、オレンジ色の蒸留物および黄褐色の懸濁固体を得た。次いで、その固体を濾過によって収集して、水(2L)で洗浄して、2時間吸引乾燥して、表題の化合物を黄褐色の湿気のある固体として得た(1860g)。LCMS(方法1):Rt=3.39分、m/z369,371,373,375[M−H]
H NMR(300MHz,DMSO):δ8.14−8.03(3H,m)、7.36(1H,s)。
【0474】
中間体34
【0475】
【化96】
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【0476】
3−ブロモ−4−ホルミル安息香酸
中間体33(1860g、4.23モル、1.0当量)を水(5L)に懸濁し、スラリーを40℃という最初の温度まで加熱した。次いで、固体NaCO(1460g、13.77モル、3.25当量)を、20分間にわたって少量ずつ添加した。最初の添加で発泡が得られて、それによってEtOAc(0.2L)を添加してその泡を壊し、さらなる発泡を抑制した。一旦、添加が完了すれば、褐色の懸濁物を40分にわたって90℃まで加熱し、次いで90℃で90分間撹拌し、次いで90分にわたって40℃まで冷却した。EtOAc(1.5L)を添加し、続いて滴下漏斗(0.7L)を介して濃HCl水溶液を添加し、COガスの激しい放散およびほとんどのEtOAcのエバポレーションを生じた。さらなるEtOAc(1L)を添加して、濃縮器およびリアクターの壁から発泡生成物を洗浄し、次いで追加のEtOAc(0.3L)を添加して、その厚いスラリーをRTで一晩撹拌した。次いで、そのスラリーを40℃に加熱し、さらに濃HCl水溶液を、45分にわたって激しく撹拌しながら滴下漏斗を介して添加し、COガス放散、ほとんどのEtOAcのエバポレーション、および固体の形成を生じた。撹拌を中断して、固体を水性混合物(pH1)の上に浮かせた。水層のほとんどを分け(約5L)、次いで2−MeTHF(5L)を添加した。次いで、透明な水層を取り除いて、その有機層を、さらに10Lの2−MeTHFで10Lに希釈して、50℃まで温めて、濃いオレンジ色の溶液を得た。次いで、その有機層を、1MのHCl(0.5L)で洗浄し、エバポレートし、トルエンと共沸混合して、表題の化合物を黄褐色の固体として得た(960.3g)。
LCMS(方法4):Rt 2.73分、m/z 227,229[M−H]
H NMR(300MHz,DMSO):δ10.26(1H,d,J=0.8Hz)、8.20(1H,d,J=1.5Hz)、8.08−8.04(1H,m)、7.95(1H,d,J=8.0Hz)。
【0477】
中間体35
【0478】
【化97】
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【0479】
4−(2−ブロモ−4−カルボキシフェニル)−6−メチル−2−チオキソ−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸メチルエステル
中間体34(458g、2モル、1.0当量)、アセト酢酸メチル(274.4g、255mL、2.36モル、1.18当量)および3−トリフルオロメチルフェニルチオ尿素(519g、2.36モル、1.18当量)を、N雰囲気下で10Lのジャケット付きリアクターに充填して、THF(4.6L)に懸濁して、撹拌しながら、−10℃(最初の温度−3℃)まで冷却した。ポリリン酸(1650g、3.6重量当量)を、水浴中で、50℃で事前に温め、次いで一度に添加して、即時的に発熱させ、最初の温度を19℃に上昇させた。次いで、その得られたオレンジ色の混合物を、75℃まで10℃ずつ穏やかな還流まで温め、その反応物をこの温度で20時間撹拌させた。次いで、その反応物を20℃まで冷却し、THFのバルクを真空中で取り除いて、濃いオレンジ色の粘性の油状物を得て、次いでこれを水(5L)およびEtO(5L)で希釈した。その水層を分離し、再度EtO(2×2L)で抽出し、合わせた有機物を引き続き、水(1L)、ブライン(1L)で洗浄し、乾燥して(NaSO)、Celiteを通して濾過して、微細な粒子を除いた。次いで、濾過した溶液を真空中で濃縮して、粘稠性のオレンジ色の粘性物質を得て、これをEtO(約1.5L)中に再懸濁して、一晩静置しておいた。その得られた懸濁物を濾過して、収集した固体をEtO(0.5L)でリンスして、真空オーブン中で、50℃で(8mbar)4日間乾燥させて、表題の化合物(754g)を得た。
LCMS(方法1):Rt3.52分、m/z529,531[M+H]
H NMR(300MHz,DMSO):δ10.15(1H,d,J=3.5Hz)、8.11(1H,d,J=1.6Hz)、8.05(1H,dd,J=8.1,1.7Hz)、7.92−7.64(5H,m)、5.80(1H,d,J=2.9Hz)、3.53(3H,s)、2.07(3H,s)。
【0480】
中間体36
【0481】
【化98】
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【0482】
(S)−4−(2−ブロモ−4−カルボキシ−フェニル)−6−メチル−2−チオキソ−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−カルボン酸メチルエステル
中間体35(151.7g、0.29モル、1.0当量)を、ジオキサン(2L)中に溶解し、80℃まで加熱した。その得られた懸濁物を濾過して、無機の残滓を取り除き、透明な溶液を再度80℃まで加熱して、(+)−シンコニン(88g、0.29モル、1.0当量)を添加し、透明な溶液を得た。その得られた混合物を緩徐に冷却して、結晶化した。3時間後、得られた固体を濾過して、冷ジオキサンで洗浄した。その固体を熱いジオキサン(85℃)中に再懸濁し、一晩冷却および結晶化させた。その得られた結晶を濾過して除き、冷ジオキサンで洗浄し、その固体を熱いジオキサンから再結晶化した。最終の再結晶化固体を濾過して除き、風乾して中桿体(+)−シンコニン塩を白色固体として得た。83.2g(68%)。
【0483】
再溶解された(+)−シンコニン塩の光学的純度は、1MのHClとEtOAcとの間での分配によって決定した;その有機層を分離し、真空中で濃縮し、次いで20%IPA/n−ヘプタン(0.1%TFA含有)中に再懸濁して、20%のIPA/n−ヘプタン(+0.1%のTFA)を用いて1mL/分および254nmの波長で溶出する、キラル分析HPLC(ChiralPak IA,5μΜ4.6×250mm)にかけた。ラセミ生成物もキラルHPLCでチェックした;14.8および42.5分間の保持時間を、ラセミサンプルで観察し、所望の鏡像異性体を42.5分で溶出して、99.5ee%より大きいことを見出した。
【0484】
中間体(+)−シンコニン塩(83.2g、101.75mmol)を、EtOAc(1L)と1MのHCl(1L)との間で分配させることにより遊離させた。水層を再度、EtOAc(2×0.5L)で抽出し、その合わせた有機層を1MのHCl(0.5L)、次いでブライン(0.25L)で洗浄し、乾燥して(NaSO)、真空中で濃縮して表題の化合物を白色固体として得た(45.45g)。
【0485】
中間体37
【0486】
【化99】
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【0487】
(S)−4−(2−ブロモ−4−カルバモイル−フェニル)−6−メチル−2−チオキソ−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−カルボン酸メチルエステル
中間体36(93.8g、0.18モル)をTHF(1L)に溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール(57.5g、0.35モル、2.0当量)を滴下して、ガスの放散が止まるまでRTで攪拌させた。次いで、アンモニア水溶液(33%,330mL)を滴下し、内部温度が10℃(最初の添加の際に観察された発熱)を超えないことを保証した。その反応物をRTで2時間撹拌させ、次いでブラインを添加して、層を分離させた。その有機相を、1MのHCl水溶液(2×)で洗浄し、酸性の層をさらにEtOAcを用いて抽出した。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、濾過して、真空中で濃縮して、表題の化合物を無色の発泡体として得た(87.3g)。
LCMS(方法2):Rt3.44分、m/z528,530[M+H]
H NMR(300MHz,DMSO):δ10.12(1H,d,J=2.6Hz)、8.12(1H,s)、8.11(1H,d,J=1.7Hz)、7.96(1H,dd,J=8.1,1.7Hz)、7.88−7.77(2H,m)、7.75−7.63(3H,m)、7.54(1H,s)、5.78(1H,s)、3.54(3H,s)、2.07(3H,s)。
【0488】
中間体38
【0489】
【化100】
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【0490】
(S)−4−(2−ブロモ−4−シアノフェニル)−6−メチル−2−チオキソ−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボン酸メチルエステル
中間体37(87.3g、0.165モル)を、DMF(400mL)に溶解し、氷浴中で0〜5℃に冷却した。次いで、オキシ塩化リン(62.0g、37.0mL、2.5当量)を滴下して、内部の温度が10℃を超えないことを確実にした。一旦添加が完了すれば、黄色い溶液を0〜5℃で15分間撹拌し、次いで固体の2MのNaCOおよび氷の混合物に注いだ。形成された黄色い沈殿物およびスラリーを1時間熟成させ、次いで固体を濾過し、水で洗浄して、真空オーブン中で、P上で40〜45℃で乾燥させた。得られた生成物のNMR分析によってやはり、残留する出発材料が示され、そのため反応をさらに20mLのオキシ塩化リンを用いて再度繰り返した。得られた固体のNMRによって、この生成物にPOClの付加があることが示された。したがって、その固体を無水EtOH(1000mL)中に溶解し、その懸濁物を温めて溶解を補助した。次いで、飽和NaHCO水溶液(250mL)を添加し、その混合物を40℃に加熱して、2時間撹拌させた。次いで、得られた混合物を水(500mL)に注ぎ、得られた白色固体を濾過して除き、水で洗浄して、風乾して、表題の化合物を得た(77.5g)。
LCMS(方法2):Rt3.94分、m/z510,512[M+H]
H NMR(300MHz,DMSO):δ10.18(1H,d,J=2.7Hz)、8.24(1H,d,J=1.5Hz)、7.96(1H,dd,J=8.0,1.6Hz)、7.89−7.76(3H,m)、7.74−7.64(2H,m)、5.8(1H,s)、3.53(3H,s)、2.06(3H,s)。
【0491】
(S)−5−(2−ブロモ−4−シアノフェニル)−7−メチル−3−オキソ−8−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2,3,5,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
(中間体4b)
中間体38(49.8g、98mmol)をDCM(830mL)中に溶解し、2,6−ルチジン(32.4mL、278mmol、2.85当量)を添加して、その溶液を2℃に冷却した。次いで、撹拌しながら、トリホスゲン(9.17g、30.9mmol、0.32当量)を3分間にわたって緩徐に添加した。5分後、その反応物をRTに温めて、25分間撹拌した。その反応物を8℃に冷却し、次いでその溶液をカニューレによって、ヒドラジン溶液(THF中に1M,278mL)およびMeCN(250mL)の冷却(7℃)混合物へ移した。その反応物を7℃でさらに10分間撹拌し、次いでRTまで温めさせた。2.25時間後、その反応混合物を水で、次いで50%飽和ブラインで洗浄し、有機相を乾燥して(NaSO)、濾過して、真空中で濃縮した。その得られた粘性物質をトルエンと共沸して、EtO(200mL)でトリチュレートして固体を得て、これを濾過して、EtOで洗浄して、表題の化合物をクリーム色の固体として得た(31.75g)。
LCMS(方法5):Rt3.51分、m/z534,536[M+H]
H NMR(300MHz、CDCl):δ8.36(1H,s)、7.88(1H,d,J=1.5Hz)、7.83−7.79(1H,m)、7.73(1H,t,J=8.0Hz)、7.65−7.60(2H,m)、7.59−7.50(2H,m)、6.39(1H,d,J=1.0Hz)、3.62(3H,s)、2.25(3H,d,J=1.0Hz)。
【0492】
キラル純度は、Chiralpak ICキラルHPLCカラム(5μmの粒径,5%のMeOH/DCM,流速5mL/分)で分析して、Rt=5.83分を得た(100%ee)。ラセミ体サンプル(中間体4)では、それぞれ3.58分および5.85分という第一および第二の溶出する鏡像異性体についてのRtを得た。
【0493】
以下の化合物は、所望のIRA−458樹脂を調製するために適切な酸を利用する、実施例42について用いたのと類似の方法を用いて実施例49から調製して、所望の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た。
【実施例128】
【0494】
【表95】
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【実施例129】
【0495】
【表96】
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(続く)
【実施例130】
【0496】
【表97】
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【0497】
以下の化合物(実施例131および132)は、実施例47から調製し、そして実施例133は、所望のIRA−458樹脂を調製するために適切な酸を利用する、実施例42について用いたのと類似の方法を用いて、実施例48から調製して、所望の化合物を白色の電気的に安定な固体として得た。
【実施例131】
【0498】
【表98】
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【実施例132】
【0499】
【表99】
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(続く)
【実施例133】
【0500】
【表100】
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【0501】
生物学的アッセイ
本発明の化合物を、ヒト好中球エラスターゼ(HNE)酵素活性アッセイで力価について試験した。
【0502】
HNE酵素アッセイ
アッセイは、100μLという総アッセイ容積で、96ウェルプレート中で行った。エラスターゼ酵素(ヒト白血球エラスターゼ,SigmaE8140)の最終濃度は、0.00072U/mLであった。ペプチド基質(MeOSuc−Ala−Ala−Pro−Val−AMC,Calbiochem #324740)は100μΜの最終濃度で用いた。DMSOの最終濃度は、アッセイ緩衝液(0.05MのTris.HCl、0.1MのNaCl、0.1MのCaCl、0.0005%のbrij−35,pH7.5)中で1%であった。酵素反応は、酵素の添加によって開始して、25℃で30分間インキュベートした。インキュベーション後、その反応を、50μg/ウェルの最終濃度でダイズトリプシンインヒビター(SigmaT9003)の添加によって停止した。蛍光は、380nmの励起および460nmの発光波長を用いて、Molecular Devices蛍光プレートリーダーを用いて測定した。
【0503】
各々の化合物に対する用量反応を行い、各々の実験における化合物の効果は、コントロールの酵素蛍光の阻害パーセンテージとして表した。用量反応曲線をプロットして、化合物の力価(IC50)を決定した。化合物は少なくとも2つの別の実験で試験した。本発明の代表である、試験した実施例についてのIC50を以下の表に示す。
【0504】
【表101】
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【0505】
上の表では、HNE酵素阻害(IC50値)を、以下の通り示す:>500nM「+」;100〜500nM「++」;20〜100nM「+++」;<20nM「++++」。