特許第6391385号(P6391385)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6391385
(24)【登録日】2018年8月31日
(45)【発行日】2018年9月19日
(54)【発明の名称】メッセージバンド
(51)【国際特許分類】
   B65D 63/10 20060101AFI20180910BHJP
【FI】
   B65D63/10 B
   B65D63/10 J
【請求項の数】6
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-189811(P2014-189811)
(22)【出願日】2014年9月18日
(65)【公開番号】特開2016-60520(P2016-60520A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2017年6月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】591046179
【氏名又は名称】株式会社デザインフィル
(74)【代理人】
【識別番号】100162961
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100146927
【弁理士】
【氏名又は名称】船越 巧子
(74)【代理人】
【識別番号】100188640
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 圭次
(72)【発明者】
【氏名】神瀬 泰二
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0189935(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0173073(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0103500(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0101124(US,A1)
【文献】 実公昭34−011490(JP,Y1)
【文献】 実開昭62−182262(JP,U)
【文献】 特開2009−256825(JP,A)
【文献】 米国特許第05283969(US,A)
【文献】 特開2010−116180(JP,A)
【文献】 実開昭62−143662(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 63/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬質ゴムのメッセージ部分と軟質ゴムのバンド部分からなる環状のメッセージバンドであって、当該メッセージ部分は、閉じた空間があり、かつ、一筆書きされた、文字、図形または記号の組合せからなり、当該メッセージ部分の厚さがバンド部分の厚さより厚くその接続端がテーパ加工によりバンド部分に接続していることを特徴とするメッセージバンド。
【請求項2】
前記文字、図形または記号の組合せのメッセージ部分の厚さが、中央部分が最大の高さとして左右端部に向けて傾斜するようにテーパ加工されていることを特徴とする請求項1に記載のメッセージバンド。
【請求項3】
前記文字、図形または記号の組合せがアルファベットの筆記体であることを特徴とする請求項1に記載のメッセージバンド。
【請求項4】
前記アルファベットの筆記体のうち、閉じた空間が二分された文字と二分されていない文字からなることを特徴とする請求項3に記載のメッセージバンド。
【請求項5】
前記メッセージ部分の環状方向と直交する方向であって、該当メッセージ部分の表示面の上下幅方向がわずかに湾曲していることを特徴とする請求項1に記載のメッセージバンド。
【請求項6】
前記硬質ゴムが形状記憶ゴムであることを特徴とする請求項1に記載のメッセージバ
ンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、ゴム製のメッセージバンド、特に装飾性を付与したシリコーンゴム製のメッセージバンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
環状ゴムを用いた装飾バンドは、これまで種々のものが創作されてきた。例えば、実公昭34−11490号公報(後述する特許文献1)の登録請求の範囲には、複数種類の材質を用いたゴムバンドが開示され、「図面に示す如く、原色ゴム部1,1’及着色ゴム部2,2’を交互に円周状に配位し、然も両色ゴム部1,2,1’,2’のゴム材質が互に一体的に相蓮繋して構成されある模様を表わした環状の装飾ゴムバンド」が記載されている。また、実開昭51−4788号公報に係る全文明細書(後述する特許文献2)の実用新案登録請求の範囲には、「広い部分と狭い部分を造ったゴムバンド」が開示されている。さらに、実開平7−9759号公報に係る全文明細書(後述する特許文献3)の実用新案登録請求の範囲には、「広幅で薄手のゴム帯により構成された環状体と、環状体の外側面に設けた文字・模様等の飾り用印刷部と、を備えたことを特徴とする飾り用環状バンド」が開示されている。
【0003】
これまでの先行技術は、上記のように下地の全面に装飾を施すものである。このため、文字や図形等の装飾部分を拡大すると、文字等部分に合わせて環状体の幅が伸びてしまい、意図した装飾効果が発揮できないものであった。また、実開平7−9759号公報に係る全文明細書(後述する特許文献3)のように、パンチング孔6を明けて装飾効果をもたらそうとした場合には、パンチング孔6の箇所が伸びるものの装飾箇所は伸びないので、変形に伴う装飾効果が発揮されないという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公昭34−11490号公報
【特許文献2】実開昭51−4788号公報に係る全文明細書
【特許文献3】実開平7−9759号公報に係る全文明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、線画の技法により装飾面積の少ない素材を水平方向に引っ張ることによってメッセージ部分が変形に伴う大きな装飾効果を発揮し、かつ、テーパ状の文字等による立体的効果によって躍動感を強調するとともに、引っ張った際に一筆書きされた文字、図形または記号の伸び方が異なるところから、意図した変形効果を発揮させるメッセージバンドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は硬質ゴムのメッセージ部分と軟質ゴムのバンド部分からなる環状のメッセージバンドであって、当該メッセージ部分は、閉じた空間があり、かつ、一筆書きされた、文字、図形または記号の組合せからなり、当該メッセージ部分の厚さがバンド部分の厚さより厚くその接続端がテーパ加工によりバンド部分に接続していることを特徴とする。
【0007】
また、本願発明の好ましい実施態様は以下のとおりである。
前記文字、図形または記号の組合せのメッセージ部分の厚さが、中央部分が最大の高さとして左右端部に向けて傾斜するようにテーパ加工されていることを特徴とする。
【0008】
また、前記文字、図形または記号の組合せがアルファベットの筆記体であることを特徴とする。さらに、アルファベットの筆記体のうち、閉じた空間が二分された文字と二分されていない文字からなることを更なる特徴とする。
【0009】
また、前記メッセージ部分のメッセージ部分の環状方向と直交する方向であってメッセージ部分の表示面の上下幅方向がわずかに湾曲していることを特徴とする。
【0010】
本願発明において、当該メッセージ部分が、閉じた空間があり、かつ、一筆書きされた、文字等からなることとしたのは、引っ張った時に文字、図形または記号の組合せが大きく変化する部分と小さく変化する部分をもたせ、複雑な変化模様を醸し出すためである。このような変形に対してはアルファベットの筆記体が良い。また、一筆書きされた文字等は幅方向に対して高さ方向を長くすることができ、これにより品物の表面にメッセージ部分を貼り付けることができる。しかも、「o」や「b」などの文字の閉じた空間を二分された文字とし、「d」や「g」などの文字の閉じた空間を二分されていない文字とすることによって、意図した変形効果を発揮させることが可能である。同様に、一筆書きされた文字等のメッセージ部分の環状方向と直交する方向であってメッセージ部分の表示面の上下幅方向がわずかに湾曲していることにより、品物の表面にメッセージ部分を貼り付けることができる。この場合、当該メッセージ部分を形状記憶ゴムにすると、形状記憶ゴムは一旦成形すると形状を保持することができるので好ましい。
【0011】
本願発明において、当該メッセージ部分の厚さが、中央部分が最大の高さとして左右端部に向けて傾斜するようにテーパ加工されていることとしたのは、両端の文字、図形または記号の接続箇所を強化するとともに両端の文字等を立体的に見せ、変形時に躍動感をもたせるためである。このため上記文字、図形または記号の組合せの左側半分が左にいくほどテーパが大きくなるようにグラデーション加工され、右側半分が右にいくほどテーパが大きくなるようにグラデーション加工されていることが好ましい。










【発明の実施の形態】
【0012】
次に、図面を参照して本願発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】
図1ないし図3は本願発明によるメッセージバンド(1)の一実施形態を示す図であり、図1はメッセージバンド(1)の斜視図であり、図2はメッセージバンド(1)の側面図であり、図3はメッセージ部分(2)が直線に伸ばされたときの状態を示す拡大図である。まず、これらの図に基づいて説明する。
【0014】
メッセージバンド(1)は、メッセージ部分(2)とバンド部分(3)とからなる。メッセージ部分(2)は、形状記憶ゴム(信越化学工業株式会社製)であり、厚さ2mm、最大の上下幅17mmで「good job」のアルファベット文字が筆記体で一筆書きされている。このうち「good」(4)の外側文字部分は 左側にテーパが設けられ、「g」の文字のテーパ(5)はバンド部分(3)と連結している。他方「job」の外側文字部分は 右側にテーパが設けられ、「b」の文字のテーパ(6)はバンド部分(3)と連結している。また、メッセージ部分(2)とバンド部分(3)の裏面(7)は一様な平面で連なってメッセージバンド(1)を構成している。また、3か所の「o」および1か所の「b」は、いずれも閉じた空間が二分されており、1か所の「g」および1か所の「d」は、いずれも閉じた空間が二分されていない。
【0015】
メッセージバンド(1)を品物に装着すると、メッセージバンド(1)は横方向へ広がる。そこで、上記メッセージバンド(1)を横方向に引っ張ると、一筆書きされたメッセージ部分(2)の「good」(4)の文字部分と「job」の文字部分がV字状に広がる。しかも、「good」の「g」と「d」が2か所の「o」よりも大きく変形するため、看者の注意を惹きつける。
【0016】
図5ないし図6は本願発明によるメッセージバンド(1)の他の一実施形態を示す図であり、図1ないし図3と同様に、図4はメッセージバンド(1)の斜視図であり、図5はメッセージバンド(1)の側面図であり、図6はメッセージ部分(2)が直線に伸ばされたときの状態を示す拡大図である。
【0017】
このメッセージ部分(2)は、形状記憶ゴム(信越化学工業株式会社製)であり、厚さ2mm、最大の上下幅17mmで「best wishes」のアルファベット文字が筆記体で一筆書きされている。このうち「best」(4)の外側文字部分は 左側にテーパが設けられ、「b」の文字のテーパ(5)はバンド部分(3)と連結している。他方「wishes」の外側文字部分は 右側にテーパが設けられ、「w」の文字のテーパ(6)はバンド部分(3)と連結している。また、メッセージ部分(2)とバンド部分(3)の裏面(7)は一様な平面で連なってメッセージバンド(1)を構成している。
【0018】
メッセージバンド(1)を品物に装着すると、メッセージバンド(1)は広がる。そこで、上記メッセージバンド(1)を横方向に引っ張ると、「good job」と同様に、一筆書きされたメッセージ部分(2)の「best」(4)の文字部分と「wishes」の文字部分がV字状に広がり、看者の注意を惹きつける。
【発明の効果】
【0019】
本願発明に係るメッセージバンドは、以下の効果を有する。
メッセージ部分が一筆書きされているので、品物を装着したときに人目を引くデザインを構成することができる。また、一筆書きされた当該文字、図形または記号の組合せの線画なので、線画のデザイン空間を大きくすることができる。しかも、閉じた空間部分を二分した文字と二分していない文字とを組み合わせると、メッセージ部分に意図した変形効果を発揮させることができるまた、硬軟のゴム材料で構成するので、用途に応じて伸びを自在に調節することができる。また、メッセージ部分の左右両端の文字、図形または記号の線画がそれぞれ左右にグラデーションを伴ったテーパ加工することが可能なので、装飾効果を増すとともにメッセージ部分を強固に補強することができる。なお、線画によって空間部分が大きくなるときは、「o」や「b」の文字のように空間内部を二分割して補強することができる。さらに、文字、図形または記号の組合せの左側半分が左にテーパ加工され、右側半分が右にテーパ加工されている場合には、メッセージ部分の文字、図形または記号の線画が立体的に強調されて表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本願発明に係るメッセージバンドの斜視図である。
図2】本願発明に係るメッセージバンドの側面図である。
図3】本願発明に係るメッセージバンドの直線に伸ばしたときの状態を示す図である。
図4】本願発明に係る他のメッセージバンドの斜視図である。
図5】本願発明に係る他のメッセージバンドの側面図である。
図6】本願発明に係る他のメッセージバンドの直線に伸ばしたときの状態を示す図である。
【符号の説明】
【0021】
1……メッセージバンド
2……メッセージ部分
3……バンド部分
5……左側テーパ
6……右側テーパ
7……裏面

図1
図2
図3
図4
図5
図6