【実施例】
【0048】
(実施例1)
外径10mm、内径8.86mm、内面に直線溝が形成された3003アルミニウム合金の押出素管を用いて内面螺旋溝付管の製造を行った。押出素管においてフィンの根元部コーナーRは0.06mmであり、金属組織および平均結晶粒径を変量した。
押出素管は押出時の製造条件として、押出速度40m/min、アルミニウム材料投入時の押出装置ビレット温度550℃、ビレット中で595℃×10時間均熱処理を施すビレットホモ処理を行って製造した押出素管である。
押出素管は、内面の直線溝の数、36個(36条)、これら直線溝により形成されるフィンの高さが0.26mm、フィン頂角10゜であり、押出素管は平均結晶粒径80μmの結晶粒からなる。また、フィン形状等は同等であるが、平均結晶粒サイズが140μmの結晶粒組織を有する押出素管を比較例の押出素管として用いた。この比較例の押出素管は、押出速度40m/min、アルミニウム材料投入時の押出装置ビレット温度520℃、610℃で8時間均熱処理することで製造した押出素管である。
【0049】
これらの押出素管を用いて、巻き取りロールの径を直径20〜760mmの範囲で変量し、それぞれの巻き取りロールで、巻き取りピッチ15mmで巻き取った後に、そのコイル状に形成されたコイル状管材のコイル軸線上に沿って引き延ばした(引張り工程)。また、引張り工程は、巻き取りロールから3巻分送り出されたコイル状管材の下側端部を250℃に加熱された加熱炉内でストレッチャーにより矯正を加えた後、ある程度、直管状に伸ばした後に、常温まで温度の下がった管材を二対のピンチロール間で1〜2kNの張力を負荷しながら直管状に矯正した。また、管材の外周面には、予め、その長手方向に沿って直線状のマーキングを行い、
図8に示すように、マーキングラインLが1周分捻れた時の長手方向の長さ(捻り周期B)を計測した。捻れ角θは、
図9に示すように、管材の直径の長さAと捻り周期Bとにより算出した。
図10に、以上のように実施して得られた巻き取りロール直径(巻き取り径)と捻れ角との関係を示す。
【0050】
図10に示すように、例えば、φ160mmの巻き取り径では、1回に約3°の捻れ角を生じさせることができる。巻き取り径が小さくなるにつれて捻れ角は増加し、巻き取り径に応じた捻れ角を有する内面螺旋溝付管の製造が可能である。また、製造された各内面螺旋溝付管について、管の長手方向に切り開いて内面に形成された螺旋溝の周期を確認したところ、内面の螺旋溝の周期と、マーキングラインの捻り周期Bとは一致していた。
【0051】
次に、前記管材と160mmの巻き取りロールを用いて、巻き取り工程と引張り工程とを7回繰り返すことにより内面螺旋溝付管の製造を行った。
先ず、巻き取りロール上に巻き取りピッチ15mmで巻き取りを行った後に、そのコイル状管材を引き伸ばし、これら巻き取り工程と引張り工程とを3回ずつ繰り返した後に、φ8mmの中空孔を有する
引抜ダイスで引抜きし、扁平率118%まで潰れた管材を再び扁平率103%の真円に回復させた(引抜き工程)。その後、350℃で4時間の中間焼鈍を行い(熱処理工程)、再度、φ160mmの巻き取りロールにより巻き取りピッチ12mmで巻き取りを実施した。巻き取り工程と引張り工程とを3回ずつ行った後、φ7.5mmの中空孔を有する
引抜ダイスで引抜きを行い、350℃で4時間の熱処理を行った。
次いで、φ160mmの巻き取りロールにて巻き取りピッチ11.25mmで巻き取りを実施し、巻き取り工程と引張り工程とを1回ずつ行った。最後にφ7.2mmの中空孔の
引抜ダイスで引抜きを行い、最終的に捻れ角20°の内面螺旋溝付管を製造した。
巻き取り速度および抜取り速度は30m/minとした。また、引張り工程は、巻き取りロール上から送り出された3巻分のコイル状の管材の下側端部をストレッチャーにより矯正を加え、ある程度、直管状に伸ばした後、二対のピンチロール間で1〜2kNの張力を負荷しながら直管状に矯正した。
【0052】
巻き取り工程と引張り工程とを3回ずつ繰り返す毎に、引抜き工程を行うことで、扁平した管材の真円度を回復させ、また、真円度の矯正後の管材を加熱することで、ひずみを除去することができる。これにより、さらに繰り返して巻き取り工程と引張り工程とを実施することができ、最終的に外径7.2mm、内径6mm、フィン頂角10゜、フィン高さ0.26mm、底肉厚0.6mm、螺旋溝幅0.26mm、捻れ角20°の内面螺旋溝付管を製造することができた。
以上の工程により得られた内面螺旋溝付管において、平均結晶粒80μmの結晶粒組織を有する押出素管を用いて得られた内面螺旋溝付管の断面の金属組織の拡大を
図11(a)に示し、同内面螺旋溝付管の一部を切り開いた状態を
図11(b)に示し、同内面螺旋溝付管の横断面の溝形状を
図11(c)に示す。また、平均結晶粒径140μmの結晶粒組織を有する押出素管を用いて得られた内面螺旋溝付管の断面の金属組織の拡大を
図12(a)に示し、同内面螺旋溝付管の一部を切り開いた状態を
図12(b)に示し、同内面螺旋溝付管の横断面の溝を
図12(c)に示す。
【0053】
図11に示す実施例の内面螺旋溝付管は、得られた螺旋溝と溝間に形成されているフィンの形状が整っており、目的の形状のフィン及び螺旋溝を形成できた。また、内面螺旋溝付管の表面にオレンジピールなどの肌荒れは観察できなかった。また、
図10に示す内面螺旋溝付管のフィンの根元部コーナー部Rは平均0.06mmであった。
これに対し、
図12に示す比較例の内面螺旋溝付管は、フィンの形状が不揃いであり、フィンの一部が折れ曲がる等、フィン形状が崩れていた。また、
図12(a)に示す組織写真のように結晶粒が大きく、溝とフィンの一部を結晶粒が形作っているので、結晶粒が一部脱落してフィンの形状が一部欠落している箇所を複数確認できた。また、表面にオレンジピールと表される肌荒れを確認できた。また、
図12に示す内面螺旋溝付管のフィンの根元部コーナーRは平均0.12mmであった。
【0054】
図13は実施例の内面螺旋溝付管と比較例の内面螺旋溝付管について、表面の状態を対比して示す図であり、
図13(a)に示すように実施例で得られた内面螺旋溝付管はオレンジピールの発生が見られず、滑らかな表面状態を示している。これに対し
図13(b)に示すように比較例の内面螺旋溝付管はオレンジピールが発生し、表面に肌荒れが見られた。
以上の比較から、平均結晶粒80μmの結晶粒組織を有する押出素管を用いて得られた内面螺旋溝付管の方がフィン形状が整っていることが明かであり、表面性状にも優れていることが明かである。
【0055】
以下の表1にオレンジピール発生の有無について、試験に用いた3003アルミニウム合金の結晶粒径の大きさと、ホモ処理条件、押出条件との関係を示す。
オレンジピール発生の有無は、得られた螺旋溝付き管の長さ150cmの領域の外面を顕微鏡観察して1箇所もオレンジピールを観測できない場合は発生無し、1箇所でも確認できた場合は発生した、と判断した。
【0056】
【表1】
【0057】
表1に示す結果から平均結晶粒径80μmの結晶組織を有する内面螺旋溝付管であるならば、オレンジピールの発生がなく、表面の滑らかな管とすることができる。表1の結果では、平均結晶粒径70〜80μmの押出素管を用いて得た内面螺旋溝付管においてオレンジピールの発生が無かった。
【0058】
次に、以下の表2に示す押出素管を用いて内面螺旋溝付管を上述と同様の製造方法により作製し、それぞれの試料の押出素管の状態での平均結晶粒径(μm)、内面螺旋溝付管の平均結晶粒径(μm)、オレンジピール発生の有無、加工後内周面の平均溝倒れ角度(゜)、拡管率(%)について測定し、評価した。拡管率は、拡管試験前後における外径拡管率(分母は拡管前)を示す。
また、内面螺旋溝付管の長手方向と垂直にカットした試料の断面をCCDカメラで観察し、フィンの倒れ角を計測した。フィンの倒れ角θ
2は、
図14に示すようにフィン付け根部両端に亘る直線L1を引き、直線L1の中央部bから円中心方向(内面螺旋溝付管中心方向)に垂線を作図し、それがフィン頂辺と交わる点をcとし、頂辺中央部aより、角abcを計測した。フィンの傾きの計測は任意に切り出したそれぞれの内面螺旋溝付管の断面3視野のそれぞれから適当に8か所を計測し、計24か所の平均値を求めた。
図14に示す4つのフィン11cにおいて、左側に記載した3つのフィン11cは変形していない状態を示し、右側に記載した1つのフィン11cが変形したフィンを例示している。
図14の右側のフィン11cは変形しているので、倒れ角θ
2を角abcから計測できるが、左側のフィン11cは変形していないので、直線L1の中央部bから円中心方向に形成した垂線上に頂辺中央部aが位置するので、この場合のフィン倒れ角θ
2は0゜となる。なお、
図14は、フィン頂角を例示するために作図したものであり、通常は複数のフィン11cにフィン倒れが生じる。また、
図14に参考としてフィン頂角θ
1を表記しておく。
【0059】
拡管試験は、100kN引張試験機を用い、その上チャック部に拡管プラグを取り付け、下ベース上に内面螺旋溝付管をプラグ挿入方向と平行に支持するための専用台を設置し圧縮試験モードで行なった。拡管試験を行った後に内面螺旋溝付管11Rを容易に取り出すことができる様に構成された拡管試験用の内面螺旋溝付管の保持治具70と、当該内面螺旋溝付管の保持治具70を用いた拡管試験の手順を
図15(a)〜(d)に示す。
内面螺旋溝付管の保持治具70は、支持台74、第1保持部材71、並びに第2保持部材72から概略構成されている。
図15(a)に示すように、支持台74は、この内面螺旋溝付管の保持治具70を設置する設置面に固定されており、当該支持台74に、ブロック状の第1保持部材71が固定されている。また、
図15(b)に示すように、第2保持部材72は、第1保持部材71と同様にブロック状に形成され、第1保持部材71に着脱自在に重ね合わせ可能に構成されている。
【0060】
第1保持部材71及び第2保持部材72には、それぞれ断面形状が半円の溝71A、72Aが鉛直方向に延びるように形成されている。第1保持部材71と第2保持部材72を重ね合わせると、これらの溝71A、72Aが一つの孔73を構成する。
支持台74には、第1保持部材71及び、第2保持部材72の幅と一致するスライド溝74aが形成されており、このスライド溝上に第1保持部材71及び第2保持部材72を載置することによって、これらの幅方向の位置合わせが可能となる。即ち、第1保持部材71、及び第2保持部材72に設けられた溝71A、72A同士の位置合わせは、前記スライド溝74aにより容易に行うことができる。
図15(a)に示すように、第1保持部材71には、螺子孔71aが設けられている。
図15(b)に示すように、第2保持部材72を重ね合わせた後に第2保持部材側から、前記螺子孔31aに固定ボルト32aを螺着することで、第1保持部材71と第2保持部材72を固定することができる。
【0061】
この拡管試験用の内面螺旋溝付管の保持治具70を用いて行う拡管試験の手順を説明する。まず、
図15(a)、(b)に示すように、第1保持部材71と第2保持部材72を重ね合わせて固定する。これにより、第1保持部材71と第2保持部材72の境界部に孔73が形成される。
次に
図15(c)に示すように、前記孔73に内面螺旋溝付管11Rを挿入する。なお、前記孔73の内径は、内面螺旋溝付管11Rの外径よりも十分に大きく形成されており、上方から容易に挿入することができる。
次に
図15(d)に示すように、拡管プラグ76を挿入することで、内面螺旋溝付管11Rを拡管する。
最後に、固定ボルト72aを取り外し、第1保持部材71と第2保持部材72を開くことで、拡管された内面螺旋溝付管11Rを取り出し、これを観察する。
【0062】
上述した内面螺旋溝付管11R及び拡管プラグ76と、
図15に示す内面螺旋溝付管の保持治具70を用いて、拡管試験を行った。なお、今回の拡管試験において用いる拡管プラグ76の最外径部の直径は、5.9mmのものを用いた。また、拡管プラグ76は、超硬合金からなるものを用いる。
また、拡管プラグ76の挿入速度は、285mm/minとした。
【0063】
内面螺旋溝付管11Rの内周面と拡管プラグ76との潤滑油として、エヌ・エスルブリカンツ株式会社製のRF−520を使用した。
拡管を行う内面螺旋溝付管11Rの長さは125mmであり、このうち95mmを拡管ストロークとして拡管試験を行った。尚、プラグを内面螺旋溝付管から抜く際、試料が付いてこないようにセットした内面螺旋溝付管の下から20mm位置に固定孔を設け、ホルダーにセット後、ホルダー側からピンを挿入し固定した。
以下の表2にオレンジピール発生の有無について、試験に用いた押出素管と加工熱処理後の内面螺旋溝付管の平均結晶粒径の大きさ等について示す。
【0064】
【表2】
【0065】
表2に示す結果から、平均結晶粒径80μm以下の押出素管(試料No.1、2、3)を用いるならば、加工後の内面螺旋溝付管について、平均結晶粒径120μm以下にすることができた。これらの試料はオレンジピールの発生も見られず、フィン倒れ角度も1゜以下に制御できた。
これらの試料に対し、No.4、5、6の試料は平均結晶粒径80μmを超えた試料であるが、オレンジピールの発生が見られ、フィン倒れ角も1゜を超えて大きくなった。
フィン倒れ角が大きい場合、内面螺旋溝付管を拡管プラグにより拡管して熱交換器を組み立てる場合、拡管プラグが作用させる拡管力が倒れた内面フィンを更に倒すように作用し易くなる。この状態になると、内面フィンが更に倒れるように変形する結果、内面螺旋溝付管の拡管不足となり、熱交換器の製造に支障を来す。例えば、熱交換器を内面螺旋溝付管と外部のフィンとで構成する場合、外部のフィンに形成した透孔に内面螺旋溝付管を挿通し、内面螺旋溝付管を拡管することにより熱交換器を組み立てるが、拡管不足となると、外部フィンと内面螺旋溝付管との密着性が劣ることとなり、熱交換性能が低下することとなる。
【0066】
(実施例2)
外径8.5mm、内径7.5mm、内面にストレート溝が周方向に一定間隔で36条形成された3003アルミニウム合金の押出素管を用い、
図7に示す構造の製造装置50を用いて内面螺旋溝付管の製造を行った。
押出素管の内面溝形状は、溝の高さが0.22mm、フィンの根元部コーナーR0.06mm、フィン頂角10゜であり、押出素管の平均結晶粒径は、30〜140μmである。
【0067】
これらの押出素管を巻出ドラムに巻きつけ、ライン速度5m/minで巻き出しし、その巻出ドラムごと支持体を77rpmの回転速度で回転させて15°の捻じり角を素管に付与した。
引抜ダイスは孔径7.0mmとし18%の引抜きを行った。捻じり、引抜きされた外径φ7.0mmの内面螺旋溝付管を巻取ドラムに巻き取った。前方、後方張力は20kgfで実施した。作製したそれぞれの内面螺旋溝付管に、O材化のための焼き鈍し(O材化処理)を目的に410℃×4hの熱処理を実施した。
【0068】
作製したそれぞれの内面螺旋溝付管について、目視で外周側にオレンジピールが発生しているか否かについて観察した。オレンジピール発生の有無は、得られた螺旋溝付き管の長さ30cmの領域の外面を顕微鏡観察して1箇所もオレンジピールを観測できない場合は発生無し、1箇所でも確認できた場合は発生した、と判断した。評価方法の詳細は前述の通り。各試料の試験結果を以下の表3に示す。
また、得られた内面螺旋溝付管の外周について、表面粗さ(Rmax)を二次元粗さ計(サーフコム1400D:株式会社東京精密)で測定した。パラメータ算出はJIS’94規格を選定し、最小二乗直線補正を入れ、試料の傾斜をキャンセルした上で、測定長4mm、測定速度を0.3mm/s、測定レンジ±400.0μmで計測した。
【0069】
【表3】
【0070】
表3に示す試料No.9の内面螺旋溝付管の断面の金属組織写真を
図16に示し、同試料No.9の内面螺旋溝付管の外観であってオレンジピールを生じていない状態を
図17に示す。
図18に試料No.11の比較例で得られたオレンジピールのある内面螺旋溝付管の外観を示す。
【0071】
表3に示すようにフィンの根元部コーナーRを0.06mmとして製造した内面螺旋溝付管は、全面ファイバー組織、両面表層3〜5%再結晶組織であるいずれの試料においてもオレンジピールの発生が見られず、フィン倒れ角も小さくなった。
また、比較例において、押出素管の平均結晶粒径が大きい試料は、得られた内面螺旋溝付管の結晶粒径も大きくなり、フィン倒れ角も大きくなった。
次に、実施例で用いたコーナーR0.06mmの押出素管に替えて、コーナーR0.08mmの押出素管、0.04mmの押出素管を使用して同様に全面ファイバーの試料、両面表層3%再結晶組織の試料、両面表層5%再結晶組織の試料を作成してみたが、いずれの試料においてもフィン倒れ角が小さく、拡管率も優れていた。
【0072】
図16に示す実施例の内面螺旋溝付管は、得られた螺旋溝と溝間に形成されているフィンの形状が整っており、目的の形状のフィン及び螺旋溝を形成できた。また、
図17に示すように内面螺旋溝付管の表面にオレンジピールなどの肌荒れは観察できなかった。
これに対し、
図18に示す比較例の80μm超えの内面螺旋溝付管は、表面にオレンジピールと表される肌荒れを確認できた。
【0073】
図19は、本発明に係る内面螺旋溝付管を備えた熱交換器80の一例を示す概略図であり、冷媒を通過させるチューブとして内面螺旋溝付管81を蛇行させて設け、この内面螺旋溝付管81の周囲に複数のアルミニウム合金製フィン材82を平行に配設した構造である。内面螺旋溝付管81は、平行に配設したフィン材82を貫通するように設けた複数の透孔を通過するように設けられている。
図19に示す熱交換器の構造において内面螺旋溝付管81は、フィン材82を直線状に貫通する複数のU字状の主管81Aと、隣接する主管81Aの隣り合う端部開口どうしをU字形のエルボ管81Bで
図19に示すように接続してなる。また、フィン材82を貫通している内面螺旋溝付管81の一方の端部側に冷媒の入口部86が形成され、内面螺旋溝付管81の他方の端部側に冷媒の出口部87が形成されることで
図19に示す熱交換器80が構成されている。
【0074】
図19に示す熱交換器80は、フィン材82のそれぞれに形成した透孔を貫通するように内面螺旋溝付管81を設け、フィン材82の透孔に挿通後、拡管プラグにより内面螺旋溝付管81の外径を押し広げて内面螺旋溝付管81とフィン材82を機械的に一体化することで組み立てられている。
図19に示す熱交換器80に内面螺旋溝付管81を適用することで、熱交換効率の良好な熱交換器80を提供することができる。