【文献】
Minyoung Park,Specification framework for TGah,IEEE 802.11-11/1137r15,インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/11/11-11-1137-15-00ah-specification-framework-for-tgah.docx>,2013年 5月15日
【文献】
Minyoung Park et al.,RAW slot assignment,IEEE 802.11-12/1321r0,インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/12/11-12-1321-00-00ah-raw-slot-assignment.pptx>,2012年11月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記トリガフレームがタイミング情報も備え、前記プール内の前記周波数チャネルの前記位置を決定するステップが、前記タイミング情報に従う、請求項1に記載の方法。
前記パケットが前記ステーションの短縮識別子を備え、前記短縮識別子が、前記ページングビットマップに示された複数の潜在的な送信ステーションの中の前記ステーションに対応するビットの位置を備える、請求項11に記載のステーション。
【発明を実施するための形態】
【0014】
現在の例示的な実施形態の動作およびそれらの構造が下記で詳細に説明される。しかしながら、本開示は、多種多様の具体的なコンテキストにおいて具現化され得る多くの適用可能な発明性のある概念を提供することを諒解されたい。説明される具体的な実施形態は、本開示の具体的な構造および本開示を動作させる方法の例示にすぎず、本開示の範囲を限定しない。
【0015】
本開示は、具体的なコンテキスト内の例示的な実施形態、すなわち、応答メッセージを使用して送信を受信するための準備ができていることを示す通信システムに関して記載される。本開示は、応答メッセージを使用して送信を受信するための準備ができていることを示す、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、IEEE802.11、および同様の技術標準に準拠する通信システムなどの標準準拠の通信システム、ならびに非標準準拠の通信システムに適用される場合がある。
【0016】
図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、ステーションから発生する通信を受信し、次いで通信をそれらの対象の宛先に転送すること、またはステーション宛ての通信を受信し、次いで通信をそれらの対象ステーションに転送することによって、ステーション(STA)110〜116などの1つまたは複数のステーションにサービスするアクセスポイント(AP)105を含む。AP105を介する通信に加えて、いくつかのステーションは、互いに直接通信することができる。例示的な例として、ステーション116は、ステーション118に直接送信することができる。
【0017】
ステーションへの送信および/またはステーションからの送信は、共有ワイヤレスチャネル上で発生する。WLANは、キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)を利用し、CSMA/CAでは、送信することを望むステーションは、送信することが可能になる前に、ワイヤレスチャネルへのアクセスを求めて競合する必要がある。ステーションは、ネットワーク割振りベクトル(NAV)を使用して、ワイヤレスチャネルへのアクセスを求めて競合する場合がある。NAVは、ワイヤレスチャネルがビジーであることを表すために第1の値に設定され、ワイヤレスチャネルがアイドルであることを表すために第2の値に設定される場合がある。NAVは、他のステーションおよび/またはAPからの送信の物理的なキャリア検知および/または受信に従って、ステーションによって設定される場合がある。したがって、ワイヤレスチャネルへのアクセスを求めて競合することは、ステーションがかなりの時間量を消費することを必要とする可能性があり、それにより、ワイヤレスチャネルの稼働率および全体的な効率を低減する。さらに、ワイヤレスチャネルへのアクセスを求めて競合することは、アクセスを求めて競合するステーションの数が増加するにつれて、不可能ではないにしても困難になる可能性がある。
【0018】
図2は、例示的なチャネルアクセスタイミングの
図200を示す。第1のトレース205は第1のステーション(STA1)についてのチャネルアクセスを表し、第2のトレース207は第2のステーション(STA2)についてのチャネルアクセスを表し、第3のトレース209は第3のステーション(STA3)についてのチャネルアクセスを表す。ショートフレーム間スペース(SIFS)は、16マイクロ秒の継続時間を有し、ポイント協調機能(PCF)フレーム間スペース(PIFS)は、25マイクロ秒の継続時間を有するが、DIFSは、SIFSまたはPIFSのいずれよりも長く続く場合がある。バックオフ期間は、ランダムな継続時間であり得る。したがって、AP/ネットワークの発見を実行するように試みる多数のステーションが存在するとき、アクティブスキャンは最良の解決策を提供しない可能性がある。
【0019】
セルラー通信システム、たとえば3GPP LTE準拠の通信システムでは、OFDMAは、高密度環境においてロバストな性能を実現することができるように示されている。OFDMAは、通信システム帯域幅の様々な部分上の様々なユーザからのトラフィックを搬送することによって、同時に複数のユーザをサポートする能力を有する。一般には、OFDMAは、特に個々のユーザからのデータトラフィックが低いとき、より効率的に多数のユーザをサポートすることができる。具体的には、OFDMAは、あるユーザからのトラフィックが通信システム帯域幅の全体を満たすことができない場合、他のユーザからの送信を搬送するために未使用の帯域幅を利用することによって、周波数リソースの浪費を回避することができる。通信システム帯域幅が広くなり続けるにつれて、未使用の帯域幅を利用する能力は非常に重要になる可能性がある。
【0020】
IEEE802.11では、APはビーコンフレームを周期的に送信する。ビーコンフレームは、通常、BSSのアクセスパラメータ、および複数のステーションのうちのどのステーションがAPによってサービスされており、APがデータをバッファリングしているかの指示を含むトラフィック指示マップ(TIM)情報要素(IE)を含む。TIM IEは、TIMメッセージ、または単にTIMと呼ばれる場合もある。省電力モードにあり、そのような指示を監視するために事前登録された時間に間欠的に目覚めるステーション用のデータをAPがバッファリングしていること指示するプロセスは、ページングプロセスとしても知られる。一例として、TIMはビットマップを含む場合があり、複数のステーションの各ステーションがビットとして表され、特定のビットの値は、特定のビットによって表されるステーションについてのデータをAPがバッファリングしているかどうかを示す。ビットマップの各ビットは、送信インジケータと呼ばれる場合がある。TIMを受信した後、APがステーションについてのデータをバッファリングしているとステーションが判断した場合、ステーションは、APに省電力ポール(PS−poll)を送信して、ステーションが目覚め、バッファリングされたデータのうちの少なくともいくつかを受信する準備ができていることをAPに示すことができる。PS−pollを受信した後、APは、直ちにステーションにダウンリンク(DL)データフレームを送るか、またはダウンリンクデータを送信する準備ができていない場合、確認応答フレーム(もしくは単に確認応答)を送る。確認応答を送った後、APはすぐにダウンリンクデータを送る。本明細書に提示される説明は、TIM、TIMマップ、およびTIMビットマップに注目しているが、本明細書に提示される例示的な実施形態は、他の形態のページング情報を用いて動作可能である。一般に、そのような他の形態のページング情報は、ページング情報、ページングマップ、ページングビットマップなどと呼ばれる場合がある。ページングビットマップは、ことによるとページングされているステーションに対応する複数のビットを含む場合があり、ビットの値は、ビットに関連付けられたステーションがページングされているか否かを示す。TIMビットマップは、ページングビットマップの一例であり得
る。
【0021】
図3は、APが複数のステーションのサブセットにダウンリンクデータを送信するときの、APと複数のステーションとの間の例示的な伝送の伝送
図300である。伝送
図300は、前に説明されたAPと複数のステーションとの間の伝送を示す。第1の時刻に、APは、どのステーションのデータをAPがバッファリングしているかの指示を含むTIM305を含んでいるビーコンフレームを送信する。ステーションがTIM305を受信し復号すると、APがそのためにデータをバッファリングしていると示されたステーションは、ポーリング期間中にPS−poll310およびPS−poll315などのPS−pollを送信することができる。対応するステーションがステーションに向けられた送信を聴取するときの(聴取領域312および聴取領域317などの、点線領域として示された)聴取領域も
図3に示される。
【0022】
APがPS−pollを受信すると、APは、受信されたPS−pollごとに確認応答を送信することによって、PS−pollの受信を確認応答することができる。一例として、APは、PS−poll310に対する確認応答314、およびPS−poll315に対する確認応答319を送信することができる。APが送信する各確認応答は、APがステーションに送信しようとするダウンリンクデータのタイミング情報(たとえば、開始時間および/または長さ)をさらに含む場合があり、それに基づいてステーションは、確認応答を受信した後、ステーションに向けられたダウンリンクデータの開始時間まで、省電力動作モードに入ることを決定することができる。しかしながら、このようにして、ステーションのうちのいくつかはAPがデータタイミングを決定しなければならない時刻までそれらのPS−pollを送信していない場合があるので、APは、それらのそれぞれのPS−pollを送信しようとするすべてのステーションを知ることなしに、特定のステーションのためのデータタイミングを決定しなければならない場合がある。結果として、データタイミングの決定は、一般に、PS−pollを送信しようとするすべてのステーションのフルインテリジェンスに基づかず、したがって最も効率的または公平な決定ではない可能性がある。ポーリング期間が過ぎると、APは、PS−pollを送信したステーションへのダウンリンクデータの送信を開始することができる。ステーションは、ダウンリンクデータの受信を確認応答することもできる。
【0023】
現在のWLANでは、TIMベースの技法は、ステーションのための省電力を実現するために使用される。TIMベースの技法では、ステーションは、1つまたは複数のビーコン間隔で目覚め、APからのビーコン内で送信されたTIMを聴取する。TIMは、各ビットがビットに対応するステーション用のバッファリングされたパケットの存在または不在を表すビットマップを含む。一例として、ステーションに関連付けられたビットが1に等しい場合、ステーション用のバッファリングされたパケットがAPに存在し、ビットが0に等しい場合、ステーション用のバッファリングされたパケットがAPに存在しない。ステーション用のバッファリングされたパケットが存在する場合、ステーションは、目を覚ましたままで、省電力ポール(PS−Poll)フレームをAPに送信して、ステーションがバッファリングされたパケットを受信する準備ができていることをAPに示すべきである。複数のステーションによって送信されるPS−Pollフレームは、EDCA規則に従う必要があり、時分割多元接続(TDMA)方式で送られなければならない。PS−Pollを受信すると、APは、バッファリングされたパケットをステーションに送るか、またはステーションに確認応答を送り、後でバッファリングされたパケットを送るかのいずれかを行うことができる。例示的な実施形態によれば、PS−Pollフレームは短いので、OFDMAを使用して複数のステーションからPS−Pollフレームを送信することは有益である。
【0024】
OFDMAを使用してOFDMAフレームを送信するために、アップリンク(UL)上で送信する複数のステーション用のネットワークリソースの割振り(たとえば、周波数の割振り)を決定することが必要であり得る。3GPP LTE通信システムでは、UL送信用のリソース割振りは、発展型ノードB(eNB)によってスケジュールされ、リソース割振りに関係する情報は、ダウンリンク(DL)制御チャネルを介してeNBからユーザ機器(UE)に送信される。この手順は、リソース割振りをスケジュールする前に、UEのデータを送る意図、ならびにデータのサイズをeNBが知ることを必要とする。しかし、PS−Poll送信の場合、APは、一般に、どのステーションがPS−Pollフレームを送信しようとしているかに関する知識をもたず、したがって、APは、通常、1に等しいTIM内の対応するビットを有するステーションごとに、UL上で送信されるPS−Pollフレーム用のリソース割振りを実行することができない。
【0025】
例示的な実施形態によれば、ステーションは目覚め、APによって送信されたビーコンを聴取する。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびにPS−Poll送信に使用されるべきネットワークリソースのリソースプールの位置を示す情報を含む。代替として、ビーコンは、PS−Poll送信に使用されるべき1つ(または複数)の指定されたリソースプールの指示を含む。本明細書に提示される説明は、ビーコンおよびビーコンフレームに注目しているが、提示される例示的な実施形態は、PS−Pollの送信をトリガするために使用され得る他のタイプのフレームを用いて動作可能である。一般に、そのようなフレームは、トリガフレームと呼ばれる場合がある。
【0026】
例示的な実施形態によれば、TIMビットマップ内のその対応するビットが1であるとステーションが判定した場合、ステーションは、その識別子、たとえば、そのMACアドレス、関連識別子(AID)などを使用して、PS−Poll送信に使用されるべきそのネットワークリソースの位置を導出する。ステーションは、ネットワークリソースの導出された位置を使用して、そのPS−Pollを送信することができる。ステーションとAPの両方は、ステーションの識別子(たとえば、MACアドレス、AIDなど)に関する共通知識を有するので、両方は、PS−Pollを送信および/または受信するべき場所を知っている。ステーションがPS−Poll内でその識別子を送信する必要はないので、通信オーバーヘッドを低減することができる。
【0027】
図4aは、OFDMAおよび識別子情報を使用してPS−Poll送信に関与するAPにおいて行われる例示的な動作400の流れ図を示す。動作400は、APがOFDMAおよび識別子情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、AP105などのAPにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0028】
動作400は、APがビーコンを送信すること(ブロック405)から始まる場合がある。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。APは、TIMビットマップに従ってULリソースプール内でPS−Pollを受信することができる(ブロック410)。APは、TIMビットマップおよびTIMビットマップを受信したステーションに基づいて、0個以上のPS−Pollを受信することができる。APによって受信されたPS−Pollは、ステーションの識別子から導出されたネットワークリソースの位置にある。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
i
station=A
station modulo N
と表される場合があり、ここで、i
stationはステーションがそのPS−Pollフレームを送信するためのリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)のインデックスであり、A
stationはステーションの識別子(たとえば、MACアドレス、AIDなど)であり、Nはリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)の数である。
【0029】
図4bはOFDMAおよび識別子情報を使用してPS−Poll送信に関与するステーションにおいて行われる例示的な動作450の流れ図を示す。動作450は、ステーションがOFDMAおよび識別子情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーション110〜118などのステーションにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0030】
動作450は、ステーションが目覚めること(ブロック455)から始まる場合がある。例示的な例として、ステーションは、スリープ状態または低電力状態から目覚める場合がある。ステーションは、APによって送信されたビーコンを受信することができる(ブロック460)。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。ステーションは、APがステーションのためにバッファリングされたデータパケットを有しているかどうかを判定するために、検査を実行することができる(ブロック465)。前に説明されたように、ステーションは、ステーションに関連付けられたTIMビットマップ内のビットの状態を検査して、APがステーションに向けられたデータパケットをバッファリングしているかどうかを判定することができる。APがステーション向けのデータパケットをバッファリングしている場合、ステーションは、その識別子に従ってULリソースプール内のULリソースの位置を導出することができる(ブロック470)。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
i
station=A
station modulo N
と表される場合がある。ステーションは、位置決めされたULリソース内でPS−Pollを送信することができる(ブロック475)。
【0031】
例示的な実施形態によれば、ネットワークリソースの数Nは固定であり得る。
【0032】
別の例示的な実施形態によれば、ネットワークリソースの数Nは、動的に調整することができる。例示的な例として、ネットワークリソースの数Nは、TIMを使用してページングされているステーションの数に基づいて、動的に調整することができる。一例として、TIMベースのページングに関与する16個のステーションが存在することを示す、TIMビットマップが16ビット長である状況を考える。それらの16個のステーションから、APは、7個のステーション向けのデータパケットをバッファリングしている。ネットワークリソースの数Nは、ステーションの各々のための十分なリソースが存在することを保証するために、7に動的に調整することができる。同様に、APが12個のステーション向けのデータパケットをバッファリングしている場合、ネットワークリソースの数Nは、12に動的に調整することができる。代替として、ネットワークリソースの数Nは、バッファリングされたデータパケットを有するステーションの数の関数になるように動的に調整することができる。一例として、Nは、バッファリングされたデータパケットを有するステーションの数のスケーリング係数倍であり得るし、スケーリング係数は1より小さい数である。
【0033】
ネットワークリソースの数が動的に調整されるときのシナリオでは、TIMビットマップを受信するステーションは、TIMビットマップを調査することによってネットワークリソースの数を特定することが可能であり得る。例示的な例として、APが7個のステーション向けのデータパケットをバッファリングしていることをTIMビットマップが示す場合、ステーションは、ネットワークリソースの数が7であると判断し、そのPS−Pollの送信用のネットワークリソースを位置決めする際にその数を使用することができる。別の例示的な例として、ネットワークリソースの数がTIMビットマップの関数であり、APが8個のステーション向けのデータパケットをバッファリングしていることをTIMビットマップが示す場合、ステーションは、ネットワークリソースの数がスケーリング係数の8倍であると判断し、そのPS−Pollの送信用のネットワークリソースを位置決めする際にその数を使用することができる。
【0034】
図5は、ステーションの識別子を使用してネットワークリソースの位置を導出するOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPおよび2つのステーションについての例示的な時間周波数図を示す。第1の時間周波数
図500はAPによって行われる送信を表示し、第2の時間周波数
図505は第1のステーション(STA1)によって行われる送信を表示し、第3の時間周波数
図510は第2のステーション(STA2)によって行われる送信を表示する。APはビーコン515を送信する。説明の目的で、第1のステーション(STA1)用の識別子(すなわち、A
station)が20であり、リソースプールが最大8個のネットワークリソース(すなわち、N=8)を有する状況を考える。次いで、上記の例示的な式を使用すると、i
station=20 modulo 8=4である。したがって、第1のステーションは、(ブロック520として示された)ネットワークリソース#4においてそのPS−Pollを送信することができる。同様に、第2のステーション(STA2)用の識別子が16である場合、i
station=16 modulo 8=0である。したがって、第2のステーションは、(ブロック525として示された)ネットワークリソース#0においてそのPS−Pollを送信することができる。
【0035】
例示的な実施形態によれば、ステーションは目覚め、APによって送信されたビーコンを聴取する。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびにPS−Poll送信に使用されるべきネットワークリソースのリソースプール内の位置を示す情報を含む。代替として、ビーコンは、PS−Poll送信に使用されるべき1つ(または複数)の指定されたリソースプールの指示を含む。ビーコンは、タイムスタンプまたはタイムスタンプ情報も含む。本明細書に提示される説明は、ビーコンおよびビーコンフレームに注目しているが、提示される例示的な実施形態は、PS−Pollの送信をトリガするために使用され得る他のタイプのフレームを用いて動作可能である。一般に、そのようなフレームは、トリガフレームと呼ばれる場合がある。
【0036】
例示的な実施形態によれば、TIMビットマップ内のその対応するビットが1であるとステーションが判断した場合、ステーションは、その識別子、たとえば、そのMACアドレス、関連識別子(AID)など、およびビーコンのタイミング情報、たとえば、タイムスタンプを使用して、PS−Poll送信に使用されるべきそのネットワークリソースの位置を導出する。タイミング情報を含めると、時間とともにPS−Poll送信の位置をランダム化する助けになり、ステーションが時間とともに観測するか、または発生させる干渉をランダム化することができ、通信システムの堅牢性を向上させる助けになる。ステーションは、ネットワークリソースの導出された位置を使用して、そのPS−Pollを送信することができる。ステーションとAPの両方は、ステーションの識別子(たとえば、MACアドレス、AIDなど)およびタイミング情報に関する共通知識を有するので、両方は、PS−Pollを送信および/または受信するべき場所を知っている。
【0037】
図6aは、OFDMAならびに識別子情報およびタイミング情報を使用してPS−Poll送信に関与するAPにおいて行われる例示的な動作600の流れ図を示す。動作600は、APがOFDMAならびに識別子情報およびタイミング情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、AP105などのAPにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0038】
動作600は、APがビーコンを送信すること(ブロック605)から始まる場合がある。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。APは、TIMビットマップに従ってULリソースプール内でPS−Pollを受信することができる(ブロック610)。APは、TIMビットマップおよびTIMビットマップを受信したステーションに基づいて、0個以上のPS−Pollを受信することができる。APによって受信されたPS−Pollは、ステーションの識別子ならびにビーコンに関連付けられたタイミング情報から導出されたネットワークリソースの位置にある。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
i
station=(A
station+タイミング情報) modulo N
と表される場合があり、ここで、i
stationはステーションがそのPS−Pollフレームを送信するためのリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)のインデックスであり、A
stationはステーションの識別子(たとえば、MACアドレス、AIDなど)であり、タイミング情報(たとえば、タイムスタンプ)はビーコンに含まれるタイミング情報であり、Nはリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)の数である。
【0039】
図6bは、OFDMAならびに識別子情報およびタイミング情報を使用してPS−Poll送信に関与するステーションにおいて行われる例示的な動作650の流れ図を示す。動作650は、ステーションがOFDMAならびに識別子情報およびタイミング情報を使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーション110〜118などのステーションにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0040】
動作650は、ステーションが目覚めること(ブロック655)から始まる場合がある。例示的な例として、ステーションは、スリープ状態または低電力状態から目覚める場合がある。ステーションは、APによって送信されたビーコンを受信することができる(ブロック660)。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。ステーションは、APがステーションのためにバッファリングされたデータパケットを有しているかどうかを判定するために、検査を実行することができる(ブロック665)。前に説明されたように、ステーションは、ステーションに関連付けられたTIMビットマップ内のビットの状態を検査して、APがステーションに向けられたデータパケットをバッファリングしているかどうかを判定することができる。APがステーション向けのデータパケットをバッファリングしている場合、ステーションは、その識別子およびビーコン内で提供されるタイミング情報に従って、ULリソースプール内のULリソースの位置を導出することができる(ブロック670)。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
i
station=(A
station+タイミング情報) modulo N
と表される場合がある。ステーションは、位置決めされたULリソース内でPS−Pollを送信することができる(ブロック675)。
【0041】
図7は、ステーションの識別子およびタイミング情報を使用してネットワークリソースの位置を導出するOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPおよび2つのステーションについての例示的な時間周波数図を示す。第1の時間周波数
図700はAPによって行われる送信を表示し、第2の時間周波数
図705は第1のステーション(STA1)によって行われる送信を表示し、第3の時間周波数
図710は第2のステーション(STA2)によって行われる送信を表示する。APは第1のビーコン715を送信する。説明の目的で、第1のステーション(STA1)用の識別子(すなわち、A
station)が20であり、第1のビーコン715に関連付けられたタイミング情報が64であり、リソースプールが最大8個のネットワークリソース(すなわち、N=8)を有する状況を考える。次いで、上記の例示的な式を使用すると、i
station=(20+64) modulo 8=4(ブロック717として示された)である。したがって、第1のステーションは、ネットワークリソース#4においてそのPS−Pollを送信することができる。しかし、163のタイミング情報を有するAPによって送信された第2のビーコン720において、i
station=(20+163) modulo 8=7であり、第1のステーションは、第2のビーコン720を受信した後、(ブロック722として示された)ネットワークリソース#7を使用することができる。同様に、第2のステーション(STA2)用の識別子が32である場合、i
station=(32+64) modulo 8=0である。したがって、第2のステーションは、第1のビーコン715を受信した後、(ブロック719として示された)ネットワークリソース#0においてそのPS−Pollを送信することができる。しかし、163のタイミング情報を有する第2のビーコン720を受信した後、i
station=(32+163) modulo 8=3であり、第2のステーションは、第2のビーコン720を受信した後、(ブロック724として示された)ネットワークリソース#3を使用することができる。
【0042】
上記に提示された例示的な実施形態では、ステーションは、識別子および識別子およびタイミング情報のうちの少なくとも1つに従ってPS−Poll送信用のそれらのネットワークリソースの位置を導出するので、2つ(以上)のステーションがそれらのそれぞれのネットワークリソース用の同じ位置を導出し、PS−Poll送信の衝突をもたらす可能性がある。衝突が発生したとき、その信号対干渉プラス雑音比(SINR)がAPにおいてより高い場合、衝突するPS−Pollのうちの1つが正確に受信される可能性がまだあり得る。例示的な実施形態によれば、APは、PS−Poll送信とともに含まれる短縮ステーション識別情報を使用して、多くの考えられる送信機から、PS−Pollの送信機を識別することが可能であり得る。短縮ステーション識別情報は、一般に、通信オーバーヘッドを低減することを助けるために、そのAID、MACアドレスなどのステーションの識別情報よりも短い場合がある。TIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のそのステーションのビットの位置は、短縮ステーション識別情報として使用される場合があることに留意されたい。ステーションのビットの位置のインデックスを示すために必要とされるビットの数は、6バイトの通常のMACアドレスよりもかなり小さい。例示的な例として、TIMビットマップ当たり最大8個の1を想定すると、ステーションのビットの位置を示し、PS−Pollの送信機を識別するために3ビットのみが必要とされる。次いで、1であるTIMビットマップ内の最初のビットを有するステーションは000の短縮ステーション識別情報を有する筈であり、1であるTIMビットマップ内の2番目のビットを有するステーションは001の短縮ステーション識別情報を有する筈であり、1であるTIMビットマップ内の3番目のビットを有するステーションは010の短縮ステーション識別情報を有する筈であり、1であるTIMビットマップ内の8番目のビットを有するステーションは111の短縮ステーション識別情報を有する筈であり、以下同様である。
【0043】
図8は、AP805とステーション810との間の例示的なメッセージ交換
図800を示し、短縮ステーション識別情報がステーション810によって送信されたPS−Pollに含まれる。短縮ステーション識別情報は、ビーコンに含まれるTIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のそのステーションのビットの順序または位置に基づく場合がある。AP805は、どのステーションのためにデータパケットをバッファリングしているかを判定することによって開始することができ、それに応じてそのTIMビットマップを設定する(ブロック815)。AP805は、(イベント817として示された)TIMビットマップを含むビーコンを送信することができる。ビーコンは、タイムスタンプ情報を含む場合もある。ステーション810は、TIMビットマップ内のその対応するビットが(たとえば1に)設定されているかどうかを判定することができる。対応するビットが設定されている場合、ステーション810は、(AID、MACアドレスなどの)識別子およびビーコンによって提供されるタイムスタンプに従ってそのPS−Poll用の位置を導出し、ならびにTIMビットマップ内のその位置の順序に基づいて、短縮ステーション識別子を生成することができる(ブロック819)。ステーション810は、導出された位置において(イベント821として示された)PS−Pollを送信することができる。PS−Pollは、TIMビットマップ内のステーション810の位置に基づいて生成された短縮ステーション識別子を含む場合もある。
【0044】
図9aは、衝突後の復元を容易にする助けをするために、短縮ステーション識別子を使用してPS−Poll送信に関与するAPにおいて行われる例示的な動作900の流れ図を示す。動作900は、衝突後の復元を容易にする助けをするために、APが短縮ステーション識別子を使用してPS−Poll送信に関与するときに、AP105などのAPにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0045】
動作900は、APがビーコンを送信すること(ブロック905)から始まる場合がある。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。APは、TIMビットマップに従ってULリソースプール内でPS−Pollを受信することができる(ブロック910)。APは、TIMビットマップおよびTIMビットマップを受信したステーションに基づいて、0個以上のPS−Pollを受信することができる。PS−Pollは、たとえば、TIMビットマップ内のそれぞれのステーションの位置から導出された短縮ステーション識別子を含む場合がある。APによって受信されたPS−Pollは、ステーションの識別子(たとえば、AID、MACアドレスなどのステーションの識別子)、ならびにビーコンに関連付けられたタイミング情報から導出されたネットワークリソースの位置にある。
【0046】
図9bは、衝突後の復元を容易にする助けをするために、ステーション識別子を使用してPS−Poll送信に関与するステーションにおいて行われる例示的な動作950の流れ図を示す。動作950は、衝突後の復元を容易にする助けをするために、ステーションがステーション識別子を使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーション110〜118などのステーションにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0047】
動作950は、ステーションが目覚めること(ブロック955)から始まる場合がある。例示的な例として、ステーションは、スリープ状態または低電力状態から目覚める場合がある。ステーションは、APによって送信されたビーコンを受信することができる(ブロック960)。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。ステーションは、APがステーションのためにバッファリングされたデータパケットを有しているかどうかを判定するために、検査を実行することができる(ブロック965)。前に説明されたように、ステーションは、ステーションに関連付けられたTIMビットマップ内のビットの状態を検査して、APがステーションに向けられたデータパケットをバッファリングしているかどうかを判定することができる。APがステーション向けのデータパケットをバッファリングしている場合、ステーションは、その識別子およびビーコン内で提供されるタイミング情報に従って、ULリソースプール内のULリソースの位置を導出することができる(ブロック970)。ステーションは、短縮ステーション識別子を生成することができる(ブロック975)。例示的な例として、短縮ステーション識別子は、TIMビットマップ内のステーションの位置に従って生成される場合がある。ステーションは、位置決めされたULリソース内でPS−Pollを送信することができ、PS−Pollは短縮ステーション識別子を含む(ブロック980)。
【0048】
例示的な実施形態によれば、PS−Pollの衝突を解決し、時間とともにPS−Poll送信用のネットワークリソースのランダム化を可能にするために、ステーションは、TIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のそのビットの位置、およびビーコンから受信されたタイミング情報、たとえばタイムスタンプに従って、PS−Poll送信用のそのネットワークリソースの位置を導出することができる。ネットワークリソースの位置の導出においてタイミング情報を使用すると、ステーションが時間とともに観測し、かつ/または発生させる干渉がランダム化される。
【0049】
TIMビットマップ内のその対応するビットが1であるとステーションが判断した場合、ステーションは、TIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のそのビットの順序または位置、およびビーコンに含まれるタイミング情報(たとえば、タイムスタンプ)を使用して、PS−Poll送信に使用されるべきそのネットワークリソースの位置を導出する。ステーションとAPの両方は、TIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のそのステーションのビットの順序および/または位置とタイミング情報の両方に関する共通知識を有するので、両方は、PS−Pollを送信および/または受信するべき場所を知っている。
【0050】
図10aは、短縮ステーション識別情報およびタイミング情報とともにOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPにおいて行われる例示的な動作1000の流れ図を示す。動作1000は、APが短縮ステーション識別情報およびタイミング情報とともにOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するときに、AP105などのAPにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0051】
動作1000は、APがビーコンを送信すること(ブロック1005)から始まる場合がある。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。APは、TIMビットマップに従ってULリソースプール内でPS−Pollを受信することができる(ブロック1010)。APは、TIMビットマップおよびTIMビットマップを受信したステーションに基づいて、0個以上のPS−Pollを受信することができる。APによって受信されたPS−Pollは、ステーションに関連付けられた短縮ステーション識別子ならびにビーコンに関連付けられたタイミング情報から導出されたネットワークリソースの位置にある。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
i
station=(OneOrder
station+タイミング情報) modulo N
と表される場合があり、ここで、i
stationはステーションがそのPS−Pollフレームを送信するためのリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)のインデックスであり、OneOrder
stationはTIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションに関連付けられたビットの順序または位置(すなわち、短縮ステーション識別情報または短縮ステーション識別子)であり、タイミング情報(たとえば、タイムスタンプ)はビーコンに含まれるタイミング情報であり、Nはリソースプール内のネットワークリソース(たとえば、チャネル)の数である。
【0052】
図10bは、短縮ステーション識別情報およびタイミング情報とともにOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するステーションにおいて行われる例示的な動作1050の流れ図を示す。動作1050は、ステーションが短縮ステーション識別情報およびタイミング情報とともにOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するときに、ステーション110〜118などのステーションにおいて行われる動作を示す場合がある。
【0053】
動作1050は、ステーションが目覚めること(ブロック1055)から始まる場合がある。例示的な例として、ステーションは、スリープ状態または低電力状態から目覚める場合がある。ステーションは、APによって送信されたビーコンを受信することができる(ブロック1060)。ビーコンは、TIMビットマップ、ならびに、タイムスタンプ、およびPS−Pollを送信するためにステーションによって使用され得るULリソースプールの位置を含む場合がある。ステーションは、APがステーションのためにバッファリングされたデータパケットを有しているかどうかを判定するために、検査を実行することができる(ブロック1065)。前に説明されたように、ステーションは、ステーションに関連付けられたTIMビットマップ内のビットの状態を検査して、APがステーションに向けられたデータパケットをバッファリングしているかどうかを判定することができる。APがステーション向けのデータパケットをバッファリングしている場合、ステーションは、その短縮ステーション識別子およびビーコン内で提供されるタイミング情報に従って、ULリソースプール内のULリソースの位置を導出することができる(ブロック1070)。例示的な例として、ネットワークリソースの位置の導出は、
i
station=(OneOrder
station+タイミング情報) modulo N
と表される場合がある。ステーションは、位置決めされたULリソース内でPS−Pollを送信することができる(ブロック1075)。
【0054】
図11は、短縮ステーション識別情報およびタイミング情報を使用してネットワークリソースの位置を導出するOFDMAを使用してPS−Poll送信に関与するAPおよび2つのステーションについての時間周波数図を示す。第1の時間周波数
図1100はAPによって行われる送信を表示し、第2の時間周波数
図1105は第1のステーション(STA1)によって行われる送信を表示し、第3の時間周波数
図1110は第2のステーション(STA2)によって行われる送信を表示する。APは、第1のビーコン1120および第2のビーコン1125を送信する。説明の目的で、第1のステーション(STA1)用の短縮ステーション識別情報(すなわち、OneOrder
station)が5であり、タイミング情報が64であり、リソースプールが最大8個のネットワークリソース(すなわち、N=8)を有する状況を考える。次いで、上記の例示的な式を使用すると、i
station=(5+64) modulo 8=5である。したがって、第1のステーションは、(ブロック1122として示された)ネットワークリソース#5においてそのPS−Pollを送信することができる。しかし、163のタイミング情報を有し、短縮ステーション識別情報が3である第2のビーコン1125において、i
station=(3+163) modulo 8=6であり、第1のステーションは、第2のビーコン1125を受信した後、(ブロック1127として示された)ネットワークリソース#6を使用することができる。同様に、第2のステーション(STA2)用の短縮ステーション識別情報が7である場合、i
station=(7+64) modulo 8=7である。したがって、第2のステーションは、(ブロック1124として示された)ネットワークリソース#7においてそのPS−Pollを送信することができる。しかし、163のタイミング情報を有し、短縮ステーション識別情報が8である第2のビーコン1125の後、i
station=(8+163) modulo 8=3であり、第2のステーションは、第2のビーコン1125を受信した後、(ブロック1129として示された)ネットワークリソース#3を使用することができる。
【0055】
例示的な実施形態によれば、PS−Poll送信にOFDMAを使用すると、EDCAよりも効率的にリソースが使用される。加えて、時間とともにPS−Poll送信の位置(たとえば、ネットワークリソースまたはチャネル)をランダム化すると、ステーションによって観測および/または発生する干渉もランダム化され、それにより、通信システムの堅牢性が向上する助けになる。さらに、ステーションがその識別子、たとえば、MACアドレス、AIDなどを送信する必要がなくなるので、通信オーバーヘッドが低減され、TIMビットマップ内の複数の潜在的な送信ステーションの中のステーションのビットの順序または位置に基づく短縮ステーション識別情報は、ステーションを識別するのに十分である。
【0056】
図12は、本明細書で開示されたデバイスおよび方法を実装するために使用され得る処理システム1200のブロック図である。特定のデバイスは、図示された構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用することができ、統合のレベルはデバイスごとに変わる可能性がある。さらに、デバイスは、複数の処理ユニット、プロセッサ、メモリ、送信機、受信機などの、構成要素の複数のインスタンスを含んでいる場合がある。処理システムは、スピーカ、マイクロフォン、マウス、タッチスクリーン、キーパッド、キーボード、プリンタ、ディスプレイなどの、1つまたは複数の入力/出力デバイスを装備する処理ユニットを備える場合がある。処理ユニットは、バスに接続された中央処理装置(CPU)、メモリ、マスストレージデバイス、ビデオアダプタ、およびI/Oインターフェースを含む場合がある。
【0057】
バスは、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺装置バス、ビデオバスなどを含む、任意のタイプのいくつかのバスアーキテクチャのうちの1つまたは複数であり得る。CPUは、任意のタイプの電子データプロセッサを備える場合がある。メモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期型DRAM(SDRAM)、読取り専用メモリ(ROM)、それらの組合せなどの、任意のタイプのシステムメモリを備える場合がある。一実施形態では、メモリは、ブートアップで使用するためのROM、ならびにプログラムを実行している間に使用するためのプログラムおよびデータの記憶用のDRAMを含む場合がある。
【0058】
マスストレージデバイスは、データ、プログラム、および他の情報を記憶し、データ、プログラム、および他の情報をバスを介してアクセス可能にするように構成された、任意のタイプのストレージデバイスを備える場合がある。マスストレージデバイスは、たとえば、半導体ドライブ、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブなどのうちの1つまたは複数を備える場合がある。
【0059】
ビデオアダプタおよびI/Oインターフェースは、外部入出力デバイスを処理ユニットに結合するインターフェースを提供する。図示されたように、入出力デバイスの例には、ビデオアダプタに結合されたディスプレイ、およびI/Oインターフェースに結合されたマウス/キーボード/プリンタが含まれる。他のデバイスが処理ユニットに結合される場合があり、追加のインターフェースまたはより少ないインターフェースが利用される場合がある。たとえば、プリンタ用のインターフェースを提供するために、ユニバーサルシリアルバス(USB)(図示せず)などのシリアルインターフェースが使用される場合がある。
【0060】
処理ユニットは、ノードまたは異なるネットワークにアクセスするために、イーサネット(登録商標)ケーブルなどの有線リンク、および/または無線リンクを備える場合がある、1つまたは複数のネットワークインターフェースも含む。ネットワークインターフェースにより、処理ユニットがネットワークを介してリモートユニットと通信することが可能になる。たとえば、ネットワークインターフェースは、1つまたは複数の送信機/送信アンテナ、および1つまたは複数の受信機/受信アンテナを介したワイヤレス通信を提供することができる。一実施形態では、処理ユニットは、他の処理ユニット、インターネット、リモートストレージ設備などのリモートデバイスとのデータ処理およびデータ通信のために、ローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークに結合される。
【0061】
図13は、例示的な第1の通信デバイス1300を示す。通信デバイス1300は、ステーションの実装形態であり得る。通信デバイス1300は、本明細書で説明された実施形態のうちの様々な実施形態を実装するために使用される場合がある。
図13に示されたように、送信機1305は、パケット、PS−Pollなどを送信するように構成される。通信デバイス1300は、パケット、(ビーコンなどの)トリガフレームなどを受信するように構成された受信機1310も含む。
【0062】
ページング処理ユニット1320は、ページング情報を処理するように構成される。ページング処理ユニット1320は、TIMビットマップを処理して、APが通信デバイス1300のためにバファリングされたデータパケットを有しているかどうかを判定するように構成される。ページング処理ユニット1320は、ページング情報内の通信デバイス1300の位置を決定するように構成される。リソース位置決めユニット1322は、リソースプール内のULリソースなどのネットワークリソースを位置決めするように構成される。リソース位置決めユニット1322は、通信デバイス1300に関連付けられた識別子、短縮ステーション識別子、タイミング情報などの情報を使用して、ネットワークリソースを位置決めするように構成される。リソース位置決めユニット1322は、TIMビットマップを使用してネットワークリソースプールのサイズを決定するように構成される。識別子生成ユニット1324は、短縮ステーション識別子を生成するように構成される。識別子生成ユニット1324は、たとえば、TIMビットマップ内の通信デバイス1300の位置から短縮ステーション識別子を生成するように構成される。メモリ1330は、パケット、トリガフレーム、ページング情報、TIM情報、識別子、短縮ステーション識別子、ネットワークリソースの位置、ネットワークリソースプールのサイズおよび位置などを記憶するように構成される。
【0063】
通信デバイス1300の要素は、特定のハードウェア論理ブロックとして実装される場合がある。代替として、通信デバイス1300の要素は、プロセッサ、コントローラ、特定用途向け集積回路などにおいて実行されるソフトウェアとして実装される場合がある。さらに別の代替として、通信デバイス1300の要素は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの組合せとして実装される場合がある。
【0064】
一例として、受信機1310および送信機1305は、特定のハードウェアブロックとして実装される場合があり、ページング処理ユニット1320、リソース位置決めユニット1322、および識別子生成ユニット1324は、(プロセッサ1315などの)マイクロプロセッサ、またはカスタム回路、またはフィールドプログラマブル論理アレイのカスタムコンパイル論理アレイにおいて実行されるソフトウェアモジュールであり得る。ページング処理ユニット1320、リソース位置決めユニット1322、および識別子生成ユニット1324は、メモリ1330に記憶されたモジュールであり得る。
【0065】
図14は、例示的な第2の通信デバイス1400を示す。通信デバイス1400は、APの実装形態であり得る。通信デバイス1400は、本明細書で説明された実施形態のうちの様々な実施形態を実装するために使用される場合がある。
図14に示されたように、送信機1405は、パケット、(ビーコンなどの)トリガフレームなどを送信するように構成される。通信デバイス1400は、パケット、PS−Pollなどを受信するように構成された受信機1410も含む。
【0066】
ページング処理ユニット1420は、ページング情報を生成するように構成される。ページング処理ユニット1420は、通信デバイス1400によってサービスされるどのステーションがそれらに向けられたデータパケットをバッファリングしており、どのステーションがサービス向けに選択されているかに基づいて、TIMビットマップを処理するように構成される。リソース位置決めユニット1422は、通信デバイス1400にPS−Pollを送信するためにステーションによって利用可能なネットワークリソースプール内のネットワークリソースを位置決めするように構成される。リソース位置決めユニット1422は、TIMビットマップに基づいてネットワークリソースプールをサイズ変更するように構成される。識別子処理ユニット1424は、受信された短縮ステーション識別子を処理して、PS−Pollのソースを特定するように構成される。識別子処理ユニット1424は、PS−Pollのソースを識別するのを支援するために、TIMビットマップに基づいて短縮ステーション識別子を生成するように構成される。メモリ1430は、パケット、トリガフレーム、ページング情報、TIM情報、識別子、短縮ステーション識別子、ネットワークリソースの位置、ネットワークリソースプールのサイズおよび位置などを記憶するように構成される。
【0067】
通信デバイス1400の要素は、特定のハードウェア論理ブロックとして実装される場合がある。代替として、通信デバイス1400の要素は、プロセッサ、コントローラ、特定用途向け集積回路などにおいて実行されるソフトウェアとして実装される場合がある。さらに別の代替として、通信デバイス1400の要素は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの組合せとして実装される場合がある。
【0068】
一例として、受信機1410および送信機1405は、特定のハードウェアブロックとして実装される場合があり、ページング処理ユニット1420、リソース位置決めユニット1422、および識別子処理ユニット1424は、(プロセッサ1415などの)マイクロプロセッサ、またはカスタム回路、またはフィールドプログラマブル論理アレイのカスタムコンパイル論理アレイにおいて実行されるソフトウェアモジュールであり得る。ページング処理ユニット1420、リソース位置決めユニット1422、および識別子処理ユニット1424は、メモリ1430に記憶されたモジュールであり得る。
【0069】
例示的な実施形態を参照して本発明が記載されたが、この説明は限定的な意味で解釈されるべきものではない。説明を参照すると、例示的な実施形態の様々な修正および組合せ、ならびに本発明の他の実施形態が当業者には明らかであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、任意のそのような修正形態または実施形態を包含するものである。