特許第6391104号(P6391104)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6391104OFDMAのPS−Poll送信のためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6391104
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】OFDMAのPS−Poll送信のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20180910BHJP
   H04W 72/14 20090101ALI20180910BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20180910BHJP
【FI】
   H04W72/04 132
   H04W72/14
   H04W84/12
【請求項の数】13
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2016-541796(P2016-541796)
(86)(22)【出願日】2014年9月15日
(65)【公表番号】特表2016-530837(P2016-530837A)
(43)【公表日】2016年9月29日
(86)【国際出願番号】CN2014086471
(87)【国際公開番号】WO2015035945
(87)【国際公開日】20150319
【審査請求日】2016年4月22日
(31)【優先権主張番号】61/877,726
(32)【優先日】2013年9月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/478,756
(32)【優先日】2014年9月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】ツィガン・ロン
(72)【発明者】
【氏名】ヨンフン・クウォン
(72)【発明者】
【氏名】ユンソン・ヤン
【審査官】 石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−124159(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0154418(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0229963(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0047386(US,A1)
【文献】 Minyoung Park,Specification framework for TGah,IEEE 802.11-11/1137r15,インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/11/11-11-1137-15-00ah-specification-framework-for-tgah.docx>,2013年 5月15日
【文献】 Minyoung Park et al.,RAW slot assignment,IEEE 802.11-12/1321r0,インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/12/11-12-1321-00-00ah-raw-slot-assignment.pptx>,2012年11月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスシステムにおいて通信するための方法であって、
ステーションにより、ページングビットマップを含むトリガフレーム、およびパケットを送信するための周波数チャネルのプールの位置を示すリソース割振り情報を受信するステップと、
前記ステーションにより、前記ページングビットマップに従って前記ステーションが前記パケットを送信することを許可されるかどうかを判定するステップと、
前記ステーションが前記パケットを送信することを許可されるとき、
前記ステーションにより、前記ステーションの識別子に従って前記プール内の周波数チャネルの位置を決定するステップと、
前記ステーションにより、前記周波数チャネルの前記位置において前記パケットを送信するステップとを含み、
前記ステーションが前記パケットを送信することを許可される場合、前記ページングビットマップに示された複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションの数に従って、前記プールのサイズが決定される、方法。
【請求項2】
前記トリガフレームがタイミング情報も備え、前記プール内の前記周波数チャネルの前記位置を決定するステップが、前記タイミング情報に従う、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記周波数チャネルの前記位置が、
location=(Astation+time_info) modulo N
と表すことが可能であり、locationが前記周波数チャネルの前記位置であり、Astationが前記ステーションの前記識別子であり、time_infoが前記タイミング情報であり、Nが前記プール内の周波数チャネルの数である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記トリガフレームがタイミング情報も備え、前記周波数チャネルの前記位置が、
location=(OneOrderstation+time_info) modulo N
と表すことが可能であり、locationが前記周波数チャネルの前記位置であり、OneOrderstationが前記ページングビットマップ内で示された前記ステーションに対応するビットの位置から導出された前記ステーションの第2の短縮識別子であり、time_infoが前記タイミング情報であり、Nが前記プール内の周波数チャネルの数である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記周波数チャネルの前記位置が、
location=OneOrderstation modulo N
と表すことが可能であり、locationが前記周波数チャネルの前記位置であり、OneOrderstationが前記ページングビットマップ内で示された前記ステーションに対応するビットの位置から導出された前記ステーションの第3の短縮識別子であり、Nが前記プール内の周波数チャネルの数である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記周波数チャネルの前記位置が、
location=Astation modulo N
と表すことが可能であり、locationが前記周波数チャネルの前記位置であり、Astationが前記ステーションの前記識別子であり、Nが前記プール内の周波数チャネルの数である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ワイヤレスシステムにおいて通信するための方法であって、
アクセスポイントにより、ページングビットマップを含むトリガフレーム、およびパケットを送信するための周波数チャネルのプールの位置を示すリソース割振り情報を送信するステップと、
前記アクセスポイントにより、前記ページングビットマップに従って複数の潜在的な送信ステーションを決定するステップと、
前記アクセスポイントにより、前記複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションの識別子に従って、前記プール内の周波数チャネルの複数の位置を決定するステップと、
前記アクセスポイントにより、周波数チャネルの前記複数の位置で少なくとも1つのパケットを受信するステップとを含み、
前記ステーションが前記パケットを送信することを許可される場合、前記複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションの数に従って、前記プールのサイズが決定される、方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのパケットの各々が、前記複数の潜在的な送信ステーションの中の前記ステーションのうちの1つの短縮識別子を備える、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記短縮識別子が、前記ページングビットマップ内の前記複数の潜在的な送信ステーションの中の前記ステーションに対応するビットの位置を備える、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記トリガフレームがタイミング情報も備え、周波数チャネルの前記複数の位置が、前記タイミング情報に従って決定される、請求項からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ステーションであって、
ページングビットマップを含むトリガフレーム、およびパケットを送信するための周波数チャネルのプールの位置を示すリソース割振り情報を受信するように構成された受信機と、
前記受信機に動作可能に結合されたプロセッサであって、前記ページングビットマップに従って前記ステーションが前記パケットを送信することを許可されるかどうかを判定し、前記ステーションが前記パケットを送信することを許可されるとき、前記ステーションの識別子に従って前記プール内の周波数チャネルの位置を決定するように構成された、プロセッサと、
前記プロセッサに動作可能に結合された送信機であって、前記ステーションが前記パケットを送信することを許可されるとき、前記周波数チャネルの前記位置において前記パケットを送信するように構成された、送信機とを備え
前記ステーションが前記パケットを送信することを許可される場合、前記ページングビットマップに示された複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションの数に従って、前記プールのサイズが決定される、ステーション。
【請求項12】
前記パケットが前記ステーションの短縮識別子を備え、前記短縮識別子が、前記ページングビットマップに示された複数の潜在的な送信ステーションの中の前記ステーションに対応するビットの位置を備える、請求項11に記載のステーション。
【請求項13】
アクセスポイントであって、
ページングビットマップを含むトリガフレーム、およびパケットを送信するための周波数チャネルのプールの位置を示すリソース割振り情報を送信するように構成された送信機と、
前記送信機に動作可能に結合されたプロセッサであって、前記ページングビットマップに従って複数の潜在的な送信ステーションを特定し、前記複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションの識別子に従って、前記プール内の周波数チャネルの複数の位置を決定するように構成された、プロセッサと、
前記プロセッサに動作可能に結合された受信機であって、周波数チャネルの前記複数の位置で少なくとも1つのパケットを受信するように構成された、受信機とを備え
前記ステーションが前記パケットを送信することを許可される場合、前記複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションの数に従って、前記プールのサイズが決定される、アクセスポイント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「System and Method for OFDMA PS−Poll Transmission」と題する、2014年9月5日に出願された米国非仮出願第14/478,756号の利益、および「System and Method for OFDMA PS−Poll Transmission」と題する、2013年9月13日に出願された米国仮出願第61/877,726号の利益を主張し、それらの出願の両方とも参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、デジタル通信に関し、特定の実施形態では、直交周波数分割多元接続(OFDMA)のPS−poll送信に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用するデバイスの数は、劇的な増加を見せ続けている。WLANにより、ユーザが有線接続にテザリングせずに高速サービスに接続することが可能になる。WLANは、IEEE802.11シリーズの技術標準に基づくワイヤレス通信システムである。通常、WLANを使用するデバイスの数が増加するにつれて、WLAN内のデバイス(たとえば、アクセスポイント(AP)およびステーション(STA))の密度も増大する。特に、当初のWLANは、(通常、通信コントローラ、コントローラなどとも呼ばれる)APおよび(通常、ユーザ、加入者、端末などとも呼ばれる)ステーションの低密度を想定して設計されたので、APおよびステーションの高密度により、WLANがより効率的ではなくなる傾向がある。非効率の一例として、現在使用されている拡張分散チャネルアクセス(EDCA)ベースの媒体アクセス制御(MAC)方式は、一般に、APおよびステーションの密度が高い環境では効率的に動作しない。
【0004】
802.11axとも呼ばれる「高効率WLAN(HEW)」という名称の新しく結成されたIEEE802.11研究グループは、とりわけ、高密度環境内のシステム性能を向上させることを研究するために結成された。
【発明の概要】
【0005】
本開示の例示的な実施形態は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)のPS−poll送信のためのシステムおよび方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の例示的な実施形態によれば、ワイヤレスシステムにおいて通信するための方法が提供される。方法は、ステーションにより、ページングビットマップを含むトリガフレーム、およびパケットを送信するためのリソースプールの位置を示すリソース割振り情報を受信することと、ステーションにより、ページングビットマップに従ってステーションがパケットを送信することを許可されるかどうかを判定することとを含む。ステーションがパケットを送信することを許可される場合、方法はまた、ステーションにより、ステーションの識別子に従ってリソースプール内のネットワークリソースの位置を決定することと、ステーションにより、ネットワークリソースの位置においてパケットを送信することとを含む。
【0007】
本開示の例示的な実施形態によれば、ワイヤレスシステムにおいて通信するための方法が提供される。方法は、アクセスポイントにより、ページングビットマップを含むトリガフレーム、およびパケットを送信するためのリソースプールの位置を示すリソース割振り情報を送信することと、アクセスポイントにより、ページングビットマップに従って複数の潜在的な送信ステーションを特定することとを含む。方法はまた、アクセスポイントにより、複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションの識別子に従って、リソースプール内のネットワークリソースの複数の位置を決定することと、アクセスポイントにより、ネットワークリソースの複数の位置で少なくとも1つのパケットを受信することとを含む。
【0008】
本開示の例示的な実施形態によれば、ステーションが提供される。ステーションは、受信機と、受信機に動作可能に結合されたプロセッサと、プロセッサに動作可能に結合された送信機とを含む。受信機は、ページングビットマップを含むトリガフレーム、およびパケットを送信するためのリソースプールの位置を示すリソース割振り情報を受信する。プロセッサは、ページングビットマップに従ってステーションがパケットを送信することを許可されるかどうかを判定し、ステーションがパケットを送信することを許可されるとき、ステーションの識別子に従ってリソースプール内のネットワークリソースの位置を決定する。送信機は、ステーションがパケットを送信することを許可されるとき、ネットワークリソースの位置においてパケットを送信する。
【0009】
本開示の例示的な実施形態によれば、アクセスポイントが提供される。アクセスポイントは、送信機と、送信機に動作可能に結合されたプロセッサと、プロセッサに動作可能に結合された受信機とを含む。送信機は、ページングビットマップを含むトリガフレーム、およびパケットを送信するためのリソースプールの位置を示すリソース割振り情報を送信する。プロセッサは、ページングビットマップに従って複数の潜在的な送信ステーションを特定し、複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションの識別子に従って、リソースプール内のネットワークリソースの複数の位置を決定する。受信機は、ネットワークリソースの複数の位置で少なくとも1つのパケットを受信する。
【0010】
一実施形態の一利点は、その中で応答メッセージを送信するべきネットワークリソースを知ると、ネットワークリソースに対する競合を緩和し、全体的なシステム通信効率を改善する助けになることである。
【0011】
一実施形態のさらなる利点は、その中で応答メッセージを送信するべきネットワークリソースの割当てをランダム化するための技法が、送信の衝突を低減する助けになり、全体的なシステム通信効率を改善する助けにもなることである。
【0012】
本発明およびその利点をより完全に理解するために、ここで、添付図面と併用される以下の説明に対する参照が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本明細書に記載される例示的な実施形態による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。
図2】本明細書に記載される例示的な実施形態による、例示的なチャネルアクセスタイミングの図である。
図3】本明細書に記載される例示的な実施形態による、APが複数のステーションのサブセットにダウンリンクデータを送信するときの、APと複数のステーションとの間の例示的な伝送の伝送図である。
図4a】本明細書に記載される例示的な実施形態による、APがOFDMAおよび識別子情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、APにおいて行われる例示的な動作の流れ図である。
図4b】本明細書に記載される例示的な実施形態による、ステーションがOFDMAおよび識別子情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーションにおいて行われる例示的な動作の流れ図である。
図5】本明細書に記載される例示的な実施形態による、ステーションの識別子を使用してネットワークリソースの位置を導出するOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPおよび2つのステーションについての例示的な時間周波数図である。
図6a】本明細書に記載される例示的な実施形態による、APがOFDMAならびに識別子情報およびタイミング情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、APにおいて行われる例示的な動作の流れ図である。
図6b】本明細書に記載される例示的な実施形態による、ステーションがOFDMAならびに識別子情報およびタイミング情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーションにおいて行われる例示的な動作の流れ図である。
図7】本明細書に記載される例示的な実施形態による、ステーションの識別子およびタイミング情報を使用してネットワークリソースの位置を導出するOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPおよび2つのステーションについての例示的な時間周波数図である。
図8】本明細書に記載される例示的な実施形態による、短縮ステーション識別情報がステーションによって送信されたPS−Pollに含まれる、APとステーションとの間の例示的なメッセージ交換図である。
図9a】本明細書に記載される例示的な実施形態による、APが短縮ステーション識別子を使用して衝突後の復元を容易にすることを助けるPS−Poll送信に関与するときに、APにおいて行われる例示的な動作の流れ図である。
図9b】本明細書に記載される例示的な実施形態による、ステーションが短縮ステーション識別子を使用して衝突後の復元を容易にすることを助けるPS−Poll送信に関与するときに、ステーションにおいて行われる例示的な動作の流れ図である。
図10a】本明細書に記載される例示的な実施形態による、APが短縮ステーション識別情報およびタイミング情報とともにOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するときに、APにおいて行われる例示的な動作の流れ図である。
図10b】本明細書に記載される例示的な実施形態による、ステーションが短縮ステーション識別情報およびタイミング情報とともにOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーションにおいて行われる例示的な動作の流れ図である。
図11】本明細書に記載される例示的な実施形態による、短縮ステーション識別情報およびタイミング情報を使用してネットワークリソースの位置を導出するOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPおよび2つのステーションについての例示的な時間周波数図である。
図12】本明細書に記載される例示的な実施形態による、たとえば、本明細書に記載されるデバイスおよび方法を実装するために使用され得る、例示的なコンピューティングプラットフォームを示す図である。
図13】本明細書に記載される例示的な実施形態による、例示的な第1の通信デバイスを示す図である。
図14】本明細書に記載される例示的な実施形態による、例示的な第2の通信デバイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
現在の例示的な実施形態の動作およびそれらの構造が下記で詳細に説明される。しかしながら、本開示は、多種多様の具体的なコンテキストにおいて具現化され得る多くの適用可能な発明性のある概念を提供することを諒解されたい。説明される具体的な実施形態は、本開示の具体的な構造および本開示を動作させる方法の例示にすぎず、本開示の範囲を限定しない。
【0015】
本開示は、具体的なコンテキスト内の例示的な実施形態、すなわち、応答メッセージを使用して送信を受信するための準備ができていることを示す通信システムに関して記載される。本開示は、応答メッセージを使用して送信を受信するための準備ができていることを示す、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、IEEE802.11、および同様の技術標準に準拠する通信システムなどの標準準拠の通信システム、ならびに非標準準拠の通信システムに適用される場合がある。
【0016】
図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、ステーションから発生する通信を受信し、次いで通信をそれらの対象の宛先に転送すること、またはステーション宛ての通信を受信し、次いで通信をそれらの対象ステーションに転送することによって、ステーション(STA)110〜116などの1つまたは複数のステーションにサービスするアクセスポイント(AP)105を含む。AP105を介する通信に加えて、いくつかのステーションは、互いに直接通信することができる。例示的な例として、ステーション116は、ステーション118に直接送信することができる。
【0017】
ステーションへの送信および/またはステーションからの送信は、共有ワイヤレスチャネル上で発生する。WLANは、キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)を利用し、CSMA/CAでは、送信することを望むステーションは、送信することが可能になる前に、ワイヤレスチャネルへのアクセスを求めて競合する必要がある。ステーションは、ネットワーク割振りベクトル(NAV)を使用して、ワイヤレスチャネルへのアクセスを求めて競合する場合がある。NAVは、ワイヤレスチャネルがビジーであることを表すために第1の値に設定され、ワイヤレスチャネルがアイドルであることを表すために第2の値に設定される場合がある。NAVは、他のステーションおよび/またはAPからの送信の物理的なキャリア検知および/または受信に従って、ステーションによって設定される場合がある。したがって、ワイヤレスチャネルへのアクセスを求めて競合することは、ステーションがかなりの時間量を消費することを必要とする可能性があり、それにより、ワイヤレスチャネルの稼働率および全体的な効率を低減する。さらに、ワイヤレスチャネルへのアクセスを求めて競合することは、アクセスを求めて競合するステーションの数が増加するにつれて、不可能ではないにしても困難になる可能性がある。
【0018】
図2は、例示的なチャネルアクセスタイミングの図200を示す。第1のトレース205は第1のステーション(STA1)についてのチャネルアクセスを表し、第2のトレース207は第2のステーション(STA2)についてのチャネルアクセスを表し、第3のトレース209は第3のステーション(STA3)についてのチャネルアクセスを表す。ショートフレーム間スペース(SIFS)は、16マイクロ秒の継続時間を有し、ポイント協調機能(PCF)フレーム間スペース(PIFS)は、25マイクロ秒の継続時間を有するが、DIFSは、SIFSまたはPIFSのいずれよりも長く続く場合がある。バックオフ期間は、ランダムな継続時間であり得る。したがって、AP/ネットワークの発見を実行するように試みる多数のステーションが存在するとき、アクティブスキャンは最良の解決策を提供しない可能性がある。
【0019】
セルラー通信システム、たとえば3GPP LTE準拠の通信システムでは、OFDMAは、高密度環境においてロバストな性能を実現することができるように示されている。OFDMAは、通信システム帯域幅の様々な部分上の様々なユーザからのトラフィックを搬送することによって、同時に複数のユーザをサポートする能力を有する。一般には、OFDMAは、特に個々のユーザからのデータトラフィックが低いとき、より効率的に多数のユーザをサポートすることができる。具体的には、OFDMAは、あるユーザからのトラフィックが通信システム帯域幅の全体を満たすことができない場合、他のユーザからの送信を搬送するために未使用の帯域幅を利用することによって、周波数リソースの浪費を回避することができる。通信システム帯域幅が広くなり続けるにつれて、未使用の帯域幅を利用する能力は非常に重要になる可能性がある。
【0020】
IEEE802.11では、APはビーコンフレームを周期的に送信する。ビーコンフレームは、通常、BSSのアクセスパラメータ、および複数のステーションのうちのどのステーションがAPによってサービスされており、APがデータをバッファリングしているかの指示を含むトラフィック指示マップ(TIM)情報要素(IE)を含む。TIM IEは、TIMメッセージ、または単にTIMと呼ばれる場合もある。省電力モードにあり、そのような指示を監視するために事前登録された時間に間欠的に目覚めるステーション用のデータをAPがバッファリングしていること指示するプロセスは、ページングプロセスとしても知られる。一例として、TIMはビットマップを含む場合があり、複数のステーションの各ステーションがビットとして表され、特定のビットの値は、特定のビットによって表されるステーションについてのデータをAPがバッファリングしているかどうかを示す。ビットマップの各ビットは、送信インジケータと呼ばれる場合がある。TIMを受信した後、APがステーションについてのデータをバッファリングしているとステーションが判断した場合、ステーションは、APに省電力ポール(PS−poll)を送信して、ステーションが目覚め、バッファリングされたデータのうちの少なくともいくつかを受信する準備ができていることをAPに示すことができる。PS−pollを受信した後、APは、直ちにステーションにダウンリンク(DL)データフレームを送るか、またはダウンリンクデータを送信する準備ができていない場合、確認応答フレーム(もしくは単に確認応答)を送る。確認応答を送った後、APはすぐにダウンリンクデータを送る。本明細書に提示される説明は、TIM、TIMマップ、およびTIMビットマップに注目しているが、本明細書に提示される例示的な実施形態は、他の形態のページング情報を用いて動作可能である。一般に、そのような他の形態のページング情報は、ページング情報、ページングマップ、ページングビットマップなどと呼ばれる場合がある。ページングビットマップは、ことによるとページングされているステーションに対応する複数のビットを含む場合があり、ビットの値は、ビットに関連付けられたステーションがページングされているか否かを示す。TIMビットマップは、ページングビットマップの一例であり得
る。
【0021】
図3は、APが複数のステーションのサブセットにダウンリンクデータを送信するときの、APと複数のステーションとの間の例示的な伝送の伝送図300である。伝送図300は、前に説明されたAPと複数のステーションとの間の伝送を示す。第1の時刻に、APは、どのステーションのデータをAPがバッファリングしているかの指示を含むTIM305を含んでいるビーコンフレームを送信する。ステーションがTIM305を受信し復号すると、APがそのためにデータをバッファリングしていると示されたステーションは、ポーリング期間中にPS−poll310およびPS−poll315などのPS−pollを送信することができる。対応するステーションがステーションに向けられた送信を聴取するときの(聴取領域312および聴取領域317などの、点線領域として示された)聴取領域も図3に示される。
【0022】
APがPS−pollを受信すると、APは、受信されたPS−pollごとに確認応答を送信することによって、PS−pollの受信を確認応答することができる。一例として、APは、PS−poll310に対する確認応答314、およびPS−poll315に対する確認応答319を送信することができる。APが送信する各確認応答は、APがステーションに送信しようとするダウンリンクデータのタイミング情報(たとえば、開始時間および/または長さ)をさらに含む場合があり、それに基づいてステーションは、確認応答を受信した後、ステーションに向けられたダウンリンクデータの開始時間まで、省電力動作モードに入ることを決定することができる。しかしながら、このようにして、ステーションのうちのいくつかはAPがデータタイミングを決定しなければならない時刻までそれらのPS−pollを送信していない場合があるので、APは、それらのそれぞれのPS−pollを送信しようとするすべてのステーションを知ることなしに、特定のステーションのためのデータタイミングを決定しなければならない場合がある。結果として、データタイミングの決定は、一般に、PS−pollを送信しようとするすべてのステーションのフルインテリジェンスに基づかず、したがって最も効率的または公平な決定ではない可能性がある。ポーリング期間が過ぎると、APは、PS−pollを送信したステーションへのダウンリンクデータの送信を開始することができる。ステーションは、ダウンリンクデータの受信を確認応答することもできる。
【0023】
現在のWLANでは、TIMベースの技法は、ステーションのための省電力を実現するために使用される。TIMベースの技法では、ステーションは、1つまたは複数のビーコン間隔で目覚め、APからのビーコン内で送信されたTIMを聴取する。TIMは、各ビットがビットに対応するステーション用のバッファリングされたパケットの存在または不在を表すビットマップを含む。一例として、ステーションに関連付けられたビットが1に等しい場合、ステーション用のバッファリングされたパケットがAPに存在し、ビットが0に等しい場合、ステーション用のバッファリングされたパケットがAPに存在しない。ステーション用のバッファリングされたパケットが存在する場合、ステーションは、目を覚ましたままで、省電力ポール(PS−Poll)フレームをAPに送信して、ステーションがバッファリングされたパケットを受信する準備ができていることをAPに示すべきである。複数のステーションによって送信されるPS−Pollフレームは、EDCA規則に従う必要があり、時分割多元接続(TDMA)方式で送られなければならない。PS−Pollを受信すると、APは、バッファリングされたパケットをステーションに送るか、またはステーションに確認応答を送り、後でバッファリングされたパケットを送るかのいずれかを行うことができる。例示的な実施形態によれば、PS−Pollフレームは短いので、OFDMAを使用して複数のステーションからPS−Pollフレームを送信することは有益である。
【0024】
OFDMAを使用してOFDMAフレームを送信するために、アップリンク(UL)上で送信する複数のステーション用のネットワークリソースの割振り(たとえば、周波数の割振り)を決定することが必要であり得る。3GPP LTE通信システムでは、UL送信用のリソース割振りは、発展型ノードB(eNB)によってスケジュールされ、リソース割振りに関係する情報は、ダウンリンク(DL)制御チャネルを介してeNBからユーザ機器(UE)に送信される。この手順は、リソース割振りをスケジュールする前に、UEのデータを送る意図、ならびにデータのサイズをeNBが知ることを必要とする。しかし、PS−Poll送信の場合、APは、一般に、どのステーションがPS−Pollフレームを送信しようとしているかに関する知識をもたず、したがって、APは、通常、1に等しいTIM内の対応するビットを有するステーションごとに、UL上で送信されるPS−Pollフレーム用のリソース割振りを実行することができない。
【0025】
例示的な実施形態によれば、ステーションは目覚め、APによって送信されたビーコンを聴取する。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびにPS−Poll送信に使用されるべきネットワークリソースのリソースプールの位置を示す情報を含む。代替として、ビーコンは、PS−Poll送信に使用されるべき1つ(または複数)の指定されたリソースプールの指示を含む。本明細書に提示される説明は、ビーコンおよびビーコンフレームに注目しているが、提示される例示的な実施形態は、PS−Pollの送信をトリガするために使用され得る他のタイプのフレームを用いて動作可能である。一般に、そのようなフレームは、トリガフレームと呼ばれる場合がある。
【0026】
例示的な実施形態によれば、TIMビットマップ内のその対応するビットが1であるとステーションが判定した場合、ステーションは、その識別子、たとえば、そのMACアドレス、関連識別子(AID)などを使用して、PS−Poll送信に使用されるべきそのネットワークリソースの位置を導出する。ステーションは、ネットワークリソースの導出された位置を使用して、そのPS−Pollを送信することができる。ステーションとAPの両方は、ステーションの識別子(たとえば、MACアドレス、AIDなど)に関する共通知識を有するので、両方は、PS−Pollを送信および/または受信するべき場所を知っている。ステーションがPS−Poll内でその識別子を送信する必要はないので、通信オーバーヘッドを低減することができる。
【0027】
図4aは、OFDMAおよび識別子情報を使用してPS−Poll送信に関与するAPにおいて行われる例示的な動作400の流れ図を示す。動作400は、APがOFDMAおよび識別子情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、AP105などのAPにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0028】
動作400は、APがビーコンを送信すること(ブロック405)から始まる場合がある。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。APは、TIMビットマップに従ってULリソースプール内でPS−Pollを受信することができる(ブロック410)。APは、TIMビットマップおよびTIMビットマップを受信したステーションに基づいて、0個以上のPS−Pollを受信することができる。APによって受信されたPS−Pollは、ステーションの識別子から導出されたネットワークリソースの位置にある。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
istation=Astation modulo N
と表される場合があり、ここで、istationはステーションがそのPS−Pollフレームを送信するためのリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)のインデックスであり、Astationはステーションの識別子(たとえば、MACアドレス、AIDなど)であり、Nはリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)の数である。
【0029】
図4bはOFDMAおよび識別子情報を使用してPS−Poll送信に関与するステーションにおいて行われる例示的な動作450の流れ図を示す。動作450は、ステーションがOFDMAおよび識別子情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーション110〜118などのステーションにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0030】
動作450は、ステーションが目覚めること(ブロック455)から始まる場合がある。例示的な例として、ステーションは、スリープ状態または低電力状態から目覚める場合がある。ステーションは、APによって送信されたビーコンを受信することができる(ブロック460)。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。ステーションは、APがステーションのためにバッファリングされたデータパケットを有しているかどうかを判定するために、検査を実行することができる(ブロック465)。前に説明されたように、ステーションは、ステーションに関連付けられたTIMビットマップ内のビットの状態を検査して、APがステーションに向けられたデータパケットをバッファリングしているかどうかを判定することができる。APがステーション向けのデータパケットをバッファリングしている場合、ステーションは、その識別子に従ってULリソースプール内のULリソースの位置を導出することができる(ブロック470)。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
istation=Astation modulo N
と表される場合がある。ステーションは、位置決めされたULリソース内でPS−Pollを送信することができる(ブロック475)。
【0031】
例示的な実施形態によれば、ネットワークリソースの数Nは固定であり得る。
【0032】
別の例示的な実施形態によれば、ネットワークリソースの数Nは、動的に調整することができる。例示的な例として、ネットワークリソースの数Nは、TIMを使用してページングされているステーションの数に基づいて、動的に調整することができる。一例として、TIMベースのページングに関与する16個のステーションが存在することを示す、TIMビットマップが16ビット長である状況を考える。それらの16個のステーションから、APは、7個のステーション向けのデータパケットをバッファリングしている。ネットワークリソースの数Nは、ステーションの各々のための十分なリソースが存在することを保証するために、7に動的に調整することができる。同様に、APが12個のステーション向けのデータパケットをバッファリングしている場合、ネットワークリソースの数Nは、12に動的に調整することができる。代替として、ネットワークリソースの数Nは、バッファリングされたデータパケットを有するステーションの数の関数になるように動的に調整することができる。一例として、Nは、バッファリングされたデータパケットを有するステーションの数のスケーリング係数倍であり得るし、スケーリング係数は1より小さい数である。
【0033】
ネットワークリソースの数が動的に調整されるときのシナリオでは、TIMビットマップを受信するステーションは、TIMビットマップを調査することによってネットワークリソースの数を特定することが可能であり得る。例示的な例として、APが7個のステーション向けのデータパケットをバッファリングしていることをTIMビットマップが示す場合、ステーションは、ネットワークリソースの数が7であると判断し、そのPS−Pollの送信用のネットワークリソースを位置決めする際にその数を使用することができる。別の例示的な例として、ネットワークリソースの数がTIMビットマップの関数であり、APが8個のステーション向けのデータパケットをバッファリングしていることをTIMビットマップが示す場合、ステーションは、ネットワークリソースの数がスケーリング係数の8倍であると判断し、そのPS−Pollの送信用のネットワークリソースを位置決めする際にその数を使用することができる。
【0034】
図5は、ステーションの識別子を使用してネットワークリソースの位置を導出するOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPおよび2つのステーションについての例示的な時間周波数図を示す。第1の時間周波数図500はAPによって行われる送信を表示し、第2の時間周波数図505は第1のステーション(STA1)によって行われる送信を表示し、第3の時間周波数図510は第2のステーション(STA2)によって行われる送信を表示する。APはビーコン515を送信する。説明の目的で、第1のステーション(STA1)用の識別子(すなわち、Astation)が20であり、リソースプールが最大8個のネットワークリソース(すなわち、N=8)を有する状況を考える。次いで、上記の例示的な式を使用すると、istation=20 modulo 8=4である。したがって、第1のステーションは、(ブロック520として示された)ネットワークリソース#4においてそのPS−Pollを送信することができる。同様に、第2のステーション(STA2)用の識別子が16である場合、istation=16 modulo 8=0である。したがって、第2のステーションは、(ブロック525として示された)ネットワークリソース#0においてそのPS−Pollを送信することができる。
【0035】
例示的な実施形態によれば、ステーションは目覚め、APによって送信されたビーコンを聴取する。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびにPS−Poll送信に使用されるべきネットワークリソースのリソースプール内の位置を示す情報を含む。代替として、ビーコンは、PS−Poll送信に使用されるべき1つ(または複数)の指定されたリソースプールの指示を含む。ビーコンは、タイムスタンプまたはタイムスタンプ情報も含む。本明細書に提示される説明は、ビーコンおよびビーコンフレームに注目しているが、提示される例示的な実施形態は、PS−Pollの送信をトリガするために使用され得る他のタイプのフレームを用いて動作可能である。一般に、そのようなフレームは、トリガフレームと呼ばれる場合がある。
【0036】
例示的な実施形態によれば、TIMビットマップ内のその対応するビットが1であるとステーションが判断した場合、ステーションは、その識別子、たとえば、そのMACアドレス、関連識別子(AID)など、およびビーコンのタイミング情報、たとえば、タイムスタンプを使用して、PS−Poll送信に使用されるべきそのネットワークリソースの位置を導出する。タイミング情報を含めると、時間とともにPS−Poll送信の位置をランダム化する助けになり、ステーションが時間とともに観測するか、または発生させる干渉をランダム化することができ、通信システムの堅牢性を向上させる助けになる。ステーションは、ネットワークリソースの導出された位置を使用して、そのPS−Pollを送信することができる。ステーションとAPの両方は、ステーションの識別子(たとえば、MACアドレス、AIDなど)およびタイミング情報に関する共通知識を有するので、両方は、PS−Pollを送信および/または受信するべき場所を知っている。
【0037】
図6aは、OFDMAならびに識別子情報およびタイミング情報を使用してPS−Poll送信に関与するAPにおいて行われる例示的な動作600の流れ図を示す。動作600は、APがOFDMAならびに識別子情報およびタイミング情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、AP105などのAPにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0038】
動作600は、APがビーコンを送信すること(ブロック605)から始まる場合がある。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。APは、TIMビットマップに従ってULリソースプール内でPS−Pollを受信することができる(ブロック610)。APは、TIMビットマップおよびTIMビットマップを受信したステーションに基づいて、0個以上のPS−Pollを受信することができる。APによって受信されたPS−Pollは、ステーションの識別子ならびにビーコンに関連付けられたタイミング情報から導出されたネットワークリソースの位置にある。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
istation=(Astation+タイミング情報) modulo N
と表される場合があり、ここで、istationはステーションがそのPS−Pollフレームを送信するためのリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)のインデックスであり、Astationはステーションの識別子(たとえば、MACアドレス、AIDなど)であり、タイミング情報(たとえば、タイムスタンプ)はビーコンに含まれるタイミング情報であり、Nはリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)の数である。
【0039】
図6bは、OFDMAならびに識別子情報およびタイミング情報を使用してPS−Poll送信に関与するステーションにおいて行われる例示的な動作650の流れ図を示す。動作650は、ステーションがOFDMAならびに識別子情報およびタイミング情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーション110〜118などのステーションにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0040】
動作650は、ステーションが目覚めること(ブロック655)から始まる場合がある。例示的な例として、ステーションは、スリープ状態または低電力状態から目覚める場合がある。ステーションは、APによって送信されたビーコンを受信することができる(ブロック660)。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。ステーションは、APがステーションのためにバッファリングされたデータパケットを有しているかどうかを判定するために、検査を実行することができる(ブロック665)。前に説明されたように、ステーションは、ステーションに関連付けられたTIMビットマップ内のビットの状態を検査して、APがステーションに向けられたデータパケットをバッファリングしているかどうかを判定することができる。APがステーション向けのデータパケットをバッファリングしている場合、ステーションは、その識別子およびビーコン内で提供されるタイミング情報に従って、ULリソースプール内のULリソースの位置を導出することができる(ブロック670)。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
istation=(Astation+タイミング情報) modulo N
と表される場合がある。ステーションは、位置決めされたULリソース内でPS−Pollを送信することができる(ブロック675)。
【0041】
図7は、ステーションの識別子およびタイミング情報を使用してネットワークリソースの位置を導出するOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPおよび2つのステーションについての例示的な時間周波数図を示す。第1の時間周波数図700はAPによって行われる送信を表示し、第2の時間周波数図705は第1のステーション(STA1)によって行われる送信を表示し、第3の時間周波数図710は第2のステーション(STA2)によって行われる送信を表示する。APは第1のビーコン715を送信する。説明の目的で、第1のステーション(STA1)用の識別子(すなわち、Astation)が20であり、第1のビーコン715に関連付けられたタイミング情報が64であり、リソースプールが最大8個のネットワークリソース(すなわち、N=8)を有する状況を考える。次いで、上記の例示的な式を使用すると、istation=(20+64) modulo 8=4(ブロック717として示された)である。したがって、第1のステーションは、ネットワークリソース#4においてそのPS−Pollを送信することができる。しかし、163のタイミング情報を有するAPによって送信された第2のビーコン720において、istation=(20+163) modulo 8=7であり、第1のステーションは、第2のビーコン720を受信した後、(ブロック722として示された)ネットワークリソース#7を使用することができる。同様に、第2のステーション(STA2)用の識別子が32である場合、istation=(32+64) modulo 8=0である。したがって、第2のステーションは、第1のビーコン715を受信した後、(ブロック719として示された)ネットワークリソース#0においてそのPS−Pollを送信することができる。しかし、163のタイミング情報を有する第2のビーコン720を受信した後、istation=(32+163) modulo 8=3であり、第2のステーションは、第2のビーコン720を受信した後、(ブロック724として示された)ネットワークリソース#3を使用することができる。
【0042】
上記に提示された例示的な実施形態では、ステーションは、識別子および識別子およびタイミング情報のうちの少なくとも1つに従ってPS−Poll送信用のそれらのネットワークリソースの位置を導出するので、2つ(以上)のステーションがそれらのそれぞれのネットワークリソース用の同じ位置を導出し、PS−Poll送信の衝突をもたらす可能性がある。衝突が発生したとき、その信号対干渉プラス雑音比(SINR)がAPにおいてより高い場合、衝突するPS−Pollのうちの1つが正確に受信される可能性がまだあり得る。例示的な実施形態によれば、APは、PS−Poll送信とともに含まれる短縮ステーション識別情報を使用して、多くの考えられる送信機から、PS−Pollの送信機を識別することが可能であり得る。短縮ステーション識別情報は、一般に、通信オーバーヘッドを低減することを助けるために、そのAID、MACアドレスなどのステーションの識別情報よりも短い場合がある。TIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のそのステーションのビットの位置は、短縮ステーション識別情報として使用される場合があることに留意されたい。ステーションのビットの位置のインデックスを示すために必要とされるビットの数は、6バイトの通常のMACアドレスよりもかなり小さい。例示的な例として、TIMビットマップ当たり最大8個の1を想定すると、ステーションのビットの位置を示し、PS−Pollの送信機を識別するために3ビットのみが必要とされる。次いで、1であるTIMビットマップ内の最初のビットを有するステーションは000の短縮ステーション識別情報を有する筈であり、1であるTIMビットマップ内の2番目のビットを有するステーションは001の短縮ステーション識別情報を有する筈であり、1であるTIMビットマップ内の3番目のビットを有するステーションは010の短縮ステーション識別情報を有する筈であり、1であるTIMビットマップ内の8番目のビットを有するステーションは111の短縮ステーション識別情報を有する筈であり、以下同様である。
【0043】
図8は、AP805とステーション810との間の例示的なメッセージ交換図800を示し、短縮ステーション識別情報がステーション810によって送信されたPS−Pollに含まれる。短縮ステーション識別情報は、ビーコンに含まれるTIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のそのステーションのビットの順序または位置に基づく場合がある。AP805は、どのステーションのためにデータパケットをバッファリングしているかを判定することによって開始することができ、それに応じてそのTIMビットマップを設定する(ブロック815)。AP805は、(イベント817として示された)TIMビットマップを含むビーコンを送信することができる。ビーコンは、タイムスタンプ情報を含む場合もある。ステーション810は、TIMビットマップ内のその対応するビットが(たとえば1に)設定されているかどうかを判定することができる。対応するビットが設定されている場合、ステーション810は、(AID、MACアドレスなどの)識別子およびビーコンによって提供されるタイムスタンプに従ってそのPS−Poll用の位置を導出し、ならびにTIMビットマップ内のその位置の順序に基づいて、短縮ステーション識別子を生成することができる(ブロック819)。ステーション810は、導出された位置において(イベント821として示された)PS−Pollを送信することができる。PS−Pollは、TIMビットマップ内のステーション810の位置に基づいて生成された短縮ステーション識別子を含む場合もある。
【0044】
図9aは、衝突後の復元を容易にする助けをするために、短縮ステーション識別子を使用してPS−Poll送信に関与するAPにおいて行われる例示的な動作900の流れ図を示す。動作900は、衝突後の復元を容易にする助けをするために、APが短縮ステーション識別子を使用してPS−Poll送信に関与するときに、AP105などのAPにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0045】
動作900は、APがビーコンを送信すること(ブロック905)から始まる場合がある。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。APは、TIMビットマップに従ってULリソースプール内でPS−Pollを受信することができる(ブロック910)。APは、TIMビットマップおよびTIMビットマップを受信したステーションに基づいて、0個以上のPS−Pollを受信することができる。PS−Pollは、たとえば、TIMビットマップ内のそれぞれのステーションの位置から導出された短縮ステーション識別子を含む場合がある。APによって受信されたPS−Pollは、ステーションの識別子(たとえば、AID、MACアドレスなどのステーションの識別子)、ならびにビーコンに関連付けられたタイミング情報から導出されたネットワークリソースの位置にある。
【0046】
図9bは、衝突後の復元を容易にする助けをするために、ステーション識別子を使用してPS−Poll送信に関与するステーションにおいて行われる例示的な動作950の流れ図を示す。動作950は、衝突後の復元を容易にする助けをするために、ステーションがステーション識別子を使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーション110〜118などのステーションにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0047】
動作950は、ステーションが目覚めること(ブロック955)から始まる場合がある。例示的な例として、ステーションは、スリープ状態または低電力状態から目覚める場合がある。ステーションは、APによって送信されたビーコンを受信することができる(ブロック960)。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。ステーションは、APがステーションのためにバッファリングされたデータパケットを有しているかどうかを判定するために、検査を実行することができる(ブロック965)。前に説明されたように、ステーションは、ステーションに関連付けられたTIMビットマップ内のビットの状態を検査して、APがステーションに向けられたデータパケットをバッファリングしているかどうかを判定することができる。APがステーション向けのデータパケットをバッファリングしている場合、ステーションは、その識別子およびビーコン内で提供されるタイミング情報に従って、ULリソースプール内のULリソースの位置を導出することができる(ブロック970)。ステーションは、短縮ステーション識別子を生成することができる(ブロック975)。例示的な例として、短縮ステーション識別子は、TIMビットマップ内のステーションの位置に従って生成される場合がある。ステーションは、位置決めされたULリソース内でPS−Pollを送信することができ、PS−Pollは短縮ステーション識別子を含む(ブロック980)。
【0048】
例示的な実施形態によれば、PS−Pollの衝突を解決し、時間とともにPS−Poll送信用のネットワークリソースのランダム化を可能にするために、ステーションは、TIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のそのビットの位置、およびビーコンから受信されたタイミング情報、たとえばタイムスタンプに従って、PS−Poll送信用のそのネットワークリソースの位置を導出することができる。ネットワークリソースの位置の導出においてタイミング情報を使用すると、ステーションが時間とともに観測し、かつ/または発生させる干渉がランダム化される。
【0049】
TIMビットマップ内のその対応するビットが1であるとステーションが判断した場合、ステーションは、TIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のそのビットの順序または位置、およびビーコンに含まれるタイミング情報(たとえば、タイムスタンプ)を使用して、PS−Poll送信に使用されるべきそのネットワークリソースの位置を導出する。ステーションとAPの両方は、TIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のそのステーションのビットの順序および/または位置とタイミング情報の両方に関する共通知識を有するので、両方は、PS−Pollを送信および/または受信するべき場所を知っている。
【0050】
図10aは、短縮ステーション識別情報およびタイミング情報とともにOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPにおいて行われる例示的な動作1000の流れ図を示す。動作1000は、APが短縮ステーション識別情報およびタイミング情報とともにOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するときに、AP105などのAPにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0051】
動作1000は、APがビーコンを送信すること(ブロック1005)から始まる場合がある。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。APは、TIMビットマップに従ってULリソースプール内でPS−Pollを受信することができる(ブロック1010)。APは、TIMビットマップおよびTIMビットマップを受信したステーションに基づいて、0個以上のPS−Pollを受信することができる。APによって受信されたPS−Pollは、ステーションに関連付けられた短縮ステーション識別子ならびにビーコンに関連付けられたタイミング情報から導出されたネットワークリソースの位置にある。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
istation=(OneOrderstation+タイミング情報) modulo N
と表される場合があり、ここで、istationはステーションがそのPS−Pollフレームを送信するためのリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)のインデックスであり、OneOrderstationはTIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションに関連付けられたビットの順序または位置(すなわち、短縮ステーション識別情報または短縮ステーション識別子)であり、タイミング情報(たとえば、タイムスタンプ)はビーコンに含まれるタイミング情報であり、Nはリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)の数である。
【0052】
図10bは、短縮ステーション識別情報およびタイミング情報とともにOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するステーションにおいて行われる例示的な動作1050の流れ図を示す。動作1050は、ステーションが短縮ステーション識別情報およびタイミング情報とともにOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーション110〜118などのステーションにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0053】
動作1050は、ステーションが目覚めること(ブロック1055)から始まる場合がある。例示的な例として、ステーションは、スリープ状態または低電力状態から目覚める場合がある。ステーションは、APによって送信されたビーコンを受信することができる(ブロック1060)。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。ステーションは、APがステーションのためにバッファリングされたデータパケットを有しているかどうかを判定するために、検査を実行することができる(ブロック1065)。前に説明されたように、ステーションは、ステーションに関連付けられたTIMビットマップ内のビットの状態を検査して、APがステーションに向けられたデータパケットをバッファリングしているかどうかを判定することができる。APがステーション向けのデータパケットをバッファリングしている場合、ステーションは、その短縮ステーション識別子およびビーコン内で提供されるタイミング情報に従って、ULリソースプール内のULリソースの位置を導出することができる(ブロック1070)。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
istation=(OneOrderstation+タイミング情報) modulo N
と表される場合がある。ステーションは、位置決めされたULリソース内でPS−Pollを送信することができる(ブロック1075)。
【0054】
図11は、短縮ステーション識別情報およびタイミング情報を使用してネットワークリソースの位置を導出するOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPおよび2つのステーションについての時間周波数図を示す。第1の時間周波数図1100はAPによって行われる送信を表示し、第2の時間周波数図1105は第1のステーション(STA1)によって行われる送信を表示し、第3の時間周波数図1110は第2のステーション(STA2)によって行われる送信を表示する。APは、第1のビーコン1120および第2のビーコン1125を送信する。説明の目的で、第1のステーション(STA1)用の短縮ステーション識別情報(すなわち、OneOrderstation)が5であり、タイミング情報が64であり、リソースプールが最大8個のネットワークリソース(すなわち、N=8)を有する状況を考える。次いで、上記の例示的な式を使用すると、istation=(5+64) modulo 8=5である。したがって、第1のステーションは、(ブロック1122として示された)ネットワークリソース#5においてそのPS−Pollを送信することができる。しかし、163のタイミング情報を有し、短縮ステーション識別情報が3である第2のビーコン1125において、istation=(3+163) modulo 8=6であり、第1のステーションは、第2のビーコン1125を受信した後、(ブロック1127として示された)ネットワークリソース#6を使用することができる。同様に、第2のステーション(STA2)用の短縮ステーション識別情報が7である場合、istation=(7+64) modulo 8=7である。したがって、第2のステーションは、(ブロック1124として示された)ネットワークリソース#7においてそのPS−Pollを送信することができる。しかし、163のタイミング情報を有し、短縮ステーション識別情報が8である第2のビーコン1125の後、istation=(8+163) modulo 8=3であり、第2のステーションは、第2のビーコン1125を受信した後、(ブロック1129として示された)ネットワークリソース#3を使用することができる。
【0055】
例示的な実施形態によれば、PS−Poll送信にOFDMAを使用すると、EDCAよりも効率的にリソースが使用される。加えて、時間とともにPS−Poll送信の位置(たとえば、ネットワークリソースまたはチャネル)をランダム化すると、ステーションによって観測および/または発生する干渉もランダム化され、それにより、通信システムの堅牢性が向上する助けになる。さらに、ステーションがその識別子、たとえば、MACアドレス、AIDなどを送信する必要がなくなるので、通信オーバーヘッドが低減され、TIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションのビットの順序または位置に基づく短縮ステーション識別情報は、ステーションを識別するのに十分である。
【0056】
図12は、本明細書で開示されたデバイスおよび方法を実装するために使用され得る処理システム1200のブロック図である。特定のデバイスは、図示された構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用することができ、統合のレベルはデバイスごとに変わる可能性がある。さらに、デバイスは、複数の処理ユニット、プロセッサ、メモリ、送信機、受信機などの、構成要素の複数のインスタンスを含んでいる場合がある。処理システムは、スピーカ、マイクロフォン、マウス、タッチスクリーン、キーパッド、キーボード、プリンタ、ディスプレイなどの、1つまたは複数の入力/出力デバイスを装備する処理ユニットを備える場合がある。処理ユニットは、バスに接続された中央処理装置(CPU)、メモリ、マスストレージデバイス、ビデオアダプタ、およびI/Oインターフェースを含む場合がある。
【0057】
バスは、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺装置バス、ビデオバスなどを含む、任意のタイプのいくつかのバスアーキテクチャのうちの1つまたは複数であり得る。CPUは、任意のタイプの電子データプロセッサを備える場合がある。メモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期型DRAM(SDRAM)、読取り専用メモリ(ROM)、それらの組合せなどの、任意のタイプのシステムメモリを備える場合がある。一実施形態では、メモリは、ブートアップで使用するためのROM、ならびにプログラムを実行している間に使用するためのプログラムおよびデータの記憶用のDRAMを含む場合がある。
【0058】
マスストレージデバイスは、データ、プログラム、および他の情報を記憶し、データ、プログラム、および他の情報をバスを介してアクセス可能にするように構成された、任意のタイプのストレージデバイスを備える場合がある。マスストレージデバイスは、たとえば、半導体ドライブ、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブなどのうちの1つまたは複数を備える場合がある。
【0059】
ビデオアダプタおよびI/Oインターフェースは、外部入出力デバイスを処理ユニットに結合するインターフェースを提供する。図示されたように、入出力デバイスの例には、ビデオアダプタに結合されたディスプレイ、およびI/Oインターフェースに結合されたマウス/キーボード/プリンタが含まれる。他のデバイスが処理ユニットに結合される場合があり、追加のインターフェースまたはより少ないインターフェースが利用される場合がある。たとえば、プリンタ用のインターフェースを提供するために、ユニバーサルシリアルバス(USB)(図示せず)などのシリアルインターフェースが使用される場合がある。
【0060】
処理ユニットは、ノードまたは異なるネットワークにアクセスするために、イーサネット(登録商標)ケーブルなどの有線リンク、および/または無線リンクを備える場合がある、1つまたは複数のネットワークインターフェースも含む。ネットワークインターフェースにより、処理ユニットがネットワークを介してリモートユニットと通信することが可能になる。たとえば、ネットワークインターフェースは、1つまたは複数の送信機/送信アンテナ、および1つまたは複数の受信機/受信アンテナを介したワイヤレス通信を提供することができる。一実施形態では、処理ユニットは、他の処理ユニット、インターネット、リモートストレージ設備などのリモートデバイスとのデータ処理およびデータ通信のために、ローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークに結合される。
【0061】
図13は、例示的な第1の通信デバイス1300を示す。通信デバイス1300は、ステーションの実装形態であり得る。通信デバイス1300は、本明細書で説明された実施形態のうちの様々な実施形態を実装するために使用される場合がある。図13に示されたように、送信機1305は、パケット、PS−Pollなどを送信するように構成される。通信デバイス1300は、パケット、(ビーコンなどの)トリガフレームなどを受信するように構成された受信機1310も含む。
【0062】
ページング処理ユニット1320は、ページング情報を処理するように構成される。ページング処理ユニット1320は、TIMビットマップを処理して、APが通信デバイス1300のためにバファリングされたデータパケットを有しているかどうかを判定するように構成される。ページング処理ユニット1320は、ページング情報内の通信デバイス1300の位置を決定するように構成される。リソース位置決めユニット1322は、リソースプール内のULリソースなどのネットワークリソースを位置決めするように構成される。リソース位置決めユニット1322は、通信デバイス1300に関連付けられた識別子、短縮ステーション識別子、タイミング情報などの情報を使用して、ネットワークリソースを位置決めするように構成される。リソース位置決めユニット1322は、TIMビットマップを使用してネットワークリソースプールのサイズを決定するように構成される。識別子生成ユニット1324は、短縮ステーション識別子を生成するように構成される。識別子生成ユニット1324は、たとえば、TIMビットマップ内の通信デバイス1300の位置から短縮ステーション識別子を生成するように構成される。メモリ1330は、パケット、トリガフレーム、ページング情報、TIM情報、識別子、短縮ステーション識別子、ネットワークリソースの位置、ネットワークリソースプールのサイズおよび位置などを記憶するように構成される。
【0063】
通信デバイス1300の要素は、特定のハードウェア論理ブロックとして実装される場合がある。代替として、通信デバイス1300の要素は、プロセッサ、コントローラ、特定用途向け集積回路などにおいて実行されるソフトウェアとして実装される場合がある。さらに別の代替として、通信デバイス1300の要素は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの組合せとして実装される場合がある。
【0064】
一例として、受信機1310および送信機1305は、特定のハードウェアブロックとして実装される場合があり、ページング処理ユニット1320、リソース位置決めユニット1322、および識別子生成ユニット1324は、(プロセッサ1315などの)マイクロプロセッサ、またはカスタム回路、またはフィールドプログラマブル論理アレイのカスタムコンパイル論理アレイにおいて実行されるソフトウェアモジュールであり得る。ページング処理ユニット1320、リソース位置決めユニット1322、および識別子生成ユニット1324は、メモリ1330に記憶されたモジュールであり得る。
【0065】
図14は、例示的な第2の通信デバイス1400を示す。通信デバイス1400は、APの実装形態であり得る。通信デバイス1400は、本明細書で説明された実施形態のうちの様々な実施形態を実装するために使用される場合がある。図14に示されたように、送信機1405は、パケット、(ビーコンなどの)トリガフレームなどを送信するように構成される。通信デバイス1400は、パケット、PS−Pollなどを受信するように構成された受信機1410も含む。
【0066】
ページング処理ユニット1420は、ページング情報を生成するように構成される。ページング処理ユニット1420は、通信デバイス1400によってサービスされるどのステーションがそれらに向けられたデータパケットをバッファリングしており、どのステーションがサービス向けに選択されているかに基づいて、TIMビットマップを処理するように構成される。リソース位置決めユニット1422は、通信デバイス1400にPS−Pollを送信するためにステーションによって利用可能なネットワークリソースプール内のネットワークリソースを位置決めするように構成される。リソース位置決めユニット1422は、TIMビットマップに基づいてネットワークリソースプールをサイズ変更するように構成される。識別子処理ユニット1424は、受信された短縮ステーション識別子を処理して、PS−Pollのソースを特定するように構成される。識別子処理ユニット1424は、PS−Pollのソースを識別するのを支援するために、TIMビットマップに基づいて短縮ステーション識別子を生成するように構成される。メモリ1430は、パケット、トリガフレーム、ページング情報、TIM情報、識別子、短縮ステーション識別子、ネットワークリソースの位置、ネットワークリソースプールのサイズおよび位置などを記憶するように構成される。
【0067】
通信デバイス1400の要素は、特定のハードウェア論理ブロックとして実装される場合がある。代替として、通信デバイス1400の要素は、プロセッサ、コントローラ、特定用途向け集積回路などにおいて実行されるソフトウェアとして実装される場合がある。さらに別の代替として、通信デバイス1400の要素は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの組合せとして実装される場合がある。
【0068】
一例として、受信機1410および送信機1405は、特定のハードウェアブロックとして実装される場合があり、ページング処理ユニット1420、リソース位置決めユニット1422、および識別子処理ユニット1424は、(プロセッサ1415などの)マイクロプロセッサ、またはカスタム回路、またはフィールドプログラマブル論理アレイのカスタムコンパイル論理アレイにおいて実行されるソフトウェアモジュールであり得る。ページング処理ユニット1420、リソース位置決めユニット1422、および識別子処理ユニット1424は、メモリ1430に記憶されたモジュールであり得る。
【0069】
例示的な実施形態を参照して本発明が記載されたが、この説明は限定的な意味で解釈されるべきものではない。説明を参照すると、例示的な実施形態の様々な修正および組合せ、ならびに本発明の他の実施形態が当業者には明らかであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、任意のそのような修正形態または実施形態を包含するものである。
【符号の説明】
【0070】
100 ワイヤレス通信システム
105 アクセスポイント(AP)
110 ステーション(STA)
112 ステーション(STA)
114 ステーション(STA)
116 ステーション(STA)
118 ステーション(STA)
200 図
205 第1のトレース
207 第2のトレース
209 第3のトレース
300 伝送図
305 TIM
310 PS−poll
312 聴取領域
314 確認応答
315 PS−poll
317 聴取領域
319 確認応答
400 動作
405 ブロック
410 ブロック
450 動作
455 ブロック
460 ブロック
465 ブロック
470 ブロック
475 ブロック
500 第1の時間周波数図
505 第2の時間周波数図
510 第3の時間周波数図
515 ビーコン
520 ブロック
525 ブロック
600 動作
605 ブロック
610 ブロック
650 動作
655 ブロック
660 ブロック
665 ブロック
670 ブロック
675 ブロック
700 第1の時間周波数図
705 第2の時間周波数図
710 第3の時間周波数図
715 第1のビーコン
717 ブロック
719 ブロック
720 第2のビーコン
722 ブロック
724 ブロック
800 メッセージ交換図
805 AP
810 ステーション
815 ブロック
817 イベント
819 ブロック
821 イベント
900 動作
905 ブロック
910 ブロック
950 動作
955 ブロック
960 ブロック
965 ブロック
970 ブロック
975 ブロック
980 ブロック
1000 動作
1005 ブロック
1010 ブロック
1050 動作
1055 ブロック
1060 ブロック
1065 ブロック
1070 ブロック
1075 ブロック
1100 第1の時間周波数図
1105 第2の時間周波数図
1110 第3の時間周波数図
1120 第1のビーコン
1122 ブロック
1124 ブロック
1125 第2のビーコン
1127 ブロック
1129 ブロック
1200 処理システム
1300 第1の通信デバイス
1305 送信機
1310 受信機
1315 プロセッサ
1320 ページング処理ユニット
1322 リソース位置決めユニット
1324 識別子生成ユニット
1330 メモリ
1400 第2の通信デバイス
1405 送信機
1410 受信機
1415 プロセッサ
1420 ページング処理ユニット
1422 リソース位置決めユニット
1424 識別子処理ユニット
1430 メモリ
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図7
図8
図9a
図9b
図10a
図10b
図11
図12
図13
図14